JP2000142234A - 自動車用ミラー装置 - Google Patents

自動車用ミラー装置

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JP2000142234A
JP2000142234A JP10321027A JP32102798A JP2000142234A JP 2000142234 A JP2000142234 A JP 2000142234A JP 10321027 A JP10321027 A JP 10321027A JP 32102798 A JP32102798 A JP 32102798A JP 2000142234 A JP2000142234 A JP 2000142234A
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JP
Japan
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mirror
stay
power unit
mirror body
clutch mechanism
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JP10321027A
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Osamu Tsuyama
修 津山
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーボディーの使用範囲の拡大。 【解決手段】 ミラーボディー2がステー1の他端にク
ラッチ機構5を介してステー1の他端の中心軸O−O回
りに回動可能に取り付けられている。この結果、クラッ
チ機構5を介してミラーボディー2をステー1に対して
ステー1の他端の中心軸O−O回りに回動させることが
でき、その分、使い勝手による使用範囲が拡大すること
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
後部下方を視認する自動車用リヤアンダーミラー装置等
の自動車用ミラー装置に係り、特に、クラッチ機構を介
してミラーボディーをステーに対してステーの他端の中
心軸回りに回動させることにより、使い勝手による使用
範囲が拡大する自動車用ミラー装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下、この種の自動車用ミラー装置を図
13乃至図16を参照して説明する。この例は、ワンボ
ックスカーやRV車等Cのリヤアンダーミラー装置につ
いて説明する。
【0003】図において、100は一端がワンボックス
カーやRV車等Cの車体の後部上方に取り付けられてい
るステーである。ステー100の他端には、ミラーハウ
ジング102が固定されており、このミラーハウジング
102内には、角度調整機構としてのパワーユニット1
03が固定されており、このパワーユニット103に
は、ミラーボディー101を保持するミラーホルダ(バ
ックボード)104がピボット機構105及び進退ロッ
ド106を介して角度調整可能に取り付けられている。
なお、上述のパワーユニット103には、図示の例えば
上下方向用の進退ロッド106の他にも、図示していな
い例えば左右方向用の進退ロッドが装備されている。
【0004】この自動車用ミラー装置により、運転者の
アイポイントE.Pからミラーボディー101を介し
て、ワンボックスカーやRV車等Cの後部下方の図13
乃至図15中の破線にて示す範囲が視認できる。ここ
で、上述のパワーユニット103を駆動させて上下方向
用の進退ロッド106を進退させることにより、ミラー
ホルダ104を介してミラーボディー101は、水平軸
(ピボット機構105の中心と左右方向用の進退ロッド
の中心とを結ぶ軸)回りに、下向き(図16中一点鎖線
にて示す状態)にまたは上向き(図16中二点鎖線にて
示す状態)に傾動する。また、左右方向用の進退ロッド
を進退させることにより、ミラーボディー101は、垂
直軸(ピボット機構105の中心と上下方向用の進退ロ
ッド106の中心とを結ぶ軸)回りに、左向きにまたは
右向きに傾動する。この結果、ミラーボディー101の
角度が調整されることにより、ワンボックスカーやRV
車等Cの後部下方の視界(視認し得る範囲)は、図14
及び図15中の破線にて示す範囲から、図14及び図1
5中の一点鎖線にて示す範囲と二点鎖線にて示す範囲と
に広げられる。例えば、ミラーボディー101を左側に
傾動させることにより一点鎖線にて示す範囲に、また、
ミラーボディー101を右側に傾動させることにより二
点鎖線にて示す範囲に、それぞれ広げられる。
【0005】なお、上述の自動車用ミラー装置において
は、運転者のアイポイントE.Pから後方を直接視認す
る際にミラーボディー101が後方の直接視認の妨げと
ならないように、そのミラーボディー101の大きさが
ある程度に限られている。このために、ミラーボディー
101の反射面を曲率半径が小さい曲面で構成すること
により、大きさがある程度に限られたミラーボディー1
01であっても、上述の傾動可能のミラーボディー10
1と相乗作用で、広い範囲に亘って視認できることとな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の自動
車用ミラー装置は、図16に示すように、ミラーボディ
ー101(ミラーハウジング102やパワーユニット1
03等を含む)がステー100に対して、ステー100
の他端の中心軸回りに固定的であるから、例えば、ユー
ザーの使い勝手による使用範囲が固定的である等の課題
がある。すなわち、リモートコントロールによりミラー
ボディー101の角度調整が行われて広い範囲を視認で
きるが、ミラーボディー101がステー100の他端の
中心軸回りに固定的であるので、視認できる広い範囲が
固定的であり、さらに広い範囲を視認することができな
い等の課題がある。
【0007】本発明は、使い勝手による使用範囲が拡大
される自動車用ミラー装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、ミラーボディーがステーの他端にクラ
ッチ機構を介してステーの他端の中心軸回りに回動可能
に取り付けられている、ことを特徴とする。
【0009】この結果、本発明の自動車用ミラー装置
は、クラッチ機構を介してミラーボディーをステーに対
してステーの他端の中心軸回りに回動させることがで
き、その分、使い勝手による使用範囲が拡大することと
なる。すなわち、リモートコントロールによりミラーボ
ディーの角度調整が行われて広い範囲を視認でき、しか
も、ミラーボディーがステーの他端の中心軸回りに回動
可能であるので、視認できる広い範囲が可動的であり、
さらに広い範囲を視認することができることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用ミラー装
置の一実施形態を図1乃至図11を参照して説明する。
この例は、ワンボックスカーやRV車等Cのリヤアンダ
ーミラー装置について説明する。図中、図13乃至図1
6と同符号は同一のものを示す。なお、図5乃至図10
の分解斜視図において、中心軸O−Oを結ぶことによ
り、この実施形態における本発明の自動車用ミラー装置
が構成される。
【0011】図において、1は中空円筒管(パイプ)の
ステーである。このステー1の一端が車体(図示せず)
に取り付けられる。このステー1の他端側には、ミラー
ボディー2がミラーホルダ3及び角度調整機構としての
パワーユニット4(及びクラッチ機構5及びミラーホル
ダベース6)を介して角度調整可能に装備されている。
【0012】上述のミラーボディー2は、図1乃至図3
及び図5に示すように、曲率半径が小さい凸曲面の反射
面(鏡面)が表面に形成されているものである。一方、
上述のミラーホルダ3は、図1乃至図3及び図9に示す
ように、前面30が開口し、かつ後部が閉塞したハウジ
ング状をなす。このミラーホルダ3の前面開口部30に
は、フック部31と複数枚のリブ32(なお、図9にお
いては、図示を省略)とが一体に設けられている。この
フック部31とリブ32との間には、ミラーボディー2
の周縁がテープ20を介して接着(又は及びその他の固
定手段)により固定されている。この結果、ミラーボデ
ィー2は、ハウジング状のミラーホルダ3に保持される
こととなる。
【0013】上述のパワーユニット4は、前記ミラーボ
ディー2及び前記ミラーホルダ3により画成された室内
21に配置されている。このパワーユニット4は、図4
及び図6及び図7及び図11に示すように、2分割のハ
ウジング400及び401がスクリュウ402により一
体に固定されている。このハウジング400、401に
は、2台のモータ41、42と、2本の進退ロッド41
0、420と、2組の駆動力伝達機構(第1ギア(ウォ
ーム)411、421と、第2ギア(ウォームホイール
のヘリカルギアとアイドルギアのスパーギアとが同軸に
一体化されたもの)412、422と、第3ギア(外周
面ギアと内周面ギアとが一体化されたもの)413、4
23とから構成されている)と、2個の十字ばね41
4、424と、2個のパッキン415、425とが、そ
れぞれ内蔵装備されている。
【0014】上述の2本の進退ロッド410、420
は、相互に直交する垂直軸V−Vと水平軸H−Hに対し
て直交点(後述するピボット機構63の中心Pであっ
て、ミラーボディー2及びミラーホルダ3等の傾動部材
の傾動中心)を中心に45°回転させた2本の斜軸S1
−S1、S2−S2上であって、水平軸H−Hと平行で
ありかつ水平軸H−Hよりも上方の位置に、それぞれ配
置されている。なお、上述の垂直軸V−V、水平軸H−
H、2本の斜軸S1−S1、S2−S2は、上述の直交
点Pにおいて、ステー1の他端の中心軸O−Oに対して
それぞれ直交する。
【0015】また、2台のモータ41、42は、図11
に示すように、垂直軸V−Vに対して左右対称にV字形
状に配置されており、かつ、2組の駆動力伝達機構41
1、421、412、422、413、423、2個の
十字ばね414、424、2個のパッキン415、42
5は、2本の進退ロッド410、420の進退方向にほ
ぼ配置されている。
【0016】上述の2台のモータ40、41に接続され
たハーネスコード43は、一旦パワーユニット4のハウ
ジング400、401から引出され、かつ、後述するシ
ャフト50(すなわち、パワーユニット4)及びステー
1中に挿通されて、電源(図示せず)に電気的に接続さ
れる。
【0017】また、上述のパワーユニット4は、ステー
1の他端に、クラッチ機構5を介して、ステー1の他端
の中心軸O−O回りに回動可能に取り付けられている。
このクラッチ機構5は、図4及び図6に示すように、ス
テー1側に固定されたシャフト50と、パワーユニット
4側に固定されたブラケット51とを備える。
【0018】上述のシャフト50は、ステー1よりも1
回り小さい中空円筒管(パイプ)からなり、中間部に円
板500が一体設けられている。この円板500の一面
(ステー1と反対側の面)の円周上には、小円形の凹部
501が連続的に設けられている。このシャフト50の
一端は、ステー1の他端に例えば3本のスクリュウ50
2により挿入固定されており、また、このシャフト50
の他端及び円板500は、パワーユニット4のハウジン
グ400、401内に収納されており、さらに、シャフ
ト50の他端は、パワーユニット4のハウジング40
0、401内を貫通されている。なお、このシャフト5
0の中心軸とステー1の他端の中心軸O−Oとは合致
し、このシャフト50及びステー1中に前記ハーネスコ
ード43が挿通されている。
【0019】一方、上述のブラケット51は、三角板形
状をなし、中央に円形の透孔510が設けられている。
このブラケット51は、透孔510を介してシャフト5
0の他端に中心軸O−O回り(図6中の円弧矢印方向)
に回転可能にかつ中心軸O−O方向(図6中の直線矢印
方向)に移動可能に嵌装され、かつスクリュウ511に
よりパワーユニット4の一方のハウジング401に固定
されている。このブラケット51の一面(シャフト50
の円板500に対向する面)には、例えば3個の小ボー
ル(鋼球)512が等間隔に転動可能に、かつシャフト
50の凹部501群と対応して組込まれている。
【0020】また、上述のシャフト50の他端にはプッ
シュナット52が固定されている。このプッシュナット
52とブラケット51との間には、圧縮コイルスプリン
グ53及びワッシャ54が介装されている。このスプリ
ング53のばね力によりブラケット51がシャフト50
の円板500側に押圧され、ボール512が凹部501
に嵌合する。この結果、パワーユニット4は、ステー1
の他端に、クラッチ機構5を介して、中心軸O−O回り
に回動可能に取り付けられることとなる。
【0021】上述のミラーボディー2を保持したミラー
ホルダ3は、図4及び図7乃至図10に示すように、上
述のステー1に取り付けられたパワーユニット4に、ピ
ボット機構63により角度調整可能に取り付けられてい
る。すなわち、このミラーホルダ3の後部内面には、ミ
ラーホルダベース6がスクリュウ60により固定されて
いる。このミラーホルダベース6の中央には球部61が
一体に設けられている。この球部61とミラーホルダ3
の後部中央には、内径がステー1及びシャフト50の外
径よりも大である円形の透孔62と33がそれぞれ設け
られている。このミラーホルダ3の透孔33及びミラー
ホルダベース6の透孔62中には、ステー1の他端及び
シャフト50の一端がそれぞれ挿通されている。
【0022】また、パワーユニット4の一方のハウジン
グ401の中央には、球凹部44が一体に設けられてい
る。このパワーユニット4の球凹部44には、ミラーホ
ルダベース6の球部61が、球凸ワッシャ45、圧縮コ
イルスプリング46、平ワッシャ47により、角度調整
可能に取り付けられている。すなわち、球凸ワッシャ4
5と平ワッシャ47との間に介装されたスプリング46
のばね力により、平ワッシャ47はステー1の他端面に
圧接されて反力受けとなし、一方、球凸ワッシャ45は
ミラーホルダベース6の球部61をパワーユニット4の
球凹部44側に押圧する。この結果、ミラーホルダベー
ス6の球部61は、球凸ワッシャ45とパワーユニット
4の球凹部44との間において、角度調整可能に圧接挟
持されることとなり、ミラーホルダ3はパワーユニット
4に角度調整可能に取り付けられることとなる。なお、
この球凹部44の透孔440、球凸ワッシャ45の透孔
450、圧縮コイルスプリング46中、平ワッシャ47
の透孔470中には、シャフト50の一端がそれぞれ挿
通されている。
【0023】さらに、上述のパワーユニット4の球凹部
44、ミラーホルダベース6の球部61、球凸ワッシャ
45、スプリング46、平ワッシャ47が上述のピボッ
ト機構63を構成する。このピボット機構63の中心
(球凹部44、球部61、球凸ワッシャ45の中心)P
は、ステー1の他端が挿通するミラーホルダ3の透孔3
3の近傍に位置させる。
【0024】また、ミラーホルダベース6には、2個の
球凹部64がそれぞれ設けられており、その2個の球凹
部64には、パワーユニット4の2本の進退ロッド41
0、420の球部がそれぞれ回動可能に嵌合されてい
る。このミラーホルダベース6の上述の2本の斜軸(ピ
ボット機構63の中心Pと2個の球凹部64の中心とを
結ぶ軸)上には、円柱形状(丸形ピン)でかつ断面二股
形状の弾性凸部65がそれぞれ2個ずつ設けられてい
る。この4個の弾性凸部65がパワーユニット4の一方
のハウジング401に設けた4個の凹部(図示せず)に
それぞれ弾性嵌合されている。この弾性嵌合状態にある
ミラーホルダベース6の弾性凸部65とパワーユニット
4の凹部とにより、パワーユニット4の進退ロッド41
0、420の進退で、ミラーホルダベース6及びミラー
ボディー2等の傾動のガイド(位置決め)となる。
【0025】図において、7は蛇腹形状の防水ブーツで
ある。この防水ブーツ7の一端は、図4及び図10に示
すように、固定側のステー1の他端に固定(固定リング
(図示せず)を介して固定する場合がある)され、か
つ、この防水ブーツ7の他端は、可動側のミラーホルダ
3の透孔33の周縁に複数個の係合爪34により挟持固
定(若しくは弾性挟持固定)されていて、ステー1とミ
ラーホルダ3との間を防水する。なお、図4及び図9に
おいて、符号35は係合爪34を形成するための金型の
抜き用の透孔である。
【0026】この実施形態における本発明の自動車用ミ
ラー装置は、以上の如き構成からなり、以下、その操作
作動について説明する。まず、パワーユニット4の第1
モータ41を駆動させると、その第1モータ41の駆動
力が駆動力伝達機構411、412、413を介して第
1進退ロッド410に伝達され、その第1進退ロッド4
10が進退し、それに伴ってミラーホルダベース6及び
ミラーホルダ3を介してミラーボディー2は、第1斜軸
(ピボット機構63の中心Pと第2進退ロッド420の
球部の中心とを結ぶ軸)回りに傾動する。また、パワー
ユニット4の第2モータ42を駆動させると、その第2
モータ42の駆動力が駆動力伝達機構421、422、
423を介して第2進退ロッド420に伝達され、その
第2進退ロッド420が進退し、それに伴ってミラーホ
ルダベース6及びミラーホルダ3を介してミラーボディ
ー2は、第2斜軸(ピボット機構63の中心Pと第1進
退ロッド410の球部の中心とを結ぶ軸)回りに傾動す
る。
【0027】そして、ミラーボディー2の角度が調整さ
れることにより、ワンボックスカーやRV車等Cの後部
下方の視界(視認し得る範囲)は、図14及び図15中
の破線にて示す範囲から、図14及び図15中の一点鎖
線にて示す範囲と二点鎖線にて示す範囲とに広げられ
る。
【0028】このように、この実施形態における本発明
の自動車用ミラー装置は、パワーユニット4がステー1
の他端にクラッチ機構5を介してステー1の他端の中心
軸O−O回りに回動可能に取り付けられてなるものであ
るから、下記に詳細に説明するように、このパワーユニ
ット4及びクラッチ機構5を介してミラーボディー2等
をステー1に対してステー1の他端の中心軸O−O回り
に回動させることができ、その分、使い勝手による使用
範囲が拡大する等の効果がある。言い換えれば、リモー
トコントロールによりミラーボディー2の角度調整が行
われて広い範囲を視認でき、しかも、ミラーボディー2
がステー1の他端の中心軸O−O回りに回動可能である
ので、視認できる広い範囲が可動的であり、さらに広い
範囲を視認することができることとなる。
【0029】すなわち、ミラーボディー2、ミラーホル
ダ3、パワーユニット4、ミラーホルダベース6側をス
テー1に対してステー1の他端の中心軸O−O回りにス
プリング53のばね力に抗して回動させる。すると、ブ
ラケット51側のボール512がシャフト50側の凹部
501から乗り越えようとし、それに伴って、ブラケッ
ト51がスプリング53のばね力に抗してステー1の中
心軸O−O方向にスライドし、ボール512が凹部50
1を乗り越えたところで、ミラーボディー2等側がステ
ー1に対してステー1の他端の中心軸O−O回りに回動
することとなる。
【0030】また、上述のミラーボディー2等の回動を
止めると、スプリング53のばね力により、ブラケット
51がステー1の中心軸O−O方向にスライドして、ボ
ール512が凹部501に再度嵌合して、パワーユニッ
ト4がステー1側と一体となる。
【0031】そして、上述のノッチ式のクラッチ機構5
の場合、保持力が大であり、しかも、節度感が得られる
効果がある。
【0032】図12は、摩擦式のクラッチ機構を示した
一部断面図である。図中、図1乃至図11及び図13乃
至図16と同符号は同一のものを示す。この摩擦式のク
ラッチ機構は、ステー1の他端に中空円筒管のシャフト
55の一端が嵌入していてスクリュウ等により固定され
ている。このシャフト55の他端がパワーユニット4の
ハウジング中を貫通している。このシャフト55の他端
には、2枚の摩擦板56が一体に固定されている(シャ
フト55に対して回転不可能に固定されている)。この
2枚の摩擦板56の間には、パワーユニット4のハウジ
ングがステー1の中心軸O−O回りに回転可能に圧接挟
持されている。このシャフト55の他端には、ナット等
の締結具57が組み付けられていて、2枚の摩擦板56
がパワーユニット4のハウジングを圧接挟持する。この
摩擦式のクラッチ機構は、上述のノッチ式クラッチ機構
5と同様の作用効果を達成することができ、しかも、ミ
ラーボディー2等を無段階に回動させることができる効
果がある。
【0033】なお、上述の実施形態においては、パワー
ユニット4を収納するミラーボディー2及びミラーホル
ダ3等がパワーユニット4及びステー1等に対して傾動
する自動車用ミラー装置について説明したが、本発明の
自動車用ミラー装置は、ミラーボディーがパワーユニッ
ト4を収納するミラーハウジング、パワーユニット、ス
テー等に対して傾動する自動車用ミラー装置(例えば、
図13乃至図16に示す自動車用ミラー装置)にも適用
できる。
【0034】また、上述の実施形態においては、パワー
ユニット4を使用してミラーボディー2等の角度調整を
リモートコントロールにより行う自動車用ミラー装置に
ついて説明したが、本発明は、ミラーボディー等の角度
調整を手動で行う自動車用ミラー装置、例えば、ステー
1にミラーボディー2等をノッチ式のクラッチ機構5や
摩擦式のクラッチ機構を介して取り付けたものにも適用
できる。
【0035】さらに、上述の実施形態は、ワンボックス
カーやRV車等Cに使用された自動車用リヤアンダーミ
ラー装置について説明したが、本発明の自動車用ミラー
装置は、ワンボックスカーやRV車等C以外のその他の
自動車にも適用でき、またリヤアンダーミラー装置以外
のその他のミラー装置にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車用
ミラー装置は、ミラーボディーがステーの他端にクラッ
チ機構を介してステーの他端の中心軸回りに回動可能に
取り付けられているものであるから、クラッチ機構を介
してミラーボディーをステーに対してステーの他端の中
心軸回りに回動させることができ、その分、使い勝手に
よる使用範囲が拡大することとなる。すなわち、リモー
トコントロールによりミラーボディーの角度調整が行わ
れて広い範囲を視認でき、しかも、ミラーボディーがス
テーの他端の中心軸回りに回動可能であるので、視認で
きる広い範囲が可動的であり、さらに広い範囲を視認す
ることができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ミラー装置の一実施形態を示
した一部断面図である。
【図2】同じく、ミラーボディー等を下向きに傾動させ
た状態の一部断面図である。
【図3】同じく、ミラーボディー等を上向きに傾動させ
た状態の一部断面図である。
【図4】同じく、パワーユニット及びミラーホルダベー
ス等の一部断面図である。
【図5】同じく、ミラーボディーの分解斜視図である。
【図6】同じくパワーユニットの一部及びクラッチ機構
の分解斜視図である。
【図7】同じくパワーユニットの主要部の分解斜視図で
ある。
【図8】同じく、ミラーホルダベースの分解斜視図であ
る。
【図9】同じく、ミラーホルダの分解斜視図である。
【図10】同じく、ステー及びピボット機構の一部及び
防水ブーツの分解斜視図である。
【図11】同じく、ノッチ式のクラッチ機構の分解断面
図である。
【図12】同じく、摩擦式のクラッチ機構を示した一部
断面図である。
【図13】ワンボックスカーやRV車等のリヤアンダー
ミラー装置による視界の範囲を示した説明側面図であ
る。
【図14】同じく、ワンボックスカーやRV車等のリヤ
アンダーミラー装置による視界の範囲及びミラーボディ
ーを傾動させた場合の視界が広がる状態を示した説明平
面図である。
【図15】同じく、ワンボックスカーやRV車等のリヤ
アンダーミラー装置による視界の範囲及びミラーボディ
ーを傾動させた場合の視界が広がる状態を示した説明背
面図である。
【図16】従来の自動車用ミラー装置を示した一部断面
図である。
【符号の説明】
C…ワンボックスカーやRV車、1…ステー、2…ミラ
ーボディー、21…室内、3…ミラーホルダ、4…パワ
ーユニット(角度調整機構)、410、420…進退ロ
ッド、43…ハーネスコード、5…ノッチ式のクラッチ
機構、50…シャフト、501…凹部、51…ブラケッ
ト、512…ボール、55…シャフト、56…摩擦板、
57…締結具、6…ミラーホルダベース、63…ピボッ
ト機構、65…弾性凸部、O−O中心軸、P…ピボット
機構の中心。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が車体に取り付けられるステーと、
    前記ステーの他端側に装備されたミラーボディーと、を
    備え、前記ミラーボディーの反射面により所定の方向を
    視認する自動車用ミラー装置において、 前記ミラーボディーは、前記ステーの他端に、クラッチ
    機構を介して前記ステーの他端の中心軸回りに回動可能
    に取り付けられている、 ことを特徴とする自動車用ミラー装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ機構は、ノッチ式のクラッ
    チ機構であることを特徴とする請求項1に記載の自動車
    用ミラー装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ機構は、摩擦式のクラッチ
    機構であことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ミ
    ラー装置。
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