JP2000147298A - 光ファイバアレイの製造方法 - Google Patents

光ファイバアレイの製造方法

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JP2000147298A JP11159366A JP15936699A JP2000147298A JP 2000147298 A JP2000147298 A JP 2000147298A JP 11159366 A JP11159366 A JP 11159366A JP 15936699 A JP15936699 A JP 15936699A JP 2000147298 A JP2000147298 A JP 2000147298A
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英敏 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線の被覆を除去した裸ファイバ
を確実にV溝基板に整列させることができる光ファイバ
アレイの製造方法を提供する。 【解決手段】 位置決めガイド2は、傾斜面を有する凹
部が設けられ、その底部は裸ファイバが整列状態にある
全幅と等しい。2本のテープ状光ファイバ心線4,5の
先端部の被覆の一部を除去して露出させた裸ファイバ6
を互い違いに配列させた状態で、下方から位置決めガイ
ド2を上昇させる。位置決めガイドにより隙間が不揃い
の裸ファイバは、寄せられて配列される。この状態で、
上から押圧部材3で押圧し、V溝基板1を上昇させてV
溝に載せ接着剤で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路等の光デ
バイスに光ファイバを接続するために用いられる光ファ
イバアレイ、特に、V溝基板上に裸ファイバを固定した
光ファイバアレイの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光導波路等の光デバイスに光ファイバを
接続する技術において、光ファイバアレイを用いて接続
する方法が知られている。図12は、テープ状光ファイ
バ心線の光ファイバにより光ファイバアレイを構成し
て、光ファイバアレイと光導波路とを接続した一例を説
明するためのものであり、図12(A)は側面図、図1
2(B)は平面図である。なお、内部を見易くするため
に、細線で図示した。図中、11,11’は光ファイバ
アレイ、12.12’は8心のテープ状光ファイバ心
線、13は光導波路チップ、14は光導波路である。光
導波路チップ13の両端面は、8゜の傾斜角度に研磨さ
れ、両側から調心されて光ファイバアレイ11,11’
が接着される。光導波路チップ13には、光導波路14
で4組のカプラが形成されており、両側の8つのポート
がそれぞれ両側の光ファイバアレイ11,11’のテー
プ状光ファイバ心線12,12’に結合されており、合
波・分波を行なう。
【0003】このような光ファイバアレイにおいて、高
密度化が要求されている。1994年電子情報通信学会
春季大会、4−332頁 小口他、C−335の論文、
1997年電子情報通信学会総合大会、第200頁 高
木他、C−3−15の論文や特開平9−68629号公
報、特開平9−230158号公報に開示された光ファ
イバアレイは、テープ状光ファイバ心線を1/2ピッチ
ずらせて2本重ね、上下のテープ状光ファイバ心線から
の裸ファイバを交互にV溝に配置して高密度化を図った
技術が開示されている。
【0004】2本のテープ状光ファイバ心線を1/2ピ
ッチずらせて重ねて、V溝に配置した光ファイバアレイ
の一例を図13の斜視図に示す。図中、15,16はテ
ープ状光ファイバ心線、17はV溝基板、18は押圧部
材である。2本のテープ状光ファイバ心線15,16の
先端部の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、テープ
状光ファイバ心線内における光ファイバのピッチの1/
2ピッチだけずらして重ね、裸ファイバを交互に並ぶよ
うにしてV溝基板17に配置し、押圧部材18で押圧
し、接着剤で固定する。接着後、端面は、例えば8゜の
角度となるように斜めに研磨される。
【0005】図14は、図13の光ファイバアレイの2
個分を並列させたものであり、V溝基板14に対して上
下に重ねた2本のテープ状光ファイバ心線を2組用いて
いる。上記の1997年電子情報通信学会総合大会、第
200頁 高木他、C−3−15の論文には、この構造
の光ファイバアレイが図示されている。
【0006】かかる光ファイバアレイの技術において
は、裸ファイバを整列させて、所定のV溝にセットする
作業が困難な作業である。特に、2本のテープ状光ファ
イバ心線を重ねた高密度の光ファイバアレイの場合で
は、被覆が除去されて露出したガラス部である裸ファイ
バの外径を例えば125μmとすると、V溝のピッチは
ほぼ125μm(実際は裸ファイバの外径の公差を考慮
する。例えば、裸ファイバの外径が125±1μmであ
ると、V溝のピッチは127μmとする。)となり、V
溝は浅くなる。上下のテープ状光ファイバ心線から突き
出している裸ファイバを互い違いに整列させる場合、通
常は、先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、こ
れをV溝基板に固定するが、先端部の裸ファイバは拡が
る場合が多く、所定の位置にセットすることが困難で、
作業性が悪いため、組立に時間がかかるという問題があ
る。すなわち、 光ファイバの実装密度向上のため、光ファイバと光フ
ァイバを近付ける作業が必要となる。この作業では、僅
かなテープファイバの偏肉、共通被覆除去後の裸ファイ
バの配列のズレ、裸ファイバ間に生じる静電気力等によ
る裸ファイバの配列のバラツキ等がアレイ組立の際に問
題となる。その結果、被覆を除去したファイバの先端が
不揃いになったり、テープ状光ファイバ心線内のファイ
バ位置が偏心していたりすることによって上下のテープ
状光ファイバ心線の裸ファイバを交互に取り付けること
が困難である。 V溝などのファイバ固定溝に一方のテープ状光ファイ
バ心線の裸ファイバをセットした後、その間に他方のテ
ープ状光ファイバ心線の裸ファイバをさらにセットする
必要があるため、上記に挙げたような問題から上手く
ファイバがセットできない。そのため、自動化に必要と
なる光ファイバの取り扱い機構の精度が数μm以下の精
度を必要とし、自動化のための機構が高価となってしま
う。 裸ファイバと裸ファイバが非常に近づいているため、
裸ファイバのセット状態を視認することも難しく、また
視認できたところでそれを修正することも困難である。
したがって、裸ファイバをV溝に挿入して組み立てる際
に、光ファイバが正規の位置に固定されているかをセン
シングする必要もあり、検査費がコスト低減の障害とな
る。
【0007】このように、裸ファイバをV溝に整列させ
ることが困難であるが、光ファイバアレイの組立技術に
関しては適当な方法は開発されていない。なお、裸ファ
イバの整列に関しては、特開昭63−163406号公
報に、凹部を持つ光ファイバ整列部材を使った例が記載
されているが、裸ファイバをV溝に整列させる技術では
ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、光ファイバ心線の被覆を除
去した裸ファイバを確実にV溝基板に整列させることが
できる光ファイバアレイの製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、V溝基板上に複数本の裸ファイバを配列固定した光
ファイバアレイの製造方法であって、光ファイバ心線の
先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、露出させ
た裸ファイバの先端部を位置決めガイドで整列させた状
態で前記裸ファイバをV溝基板に配列させて固定するこ
とを特徴とするものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、複数本の光ファ
イバを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光
ファイバ心線を上下に重ねて、前記テープ状光ファイバ
心線の裸ファイバをV溝基板上に配列固定した光ファイ
バアレイの製造方法であって、前記テープ状光ファイバ
心線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、前
記裸ファイバの先端部を位置決めガイドで整列させた状
態で前記裸ファイバをV溝基板に配列させて固定するこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の光ファイバアレイの製造方法において、前記裸ファイ
バの先端部を位置決めガイドで整列させる前に、重ねる
べきテープ状光ファイバ心線同士を裸ファイバの根元付
近で交叉させるようにして互い違いに組み合わせること
を特徴とするものである。
【0012】請求項4に記載の発明は、複数本の光ファ
イバを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光
ファイバ心線を上下に重ね、前記テープ状光ファイバ心
線の裸ファイバをV溝基板上に配列固定した光ファイバ
アレイの製造方法であって、前記テープ状光ファイバ心
線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、上下
のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバを交差させて互
い違いに組み合わせた後、先端部を位置決めガイドで整
列させるとともに、上下のテープ状光ファイバ心線の裸
ファイバの根元の位置が実質的にそれぞれテープ状光フ
ァイバ心線の光ファイバのピッチの1/2ずれるように
上下のテープ状光ファイバ心線の位置を調整した状態で
前記裸ファイバをV溝基板に配列させて固定することを
特徴とするものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、複数本の光ファ
イバを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光
ファイバ心線を上下に重ね、前記テープ状光ファイバ心
線の裸ファイバをV溝基板上に配列固定した光ファイバ
アレイの製造方法であって、前記テープ状光ファイバ心
線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、V溝
基板と位置決めガイドの位置を調整するとともに、上下
のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバを交差させて互
い違いに組み合わせた後、先端部を位置決めガイドで整
列させるとともに、上下のテープ状光ファイバ心線の裸
ファイバがV溝基板のV溝と平行になるように上下のテ
ープ状光ファイバ心線の位置を調整した状態で前記裸フ
ァイバをV溝基板に配列させて固定することを特徴とす
るものである。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記
上下のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバと前記V溝
基板を観察し、観察結果に基づいて前記上下のテープ状
光ファイバ心線と前記V溝基板の位置を調整することを
特徴とするものである。
【0015】請求項7に記載の発明は、複数本の光ファ
イバを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光
ファイバ心線を上下に重ね、前記テープ状光ファイバ心
線の裸ファイバをV溝基板上に配列固定した光ファイバ
アレイの製造方法であって、前記テープ状光ファイバ心
線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、上下
のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバとV溝基板をそ
れぞれ観察し、各裸ファイバの先端位置と各裸ファイバ
の根元の位置とV溝基板の位置を検出し、検出データに
基づいて、上下のテープ状光ファイバ心線の位置を調整
して、裸ファイバを交差させて互い違いに組み合わせた
後、先端部を位置決めガイドで整列させ、ついで、前記
検出データに基づいて上下のテープ状光ファイバ心線の
裸ファイバがV溝基板のV溝と平行になるように上下の
テープ状光ファイバ心線の位置を調整した状態で前記裸
ファイバをV溝基板に配列させて固定することを特徴と
するものである。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法
において、前記位置決めガイドは、前記裸ファイバがほ
ぼ同一平面に並ぶように裸ファイバの配列方向と直交す
る方向から前記裸ファイバを押さえるようにするととも
に、隣り合う裸ファイバがほぼ密着するように配列方向
の両側から前記裸ファイバを寄せ付けるものであること
を特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(A)は、本発明の光ファイ
バアレイの製造方法の第1の実施の形態を説明するため
の光ファイバの整列方法の説明図、図2は、図1(A)
の位置決めガイドを用いた光ファイバアレイの製造方法
の説明図である。図中、1はV溝基板、2,3は位置決
めガイド、4,5はテープ状光ファイバ心線、6,6’
は裸ファイバである。なお、図を見やすくするために、
上側の裸ファイバは2重丸で図示した。
【0018】図1(B)により、位置決めガイドを用い
ない場合を説明する。2本のテープ状光ファイバ心線
4,5は、先端部の被覆を除去されて裸ファイバが露出
され、V溝基板1に対して上下に重ねられる。なお、
「上下」なる用語は、重力の方向に対して上下の位置関
係にあることを意味するものではなく、V溝基板からみ
て上下の位置関係のあることを意味するものである。し
たがって、V溝基板が水平に置かれた場合には、2本の
テープ状光ファイバ心線は、重力の方向に対して上下の
位置関係にあることになる。特許請求の範囲における
「上下」も同様の意味で用いた用語である。このよう
に、2本のテープ状光ファイバ心線4,5が上下に重ね
られた状態では、2本のテープ状光ファイバ心線4,5
は、テープ状光ファイバ心線内における光ファイバの配
列ピッチの1/2ピッチずらして重ねられる。2本のテ
ープ状光ファイバ心線4,5からの裸ファイバは、互い
違いに組み合わされる。しかし、2本のテープ状光ファ
イバ心線4,5内における光ファイバの位置は、必ずし
も所定の等間隔量に位置されているとは限らず、不均等
に位置されていることがある。図では、誇張して不均等
な配置に図示した。このような不均等さや、静電気力等
により、裸ファイバの配列位置は、密接した状態に並ぶ
とは限らない。むしろ、裸ファイバ6’に示すように、
ればらついた状態に配列されるのが普通であるといえ
る。したがって、この裸ファイバ6’をV溝基板1上に
配列させると、裸ファイバ6に示すように、V溝内に納
まらない裸ファイバが生じてしまう。
【0019】図1(A)は、位置決めガイドを用いた本
発明の実施の形態における配列方法である。位置決めガ
イド2は、図2からも分かるように、開口側が広く底部
が狭くなるように、傾斜面を有する凹部が設けられ、そ
の底部は裸ファイバが整列状態にある全幅と等しくなる
ように寸法が定められている。位置決めガイド3は、裸
ファイバを、位置決めガイド2の凹部の底部に向けて押
さえ付けるものである。
【0020】裸ファイバを整列させるには、図2に示す
ように、2本のテープ状光ファイバ心線4,5の先端部
の被覆の一部を除去して露出させた裸ファイバ6を互い
違いに配列させた状態で、下方から位置決めガイド2を
上昇させ、位置決めガイド3を下方に移動させる。これ
らの移動は相対的なものであるから、いずれか一方の位
置決めガイドを移動させてもよい。裸ファイバは、位置
決めガイド2の傾斜面に沿って、配列された裸ファイバ
の両側からガイドされながら、位置決めガイド3で押さ
え付けられる。それにより、裸ファイバは、位置決めガ
イド2の凹部の側壁の斜面で、隙間が不揃いの裸ファイ
バが、寄せ付けられて、底部の間隔の範囲に納められ、
図1(A)の裸ファイバ6に示すように配列される。位
置決めガイド3で押し付ける押圧力は、断線を避けるた
め、大きい必要はない。
【0021】この状態で、V溝基板1と裸ファイバ6を
相対的に移動させて、裸ファイバ6をV溝基板1のV溝
に載せ、図示しない押圧部材を用いて押圧した状態でV
溝の裸ファイバを押し付けて接着するなど、適宜の方法
で裸ファイバ6をV溝基板1に固定して、光ファイバア
レイを構成できる。
【0022】V溝基板1と裸ファイバ6を相対的に移動
させるには、V溝基板1を上昇させてもよく、あるい
は、2本のテープ状光ファイバ心線4,5を把持する把
持部材と位置決めガイド2,3とを一体的にする基材に
取り付けて、この基材を下降させるようにしてもよい。
【0023】図3は、2本のテープ状光ファイバ心線の
裸ファイバを互い違いに組み合わせる方法の一例であ
る。2本のテープ状光ファイバ心線の端部の被覆を除去
して裸ファイバを露出させた状態で、図3に示すよう
に、テープ状光ファイバ心線4,5を裸ファイバ6の根
元付近で交叉させるようにして組み合わせれば、容易に
互い違いに組み合わせることができる。
【0024】図4,図5は、本発明の光ファイバアレイ
の製造方法の第2の実施の形態を説明するための説明図
である。図中、図1,図2と同様の部分には同じ符号を
付して説明を省略する。この実施の形態では、位置決め
ガイドが図1,図2で説明した実施の形態と相違する。
位置決めガイド2,3は、図5に示すように、いずれも
開口部よりも底部が狭くなるように内壁面を傾斜させた
凹部を有しており、いずれの凹部も、図1,図2で説明
した位置決めガイド2と同様の形状寸法でよい。
【0025】図5(A)に示すように、ばらついた状態
に配列されている裸ファイバ6’に対して、2つの位置
決めガイド2,3を擦るように接触させて、2つの位置
決めガイド2,3で、裸ファイバを挟むように位置決め
ガイド2,3を移動させることによって、図5(B)に
示すように、裸ファイバ6を整列させることができる。
整列させた裸ファイバ6のV溝基板への固定方法は、図
1,図2で説明した第1の実施の形態における固定方法
と同様である。この実施の形態では、位置決めガイド
2,3の凹部の傾斜面がいずれも裸ファイバを左右から
寄せ付け、凹部の底部が、上下から裸ファイバを押し付
けて、裸ファイバをガイドしながら整列させることがで
きる。
【0026】図6は、本発明の光ファイバアレイの製造
方法の第3の実施の形態を説明するための説明図であ
る。図中、図2と同様の部分には同じ符号を付して説明
を省略する。図6(A)〜(D)は、裸ファイバの整列
状態のプロセスを説明するものであるが、各図の右側に
側面図、左側に位置決めガイドの正面図(図6(D)で
は図示を省略した。)を図示している。2,3a,3b
は位置決めガイドである。
【0027】この実施の形態では、上下方向、すなわ
ち、裸ファイバの配列方向と直交する方向から裸ファイ
バを押さえる作用をする位置決めガイド3a,3bと、
左右方向、すなわち、裸ファイバの配列方向の両側から
裸ファイバを寄せ付ける作用をする位置決めガイド2と
を別部材で構成した。位置決めガイド2には、凹部が設
けられ、凹部の両側は傾斜面が形成されている。この凹
部は、図1,図2で説明した位置決めガイド2の凹部と
同様の形状寸法でよい。
【0028】図6(A)は、テープ状光ファイバ心線
4,5の先端の被覆を除去して裸ファイバ6を露出させ
た状態である。テープ状光ファイバ心線4,5の各裸フ
ァイバは互い違いに位置するように置かれるが、図3で
説明したように、テープ状光ファイバ心線4,5の裸フ
ァイバを根元付近で交叉させて互い違いに組み合わせる
ようにしてもよい。
【0029】ついで、図6(B)に示すように、位置決
めガイド3a,3bが上下から裸ファイバ6を挟むよう
にして押し付ける。位置決めガイド3a,3bによる押
しつけは、裸ファイバ6を強固に押し付けるものではな
く、押し付けた状態で裸ファイバ6の移動が許容される
必要があるから、裸ファイバ6の外径より大きい間隔で
裸ファイバ6を押さえ付ける。しかし、位置決めガイド
3a,3bの間隔が大きすぎると、互い違いに配列させ
た裸ファイバ6の配列が乱れるから、位置決めガイド3
a,3bの間隔は、裸ファイバ6の外径の2倍より小さ
い値である。裸ファイバ6の外径を125μmとした場
合、位置決めガイド3a,3bの押しつけ状態における
間隔は、125μmよりは大きく、150μm以下であ
る程度が好ましい。位置決めガイド3a,3bによる押
さえつけによって、裸ファイバ6はほぼ同一平面に配列
される。
【0030】次に、裸ファイバ6の間隔を規制する。図
6(C)に示すように、位置決めガイド2を上昇させ
る。位置決めガイド2の凹部の両側の傾斜面によって、
裸ファイバ6は寄せ付けられ、隣り合う裸ファイバがほ
ぼ密着するように配列され、裸ファイバ6の間隔が揃え
られる。
【0031】この状態で、整列させた裸ファイバ6をV
溝基板1上に位置するように下降させる。V溝基板1を
上昇させてもよい。裸ファイバ6とV溝基板1の相対的
な移動によって、裸ファイバ6をV溝基板1の各V溝上
に配列させることができる。
【0032】図7は、位置決めガイドの動作の説明図で
ある。不揃いな間隔で並んでいる裸ファイバ6’に対し
て、位置決めガイド2を相対移動させると、傾斜面で寄
せられて、裸ファイバ6に示すように、間隔を揃えるこ
とができる。なお、位置決めガイド2は傾斜面を利用す
ることに限られるものではない。裸ファイバを寄せるこ
とができればよいから、図6で説明した位置決めガイド
3a,3bのように、両側から移動する位置決めガイド
を用いてもよい。
【0033】図8〜図11は、本発明の光ファイバアレ
イの製造方法の第4の実施の形態を説明するための説明
図であり、図8は裸ファイバの整列状態のプロセスを説
明するものであるが、図8(C)〜(E)では、各図の
右側に重ねたテープ状光ファイバ心線の平面図(下方の
テープ状光ファイバ心線は一点鎖線で示した。)、左側
にV溝基板の平面図を図示し、図8(F)では、テープ
状光ファイバ心線をV溝基板に載置した状態を図示して
いる。また、図9は画像処理の説明図、図10は裸ファ
イバの先端部の状態の説明図、図11は裸ファイバの先
端の整列状態の説明図である。図中、図1,図2と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。7は表示
画面である。
【0034】図8における整列状態のプロセスは、画像
処理によって、裸ファイバの整列を行なうものである
が、基本的には図6で説明したプロセスと変わりはな
い。
【0035】図8(A)は、テープ状光ファイバ心線
4,5の先端の所定の長さの被覆を除去して裸ファイバ
6を露出させた状態である。裸ファイバ6を露出させた
それぞれのテープ状光ファイバ心線4,5を位置情報が
得られる保持手段、例えば、3次元の移動量がデジタル
データとして検出できる保持手段に保持させる。したが
って、適宜に定めた位置を初期位置として、テープ状光
ファイバ心線4,5の初期位置からの移動量、あるい
は、偏差量が位置データとしてデジタルデータで取得さ
れる。
【0036】保持手段によって保持されたテープ状光フ
ァイバ心線の裸ファイバを撮像手段によって撮像する。
図9に撮像手段の一例を示す。この例ではCCDモニタ
による表示画面を用いて、裸ファイバの一部分を撮像デ
ータに基づいて表示させるとともに、2箇所の位置にお
いて、画像処理して観察データを取り込む。2箇所の観
察位置をP線とQ線で示した。この観察データと、CC
Dの位置に対する保持手段の位置のデータおよび裸ファ
イバの長さm、観察位置Pから裸ファイバの先端までの
長さnに基づいて、演算処理を行なって、各裸ファイバ
の先端位置と根元位置のデータを得ることができる。図
では、複数のテープ状光ファイバ心線を同時に観察した
が、別々に観察してもよい。しかし、この観察時から、
後述するように、裸ファイバがV溝基板のV溝にセット
されるまでは、保持手段に保持されたテープ状光ファイ
バ心線の保持手段に対する保持状態は維持される。した
がって、撮像時におけるテープ状光ファイバ心線の位置
データを初期位置データとしてもよい。また、特定の裸
ファイバの先端位置を原点としてもよい。
【0037】演算結果による各裸ファイバの先端の位置
データから、図10(A)に示すように、2つのテープ
状光ファイバ心線4,5におけるそれぞれの裸ファイバ
の間隔a1,a2,a3,・・・およびb1,b2,b
3,・・・を演算できる。図10(B)に示す演算結果
に基づいて、2つのテープ状光ファイバ心線をずらせて
先端を交互に編み込むように組み合わせるずらせ量を演
算し、演算結果に基づいてずらせ量を決定する。例え
ば、図10(B)において、下側に配置されるテープ状
光ファイバ心線5の一方端(例えば、図の左端)の裸フ
ァイバ5aの先端を基準位置として、上側に配置される
テープ状光ファイバ心線4を右方にずらせた場合に、テ
ープ状光ファイバ心線4の右端の裸ファイバ4hの先端
を除いて、裸ファイバ4a〜4gの先端が、下側の裸フ
ァイバ5a〜5hの先端のそれぞれの間に位置し、か
つ、裸ファイバ4hの先端が裸ファイバ5hの先端の外
側に位置することを条件として、上下の裸ファイバの先
端の隣り合う中心間隔、例えば、裸ファイバ4aと5a
の先端の正射影(裸ファイバの並び方向に平行な直線へ
の正射影)でみた間隔、裸ファイバ4aと5bの先端の
正射影でみた間隔、というように、全ての間隔の分散が
最小となるようなずらせ量にする。上記の条件が達成で
きない場合は、上下のテープ状光ファイバ心線の裸ファ
イバの先端を組み合わせることはできず、エラーとな
る。
【0038】図11(A)は、図10(B)に図示した
裸ファイバの先端を示す図である。上述した一例のよう
に、裸ファイバ5aの先端を基準位置として、保持手段
を駆動して、上側のテープ状光ファイバ心線4にずらし
量αを与えることにより、図11(B)に示すように、
上下の裸ファイバの先端を交互に配置する(ずらし量α
を変化させても、上下の裸ファイバの先端を交互に配置
できない場合は、上述したようにエラーとなる。)。つ
いで、図8(B)に示すように、保持手段を駆動して、
上下のテープ状光ファイバ心線4,5を傾斜(例えば、
8〜10゜の交差角度)させて、裸ファイバの先端を図
11(C)に示すように近づけて、裸ファイバの先端を
組み合わせる。
【0039】図8(C)が組み合わせた状態を平面的に
見た図である。この状態では、各裸ファイバはV溝基板
1のV溝に対応する位置となっていない。そこで、例え
ば、裸ファイバ5aの根元位置のデータに基づいて、下
側のテープ状光ファイバ心線5を移動させて、図8
(D)に示すように、下側のテープ状光ファイバ心線4
の裸ファイバの根元が、セットされるV溝基板1の各V
溝の延長上にあるようにする。
【0040】図8(E)は、裸ファイバの先端部の整列
ステップである。上述した実施の態様で説明したような
位置決めガイドを用いて、図11(D)に示すように裸
ファイバの先端を高密度化する。位置決めガイド2によ
って裸ファイバが押さえつけられる場合、その動きが許
容されることは、図6(B)で説明したとおりである。
位置決めガイド2で整列される裸ファイバの先端をV溝
基板1のV溝に合致させるため、V溝基板1が裸ファイ
バに対してセットされる位置と位置決めガイドの位置と
を対応させるようにしておくのがよい。図8(E)のス
テップでは、テープ状光ファイバ心線4の裸ファイバの
根元位置は調整されていない。そこで、テープ状光ファ
イバ心線4の裸ファイバのうちの1つの裸ファイバ、例
えば、裸ファイバ4aの根元位置のデータに基づいて、
テープ状光ファイバ心線4を移動させる。テープ状光フ
ァイバ心線4の移動により、テープ状光ファイバ心線4
とテープ状光ファイバ心線5とは、略1/2ピッチずれ
た位置で重なった状態となり、図8(F)に示すよう
に、テープ状光ファイバ心線4,5とV溝基板1との相
対移動によって、裸ファイバをV溝に位置させることが
できる。
【0041】図8〜図11で説明した実施の形態におい
て、裸ファイバを組み合わせて交差させた後、下側のテ
ープ状光ファイバ心線を移動させて、裸ファイバの根元
位置を調整したが、上側のテープ状光ファイバ心線を先
に移動させて裸ファイバの根元位置を調整してもよい。
また、上下のテープ状光ファイバ心線の位置の調整は、
位置決めガイドにより裸ファイバの先端部の位置が調整
された後に、行なうようにしてもよい。
【0042】なお、各テープ状光ファイバ心線における
裸ファイバの根元の位置は、完全に裸ファイバの外径と
等しいピッチで等間隔に配列されているとは限らない。
また、被覆の除去作業において、裸ファイバの根元の位
置が変化することもある。したがって、上述したよう
に、裸ファイバ5aを基準として、テープ状光ファイバ
心線5を移動させるようにした場合、あるいは、裸ファ
イバ4aを基準としてテープ状光ファイバ心線4を移動
させた場合のように、各テープ状光ファイバ心線におけ
る1本の裸ファイバの根元位置を基準としてテープ状光
ファイバ心線を移動させると、移動量が必ずしも適正と
いえない場合がある。したがって、テープ状光ファイバ
心線4,5における裸ファイバの根元位置を演算した
後、根元位置の間隔のバラツキに応じて、各テープ状光
ファイバ心線における基準位置を、平均値の算出や最小
自乗法などの演算処理によって、基準位置を決定するよ
うにしてもよい。
【0043】また、テープ状光ファイバ心線4,5の移
動は、上下のテープ状光ファイバ心線4,5の裸ファイ
バがV溝基板1のV溝と平行になるように行なうのが望
ましいということもできる。しかし、上述したように、
各テープ状光ファイバ心線における裸ファイバの根元の
位置は、完全に裸ファイバの外径と等しいピッチで等間
隔に配列されているとは限らず、裸ファイバの外径にも
公差があるから、V溝に自動的にセットされる裸ファイ
バが、ファイバセット時に外傷を受けないようにV溝の
全長に渉りV溝と平行にセットされればよいものであ
る。
【0044】なお、上述した実施の形態では、2本のテ
ープ状光ファイバ心線を用いて光ファイバアレイを製造
する方法について説明したが、本発明は、これに限られ
るものではない。図14に示すように、上下に重ねたテ
ープ状光ファイバ心線の組を並列させて4本のテープ状
光ファイバ心線を用いて光ファイバアレイを製造しても
よく、さらに、並列させる組数を増やしてもよい。ま
た、テープ状光ファイバ心線を重ねて用いるようにする
ことに限られず、1本のテープ状光ファイバ心線を用い
てもよい。その場合は、V溝のピッチは、上述した実施
の形態の2倍となる。1本のテープ状光ファイバ心線を
用いる構成においても、複数本を並列させてもよい。
【0045】また、上述した実施の形態では、2本のテ
ープ状光ファイバ心線を用いて光ファイバアレイを製造
する方法について説明したが、本発明に用いられる光フ
ァイバ心線は、テープ状光ファイバ心線に限られるもの
ではなく、単心線でもよい。したがって、本明細書中に
おいて、「光ファイバ心線」なる用語は、テープ状光フ
ァイバ心線と単心線を含むものである。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、位置決めガイドを設けることによって、裸フ
ァイバの位置の不揃いが修正され、再現性良くファイバ
を固定用溝に整列させることができる。また、裸ファイ
バを位置決めガイド部に整列させながら固定溝にセット
する前にテープ状光ファイバ心線同士を大雑把に交叉さ
せた後に、位置決めガイドを用いて固定用溝にセットす
ることもでき、裸ファイバの拡がりが裸ファイバと裸フ
ァイバとの干渉によって最小限に抑制され、裸ファイバ
を所定の固定溝に再現性良く固定することができるとい
う効果がある。また、光ファイバアレイ内の裸ファイバ
を物理的に接触させて組み立てる必要がないので、機械
的強度の大きい光ファイバアレイを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバアレイの製造方法の第1の
実施の形態を説明するための光ファイバの整列方法の説
明図である。
【図2】図1(A)の位置決めガイドを用いた光ファイ
バアレイの製造方法の説明図である。
【図3】2本のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバを
互い違いに組み合わせる方法の一例の説明図である。
【図4】本発明の光ファイバアレイの製造方法の第2の
実施の形態の説明図である。
【図5】図4の実施の形態における位置決めガイドの説
明図である。
【図6】本発明の本発明の光ファイバアレイの製造方法
の第3の実施の形態の説明図である。
【図7】図6の実施の形態における位置決めガイドの説
明図である。
【図8】本発明の光ファイバアレイの製造方法の第4の
実施の形態における裸ファイバの整列状態のプロセスの
説明図である。
【図9】画像処理の説明図である。
【図10】裸ファイバの先端部の状態の説明図である。
【図11】裸ファイバの先端の整列状態の説明図であ
る。
【図12】光ファイバアレイを光導波路と接続した一例
の説明図である。
【図13】2本のテープ状光ファイバ心線を重ねて用い
た光ファイバアレイの一例の斜視図である。
【図14】図13の光ファイバアレイの2個分を並列さ
せた構造の光ファイバアレイの一例の斜視図である。
【符号の説明】
1…V溝基板、2,3,3a,3b…位置決めガイド、
4,5…テープ状光ファイバ心線、6,6’…裸ファイ
バ、7…表示画面。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月24日(2000.2.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、複数本の光ファイバを共通
被覆によりテープ状に一体化したテープ状光ファイバ心
線を上下に重ねて、その被覆を除去した裸ファイバを確
実にV溝基板に整列させることができる光ファイバアレ
イの製造方法を提供することを目的とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数本の光ファイバを共通被覆によりテープ状に一
体化したテープ状光ファイバ心線を上下に重ねて、前記
テープ状光ファイバ心線の裸ファイバをV溝基板上に配
列固定した光ファイバアレイの製造方法であって、前記
テープ状光ファイバ心線の先端の被覆を除去して裸ファ
イバを露出させ、前記裸ファイバの先端部を位置決めガ
イドで整列させた状態で前記裸ファイバをV溝基板に配
列させて固定することを特徴とするものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光ファイバアレイの製造方法において、前記裸ファイ
バの先端部を位置決めガイドで整列させる前に、重ねる
べきテープ状光ファイバ心線同士を裸ファイバの根元付
近で交叉させるようにして互い違いに組み合わせること
を特徴とするものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項3に記載の発明は、複数本の光ファ
イバを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光
ファイバ心線を上下に重ね、前記テープ状光ファイバ心
線の裸ファイバをV溝基板上に配列固定した光ファイバ
アレイの製造方法であって、前記テープ状光ファイバ心
線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、上下
のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバを交差させて互
い違いに組み合わせた後、先端部を位置決めガイドで整
列させるとともに、上下のテープ状光ファイバ心線の裸
ファイバの根元の位置が実質的にそれぞれテープ状光フ
ァイバ心線の光ファイバのピッチの1/2ずれるように
上下のテープ状光ファイバ心線の位置を調整した状態で
前記裸ファイバをV溝基板に配列させて固定することを
特徴とするものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項4に記載の発明は、複数本の光ファ
イバを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光
ファイバ心線を上下に重ね、前記テープ状光ファイバ心
線の裸ファイバをV溝基板上に配列固定した光ファイバ
アレイの製造方法であって、前記テープ状光ファイバ心
線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、V溝
基板と位置決めガイドの位置を調整するとともに、上下
のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバを交差させて互
い違いに組み合わせた後、先端部を位置決めガイドで整
列させるとともに、上下のテープ状光ファイバ心線の裸
ファイバがV溝基板のV溝と平行になるように上下のテ
ープ状光ファイバ心線の位置を調整した状態で前記裸フ
ァイバをV溝基板に配列させて固定することを特徴とす
るものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の光ファイバアレイの製造方法において、前記
上下のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバと前記V溝
基板を観察し、観察結果に基づいて前記上下のテープ状
光ファイバ心線と前記V溝基板の位置を調整することを
特徴とするものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項6に記載の発明は、複数本の光ファ
イバを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光
ファイバ心線を上下に重ね、前記テープ状光ファイバ心
線の裸ファイバをV溝基板上に配列固定した光ファイバ
アレイの製造方法であって、前記テープ状光ファイバ心
線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出させ、上下
のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバとV溝基板をそ
れぞれ観察し、各裸ファイバの先端位置と各裸ファイバ
の根元の位置とV溝基板の位置を検出し、検出データに
基づいて、上下のテープ状光ファイバ心線の位置を調整
して、裸ファイバを交差させて互い違いに組み合わせた
後、先端部を位置決めガイドで整列させ、ついで、前記
検出データに基づいて上下のテープ状光ファイバ心線の
裸ファイバがV溝基板のV溝と平行になるように上下の
テープ状光ファイバ心線の位置を調整した状態で前記裸
ファイバをV溝基板に配列させて固定することを特徴と
するものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法
において、前記位置決めガイドは、前記裸ファイバを上
下から挟むものであることを特徴とするものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法
において、前記位置決めガイドは、前記裸ファイバがほ
ぼ同一平面に並ぶように裸ファイバの配列方向と直交す
る方向から前記裸ファイバを押さえるようにするととも
に、隣り合う裸ファイバがほぼ密着するように配列方向
の両側から前記裸ファイバを寄せ付けるものであること
を特徴とするものである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】なお、上述した実施の形態では、2本のテ
ープ状光ファイバ心線を用いて光ファイバアレイを製造
する方法について説明したが、本発明は、これに限られ
るものではない。図14に示すように、上下に重ねたテ
ープ状光ファイバ心線の組を並列させて4本のテープ状
光ファイバ心線を用いて光ファイバアレイを製造しても
よく、さらに、並列させる組数を増やしてもよい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】また、本明細書中において、「光ファイバ
心線」なる用語は、テープ状光ファイバ心線と単心線を
含むものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 英敏 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 油井 大 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 須永 圭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 JA02 LA03 LA07 QA23 QA24 2H037 BA24 DA04 DA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V溝基板上に複数本の裸ファイバを配列
    固定した光ファイバアレイの製造方法であって、光ファ
    イバ心線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出さ
    せ、露出させた裸ファイバの先端部を位置決めガイドで
    整列させた状態で前記裸ファイバをV溝基板に配列させ
    て固定することを特徴とする光ファイバアレイの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 複数本の光ファイバを共通被覆によりテ
    ープ状に一体化したテープ状光ファイバ心線を上下に重
    ねて、前記テープ状光ファイバ心線の裸ファイバをV溝
    基板上に配列固定した光ファイバアレイの製造方法であ
    って、前記テープ状光ファイバ心線の先端の被覆を除去
    して裸ファイバを露出させ、前記裸ファイバの先端部を
    位置決めガイドで整列させた状態で前記裸ファイバをV
    溝基板に配列させて固定することを特徴とする光ファイ
    バアレイの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記裸ファイバの先端部を位置決めガイ
    ドで整列させる前に、重ねるべきテープ状光ファイバ心
    線同士を裸ファイバの根元付近で交叉させるようにして
    互い違いに組み合わせることを特徴とする請求項2に記
    載の光ファイバアレイの製造方法。
  4. 【請求項4】 複数本の光ファイバを共通被覆によりテ
    ープ状に一体化したテープ状光ファイバ心線を上下に重
    ね、前記テープ状光ファイバ心線の裸ファイバをV溝基
    板上に配列固定した光ファイバアレイの製造方法であっ
    て、前記テープ状光ファイバ心線の先端の被覆を除去し
    て裸ファイバを露出させ、上下のテープ状光ファイバ心
    線の裸ファイバを交差させて互い違いに組み合わせた
    後、先端部を位置決めガイドで整列させるとともに、上
    下のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバの根元の位置
    が実質的にそれぞれテープ状光ファイバ心線の光ファイ
    バのピッチの1/2ずれるように上下のテープ状光ファ
    イバ心線の位置を調整した状態で前記裸ファイバをV溝
    基板に配列させて固定することを特徴とする光ファイバ
    アレイの製造方法。
  5. 【請求項5】 複数本の光ファイバを共通被覆によりテ
    ープ状に一体化したテープ状光ファイバ心線を上下に重
    ね、前記テープ状光ファイバ心線の裸ファイバをV溝基
    板上に配列固定した光ファイバアレイの製造方法であっ
    て、前記テープ状光ファイバ心線の先端の被覆を除去し
    て裸ファイバを露出させ、V溝基板と位置決めガイドの
    位置を調整するとともに、上下のテープ状光ファイバ心
    線の裸ファイバを交差させて互い違いに組み合わせた
    後、先端部を位置決めガイドで整列させるとともに、上
    下のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバがV溝基板の
    V溝と平行になるように上下のテープ状光ファイバ心線
    の位置を調整した状態で前記裸ファイバをV溝基板に配
    列させて固定することを特徴とする光ファイバアレイの
    製造方法。
  6. 【請求項6】前記上下のテープ状光ファイバ心線の裸フ
    ァイバと前記V溝基板を観察し、観察結果に基づいて前
    記上下のテープ状光ファイバ心線と前記V溝基板の位置
    を調整することを特徴とする請求項4または5に記載の
    光ファイバアレイの製造方法。
  7. 【請求項7】 複数本の光ファイバを共通被覆によりテ
    ープ状に一体化したテープ状光ファイバ心線を上下に重
    ね、前記テープ状光ファイバ心線の裸ファイバをV溝基
    板上に配列固定した光ファイバアレイの製造方法であっ
    て、前記テープ状光ファイバ心線の先端の被覆を除去し
    て裸ファイバを露出させ、上下のテープ状光ファイバ心
    線の裸ファイバとV溝基板をそれぞれ観察し、各裸ファ
    イバの先端位置と各裸ファイバの根元の位置とV溝基板
    の位置を検出し、検出データに基づいて、上下のテープ
    状光ファイバ心線の位置を調整して、裸ファイバを交差
    させて互い違いに組み合わせた後、先端部を位置決めガ
    イドで整列させ、ついで、前記検出データに基づいて上
    下のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバがV溝基板の
    V溝と平行になるように上下のテープ状光ファイバ心線
    の位置を調整した状態で前記裸ファイバをV溝基板に配
    列させて固定することを特徴とする光ファイバアレイの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記位置決めガイドは、前記裸ファイバ
    がほぼ同一平面に並ぶように裸ファイバの配列方向と直
    交する方向から前記裸ファイバを押さえるようにすると
    ともに、隣り合う裸ファイバがほぼ密着するように配列
    方向の両側から前記裸ファイバを寄せ付けるものである
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記
    載の光ファイバアレイの製造方法。
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