JP2004138209A - 無段変速機用プーリ - Google Patents
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Abstract
【課題】シャフトに設けられる周溝部に十分な軟化金属を充填でき、フランジ部とプーリ部との結合強度が高い無段変速機用プーリの製造方法を提供する。
【解決手段】鋼製のシャフト1にフランジ部2を一体に設け、このフランジ部2の第1接合面2aに軽合金製のプーリ部10のベルト接触面11と対向する背面側の第2接合面12aを摩擦圧接により接合する。第2接合面は、内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくしてあり、摩擦圧接により軟化した軽合金の一部がシャフト1の周溝部3に充填される。
【選択図】 図2
【解決手段】鋼製のシャフト1にフランジ部2を一体に設け、このフランジ部2の第1接合面2aに軽合金製のプーリ部10のベルト接触面11と対向する背面側の第2接合面12aを摩擦圧接により接合する。第2接合面は、内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくしてあり、摩擦圧接により軟化した軽合金の一部がシャフト1の周溝部3に充填される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無段変速機用プーリの製造方法、特に鋼製のシャフトと軽合金製のプーリ部とからなる複合構造のプーリの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開昭63−104790号公報
従来より、Vベルトを用いて自動変速を行なう種々の無段変速機が実用化されているが、特に軽量化や放熱性の改善のために、プーリ部をアルミ合金などの軽合金で構成することが行われている。その場合、動力伝達軸(シャフト)は伝達トルクに対する耐久性を確保するため、鋼材を用いるのが望ましい。よって、ベルトと摩擦するプーリ部のみが軽合金化の対象となる。
【0003】
このとき、鋼製のシャフトとアルミ合金製のプーリ部とを高強度に接合する必要があるが、従来の鋼とアルミ合金の高強度接合技術としては、「鋳込み」、「圧入」、「ねじの締付を利用した締結」などが考えられる。しかし、いずれの方法も、品質管理工程が多くかかったり、機械加工の必要な部分が多くなるなどの理由から、コスト高となっていた。
【0004】
そこで、特許文献1に記載のように、アルミ製のプーリ部と鋼製のシャフトとを摩擦接合によって接合させる方法が提案されている。この方法は、アルミ製のプーリ部の内径を鋼製のシャフトの外径よりも小さくし、プーリ部を固定しシャフトを回転させて接合面を接触させ圧力を加えて挿入後、シャフトの回転を停止し、さらに加圧して接合するものである。
【0005】
上記接合方法の場合には、プーリ部の内周面とシャフトの外周面とが接合面となるため、プーリ部にかかる推力(軸方向荷重)が接合面に対して剪断方向に作用する。そのため、接合強度を上げるためにはプーリ部とシャフトとの接合幅を大きく取らなければならず、プーリ部の内径部の肉厚が大きくなり、重量が大きくなるという欠点がある。
また、プーリ部とシャフトとの接合面積が小さいため、プーリ部に対してベルト推力が作用したとき、プーリ部がシャフトに対して傾いたり、シャフトとの接合部に亀裂などが発生しやすく、ベルト推力に対する剛性が低いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願出願人は、図4,図5に示すように、鋼製シャフト20にフランジ部21を設け、このフランジ部21と軽合金製のプーリ部30の背面とを相対回転させながら摩擦圧接により接合することで、接合強度の高く、ベルト推力に対する剛性が高い無段変速機用プーリを提案した(特願2001−271291号)。
図4,図5において、フランジ部21の一側面に第1接合面22が形成され、これと対向するプーリ部30の背面に凹状の第2接合面32が形成されている。なお、31はベルト接触面である。この無段変速機用プーリの場合、プーリ部30の内径部とシャフト20との結合強度を高めるため、フランジ部21の第1接合面22に隣接するシャフト20の外周部に、軟化した金属(軽合金)を充填するための周溝部23を形成してある。
【0007】
上記構造の場合、第1接合面22と第2接合面32とが平行な面で形成されているので、摩擦圧接時に第1接合面22と第2接合面32とが全面で摩擦する。ところが、摩擦面における外周側の周速度が大きく、外周側が内周側に比べて温度が高くなるので、外周側が先に軟化し、内周側が硬いままという状態になる。このような軟化温度の違いと、摩擦圧接時の遠心力とによって、軟化金属が外周側に集まりやすい。そのため、十分な軟化金属を周溝部23に充填できず、シャフト20とプーリ部30との間で所望の結合強度が得られない場合があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、シャフトに設けられる周溝部に十分な軟化金属を充填でき、フランジ部とプーリ部との結合強度が高い無段変速機用プーリの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、鋼製のシャフトと軽合金製のプーリ部とからなる無段変速機用プーリの製造方法において、上記プーリ部と接合される第1接合面を有するフランジ部を一体に設けるとともに、上記フランジ部の第1接合面に隣接するシャフトの外周面に周溝部を形成したシャフトを準備する工程と、ベルト接触面と対向する背面に、内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくした第2接合面を形成したプーリ部を準備する工程と、上記フランジ部の第1接合面とプーリ部の第2接合面とを相対回転させながら摩擦圧接により接合するとともに、軟化した金属の一部を上記周溝部に充填する工程と、を有する無段変速機用プーリの製造方法を提供する。
【0010】
シャフトのフランジ部の第1接合面とプーリ部の背面の第2接合面とを接触させ、両接合面を相対回転させながら摩擦圧接させると、接合部にはフランジ部とプーリ部との相互拡散による冶金的な接合力が働き、剛体結合される。軸方向に対面するプーリ部の第2接合面とシャフトのフランジ部の第1接合面とが対面接合するので、プーリ部に推力が作用しても、プーリ部の倒れをシャフトのフランジ部で確実に支えることができる。そのため、プーリ部とシャフトとの接合幅を小さくでき、軸方向に薄型のプーリを構成できる。
また、フランジ部の第1接合面に隣接するシャフトの外周面に周溝部を形成し、この周溝部に摩擦圧接により軟化した軽合金の一部を充填している。特に、プーリ部の第2接合面は内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくしてあるので、摩擦圧接時に内周側が先に摩擦され、軟化した金属がプーリ部の内径部へ多く移動する。そのため、周溝部およびシャフト外周とプーリ部内周との隙間を軟化金属で確実に埋めることができる。周溝部に充填され硬化した軽合金がアンカー効果を発揮するので、プーリ部の内径部とシャフト(フランジ部)との接合強度が向上する。
【0011】
請求項2のように、フランジ部の第1接合面に、プーリ部のベルト接触面と同方向に傾斜したテーパ面を形成し、プーリ部の接合前の第2接合面に、第1接合面より頂角の大きなテーパ面を形成するのがよい。
この場合には、最初に摩擦圧接される面が内周側のみであり、その後、圧接が進行するにつれて摩擦面が外周側へ拡大する。このように、摩擦面が逐次拡大することで、軽合金製のプーリ部の接合面に存在する酸化皮膜は確実に破壊され、接合完了状態では酸化皮膜は確実に除去された状態で接合される。そのため、接合信頼性が高くなる。
なお、フランジ部の第1接合面の頂角をプーリ部のベルト接触面の頂角とほぼ同一角度にした場合には、接合完了状態においてフランジの第1接合面とベルト接触面とが平行になるので、フランジ部の外周端に対応するプーリ部の肉厚減少を小さくでき、ベルト推力に対する強度を向上させることが可能となる。換言すれば、プーリ部全体の肉厚を小さくしながら、所望の強度を維持することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明にかかる無段変速機用プーリの一例を示し、図1は接合前、図2は接合途中、図3は接合後の状態を示す。
1は鋼製のシャフトであり、シャフト1には略円板状のフランジ部2が一体に形成されている。フランジ部2の一側面には、シャフト1の軸線に対して所定の頂角θ1 で傾斜したテーパ状の第1接合面2aが設けられている。この実施例では、第1接合面2aがフランジ2の内径部から外径部まで連続的に形成されている。第1接合面2aに隣接するシャフト1の外周面には、周溝部である肉ヌスミ部3が設けられている。
【0013】
10はアルミ合金よりなるプーリ部であり、プーリ部10の一側面にはテーパ状のベルト接触面11が設けられ、対向する背面にはフランジ部2よりやや大径な円形の凹部12が設けられている。凹部12の底面がフランジ部2の第1接合面2aと接合される第2接合面12aであり、この第2接合面12aはベルト接触面11の頂角θ2 より大きな頂角θ3 を持つテーパ面となっている。なお、この実施例では、第2接合面12aの内周部に、第2接合面12aより小さい頂角θ4 を持つテーパ面12bが形成されているが、このテーパ面12bは摩擦接合時にフランジ部2の第1接合面2aと第2接合面12aとがエッジ当たりするのを防止するためであり、省略してもよい。凹部12の外周部には、接合後においてフランジ部2の外周面2bを間隔をあけて取り囲む環状溝12cが形成されている。
【0014】
上記のように第1接合面2a、第2接合面12a、テーパ面12bには、軸線と直角なフラット面が存在せず、テーパ面のみで構成されている。第1接合面2a、ベルト接触面11、第2接合面12aおよびテーパ面12bのそれぞれの頂角θ1 〜θ4 は次のように設定されている。
θ1 =θ2 =θ4 <θ3
ここでは、θ1 =θ2 =θ4 =77°、θ3 =83°に設定した。
【0015】
次に、プーリ部10をシャフト1のフランジ部2と接合する方法を説明する。
図2に示すように、プーリ部10を図示しない固定装置によって固定するとともに、プーリ部10の中心穴13をシャフト1に挿入し、シャフト1を回転させながらフランジ部2をプーリ10の背面(第2接合面12a)方向に押し付けることで、フランジ部2の第1接合面2aとプーリ部10の第2接合面12aとを摩擦圧接させる。なお、プーリ部10を固定し、シャフト1を回転させる方法に代えて、シャフト1を固定し、プーリ部10を回転させて接合してもよい。このとき、第2接合面12aの頂角θ3 が第1接合面2aの頂角θ1 より大きく設定されているので、第2接合面12aの内周側(テーパ面12b)が先に摩擦され、軟化したアルミ合金がシャフト1の肉ヌスミ部3および中心穴13とシャフト1との隙間に充填され、冷却後、硬化する。そのため、シャフト1外周とプーリ部10内周との隙間を軟化金属で確実に埋めることができ、両者の結合強度を高くすることができる。摩擦圧接が進行すると、摩擦面が外周へ拡大し、軟化した金属は外径側へ流動して環状溝12cに溜められる(図3参照)。そのため、外径側へ流れた軟化金属が、プーリ部10の背面側へはみ出ることがない。
【0016】
上記のように第1接合面2aと第2接合面12aとの間に、鋼とアルミの相互拡散による冶金的な接合力が働くと同時に、シャフト1に設けた肉ヌスミ部3にアルミ合金が充填されて機械的な結合力が働くので、シャフト1とプーリ部10とは高強度に接合される。また、圧接後の冷却によりアルミ合金が硬化する時、鋼とアルミの熱収縮差によって肉ヌスミ部3に充填されたアルミに締付力が作用するので、一層強固な結合が行われる。
また、第2接合面12aの頂角θ3 が第1接合面2aの頂角θ1 より大きく設定されているので、プーリ部10の第2接合面2aの内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくすることができる。そのため、多くの軟化金属(アルミ)が肉ヌスミ部3へと充填され、プーリ部10とシャフト1とを強固に固定することができる。
さらに、摩擦圧接時に第2接合面12aの内周側が先に摩擦され、摩擦圧接が進行するに従い逐次摩擦面が外周へ拡大するようにしたので、第2接合面12aに存在する酸化皮膜は確実に破壊され、外周側へ排出される。そのため、接合状態では第1接合面2aとプーリ部10との間には酸化皮膜が殆ど存在せず、接合信頼性が高くなる。
【0017】
図3に示すように、シャフト1とプーリ部10とを結合したプーリにVベルトBを巻き掛けて駆動すると、プーリ部10の外径部が推力によって矢印方向F1へ押される。そのため、プーリ部10にはモーメントMが作用し、プーリ部10の内径部が矢印F2のように反対方向へ変位しようとする。これに対し、鋼よりなるフランジ部2がプーリ部10を背後から支えるので、プーリ部10の傾きや撓みを抑制できるとともに、肉ヌスミ部3に充填されたプーリ部10のアルミ合金がアンカー効果を発揮し、プーリ部10の内径部の浮き上がりや亀裂を防止できる。そのため、ベルト推力に対して剛性の高い無段変速機用プーリとなる。
また、推力F1によってフランジ部2のエッジとプーリ部10のベルト接触面11とを結ぶ最短経路(図3に破線Lで示す)に最大荷重が作用するが、上記構造のプーリ部10の場合、接合状態においてプーリ部10のベルト接触面11とフランジ部2の第1接合面2aとがほぼ平行なテーパ面であるため、プーリ部10の半径方向に厚みの変化がなく、プーリ部10の破断を防止できる。換言すれば、プーリ部10の肉厚を殊更大きくしなくても、プーリ部10の破断を防止できる。
【0018】
本発明のプーリは、乾式Vベルトを用いた無段変速機に好適である。すなわち、乾式Vベルトを用いた無段変速機の場合、プーリ推力は湿式のVベルト式無段変速機に比べて約1/2〜1/3程度と低いので、プーリを鋼製のシャフトとアルミ合金製のプーリ部との複合材で構成しても十分な耐久性が得られ、大型バイク、軽自動車、小型自動車用の乾式ベルトを用いた無段変速機などに実用範囲を広げることができる。
【0019】
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
上記実施例では、フランジ部の第1接合面をプーリ部のベルト接触面と同一角度のテーパ面とし、プーリ部の接合前の第2接合面を第1接合面より頂角の大きなテーパ面としたが、これに限るものではない。
例えば、フランジ部の第1接合面をベルト接触面と異なる頂角のテーパ面としてもよいし、軸線に対し直角なフラット面としてもよい。
また、プーリ部の接合前の第2接合面をベルト接触面と逆方向に傾斜したテーパ面としてもよいし、テーパ面以外に、内径側と外径側との間に段差を持つ形状としてもよい。要するに、第2接合面は内周側の軟化代が外周側の軟化代に比べて大きいものであればよい。
本発明においてシャフトとは、中実のシャフトに限らず、中空のシャフト、スリーブ、ハブであってもよく、プーリの軸部を構成する部材であればよい。したがって、本発明のプーリは固定シーブに限らず、可動シーブにも適用できる。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、シャフトのフランジ部とプーリ部の背面とを摩擦圧接により接合したので、両金属の冶金的な接合力が働き、剛体結合される。しかも、軸方向に対面するプーリ部の背面とシャフトのフランジ部との対面接合であるから、プーリにかかる推力の方向が接合面に対してほぼ垂直方向となり、接合強度が高い。そのため、プーリ部とシャフトとの接合幅を小さくでき、軸方向に小型化できる。
摩擦圧接に必要な精度は、例えば圧入やねじ締結に比べて低い精度でよく、品質管理が容易である。さらに、摩擦圧接に要する時間は1分以内のように比較的短時間であるから、鋳込み,圧入,ねじ締結などの方法に比べて生産性に優れ、低コストで製造できる。
さらに、プーリ部の第2接合面の内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくしてあるので、摩擦圧接時に内周側が先に摩擦され、軟化した金属がプーリ部の内径部へ多く移動する。そのため、シャフトの周溝部およびシャフト外周とプーリ部内周との隙間を軟化金属で確実に埋めることができ、プーリ部とシャフトとの接合強度が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である無段変速機用プーリの結合前の断面図である。
【図2】図1に示す無段変速機用プーリの結合途中の断面図である。
【図3】図1に示す無段変速機用プーリの結合後の断面図である。
【図4】本発明の前提となる無段変速機用プーリの結合前の断面図である。
【図5】図4に示すシャフトとプーリ部との結合後の断面図である。
【符号の説明】
1 シャフト
2 フランジ部
2a 第1接合面
3 肉ヌスミ部(周溝部)
10 プーリ部
11 ベルト接触面
12a 第2接合面
【発明の属する技術分野】
本発明は無段変速機用プーリの製造方法、特に鋼製のシャフトと軽合金製のプーリ部とからなる複合構造のプーリの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開昭63−104790号公報
従来より、Vベルトを用いて自動変速を行なう種々の無段変速機が実用化されているが、特に軽量化や放熱性の改善のために、プーリ部をアルミ合金などの軽合金で構成することが行われている。その場合、動力伝達軸(シャフト)は伝達トルクに対する耐久性を確保するため、鋼材を用いるのが望ましい。よって、ベルトと摩擦するプーリ部のみが軽合金化の対象となる。
【0003】
このとき、鋼製のシャフトとアルミ合金製のプーリ部とを高強度に接合する必要があるが、従来の鋼とアルミ合金の高強度接合技術としては、「鋳込み」、「圧入」、「ねじの締付を利用した締結」などが考えられる。しかし、いずれの方法も、品質管理工程が多くかかったり、機械加工の必要な部分が多くなるなどの理由から、コスト高となっていた。
【0004】
そこで、特許文献1に記載のように、アルミ製のプーリ部と鋼製のシャフトとを摩擦接合によって接合させる方法が提案されている。この方法は、アルミ製のプーリ部の内径を鋼製のシャフトの外径よりも小さくし、プーリ部を固定しシャフトを回転させて接合面を接触させ圧力を加えて挿入後、シャフトの回転を停止し、さらに加圧して接合するものである。
【0005】
上記接合方法の場合には、プーリ部の内周面とシャフトの外周面とが接合面となるため、プーリ部にかかる推力(軸方向荷重)が接合面に対して剪断方向に作用する。そのため、接合強度を上げるためにはプーリ部とシャフトとの接合幅を大きく取らなければならず、プーリ部の内径部の肉厚が大きくなり、重量が大きくなるという欠点がある。
また、プーリ部とシャフトとの接合面積が小さいため、プーリ部に対してベルト推力が作用したとき、プーリ部がシャフトに対して傾いたり、シャフトとの接合部に亀裂などが発生しやすく、ベルト推力に対する剛性が低いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願出願人は、図4,図5に示すように、鋼製シャフト20にフランジ部21を設け、このフランジ部21と軽合金製のプーリ部30の背面とを相対回転させながら摩擦圧接により接合することで、接合強度の高く、ベルト推力に対する剛性が高い無段変速機用プーリを提案した(特願2001−271291号)。
図4,図5において、フランジ部21の一側面に第1接合面22が形成され、これと対向するプーリ部30の背面に凹状の第2接合面32が形成されている。なお、31はベルト接触面である。この無段変速機用プーリの場合、プーリ部30の内径部とシャフト20との結合強度を高めるため、フランジ部21の第1接合面22に隣接するシャフト20の外周部に、軟化した金属(軽合金)を充填するための周溝部23を形成してある。
【0007】
上記構造の場合、第1接合面22と第2接合面32とが平行な面で形成されているので、摩擦圧接時に第1接合面22と第2接合面32とが全面で摩擦する。ところが、摩擦面における外周側の周速度が大きく、外周側が内周側に比べて温度が高くなるので、外周側が先に軟化し、内周側が硬いままという状態になる。このような軟化温度の違いと、摩擦圧接時の遠心力とによって、軟化金属が外周側に集まりやすい。そのため、十分な軟化金属を周溝部23に充填できず、シャフト20とプーリ部30との間で所望の結合強度が得られない場合があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、シャフトに設けられる周溝部に十分な軟化金属を充填でき、フランジ部とプーリ部との結合強度が高い無段変速機用プーリの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、鋼製のシャフトと軽合金製のプーリ部とからなる無段変速機用プーリの製造方法において、上記プーリ部と接合される第1接合面を有するフランジ部を一体に設けるとともに、上記フランジ部の第1接合面に隣接するシャフトの外周面に周溝部を形成したシャフトを準備する工程と、ベルト接触面と対向する背面に、内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくした第2接合面を形成したプーリ部を準備する工程と、上記フランジ部の第1接合面とプーリ部の第2接合面とを相対回転させながら摩擦圧接により接合するとともに、軟化した金属の一部を上記周溝部に充填する工程と、を有する無段変速機用プーリの製造方法を提供する。
【0010】
シャフトのフランジ部の第1接合面とプーリ部の背面の第2接合面とを接触させ、両接合面を相対回転させながら摩擦圧接させると、接合部にはフランジ部とプーリ部との相互拡散による冶金的な接合力が働き、剛体結合される。軸方向に対面するプーリ部の第2接合面とシャフトのフランジ部の第1接合面とが対面接合するので、プーリ部に推力が作用しても、プーリ部の倒れをシャフトのフランジ部で確実に支えることができる。そのため、プーリ部とシャフトとの接合幅を小さくでき、軸方向に薄型のプーリを構成できる。
また、フランジ部の第1接合面に隣接するシャフトの外周面に周溝部を形成し、この周溝部に摩擦圧接により軟化した軽合金の一部を充填している。特に、プーリ部の第2接合面は内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくしてあるので、摩擦圧接時に内周側が先に摩擦され、軟化した金属がプーリ部の内径部へ多く移動する。そのため、周溝部およびシャフト外周とプーリ部内周との隙間を軟化金属で確実に埋めることができる。周溝部に充填され硬化した軽合金がアンカー効果を発揮するので、プーリ部の内径部とシャフト(フランジ部)との接合強度が向上する。
【0011】
請求項2のように、フランジ部の第1接合面に、プーリ部のベルト接触面と同方向に傾斜したテーパ面を形成し、プーリ部の接合前の第2接合面に、第1接合面より頂角の大きなテーパ面を形成するのがよい。
この場合には、最初に摩擦圧接される面が内周側のみであり、その後、圧接が進行するにつれて摩擦面が外周側へ拡大する。このように、摩擦面が逐次拡大することで、軽合金製のプーリ部の接合面に存在する酸化皮膜は確実に破壊され、接合完了状態では酸化皮膜は確実に除去された状態で接合される。そのため、接合信頼性が高くなる。
なお、フランジ部の第1接合面の頂角をプーリ部のベルト接触面の頂角とほぼ同一角度にした場合には、接合完了状態においてフランジの第1接合面とベルト接触面とが平行になるので、フランジ部の外周端に対応するプーリ部の肉厚減少を小さくでき、ベルト推力に対する強度を向上させることが可能となる。換言すれば、プーリ部全体の肉厚を小さくしながら、所望の強度を維持することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明にかかる無段変速機用プーリの一例を示し、図1は接合前、図2は接合途中、図3は接合後の状態を示す。
1は鋼製のシャフトであり、シャフト1には略円板状のフランジ部2が一体に形成されている。フランジ部2の一側面には、シャフト1の軸線に対して所定の頂角θ1 で傾斜したテーパ状の第1接合面2aが設けられている。この実施例では、第1接合面2aがフランジ2の内径部から外径部まで連続的に形成されている。第1接合面2aに隣接するシャフト1の外周面には、周溝部である肉ヌスミ部3が設けられている。
【0013】
10はアルミ合金よりなるプーリ部であり、プーリ部10の一側面にはテーパ状のベルト接触面11が設けられ、対向する背面にはフランジ部2よりやや大径な円形の凹部12が設けられている。凹部12の底面がフランジ部2の第1接合面2aと接合される第2接合面12aであり、この第2接合面12aはベルト接触面11の頂角θ2 より大きな頂角θ3 を持つテーパ面となっている。なお、この実施例では、第2接合面12aの内周部に、第2接合面12aより小さい頂角θ4 を持つテーパ面12bが形成されているが、このテーパ面12bは摩擦接合時にフランジ部2の第1接合面2aと第2接合面12aとがエッジ当たりするのを防止するためであり、省略してもよい。凹部12の外周部には、接合後においてフランジ部2の外周面2bを間隔をあけて取り囲む環状溝12cが形成されている。
【0014】
上記のように第1接合面2a、第2接合面12a、テーパ面12bには、軸線と直角なフラット面が存在せず、テーパ面のみで構成されている。第1接合面2a、ベルト接触面11、第2接合面12aおよびテーパ面12bのそれぞれの頂角θ1 〜θ4 は次のように設定されている。
θ1 =θ2 =θ4 <θ3
ここでは、θ1 =θ2 =θ4 =77°、θ3 =83°に設定した。
【0015】
次に、プーリ部10をシャフト1のフランジ部2と接合する方法を説明する。
図2に示すように、プーリ部10を図示しない固定装置によって固定するとともに、プーリ部10の中心穴13をシャフト1に挿入し、シャフト1を回転させながらフランジ部2をプーリ10の背面(第2接合面12a)方向に押し付けることで、フランジ部2の第1接合面2aとプーリ部10の第2接合面12aとを摩擦圧接させる。なお、プーリ部10を固定し、シャフト1を回転させる方法に代えて、シャフト1を固定し、プーリ部10を回転させて接合してもよい。このとき、第2接合面12aの頂角θ3 が第1接合面2aの頂角θ1 より大きく設定されているので、第2接合面12aの内周側(テーパ面12b)が先に摩擦され、軟化したアルミ合金がシャフト1の肉ヌスミ部3および中心穴13とシャフト1との隙間に充填され、冷却後、硬化する。そのため、シャフト1外周とプーリ部10内周との隙間を軟化金属で確実に埋めることができ、両者の結合強度を高くすることができる。摩擦圧接が進行すると、摩擦面が外周へ拡大し、軟化した金属は外径側へ流動して環状溝12cに溜められる(図3参照)。そのため、外径側へ流れた軟化金属が、プーリ部10の背面側へはみ出ることがない。
【0016】
上記のように第1接合面2aと第2接合面12aとの間に、鋼とアルミの相互拡散による冶金的な接合力が働くと同時に、シャフト1に設けた肉ヌスミ部3にアルミ合金が充填されて機械的な結合力が働くので、シャフト1とプーリ部10とは高強度に接合される。また、圧接後の冷却によりアルミ合金が硬化する時、鋼とアルミの熱収縮差によって肉ヌスミ部3に充填されたアルミに締付力が作用するので、一層強固な結合が行われる。
また、第2接合面12aの頂角θ3 が第1接合面2aの頂角θ1 より大きく設定されているので、プーリ部10の第2接合面2aの内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくすることができる。そのため、多くの軟化金属(アルミ)が肉ヌスミ部3へと充填され、プーリ部10とシャフト1とを強固に固定することができる。
さらに、摩擦圧接時に第2接合面12aの内周側が先に摩擦され、摩擦圧接が進行するに従い逐次摩擦面が外周へ拡大するようにしたので、第2接合面12aに存在する酸化皮膜は確実に破壊され、外周側へ排出される。そのため、接合状態では第1接合面2aとプーリ部10との間には酸化皮膜が殆ど存在せず、接合信頼性が高くなる。
【0017】
図3に示すように、シャフト1とプーリ部10とを結合したプーリにVベルトBを巻き掛けて駆動すると、プーリ部10の外径部が推力によって矢印方向F1へ押される。そのため、プーリ部10にはモーメントMが作用し、プーリ部10の内径部が矢印F2のように反対方向へ変位しようとする。これに対し、鋼よりなるフランジ部2がプーリ部10を背後から支えるので、プーリ部10の傾きや撓みを抑制できるとともに、肉ヌスミ部3に充填されたプーリ部10のアルミ合金がアンカー効果を発揮し、プーリ部10の内径部の浮き上がりや亀裂を防止できる。そのため、ベルト推力に対して剛性の高い無段変速機用プーリとなる。
また、推力F1によってフランジ部2のエッジとプーリ部10のベルト接触面11とを結ぶ最短経路(図3に破線Lで示す)に最大荷重が作用するが、上記構造のプーリ部10の場合、接合状態においてプーリ部10のベルト接触面11とフランジ部2の第1接合面2aとがほぼ平行なテーパ面であるため、プーリ部10の半径方向に厚みの変化がなく、プーリ部10の破断を防止できる。換言すれば、プーリ部10の肉厚を殊更大きくしなくても、プーリ部10の破断を防止できる。
【0018】
本発明のプーリは、乾式Vベルトを用いた無段変速機に好適である。すなわち、乾式Vベルトを用いた無段変速機の場合、プーリ推力は湿式のVベルト式無段変速機に比べて約1/2〜1/3程度と低いので、プーリを鋼製のシャフトとアルミ合金製のプーリ部との複合材で構成しても十分な耐久性が得られ、大型バイク、軽自動車、小型自動車用の乾式ベルトを用いた無段変速機などに実用範囲を広げることができる。
【0019】
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
上記実施例では、フランジ部の第1接合面をプーリ部のベルト接触面と同一角度のテーパ面とし、プーリ部の接合前の第2接合面を第1接合面より頂角の大きなテーパ面としたが、これに限るものではない。
例えば、フランジ部の第1接合面をベルト接触面と異なる頂角のテーパ面としてもよいし、軸線に対し直角なフラット面としてもよい。
また、プーリ部の接合前の第2接合面をベルト接触面と逆方向に傾斜したテーパ面としてもよいし、テーパ面以外に、内径側と外径側との間に段差を持つ形状としてもよい。要するに、第2接合面は内周側の軟化代が外周側の軟化代に比べて大きいものであればよい。
本発明においてシャフトとは、中実のシャフトに限らず、中空のシャフト、スリーブ、ハブであってもよく、プーリの軸部を構成する部材であればよい。したがって、本発明のプーリは固定シーブに限らず、可動シーブにも適用できる。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、シャフトのフランジ部とプーリ部の背面とを摩擦圧接により接合したので、両金属の冶金的な接合力が働き、剛体結合される。しかも、軸方向に対面するプーリ部の背面とシャフトのフランジ部との対面接合であるから、プーリにかかる推力の方向が接合面に対してほぼ垂直方向となり、接合強度が高い。そのため、プーリ部とシャフトとの接合幅を小さくでき、軸方向に小型化できる。
摩擦圧接に必要な精度は、例えば圧入やねじ締結に比べて低い精度でよく、品質管理が容易である。さらに、摩擦圧接に要する時間は1分以内のように比較的短時間であるから、鋳込み,圧入,ねじ締結などの方法に比べて生産性に優れ、低コストで製造できる。
さらに、プーリ部の第2接合面の内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくしてあるので、摩擦圧接時に内周側が先に摩擦され、軟化した金属がプーリ部の内径部へ多く移動する。そのため、シャフトの周溝部およびシャフト外周とプーリ部内周との隙間を軟化金属で確実に埋めることができ、プーリ部とシャフトとの接合強度が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である無段変速機用プーリの結合前の断面図である。
【図2】図1に示す無段変速機用プーリの結合途中の断面図である。
【図3】図1に示す無段変速機用プーリの結合後の断面図である。
【図4】本発明の前提となる無段変速機用プーリの結合前の断面図である。
【図5】図4に示すシャフトとプーリ部との結合後の断面図である。
【符号の説明】
1 シャフト
2 フランジ部
2a 第1接合面
3 肉ヌスミ部(周溝部)
10 プーリ部
11 ベルト接触面
12a 第2接合面
Claims (2)
- 鋼製のシャフトと軽合金製のプーリ部とからなる無段変速機用プーリの製造方法において、
上記プーリ部と接合される第1接合面を有するフランジ部を一体に設けるとともに、上記フランジ部の第1接合面に隣接するシャフトの外周面に周溝部を形成したシャフトを準備する工程と、
ベルト接触面と対向する背面に、内周側の軟化代を外周側の軟化代に比べて大きくした第2接合面を形成したプーリ部を準備する工程と、
上記フランジ部の第1接合面とプーリ部の第2接合面とを相対回転させながら摩擦圧接により接合するとともに、軟化した金属の一部を上記周溝部に充填する工程と、を有する無段変速機用プーリの製造方法。 - 上記フランジ部の第1接合面には、プーリ部のベルト接触面と同方向に傾斜したテーパ面が形成され、
上記プーリ部の接合前の第2接合面には、上記第1接合面より頂角の大きなテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機用プーリの製造方法。
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