JP2000146758A - レンズ収差測定方法およびそれに用いるホトマスクならびに半導体装置の製造方法 - Google Patents

レンズ収差測定方法およびそれに用いるホトマスクならびに半導体装置の製造方法

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JP2000146758A
JP2000146758A JP32762998A JP32762998A JP2000146758A JP 2000146758 A JP2000146758 A JP 2000146758A JP 32762998 A JP32762998 A JP 32762998A JP 32762998 A JP32762998 A JP 32762998A JP 2000146758 A JP2000146758 A JP 2000146758A
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film
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Katsuya Hayano
勝也 早野
Norio Hasegawa
昇雄 長谷川
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Hitachi Ltd
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components
    • G03F7/706Aberration measurement

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光装置の投影レンズにおけるレンズ収差の
測定時間の短縮化と製品の歩留りの向上を図る。 【解決手段】 露光光を遮光する遮光膜6とハーフトー
ン位相シフト膜1とによって形成される検査パタン2を
有した検査用ホトマスクであるハーフトーン位相シフト
マスクを準備する工程と、前記ハーフトーン位相シフト
マスクを縮小投影露光装置に取り付け、この縮小投影露
光装置によって検査パタン2をレジスト膜3に転写する
工程と、レジスト膜3に転写した転写検査パタン4と転
写基準パタンとを比較し、前記縮小投影露光装置の投影
レンズがコマ収差を有している際にハーフトーン位相シ
フト膜1によって転写検査パタン4の周囲に形成される
周辺パタン5を検出する工程とを有し、前記縮小投影露
光装置の前記投影レンズにおけるコマ収差量の自動測定
を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に露光装置に設けられたレンズの収差測定に適
用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体製造工程の露光工程において使用さ
れる縮小投影露光装置(ステッパとも呼ばれ、以降、単
に露光装置と呼ぶ)では、その導入時に、受入れ検査が
行われる。
【0004】この受入れ検査の1つとして、露光装置に
設置された投影レンズの検査が行われる。前記検査は、
投影レンズのコマ収差量を測定し、測定結果が許容範囲
内であるか否かを検査するものである。
【0005】ここで、露光装置の投影レンズのコマ収差
の測定は、検査パタンが形成されたハーフトーン位相シ
フトマスクを準備し、このマスクを用いて露光を行った
際に転写検査パタンの周辺に形成されるサイドピークと
呼ばれる周辺パタンを検出し、各測定点におけるサイド
ピークの露光量をSEM(Scanning Electron Microsco
pe)と呼ばれる走査形電子顕微鏡を使用して求めてい
る。
【0006】なお、レンズの収差測定方法については、
例えば、特開平6−120118号公報や、特開平6−
249748号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術における投影レンズの収差測定では、各測定点におけ
るサイドピークの露光量をSEMを使用して求めている
ため、その結果、多大な測定時間を要することが問題と
される。
【0008】本発明の目的は、レンズ収差の測定時間の
短縮化と製品の歩留りの向上を図るレンズ収差測定方法
およびそれに用いるホトマスクならびに半導体装置の製
造方法を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明のレンズ収差測定方法
は、露光光を遮光する遮光膜と半透明膜とによって形成
される検査パタンを有した検査用のホトマスクを準備す
る工程と、前記ホトマスクを露光装置に取り付け、この
露光装置によって前記検査パタンをレジスト膜に転写す
る工程と、前記レジスト膜に転写した転写検査パタンと
基準パタンとを比較し、前記露光装置の投影レンズがコ
マ収差を有している際に前記半透明膜によって前記転写
検査パタンの周囲に形成される周辺パタンを検出する工
程とを有し、前記露光装置の前記投影レンズにおけるコ
マ収差量を自動測定するものである。
【0012】これにより、露光装置の投影レンズのコマ
収差量の測定時間を短縮することができる。
【0013】なお、投影レンズのコマ収差量を自動測定
することにより、露光装置導入時の受入れ検査を簡便に
することができる。
【0014】これにより、レンズ収差起因による製品の
不良の発生を低減でき、その結果、製品の歩留りを向上
させることが可能になる。
【0015】また、本発明のホトマスクは、露光装置の
検査用のものであり、露光光を遮光する遮光膜と半透明
膜とからなる輪郭線によって囲まれる検査パタンが形成
され、このホトマスクを用いて露光して形成された転写
検査パタンと基準パタンとを比較し、露光装置の投影レ
ンズがコマ収差を有している際に前記半透明膜によって
前記転写検査パタンの周囲に形成される周辺パタンを検
出して前記投影レンズのコマ収差量の自動測定に用いら
れるものである。
【0016】さらに、本発明の半導体装置の製造方法
は、露光光を遮光する遮光膜と半透明膜とによって形成
される検査パタンを有した検査用のホトマスクを準備す
る工程と、前記ホトマスクを露光装置に取り付け、この
露光装置によって前記検査パタンをレジスト膜に転写す
る工程と、前記レジスト膜に転写した転写検査パタンと
基準パタンとを比較し、前記露光装置の投影レンズがコ
マ収差を有している際に前記半透明膜によって前記転写
検査パタンの周囲に形成される周辺パタンを検出して、
前記露光装置の前記投影レンズにおけるコマ収差量を自
動測定する工程と、前記コマ収差量が許容範囲内である
際に、前記露光装置を用いて半導体基板に露光を行う工
程と、前記露光後、前記半導体基板から半導体チップを
取得し、この半導体チップを用いて半導体装置を組み立
てる工程とを有するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は本発明のホトマスクであるハーフト
ーン位相シフトマスクに形成された検査パタンとこの検
査パタンによる転写検査パタンの実施の形態の一例を示
すパタン図であり、(a)はホトマスクの検査パタン、
(b)はレジスト膜上の転写検査パタン、図2は図1
(a)に示す検査パタンが形成されたハーフトーン位相
シフトマスクを用いた際のハーフトーン領域寸法とサイ
ドピークの光強度との関係の測定データを示す光強度変
化図、図3は図1に示す検査パタンが形成されたハーフ
トーン位相シフトマスクと比較例のホトマスクを用いて
転写を行った際の光強度の分布の一例を示す図であり、
(a)は図1に示すハーフトーン位相シフトマスクによ
る光強度分布、(b)は比較例のホトマスクによる光強
度分布、図4はハーフトーン位相シフトマスクに形成さ
れた位相シフト膜による検査パタンとこの検査パタンに
よる転写検査パタンの一例を示すパタン図であり、
(a)は位相シフト膜による検査マスクパタン、(b)
はレジスト膜上の転写検査パタン、図5は本発明のレン
ズ収差測定方法に用いられるハーフトーン位相シフトマ
スクに形成された検査パタンとこの検査パタンによる転
写検査パタンの実施の形態の一例を示すパタン図であ
り、(a)はホトマスクの検査パタン、(b)はレジス
ト膜上の転写検査パタン、図6は本発明のレンズ収差測
定方法に用いられる比較用のホトマスクに形成された基
準パタンとこの基準パタンによる転写基準パタンの実施
の形態の一例を示すパタン図であり、(a)はホトマス
クの基準パタン、(b)はレジスト膜上の転写基準パタ
ン、図7は本発明のレンズ収差測定方法に用いられるハ
ーフトーン位相シフトマスクに形成された検査パタン群
と基準パタン群の実施の形態の一例を示すマスクパタン
図、図8〜図12は図7に示すハーフトーン位相シフト
マスクを用いて転写を行った際の転写検査パタン群と転
写基準パタン群の実施の形態の一例を示す転写パタン
図、図13は本発明のレンズ収差測定方法においてパタ
ン検査装置を用いた際のパタン配置領域および装置検査
エリアの一例を示す図であり、(a)は検査パタン群、
(b)は基準パタン群、図14は本発明のレンズ収差測
定方法において用いるウェハ外観検査装置の構成の一例
を示す構成概略図、図15は本発明のレンズ収差測定方
法で用いる露光装置の一例であるステッパの構成を示す
概略構成図、図16、図17は図15に示すステッパを
用いた半導体装置の製造方法の一例を示す要部断面図で
ある。
【0019】本実施の形態のレンズ収差測定方法は、半
導体製造工程の露光工程で使用する露光装置に設けられ
た投影レンズのレンズ収差の1つであるコマ収差の量
を、ウェハ外観検査装置を用いて自動測定するものであ
り、例えば、露光装置の受入れ検査の際などで投影レン
ズのコマ収差量を自動測定し、この測定結果が許容範囲
であるか否かを検査する際に用いるものである。
【0020】まず、前記レンズ収差測定方法で用いるホ
トマスクについて説明する。
【0021】前記ホトマスクは、露光装置の検査用のも
のであり(以降、検査用ホトマスク10(図15参照)
と呼ぶ)、本実施の形態では露光装置の一例として図1
5に示すステッパ(縮小投影露光装置ともいう)を取り
上げて説明する。
【0022】前記検査用ホトマスク10は、図5に示す
ように、露光光を遮光する遮光膜6と、半透明膜である
ハーフトーン位相シフト膜1とからなる輪郭線7によっ
て囲まれる検査パタン2がガラス基板に形成されたハー
フトーン位相シフトマスクであり、この検査用ホトマス
ク10を用いて露光して形成された転写検査パタン4と
図6(b)に示す転写基準パタン11(基準パタン)と
を比較し、ステッパ(露光装置)の投影レンズ108が
コマ収差を有している際にハーフトーン位相シフト膜1
によって転写検査パタン4の周囲に形成される周辺パタ
ン5(図5(b)参照)を検出して投影レンズ108の
コマ収差量の自動測定に用いられるものである。
【0023】なお、周辺パタン5は、露光光のうち、転
写検査パタン4の周辺に転写した光(これを図3(a)
に示すサイドピーク8と呼ぶ)によって形成されるもの
であり、本来、不必要なパタンである。
【0024】また、半透明膜であるハーフトーン位相シ
フト膜1は、検査パタン2(つまり透明パタン)とほぼ
光の位相が反転した半透明な膜である。
【0025】つまり、ハーフトーン位相シフト膜1は、
半透明で、かつ光の位相が検査パタン2と実質的に反転
された膜である。
【0026】本実施の形態では、検査用ホトマスク10
に形成された検査パタン2が多角形であり、この多角形
の一例として正八角形の場合を取り上げるとともに、正
八角形の検査パタン2の1辺が半透明膜であるハーフト
ーン位相シフト膜1によって形成され、さらに、他の7
つの辺が遮光膜6によって形成されている場合を説明す
る。
【0027】すなわち、検査用ホトマスク10は、図1
(a)に示すように、透明な検査パタン2の領域と、ハ
ーフトーン位相シフト膜1の領域と、遮光膜6の領域と
で3種類の透過率の領域を有している。
【0028】なお、遮光膜6は、例えば、Crによって
形成された膜であり、また、ハーフトーン位相シフト膜
1は、例えば、CrON膜である。
【0029】ここで、周辺パタン5を形成するサイドピ
ーク8の測定方法について説明する。
【0030】まず、ハーフトーン位相シフト膜1が形成
されている場合に発生するサイドピーク8を、多角形パ
タンの選択した辺のみに発生させることを目的として、
図1(a)に示す検査パタン2の選択した辺、図中、検
査パタン2の上部の1辺のみをハーフトーン位相シフト
膜1とし、それ以外の他の7つの辺を遮光膜6とする。
【0031】この際(ハーフトーン位相シフト膜1を用
いた場合)の検査パタン2の平面光強度分布を図3
(a)に示す。また、図3(b)は、図4(a)に示す
ような正八角形の比較例の検査パタン2がハーフトーン
位相シフト膜1のみによって形成され、かつ露光装置の
投影レンズ108にコマ収差がない場合の光強度分布を
示したものである(図4(b)は、コマ収差がある場合
を示したものである)。
【0032】その場合、図3(b)に示すように、転写
検査パタン4の各辺の周辺に均等にサイドピーク8が発
生する。
【0033】これに対し、本実施の形態の検査用ホトマ
スク10を用いることにより、図3(a)に示すよう
に、転写検査パタン4の1辺のみのサイドピーク8を選
択的に発生させることができる。この検査用ホトマスク
10を用いてパタン転写を行うことにより、図1(b)
に示すように、正八角形の転写検査パタン4の1辺のみ
にサイドピーク8のレジスト膜3上への転写による周辺
パタン5の形成が可能となり、これにより、正八角形の
パタンの各辺の分離したサイドピーク8の評価が可能と
なる。
【0034】また、図1(a)に示すハーフトーン位相
シフト膜1によって形成される領域において、そのパタ
ンエッジからの距離をh(ハーフトーン領域寸法)と
し、このハーフトーン領域寸法に対するサイドピーク8
の光強度の変化を測定したものを図2に示す。
【0035】ここで、λ(露光波長)=0.248μm、
NA(レンズの開口数)=0.55とし、検査パタン2は
1辺が1μm(マスク上では、縮小倍率が1/5の場
合、5μm)の正八角形のホールパタンを用い、ハーフ
トーン部透過率は対エアーで5.5%の条件によって検討
を行った。
【0036】図2に示すように、サイドピーク光強度
は、h=0.35μm未満では変動が大きいが、h≒0.3
5μm以上でほぼ安定するため、パタンエッジからの距
離h(図1(a)参照)は、h=k×λ/NA(λ:露
光波長、NA:レンズの開口数、k:定数)で表せら
れ、k≧0.78として所定の条件で形成することによ
り、安定してサイドピーク8を発生させることが可能に
なる。
【0037】なお、ステッパである縮小投影露光装置の
投影レンズ108のコマ収差は、そのレンズ内で分布し
ている。図4(a)に示すようなハーフトーン位相シフ
ト膜1のみによって形成された正八角形の検査パタン2
の場合で、かつレンズ収差が存在する場合、パタン転写
に不要な光強度のピークいわゆるサイドピーク8による
周辺パタン5は、図4(b)に示すように、レジスト膜
3に転写検査パタン4を挟んで非対称に形成される。
【0038】この現象を利用してコマ収差を測定する方
法については、特願平9−30028号および特願平9
−204176号に示されている。これらに記載されて
いるコマ収差の測定方法は、露光量を変化させていき、
多角形パタンの各辺の中で最初にサイドピーク8が転写
した箇所の露光量と、最後にサイドピーク5が転写した
箇所での露光量との比、およびこれらが発生した方向に
よってコマ収差を求める方法である。
【0039】次に、この方法を用いた本実施の形態のレ
ンズ収差測定方法について説明する。
【0040】まず、前記レンズ収差測定方法において用
いる図14に示すウェハ外観検査装置と、図15に示す
ステッパ(縮小投影露光装置)の構成の概略を説明す
る。
【0041】図14に示すウェハ外観検査装置は、半導
体ウェハ205の処理工程途中での外観欠陥(異物付
着、パタン欠陥、傷など)を自動的に検出するものであ
り、ウェハカセット206に収容されて搬送された試料
基板である半導体ウェハ205をウェハカセット206
から取り出して欠陥検査を行う検査部201と、検出し
た欠陥を映し出して観察および欠陥分類に用いられるモ
ニタ部202と、検査処理に関する種々の操作を行う操
作部203と、検査結果を欠陥ウェハマップや欠陥デー
タリストなどとして出力する出力部204とによって構
成されている。
【0042】また、図15に示すステッパは、露光光を
発する光源101を備えており、この光源101から発
せられる露光光は、フライアイレンズ102、コンデン
サレンズ103,105、およびミラー104を介して
露光用ホトマスク106を照射する。
【0043】なお、露光用ホトマスク106には、場合
によっては異物付着によるパタン転写不良を防止するた
めのペリクル107が設けられている。露光用ホトマス
ク106に形成されたマスクパタンは、投影レンズ10
8を介して試料基板である半導体ウェハ109上に投影
される。
【0044】さらに、露光用ホトマスク106は、マス
ク位置制御手段117によって制御されたマスクステー
ジ118上に載置され、その中心と投影レンズ108の
光軸とは高精度に位置合わせが行われている。
【0045】半導体ウェハ109は、試料台110上に
真空吸着保持されている。
【0046】また、試料台110は、投影レンズ108
の光軸方向すなわちZ方向に移動可能なZステージ11
1上に載置され、さらに、XYステージ112上に搭載
されている。
【0047】Zステージ111およびXYステージ11
2は、主制御系119からの制御命令に応じてそれぞれ
の駆動手段113,114によって駆動されるため、所
望の露光位置に移動可能となっており、その位置は、Z
ステージ111に固定されたミラー116の位置とし
て、レーザ測長機115によって高精度にモニタされて
いる。
【0048】本実施の形態のレンズ収差測定方法では、
まず、図5(a)に示すようなマスクパタンすなわち露
光光を遮光する遮光膜6と半透明膜であるハーフトーン
位相シフト膜1とによって形成される検査パタン2を有
した検査用ホトマスク10(ハーフトーン位相シフトマ
スク)を準備する。
【0049】なお、本実施の形態では、検査パタン2が
多角形であり、この多角形の一例として正八角形の場合
を取り上げる。したがって、正八角形の1辺をハーフト
ーン位相シフト膜1によって形成し、前記多角形のそれ
以外の他の7つの辺をクロムなどからなる遮光膜6によ
って形成したものである。
【0050】これにより、ハーフトーン位相シフト膜1
となっている1辺のサイドピーク8から形成される周辺
パタン5を検出してレンズ収差を測定する。
【0051】なお、本実施の形態では、前記レンズ収差
測定方法として、ダイtoダイ方式を用いて説明する。
【0052】したがって、検査用ホトマスク10には、
遮光膜6とハーフトーン位相シフト膜1とからなる図5
(a)に示す検査パタン2と、遮光膜6のみによって形
成された図6(a)に示す基準マスクパタン9とが一対
になって形成されている。
【0053】また、それぞれのマスクパタンのうち、図
5(a)に示す検査パタン2は、遮光膜6とハーフトー
ン位相シフト膜1とからなる輪郭線7によって囲まれて
形成された正八角形のものであり、これにより、3種類
の透過率を有している。
【0054】一方、図6(a)に示す基準マスクパタン
9は、遮光膜6のみによって囲まれて形成された正八角
形のものであり、これにより、2種類の透過率を有して
いる。
【0055】その結果、それぞれのマスクパタンによっ
て転写されるパタンを図5(b)と図6(b)に示す。
【0056】すなわち、図5(a)に示す検査パタン2
を転写すると、図5(b)に示すように露光量によりサ
イドピーク8(図3(a)参照)がレジスト膜3に転写
してレジスト膜3に周辺パタン5が形成される。
【0057】また、図6(a)に示す基準マスクパタン
9を転写すると、図6(b)に示すように露光量を大き
くしても前記サイドピーク8が転写せずに前記周辺パタ
ン5がレジスト膜3に形成されることはない。
【0058】したがって、図14に示すウェハ外観検査
装置を用いて図5(b)に示す転写検査パタン4と、図
6(b)に示す転写基準パタン11とを比較(ダイto
ダイ比較方式)することにより、サイドピーク8の有無
を判定する。
【0059】なお、1枚の検査用ホトマスク10上に
は、図7に示すように、検査パタン2と、これと一対を
なす基準マスクパタン9とが、検査パタン群14および
基準パタン群15として正八角形の辺の数に対応して複
数形成されており、さらに、ショット内にはこれらパタ
ン群を複数個配置している。
【0060】すなわち、本実施の形態の場合、ハーフト
ーン位相シフト膜1を正八角形のそれぞれの辺に対応さ
せた8種類のマスクパタンが1枚の検査用ホトマスク1
0に形成されるとともに、それぞれのマスクパタンが1
種類ごとに、図13(a)に示すように、例えば、9個
ずつ形成されている。
【0061】これにより、本実施の形態の場合、1枚の
検査用ホトマスク10上には、9(1つの種類のマスク
パタンの形成数)×8(多角形の辺の数)×2(検査対
称のパタンとその基準となるパタン)=144個のマス
クパタンが形成されていることになり、その結果、周辺
パタン5を検出した際に、コマ収差の方向とその露光量
とを高精度に検出できる。
【0062】ただし、1枚の検査用ホトマスク10上に
形成されるマスクパタンの数は、サイドピーク8の検出
方式(ダイtoダイ方式あるいはダイtoデータベース
方式)、マスクパタンの多角形の辺の数または1種類の
マスクパタンの形成数などに応じて種々変わることは言
うまでもない。
【0063】また、本実施の形態では、検査用ホトマス
ク10において検査パタン2および基準マスクパタン9
が、図13(a),図13(b)に示すように、それぞ
れのパタン配置領域12をウェハ外観検査装置の検査領
域13より大きくして配置している。
【0064】つまり、ウェハ外観検査装置の検査部20
1において顕微鏡から観える検査領域13よりも検査用
ホトマスク10上の9つの検査パタン2あるいは基準マ
スクパタン9が大きくなるように配置する。
【0065】これは、検査用ホトマスク10上の複数の
マスクパタン(検査パタン2または基準マスクパタン
9)を顕微鏡を介して観た際に、複数(本実施の形態で
は9個)のマスクパタンが区切り良く検査領域13内に
収まるようにするためであり、これにより、周辺パタン
5の検出誤差を少なくすることができ、その結果、周辺
パタン5の検出精度を高めることができる。
【0066】以上の検査用ホトマスク10を準備し、そ
の後、この検査用ホトマスク10を図15に示す縮小投
影露光装置であるステッパに取り付け(マスクステージ
118に配置し)、この縮小投影露光装置によって図7
に示す検査パタン2と基準マスクパタン9とを半導体ウ
ェハ109のレジスト膜3に転写する。
【0067】転写に際し、本実施の形態では、露光量を
変化させて複数回の転写を行う。
【0068】そこで、図8〜図12は、それぞれの露光
量(図8は露光量E1、図9は露光量E2、図10は露
光量E3、図11は露光量E4、図12は露光量E5で
あり、E1<E2<E3<E4<E5の関係である)に
おける転写パタンを示したものであり、ハーフトーン位
相シフトマスクである検査用ホトマスク10を用いて転
写を行った際の転写検査パタン群16および転写基準パ
タン群17がそれぞれに示されている。
【0069】つまり、検査用ホトマスク10のマスクパ
タンを各露光量ごとに露光する。
【0070】その後、露光を終えた半導体ウェハ109
を、順次、図14に示すウェハカセット206に収容し
てウェハ外観検査装置の検査部201に配置する。
【0071】続いて、ウェハ外観検査装置を用いて、図
8〜図9に示すように、露光量ごとに転写検査パタン4
と転写基準パタン11とを比較して、縮小投影露光装置
の投影レンズ108がコマ収差を有している際にハーフ
トーン位相シフト膜1によって転写検査パタン4の周囲
に形成される周辺パタン5を検出する。
【0072】まず、図8に示すように、露光量E1で
は、いずれの転写検査パタン4においても周辺パタン5
が形成されていないため、8種類全ての転写検査パタン
4と転写基準パタン11とを同じパタンとして認識す
る。
【0073】これにより、露光量E1では、サイドピー
ク8の検出がなく、したがって、欠陥検出数は0/8で
ある。
【0074】その後、図9に示すように、露光量E2の
場合の比較を行う。
【0075】露光量E2では、図中、上から2番目の転
写検査パタン4において、正八角形のうち左下の1辺の
みに対して周辺パタン5を検出できる。
【0076】これは、サイドピーク8が転写したことに
よるパタンであり、ウェハ外観検査装置ではこの周辺パ
タン5を外観異常として検出する。
【0077】したがって、露光量E2では、サイドピー
ク8の検出が1つあり、その結果、欠陥検出数は1/8
である。
【0078】その際、この周辺パタン5の位置座標(X
座標、Y座標など)を認識しておく。
【0079】続いて、図10に示すように、露光量E3
の場合の比較を行う。
【0080】露光量E3では、図中、上から1,2,
3,4番目と8番目の転写検査パタン4において、正八
角形のうち5つの箇所の辺に対して周辺パタン5を検出
できる。
【0081】したがって、露光量E3では、サイドピー
ク8の検出が5つあり、その結果、欠陥検出数は5/8
である。
【0082】続いて、図11に示すように、露光量E4
の場合の比較を行う。
【0083】露光量E4では、図中、1つの転写検査パ
タン4(上から6番目の転写検査パタン4)を除く7つ
の転写検査パタン4において周辺パタン5を検出でき
る。
【0084】したがって、露光量E4では、サイドピー
ク8の検出が7つあり、その結果、欠陥検出数は7/8
である。
【0085】同様にして、図12に示すように、露光量
E5の場合の比較を行う。
【0086】露光量E5では、図中、全ての転写検査パ
タン4において周辺パタン5を検出できる。
【0087】したがって、露光量E5では、サイドピー
ク8の検出が8つあり、その結果、欠陥検出数は8/8
である。
【0088】ここで、最後に形成された周辺パタン5の
位置座標を認識しておく。
【0089】なお、一般に、サイドピーク8の転写して
いない辺は、露光量E2による図9に示した最初にサイ
ドピーク8が転写した辺とパタンを挟んで対称の位置に
あり、図12に示す露光量E5で、全ての辺に対してサ
イドピーク8が転写されて周辺パタン5が形成されたこ
とになる。
【0090】また、本実施の形態のレンズ収差の測定で
は、このE2とE5の露光量の比を用いる。したがっ
て、ウェハ外観検査装置が最初に外観異常として認識し
た座標と、全ての辺で外観異常であると認識する座標、
すなわち、外観異常が最も多くなる座標から露光量を求
めることができ、その結果、図15に示す縮小投影露光
装置の投影レンズ108のコマ収差を求めることができ
る。
【0091】つまり、E2/E5を光量のエネルギ比と
して求め、さらに、最初に形成された周辺パタン5の位
置と最後に形成された周辺パタン5の位置とからレンズ
収差の方向を求める。
【0092】以上のことにより、本実施の形態のレンズ
収差測定方法を行うことにより、自動的に、レンズ収差
の方向と、各辺でサイドピーク8が転写する露光量を測
定することが可能となり、その結果、投影レンズ108
のコマ収差量の自動測定が可能となる。
【0093】次に、本実施の形態の半導体装置の製造方
法について説明する。
【0094】なお、前記半導体装置の製造方法は、本実
施の形態のレンズ収差測定方法を用いるものであるが、
レンズ収差測定方法についての重複説明は省略する。
【0095】図16および図17は、フォトリソグラフ
ィによって加工を施す工程の一例として、ベース基板で
あるシリコン基板1001の主面に堆積(デポジショ
ン)されたSiO2 (二酸化珪素)膜1002に微細な
孔であるコンタクトホール1002aを形成する場合を
簡単に示したものである。
【0096】まず、ベース基板であるシリコン基板10
01上にSiO2 膜1002(酸化膜)を形成し、その
後、SiO2 膜1002の上にレジスト膜1003を形
成して半導体基板1004を準備する。
【0097】つまり、本実施の形態のフォトリソグラフ
ィ加工では、図16(a)に示すように、シリコン基板
1001の主面上にSiO2 膜1002を堆積し、さら
に、SiO2 膜1002上にレジスト膜1003を塗布
(形成)した半導体基板1004を準備する。
【0098】一方、図14に示すウェハ外観検査装置を
用いて、図15に示す縮小投影露光装置における投影レ
ンズ108のコマ収差量を自動的に測定する。
【0099】すなわち、前記した本実施の形態のレンズ
収差測定方法を行って、縮小投影露光装置の投影レンズ
108のコマ収差量を自動測定し、このコマ収差量が許
容範囲内である投影レンズ108を備えた縮小投影露光
装置を準備する。
【0100】なお、前記レンズ収差測定方法について
は、既に説明済みであるため、ここでの説明は省略す
る。
【0101】その後、投影レンズ108のコマ収差量が
許容範囲内である縮小投影露光装置の試料台110に、
図16(a)に示す半導体基板1004を載置して所望
の露光を行う。
【0102】すなわち、所定の露光パタンを半導体基板
1004のレジスト膜1003に露光する。
【0103】ここでは、半導体基板1004に転写させ
る露光パタンに対応したマスクパタンが形成された露光
用ホトマスク106に、光源101から放射された露光
用の光1005を照射することにより、前記露光パタン
を半導体基板1004のレジスト膜1003に露光す
る。
【0104】つまり、図16(b)に示すように、露光
用の光1005をシリコン基板1001の主面のレジス
ト膜1003に照射することにより露光処理を行う。
【0105】この際、露光用の光1005が、露光用ホ
トマスク106(図15参照)を通過することにより、
露光用のマスクパタンに応じてこれを通過した露光用の
光1005がレジスト膜1003に照射される。ここで
は、直径ΔWの開口孔形成領域1003bには露光用の
光1005は照射されない。
【0106】本実施の形態では、レジスト膜1003は
ネガ形のものである。
【0107】なお、投影レンズ108のコマ収差量が許
容範囲内であるため、露光用の光1005のレジスト膜
3上への転写が高精度に行われる。
【0108】前記露光パタンの露光終了後、レジスト膜
1003の現像を行う。
【0109】これにより、露光用の光1005が照射さ
れなかった直径ΔWの開口孔形成領域1003bのみが
現像液に溶けて除去され、図17(a)に示すように、
そこに開口孔1003aが形成される。
【0110】続いて、酸化膜であるSiO2 膜1002
のエッチングを行う。
【0111】つまり、図17(a)に示すレジスト膜1
003の開口孔1003aから露出したSiO2 膜10
02をエッチングによって除去し、これにより、図17
(b)に示すように、SiO2 膜1002にコンタクト
ホール1002aを形成する。
【0112】さらに、アッシングなどによってレジスト
膜1003を除去する。これにより、図17(c)に示
すように、露光パタンである直径ΔWのコンタクトホー
ル1002aを有するSiO2 膜1002をシリコン基
板1001上に形成したことになる。
【0113】その後、同様の露光処理を繰り返して、半
導体基板1004の各チップ領域に所望の回路パタンを
形成し、これにより、各チップ領域に所望の半導体集積
回路を形成する。
【0114】続いて、ダイシングによって半導体基板1
004から各々の半導体チップを取得し、この半導体チ
ップを用いてダイボンディング、ワイヤボンディングお
よび封止などを行って所望の半導体装置を組み立てる。
【0115】なお、ワイヤボンディングや封止の種類に
ついては、半導体装置のタイプに応じて変更可能なもの
である。
【0116】本実施の形態のレンズ収差測定方法および
それに用いるホトマスクならびに半導体装置の製造方法
によれば、以下のような作用効果が得られる。
【0117】すなわち、遮光膜6とハーフトーン位相シ
フト膜1とからなる検査パタン2を有したホトマスクで
ある検査用ホトマスク10(ハーフトーン位相シフトマ
スク)を用い、この検査用ホトマスク10によって転写
させた転写検査パタン4と基準パタンである転写基準パ
タン11とを比較することにより、サイドピーク8の転
写の有無すなわち転写検査パタン4の周囲に形成される
周辺パタン5の検出が可能となり、これにより、露光装
置である縮小投影露光装置の投影レンズ108のコマ収
差量を自動測定することができる。
【0118】その結果、前記コマ収差量の測定時間を短
縮することができる。
【0119】なお、投影レンズ108の前記コマ収差量
を自動測定することにより、露光装置導入時の受入れ検
査(コマ収差量測定)を簡便にすることができる。
【0120】これにより、レンズ収差起因による製品
(例えば、半導体装置)の不良の発生を低減でき、その
結果、前記製品の歩留りを向上させることが可能にな
る。
【0121】また、転写検査パタン4と転写基準パタン
11(基準パタン)とを比較してコマ収差量を自動測定
する方法であるため、データによる基準パタンを用いる
ダイtoデータベース方式であっても、実際に転写させ
て得た転写基準パタン11による基準パタンを用いるダ
イtoダイ方式のいずれの方式にも適用させることがで
きる。
【0122】さらに、図14に示すようなウェハ外観検
査装置を用いて周辺パタン5を検出することにより、前
記ウェハ外観検査装置の検出感度で、より定量的にコマ
収差量を測定することが可能になる。
【0123】また、検査用ホトマスク10において検査
パタン2および基準マスクパタン9の両者のパタン配置
領域12をウェハ外観検査装置の検査領域13より大き
くして配置することにより、繰り返して配置された検査
パタン2および基準マスクパタン9を認識する際にも、
ウェハ外観検査装置の検査領域13内に検査パタン2お
よび基準マスクパタン9を配置できる。
【0124】これにより、コマ収差量の測定の誤差を低
減できる。
【0125】したがって、コマ収差量の測定の高精度化
を図ることができる。
【0126】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0127】例えば、実施の形態におけるレンズ収差測
定方法では、検査用ホトマスク10に形成される検査パ
タン2が多角形で、その一例として正八角形の場合を取
り上げて説明したが、前記多角形は、正八角形以外の正
十二角形などの多角形であってもよい。
【0128】また、前記実施の形態のレンズ収差測定方
法では、ダイtoダイ方式を用いた比較方法を説明した
が、前記比較方法としては、ダイtoデータベース方式
を用いてもよい。
【0129】なお、ダイtoデータベース方式では、検
査用ホトマスク10上には基準マスクパタン9は形成さ
れていても、あるいは形成されていなくてもよい。
【0130】ただし、いずれの場合であっても、基準マ
スクパタン9に相当するデータによる基準パタンを予め
準備する必要があり、ウェハ外観検査装置による周辺パ
タン5検出の際には、前記データによる基準パタンと転
写検査パタン4とを比較することになる。
【0131】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0132】(1).遮光膜と半透明膜とからなる検査
パタンを有した検査用のホトマスクを用い、このホトマ
スクによって転写させた転写検査パタンと基準パタンと
を比較することにより、サイドピークの転写の有無すな
わち転写検査パタンの周囲に形成される周辺パタンの検
出が可能となり、これにより、露光装置の投影レンズの
コマ収差量を自動測定することができる。その結果、コ
マ収差量の測定時間を短縮することができる。
【0133】(2).投影レンズのコマ収差量を自動測
定することにより、露光装置導入時の受入れ検査を簡便
にすることができる。これにより、レンズ収差起因によ
る製品の不良の発生を低減でき、その結果、製品の歩留
りを向上させることが可能になる。
【0134】(3).転写検査パタンと基準パタンとを
比較してコマ収差量を自動測定する方法であるため、デ
ータによる基準パタンを用いるダイtoデータベース方
式であっても、実際に転写させて得た転写基準パタンに
よる基準パタンを用いるダイtoダイ方式のいずれの方
式にも適用させることができる。
【0135】(4).ウェハ外観検査装置を用いて周辺
パタンを検出することにより、前記ウェハ外観検査装置
の検出感度で、より定量的にコマ収差量を測定すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明のホトマスクであるハー
フトーン位相シフトマスクに形成された検査パタンとこ
の検査パタンによる転写検査パタンの実施の形態の一例
を示すパタン図であり、(a)はホトマスクの検査パタ
ン、(b)はレジスト膜上の転写検査パタンである。
【図2】図1(a)に示す検査パタンが形成されたハー
フトーン位相シフトマスクを用いた際のハーフトーン領
域寸法とサイドピークの光強度との関係の測定データを
示す光強度変化図である。
【図3】(a),(b)は図1に示す検査パタンが形成さ
れたハーフトーン位相シフトマスクと比較例のホトマス
クを用いて転写を行った際の光強度の分布の一例を示す
図であり、(a)は図1に示すハーフトーン位相シフト
マスクによる光強度分布、(b)は比較例のホトマスク
による光強度分布である。
【図4】(a),(b)はハーフトーン位相シフトマスク
に形成された位相シフト膜による検査パタンとこの検査
パタンによる転写検査パタンの一例を示すパタン図であ
り、(a)は位相シフト膜による検査マスクパタン、
(b)はレジスト膜上の転写検査パタンである。
【図5】(a),(b)は本発明のレンズ収差測定方法に
用いられるハーフトーン位相シフトマスクに形成された
検査パタンとこの検査パタンによる転写検査パタンの実
施の形態の一例を示すパタン図であり、(a)はホトマ
スクの検査パタン、(b)はレジスト膜上の転写検査パ
タンである。
【図6】(a),(b)は本発明のレンズ収差測定方法に
用いられる比較用のホトマスクに形成された基準パタン
とこの基準パタンによる転写基準パタンの実施の形態の
一例を示すパタン図であり、(a)はホトマスクの基準
パタン、(b)はレジスト膜上の転写基準パタンであ
る。
【図7】本発明のレンズ収差測定方法に用いられるハー
フトーン位相シフトマスクに形成された検査パタン群と
基準パタン群の実施の形態の一例を示すマスクパタン図
である。
【図8】図7に示すハーフトーン位相シフトマスクを用
いて転写を行った際の転写検査パタン群と転写基準パタ
ン群の実施の形態の一例を示す転写パタン図である。
【図9】図7に示すハーフトーン位相シフトマスクを用
いて転写を行った際の転写検査パタン群と転写基準パタ
ン群の実施の形態の一例を示す転写パタン図である。
【図10】図7に示すハーフトーン位相シフトマスクを
用いて転写を行った際の転写検査パタン群と転写基準パ
タン群の実施の形態の一例を示す転写パタン図である。
【図11】図7に示すハーフトーン位相シフトマスクを
用いて転写を行った際の転写検査パタン群と転写基準パ
タン群の実施の形態の一例を示す転写パタン図である。
【図12】図7に示すハーフトーン位相シフトマスクを
用いて転写を行った際の転写検査パタン群と転写基準パ
タン群の実施の形態の一例を示す転写パタン図である。
【図13】(a),(b)は本発明のレンズ収差測定方法
においてパタン検査装置を用いた際のパタン配置領域お
よび装置検査エリアの一例を示す図であり、(a)は検
査パタン群、(b)は基準パタン群である。
【図14】本発明のレンズ収差測定方法において用いる
ウェハ外観検査装置の構成の一例を示す構成概略図であ
る。
【図15】本発明のレンズ収差測定方法で用いる露光装
置の一例であるステッパの構成を示す概略構成図であ
る。
【図16】(a),(b)は図15に示すステッパを用い
た半導体装置の製造方法の一例を示す要部断面図であ
る。
【図17】(a),(b),(c)は図15に示すステッパ
を用いた半導体装置の製造方法の一例を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
1 ハーフトーン位相シフト膜(半透明膜) 2 検査パタン 3 レジスト膜 4 転写検査パタン 5 周辺パタン 6 遮光膜 7 輪郭線 8 サイドピーク 9 基準マスクパタン 10 検査用ホトマスク(ホトマスク) 11 転写基準パタン(基準パタン) 12 パタン配置領域 13 検査領域 14 検査パタン群 15 基準パタン群 16 転写検査パタン群 17 転写基準パタン群 101 光源 102 フライアイレンズ 103,105 コンデンサレンズ 104 ミラー 106 露光用ホトマスク 107 ペリクル 108 投影レンズ 109 半導体ウェハ 110 試料台 111 Zステージ 112 XYステージ 113,114 駆動手段 115 レーザ測長機 116 ミラー 117 マスク位置制御手段 118 マスクステージ 119 主制御系 201 検査部 202 モニタ部 203 操作部 204 出力部 205 半導体ウェハ 206 ウェハカセット 1001 シリコン基板(ベース基板) 1002 SiO2 膜(酸化膜) 1002a コンタクトホール 1003 レジスト膜 1003a 開口孔 1003b 開口孔形成領域 1004 半導体基板 1005 露光用の光
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 516A Fターム(参考) 2G086 HH06 2H095 BB02 BB03 5F046 AA25 BA04 CB12 CB17 DA13 DB05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光を遮光する遮光膜と半透明膜とに
    よって形成される検査パタンを有した検査用のホトマス
    クを準備する工程と、 前記ホトマスクを露光装置に取り付け、この露光装置に
    よって前記検査パタンをレジスト膜に転写する工程と、 前記レジスト膜に転写した転写検査パタンと基準パタン
    とを比較し、前記露光装置の投影レンズがコマ収差を有
    している際に前記半透明膜によって前記転写検査パタン
    の周囲に形成される周辺パタンを検出する工程とを有
    し、 前記露光装置の前記投影レンズにおけるコマ収差量を自
    動測定することを特徴とするレンズ収差測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ収差測定方法であ
    って、前記ホトマスクにおける前記検査パタンが多角形
    であり、前記多角形の1辺を前記半透明膜によって形成
    し、前記多角形の他の辺を前記遮光膜によって形成する
    ことを特徴とするレンズ収差測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のレンズ収差測定
    方法であって、前記ホトマスクを準備する際に、前記遮
    光膜と前記半透明膜とからなる前記検査パタンと、前記
    遮光膜からなる前記基準パタンとが一対に形成された前
    記ホトマスクを準備し、このホトマスクを前記露光装置
    に取り付けて前記レジスト膜に前記検査パタンと前記基
    準パタンとを転写した後、ウェハ外観検査装置を用いて
    転写検査パタンと転写基準パタンとを比較して、前記転
    写検査パタンの周囲に形成される前記周辺パタンを検出
    することを特徴とするレンズ収差測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のレンズ収差測定方法であ
    って、前記一対に形成された前記検査パタンと前記基準
    パタンとが多角形であり、1枚の前記ホトマスクにおい
    て、前記多角形の1辺が前記半透明膜によって形成され
    た前記検査パタンとこれと一対をなす前記基準パタンと
    を前記多角形の辺の数に対応させて複数形成することを
    特徴とするレンズ収差測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載のレンズ
    収差測定方法であって、前記ホトマスクにおいて前記検
    査パタンまたは基準マスクパタンもしくはその両者のパ
    タン配置領域をウェハ外観検査装置の検査領域より大き
    くして配置することを特徴とするレンズ収差測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載のレ
    ンズ収差測定方法であって、前記レジスト膜に前記検査
    パタンを転写する際に、複数種類の露光量ごとに転写し
    て各露光量ごとに前記周辺パタンを検出することによ
    り、前記コマ収差における収差の方向と周辺パタン形成
    時の露光量とを求めることを特徴とするレンズ収差測定
    方法。
  7. 【請求項7】 露光装置の検査用のホトマスクであり、
    露光光を遮光する遮光膜と半透明膜とからなる輪郭線に
    よって囲まれる検査パタンが形成され、このホトマスク
    を用いて露光して形成された転写検査パタンと基準パタ
    ンとを比較し、露光装置の投影レンズがコマ収差を有し
    ている際に前記半透明膜によって前記転写検査パタンの
    周囲に形成される周辺パタンを検出して前記投影レンズ
    のコマ収差量の自動測定に用いられることを特徴とする
    ホトマスク。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のホトマスクであって、前
    記ホトマスクにおける前記検査パタンが多角形であり、
    前記多角形の1辺が前記半透明膜によって形成され、前
    記多角形の他の辺が前記遮光膜によって形成されている
    ことを特徴とするホトマスク。
  9. 【請求項9】 露光光を遮光する遮光膜と半透明膜とに
    よって形成される検査パタンを有した検査用のホトマス
    クを準備する工程と、 前記ホトマスクを露光装置に取り付け、この露光装置に
    よって前記検査パタンをレジスト膜に転写する工程と、 前記レジスト膜に転写した転写検査パタンと基準パタン
    とを比較し、前記露光装置の投影レンズがコマ収差を有
    している際に前記半透明膜によって前記転写検査パタン
    の周囲に形成される周辺パタンを検出して、前記露光装
    置の前記投影レンズにおけるコマ収差量を自動測定する
    工程と、 前記コマ収差量が許容範囲内である際に、前記露光装置
    を用いて半導体基板に露光を行う工程と、 前記露光後、前記半導体基板から半導体チップを取得
    し、この半導体チップを用いて半導体装置を組み立てる
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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