JP2000149223A - 磁界センサ - Google Patents

磁界センサ

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JP2000149223A
JP2000149223A JP10314355A JP31435598A JP2000149223A JP 2000149223 A JP2000149223 A JP 2000149223A JP 10314355 A JP10314355 A JP 10314355A JP 31435598 A JP31435598 A JP 31435598A JP 2000149223 A JP2000149223 A JP 2000149223A
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JP
Japan
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magnetic field
field sensor
shape
wire
magnetic
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Application number
JP10314355A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Ikeda
満昭 池田
Suneo Mouri
住年雄 毛利
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化でコストが低く、かつ磁界に対する出
力変化の直線性に優れた磁気インピーダンス効果利用の
磁界センサを得る。 【解決手段】本発明の磁界センサは、磁気インピーダン
ス効果を有する磁歪材料をワイヤ状とし、かつ弾性限内
の応力が残存するように湾曲させた形状にしている。湾
曲させた形状がC形かまたはソレノイドコイル状として
いる。また、磁歪材料をFeCoSiB系、FeNiS
iB系、FeCrSiB系の少なくとも1個の材料から
なるアモルファスワイヤ1としている。また、磁歪材料
の材質をNi−Fe合金としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、磁界センサに関
わり特に電流検出用磁界センサ、磁気記録再生用磁気ヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】 情報化時代において、微弱且つ高周波
の磁界を検出する磁界センサが必要とされている。磁気
記録分野における磁気ヘッド、モータの制御に必要な電
流を計測する電流測定用磁界センサなどがその例であ
る。磁界センサとしてはホール素子やMR( 磁気抵抗) 素
子が使用されている。しかし、感度的に十分ではなく、
しかも応答周波数は1kHz程度と低い。また、フラッ
クスゲート形センサは上記特性としては優れているが、
コイルを多く巻く必要が有りセンサが大形化するため
に、計測用として使用されるが、機器に組み込む制御用
としては使用できなかった。このような問題に対して、
アモルファスの持っている磁気インピーダンス効果を利
用したMI素子が発明された( 特開平6−28334
4、特開平6−176930)。従来の磁界センサより
3桁以上も感度が良くて応答性も1MHzと非常に優れ
ている。この磁気センサは図8のような構成をしてい
る。アモルファスワイヤ1に交流電流を流した状態でワ
イヤの長さ方向に磁界を印加すると、アモルファスワイ
ヤ1の周方向に向いている磁化が回転しその結果として
アモルファスワイヤ1の透磁率が変化する。その結果、
アモルファスワイヤ1の両端の電圧が変化しその変化率
で磁界の強さが分かる。出力例を図9に示す(詳細は毛
利:精密工学会誌、62巻、No.3(1996)p3
41−343参照)。ここではアモルファスワイヤにつ
いて説明したが、磁界に対して磁化方向が変わる事で抵
抗変化を生じる現象、つまり、磁気インピーダンス効果
は磁歪を有する磁性材料では共通して生じる現象であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 アモルファスワイヤ
の磁化ベクトルは、図10(a)のように周方向を向い
ている。この状態のアモルファスワイヤの長さ方向に磁
界を印加すると磁化ベクトルは図10(b)のように変
わる。その結果として、図9のような抵抗変化を生じ
る。この状態では、磁界に対する抵抗変化は磁界が少な
いときは、直線的ではあるがヒステリシスがある。磁界
が多い範囲では、ヒステリシスも小さく直線的な出力が
得られる。従って、あらかじめバイアス磁界を一定量か
けておけば、図9の抵抗変化が高精度な直線領域だけを
使用できる。バイアス磁界のかけ方として、図11に示
すようにアモルファスワイヤ1の回りに数百ターンのバ
イアスコイル2を巻いて直流電流を、直流電源9により
常時流す必要が有った。バイアスコイル2があると、磁
界センサ自体が大きくなるし、常に直流電流を流してお
くので消費電力も大きくなると言う問題が有った。この
磁界センサを磁気記録媒体6の磁界検出用磁気ヘッドに
使用した従来例を図12に示す。アモルファスワイヤ1
の周囲にバイアスコイル2を巻いており、消費電力は1
0mWと大きい。また、この磁界センサを電流検出用と
して用いた従来例を図13に示す。導線7に流れる電流
を検出するもので、消費電力は同じく10mWである。
消費電力の低減とバイアスコイルをなくすことによるコ
スト低減、小型化が課題であった。そこで、本発明は小
型化でコストが低く、かつ磁界に対する出力変化の直線
性に優れた磁気インピーダンス効果利用の磁界センサを
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決する
ため、本発明は磁気インピーダンス効果を有する磁歪材
料で構成した磁界センサにおいて、前記磁歪材料がワイ
ヤ状であり、かつ弾性限内の応力が残存するように湾曲
させた形状で使用する構成にしている。また、前記湾曲
させた形状がC形またはソレノイドコイル状としてい
る。また、前記磁歪材料がFeCoSiB系、FeNi
SiB系、FeCrSiB系の少なくとも1個の材料か
らなるアモルファスとしている。また、前記磁歪材料を
Ni−Fe 合金としている。湾曲させた形状にして応
力を印加することにより、バイアスコイルと同様な効
果、 つまり、 磁化方向を図10(b)のように向けるこ
とができる。また、正の磁歪を有するアモルファス材料
ワイヤを湾曲させると、ワイヤの外径側に張力が働き磁
化方向が傾く。応力の大きさでその傾き角度が変化する
ので、ワイヤ長さの方向に対して約45°にすれば、磁
界の可逆変化に対して出力が直線的になるセンサが得ら
れる。
【0005】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施例について
詳細に説明する。図1は本発明の磁界センサを磁気ヘッ
ドとして用いた場合を示す説明図、図2は磁気記録媒体
と組合わせた状態を示す側面図である。図において、1
はアモルファスワイヤ、4は電源、5は出力端子、6は
円板状の磁気記録媒体である。アモルファスワイヤ1
は、材質Fe72.5Si12.5B15からなり、飽
和磁歪定数が25×10−6の線径30μm のワイヤで
ある。アモルファスワイヤ1を図3の成形型に入れて樹
脂で固定して成形して磁気ヘッドを構成した。アモルフ
ァスワイヤ1のギャップ長は5μm で、磁気記録媒体6
とアモルファスワイヤ1との距離は0.5μm である。
いま、多極着磁した磁気記録媒体6を有するディスクを
モータで回転させて、図4に示す磁界検出回路により磁
界の強さの変化を測定した。つまり、アモルファスワイ
ヤ1に100kHz、10mAの電流を流した状態でデ
ィスクを回転させ、アモルファスワイヤ1の両端に出て
くる電圧変化を調べた。測定結果を図5に示す。正弦波
状の波形が再現性良く繰り返されている事が分かる。バ
イアスコイル無しで十分精度良く測定できる事が分かっ
た。消費電力は従来の十分の一であった。図6は本発明
の磁界センサを電流検出用センサとして用いた場合の説
明図である。7は被電流検出用の銅線である。磁界セン
サ部の作り方はパイプの周りにアモルファスワイヤ1を
巻いて接着剤で固定して作製した。アモルファスワイヤ
1は内径1mmに湾曲させたものでこの中に銅線7を通
している。アモルファスワイヤ1 に流した電流は1MH
z、10mAである。銅線7に流した±2Aの直流電流
から発生する円周方向の磁界がアモルファスワイヤ1 の
長さ方向にかかると出力端子5 の出力が変化する。 図7
に測定結果を示す。 電流の向きに関わらず、直線性の良
い出力値が得られている事が分かる。 バイアスコイルが
ない場合でも、バイアスコイルがある場合と同じく良い
結果が得られる事が分かった。 さらに、バイアスコイル
を使用しないために消費電力は1mWと、従来の十分の
一に小さくなった。なお、本実施例ではアモルファスの
磁歪材料として、Fe72.5Si12.5B15を用
いた例について述べたが、FeCoSiB系、FeNi
SiB系、FeCrSiB系のいずれについても、同じ
く良い結果が得られた。また、磁歪材料をアモルファス
ではなくNi−Fe合金とした場合でも同じく良い結果
が得られた。
【0006】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の磁界セ
ンサは磁歪材料をワイヤ状とし、かつ弾性限内の応力が
残存するように湾曲させた形状にしているので、磁気ヘ
ッドや電流測定用の磁気センサを構成した場合にバイア
スコイルを用いることなく磁界に対する直線性が良く、
小型化で低コストの磁界センサを提供できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁界センサを磁気ヘッドに適用した例
を示す説明図である。
【図2】図1の磁気ヘッドと磁気記録媒体と組み合わせ
た状態を示す側面図である。
【図3】本発明の磁界センサの素子を湾曲させるために
用いた成形型を示す説明図で(a)は平面図、(b)は
(a)A−A’線における断面図ある。
【図4】本発明の磁界センサの出力検出に用いた磁界検
出回路図である。
【図5】本発明の磁界センサの出力を示すグラフであ
る。従来のインピーダンス効果を用いた磁界センサを示
す説明図である。
【図6】本発明の磁界センサを電流センサとして使用し
た例を示す説明図である。
【図7】本発明の電流センサの出力特性を示すグラフで
ある。
【図8】従来のバイアスコイルなしの磁界センサの説明
図である。
【図9】図8における従来の磁界センサの出力特性を示
すグラフである。
【図10】従来のアモルファスワイヤの磁化ベクトルの
状態を示す説明図で、(a)は磁界を印加しない場合、
(b)は磁界を印加した場合である。
【図11】従来のバイアスコイルを有する磁界センサの
説明図である。
【図12】従来の磁気インピーダンス磁界センサを磁気
ヘッドとして用いた例を示す説明図である。
【図13】従来の磁気インピーダンス磁界センサを電流
センサとして用いた例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:アモルファスワイヤ 2:コイル 3:成形型 4:電源 5:出力端子 6:磁気記録媒体 7:導線 8:磁化ベクトル 9:直流電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気インピーダンス効果を有する磁歪材料
    で構成した磁界センサにおいて、前記磁歪材料がワイヤ
    状であり、かつ弾性限内の応力が残存するように湾曲さ
    せた形状で使用することを特徴とする磁界センサ。
  2. 【請求項2】前記湾曲させた形状がC形である請求項1
    記載の磁界センサ。
  3. 【請求項3】前記湾曲させた形状がソレノイドコイル状
    である請求項1記載の磁界センサ。
  4. 【請求項4】前記磁歪材料がFeCoSiB系、FeN
    iSiB系、FeCrSiB系の少なくとも1個の材料
    からなるアモルファスである請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の磁界センサ。
  5. 【請求項5】前記磁歪材料がNi−Fe合金である請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載の磁界センサ。
JP10314355A 1998-11-05 1998-11-05 磁界センサ Pending JP2000149223A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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