JP2000147101A - レーダ信号処理方法 - Google Patents

レーダ信号処理方法

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JP2000147101A
JP2000147101A JP10312893A JP31289398A JP2000147101A JP 2000147101 A JP2000147101 A JP 2000147101A JP 10312893 A JP10312893 A JP 10312893A JP 31289398 A JP31289398 A JP 31289398A JP 2000147101 A JP2000147101 A JP 2000147101A
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JP
Japan
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signal
fft
beat signal
processing
target
Prior art date
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JP10312893A
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English (en)
Inventor
Shoichi Kamei
正一 亀井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FM−CWレーダを用いてターゲットを検出
する際に、低廉なDSPを用いて確実に検出する。 【解決手段】 複数チャネルの受信アンテナ10でFM
−CWの信号を受信し、第1ミキサ16で送信信号と混
合してビート信号を生成する。ビート信号はA/D変換
器26でデジタル化され、DSP28でFFT処理され
る。DSP28は、入力デジタルビート信号の最大値が
上限値となるように正規化してFFT処理する。FFT
処理後、正規化時の係数を用いて元の値に復元する。正
規化してFFT処理するため、固定小数点型のDSPで
も小信号の桁落ちをなくし、ターゲットを確実に検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーダ信号処理方
法、特にFM−CWレーダにおける信号処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、連続波(CW)に周波数変調
(FM)をかけた送信信号を用いるFM−CWレーダを
車両に搭載し、前方車両の位置や相対速度を検出する技
術が知られている。
【0003】FM−CWレーダの基本原理は、例えば特
開平10−160836号公報に記載されているように
以下のようなものである。すなわち、三角波でFM変調
された信号をターゲット(先行車)に向けて送信し、そ
の反射信号を受信する。反射信号は、車両とターゲット
との相対距離Rに応じた時間遅れと、車両とターゲット
との相対速度Vに応じたドプラシフトを伴って受信され
る。送信信号と受信信号とを混合して得られるビート信
号の下降区間(三角変調における周波数下降区間)にお
ける周波数fbdは、
【数1】fbd={4ΔF/(c0.Tm)}・R+
(2F/c0)・V であり、ビート信号の上昇区間における周波数fbu
は、
【数2】fbu=(4ΔF/(c0・Tm)}・R−
(2F/c0)・V となる。但し、Fは送信信号の変調周波数、ΔFはシフ
ト幅、c0は伝搬速度、Tmは三角変調の繰り返し周期
である。(2F/c0)及び{4ΔF/(c0・T
m)}は定数であるので、これらをα、βとすると、
【数3】R=(fbd+fbu)/2β
【数4】V=(fbd−fbu)/2α であり、上昇区間のビート周波数及び下降区間のビート
周波数を検出することで、ターゲットとの相対距離Rや
相対速度Vを検出することができる。ビート周波数を実
際に検出する際には、送信信号と受信信号を混合して得
られるビート信号をFFT処理し、所定値を超えるパワ
ーを有する信号成分を取り出すことで検出できる。
【0004】一方、このようなFM−CWレーダを実際
に車両に搭載して先行車を検出する場合には、水平方向
にレーダビームを走査させる必要がある。固定ビームを
機械的に走査することによりターゲットとの相対距離、
相対速度と角度情報を得ることもできるが、走査速度が
遅い等の問題がある。そこで、デジタル信号処理により
ビーム走査を行うデジタルビームフォーミング(DB
F)技術が有望視されている。このDBFでは、受信ア
ンテナとして例えば複数の素子アンテナを配列したアレ
イアンテナとし、各素子アンテナ毎(チャネル毎)に受
信信号からビート信号を生成する。そして、チャネル別
ビート信号をA/D変換器を用いてデジタル信号に変換
し、FFT処理を施す。さらに、チャネル別FFTデー
タに対して指向角度に応じた移相処理を施し、指向角度
毎に各チャネルのFFTデータを合成して指向角度別F
FTデータを求める。最後に、指向角度別FFTデータ
から指向角度毎にビート信号周波数を算出し、ターゲッ
トまでの相対距離や相対速度を求めることができる。な
お、DBF処理は、具体的にはDSP(デジタルシグナ
ルプロセッサ)で実行することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ルビート信号をDSPで処理する場合において、固定小
数点のDSPを用いるとデジタルビート信号の値自体が
小さい場合にFFT演算の桁落ちが生じ、受信強度の小
さいターゲット(遠距離にあるターゲット等)の検出精
度が低下する問題があった。もちろん、浮動小数点のD
SPを用いることも考えられるが、コスト増を招き、特
に車載を考慮すると車両コストに反映される問題があ
る。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、低廉なDSPを用
いても確実にターゲットを検出できる方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、送信信号と受信信号を混合して得られる
ビート信号を処理してターゲットを検出するレーダ信号
処理方法において、前記ビート信号をデジタルビート信
号に変換するステップと、前記デジタルビート信号を正
規化するステップと、正規化された前記デジタルビート
信号をFFT処理するステップと、FFT処理して得ら
れたデータを前記正規化するための係数を用いて復元す
るステップとを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0009】図1には、本実施形態におけるFM−CW
レーザの全体構成図が示されている。9チャネルの受信
アンテナ10が設けられ、スイッチ回路(SW)12で
それぞれのチャネルの受信信号を順次出力する。スイッ
チ回路12からの各チャネル毎の受信信号は増幅器14
で増幅された後、第1ミキサ16に供給される。
【0010】一方、送信アンテナに送信信号を供給する
76GHzの三角波FM変調器18(変調周波数732
Hz)からの三角波FM変調信号は、シフト20に供給
され、基本周波数(76GHz)が+12MHzだけシ
フトされて第1ミキサ16に供給される。第1ミキサ1
6は、これら2つの信号を混合し、12MHzの中間周
波数信号を生成してIF回路22に供給する。IF回路
22は、12MHzの中間周波数信号を増幅し、第2ミ
キサ24に供給する。第2ミキサ24では、入力した信
号と基準信号とを混合し、周波数をさらにダウンコンバ
ートして167KHzのビート信号を生成する。生成し
たビート信号は、DBFを実行するためにA/D変換器
26に供給される。A/D変換器26は、各チャネル毎
のビート信号を所定のサンプリング周波数(例えば33
3KHz)でサンプリングし、デジタル信号(例えば1
2ビット)に変換する。デジタルビート信号はさらにD
SP28に供給され、ビート周波数に基づきターゲット
との相対距離や相対速度、角度情報を算出してマイコン
30に出力する。
【0011】図2には、DSP28の機能ブロック図が
示されている。上述したように、A/D変換器26から
のデジタルビート信号がDSP28に供給されるが、前
処理としてローパスフィルタ(LPF)27を用いて高
周波ノイズを除去しておくのが好適である。
【0012】UpFFT部28a及びUpDBF部28
bは、三角波FM変調波の周波数上昇区間(Up区間)
におけるデジタルビート信号を各チャネル毎にFFT処
理してさらにDBF処理するものであり、DownFF
T部28c及びDownDBF部28dは周波数の下降
区間(Down区間)におけるデジタルビート信号を各
チャネル毎にFFT処理してDBF処理するものであ
る。なお、FFT処理は例えば1024ポイントの処理
を行って512の周波数ポイントについて同相成分iと
直交成分qを求める。そして、DBF処理は従来と同様
であり、チャネル別FFTデータに対して指向角度に応
じた移相処理を施し、指向角度毎に各チャネルのFFT
データを合成して指向角度別FFTデータを求める。移
相演算は、具体的には1つの指向角度θに対し
【数5】 で与えられる。但し、上式における左辺が移相変換後の
i、qデータを表しており、dは素子アンテナ間距離、
λは送信信号の中心周波数に対応する波長である。
【0013】そして、DBF処理を行って上昇区間及び
下降区間におけるビート周波数が算出されると、ペアリ
ング部28eで同一ターゲットに属する上昇区間と下降
区間のビート信号をペアリングする。この処理は、複数
のターゲットが存在する場合に、あるターゲットの上昇
区間におけるビート信号と他のターゲットの下降区間に
おけるビート信号に基づいて相対距離と相対速度を算出
しないようにするためである。次に、ペアリングしたビ
ート信号を時系列処理部28fで時系列に整理して相対
距離及び相対速度を算出し、さらに車線判定部28gで
ターゲットの角度情報に基づきターゲットが自車と同一
車線に存在するか否かを判定する。そして、優先順位部
28hで同一車線内に存在するターゲットの優先順位を
高くし、同一車線内に存在しないターゲットの優先順位
を低くする。
【0014】ここで、UpFFT28a及びDownF
FT28cでFFT処理を施す際に、入力デジタルビー
ト信号の値が小さいと桁落ちが生じて信号が除去されて
しまい、ターゲットまでの相対距離や相対速度を検出す
ることができなくなる。
【0015】そこで、本実施形態では、FFT処理を行
う際に所定の処理を行って桁落ちを防止している。
【0016】図3には、図2におけるUpFFT部28
a(DownFFT部も同様であるのでその説明は省略
する)の機能ブロック図が示されている。機能ブロック
として、正規化部32、FFT部34、復元部36及び
係数記憶部38を有している。
【0017】正規化部32は、各チャネル毎のデジタル
ビート信号に対し、その最大値を上限値(例えば16ビ
ットの上限値)となるように係数を乗じる処理を行う。
FFT部34は、正規化されたデジタルビート信号に対
してFFT処理を施す。FFT処理は、上述したように
例えば1024のポイントで行って512個の周波数成
分を算出する。係数記憶部38は、各チャネル毎の正規
化係数を記憶し、復元部36は各チャネル毎にFFTデ
ータを正規化時の係数を用いて元の値に復元する(第1
復元処理)とともに、全チャネルのFFTデータに対し
て元の大小関係を復元する処理(第2復元処理)を行
う。
【0018】図4には、図3に示されたUpFFT部2
8aの処理フローチャートが示されている。まず、正規
化部32では、入力したデジタルビート信号の最大値を
算出する(S101)。そして、この最大値が所定の上
限値(16ビットの上限値)となるように全体に係数を
乗じて正規化する。すなわち、「正規化」とは、入力信
号の最大値が上限値に等しくなるように係数を乗じるこ
とを意味する。この正規化処理により、ビート信号の小
さな成分も係数倍だけ増大することになる。正規化に用
いた係数(正規化係数)は係数記憶部38に供給され、
後の復元処理に用いるために記憶される(S103)。
【0019】次に、正規化されたデジタルビート信号を
FFT処理し(S104)、FFTデータを復元部36
に供給する。復元部36では、FFTデータと係数記憶
部38に記憶されているそのチャネルの正規化係数とを
比較し(S105)、FFTデータ(結果)>正規化係
数であればFFTデータを正規化係数で除算して(S1
06)復元し、そのチャネルの正規化係数を1にする
(S107)。一方、FFTデータ≦正規化係数である
場合には、FFTデータを正規化係数で除算してしまう
とデータが欠落してしまうため、復元処理は行わない。
このとき、そのチャネルの正規化係数は、当初係数記憶
部38に記憶された値のままである(したがって、この
チャネルのFFTデータは、正規化係数で増大された値
となる)。
【0020】正規化係数で除算できるものについては除
算して復元した後、全てのチャネルについて正規化処理
−復元処理(第1復元処理)が完了したか否かを判定す
る(S108)。全てのチャネルについて処理が完了し
た場合、全チャネルデータについて復元処理(第2復元
処理)を行う(S109)。この処理は、S107にお
いて復元処理が行われたチャネルと復元処理が行われな
かったチャネルが混在することに鑑みたものであり、チ
ャネル間における元々のビート信号強度の大小関係を復
元するものである。具体的には、各チャネルの正規化係
数同士を比較し、最もその値が大きい正規化係数値を全
チャネルのFFTデータに乗じて増大させ、さらに各チ
ャネルの正規化係数で除算する。例えば、Ch(チャネ
ル)1の正規化係数C1=1(S106で復元した結
果、係数が1に設定された)、Ch2の正規化係数C2
=3、Ch3の正規化係数C3=4である場合、正規化
係数で最大のものはC3=4であり、Ch1のFFTデ
ータについては4倍して1(=C1)で除算し、Ch2
のFFTデータについては4倍して3(=C2)で除算
し、Ch3のFFTデータについては4倍して4(=C
3)で除算する(したがって、Ch3に関してはその値
は結果として変わらないことになる)。これにより、各
チャネル間のFFTデータの大小関係も復元されること
になり、後段のUpDBF合成部28bで合成すること
ができる。
【0021】このように、本実施形態では、デジタルビ
ート信号を正規化してFFT処理するので、従来のよう
にFFT処理時に桁落ちが生じることがなくなり、高精
度の計測が可能となる。
【0022】なお、本実施形態におけるS109の処理
で、最大正規化係数で復元する際に最大正規化係数を乗
じたためにFFTデータがオーバフローしてしまう場
合、2番目に大きい正規化係数を用いて復元処理を行
い、最大正規化係数を有するチャネルのデータは無視す
ればよい(無視し得るほど小さいことを意味する)。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低廉(固定小数点)なDSPを用いても桁落ちのないF
FT処理が可能となり、ターゲットを確実に検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の全体構成ブロック図であ
る。
【図2】 図1におけるDSPの機能ブロック図であ
る。
【図3】 図2におけるUpFFT部の機能ブロック図
である。
【図4】 図2におけるUpFFT部の処理フローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 9ch受信アンテナ、26 A/D変換器、28
DSP、32 正規化部、34 FFT部、36 復
元部、38 係数記憶部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号と受信信号を混合して得られる
    ビート信号を処理してターゲットを検出するレーダ信号
    処理方法において、 前記ビート信号をデジタルビート信号に変換するステッ
    プと、 前記デジタルビート信号を正規化するステップと、 正規化された前記デジタルビート信号をFFT処理する
    ステップと、 FFT処理して得られたデータを前記正規化するための
    係数を用いて復元するステップと、 を有することを特徴とするレーダ信号処理方法。
JP10312893A 1998-11-04 1998-11-04 レーダ信号処理方法 Pending JP2000147101A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004012186A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Fujitsu Ten Ltd 車載レーダにおけるデータ保存方法
JP2004233090A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Fujitsu Ten Ltd レーダ装置
JP2004239644A (ja) * 2003-02-03 2004-08-26 Denso Corp レーダ装置

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