JP2000145473A - 遮音カバ― - Google Patents
遮音カバ―Info
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Abstract
な遮音カバーを提供する。 【解決手段】 エンジンの排気マニホールドEMに接近
配置されて、外部への騒音の伝達を遮断する遮音カバー
1であって、排気マニホールドEMに沿った立体形状に
成形した板状部材からなるアウターパネル2と、全面に
亙って一定間隔おきに貫通孔を形成した板状部材からな
り、アウターパネル2の排気マニホールドEM側に沿っ
てアウターパネル2の緩傾斜部14に対応する領域にの
み設けられ、面内における複数箇所でアウターパネル2
に固定されたインナーパネル3と、アウターパネル2と
インナーパネル3間に積層状に設けた吸音材4とを備え
た。
Description
からの騒音や熱を遮断するカバーとして好適な遮音カバ
ーに関する。
進み、排気マニホールド付近にも種々のハーネスが配置
されるようになったことから、これらハーネスの熱劣化
を防止するため、排気マニホールドに沿って遮熱カバー
を設けて、排気マニホールドからの放熱を遮断するよう
に構成したものが広く採用されている。前記遮熱カバー
としては、図20に示すように、排気マニホールド10
0に僅かな隙間をあけて配置される板状のアウターパネ
ル101とインナーパネル102間に断熱材103を挟
持したものが広く実用化されている。
ルドからの騒音が問題となるものも存在し、前記遮熱カ
バーでは、インナーパネルが騒音の反射板として作用す
ることから、排気マニホールドからの騒音を十分に遮断
できないという問題があった。そこで、前記遮熱カバー
を利用し前記騒音を遮断しようとする技術が提案されて
いる。例えば、実開平1−158513号公報には、前
記遮熱カバーにおけるインナーパネルに複数の貫通孔を
形成し、インナーパネルとアウターパネル間に吸音材を
挟持し、吸音材により騒音を減衰させるようにした遮音
カバーが記載されている。通常、前記遮熱カバーや遮音
カバーは、排気マニホールドに沿って配置させることか
ら、アウターパネルやインナーパネルはプレス成形によ
り、貝殻状の立体的な形状に成形されている。
に形成した所謂パンチングメタルは、絞り加工性があま
りよくないので、前記公報に記載の遮音カバーのよう
に、複数の貫通孔を形成したインナーパネルをアウター
パネルの内面全体に沿って配置させる場合には、インナ
ーパネルの外縁部に貫通孔を形成しない部分を帯状に設
けて、インナーパネルの外縁部の破損を防止するように
構成されている。しかし、このように構成すると、全面
に貫通孔を形成した汎用のパンチングメタルを用いるこ
とができなくなり、インナーパネルの製作コストが大幅
に高くなるという問題がある。しかも、貫通孔を形成し
ていない部分は、遮音性能の向上に殆ど寄与しないの
で、重量軽減や材料コストの低減を考慮すると省略する
ことが好ましいものであった。また、吸音材としては、
一般に無機質繊維材をシート状に成形したものを用いて
いるが、このような吸音材は、インナーパネルよりも絞
り加工性が良くないので、絞り加工される部分がダブ付
いて、インナーパネルとアウターパネルとの密着性が低
下して、遮音性能が低下するという問題がある。更に、
アウターパネルとインナーパネルとはその4隅でボルト
等により排気マニホールドに固定してあるが、このよう
に構成するとインナーパネルの中央部において面振動が
発生し易くなるという問題がある。この問題を解消する
ため、インナーパネルの中央部をアウターパネルにスポ
ット溶接等で固定することも考えられるが、スポット箇
所付近に貫通孔が形成されると、両パネルの結合強度が
低下するという問題がある。
つつ安価に製作可能な遮音カバーを提供することであ
る。
ーは、騒音源としてのエンジン部品に接近配置されて、
外部への騒音の伝達を遮断する遮音カバーであって、騒
音源に沿った立体形状に成形した板状部材からなるアウ
ターパネルと、全面に亙って一定間隔おきに貫通孔を形
成した板状部材からなり、アウターパネルの騒音源側に
沿ってアウターパネルの緩傾斜部に対応する領域にのみ
設けられ、面内における複数箇所でアウターパネルに固
定されたインナーパネルと、アウターパネルとインナー
パネル間に積層状に設けた吸音材とを備えたものであ
る。
てのエンジン部品に接近配置されて、外部への騒音の伝
達を遮断する遮音カバーであって、騒音源に沿った立体
形状に成形した板状部材からなるアウターパネルと、全
面に亙って一定間隔おきに貫通孔を形成した板状部材か
らなり、アウターパネルの騒音源側に沿って設けられ、
プレス成形時における伸びの大きな部分に対応させて切
込部又は切欠部が形成され、複数箇所においてアウター
パネルに固定されたインナーパネルと、アウターパネル
とインナーパネル間に積層状に設けた吸音材とを備えた
ものである。
パネルのうちの隣接する貫通孔間の部分に消音用の凸部
を形成すること、請求項4記載のように、インナーパネ
ルの貫通孔の開口縁を吸音材側へ立起させて係止部を形
成すること、請求項5記載のように、吸音材として特性
の異なる少なくとも2枚の吸音材を積層してなるものを
用いること、請求項6記載のように、インナーパネル側
の吸音材をアウターパネル側の吸音材よりも硬質の素材
で構成すること、請求項7記載のように、インナーパネ
ル側の吸音材をアウターパネル側の吸音材よりも耐熱性
に優れた素材で構成すること、請求項8記載のように、
アウターパネルに対するインナーパネルの固定箇所に貫
通孔を形成しない固定部を形成すること、請求項9記載
のように、インナーパネルの外縁部をアウターパネル側
へ折り曲げ、この折曲部により吸音材の外縁部を抱持す
ること、請求項10記載のように、インナーパネルをパ
ンチングメタルで構成するとともに、吸音材として耐熱
性を有する素材からなるものを用いること、請求項11
記載のように、騒音源がエンジンの排気マニホールドで
あること、などが好ましい実施例である。
としてのエンジン部品からの騒音がインナーパネルの貫
通孔を介して吸音材側へ効率的に伝達され、吸音材内に
おいて振動エネルギーが熱エネルギーに変換されて減衰
されることになる。また、インナーパネルがアウターパ
ネルの緩傾斜部に対応させて設けられていることから、
プレス成形時にインナーパネルに対して大きな絞り荷重
が作用することはない。このため、インナーパネルとし
て、汎用のパンチングメタルを用いるこが可能となり、
インナーパネルの製作コストを大幅に低減することが可
能となる。
音源としてのエンジン部品からの騒音がインナーパネル
の貫通孔を介して吸音材側へ効率的に伝達され、吸音材
内において振動エネルギーが熱エネルギーに変換されて
減衰されることになる。また、プレス成形時におけるイ
ンナーパネルの絞りの大きな部分に対応させて切込部又
は切欠部を形成してあるので、インナーパネルは基本的
には曲げ加工で成形されることになり、大きな絞り荷重
が作用することはない。このため、インナーパネルとし
て、汎用のパンチングメタルを用いるこが可能となり、
インナーパネルの製作コストを大幅に低減することが可
能となる。しかも、インナーパネル及び吸音材の面積を
極力増やして遮音効果を高めることが可能となる。
うちの隣接する貫通孔間の部分に消音用の凸部を形成す
ると、遮音性能を一層高めることが可能となる。請求項
4記載のように、インナーパネルの貫通孔の開口縁を吸
音材側へ立起させて係止部を形成すると、インナーパネ
ルとアウターパネル間に吸音材を積層状に設けた状態
で、係止部が吸音材に食い込んで、インナーパネルと吸
音材との相対移動が規制され、インナーパネルの面振動
が効果的に防止される。請求項5記載のように、吸音材
として特性の異なる少なくとも2枚の吸音材を積層して
なるものを用いると、例えば、請求項6記載のように、
インナーパネル側の吸音材をアウターパネル側の吸音材
よりも硬質の素材で構成することで、遮音可能な周波数
帯域を拡大したり、また吸音材として、セラミックファ
イバー、グラスウール、シリカファイバー、ロックウー
ルなどの無機質繊維材をシート状にしたものを用いる場
合には、吸音材がバラケて飛散するという問題を抑制で
きる。また、請求項7記載のように、インナーパネル側
の吸音材をアウターパネル側の吸音材よりも耐熱性に優
れた素材で構成すると、吸音材の耐熱性を十分に確保し
つつその製作コストを低減できる。つまり、インナーパ
ネル側の吸音材として、素材コストよりも耐熱性を重視
した吸音材を採用し、アウターパネル側の吸音材として
耐熱性はやや劣るが安価な素材からなるものを用いるこ
とで、吸音材の耐熱性を十分に確保しつつその製作コス
トを低減できる。
ト溶接やリベット或いはハトメ等を用いて固定される、
インナーパネルとアウターパネルとの固定箇所の結合強
度のバラツキが少なくなる。つまり、インナーパネルに
は、複数の貫通孔が形成されており、貫通孔に対応する
部分などにおいて両パネルが結合されることがあるの
で、貫通孔を形成しない固定部をインナーパネルに形成
することで、両パネルの接合強度のバラツキを少なくす
ることが可能となる。請求項9記載のように、インナー
パネルの外縁部をアウターパネル側へ折り曲げ、この折
曲部により吸音材の外縁部を抱持すると、吸音材として
前述のような無機質繊維材をシート状にしたものを用い
たときに、吸音材が側縁からバラケて脱落するという不
具合を防止できる。請求項10記載のように、インナー
パネルをパンチングメタルで構成するとともに、吸音材
として耐熱性を有する素材からなるものを用いと、イン
ナーパネルの製作コストを大幅に低減することが可能と
なるとともに、エンジン部品付近に配置されるハーネス
の熱劣化を防止できる。請求項11記載のように、エン
ジンの排気マニホールドに遮音カバーを設けると、排気
マニホールドからの騒音を吸音材により効果的に減衰で
きるとともに、排気マニホールドからの放熱を吸音材に
より効果的に遮断できる。
面を参照しながら説明する。本実施例は、エンジンの排
気マニホールドを覆う遮音カバーに本発明を適用した場
合のものである。図1に示すように、エンジンEの排気
マニホールドEMの外側には、排気マニホールドEMか
らの騒音及び熱を遮断するための遮音カバー1が、複数
のボルトBを介して排気マニホールドEMを覆うよう取
付けられている。但し、遮音カバー1の形状やサイズ
は、排気マニホールドEMの形状やサイズ等に応じて設
定するものとする。遮音カバー1は、図1〜図4に示す
ように、排気マニホールドEMを覆うように立体的に成
形されたアウターパネル2と、アウターパネル2の排気
マニホールドEM側の面に沿って設けられたインナーパ
ネル3と、アウターパネル2とインナーパネル3間に積
層状に装着された吸音材4とを備えている。
を施した鋼板をプレス成形して製作され、基本的には、
排気マニホールドEMの前側に配置される前壁部10
と、排気マニホールドEMの左右両側に配置される側壁
部11と、排気マニホールドEMの上側に配置される上
壁部12とから構成され、その上部には排気マニホール
ドEMの形状に応じて左方へ突出した膨出部13が形成
されている。但し、アウターパネル2は、その使用条件
等に応じて、ステンレス鋼板やその他の材料で構成して
もよい。
2とは緩やかに傾斜しながら滑らかに連なっており、ア
ウターパネル2には両壁部10、12からなる緩傾斜部
14が形成されている。また、アウターパネル2には、
遮音カバー1を排気マニホールドEMに弾性支持するた
めの弾性支持具30が、前壁部10に3箇所、上壁部1
2に2箇所の計5箇所に組付けられている。但し、弾性
支持具30の個数や配置は、排気マニホールドEMの形
状やサイズに応じて適宜設定することになる。
うに、基本的には、アウターパネル2の緩傾斜部14に
対応した形状に形成されているが、アウターパネル2の
前壁部10に対応する位置には、3つの弾性支持具30
を回避するための回避用切欠部20が形成され、アウタ
ーパネル2の膨出部13における前壁部10と上壁部1
2との境界部分に対応する位置には、インナーパネル3
の絞り加工量を少なくするための切欠部21が形成さ
れ、外縁部にはアウターパネル2側へ折り曲げた折曲部
22が形成されている。このインナーパネル3は、全面
に対して一定間隔おきに貫通孔23を形成した汎用のパ
ンチングメタルにアルミニウムメッキを施し、これを図
5に示すような形状に打ち抜いてから、図2に示すよう
に、アウターパネル2に沿った形状にプレス成形して製
作されている。但し、インナーパネル3は、その使用条
件等に応じて、ステンレス鋼板やその他の材料で構成し
てもよい。
ンナーパネル3と略同じ外形状に形成されたシート状の
部材からなり、セラミック繊維、ガラス繊維、シリカ繊
維、鉱物繊維(ロックウール)などで構成されている。
吸音材4の厚さは、0.5mm未満であると、吸音性能
及び遮熱性能が十分に得られず、15mmを超過する
と、エンジンEルーム内の狭い制限スペースでは装着が
困難という問題が発生するので、0.5〜15mmに設
定されている。吸音材4自体は、耐熱性500℃以上で
あれば問題なく使用可能で、耐熱性を重視しない場合に
は、コスト面からもガラス繊維(耐熱性約550℃)を
使用し、耐熱性が要求される場合には、耐熱性1000
℃以上のセラミック繊維を使用することになる。また、
セラミック繊維としては、アルミナセラミック、シリカ
アルミナセラミック等が使用可能である。
ーパネル3とアウターパネル2間に吸音材4を積層状に
挟んだ状態で、インナーパネル3をアウターパネル2に
対して複数の固定部位5においてスポット溶接すること
で、アウターパネル2に固定されている。このように、
スポット溶接によりインナーパネル3及び吸音材4を固
定するため、図6、図7に示すように、吸音材4にはス
ポット溶接による固定部位5に対応させて開口部25が
形成され、この開口部25を介してインナーパネル3と
アウターパネル2とが電気的に接続されるように構成さ
れている。また、固定部位5におけるインナーパネル3
の強度低下を防止したり、スポット溶接による両パネル
2、3の結合強度のバラツキを少なくするため、インナ
ーパネル3は、その排気マニホールドEM側の面に座金
26を配置させた状態で、座金26とともにアウターパ
ネル2にスポット溶接されている。
に示すように、アウターパネル2の排気マニホールドE
Mに対するボルトBの締結位置には取付孔15が形成さ
れ、この取付孔15には鍔付きのスリーブ31がアウタ
ーパネル2の内面側から装着され、アウターパネル2の
外面側においてスリーブ31の筒部32には、アウター
パネル2側から、金属細線を束ねて環状に圧縮成形した
弾性体33と、抜け止め用のワッシャー34とが外嵌装
着され、スリーブ31と弾性体33とワッシャーとは筒
部32の先端部をカシメることでアウターパネル2に固
定されている。そして、スリーブ31にボルトBを挿通
させてアウターパネル2を排気マニホールドEMに固定
した状態で、アウターパネル2は弾性体33を介して排
気マニホールドEMに弾性支持される。尚、弾性体33
としては、合成ゴムや合成樹脂材料等からなるものを用
いてもよいし、皿バネやコイルスプリング等を用いても
よい。また、図9に示す弾性支持具30Aのように、ス
リーブ35を筒部32に外嵌させて、ワッシャー34と
スリーブ31の鍔部36間の距離が、筒部32をカシメ
るときに変動しないように構成してもよい。更に、回避
用切欠部20を省略して、吸音材4を介在させない状態
で回避用切欠部20に対応するインナーパネル3の部分
をアウターパネル2に直接的に重合わせた状態で、弾性
支持具30を設けることも可能である。この場合には、
弾性支持具30によりインナーパネル3とアウターパネ
ル2とが結合されるので、スポット溶接等による両パネ
ル2、3の結合箇所を極力少なくすることが可能とな
る。
いて説明する。排気マニホールドEMからの騒音は、イ
ンナーパネル3の貫通孔23を介して吸音材4側へ効率
的に伝達され、吸音材4内において振動エネルギーが熱
エネルギーに変換されて減衰されることになる。また、
排気マニホールドEMからの放熱は、吸音材4により効
果的に遮断されることになる。インナーパネル3をアウ
ターパネル2の緩傾斜部14に対応させて設けているの
で、プレス成形時にインナーパネル3に対して大きな絞
り荷重が作用することはない。このため、インナーパネ
ル3として、汎用のパンチングメタルを用いるこが可能
となり、インナーパネル3の製作コストを大幅に低減す
ることが可能となる。
3とアウターパネル2間に吸音材4を挟持させてあるの
で、金属ネット等により吸音材4をアウターパネル2に
固定させる場合と比較して、インナーパネル3を吸音材
4に対して強く密着させることが可能となり、インナー
パネル3の面振動を効果的に防止することが可能とな
る。吸音材4として無機質繊維材を用いているが、この
吸音外4はインナーパネル3により面的にサポートされ
るとともに、インナーパネル3の外縁部の折曲部22に
より外縁部が抱持されているので、エンジンEからの振
動等により吸音材4がバラケて脱落するという不具合は
殆どない。
変更した他の実施例について説明する。 (1) アウターパネル2の左右の側壁部11に対応す
る位置にも、インナーパネル3と吸音材4とは独立に、
パンチメタルからなるインナーパネルと前記と同様の素
材からなる吸音材とを設け、アウターパネル2の内面に
占める吸音材の面積を極力増やして、遮音性能及び遮熱
性能を高めるようにしてもよい。
1A、1Bのように、インナーパネル3に、弾性支持具
30に対応させて回避用切欠部20や回避用切抜部40
を形成するとともに、インナーパネル3の絞り加工量を
少なくするための切欠部21を複数形成し、切欠部2
0、21をインナーパネルの外端部から緩傾斜部14に
対応する位置まで形成し、吸音材4をこのインナーパネ
ル3と略同じ外形に夫々形成して、アウターパネル2の
内面の略全体にインナーパネル3及び吸音材4が夫々配
置されるように構成し、アウターパネル2の内面に占め
る吸音材4の面積を極力増やし、遮音性能及び遮熱性能
を高めるようにしてもよい。また、この場合には、図1
2に示すように、アウターパネル2の外縁部を内側へ折
り曲げてインナーパネル3の外縁部を保持させ、インナ
ーパネル3及び吸音材4をアウターパネル2に夫々固定
することになる。但し、スポット溶接を併用してインナ
ーパネル3をアウターパネル2に固定してもよい。ま
た、切欠部21に代えてインナーパネル3に切込部を形
成し、インナーパネル3をアウターパネル2の内面に沿
った形状にプレス成形した状態で、切込部の両側のイン
ナーパネル3の部分が重なるように構成してもよい。
ポット溶接に代えてハトメ41やリベット42で両パネ
ル2、3を固定してもよい。このように構成すると、両
パネル2、3の固定部位5における結合強度を一層高め
ることが可能となる。また、この場合には、図15に示
すように、吸音材4に開口部25を形成しないで、アウ
ターパネル2と吸音材4とインナーパネル3とを重合わ
せた状態で、固定部位5にパンチにより挿通孔43を形
成し、この挿通孔43に対してハトメ41やリベット4
2を装着して、アウターパネル2に対して吸音材4及び
インナーパネル3を固定してもよい。 (4) 図16に示すように、アウターパネル2に対す
るインナーパネル3の固定部位5に貫通孔23を形成し
ない固定部44を形成し、この固定部44においてスポ
ット溶接或いはハトメ41やリベット42等により両パ
ネル2、3を結合してもよい。この場合には、インナー
パネル3の製作コストは高くなるが、固定部位5におけ
るインナーパネル3の破損等を防止して、インナーパネ
ル3とアウターパネル2との結合強度を安定化させるこ
とが可能となる。
板部を一定間隔おきに帯状に形成したパンチングメタル
を用いてインナーパネル3を製作してもよい。この場合
には、平板部においてインナーパネル3をアウターパネ
ル2に固定することで、インナーパネル3とアウターパ
ネル2との結合強度を安定化させることが可能となる
し、平板部によりインナーパネル3の面剛性が高めら
れ、インナーパネル3の面振動が防止されるので、遮音
性能を一層高めることが可能となる。 (6) 図17に示すように、インナーパネル3の貫通
孔23をバーリング加工等で形成することで、インナー
パネル3の貫通孔23の口縁に吸音材4側へ延びる筒状
の係合部45を形成し、両パネル2、3間に吸音材4を
装着した状態で、係合部45が吸音材4に係合すること
で、インナーパネル3の面振動が規制されるように構成
してもよい。 (7) 図18に示すように、インナーパネル3の貫通
孔23間の部分に排気マニホールドEM側へ突出する吸
音用の消音用の凸部46を形成し、遮音性能を一層高め
るようにしてもよい。
吸音材を積層した多層構造の吸音材で構成してもよい。
例えば、図19に示すように、吸音材4に代えて、イン
ナーパネル3側の吸音材47とアウターパネル2側の吸
音材48の2層構造の吸音材4Aを設け、インナーパネ
ル3側の吸音材47をアウターパネル2の吸音材48よ
りも硬質の素材で構成し、吸音材4Aを構成する無機質
繊維材の貫通孔23からの脱落を一層効果的に防止する
とともに、遮音可能な周波数領域を拡大するようにして
もよい。また、インナーパネル3側の吸音材47とし
て、耐熱性に優れたものを用い、アウターパネル2側の
吸音材48として耐熱性はやや劣るが安価な素材からな
るものを用いることで、吸音材4Aの耐熱性を十分に確
保しつつその製作コストを低減してもよい。また、イン
ナーパネル3側の吸音材47として、セラミック繊維や
ガラス繊維或いはこれらの繊維と金属細線を編成又は製
織したシート材を用い、吸音材4Aを構成する無機質繊
維材が貫通孔23から脱落することを防止するようにし
てもよい。
の遮音カバー1、1A、1Bに本発明を適用したが、排
気マニホールドEM以外のエンジン部品の遮音カバーと
して本発明を同様に適用することが可能である。
ンナーパネルとして、汎用のパンチングメタルを用いる
こが可能となり、インナーパネルの製作コストを大幅に
低減することが可能となる。また、インナーパネルは、
アウターパネルの例えば中央部に配置され、アウターパ
ネルの外周部に対応する部分には設けられないことにな
るが、従来においてもその部分にはインナーパネルの貫
通孔を有しない部分が配置されていることから、従来の
遮音カバーと比較してその遮音性能が大幅に低下するこ
とはない。
ナーパネルの絞りの大きな部分に対応させて切込部又は
切欠部を形成するという簡単な構成で、汎用のパンチン
グメタルを用いるこが可能となり、インナーパネルの製
作コストを大幅に低減することが可能となる。しかも、
インナーパネル及び吸音材の面積を極力増やして遮音効
果を高めることが可能となる。
ーパネルに形成した凸部により遮音性能を一層高めるこ
とが可能となる。請求項4記載のように構成すると、イ
ンナーパネルの貫通孔の開口縁に形成した係止部によ
り、インナーパネルと吸音材との相対移動を規制して、
インナーパネルの面振動を効果的に防止できる。
能な周波数帯域を拡大したり、吸音材がバラケて飛散す
ることを防止したりすることが可能となる。請求項7記
載のように構成すると、インナーパネル側の吸音材とし
て、素材コストよりも耐熱性を重視した吸音材を採用
し、アウターパネル側の吸音材として耐熱性はやや劣る
が安価な素材からなるものを用いることで、吸音材の耐
熱性を十分に確保しつつその製作コストを低減できる。
請求項8記載のように構成すると、アウターパネルとイ
ンナーパネルとの固定箇所における結合強度のバラツキ
を少なくすることが可能となる。請求項9記載のように
構成すると、吸音材として、セラミックフィイバ、グラ
スウール、シリカファイバ、ロックウールなどの無機質
繊維材をシート状にしたものを用いたときに、吸音材が
側縁からバラケて脱落するという不具合を防止できる。
請求項10記載のように構成すると、インナーパネルの
製作コストを大幅に低減することが可能となるととも
に、エンジン部品付近に配置されるハーネスの熱劣化を
防止できる。請求項11記載のように構成すると、排気
マニホールドからの騒音を吸音材により効果的に減衰で
きるとともに、排気マニホールドからの放熱を吸音材に
より効果的に遮断できる。
音カバーの縦断面図
図
施例の縦断面図
の縦断面図
の縦断面図
の縦断面図
ド B ボルト 1 遮音カバー 2 アウターパネル 3 インナーパネル 4 吸音材 5 固定部位 10 前壁部 11 側壁部 12 上壁部 13 膨出部 14 緩傾斜部 15 取付孔 20 回避用切欠部 21 切欠部 22 折曲部 23 貫通孔 25 開口部 26 座金 30 弾性支持具 31 スリーブ 32 筒部 33 弾性体 34 ワッシャー 30A 弾性支持具 35 スリーブ 36 鍔部 1A 遮音カバー 1B 遮音カバー 40 回避用切抜部 41 ハトメ 42 リベット 43 挿通孔 44 固定部 45 係合部 46 凸部 4A 吸音材 47 吸音材 48 吸音材
Claims (11)
- 【請求項1】 騒音源としてのエンジン部品に接近配置
されて、外部への騒音の伝達を遮断する遮音カバーであ
って、 前記騒音源に沿った立体形状に成形した板状部材からな
るアウターパネルと、 全面に亙って一定間隔おきに貫通孔を形成した板状部材
からなり、アウターパネルの騒音源側に沿ってアウター
パネルの緩傾斜部に対応する領域にのみ設けられ、面内
における複数箇所でアウターパネルに固定されたインナ
ーパネルと、 前記アウターパネルとインナーパネル間に積層状に設け
た吸音材と、 を備えた遮音カバー。 - 【請求項2】 騒音源としてのエンジン部品に接近配置
されて、外部への騒音の伝達を遮断する遮音カバーであ
って、 前記騒音源に沿った立体形状に成形した板状部材からな
るアウターパネルと、 全面に亙って一定間隔おきに貫通孔を形成した板状部材
からなり、アウターパネルの騒音源側に沿って設けら
れ、プレス成形時における絞りの大きな部分に対応させ
て切込部又は切欠部が形成され、複数箇所においてアウ
ターパネルに固定されたインナーパネルと、 前記アウターパネルとインナーパネル間に積層状に設け
た吸音材と、 を備えた遮音カバー。 - 【請求項3】 インナーパネルのうちの隣接する貫通孔
間の部分に消音用の凸部を形成した請求項1又は2記載
の遮音カバー。 - 【請求項4】 インナーパネルの貫通孔の開口縁を吸音
材側へ立起させて係止部を形成した請求項1〜3のいず
れか1項記載の遮音カバー。 - 【請求項5】 吸音材として特性の異なる少なくとも2
枚の吸音材を積層してなるものを用いた請求項1〜4の
いずれか1項記載の遮音カバー。 - 【請求項6】 インナーパネル側の吸音材をアウターパ
ネル側の吸音材よりも硬質の素材で構成した請求項5記
載の遮音カバー。 - 【請求項7】 インナーパネル側の吸音材をアウターパ
ネル側の吸音材よりも耐熱性に優れた素材で構成した請
求項5記載の遮音カバー。 - 【請求項8】 アウターパネルに対するインナーパネル
の固定箇所に貫通孔を形成しない固定部を形成した請求
項1〜7のいずれか1項記載の遮音カバー。 - 【請求項9】 インナーパネルの外縁部をアウターパネ
ル側へ折り曲げ、この折曲部により吸音材の外縁部を抱
持した請求項1〜8のいずれか1項記載の遮音カバー。 - 【請求項10】 インナーパネルをパンチングメタルで
構成するとともに、吸音材として耐熱性を有する素材か
らなるものを用いた請求項1〜9のいずれか1項記載の
遮音カバー。 - 【請求項11】 騒音源がエンジンの排気マニホールド
である請求項1〜10のいずれか1項記載の遮音カバ
ー。
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