JP2000149222A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

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JP2000149222A
JP2000149222A JP10325012A JP32501298A JP2000149222A JP 2000149222 A JP2000149222 A JP 2000149222A JP 10325012 A JP10325012 A JP 10325012A JP 32501298 A JP32501298 A JP 32501298A JP 2000149222 A JP2000149222 A JP 2000149222A
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layer
inclined surface
gap
parallel
insulating
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JP10325012A
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Kiyoshi Kobayashi
潔 小林
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度高く形状制御された上部コア層の先端部
を有する、磁気記録媒体の高記録密度化を実現すること
ができる、薄膜磁気ヘッド及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 第2のコイル層6を被覆して第3の端縁
部7aと第3の傾斜面7bとを備える第3の絶縁層7
を、第3の端縁部7aを第2の平行部5cの上に設け、
第2の絶縁層5の上面と第3の傾斜面7bとで第1のポ
ケット部P1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁気ヘッド及
びその製造方法に関するものであり、インダクティブヘ
ッドの磁気記録媒体との対向面において、狭トラック化
を実現できる上部コア層を備えた薄膜磁気ヘッド及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の薄膜磁気ヘッドの説明
図であり、同図Aは従来の薄膜磁気ヘッドの要部断面
図、同図Bは従来の薄膜磁気ヘッドの上部コア層の上面
図である。また、図12は、従来の薄膜磁気ヘッドの製
造方法を説明するための工程断面図である。また、図1
3は、従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一工程を説明
するための要部断面図であり、同図Aは、フレームメッ
キ法に用いるレジスト層を形成した場合の断面図であ
り、同図Bは、レジスト層を露光するときの露光光の反
射の様子を説明するための断面図である。
【0003】ハードディスクなどの磁気記録媒体へ磁気
信号を書き込むインダクティブ(誘導型)ヘッドは、磁
気記録媒体に対向する浮上式磁気ヘッドのスライダのト
レーディング側端面において、磁気抵抗効果を利用した
磁気信号を読み出すMR(磁気抵抗効果;Magneto Resi
stive)ヘッドの上に積層され、複合型薄膜磁気ヘッド
を構成している。
【0004】図11Aに示す薄膜磁気ヘッドにおいて、
書き込み用のインダクティブヘッドの下部コア層51
は、磁気抵抗効果を利用した読み出し用のMRヘッド2
0の上部シールド層と兼用され、Fe−Ni系合金(パ
ーマロイ)等の高透磁率材料からなる。また、Al23
等の非磁性材料からなるギャップ層52は下部コア層5
1の上に膜厚Glで設けられている。
【0005】また、レジスト材料やその他の有機樹脂材
料で形成された第1の絶縁層53は、ギャップ層52の
上に設けられ、第1の端縁部53aと、第1の端縁部5
3aから延びてギャップ層52の上面に対して傾斜を有
する第1の傾斜面53bと、第1の傾斜面53bと連な
ってギャップ層52に対して略平行な上面からなる第1
の平行面53cとを備える。また、銅(Cu)等の低抵
抗導電性材料からなる平面螺旋状の第1のコイル層54
は、第1の平行面53cの上に設けられている。また、
レジスト材料やその他の有機樹脂材料からなる第2の絶
縁層55は、第1の絶縁層53の上に第1のコイル層5
4を被覆するように設けられ、第2の端縁部55aと、
第2の端縁部55aから延びて傾斜を有する第2の傾斜
面55bと、第2の傾斜面55bと連なってギャップ層
52に対して略平行な上面からなる第2の平行面55c
とを備える。また、第2の端縁部55aは第1の傾斜面
53b上に位置し、第2の傾斜面55bは第1の傾斜面
53bと略同一な面上に配置されている。
【0006】また、銅(Cu)等からなる平面螺旋状の
第2のコイル層56は、第2の平行面55cの上に設け
られている。また、レジスト材料やその他の有機樹脂材
料からなる第3の絶縁層57は、第2の絶縁層55の上
に第2のコイル層56を被覆するように設けられ、第3
の端縁部57aと、第3の端縁部57aから延びて傾斜
を有する第3の傾斜面57bと、第3の傾斜面57bと
連なってギャップ層52に対して略平行な上面からなる
第3の平行面57cとを備える。また、第3の端縁部5
7aは第2の傾斜面55b上に位置し、第3の傾斜面5
7bは第2の傾斜面55bと略同一な面上に配置されて
いる。
【0007】そして、Fe−Ni系合金(パーマロイ)
等の磁性材料からなる上部コア層58は、第1〜第3の
絶縁層53、55、57及びギャップ層52の上に設け
られ、図11Bに示すように磁気記録媒体との対向面側
において下部コア層51とギャップ層52を介して接合
された狭い幅Twを有する先端部58aと、先端部58
aと略同じ幅で連なり、第1〜第3の傾斜面53b、5
5b、57b上に設けられた連結部58bと、連結部5
8bよりも幅広に大きく広がった形状を有し、第1のコ
イル層54及び第2のコイル層56の上方の一部を覆う
基部58cと、第1のコイル層54及び第2のコイル層
56の略中心位置のギャップ層52及び第1の絶縁層5
3に設けられた穴Hを介して、下部コア層51と磁気的
に結合され、周囲に第1のコイル層54及び第2のコイ
ル層56が周回された後端部58dとを備える。また、
連結部58bと基部58cとの連結部分(付け根部分)
は、ポール・ストレート部Psと呼ばれる。尚、第1の
コイル層54及び第2のコイル層56は、後端部58d
の周囲を周回するように形成されているが、図11Aで
は第1のコイル層54及び第2のコイル層56の一部の
みが現れている。
【0008】また、磁気ギャップGは、下部コア層51
と先端部58aとの間隔(即ちギャップ層52の膜厚)
でギャップ長Glが設定され、先端部58aの奥行き寸
法、即ち磁気記録媒体との対向面であるABS面Aから
第1の端縁部53aまでの距離によりギャップ深さGd
が決定される。また、複合型薄膜磁気ヘッドでは、下部
コア層51はMRヘッドの上部シールド層としても兼用
されるため、上部コア層57の先端部57aの幅より広
く形成されている。そのため、トラック幅Twは、先端
部58aの幅寸法により決定される。
【0009】以上のようにして、コイル層が第1のコイ
ル層54及び第2のコイル層56の二段構造で形成され
た、従来の薄膜磁気ヘッドのインダクティブヘッドが構
成される。そして、第1のコイル層54及び第2のコイ
ル層56に記録電流が与えられると、下部コア層51及
び上部コア層58に記録磁界が誘導され、ABS面Aに
おける、下部コア層51と上部コア層58の先端部58
aとの磁気ギャップGからの漏れ磁界により、磁気記録
媒体に磁気信号が記録される。上述のようにコイル層を
二段構造とすることで、下部コア層51と上部コア層5
8に形成される磁路を短くして書き込みの効率化が図ら
れると共に高記録密度化が可能となり、インダクタンス
を低減させて、磁気信号の高周波化に対応できる。
【0010】次に、従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法に
ついて説明する。まず、図12Aに示すように、Fe−
Ni系合金等の磁性材料からなる下部コア層51上に、
Al23等の非磁性材料により膜厚(ギャップ長)Gl
のギャップ層52を形成する。次に、レジスト材料やそ
の他の有機樹脂材料を用いて、フォトリソグラフィ等に
より第1の絶縁層53を形成する。この時のレジストを
硬化させるための加熱工程において、レジスト材料の粘
性により、第1の端縁部53aには第1の傾斜面53b
が形成され、上面はギャップ層52に対して略平行な第
1の平行面53cとが形成されている。また、この後の
工程で形成する上部コア層58と下部コア層51とを接
合するための穴Hをエッチング等により形成する。
【0011】次に、図12Bに示すように、第1の平行
面53c上に、Cu等を用いてメッキにより、第1のコ
イル層54を平面螺旋状となるように形成する。次に、
図12Cに示すように、第1のコイル層54を覆うよう
にして、第1の絶縁層53上にレジスト材料やその他の
有機樹脂材料を塗布し、フォトリソグラフィにより第2
の絶縁層55を設ける。この時、第1の絶縁層53と同
様に、第2の端縁部55aには第2の傾斜面55bが形
成され、上面はギャップ層52に対して略平行な第2の
平行面55cとなる。また、第2の端縁部55aは第1
の傾斜面53b上に位置され、第2の傾斜面55bは第
1の傾斜面53bと略同一な面上に形成される。
【0012】次に、図12Dに示すように、第2の平行
面55c上に、Cu等を用いてメッキにより、第2のコ
イル層54を平面螺旋状となるように形成し、この第2
のコイル層56を覆うようにして、第2の絶縁層55上
にレジスト材料やその他の有機樹脂材料を塗布し、フォ
トリソグラフィにより第3の絶縁層57を設ける。この
時、第2の絶縁層55と同様に、第3の端縁部57aに
は第3の傾斜面57bが形成され、上面はギャップ層5
2に対して略平行な第3の平行面57cが形成される。
また、第3の端縁部57aは第2の傾斜面55b上に位
置され、第3の傾斜面57bは第2の傾斜面55bと略
同一な面上に形成される。
【0013】次に、フレームメッキ法により上部コア層
58を形成する。まず、少なくとも第1〜第3の絶縁層
53、55、57及びギャップ層52の上に、上部コア
層58と同じFe−Ni系合金等の磁性材料(導電性材
料)からなる下地層59を真空形成法により薄く形成
し、図13Aに示すように、下地層59上にレジスト材
料をスピンコートで塗布してレジスト層60を形成す
る。次に、図13B中に矢印で示した上方からの露光光
により、露光して上部コア層58の形状パターンをレジ
スト層60に形成し、現像して、露光された部分のレジ
スト層60を除去する。次に、下地層59が露出した部
分にFe−Ni系合金等の磁性材料をメッキする。そし
て、残存したレジスト層60、及び不要な下地層59を
除去することにより上部コア層58が得られる。尚、上
部コア層58の上層はAl23等の保護膜(図示せず)
により覆う。
【0014】最後に、不要な薄膜積層体を除去して、ラ
ップ研削によりABS(Air BearingSurface)面Aを形成
し、ABS面Aと第1の端縁部53aとによりギャップ
深さGdを決定して、図11に示したインダクティブヘ
ッドを有する薄膜磁気ヘッドが得られる。なお、図11
中において、下地層59は上部コア層58と一体化され
るため図示していない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】近時、ハードディスク
等の磁気記録装置の高記録密度化に伴い、上部コア層5
8の先端部58aの幅で決定されるトラック幅Twをよ
り小さくする必要が出てきている。そのため、先端部5
8a付近を形成する際に、レジスト層60の形状パター
ンは特に精密に形成されなければならない。
【0016】しかしながら、従来の薄膜磁気ヘッドは、
第1及び第2のコイル層54、56の二段構造で形成し
ているため、これらを覆う第1〜第3の絶縁層53、5
5、57の総合膜厚は厚く、また、略同一面上に形成さ
れた第1〜第3の傾斜面53b、55b、57bの立ち
上がり角度も急峻である。フレームメッキ法で上部コア
層58の形成に用いるレジスト層60を設けるために、
レジスト材料をスピンコートにより塗布すると下方へ流
れ易く、図13Aに示すように、第1の端縁部53a付
近のギャップ層52上における厚さt1が厚くなり、基
部58cが形成される第3の絶縁層57の上面における
厚さt2は薄くなる。レジスト材料の粘度が高いほど厚
さt1は厚くなり、例えば800cp程度の粘度を有す
るレジスト材料を用いると、下側の厚さt1は9〜10
μmとなる。一方、形成する上部コア層58の厚さはお
よそ1〜2μmとなり、レジスト層60の厚さt1は非
常に厚いものとなっていることがわかる。このように厚
さt1が厚いと、フォトリソグラフィにおける露光光源
の焦点深度を深くしなければならないが、焦点深度を深
くすると解像度(分解能)が悪くなり、第1の端縁部5
3a付近において、先端部58aの形状パターンをレジ
スト層60に精密に形成できず、所定寸法の狭いトラッ
ク幅Twの先端部58aを得ることができない。
【0017】そこで、低粘度のレジスト材料の粘度を低
いものを用いてレジスト層60を形成することが考えら
れる。例えば300cp程度の粘度を有するレジスト材
料を用いると、図13Aに点線で示したように、下側の
厚さt1は薄くなり、6〜7μmにまで減少する。しか
し、レジスト層60の上側の厚さt2は1μm以下とな
り、上部コア層58と形成するフレームとして用いてフ
レームメッキを行った場合にメッキ材料(パーマロイ)
が周囲に洩れ出して、上部コア層58の形状を制御する
ことができない。
【0018】さらに、従来の薄膜磁気ヘッドにおいて
は、第1〜第3の傾斜面53b、55b、57bの立ち
上がり角度が急峻であるため、レジスト層60を露光し
て上部コア層58の形状パターンを形成する際に、図1
3Bに示すように、上方から入射された露光光の一部が
レジスト層60を透過した後、下地層59の表面で乱反
射して、上部コア層58の形状パターン以外の領域をも
露光することになる。特に第1〜第3の傾斜面53b、
55b、57bの角度が45°以上の部分では、上部コ
ア層58の基部58cを露光するための光が、下地層5
9の表面で乱反射して先端部58a側にも入射され易
く、図11Bに実線で示したような上部コア層58の形
状パターンが露光されず、実際には点線で示すように基
部58cが先端部58a側へせり出した状態で露光さ
れ、先端部58a及び連結部58bのトラック幅Twが
大きくなり、精度の高い形状パターンが形成できない。
【0019】本発明が解決しようとする課題は、精度高
く形状制御された上部コア層を有し、磁気記録媒体の高
記録密度化を実現することができる薄膜磁気ヘッド及び
その製造方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、磁性材料からなる下部コア層上に設けられた、非磁
性材料からなるギャップ層上には、磁気記録媒体との対
向面側にギャップ深さを決定する第1の端縁部と、該第
1の端縁部から延びる第1の傾斜面と、該第1の傾斜面
に連なって前記ギャップ層に対して略平行な第1の平行
面とを有する第1の絶縁層が設けられ、該第1の絶縁層
上には、前記第1の平行面上に第1のコイル層を有する
と共に、該第1のコイル層を被覆して、磁気記録媒体と
の対向面側の第2の端縁部と、該第2の端縁部から延び
る第2の傾斜面と、該第2の傾斜面に連なって前記ギャ
ップ層に対して略平行な第2の平行面とを有する第2の
絶縁層が積層され、該第2の絶縁層上には、前記第2の
平行面上に第2のコイル層を有し、該第2のコイル層を
被覆して、前記第2の平行面上に設けられた磁気記録媒
体との対向面側の第3の端縁部と、該第3の端縁部から
延びる第3の傾斜面とを有する第3の絶縁層が積層さ
れ、前記第2の平行面と前記第3の傾斜面とで第1のポ
ケット部が形成され、前記ギャップ層及び前記第1〜第
3の絶縁層上には、磁性材料からなり、磁気記録媒体と
の対向面の先端部が前記ギャップ層を介して磁気ギャッ
プを形成すると共に、後端部が前記下部コア層に接触さ
れた上部コア層が設けられた構成とした。
【0021】また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記第
1のポケット部に、絶縁性材料が充填され、第4の傾斜
面を備えた第4の絶縁層が設けられた構成とした。
【0022】また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記第
2の端縁部が、前記第1の平行面上に設けられ、露出さ
れた前記第1の平行面と前記第2の傾斜面とで第2のポ
ケット部が構成された構成とした。
【0023】また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記第
2のポケット部に、絶縁性材料が充填され、第5の傾斜
面を備えた第5の絶縁層が設けられた構成とした。
【0024】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、磁性材料からなる下部コア層上に設けられた非磁性
材料からなるギャップ層の上層に、磁気記録媒体との対
向面側の第1の端縁部がギャップ深さを決定する第1の
端縁部と、該第1の端縁部から延びる第1の傾斜面と、
該第1の傾斜面に連なって前記ギャップ層に対して略平
行な第1の平行面とを有する第1の絶縁層を形成する工
程と、前記第1の平行面上に第1のコイル層を形成する
工程と、該第1のコイル層を被覆するように、磁気記録
媒体との対向面側の第2の端縁部と、該第2の端縁部か
ら延びる第2の傾斜面と、該第2の傾斜面に連なって前
記ギャップ層に対して略平行な第2の平行面とを有する
第2の絶縁層を形成する工程と、前記第2の平行面上に
第2のコイル層を形成する工程と、該第2のコイル層を
被覆するように、磁気記録媒体との対向面側の第3の端
縁部を前記第2の平行面上に設けた状態で、該第3の端
縁部から延びる第3の傾斜面と、該第3の傾斜面に連な
って前記ギャップ層に対して略平行な第3の平行面とを
有する第3の絶縁層を形成し、露出された前記第2の平
行面と前記第3の傾斜面とで第1のポケット部を形成す
る工程と、前記第1〜第3の絶縁層及び前記ギャップ層
の上に導電性材料からなる下地層を形成する工程と、該
下地層上にレジスト材料を塗布してレジスト層を設けて
フォトリソグラフィにより該レジスト層に前記上部コア
層の形状パターンを形成する工程と、フレームメッキ法
により、磁性材料からなる上部コア層の先端部を前記ギ
ャップ層上に形成すると共に、該先端部と接続され、後
端部が前記下部コア層に接触された基部を前記第1〜第
3の絶縁層上に形成する工程とを有する構成とした。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の薄膜磁気ヘッド
及びその製造方法の実施の形態について説明する。図1
は本発明の薄膜磁気ヘッドの第1の実施の形態の説明図
であり、同図Aは、本発明の薄膜磁気ヘッドの第1の実
施の形態の要部断面図、同図Bは、本発明の薄膜磁気ヘ
ッドの上部コア層の上面図である。また、図2及び図3
は本発明の薄膜磁気ヘッドの第1の実施の形態の製造方
法を説明するための工程断面図である。また、図4は本
発明の薄膜磁気ヘッドの第2の実施の形態の要部断面図
であり、図5は本発明の薄膜磁気ヘッドの第2の実施の
形態の製造方法を説明するための断面図である。また、
図6は本発明の薄膜磁気ヘッドの第3の実施の形態の要
部断面図であり、図7は本発明の薄膜磁気ヘッドの第3
の実施の形態の製造方法を説明するための断面図であ
る。また、図8は本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の
一工程を説明するための要部断面図であり、同図Aは、
フレームメッキ法に用いるレジスト層を形成した場合の
断面図であり、同図Bは、レジスト層を露光するときの
露光光の反射の様子を説明するための断面図である。ま
た、図9は本発明の薄膜磁気ヘッドの第4の実施の形態
の要部断面図であり、図10は本発明の薄膜磁気ヘッド
の製造方法の一工程を説明するための要部断面図であ
る。
【0026】(第1の実施の形態)図1Aに示す本発明
の薄膜磁気ヘッドにおいて、書き込み用のインダクティ
ブヘッドの下部コア層1は、磁気抵抗効果を利用した読
み出し用のMRヘッド20の上部シールド層と兼用さ
れ、Fe−Ni系合金(パーマロイ)等の高透磁率材料
からなる。また、Al23等の非磁性材料からなるギャ
ップ層2は、下部コア層1の上に膜厚Glで設けられて
いる。
【0027】また、レジスト材料やその他の有機樹脂材
料で形成された第1の絶縁層3は、ギャップ層2の上に
設けられ、第1の端縁部3aと、第1の端縁部3aから
延びてギャップ層2の上面に対して傾斜を有する第1の
傾斜面3bと、第1の傾斜面3bと連なってギャップ層
2に対して略平行な上面からなる第1の平行面3cとを
備える。また、銅(Cu)等の低抵抗導電性材料からな
る平面螺旋状の第1のコイル層4は、第1の端縁部3a
から5μm以上の距離を空けて、第1の平行面3cの上
に設けられている。また、レジスト材料やその他の有機
樹脂材料からなる第2の絶縁層5は、第1の絶縁層3の
上に第1のコイル層4を被覆するように設けられ、第2
の端縁部5aと、第2の端縁部5aから延びて傾斜を有
する第2の傾斜面5bと、第2の傾斜面5bと連なって
ギャップ層2に対して略平行な上面からなる第2の平行
面5cとを備える。また、第2の端縁部5aは第1の傾
斜面3b上に位置し、第2の傾斜面5bは第1の傾斜面
3bと略同一な面上に置かれている。
【0028】また、銅(Cu)等からなる平面螺旋状の
第2のコイル層6は、第2の端縁部5aから10μm以
上の距離を空けて、第2の平行面5cの上に設けられて
いる。また、レジスト材料やその他の有機樹脂材料から
なる第3の絶縁層7は、第2の絶縁層5の上に第2のコ
イル層6を被覆するように設けられ、第3の端縁部7a
と、第3の端縁部7aから延びて傾斜を有する第3の傾
斜面7bと、第3の傾斜面7bと連なってギャップ層2
に対して略平行な上面からなる第3の平行面7cとを備
える。また、第3の端縁部7aは、第2の平行面5cの
上において、第2の端縁部5aからおよそ6μm以上の
距離を空けた状態となるようにされて、露出された第2
の平行面5cと第3の傾斜面7bとで第1のポケット部
P1が構成されている。また、第1のポケット部P1の
位置は、第2の端縁部5aから第3の端縁部7aまでの
距離が10μm以下であることが好ましい。これは、第
2の端縁部5aから第3の端縁部7aまでの距離が10
μmより大きいと、磁気回路の磁路長が長くなり、イン
ダクタンスが増大して高周波特性が低下するので、これ
を防止するためである。
【0029】そして、Fe−Ni系合金(パーマロイ)
等の磁性材料からなる、約2μmの略均等な膜厚を有す
る上部コア層8は、第1〜第3の絶縁層3、5、7及び
ギャップ層2の上に設けられ、図1Bに示すように磁気
記録媒体との対向面側において下部コア層1とギャップ
層2を介して接合された狭い幅Twを有する先端部8a
と、先端部8aと略同じ幅で連なり、第1〜第3の傾斜
面3b、5b、7b上に設けられた連結部8bと、連結
部8bよりも幅広に大きく広がった形状を有し、第1の
コイル層4及び第2のコイル層6の上方の一部を覆う基
部8cと、第1のコイル層4及び第2のコイル層6の略
中心位置のギャップ層2及び第1の絶縁層3に設けられ
た穴Hを介して、下部コア層1と磁気的に結合され、周
囲に第1のコイル層4及び第2のコイル層6が周回され
た後端部8dとを備える。また、連結部8bと基部8c
との連結部分(付け根部分)は、ポール・ストレート部
Psと呼ばれる。尚、第1のコイル層4及び第2のコイ
ル層6は、後端部8dの周囲を周回するように形成され
ているが、図1Aでは第1のコイル層4及び第2のコイ
ル層6の一部のみが現れている。
【0030】また、磁気ギャップGは、下部コア層1と
先端部8aとの間隔(即ちギャップ層2の膜厚)でギャ
ップ長Glが設定され、先端部8aの奥行き寸法、即ち
磁気記録媒体との対向面であるABS面Aから第1の端
縁部3aまでの距離によりギャップ深さGdが決定され
る。また、トラック幅Twは、先端部8aの幅寸法によ
り決定される。以上のようにして、コイル層が第1のコ
イル層4及び第2のコイル層6の二段構造で形成され
た、本発明の薄膜磁気ヘッドのインダクティブヘッドが
構成される。
【0031】次に、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
について説明する。まず、図2Aに示すように、Fe−
Ni系合金等の磁性材料からなる下部コア層1上に、A
23等の非磁性材料により膜厚(ギャップ長)Glの
ギャップ層2を形成する。次に、レジスト材料やその他
の有機樹脂材料を用いて、フォトリソグラフィ等により
第1の絶縁層3を形成する。この時のレジストを硬化さ
せるための加熱工程において、レジスト材料の粘性によ
り、第1の端縁部3aには第1の傾斜面3bが形成さ
れ、上面はギャップ層2に対して略平行な第1の平行面
3cとなる。また、この後の工程で形成する上部コア層
8と下部コア層1とを接合するための穴Hをエッチング
等により形成する。
【0032】次に、図2Bに示すように、第1の平行面
3c上に、第1の端縁部3aから5〜8μm程度の距離
を空けて、Cu等を用いてメッキにより、第1のコイル
層4を平面螺旋状となるように形成する。
【0033】次に、図2Cに示すように、第1のコイル
層4を覆うようにして、第1の絶縁層3上にレジスト材
料やその他の有機樹脂材料を塗布し、フォトリソグラフ
ィにより第2の絶縁層5を設ける。この時、第1の絶縁
層3と同様に、第2の端縁部5aには第2の傾斜面5b
が形成され、上面はギャップ層2に対して略平行な第2
の平行面5cとなる。また、第2の端縁部5aは第1の
傾斜面3b上に位置され、第2の傾斜面5bは第1の傾
斜面3bと略同一な面上に形成される。
【0034】次に、図2Dに示すように、第2の絶縁層
5上に、第2の端縁部5aから10μm以上の距離を空
けて、Cu等を用いてメッキにより、第2のコイル層6
を平面螺旋状となるように形成する。
【0035】次に、図3Aに示すように、第2のコイル
層6を覆うようにして、第2の絶縁層5上にレジスト材
料やその他の有機樹脂材料を塗布し、フォトリソグラフ
ィにより第3の絶縁層7を設ける。この時、第2の絶縁
層5と同様に、第3の端縁部7aには第3の傾斜面7b
が形成され、上面はギャップ層2に対して略平行第3の
平行面7cが形成される。また、第3の端縁部7aは第
2の平行面5c上に位置され、第3の傾斜面7bは第2
の傾斜面5bと略同一面上に形成されず、また、第2の
平行面5cの一部が露出された状態で形成される。この
露出された第2の平行面5cと第3の傾斜面7bとで第
1のポケット部P1が設けられる。
【0036】次に、フレームメッキ法により上部コア層
8を形成する。まず、少なくとも第1〜第3の絶縁層
3、5、7及びギャップ層2の上に、上部コア層8と同
じFe−Ni系合金等の磁性材料(導電性材料)からな
る下地層9を真空形成法により薄く形成し、図3Bに示
すように、下地層9上に比較的低い粘度である約270
cp程度のレジスト材料をスピンコートで塗布してレジ
スト層10を形成する。この時のレジスト層10は、レ
ジスト材料の粘度が比較的低いため、第1の端縁部3a
付近のギャップ層2上における厚さは7μm以下とな
る。また、第3の絶縁層7の上面付近においては、第1
のポケット部P1内にレジスト材料が入り込み、レジス
ト材料の「溜め」ができて下方へ流れにくくなる。従っ
て、第3の絶縁層7の上面におけるレジスト層10の厚
さは、低い粘度のレジスト材料を用いているにもかかわ
らず2μm以上確保される。従って、ポケット部P1を
設けることにより、レジスト層10を形成するためのレ
ジスト材として低い粘度のものが使用でき、上部コア層
8の先端部8aの近傍、及び連結部8bのポールストレ
ート部Ps付近である第1の端縁部3aの近傍のレジス
ト層10の厚さを薄くできると共に、第3の絶縁層7の
上面におけるレジスト層10の厚さを厚くすることがで
きる。
【0037】次に、図3B中に矢印で示した上方からの
露光光により、露光して上部コア層8の形状パターンを
レジスト層10に形成し、現像して、露光された部分の
レジスト層10を除去する。次に、下地層9が露出した
部分にFe−Ni系合金等の磁性材料を膜厚がおよそ4
μmとなるまでメッキする。そして、図3Cに示すよう
に、残存したレジスト層10、及び不要な下地層9を除
去することにより上部コア層8が得られる。尚、上部コ
ア層8の上層はAl23等の保護膜(図示せず)により
覆う。
【0038】上部コア層8は、磁気記録媒体との対向面
側のギャップ層2上に幅狭の先端部8aを形成し、それ
に連なる連結部8bは第1の傾斜面3b及び第2の傾斜
面5b上に形成する。また、ポール・ストレート部Ps
は第3の傾斜面7b上に設け、連結部8bと連なる基部
8cは、主に第3の平行面7c上の、第1及び第2のコ
イル層4、6の上部に当たる部分を覆うように形成す
る。
【0039】最後に、不要な薄膜積層体を除去して、ラ
ップ研削によりABS面Aを形成し、ABS面Aと第1
の端縁部3aとによりギャップ深さGdを決定して、図
1に示したインダクティブヘッドを有する薄膜磁気ヘッ
ドが得られる。なお、図中において、下地層9は上部コ
ア層8と一体化されるため図示していない。
【0040】このように、第1及び第2のコイル層4、
6の二段構造で形成しているため、これらを覆う第1〜
第3の絶縁層3、5、7の総合膜厚は厚いものの、第3
の端縁部7aを後退させて、第1のポケット部P1を形
成したため、レジスト層10を形成する際に、スピンコ
ートしたレジスト材料が第1のポケット部P1内に留ま
り、低粘度のレジスト材料であっても下方のギャップ層
2側へ流れるのを防ぐ役割を果たす。よって、第3の絶
縁層7の上面におけるレジスト層10は、上部コア層8
を形成するに必要な膜厚が確保される。また、低粘度の
レジスト材料を用いていることで、図3Bに示したギャ
ップ層2上の第1の端縁部3a付近において、レジスト
層10の膜厚は800cp程度の高粘度レジストを用い
た場合よりも薄くなり、フォトリソグラフィによって先
端部8aの形状パターンをレジスト層10に形成する際
に、露光光源の波長を短くして焦点深度を深くする必要
がなく解像度(分解能)の低下もないので、先端部8a
の形状パターン精密に形成でき、所定寸法の狭いトラッ
ク幅Twの先端部8aを精度高く形成できる。
【0041】(第2の実施の形態)次に本発明の薄膜磁
気ヘッドの第2の実施の形態について説明する。本実施
の形態における薄膜磁気ヘッドは、前述した第1の実施
の形態とほぼ同様の構成であるが、その特徴的な部分と
して、図4に示すように、第1のポケット部P1内に、
第2の傾斜面5bと第3の平行面7cとを繋ぐようにさ
れた第4の傾斜面11aを有する、第4の絶縁層11が
設けられている。
【0042】この第4の絶縁層11の製造方法を以下に
示す。まず、第1の実施の形態の図3Aに示したよう
に、第1〜第3の絶縁層3、5、7及び第1、第2のコ
イル層4、6をギャップ層2上に積層し、露出された第
2の平行面5cと第3の傾斜面7bとからなるポケット
部P1を設ける。次に、図5Aに示すように、ギャップ
層2上、第1〜第3の絶縁層3、5、7の上層に、加熱
硬化するレジスト材料を塗布してレジスト層12を形成
する。次に、図5Bに示すように、フォトリソグラフィ
により露光・現像してパターニングを行い、図中T線で
示した位置で第2の傾斜面5b部分から下方と第3の絶
縁層7より上方の上層にあるレジスト層12を除去す
る。次に、図5Cに示すように、徐々に加熱してレジス
ト材料中の溶剤を蒸発させて体積を減少させながらレジ
スト層12を硬化する。以上のようにして第2の端縁部
5aと第3の平行面7cとを繋ぐように、ポケット部P
1に第4の絶縁層11を形成する。これにより、第4の
傾斜面11aの角度は、第1の傾斜面3b及び第2の傾
斜面5bの角度よりも緩やかとなる。
【0043】その後、第1の実施の形態で説明したと同
様に、第1〜第4の絶縁層3、5、7、11上に、フレ
ームメッキ法により上部コア層8を形成する。この時、
図5Dに示すように、下地層9上に粘度が約270cp
のレジスト材料をスピンコートで塗布してレジスト層1
0を形成するが、第1のポケット部P1が第4の絶縁層
11で埋まっているため、第1の実施の形態で説明した
ようにレジスト材料が第1のポケット部P1で溜まるこ
とはない。しかし、設けられた第4の絶縁層11の第4
の傾斜面11aは、前述のように第2の傾斜面5bと第
3の平行面7cとを緩やかに繋いでおり、第3の絶縁層
7から第4の傾斜面11aにかけての上部においてレジ
スト材料が下方へ流れにくく、第3の絶縁層7の上面に
おけるレジスト層10は、上部コア層8を形成するに十
分な厚さが確保される。また、第4の傾斜面11aが緩
やかな角度を有するため、第4の傾斜面11a上の下地
層9上で乱反射された露光光が上部コア層8の形状パタ
ーン以外の領域を露光する方向へ入射されにくくなり、
レジスト10層に上部コア層8の形状パターンを高精度
に形成することができる。
【0044】(第3の実施例)次に本発明の薄膜磁気ヘ
ッドの第3の実施の形態について説明する。本実施の形
態における薄膜磁気ヘッドについても、前述した第1の
実施の形態とほぼ同様の構成であるが、その特徴的な部
分としては、図6に示すように、銅(Cu)等の低抵抗
導電性材料からなる平面螺旋状の第1のコイル層4は、
第1の端縁部3aから10μm以上の距離を空けてお
り、それに対応して、第1のコイル層4を被覆するよう
に設けられた第2の絶縁層5は、第2の端縁部5aが第
1の平行面3cの上において第1の端縁部3aからおよ
そ6μm以上の距離を空けた状態となるようにされて、
露出された第1の平行面3cと第2の傾斜面5bとで第
2のポケット部P2が構成されている。また、第2のポ
ケット部P2の位置は、第1の端縁部3aから第2の端
縁部5aまでの距離が10μm以下であることが好まし
い。これは、第1の端縁部3aから第2の端縁部5aま
での距離が10μmより大きいと、磁気回路の磁路長が
長くなり、インダクタンスが増大して高周波特性が低下
するので、これを防止するためである。
【0045】以下に、本実施の形態の製造方法について
説明する。まず、図7Aに示すように、第1の実施の形
態と同様に、Fe−Ni系合金等の磁性材料からなる下
部コア層1上に、Al23等の非磁性材料により膜厚
(ギャップ長)Glのギャップ層2を形成する。次に、
レジスト材料やその他の有機樹脂材料を用いて、フォト
リソグラフィ等により第1の絶縁層3を形成する。この
時のレジストを硬化させるための加熱工程において、レ
ジスト材料の粘性により、第1の端縁部3aには第1の
傾斜面3bが形成され、上面はギャップ層2に対して略
平行な第1の平行面3cとなる。
【0046】次に、図7Bに示すように、第1の絶縁層
3上に、第1の端縁部3aから10μm以上の距離を空
けて、Cu等を用いてメッキにより、第1のコイル層4
を平面螺旋状となるように形成する。
【0047】次に、図7Cに示すように、第1のコイル
層4を覆うようにして、第1の絶縁層3上にレジスト材
料やその他の有機樹脂材料を塗布し、フォトリソグラフ
ィにより第2の絶縁層5を設ける。この時、第1の絶縁
層3と同様に、第2の端縁部5aには第2の傾斜面5b
が形成され、上面はギャップ層2に対して略平行な第2
の平行面5cとなる。また、第2の端縁部5aは第1の
平行面3c上に位置され、第2の傾斜面5bは第1の傾
斜面3bと略同一面上に形成されず、また、第1の平行
面3cの一部が露出された状態で形成される。この露出
された第1の平行面3cと第2の傾斜面5bとで第2の
ポケット部P2が設けられる。
【0048】以下、第1の実施の形態で説明したと同様
に、第2のコイル層6及び第3の絶縁層7を形成し、図
7Dに示すように、第3の傾斜面7bと第2の絶縁層5
の上面とで第1のポケット部P1を設ける。
【0049】そして、第1〜第3の絶縁層3、5、7及
びギャップ層2の上に、フレームメッキ法により上部コ
ア層8を形成する。そのために、図8Aに示すように下
地層9及びレジスト層10を設ける。第1の実施の形態
で説明したように、第1のポケット部P1を設けたこと
で、レジスト層10を形成する際に、スピンコートした
レジスト材料は第1のポケット部P1内に留まり、下方
のギャップ層2側へ流れるのが防止され、低粘度のレジ
スト材料であっても第3の絶縁層7の上面におけるレジ
スト層10の膜厚が確保される。また、新たに第2のポ
ケット部P2を設けることで、レジスト材料は第2のポ
ケット部P2内に留まり、レジスト層10の厚さの差が
より減少するとともに、図8Bに示すように、レジスト
層10を露光して上部コア層8の形状パターンを形成す
る際に、第2の傾斜面5b及び第3の傾斜面7b上の下
地層9において乱反射された露光光の多くが、先端部8
aが形成されるギャップ層2側へ入射されるのを第2の
ポケット部P2により阻止し、挟いトラック幅Twの先
端部8aが精度高く形成される。
【0050】(第4の実施の形態)次に本発明の薄膜磁
気ヘッドの第4の実施の形態について説明する。本実施
の形態における薄膜磁気ヘッドについては、前述した第
3の実施の形態とほぼ同様の構成であるが、その特徴的
な部分として、図9に示すように、第2のポケット部P
2内に、第1の傾斜面3bと第2の平行面5cとを繋ぐ
ようにされた第5の傾斜面13aを有する、第5の絶縁
層13が設けられている。尚、第1のポケット部P1に
ついても、第4の絶縁層11が設けられている。
【0051】この第5の絶縁層13の製造方法は、第2
の実施の形態で説明した第4の絶縁層11の形成方法と
同様であり、レジスト材料を塗布して露光・現像後に必
要な部分だけを残して加熱硬化させて形成する方法によ
り、詳細な説明は省略する。
【0052】また、図10に示すように、第5の絶縁層
13を形成した後、第1〜第5の絶縁層3、5、7、1
1、13上に、上部コア層8と同じFe−Ni系合金等
の磁性材料からなる下地層9を薄く形成し、その下地層
9上にレジスト材料をスピンコートで塗布してレジスト
層10を形成する。この際、第5の傾斜面13aは第4
の傾斜面11aと共に、緩やかな傾斜を構成しており、
レジスト材料が下方へ流れにくく、第3の絶縁層7の上
面におけるレジスト層10は上部コア層8を形成するに
十分な厚さが確保される。また、露光光により、露光し
て上部コア層8の形状パターンをレジスト層10に形成
する際に、上方から入射された露光光の一部がレジスト
層10を透過した後、下地層9の表面で乱反射しても、
第5の絶縁層13は緩やかな角度で形成されているた
め、乱反射した光は先端部8aが形成されるギャップ層
2側へ入射されることなく上方へ向かうため、挟いトラ
ック幅Twの先端部8aが精度高く形成される。
【0053】
【発明の効果】本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、磁性
材料からなる下部コア層上に設けられた、非磁性材料か
らなるギャップ層上には、磁気記録媒体との対向面側に
ギャップ深さを決定する第1の端縁部と、第1の端縁部
から延びる第1の傾斜面と、第1の傾斜面に連なってギ
ャップ層に対して略平行な第1の平行面とを有する第1
の絶縁層が設けられ、第1の絶縁層上には、第1の平行
面上に第1のコイル層を有すると共に、第1のコイル層
を被覆して、磁気記録媒体との対向面側の第2の端縁部
と、第2の端縁部から延びる第2の傾斜面と、第2の傾
斜面に連なってギャップ層に対して略平行な第2の平行
面とを有する第2の絶縁層が積層され、第2の絶縁層上
には、第2の平行面上に第2のコイル層を有し、第2の
コイル層を被覆して、第2の平行面上に設けられた磁気
記録媒体との対向面側の第3の端縁部と、第3の端縁部
から延びる第3の傾斜面とを有する第3の絶縁層が積層
され、第2の平行面と第3の傾斜面とで第1のポケット
部が形成され、ギャップ層及び第1〜第3の絶縁層上に
は、磁性材料からなり、磁気記録媒体との対向面の先端
部がギャップ層を介して磁気ギャップを形成すると共
に、後端部が下部コア層に接触された上部コア層が設け
られたことにより、特に二段構造のコイル層上方の絶縁
層上において、フレームメッキ法により上部コア層を形
成するに十分な膜厚のレジスト層が、低い粘度のレジス
ト材料を用いた場合にも、第1のポケット部の存在によ
り下方側に流れるのを抑えて形成することができ、ま
た、低い粘度のレジストを用いることができるため、先
端部を形成する部分においてはレジスト層を比較的薄く
形成することができ、これにより、上部コア層が精度高
く形状制御された薄膜磁気ヘッドとなっている。
【0054】また、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、
第1のポケット部に、絶縁性材料が充填され、第4の傾
斜面を備えた第4の絶縁層が設けられたことにより、レ
ジスト層を露光して上部コア層の形状パターンを形成す
る際に、第4の傾斜面が緩やかな角度を有するため、第
4の傾斜面上の下地層上で乱反射された露光光が上部コ
ア層の形状パターン以外の領域を露光する方向へ入射さ
れにくくなり、上部コア層の形状パターンが高精度に形
成された薄膜磁気ヘッドとなっている。
【0055】また、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、
第2の端縁部が、第1の平行面上に設けられ、露出され
た第1の平行面と第2の傾斜面とで第2のポケット部が
構成されたことにより、形成されたレジスト層の厚さの
差がより減少するとともに、レジスト層を露光して上部
コア層の形状パターンを形成する工程において、第2の
傾斜面及び第3の傾斜面上の下地層において乱反射され
た露光光が、ギャップ層側(先端部が形成される側)へ
入射されるのを、第1のポケット部と共に阻止すること
で、上部コア層の形状パターンが高精度に形成された薄
膜磁気ヘッドとなっている。
【0056】また、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、
第2のポケット部に、絶縁性材料が充填され、第5の傾
斜面を備えた第5の絶縁層が設けられたことにより、レ
ジスト層を露光して上部コア層の形状パターンを形成す
る工程において、上方から入射された露光光の一部がレ
ジスト層を透過した後、下地層の表面で乱反射しても、
第5の絶縁層は緩やかな角度で形成されているため、乱
反射した光は先端部が形成されるギャップ層側へ入射さ
れることなく上方へ向かうため、上部コア層の形状パタ
ーンが高精度に形成された薄膜磁気ヘッドとなってい
る。
【0057】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、磁性材料からなる下部コア層上に設けられた非磁性
材料からなるギャップ層の上層に、磁気記録媒体との対
向面側の第1の端縁部がギャップ深さを決定する第1の
端縁部と、第1の端縁部から延びる第1の傾斜面と、第
1の傾斜面に連なってギャップ層に対して略平行な第1
の平行面とを有する第1の絶縁層を形成する工程と、第
1の平行面上に第1のコイル層を形成する工程と、第1
のコイル層を被覆するように、磁気記録媒体との対向面
側の第2の端縁部と、第2の端縁部から延びる第2の傾
斜面と、第2の傾斜面に連なってギャップ層に対して略
平行な第2の平行面とを有する第2の絶縁層を形成する
工程と、第2の平行面上に第2のコイル層を形成する工
程と、第2のコイル層を被覆するように、磁気記録媒体
との対向面側の第3の端縁部を第2の平行面上に設けた
状態で、第3の端縁部から延びる第3の傾斜面と、第3
の傾斜面に連なってギャップ層に対して略平行な第3の
平行面とを有する第3の絶縁層を形成し、露出された第
2の平行面と第3の傾斜面とで第1のポケット部を形成
する工程と、第1〜第3の絶縁層及びギャップ層の上に
導電性材料からなる下地層を形成する工程と、下地層上
にレジスト材料を塗布してレジスト層を設けてフォトリ
ソグラフィによりレジスト層に上部コア層の形状パター
ンを形成する工程と、フレームメッキ法により、磁性材
料からなる上部コア層の先端部をギャップ層上に形成す
ると共に、先端部と接続され、後端部が下部コア層に接
触された基部を第1〜第3の絶縁層上に形成する工程と
を有することにより、特に二段構造のコイル層上方の絶
縁層上において、フレームメッキ法により上部コア層を
形成する工程において、低い粘度のレジスト材料を用い
た場合にも、第1のポケット部の存在により下方側に流
れるのを抑えて十分な膜厚のレジスト層を形成すること
ができ、併せて、低い粘度のレジストを用いることがで
きるので、先端部を形成するギャップ層上においてはレ
ジスト層を比較的薄く形成することができ、これによ
り、上部コア層を精度高く形状制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜磁気ヘッドの第1の実施の形態の
説明図である。
【図2】本発明の薄膜磁気ヘッドの第1の実施の形態の
製造方法を説明するための工程断面図である。
【図3】本発明の薄膜磁気ヘッドの第1の実施の形態の
製造方法を説明するための工程断面図である。
【図4】本発明の薄膜磁気ヘッドの第2の実施の形態の
要部断面図である。
【図5】本発明の薄膜磁気ヘッドの第2の実施の形態の
製造方法を説明するための断面図である。
【図6】本発明の薄膜磁気ヘッドの第3の実施の形態の
要部断面図である。
【図7】本発明の薄膜磁気ヘッドの第3の実施の形態の
製造方法を説明するための断面図である。
【図8】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一工程を
説明するための要部断面図である。
【図9】本発明の薄膜磁気ヘッドの第4の実施の形態の
要部断面図である。
【図10】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一工程
を説明するための要部断面図である。
【図11】従来の薄膜磁気ヘッドの説明図である。
【図12】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する
ための工程断面図である。
【図13】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一工程を
説明するための要部断面図である。
【符号の説明】
1 下部コア層 2 ギャップ層 3 第1の絶縁層 3a 第1の端縁部 3b 第1の傾斜面 3c 第1の平行面 4 第1のコイル層 5 第2の絶縁層 5a 第2の端縁部 5b 第2の傾斜面 5c 第2の平行面 6 第2のコイル層 7 第3の絶縁層 7a 第3の端縁部 7b 第3の傾斜面 7c 第3の平行面 8 上部コア層 8a 先端部 8b 連結部 8c 基部 8d 後端部 9 下地層 10 レジスト層 11 第4の絶縁層 11a 第4の傾斜面 12 レジスト層 13 第5の絶縁層 13a 第5の傾斜面 20 MRヘッド G 磁気ギャップ Gl ギャップ長 Gd ギャップ深さ Ps ポール・ストレート部 Tw トラック幅 A ABS面 H 穴 P1 第1のポケット部 P2 第2のポケット部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料からなる下部コア層上に設けら
    れた、非磁性材料からなるギャップ層上には、磁気記録
    媒体との対向面側にギャップ深さを決定する第1の端縁
    部と、該第1の端縁部から延びる第1の傾斜面と、該第
    1の傾斜面に連なって前記ギャップ層に対して略平行な
    第1の平行面とを有する第1の絶縁層が設けられ、該第
    1の絶縁層上には、前記第1の平行面上に第1のコイル
    層を有すると共に、該第1のコイル層を被覆して、磁気
    記録媒体との対向面側の第2の端縁部と、該第2の端縁
    部から延びる第2の傾斜面と、該第2の傾斜面に連なっ
    て前記ギャップ層に対して略平行な第2の平行面とを有
    する第2の絶縁層が積層され、該第2の絶縁層上には、
    前記第2の平行面上に第2のコイル層を有し、該第2の
    コイル層を被覆して、前記第2の平行面上に設けられた
    磁気記録媒体との対向面側の第3の端縁部と、該第3の
    端縁部から延びる第3の傾斜面とを有する第3の絶縁層
    が積層され、前記第2の平行面と前記第3の傾斜面とで
    第1のポケット部が形成され、前記ギャップ層及び前記
    第1〜第3の絶縁層上には、磁性材料からなり、磁気記
    録媒体との対向面の先端部が前記ギャップ層を介して磁
    気ギャップを形成すると共に、後端部が前記下部コア層
    に接触された上部コア層が設けられたことを特徴とする
    薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第1のポケット部に、絶縁性材料が
    充填され、第4の傾斜面を備えた第4の絶縁層が設けら
    れたことを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記第2の端縁部が、前記第1の平行面
    上に設けられ、露出された前記第1の平行面と前記第2
    の傾斜面とで第2のポケット部が構成されたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第2のポケット部に、絶縁性材料が
    充填され、第5の傾斜面を備えた第5の絶縁層が設けら
    れたことを特徴とする請求項3に記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 磁性材料からなる下部コア層上に設けら
    れた非磁性材料からなるギャップ層の上層に、磁気記録
    媒体との対向面側の第1の端縁部がギャップ深さを決定
    する第1の端縁部と、該第1の端縁部から延びる第1の
    傾斜面と、該第1の傾斜面に連なって前記ギャップ層に
    対して略平行な第1の平行面とを有する第1の絶縁層を
    形成する工程と、前記第1の平行面上に第1のコイル層
    を形成する工程と、該第1のコイル層を被覆するよう
    に、磁気記録媒体との対向面側の第2の端縁部と、該第
    2の端縁部から延びる第2の傾斜面と、該第2の傾斜面
    に連なって前記ギャップ層に対して略平行な第2の平行
    面とを有する第2の絶縁層を形成する工程と、前記第2
    の平行面上に第2のコイル層を形成する工程と、該第2
    のコイル層を被覆するように、磁気記録媒体との対向面
    側の第3の端縁部を前記第2の平行面上に設けた状態
    で、該第3の端縁部から延びる第3の傾斜面と、該第3
    の傾斜面に連なって前記ギャップ層に対して略平行な第
    3の平行面とを有する第3の絶縁層を形成し、露出され
    た前記第2の平行面と前記第3の傾斜面とで第1のポケ
    ット部を形成する工程と、前記第1〜第3の絶縁層及び
    前記ギャップ層の上に導電性材料からなる下地層を形成
    する工程と、該下地層上にレジスト材料を塗布してレジ
    スト層を設けてフォトリソグラフィにより該レジスト層
    に前記上部コア層の形状パターンを形成する工程と、フ
    レームメッキ法により、磁性材料からなる上部コア層の
    先端部を前記ギャップ層上に形成すると共に、該先端部
    と接続され、後端部が前記下部コア層に接触された基部
    を前記第1〜第3の絶縁層上に形成する工程とを有する
    ことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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