JP2000147107A - 移動物体観測システム - Google Patents

移動物体観測システム

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JP2000147107A JP10324085A JP32408598A JP2000147107A JP 2000147107 A JP2000147107 A JP 2000147107A JP 10324085 A JP10324085 A JP 10324085A JP 32408598 A JP32408598 A JP 32408598A JP 2000147107 A JP2000147107 A JP 2000147107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の撮像画像中の輝点分布に基づく移動物
体の比較判別方法では、複数の移動物体が重なっている
場合にそれらを判別することができず、また、比較元と
なる輝点のデータが予めデータベース部に記憶されてい
なければ比較判別することができないなどの課題があっ
た。 【解決手段】 レーダ1,2,3,4の検出情報に基づ
く位置ベクトルや速度ベクトルに基づいて各移動物体ま
での距離などを判定し、これに基づいて主要移動物体を
特定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は飛行物体などの移
動物体を捕捉する移動物体観測システムに係り、特に、
移動物体が複数に分離してしまうような場合において
も、その中の主要な移動物体を誤ることなく捕捉するこ
とができる移動物体観測システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は特開平9−303992号公報
に開示された従来の移動物体観測システムの構成を示す
システム構成図である。図において、56は赤外線カメ
ラ、57は微分回路、58は速度ベクトル検出回路、5
9は二値化回路、60は撮像面積検出回路、61は輝度
分布検出回路、62はデータ処理回路、63はジンバル
装置、64はデータベース部、65は照合部、66は分
離処理部である。
【0003】次に動作について説明する。赤外線カメラ
56により撮像された赤外線画像は、微分回路57にお
いて微分処理され、この微分処理された赤外線画像に基
づいて速度ベクトル検出回路58は当該画像中の輝点の
角速度ベクトルを算出する。また、上記赤外線画像は二
値化回路59において適当な閾値に基づいて二値化処理
され、撮像面積検出回路60は、上記微分画像と当該二
値化画像とに基づいて各輝点の撮像面積を算出する。更
に、輝度分布検出回路61は、上記赤外線画像の中の所
定の輝度レベル以上の輝点を検出して、この輝点の背景
に対する輝度レベルを算出する。
【0004】そして、データ処理回路62には、これら
輝点の角速度ベクトル情報、各輝点の撮像面積情報、輝
点の背景に対する輝度レベル情報とともに、ジンバル装
置63から対象物との相対速度情報が入力される。この
データ処理回路62のデータベース部64には以上の入
力情報に対応する情報が記憶されており、照合部65は
このデータベース部64の記憶情報と入力情報との照合
処理を行い、分離処理部66はこの照合結果として得ら
れた複数の対象物の輝点の中から1つの目標とする輝点
を特定する。
【0005】なお、これら一連の処理においては、例え
ばデータベース部64に弾道ミサイルの角速度ベクトル
を記憶させ、分離処理部66では輝点の角速度ベクトル
がこの記憶した角速度ベクトルと大きく異なる場合には
当該輝点を目標物候補から排除するとの条件に設定すれ
ば、惑星や人工衛星などの角速度ベクトルがずっと小さ
い移動物体の輝点を目標物候補から排除することができ
る。
【0006】また、他にもデータベース部64に弾頭部
の推定角速度ベクトルを記憶させ、分離処理部66では
輝点の角速度ベクトルがこの記憶した角速度ベクトルと
最も一致するものを目標物候補とするとの条件に設定す
れば、図14に示すように移動途中においてブースタや
シェラウドと分離する弾頭部以外の輝点を目標物候補か
ら排除することができる。なお、図14は移動途中にお
いてブースタ、シェラウドおよび弾頭部に分離する移動
物体の分離後の相対位置関係を示す分離状態説明図であ
る。図において、67はブースタ、68は弾頭部、69
はそれぞれシェラウドである。そして、同図(a)は分
離直後の状態を示し、同図(b)は分離してから所定時
間経過した後の状態を示している。
【0007】従って、移動物体観測システムの観測範囲
を通過するように移動する移動物体が複数に分離してし
まうような場合には、その中の主要な移動物体の情報を
予めデータベース部64に記憶させておくことにより、
当該主要な移動物体を捕捉することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動物体観測シ
ステムは以上のように構成されているので、赤外線画像
内において検出された輝度分布が予めデータベース部6
4に登録された輝度分布と一致した場合に初めて移動物
体を判定することができるので、データベース部64に
予め登録されていない移動物体や弾頭部などの主要移動
物体を判定することはできず、しかも、赤外線カメラ5
6において所定の輝度分布が形成される程に移動物体が
接近しなければその判定を行なうことができないなどの
課題があった。
【0009】また、従来の移動物体観測システムは例え
ば所定の輝度を有する画素の角速度ベクトルに基づいて
移動物体を判定することになるが、このような判定方法
では、移動物体観測システム自体に向かって移動する複
数の移動物体を輝点の分布に基づいて区別することがで
きず、そのような状況において主要移動物体を判定する
ことはできない。
【0010】図15および図16はこのような複数の移
動物体の移動方向と従来の移動物体観測システムの観測
状況との関係を説明する説明図である。これらの図にお
いて、70,71はそれぞれ略同一方向に移動する移動
物体、72は移動物体観測システム、73,74はそれ
ぞれ各移動物体70,71の輝点である。また、これら
の図において、(a)は位置関係図、(b)は赤外線画
像である。そして、図15(a)に示すように複数の移
動物体70,71が赤外線カメラ56の視野角方向に分
離して存在する場合には、同図(b)に示すように各移
動物体70,71毎に分離した輝点73,74が観測さ
れるが、図16(a)に示すように複数の移動物体7
0,71が赤外線カメラ56の一方向に重なって存在す
る場合には、同図(b)に示すように各移動物体70,
71が1つに重なった輝点73,74として観測されて
しまう。そして、このような後者の赤外線画像では、輝
点の角速度ベクトルなどに基づいて分離処理をしたとし
ても、複数の移動物体70,71の中から主要移動物体
を分離することはできない。
【0011】そこで、発明者らは上記課題を解決するた
めに鋭意研究を重ねた結果、移動物体が移動中に複数に
分離する場合、分離後の複数の近接した移動物体同士の
衝突などの不具合をさけるため、第一に、打ち上げ方向
に移動させたい主要移動物体は分離前の一体的な移動物
体においてその進行方向前部に配置されること、第二
に、分離時に、移動方向前部に位置する主要移動物体に
は進行方向へ移動する力が、移動方向後部に位置する移
動物体には進行方向とは逆向きへ移動する力がそれぞれ
作用することなどの暗黙的なルールが存在することを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、移動物体観測システム自体に向か
って移動する複数の移動物体を区別し主要移動物体を判
定することができ、しかも、登録されていない移動物体
の主要移動物体を遠方において判定することができる移
動物体観測システムを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動物体
観測システムは、観測範囲を周期的に走査し、各周期毎
の受信データを出力するレーダと、各周期毎の受信デー
タから1乃至複数の移動物体を検出する検出手段と、各
周期毎の受信データにおける上記各移動物体の位置およ
び距離を演算し、これらを位置ベクトルとして出力する
位置ベクトル演算手段と、各周期毎の受信データにおけ
る各移動物体を複数の受信データの間で関連付け、この
関連に基づいて各移動物体の移動速度および移動方向を
判定し、これらを速度ベクトルとして出力する速度ベク
トル演算手段と、各移動物体毎に位置ベクトルと単位長
さの平均速度ベクトルとの内積を演算し、この内積が最
も大きい値である移動物体を主要移動物体として判定す
る判定手段と、この主要移動物体に関連する位置情報や
速度情報を出力情報として出力する出力手段とを備えた
ものである。
【0014】この発明に係る移動物体観測システムは、
観測範囲を周期的に走査し、各周期毎の受信データを出
力するレーダと、各周期毎の受信データから1乃至複数
の移動物体を検出する検出手段と、各周期毎の受信デー
タにおける上記各移動物体の位置および距離を演算し、
これらを位置ベクトルとして出力する位置ベクトル演算
手段と、この位置ベクトルが最も小さい値である移動物
体を主要移動物体として判定する判定手段と、この主要
移動物体に関連する位置情報や速度情報を出力情報とし
て出力する出力手段とを備えたものである。
【0015】この発明に係る移動物体観測システムは、
観測範囲を周期的に走査し、各周期毎の受信データを出
力するレーダと、各周期毎の受信データから1乃至複数
の移動物体を検出する検出手段と、各周期毎の受信デー
タにおける上記各移動物体のドップラー周波数を演算し
て出力するドップラー周波数演算手段と、このドップラ
ー周波数が最も高い値である移動物体を主要移動物体と
して判定する判定手段と、この主要移動物体に関連する
位置情報や速度情報を出力情報として出力する出力手段
とを備えたものである。
【0016】この発明に係る移動物体観測システムは、
観測範囲を周期的に走査し、各周期毎の受信データを出
力するレーダと、各周期毎の受信データから1乃至複数
の移動物体を検出する検出手段と、各周期毎の受信デー
タにおける上記各移動物体の位置および距離を演算し、
これらを位置ベクトルとして出力する位置ベクトル演算
手段と、各周期毎の受信データにおける上記各移動物体
のドップラー周波数を演算して出力するドップラー周波
数演算手段と、上記位置ベクトルが小さくて上記ドップ
ラー周波数が高い移動物体を主要移動物体として判定す
る判定手段と、この主要移動物体に関連する位置情報や
速度情報を出力情報として出力する出力手段とを備えた
ものである。
【0017】この発明に係る移動物体観測システムは、
赤外線センサアレイを具備するとともに出力情報に基づ
いて推進出力を補正制御する移動観測手段を備えたもの
である。
【0018】この発明に係る移動物体観測システムは、
移動観測手段が、赤外線センサアレイの画像に基づいて
推進出力を補正制御するものである。
【0019】この発明に係る移動物体観測システムは、
出力手段が、赤外線センサアレイの画像に基づいて推進
出力を補正制御するものである。
【0020】この発明に係る移動物体観測システムは、
速度ベクトルに基づいて赤外線センサアレイの画像内の
主要移動物体を判定し、これに基づいて推進出力を補正
制御するものである。
【0021】この発明に係る移動物体観測システムは、
赤外線センサアレイの代わりに光学センサアレイを用い
たものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による移
動物体を観測する移動物体観測システムの構成を示すブ
ロック図である。図において、1は観測範囲を周期的に
走査しつつ、電波の送受信を行なう送受信アンテナ(レ
ーダ)、2は高周波の観測電波を出力する送信機(レー
ダ)、3は受信電波を増幅検波してそれに応じた受信デ
ータを生成する受信機(レーダ)、4は観測電波を送受
信アンテナ1に供給するとともに送受信アンテナ1の受
信電波を受信機3に供給する切替器(レーダ)である。
【0023】5は受信データが入力されるとともにCF
AR(Constant False Alarm R
ate)処理などを行い、この受信データに観測電波の
散乱波が含まれている場合には、これを移動物体の検出
信号として出力する検出回路(検出手段)である。
【0024】6はこの検出信号が入力され、検出信号が
入力されたタイミングに対応する送受信アンテナ1の向
きおよび観測電波の出力タイミングから当該検出タイミ
ングまでの期間に基づいて上記散乱波が発生した移動物
体の位置までの距離および方向を演算し、これらを位置
ベクトルrrとして出力する位置ベクトル算出回路(位
置ベクトル演算手段)である。なお、この位置ベクトル
rrは、送受信アンテナ1と移動物体の距離をr、観測
電波を受信した時のアジマス角をθe、エレベーション
角をθaとした場合、下記式(1)のように表される。
【0025】
【数1】
【0026】7は位置ベクトルが入力されるとともにカ
ルマンフィルタなどの追尾処理を行い、この新たな位置
ベクトルと1つ前の走査周期における位置ベクトルとの
関連付け(相関)を行い、これらのベクトル変位量に基
づいてその走査周期の間における移動物体の速度の大き
さおよび方向を演算し、これらを速度ベクトルとして出
力する追尾回路(速度ベクトル演算手段)である。な
お、2つの位置ベクトルの観測時間の時間差をΔtとし
た場合、当該期間における移動物体の速度ベクトルvv
は下記式(2)のように表される。
【0027】
【数2】
【0028】8は上記位置ベクトルと単位長さの平均速
度ベクトルとの内積を演算し、この内積演算結果を出力
する内積演算回路(判定手段)である。なお、各移動物
体の位置ベクトルおよび速度ベクトルをそれぞれrrk
(k=1,2,・・・)およびvvk(k=1,2,・
・・)とした場合、単位長さの平均速度ベクトルvva
および各内積演算値rakは下記式(3)および式
(4)のように表される。
【0029】
【数3】
【0030】
【数4】
【0031】9は各走査周期毎に、その周期内に複数の
内積演算結果が入力された場合には、その内積値が最も
大きい値である移動物体を主要移動物体として判定し、
この主要移動物体に関連する位置情報や速度情報を出力
情報として出力する主要目標位置推定回路(判定手段、
出力手段)である。
【0032】次に動作について説明する。図2はこの発
明の実施の形態1による移動物体観測システムの動作を
説明する動作説明図である。図において、10は地上、
11は移動物体の発射位置、12は移動物体の軌道、1
3は移動物体の到達位置、14はこの発明の実施の形態
1による移動物体観測システム、15はこの移動物体観
測システム14の観測範囲である。また、16は発射位
置11(時刻t=0)におけるブースタ、17はこの発
射位置11(時刻t=0)におけるブースタ16とその
頭部において一体化されて1つの移動物体を構成する主
要部、18は軌道12上の分離時刻(t=t1)におけ
るブースタ、19はこの分離時刻において当該ブースタ
18と分離された主要部、20は観測範囲15(時刻t
=t2)において捕捉されたブースタ(移動物体)、2
1はこの観測範囲において捕捉された主要部(移動物
体、主要移動物体)である。なお、分離位置においてブ
ースタ18と主要部19とを切り離す場合には、バネや
推進装置を用いて、主要部19には進行方向へ移動する
力が、ブースタ18には進行方向とは逆向きへ移動する
力がそれぞれ作用するのが一般的である。
【0033】そして、移動物体観測システム14が観測
範囲15を周期的に走査している状態で、発射位置11
からブースタ16および主要部17が打ち上げられ、時
刻(t=t1)において主要部19とブースタ18とが
分離され、これら複数の移動物体である主要部21とブ
ースタ20とが別々の走査タイミングにおいて観測範囲
15に進入すると、これら移動物体20,21により反
射された観測電波が送受信アンテナ1を介して受信機3
に入力され、検出回路5から主要部21とブースタ20
とのそれぞれに対して別々の検出信号が出力される。
【0034】位置ベクトル算出回路6は、各検出信号が
入力される度に、その検出信号が入力されたタイミング
に対応する送受信アンテナ1の向きおよび観測電波の出
力タイミングから当該検出タイミングまでの期間に基づ
いて前述の散乱波が発生した移動物体20,21の位置
までの距離および方向を演算し、これらを位置ベクトル
として出力する。また、追尾回路7は、各位置ベクトル
が入力される度に、この新たな位置ベクトルと1つ前の
走査周期における位置ベクトルとの関連付けを行い、こ
れらのベクトル変位量に基づいて、その走査周期の間に
おける移動物体20,21の速度の大きさおよび方向を
演算し、これらを速度ベクトルとして出力する。更に、
内積演算回路8は、各検出信号毎にこれら位置ベクトル
と単位長さの平均速度ベクトルとの内積を演算し、この
内積演算結果を出力する。
【0035】そして、主要目標位置推定回路9は、各走
査周期毎に、その周期内に複数の内積演算結果が入力さ
れた場合には、その内積値が最も大きい値である移動物
体21を主要移動物体として判定し、この主要移動物体
21に関連する位置情報や速度情報を出力情報として出
力する。
【0036】図3はこの発明の実施の形態1による移動
物体観測システム14が複数の移動物体20,21を検
出した場合の主要移動物体の判定動作原理を説明する説
明図である。図において、22は今回新たに演算した主
要部21の位置ベクトル、23は前回の周期において演
算した主要部21の位置ベクトル、24はこれら2つの
位置ベクトル22,23の差である主要部21の速度ベ
クトル、25は今回新たに演算したブースタ20の位置
ベクトル、26は前回の周期において演算したブースタ
20の位置ベクトル、27はこれら2つの位置ベクトル
25,26の差であるブースタ20の速度ベクトル、2
8はこれら主要部21およびブースタ20の単位長さの
平均速度ベクトルである。そして、内積演算回路8は、
前回の位置ベクトル23,26と単位長さの平均速度ベ
クトル28との内積を演算し、この内積演算結果を出力
する。
【0037】そして、同図に示すように、進行方向前方
に位置する主要部21の方が前回の位置ベクトル23と
単位長さの平均速度ベクトル28との内角が大きいの
で、主要部21の位置ベクトル23とブースタ20の位
置ベクトル26との大きさにほとんど差が無いことや、
分離直後の状態では主要部21の速度ベクトル24とブ
ースタ20の速度ベクトル27はその方向および大きさ
が略一致していることからすれば、主要部21の方が内
積値が大きくなり、主要目標位置推定回路9は、主要部
21を主要移動物体として判定し、この主要部21に関
連する位置情報や速度情報を出力情報として出力するこ
とになる。
【0038】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、検出回路5が各周期毎の受信データから1乃至複数
の移動物体20,21を検出し、位置ベクトル算出回路
6が各移動物体20,21の位置および距離を演算して
位置ベクトル22,25,23,26を出力し、追尾回
路7が各周期毎の受信データを複数の受信データの間で
関連付けてこれに基づいて各移動物体20,21の各速
度ベクトル24,27,28を出力し、内積演算回路8
がこれら各移動物体の位置ベクトル22,25,23,
26と単位長さの平均速度ベクトル28との内積を演算
し、主要目標位置推定回路9が最も内積値が大きい移動
物体21の情報を出力するようにしたので、移動物体2
0,21の位置ベクトル22,25,23,26や速度
ベクトル24,27,28の違いに基づいて各移動物体
20,21を区別し、その中から最も内積の大きい移動
物体21を主要移動物体として判定することができる効
果がある。
【0039】従って、移動物体観測システム14の観測
範囲15を通過するような複数の移動物体20,21の
中から例えば主要移動物体21を区別することができ、
しかも、移動物体観測システム14自体に向かって移動
する複数の移動物体20,21においてもそれらの位置
(距離)の違いに基づいて正しく判定することができる
効果がある。
【0040】また、内積演算に基づいて主要移動物体2
1を判定するようにしているので、移動物体20,21
の輝度分布情報などを一々登録する必要が無い。しか
も、このような相互比較処理に基づく判定方法であるた
め、画像処理などに頼る必要が無くなって、距離および
方向を測定するレーダ1,2,3,4と組み合わせて使
用することができ、それにより主要移動物体21を遠方
において正確に判定することができる効果もある。
【0041】更に、従来のように赤外線センサアレイ上
の写像画像のみに基づいて予め設定した輝度分布や角速
度との一致判定により主要移動物体21を判定する場合
のように、主要移動物体21が接近しなければその判定
を行なうことができない、あるいは、移動物体観測シス
テム14自体に向かって移動する複数の移動物体20,
21を区別することができないなどの問題が生じること
はない効果がある。
【0042】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2による移動物体を観測する移動物体観測システムの
構成を示すブロック図である。図において、29は各走
査周期毎に、その周期内に複数の位置ベクトルが入力さ
れた場合には、その大きさが最も小さい値である移動物
体を主要移動物体として判定し、この主要移動物体に関
連する位置情報や速度情報を出力情報として出力する主
要目標位置推定回路(判定手段、出力手段)である。こ
れ以外の構成は実施の形態1と同様であり同一の符号を
付して説明を省略する。
【0043】次に動作について説明する。1つの走査周
期において、位置ベクトル算出回路6が複数の位置ベク
トル23,26を出力すると、主要目標位置推定回路2
9は、各位置ベクトルの大きさの比較を行い、その大き
さが最も小さい値である移動物体を主要移動物体として
判定し、この主要移動物体に関連する位置情報や速度情
報を出力情報として出力する。
【0044】そして、図3に示したように、ブースタ2
0と主要部21とからなる移動物体が遠方から接近し、
その途中で分離された場合、ブースタ20よりも主要部
21が移動方向前方に位置するので、その距離は当然に
短くなる。従って、主要目標位置推定回路29は、主要
部21を主要移動物体として判定し、この主要部21に
関連する位置情報や速度情報を出力情報として出力する
ことになる。これ以外の動作は実施の形態1と同様であ
り説明を省略する。
【0045】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、検出回路5が各周期毎の受信データから1乃至複数
の移動物体20,21を検出し、位置ベクトル算出回路
6が各移動物体20,21の位置および距離を演算して
位置ベクトル23,26を出力し、主要目標位置推定回
路29が最も位置ベクトルの値が小さい移動物体21の
情報を出力するようにしたので、移動物体の位置ベクト
ル23,26の違いに基づいて各移動物体20,21を
区別し、その中から最も大きさの小さい移動物体21を
主要移動物体として判定することができる効果がある。
【0046】従って、移動物体観測システム14の観測
範囲15を通過するような複数の移動物体20,21の
中から例えば主要部21を区別することができ、しか
も、移動物体観測システム14自体に向かって移動する
複数の移動物体20,21をそれらの距離の違いに基づ
いて区別し、分離後に進行方向前方に位置する移動物体
21、すなわち主要移動物体を上記距離に基づいて正し
く判定することができる。
【0047】また、距離の大小に基づいて主要移動物体
21を判定するようにしているので、移動物体20,2
1の輝度分布情報などを一々登録する必要が無い。しか
も、このような相互比較処理に基づく判定方法であるた
め、画像処理などに頼る必要が無くなって、レーダ1,
2,3,4と組み合わせて使用することができ、それに
より主要移動物体21を遠方において正確に判定するこ
とができる効果がある。
【0048】更に、従来のように赤外線センサアレイ上
の写像画像のみに基づいて予め設定した輝度分布や角速
度との一致判定により主要移動物体を判定する場合のよ
うに、移動物体21が接近しなければその判定を行なう
ことができない、あるいは、移動物体観測システム14
自体に向かって移動する複数の移動物体20,21を区
別することができないなどの問題が生じることはない効
果がある。
【0049】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3による移動物体を観測する移動物体観測システムの
構成を示すブロック図である。図において、30は検出
信号が入力され、検出信号が入力されたタイミングの受
信電波の周波数シフト量であるドップラー周波数を演算
して出力するドップラー周波数算出回路(ドップラー周
波数演算手段)、31は各走査周期毎に、その周期内に
複数の位置ベクトルが入力された場合には、このドップ
ラー周波数が最も高い値である移動物体を主要移動物体
として判定し、この主要移動物体に関連する位置情報や
速度情報を出力情報として出力する主要目標位置推定回
路(判定手段、出力手段)である。なお、上記ドップラ
ー周波数fdは、移動物体のラジアル速度をv(送受信
アンテナ1に近づく方向を正とする)、観測信号の送信
周波数をf、光の速度をcとした場合、下記式(5)の
ように表される。
【0050】
【数5】
【0051】これ以外の構成は実施の形態1と同様であ
り同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】次に動作について説明する。検出回路5か
ら検出信号が出力されると、位置ベクトル算出回路6が
位置ベクトルを演算して出力し、これと共に、ドップラ
ー周波数算出回路30がそのタイミングの受信電波の周
波数シフト量であるドップラー周波数を演算して出力す
る。
【0053】主要目標位置推定回路31は、1つの走査
周期において複数の位置ベクトルが入力されると、各ド
ップラー周波数の比較を行い、その周波数が最も高い値
である移動物体を主要移動物体として判定し、この主要
移動物体に関連する位置情報や速度情報を出力情報とし
て出力する。
【0054】そして、図3に示したように、ブースタ2
0と主要部21とからなる移動物体が遠方から接近し、
その途中で分離された場合、ブースタ20よりも主要部
21が移動方向前方において高速に移動してくるので、
そのドップラー周波数は当然に高くなる。従って、主要
目標位置推定回路31は、主要部21を主要移動物体と
して判定し、この主要部21に関連する位置情報や速度
情報を出力情報として出力することになる。これ以外の
動作は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0055】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、検出回路5が各周期毎の受信データから1乃至複数
の移動物体20,21を検出し、位置ベクトル算出回路
6が各移動物体20,21の位置および距離を演算して
位置ベクトル23,26を出力し、ドップラー周波数算
出回路30が各移動物体20,21のドップラー周波数
を演算して出力し、主要目標位置推定回路31が最もド
ップラー周波数が高い移動物体21の情報を出力するよ
うにしたので、移動物体20,21の移動速度の違いに
基づいて各移動物体20,21を区別し、その中から最
も速度の速い移動物体21を主要移動物体として判定す
ることができる効果がある。
【0056】従って、移動物体観測システム14の観測
範囲を通過するような複数の移動物体20,21の中か
ら例えば主要部21を区別することができる。しかも、
移動物体観測システム14自体に向かって移動する複数
の移動物体20,21をそれらの移動速度の違いに基づ
いて区別し、分離後に最も進行方向前方への速度が速い
移動物体21、すなわち主要移動物体を上記ドップラー
周波数に基づいて正しく判定することができる。
【0057】また、ドップラー周波数に基づいて主要移
動物体21を判定するようにしているので、移動物体2
0,21の輝度分布情報などを一々登録する必要が無
い。しかも、このような相互比較処理に基づく判定方法
であるため、画像処理などに頼る必要が無くなって、レ
ーダ1,2,3,4と組み合わせて使用することがで
き、それにより主要移動物体21を遠方において正確に
判定することができる。
【0058】更に、従来のように赤外線センサアレイ上
の写像画像のみに基づいて予め設定した輝度分布や角速
度との一致判定により主要移動物体を判定する場合のよ
うに、移動物体21が接近しなければその判定を行なう
ことができない、あるいは、移動物体観測システム14
自体に向かって移動する複数の移動物体20,21を区
別することができないなどの問題が生じることはない効
果がある。
【0059】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4による移動物体を観測する移動物体観測システムの
構成を示すブロック図である。図において、32は各走
査周期毎に、その周期内に複数の位置ベクトルが入力さ
れた場合には、このドップラー周波数が最も高い値で且
つ位置ベクトルが小さい値である移動物体を主要移動物
体として判定し、この主要移動物体に関連する位置情報
や速度情報を出力情報として出力する主要目標位置推定
回路(判定手段、出力手段)である。
【0060】なお、このような判定は、例えば下記式
(6)のJkを最大とするものを主要移動物体として判
断するようにすればよい。同式において、rkは各移動
物体の距離、raveは複数の移動物体の距離の平均
値、fdkは各移動物体のドップラー周波数、fdav
eは複数の移動物体のドップラー周波数の平均値、αお
よびβはそれぞれ適当な重み係数である。
【0061】
【数6】
【0062】これ以外の構成は実施の形態3と同様であ
り同一の符号を付して説明を省略する。
【0063】次に動作について説明する。主要目標位置
推定回路32は、1つの走査周期において複数の位置ベ
クトルが入力されると、各ドップラー周波数の大きさお
よび位置ベクトルの大きさの比較を行い、ドップラー周
波数が最も高い値で且つ位置ベクトルが小さい値である
移動物体を主要移動物体として判定し、この主要移動物
体に関連する位置情報や速度情報を出力情報として出力
する。
【0064】そして、図3に示したように、ブースタ2
0と主要部21とからなる移動物体が遠方から接近し、
その途中で分離された場合、ブースタ20よりも主要部
21が移動方向前方において高速に移動してくるので、
そのドップラー周波数は当然に高くなり、しかも、距離
も短くなる。従って、主要目標位置推定回路32は、主
要部21を主要移動物体として判定し、この主要部21
に関連する位置情報や速度情報を出力情報として出力す
ることになる。これ以外の動作は実施の形態3と同様で
あり説明を省略する。
【0065】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、検出回路5が各周期毎の受信データから1乃至複数
の移動物体20,21を検出し、位置ベクトル算出回路
6が各移動物体20,21の位置および距離を演算して
位置ベクトルを出力し、ドップラー周波数算出回路30
が各移動物体20,21のドップラー周波数を演算して
出力し、主要目標位置推定回路32が最もドップラー周
波数が高く距離の近い移動物体21の情報を出力するよ
うにしたので、移動物体20,21の距離および速度の
違いに基づいて各移動物体20,21を区別し、その中
から最も距離が小さく且つドップラー周波数の高い移動
物体21を主要移動物体として判定することができる効
果がある。
【0066】従って、移動物体観測システム14自体に
向かって移動する複数の移動物体20,21をそれらの
距離および速度の違いに基づいて区別し、分離後に進行
方向前方において高速に移動する移動物体21、すなわ
ち主要移動物体を上記距離およびドップラー周波数に基
づいて正しく判定することができる。
【0067】また、これら距離の大小およびドップラー
周波数の高低に基づいて主要移動物体21を判定するよ
うにしているので、移動物体20,21の輝度分布情報
などを一々登録する必要が無い。しかも、このような相
互比較処理に基づく判定方法であるため、画像処理など
に頼る必要が無くなって、レーダ1,2,3,4と組み
合わせて使用することができ、それにより主要移動物体
21を遠方において正確に判定することができる。
【0068】更に、従来のように赤外線センサアレイ上
の写像画像のみに基づいて予め設定した輝度分布や角速
度との一致判定により主要移動物体を判定する場合のよ
うに、移動物体21が接近しなければその判定を行なう
ことができない、あるいは、移動物体観測システム14
自体に向かって移動する複数の移動物体20,21を区
別することができないなどの問題が生じることはない効
果がある。
【0069】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5による移動物体を観測する移動物体観測システムの
構成を示すブロック図である。図において、33は遠方
の移動物体を観測することができる基地センサ局、34
はこの基地センサ局33の指令に基づいて発射され、上
記移動物体を追尾する移動センサ局(移動観測手段)で
ある。
【0070】基地センサ局33において、35は主要目
標位置推定回路9からの主要移動物体の位置情報や出力
情報などの出力情報が入力され、当該主要移動物体を追
尾する移動センサ局34の発射指令を出力する移動セン
サ局発射指示回路、36はこの発射指令に基づいて移動
センサ局34を発射する移動センサ局発射回路、37は
この発射指令などを記憶する記憶回路、38は発射され
た移動センサ局34に対する進路指示信号を出力する移
動センサ局進路指示回路、39はこの進路指示信号を電
波として放射する通信用アンテナである。これ以外の構
成は実施の形態1と同様であり同一の符号を付して説明
を省略する。
【0071】移動センサ局34において、40は上記進
路指示信号を受信する通信用アンテナ、41は受信した
進路指示信号に基づいて推進出力制御信号を生成する推
進装置制御回路、42はこの推進出力制御信号に応じた
推進力を発生させる推進装置である。また、43は配列
された多数の赤外線センサからなり、移動センサ局34
の前方の赤外線画像を撮像する赤外線センサアレイ、4
4はこの赤外線画像の移動物体に応じた輝点を判別し、
進路補正信号を生成する検出回路であり、上記推進装置
制御回路41はこの進路補正信号に応じて推進出力制御
信号に応じた推進力の微調整を行う。
【0072】次に動作について説明する。基地センサ局
33が移動物体を捕捉すると、それに関する位置情報や
速度情報が主要目標位置推定回路9から出力され、移動
センサ局発射指示回路35は当該移動物体に対して移動
センサ局34を発射するように発射指示を出力し、この
発射指示に従って移動センサ局発射回路36は移動セン
サ局34を発射する。これとともにこの発射指示は記憶
回路37に記憶される。
【0073】この移動センサ局34発射後において、基
地センサ局33は続けて当該移動物体の観測を続け、そ
れに関する位置情報や速度情報が移動センサ局進路指示
回路38に入力され続ける。そして、この移動センサ局
進路指示回路38は通信用アンテナ39を介して発射し
た移動センサ局34に対して進路指示信号を出力する。
なお、記憶回路37の記憶内容をチェックするようにす
れば、移動センサ局発射指示回路35による発射/未発
射の制御を行なうことができる。移動センサ局34の通
信用アンテナ40がこの進路指示信号を受信すると、推
進装置制御回路41が進路指示信号に基づいて推進出力
制御信号を生成し、推進装置42はこの推進出力制御信
号に応じた推進力を発生し、指定された方向に移動セン
サ局34は移動する。これにより移動センサ局34はそ
れ自身の赤外線センサアレイ43において観測対象たる
移動物体を補足していなくとも、その移動物体に対して
接近することができる。
【0074】そして、赤外線センサアレイ43の赤外線
画像に移動物体による輝点が観測されると、検出回路4
4はこの輝点に接近するように進路補正信号を生成し、
推進装置制御回路41はこの進路補正信号に応じて推進
出力制御信号に応じた推進力の微調整を行う。これによ
り、移動センサ局34はそれ自身の赤外線センサアレイ
43において観測対象たる移動物体を補足した状態とな
れば、その移動物体に対して自身の制御により接近する
ことができる。
【0075】図8はこの発明の実施の形態5による移動
物体の観測制御の利点を説明する説明図である。図にお
いて、45はブースタ(移動物体)、46は主要部(移
動物体、主要移動物体)、47は確認されていない主要
部である。そして、同図(a)に示すように、移動セン
サ局34はその赤外線画像においてブースタ45および
主要部46が共に観測されていれば、例えばその形状判
定などにより主要部46を追尾して観測することができ
るが、実際には、ブースタ45の大きさが主要部46よ
りも大きい場合が殆どであり、このような場合には、同
図(b)に示すように、まずブースタ45だけが観測さ
れてしまうことになり、赤外線画像のみに頼った推進力
制御では移動センサ局34はこの時点でブースタ45を
追尾してしまうことになる。しかしながら、この実施の
形態5では主要部46へ向かう進路指示信号が基地セン
サ局33から出力され、この進路指示信号が入力された
場合には移動センサ局34の進路はそれに基づいて決定
されることになり、この進路指示信号により移動センサ
局34の進路を矯正することができ、ひいてはブースタ
45のみを補足した状態であったとしても同図(a)の
状態となるまで強制的に移動センサ局34を移動させる
ことができるので、確実に主要部46を追尾観測するこ
とができる。
【0076】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、赤外線センサアレイ43を具備するとともに出力情
報に基づいて推進出力を補正制御する移動センサ局34
を備えたので、この移動センサ局34を所定の移動物体
46に対して発射し、この進行方向を出力情報に基づい
て補正制御することができ、当該所定の移動物体46に
この移動センサ局34を確実に接近させ、この赤外線セ
ンサアレイ43の画像情報に基づいて移動物体46を詳
細に観測することができる効果がある。
【0077】また、移動物体46を遠方において正確に
判定することができるレーダ1,2,3,4と組み合わ
せて赤外線センサアレイ43を具備する移動センサ局3
4を使用しているので、赤外線センサアレイ43の画像
に基づいて移動物体46の有無を判定し観測するような
場合に比べて、早く移動センサ局34を移動させて移動
物体46の詳細な観測を早期に開始することができる。
また、赤外線センサアレイ43には、移動物体46から
の距離が遠くなるに従って方位や方向の分解能が劣化し
たり、大気や雲、雨などの大気条件に応じて伝播中の減
衰量が増大するなどの特性があるが、このような問題に
よる遠距離観測の不都合を克服し、赤外線センサアレイ
43による精密な観測を早期に且つ遠距離において確実
に実施することができる効果がある。
【0078】この実施の形態5によれば、移動センサ局
34が、赤外線センサアレイ43の画像に基づいて推進
出力を補正制御するので、赤外線センサアレイ43の画
像情報に所定の移動物体46が観測されている状態にな
れば、それを観測し続けるように移動センサ局34の移
動方向を制御することができ、ひいては上記所定の移動
物体46に接近させつつ、観測し続けることができる効
果がある。
【0079】なお、この実施の形態5では実施の形態1
の構成に基づいて主要移動物体46の出力情報を生成す
るようにしているが、その他の実施の形態2から実施の
形態4のうちのいずれの構成を前提としても以上のべた
効果を得ることができる。
【0080】実施の形態6.図9はこの発明の実施の形
態6による移動物体を観測する移動物体観測システムの
構成を示すブロック図である。図において、48はこの
赤外線画像の移動物体に応じた輝点を判別するととも
に、この輝点情報および赤外線画像を出力する検出回
路、49は受信した進路指示信号に基づいて推進出力制
御信号を生成するとともに、上記輝点情報および赤外線
画像を通信用アンテナ40を介して基地センサ局33に
送信する推進装置制御回路、50は上記輝点情報および
赤外線画像に基づいて補正された進路指示信号を移動セ
ンサ局34に出力する移動センサ局進路指示回路であ
る。これ以外の構成は実施の形態5と同様であり同一の
符号を付して説明を省略する。
【0081】次に動作について説明する。赤外線センサ
アレイ43の赤外線画像において移動物体に基づく輝点
が観測されると、検出回路48において輝点情報が生成
され、これら輝点情報および赤外線画像が推進装置制御
回路49から基地センサ局33に対して送信される。基
地センサ局33の移動センサ局進路指示回路50は、こ
の輝点情報および赤外線画像に基づいて、出力情報に基
づいて生成した進路指示情報を補正し、これを進路指示
信号として出力する。これ以外の動作は実施の形態5と
同様であり説明を省略する。
【0082】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、移動センサ局進路指示回路50が、赤外線センサア
レイ43の画像に基づいて推進出力を補正制御するの
で、赤外線センサアレイ43の画像情報に所定の移動物
体が観測されている状態になれば、それを観測し続ける
ように移動センサ局34の移動方向を制御することがで
き、ひいては上記所定の移動物体を接近しつつ観測し続
けることができる効果がある。
【0083】実施の形態7.図10はこの発明の実施の
形態7による移動物体を観測する移動物体観測システム
の構成を示すブロック図である。図において、51は赤
外線画像に複数の輝点が観測された場合に、基地センサ
局33から送信される速度ベクトルに基づいて主要移動
物体を判定し、当該主要移動物体に対して接近するよう
な進路補正信号を出力する主要目標位置推定回路であ
り、推進装置制御回路41はこの進路補正信号に応じて
推進出力制御信号に応じた推進力の微調整を行う。これ
以外の構成は実施の形態5と同様であり同一の符号を付
して説明を省略する。
【0084】次に動作について説明する。主要目標位置
推定回路51は、検出回路44から出力される輝点情報
に基づいて当該輝点たる移動物体に対して接近するよう
な進路補正信号を出力する。特に、検出回路44から複
数の輝点情報が出力された場合には、基地センサ局33
から送信される速度ベクトルに基づいて主要移動物体を
判定し、当該主要移動物体に対して接近するような進路
補正信号を出力する。そして、推進装置制御回路41は
この進路補正信号に応じて推進出力制御信号に応じた推
進力の微調整を行う。
【0085】図11はこの実施の形態7における主要移
動物体判別方法を説明する動作説明図である。同図
(a)は基地センサ局33、移動センサ局34、ブース
タ20および主要部21などの移動物体の位置関係を示
す相互位置関係説明図、同図(b)は同図(a)の状態
で赤外線センサアレイ43により観測される赤外線画像
である。これらの図において、52はブースタ20に対
応する輝点、53は主要部21に対応する輝点、54は
基地センサ局33で得られる移動物体20,21の速度
ベクトルvvを赤外線画像へ写像した写像速度ベクトル
である。なお、この赤外線画像は視野内の温度分布を赤
外線センサアレイ43の視野角方向において分離した濃
淡画像(白から黒になるほどに振幅が大きくなるような
濃淡画像)である。また、一般的に赤外線画像は、赤外
線センサアレイ43を中心とし、且つ当該赤外線センサ
アレイ43と被測定物である移動物体20,21との距
離を半径とする球面に当該被測定物20,21を投影し
た画像であるが、ここでは当該赤外線センサアレイ43
の観測方向を法線方向とする平面に当該被測定物20,
21が投影されているものとして、その被測定物20,
21の位置(方向および距離)を考えている。このよう
な近似をしても、赤外線センサアレイ43の視野角が狭
い場合には誤差が問題となることはない。このような近
似平面における直交二軸の方向ベクトルをそれぞれs
s,ttとし、移動センサ局34の単位速度ベクトルを
vvmとした場合、これらの間には下記式(7)の関係
が成立する。
【0086】
【数7】
【0087】これ以外は図2と同様であり同一の符号を
付して説明を省略する。
【0088】そして、同図に示すように、主要目標位置
推定回路51は、赤外線画像内に複数の輝点が観測され
た場合には、上記写像した速度ベクトル54の最も先端
側に位置する輝点を主要移動物体21の位置として特定
し、この主要移動物体21に対して接近するような進路
補正信号を出力する。なお、赤外線画像内に写像された
写像速度ベクトル54(vvm)は下記式(8)のよう
に表され、各輝点(移動物体)52,53と移動センサ
局34との相対位置ベクトルをrrik、各輝点(移動
物体)52,53と移動センサ局34との相対速度ベク
トルをvviとした場合、その相対的な内積rikは下
記式(9)のように表される。そして、この相対的な内
積rikの値が最も大きい輝点53を主要移動物体21
の位置として特定すればよい。なお、以上の式において
「・」はベクトル内積演算を意味する。
【0089】
【数8】
【0090】
【数9】
【0091】これ以外の動作は実施の形態5と同様であ
り説明を省略する。
【0092】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、速度ベクトルに基づいて赤外線センサアレイ43の
画像内の主要移動物体21を判定し、これに基づいて推
進出力を補正制御するので、例えば赤外線センサアレイ
43の画像内に分離した複数の移動物体20,21が観
測された場合、その中の最も先頭側に位置する輝点53
を主要移動物体21として判定し、それを観測し続ける
ように移動センサ局34の移動方向を制御することがで
き、ひいては上記所定の主要移動物体21に接近しつ
つ、観測し続けることができる効果がある。
【0093】実施の形態8.図12はこの発明の実施の
形態8による移動物体を観測する移動物体観測システム
の構成を示すブロック図である。図において、55は光
学センサアレイであり、検出回路44はこの光学センサ
アレイ55の光学画像の中から移動物体に対応する輝度
情報などを生成する。これ以外の構成は実施の形態7と
同様であり同一の符号を付して説明を省略する。
【0094】次に動作について説明する。光学センサア
レイ55から出力される光学画像中に移動物体に対応す
る輝度情報などが検出されると、検出回路44から当該
移動物体に対応する位置情報が出力される。主要目標位
置推定回路51はこの位置情報に基づいて進路補正信号
を出力し、これに応じて推進力が制御される。また、複
数の位置情報が出力された場合には、主要目標位置推定
回路51は写像された速度ベクトルに基づいて主要移動
物体を特定し、これに応じて推進力が制御される。これ
以外の動作は実施の形態7と同様であり説明を省略す
る。
【0095】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、赤外線センサアレイ43の代わりに光学センサアレ
イ55を用いたので、移動センサ局34が太陽などを移
動物体と誤認してそれに接近するように移動してしまう
ことなどを防止することができる効果がある。
【0096】なお、これ以外にも、ミリ波イメージャ
ー、レーダなど目標物を視野角方向において分解した画
像が得られるものであれば移動センサ局34のセンサア
レイとして利用することができる。
【0097】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、観測
範囲を周期的に走査し、各周期毎の受信データを出力す
るレーダと、各周期毎の受信データから1乃至複数の移
動物体を検出する検出手段と、各周期毎の受信データに
おける上記各移動物体の位置および距離を演算し、これ
らを位置ベクトルとして出力する位置ベクトル演算手段
とともに、各周期毎の受信データにおける各移動物体を
複数の受信データの間で関連付け、この関連に基づいて
各移動物体の移動速度および移動方向を判定し、これら
を速度ベクトルとして出力する速度ベクトル演算手段
と、各移動物体毎に位置ベクトルと単位長さの平均速度
ベクトルとの内積を演算し、この内積が最も大きい値で
ある移動物体を主要移動物体として判定する判定手段と
を設け、出力手段がこの主要移動物体に関連する位置情
報や速度情報を出力情報として出力するので、移動物体
の位置ベクトルや速度ベクトルの違いに基づいて各移動
物体を区別し、その中から最も内積の大きいものを主要
移動物体として判定することができる効果がある。
【0098】従って、移動物体観測システム自体に向か
って移動する複数の移動物体をそれらの位置(距離)の
違いに基づいて区別し、分離後に進行方向前方に位置す
る移動物体、すなわち主要移動物体を上記位置ベクトル
と速度ベクトルとの内積に基づいて正しく判定すること
ができる。また、内積演算に基づいて主要移動物体を判
定するようにしているので、移動物体の輝度分布情報な
どを一々登録する必要が無く、しかも、このような相互
比較処理に基づく判定方法であれば画像処理などに頼る
必要が無くなり、レーダと組み合わせて使用することが
でき、それにより主要移動物体を遠方において正確に判
定することができる。従って、従来のように赤外線セン
サアレイ上の写像画像のみに基づいて予め設定した輝度
分布や角速度との一致判定により主要移動物体を判定す
る場合のように、移動物体が接近しなければその判定を
行なうことができない、あるいは、移動物体観測システ
ム自体に向かって移動する複数の移動物体を区別するこ
とができないなどの問題が生じることはない効果があ
る。
【0099】この発明によれば、観測範囲を周期的に走
査し、各周期毎の受信データを出力するレーダと、各周
期毎の受信データから1乃至複数の移動物体を検出する
検出手段と、各周期毎の受信データにおける上記各移動
物体の位置および距離を演算し、これらを位置ベクトル
として出力する位置ベクトル演算手段と、この位置ベク
トルが最も小さい値である移動物体を主要移動物体とし
て判定する判定手段と、この主要移動物体に関連する位
置情報や速度情報を出力情報として出力する出力手段と
を備えたので、移動物体の距離の違いに基づいて各移動
物体を区別し、その中から最も距離の小さいものを主要
移動物体として判定することができる効果がある。
【0100】従って、移動物体観測システム自体に向か
って移動する複数の移動物体をそれらの距離の違いに基
づいて区別し、分離後に進行方向前方に位置する移動物
体、すなわち主要移動物体を上記距離に基づいて正しく
判定することができる。また、距離の大小に基づいて主
要移動物体を判定するようにしているので、移動物体の
輝度分布情報などを一々登録する必要が無く、しかも、
このような相互比較処理に基づく判定方法であれば画像
処理などに頼る必要が無くなり、レーダと組み合わせて
使用することができ、それにより主要移動物体を遠方に
おいて正確に判定することができる。従って、従来のよ
うに赤外線センサアレイ上の写像画像のみに基づいて予
め設定した輝度分布や角速度との一致判定により主要移
動物体を判定する場合のように、移動物体が接近しなけ
ればその判定を行なうことができない、あるいは、移動
物体観測システム自体に向かって移動する複数の移動物
体を区別することができないなどの問題が生じることは
ない効果がある。
【0101】この発明によれば、観測範囲を周期的に走
査し、各周期毎の受信データを出力するレーダと、各周
期毎の受信データから1乃至複数の移動物体を検出する
検出手段と、各周期毎の受信データにおける上記各移動
物体のドップラー周波数を演算して出力するドップラー
周波数演算手段と、このドップラー周波数が最も高い値
である移動物体を主要移動物体として判定する判定手段
と、この主要移動物体に関連する位置情報や速度情報を
出力情報として出力する出力手段とを備えたので、移動
物体のドップラー周波数の違いに基づいて各移動物体を
区別し、その中からドップラー周波数が最も高い値であ
るものを主要移動物体として判定することができる効果
がある。
【0102】従って、移動物体観測システム自体に向か
って移動する複数の移動物体をそれらの移動速度の違い
に基づいて区別し、分離後に最も進行方向前方への速度
が速い移動物体、すなわち主要移動物体を上記ドップラ
ー周波数に基づいて正しく判定することができる。ま
た、ドップラー周波数に基づいて主要移動物体を判定す
るようにしているので、移動物体の輝度分布情報などを
一々登録する必要が無く、しかも、このような相互比較
処理に基づく判定方法であれば画像処理などに頼る必要
が無くなり、レーダと組み合わせて使用することがで
き、それにより主要移動物体を遠方において正確に判定
することができる。従って、従来のように赤外線センサ
アレイ上の写像画像のみに基づいて予め設定した輝度分
布や角速度との一致判定により主要移動物体を判定する
場合のように、移動物体が接近しなければその判定を行
なうことができない、あるいは、移動物体観測システム
自体に向かって移動する複数の移動物体を区別すること
ができないなどの問題が生じることはない効果がある。
【0103】この発明によれば、観測範囲を周期的に走
査し、各周期毎の受信データを出力するレーダと、各周
期毎の受信データから1乃至複数の移動物体を検出する
検出手段と、各周期毎の受信データにおける上記各移動
物体の位置および距離を演算し、これらを位置ベクトル
として出力する位置ベクトル演算手段と、各周期毎の受
信データにおける上記各移動物体のドップラー周波数を
演算して出力するドップラー周波数演算手段と、上記位
置ベクトルが小さくて上記ドップラー周波数が高い移動
物体を主要移動物体として判定する判定手段と、この主
要移動物体に関連する位置情報や速度情報を出力情報と
して出力する出力手段とを備えたので、移動物体の距離
および速度の違いに基づいて各移動物体を区別し、その
中から最も距離が小さく且つドップラー周波数の高いも
のを主要移動物体として判定することができる効果があ
る。
【0104】従って、移動物体観測システム自体に向か
って移動する複数の移動物体をそれらの距離および速度
の違いに基づいて区別し、分離後に進行方向前方におい
て高速に移動する移動物体、すなわち主要移動物体を上
記距離およびドップラー周波数に基づいて正しく判定す
ることができる。また、これら距離の大小およびドップ
ラー周波数の高低に基づいて主要移動物体を判定するよ
うにしているので、移動物体の輝度分布情報などを一々
登録する必要が無く、しかも、このような相互比較処理
に基づく判定方法であれば画像処理などに頼る必要が無
くなり、レーダと組み合わせて使用することができ、そ
れにより主要移動物体を遠方において正確に判定するこ
とができる。従って、従来のように赤外線センサアレイ
上の写像画像のみに基づいて予め設定した輝度分布や角
速度との一致判定により主要移動物体を判定する場合の
ように、移動物体が接近しなければその判定を行なうこ
とができない、あるいは、移動物体観測システム自体に
向かって移動する複数の移動物体を区別することができ
ないなどの問題が生じることはない効果がある。
【0105】この発明によれば、赤外線センサアレイを
具備するとともに出力情報に基づいて推進出力を補正制
御する移動観測手段を備えたので、この移動観測手段を
所定の移動物体に対して発射し、この進行方向を出力情
報に基づいて補正制御することができ、当該所定の移動
物体にこの赤外線センサアレイを具備する移動観測手段
を接近させ、この赤外線センサアレイの画像情報に基づ
いて移動物体を詳細に観測することができる効果があ
る。
【0106】また、移動物体を遠方において正確に判定
することができるレーダと組み合わせて使用されている
ので、その分早く移動観測手段を移動させ、移動物体の
詳細な観測を開始することができる効果もある。
【0107】この発明によれば、移動観測手段が、赤外
線センサアレイの画像に基づいて推進出力を補正制御す
るので、赤外線センサアレイの画像情報に所定の移動物
体が観測されている状態になれば、それを観測し続ける
ように移動観測手段の移動方向を制御することができ、
ひいては上記所定の移動物体を接近しつつ、観測し続け
ることができる効果がある。
【0108】この発明によれば、出力手段が、赤外線セ
ンサアレイの画像に基づいて推進出力を補正制御するの
で、赤外線センサアレイの画像情報に所定の移動物体が
観測されている状態になれば、それを観測し続けるよう
に移動観測手段の移動方向を制御することができ、ひい
ては上記所定の移動物体を接近しつつ、観測し続けるこ
とができる効果がある。
【0109】この発明によれば、速度ベクトルに基づい
て赤外線センサアレイの画像内の主要移動物体を判定
し、これに基づいて推進出力を補正制御するので、例え
ば赤外線センサアレイの画像内に分離した複数の移動物
体が観測された場合、その中の主要移動物体を判定し、
それを観測し続けるように移動観測手段の移動方向を制
御することができ、ひいては上記所定の移動物体を接近
しつつ、観測し続けることができる効果がある。
【0110】この発明によれば、赤外線センサアレイの
代わりに光学センサアレイを用いたので、移動観測手段
が太陽などを移動物体と誤認して、それに接近するよう
に移動してしまうことなどを防止することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による移動物体を観
測する移動物体観測システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 この発明の実施の形態1による移動物体観測
システムの動作を説明する動作説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による移動物体観測
システムが複数の移動物体を検出した場合の主要移動物
体の判定動作原理を説明する説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による移動物体を観
測する移動物体観測システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態3による移動物体を観
測する移動物体観測システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態4による移動物体を観
測する移動物体観測システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 この発明の実施の形態5による移動物体を観
測する移動物体観測システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態5による移動物体の観
測制御の利点を説明する説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態6による移動物体を観
測する移動物体観測システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態7による移動物体を
観測する移動物体観測システムの構成を示すブロック図
である。
【図11】 この実施の形態7における主要移動物体判
別方法を説明する動作説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態8による移動物体を
観測する移動物体観測システムの構成を示すブロック図
である。
【図13】 従来の移動物体観測システムの構成を示す
システム構成図である。
【図14】 移動途中においてブースタ、シェラウドお
よび弾頭部に分離する移動物体の分離後の相対位置関係
を示す分離状態説明図である。
【図15】 複数の移動物体の移動方向と従来の移動物
体観測システムの観測状況との関係を説明する説明図で
ある(その1)。
【図16】 複数の移動物体の移動方向と従来の移動物
体観測システムの観測状況との関係を説明する説明図で
ある(その2)。
【符号の説明】
1 送受信アンテナ(レーダ)、2 送信機(レー
ダ)、3 受信機(レーダ)、4 切替器(レーダ)、
5 検出回路(検出手段)、6 位置ベクトル算出回路
(位置ベクトル演算手段)、7 追尾回路(速度ベクト
ル演算手段)、8内積演算回路(判定手段)、9,2
9,31,32 主要目標位置推定回路(判定手段、出
力手段)、20,45 ブースタ(移動物体)、21,
46 主要部(移動物体、主要移動物体)、30 ドッ
プラー周波数算出回路(ドップラー周波数演算手段)、
34 移動センサ局(移動観測手段)、43 赤外線セ
ンサアレイ、55 光学センサアレイ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐本 哲郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AB24 AC01 AC06 AC15 AD01 AE04 AE06 AH25 AH35 AK40 BA01 BB01 BD01 BD08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観測範囲を周期的に走査し、各周期毎の
    受信データを出力するレーダと、 各周期毎の受信データから1乃至複数の移動物体を検出
    する検出手段と、 各周期毎の受信データにおける上記各移動物体の位置お
    よび距離を演算し、これらを位置ベクトルとして出力す
    る位置ベクトル演算手段と、 各周期毎の受信データにおける各移動物体を複数の受信
    データの間で関連付け、この関連に基づいて各移動物体
    の移動速度および移動方向を判定し、これらを速度ベク
    トルとして出力する速度ベクトル演算手段と、 各移動物体毎に位置ベクトルと単位長さの平均速度ベク
    トルとの内積を演算し、この内積が最も大きい値である
    移動物体を主要移動物体として判定する判定手段と、 この主要移動物体に関連する位置情報や速度情報を出力
    情報として出力する出力手段とを備えた移動物体観測シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 観測範囲を周期的に走査し、各周期毎の
    受信データを出力するレーダと、 各周期毎の受信データから1乃至複数の移動物体を検出
    する検出手段と、 各周期毎の受信データにおける上記各移動物体の位置お
    よび距離を演算し、これらを位置ベクトルとして出力す
    る位置ベクトル演算手段と、 この位置ベクトルが最も小さい値である移動物体を主要
    移動物体として判定する判定手段と、 この主要移動物体に関連する位置情報や速度情報を出力
    情報として出力する出力手段とを備えた移動物体観測シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 観測範囲を周期的に走査し、各周期毎の
    受信データを出力するレーダと、 各周期毎の受信データから1乃至複数の移動物体を検出
    する検出手段と、 各周期毎の受信データにおける上記各移動物体のドップ
    ラー周波数を演算して出力するドップラー周波数演算手
    段と、 このドップラー周波数が最も高い値である移動物体を主
    要移動物体として判定する判定手段と、 この主要移動物体に関連する位置情報や速度情報を出力
    情報として出力する出力手段とを備えた移動物体観測シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 観測範囲を周期的に走査し、各周期毎の
    受信データを出力するレーダと、 各周期毎の受信データから1乃至複数の移動物体を検出
    する検出手段と、 各周期毎の受信データにおける上記各移動物体の位置お
    よび距離を演算し、これらを位置ベクトルとして出力す
    る位置ベクトル演算手段と、 各周期毎の受信データにおける上記各移動物体のドップ
    ラー周波数を演算して出力するドップラー周波数演算手
    段と、 上記位置ベクトルが小さくて上記ドップラー周波数が高
    い移動物体を主要移動物体として判定する判定手段と、 この主要移動物体に関連する位置情報や速度情報を出力
    情報として出力する出力手段とを備えた移動物体観測シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 赤外線センサアレイを具備するとともに
    出力情報に基づいて推進出力を補正制御する移動観測手
    段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のう
    ちのいずれか1項記載の移動物体観測システム。
  6. 【請求項6】 移動観測手段は、赤外線センサアレイの
    画像に基づいて推進出力を補正制御することを特徴とす
    る請求項5記載の移動物体観測システム。
  7. 【請求項7】 出力手段は、赤外線センサアレイの画像
    に基づいて推進出力を補正制御することを特徴とする請
    求項5記載の移動物体観測システム。
  8. 【請求項8】 速度ベクトルに基づいて赤外線センサア
    レイの画像内の複数の移動物体からの主要移動物体を判
    定し、これに基づいて推進出力を補正制御することを特
    徴とする請求項5から請求項7のうちのいずれか1項記
    載の移動物体観測システム。
  9. 【請求項9】 赤外線センサアレイの代わりに光学セン
    サアレイを用いたことを特徴とする請求項5から請求項
    8のうちのいずれか1項記載の移動物体観測システム。
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