JP2000142318A - シートベルト装置用ベルト取付金具及びその製造方法 - Google Patents

シートベルト装置用ベルト取付金具及びその製造方法

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JP2000142318A
JP2000142318A JP2000003005A JP2000003005A JP2000142318A JP 2000142318 A JP2000142318 A JP 2000142318A JP 2000003005 A JP2000003005 A JP 2000003005A JP 2000003005 A JP2000003005 A JP 2000003005A JP 2000142318 A JP2000142318 A JP 2000142318A
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ridge
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Tadao Ito
忠男 伊藤
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ENSHU KK
Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
ENSHU KK
Fuji Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトに作用する面圧の低減を図ることので
きるシートベルト装置用ベルト取付金具及びその製造方
法を提供することにある。 【解決手段】 板状体(基板)2によって形成したシー
トベルト装置用ベルト取付金具であって、板状体2に
は、ベルト(腰ベルト)13を挿入する長孔6が形成さ
れており、この長孔6は、互いに対向する長縁部のうち
の一方の長縁部691で、ベルト13を折り返して、同
ベルト13の張力を受けるように構成されており、一方
の長縁部691は、板状体2における片方の面から隆起
するようにして突出する凸条611を有するように形成
されており、凸条611は、長孔6に対応する部分を凹
状に形成した後、この凹部の底を打ち抜くことにより、
突出片23として片方の面から隆起するように突出形成
されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用シ
ートベルトのベルト端を車体等の固定部分に取り付ける
ためのシートベルト装置用ベルト取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のベルト取付金具として
は、図38に示すものが知られている。すなわち、ベル
ト取付金具は、基板(板状体)2にボルト孔3及び長孔
69を形成したものであり、ボルト孔3を介して車体等
の固定部分に固定されるとともに、長孔69を介してベ
ルト13との接続を図るようになっている。
【0003】ベルト13は、例えばポリエステル繊維を
織り込んだ帯状の細巾織布が採用されており、長孔69
における一方の長縁部691で折り返されることによ
り、この一方の長縁部691に張力を作用させるように
なっている。この一方の長縁部691は、その厚さ方向
の寸法が基板2の厚さと同じになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ベルト取付金具は、一方の長縁部691の厚さ方向の寸
法が基板2の厚さと同じになっているから、ベルト13
に作用する面圧が高いという欠点がある。
【0005】この発明は上記ような事情にもとづきなさ
れたもので、その目的は、ベルトに作用する面圧の低減
を図ることのできるシートベルト装置用ベルト取付金具
及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、板状体によって形成したシ
ートベルト装置用ベルト取付金具であって、前記板状体
には、ベルトを挿入する長孔が形成されており、この長
孔は、互いに対向する長縁部のうちの一方の長縁部で、
前記ベルトを折り返して、同ベルトの張力を受けるよう
に構成されており、前記一方の長縁部は、板状体におけ
る片方の面から隆起するようにして突出する凸条を有す
るように形成されており、前記凸条は、前記長孔に対応
する部分を凹状に形成した後、この凹部の底を打ち抜く
ことにより、片方の面から隆起するように突出形成され
たものであることを特徴としている。
【0007】請求項2に係る発明は、板状体によって形
成したシートベルト装置用ベルト取付金具であって、前
記板状体には、ベルトを挿入する長孔が形成されてお
り、この長孔は、互いに対向する長縁部のうちの一方の
長縁部で、前記ベルトを折り返して、同ベルトの張力を
受けるように構成されており、前記一方の長縁部は、板
状体における一方の面及び他方の面からそれぞれ隆起す
るようにして突出する一方の凸条及び他方の凸条を有す
るように形成されており、前記一方の凸条及び他方の凸
条は、前記長孔に対応する部分を凹状に形成した後、こ
の凹部の底を打ち抜くことにより、一方の面側から他方
の面側に突出する凸条を形成するとともに、この凸条を
一方の面側に押し戻すことにより、一方の面及び他方の
面からそれぞれ隆起するように突出形成されたものであ
ることを特徴としている。
【0008】請求項3に係る発明は、上記請求項1又は
請求項2に係る発明において、長孔における一方の長縁
部以外の縁部であって、少なくとも一方の長縁部と他方
の長縁部とをつなぐ短縁部は、一方の長縁部と同様の凸
条を有するように形成されていることを特徴としてい
る。
【0009】請求項4に係る発明は、上記請求項1、請
求項2又は請求項3に係る発明において、一方の長縁部
は、ベルトが折り返される方向に沿って角部が丸く形成
されていることを特徴としている。
【0010】請求項5に係る発明は、板状体によって形
成したシートベルト装置用ベルト取付金具の製造方法で
あって、前記板状体には、ベルトを挿入する長孔が形成
されており、この長孔の縁部には、板状体における一方
の面及び他方の面のうち、片方の面から突出する凸条を
有しているシートベルト装置用ベルト取付金具の製造方
法において、前記板状体における長孔に対応する部分を
凹状に形成する絞り加工工程と、この絞り加工工程で形
成した凹部の底を打ち抜くことにより、片方の面から突
出する凸条を形成するピアス工程とを備えていることを
特徴としている。
【0011】請求項6に係る発明は、板状体によって形
成したシートベルト装置用ベルト取付金具の製造方法で
あって、前記板状体には、ベルトを挿入する長孔が形成
されており、この長孔の縁部には、板状体における一方
の面及び他方の面からそれぞれ隆起するようにして突出
する一方の凸条(611a)及び他方の凸条(611
b)を有しているシートベルト装置用ベルト取付金具の
製造方法において、前記板状体における長孔に対応する
部分を凹状に形成する絞り加工工程と、この絞り加工工
程で形成した凹部の底を打ち抜くことにより、片方の面
から突出する凸条を形成するピアス工程と、このピアス
工程で形成した凸条を一方の面側に押し戻すことによ
り、一方の面及び他方の面からそれぞれ隆起するように
突出する一方の凸条及び他方の凸条を形成する押し戻し
工程とを備えていることを特徴としている。
【0012】そして、請求項1に係る発明においては、
板状体における長孔に対応する部分を凹状に形成した
後、この凹部の底を打ち抜くことにより、片方の面から
隆起するように突出する凸条を形成しているので、例え
ば長孔に対応する位置に下孔を明けた後、この下孔の周
囲を他方の面側に曲げることにより凸条を形成する場合
に比して、この凸条の突出量を大きくすることができ
る。すなわち、下孔の周囲を曲げるような場合には、そ
の下孔の開口縁部に沿って引張応力が発生するので、下
孔の周囲を大量に曲げて突出量の大きな凸条を形成しよ
うとすると、凸条の先端に複数の亀裂が入ってしまうこ
とになる。これに対して、長孔に対応する部分を凹条に
形成する場合には、凹部の底によって凸条となる突出片
の先端部が一体的につながった状態になっているので、
相当に深い凹部を形成しても、凸条となる部分のどこに
も亀裂が入ることがない。したがって、板状体の片方の
面からの突出量の大きな凸条を形成することができる。
そして、この凸条によって、一方の長縁部におけるベル
トの当たる面積を広くとることができるので、一方の長
縁部からベルトに作用する面圧を十分に低下させること
ができる。よって、ベルトの耐久性及びベルト取付金具
の強度の向上、並びにこの耐久性及び強度の向上に伴い
安全性の向上を図ることができる。
【0013】請求項2に係る発明においては、一方の面
側に大きく突出した凸条を他方の側に押し戻すことによ
り、一方の凸条及び他方の凸条を形成しているので、一
方の長縁部におけるベルトの当たる面積を広い状態にし
たままで、板状体の各面からの凸条の突出量を小さくす
ることができる。したがって、ベルトに作用する面圧を
低減することができると共に、片持ち梁状に突出する凸
条の強度の向上を図ることができる。
【0014】請求項3に係る発明においては、短縁部に
も凸条を設けることによって、この短縁部の強度を向上
させることができる。したがって、仮にベルトが短縁部
に集まって、同短縁部に力が集中した場合でも、短縁部
の安全性を今まで以上に向上させることができるととも
に、集束したベルトの面圧の低減を図ることができる。
また、一方の長縁部以外の縁部の全体に凸条を有するよ
うにした場合には、長孔周り全体の強度を向上させるこ
とができる。
【0015】請求項4に係る発明においては、ベルトの
折り返される方向に沿って、一方の長縁部の角部、すな
わち凸条の先端角部が丸く形成されているから、この角
部でベルトが損傷を受けるのを防止することができる。
しかも、角部が丸められており、この角部に塩ビ又はポ
リエチレン等のコーティング加工をする必要がないか
ら、このようなコーティング加工に要する費用を低減す
ることができる。すなわち、コストの低減を図ることが
できる。
【0016】請求項5に係る発明においては、板状体に
おける長孔に対応する部分を凹状に形成する絞り加工工
程と、この絞り加工工程で形成した凹部の底を打ち抜く
ことにより、片方の面から突出する凸条を形成するピア
ス工程とを備えているので、凸条の成形過程において、
その凸条の先端から片方の面に向かって複数の亀裂が入
ることがない。したがって、突出量の大きな凸条を簡単
に形成することができる。なお、絞り加工工程は、複数
段に分けたもので構成することが好ましい。
【0017】請求項6に係る発明においては、請求項5
に係る発明の構成に加えて、ピアス工程で形成した凸条
を一方の面側に押し戻すことにより、一方の面及び他方
の面からそれぞれ隆起するように突出する一方の凸条及
び他方の凸条を形成する押し戻し工程を備えているの
で、一方の長縁部におけるベルトの当たる面積を広い状
態にしたままで、板状体における一方及び他方における
各面からの凸条の突出量を小さくすることができる。し
たがって、ベルトに作用する面圧を低減することがで
き、片持ち梁状に突出しても強度の大きな凸条を簡単に
形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図1〜図37を参照して説明する。初めに図1〜図
5を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。
【0019】図5において、Sは自動車の車体、Dは運
転者用シート、1はシートベルト装置である。車体Sに
は、肩ベルト用リトラクター11が固定されており、こ
のリトラクター11には肩ベルト12が連結されてい
る。また車体Sには、シートDの一方の側にベルト取付
金具A1が固定されており、このベルト取付金具A1に
腰ベルト13が連結されている。これらの肩ベルト12
及び腰ベルト13は一本のベルトで形成されたものであ
り、途中に設けたタング金具14を境にして、リトラク
ター11側が肩ベルト12に、ベルト取付金具A1側が
腰ベルト13になっている。
【0020】上記タング金具14は、バックル15に着
脱自在に連結されるようになっており、バックル15
は、連結ベルト151を介して他のベルト取付金具A2
に接続されるようになっている。このベルト取付金具A
2は、シートDを挟んで上記ベルト取付金具A1の反対
側の車体Sに固定されている。これらのベルト取付金具
A1、A2はほぼ同様の構成になっているので、以下、
ベルト取付金具A1の方の符号を使いながら、その構成
を詳細に説明する。
【0021】ベルト取付金具A1は、図1〜図2に示す
ように、板状の基板(板状体)2により形成されたもの
であり、屈曲部2aでわずかに折り曲げられて「く」字
状になっており、この屈曲部2aを境にして一方の側が
固定板部21、他方の側が巻掛板部22となっている。
固定板部21には、ボルト孔3が形成されており、この
ボルト孔3の周縁部には放射方向に、かつ等間隔に湾曲
突条31が複数形成されている(この実施の形態の場合
には3つ形成されている)。各湾曲突条31は、プレス
加工によって基板2の一方の面側から他方の面側に突出
成形されたものである。なお、湾曲突条31は、その数
が制限させるものではなく、菊座のように放射状に細か
く設けるように構成してもよい。
【0022】上記ボルト孔3には、図2に示すように、
固定ボルト5が挿入され、この固定ボルト5とナット5
1とによって、基板2を車体Sに固定するようになって
いる。この際、上記湾曲突条31は、バネ座金(スプリ
ングワッシャ)と同様に作用するとともに、摩擦の増大
による回り止めの作用をすることになり、基板2を車体
Sに確実に固定するのに役立つ一方、従来必ず用いてい
たバネ座金を用いる必要がなく、必要部品点数を少なく
することができる。
【0023】一方、基板2における巻掛板部22には、
腰ベルト13の一端部を挿入して接続するための長孔6
があけられている。腰ベルト13は、長孔6における一
方の長縁部691で折り返され、この一方の長縁部69
1に張力を作用させるようになっている。この張力を受
ける一方の長縁部691は、その長手方向の中央部が張
力がかかる方向とは反対の方向に突出するように湾曲し
ている。なお、腰ベルト13は、従来例で示したものと
同様に、ポリエステル繊維を織り込んだ帯状の細巾織布
を偏平状に成形したものが使われており、その長手方向
の一端部を一方の長縁部691で折り返し、この折り返
した部分を同腰ベルト13に縫着することによって基板
2に固定されている。
【0024】また、一方の長縁部691に対向する他方
の長縁部692も、一方の長縁部691と同様の方向に
湾曲している。そして、これらの一方の長縁部691と
他方の長縁部692とがつながる部分が滑らかに連続す
る円弧状の短縁部7、7になっている。
【0025】そして、これらの一方及び他方の長縁部6
91、692及び短縁部7、7からなる長孔6は、図3
に示すように形成されている。すなわち、長孔6は、基
板2の一方の面22a側から長孔6内にかけて円弧状の
内面61になっているとともに、同長孔6内から他方の
面22b側に円弧状に突出する凸条611になってい
る。これらの内面61及び凸条611はプレス加工によ
って形成されている。
【0026】上記のように構成されたシートベルト装置
用ベルト取付金具においては、一方の長縁部691の中
央部が腰ベルト13の張力とは反対の方向に突出するよ
うに湾曲しているから、一方の長縁部691がその張力
の方向に弾性変形しても、当該一方の長縁部691が張
力の方向に凹状に変形することがない。したがって、凹
状の部分にベルトが集まるようなことがなく、腰ベルト
13の幅が常に正常な幅に保持される。これにより、腰
ベルト13の張力が一方の長縁部691上において常に
均一に分散されることになるので、腰ベルト13及びベ
ルト取付金具A1の強度性能の向上、並びにこの強度の
向上に伴い安全性の向上を図ることができる。
【0027】また、他方の長縁部692も一方の長縁部
691と同様に湾曲形成しているから、腰ベルト13の
偏平状態を維持するために、腰ベルト13をその長手方
向の中央線に沿って折り曲げるように湾曲させながら長
孔6に挿入する場合、この腰ベルト13の湾曲した形状
に一方及び他方の長縁部691、692の形状がほぼ一
致するので、腰ベルト13が長孔6に極めて挿入しやす
くなる。
【0028】しかも、一方及び他方の長縁部691、6
92のつなぎ部分、すなわち短縁部7、7を滑らかな円
弧状に形成したから、腰ベルト13の長手方向に沿う両
端部が円弧状にふくらんでいるような場合でも、腰ベル
ト13のふくらんだ部分が短縁部7、7に当たることが
なく、腰ベルト13を長孔6に容易に挿入することがで
きるという利点がある。また、腰ベルト13の両端部が
短縁部7、7にちょうど収まるようになり、腰ベルト1
3に張力が作用した場合に、同腰ベルト13を長孔6の
所定の位置に安定的に保持することができる。
【0029】さらに、長孔6が基板2の一方の面22a
側から長孔6内にかけて円弧状の内面61で形成され、
同長孔6内から他方の面22b側に円弧状に突出する凸
条611が形成されているから、一方の長孔縁691で
折り返される腰ベルト13が角部に当たって、切断され
るような恐れを除去することができる。しかも、凸条6
11によって腰ベルト13が当たる面積が広くなるか
ら、腰ベルト13に作用する面圧を減少することがで
き、腰ベルト13の耐久性の向上及び信頼性の向上を図
ることができる。
【0030】またさらに、長孔6の全体にわたって、凸
条611を形成しているから、この長孔6周りの強度が
向上することになり、ベルト取付金具A1全体の強度を
向上することができる。特に、短縁部7を強化すること
ができるから、仮に腰ベルト13の端末部が短縁部7に
集まって、同短縁部7に力が集中するようなことがあっ
ても、短縁部7の安全性を今まで以上に向上させること
ができる。
【0031】また、腰ベルト13に張力が作用すると、
一方の長縁部691で折り返された腰ベルト13が一方
の長縁部691に密着するようになる。すなわち、腰ベ
ルト13の折り返し部分が、一方の長縁部691と同様
の形状に湾曲し、その幅方向の中央部が盛り上がった形
状になる。このため、腰ベルト13が一方の長縁部69
1に沿って横方向にずれにくい状態になる。したがっ
て、腰ベルト13の張力の方向が一方の長縁部691に
直交する方向と一致していなくても、腰ベルト13が一
方の長縁部691に沿って横にずれ、長孔6の端部に集
まるということがなくなる。
【0032】さらに、腰ベルト13の幅方向の中央部が
一方の長縁部691と同様に盛り上がった形状になるの
で、同腰ベルト13が幅方向に常に広げられた状態にな
る。したがって、腰ベルト13に張力が作用することに
より、腰ベルト13自体が細くなるように収束しようと
しても、一方の長縁部691においては腰ベルト13の
幅がもとの広い状態に保持されることになる。すなわ
ち、腰ベルト13が一方の長縁部691上の一部分に集
まるようなことがない。以上のように、一方の長縁部に
おいてはベルト折り返し部の幅が適正に保たれるように
なるので、ベルトの張力が一方の長縁部に均一に伝わる
ことになり、ベルトの耐久性及びベルト取付金具の強度
性能の向上に伴い安全性の向上を図ることができる。
【0033】次ぎに、この発明の第2実施の形態を図6
を参照して説明する。この実施の形態が第1実施の形態
と異なる点は、長孔6の形状が異なる点であり、その他
の点については第1実施の形態と同様であるのでその説
明を省略する。
【0034】すなわち、一方及び他方の長縁部691、
692及び短縁部7、7からなる長孔6は、図6
(a)、(b)、(c)に示すように、複数回のプレス
加工(絞り加工工程)により長孔6に相当する部分を凹
状に形成し、その後この凹部の底を抜き去って(ピアス
工程)、基板2の一方の面22aから他方の面22b側
に突出する突出片23を成形する。この際、一方の面2
2aから突出片23の内面にかけて円弧状に湾曲した曲
面R1が形成される。そして、図6(d)に示すよう
に、プレス成形(カーリング加工)により突出片23の
先端部をさらに他方の面22bに近付くように折り返
す。これにより、他方の面22b側に大きく突出する凸
条611が形成されるとともに、長孔6の内面から凸条
611にかけて滑らかに湾曲した曲面R2が形成され
る。
【0035】したがって、上記のように構成されたシー
トベルト装置用ベルト取付金具においては、基板2を絞
り加工することにより長孔6を形成しているから、凸条
611の高さが特に高くなり、腰ベルト13が当たる一
方の長縁部691の面積が第1実施の形態の場合より広
くなる。したがって、腰ベルト13に作用する面圧が減
少し、腰ベルト13の耐久性の向上、並びに安全性の向
上をより一層図ることができる。また、一方の長縁部6
91における腰ベルト13が折り返される角部には、そ
れぞれ曲面R1、R2が形成されるから、腰ベルト13
が一方の長縁部691で擦れて切断されるような恐れが
ない。その他は第1実施の形態と同様の作用効果を奏す
る。
【0036】次ぎに、この発明の第3実施の形態を、図
7〜図22を参照して説明する。ただし、図1〜図5に
示す第1実施の形態の構成要素と共通する要素には同一
の符号を付しその説明を簡略化する。
【0037】ベルト取付金具A1は、図7に示すよう
に、屈曲部2aでほぼ直角に曲げられており、巻掛板部
22に長孔6が形成されている。この長孔6には、一方
の面22a側及び他方の面22b側にそれぞれ突出する
一方の凸条611a及び他方の凸条611bが形成され
ている。すなわち、長孔6は、一方の凸条611a及び
他方の凸条611bによって、内面の幅が厚く形成され
ており、腰ベルト13が当接する一方の長縁部691の
面積が広く形成されている。
【0038】また、一方の凸条611a及び他方の凸条
611bは、基板2の一部を同基板2の一方の面22a
側から他方の面22b側に折り曲げる(バーリングす
る)ことにより、他方の面22bから突出する凸条を形
成するとともに、この凸条を一方の面22a側にプレス
で移動することにより、一方の面22a及び他方の面2
2b側にそれぞれ突出するように形成されている。した
がって、最初に基板2を折り曲げる量(張り出量)によ
り、一方の凸条611a及び他方の凸条611bの各突
出量が決まるようになっている。また、各凸条611
a、611bは、その先端部が丸く形成されている。す
なわち、一方の長縁部691についていえば、腰ベルト
13が折り返される方向に沿って角部が丸く形成された
状態になっている。さらに、基板2の外周端部には、C
面取2bが形成されている。また、基板2上には、ボル
ト孔3の周囲に刻印S10が刻まれている。
【0039】上記のように構成されたベルト取付金具A
1においては、基板2の折り曲げ量(張り出量)に応じ
て、一方の凸条611a及び他方の凸条611bの各突
出量を大きく形成することができるから、一方の長縁部
691における腰ベルト13の当たる部分の面積を必要
に応じて十分な大きさにすることができる。したがっ
て、一方の長縁部691から腰ベルト13に作用する面
圧を十分に低下させることができ、腰ベルト13の耐久
性及びベルト取付金具A1の強度性能の向上に伴い安全
性の向上を図ることができる。
【0040】さらに、各凸条611a、611bが丸く
形成されており、一方の長縁部691における腰ベルト
13の折り返される方向に沿って、凸条の角部が丸く形
成された状態になっているから、この凸条で腰ベルト1
3が損傷を受けるのを防止することができる。しかも、
凸条の角部が丸められており、この凸条に塩ビ又はポリ
エチレン等のコーティング加工をする必要がないから、
このようなコーティング加工に要する費用を低減するこ
とができる。すなわち、コストの低減を図ることができ
る。
【0041】次ぎに、上記のように構成されたベルト取
付金具A1の製造方法を説明する。
【0042】まず、第1工程として図8に示すように、
基板2の素材としての鋼板Sに、金型K1及びパンチK
2を用いて長孔6を成形するための第1の下孔S1をあ
ける。次ぎに、第2工程として図9に示すように、金型
K3及び金型K4を用いて、第1の下孔S1の上部から
鋼板Sの上面にかけて円弧状の丸みS1aを成形する。
さらに、第3工程として図10に示すように、金型K5
及び金型K6を用いて、第1の下孔S1の下部から鋼板
Sの下面にかけて円弧状の丸みS1bを成形する。
【0043】次ぎに、第4工程として図11に示すよう
に、金型K7及び金型K8を用いて、第1の下孔S1の
部分を鋼板Sの上方に湾曲させて(バーリング加工)、
第2の下孔S2を成形する。そして、第5工程(押し戻
し工程)として図12に示すように、金型K9、金型K
10及び金型11を用いて、上側に突出している第2の
下孔S2の部分を、下側に面押しして、鋼板Sの上下面
からほぼ同一高さに突出する凸部S3、S4を成形す
る。
【0044】さらに、第6工程として図13に示すよう
に、金型K12及び金型K13を用いて、上側に突出す
る凸部S3を全体に滑らかな曲面を描くように仕上げる
(リストライク加工)。この際、第2の下孔S2の面も
きれいに仕上げる。次いで、第7工程として図14に示
すように、金型K14及び金型K15を用いて、下側に
突出する凸部S4を全体に滑らかな曲面を描くように仕
上げる(リストライク加工)。この際にも、第2の下孔
S2の面をきれいに仕上げる。そして、このように仕上
げられた第2の下孔S2によって長孔6が成形され、凸
部S3、S4によって一方の凸条611a及び他方の凸
条611aが形成される。
【0045】次ぎに、第8工程として図15に示すよう
に、金型K21、ポンチK22及び刻印型K23、K2
4を用いて、鋼板Sにボルト孔3をあけるとともに、こ
のボルト孔3の周囲に刻印を打つ。そうすると、図16
に示すように、ボルト孔3があけられ、刻印S10が刻
まれた状態になる。さらに、第9工程として図17に示
すように、金型K25、K26及び金型K27を用い
て、ベルト取付金具の外周を切断する(トリム加工)。
この際、切断された鋼板Sが金型K27内に入るので、
エジェクタ装置K28により突き出す。そうすると、図
18に示すようなベルト取付金具に近い形状になる。次
ぎに、第10工程として図19に示すように、金型K2
9及び金型K30を用いて、C面取2bを形成する。そ
うすると、図20に示すように、ベルト取付金具にC面
取2bが形成された状態になる。そして、第11工程と
して図21に示すように、金型K31及び金型32を用
いて、ベルト取付金具となる鋼板Sを屈曲部2aに沿っ
てほぼ直角に曲げる。これにより、図22に示すよう
に、ベルト取付金具A1が完成する。
【0046】以上のようにして、ベルト取付金具A1が
鋼板Sからプレス加工により成形される。また、ベルト
取付金具A1の製造方法を、上記のように11工程に別
けて説明したが、実際にはさらに多くの工程に別れてお
り、徐々に変形しながら成形する方法をとっている。
【0047】なお、上記第3実施の形態では、凸条を基
板2の一方の面22a側にも、他方の面22b側にも突
出するように形成したが、この凸条は一方の面22a及
び他方の面22bのいずれか一方の側のみに突出するよ
うに形成してもよい。この一方の側のみ突出する凸条を
形成する方法は、上記図11に示す第4工程に続けて、
図23〜図25に示す第5工程〜第7工程を行えばよ
い。
【0048】すなわち、図11に示す第4工程により、
第1の下孔S1の部分を鋼板Sの上方に湾曲させて、第
2の下孔S2を成形した後、第5工程として図23に示
すように、金型K15及び金型K16を用いて、上側に
突出している第2の下孔S2の部分を、下側に面押しし
て、鋼板Sの上面からほぼ一定の一高さに突出する凸部
S3を成形する。
【0049】さらに、第6工程として図24に示すよう
に、金型K17及び金型K18を用いて、上側に突出す
る凸部S3の反対側の縁S5を滑らかな曲面を描くよう
に仕上げる。この際、第2の下孔S2の面もきれいに仕
上げる。次いで、第7工程として図25に示すように、
金型K19及び金型K20を用いて、上側に突出する凸
部S3を全体に滑らかな曲面を描くように仕上げる。こ
の際にも、第2の下孔S2の面をきれいに仕上げる。そ
して、このように仕上げられた第2の下孔S2によって
長孔6が成形される。また、凸部S3によって、ベルト
取付金具A1の例えば他方の面22b側に突出する凸条
611が形成される。
【0050】なお、上記第1実施の形態〜第3実施の形
態においては、ベルト取付金具A1及び腰ベルト13の
構成について詳述したが、ベルト取付金具A2及び連結
ベルト151についても、ベルト取付金具A1と腰ベル
ト13と同様の構成になっている。また、ベルトは、腰
ベルト13や連結ベルト151に限されるものではな
く、肩ベルト12や、その他のベルトであってもよい。
さらに、上記各実施の形態では、ベルトを、筒状のもの
を偏平状に形成したもので構成しているが、このベルト
としては、単に平板状に形成したものであってもよい。
【0051】また、他方の長縁部692も一方の長縁部
691と同様に湾曲するように構成したが、この他方の
長縁部692については、直線状やそのたの形状に形成
したものであってもよい。ただし、他方の長縁部692
も一方の長縁部691とほぼ同様に湾曲するように形成
することが、ベルトを長孔に挿入しやすくする上で好ま
しい。
【0052】さらに、凸条611については、長孔6の
全体に形成したが、一方の長縁部691の部分のみ、す
なわち腰ベルト13等が当たる部分のみに形成するよう
に構成してもよい。また、短縁部7については、必ずし
も円弧状に形成する必要がないが、腰ベルト13等を挿
入しやすくする上で、またこの部分にかかる応力集中を
緩和する上で、円弧状の曲線状に形成することが好まし
い。
【0053】また、第2実施の形態における一方又は他
方の長縁部691、692は、その両端部についてのみ
曲面R1、R2を形成するように構成したが、その両端
部を含む内面全体にわたって円弧状、楕円形状等の曲面
になるように形成してもよい。
【0054】さらにまた、一方の長縁部691は、長手
方向の中央部が張力がかかる方向とは反対の方向に突出
するように湾曲しているが、この一方の長縁部691
は、その長手方向の両端部から中央部に向って、ベルト
の張力とは反対の方向に盛り上がるように形成されてい
ればよいものである。すなわち、一方の長縁部691に
おける長手方向の中央部がその両端部に対して盛り上が
っていれば、図26に示すように、中央部が平らな状態
になっていてもよい。
【0055】次ぎに、この発明の第4実施の形態を図2
8を参照して説明する。ただし、図1〜図5に示す第1
実施の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を
付しその説明を簡略化する。この第4実施の形態が第1
実施の形態と異なる点は、長孔6における一方の長縁部
691及び他方の長縁部692が直線状に形成されてい
る点である。
【0056】すなわち、長孔6が、図28(a)に示す
ように、平行に長く形成されている。また、凸条611
は、一方の長縁部691にのみ形成されている。そし
て、この凸条611は、図28(b)に示すように、基
板2の他方の面22b側にのみ突出するように形成され
ている。なお、この凸条611は、図28(c)に示す
ように、一方の凸条611a及び他方の凸条611bと
して、基板2の一方の面22a及び他方の面22bから
それぞれ突出するように形成してもよい。
【0057】上記のように構成されたベルト取付金具A
1においては、凸条611や、一方の凸条611a及び
他方の凸条611bの構成に関して、上記第1実施の形
態と同様の作用効果を奏する。
【0058】次ぎに、この発明の第5実施の形態を図2
9を参照して説明する。ただし、図28に示す第4実施
の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し
その説明を簡略化する。この第5実施の形態が第4実施
の形態と異なる点は、凸条611が一方の長縁部691
及び2つの短縁部7、7の部分に形成されている点であ
る。
【0059】すなわち、凸条611が、図29(a)に
示すように、長孔6における一方の長縁部691及び2
つの短縁部7、7を巻くように形成されている。そし
て、この凸条611は、図29(b)に示すように、基
板2の他方の面22b側にのみ突出するように形成され
ている。なお、この凸条611は、図29(c)に示す
ように、一方の凸条611a及び他方の凸条611bと
して、基板2の一方の面22a及び他方の面22bから
それぞれ突出するように形成してもよい。
【0060】上記のように構成されたベルト取付金具A
1においては、凸条611や、一方の凸条611a及び
他方の凸条611bによって、短縁部7、7を強化する
ことができる。その他、上記第4実施の形態と同様の作
用効果を奏する。
【0061】次ぎに、この発明の第6実施の形態を図3
0を参照して説明する。ただし、図28に示す第4実施
の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し
その説明を簡略化する。この第6実施の形態が第4実施
の形態と異なる点は、凸条611が一方の長縁部69
1、他方の長縁部692及び2つの短縁部7、7の部分
に形成されている点である。
【0062】すなわち、凸条611が、図30(a)に
示すように、長孔6における全周にわたって形成されて
いる。そして、この凸条611は、図30(b)に示す
ように、基板2の他方の面22b側にのみ突出するよう
に形成されている。なお、この凸条611は、図30
(c)に示すように、一方の凸条611a及び他方の凸
条611bとして、基板2の一方の面22a及び他方の
面22bからそれぞれ突出するように形成してもよい。
【0063】上記のように構成されたベルト取付金具A
1においては、凸条611や、一方の凸条611a及び
他方の凸条611bによって、長孔6の全体を強化する
ことができる。その他、上記第4実施の形態及び第5実
施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0064】次ぎに、この発明の第7実施の形態として
のベルト取付金具の製造方法を、図31〜図37を参照
して説明する。製造するベルト取付金具A1は、図31
〜図32に示すように構成されており、先に図1〜図5
で示した第1実施の形態のものや、図7で示した第3実
施の形態のものとほぼ同様に構成されている。したがっ
て、第1実施の形態や第3実施の形態の構成要素と共通
する要素には同一の符号を付しその説明を簡略化する。
【0065】ベルト取付金具A1は、図33〜図36に
示す各工程の作業を自動かつ連続的に遂行する一式のプ
レス機械によって製造される。
【0066】まず、基板2の素材となるコイル状に巻か
れた鋼板Sが平面状に修正されながら、逐次プレス機械
に送り込まれる。
【0067】そうすると、まずピアス工程P1(図33
参照)で、鋼板Sから長孔6の下孔S1を打ち抜くとと
もに、位置決め穴H1を打ち抜く。この際、図37
(a)に示すように、下穴S1の打ち抜きによって、鋼
板Sの一方の面Sa側にバリS1aが生じる。
【0068】次ぎに、面押し工程P2(図33参照)
で、上記ピアス工程P1で生じたバリS1aを面押しに
よりバリを押えて取り除く。これにより、図37(b)
に示すように、バリS1aのない綺麗な状態になる。
【0069】そして、次ぎのバーリング工程P3(図3
3参照)で、上記下孔S1に、この下孔S1より大きな
ポンチを押し込んで、長孔6を成形するとともに、この
長孔6に沿って鋼板Sの一部をせり出させて凸条611
を成形する。これにより、図37(c)に示すように、
鋼板Sの他方の面Sbから突出する凸条611が形成さ
れる。ただし、この状態における凸条611は、角部が
残った状態になっている。
【0070】次ぎに、曲面成形工程P4(図34参照)
で、上記バーリング工程P3で成形した凸条611を面
圧して、その角部を丸く成形する。これにより、図37
(d)に示すように、凸条611の角部が丸く形成され
た状態になる。
【0071】次ぎに、リストライク工程P5(図34参
照)で、長孔6における凸条611とは反対側の縁部6
a(図37(e)参照)を面圧して、同縁部6aをより
曲率半径の大きな曲面状に成形する。すなわち、図37
(e)に示すように形成される。
【0072】次ぎに、カット刻印工程P6(図34参
照)で、折り曲げ成形を要する部分の周囲をカットする
とともに、所定の位置に刻印S10を成形する。
【0073】次ぎに、C面押し工程P7(図35参照)
で、上記カット刻印工程P6でカットした部分の角部を
斜めに面圧して、C面取2bを成形する。
【0074】次ぎに、ベント工程P8(図35参照)
で、上記カット刻印工程P6でカットした折り曲げ成形
を要する部分を他の鋼板Sの部分に対して折り曲げる。
これにより、鋼板Sに屈曲部2aが形成される。
【0075】次ぎに、ピアス工程P9(図35参照)
で、鋼板Sにボルト穴3を打ち抜く。
【0076】次ぎに、セパレート工程P10(図36参
照)で、上記カット刻印工程P6でカットした部分に連
続するようにしてカットし、所定の形状のベルト取付金
具A1として切り離す。すなわち、図31及び図32に
示すベルト取付金具A1が完成する。
【0077】上記のように構成したベルト取付金具A1
の製造方法においては、ピアス工程P1で生じたバリを
面押し工程P2で取り除いているから、バーリング工程
P3において、凸条611を綺麗にせり出させることが
できるとともに、曲面成形工程P4において、凸条61
1の角部を曲面状に綺麗に成形することができる。ま
た、リストライク工程P5によって、長孔6における凸
条611とは反対側の縁部6aを、より大きな曲率半径
で滑らかに丸く成形することができる。したがって、プ
レス機械のみで、長孔6における角部を丸く仕上げるこ
とができるから、別工程で仕上加工(バレル研摩加工)
やコーティング加工を行う必要がなくなる。したがっ
て、コストの低減を図ることができる。しかも、リスト
ライク工程P5後のカット刻印工程P6、C面押し工程
P7、ベント工程P8、ピアス工程P9、及びセパレー
ト工程P10からなるプレス機械の各工程の終了後に
は、単体としてのベルト取付金具A1が自動かつ連続的
に完成する。したがって、ベルト取付金具A1を連続し
て効率よく製造することができる。
【0078】また、凸条611は、バーリングにより、
鋼板Sの一部をせり出させているから、基板2から大き
く突出させることができる。そして、この凸条611の
突出量Hは、図32に示すように、基板2の板厚Tの1
5%〜60%に形成することができる。したがって、ベ
ルトと取付金具の接触面積を大きくすることができ、ベ
ルトにかかる面圧を低減することができる。
【0079】なお、バーリング工程P3に加えて、上記
第3実施の形態で示した図12〜図14の方法を実施す
ることにより、基板2の一方の面22a及び他方の面2
2bからそれぞれ突出する一方の凸条611a及び他方
の凸条611bを成形することができる。この場合に生
じる各凸条611a、611bの突出量Hも、図32に
示すように、基板2の板厚Tの15%〜60%に形成す
ることができる。また、実施例3における製造方法にお
いても、各凸条611、611a、611bの突出量H
は、図32に示すように、基板2の板厚Tの15%〜6
0%に形成することができる。
【0080】さらに、第4実施の形態、第5実施の形
態、第6実施の形態で示したベルト取付金具A1、A2
も、上記第7実施の形態の製造方法、又はこの製造方法
に図12〜図14の方法を加えた方法を採用することに
より、製造することができる。この場合も、各凸条61
1、611a、611bの突出量Hは、基板2の板厚T
の15%〜60%に形成することができる。
【0081】上述したように凸条の突出量Hを、基板の
板厚Tの15%〜60%に設定したのは、突出量Hが板
厚Tの15%未満であると所期の効果を得ることができ
ず、突出量Hが板厚Tの60%を超えると、凸条成形の
コストが大巾にアップするばかりでなく、成形中に凸条
に亀裂が発生する恐れがあり好ましくないからである。
なお、上記突出量Hは板厚Tの20%〜50%が好まし
い。
【0082】ただし、図6(a)〜(c)に示すよう
に、複数回のプレス加工により長孔6に相当する部分を
凹状に形成し、その後この凹部の底を抜き去って、基板
2の一方の面22aから他方の面22b側に突出する突
出片23としての凸条を成形してから、この突出片23
について、上述した図11〜図14に示す各プレス加工
工程を実施することにより、一方の凸条611a及び他
方の凸条611bを形成するようにしてもよい。また、
図6(a)〜(c)に示す工程で成形した突出片23に
ついて、上述した図23〜図25に示す各プレス加工工
程を実施することにより、他方の面22b側に突出する
凸条611を形成するようにしてもよい。さらに、図6
(a)〜(c)に示す工程で成形した突出片23につい
て、上述した図34における曲面成形工程P4(図37
(d))、図34におけるリストライク工程P5(図3
7(e))を実施することにより、凸条611を成形す
るようにしてもよい。
【0083】そして、図(a)〜(c)に示す工程で突
出片23を形成した場合には、凹部の底によって突出片
23の先端部が一体的につながっているので、相当に深
い凹部を形成しても、突出片23の先端から基板2の他
方の面22b側に向かって亀裂が入ることがない。これ
に対して、下孔の周囲を曲げるような場合には、その下
孔の開口縁部に沿って引張応力が発生するので、突出量
の大きな凸条を形成しようとすると、凸条の先端から基
板2側に向けて数の亀裂が入るおそれがあり、これによ
り凸条の突出量が上述のように限定されることになる。
【0084】しかし、上記のようにして突出片23を形
成する場合には、その成形過程において亀裂が入ること
がないので、図6(C)に示すように、突出量Hが板厚
Tの60%を超えるように突出したものを低コストで簡
単に形成することができる。即ち、突出量Hが板厚Tの
60%を超えるような凸条611、一方の凸条611
a、他方の凸条611bを安価にかつ簡単に形成するこ
とができる。
【0085】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、板状体
における長孔に対応する部分を凹状に形成した後、この
凹部の底を打ち抜くことにより、片方の面から隆起する
ように突出する凸条を形成しているので、例えば長孔に
対応する位置に下孔を明けた後、この下孔の周囲を他方
の面側に曲げることにより凸条を形成する場合に比し
て、この凸条の突出量を大きくすることができる。すな
わち、下孔の周囲を曲げるような場合には、その下孔の
開口縁部に沿って引張応力が発生するので、下孔の周囲
を大量に曲げて突出量の大きな凸条を形成しようとする
と、凸条の先端に複数の亀裂が入ってしまうことにな
る。これに対して、長孔に対応する部分を凹条に形成す
る場合には、凹部の底によって凸条となる突出片の先端
部が一体的につながった状態になっているので、相当に
深い凹部を形成しても、凸条となる部分のどこにも亀裂
が入ることがない。したがって、板状体の片方の面から
の突出量の大きな凸条を形成することができる。そし
て、この凸条によって、一方の長縁部におけるベルトの
当たる面積を広くとることができるので、一方の長縁部
からベルトに作用する面圧を十分に低下させることがで
きる。よって、ベルトの耐久性及びベルト取付金具の強
度の向上、並びにこの耐久性及び強度の向上に伴い安全
性の向上を図ることができる。
【0086】請求項2に係る発明においては、一方の面
側に大きく突出した凸条を他方の側に押し戻すことによ
り、一方の凸条及び他方の凸条を形成しているので、一
方の長縁部におけるベルトの当たる面積を広い状態にし
たままで、板状体の各面からの凸条の突出量を小さくす
ることができる。したがって、ベルトに作用する面圧を
低減することができると共に、片持ち梁状に突出する凸
条の強度の向上を図ることができる。
【0087】請求項3に係る発明においては、短縁部に
も凸条を設けることによって、この短縁部の強度を向上
させることができる。したがって、仮にベルトが短縁部
に集まって、同短縁部に力が集中した場合でも、短縁部
の安全性を今まで以上に向上させることができるととも
に、集束したベルトの面圧の低減を図ることができる。
また、一方の長縁部以外の縁部の全体に凸条を有するよ
うにした場合には、長孔周り全体の強度を向上させるこ
とができる。
【0088】請求項4に係る発明においては、ベルトの
折り返される方向に沿って、一方の長縁部の角部、すな
わち凸条の先端角部が丸く形成されているから、この角
部でベルトが損傷を受けるのを防止することができる。
しかも、角部が丸められており、この角部に塩ビ又はポ
リエチレン等のコーティング加工をする必要がないか
ら、このようなコーティング加工に要する費用を低減す
ることができる。すなわち、コストの低減を図ることが
できる。
【0089】請求項5に係る発明においては、板状体に
おける長孔に対応する部分を凹状に形成する絞り加工工
程と、この絞り加工工程で形成した凹部の底を打ち抜く
ことにより、片方の面から突出する凸条を形成するピア
ス工程とを備えているので、凸条の成形過程において、
その凸条の先端から片方の面に向かって複数の亀裂が入
ることがない。したがって、突出量の大きな凸条を簡単
に形成することができる。なお、絞り加工工程は、複数
段に分けたもので構成することが好ましい。
【0090】請求項6に係る発明においては、請求項5
に係る発明の構成に加えて、ピアス工程で形成した凸条
を一方の面側に押し戻すことにより、一方の面及び他方
の面からそれぞれ隆起するように突出する一方の凸条及
び他方の凸条を形成する押し戻し工程を備えているの
で、一方の長縁部におけるベルトの当たる面積を広い状
態にしたままで、板状体における一方及び他方における
各面からの凸条の突出量を小さくすることができる。し
たがって、ベルトに作用する面圧を低減することがで
き、片持ち梁状に突出しても強度の大きな凸条を簡単に
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態として示したベルト
取付金具の正面図である。
【図2】同ベルト取付金具を示す図であって、図1にお
けるII−II線に沿う断面図である。
【図3】同ベルト取付金具を示す図であって、図2にお
けるIII 部の拡大図である。
【図4】同ベルト取付金具を示す図であって、図1にお
けるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】同ベルト取付金具の自動車内における使用状態
を示す説明図である。
【図6】この発明の第2実施の形態として示したベルト
取付金具の断面図である。
【図7】この発明の第3実施の形態として示したベルト
取付金具の斜視図である。
【図8】同ベルト取付金具を製造する際の第1の製造工
程を示す説明図である。
【図9】同ベルト取付金具を製造する際の第2の製造工
程を示す説明図である。
【図10】同ベルト取付金具を製造する際の第3の製造
工程を示す説明図である。
【図11】同ベルト取付金具を製造する際の第4の製造
工程を示す説明図である。
【図12】同ベルト取付金具を製造する際の第5の製造
工程を示す説明図である。
【図13】同ベルト取付金具を製造する際の第6の製造
工程を示す説明図である。
【図14】同ベルト取付金具を製造する際の第7の製造
工程を示す説明図である。
【図15】同ベルト取付金具を製造する際の第8の製造
工程を示す説明図である。
【図16】同ベルト取付金具を示す図であって、第8の
製造工程後の形状を示す説明図である。
【図17】同ベルト取付金具を製造する際の第9の製造
工程を示す説明図である。
【図18】同ベルト取付金具を示す図であって、第9の
製造工程後の形状を示す説明図である。
【図19】同ベルト取付金具を製造する際の第10の製
造工程を示す説明図である。
【図20】同ベルト取付金具を示す図であって、第10
の製造工程後の形状を示す説明図である。
【図21】同ベルト取付金具を製造する際の第11の製
造工程を示す説明図である。
【図22】同ベルト取付金具を示す図であって、第11
の製造工程後の形状を示す説明図である。
【図23】第3実施の形態の他の例として示したベルト
取付金具を製造する際の第5の製造工程を示す説明図で
ある。
【図24】同ベルト取付金具を製造する際の第6の製造
工程を示す説明図である。
【図25】同ベルト取付金具を製造する際の第7の製造
工程を示す説明図である。
【図26】第1実施の形態、第2実施の形態及び第3実
施の形態の他の例として示したベルト取付金具の正面図
である。
【図27】第1実施の形態、第2実施の形態及び第3実
施の形態の他の例として示したベルト取付金具の正面図
である。
【図28】この発明の第4実施の形態として示したベル
ト取付金具の図であって、(a)は正面図、(b)は断
面図、(c)は(b)の他の例を示す断面図である。
【図29】この発明の第5実施の形態として示したベル
ト取付金具の図であって、(a)は正面図、(b)は断
面図、(c)は(b)の他の例を示す断面図である。
【図30】この発明の第6実施の形態として示したベル
ト取付金具の図であって、(a)は正面図、(b)は断
面図、(c)は(b)の他の例を示す断面図である。
【図31】この発明の第7実施の形態として示した製造
方法で製造するベルト取付金具の斜視図である。
【図32】同製造方法で製造するベルト取付金具の断面
図である。
【図33】同製造方法におけるピアス工程P1からバー
リング工程P3までの各工程を示す鋼板の平面図であ
る。
【図34】同製造方法における曲面成形工程P4からカ
ット刻印工程P6までの各工程を示す鋼板の平面図であ
る。
【図35】同製造方法におけるC面押し工程P7からピ
アス工程P9までの各工程を示す鋼板の平面図である。
【図36】同製造方法におけるセパレート工程P10を
示す鋼板の平面図である。
【図37】同製造方法における鋼板の断面を示す図であ
って、(a)はピアス工程P1における鋼板の断面図、
(b)は面押し工程P2における鋼板の断面図、(c)
はバーリング工程P3における鋼板の断面図、(d)は
曲面成形工程P4における鋼板の断面図、(e)はリス
トライク工程P5における鋼板の断面図である。
【図38】従来例として示したベルト取付金具の正面図
である。
【図39】同ベルト取付金具の断面図である。
【符号の説明】
2 板状体(基板) 22a 一方の面 22b 他方の面 23 突出片(凸条) 6 長孔 7 短縁部 61 内面 611 凸条 611a 一方の凸条 611b 他方の凸条 691 一方の長縁部 692 他方の長縁部 13 ベルト(腰ベルト) 151 ベルト(連結ベルト) A1 ベルト取付金具 A2 ベルト取付金具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体(2)によって形成したシートベ
    ルト装置用ベルト取付金具であって、 前記板状体(2)には、ベルト(13)を挿入する長孔
    (6)が形成されており、 この長孔(6)は、互いに対向する長縁部のうちの一方
    の長縁部(691)で、前記ベルト(13)を折り返し
    て、同ベルト(13)の張力を受けるように構成されて
    おり、 前記一方の長縁部(691)は、板状体(2)における
    片方の面から隆起するようにして突出する凸条(61
    1)を有するように形成されており、 前記凸条(611)は、前記長孔(6)に対応する部分
    を凹状に形成した後、この凹部の底を打ち抜くことによ
    り、片方の面から隆起するように突出形成されたもので
    あることを特徴とするシートベルト装置用ベルト取付金
    具。
  2. 【請求項2】 板状体(2)によって形成したシートベ
    ルト装置用ベルト取付金具であって、 前記板状体(2)には、ベルト(13)を挿入する長孔
    (6)が形成されており、 この長孔(6)は、互いに対向する長縁部のうちの一方
    の長縁部(691)で、前記ベルト(13)を折り返し
    て、同ベルト(13)の張力を受けるように構成されて
    おり、 前記一方の長縁部(691)は、板状体(2)における
    一方の面(22a)及び他方の面(22b)からそれぞ
    れ隆起するようにして突出する一方の凸条(611a)
    及び他方の凸条(611b)を有するように形成されて
    おり、 前記一方の凸条(611a)及び他方の凸条(611
    b)は、前記長孔(6)に対応する部分を凹状に形成し
    た後、この凹部の底を打ち抜くことにより、一方の面側
    から他方の面側に突出する凸条(23)を形成するとと
    もに、この凸条(23)を一方の面(22a)側に押し
    戻すことにより、一方の面(22a)及び他方の面(2
    2b)からそれぞれ隆起するように突出形成されたもの
    であることを特徴とするシートベルト装置用ベルト取付
    金具。
  3. 【請求項3】 長孔(6)における一方の長縁部(69
    1)以外の縁部であって、少なくとも一方の長縁部(6
    91)と他方の長縁部とをつなぐ短縁部(7)は、一方
    の長縁部(691)と同様の凸条を有するように形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    シートベルト装置用ベルト取付金具。
  4. 【請求項4】 一方の長縁部(691)は、ベルト(1
    3)が折り返される方向に沿って角部が丸く形成されて
    いることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3
    記載のシートベルト装置用ベルト取付金具。
  5. 【請求項5】 板状体(2)によって形成したシートベ
    ルト装置用ベルト取付金具の製造方法であって、前記板
    状体(2)には、ベルト(13)を挿入する長孔(6)
    が形成されており、この長孔(6)の縁部には、板状体
    (2)における一方の面(22a)及び他方の面(22
    b)のうち、片方の面から突出する凸条(611)を有
    しているシートベルト装置用ベルト取付金具の製造方法
    において、 前記板状体(2)における長孔(6)に対応する部分を
    凹状に形成する絞り加工工程と、 この絞り加工工程で形成した凹部の底を打ち抜くことに
    より、片方の面から突出する凸条(611)を形成する
    ピアス工程とを備えていることを特徴とするシートベル
    ト装置用ベルト取付金具の製造方法。
  6. 【請求項6】 板状体(2)によって形成したシートベ
    ルト装置用ベルト取付金具の製造方法であって、前記板
    状体(2)には、ベルト(13)を挿入する長孔(6)
    が形成されており、この長孔(6)の縁部には、板状体
    (2)における一方の面(22a)及び他方の面(22
    b)からそれぞれ隆起するようにして突出する一方の凸
    条(611a)及び他方の凸条(611b)を有してい
    るシートベルト装置用ベルト取付金具の製造方法におい
    て、 前記板状体(2)における長孔(6)に対応する部分を
    凹状に形成する絞り加工工程と、 この絞り加工工程で形成した凹部の底を打ち抜くことに
    より、片方の面から突出する凸条(23)を形成するピ
    アス工程と、 このピアス工程で形成した凸条(23)を一方の面側に
    押し戻すことにより、一方の面(22a)及び他方の面
    (22b)からそれぞれ隆起するように突出する一方の
    凸条(611a)及び他方の凸条(611b)を形成す
    る押し戻し工程とを備えていることを特徴とするシート
    ベルト装置用ベルト取付金具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010240143A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Seiban:Kk ランドセルの蓋止具用止板およびその止板の製作方法
CN107891838A (zh) * 2017-11-24 2018-04-10 宜兴市奥华汽配有限公司 一种汽车安全带锁扣结构

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