JP2000148086A - 発光ディスプレイ装置および駆動方法 - Google Patents
発光ディスプレイ装置および駆動方法Info
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- JP2000148086A JP2000148086A JP10318073A JP31807398A JP2000148086A JP 2000148086 A JP2000148086 A JP 2000148086A JP 10318073 A JP10318073 A JP 10318073A JP 31807398 A JP31807398 A JP 31807398A JP 2000148086 A JP2000148086 A JP 2000148086A
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Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
- Control Of El Displays (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発光の立上りを迅速にしつつ長寿命化をはか
った発光ディスプレイ装置および駆動方法を提供する。 【解決手段】 マトリックス状に配置した陽極線と陰極
線の各交点位置に発光素子を接続し、前記陽極線と陰極
線のいずれか一方の側を走査線とするとともに他方の側
をドライブ線とし、走査線を走査しながら該走査と同期
して所望のドライブ線に駆動源を接続することにより走
査線とドライブ線の交点位置に接続された発光素子を発
光させるようにした発光ディスプレイの駆動方法におい
て、任意の走査線を走査する走査期間が終了し次の走査
線の走査が開始するまでのリセット期間において、すべ
ての前記走査線に第1のリセット電圧が付与されるとと
もにすべての前記ドライブ線に前記第1のリセット電圧
よりも低い第2のリセット電圧を付与する。
った発光ディスプレイ装置および駆動方法を提供する。 【解決手段】 マトリックス状に配置した陽極線と陰極
線の各交点位置に発光素子を接続し、前記陽極線と陰極
線のいずれか一方の側を走査線とするとともに他方の側
をドライブ線とし、走査線を走査しながら該走査と同期
して所望のドライブ線に駆動源を接続することにより走
査線とドライブ線の交点位置に接続された発光素子を発
光させるようにした発光ディスプレイの駆動方法におい
て、任意の走査線を走査する走査期間が終了し次の走査
線の走査が開始するまでのリセット期間において、すべ
ての前記走査線に第1のリセット電圧が付与されるとと
もにすべての前記ドライブ線に前記第1のリセット電圧
よりも低い第2のリセット電圧を付与する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機EL(エレク
トロルミネッセンス)などの発光素子を使用した発光デ
ィスプレイ装置および駆動方法に関する。
トロルミネッセンス)などの発光素子を使用した発光デ
ィスプレイ装置および駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有機化合物を用いた自発光素子で
ある有機EL素子の研究が盛んに行われており、これを
用いたドットマトリクスディスプレイの開発も進められ
ている。図10は有機EL素子の等価回路を示すもので
あり、図11(A)は有機EL素子の電流輝度特性、図
11(B)は有機EL素子の電圧電流特性、図11
(C)は電圧輝度特性を示している。
ある有機EL素子の研究が盛んに行われており、これを
用いたドットマトリクスディスプレイの開発も進められ
ている。図10は有機EL素子の等価回路を示すもので
あり、図11(A)は有機EL素子の電流輝度特性、図
11(B)は有機EL素子の電圧電流特性、図11
(C)は電圧輝度特性を示している。
【0003】図10に示すように、有機EL素子は、ダ
イオード特性からなる発光エレメントEとこれに並列接
続された寄生容量Cと直列接続された抵抗Rとで表すこ
とができる。また、図11(A)乃至(C)に示される
ように、有機EL素子は電流に比例した輝度で発光する
ものであるとともに、駆動電圧が所定の発光閾値電圧V
TH以下の場合は、電流がほとんど流れず、事実上発光し
ないようになっている。
イオード特性からなる発光エレメントEとこれに並列接
続された寄生容量Cと直列接続された抵抗Rとで表すこ
とができる。また、図11(A)乃至(C)に示される
ように、有機EL素子は電流に比例した輝度で発光する
ものであるとともに、駆動電圧が所定の発光閾値電圧V
TH以下の場合は、電流がほとんど流れず、事実上発光し
ないようになっている。
【0004】図12に、従来の発光素子の駆動方法を示
す。この図12の駆動方法は、単純マトリックス駆動方
式と呼ばれるもので、陽極線A1〜A4と陰極線B1〜
Bn(nは自然数、陽極線は、便宜上4本として説明す
る)をマトリックス(格子)状に配置し、このマトリッ
クス状に配置した陽極線と陰極線の各交点位置に発光素
子E11〜E4nを接続し、この陽極線または陰極線の
いずれか一方を一定の時間間隔で順次選択して走査する
とともに、この走査に同期して他方の線を駆動源たる定
電流源21〜24でドライブしてやることにより、任意
の交点位置の発光素子を発光させるようにしたものであ
る。
す。この図12の駆動方法は、単純マトリックス駆動方
式と呼ばれるもので、陽極線A1〜A4と陰極線B1〜
Bn(nは自然数、陽極線は、便宜上4本として説明す
る)をマトリックス(格子)状に配置し、このマトリッ
クス状に配置した陽極線と陰極線の各交点位置に発光素
子E11〜E4nを接続し、この陽極線または陰極線の
いずれか一方を一定の時間間隔で順次選択して走査する
とともに、この走査に同期して他方の線を駆動源たる定
電流源21〜24でドライブしてやることにより、任意
の交点位置の発光素子を発光させるようにしたものであ
る。
【0005】なお、駆動源は電圧源を用いても良いが、
電圧輝度特性に比べて電流輝度特性の方が環境温度の変
化に対して安定していること、及び、発光素子の電流輝
度特性が比例であることから、電流源を用いた方が輝度
の再現性が良い。
電圧輝度特性に比べて電流輝度特性の方が環境温度の変
化に対して安定していること、及び、発光素子の電流輝
度特性が比例であることから、電流源を用いた方が輝度
の再現性が良い。
【0006】図12の場合、駆動源は定電流源を用いて
いるが、その定電流量は、所望の瞬時輝度に応じた量と
されている。従って、図11(A)乃至(C)に示され
るように、発光素子の瞬時輝度をLX としたい場合、駆
動源の定電流量はIX に設定されることとなり、また所
望の瞬時輝度で発光するとき(以下、これを定常発光状
態と称する)の発光素子の両端電圧(以下、これを発光
規定電圧と称する。)がVX となる。
いるが、その定電流量は、所望の瞬時輝度に応じた量と
されている。従って、図11(A)乃至(C)に示され
るように、発光素子の瞬時輝度をLX としたい場合、駆
動源の定電流量はIX に設定されることとなり、また所
望の瞬時輝度で発光するとき(以下、これを定常発光状
態と称する)の発光素子の両端電圧(以下、これを発光
規定電圧と称する。)がVX となる。
【0007】前記駆動源によるドライブ方法には、陰極
線走査・陽極線ドライブ、陽極線走査・陰極線ドライブ
の2つの方法があるが、図12は、陰極線走査・陽極線
ドライブの場合を示しており、陰極線B1〜Bnに陰極
線走査回路1を接続するとともに、陽極線A1〜A4に
定電流源21〜24とドライブスイッチ31〜34から
なる陽極線ドライブ回路2を接続したものである。
線走査・陽極線ドライブ、陽極線走査・陰極線ドライブ
の2つの方法があるが、図12は、陰極線走査・陽極線
ドライブの場合を示しており、陰極線B1〜Bnに陰極
線走査回路1を接続するとともに、陽極線A1〜A4に
定電流源21〜24とドライブスイッチ31〜34から
なる陽極線ドライブ回路2を接続したものである。
【0008】陰極線走査回路1は、走査スイッチ11〜
1nを一定時間間隔で順次アース端子側へ切り換えなが
ら走査していくことにより、陰極線B1〜Bnに対して
アース電位(0V)を順次与えていく。また、陽極線ド
ライブ回路2は、前記陰極線走査回路1のスイッチ走査
に同期してドライブスイッチ31〜34をオン・オフ制
御することにより陽極線A1〜A4に定電流源21〜2
4を接続し、所望の交点位置の発光素子に駆動電流を供
給する。これらの陰極線走査回路1と陽極線ドライブ回
路は図示しない制御回路によって駆動制御される。
1nを一定時間間隔で順次アース端子側へ切り換えなが
ら走査していくことにより、陰極線B1〜Bnに対して
アース電位(0V)を順次与えていく。また、陽極線ド
ライブ回路2は、前記陰極線走査回路1のスイッチ走査
に同期してドライブスイッチ31〜34をオン・オフ制
御することにより陽極線A1〜A4に定電流源21〜2
4を接続し、所望の交点位置の発光素子に駆動電流を供
給する。これらの陰極線走査回路1と陽極線ドライブ回
路は図示しない制御回路によって駆動制御される。
【0009】例えば、発光素子E11とE21を発光さ
せる場合を例に採ると、図示するように、陰極線走査回
路1の走査スイッチ11がアース側に切り換えられ、第
1の陰極線B1にアース電位が与えられている時に、陽
極線ドライブ回路2のドライブスイッチ31と32を定
電流源側に切り換え、陽極線A1とA2に定電流源21
と22を接続してやればよい。このような走査とドライ
ブを高速で繰り返すことにより、任意の位置の発光素子
を発光させるとともに、各発光素子があたかも同時に発
光しているように制御するものである。
せる場合を例に採ると、図示するように、陰極線走査回
路1の走査スイッチ11がアース側に切り換えられ、第
1の陰極線B1にアース電位が与えられている時に、陽
極線ドライブ回路2のドライブスイッチ31と32を定
電流源側に切り換え、陽極線A1とA2に定電流源21
と22を接続してやればよい。このような走査とドライ
ブを高速で繰り返すことにより、任意の位置の発光素子
を発光させるとともに、各発光素子があたかも同時に発
光しているように制御するものである。
【0010】走査中の陰極線B1以外の他の陰極線B2
〜Bnには逆バイアス電圧源42〜4nを接続し発光規
定電圧VX と同電位の逆バイアス電圧V1を印加してや
ることにより、陽極線A1とA2に接続されている発光
素子E12〜E1n,E22〜E2nが誤発光すること
を防止している。
〜Bnには逆バイアス電圧源42〜4nを接続し発光規
定電圧VX と同電位の逆バイアス電圧V1を印加してや
ることにより、陽極線A1とA2に接続されている発光
素子E12〜E1n,E22〜E2nが誤発光すること
を防止している。
【0011】なお、逆バイアス電圧V1を付与する逆バ
イアス電圧源41〜4nは、ドライブされる陽極線と走
査がされていない陰極線との交点に接続された発光素子
(図12の場合、E12〜E1n,E22〜E2n)が
誤って発光しないように設けられるものであるため、そ
の印可電圧は、該発光素子の両端電圧が発光閾値電圧V
TH以下となるように設定されれば良いが、以下の理由に
より逆バイアス電圧V1を発光規定電圧VX と同一にす
るのが最も良い。すなわち、V1=VX とすることによ
って該発光素子の両端電圧は0となるため、駆動源から
供給される電流はすべて発光中の発光素子のみに流れ込
むことになり、所望の輝度を正確に再現できるからであ
る。
イアス電圧源41〜4nは、ドライブされる陽極線と走
査がされていない陰極線との交点に接続された発光素子
(図12の場合、E12〜E1n,E22〜E2n)が
誤って発光しないように設けられるものであるため、そ
の印可電圧は、該発光素子の両端電圧が発光閾値電圧V
TH以下となるように設定されれば良いが、以下の理由に
より逆バイアス電圧V1を発光規定電圧VX と同一にす
るのが最も良い。すなわち、V1=VX とすることによ
って該発光素子の両端電圧は0となるため、駆動源から
供給される電流はすべて発光中の発光素子のみに流れ込
むことになり、所望の輝度を正確に再現できるからであ
る。
【0012】以上説明した図12の場合において、各発
光素子の寄生容量の充電状態は次のようになる。ドライ
ブされる陽極線A1,A2と走査される陰極線B1の交
点に接続される発光素子E11,E21は順方向の電荷
が充電されている。ドライブされる陽極線A1,A2と
走査されていない陰極線B2,B3,B4の交点に接続
される発光素子E11〜E1n,E22〜E2nと、ド
ライブされない陽極線A3,A4と走査される陰極線B
1の交点に接続される発光素子E31,E41とには電
荷の充電はなされない。ドライブされない陽極線A3,
A4と走査されていない陰極線B2,B3,B4の交点
に接続される発光素子E32〜E3n,E42〜E4n
には逆方向の電荷が充電されている。(図中、各発光素
子Eはコンデンサ記号で表記されており、発光中の発光
素子はダイオード記号で表わし、充電されたコンデンサ
にはハッチングがなされている。)
光素子の寄生容量の充電状態は次のようになる。ドライ
ブされる陽極線A1,A2と走査される陰極線B1の交
点に接続される発光素子E11,E21は順方向の電荷
が充電されている。ドライブされる陽極線A1,A2と
走査されていない陰極線B2,B3,B4の交点に接続
される発光素子E11〜E1n,E22〜E2nと、ド
ライブされない陽極線A3,A4と走査される陰極線B
1の交点に接続される発光素子E31,E41とには電
荷の充電はなされない。ドライブされない陽極線A3,
A4と走査されていない陰極線B2,B3,B4の交点
に接続される発光素子E32〜E3n,E42〜E4n
には逆方向の電荷が充電されている。(図中、各発光素
子Eはコンデンサ記号で表記されており、発光中の発光
素子はダイオード記号で表わし、充電されたコンデンサ
にはハッチングがなされている。)
【0013】ところがこの駆動方法では、図11に示し
た発光素子の等価回路中の寄生容量Cのために次のよう
な問題があった。以下、この問題点について説明する。
すなわち、図16(A)(B)は、前記図8中の陽極線
A1に接続された発光素子E11〜E1n部分だけを抜
き出し、それぞれの発光素子E11〜E1nを前記寄生
容量Cだけを用いて図示したものであるが、陰極線B1
の走査時に陽極線A1がドライブされていない場合に
は、図16(A)に示すように、現在走査中の陰極線B
1につながれた発光素子E11の寄生容量C11を除く
他の発光素子E12〜E1nの寄生容量C12〜C1n
は、各陰極線B2〜Bnに与えられた逆バイアス電圧V
1によって図示のような向きに充電されている。
た発光素子の等価回路中の寄生容量Cのために次のよう
な問題があった。以下、この問題点について説明する。
すなわち、図16(A)(B)は、前記図8中の陽極線
A1に接続された発光素子E11〜E1n部分だけを抜
き出し、それぞれの発光素子E11〜E1nを前記寄生
容量Cだけを用いて図示したものであるが、陰極線B1
の走査時に陽極線A1がドライブされていない場合に
は、図16(A)に示すように、現在走査中の陰極線B
1につながれた発光素子E11の寄生容量C11を除く
他の発光素子E12〜E1nの寄生容量C12〜C1n
は、各陰極線B2〜Bnに与えられた逆バイアス電圧V
1によって図示のような向きに充電されている。
【0014】次に、走査位置が陰極線B1から次の陰極
線B2に移った際に、例えば発光素子E12を発光させ
るために陽極線A1をドライブすると、このときの回路
状態は図16(B)に示すようなものとなる。このよう
に回路が切り換わった瞬間において、発光させるべき発
光素子E12の寄生容量が充電されるだけでなく、他の
陰極線B3〜Bnに接続された発光素子E13〜E1n
の寄生容量に対しても矢印で示すような向きに電流が流
れ込んで充電が行なわれる。
線B2に移った際に、例えば発光素子E12を発光させ
るために陽極線A1をドライブすると、このときの回路
状態は図16(B)に示すようなものとなる。このよう
に回路が切り換わった瞬間において、発光させるべき発
光素子E12の寄生容量が充電されるだけでなく、他の
陰極線B3〜Bnに接続された発光素子E13〜E1n
の寄生容量に対しても矢印で示すような向きに電流が流
れ込んで充電が行なわれる。
【0015】ところで、発光素子は、前述したように、
その両端の電圧が発光規定電圧VXに立ち上がらない限
り、所望の輝度で発光を行なうことができない。従来の
駆動方法の場合、前記図16(A)(B)に示したよう
に、陰極線B2に接続された発光素子E12を発光させ
るために陽極線A1をドライブすると、発光させるべき
発光素子E12の寄生容量だけでなく、陽極線A1に接
続された他の発光素子E13〜E1nの寄生容量に対し
ても充電が行なわれ、これらすべての発光素子の寄生容
量の充電が完了するまでは、陰極線B2につながれた発
光素子E12の両端電圧は発光規定電圧VX に立ち上が
ることができない。
その両端の電圧が発光規定電圧VXに立ち上がらない限
り、所望の輝度で発光を行なうことができない。従来の
駆動方法の場合、前記図16(A)(B)に示したよう
に、陰極線B2に接続された発光素子E12を発光させ
るために陽極線A1をドライブすると、発光させるべき
発光素子E12の寄生容量だけでなく、陽極線A1に接
続された他の発光素子E13〜E1nの寄生容量に対し
ても充電が行なわれ、これらすべての発光素子の寄生容
量の充電が完了するまでは、陰極線B2につながれた発
光素子E12の両端電圧は発光規定電圧VX に立ち上が
ることができない。
【0016】このため、従来の駆動方法の場合、前記寄
生容量のため、発光するまでの立ち上がり速度が遅く、
高速走査ができないという問題があった。前記問題は、
発光素子の数が増えれば増えるほど大きくなる。特に、
発光素子として有機ELを用いた場合、有機ELは面発
光のために前記寄生容量Cが大きく、前記問題はさらに
顕著なものとなる。
生容量のため、発光するまでの立ち上がり速度が遅く、
高速走査ができないという問題があった。前記問題は、
発光素子の数が増えれば増えるほど大きくなる。特に、
発光素子として有機ELを用いた場合、有機ELは面発
光のために前記寄生容量Cが大きく、前記問題はさらに
顕著なものとなる。
【0017】特開平9−232074号公報には上記問
題点を解決する駆動方法が記載されている。前記公報に
記載の駆動方法を図12〜図15を参照して説明する。
図12は発光状態Aの説明図、図13はリセット状態の
説明図、図14は発光状態Bに変化したときの説明図、
図15は発光状態Bの説明図である。
題点を解決する駆動方法が記載されている。前記公報に
記載の駆動方法を図12〜図15を参照して説明する。
図12は発光状態Aの説明図、図13はリセット状態の
説明図、図14は発光状態Bに変化したときの説明図、
図15は発光状態Bの説明図である。
【0018】説明においては、図12に示す陰極線B1
の走査時に発光素子E11,E12を発光させる状態か
ら、図13に示すリセット期間を経て、図14及び図1
5に示す陰極線B2の走査時に発光素子E22,E32
を発光させる状態に移行する場合を例としている。
の走査時に発光素子E11,E12を発光させる状態か
ら、図13に示すリセット期間を経て、図14及び図1
5に示す陰極線B2の走査時に発光素子E22,E32
を発光させる状態に移行する場合を例としている。
【0019】前記公報における要点は、発光素子E11
およびE21の発光に続いて発光素子E22およびE3
2を発光させる場合、陰極線B1の走査より陰極線B2
への走査に切り換える間に全ての発光素子E11〜E4
nの両端を0電位にリセットするリセット期間を設け、
寄生容量Cに充電された電荷を放電させるものである。
およびE21の発光に続いて発光素子E22およびE3
2を発光させる場合、陰極線B1の走査より陰極線B2
への走査に切り換える間に全ての発光素子E11〜E4
nの両端を0電位にリセットするリセット期間を設け、
寄生容量Cに充電された電荷を放電させるものである。
【0020】すなわち、図13に示されるように、陰極
線と接続されている全ての走査スイッチ11〜1nをア
ース側に、また陽極線と接続されている全てのドライブ
スイッチ31〜34をアース側に接続し、全ての発光素
子E11〜E4nの寄生容量Cに充電されている電荷を
放電させる。
線と接続されている全ての走査スイッチ11〜1nをア
ース側に、また陽極線と接続されている全てのドライブ
スイッチ31〜34をアース側に接続し、全ての発光素
子E11〜E4nの寄生容量Cに充電されている電荷を
放電させる。
【0021】全ての発光素子のリセットが完了すると、
図14に示すように、陰極線B2の走査に移行し発光素
子E22およびE32に対する駆動が行なわれる。すな
わち、陰極線B2はアース電位に接続されるとともに陰
極線B1,B3〜Bnには逆バイアス電圧源41,43
〜4nが接続され、発光される発光素子E22,E32
が接続されている陽極線A2,A3は定電流源22,2
3に接続されるとともに残りの陽極線A1,A4はアー
ス電位に接続される。
図14に示すように、陰極線B2の走査に移行し発光素
子E22およびE32に対する駆動が行なわれる。すな
わち、陰極線B2はアース電位に接続されるとともに陰
極線B1,B3〜Bnには逆バイアス電圧源41,43
〜4nが接続され、発光される発光素子E22,E32
が接続されている陽極線A2,A3は定電流源22,2
3に接続されるとともに残りの陽極線A1,A4はアー
ス電位に接続される。
【0022】このように走査スイッチ11〜1nおよび
ドライブスイッチ31〜34の切り換えがなされた瞬間
において、陽極線A2,A3の電位は約V1(正確に
は、n−1/n・V1)となり、発光素子E22,E3
2の両端電圧は発光規定電圧V X にほぼ等しい順方向電
圧となっている。よって、発光素子E22,E32は図
14に矢印で示す複数のルートからの電流によって急速
に充電され、図15に示す定常発光状態に瞬時に移行す
ることができる。図15において、定電流源22,23
から供給される駆動電流は、それぞれ発光素子E22,
E32のみに流れ込むため、発光素子E22,E32は
所望の瞬時輝度LX での発光がなされるようになってい
る。
ドライブスイッチ31〜34の切り換えがなされた瞬間
において、陽極線A2,A3の電位は約V1(正確に
は、n−1/n・V1)となり、発光素子E22,E3
2の両端電圧は発光規定電圧V X にほぼ等しい順方向電
圧となっている。よって、発光素子E22,E32は図
14に矢印で示す複数のルートからの電流によって急速
に充電され、図15に示す定常発光状態に瞬時に移行す
ることができる。図15において、定電流源22,23
から供給される駆動電流は、それぞれ発光素子E22,
E32のみに流れ込むため、発光素子E22,E32は
所望の瞬時輝度LX での発光がなされるようになってい
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、有機EL素
子は、特許第2663648号公報および特開平9−2
93588号公報に記載されているように、有機EL素
子を繰返し使用すると寿命が短くなり、有機EL素子に
発光時とは逆極性の電界を加えることにより寿命を長く
することができる。
子は、特許第2663648号公報および特開平9−2
93588号公報に記載されているように、有機EL素
子を繰返し使用すると寿命が短くなり、有機EL素子に
発光時とは逆極性の電界を加えることにより寿命を長く
することができる。
【0024】前述した従来例においては、発光状態は、
図12に示されるように、ドライブされない陽極線A3
およびA4と走査されない陰極線B2〜Bnとの交点に
接続されている発光素子E32〜E3nおよびE42〜
E4nには−V1なる逆極性の電圧が印加されるが、そ
れ以外の発光素子には逆極性の電圧は印加されず、また
リセット時は、図13に示すように、全ての発光素子は
0Vとなり逆極性の電圧は印加されない。
図12に示されるように、ドライブされない陽極線A3
およびA4と走査されない陰極線B2〜Bnとの交点に
接続されている発光素子E32〜E3nおよびE42〜
E4nには−V1なる逆極性の電圧が印加されるが、そ
れ以外の発光素子には逆極性の電圧は印加されず、また
リセット時は、図13に示すように、全ての発光素子は
0Vとなり逆極性の電圧は印加されない。
【0025】したがって、例えば陽極線A1に接続され
ている発光素子E11〜E1nが走査される毎に順次発
光する全点灯時においては、これらの発光素子E11〜
E1nには逆極性の電圧が印加されることなく寿命を短
くしている。本発明は発光立上りの迅速化を達成しつ
つ、素子の長寿命化をはかった発光ディスプレイ装置お
よび駆動方法を提供することを課題とする。
ている発光素子E11〜E1nが走査される毎に順次発
光する全点灯時においては、これらの発光素子E11〜
E1nには逆極性の電圧が印加されることなく寿命を短
くしている。本発明は発光立上りの迅速化を達成しつ
つ、素子の長寿命化をはかった発光ディスプレイ装置お
よび駆動方法を提供することを課題とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、マトリックス状に配置した陽極線と陰極線の各交点
位置に発光素子を接続し、前記陽極線と陰極線のいずれ
か一方の側を走査線とするとともに他方の側をドライブ
線とし、走査線を走査しながら該走査と同期して所望の
ドライブ線に駆動源を接続することにより走査線とドラ
イブ線の交点位置に接続された発光素子を発光させるよ
うにした発光ディスプレイの駆動方法において、任意の
走査線を走査する走査期間が終了し次の走査線の走査が
開始するまでのリセット期間において、すべての前記走
査線に第1のリセット電圧が付与されるとともにすべて
の前記ドライブ線に前記第1のリセット電圧よりも低い
第2のリセット電圧を付与する。
は、マトリックス状に配置した陽極線と陰極線の各交点
位置に発光素子を接続し、前記陽極線と陰極線のいずれ
か一方の側を走査線とするとともに他方の側をドライブ
線とし、走査線を走査しながら該走査と同期して所望の
ドライブ線に駆動源を接続することにより走査線とドラ
イブ線の交点位置に接続された発光素子を発光させるよ
うにした発光ディスプレイの駆動方法において、任意の
走査線を走査する走査期間が終了し次の走査線の走査が
開始するまでのリセット期間において、すべての前記走
査線に第1のリセット電圧が付与されるとともにすべて
の前記ドライブ線に前記第1のリセット電圧よりも低い
第2のリセット電圧を付与する。
【0027】請求項2の発明においては、前記第1のリ
セット電圧と前記第2のリセット電圧の差は、走査され
ない前記走査線に接続される逆バイアス電圧源の逆バイ
アス電圧よりも小とする。
セット電圧と前記第2のリセット電圧の差は、走査され
ない前記走査線に接続される逆バイアス電圧源の逆バイ
アス電圧よりも小とする。
【0028】請求項3の発明においては、前記ドライブ
線は、前記駆動源と前記第2のリセット電圧を付与する
第2のリセット電圧源とアース電位を付与するアース手
段のいずれか一方に接続可能とされ、前記走査線は、前
記第1のリセット電位を付与する第1のリセット電圧源
と所定の逆バイアス電位を付与する逆バイアス電圧源の
いずれか一方に接続可能とする。
線は、前記駆動源と前記第2のリセット電圧を付与する
第2のリセット電圧源とアース電位を付与するアース手
段のいずれか一方に接続可能とされ、前記走査線は、前
記第1のリセット電位を付与する第1のリセット電圧源
と所定の逆バイアス電位を付与する逆バイアス電圧源の
いずれか一方に接続可能とする。
【0029】請求項4の発明においては、前記第1のリ
セット電圧源はアース電位を付与する。請求項5の発明
においては、前記逆バイアス電圧源は発光素子の発光規
定電圧とほぼ同電圧とする。請求項6の発明において
は、前記リセット期間においては、すべてのドライブ線
が前記第2のリセット電圧源に接続され、すべての走査
線が前記第1のリセット電圧源に接続する。
セット電圧源はアース電位を付与する。請求項5の発明
においては、前記逆バイアス電圧源は発光素子の発光規
定電圧とほぼ同電圧とする。請求項6の発明において
は、前記リセット期間においては、すべてのドライブ線
が前記第2のリセット電圧源に接続され、すべての走査
線が前記第1のリセット電圧源に接続する。
【0030】請求項7の発明においては、前記走査期間
において、走査がなされる走査線は前記第1のリセット
電圧源に接続されるとともに走査がなされない走査線は
前記逆バイアス電圧源に接続され、ドライブされるドラ
イブ線は前記駆動源に接続されるとともにドライブされ
ないドライブ線は前記アース手段に接続する。
において、走査がなされる走査線は前記第1のリセット
電圧源に接続されるとともに走査がなされない走査線は
前記逆バイアス電圧源に接続され、ドライブされるドラ
イブ線は前記駆動源に接続されるとともにドライブされ
ないドライブ線は前記アース手段に接続する。
【0031】請求項8の発明においては、前記ドライブ
線は、前記駆動源と前記第2のリセット電圧を付与する
第2のリセット電圧源のいずれか一方に接続可能とさ
れ、前記走査線は、前記第1のリセット電圧を付与する
第1のリセット電圧源と所定の逆バイアス電位を付与す
る逆バイアス電圧源のいずれか一方に接続可能とする。
請求項9の発明においては、前記第1のリセット電圧源
はアース電位を付与する。
線は、前記駆動源と前記第2のリセット電圧を付与する
第2のリセット電圧源のいずれか一方に接続可能とさ
れ、前記走査線は、前記第1のリセット電圧を付与する
第1のリセット電圧源と所定の逆バイアス電位を付与す
る逆バイアス電圧源のいずれか一方に接続可能とする。
請求項9の発明においては、前記第1のリセット電圧源
はアース電位を付与する。
【0032】請求項10の発明においては、前記逆バイ
アス電圧源は発光素子の発光規定電圧に前記第2のリセ
ット電圧を加えた電圧値とほぼ同電圧とする。請求項1
1の発明においては、前記リセット期間においては、す
べての前記ドライブ線が前記第2のリセット電圧源に接
続され、すべての前記走査線が前記第1のリセット電圧
源に接続する。
アス電圧源は発光素子の発光規定電圧に前記第2のリセ
ット電圧を加えた電圧値とほぼ同電圧とする。請求項1
1の発明においては、前記リセット期間においては、す
べての前記ドライブ線が前記第2のリセット電圧源に接
続され、すべての前記走査線が前記第1のリセット電圧
源に接続する。
【0033】請求項12の発明においては、前記走査期
間において、走査がなされる走査線は前記第1のリセッ
ト電圧源に接続されるとともに走査がなされない走査線
は前記逆バイアス電圧源に接続され、ドライブされるド
ライブ線は前記駆動源に接続されるとともにドライブさ
れないドライブ線は前記第2のリセット電圧源に接続す
る。請求項13の発明においては、前記発光素子は有機
EL素子とする。請求項14の発明においては、前記駆
動源は定電流源とする。
間において、走査がなされる走査線は前記第1のリセッ
ト電圧源に接続されるとともに走査がなされない走査線
は前記逆バイアス電圧源に接続され、ドライブされるド
ライブ線は前記駆動源に接続されるとともにドライブさ
れないドライブ線は前記第2のリセット電圧源に接続す
る。請求項13の発明においては、前記発光素子は有機
EL素子とする。請求項14の発明においては、前記駆
動源は定電流源とする。
【0034】請求項15の発明においては、マトリクス
状に配置した陽極線と陰極線の各交点位置に発光素子を
接続し、前記陽極線と陰極線のいずれか一方の側を走査
線とするとともに他方の側をドライブ線とし、走査線を
走査しながら該走査と同期して所望のドライブ線に駆動
源を接続することにより走査線とドライブ線の各交点位
置に接続された発光素子を発光させる走査期間と発光素
子にリセット電圧を付与するリセット期間とを交互に繰
り返すことで発光表示を行なう発光ディスプレイ装置に
おいて、前記各走査線に対して、アース電位を付与する
アース手段と所定の逆バイアス電圧を付与する逆バイア
ス電圧源のいずれか一方を接続可能とする走査スイッチ
手段と、前記各ドライブ線に対して、アース電位を付与
するアース手段と前記駆動源と前記発光素子に逆極性の
前記リセット電圧を付与するリセット電圧源のいずれか
一方を接続可能とするドライブスイッチ手段と、入力さ
れた発光データに応じて前記走査スイッチ手段と前記ド
ライブスイッチ手段の開閉制御を行なう制御手段と、を
備える。
状に配置した陽極線と陰極線の各交点位置に発光素子を
接続し、前記陽極線と陰極線のいずれか一方の側を走査
線とするとともに他方の側をドライブ線とし、走査線を
走査しながら該走査と同期して所望のドライブ線に駆動
源を接続することにより走査線とドライブ線の各交点位
置に接続された発光素子を発光させる走査期間と発光素
子にリセット電圧を付与するリセット期間とを交互に繰
り返すことで発光表示を行なう発光ディスプレイ装置に
おいて、前記各走査線に対して、アース電位を付与する
アース手段と所定の逆バイアス電圧を付与する逆バイア
ス電圧源のいずれか一方を接続可能とする走査スイッチ
手段と、前記各ドライブ線に対して、アース電位を付与
するアース手段と前記駆動源と前記発光素子に逆極性の
前記リセット電圧を付与するリセット電圧源のいずれか
一方を接続可能とするドライブスイッチ手段と、入力さ
れた発光データに応じて前記走査スイッチ手段と前記ド
ライブスイッチ手段の開閉制御を行なう制御手段と、を
備える。
【0035】請求項16の発明においては、前記リセッ
ト電圧が前記逆バイアス電圧源の逆バイアス電圧より小
とする。請求項17の発明においては、前記逆バイアス
電圧源の電圧は前記発光素子の発光規定電圧とほぼ同電
圧とする。請求項18の発明においては、前記リセット
期間においては、すべての前記走査スイッチ手段は前記
アース手段と接続され、前記ドライブスイッチ手段は前
記リセット電圧源に接続する。
ト電圧が前記逆バイアス電圧源の逆バイアス電圧より小
とする。請求項17の発明においては、前記逆バイアス
電圧源の電圧は前記発光素子の発光規定電圧とほぼ同電
圧とする。請求項18の発明においては、前記リセット
期間においては、すべての前記走査スイッチ手段は前記
アース手段と接続され、前記ドライブスイッチ手段は前
記リセット電圧源に接続する。
【0036】請求項19の発明においては、前記走査期
間において、走査がなされる前記走査スイッチ手段は前
記アース手段と接続されるとともに走査がなされなかっ
た前記走査スイッチ手段は前記逆バイアス電圧源に接続
され、ドライブされる前記ドライブスイッチ手段は前記
駆動源に接続されるとともにドライブされない前記ドラ
イブスイッチ手段は前記アース手段に接続する。
間において、走査がなされる前記走査スイッチ手段は前
記アース手段と接続されるとともに走査がなされなかっ
た前記走査スイッチ手段は前記逆バイアス電圧源に接続
され、ドライブされる前記ドライブスイッチ手段は前記
駆動源に接続されるとともにドライブされない前記ドラ
イブスイッチ手段は前記アース手段に接続する。
【0037】請求項20の発明においては、マトリクス
状に配置した陽極線と陰極線の各交点位置に発光素子を
接続し、前記陽極線と陰極線のいずれか一方の側を走査
線とするとともに他方の側をドライブ線とし、走査線を
走査しながら該走査と同期して所望のドライブ線に駆動
源を接続することにより走査線とドライブ線の各交点位
置に接続された発光素子を発光させる走査期間と発光素
子にリセット電圧を付与するリセット期間とを交互に繰
り返すことで発光表示を行なう発光ディスプレイ装置に
おいて、前記各走査線に対して、アース電位を付与する
アース手段と所定の逆バイアス電圧を付与する逆バイア
ス電圧源のいずれか一方を接続可能とする走査スイッチ
手段と、前記各ドライブ線に対して、前記駆動源と前記
発光素子に逆極性の前記リセット電圧を付与するリセッ
ト電圧源のいずれか一方を接続可能とするドライブスイ
ッチ手段と、入力された発光データに応じて前記走査ス
イッチ手段と前記ドライブスイッチ手段の開閉制御を行
なう制御手段と、を備える。
状に配置した陽極線と陰極線の各交点位置に発光素子を
接続し、前記陽極線と陰極線のいずれか一方の側を走査
線とするとともに他方の側をドライブ線とし、走査線を
走査しながら該走査と同期して所望のドライブ線に駆動
源を接続することにより走査線とドライブ線の各交点位
置に接続された発光素子を発光させる走査期間と発光素
子にリセット電圧を付与するリセット期間とを交互に繰
り返すことで発光表示を行なう発光ディスプレイ装置に
おいて、前記各走査線に対して、アース電位を付与する
アース手段と所定の逆バイアス電圧を付与する逆バイア
ス電圧源のいずれか一方を接続可能とする走査スイッチ
手段と、前記各ドライブ線に対して、前記駆動源と前記
発光素子に逆極性の前記リセット電圧を付与するリセッ
ト電圧源のいずれか一方を接続可能とするドライブスイ
ッチ手段と、入力された発光データに応じて前記走査ス
イッチ手段と前記ドライブスイッチ手段の開閉制御を行
なう制御手段と、を備える。
【0038】請求項21の発明においては、前記リセッ
ト電圧の絶対値が前記発光素子の発光閾値電圧より小と
する。請求項22の発明においては、前記逆バイアス電
圧源は発光素子の発光規定電圧に前記リセット電圧を加
えた電圧値とほぼ同電圧とする。請求項23の発明にお
いては、前記リセット期間においては、すべての前記走
査スイッチ手段は前記アース手段と接続され、前記ドラ
イブスイッチ手段は前記リセット電圧源に接続する。
ト電圧の絶対値が前記発光素子の発光閾値電圧より小と
する。請求項22の発明においては、前記逆バイアス電
圧源は発光素子の発光規定電圧に前記リセット電圧を加
えた電圧値とほぼ同電圧とする。請求項23の発明にお
いては、前記リセット期間においては、すべての前記走
査スイッチ手段は前記アース手段と接続され、前記ドラ
イブスイッチ手段は前記リセット電圧源に接続する。
【0039】請求項24の発明においては、前記走査期
間において、走査がなされる前記走査スイッチ手段は前
記アース手段と接続されるとともに走査がなされなかっ
た前記走査スイッチ手段は前記逆バイアス電圧源に接続
され、ドライブされる前記ドライブスイッチ手段は前記
駆動源に接続されるとともにドライブされない前記ドラ
イブスイッチ手段は前記リセット電圧源に接続する。請
求項25の発明においては、前記発光素子は有機EL素
子とする。請求項26の発明においては、前記駆動源は
定電流源とする。
間において、走査がなされる前記走査スイッチ手段は前
記アース手段と接続されるとともに走査がなされなかっ
た前記走査スイッチ手段は前記逆バイアス電圧源に接続
され、ドライブされる前記ドライブスイッチ手段は前記
駆動源に接続されるとともにドライブされない前記ドラ
イブスイッチ手段は前記リセット電圧源に接続する。請
求項25の発明においては、前記発光素子は有機EL素
子とする。請求項26の発明においては、前記駆動源は
定電流源とする。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
5を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態に
おいては、発光素子は従来と同じ瞬時輝度LXで発光さ
せるものであり、定電流源の定電流量IX 、発光規定電
圧VX も従来と同じ値に設定されているものとする。図
1〜図5は本発明の第1の実施例の構成図で、図1は発
光状態A、図2はリセット状態、図3は発光状態Bへの
切り換わった瞬時、図4は発光状態Bへの移行時、図5
は発光状態Bを示している。
5を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態に
おいては、発光素子は従来と同じ瞬時輝度LXで発光さ
せるものであり、定電流源の定電流量IX 、発光規定電
圧VX も従来と同じ値に設定されているものとする。図
1〜図5は本発明の第1の実施例の構成図で、図1は発
光状態A、図2はリセット状態、図3は発光状態Bへの
切り換わった瞬時、図4は発光状態Bへの移行時、図5
は発光状態Bを示している。
【0041】図1〜図5において、A1〜A4は陽極線
(通常はより多数だが説明の都合上4本とする)、B1
〜Bnは陰極線(nは自然数)、E11〜E4nは各交
点位置につながれた有機EL(エレクトロルミネッセン
ス)の発光素子、1は陰極線走査回路、2は陽極線ドラ
イブ回路、3は発光制御回路である。
(通常はより多数だが説明の都合上4本とする)、B1
〜Bnは陰極線(nは自然数)、E11〜E4nは各交
点位置につながれた有機EL(エレクトロルミネッセン
ス)の発光素子、1は陰極線走査回路、2は陽極線ドラ
イブ回路、3は発光制御回路である。
【0042】陰極線走査回路1は、各陰極線B1〜Bn
を順次に走査するための走査スイッチ11〜1nを備え
ている。各走査スイッチ11〜1nの一方の端子は逆バ
イアス電圧V1を付与するための逆バイアス電圧源41
〜4nに接続されているとともに、他方の端子はアース
電位(0V)にそれぞれ接続されている。この逆バイア
ス電圧源41〜4nは、従来例と同様に、逆バイアス電
圧として発光規定電圧VX と同電圧であるV1を印可す
るものである。
を順次に走査するための走査スイッチ11〜1nを備え
ている。各走査スイッチ11〜1nの一方の端子は逆バ
イアス電圧V1を付与するための逆バイアス電圧源41
〜4nに接続されているとともに、他方の端子はアース
電位(0V)にそれぞれ接続されている。この逆バイア
ス電圧源41〜4nは、従来例と同様に、逆バイアス電
圧として発光規定電圧VX と同電圧であるV1を印可す
るものである。
【0043】陽極ドライブ回路2は、駆動源たる定電流
源21〜24、リセット電圧−V2を付与するリセット
電圧源51〜54およびアース電位(0V)を選択する
ためのドライブスイッチ31〜34とを備え、任意のド
ライブスイッチを定電流源側にオンすることにより、当
該陽極線に対してドライブ用の電流源21〜24を接続
する。
源21〜24、リセット電圧−V2を付与するリセット
電圧源51〜54およびアース電位(0V)を選択する
ためのドライブスイッチ31〜34とを備え、任意のド
ライブスイッチを定電流源側にオンすることにより、当
該陽極線に対してドライブ用の電流源21〜24を接続
する。
【0044】また、走査中にドライブされない陽極線は
アース電位に接続される。また、リセット期間において
は全ての陽極線A1〜A4はリセット電圧源51〜54
に接続され、全ての陰極線B1〜Bnはアース電位に接
続される。リセット電圧源51〜54は、後述するよう
に、リセット期間中にすべての陽極線A1〜A4が接続
されるものであり、これにより、すべての発光素子E1
1〜E4nに対して逆方向のリセット電圧−V2を印可
して寿命を長くするものである。
アース電位に接続される。また、リセット期間において
は全ての陽極線A1〜A4はリセット電圧源51〜54
に接続され、全ての陰極線B1〜Bnはアース電位に接
続される。リセット電圧源51〜54は、後述するよう
に、リセット期間中にすべての陽極線A1〜A4が接続
されるものであり、これにより、すべての発光素子E1
1〜E4nに対して逆方向のリセット電圧−V2を印可
して寿命を長くするものである。
【0045】リセット電圧−V2は発光素子に対して逆
極性で、前記逆バイアス電圧源の電圧値V1より小(V
2<V1)なる電圧とされており、これにより、発光素
子はリセット期間中には発光しない。このように陽極ド
ライブ回路2は、リセット電圧−V2を付与するリセッ
ト電圧源51〜54を設けた点において、従来とは異な
っている。なお、これらの走査スイッチ11〜14およ
びドライブスイッチ31〜34のオン・オフは、発光制
御回路3によって制御される。
極性で、前記逆バイアス電圧源の電圧値V1より小(V
2<V1)なる電圧とされており、これにより、発光素
子はリセット期間中には発光しない。このように陽極ド
ライブ回路2は、リセット電圧−V2を付与するリセッ
ト電圧源51〜54を設けた点において、従来とは異な
っている。なお、これらの走査スイッチ11〜14およ
びドライブスイッチ31〜34のオン・オフは、発光制
御回路3によって制御される。
【0046】次に、図1〜図5を参照して、第1の実施
例の発光動作について説明する。なお、以下に述べる動
作は、従来例と同様に、陰極線B1を走査して発光素子
E11とE21を発光させた後、陰極線B2に走査を走
査して発光素子E22とE32を発光させる場合を例に
採って説明する。
例の発光動作について説明する。なお、以下に述べる動
作は、従来例と同様に、陰極線B1を走査して発光素子
E11とE21を発光させた後、陰極線B2に走査を走
査して発光素子E22とE32を発光させる場合を例に
採って説明する。
【0047】まず、図1では、走査スイッチ11がアー
ス側に切り換えられ、陰極線B1が走査されている。他
の陰極線B2〜Bnには、走査スイッチ12〜1nによ
り逆バイアス電圧源41〜4nよりV1が印加されてい
る。さらに、陽極線A1とA2には、ドライブスイッチ
31と32によって定電流源21,22が接続されてい
る。また、他の陽極線A3〜A4は、アース側に切り換
えられている。したがって、図1の場合、発光素子E1
1とE21のみに対し定電流源21と22から矢印のよ
うに駆動電流が流れ込み、発光素子E11とE21のみ
が定常発光状態で発光している。
ス側に切り換えられ、陰極線B1が走査されている。他
の陰極線B2〜Bnには、走査スイッチ12〜1nによ
り逆バイアス電圧源41〜4nよりV1が印加されてい
る。さらに、陽極線A1とA2には、ドライブスイッチ
31と32によって定電流源21,22が接続されてい
る。また、他の陽極線A3〜A4は、アース側に切り換
えられている。したがって、図1の場合、発光素子E1
1とE21のみに対し定電流源21と22から矢印のよ
うに駆動電流が流れ込み、発光素子E11とE21のみ
が定常発光状態で発光している。
【0048】また図1に示すように、発光素子E31,
E41,E12〜E1n,E22〜E2nの両端に印加
される電圧は0Vとなり発光されない。また、発光素子
E32〜E3n,E42〜E4nには−V1なる逆方向
の電圧が印加された状態となり、これらの発光素子も発
光しない。
E41,E12〜E1n,E22〜E2nの両端に印加
される電圧は0Vとなり発光されない。また、発光素子
E32〜E3n,E42〜E4nには−V1なる逆方向
の電圧が印加された状態となり、これらの発光素子も発
光しない。
【0049】この図1の発光状態から図5の発光素子E
22とE32が発光する状態に走査を移行する際に、図
2のようなリセット制御が行なわれる。すなわち、走査
が図1の陰極線B1から図5の陰極線B2に移行する前
に、まず、図2に示すように、すべてのドライブスイッ
チ31〜34をリセット電圧源51〜54側に切り換え
るとともに、すべての走査スイッチ11〜1nを0V側
に切り換えてリセットをかける。このリセットが行なわ
れると、全ての発光素子E11〜E4nには−V2なる
逆極性の電圧が印加される。したがって、各発光素子に
対しては図2の矢印で示すように充放電が行なわれる。
この結果、すべての発光素子E11〜E4nの寄生容量
には、両端電圧が−V2となる電荷が充電される。
22とE32が発光する状態に走査を移行する際に、図
2のようなリセット制御が行なわれる。すなわち、走査
が図1の陰極線B1から図5の陰極線B2に移行する前
に、まず、図2に示すように、すべてのドライブスイッ
チ31〜34をリセット電圧源51〜54側に切り換え
るとともに、すべての走査スイッチ11〜1nを0V側
に切り換えてリセットをかける。このリセットが行なわ
れると、全ての発光素子E11〜E4nには−V2なる
逆極性の電圧が印加される。したがって、各発光素子に
対しては図2の矢印で示すように充放電が行なわれる。
この結果、すべての発光素子E11〜E4nの寄生容量
には、両端電圧が−V2となる電荷が充電される。
【0050】前記のようにして、リセット制御が行なわ
れた後、図3に示すように、陰極線B2に対応する走査
スイッチ12は切り換えを行なわず0V側とし、その他
の陰極線B1,B3〜Bnに対応する走査スイッチ1
1,13〜1nを逆バイアス電圧源41,43〜4n側
に切り換え、陰極線B2の走査を行なう。これと同時
に、ドライブスイッチ32および33を定電流源22お
よび23側に切り換え、ドライブスイッチ31,34を
アース側に切り換える。
れた後、図3に示すように、陰極線B2に対応する走査
スイッチ12は切り換えを行なわず0V側とし、その他
の陰極線B1,B3〜Bnに対応する走査スイッチ1
1,13〜1nを逆バイアス電圧源41,43〜4n側
に切り換え、陰極線B2の走査を行なう。これと同時
に、ドライブスイッチ32および33を定電流源22お
よび23側に切り換え、ドライブスイッチ31,34を
アース側に切り換える。
【0051】このように走査スイッチ11〜1nおよび
ドライブスイッチ31〜34の切り換えがなされた瞬間
において、陽極線A2,A3の電位は、逆バイアス電圧
源41,43〜4nの印可電圧V1と発光素子E21〜
E2n,E31〜E3nの充電電荷による両端電圧−V
2とにより、約V1−V2(正確にはn−1/n(V1
−V2))となり、発光素子E22,E32の両端電圧
は発光規定電圧VX に近い順方向電圧となっている。こ
れにより、発光素子E22,E32は図3に矢印で示す
複数のルートからの電流によって急速に充電される。そ
の後図4に示すように、定電流源22,23よりの駆動
電流により発光素子E21〜E2n,E31〜E3nの
寄生容量は充電されて発光素子E22,32の電圧はV
1−V2よりV1となり、図5に示す定常発光状態に瞬
時に移行する。
ドライブスイッチ31〜34の切り換えがなされた瞬間
において、陽極線A2,A3の電位は、逆バイアス電圧
源41,43〜4nの印可電圧V1と発光素子E21〜
E2n,E31〜E3nの充電電荷による両端電圧−V
2とにより、約V1−V2(正確にはn−1/n(V1
−V2))となり、発光素子E22,E32の両端電圧
は発光規定電圧VX に近い順方向電圧となっている。こ
れにより、発光素子E22,E32は図3に矢印で示す
複数のルートからの電流によって急速に充電される。そ
の後図4に示すように、定電流源22,23よりの駆動
電流により発光素子E21〜E2n,E31〜E3nの
寄生容量は充電されて発光素子E22,32の電圧はV
1−V2よりV1となり、図5に示す定常発光状態に瞬
時に移行する。
【0052】また、図3に示されるように、発光素子E
11,E13〜E1n,E41,E43〜E4nには−
V1なる逆方向電圧が印加され、図2で説明したリセッ
ト時の電圧−V2との差に対応して、図3の矢印で示す
ように充電が行なわれる。また、発光素子E12及びE
42は印可される電圧は0Vであるため、リセット時の
電圧−V2で充電されている電荷が放電される。
11,E13〜E1n,E41,E43〜E4nには−
V1なる逆方向電圧が印加され、図2で説明したリセッ
ト時の電圧−V2との差に対応して、図3の矢印で示す
ように充電が行なわれる。また、発光素子E12及びE
42は印可される電圧は0Vであるため、リセット時の
電圧−V2で充電されている電荷が放電される。
【0053】また、発光素子E21,E23〜E2n,
E31,E33〜E3nは図5に示す定常発光状態にな
っても、その両端電圧は0Vであるため、定電流源2
2,23からの供給電流が流れ込むことはない。このよ
うにして、図5に示す定常発光状態においては、定電流
源32,33から供給される駆動電流は、それぞれ発光
素子E22,E32のみに流れ込むため、発光素子E2
2,E32は所望の瞬時輝度LX での発光がなされる。
E31,E33〜E3nは図5に示す定常発光状態にな
っても、その両端電圧は0Vであるため、定電流源2
2,23からの供給電流が流れ込むことはない。このよ
うにして、図5に示す定常発光状態においては、定電流
源32,33から供給される駆動電流は、それぞれ発光
素子E22,E32のみに流れ込むため、発光素子E2
2,E32は所望の瞬時輝度LX での発光がなされる。
【0054】上述したように、リセット時には、図2で
説明したように全ての発光素子E11〜E4nはリセッ
ト電圧源51〜54により−V2なる逆極性の電圧が印
加されるため寿命を長くすることができる。リセット電
圧源51〜54のリセット電圧−V2がV0のときは従
来例の図8〜図11と同様になり、全点灯時に逆極性の
電圧が印加されない発光素子が発生し、寿命を短くす
る。
説明したように全ての発光素子E11〜E4nはリセッ
ト電圧源51〜54により−V2なる逆極性の電圧が印
加されるため寿命を長くすることができる。リセット電
圧源51〜54のリセット電圧−V2がV0のときは従
来例の図8〜図11と同様になり、全点灯時に逆極性の
電圧が印加されない発光素子が発生し、寿命を短くす
る。
【0055】またリセット電圧源51〜54のリセット
電圧−V2を低くし、V2を逆バイアス電圧源41〜4
nの逆バイアス電圧V1に等しくした場合(V2=V
1)は、図3で説明したように、発光状態Bに切り換わ
った瞬時の陽極線の電圧はV1−V2=0Vとなり、従
来例の図12で説明したように、発光するまでの立上り
時間が大となり、リセット効果が無くなる。したがって
リセット電圧源51〜54のリセット電圧−V2は、0
<V2<V1の範囲に設定することにより、高速発光さ
せかつ長寿命化することができる。
電圧−V2を低くし、V2を逆バイアス電圧源41〜4
nの逆バイアス電圧V1に等しくした場合(V2=V
1)は、図3で説明したように、発光状態Bに切り換わ
った瞬時の陽極線の電圧はV1−V2=0Vとなり、従
来例の図12で説明したように、発光するまでの立上り
時間が大となり、リセット効果が無くなる。したがって
リセット電圧源51〜54のリセット電圧−V2は、0
<V2<V1の範囲に設定することにより、高速発光さ
せかつ長寿命化することができる。
【0056】つぎに本発明の第2の実施例を図6〜図9
を参照して説明する。図6〜図9は本発明の第2の実施
例の構成図で、図6は発光状態A、図7はリセット状
態、図8は発光状態Bの切換時、図9は発光状態Bを示
している。第2の実施例と前述した第1の実施例との構
成上の異なる点は、第1の実施例ではドライブスイッチ
31〜34はアース、定電流源(51〜54)およびリ
セット電圧源−V2(51〜54)とを切換えるように
していたが、第2の実施例ではドライブスイッチ31〜
34は定電流源(51〜54)とリセット電圧源−V2
(51〜54)とを切換えるようにしていること、およ
び第1の実施例では逆バイアス電圧源41〜4nの印加
電圧がV1であるのに対して第2の実施例ではV1+V
2とする点にあり、その他の構成は同一である。
を参照して説明する。図6〜図9は本発明の第2の実施
例の構成図で、図6は発光状態A、図7はリセット状
態、図8は発光状態Bの切換時、図9は発光状態Bを示
している。第2の実施例と前述した第1の実施例との構
成上の異なる点は、第1の実施例ではドライブスイッチ
31〜34はアース、定電流源(51〜54)およびリ
セット電圧源−V2(51〜54)とを切換えるように
していたが、第2の実施例ではドライブスイッチ31〜
34は定電流源(51〜54)とリセット電圧源−V2
(51〜54)とを切換えるようにしていること、およ
び第1の実施例では逆バイアス電圧源41〜4nの印加
電圧がV1であるのに対して第2の実施例ではV1+V
2とする点にあり、その他の構成は同一である。
【0057】次に、図6〜図9を参照して、第2の実施
例の発光動作について説明する。なお、以下に述べる動
作は、従来例と同様に、陰極線B1を走査して発光素子
E11とE21を発光させた後、陰極線B2に走査を走
査して発光素子E22とE32を発光させる場合を例に
採って説明する。
例の発光動作について説明する。なお、以下に述べる動
作は、従来例と同様に、陰極線B1を走査して発光素子
E11とE21を発光させた後、陰極線B2に走査を走
査して発光素子E22とE32を発光させる場合を例に
採って説明する。
【0058】まず、図6では、走査スイッチ11がアー
ス側に切り換えられ、陰極線B1が走査されている。他
の陰極線B2〜Bnには、走査スイッチ12〜1nによ
り逆バイアス電圧源41〜4nよりV1+V2が印加さ
れている。さらに、陽極線A1とA2には、ドライブス
イッチ31と32によって定電流源21,22が接続さ
れている。また、他の陽極線A3〜A4には、リセット
電圧源53,54が接続され、リセット電圧−V2が付
与されている。したがって、図6の場合、発光素子E1
1とE21のみに対し定電流源21と22から矢印のよ
うに駆動電流が流れ込み、発光素子E11とE21のみ
が定常発光状態で発光している。
ス側に切り換えられ、陰極線B1が走査されている。他
の陰極線B2〜Bnには、走査スイッチ12〜1nによ
り逆バイアス電圧源41〜4nよりV1+V2が印加さ
れている。さらに、陽極線A1とA2には、ドライブス
イッチ31と32によって定電流源21,22が接続さ
れている。また、他の陽極線A3〜A4には、リセット
電圧源53,54が接続され、リセット電圧−V2が付
与されている。したがって、図6の場合、発光素子E1
1とE21のみに対し定電流源21と22から矢印のよ
うに駆動電流が流れ込み、発光素子E11とE21のみ
が定常発光状態で発光している。
【0059】また図6に示すように、発光素子E31,
E41,E12〜E1n,E22〜E2nには−V2な
る逆電圧が印加された状態となり、電流は流れず、した
がって発光されない。また、発光素子E32〜E3n,
E42〜E4nには−(V1+2V2)なる逆方向の電
圧が印加された状態となり、これらの発光素子も発光し
ない。
E41,E12〜E1n,E22〜E2nには−V2な
る逆電圧が印加された状態となり、電流は流れず、した
がって発光されない。また、発光素子E32〜E3n,
E42〜E4nには−(V1+2V2)なる逆方向の電
圧が印加された状態となり、これらの発光素子も発光し
ない。
【0060】この図6の発光状態から図9の発光素子E
22とE32が発光する状態に走査を移行する際に、図
7のようなリセット制御が行なわれる。すなわち、走査
が図6の陰極線B1から図9の陰極線B2に移行する前
に、まず、図7に示すように、すべてのドライブスイッ
チ31〜34をリセット電圧源51〜54側に切り換え
るとともに、すべての走査スイッチ11〜1nを0V側
に切り換えてリセットをかける。このリセットが行なわ
れると、全ての発光素子E11〜E4nには−V2なる
電圧が印加される。したがって、図6の状態において印
加されていた電圧が−V2と異なる発光素子に対しては
図7の矢印で示すように充放電が行なわれる。この結
果、すべての発光素子E11〜E4nの寄生容量には、
両端電圧が−V2となる電荷が充電される。
22とE32が発光する状態に走査を移行する際に、図
7のようなリセット制御が行なわれる。すなわち、走査
が図6の陰極線B1から図9の陰極線B2に移行する前
に、まず、図7に示すように、すべてのドライブスイッ
チ31〜34をリセット電圧源51〜54側に切り換え
るとともに、すべての走査スイッチ11〜1nを0V側
に切り換えてリセットをかける。このリセットが行なわ
れると、全ての発光素子E11〜E4nには−V2なる
電圧が印加される。したがって、図6の状態において印
加されていた電圧が−V2と異なる発光素子に対しては
図7の矢印で示すように充放電が行なわれる。この結
果、すべての発光素子E11〜E4nの寄生容量には、
両端電圧が−V2となる電荷が充電される。
【0061】前記のようにして、リセット制御が行なわ
れた後、図8に示すように、陰極線B2に対応する走査
スイッチ12は切り換えを行なわず0V側とし、その他
の陰極線B1,B3〜Bnに対応する走査スイッチ1
1,13〜1nを逆バイアス電圧源41,43〜4n側
に切り換え、陰極線B2の走査を行なう。これと同時
に、ドライブスイッチ32および33を定電流源22お
よび23側に切り換え、ドライブスイッチ31,34を
リセット電圧源51,54側に切り換える。
れた後、図8に示すように、陰極線B2に対応する走査
スイッチ12は切り換えを行なわず0V側とし、その他
の陰極線B1,B3〜Bnに対応する走査スイッチ1
1,13〜1nを逆バイアス電圧源41,43〜4n側
に切り換え、陰極線B2の走査を行なう。これと同時
に、ドライブスイッチ32および33を定電流源22お
よび23側に切り換え、ドライブスイッチ31,34を
リセット電圧源51,54側に切り換える。
【0062】このように走査スイッチ11〜1nおよび
ドライブスイッチ31〜34の切り換えがなされた瞬間
において、陽極線A2,A3の電位は、逆バイアス電圧
源41,43〜4nの印可電圧V1+V2と発光素子E
21,E23〜E2n,E31,E33〜E3nの充電
電荷による両端電圧−V2とにより、約V1(正確には
n−1/n・V1)となり、発光素子E22,E32の
両端電圧は発光規定電圧VX にほぼ等しい順方向電圧と
なっている。これにより、発光素子E22,E32は図
8に矢印で示す複数のルートからの電流によって急速に
充電され、図9に示す定常発光状態に瞬時に移行するこ
とができる。
ドライブスイッチ31〜34の切り換えがなされた瞬間
において、陽極線A2,A3の電位は、逆バイアス電圧
源41,43〜4nの印可電圧V1+V2と発光素子E
21,E23〜E2n,E31,E33〜E3nの充電
電荷による両端電圧−V2とにより、約V1(正確には
n−1/n・V1)となり、発光素子E22,E32の
両端電圧は発光規定電圧VX にほぼ等しい順方向電圧と
なっている。これにより、発光素子E22,E32は図
8に矢印で示す複数のルートからの電流によって急速に
充電され、図9に示す定常発光状態に瞬時に移行するこ
とができる。
【0063】また、発光素子E11,E13〜E1n,
E41,E43〜E4nには−(V1+2V2)なる逆
方向電圧が印加され、図7で説明したリセット時の電圧
−V2との差に対応して、図8の矢印で示すように充電
が行なわれる。また、発光素子E12及びE42に印可
される電圧は−V2であるため、一切の電流は流れな
い。また、発光素子E21,E23〜E2n,E31,
E33〜E3nは図9に示す定常発光状態になっても、
その両端電圧は−V2のままであるため、定電流源3
2,33からの供給電流が流れ込むことはない。このよ
うにして、図9に示す定常発光状態においては、定電流
源32,33から供給される駆動電流は、それぞれ発光
素子E22,E32のみに流れ込むため、発光素子E2
2,E32は所望の瞬時輝度LX での発光がなされる。
上述したように、第2の実施例においても、図7で説明
したように全ての発光素子E11〜E4nはリセット電
圧源51〜54により−V2なる逆極性の電圧が印加さ
れるため寿命を長くすることができる。
E41,E43〜E4nには−(V1+2V2)なる逆
方向電圧が印加され、図7で説明したリセット時の電圧
−V2との差に対応して、図8の矢印で示すように充電
が行なわれる。また、発光素子E12及びE42に印可
される電圧は−V2であるため、一切の電流は流れな
い。また、発光素子E21,E23〜E2n,E31,
E33〜E3nは図9に示す定常発光状態になっても、
その両端電圧は−V2のままであるため、定電流源3
2,33からの供給電流が流れ込むことはない。このよ
うにして、図9に示す定常発光状態においては、定電流
源32,33から供給される駆動電流は、それぞれ発光
素子E22,E32のみに流れ込むため、発光素子E2
2,E32は所望の瞬時輝度LX での発光がなされる。
上述したように、第2の実施例においても、図7で説明
したように全ての発光素子E11〜E4nはリセット電
圧源51〜54により−V2なる逆極性の電圧が印加さ
れるため寿命を長くすることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、リセット期間において、すべての走査線に第1のリ
セット電圧が付与されるとともにすべてのドライブ線に
第1のリセット電圧よりも低い第2のリセット電圧を付
与するようにしたので、従来のリセット駆動法と同様に
走査の切り換えの際の発光の立ち上がりを迅速にしつ
つ、長寿命化をはかった発光ディスプレイを提供するこ
とができる。
は、リセット期間において、すべての走査線に第1のリ
セット電圧が付与されるとともにすべてのドライブ線に
第1のリセット電圧よりも低い第2のリセット電圧を付
与するようにしたので、従来のリセット駆動法と同様に
走査の切り換えの際の発光の立ち上がりを迅速にしつ
つ、長寿命化をはかった発光ディスプレイを提供するこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施例の構成図(発光状態A)
である。
である。
【図2】本発明の第1の実施例の構成図(リセット状
態)である。
態)である。
【図3】本発明の第1の実施例の構成図(発光状態Bへ
の切り換わった瞬時)である。
の切り換わった瞬時)である。
【図4】本発明の第1の実施例の構成図(発光状態Bへ
の移行時)である。
の移行時)である。
【図5】本発明の第1の実施例の構成図(発光状態B)
である。
である。
【図6】本発明の第2の実施例の構成図(発光状態A)
である。
である。
【図7】本発明の第2の実施例の構成図(リセット状
態)である。
態)である。
【図8】本発明の第2の実施例の構成図(発光状態Bの
切換時)である。
切換時)である。
【図9】本発明の第2の実施例の構成図(発光状態B)
である。
である。
【図10】発光素子の等価回路を示す図である。
【図11】有機EL素子の発光輝度、駆動電圧および駆
動電流の関係を説明するための図である。
動電流の関係を説明するための図である。
【図12】従来例の構成図(発光状態A)である。
【図13】従来例の構成図(リセット状態)である。
【図14】従来例の構成図(発光状態Bの切り換え時)
である。
である。
【図15】従来例の構成図(発光状態B)である。
【図16】従来の駆動方法による充放電状態の説明図で
ある。
ある。
1 陰極線走査回路 2 陽極線ドライブ回路 21〜24 定電流源 3 発光制御回路 11〜14 走査スイッチ 31〜34 ドライブスイッチ A1〜A4 陽極線 B1〜B4 陰極線 E11〜E4n 発光素子 41〜4n 逆バイアス電圧源 51〜54 リセット電圧源
Claims (26)
- 【請求項1】 マトリックス状に配置した陽極線と陰極
線の各交点位置に発光素子を接続し、前記陽極線と陰極
線のいずれか一方の側を走査線とするとともに他方の側
をドライブ線とし、走査線を走査しながら該走査と同期
して所望のドライブ線に駆動源を接続することにより走
査線とドライブ線の交点位置に接続された発光素子を発
光させるようにした発光ディスプレイの駆動方法におい
て、 任意の走査線を走査する走査期間が終了し次の走査線の
走査が開始するまでのリセット期間において、すべての
前記走査線に第1のリセット電圧が付与されるとともに
すべての前記ドライブ線に前記第1のリセット電圧より
も低い第2のリセット電圧が付与されることを特徴とす
る発光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項2】 前記第1のリセット電圧と前記第2のリ
セット電圧の差は、走査されない前記走査線に接続され
る逆バイアス電圧源の逆バイアス電圧よりも小であるこ
とを特徴とする請求項1記載の発光ディスプレイの駆動
方法。 - 【請求項3】 前記ドライブ線は、前記駆動源と前記第
2のリセット電圧を付与する第2のリセット電圧源とア
ース電位を付与するアース手段のいずれか一方に接続可
能とされ、 前記走査線は、前記第1のリセット電位を付与する第1
のリセット電圧源と所定の逆バイアス電位を付与する逆
バイアス電圧源のいずれか一方に接続可能とされること
を特徴とする請求項1または2記載の発光ディスプレイ
の駆動方法。 - 【請求項4】 前記第1のリセット電圧源はアース電位
を付与するものであることを特徴とする請求項2または
3記載の発光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項5】 前記逆バイアス電圧源は発光素子の発光
規定電圧とほぼ同電圧であることを特徴とする請求項
2,3または4記載の発光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項6】 前記リセット期間においては、すべての
ドライブ線が前記第2のリセット電圧源に接続され、す
べての走査線が前記第1のリセット電圧源に接続される
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の発
光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項7】 前記走査期間において、走査がなされる
走査線は前記第1のリセット電圧源に接続されるととも
に走査がなされない走査線は前記逆バイアス電圧源に接
続され、ドライブされるドライブ線は前記駆動源に接続
されるとともにドライブされないドライブ線は前記アー
ス手段に接続されることを特徴とする請求項2乃至6の
いずれかに記載の発光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項8】 前記ドライブ線は、前記駆動源と前記第
2のリセット電圧を付与する第2のリセット電圧源のい
ずれか一方に接続可能とされ、 前記走査線は、前記第1のリセット電圧を付与する第1
のリセット電圧源と所定の逆バイアス電位を付与する逆
バイアス電圧源のいずれか一方に接続可能とされること
を特徴とする請求項1または2記載の発光ディスプレイ
の駆動方法。 - 【請求項9】 前記第1のリセット電圧源はアース電位
を付与するものであることを特徴とする請求項8記載の
発光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項10】 前記逆バイアス電圧源は発光素子の発
光規定電圧に前記第2のリセット電圧を加えた電圧値と
ほぼ同電圧であることを特徴とする請求項8または9記
載の発光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項11】 前記リセット期間においては、すべて
の前記ドライブ線が前記第2のリセット電圧源に接続さ
れ、すべての前記走査線が前記第1のリセット電圧源に
接続されることを特徴とする請求項8乃至10のいずれ
かに記載の発光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項12】 前記走査期間において、走査がなされ
る走査線は前記第1のリセット電圧源に接続されるとと
もに走査がなされない走査線は前記逆バイアス電圧源に
接続され、ドライブされるドライブ線は前記駆動源に接
続されるとともにドライブされないドライブ線は前記第
2のリセット電圧源に接続されることを特徴とする請求
項8乃至11のいずれかに記載の発光ディスプレイの駆
動方法。 - 【請求項13】 前記発光素子は有機EL素子であるこ
とを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の発
光ディスプレイの駆動方法。 - 【請求項14】 前記駆動源が定電流源であることを特
徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の発光ディ
スプレイの駆動方法。 - 【請求項15】 マトリクス状に配置した陽極線と陰極
線の各交点位置に発光素子を接続し、前記陽極線と陰極
線のいずれか一方の側を走査線とするとともに他方の側
をドライブ線とし、走査線を走査しながら該走査と同期
して所望のドライブ線に駆動源を接続することにより走
査線とドライブ線の各交点位置に接続された発光素子を
発光させる走査期間と発光素子にリセット電圧を付与す
るリセット期間とを交互に繰り返すことで発光表示を行
なう発光ディスプレイ装置において、 前記各走査線に対して、アース電位を付与するアース手
段と所定の逆バイアス電圧を付与する逆バイアス電圧源
のいずれか一方を接続可能とする走査スイッチ手段と、 前記各ドライブ線に対して、アース電位を付与するアー
ス手段と前記駆動源と前記発光素子に逆極性の前記リセ
ット電圧を付与するリセット電圧源のいずれか一方を接
続可能とするドライブスイッチ手段と、 入力された発光データに応じて前記走査スイッチ手段と
前記ドライブスイッチ手段の開閉制御を行なう制御手段
と、を備えたことを特徴とする発光ディスプレイ装置。 - 【請求項16】 前記リセット電圧が前記逆バイアス電
圧源の逆バイアス電圧より小であることを特徴とする請
求項15記載の発光ディスプレイ装置。 - 【請求項17】 前記逆バイアス電圧源の電圧は前記発
光素子の発光規定電圧とほぼ同電圧であることを特徴と
する請求項15または16記載の発光ディスプレイ装
置。 - 【請求項18】 前記リセット期間においては、すべて
の前記走査スイッチ手段は前記アース手段と接続され、
前記ドライブスイッチ手段は前記リセット電圧源に接続
されることを特徴とする請求項15,16または17記
載の発光ディスプレイ装置。 - 【請求項19】 前記走査期間において、走査がなされ
る前記走査スイッチ手段は前記アース手段と接続される
とともに走査がなされなかった前記走査スイッチ手段は
前記逆バイアス電圧源に接続され、ドライブされる前記
ドライブスイッチ手段は前記駆動源に接続されるととも
にドライブされない前記ドライブスイッチ手段は前記ア
ース手段に接続されることを特徴とする請求項15,1
6,17または18記載の発光ディスプレイ装置。 - 【請求項20】 マトリクス状に配置した陽極線と陰極
線の各交点位置に発光素子を接続し、前記陽極線と陰極
線のいずれか一方の側を走査線とするとともに他方の側
をドライブ線とし、走査線を走査しながら該走査と同期
して所望のドライブ線に駆動源を接続することにより走
査線とドライブ線の各交点位置に接続された発光素子を
発光させる走査期間と発光素子にリセット電圧を付与す
るリセット期間とを交互に繰り返すことで発光表示を行
なう発光ディスプレイ装置において、 前記各走査線に対して、アース電位を付与するアース手
段と所定の逆バイアス電圧を付与する逆バイアス電圧源
のいずれか一方を接続可能とする走査スイッチ手段と、 前記各ドライブ線に対して、前記駆動源と前記発光素子
に逆極性の前記リセット電圧を付与するリセット電圧源
のいずれか一方を接続可能とするドライブスイッチ手段
と、 入力された発光データに応じて前記走査スイッチ手段と
前記ドライブスイッチ手段の開閉制御を行なう制御手段
と、を備えたことを特徴とする発光ディスプレイ装置。 - 【請求項21】 前記リセット電圧の絶対値が前記発光
素子の発光閾値電圧より小であることを特徴とする請求
項20記載の発光ディスプレイ装置。 - 【請求項22】 前記逆バイアス電圧源は発光素子の発
光規定電圧に前記リセット電圧を加えた電圧値とほぼ同
電圧であることを特徴とする請求項20または21記載
の発光ディスプレイ装置。 - 【請求項23】 前記リセット期間においては、すべて
の前記走査スイッチ手段は前記アース手段と接続され、
前記ドライブスイッチ手段は前記リセット電圧源に接続
されることを特徴とする請求項20乃至22のいずれか
に記載の発光ディスプレイ装置。 - 【請求項24】 前記走査期間において、走査がなされ
る前記走査スイッチ手段は前記アース手段と接続される
とともに走査がなされなかった前記走査スイッチ手段は
前記逆バイアス電圧源に接続され、ドライブされる前記
ドライブスイッチ手段は前記駆動源に接続されるととも
にドライブされない前記ドライブスイッチ手段は前記リ
セット電圧源に接続されることを特徴とする請求項20
乃至23のいずれかに記載の発光ディスプレイ装置。 - 【請求項25】 前記発光素子は有機EL素子であるこ
とを特徴とする請求項15乃至24のいずれかに記載の
発光ディスプレイ装置。 - 【請求項26】 前記駆動源が定電流源であることを特
徴とする請求項15乃至25のいずれかに記載の発光デ
ィスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318073A JP2000148086A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 発光ディスプレイ装置および駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10318073A JP2000148086A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 発光ディスプレイ装置および駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000148086A true JP2000148086A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18095182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10318073A Withdrawn JP2000148086A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 発光ディスプレイ装置および駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000148086A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002162933A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-06-07 | Denso Corp | 発光素子の駆動方法 |
JP2002366099A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-20 | Tohoku Pioneer Corp | 容量性発光表示パネルの駆動装置 |
JP2010096990A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Eastman Kodak Co | 表示装置 |
CN101025891B (zh) * | 2006-02-16 | 2012-09-05 | 冲电气工业株式会社 | 显示面板的驱动装置及方法 |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP10318073A patent/JP2000148086A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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