JP2000147599A - レンズバリア開閉機構 - Google Patents

レンズバリア開閉機構

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JP2000147599A
JP2000147599A JP10320395A JP32039598A JP2000147599A JP 2000147599 A JP2000147599 A JP 2000147599A JP 10320395 A JP10320395 A JP 10320395A JP 32039598 A JP32039598 A JP 32039598A JP 2000147599 A JP2000147599 A JP 2000147599A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラを大きくすることなく撮影レンズを保
護することが出来るレンズバリア開閉機構を提供する。 【解決手段】 撮影レンズを保護するためのレンズ鏡胴
の前面に設けられたレンズバリア開閉機構において、バ
リアを開閉する回動リングの回転を、前記レンズ鏡胴の
光軸方向への直進移動を案内する2本の直進ガイドそれ
ぞれに設けたカムにより行う。そして、前記2本の直進
ガイドにそれぞれ設けたカムは、一方は前記回動リング
の一方向の回転用であり、他方は前記回動リングの逆方
向の回転用とする。更に、前記2本の直進ガイドにそれ
ぞれ設けたカムは、前記直進ガイドの先端に設ける。更
に、前記2本の直進ガイドの中の何れか1本は、前記光
軸方向へ直進移動するレンズ鏡胴の部材に対して嵌合隙
間を大きくとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの撮影レン
ズを保護するためのレンズ鏡胴前面に設けられたレンズ
バリアの開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラの撮影レンズを保護するための、
レンズ鏡胴の前面に設けられた従来の撮影レンズバリア
開閉機構を図1、図2により説明する。図1はレンズバ
リア開閉機構主要部の図で、(a)はその分解斜視図、
(b)はカム部の平面図である。図2はバリアが開放状
態での正面図である。
【0003】図1、図2において、図示せざるヘリコイ
ドねじ等よりなるレンズを繰り出し、繰り入れする機構
を内蔵する鏡胴6を、直線的に前進・後退させる直進ガ
イド40の先端にはカム401が設けられている。そし
て、このカム401のカム溝には、鏡胴6内に組み込ま
れて撮影レンズを保護するレンズカバーであるレンズバ
リア2を開閉する回動リング3の回動ピン31が挿入嵌
合されている。前記直進ガイド40は、固定の直進ガイ
ドリング4に一体的に設けられていて、従ってこの固定
の直進ガイド40により案内される鏡胴6が前進・後退
をすることにより、前記回動ピン31が前記カム401
のカム溝に沿って動かされ、回動リング3が時計方向・
反時計方向に回転されることになる。
【0004】レンズバリア2は、鏡胴6に固定の前面リ
ング5に植設された図示せざるバリア回転軸にバリア回
転軸穴21が挿入嵌合され、更にレンズバリア2のバリ
ア駆動ピン穴22には、回動リング3のバリア駆動ピン
32が挿入嵌合されていて、回動リング3が時計方向・
反時計方向に回転することにより、レンズバリア2はバ
リア回転軸穴21を中心にして回転し、開閉作動をする
ようになっている。従って、前述のように鏡胴6が前進
・後退をすることにより、レンズバリア2は開閉するこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来のバ
リア開閉機構においては、撮影レンズが内蔵された鏡胴
6がカメラ本体に沈胴時にはレンズバリア2が閉まり、
撮影のために撮影レンズが撮影可能位置まで出た状態に
おいてはレンズバリア2が開くようにするために、直進
ガイド40に回動リング3を時計方向・反時計方向に往
復回転させるための、カムを溝状とした往復のカム40
1を設ける必要がある。
【0006】従って、直進ガイド40に溝状の往復のカ
ム401を設けるために、直進ガイド40の横幅は広く
する必要がある。しかし、直進ガイド40の横幅を広く
すると、直進ガイド40と鏡胴6との間にデッドスペー
ス61が生じる。或いは、内部の部品配置によっては直
進ガイド40を逃げる必要が生じる。しかし、何れの場
合も鏡胴6の径を大きくすることになり、結局カメラが
大きくなってしまうことになる。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものである。即ち、カメラを大きくすることなく撮
影レンズを保護することが出来るレンズバリア開閉機構
を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることによって達成される。
【0009】即ち、撮影レンズを保護するためのレンズ
鏡胴の前面に設けられたレンズバリア開閉機構におい
て、バリアを開閉する回動リングの回転を、前記レンズ
鏡胴の光軸方向への直進移動を案内する2本の直進ガイ
ドそれぞれに設けたカムにより行うことを特徴とするレ
ンズバリア開閉機構。
【0010】更に、前記2本の直進ガイドにそれぞれ設
けたカムは、一方は前記回動リングの一方向の回転用で
あり、他方は前記回動リングの逆方向の回転用であるこ
とを特徴とするレンズバリア開閉機構。
【0011】更に、前記2本の直進ガイドにそれぞれ設
けたカムは、前記直進ガイドの先端に設けたことを特徴
とするレンズバリア開閉機構。
【0012】更に、前記2本の直進ガイドの中の何れか
1本は、前記光軸方向へ直進移動するレンズ鏡胴の部材
に対して嵌合隙間を大きくとってあることを特徴とする
レンズバリア開閉機構。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明のレンズバリア開閉
機構について、その実施の形態を図3、図4により詳細
に説明するが、本発明は以下に説明する実施の形態に限
定されるものではない。
【0014】図3は本実施の形態のレンズバリア開閉機
構主要部の分解斜視図である。図4は同じくバリア開閉
機構主要部の図で、(a)はバリア閉時の上側のカムと
回動ピンとの相対位置を示す上側の直進ガイドの平面
図、(b)はバリア閉時の前面リング側から見た正面
図、(c)はバリア閉時の下側のカムと回動ピンとの相
対位置を示す下側の直進ガイドの底面図、(d)はバリ
ア開時の上側のカムと回動ピンとの相対位置を示す上側
の直進ガイドの平面図、(e)はバリア開時の前面リン
グ側から見た正面図、(f)はバリア開時の下側のカム
と回動ピンとの相対位置を示す下側の直進ガイドの底面
図である。
【0015】図3、図4において、本実施の形態におけ
るレンズバリア2を回動リング3を回転することにより
開閉するレンズバリア開閉機構の構成は、図1、図2に
より説明した従来のレンズバリア開閉機構とほとんど同
じであり、異なるところは直進ガイド40が、上側の直
進ガイド41と下側の直進ガイド42とに別れ、従って
カム401が上側のカム411と下側のカム421とに
別れ、回動リング3の回転が上下の回動ピン31を前記
上側のカム411と下側のカム421とにより回転させ
るようにした点が異なっていて他は同じである。即ち、
回動リング3がレンズ鏡胴6を案内するほぼ対称位置に
設置した2本の直進ガイドそれぞれに設けたカムにより
回転されるようになっている。尚、直進ガイドは必ずし
も2本に限定しなくても良く、2本以上使用することが
出来るが、カムを設ける直進ガイドは2本が好ましい。
【0016】図4において、回動リング3のレンズバリ
ア2の開方向の回転は、図4(a),(b),(c)に
示すごとく、下側の直進ガイド42が矢印D方向の移
動、従ってレンズ鏡胴の繰り出しが行われると、下側の
カム421により回動ピン31が矢印C方向に動かされ
る。この動きは回動リング3の時計方向の回転である。
同時に上側の直進ガイド41も矢印A方向に移動するの
で、回動ピン31は上側のカム411に沿って矢印B方
向に移動する。即ち、回動リング3の時計方向の回転を
可能にする。従って、レンズバリア2のバリア駆動ピン
穴22に挿入嵌合されている回動リング3に植設された
バリア駆動ピン32の時計方向の回転移動により、レン
ズバリア2は前面リング5に植設されたバリア回転軸5
1に挿入嵌合されたバリア回転軸穴21を中心として矢
印E方向に回転し、レンズバリア2が開いて図4(e)
の状態となる。
【0017】そしてこの時、回動リング3のクリックば
ね33の先端331は、鏡胴6の係止部62をクリック
ばね33が弾性変形して乗り越え、図4(b)の状態か
ら図4(e)の状態へとなる。従って、レンズバリア2
の開の状態はそのまま安定的に維持されることになり、
バリアの信頼性を向上する。
【0018】次に、レンズバリア2が開の状態から閉の
状態に変わるときは、図4(d),(e),(f)に示
すごとく、上側の直進ガイド41が矢印A′方向の移
動、従ってレンズ鏡胴の繰り入れが行われると、上側の
カム411により回動ピン31が矢印B′方向に動かさ
れる。この動きは回動リング3の反時計方向の回転であ
る。同時に下側の直進ガイド42も矢印D′方向に移動
するので、回動ピン31は下側のカム421に沿って矢
印C′方向に移動する。即ち、回動リング3の反時計方
向の回転を可能にする。従って、レンズバリア2のバリ
ア駆動ピン穴22に挿入嵌合されている回動リング3に
植設されたバリア駆動ピン32の反時計方向の回転移動
により、レンズバリア2は前面リング5に植設されたバ
リア回転軸51に挿入嵌合されたバリア回転軸穴21を
中心として矢印E′方向に回転し、レンズバリア2が閉
じて図4(b)の状態となる。
【0019】そしてこの時、回動リング3のクリックば
ね33の先端331は、鏡胴6の係止部62をクリック
ばね33が弾性変形して乗り越え、図4(e)の状態か
ら図4(b)の状態へとなる。従って、レンズバリア2
の閉の状態はそのまま安定的に維持されることになり、
バリアの信頼性を向上する。
【0020】又、このように直進ガイド40を、上側の
直進ガイド41と下側の直進ガイド42とに分け、下側
の直進ガイド42に設けた下側のカム421は回動リン
グ3の時計方向の回転用であり、上側の直進ガイド41
に設けた上側のカム411は回動リング3の反時計方向
の回転用としたので、直進ガイドの横幅を狭く構成で
き、図2で示したようなデッドスペースを小さくするこ
とが出来た。従って、鏡胴径を大きくすることなくカメ
ラの小型化を達成できた。
【0021】そして、直進ガイドそれぞれに設けた前述
のカムは、直進ガイドの先端に設けることが、バリア開
閉機構のすぐ近くで開閉機構を作動させることになるの
で、よけいな部品が要らず、従ってカメラを小さくし、
バリア開閉機構の複雑化を防止するので好ましい。又、
直進ガイドの1本は、直進する部材の鏡胴に対して嵌合
隙間を小さくして必要限度一杯に高精度仕上げとし、他
の1本は嵌合隙間を大きくとるようにすることは、部品
加工精度から来るコストの上昇を防止する上からも好ま
しい。
【0022】
【発明の効果】本発明により、カメラを大きくすること
なく信頼性を維持して撮影レンズを保護することが出来
るレンズバリア開閉機構が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレンズバリア開閉機構の主要部を説明す
る図である。
【図2】従来のレンズバリア開閉機構のバリアが開放状
態での鏡胴正面図である。
【図3】本実施の形態のレンズバリア開閉機構主要部の
分解斜視図である。
【図4】本実施の形態のレンズバリア開閉機構主要部を
説明する図である。
【符号の説明】
1 レンズバリア開閉機構 2 レンズバリア 21 バリア回転軸穴 22 バリア駆動ピン穴 3 回動リング 31 回動ピン 4 直進ガイドリング 40 直進ガイド 401 カム 41 上側の直進ガイド 411 上側のカム 42 下側の直進ガイド 421 下側のカム 5 前面リング 6 鏡胴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを保護するためのレンズ鏡胴
    の前面に設けられたレンズバリア開閉機構において、バ
    リアを開閉する回動リングの回転を、前記レンズ鏡胴の
    光軸方向への直進移動を案内する2本の直進ガイドそれ
    ぞれに設けたカムにより行うことを特徴とするレンズバ
    リア開閉機構。
  2. 【請求項2】 前記2本の直進ガイドにそれぞれ設けた
    カムは、一方は前記回動リングの一方向の回転用であ
    り、他方は前記回動リングの逆方向の回転用であること
    を特徴とする請求項1に記載のレンズバリア開閉機構。
  3. 【請求項3】 前記2本の直進ガイドにそれぞれ設けた
    カムは、前記直進ガイドの先端に設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のレンズバリア開閉機構。
  4. 【請求項4】 前記2本の直進ガイドの中の何れか1本
    は、前記光軸方向へ直進移動するレンズ鏡胴の部材に対
    して嵌合隙間を大きくとってあることを特徴とする請求
    項1〜3の何れか1項に記載のレンズバリア開閉機構。
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