JP2000146205A - 配管の取付工法 - Google Patents

配管の取付工法

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JP2000146205A
JP2000146205A JP10322692A JP32269298A JP2000146205A JP 2000146205 A JP2000146205 A JP 2000146205A JP 10322692 A JP10322692 A JP 10322692A JP 32269298 A JP32269298 A JP 32269298A JP 2000146205 A JP2000146205 A JP 2000146205A
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along
tubes
curved
wall surface
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Takayuki Fukagi
隆行 深木
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな空間であっても配管を相互に垂直な第
1の面から第2の壁面にに所要の通りに導くことができ
る配管の取付工法を提供すること。 【解決手段】 実質上垂直に延びる壁面10から実質上
水平に延びる床面に渡って可撓性のチューブ4,6を引
き回す配管の取付工法。壁面10に沿って延びるチュー
ブ4,6をこの壁面10に沿って弧状に略90度湾曲さ
せ、しかる後床面に沿って弧状に略90度湾曲させ、壁
面10に沿って延びるチューブ4,6の第1の部分4
a,6aと、床面に沿って延びるチューブ4,6の第2
の部分4b,6bとを、所定間隔ずらして実質上垂直に
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房用等の配管
を引き回す配管の取付工法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、床暖房装置においては、建造物
の床面に床暖房パネルを張り付け、給湯暖房器と床暖房
パネルとを、配管としての往き管及び戻り管で接続し、
給湯暖房器で加熱暖房した温水を往き管を通して床暖房
パネルに導き、床暖房パネルからの温水を戻り管を通し
て給湯暖房器に戻している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような床暖房装置
においては、往き管及び戻り管は例えば可撓性の樹脂チ
ューブから構成され、建造物の壁面及び床面に沿って配
設され、壁面から床面に導くとき、往き管及び戻り管は
略L字状の弧状に湾曲して設けれる。このように往き管
及び戻り管を湾曲させて導くとき、建造物の壁面と部屋
の内装パネルの間に充分な空間が存在する場合、特に問
題とならず、往き管及び戻り管を内装パネルの内側の空
間内にて弧状に湾曲させて壁面から床面に導くことがで
きる。
【0004】ところが、建造物の壁面と部屋の内装パネ
ルとの間の空間が小さい、この空間の幅が例えば45m
m以下である場合、往き管及び戻り管を湾曲させるに充
分な空間が存在せず、配管を湾曲させて壁面から床面に
導くことが困難となる。建造物の壁面と内装パネルとの
間の空間は、住居等として用いることができない無駄な
空間であり、近年、集合住宅(いわゆるマンション)に
おいては、空間の有効面積を大きくするためにこの空間
を小さくする傾向にあり、往き管及び戻り管の配管の取
り回しが困難になりつつある。
【0005】そこで、従来では、建造物の壁面と内装パ
ネルとの空間が小さい場合、図7に示すようにして配管
を取け付けている。即ち、この場合、建造物の床面10
2の一部を削り取るはつり作業を行って凹所104を形
成し、かかる凹所104に往き管106及び戻り管10
8の湾曲部を収容し、この凹所104を通して床暖房パ
ネル110に導いている。このような凹所104を形成
すると、建造物の壁面112と部屋114の内装パネル
116との間の空間118の幅が小さくても往き管10
6及び戻り管108を所要の通りに湾曲させて壁面11
2から床面102に導くことができる。なお、往き管1
06及び戻り管108の、壁面112に沿って延びる部
分は、保護チューブ118によって被覆され、またはつ
りされた凹所104は、プレート状カバー120によっ
て覆われる。
【0006】しかしながら、このようにして往き管10
6及び戻り管108を取り付けるには、床面102には
つり作業を施して凹所104を形成しなければならず、
その作業が煩雑となる。加えて、新しい建造物において
は、その躯体、特に床面に傷を付けることになり、この
ような作業を施すこと自体好ましくない。
【0007】このような問題は、床暖房装置に限らず、
部屋を天井から冷・暖房する冷暖房装置等においても同
様に存在し、この冷暖房装置においては、天井に冷暖房
用輻射パネルが配設され、往き管及び戻り管は建造物の
壁面から天井面に略L字状の弧状に導かれる。
【0008】本発明の目的は、小さな空間であっても配
管を相互に垂直な第1の面から第2の壁面に所要の通り
に導くことができる配管の取付工法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、実質上垂直
に延びる第1の面から実質上水平に延びる第2の面に渡
って可撓性の配管を引き回す配管の取付工法であって、
前記第1の面に沿って延びる配管を前記第1の面に沿っ
て弧状に湾曲させ、しかる後前記2の壁面に沿って弧状
に湾曲させ、前記第1の面に沿って延びる配管の第1の
部分と、前記第2の面に沿って延びる配管の第2の部分
とを、所定間隔ずらして実質上垂直に配置したことを特
徴とする。
【0010】本発明に従えば、第1の面に沿って延びる
配管は、まず、この第1の壁面に沿って弧状に湾曲さ
れ、このように湾曲することによって第2の面まで導か
れる。その後、この配管は第2の面に沿って弧状に湾曲
され、このようにして第1の面から第2の面に導かれ
る。このように配管を取り回しすると、配管の湾曲部が
第1及び第2の面の内側に大きくでることはなく、小さ
な空間を利用して第1の面から第2の面に導くことがで
きる。
【0011】また、本発明では、前記配管は、前記第1
の面に実質上平行な平行面内にて間隔を置いて延びる第
1及び第2のチューブを備え、前記第1及び第2のチュ
ーブを前記第1の面に沿って湾曲させることによって、
前記第1の面に実質上垂直な垂直面内にて間隔を置いて
延びるようにし、しかる後前記第2の面に沿って弧状に
湾曲させることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、配管が第1の面に実質上
平行な平面内にて間隔を置いて配設された第1及び第2
のチューブを備える場合、この第1及び第2のチューブ
を第1の面に沿って湾曲するとき、ねじりながら湾曲さ
せてこの第1の面に実質上垂直な垂直面内にて間隔を置
いて延びるようにすることによって、第1の面に沿って
上述したように延びる第1及び第2のチューブを第1の
面から第2の面に導くことができる。
【0013】また、本発明では、前記配管は、前記第1
の面に実質上垂直な垂直面内にて間隔を置いて延びる第
1及び第2チューブを備え、前記第1及び第2のチュー
ブを前記垂直面内にて間隔を置いた状態にて前記第1の
壁面に沿って湾曲させ、しかる後前記第2の面に沿って
弧状に湾曲させることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、配管が第1の面に実質上
垂直な垂直面内にて間隔を置いて延びる第1及び第2の
チューブを備える場合、この第1の面に沿って湾曲する
とき、この状態を維持しながら湾曲させることによっ
て、第1の面に沿って延びる第1及び第2のチューブを
第1の面から第2の面に導くことができる。
【0015】更に、本発明では、前記配管は床暖房用配
管であり、前記第1の面は壁面であり、前記第2の面は
床面であり、この床面には床暖房用パネル及びこの床暖
房用パネルと厚さが実質上等しい保護パネルとが組み合
わされて配設され、前記床面に沿って弧状に湾曲される
前記配管の部分は前記保護パネルの下面に形成された案
内溝に沿って導かれることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、床面に保護パネルが設け
られ、床面に沿って湾曲される配管の部分は保護パネル
の下面に形成された案内溝に沿って湾曲されるので、こ
の配管を所要の通りに湾曲することができ、またこの配
管が外部に露出することもなく、配管の安全性も確保す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して、本
発明に従う配管の取付工法の実施例について説明する。
図1〜図4は、本発明に従う配管の取付工法により配管
を取り付けた第1の実施形態を示しており、図1は、本
発明による取付工法の一例により配管を取り付けた実施
形態を上方から見た断面図であり、図2は、図1の実施
形態を正面から見た断面図であり、図3は、図1の実施
形態に用いる配管の一部を示す部分斜視図であり、図4
は、図1の実施形態に用いる保護パネルを示す底面図で
ある。
【0018】図1及び図2を参照して、この第1の形態
では、番号2で示す配管は、2本のチューブ4,6から
構成され、これらチューブ4,6の一端側は例えば温水
を供給する給湯暖房器(図示せず)に接続され、それら
の他端側は床暖房パネル8(図2参照)に接続される。
一方のチューブ4(第1のチューブを構成する)は例え
ば往き管であって、給湯暖房器からの温水がこのチュー
ブ4を通して床暖房パネル8に供給される。また、他方
のチューブ6(第2のチューブを構成する)は例えば戻
り管であって、床暖房パネル8からの温水がこのチュー
ブ8を通して給湯暖房器に戻され、温水はこれらチュー
ブ4,6を通して給湯暖房器と床暖房パネル8との間を
循環する。
【0019】この実施形態では、一対のチューブ4,6
は、建造物の壁面10(実質上垂直に延びる第1の面を
構成する)に沿って下方に導かれ、後述する如く湾曲さ
れた後床面12(実質上水平に延びる第2の面を構成す
る)に沿って導かれ、その後床暖房パネル8に接続され
る。壁面10に沿って延びるチューブ4,6の第1の部
分4a,6aは、建造物の壁面10と部屋14の内装パ
ネル16(例えばクロス、壁紙等が張られているパネ
ル)との間の空間18に配設され、この空間18内を下
方に床面12に向けてほぼ垂直に延びている。
【0020】チューブ4,6として金属管、例えば銅管
や、合成樹脂管、例えば架橋ポリエチレン管、ポリブデ
ン管等が用いられ、壁面10に沿って延びるチューブ
4,6の第1の部分4a,6aは、図3に示すように、
細長い帯状のアルミニウム製ラミネート20によって一
つになるように覆われている。ラミネート20で覆うこ
とにより、チューブ4,6を通って流れる温水の放熱が
抑えられ、床暖房の熱効率を高めることができる。
【0021】このチューブ4,6の第1の部分4a,6
aは、更に、合成樹脂、例えばポリエチレンから形成さ
れた波形の保護チューブ22によって覆われている。壁
面10には間隔を置いて複数個の取付バンド24が取り
付けられ、これら取付バンド24によって保護チューブ
22が壁面10に取り付けられ、チューブ4,6の第1
の部分4a,6aはこの保護チューブ22の内部空間を
通して下方に導かれている。このように保護チューブ2
2内を通してチューブ4,6を導くことにより、チュー
ブ4,6を流れる温水を空気断熱することができ、また
チューブ4,6が保護され、それらの取り回しが容易と
なる。
【0022】再び図1及び図2を参照して、床面12に
沿って延びるチューブ4,6の第2の部分4b,6b
は、ラミネート、保護チューブ等ではなく、保護パネル
26,28によって覆われている。保護パネル26,2
8の厚さは床暖房パネル8と実質上等しい厚さであり、
これら保護パネル26,28及び床暖房パネル8が所要
の通りに組み合わされて床面12に張り付けられる。保
護パネル26,28の下面には各チューブ4,6に対応
して案内溝が形成され、チューブ4,6の第2の部分4
b,6bは、保護パネルの案内溝内をこれに沿って所要
の通りに導かれる。保護パネル26,28は、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン等の合成樹脂、木質系材料から形
成することができる。尚、保護パネル26については、
後に詳述する。
【0023】チューブ4,6は、次の通りに湾曲されて
壁面10から床面12に導かれる。保護チューブ22の
断面は壁面10に沿って略楕円状に細長く、その内部に
収容されるチューブ4,6の第1の部分4a,6aは壁
面10に実質上平行な平行面(壁面10に平行に図1に
おいて紙面に垂直な方向に延びる面)内にて間隔を置い
て下方に延びており(チューブ4,6と壁面10との間
隔が実質上等しく延びている)、このような場合、下方
に延びるチューブ4,6を、壁面10に沿って図1及び
図2において左方に弧状に略90度湾曲させて床面12
まで導き(図2参照)、しかる後、床面12に沿って壁
面10から離れる方向に弧状に略90度湾曲させ、その
後床面12に沿って直線状に導く。チューブ4,6を壁
面10に沿って湾曲させることにより、チューブ4,6
の第1の湾曲部4c,6c(図2参照)が壁面10から
部屋14側に大きく突出するのを防止することができ、
またその後チューブ4,6を床面12に沿って湾曲させ
ることにより、チューブ4,6の第2の湾曲部4d,6
d(図1参照)が床面12から部屋14側に大きく突出
するのを防止することができる。従って、チューブ4,
6を上述したように湾曲して導くことによって、壁面1
0と内装パネル16との間の空間18の幅が小さくてく
も、この空間18を利用して壁面10から床面12に導
くことができる。チューブ4,6をこのように導くこと
によって、図1及び図2に示す通り、それらの第1の部
分4a,6aとそれらの第2の部分4b,6bとは所定
間隔ずれて実質上垂直に配置され、壁面10に沿って延
びるチューブ4,6を床面12に沿って部屋14の内側
に導くことができる。
【0024】この実施形態では、チューブ4,6の第1
の湾曲部4c,6cは、それらの下流端部(第2の部分
4b,6bに近い側の端部)まで保護チューブ22によ
って覆われ、保護チューブ22の端部に、2個の導出部
30,32を有するシーリングキャップ34が装着さ
れ、ラミネート20を除去した一方のチューブ4がシー
リングキャップ34の導出部30から導出され、チュー
ブ6が他方の導出部32から導出され、導出されたチュ
ーブ4,6は直ぐに保護パネル26に導かれており、こ
のように構成することによって、温水の放熱を抑えるこ
とができる。
【0025】この実施形態では、チューブ4,6の第1
の部分4a,6aは壁面12に実質上平行な平行面内に
て間隔を置いて下方に延びているが、この壁面10に沿
って湾曲させるときにねじりながら湾曲させ、それらの
第1の湾曲部4c,6cの下流端部(床面12に接触す
る端部)においては、壁面10に実質上垂直な垂直面
(図1において上下方向に延びる面)内にて間隔を置い
て延びるように配置するのが望ましく、かく構成するこ
とによって、床面12に沿って容易に湾曲させることが
できる。尚、チューブ4,6の第1の湾曲部4c,6c
の半径は例えば30〜40mm程度である。
【0026】チューブ4,6を床面12に沿って湾曲す
るときには、保護パネル26を用いるのが好ましい。主
として図4を参照して、この保護パネル26は矩形状で
あり、その厚さは上述したように床暖房パネル8の厚さ
に対応している。保護パネル26の上面には平坦な床板
部38が設けられ、その下面には格子状に補強リブ40
が設けられ、これら補強リブ40間の領域は肉が少なく
凹状に形成されている。保護パネル26の下面には、更
に、円弧状の案内溝42,44が形成されている。案内
溝42,44は半円形状の断面を有し、一端部から他端
部まで1/4円弧状(90度)に湾曲して延びている。
この形態では、案内溝42,44の両側にも補強リブ4
6が設けられ、一方のチューブ4が案内溝42に案内さ
れて弧状に湾曲して導かれ、他方のチューブ6がもう一
つの案内溝44に案内されて弧状に湾曲して導かれる。
チューブ4,6を保護パネル26の案内溝42,44に
沿って導くことによって、床面12に沿って確実に弧状
に導くことができ、またこれらチューブ4,6の第2の
弧状部4d,6dを保護することができるとともに、チ
ューブ4,6を通して流れる温水の放熱を抑えることが
できる。保護パネル26の案内溝42,44によって導
かれるチューブ4,6の第2の湾曲部4d,6dの半径
は、例えば70〜100mm程度である。尚、このよう
な保護パネル26は、壁面10と内装パネル16との間
の空間18の幅に対応した適宜の形状(案内溝42,4
4の配設位置等)、大きさとすることができる。
【0027】尚、この実施形態では、チューブ4,6の
第1の湾曲部4c,6cより先はラミネート20が剥が
され、チューブ4,6が別個に延びているが、必ずしも
このように構成する必要はなく、床暖房パネル8までの
部分をラミネート20で覆ってチューブ4,6を一体的
にしていてもよく、このような場合、保護パネル26,
28には単一の案内溝が形成され、この案内溝を通して
一体的となったチューブ4,6が床暖房パネル8まで導
かれる。
【0028】図5は、本発明による取付工法の他の例に
より配管を取り付けた第2の実施形態を上方から見た断
面図である。尚、この第2の実施形態において、図1〜
図4に示す第1の実施形態と実質上同一の部材には同一
の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0029】図5を参照して、この第2の形態では、配
管は、例えば往き管であるチューブ4と例えば戻り管で
あるチューブ6とから構成され、これらチューブ4,6
が保護チューブ22Aの内部空間を通して導かれてい
る。この形態では、保護チューブ22Aの断面は壁面1
0に垂直な方向に略楕円状に細長く、その内部に収容さ
れるチューブ4,6の第1の部分4a,6aは壁面10
に実質上垂直な垂直面(壁面10に垂直に図1において
紙面に垂直な方向に延びる面)内にて間隔を置いて下方
に延びている。このような場合、下方に延びるチューブ
4,6を、この状態を維持しながらねじることなく壁面
10に沿って図1及び図2において左方に弧状に略90
度湾曲させて床面12まで導き、しかる後、床面12に
沿って壁面10から離れる方向に弧状に略90度湾曲さ
せ、その後床面12に沿って直線状に導く。このように
湾曲させることによって、保護パネル26の案内溝4
2,44を通して案内するときは、上記第1の実施形態
と同様の状態となり、保護パネル26を用いてチューブ
4,6を床面12に沿って確実に湾曲することができ
る。この第2の実施形態におけるその他の構成は、第1
の実施形態と実質上同一である。
【0030】上述した第1及び第2の実施形態では、チ
ューブ4,6を壁面10に沿って湾曲するとき、いずれ
も左方に湾曲させているが、これとは反対に、壁面10
に沿って右方に湾曲させることもできる。第1及び第2
の実施形態では、本発明に従う配管の取付工法を床暖房
装置の配管に適用しているが、これに限定されず、例え
ば部屋を天井から冷・暖房する冷暖房装置にも適用する
ことができる。
【0031】本発明に従う配管の取付工法を冷暖房装置
の配管に適用した実施形態を簡略的に示す図6を参照し
て、この第3の実施形態では、例えば往き管を構成する
チューブ4と、例えば戻り管を構成するチューブ6は壁
面10(実質上垂直に延びる第1の面を構成する)に沿
って上方に天井面52に向けて延び、これらチューブ
4,6は保護チューブ22Bによって覆われている。こ
の第3の実施形態では、天井面52(実質上水平に延び
る第2の面を構成する)の表面に、冷暖房用輻射パネル
(図示せず)と保護パネル26,28とが組み合わされ
て配設され、壁面10に沿って延びるチューブ4,6
は、後述する如く湾曲されて壁面10から天井面52に
導かれ、しかる後この天井面52に沿って冷暖房用輻射
パネルに接続される。
【0032】この第3の実施形態では、一対のチューブ
4,6が壁面10に実質上平行な平行面内にて間隔を置
いて延びている場合、第1の実施形態と同様にして湾曲
される。即ち、上方に延びるチューブ4,6を、壁面1
0に沿って図6において右方(又は左方でもよい)に弧
状に略90度湾曲させて天井面52まで導き、このとき
一対のチューブ4,6を幾分ねじるように湾曲させ、し
かる後、天井面52に沿って壁面10から離れる方向に
弧状に略90度湾曲させ、その後天井面52に沿って直
線状に導く。チューブ4,6を壁面10に沿って湾曲さ
せることにより、この湾曲部が壁面10から部屋側に大
きく突出するのを防止することができ、またその後チュ
ーブ4,6を天井面52に沿って湾曲させることによ
り、この第2の湾曲部が天井面52から部屋14に大き
く突出するのを防止することができ、壁面10と内装パ
ネルとの間の空間が小さくてくも、この空間を利用して
壁面10から天井面52に導くことができる。チューブ
4,6をこのように導くことによって、図6から理解さ
れる通り、壁面10に沿って延びるチューブ4,6の第
1の部分と、天井面52に沿って延びるチューブ4,6
の第2の部分とは、所定間隔ずれて実質上垂直に配置さ
れ、壁面10に沿って延びるチューブ4,6を天井面5
2に沿って部屋の内側に導くことができる。
【0033】尚、一対のチューブ4,6が壁面10に実
質上垂直な垂直面内にて間隔を置いて延びている場合、
これらチューブ4,6は第2の実施形態と同様にして湾
曲されて壁面10から天井面52に導かれる。このよう
な冷暖房装置においては、冷暖房用輻射パネル及び保護
パネル26,28の表面に吸放湿性のある珪藻土等の吸
放湿材を塗布するのが望ましく、このように吸放湿材の
層を設けることによって、冷却時の結露の発生を防止す
ることができる。
【0034】以上、本発明に従う配管の取付工法を用い
た種々の実施形態について説明したが、本発明はこれら
に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱するこ
となく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、図示
の形態では、配管が2本のチューブ4,6から構成さ
れ、これらのチューブ4,6の第1の部分4a,6aが
ラミネート20によって覆われたものに適用して説明し
たが、ラミネート20に全く覆われていないものにも適
用することができる。
【0035】また、例えば、図示の形態では、配管が2
本のチューブから構成されたものに適用して説明した
が、これに限定されることなく、1本又は3本以上のチ
ューブから構成されたものにも同様に適用することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1の配管の取付工法によ
れば、第1の壁面に沿って弧状に湾曲した後第2の面に
沿って弧状に湾曲して導くので、配管の湾曲部が第1及
び第2の面の内側に大きく突出するようになることはな
く、小さな空間を利用して第1の面から第2の面に導く
ことができる。
【0037】また、本発明の請求項2の配管の取付工法
によれば、第1及び第2のチューブを第1の面に沿って
湾曲するとき、ねじりながら湾曲させるので、第1の面
に実質上平行な平行面内にて間隔を置いて延びる第1及
び第2のチューブを第1の面から第2の面に所要の通り
に導くことができる。
【0038】また、本発明の請求項3の配管の取付工法
によれば、第1及び第2のチューブをこの第1の面に沿
って湾曲するとき、この状態を維持しながら湾曲させる
ので、第1の面に実質上垂直な垂直面内にて間隔を延び
る第1及び第2のチューブを第1の面から第2の面に所
要の通りに導くことができる。
【0039】更に、本発明の請求項4の配管の取付工法
によれば、床面に沿って湾曲される配管の部分は保護パ
ネルの下面に形成された案内溝に沿って湾曲されるの
で、この配管を所要の通りに湾曲することができ、また
この配管が外部に露出することもなく、配管の安全性も
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による取付工法の一例により配管を取り
付けた第1の実施形態を上方から見た断面図である。
【図2】図1の第1の実施形態を正面から見た断面図で
ある。
【図3】図1の第1の実施形態に用いる配管の一部を示
す部分斜視図である。
【図4】図1の第1の実施形態に用いる保護パネルを示
す底面図である。
【図5】本発明による配管の取付工法の他の例により配
管を取り付けた第2の実施形態を上方から見た断面図で
ある。
【図6】本発明による配管の取付工法の更に他の例によ
り配管を取り付けた第3の実施形態を簡略的に示す斜視
図である。
【図7】従来の配管の取付工法の一例により配管を取り
付けた例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 配管 4,6 チューブ 4a,6a チューブの第1の部分 4b,6b チューブの第2の部分 8 床暖房パネル 10 壁面 12 床面 14 部屋 16 内装パネル 18 空間 22,22A,22B 保護チューブ 26,28 保護パネル 42,44 案内溝 52 天井面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質上垂直に延びる第1の面から実質上
    水平に延びる第2の面に渡って可撓性の配管を引き回す
    配管の取付工法であって、 前記第1の面に沿って延びる配管を前記第1の面に沿っ
    て弧状に湾曲させ、しかる後前記2の壁面に沿って弧状
    に湾曲させ、前記第1の面に沿って延びる配管の第1の
    部分と、前記第2の面に沿って延びる配管の第2の部分
    とを、所定間隔ずらして実質上垂直に配置したことを特
    徴とする配管の取付工法。
  2. 【請求項2】 前記配管は、前記第1の面に実質上平行
    な平行面内にて間隔を置いて延びる第1及び第2のチュ
    ーブを備え、前記第1及び第2のチューブを前記第1の
    面に沿って湾曲させることによって、前記第1の面に実
    質上垂直な垂直面内にて間隔を置いて延びるようにし、
    しかる後前記第2の面に沿って弧状に湾曲させることを
    特徴とする請求項1記載の配管の取付工法。
  3. 【請求項3】 前記配管は、前記第1の面に実質上垂直
    な垂直面内にて間隔を置いて延びる第1及び第2チュー
    ブを備え、前記第1及び第2のチューブを前記垂直面内
    にて間隔を置いた状態にて前記第1の壁面に沿って湾曲
    させ、しかる後前記第2の面に沿って弧状に湾曲させる
    ことを特徴とする請求項1記載の配管の取付工法。
  4. 【請求項4】 前記配管は床暖房用配管であり、前記第
    1の面は壁面であり、前記第2の面は床面であり、この
    床面には床暖房用パネル及びこの床暖房用パネルと厚さ
    が実質上等しい保護パネルとが組み合わされて配設さ
    れ、前記床面に沿って弧状に湾曲される前記配管の部分
    は前記保護パネルの下面に形成された案内溝に沿って導
    かれることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の配管の取付工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121764A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Daikin Ind Ltd 温調装置の室外ユニット

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