JP2000147788A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2000147788A
JP2000147788A JP32040298A JP32040298A JP2000147788A JP 2000147788 A JP2000147788 A JP 2000147788A JP 32040298 A JP32040298 A JP 32040298A JP 32040298 A JP32040298 A JP 32040298A JP 2000147788 A JP2000147788 A JP 2000147788A
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substrate
developing device
discharge passage
developing
base
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JP32040298A
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Hidehito Okamoto
秀仁 岡本
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置の基板等の現像装置において、現像
処理の際の現像廃液が基板の裏面に回り込むのを防ぎ、
使用済の現像廃液をスムーズに排出させるようにする。 【解決手段】現像処理される基板10を載置して回転さ
せるターンテーブル20と、ターンテーブルに載置され
る基板10の下方に配置されたカップ基台30と、基板
の下面10bの外周領域と所定間隔をおいて対向するよ
うにカップ基台30の上面30aに配置された環状のカ
ップナイフエッジ部材40とを備え、このカップナイフ
エッジ部材40の上面に、基板の回転に伴う気流を整流
するように周方向に所定間隔をおいて配置された流線形
状をなす複数のフィン40bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置を製造
する際に用いる現像装置に関し、特に、フォトリソグラ
フィ工程において半導体用基板の表面を現像処理する際
に用いる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、特に、
フォトリソグラフィ工程の際の現像処理で用いる従来の
現像装置は、図6(a),(b)の平面図及び縦断面図
に示すように、回転軸1の上端に固着されて現像処理を
行なう半導体用基板2(以下、単に基板と称す)を載置
して固定するターンテーブル3と、このターンテーブル
3の下方に位置付けられ、純水等の洗浄液を吐出する吐
出口4を備えた円形状のカップ基台5と、このカップ基
台5の上面の外周近傍に固定されると共に基板2との間
に所定の間隙を形成するように配置された環状のカップ
ナイフエッジ6と、これら基板2及びカップ基台5等の
外周領域を覆うように形成されて、用いられる現像液
(洗浄液)の飛散を防止しつつ使用済の現像廃液を所定
の廃棄場所に導く排出管7aを備えたカバーケース7等
により構成されている。
【0003】上記カップナイフエッジ6は、その上面に
おいて、径方向外側下がりに傾斜するような環状の傾斜
面6aと、この傾斜面6aの内側端から上方に伸長する
円筒状のエッジ部6bとを有し、又、その下方領域にお
いて、環状の溝(排水溝)6cを有するように形成され
ており、現像処理に用いた使用済の現像廃液が基板2の
裏面2b側に回り込むのを防止するために設けられてい
るものである。
【0004】そして、この現像装置を用いて基板2を現
像処理する場合は、ターンテーブル3を所定の速度で回
転させつつ、吐出口4から基板2の裏面2bに向けて純
水等の洗浄液を供給し、さらに、供給パイプ(不図示)
から基板2の表面2aに現像液を供給して行なうもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なカップナイフエッジ6を備えた現像装置で基板2の現
像処理を行なう場合、以下の如き問題があった。すなわ
ち、基板2が高速で回転させられると、図7及び図8に
示すように、気流W1が発生し、特に、基板2とカップ
ナイフエッジ6との近接領域F1において乱流が発生し
て現像廃液が飛散し、又、カップナイフエッジ6の内側
に向かう巻き込み気流W2が発生して現像廃液の一部が
エッジ部6bを乗り越えてカップナイフエッジ6の内側
空間に侵入し、この侵入した現像廃液Aが基板2の裏面
2bに付着する場合があった。
【0006】また、複数枚の基板2を連続的に現像処理
した場合、図7に示すように、カップナイフエッジ6の
内側下方の排水溝6cの領域いおいて、廃液溜まりBを
引き起こす場合があった。さらに、これらカップナイフ
エッジ6、カップ基台5等を形成する材料として、表面
濡れ性の悪い材料が用いられていたため、現像廃液が球
状の塊となって容易に飛散するという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、現像処
理の際の現像廃液が基板の裏面に回り込むのを防ぎ、使
用済の現像廃液をスムーズに排出させるようにして、基
板の現像及び洗浄処理を効率良く行なうことのできる現
像装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、以下の如き構成
をなす発明を見出すに至った。すなわち、本発明の現像
装置は、現像処理される基板を載置して回転させるター
ンテーブルと、このターンテーブルに載置された基板の
下方に配置された基台と、この基板の下面の外周領域と
所定間隔をおいて対向するように基台の上面に配置され
た環状の遮断部材とを備えて、基板の上面に現像液を供
給しかつターンテーブルを回転させて基板の現像処理を
行なう現像装置であって、上記遮断部材は、基板の下面
と対向する上面において、基板の回転に伴う気流を整流
するように周方向に所定間隔をおいて配置された流線形
状をなす複数のフィンを有する、ことを特徴としてい
る。
【0009】上記構成の現像装置においては、上記遮断
部材の上面を、径方向外側が内側に比べて高くなるよう
に形成された傾斜面とする、構成を採用することができ
る。上記構成の現像装置においては、上記遮断部材の外
周面に、径方向外側に向けて開口しかつ断面が湾曲した
凹形状をなす環状溝を形成した、構成を採用することが
できる。
【0010】また、上記構成の現像装置においては、上
記遮断部材の上面を、径方向外側が内側に比べて高くな
るように形成された傾斜面とし、かつ、上記遮断部材の
外周面に、径方向外側に向けて開口しかつ断面が湾曲し
た凹形状をなす環状溝を形成した、構成を採用すること
ができる。
【0011】上記構成の現像装置においては、上記基台
に、その上面でかつ上記遮断部材の内壁面近傍の領域に
おいて開口する内側排出通路を形成した、構成を採用す
ることができる。上記構成の現像装置においては、上記
内側排出通路の内壁面に、逆流を阻止する螺旋形状の逆
流阻止板を設けた、構成を採用することができる。
【0012】上記構成の現像装置においては、上記基台
を支持すると共に基台及びターンテーブルに載置された
基板の外側領域を覆うように形成されかつ使用した処理
液を排出する主排出通路が形成されたカバーケースを設
け、上記内側排出通路を、この主排出通路に連通した、
構成を採用することができる。さらに、上記構成の現像
装置においては、上記内側排出通路を、上記主排出通路
に対して着脱自在に連通した、構成を採用することがで
きる。
【0013】本発明の現像装置においては、現像処理さ
れる基板をターンテーブルに載置して固定し、基板の上
面に現像液を供給しつつターンテーブルを回転させて基
板の現像処理を行なうと、遮断部材の上面に設けられた
複数のフィンが、基板の回転に伴う気流を整流する。従
って、基板と遮断部材との近接領域において乱流等を生
じないため、現像廃液の飛散が防止され、又、基板の下
面(裏面)への現像廃液の付着が防止され、これによ
り、効率よく現像処理が行なわれる。
【0014】上記構成の現像装置において、上記遮断部
材の上面を径方向外側が内側に比べて高くなるような傾
斜面とした場合は、外部から遮断部材の内側の領域に入
り込む現像廃液等が効率よく遮断される。また、上記構
成の現像装置において、上記遮断部材の外周面に、径方
向外側に向けて開口しかつ断面が湾曲した凹形状をなす
環状溝を形成した場合は、外部から遮断部材の内側に向
かって流れる気流及び現像廃液が、この湾曲した環状溝
に沿って流れ、再び外側に向けて流れるように方向付け
られる。
【0015】上記構成の現像装置において、上記基台に
内側排出通路を形成した場合は、遮断部材の内側領域に
侵入した現像廃液等が、この内側排出通路を通して、所
定の廃棄場所に導かれる。
【0016】上記構成の現像装置において、上記内側排
出通路の内壁面に逆流阻止板を設けた場合は、この逆流
阻止板により、内側排出通路から排出される現像廃液等
の逆流が阻止される。
【0017】上記構成の現像装置において、上記カバー
ケースを設けかつ上記内側排出通路をカバーケースの主
排出通路に連通させた場合は、遮断部材の内側領域に溜
まった現像廃液及び洗浄液等が、内側排出通路を通って
カバーケースの主排出通路に導かれ、その後、遮断部材
の外側を流れる現像廃液等と一緒になって所定の廃棄場
所に導かれる。さらに、上記構成の現像装置において、
上記内側排出通路を上記主排出通路に対して着脱自在に
連通した場合は、カバーケースから基台を外すことがで
き、基台等の手入れ、交換作業等が容易に行なわれる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1ないし図5は、
本発明に係る現像装置の一実施形態を示すものであり、
図1は縦断面図、図2は平面図、図3は後述する遮断部
材の一部をなすフィンの平面図、図4及び図5は現像処
理の際の気流等の状態を示す図である。
【0019】この現像装置は、図1ないし図3に示すよ
うに、現像処理される円板状の基板10を載置して回転
させるターンテーブル20と、このターンテーブル20
に載置された基板10の下方に配置された基台すなわち
カップ基台30と、基板10の下面(裏面)10bの外
周領域と所定間隔をおいて対向するように、カップ基台
30の上面30aに配置された環状の遮断部材としての
カップナイフエッジ部材40等を、その基本構成として
備えている。また、カップ基台30を支持すると共に、
カップ基台30及びターンテーブル20に載置された基
板10の外側領域を覆うように形成されたカバーケース
50を備えている。
【0020】ターンテーブル20は、回転軸20aの上
端に固着されており、駆動源(不図示)により回転軸2
0aが回転させられることで、所望の速度でターンテー
ブル20が回転させられるようになっている。
【0021】カップ基台30は、図1及び図2に示すよ
うに、略円板形状に形成されており、その中央部には、
回転軸20aを挿通させる貫通孔30bと、この貫通孔
30bの上方を画定すると共に外輪郭が円錐台状をなす
円筒状部30cが形成されている。また、この円筒状部
30cの外周面には、周方向に所定間隔をおいて3個の
吐出口30dが設けられており、供給通路(不図示)を
経由して導かれた純水等の洗浄液が、これらの吐出口3
0dから噴出させられて、基板20の裏面20bを洗浄
するようになっている。
【0022】また、カップ基台30の上面30aの外周
近傍、すなわち、基板20の裏面20bの外周近傍と対
向する領域には、図1及び図2に示すように、環状のカ
ップナイフエッジ部材40が固定されており、このカッ
プナイフエッジ部材40の内壁面近傍の領域には、上面
30aに開口する内側排出通路30eが形成されてい
る。そして、この内側排出通路30eの下端は、カップ
基台30の下面に形成された凹部30gに開口してお
り、後述するカバーケース50の主排出通路50dに連
通されている。また、この内側排出通路30eの内壁面
には、この通路を通って下方に流れ落ちる洗浄液、現像
廃液等の処理液が再び上方に向かって逆流するのを阻止
する螺旋形状の逆流阻止板30fが設けられている。
【0023】遮断部材としてのカップナイフエッジ部材
40は、図2に示すように略環状に形成されており、基
板10の下面10bと対向するその上面40aは、径方
向外側が内側に比べて高くなるようにすなわち(回転軸
20aの軸心と一致する)中心に向けて下向きに傾斜す
るような傾斜面に形成されている。これにより、現像廃
液等が、外部から基板10の下面10bと傾斜面(上
面)40aとの間隙を通り抜けて、カップナイフエッジ
部材40の内側空間に侵入するのを抑制することができ
る。
【0024】上記傾斜面(上面)40aには、図2及び
図3に示すように、基板10の回転に伴う気流を整流す
るように周方向に所定間隔をおいて配置されたナイフエ
ッジとしての複数のフィン40bが形成されている。こ
の複数のフィン40bは、図3(b)に示すように、平
面視にてその断面が流線形状となるように形成されてお
り、カップナイフエッジ部材40の周方向においてお互
いが所定長さだけ重なり合うように、又、周方向に対し
て所定の角度θをなすように配置されている。尚、この
フィン40bの上端と基板10の下面10bとの隙間
は、約0.5mm〜約2.0mmの範囲に設定するのが
好ましい。また、複数のフィン40bを周方向に配置す
る場合、お互いの間隔は約5mm〜約20mmの範囲に
設定するのが好ましい。
【0025】また、カップナイフエッジ部材40の外周
面40cには、図3(a)に示すように、径方向外側に
向けて開口しかつ断面が湾曲した凹形状をなす環状溝4
0dが形成されている。これにより、外部からカップナ
イフエッジ部材40の内側空間に向かって流れる気流及
び現像廃液が、この湾曲した環状溝40dに沿って流れ
ることで、再び外側に向けて流れるように方向付けられ
ることになる。さらに、カップナイフエッジ部材40の
下方領域には、環状の凹形状をなす排水溝40hが形成
されている。この排水溝40hの上下方向の間隔は、約
2.0mm〜約5.0mmの範囲に設定するのが好まし
い。
【0026】カバーケース50は、図1に示すように、
カップ基台30を載置して支持する円形状のベース部5
0aと、このベース部50aの外周端から上方に伸びて
上端側が中心に向けて上向きに傾斜した円筒状のカバー
部50bと、ベース部50aに載置されたカップ基台3
0の外側の位置にてベース部50aに開口する主排出通
路50c等により構成されている。
【0027】このカバーケース50は、現像処理の際に
用いられる現像液等が装置の外側に向けて飛散するのを
防止して、使用した現像廃液等を所定の廃棄場所に排出
する役割をなすものである。従って、上記カバー部50
bは、カップ基台30及びターンテーブル20に載置さ
れた基板10の外側領域を少なくとも覆うように形成さ
れており、又、このカバー部50bの内壁を伝わって下
方のベース部50aに導かれた現像廃液等は、洩れを生
じることなく確実に主排出通路50cから排出されるよ
うになっている。
【0028】また、上記主排出通路50cには、分岐通
路50dが形成されており、この分岐通路50dの上端
部50d’は、ベース部50aから上方に突出して設け
られて、カップ基台30の凹部30gの領域に入り込ん
で、内側排出通路30eの下端部に着脱自在に連結され
るようになっている。
【0029】このように、内側排出通路30eと分岐通
路50dとを着脱自在とすることで、カップ基台30を
カバーケース50から容易に取り外すことができ、カッ
プ基台30の交換あるいは清掃、又、カバーケース50
の内部の清掃等を容易に行なうことができる。
【0030】ここで、上記カップナイフエッジ部材4
0、内側排出通路30e,逆流阻止板30f等を含むカ
ップ基台30、分岐通路50d,主排出通路50c等を
含むカバーケース50等を形成する材料としては、現像
廃液との表面接触角を小さく保つ濡れ性のよい材料を用
いれば、現像廃液等の飛散を効率良く防止できる。この
ような材料として、例えば、ポリアクリロニトリル、ポ
リカーボネイト等を用いることができ、ポリ塩化ビニー
ルにより上記の部品が形成されている場合は、現像廃液
が接するところの表面部分に少なくとも上記濡れ性のよ
い材料を用いればよい。
【0031】次に、上記現像装置の動作について、図4
及び図5に基づき説明する。基板10の現像処理を行な
うにあたり、基板10をターンテーブル20に載置して
固定し、駆動源によりこのターンテーブル20を所定の
回転速度で回転させると、基板10も同時に回転する。
【0032】続いて、供給パイプ(不図示)から、基板
10の上面10aに向けて現像液を供給すると共に、吐
出口30dから基板10の下面(裏面)10bに向けて
純水(洗浄液)を噴出させる。
【0033】上記基板10の回転により、基板10の上
面10aに供給された現像液は遠心力により径方向外側
に向けて飛ばされ、カバー部50bの内壁面に衝突する
と共に、カバー部50bの内壁面に沿った下向きの気流
W3が生じる。また、カップナイフエッジ部材40の外
側の領域では、径方向内側に向かう気流及び現像廃液
は、湾曲した環状溝40dに沿って流れることで、再び
径方向外側に向かう流れに変えられて、カップナイフエ
ッジ部材40の内側への侵入が抑制される。
【0034】一方、カップナイフエッジ部材40の内
側、すなわち、カップ基台30の上面30aと基板10
の下面10bとに挟まれた空間領域では、旋回流、上昇
流等の気流W4が生じ、又、基板10の下面10bとカ
ップナイフエッジ部材40とで挟まれた領域では、フィ
ン40bにより整流されて径方向外側に向かう気流W5
が生じる。これにより、外部の現像廃液等が基板10の
下面10bに挟まれる空間に入り込むのを抑制すること
ができる。
【0035】また、仮に、カップナイフエッジ部材40
と基板10との間から、カップナイフエッジ部材40の
内側の空間に現像廃液等が侵入したとしても、この侵入
した現像廃液C等は、カップ基台30の上面30aに開
口する内側排出通路30eから分岐通路50dを経由し
て主排出通路50cに導かれることになる。従って、侵
入した現像廃液等が基板10の下面(裏面)10bに付
着するのを防止することができる。
【0036】以上のように、基板10及びカップナイフ
エッジ部材40の外側(外部)にある現像廃液等が、基
板10の下面(裏面)10bに回り込むのを遮断ないし
は抑制することができるため、基板10の裏面10bへ
の現像廃液等の付着を招くことなく、効率よく現像処理
を行なうことができる。
【0037】以上の実施形態においては、現像装置に関
してのみ示したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、例
えば、回転塗布法により基板に薬液等を塗布する半導体
装置の製造に係る装置全般において、適用することがで
きる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の現像装置に
よれば、ターンテーブルに載置された基板とその下方に
配置された基台との間に設ける環状の遮断部材に、基板
の回転に伴う気流を整流するように周方向に所定間隔を
おいて配置された流線形状をなす複数のフィンを設けた
ことから、基板と遮断部材との近接領域において乱流等
を生じないため、現像廃液の飛散が防止され、又、基板
の下面(裏面)への現像廃液の付着が防止され、これに
より、効率よく現像処理を行なうことができる。
【0039】また、上記遮断部材の上面を、径方向外側
が内側に比べて高くなるように形成された傾斜面とする
ことにより、外部から遮断部材の内側の領域に入り込む
現像廃液等を効率よく遮断することができる。さらに、
上記遮断部材の外周面に、径方向外側に向けて開口しか
つ断面が湾曲した凹形状をなす環状溝を設けることによ
り、外部から遮断部材の内側に向かって流れる気流及び
現像廃液を、この湾曲した環状溝に沿って流れさせるこ
とで、再び外側に向けて流れるように方向付けることが
でき、外部から遮断部材の内側の領域に入り込む現像廃
液等をより一層効率よく遮断することができる。
【0040】上記基台に、その上面でかつ遮断部材の内
壁面近傍の領域において開口する内側排出通路を設ける
ことにより、仮に、遮断部材の内側領域に現像廃液等が
侵入した(回り込んだ)としても、この内側排出通路を
通して、効率よく確実に所定の廃棄場所に排出すること
ができ、又、上記内側排出通路の内壁面に螺旋形状の逆
流阻止板を設けることにより、一度内側排出通路に流れ
込んだ現像廃液等が逆流するのを阻止することができ
る。
【0041】また、上記主排出通路を有するカバーケー
スを設け、上記内側排出通路をこの主排出通路に連通さ
せることにより、この内側排出通路に導かれた現像廃液
等を、遮断部材の外側を流れる現像廃液等と一緒になっ
て所定の廃棄場所に効率よく排出することができる。さ
らに、上記内側排出通路を上記主排出通路に対して着脱
自在に連通させることにより、カバーケースから基台を
容易に取り外すことができ、基台の交換あるいは清掃、
カバーケースの清掃等を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置の一実施形態を示す縦断
面図である。
【図2】本発明に係る現像装置の一実施形態を示す平面
図である。
【図3】図1に示す現像装置の一部を拡大したものであ
り、(a)はカップナイフエッジ部材の縦断面図、
(b)はフィンの平面図である。
【図4】図1に示す現像装置の一部を拡大した縦断面図
である。
【図5】図1に示す現像装置のカップナイフエッジ部材
の一部を示す平面図である。
【図6】従来の現像装置を示すものであり、(a)は平
面図、(b)は縦断面図である。
【図7】従来の現像装置の一部を拡大した縦断面図であ
る。
【図8】従来の現像装置のカップナイフエッジ部材の一
部を示す平面図である。
【符号の説明】
10・・・基板、10a・・・上面、10b・・・下面
(裏面)、20・・・ターンテーブル、30・・・カッ
プ基台(基台)、30a・・・上面、30d・・・吐出
口、30e・・・内側排出通路、30f・・・逆流阻止
板、40・・・カップナイフエッジ部材(遮断部材)、
40a・・・上面、40b・・・フィン、40d・・・
環状溝、50・・・カバーケース、50c・・・主排出
通路、50d・・・分岐通路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像処理される基板を載置して回転させ
    るターンテーブルと、前記ターンテーブルに載置される
    基板の下方に配置された基台と、前記基板の下面の外周
    領域と所定間隔をおいて対向するように前記基台の上面
    に配置された環状の遮断部材とを備えて、前記基板の上
    面に現像液を供給しかつ前記ターンテーブルを回転させ
    て前記基板の現像処理を行なう現像装置であって、 前記遮断部材は、前記基板の下面と対向する上面におい
    て、前記基板の回転に伴う気流を整流するように周方向
    に所定間隔をおいて配置された流線形状をなす複数のフ
    ィンを有する、ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記遮断部材の上面は、径方向外側が内
    側に比べて高くなるように形成された傾斜面である、こ
    とを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記遮断部材の外周面には、径方向外側
    に向けて開口しかつ断面が湾曲した凹形状をなす環状溝
    が形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の現
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記遮断部材の上面は、径方向外側が内
    側に比べて高くなるように形成された傾斜面であり、前
    記遮断部材の外周面には、径方向外側に向けて開口しか
    つ断面が湾曲した凹形状をなす環状溝が形成されてい
    る、ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記基台には、前記基台の上面でかつ前
    記遮断部材の内壁面近傍の領域において開口する内側排
    出通路が形成されている、ことを特徴とする請求項1記
    載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記内側排出通路の内壁面には、逆流を
    阻止する螺旋形状の逆流阻止板が設けられている、こと
    を特徴とする請求項5記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記基台を支持すると共に前記基台及び
    ターンテーブルに載置された基板の外側領域を覆うよう
    に形成されかつ使用した処理液を排出する主排出通路が
    形成されたカバーケースを有し、 前記内側排出通路は、前記主排出通路に連通されてい
    る、ことを特徴とする請求項5記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記内側排出通路は、前記主排出通路に
    対して着脱自在に連通されている、ことを特徴とする請
    求項7記載の現像装置。
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