JP2000148475A - 移動体用コンピュータ - Google Patents

移動体用コンピュータ

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JP2000148475A
JP2000148475A JP10321895A JP32189598A JP2000148475A JP 2000148475 A JP2000148475 A JP 2000148475A JP 10321895 A JP10321895 A JP 10321895A JP 32189598 A JP32189598 A JP 32189598A JP 2000148475 A JP2000148475 A JP 2000148475A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等の移動体に搭載されたコンピュータに
おいて、ソフトウエアのバージョンアップ処理等の大量
のデータのやり取りを伴う処理を高速に実行できるよう
にする。 【解決手段】 移動体用コンピュータでは、電源電圧な
どがある程度変動しても正常に動作するように、クロッ
ク周波数や通信速度などがハードウエア自体の最高性能
より低い値に設定されている。そこで、バージョンアッ
プの指示が入力された場合(S12)、電源であるバッ
テリの電圧や周辺温度などの環境情報を取得し(S1
4)、環境が一定の条件を満足していれば(S16)、
クロック周波数や通信速度などを通常時よりも高い値に
切り替えることにより(S18)、バージョンアップ処
理を高速に実行する(S20)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の移動体に
搭載される移動体用コンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車には、エンジン制御や走行
制御、ナビゲーションや情報通信などのために、多くの
コンピュータが搭載されている。近年コンピュータのハ
ードウエア性能は著しく向上しているが、車載コンピュ
ータは必ずしもその高いハードウエア性能を最大限に利
用しているわけではない。それには次のような理由があ
る。
【0003】一つは、車載環境の厳しさである。自動車
は寒暑様々な環境で使用されるので、それら車載コンピ
ュータの使用環境も様々に変わる。また、車載コンピュ
ータは、車載バッテリを電源としているため電源電圧が
変動しやすい。したがって、良好な使用環境を期待でき
るオフィス用等のコンピュータと異なり、厳しい環境で
も正常に動作するような配慮が必要となる。このため車
載コンピュータは、ハードウエアが持っている本来の性
能より抑えた性能設定で使用されていた。例えば、プロ
セッサは、温度や電源電圧が低くなると動作保証できる
クロック周波数も低くなる。車載コンピュータは、CP
U、通信制御用など、様々なプロセッサを有している
が、それらプロセッサは、寒冷時やエンジンスタート時
等大電力を使用する時でも安定な動作を保証するため
に、本来発揮できる最高のクロック周波数よりも低いク
ロック周波数で使用されていた。
【0004】ハードウエアの最高性能を発揮させられな
いもう一つの理由は、他の車載機器に対する干渉を避け
るためである。自動車には、ラジオ等の機器が搭載され
ている。コンピュータの発する高周波が近くのテレビや
ラジオのノイズ源になることはよく知られているが、こ
の事情は車載コンピュータでも同様である。このため、
車載コンピュータは、ラジオ等のノイズを抑えるため
に、プロセッサの最高クロック周波数よりもかなり低い
周波数で使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車における情報処
理の高度化・多様化により、車載用のソフトウエアの改
良、新規開発が盛んに行われており、車両販売後のソフ
トウエアのバージョンアップやインストールを考慮する
必要が出てきている。ここで問題となるのが、バージョ
ンアップ等の処理に要する時間である。高度な機能を実
現するソフトウエアはそのサイズも大きくなるので、バ
ージョンアップ等にかかる時間も長くなりがちである。
特に、車載コンピュータは、前述の如くクロック周波数
を抑えて使用しているため、バージョンアップ等の処理
に要する時間はかなり長くなる。バージョンアップ等
は、例えば車両販売店の業務として提供されたり、ユー
ザが自分でおこなったりすることが考えられるが、いず
れの場合でも時間が長くかかることは好ましくない。
【0006】また、自動車と外部との情報通信はこれか
らますます増えることが予想され、画像データなどの大
量のデータをやり取りすることも十分考えられる。この
ようなデータ通信も、処理にあまりに時間が掛かったの
では実用性の面で問題となる。
【0007】なお、このような問題は、自動車に搭載す
るコンピュータに限らず、環境の変動や電源電圧の変動
が起こりやすい移動体用のコンピュータに共通する問題
である。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、移動体用コンピュータにおい
て、ソフトウエアのバージョンアップやデータ通信など
の処理速度を改善することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る移動体用コンピュータは、通常モード
と、それより動作速度の速い高速モードの少なくとも2
つの動作モードで動作することが可能なハードウエアを
有する移動体用コンピュータであって、通常時には前記
ハードウエアを通常モードで動作させる通常時制御手段
と、予め登録された所定の処理が指示された場合に、前
記ハードウエアの動作モードを高速モードに切り替える
切替手段とを有する。
【0010】この構成では、バージョンアップ処理やデ
ータ送受信処理など大量のデータの転送を伴う処理を、
高速モードが望ましい処理として予め移動体用コンピュ
ータに登録しておくことにより、その処理をユーザが移
動体用コンピュータに指示した場合は、切替手段が移動
体用コンピュータのハードウエアの動作モードを通常モ
ードから高速モードに切り替える。これにより、通常時
に抑えられていたハードウエアの動作速度が高速になる
ので、バージョンアップ等の処理に要する時間を短縮す
ることができる。
【0011】高速モードは、例えばハードウエアのクロ
ック周波数を通常モード時より高い所定値に変更した
り、ハードウエアの電源電圧を通常モード時より高い所
定値に変更したり、あるいは通信速度の設定を通常モー
ド時より高い所定値に変更したりすることにより実現で
きる。クロック周波数を上げればハードウエアの処理速
度が向上するので処理時間を短縮できる。ただし、クロ
ック周波数を上げられるのはそのハードウエアの仕様の
上限までであることは言うまでもない。また、一般にプ
ロセッサの最高クロック周波数は電源電圧が高いほど高
くなるので、電源電圧を上げることによりクロック周波
数を上げることが可能になる。また、記録媒体にフラッ
シュメモリ等を用いている場合、電源電圧が上がると書
込/消去時間が短くなるので、バージョンアップ等の処
理速度が向上する。また、移動体用コンピュータが接続
されたLAN等のネットワークの通信速度を上げれば、
データ転送速度が速くなり、処理速度が向上する。
【0012】本発明の好適な態様では、前記切替手段
は、前記ハードウエアの環境が、高速モード動作に適し
た環境条件として予め登録された条件を満足するか否か
を判定する手段を有し、前記ハードウエアの環境が前記
高速モード動作に適した環境条件を満足すると判定した
場合にのみ高速モードへの切替を行う。
【0013】この態様では、移動体用コンピュータのハ
ードウエアの環境が高速モードに適していると判定され
た場合にのみ高速モードへの切替が行われるので、切替
後のハードウエアの安定動作を保証することができる。
【0014】高速モード動作に適した環境条件として
は、例えば、電源電圧が所定値以上であることが考えら
れる。このように電源電圧が所定値以上であるかどうか
を検査することにより、高速モード時の高いクロック周
波数でのハードウエアの安定動作を保証することができ
る。また、高速モード動作に適した環境条件として、移
動体用コンピュータを搭載した移動体が停止状態にある
ことを確認することも好適である。停止状態では、移動
時に比べて環境が遥かに安定しているため、高速モード
動作の途中でハードウエアの動作が不安定になる可能性
が低くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
以下では、移動体用コンピュータとして自動車に搭載さ
れる車載コンピュータを例にとって説明する。
【0016】図1は、本発明が適用される車載コンピュ
ータ10を含んだ車内ネットワークシステムを概略的に
示す図である。図1には、車内ネットワークシステムの
うち、本実施形態に関連する部分のみを示す。
【0017】車載コンピュータ10の処理内容を記述し
たプログラム、データ等は、フラッシュメモリ104に
保存されている。フラッシュメモリ104内のプログラ
ムは、CPU102により実行される。発振回路108
は、CPU102を含む車載コンピュータ10の各種処
理回路に供給するクロック信号を出力する。発振回路1
08は、複数の異なる周波数のクロック信号を生成する
ことができる。発振回路108が出力するクロック信号
の周波数(クロック周波数)は、クロック周波数制御回
路110により制御される。クロック周波数制御回路1
10は、CPU102から供給されるクロック制御信号
に応じて、クロック周波数を制御する。
【0018】電源回路112は、フラッシュメモリ10
4やCPU102など各種処理回路に電源供給を行うた
めの回路であり、CPU102からの指示に基づき出力
電圧を可変することができる。温度センサ114は、車
載コンピュータ10内に設けられ、車載コンピュータ1
0内の温度を検出する。
【0019】また、車載コンピュータ10は、通信制御
回路106a、106bを介して車内LAN30、モデ
ム116に接続されている。車内LAN30には、ディ
スプレイ20やラジオ22などの各種車載機器や、車載
バッテリの電圧を監視するバッテリ電圧監視部24や、
車速を検出する車速センサ26などが接続されている。
バッテリ電圧監視部24や車速センサ26は、特に本実
施形態のために設けたものではなく、従来の自動車にも
一般に装備されているものである。また、モデム116
は、自動車電話や携帯電話などの通信装置12に接続さ
れている。
【0020】車載コンピュータ10には、クロック周波
数や電源電圧、通信制御回路106a,106bやモデ
ム116の通信速度など様々な動作パラメータがある。
車載コンピュータ10では、ある程度の悪条件下でも安
定動作を保証し、かつ周辺のラジオ等の機器への干渉を
低減するため、これらのパラメータのデフォルト値が、
最高性能値よりも低い値に定められている。例えば、ク
ロック周波数は、電源電圧低下による安定動作可能なク
ロック周波数の低下や、ラジオ22などへの高周波干渉
などを考慮して、可能な最高周波数より低い所定の周波
数(通常周波数と呼ぶ)に設定されている。また、通信
制御回路106a,106bの通信速度も、同様の理由
で最高速度(通常速度と呼ぶ)より小さな値に設定され
ている。車載コンピュータ10が、このようなデフォル
トの動作パラメータで動作するモードのことを、通常モ
ードと呼ぶ。車載コンピュータ10は、後述する高速モ
ード動作の場合以外は、この通常モードで動作する。
【0021】このようなシステムにおいて、車載コンピ
ュータ10のソフトウエアのバージョンアップを行う場
合を考える。この場合、例えば、車内LAN30に接続
されたコネクタに書換ツール40を接続する。書換ツー
ル40は、例えばCD−ROMドライブやフロッピー
(登録商標)ディスクドライブなどであり、新バージョ
ンのソフトウエアなどを記憶したCD−ROMやフロッ
ピーディスクが挿入される。なお、新バージョンのソフ
トウエアの記録媒体は、ROMなどでもよい。書換ツー
ル40を接続後、車載コンピュータ10でバージョンア
ップ処理用のプログラムを実行することにより、フラッ
シュメモリ104上のソフトウエアの書換処理が開始さ
れる。バージョンアップ処理のためのプログラムは、フ
ラッシュメモリ104に予め保存されていてもよいし、
書換ツール40の記録媒体に保存されていてもよい。
【0022】ここで、本実施形態では、書換処理の処理
時間を短縮するために、実際の書換処理を始める前に、
動作モードを通常モードから高速モードへ切り替える処
理を行う。高速モードでは、クロック周波数や通信速度
などを通常モードより上げることにより、高速な処理が
可能になる。ただし、ただ単に高速モードに切り替える
だけでは、その時の環境によっては、車載コンピュータ
10の動作が不安定になる可能性も考えられる。そこ
で、本実施形態では、環境条件が良好であることを確認
した後、高速モードに切り替える仕組みを採っている。
【0023】本実施形態では、このような仕組みを、図
2に示す環境情報取得部200、モード切替判定部20
2、環境条件記憶部204、及びモード切替処理部20
6により実現する。
【0024】環境条件記憶部204には、高速モード動
作に適した環境条件が記憶されている。このような環境
条件には、例えば高速モード動作に必要な最低限のバッ
テリ電圧や、高速モード動作に適した温度の範囲などが
含まれる。このような条件を満たさない環境で高速モー
ドへの切り替えを行うと、各種処理回路の安定動作は保
証できない。また、安全面やバージョンアップ処理の確
実性を考慮すれば、環境条件として車両が停止している
ことを確認することも好適である。この場合、環境条件
記憶部204には、車両停止を判定するための例えば車
速に関する条件が登録される。
【0025】環境情報取得部200は、温度センサ11
4、バッテリ電圧監視部24、車速センサ26から温
度、バッテリ電圧、車速などの環境情報を取得する。な
お、温度情報は、エアコンディショナーなどから得ても
よく、このようにすれば温度センサ114は必ずしも必
要ない。
【0026】モード切替判定部202は、取得した環境
情報に基づき、現在の環境が、環境条件記憶部204に
記憶されている環境条件を満足しているか否かを判定
し、環境条件を満足している場合にモード切替処理部2
06に対し、高速モードへの切り替え指令を発する。な
お、車両が停止しているか否かの判定は、車速の代わり
に車輪速で判定してもよく、更にエンジンスイッチやシ
フトポジションなどの情報を加味して判定してもよい。
【0027】モード切替処理部206は、この切り替え
指令を受けると、例えばクロック周波数を通常周波数よ
り高い所定の高速モード周波数に切り替えることを指示
するクロック制御信号をクロック周波数制御回路110
に与える。高速モード周波数は、例えば車載コンピュー
タ10のCPU102等の各種処理回路が対応可能な最
高周波数であり、これは各種処理回路の定格から予め求
めることができる。このような切り替えにより、車載コ
ンピュータ10におけるクロック周波数が高くなり、高
速な処理が可能になる。
【0028】なお、クロック周波数の切り替えと同時
に、通信制御回路106aの通信速度の設定を、通常速
度より速い所定速度に切り替えたり、電源回路112か
ら出力される電源電圧を通常モード時より高い値に切り
替えることも好適である。
【0029】通信速度を上昇させれば、書換ツール40
から車載コンピュータ10へのデータ転送速度が増大
し、バージョンアップ処理時間が短縮される。ここで、
通信制御回路106aの通信速度を上昇させる場合に
は、車内LAN30の形式によっては、車内LAN30
を管理するコンピュータに対して通信速度を上げる旨の
通知を行う必要がある。この場合、この通知を受けたL
AN管理コンピュータは、データ転送に関係する車載コ
ンピュータ10と書換ツール40を除く他の車内LAN
30上のシステムに対してデータ転送動作の禁止を指示
する。これにより、それら他のシステムの誤動作が防止
できると共に、バージョンアップ処理のためのデータ転
送用の帯域が確保できる。
【0030】また、電源電圧を上昇させると、各種処理
回路の最高動作周波数が高くなるので、電源電圧を上昇
させない場合よりクロック周波数を高い値に設定するこ
とができる。また、フラッシュメモリ104の書込/消
去時間は電源電圧が高いほど短くなるので、この効果に
よってもバージョンアップ処理時間が短縮される。
【0031】このような各種動作パラメータの切り替え
により、高速モード動作が可能となる。なお、クロック
周波数、通信速度、電源電圧の切り替えは、処理速度向
上の観点から言えばすべて行うことが好適であるが、以
上の説明からすれば、いずれか1つの切り替えのみでも
(もちろん2つの組合せでも)速度向上効果が得られる
ことは明らかであろう。
【0032】また、モード切替処理部206は、以上の
ような動作パラメータの高速モード時の値への切り替え
に加え、ラジオ22など、高速モード動作により影響の
出る車載機器に関する対応処置を実行する。このような
対応処置としては、ラジオ22などに対し、電源オフや
ボリューム低下などを指示する信号を出力する処理が可
能である。これにより、不快なノイズが聞こえなくな
る。また、ノイズ発生のおそれを知らせる警告をディス
プレイ20等に表示するという処置も可能である。テレ
ビもラジオと同様車載コンピュータ10からの高周波の
影響を受けるので、テレビを搭載した車両では、テレビ
についても同様の処置を行うことが好適である。なお、
このような処置をとる代わりに、ラジオやテレビがオフ
状態であることを高速モードへ切り替えるための環境条
件としてもよい。
【0033】そして、モード切替処理部206は、バー
ジョンアップ処理が終了すると、クロック周波数や通信
速度などを通常モード時の設定値に戻す。
【0034】以上説明した高速モードへの切り替えのた
めの構成は、車載コンピュータ10でソフトウエア的に
実現される。すなわち、環境情報取得部200、モード
切替判定部202、モード切替処理部206の処理内容
を記述したプログラムや、環境条件記憶部204の環境
条件データは、バージョンアップ処理が指示されると呼
び出されるプログラムとしてフラッシュメモリ104に
保存しておいてもよく、またバージョンアップ処理プロ
グラムの一部として書換ツール40に保存しておおいて
もよい。いずれにしても、バージョンアップ処理が指示
されると、これらプログラムやデータがCPU102で
実行される。ここで、バージョンアップ処理プログラム
は、フラッシュメモリ104や書換ツール40から、車
載コンピュータ10のメインメモリ(図示省略)にロー
ドして処理しても良い。これにより、図2に示したそれ
ら各種処理ユニットが実現される。
【0035】次に、図3を参照して、本実施形態の処理
手順を説明する。本実施形態では、ユーザインタフェー
スを介して処理指示の入力を受けると(S10)、車載
コンピュータ10は、指示された処理がバージョンアッ
プ処理か否かを判定する(S12)。バージョンアップ
処理でない場合は、指示された処理がそのまま実行され
る(S24)。バージョンアップ処理の場合、図2に示
した機能構成が車載コンピュータ10内に実現され、高
速モードへの切り替えの可否を判定する。すなわち、ま
ず温度、バッテリ電圧などの環境情報を取得し(S1
4)、その環境情報が所定の環境条件を満足しているか
否かを判定する(S16)。環境条件を満足している場
合には、クロック周波数や通信速度の切り替え、ラジオ
等へのボリューム低下などの処置が行われ、この結果、
車載コンピュータの動作モードが通常モードから高速モ
ードに移行する(S18)。そして、この高速モード
で、バージョンアップ処理が実行される(S20)。バ
ージョンアップ処理が完了すると、クロック周波数や通
信速度などのパラメータが通常モード時の値に戻され、
ラジオ等の状態が元に戻される(S22)。このような
処理により、バージョンアップ処理を、高速かつ確実に
実行することができる。
【0036】なお、S16において環境条件が満たされ
なかった場合は、通常モードのままバージョンアップ処
理が実行される(S24)。この場合、バージョンアッ
プ処理を始める前に、このまま通常モードでのバージョ
ンアップ処理を実行するか否かをユーザに選択させても
よい。このとき、ユーザの判断を助けるため、高速モー
ド動作のためにはどの環境条件を整えればよいかや、通
常モードと高速モードでのおおよそのバージョンアップ
所要時間などをディスプレイ20等に表示することも好
適である。
【0037】また、S12におけるバージョンアップ処
理か否かの判定は、S14〜S22の処理がバージョン
アップ用プログラム(あるいはバッチファイル)として
一体になっている場合は、そのパージョンアップ用プロ
グラムの実行が指示されたか否かということである。す
なわちこの場合、明示的な判定処理は行われず、そのバ
ージョンアップ用プログラムの実行指示により、S14
以降の処理が行われることになる。
【0038】以上、本発明の好適な実施形態を説明し
た。以上説明した本実施形態の方式は、車両に搭載され
た各種コンピュータに適用可能である。
【0039】以上では、書換ツール40を車内LAN3
0に接続してバージョンアップを行ったが、書換ツール
40を専用の通信ケーブルで直接車載コンピュータ10
に接続してバージョンアップを行う場合にも、上記のモ
ード切替処理は有効である。
【0040】また、モデム116及び通信装置12を介
し、インターネットや商用ネットワークなどからソフト
ウエアをダウンロードしてバージョンアップを行う場合
にも、本実施形態の方式は適用可能である。この場合、
高速モード動作のために、通信制御回路106bやモデ
ム116の通信速度の設定を、高い値に切り替えること
が好適である。
【0041】また、例えばディーラ(車両販売店)でバ
ージョンアップ処理を行う運用形態をとった場合、ディ
ーラでは環境が整っている(あるいは予め技術者が環境
条件を検査する)ことが一般的なので、車載コンピュー
タ側で環境条件のチェックを行うことは不要になる。
【0042】また、以上では、車載コンピュータ10の
ソフトウエアのバージョンアップ処理を例にとって説明
したが、本実施形態の手法は、バージョンアップ以外に
も、画像データその他の大量のデータを、例えば車両と
外部のネットワークとの間でやり取りするする場合にも
適用可能である。この場合、高速モードに切り替えるこ
とが好適な処理が予め車載コンピュータ10に登録され
ており、その処理の実行が指示された場合に、図3のS
14以降の処理を行えばよい。
【0043】また、以上では、自動車に搭載される車載
コンピュータを例にとったが、本実施形態の方式は、そ
の他様々な移動体に搭載されるコンピュータにも適用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される車載コンピュータ及びそ
の周辺システムを概略的に示す図である。
【図2】 車載コンピュータのモード切替のための構成
を示す機能ブロック図である。
【図3】 本実施形態の処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 車載コンピュータ、12 通信装置、22 ラジ
オ、24 バッテリ電圧監視部、26 車速センサ、3
0 車内LAN、40 書換ツール、102CPU、1
04 フラッシュメモリ、106a,106b 通信制
御回路、108 発振回路、110 クロック周波数制
御回路、112 電源回路、114温度センサ、116
モデム、200 環境情報取得部、202 モード切
替判定部、204 環境条件記憶部、206 モード切
替処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 1/08 G06F 1/00 334Z 9/445 1/04 320A 13/00 351 9/06 420M

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常モードと、それより動作速度の速い
    高速モードの少なくとも2つの動作モードで動作するこ
    とが可能なハードウエアを有する移動体用コンピュータ
    であって、 通常時には前記ハードウエアを通常モードで動作させる
    通常時制御手段と、 予め登録された所定の処理が指示された場合に、前記ハ
    ードウエアの動作モードを高速モードに切り替える切替
    手段と、 を有する移動体用コンピュータ。
  2. 【請求項2】 前記高速モードでは、前記ハードウエア
    のクロック周波数を前記通常モード時より高い所定値に
    変更すること、前記ハードウエアの電源電圧を前記通常
    モード時より高い所定値に変更すること、又は前記ハー
    ドウエアの通信速度の設定を前記通常モード時より高い
    所定値に変更すること、のうち少なくとも一つが実行さ
    れることを特徴とする請求項1記載の移動体用コンピュ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記切替手段は、前記ハードウエアの環
    境が、高速モード動作に適した環境条件として予め登録
    された条件を満足するか否かを判定する手段を有し、前
    記ハードウエアの環境が前記高速モード動作に適した環
    境条件を満足すると判定した場合にのみ高速モードへの
    切替を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の移動体用コンピュータ。
  4. 【請求項4】 前記高速モード動作に適した環境条件に
    は、前記移動体用コンピュータの電源電圧が所定値以上
    であることが含まれることを特徴とする請求項3記載の
    移動体用コンピュータ。
  5. 【請求項5】 前記高速モード動作に適した環境条件に
    は、前記移動体用コンピュータを搭載した移動体が停止
    状態にあることが含まれることを特徴とする請求項3又
    は請求項4に記載の移動体用コンピュータ。
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