JP2000144435A - 薄膜形成方法および薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成方法および薄膜形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空装置などの高価な設備、煩雑な工程を要
さずに安価で均一な膜厚の薄膜を形成する方法およびそ
の方法を実施する装置を提供する。 【解決手段】 ソース材料が溶媒に溶解したソース材料
溶液を超音波振動子により霧化し、霧化した前記溶液の
微粒子をキャリアガス中に含ませた吹き付け用ガスを、
予め加熱した製膜用基板の表面に吹き付け、前記微粒子
中のソース材料を熱分解させて、前記製膜用基板上に金
属酸化物あるいは金属硫化物の薄膜を形成する薄膜形成
方法において、前記吹き付け用ガス中の前記微粒子の含
有量、排気ガス中の前記ソース材料の分解ガスの含有
量、または排気ガス中の前記溶媒の蒸気濃度を測定し、
測定値が適正値となるように前記超音波振動子の出力を
制御しながら前記薄膜を形成する方法およびこれらの方
法を実施するための装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子や表
示素子などに使用される金属酸化物および金属硫化物の
薄膜形成方法および薄膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、化合物半導体、特に金属酸化
物薄膜および金属硫化物薄膜は、光電変換素子や表示素
子の材料として広く用いられてきた。そして、これらの
化合物の多くは従来、スパッタリング法、蒸着法などに
よって製造されてきた。これらの手法によれば、所望の
膜質を有する薄膜を得やすいが、大面積の均一な薄膜形
成や高速連続製膜が困難である、真空装置を必要とする
ため装置が非常に高価になるなどの問題があった。
【0003】そこで、真空装置を必要とせず安価に金属
硫化物や金属酸化物の薄膜を形成する方法として、金属
化合物の熱分解法が検討されている。例えば、少なくと
も一つの金属−硫黄結合を有する有機金属化合物をソー
ス基板上で熱分解させて、対向する製膜用基板上に金属
硫化物薄膜を形成する方法(例えば、特開平8−316
247号公報)が提案されている。しかし、この方法
は、ソース材料層を形成させたソース基板の作製が必要
なことや、ソース基板と製膜用基板とを一定の間隔で均
一に近接させる必要があるなど、工程の煩雑性、大面積
の薄膜形成の困難性などに問題があった。
【0004】さらに、有機金属化合物の溶液を超音波振
動子により霧化させて微粒子化し、空気や窒素などのキ
ャリアガスとともに、予め加熱された製膜用基板上に吹
き付け、前記微粒子中の有機金属化合物を熱分解させ、
前記製膜用基板上に金属硫化物薄膜を形成する方法(例
えば、特開平11−87747号)が提案されている。
しかし、前記のような金属化合物溶液の霧化による熱分
解法においては、前記溶液の温度変化に伴う粘度の変化
や超音波振動子の経時変化などにより、霧化される溶液
の微粒子の発生量が変化し、これを一定範囲に制御する
のが困難であった。そのため、均一な膜厚を備えた金属
硫化物や金属酸化物の薄膜を形成できないという問題が
あった。
【0005】前記問題は、各種薄膜を形成する上におい
て共通の問題である。前記問題を有する金属硫化物薄膜
としては、例えば太陽電池、蛍光体などに用いられる硫
化カドミウム(CdS)、硫化亜鉛(ZnS)、CdS
とZnSとの混晶、露出計などに用いられる硫化鉛(P
bS)などの薄膜がある。また、金属酸化物薄膜として
は、例えば、太陽電池や表示ディスプレイなどの透明導
電膜として用いられる二酸化錫(SnO2)、酸化イン
ジウム(In23)、酸化インジウム錫(SnO2 とI
23 との混晶)、酸化亜鉛(ZnO)などの薄膜が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属化合物
溶液(以下、ソース材料溶液という)を霧化させた溶液
微粒子を製膜用基板上に吹きつけて、金属化合物(以
下、ソース材料という)を熱分解させ、前記製膜用基板
上に金属硫化物あるいは金属酸化物の薄膜を形成する薄
膜形成方法の前記問題点を解決し、真空装置などの高価
な設備、煩雑な工程を必要とせず、安価で均一な膜厚の
薄膜を形成する方法およびその方法を実施する装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソース材料が
溶媒に溶解したソース材料溶液を超音波振動子により霧
化し、霧化した前記溶液の微粒子をキャリアガス中に含
ませた吹き付け用ガスを、予め加熱した製膜用基板の表
面に吹き付け、前記微粒子中のソース材料を熱分解させ
て、前記製膜用基板上に金属酸化物あるいは金属硫化物
の薄膜を形成する薄膜形成方法において、前記吹き付け
用ガス中の前記微粒子の含有量、排気ガス中の前記ソー
ス材料の分解ガスの含有量、または排気ガス中の前記溶
媒の蒸気濃度を測定し、測定値が適正値となるように前
記超音波振動子の出力を制御しながら前記薄膜を形成す
る方法に関する。
【0008】また、本発明は、ソース材料が溶媒に溶解
したソース材料溶液を超音波振動子により霧化する手
段、霧化した前記溶液の微粒子をキャリアガス中に含ま
せて吹き付け用ガスを得る手段、および製膜用基板を加
熱する手段を具備し、前記吹き付け用ガスを、予め加熱
した製膜用基板の表面に吹き付け、前記微粒子中のソー
ス材料を熱分解させて、前記製膜用基板上に金属酸化物
または金属硫化物の薄膜を形成する薄膜形成装置であっ
て、前記吹き付け用ガス中の前記微粒子の含有量を測定
し、測定値が適正値となるように前記超音波振動子の出
力を制御する手段、排気ガス中の前記ソース材料の分解
ガスの含有量を測定し、測定値が適正値となるように前
記超音波振動子の出力を制御する手段、または排気ガス
中の前記溶媒の蒸気濃度を測定し、測定値が適正値とな
るように前記超音波振動子の出力を制御する手段を有す
ることを特徴とする薄膜形成装置に関する。
【0009】これにより、霧化されたソース材料溶液の
微粒子の発生速度および吹き付け用ガス中の微粒子の含
有量を常に適正な範囲内に維持しながら薄膜を形成する
ことができる。その結果、一定速度でソース材料が製膜
基板上に供給されるので、一定速度で薄膜を形成するこ
とができ、均一な膜厚の金属酸化物あるいは金属硫化物
の薄膜を得ることができる。前記吹き付け用ガス中の前
記微粒子の含有量は、前記吹き付け用ガスの光透過率に
より測定することが好ましい。前記金属酸化物は、二酸
化錫であることが好ましい。また、前記金属硫化物は、
硫化カドミウム、硫化亜鉛、または硫化カドミウムと硫
化亜鉛との混晶物であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第一の薄膜形成方法は、
前記吹き付け用ガス中の前記溶液微粒子の含有量を測定
し、その測定値により前記超音波振動子の出力を制御す
るものである。前記第一の方法の実施に適した装置は、
例えば、製膜を行いながら同時に吹き付け用ガス中の前
記溶液微粒子の含有量を測定し、その含有量を超音波振
動子の出力コントローラーにフィードバックし、溶液微
粒子の含有量が適切な範囲内に維持されるように超音波
振動子への入力電圧を増減させる手段を有する。
【0011】さらに、この発明の好適な実施方法は、前
記吹き付け用ガスの光透過率を測定し、その測定値から
その測定値と一定の対応関係にある前記吹き付け用ガス
中の前記溶液微粒子の含有量を求める方法である。多数
の溶液微粒子が存在する吹き付け用ガスに光を照射する
と、これらの溶液微粒子によって光は乱反射もしくは吸
収され、透過光の強度は空間に存在する溶液微粒子の密
度によって変化する。従って、吹き付け用ガスの光透過
率を測定することにより溶液微粒子の含有量を測定する
ことができる。
【0012】前記方法の実施に適した手段としては、レ
ーザー光源とそれから一定距離に備えられた受光素子か
らなり、レーザー光源から照射され、吹き付け用ガス中
を透過した後のレーザー光の強度を受光素子で検知し、
その光透過率から前記溶液微粒子の含有量を求める手段
が挙げられる。
【0013】本発明の第二の薄膜形成方法は、排気ガス
中に含まれるソース材料の分解ガスの含有量を測定し、
その測定値に応じて超音波振動子の出力を制御するもの
である。熱分解後の分解ガス量は、薄膜形成に利用され
たソース材料の量に比例し、また吹き付けガス中のソー
ス材料が薄膜形成に利用される率は、ほぼ一定である。
換言すれば、排気ガス中の分解ガスの含有量の測定値
は、吹き付け用ガス中の溶液微粒子の含有量と比例関係
にある。従って、この方法は吹き付け用ガス中の前記溶
液微粒子の含有量が適正値となるように超音波振動子の
出力を制御する方法と実質的に同様の効果がある。
【0014】前記第二の方法の実施に適した装置は、例
えば、製膜を行いながら同時に排気ガス中のソース材料
の分解ガスの含有量を測定し、その含有量を超音波振動
子の出力コントローラーにフィードバックし、分解ガス
の含有量が適切な範囲内に維持されるように超音波振動
子への入力電圧を増減させる手段を有する。前記分解ガ
スの含有量を測定する手段としては、赤外線光源とそれ
から一定距離に備えられた赤外線受光素子からなり、赤
外線光源から入射され、排気ガス中を透過した後の前記
分解ガスに固有の吸収波長の赤外線の強度を赤外線受光
素子で検知し、その光透過率から前記分解ガスの含有量
を求める手段が挙げられる。
【0015】本発明の第三の薄膜形成方法は、排気ガス
中に含まれるソース材料溶液の溶媒の蒸気濃度を測定
し、その測定値に応じて超音波振動子の出力を制御する
ものである。排気ガス中に含まれる前記溶媒の量は、吹
き付け用ガス中の溶液微粒子の含有量に比例するもので
あり、この方法も、吹き付け用ガス中の溶液微粒子の含
有量が適正値となるように超音波振動子の出力を制御す
る方法と実質的に同様の効果がある。
【0016】前記第三の方法の実施に適した装置は、例
えば、製膜を行いながら同時に排気ガス中の前記溶媒の
蒸気濃度を測定し、その濃度を超音波振動子の出力コン
トローラーにフィードバックし、溶媒の蒸気濃度が適切
な範囲内に維持されるように超音波振動子への入力電圧
を増減させる手段を有する。前記溶媒の蒸気濃度を測定
する手段としては、排気管中で徐冷された排気ガスの温
度が所定の温度となる位置に設置された溶媒蒸気濃度セ
ンサー(溶媒が水の場合、セラミック湿度センサーが好
ましい。)が挙げられる。
【0017】前記第一〜三の方法のうちでは、制御フィ
ードバックの早さの点から第一の方法が好ましい。第一
の方法は、製膜に供される前の吹き付け用ガス中の微粒
子含有量を測定し、フィードバックをかける方法であ
る。これに対し、第二、第三の方法では、製膜に供され
た後の排気ガス中の分解ガス濃度または溶媒蒸気濃度を
測定し、フィードバックをかける方法である。第二、第
三の方法は第一の方法に比べてフィードバックが遅くな
るため、第一の方法が好ましいといえる。
【0018】前記の方法で形成する金属硫化物あるいは
金属酸化物の薄膜には、前に例示したように種々のもの
があるが、それらのソース材料として用いる金属化合物
を以下に例示する。金属硫化物のうち、例えばCdSの
薄膜形成にはジブチルジチオカルバミン酸カドミウムを
主に用いるが、ジエチルジチオカルバミン酸カドミウム
などを用いることもできる。また、ZnSの薄膜形成に
はジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、CdSとZnSの
混晶の薄膜形成にはジブチルジチオカルバミン酸カドミ
ウムとジブチルジチオカルバミン酸亜鉛の混合物、Pb
Sの薄膜形成にはジエチルジチオカルバミン酸鉛などを
用いることができる。
【0019】また、金属酸化物のうち、SnO2の薄膜
形成には二塩化ジメチル錫を主に用いるが、トリメチル
塩化錫などを用いることもできる。また、In23の薄
膜形成には硫酸インジウム、ITOの薄膜形成には硫酸
インジウムと硫酸錫の混合物、ZnOの薄膜形成には酢
酸亜鉛などの金属化合物を用いることができる。そし
て、これらのソース材料をトルエンなどの有機溶媒や水
などの溶媒に溶解した溶液をソース材料溶液として用い
る。
【0020】製膜用基板としては、形成する薄膜の使用
目的に応じて、ガラスなどの透光性基板、金属、セラミ
ックなどの耐熱性基板、あるいはこれらの基板に予め下
地膜が形成されたものを用いることができる。またキャ
リアガスとしては、金属硫化物薄膜を形成する場合には
窒素などの不活性ガス、酸化物薄膜を形成する場合には
空気などの酸素を含むガスを用いる。
【0021】これらの方法により得られる薄膜は、前記
のように太陽電池などの光電変換素子や表示ディスプレ
イなどに広く用いられるが、特に、本発明により形成さ
れるSnO2薄膜を、例えば太陽電池の透明導電膜とし
て用いることにより、透明導電膜の抵抗値が均一化され
るので、太陽電池の曲線因子が一定化し、変換効率のバ
ラツキが少なく高品質な太陽電池を作製することがで
る。また、このSnO2薄膜を透明電極として用いるこ
とにより、高品質の液晶やタッチパネルを構成すること
ができる。
【0022】さらに、本発明により得られるCdS薄
膜、ZnS薄膜、あるいはこれらの混晶膜をCdTe系
太陽電池のn型半導体膜として用いることが特に有効で
ある。CdTe系太陽電池のCdS膜などのn型半導体
膜は、膜厚が薄すぎる場合は太陽電池の開放電圧と変換
効率が低下し、膜厚が厚すぎる場合は短絡電流が低下し
て変換効率が低下する。従って、本発明により形成され
た膜厚が均一な前記n型半導体の薄膜をこれらの太陽電
池に用ることにより、変換効率を高レベルに安定化する
ことが可能となる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明を具体的な実施例を挙げてよ
り詳細に説明する。図1、2、3は本発明の方法の実施
に用いる三種の装置の例を各々概念的に図解したもので
ある。まず、図1、2、3において共通する工程につい
て説明する。霧化容器1内で超音波振動子2によりソー
ス材料溶液3を霧化し、霧化された溶液微粒子4を導入
管5から霧化容器1内に導入されたキャリアガス6中に
混合して吹き付け用ガス7とする。
【0024】支持台17上に固定され、ヒーター9によ
り予め加熱された加熱板10上に製膜用基板11を載置
する。この製膜用基板11上に、輸送管8により輸送さ
れた吹き付け用ガス7を吹き付け、前記製膜用基板11
の表面で溶液微粒子中のソース材料を熱分解させ、金属
酸化物あるいは金属硫化物の薄膜12を形成する。な
お、前記の工程は、下記の各実施例および各比較例にお
いて共通して実施したので、以下の個別の説明ではこれ
を省略する。
【0025】《実施例1》吹き付け用ガス7中の溶液微
粒子4の含有量を検出し、その測定値に対応させて、超
音波振動子2の出力を制御する図1の薄膜形成装置によ
り、SnO2薄膜を形成した。ソース材料溶液3とし
て、二塩化ジメチル錫100gを水360gに溶解させ
た溶液、超音波振動子2の周波数1MHz、製膜用基板
11として100mm角のガラス基板を用い、製膜用基
板11の加熱温度を550℃、一枚当たりの製膜時間を
100秒間とした。また、キャリアガス6には露点−5
0℃のドライエアーを用い、流量を20リットル/分と
した。一枚の製膜用基板11への製膜を終了後、直ちに
後続の製膜用基板を供給して37枚の薄膜形成を連続的
に行った。また、形成されたSnO2薄膜12の標準的
な膜厚は約500nmであった。
【0026】図1の装置概念図に示すように、前記の製
膜を行いながら、透明の材質で作られた輸送管8の一方
の側面からレーザー光源13よりレーザー光14を照射
し、他方の側面に透過してくるレーザー光の強度を受光
素子15で検知して光透過率を測定した。図4に示す吹
き付け用ガス中でのレーザー光の光透過率と溶液微粒子
の含有率との関係から明らかなように、この光透過率が
大きいほど、輸送管内の吹き付け用ガス中の溶液微粒子
の含有量は少なくなる。そして、膜形成のための最適な
前記溶液微粒子の含有量は145〜150mg/リット
ルであり、これに対応するレーザ光の透過率は34〜3
8%である。この光透過率の測定値から検知した吹き付
け用ガス中の溶液微粒子の含有量を超音波振動子の出力
コントローラー16にフィードバックし、前記溶液微粒
子の含有量が前記の最適値の範囲内となるように、超音
波振動子2への入力電圧を増減させた。
【0027】図5に超音波振動子への入力電圧と吹き付
け用ガス中の溶液微粒子の含有量との溶液温度25℃に
おける標準的な対応関係を示す。図5から、超音波振動
子への入力電圧が高いほど前記溶液微粒子の含有量が多
くなり、最適入力電圧は39.5〜40V近辺にあるこ
とが分かる。しかし、薄膜形成中の溶液温度や溶液量の
変化、超音波振動子の特性のバラツキや経時変化などに
より、図5のような定量的関係は必ずしも維持されず、
刻々変化する。そのため、単に前記の最適電圧に入力電
圧を固定して薄膜を形成した場合には、前記溶液微粒子
の含有量を最適値範囲に維持できない。本実施例では、
薄膜形成中の溶液微粒子の含有量を常時測定し、その含
有量が不足な時には入力電圧を高め、過剰な時には入力
電圧を低くすることにより、前記溶液微粒子の含有量を
最適値範囲に維持しながら製膜した。
【0028】《比較例1》超音波振動子2への入力電圧
を40Vに固定した以外は、実施例1と同様にして37
枚のSnO2薄膜12を形成した。
【0029】実施例1および比較例1で形成した各々3
7枚のSnO2薄膜の試料について面抵抗を測定した。
図7に実施例1の面抵抗の分布、図6に比較例1の面抵
抗の分布を示す。実施例1の場合のバラツキ幅は10〜
14Ω/□であり、比較例1の場合の9〜15Ω/□に
較べてバラツキが少ないことから、実施例1では安定し
た品質のSnO2薄膜が得られたことが確認された。ま
た同時に、この面抵抗は膜厚と比例関係にあることか
ら、実施例1では膜厚のバラツキ幅が効果的に縮小され
ていることが分かる。
【0030】《実施例2》排気ガス20中に含まれるソ
ース材料の分解ガスの含有量を測定し、その測定値に応
じて超音波振動子2の出力を制御する図2の薄膜形成装
置により、CdS薄膜12を形成した。ソース材料溶液
3として、ジブチルジチオカルバミン酸カドミウム20
gをトルエン80gに溶解させた溶液、超音波振動子2
の周波数1MHz、製膜用基板11として100mm角
のガラス基板上に実施例1の方法でSnO2薄膜を形成
したものを用い、製膜用基板11の加熱温度を450
℃、一枚当たりの製膜時間を60秒間とした。また、キ
ャリアガス6には窒素ガスを用い、流量を10リットル
/分とした。一枚の製膜用基板11への製膜を終了後、
直ちに後続の製膜用基板を供給して49枚の製膜を連続
的に行った。なお、形成されたCdS薄膜12の標準的
な膜厚は約100nmであった。
【0031】図2の装置概念図に示すように、前記の薄
膜形成を行いながら、赤外線光源24から、排気ガス2
0中の分解ガスに固有の吸収波長の赤外線21を透明材
質で作られた排気管22の一方の側面から入射させ、も
う一方の側面に透過してくる赤外線21の強度を赤外線
受光素子23で検知して光透過率を測定した。この場
合、ソ−ス材料のジブチルジチオカルバミン酸カドミウ
ムが熱分解してCdS薄膜12を形成した後の排気ガス
20中に含まれる分解ガスの主成分は二硫化炭素(CS
2)であり、このガスに固有の吸収波長である197n
mの波長の赤外線の光透過率を測定した。
【0032】この光透過率の測定値から、図8に示す光
透過率と排気ガス中のCS2ガスの含有量との関係にも
とづき、排気ガス中のCS2ガスの濃度を求めた。ま
た、排気ガス中のCS2ガスの最適な含有量は1.5〜
1.6mg/リットルであり、図8から、これに対応す
る光透過率は36〜38%である。この光透過率の測定
値から求めた排気ガス中のCS2ガスの含有量を超音波
振動子の出力コントローラー16にフィードバックし、
前記排気ガス中のCS2ガスの含有量が前記の最適値の
範囲内となるように、超音波振動子2への入力電圧を増
減させた。
【0033】図9に超音波振動子への入力電圧と排気ガ
ス中のCS2ガスの含有量との溶液温度25℃における
標準的な対応関係を示す。図9から、超音波振動子への
入力電圧が高いほど排気ガス中のCS2ガスの含有量が
多くなり、最適入力電圧が39.5〜40V近辺にある
ことが分かる。しかし、実際には薄膜形成中の溶液温度
や溶液量の変化、超音波振動子の特性バラツキや経時変
化等により、図9のような定量的関係は刻々変化する。
そのため、単に前記の最適電圧に入力電圧を固定して製
膜した場合には、CS2ガスの含有量を適正範囲に維持
できず、同時に吹き付け用ガス中の溶液微粒子の含有量
を最適値範囲に維持できない。
【0034】本実施例では、前記のように排気ガス中の
CS2ガスの含有量を常時測定し、前記CS2ガスの含有
量が不足な時には入力電圧を高め、過剰な時には入力電
圧を低くすることにより、常時前記排気ガス中のCS2
ガスの含有量を適正範囲に維持し、前記溶液微粒子の含
有量を最適値範囲に維持しながら製膜した。
【0035】《比較例2》超音波振動子2への入力電圧
を40Vに固定した以外は、実施例1と同様にして49
枚のCdS薄膜を形成した。
【0036】実施例2および比較例2で形成した各々4
9枚のCdS薄膜の試料について、波長400nmでの
光透過率を測定した。図11に実施例2の光透過率の分
布、図10に比較例2の光透過率の分布を示す。実施例
2の場合の光透過率のバラツキ幅は12〜22%であ
り、比較例2の場合の8〜22%に較べてバラツキが少
ないことから、実施例2では安定した品質のCdS薄膜
が得られたことが確認された。また、図12に示すよう
に、CdS薄膜の膜厚は、この光透過率と対応すること
から、実施例2では膜厚のバラツキ幅も同時に効果的に
縮小されていることが分かる。
【0037】《実施例3》排気ガス中に含まれるソース
材料溶液の溶媒蒸気の濃度を測定し、その測定値に応じ
て超音波振動子の出力を制御する図3の薄膜形成装置に
より、SnO2薄膜を形成した。薄膜形成の条件は、排
気ガス中に含まれる溶媒(水)の蒸気濃度の測定値に応
じて超音波振動子の出力を制御した以外は、実施例1と
同様の条件で標準膜厚が約100nmのCdS薄膜形成
を37枚連続して行った。
【0038】図3の装置概念図に示すように、前記の薄
膜形成を行いながら、排気ガス20中の水蒸気濃度を溶
媒蒸気濃度センサー25(セラミック湿度センサー)に
より測定した。この測定は、排気管26中で徐冷された
排気ガス20の温度が80℃となる位置にセラミック湿
度センサー25を設置して行った。測定された80℃で
の相対湿度値を超音波振動子の出力コントローラー16
にフィードバックし、前記排気ガス20中の水蒸気濃度
が一定になるようにフィードバック制御した。
【0039】超音波振動子への入力電圧と排気ガスの8
0℃における相対湿度との関係については、標準的には
図13に示すような傾向があり、前記入力電圧が高くな
るにつれて水蒸気濃度が高くなる。この場合の最適な相
対湿度は75〜80%にあり、最適入力電圧は39.5
〜40V近辺にある。しかし、実際には薄膜形成時の溶
液温度や溶液量の変化、超音波振動子の特性バラツキや
経時変化等により、図13のような定量的関係は刻々変
化する。そのため、単に最適電圧に入力電圧を固定して
製膜した場合には、前記水蒸気濃度を適正範囲に維持で
きず、同時に吹き付け用ガス中の溶液微粒子の含有量を
最適値範囲に維持できない。本実施例では、前記のよう
に排気ガス中の水蒸気濃度を80℃における相対湿度と
して常時測定し、前記水蒸気濃度が最適値より低い時に
は入力電圧を高め、高い時には入力電圧を低くすること
により、常時前記排気ガス中の水蒸気濃度を適正範囲に
維持し、前記溶液微粒子の含有量を最適値範囲に維持し
ながら薄膜を形成した。
【0040】実施例3で製膜した各々37枚のSnO2
薄膜の試料について面抵抗を測定した結果を図14に示
す。実施例3の場合のバラツキ幅は10〜15Ω/□で
あり、図6の比較例1の場合の9〜15Ω/□に較べて
バラツキが少ないことから、本発明による効果が確認さ
れた。また同時に、この面抵抗は膜厚に比例することか
ら、実施例3では膜厚のバラツキ幅が縮小されているこ
とが分かる。
【0041】なお、前記の実施例2では金属硫化物薄膜
のうちCdS薄膜の形成について詳細に説明したが、前
記以外にZnS薄膜、CdSとZnSとの混晶薄膜の形
成についても実施例2と同様の実験を行い、同じ傾向の
本発明による効果が確認された。これらの場合に、Zn
S薄膜の形成にはジブチルジチオカルバミン酸亜鉛20
gをトルエン80gに溶解したソース材料溶液を用い、
CdSとZnSとの混晶薄膜の形成にはジブチルジチオ
カルバミン酸カドミウム10.5gとジブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛9.5gとをトルエン80gに溶解した
ソース材料溶液を用い、その他の条件を実施例2と同様
にして実験を行った。
【0042】
【発明の効果】本発明により、吹き付け用ガス中のソー
ス材料溶液の溶液微粒子の含有量、または製膜後の排気
ガス中のソース材料の分解ガスの含有量、または排気ガ
ス中のソース材料溶液の溶媒蒸気濃度を薄膜形成中に常
時測定し、その測定値が適正値となるように前記超音波
振動子の出力を制御することにより、形成される金属酸
化物や金属硫化物の薄膜の膜厚を均一化し、特性を安定
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吹き付け用ガス中の溶液微粒子の含有量が適正
値となるように超音波振動子の出力を制御する本発明の
一実施形態に用いた装置の構成を示す概念図である。
【図2】排気ガス中の分解ガスの含有量が適正値となる
ように超音波振動子の出力を制御する本発明の他の実施
形態に用いた装置の構成を示す概念図である。
【図3】排気ガス中の溶媒蒸気濃度が適正値となるよう
に超音波振動子の出力を制御する本発明のさらに他の実
施形態に用いた装置の構成を示す概念図である。
【図4】二酸化錫薄膜の製膜における吹き付け用ガス中
でのレーザー光の光透過率と溶液微粒子の含有量との関
係を示す図である。
【図5】二酸化錫薄膜の製膜における吹き付け用ガス中
の溶液微粒子の含有量と超音波振動子への入力電圧との
標準的な関係を示す図である。
【図6】比較例1の二酸化錫薄膜の面抵抗の分布図であ
る。
【図7】実施例1の二酸化錫薄膜の面抵抗の分布図であ
る。
【図8】硫化カドミウム薄膜の製膜における排気ガス中
での赤外線の光透過率とCS2ガスの含有量との関係を
示す図である。
【図9】硫化カドミウム薄膜の製膜における排気ガス中
のCS2ガスの含有量と超音波振動子への入力電圧との
標準的な関係を示す図である。
【図10】比較例2の硫化カドミウム薄膜の光透過率の
分布図である。
【図11】実施例2の硫化カドミウム薄膜の光透過率の
分布図である。
【図12】硫化カドミウム薄膜の膜厚と光透過率との関
係を示す図である。
【図13】二酸化錫の製膜における排気ガスの相対湿度
と超音波振動子への入力電圧との標準的な関係を示す図
である。
【図14】実施例3の二酸化錫薄膜の面抵抗の分布図で
ある。
【符号の説明】
1 霧化容器 2 超音波振動子 3 ソース材料溶液 4 溶液微粒子 5 導入管 6 キャリアガス 7 吹き付け用ガス 8 輸送管 9 ヒーター 10 加熱板 11 製膜用基板 12 薄膜 13 レーザー光源 14 レーザー光 15 受光素子 16 超音波振動子の出力コントローラー 17 支持台 20 排気ガス 21 赤外線 22 排気管 23 赤外線受光素子 24 赤外線光源 25 溶媒蒸気濃度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾村 邦嘉 大阪府守口市松下町1番1号 松下電池工 業株式会社内 (72)発明者 日比野 武司 大阪府守口市松下町1番1号 松下電池工 業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース材料が溶媒に溶解したソース材料
    溶液を超音波振動子により霧化し、霧化した前記溶液の
    微粒子をキャリアガス中に含ませた吹き付け用ガスを、
    予め加熱した製膜用基板の表面に吹き付け、前記微粒子
    中のソース材料を熱分解させて、前記製膜用基板上に金
    属酸化物または金属硫化物の薄膜を形成する薄膜形成方
    法において、前記吹き付け用ガス中の前記微粒子の含有
    量を測定し、測定値が適正値となるように前記超音波振
    動子の出力を制御しながら前記薄膜を形成することを特
    徴とする薄膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記吹き付け用ガス中の前記微粒子の含
    有量を前記吹き付け用ガスの光透過率により測定する請
    求項1に記載の薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 ソース材料が溶媒に溶解したソース材料
    溶液を超音波振動子により霧化し、霧化した前記溶液の
    微粒子をキャリアガス中に含ませた吹き付け用ガスを、
    予め加熱した製膜用基板の表面に吹き付け、前記微粒子
    中のソース材料を熱分解させて、前記製膜用基板上に金
    属酸化物または金属硫化物の薄膜を形成する薄膜形成方
    法において、排気ガス中の前記ソース材料の分解ガスの
    含有量を測定し、測定値が適正値となるように前記超音
    波振動子の出力を制御しながら前記薄膜を形成すること
    を特徴とする薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 ソース材料が溶媒に溶解したソース材料
    溶液を超音波振動子により霧化し、霧化した前記溶液の
    微粒子をキャリアガス中に含ませた吹き付け用ガスを、
    予め加熱した製膜用基板の表面に吹き付け、前記微粒子
    中のソース材料を熱分解させて、前記製膜用基板上に金
    属酸化物または金属硫化物の薄膜を形成する薄膜形成方
    法において、排気ガス中の前記溶媒の蒸気濃度を測定
    し、測定値が適正値となるように前記超音波振動子の出
    力を制御しながら前記薄膜を形成することを特徴とする
    薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記金属酸化物が二酸化錫である請求項
    1〜4のいずれかに記載の薄膜形成方法。
  6. 【請求項6】 前記金属硫化物が硫化カドミウム、硫化
    亜鉛、または硫化カドミウムと硫化亜鉛との混晶物であ
    る請求項1〜4のいずれかに記載の薄膜形成方法。
  7. 【請求項7】 ソース材料が溶媒に溶解したソース材料
    溶液を超音波振動子により霧化する手段、霧化した前記
    溶液の微粒子をキャリアガス中に含ませて吹き付け用ガ
    スを得る手段、および製膜用基板を加熱する手段を具備
    し、前記吹き付け用ガスを、予め加熱した製膜用基板の
    表面に吹き付け、前記微粒子中のソース材料を熱分解さ
    せて、前記製膜用基板上に金属酸化物または金属硫化物
    の薄膜を形成する薄膜形成装置であって、前記吹き付け
    用ガス中の前記微粒子の含有量を測定し、測定値が適正
    値となるように前記超音波振動子の出力を制御する手段
    を有することを特徴とする薄膜形成装置。
  8. 【請求項8】 前記吹き付け用ガス中の前記微粒子の含
    有量を前記吹き付け用ガスの光透過率により測定する請
    求項7に記載の薄膜形成装置。
  9. 【請求項9】 ソース材料が溶媒に溶解したソース材料
    溶液を超音波振動子により霧化する手段、霧化した前記
    溶液の微粒子をキャリアガス中に含ませて吹き付け用ガ
    スを得る手段、および製膜用基板を加熱する手段を具備
    し、前記吹き付け用ガスを、予め加熱した製膜用基板の
    表面に吹き付け、前記微粒子中のソース材料を熱分解さ
    せて、前記製膜用基板上に金属酸化物または金属硫化物
    の薄膜を形成する薄膜形成装置であって、排気ガス中の
    前記ソース材料の分解ガスの含有量を測定し、測定値が
    適正値となるように前記超音波振動子の出力を制御する
    手段を有することを特徴とする薄膜形成装置。
  10. 【請求項10】 ソース材料が溶媒に溶解したソース材
    料溶液を超音波振動子により霧化する手段、霧化した前
    記溶液の微粒子をキャリアガス中に含ませて吹き付け用
    ガスを得る手段、および製膜用基板を加熱する手段を具
    備し、前記吹き付け用ガスを、予め加熱した製膜用基板
    の表面に吹き付け、前記微粒子中のソース材料を熱分解
    させて、前記製膜用基板上に金属酸化物または金属硫化
    物の薄膜を形成する薄膜形成装置であって、排気ガス中
    の前記溶媒の蒸気濃度を測定し、測定値が適正値となる
    ように前記超音波振動子の出力を制御する手段を有する
    ことを特徴とする薄膜形成装置。
  11. 【請求項11】 前記金属酸化物が二酸化錫である請求
    項7〜10のいずれかに記載の薄膜形成装置。
  12. 【請求項12】 前記金属硫化物が硫化カドミウム、硫
    化亜鉛、または硫化カドミウムと硫化亜鉛との混晶物で
    ある請求項7〜10のいずれかに記載の薄膜形成装置。
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