JP2000143046A - 巻取仕立て装置 - Google Patents

巻取仕立て装置

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JP2000143046A
JP2000143046A JP10326430A JP32643098A JP2000143046A JP 2000143046 A JP2000143046 A JP 2000143046A JP 10326430 A JP10326430 A JP 10326430A JP 32643098 A JP32643098 A JP 32643098A JP 2000143046 A JP2000143046 A JP 2000143046A
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Japan
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tailoring
unit
winding
glue
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JP10326430A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kasahara
孝宏 笠原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻取の本紙先端を所望の形状に切断して紙端
を形成すると共に、その紙端に紙継ぎ用の糊層を容易に
形成可能な巻取仕立て装置を提供する。 【解決手段】 巻取から繰り出した本紙を吸着保持する
支持テーブルを設けると共に、糊ディスペンサ36、エ
アノズル37、レーザカッタ38等を備えた仕立てユニ
ット20を支持テーブルに平行に移動するよう設け、仕
立てユニット20を支持テーブル上の本紙2に対して所
望の形状を描くように移動させながら、糊ディスペンサ
36で糊45を本紙2に供給し、エアノズルでその糊4
5を薄く伸ばして糊層45aとし、レーザカッタ38で
糊付与位置の隣接位置を切断することで、所望形状の紙
端を形成し、それに沿って糊層45aを形成する構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機、ラミ
ネータ等で用いられる巻取に対して、紙継ぎのための紙
端処理、すなわち、仕立てを行うための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、輪転印刷機等にセットする巻
取に対する仕立てとして、巻取の本紙の先端を所定形状
にカットして紙継ぎ用紙端を形成し、その紙端に沿って
両面粘着テープを貼り付け、且つその紙端をほぐれ止め
用のタブで巻取表面に仮止めすることが行われており、
その仕立て動作を自動的に行う装置も開発されている。
従来の仕立て装置は、巻取から引き出した本紙を作業テ
ーブル上に保持し、その作業テーブルに平行な面内で前
記仕立てユニットを本紙に形成する紙端形状に沿うよう
に走行させ、その仕立てユニットに設けているナイフカ
ッタで本紙を所定形状に切断して紙端を形成し、また、
仕立てユニットに設けている両面テープ貼り装置及びタ
ブ貼り装置で紙端に両面粘着テープ及びほぐれ止め用の
タブを貼り付ける構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
仕立て装置は両面粘着テープを貼り付ける構成であるた
め、次のような問題を有していた。 (1)両面テープ貼り装置は複雑な機構を必要とする。 (2)両面粘着テープの交換が頻繁で面倒である。 (3)市販の両面粘着テープの種類が限られ、巻取本紙
の種類によっては高価な両面粘着テープを使わざるを得
ない場合がある。 (4)両面粘着テープを貼る際蛇行することがあり、調
整が難しい。 (5)紙端をV、W等のパターンに形成する際、サイク
ルタイムがかかる。特に、W等複雑な形状の場合、きれ
いに貼るのも難しい。
【0004】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、両面粘着テープを用いないで巻取に仕立て
動作を行うことの可能な巻取仕立て装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は両面粘着テープ
を使用することにより生じる問題点を解決するため、両
面粘着テープの使用を止め、その代わりに巻取の本紙に
直接、糊を塗布する構成とし、しかもその糊塗布手段と
して、糊を本紙上に紐状に塗布した後空気を吹き付けて
薄く伸ばす構成を採用したものである。すなわち、本発
明は、本紙に対する糊塗布のために、作業テーブルの本
紙支持面に対向して走行する仕立てユニットを設け、そ
の仕立てユニットに、本紙上に流動性の糊を紐状に供給
する糊ディスペンサと、該糊ディスペンサで本紙上に盛
った糊に空気を吹き付けて薄く伸ばすエアノズルを設
け、更に、その仕立てユニットに、塗布した糊の隣接位
置で本紙を切断するカッタを設けるという構成としたも
のである。本発明はこの構成により、仕立てユニットを
作業テーブルの本紙支持面上に保持した本紙に対向させ
て走行させながら糊ディスペンサで糊を本紙上に供給
し、エアノズルでその糊を薄く広げることで糊を帯状に
本紙に塗布でき、同時に、その糊塗布位置の隣接位置を
カッタで切断して紙端を形成でき、結局、本紙に紙端を
形成すると共にその紙端に沿って糊を帯状に塗布でき、
従来のような両面粘着テープを用いることなく仕立てを
行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の巻取仕立て装置は、巻取
から繰り出された本紙を支持する本紙支持面を備えた作
業テーブルと、その作業テーブルの本紙支持面に対向配
置された仕立てユニットと、該仕立てユニットを、少な
くとも前記作業テーブル上に保持された本紙を横切る方
向に走行させるユニット移動機構とを備え、前記仕立て
ユニットが、本紙上に流動性の糊を紐状に供給する糊デ
ィスペンサと、該糊ディスペンサで本紙上に盛った糊に
空気を吹き付けて薄く伸ばすエアノズルと、前記本紙を
塗布した糊の隣接位置で切断するカッタとを有すること
を特徴とし、本紙を作業テーブルの支持面上に保持した
状態で、仕立てユニットを形成すべき紙端の形状に移動
させながら糊ディスペンサで糊を本紙上に供給し、エア
ノズルからエアを吹き付けてその糊を薄く広げ、同時に
カッタで本紙を切断することで、本紙の紙端を形成する
と共にその紙端に沿って帯状に糊を塗布することができ
る。
【0007】ここで、前記した仕立てユニットには更
に、本紙を切断して形成した紙端にほぐれ止め用のタブ
を貼り付けるタブ貼り装置を設けておくことが好まし
い。このように仕立てユニットにタブ貼り装置を設けて
おくと、仕立てユニットの移動によって紙端の所望位置
にタブを貼り付けることができる。また、仕立てユニッ
トとは別個にタブ貼り装置を設ける場合に比べて、構造
を簡単化できるという利点も得られる。
【0008】また、前記ユニット移動機構が、前記仕立
てユニットを、前記作業テーブルの本紙支持面に対して
平行な面内で二次元方向に移動させるX−Y移動機構
と、本紙支持面に直角な軸線を中心として回転させるθ
方向回転機構を有する構成とすることが好ましい。この
構成とすると、仕立てユニットを所望の角度に設定し、
その方向に移動させることができ、本紙に対してV形、
W形等の複雑な形状の紙端を形成し、その紙端に沿って
糊を塗布できる。
【0009】前記仕立てユニットに設けるカッタは、通
常のナイフ式のカッタでも良いが、レーザカッタを用い
ることが好ましい。レーザカッタでは、ナイフ式のカッ
タのようにカッタ刃を交換するという作業が不要であ
り、またレーザカッタの移動方向に関係なく常に本紙を
安定して切断できるという利点が得られる。
【0010】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の1実施例による巻取仕立て装置全体
を示す概略側面図、図2はその巻取仕立て装置に設けて
いる仕立てユニット及びそれを走行させるユニット移動
機構を、巻取側から見た概略正面図、図3は仕立てユニ
ットに設けている糊ディスペンサ、エアノズル、レーザ
カッタ等を示すもので、図4のA−A方向に見た概略断
面図、図4は糊ディスペンサで本紙上に盛った糊をエア
ノズルで広げる状態を示す概略平面図、図5は仕立てユ
ニットに設けているタブ貼り装置を示す概略側面図であ
る。図1〜5において、1は仕立てを行うべき巻取、2
はその巻取1から繰り出される本紙、3は巻取1を搬送
する巻取搬送装置、4は巻取搬送装置3が搬送してきた
巻取1を所定高さに持ち上げ回転させる巻取支持回転装
置である。
【0011】6は移動作業台であり、巻取1の巻径に応
じた所定位置に位置決めしうるよう巻取1に接近及び離
間する方向に移動可能である。7はその移動作業台6の
先端に垂直に設けられた作業テーブルであり、巻取から
繰り出された本紙2を支持する本紙支持面7aを備えて
いる。この作業テーブル7の本紙支持面7aには本紙2
を吸着保持しうるようバキューム穴が形成され、真空源
(図示せず)に連結されている。8は、巻取1から繰り
出される本紙2を作業テーブル7の本紙支持面7aに案
内するガイド、9は本紙2の先端を巻取1から剥がすよ
うに補助する紙端持ち上げ用エア噴出ノズル、10は移
動作業台6を巻取1に対する所定位置に位置決めするた
めの位置検出センサ、12は巻取1から繰り出される本
紙2の先端の損紙となる部分をはさんで搬送する二つの
コンベアからなる損紙回収部、13は損紙を収容する屑
箱、14は、仕立てを終わった後の紙端を巻取1上に巻
き戻す際に、しわの発生を防ぎ且つほぐれないようタブ
をしっかりと固定する巻しごき部である。
【0012】20は作業テーブル7の本紙支持面7aに
対向配置された仕立てユニット、22はその仕立てユニ
ットを走行させるユニット移動機構である。このユニッ
ト移動機構22は、図2から良く分かるように、仕立て
ユニット20を、作業テーブル7の本紙支持面7aに対
して平行な面内で二次元方向に移動させるX−Y移動機
構23と、本紙支持面7aに直角な軸線Oを中心として
回転させるθ方向回転機構24を有している。更に詳し
く説明すると、X−Y移動機構23は、作業テーブル7
の本紙支持面7aに平行で且つ水平なX方向に延びるよ
うに移動作業台6(図1参照)に取り付けられたX方向
ガイド25と、そのX方向ガイド25に移動可能に保持
されたX方向スライダ26と、そのX方向スライダ26
を往復動させるねじ軸27及びそのねじ軸27を回転駆
動するサーボモータ(図示せず)と、作業テーブル7
(図1参照)の本紙支持面7aに平行で且つ垂直なY方
向に延びるようにX方向スライダ26に取り付けられた
Y方向ガイド28と、そのY方向ガイド28に移動可能
に保持されたY方向スライダ29と、そのY方向スライ
ダ29を往復動させるねじ軸30及びそのねじ軸30を
回転駆動するサーボモータ(図示せず)等を備えてお
り、そのY方向スライダ29に仕立てユニット20が保
持されている。また、θ方向回転機構24は、Y方向ス
ライダ29に保持された回転軸33(図1参照)とその
回転軸33を回転させるサーボモータ等を備えており、
その回転軸33に仕立てユニット20が取り付けられて
いる。かくして、図2において、仕立てユニット20に
回転中心Oを通る基準線P−Pを想定すると、仕立てユ
ニット20はその基準線P−Pを回転中心Oのまわりに
所望の方向に向けることができ、また、X−Y面内にお
いて任意の方向に移動可能である。X−Y移動機構23
とθ方向回転機構24には、仕立てユニット20の基準
線P−Pを所望の方向に向け且つその方向に所望長さに
渡って移動させるよう制御する制御装置(図示せず)が
連結されている。
【0013】図2〜図4に示すように、仕立てユニット
20は、回転軸33(図1参照)に保持された支持台3
5と、その支持台35に取り付けられた糊ディスペンサ
36、エアノズル37、レーザカッタ38を備えてお
り、それぞれに糊供給装置41、コンプレッサ42、レ
ーザ発振器43が連結されている。糊ディスペンサ36
は先端に、流動性の糊を吐出する糊供給ノズル36aを
備えており、仕立てユニット20の走行中に糊45を吐
出することで本紙2に対して糊45を紐状に盛ることが
できる。糊供給ノズル36aで吐出する糊45の太さと
しては直径が1〜2mm程度の円筒状とすればよい。エ
アノズル37は糊ディスペンサ36が本紙2上に盛った
糊45を直ちに薄く伸ばすように空気を吹き付けるもの
であり、仕立てユニット20が基準線P−Pの方向に矢
印Bで示すように走行する際、その走行方向に対してほ
ぼ直角方向に空気46を吹き付けるように配置されてい
る。この構成により、図4に示すように、本紙2上に盛
られた糊45を直ちに広げて一定幅の薄い糊層45aを
形成できる。糊層45aの幅としては15〜40mm程
度とすればよい。ここで使用する糊45としては、巻取
に対して所定の仕立てを行った後、印刷機にかけて紙継
ぎを行うまで、粘着性を保持しうる粘着剤でもよいし、
粘着性はなくなるが加圧した時に接着性を発揮する感圧
性のものでもよい。このように糊塗布手段として、糊デ
ィスペンサ36とエアノズル37を用いることにより、
従来糊塗布に使用されている刷毛方式のもの、或いはロ
ーラ方式のものに比べて構造を簡単化することができる
と共に、塗布すべき糊が乾いてトラブルを起こすという
ことがなく、作業性を向上できるという利点が得られ
る。
【0014】レーザカッタ38は、本紙2に対してレー
ザビーム47を照射して切断するものであり、仕立てユ
ニット20が基準軸P−P方向に走行しながら本紙2上
に薄い糊層45aを形成してゆく時に、形成された糊層
45aのエアノズル37側に沿った隣接位置を切断する
ように仕立てユニット20に取り付けられている。更
に、レーザカッタ38は仕立てユニット20の回転中心
O上に配置されている。この構成とすると、仕立てユニ
ット20を走行させながらレーザカッタ38で本紙2を
切断してゆく際において、走行途中に仕立てユニット2
0を回転中心Oのまわりに回転させて方向変換しても、
レーザカッタ38による切断点は移動せず、本紙2を連
続的に切断することができる利点が得られる。
【0015】仕立てユニット20には更に、本紙2を切
断して形成した紙端にほぐれ止め用のタブを貼り付ける
タブ貼り装置50が設けられている。このタブ貼り装置
50は図5に示すように、タブ51を吸着保持して本紙
2に貼り付けるタブ吸着貼り付けパッド52と、そのタ
ブ吸着貼り付けパッド52を本紙2に押し付けて貼り付
けるよう前後に往復動させる前後駆動装置53と、タブ
吸着貼り付けパッド52をタブ51を受け取る位置(実
線で示す位置)と本紙に貼り付ける位置(二点鎖線で示
す位置)とに横行させる横行駆動装置54と、多数のタ
ブ51を貼り付けたテープ状の剥離紙56を繰り出すタ
ブ供給リール57と、その剥離紙56を急激に方向変換
することでタブ51を剥離紙56から剥がして前進させ
るためのナイフエッジ58と、剥離紙56を巻き取る剥
離紙回収リール59等を備えている。ここで用いられる
タブ51は図6(a)に上面を、(b)に下面を示すよ
うに、台紙51aのほぼ中央にミシン目51bを形成し
て二つの領域に分割し、上面の上半分には粘着剤層51
cを、下面には両方に粘着剤層51d、51eを形成し
たものである。タブ貼り装置50によるタブ貼り付け動
作は次のように行われる。すなわち、図5において、タ
ブ吸引貼り付けパッド52がナイフエッジ58に近接し
たタブ受け取り位置で待機している間に剥離紙56が剥
離紙回収リール59に向かって走行し、ナイフエッジ5
8で折り返す際にタブ51のみが直進してタブ吸引貼り
付けパッド52に吸引、保持される。次いで、タブ吸引
貼り付けパッド52がタブ51を保持した状態で横のタ
ブ貼り付け位置に横行し、次いで前進して保持している
タブを本紙2の紙端に押し付ける。以上により、本紙紙
端に対するタブ貼り付けを行うことができる。
【0016】次に、上記構成の巻取仕立て装置による仕
立て動作を、図7に示すように、巻取1の紙端をW形の
パターンに仕立てる場合を例にとって、説明する。図1
において、巻取1が巻取搬送装置3で送られてくると、
巻取支持回転装置4がこの巻取1を所定高さに持ち上
げ、次いで作業移動台6が巻取1の巻径に対応した所定
位置に移動してきて停止する。次に、巻取支持回転部4
が巻取1を矢印Cで示す時計方向に回転させ、本紙2の
先端部を繰り出し、作業テーブル7の本紙支持面上を通
過させて下方の損紙回収部12に供給する。そして、損
紙回収部12の二つのコンベアが本紙2をはさんで適当
長さ搬送した時に、巻取1の回転及び損紙回収部12の
搬送動作を停止させ、作業テーブル7の本紙支持面7a
上に本紙2をバキュームにより吸着保持する。
【0017】次に、本紙2にW形の仕立て形状を形成す
べく、X−Y移動機構23(図2参照)が仕立てユニッ
ト20を、図8(a)に示すように、本紙2の一方の側
縁近傍の作業開始位置に位置させると共に、θ方向回転
機構が仕立てユニット20を基準線P−Pがその後の進
行方向(W形の1辺を形成する方向、即ち矢印B方向)
に一致する角度に位置決めする。次いで、図8(b)に
示すように、X−Y移動機構が仕立てユニット20を矢
印B方向に走行させ、同時に糊ディスペンサ36が糊4
5を本紙2に供給し、エアノズル37がその糊45を薄
く伸ばして、一定幅の糊層45aとしてゆく。また、レ
ーザカッタ38が糊塗布位置に隣接した位置で本紙2を
切断してゆく。これにより、本紙2に傾斜した切断線6
1aが形成されると共にその切断線61aに隣接して帯
状の糊層45aが形成された状態となる。
【0018】所定長さの糊が塗布された時点で糊ディス
ペンサ36の作動を停止する。そして、所定長さの切断
線が形成された時点で、図8(c)に示すように、仕立
てユニット20を旋回させて横方向とすると共にその仕
立てユニット20を横方向に走行させ、横方向に延びる
切断線61bを形成する。所定長さの切断線61bが形
成された時点で、図9(a)に示すように、仕立てユニ
ット20をW形の2番目の辺に一致する角度に旋回さ
せ、且つ斜め上方に移動させ、同時に糊ディスペンサ3
6を再び作動させる。これにより、W形の2番目の辺を
形成する切断線61cが形成されると共にそれに沿って
糊層45aが形成される。以下、同様の動作を繰り返す
ことで、図9(b)に示すように、略W形をなす切断線
61a、61b、61c、61d、61e、61fが形
成され、本紙2が上下に切り離されると共に上側の本紙
2の斜辺に沿って糊45が塗布された状態となる。すな
わち、本紙2にW形の紙端が形成されると共にその紙端
に沿って糊層45aが形成された状態となる。
【0019】その後、図1に示す損紙回収部12が作動
して、切り離された本紙を排出する。これにより、作業
テーブル7の本紙支持面7a上には、図9(c)に示す
ように、本紙2のW形に仕立てられた紙端のみが残るこ
ととなるので、仕立てユニット20のタブ貼り装置50
(図5参照)を紙端のW形の先端部に移動させ、その先
端部にタブ51を、ミシン目51bが紙端にほぼ重なる
ように貼り付ける。その後、図1において、巻取1を反
時計方向に回転させて本紙2の紙端を巻取上に巻き戻
し、タブ51を巻しごき部14で巻取表面に貼り付け
る。以上の動作により、巻取1に対して図7に示す形態
の仕立てが行われる。
【0020】以上の仕立て動作では、本紙をW形に仕立
てる場合を説明したが、この形状は適宜変更可能であ
り、仕立てユニットの角度や走行方向を変更することに
より種々な形状に対応可能である。また、幅広の巻取に
対しても支障なく仕立て動作を行うことができる。
【0021】なお、上記の実施例では、タブ51として
上面に粘着剤層51bを備えたものを用いたが、この代
わりに上面に粘着剤層のないタブを用い、タブを紙端に
貼り付けた後、仕立てユニット20の糊ディスペンサ3
6及びエアノズル37を用いてそのタブの上面に糊を塗
布する構成としてもよい。また、ミシン目の入っていな
いタブを用い、そのタブを紙端に貼り付けた後、仕立て
ユニット20のレーザカッタ38でミシン目を形成する
構成としてもよい。更に、タブを紙端に貼り付ける代わ
りに、仕立てユニット20のレーザカッタ38で本紙2
を切断する際に、紙端にタブの形状に突出した部分を形
成し、次いで、その突出部分の根元にミシン目を形成す
る構成としてもよい。ただし、この場合には、紙端に形
成した突出部分の裏面の糊を塗布する必要があるが、そ
の為には、例えば図1において、紙端2を巻取1に巻き
戻す際に、紙端の突出部分の裏面に糊を塗布する手段を
設けることで対処可能である。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明は、作業テーブル
の本紙支持面に対向して走行する仕立てユニットを設
け、その仕立てユニットに、本紙上に流動性の糊を紐状
に供給する糊ディスペンサと、該糊ディスペンサで本紙
上に盛った糊を薄く伸ばすように空気を吹き付けるエア
ノズルを設け、更に、その仕立てユニットに、塗布した
糊の隣接位置の本紙を切断するカッタを設けるという構
成としたことにより、仕立てユニットを作業テーブル上
の本紙に対向させて走行させながら糊ディスペンサで糊
を紙端に供給し、エアノズルでその糊を薄く広げること
で糊を帯状に本紙に塗布でき、同時に、その糊塗布位置
の隣接位置をカッタで切断して紙端を形成でき、結局、
本紙に紙端を形成すると共にその紙端に沿って糊を帯状
に塗布でき、従来のような両面粘着テープを用いること
なく仕立てを行うことができ、簡単な機構で且つ安価な
ランニングコストで仕立てを行うことができるという効
果を有している。また、巻取の本紙に対して接着適性の
良い糊を選択、使用することで、任意の品質の巻取に対
応可能であり、従来のように高価な両面粘着テープを使
用する必要がなくなるといった効果も得られる。
【0023】ここで、前記した仕立てユニットに更に、
本紙を切断して形成した紙端にほぐれ止め用のタブを貼
り付けるタブ貼り装置を設けておくと、仕立てユニット
の移動によって紙端の所望位置にタブを貼り付けること
ができ、仕立てユニットとは別個にタブ貼り装置を設け
る場合に比べて、構造を簡単化できるという効果が得ら
れる。
【0024】また、前記仕立てユニットを移動させるた
めに設けるユニット移動機構が、仕立てユニットを、作
業テーブルの本紙支持面に対して平行な面内で二次元方
向に移動させるX−Y移動機構と、本紙支持面に直角な
軸線を中心として回転させるθ方向回転機構を有した構
成とすると、仕立てユニットを本紙に対してV型、W型
等の複雑な形状に走行させることができ、幅広の巻取に
対しても、V型、W型等の複雑な形状の紙端を形成し、
その紙端に沿って糊を塗布でき、幅広の巻取に対しても
仕立て動作を自動的に行うことができるという効果が得
られる。
【0025】更に、前記仕立てユニットに設けるカッタ
としてレーザカッタを用いるとナイフ式のカッタのよう
にカッタ刃を交換するという作業が不要であり、またレ
ーザカッタの移動方向に関係なく常に本紙を安定して切
断できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例による巻取仕立て装置全体を
示す概略側面図
【図2】図1の巻取仕立て装置に設けている仕立てユニ
ット及びそれを走行させるユニット移動機構を、巻取側
から見た概略正面図
【図3】図2に示す仕立てユニットに設けている糊ディ
スペンサ、エアノズル、レーザカッタ等を示すもので、
図4のA−A方向に見た概略断面図
【図4】糊ディスペンサで本紙上に盛った糊をエアノズ
ルで広げる状態を示す概略平面図
【図5】仕立てユニットに設けているタブ貼り装置を示
す概略側面図
【図6】(a)はタブの上面図、(b)はタブの下面図
【図7】W形の仕立てを行った巻取の概略平面図
【図8】(a)、(b)、(c)は、仕立てユニットに
よる仕立て動作を示す概略正面図
【図9】(a)、(b)、(c)は、仕立てユニットに
よる仕立て動作を示す概略正面図
【符号の説明】
1 巻取 2 本紙 3 巻取搬送装置 4 巻取支持回転装置 6 移動作業台 7 作業テーブル 7a 本紙支持面 12 損紙回収部 13 屑箱 14 巻しごき部 20 仕立てユニット 22 ユニット移動機構 23 X−Y移動機構 24 θ方向回転機構 25 X方向ガイド 26 X方向スライダ 28 Y方向ガイド 29 Y方向スライダ 33 回転軸 35 支持台 36 糊ディスペンサ 37 エアノズル 38 レーザカッタ 45 糊 45a 糊層 46 空気 47 レーザビーム 50 タブ貼り装置 51 タブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取から繰り出された本紙を支持する本
    紙支持面を備えた作業テーブルと、その作業テーブルの
    本紙支持面に対向配置された仕立てユニットと、該仕立
    てユニットを、少なくとも前記作業テーブル上に保持さ
    れた本紙を横切る方向に走行させるユニット移動機構と
    を備え、前記仕立てユニットが、本紙上に流動性の糊を
    紐状に供給する糊ディスペンサと、該糊ディスペンサで
    本紙上に盛った糊に空気を吹き付けて薄く伸ばすエアノ
    ズルと、前記本紙を塗布した糊の隣接位置で切断するカ
    ッタとを有することを特徴とする巻取仕立て装置。
  2. 【請求項2】 前記仕立てユニットが更に、本紙を切断
    して形成した紙端にほぐれ止め用のタブを貼り付けるタ
    ブ貼り装置を有することを特徴とする請求項1記載の巻
    取仕立て装置。
  3. 【請求項3】 前記ユニット移動機構が、前記仕立てユ
    ニットを、前記作業テーブルの本紙支持面に対して平行
    な面内で二次元方向に移動させるX−Y移動機構と、本
    紙支持面に直角な軸線を中心として回転させるθ方向回
    転機構を有していることを特徴とする請求項1又は2記
    載の巻取仕立て装置。
  4. 【請求項4】 前記仕立てユニットに設けられたカッタ
    がレーザカッタであることを特徴とする請求項1から3
    のいずれか1項記載の巻取仕立て装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6861615B2 (en) 2002-12-20 2005-03-01 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method and system for cutting cores with a laser

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