JP2000141357A - ダイヤモンドコアビット及びその製造方法 - Google Patents

ダイヤモンドコアビット及びその製造方法

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JP2000141357A JP10342306A JP34230698A JP2000141357A JP 2000141357 A JP2000141357 A JP 2000141357A JP 10342306 A JP10342306 A JP 10342306A JP 34230698 A JP34230698 A JP 34230698A JP 2000141357 A JP2000141357 A JP 2000141357A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、穿孔によってダイヤ
モンドコアビットのビットボディ内に残留するコアの取
り出しが容易なダイヤモンドコアビット及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】 円筒状のボディ2の開口端部にダイヤ
モンドチップ4を取着してなるダイヤモンドコアビット
1であって、ダイヤモンドチップ4に一方の端部が近接
または接合されると共に、ボディ2の開口端部側からボ
ディ外周面に沿ってボディ長手方向に延出し且つ、少な
くともダイヤモンドチップ4と同一の厚さでボディ2の
内周面側に突出する保護チップ5を、ボディ2の周方向
所定間隔で複数個配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔用のダイヤモ
ンドコアビットに係り、特に石材、コンクリート、その
他の被削材などを穿孔するために使用されるダイヤモン
ドコアビット及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、石材、コンクリート等の硬脆材
料の穿孔に使用されるダイヤモンドコアビット101
は、図14に示すように、一端側が開口した中空円筒体
(ビットボディ)102と、このビットボディ102の
開口端部に取着される、ダイヤモンド砥粒等から構成さ
れるダイヤモンドチップ104とから構成されている。
【0003】ビットボディ102は、ビットボディ10
2の後端部に配設されたシャンク105を介して穿孔機
に連結されている。またダイヤモンドチップ104は、
図14に示すように、ビットボディ102の外周面側及
び内周面側に所定厚さで張り出した状態で取り付けられ
ている。
【0004】上記のようなダイヤモンドコアビット10
1を用いてコンクリート、石材などの被削材について穿
孔作業を行うと、穿孔作業が進行するとともに、図15
に示すように、被削材からなるコア106がビットボデ
ィ102内に入っていく。
【0005】そして上記コア106は穿孔作業後にビッ
トボディ102内から取り除かれる。このとき、先ず穿
孔機に接続されたシャンク105を外し、シャンクを外
したねじ穴107から棒を入れてコア106を叩き出す
方法が採用されている。
【0006】しかしコア106の外周面には、ダイヤモ
ンドチップ104の部分を過ぎた後から被削材の切粉が
付着し、穿孔終了時にはコア106の径はビットボディ
102の開口部内径よりも大きめの径になっている。こ
のため、コア106を取り出すとき、外周に切粉が付着
して径が大きくなったコア106が、ダイヤモンドチッ
プ104に引っかかって、コア106をビットボディ1
02から取り出しにくくなるという問題があった。
【0007】また図15に示すように、コア106がビ
ットボディ102内で傾斜することがある。この場合、
上記のようにシャンク105を外したねじ穴107から
細棒を入れてコアを叩き出す方法では、コア106の傾
きを容易に修正することができず、コアを取り除くのに
手間がかかるという問題があった。
【0008】或いは図16に示すように、ビットボディ
102がビットチューブ102aとアダプター102b
から構成されている場合は、シャンクとビットチューブ
102aとの間に介在しているアダプター102bを外
し、ビットチューブ102aの後部側からコア106を
取り除く方法がある。しかしこの方法によると、コア1
06を取り出すときにビットチューブ102a及びアダ
プター102bの接続部に切粉が付着し易くなり、次の
穿孔作業に取りかかるときに再度ビットチューブ102
aとアダプター102bとを組み付ける際、切粉がかみ
込んで芯振れが発生するという問題があった。
【0009】そこで図17に示すように、実開平6−1
6012号公報では、駆動部からシャンクやアダプター
を外さずにビットボディ内のコアを取り除く技術が開示
されている。図17に示されるダイヤモンドコアビット
110は、ビットボディ120の長手方向に向かい合う
複数のスリット140を形成したもので、このスリット
140に板体150を差し込み、板体150の垂直部1
50aの先端をコア130に当て、水平部150bをハ
ンマー170で叩き、コア130をビットボディ120
から排出するように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記図17に示
されているダイヤモンドコアビット110においても、
コアの外周に切粉が付着して太径となり、ビットボディ
から取り出しにくくなるという不都合や、ビットボディ
内でコアが傾斜して、コアを取り出すのに手間がかかる
という問題を解決することはできなかった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、穿孔によってダイヤモンドコアビット
のビットボディ内に残留するコアの取り出しが容易なダ
イヤモンドコアビット及びその製造方法の提供を目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1に
係る発明によれば、円筒状のボディの開口端部にダイヤ
モンドチップを取着してなるダイヤモンドコアビットで
あって、前記ダイヤモンドチップに一方の端部が近接ま
たは接合されると共に、前記ボディの開口端部側からボ
ディ外周面に沿ってボディ長手方向に延出し且つ、少な
くとも前記ダイヤモンドチップと同一の厚さで前記ボデ
ィの内周面側に突出する保護チップを、前記ボディの周
方向所定間隔で複数個配設することにより、解決され
る。
【0013】上記のように構成されているので、穿孔作
業において本発明のダイヤモンドコアビットを使用する
ことにより、穿孔作業によりボディ内に進入する被削材
からなるコアの外周に付着する切粉を保護チップで削り
取り、且つ穿孔作業終了後にボディ内でコアを支持し
て、コアをビットボディ内に直立して残留させることが
できる。従ってボディ内のコアを、真っ直ぐに開口側に
移動させることができるので、ボディからコアを容易に
排出することが可能となる。
【0014】前記ボディには、前記ダイヤモンドチップ
及び前記保護チップを取着するための切欠部が形成さ
れ、該切欠部のうち少なくとも前記保護チップを取着す
る切欠部に、回転方向に切り欠かれた段部が形成されて
いると好適である。また前記ボディには、前記ダイヤモ
ンドチップまたは前記保護チップに隣接した位置に、前
記ボディを貫通する孔が設けられていると好適である。
【0015】上記のように段部または孔を設けた構成と
することにより、ダイヤモンドコアビットの回転に伴っ
て、段部または孔から穿孔作業中に発生した切粉を外に
排出することができ、ダイヤモンドコアビットの刃先近
傍における切粉の滞留を防止して、作業性を向上させる
ことが可能となる。
【0016】さらに前記保護チップには、該保護チップ
の前記ボディ外周面配置位置側から回転方向内側に向け
て傾斜したテーパー面が形成され、前記テーパー面の少
なくとも一部は、前記段部または前記ボディを貫通する
孔の空間に露出していると、テーパー面を介して被削材
の切粉をよりスムーズに排出することが可能となり、好
適である。
【0017】本発明のダイヤモンドコアビットの製造方
法は、円筒状のボディの開口端部にダイヤモンドチップ
を取着してなるダイヤモンドコアビットの製造方法にお
いて、前記ボディの開口端部を周方向等間隔で切欠し第
1の切欠部を形成する工程と、前記第1の切欠部のうち
少なくとも2つ以上に、前記ボディの長手方向に切欠さ
れた第2の切欠部を形成する工程と、前記第2の切欠部
に連続し、且つ回転方向に切り欠かれた段部を形成する
工程と、前記第2の切欠部に、ボディ長手方向に延出す
る保護チップを、前記ボディの開口端部側からボディ外
周面に沿って取着する工程と、前記第1の切欠部に前記
ダイヤモンドチップを取着する工程と、からなることを
特徴とする。
【0018】或いは本発明のダイヤモンドコアビットの
製造方法は、円筒状のボディの開口端部にダイヤモンド
チップを取着してなるダイヤモンドコアビットの製造方
法において、前記ボディの開口端部を周方向等間隔で切
欠し第1の切欠部を形成する工程と、前記第1の切欠部
のうち少なくとも2つ以上に、前記ボディの長手方向に
切欠された第2の切欠部を形成する工程と、前記第2の
切欠部の回転方向側に、前記ボディを貫通する孔を形成
する工程と、前記第2の切欠部に、ボディ長手方向に延
出する保護チップを、前記ボディの開口端部側からボデ
ィ外周面に沿って取着する工程と、前記第1の切欠部に
前記ダイヤモンドチップを取着する工程と、からなるこ
とを特徴とする。
【0019】なお上記ダイヤモンドコアビットの製造方
法において、前記保護チップを取着する工程では、前記
保護チップの一部が前記段部または前記ボディを貫通す
る孔の空間から露出するように取着すると、前記保護チ
ップに切削された切粉を段部または孔から排出すること
ができ好適である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明のダイヤモンドコアビット
1は、円筒状のビットボディ2の開口端部に複数のダイ
ヤモンドチップ4が取着されている。また本発明のダイ
ヤモンドコアビット1は保護チップ5を有している。保
護チップ5は、ダイヤモンドチップ4に一方の端部を近
接または接合させ、ビットボディ2の開口端部側からビ
ットボディ外周面に沿って、ボディ長手方向に延出して
いる。また、保護チップ5は、前記ダイヤモンドチップ
4と同一の厚さ、或いはそれ以上の厚さでビットボディ
2の内周面側に突出している。保護チップ5は、ビット
ボディ2の周方向所定間隔で複数個配設されている。
【0021】また前記ビットボディ2には、ダイヤモン
ドチップ4を取着するためのダイヤモンドチップ取着部
2aと、保護チップ5を取着するための保護チップ取着
部2bがビットボディ2の開口端部を切欠することによ
り形成されている。また、保護チップ取着部2bには、
回転方向に切り欠かれた段部2cが形成されている。或
いは、ダイヤモンドチップ4または保護チップ5に隣接
した位置に、ビットボディ2を貫通する孔2cが設けら
れている。
【0022】さらに保護チップ5には、保護チップ5の
ビットボディ2外周面に配置される位置側から、回転方
向内側に向けて傾斜したテーパー面5aが形成されてい
る。そしてテーパー面5aの少なくとも一部は、ビット
ボディ2を貫通する孔2cの空間に露出している。
【0023】また本発明のダイヤモンドコアビットの製
造方法は、ビットボディ2の開口端部を周方向等間隔で
切欠し、ダイヤモンドチップ取着部2aとして第1の切
欠部を形成する工程と、第1の切欠部のうち少なくとも
2つ以上に、ビットボディ2の長手方向に切欠された保
護チップ取着部2bとしての第2の切欠部を形成する工
程と、第2の切欠部に連続し、且つ回転方向に切り欠か
れた段部2cを形成する工程と、第2の切欠部に、ビッ
トボディ2の長手方向に延出する保護チップ5を、ビッ
トボディ2の開口端部側からビットボディ2の外周面に
沿って取着する工程と、第1の切欠部にダイヤモンドチ
ップ4を取着する工程とからなる。
【0024】或いは保護チップ取着部2bとしての第2
の切欠部回転方向側に、ビットボディ2を貫通する孔を
形成する。なお保護チップ5を取着するときには、保護
チップ5の一部が段部2cまたはビットボディ2を貫通
する孔の空間から露出するように取着する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限
定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変す
ることができるものである。
【0026】図1乃至図10は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はダイヤモンドコアビットの先端部を
示す説明図、図2はダイヤモンドチップ及び保護チップ
取付前のビットボディ先端部を示す説明図、図3は図1
のC部拡大図、図4は図3の正面図、図5は図3のA−
A断面図、図6は図4のB−B断面図、図7は保護チッ
プの正面図、図8は保護チップの斜視図、図9は切断時
の切粉の流れを示す説明図、図10はビットボディ内に
残ったコアの状態を示す説明図である。
【0027】本発明に係るダイヤモンドコアビット1
は、ビットボディ2と、ビットボディ2の開口端部に取
り付けられるダイヤモンドチップ4と、このダイヤモン
ドチップ4に近接または接合して配設される保護チップ
5とから構成されている。
【0028】本例のビットボディ2は、一方の端部はシ
ャンクを介して穿孔機と連結されており、他端部は図2
に示すように開口しており、この開口部の周縁部には、
ダイヤモンドチップ4を取り付けるためのダイヤモンド
チップ取着部2aと、保護チップ5を取り付けるための
保護チップ取着部2bが、ビットボディ2を切欠するこ
とにより形成されている。また、ダイヤモンドチップ取
着部2aと保護チップ取着部2bとの間には、保護チッ
プ取着部2bを回転方向に切り欠いた段部2cが設けら
れている。
【0029】本例のダイヤモンドチップ4は、従来と同
様な形状で、ロー付け等により所定間隔でビットボディ
2の切欠部2aに取着される。また本発明の保護チップ
5はダイヤモンド砥粒を含んで形成されており、図7及
び図8に示すような短冊形状とされている。保護チップ
5は、ビットボディ2の周壁面に沿って配設できるよう
に、外側面5bと内側面5cとを湾曲させて、ビットボ
ディ外形に合わせた形状に構成されている。
【0030】保護チップ5の一方の端部側は一部が切欠
されて、図8で示すようなテーパー面5aが形成されて
いる。テーパー面5aは、保護チップ5をビットボディ
2の外周面に配設したとき、ビットボディ2の外周面側
に位置する側から、回転方向内側に向けて傾斜する傾斜
面となるように、保護チップ5を切欠して形成されてい
る。
【0031】次に上記ダイヤモンドコアビット1の製造
方法について説明する。本例のビットボディ2には、等
間隔で12箇所においてダイヤモンドチップ取着部2a
が形成される。また保護チップ取着部2bはダイヤモン
ドチップ取着部2aに連続して、ビットボディ2の開口
部の先端部側からビットボディ2の長尺方向に切欠する
ことにより形成されている。本例では、保護チップ取着
部2bは90度間隔で4箇所において形成されている。
【0032】さらに保護チップ取着部2bに連続して、
ダイヤモンドコアビット1の回転方向に切り欠かれた段
部2cが形成される。
【0033】保護チップ5は、保護チップ5の外側面5
bがビットボディ2の外周面と面一となるようにし、保
護チップ5の内側面5cが通常のダイヤモンドチップと
同一か、或いはそれ以上の厚さで、ビットボディ2の内
周面より突き出すようにして取着される。さらに保護チ
ップ5のテーパー面5aが段部2cから露出するように
配置し、保護チップ5のテーパー面5aと段部2cとの
間で、隙間3が形成されるようにする。
【0034】上記のようにして、保護チップ5をビット
ボディ2の保護チップ取着部2bに嵌着した後、ダイヤ
モンドチップ取着部2aにダイヤモンドチップ4をロー
付けする。このとき保護チップ5が配設されている箇所
では、ダイヤモンドチップ4は保護チップ5に接合して
ロー付けされる。
【0035】或いは、ダイヤモンドチップ4を保護チッ
プ5の端部に近接して取着する。このようにダイヤモン
ドチップ4を保護チップ5の端部に近接して取着した場
合は、ダイヤモンドチップ4と保護チップ5との間にも
隙間が形成され、この隙間から切粉を排出することが可
能となる。
【0036】上記のようにして、ビットボディ2の開口
端部にダイヤモンドチップ4が所定間隔で12箇所に配
設され、このダイヤモンドチップ4に近接または接合さ
れて、保護チップ5が90度間隔で4箇所において配設
されて、ダイヤモンドコアビット1が形成される。
【0037】次に、上記構成からなる本例のダイヤモン
ドコアビット1で穿孔作業をする場合について説明す
る。本発明のダイヤモンドビット1を用いて、コンクリ
ート、石材などに穴を開けると、穿孔作業が進むにつれ
て、コア6がビットボディ2内に入って行く。
【0038】ビットボディ2内に進入したコア6には、
ダイヤモンドチップ4の部分を過ぎた後から、外周に被
削材の切粉が付着するが、本例のダイヤモンドコアビッ
ト1には保護チップ5が配設されているので、コア6の
外周に付着した切粉は保護チップ5によって削り取られ
る。
【0039】また、穿孔作業中にダイヤモンドコアビッ
ト1の刃先(ダイヤモンドチップ4)近傍にたまった切
粉は、ダイヤモンドコアビット1の回転に伴なって、図
9に示すように保護チップ5のテーパー面5aを通っ
て、ビットボディ2の隙間3から排出される。
【0040】穿孔作業が終了すると、ビットボディ2内
にはコア6が残留している。本例のダイヤモンドコアビ
ット1では、コア6は保護チップ5に周囲を削り取られ
ながらビットボディ内に進入していくように構成されて
いるので、穿孔作業終了時には、コア6は保護チップ5
の内側面5bに接して支持され、図10に示すようにビ
ットボディ2内において直立する。
【0041】以上のように本発明のダイヤモンドコアビ
ット1においては、コア6がビットボディ2内に直立し
た状態で残留するので、ビットボディ2からコア6をス
ムーズに排出することができる。即ちシャンクを外した
ねじ孔から棒を入れてコアを叩かなくても、コア6は保
護チップ5に支持されて直立しているので、真っ直ぐビ
ットボディ2の開口部側に向けて排出され、簡単に取り
除かれる。
【0042】なお本実施例では、保護チップ5が90度
間隔で4箇所において取着された例を示したが、これに
限るものではない。保護チップ5はコア6の周囲を均一
に切削し、且つコア6を支持可能な数に取着されていれ
ば良いので、例えば120度間隔で3箇所に配設されて
いても、或いは60度間隔で6箇所に配設されていても
良い。
【0043】図11は本発明における保護チップ5の他
の実施例を示す斜視図である。上記実施例では保護チッ
プ5にテーパー面5aを形成した例を示したが、図11
に示すように、保護チップにテーパー面を設けない構成
としても良い。なおこのときも保護チップ5の一部を、
ビットボディ2に形成された段部2cに隣接するように
配設することにより、ビットボディ2との間に隙間3が
形成され、切粉の排出を行うことが可能となる。
【0044】また保護チップ5は、図8及び図11に示
した形状に限らず、外側面5b全体をテーパー面として
も良い。或いは保護チップ5をダイヤモンドコアビット
1の回転方向に傾斜させた波形形状に形成しても良い。
【0045】図12はビットボディ2に形成される段部
2cの他の例を示す説明図である。前記実施例では、段
部2cは、ダイヤモンドチップ取着部2aと保護チップ
取着部2bとの間に形成されていたが、図12に示すよ
うに、保護チップ取着部2bにのみ連続するように形成
しても良い。このとき、段部2cの形成位置に合わせ
て、保護チップ5のテーパー面5aの長さや位置を変え
れば、前記実施例と同様に切粉の排出を行うことができ
好適である。また本例では保護チップ5と段部2cとの
間で矩形の隙間3が形成された構成を示したが、隙間3
の形状が円形や或いは多角形になるように段部2cを形
成しても良い。
【0046】また前記実施例では切粉の排出のために、
保護チップ取着部2bに連続して段部2cを形成した構
成を示したが、これに限らず、保護チップ取着部2bに
隣接した位置に、ビットボディ2を貫通する孔を形成し
た構成としても良い。
【0047】上記のようにビットボディ2を貫通する孔
を設けた場合でも、保護チップ5の一部が孔から露出す
るように配置することにより、保護チップ5と孔との間
に隙間3を形成することができ、この隙間3から切粉を
排出することが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明のダイヤモンドコ
アビット1は、ビットボディ2の開口端部側に、ダイヤ
モンドチップ4と、このダイヤモンドチップ4に一方の
端部が近接または接合され、ビットボディ2の長手方向
に延出し、少なくともダイヤモンドチップ4と同一の厚
さでビットボディ2の内周面側に突出した保護チップ5
とが配設されているので、保護チップ5でコア6の外周
に付着する切粉を削り取り、且つ穿孔作業終了後にビッ
トボディ2内でコア6を支持して、コア6をビットボデ
ィ内に直立して残留させることができる。
【0049】従ってビットボディ2からコア6を取り出
すときには、ビットボディ2を叩くだけで、コア6はビ
ットボディ2内から真っ直ぐに開口側に移動するので、
ビットボディからコア6を容易に排出することが可能と
なる。
【0050】またビットボディ2を叩くだけで、コア6
が簡単に排出されるので、従来のようにシャンク側から
棒を差し込んでコアを叩く必要もなく、またアダプター
を取り外して、ビットチューブの後端側からコアを取り
出す必要もなくなり、アダプターやビットチューブに切
粉が付着して、切粉がかみ込むことによる芯振れが発生
することなく、効率的に穿孔作業を行うことができる。
【0051】さらにビットボディには、ビットボディ2
の周壁に段部2cが設けられ、ダイヤモンドチップ4ま
たは保護チップ5と、ビットボディ2との間に隙間3が
形成されているので、ダイヤモンドコアビット1の回転
に伴って、この隙間3から穿孔作業中に発生した切粉が
ビットボディ2の外側に排出され、ダイヤモンドコアビ
ット1の刃先近傍における切粉の滞留を防止して、作業
性を向上させることが可能となる。
【0052】さらにまた保護チップ5の一部を切欠して
テーパー面5aを形成し、このテーパー面5aが段部2
cにおいて露出した構成とされているので、テーパー面
5aを通過して被削材の切粉をよりスムーズに排出する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイヤモンドコアビットの開口端
部を示す説明図である。
【図2】ダイヤモンドチップ及び保護チップ取付前のビ
ットボディを示す説明図である。
【図3】図1のC部拡大図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】保護チップの正面図である。
【図8】保護チップの斜視図である。
【図9】切断時の切粉の流れを示す説明図である。
【図10】ビットボディ内に残ったコアの状態を示す説
明図である。
【図11】他の形状の保護チップを示す斜視図である。
【図12】他の形状の孔が形成されたビットボディを示
す説明図である。
【図13】図12のビットボディにダイヤモンドチップ
及び保護チップを取り付けた状態を示す説明図である。
【図14】従来例を示す説明図である。
【図15】従来のビットボディ内に残ったコアの状態を
示す説明図である。
【図16】従来例を示す説明図である。
【図17】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ダイヤモンドコアビット 2 ビットボディ 3 隙間 4 ダイヤモンドチップ 5 保護チップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のボディの開口端部にダイヤモン
    ドチップを取着してなるダイヤモンドコアビットであっ
    て、前記ダイヤモンドチップに一方の端部が近接または
    接合されると共に、前記ボディの開口端部側からボディ
    外周面に沿ってボディ長手方向に延出し且つ、少なくと
    も前記ダイヤモンドチップと同一の厚さで前記ボディの
    内周面側に突出する保護チップを、前記ボディの周方向
    所定間隔で複数個配設したことを特徴とするダイヤモン
    ドコアビット。
  2. 【請求項2】 前記ボディには、前記ダイヤモンドチッ
    プ及び前記保護チップを取着するための切欠部が形成さ
    れ、該切欠部のうち少なくとも前記保護チップを取着す
    る切欠部に、回転方向に切り欠かれた段部が形成された
    ことを特徴とする請求項1記載のダイヤモンドコアビッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記ボディには、前記ダイヤモンドチッ
    プまたは前記保護チップに隣接した位置に、前記ボディ
    を貫通する孔が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載のダイヤモンドコアビット。
  4. 【請求項4】 前記保護チップには、該保護チップの前
    記ボディ外周面配置位置側から回転方向内側に向けて傾
    斜したテーパー面が形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至3いずれか記載のダイヤモンドコアビット。
  5. 【請求項5】 前記テーパー面の少なくとも一部は、前
    記段部または前記ボディを貫通する孔の空間に露出して
    いることを特徴とする請求項4記載のダイヤモンドコア
    ビット。
  6. 【請求項6】 円筒状のボディの開口端部にダイヤモン
    ドチップを取着してなるダイヤモンドコアビットの製造
    方法において、 前記ボディの開口端部を周方向等間隔で切欠し第1の切
    欠部を形成する工程と、 前記第1の切欠部のうち少なくとも2つ以上に、前記ボ
    ディの長手方向に切欠された第2の切欠部を形成する工
    程と、 前記第2の切欠部に連続し、且つ回転方向に切り欠かれ
    た段部を形成する工程と、 前記第2の切欠部に、ボディ長手方向に延出する保護チ
    ップを、前記ボディの開口端部側からボディ外周面に沿
    って取着する工程と、 前記第1の切欠部に前記ダイヤモンドチップを取着する
    工程と、からなることを特徴とするダイヤモンドコアビ
    ットの製造方法。
  7. 【請求項7】 円筒状のボディの開口端部にダイヤモン
    ドチップを取着してなるダイヤモンドコアビットの製造
    方法において、 前記ボディの開口端部を周方向等間隔で切欠し第1の切
    欠部を形成する工程と、 前記第1の切欠部のうち少なくとも2つ以上に、前記ボ
    ディの長手方向に切欠された第2の切欠部を形成する工
    程と、 前記第2の切欠部の回転方向側に、前記ボディを貫通す
    る孔を形成する工程と、 前記第2の切欠部に、ボディ長手方向に延出する保護チ
    ップを、前記ボディの開口端部側からボディ外周面に沿
    って取着する工程と、 前記第1の切欠部に前記ダイヤモンドチップを取着する
    工程と、からなることを特徴とするダイヤモンドコアビ
    ットの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記保護チップを取着する工程では、前
    記保護チップの一部が前記段部または前記ボディを貫通
    する孔の空間から露出するように取着することを特徴と
    する請求項6または7記載のダイヤモンドコアビットの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1304199A1 (en) * 2001-10-18 2003-04-23 Marcrist International Limited Core drills with wear protection
KR100819850B1 (ko) * 2006-10-09 2008-04-07 신한다이아몬드공업 주식회사 다이아몬드 공구

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EP1304199A1 (en) * 2001-10-18 2003-04-23 Marcrist International Limited Core drills with wear protection
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