JP2000145516A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP2000145516A
JP2000145516A JP10317999A JP31799998A JP2000145516A JP 2000145516 A JP2000145516 A JP 2000145516A JP 10317999 A JP10317999 A JP 10317999A JP 31799998 A JP31799998 A JP 31799998A JP 2000145516 A JP2000145516 A JP 2000145516A
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cylinder injector
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amount
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Toyohiko Kameoka
豊彦 亀岡
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Fuji Heavy Industries Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】筒内インジェクタ系の故障によるフェイルセー
フ時に筒外インジェクタからの燃料噴射のみで走行した
場合であっても空燃比を適正に保持し、適切な駆動力を
得る。 【解決手段】筒内インジェクタ系が故障した場合、筒内
インジェクタ10からの燃料噴射を禁止すると共に筒外
インジェクタ11のみの燃料噴射とし、目標吸入空気量
補正手段36では、筒外インジェクタ11からの燃料噴
射量と理論空燃比とに基づき目標吸入空気量を算出し、
スロットル通過空気量算出手段37において目標吸入空
気量に基づきスロットル通過空気量を逆チャンバモデル
式により算出する。そして、スロットル開度指示値算出
手段38においてスロットル通過空気量に対応するスロ
ットル開度指示値を算出し、スロットル弁駆動部39を
介してスロットルアクチュエータ5aへ出力して、スロ
ットル弁開度を制御する。スロットル弁開度が理論空燃
比に対応する値に制御されるため、空燃比が適正に保持
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内インジェクタ
の故障時に筒外インジェクタのみから燃料を供給するよ
うにしたエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジン負荷に応じて、リー
ン空燃比による燃焼が可能な成層燃焼モードと、通常の
理論空燃比(ストイキオ)による均一燃焼モードとを選
択する空燃比制御が種々提案されている。
【0003】例えば特開平7−293301号公報に
は、燃焼室へ直接噴射する筒内インジェクタと、吸気ポ
ートに燃料を噴射する筒外インジェクタとを備え、低中
負荷運転領域では成層燃焼モードを選択し、高負荷運転
領域では、通常の均一燃焼モードを選択し、低中負荷運
転領域と高負荷運転領域との間、即ち、燃焼モードを成
層燃焼モードと均一燃焼モードとの一方から他方へ切換
える過渡運転領域にある中間負荷運転領域では、2ゾー
ン燃焼モードを選択し、均一燃焼モードでは筒外インジ
ェクタのみの噴射とし、成層燃焼モード時は筒内インジ
ェクタのみの噴射とし、2ゾーン燃焼モード時はエンジ
ン負荷に応じて両インジェクタの噴射割合を可変する技
術が開示されている。
【0004】この先行技術では、燃焼モードに応じて2
種のインジェクタを選択しているため、その過渡領域に
ある2ゾーン燃焼モードにおいては、トルク変動を防止
しつつ、2種のインジェクタの切換えをスムーズに行う
必要があるため、燃料噴射制御が極めて難しい。
【0005】これに対処するに、高負荷運転領域からア
イドル運転までの広い範囲を筒内インジェクタのみで制
御することも考えられるが、例えば高負荷に見合う噴射
量を得ようとすれば、アイドル運転時の最小噴射量を安
定して供給することが困難となり、アイドル回転数が高
めに設定されてしまい、燃費が悪くなる。特に、筒内イ
ンジェクタと過給機を備えたエンジンでは、過給時のシ
リンダ内圧が上昇するため、高負荷運転時と低負荷運転
時とのシリンダ内圧力差が大きくなり、アイドル運転時
の燃料噴射制御が一層難しくなる。
【0006】そのため、例えば実公平2−38047号
公報には、筒内インジェクタの特性を低中負荷運転領域
に設定し、高負荷運転領域においては筒内インジェクタ
の不足分を筒外インジェクタにより補完する技術が開示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】実公平2−38047
号公報に開示されている技術によれば、筒外インジェク
タを筒内インジェクタの噴射量の不足分を補助する役割
として使用しているため、低中負荷運転領域から高負荷
運転領域へスムーズに移行させることが可能であるが、
筒内インジェクタ或いは該筒内インジェクタに燃料を供
給する燃料系(以下「筒内インジェクタ系」)に故障等
による作動不良が生じた場合には、燃料噴射制御が停止
してしまう。
【0008】このような筒内インジェクタ系の作動不良
時のフェイルセーフとして、例えば特開平7−2933
01号公報に開示されているように、筒内インジェクタ
からの燃料噴射を禁止し、且つ燃焼モードを均一燃焼モ
ードに固定し、筒外インジェクタのみのからの燃料噴射
により走行を確保することも可能であるが、筒外インジ
ェクタが筒内インジェクタの補助的役割として設定され
ているため、スロットル弁全開時等の吸入空気量に見合
うだけの燃料噴射量を供給することができず、フェイル
セーフ時の空燃比がリーン化してしまい、燃焼不良によ
るトルク不足が発生する。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、筒内インジェ
クタ系の作動不良によるフェイルセーフにおいて、筒外
インジェクタのみからの燃料噴射制御であっても、空燃
比を適正に保持することができ、適切な駆動力を得るこ
とのできるエンジン制御装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1のエンジン制御装置は、燃焼室に燃料
を直接噴射する筒内インジェクタと吸気系に燃料を噴射
する筒外インジェクタと電子制御式スロットル弁とを備
え、エンジン運転状態に基づいて設定した目標燃料噴射
量が上記筒内インジェクタの所定噴射量を越えていると
き、その不足分を上記筒外インジェクタからの燃料噴射
により補完するものにおいて、上記筒内インジェクタ及
び該筒内インジェクタに燃料を供給する燃料系の異常を
判定する異常判定手段と、異常と判定したとき上記筒外
インジェクタの最大噴射量と上記目標燃料噴射量とを比
較し、該目標燃料噴射量が上記最大噴射量を越えている
ときは該目標燃料噴射量を上記最大噴射量に固定する目
標燃料補正手段と、最大噴射量に固定された上記目標燃
料噴射量と目標空燃比とに基づき目標吸入空気量を算出
する目標吸入空気量補正手段と、上記目標吸入空気量に
基づき上記電子制御式スロットル弁に対するスロットル
開度指示値を算出するスロットル開度指示値算出手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】第2のエンジン制御装置は、第1のエンジ
ン制御装置において、前記異常判定手段で異常と判定し
たときは燃焼モードを均一燃焼モードに固定し、且つ前
記目標空燃比を理論空燃比に固定することを特徴とす
る。
【0012】すなわち、第1のエンジン制御装置では、
筒内インジェクタ及び該筒内インジェクタに燃料を供給
する燃料系の異常が検出されたとき、筒外インジェクタ
の最大噴射量とエンジン運転状態に基づいて設定した目
標燃料噴射量とを比較し、目標燃料噴射量が最大噴射量
を越えているときは目標燃料噴射量を最大噴射量で固定
し、この固定された目標燃料噴射量と目標空燃比とに基
づき目標吸入空気量を算出し、この目標吸入空気量に基
づき上記電子制御式スロットル弁に対するスロットル開
度指示値を算出する。
【0013】第2のエンジン制御装置では、第1のエン
ジン制御装置において、筒内インジェクタ或いは該筒内
インジェクタに燃料を供給する燃料系の異常が検出され
たときは燃焼モードを均一燃焼モードに固定すると共
に、目標空燃比を理論空燃比に固定する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図3に空燃比制御装置の全体概
略図を示す。同図の符号1は、いわゆる燃料優先型エン
ジンで、エンジン運転状態に基づいて設定した燃料噴射
量と目標空燃比とに基づきスロットル開度を電子的に制
御する。
【0015】エンジン1の吸気系を構成する吸気管2
に、その上流からエアークリーナ3、スロットル弁5が
順次配設され、又排気系を構成する排気管6に、触媒
7、マフラ8が順次配設されている。スロットル弁5は
電子制御式スロットル弁であり、スロットルアクチュエ
ータ5aにより開度制御される。
【0016】エンジン1には、燃焼室に高圧燃料を直接
噴射する筒内インジェクタ10と、吸気管2内に低圧燃
料を噴射する筒外インジェクタ11との2つのインジェ
クタが配設されていると共に、燃焼室内の燃焼圧を検出
する筒内圧センサ12が配設されている。
【0017】各インジェクタ11,12に対する燃料噴
射制御、及びスロットルアクチュエータ5aに対するス
ロットル開度制御は電子制御装置13によって行われ
る。
【0018】電子制御装置13は、CPU14、ROM
15、RAM16、入力ポート17、出力ポート18、
タイマ19がバスラインを介して互いに接続されたマイ
クロコンピュータを中心に構成されている。入力ポート
17には、クランク角センサ20、及びA/D変換器2
1を介して筒内圧センサ12、アクセルペダルの踏込み
量を検出するアクセル開度センサ22等が接続されてい
る。又、出力ポート18には駆動回路23を介して各イ
ンジェクタ10,11、及びスロットルアクチュエータ
5a等のアクチュエータ類が接続されている。
【0019】電子制御装置13は、各センサ類によって
検出された運転状態に基づき、運転者のアクセル操作に
基づく要求出力に対応する必要燃料量、必要空気量等を
算出し、インジェクタ10,11、スロットルアクチュ
エータ5a等を相応の制御操作量で作動させ、必要燃料
量、必要空気量等を確保し、運転状態に対応する最適空
燃比を得る。
【0020】図1の機能ブロック図に示すように、電子
制御装置13は、目標トルク算出手段26、目標燃料噴
射量算出手段27、異常判定手段28、目標燃料補正手
段29、インジェクタ噴射量算出手段30、筒内インジ
ェクタコントローラ部31、筒内インジェクタ駆動部3
2、筒外インジェクタコントローラ部33、筒外インジ
ェクタ駆動部34、目標吸入空気量算出手段35、目標
吸入空気量補正手段36、スロットル通過空気量算出手
段37、スロットル開度指示値算出手段38、スロット
ル弁駆動部39とから構成されている。
【0021】目標トルク算出手段26では、アクセル開
度センサ22の出力信号に基づいて算出したアクセル開
度αとクランク角センサ20から出力されるクランクパ
ルスの間隔時間に基づいて算出したエンジン回転数Ne
とに基づき、α−Neマップを補間計算付きで参照し
て、運転者の要求出力に応じる目標トルクTeiを算出
する。
【0022】そして、燃料噴射制御系は、先ず、目標燃
料噴射量算出手段27において、目標トルクTeiとエ
ンジン回転数Neとに基づき、Tei−Neマップを補
間計算付きで参照して目標燃料噴射量Gfを算出する。
【0023】次いで、インジェクタ噴射量算出手段30
にて、目標燃料噴射量Gfに基づき筒内インジェクタ1
0及び筒外インジェクタ11の駆動量を算出する。本実
施の形態では筒外インジェクタ11を筒内インジェクタ
10の補助的役割として設定している。
【0024】この関係を目標トルクTeiと目標燃料噴
射量Gfとの関係で示すと、図2に示すようになる。即
ち、目標トルクTeiの増加に伴い筒内インジェクタ1
0の噴射量が所定噴射量Gfdに到達するまで一様に増
加し、所定噴射量Gfdに達したときは固定し、このと
きの目標燃料噴射量Gfの不足分を、筒外インジェクタ
11からの噴射量で補完する。尚、本実施の形態におけ
る所定噴射量は筒内インジェクタ10における1燃焼サ
イクルでの噴射可能な最大量とする。
【0025】従って、インジェクタ噴射量算出手段30
では、先ず、目標燃料噴射量Gfと筒内インジェクタ1
0の所定噴射量Gfdとを比較し、Gf<Gfdのとき
は筒内インジェクタ10からの噴射のみを許可し、その
駆動量を算出する。一方、Gf≧Gfdのときは、両イ
ンジェクタ10,11の噴射を許可し、各インジェクタ
10,11の駆動量を算出する。
【0026】この駆動量は、筒内インジェクタ10に対
しては、Gf<Gfdの領域では、目標燃料噴射量Gf
をそのまま筒内流入燃料噴射量Gfclとして設定し、
Gf≧Gfdの領域では、所定噴射量Gfdを筒内流入
燃料噴射量Gfcl1として設定する。
【0027】一方、筒外インジェクタ11に対しては、
Gf<Gfdの領域では、インジェクタ駆動を禁止し、
又、Gf≧Gfdの領域では、目標燃料噴射量Gfと所
定噴射量Gfdとの差分に対して、燃料の壁面付着によ
る一次遅れ処理を行い、筒内流入燃料噴射量Gfcl2
を次式から算出する。 Gfcl2=(a・Gfold+b・Gf)/(a+
b) ここで、Gfoldは過去の目標燃料噴射量、a,bは
定数である。
【0028】そして、筒内インジェクタコントローラ部
31において、筒内流入燃料噴射量Gfcl1に基づき
筒内インジェクタ制御量を算出し、筒内インジェクタ駆
動部32を介して筒内インジェクタ10へ筒内流入燃料
噴射量Gfcl1に対応する駆動信号を、所定タイミン
グで出力する。
【0029】又、筒外インジェクタコントローラ部33
では、筒内流入燃料噴射量Gfcl2に基づき筒外イン
ジェクタ駆動量を算出し、筒外インジェクタ駆動部34
を介して筒外インジェクタ11へ筒内流入燃料噴射量G
fcl2に対応する駆動信号を、所定タイミングで出力
する。
【0030】一方、吸気制御系では、先ず、目標吸入空
気量算出手段35において、目標トルク算出手段26で
算出した目標トルクTeiとエンジン回転数Neとに基
づき、Tei−Neマップを補間計算付きで参照して、
目標吸入空気量Qaを算出する。尚、本実施の形態にお
ける目標吸入空気量Qaはシリンダに供給される吸気量
の目標値である目標シリンダ吸入空気量とする。
【0031】次いで、スロットル通過空気量算出手段3
7において、先ず、目標吸入空気量Qaに基づき、以下
に示す逆チャンバモデル式(スロットルバルブを通過す
る空気量(スロットル通過空気量)は、スロットル弁下
流のチャンバとシリンダ内に流入するものとして、スロ
ットル通過空気量と吸入空気量(シリンダ吸入空気量)
との関係をモデル化し、目標吸入空気量からスロットル
通過空気量を算出する式)を用いて、スロットル通過空
気量Qaiを算出する。 Qai=(2Ne・Qa/60)+(V/D)・dQa
/dt ここで、上式は、4気筒エンジンに適用した式を示すも
ので、Vはチャンバ容積、Dは行程容積である。
【0032】尚、右辺第一項の(2Ne/60)をエン
ジン回転数Neに基づく変数Aとし、右辺第2項の(V
/D)を定数Bとすると、上式は、 Qai=A・Qa+B・dQa/dt と表すことができる。
【0033】そして、スロットル通過空気量Qaiと予
め設定した上限値Qamax、及び下限値Qaminと
を比較し、スロットル通過空気量Qaiが、Qamax
≧Qai≧Qaminの範囲に収まるように補正して、
実現可能スロットル通過空気量Qaidを算出する。
【0034】その後、スロットル開度指示値算出手段3
8において、実現可能スロットル通過空気量Qaidに
基づきスロットル開度指示値をマップを用いて算出し、
対応する駆動信号をスロットル弁駆動部39を介してス
ロットルアクチュエータ5aへ出力し、スロットル弁5
の開度を制御する。
【0035】尚、この場合、必要に応じて、スロットル
駆動量或いは目標空燃比への追従性を良好にするため
に、図示しない空燃比センサの出力信号に基づき、スロ
ットル開度量或いは燃料噴射量をフィードバック制御す
るようにしても良い。
【0036】一方、その間、異常判定手段28では、筒
内圧センサ12で検出したシリンダ内圧に基づき、シリ
ンダ内圧の上昇ピーク値を検出し、この上昇ピーク値と
設定値とを比較する。
【0037】そして、上昇ピーク値が設定値以下の場合
は、筒内インジェクタ10の目詰まり等による故障、或
いは燃料ポンプの故障など筒内インジェクタ系に異常が
あると判定し、目標燃料補正手段29へ異常判定信号を
出力する。
【0038】尚、異常判定は筒内インジェクタコントロ
ーラ部、又は駆動部にある故障診断フラグを参照するこ
とで行っても良い。更には、筒内インジェクタ系に燃料
圧力センサを設け、燃料圧力の異常を検知させても良
い。
【0039】目標燃料補正手段29では、異常判定信号
が入力されると、筒外インジェクタ11の1サイクルに
おける最大噴射量Gfiと目標燃料噴射量Gfとを比較
し、Gf>Gfiのときは、目標燃料噴射量Gfを最大
噴射量Gfiで固定する(Gf=Gfi)。
【0040】そして、インジェクタ噴射量算出手段30
において、筒内インジェクタ10の駆動を禁止すると共
に、筒外インジェクタ11の駆動量を算出し、筒外イン
ジェクタコントローラ部33へ出力する。
【0041】尚、異常判定されたときの燃焼モードは均
一燃焼モードに固定し、又、目標空燃比は理論空燃比に
固定する。
【0042】一方、目標吸入空気量補正手段36では、
目標燃料補正手段29で設定した目標燃料噴射量が入力
されると、この目標燃料噴射量と目標空燃比(理論空燃
比)とに基づき、目標吸入空気量Qa’を算出する(Q
a’=目標燃料噴射量×目標空燃比)。
【0043】そして、スロットル通過空気量算出手段3
7において、目標吸入空気量Qa’に基づきスロットル
通過空気量Qaiを、上述した逆チャンバモデル式を利
用して算出する。
【0044】このように、本実施の形態では、筒内イン
ジェクタ10の目詰まり、或いは筒内インジェクタ10
に燃料を供給する燃料ポンプの故障などにより燃圧が設
定値以上確保することができない等の故障が生じた場
合、筒内インジェクタ10からの燃料噴射を禁止し、筒
外インジェクタ11のみからの燃料噴射とする。更に、
スロットル弁5の開度を、筒外インジェクタ11の燃料
噴射量と目標空燃比(理論空燃比)とから求められるス
ロットル通過空気量に対応する値に設定するようにした
ので、例えば運転者がアクセルペダルを踏み込んでも、
筒外インジェクタ11の最大噴射量Gfiと目標空燃比
に基づき算出されるスロットル通過空気量Qaiを生成
させるスロットル開度量以上はスロットル弁5が開弁さ
れず、従って、フェイルセーフ時の空燃比が適正に保た
れ、燃焼不良等の発生を防止し、適切な駆動力を得るこ
とができる。
【0045】尚、本発明は上記実施の形態に限るもので
はなく、例えば筒外インジェクタは筒外インジェクタに
限らず、スロットル弁直下流に配設した、いわゆるシン
グルポイントインジェクタ、或いはエンジン始動時に駆
動するコールドスタートインジェクタであっても良い。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
筒内インジェクタ系の異常が検出されたとき、筒内イン
ジェクタからの燃料噴射を禁止し、筒外インジェクタの
みからの燃料噴射とし、このときの最大噴射量と目標空
燃比とに基づき目標吸入空気量を算出し、この目標吸入
空気量に基づき電子制御式スロットル弁に対するスロッ
トル開度指示値を算出するようにしたので、筒内インジ
ェクタ系の故障によるフェイルセーフにおいて、アクセ
ルペダルを踏み込んでも目標空燃比に対応するスロット
ル開度以上は開弁せず、空燃比が適正に保持され、適切
な駆動力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空燃比制御装置の機能ブロック図
【図2】目標トルクと目標燃料噴射量との関係を示す特
性図
【図3】エンジン制御系の概略構成図
【符号の説明】
1…エンジン 5…スロットル弁 6a…スロットルアクチュエータ 10…筒内インジェクタ 11…筒外インジェクタ(筒外インジェクタ) 28…異常判定手段 36…目標吸入空気量補正手段 38…スロットル開度指示値算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/34 F02D 41/34 C 43/00 301 43/00 301H 301K 301E Fターム(参考) 3G065 CA13 DA04 FA12 GA10 GA16 GA46 KA02 3G084 BA05 BA09 BA13 DA27 DA31 DA33 EA11 EB08 EB12 EB22 FA07 FA10 FA13 FA21 FA33 FA38 3G301 HA04 JB02 JB08 JB09 LA03 LB03 LB04 MA01 MA15 NA08 NC02 ND01 ND45 NE14 NE16 NE17 NE19 PA01A PB03Z PB10Z PC01Z PD03A PE01Z PE03Z PE06A PF03Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室に燃料を直接噴射する筒内インジェ
    クタと吸気系に燃料を噴射する筒外インジェクタと電子
    制御式スロットル弁とを備え、 エンジン運転状態に基づいて設定した目標燃料噴射量が
    上記筒内インジェクタの所定噴射量を越えているとき、
    その不足分を上記筒外インジェクタからの燃料噴射によ
    り補完するエンジン制御装置において、 上記筒内インジェクタ及び該筒内インジェクタに燃料を
    供給する燃料系の異常を判定する異常判定手段と、 異常と判定したとき上記筒外インジェクタの最大噴射量
    と上記目標燃料噴射量とを比較し、該目標燃料噴射量が
    上記最大噴射量を越えているときは該目標燃料噴射量を
    上記最大噴射量に固定する目標燃料補正手段と、 最大噴射量に固定された上記目標燃料噴射量と目標空燃
    比とに基づき目標吸入空気量を算出する目標吸入空気量
    補正手段と、 上記目標吸入空気量に基づき上記電子制御式スロットル
    弁に対するスロットル開度指示値を算出するスロットル
    開度指示値算出手段とを備えることを特徴とするエンジ
    ン制御装置。
  2. 【請求項2】前記異常判定手段で異常と判定したときは
    燃焼モードを均一燃焼モードに固定し、且つ前記目標空
    燃比を理論空燃比に固定することを特徴とする請求項1
    記載のエンジン制御装置。
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Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7063070B2 (en) 2004-07-22 2006-06-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device of internal combustion engine
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