JP2000145850A - ブレーキシュー及びその製造方法 - Google Patents

ブレーキシュー及びその製造方法

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JP2000145850A
JP2000145850A JP10323263A JP32326398A JP2000145850A JP 2000145850 A JP2000145850 A JP 2000145850A JP 10323263 A JP10323263 A JP 10323263A JP 32326398 A JP32326398 A JP 32326398A JP 2000145850 A JP2000145850 A JP 2000145850A
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Japan
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shoe
friction lining
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metal
brake
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JP10323263A
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English (en)
Inventor
Akio Kono
明夫 河野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽合金製のシュー本体を有するブレーキシュ
ーにおいて,シュー本体と摩擦ライニングとの面倒な分
離作業を予め行わずとも,溶解による材料の再利用を可
能にして再利用コストの低減を図る。 【解決手段】 軽合金製のシュー本体2と,このシュー
本体2に固着される摩擦ライニング4とからなるブレー
キシューにおいて,シュー本体2に鋳包み結合される鉄
製シュープレート3の表面に,金属系焼結材の摩擦ライ
ニング4を拡散接合し,合成樹脂を一切含まない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,車両のドラムブレ
ーキやディスクブレーキに適用されるブレーキシュー,
特に,軽合金製のシュー本体と,このシュー本体に固着
される摩擦ライニングとからなるブレーキシュー及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,かゝるブレーキシューでは,摩擦
ライニングに合成樹脂系の摩擦材が用いられ,これがシ
ュー本体に接着剤により接合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのようなブレ
ーキシューの用済み後,その材料を溶解して再利用する
場合には,予め軽合金製のシュー本体と合成樹脂系の摩
擦ライニングとを分離しなければならが,その分離には
多大の労力と時間を要するので,その材料の再利用コス
トは高くならざるを得なかった。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,シュー本体と摩擦ライニングとの面倒な分離作業
を予め行わずとも,溶解による材料の再利用を可能にし
て再利用コストの低減に大きく寄与し得る,前記ブレー
キシュー及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,軽合金製のシュー本体と,このシュー本
体に固着される摩擦ライニングとからなるブレーキシュ
ーにおいて,前記シュー本体に鋳包み結合される鉄製シ
ュープレートの表面に,金属系焼結材製の摩擦ライニン
グを金属接合したことを第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,鉄製のシュープ
レートと金属系焼結材の摩擦ライニングとの金属接合,
並びに鉄製のシュープレートと軽合金製のシュー本体と
の鋳包み結合により,金属系焼結材の摩擦ライニングを
軽合金製のシュー本体に強固に固着することができる。
【0007】しかも,その構成要素及び接合部には,合
成樹脂が一切用いられていないので,用済みのブレーキ
シューの材料を再利用する際には,ブレーキシュー全体
をそのまゝ加熱し,融点の差を利用してシュー本体と,
シュープレート及び摩擦ライニングとを溶解分離するこ
とにより,それぞれの材料の再利用が可能となる。
【0008】また本発明は,鉄製のシュープレート上
で,金属系焼結材を加圧,加熱して摩擦ライニングを成
形しながら,これをシュープレートに拡散接合する工程
と,前記シュー本体の鋳造時,これに前記シュープレー
トを鋳包む工程とを用いて,前記ブレーキシューを製造
することを第2特徴とする。この場合,摩擦ライニング
の成形,接合工程と,シュープレートの鋳包み工程との
経時的な前後関係は問わない。
【0009】この第2の特徴によれば,摩擦ライニング
の成形と同時に,それとシュープレートとの接合を達成
でき,またシュー本体の成形と同時に,それとシュープ
レートとの結合を達成でき,したがって接着剤を使用す
ることなく,軽合金製のシュー本体に金属系焼結材の摩
擦ライニングを強固に固着することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0011】図1は本発明に係るブレーキシューの正面
図,図2は図1の1−1線断面図,図3は図1の3−3
線断面図,図4は上記ブレーキシューの製造工程説明図
である。
【0012】先ず,図1〜図3により,本発明に係るブ
レーキシューについて説明する。
【0013】ブレーキシュー1は,自動二輪車のドラム
ブレーキ用であって,軽合金,例えばアルミニューム合
金製で半円環状のシュー本体2と,このシュー本体2の
外周面に鋳包み結合される,鉄製で円弧状のシュープレ
ート3と,このシュープレート3の外周面に金属結合さ
れる金属系焼結材の摩擦ライニング4とから構成され
る。シュープレート3及び摩擦ライニング4の金属接合
には,拡散結合やロー付けが用いられる。
【0014】シュープレート3は,何れも鋼板からなる
円弧状の周壁板3aと腹板3bとを横断面T字状に結合
して構成される。即ち,周壁板3aには,その周方向に
並ぶ複数の結合孔5…が穿設され,これら結合孔5…を
貫通する複数の結合片6…が腹板3bの一側縁に突設さ
れ,結合孔5…を貫通した複数の結合片6…の先端部を
周壁板3aの外周面上で交互に反対方向へかしめること
により,周壁板3a及び腹板3bは一体に結合される。
その腹板3bには複数のアンカ孔7…が穿設される。
【0015】腹板3bは,シュー本体2の鋳造時,これ
に鋳包まれることにより,シュー本体2に結合されるも
ので,上記アンカ孔7…にシュー本体2の材料が充填さ
れることにより,その結合強度が高められる。
【0016】シュー本体2の一端には,ブレーキのバッ
クプレートに固定されたアンカピン(図示せず)に支承
される半円筒状の揺動支点凹部8が形成され,その他端
には,拡張カム(図示せず)が係合する鋼板製の受圧板
9が鋳包まれる。その受圧板9を拡張カムで押圧して,
ブレーキシュー1を前記アンカピン周りに半径方向外方
へ揺動すれば,車輪と共に回転するブレーキドラム(図
示せず)の内周面に摩擦ライニング4を圧接させて,車
輪に制動をかけることができる。
【0017】而して,シュー本体2がアルミニューム合
金からなり,摩擦ライニング4が金属系焼結材からなる
にも拘らず,シュー本体2に鋳包み結合される鋼板製の
シュープレート3に摩擦ライニング4が金属結合される
ので,シュープレート3を介してシュー本体2及び摩擦
ライニング4を強固に固着することができる。
【0018】しかも,このブレーキシュー1の構成要素
及び接合部には,合成樹脂が一切使用されないので,こ
のブレーキシュー1の用済み後,その材料を再利用する
際には,ブレーキシュー1全体をそのまゝ加熱し,融点
の差を利用してシュー本体2と,シュープレート3及び
摩擦ライニング4とを溶解分離することにより,それぞ
れの材料の再利用が可能であり,その材料の再利用コス
トを大幅に低減することができる。
【0019】次に,図4を参照しながら上記ブレーキシ
ュー1の製造方法について説明する。
【0020】先ず,図4(A)に示すように,鋼板製の
シュープレート3と,金属系焼結材粉末を加圧してなる
ライニング予備成形体04とを個別に製作する。次い
で,同図(B)に示すように,シュープレート3の外周
面にライニング予備成形体04を載せ,このライニング
予備成形体04をシュープレート3上で再加圧しなが
ら,これらを焼結炉で所定時間加熱すれば,金属系焼結
材の摩擦ライニング4が完成すると同時に,これとシュ
ープレート3との拡散結合が行われる。その後,シュー
本体2を鋳造する際,その金型の定位置に上記シュープ
レート3をセットして,アルミニューム合金を鋳込め
ば,シュー本体2の成形と同時に,それとシュープレー
ト3との鋳包み結合が行われ,同図(C)に示すような
ブレーキシュー1を得ることができる。
【0021】こうすることにより,接着剤を使用するこ
となく,アルミニューム合金製シュー本体2に金属系焼
結材の摩擦ライニング4を強固に固着することができ,
製造コストの低減にも寄与することができる。
【0022】本発明は上記各実施例に限定されるもので
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば,鋼板製のシュープレート3におけ
る周壁板3a及び腹板3bの結合に溶接を用いることも
できる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,軽合金製のシュー本体と,このシュー本体に固着さ
れる摩擦ライニングとからなるブレーキシューにおい
て,前記シュー本体に鋳包み結合される鉄製シュープレ
ートの表面に,金属系焼結材製の摩擦ライニングを金属
接合したので,金属系焼結材の摩擦ライニングを鉄製の
シュープレートを介して軽合金製のシュー本体に強固に
固着することができる。しかも,その構成要素及び接合
部には,合成樹脂が一切用いられていないので,用済み
のブレーキシューの材料を再利用する際には,予めシュ
ー本体と摩擦ライニングとを分離するような面倒な作業
は行わず,ブレーキシュー全体をそのまゝ加熱し,融点
の差を利用してシュー本体と,シュープレート及び摩擦
ライニングとを溶解分離することにより,それぞれの材
料の再利用が可能となり,材料の再利用コストを大幅に
低減することができる。
【0024】また本発明の第2の特徴によれば,鉄製の
シュープレート上で,金属系焼結材用粉末を加圧,加熱
して摩擦ライニングを成形しながら,これをシュープレ
ートに拡散接合する工程と,前記シュー本体の鋳造時,
これに前記シュープレートを鋳包む工程とを用いてブレ
ーキシューを製造するので,接着剤を使用することな
く,軽合金製のシュー本体に金属系焼結材の摩擦ライニ
ングを強固に固着することができ,製造コストの低減に
も寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキシューの正面図。
【図2】図1の1−1線断面図。
【図3】図1の3−3線断面図。
【図4】上記ブレーキシューの製造工程説明図。
【符号の説明】
1・・・・ブレーキシュー 2・・・・シュー本体 3・・・・シュープレート 4・・・・摩擦ライニング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽合金製のシュー本体(2)と,このシ
    ュー本体(2)に固着される摩擦ライニング(4)とか
    らなるブレーキシューにおいて,前記シュー本体(2)
    に鋳包み結合される鉄製シュープレート(3)の表面
    に,金属系焼結材の摩擦ライニング(4)を金属接合し
    たことを特徴とする,ブレーキシュー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブレーキシューの製造方
    法であって,鉄製のシュープレート(3)上で,金属系
    焼結材を加圧,加熱して摩擦ライニング(4)を成形し
    ながら,これをシュープレート(3)に拡散接合する工
    程と,前記シュー本体(2)の鋳造時,これに前記シュ
    ープレート(3)を鋳包む工程とを有することを特徴と
    する,ブレーキシューの製造方法。
JP10323263A 1998-11-13 1998-11-13 ブレーキシュー及びその製造方法 Pending JP2000145850A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006507457A (ja) * 2002-11-22 2006-03-02 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング ドラムブレーキ及びドラムブレーキ用のシュー
CN107387606A (zh) * 2017-09-18 2017-11-24 江苏三志制动器有限公司 一种加强型精密铸造制动蹄总成
DE202017006610U1 (de) * 2017-12-21 2019-03-22 Gfa Gothaer Fahrzeugachsen Gmbh Bremsbacke einer Fahrzeug-Trommelbremse

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CN107387606A (zh) * 2017-09-18 2017-11-24 江苏三志制动器有限公司 一种加强型精密铸造制动蹄总成
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