JPH06323471A - 防火システム及び少なくとも１本のケーブル、管等を壁内の開口部を通じて液密及び気密様式にて通す方法 - Google Patents

防火システム及び少なくとも１本のケーブル、管等を壁内の開口部を通じて液密及び気密様式にて通す方法

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JPH06323471A
JPH06323471A JP4258346A JP25834692A JPH06323471A JP H06323471 A JPH06323471 A JP H06323471A JP 4258346 A JP4258346 A JP 4258346A JP 25834692 A JP25834692 A JP 25834692A JP H06323471 A JPH06323471 A JP H06323471A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液密様式及び気密様式にて壁に少なくとも１
本のケーブル、管等を通す経済的な耐熱性及び防火シス
テム並びにその方法を提供すること。 【構成】 液密性及び気密様式にて壁の開口部を通じて
少なくとも１本のケーブル、管等を通す防火システムで
あって、防火手段が含まれ当該防火手段は少なくとも部
分的に前記開口部内に設けることが出来、更に、通すべ
き前記少なくとも１本のケーブル、管等の周りに少なく
とも部分的に設けることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は壁内の開口部を通じて少
なくとも１本のケーブル、管等を液密及び気密様式にて
通す防火システムに関するものである。
【０００２】本発明は更に前記システムを使用して少な
くとも１本のケーブル、管等を壁内の開口部を通じて液
密及び気密様式にて通す方法に関するものである。
【０００３】
【従来の技術】こうした防火システムとこうした方法に
ついては欧州特許第０、１８３、３００号から公知であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この公知のシステム及
びこの公知の方法の欠点は、妥当な防火性、液密性と気
密性を得る目的上、この公知のシステムをコスト高で手
間がかかるだけでなく、或る量の事前工事を必要とする
壁のいずれかの側に設置しなければならない点である。
別の欠点は、例えば、火事の場合に通路の周りの温度が
上昇してその温度上昇に加えて電線等の被覆材が溶融す
る場合少なくとも１本のケーブル、管等の通路の耐火
性、液密性及び気密性の一部が失われることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は少なくと
も１本のケーブル、管等を壁を通じて液密及び気密様式
にて通し、温度の上昇時にも例えば電線の被覆部分がそ
れにより溶ける可能性がないようにした経済的な耐熱防
火システム及びその方法を提供することにある。
【０００６】前記目的を達成するため導入部分で説明し
た種類のシステムは本発明に依れば少なくとも部分的に
開口部内に設けることが出来、少なくとも部分的にその
通過すべき１本のケーブル、管等の周りに設けることが
出来る耐火手段が含まれることを特徴としている。この
手段は例えば好適には開口部の「堅固性」の十分な度合
いが常時実現されるよう熱の影響下で膨張出来る耐火性
ゴムを含む。この膨張の付加的利点はこうして長い且つ
熱に対する耐性が良好な「通路質量体」が得られること
にある。更に、耐熱性ゴムは好適には煙指数が低く、そ
のため火事の存在下でゴムで出される煙が毒性の無いも
のになる。
【０００７】密封的に壁内における開口部内に設けるこ
とが出来る枠が装備してある本発明によるシステムの一
実施態様は、防火手段が少なくとも部分的に枠内、通過
すべき少なくとも１本のケーブル、管等の周りに少なく
とも部分的に設けることが出来ることを特徴としてい
る。
【０００８】本発明によるシステムの他の実施態様は、
通すべきケーブル、管等の周りに設けるべきスリーブの
形状にて実質的に防火手段が形成されることを特徴とし
ている。当該スリーブは好適にはそのスリーブを既に装
備したケーブル、管等の周りに容易に設けることが出来
るよう連続したスロットを設けている。好適には、これ
らのスリーブの厚さは薄いケーブル、管等と厚いケーブ
ル、管等の間に最低６ｍｍから最大１０ｍｍの距離が維
持されるような厚さになっている。本発明によるシステ
ムの他の実施態様は、少なくとも１本のケーブル、管等
の周りに隔置関係的に少なくとも２個のスリーブを設け
て開口部／枠内に中間空間部を開いて残すことが出来る
ことを特徴としている。空気が充填されるこの中間空間
部の存在の結果、高い断熱性が得られる。
【０００９】本発明によるシステムの他の実施態様は通
過すべき少なくとも１本のケーブル、管等の周りに最初
に防火手段を設け、引き続き前記充填手段が開口部／枠
内の残りの空間の少なくとも１部分内に設けることが出
来ることを特徴としている。好適には、防火充填手段は
実質的にスリーブの形状に形成され、これは全て防火手
段のスリーブと対応している。防火手段の好適実施態様
における特定のゴム特性に関連して先に説明した内容は
ここでも防火充填手段に適用する。防火充填手段として
のスリーブの使用における重要な利点は高程度の断熱作
用が得られるよう十分な量の空気が開口部／枠内に存在
することにある。好適には、このシステムには例えばゴ
ム性棒の形状になったマーキング手段が含まれ、このマ
ーキング手段は充填手段として作用するスリーブ内に設
けることが出来、そのため前記棒は作動中、開口部／枠
を越えて突出し、そこで貫通させるケーブルに対してど
のスリーブが依然利用可能であるかを示す。
【００１０】本発明によるシステムの他の実施態様は、
防火手段−おそらくは防火充填手段が設けられた後、開
口部の少なくとも一方の開口側に密封的に設けることが
出来る耐熱性及び／又は液体をはじく材料が含まれるこ
とを特徴としている。この耐熱性及び／又は液体をはじ
く材料の存在はこのシステムの液密性と気密性を高め
る。
【００１１】本発明の他の重要な局面は以下の通りであ
る。多くの事例では建物の火災時に火が例えば建物の換
気シャフトといったその壁の開口部に沿って迅速に広が
ることが示されている。明らかに、これはその建物内の
人間や生き物及び重要な品物並びにその建物自体を助け
るという努力の観点から極めてマイナスの現象である。
本発明の目的はこうした問題に対する解決策を提供する
ことにある。従って、システムと方法には好適には前記
開口部に少なくと部分的に設けることが出来る１個又は
複数個のスリーブの形態にて実質的に形成された防火手
段が含まれることを特徴とする、建物の壁内の開口部
（例えば、換気シャフト）に沿って火が進展するのを防
止する防火システムと方法が提案される。
【００１２】図面に示された図を参照して本発明につき
更に説明する。
【００１３】
【実施例】図１において、枠１を識別することが出来、
この枠は船舶の鋼製デッキ又はバルブ・ヘッドに設けら
れた開口部内に設置される。枠１には鋼製デッキの面内
に位置付けられた支持フランジ２が含まれる。
【００１４】枠１が密封的に開口部内に設置された後、
電線３が枠１を通じて引き出される。次に、防火ゴムの
スリーブ４が各電線３の周りに設けられる。これは全て
スリーブ４に連続スロット５（図３）が設けられること
から一層容易に行うことが出来る。引き続き、枠１内の
残りの空間には同じ防火ゴム製のスリーブ４が充填され
る。最後に、防火性及び／又は液体をはじく材料６が枠
１のいずれか一方の開き側に設けられる。当該材料６は
空気の湿度とあわせて２４時間以内にゴム製材料に加硫
化するよう良好な接着特性を有するよう選択されてい
る。おそらくは防火性及び／又は液体をはじく材料６の
外面はウェット・ナイフで滑らかに出来る。防火性及び
／又は液体をはじく材料６の存在により電線３の液密性
及び気密性通過が補償される。適用後、耐熱性及び／又
は液体をはじく材料６が（充填手段として機能する）ス
リーブ４の間とスリーブ４の内部並びに（電線３の周り
に設けてある）スリーブ４の間に存在することから正し
く接合容量の高い極めて安定した装置全体が得られる。
図１においては、耐熱性及び／又は液体をはじく材料６
が部分的に残されること及び枠１内の右側の開口部が図
１を不必要に複雑にすることが無いよう空の状態で示さ
れていることに注目されよう。
【００１５】図２において、図１の部品に対応する部品
には同じ参照番号が付けてある。スリーブ４の中心軸線
は７で示してあることに注目される。最上方にあるスリ
ーブ４は枠１内の電線３上方の空間を満たすのを助け
る。
【００１６】図３は連続スロット５が備えられた２個の
ゴム製スリーブ４を周りに設けてある管７’を模式的断
面で示す。
【００１７】図４において、本発明によるシステムの他
の実施態様が識別出来、この実施態様においては２個の
ゴム製スリーブ４’が隔置関係的に電線３の周りに設け
られ空気絶縁空間８を開いて残している。補強手段とし
て機能し且つスリーブ４’をともに保つため鉄製片体９
が設けてある。残りの空間内には本明細書で既に説明し
た様式にてスリーブ４が設けられ、耐熱性及び／又は水
をはじく材料６が設けてある。
【００１８】図５には本発明によるシステムの他の実施
態様（請求項１０）が識別出来、壁に対して固定する防
火換気ダクトの枠１０、枠１０のフランジの上部に固定
する防火換気ダクトの前板１２及び（時折、洗浄化のた
め除去出来る）防火ゴムのスリーブ１２が示してある。
スリーブ１２はＰＶＣ挿入体１３（厚さ３．２ｍｍ），
膨張するハロゲンの無い防火ゴム１４（厚さ５ｍｍ）及
び防火ゴム１４に対して膨張率の低いハロゲンの無い膨
張する防火ゴム１５（厚さ４ｍｍ）から成っている（図
６）。
【００１９】火事の場合、換気スリーブ１２内側の防火
ゴム１５はスリーブ１２の開口部を通る高温空気の流れ
により膨張して防火換気ダクトの換気開口部を閉じる。
温度が上昇すると直ちに換気スリーブ１２の外側にある
防火ゴム１４がＰＶＣ挿入体１３を絞り出す。枠１０の
両側にあるワイヤ・メッシュは膨張するゴム質量体が逃
げるのを防止する。防火ゴムはこの様にしてゴムとプラ
スチックの固体質量体を作成し（膨張したゴムの見掛け
の絶縁特性のため直接絞り後に固くなる）、これが火災
中の優れた機械的安定性をもたらす。
【００２０】図７はそれぞれ四角形、矩形又は円形の枠
１０に対するスリーブ１２の多数のダクト・アッセブリ
ーを示す。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるシステムの一実施態様の斜視図。
【図２】図１に示されたシステムの模式横断面図。
【図３】２個のスリーブが周りに設けてあるケーブル、
管等の模式的横断面図。
【図４】本発明によるシステムの他の実施態様の模式的
長手方向断面図。
【図５】本発明によるシステムの他の実施態様の部分的
に分解した斜視図。
【図６】図５のスリーブの斜視図。
【図７】図６に示された如きスリーブ用の多数の管アッ
セブリーを示す。
【符号の説明】
１…枠 ２…支持フラン
ジ ３…電線 ４，４’…スリーブ ５…連続スロット ６…液体をはじ
く材料 ８…空気絶縁空間 ９…鉄製片体 １０…枠 １４，１５…防火ゴム １３…ＰＶＣ挿入体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも１本のケーブル、管等を壁内
    の開口部を通じて液密及び気密様式にて通す防火システ
    ムであって、少なくとも部分的に前記開口部内に設ける
    ことが出来且つ通すべき前記少なくとも１本のケーブ
    ル、管等の周りに少なくとも部分的に設けることが出来
    る防火手段を含むことを特徴とする防火システム。
  2. 【請求項２】 壁内の開口部内に密封的に設けることが
    出来る枠が前記システムに設けてある請求項１のシステ
    ムであって、前記防火手段が少なくとも部分的に前記枠
    内及び通過すべき前記少なくとも１本のケーブル、管等
    の周りに設けることが出来ることを特徴とするシステ
    ム。
  3. 【請求項３】 防火手段が通過すべきケーブル、管等の
    周りに設けられるスリーブの形状に実質的に形成される
    ことを特徴とする請求項１又は請求項２のシステム。
  4. 【請求項４】 少なくとも２個のスリーブが少なくとも
    １本のケーブル、管等の周りに隔置関係的に設けること
    が出来、開口部／枠内に中間空間を開いて残しているこ
    とを特徴とする請求項３のシステム。
  5. 【請求項５】前記システムに防火充填手段が設けられ、
    かくして最初に防火手段がその通過する少なくとも１本
    のケーブル、管等の周りに設けられ、かくして引き続
    き、前記充填手段が開口部／枠の残りの空間の少なくと
    も一部分に設けられ得ることを特徴とする前記各請求項
    のシステム。
  6. 【請求項６】 前記防火充填手段が実質的にスリーブの
    形状に形成してあることを特徴とする請求項５のシステ
    ム。
  7. 【請求項７】 前記システムに防火充填手段として作用
    するスリーブに設けることが出来るマーキング手段が含
    まれていることを特徴とする請求項６のシステム。
  8. 【請求項８】 前記システムに耐熱及び／又は液体はじ
    き材料が含まれ、当該材料が防火手段、おそらくは防火
    充填手段の提供後に開口部の少なくと１つの開口側に密
    封的に設けることが出来ることを特徴とする請求項前記
    各項のシステム。
  9. 【請求項９】 前記各項記載のシステムを使用して壁の
    開口部を通じて少なくとも１本のケーブル、管等を液密
    及び気密様式にて通す方法。
  10. 【請求項１０】 建物の壁の開口部（例えば換気シャフ
    ト）内に少なくとも部分的に設けることが出来る、好適
    には実質的に１個又は複数個のスリーブの形態に形成さ
    れた防火手段が含まれることを特徴とする前記開口部に
    沿って火災が広がるのを防止する防火システム及びその
    方法。
JP25834692A 1991-09-27 1992-09-28 防火システム及び少なくとも１本のケーブル、管等を壁内の開口部を通じて液密及び気密様式にて通す方法 Expired - Lifetime JP3295140B2 (ja)

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NL9101637 1991-09-27

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