JP2000140875A - 活性汚泥処理槽用の酸素補給剤 - Google Patents
活性汚泥処理槽用の酸素補給剤Info
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- JP2000140875A JP2000140875A JP31553698A JP31553698A JP2000140875A JP 2000140875 A JP2000140875 A JP 2000140875A JP 31553698 A JP31553698 A JP 31553698A JP 31553698 A JP31553698 A JP 31553698A JP 2000140875 A JP2000140875 A JP 2000140875A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Activated Sludge Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 曝気槽内において生じる溶存酸素不足を即座
に解消でき、悪臭の発生や浄化処理不足を速やかに防止
でき、しかも、安価で、生物処理に悪影響を与えること
のない活性汚泥処理用の酸素補給剤を提供すること。 【解決手段】 活性汚泥処理槽内に添加して該処理槽内
に酸素分を補給するための液状の薬剤であって、水溶性
の酸素酸系化合物を主成分とすることを特徴とする活性
汚泥処理槽用の酸素補給剤。
に解消でき、悪臭の発生や浄化処理不足を速やかに防止
でき、しかも、安価で、生物処理に悪影響を与えること
のない活性汚泥処理用の酸素補給剤を提供すること。 【解決手段】 活性汚泥処理槽内に添加して該処理槽内
に酸素分を補給するための液状の薬剤であって、水溶性
の酸素酸系化合物を主成分とすることを特徴とする活性
汚泥処理槽用の酸素補給剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性廃水を活性
汚泥により処理する際に使用する活性汚泥処理槽内の処
理環境を迅速に改善できる活性汚泥処理槽用の酸素補給
剤に関する。
汚泥により処理する際に使用する活性汚泥処理槽内の処
理環境を迅速に改善できる活性汚泥処理槽用の酸素補給
剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】水中の汚濁物質は、河川や湖沼等の自然
の中で、沈殿、凝集、酸化、還元等の物理化学的、生物
学的な作用を受けて分解除去されて浄化される。特に有
機物を含んだ汚濁は、微生物による生物学的な作用によ
って浄化され易い。これを利用した有機性廃水の浄化方
法として、好気性微生物を含んだ活性汚泥により有機性
廃水を処理する活性汚泥法がある。そして、この方法
は、浄化能力が高く、比較的、処理経費が少なくて済む
等の利点があるため、下水処理や産業廃水処理等におい
て広く一般に使用されている。
の中で、沈殿、凝集、酸化、還元等の物理化学的、生物
学的な作用を受けて分解除去されて浄化される。特に有
機物を含んだ汚濁は、微生物による生物学的な作用によ
って浄化され易い。これを利用した有機性廃水の浄化方
法として、好気性微生物を含んだ活性汚泥により有機性
廃水を処理する活性汚泥法がある。そして、この方法
は、浄化能力が高く、比較的、処理経費が少なくて済む
等の利点があるため、下水処理や産業廃水処理等におい
て広く一般に使用されている。
【０００３】上記活性汚泥法では、通常、調整槽等で廃
水のｐＨ調整や均一化といった前処理を行なった後、有
機性廃水を活性汚泥処理槽（以下、曝気槽と呼ぶ）へと
導き、この曝気槽内で、酸素を吹き込みながら、好気性
微生物を含んだ活性汚泥によりＢＯＤで示される廃水中
の有機汚濁成分を分解して浄化処理を行っている。そし
て、曝気槽における効率的な生物処理を実現するため
に、有機性廃水と空気との接触面積を大きくした大口径
の曝気槽を用いたり、曝気槽内に微生物用担体を設ける
等の手段によって、曝気槽内が、活性汚泥中の好気性微
生物が活動し易い環境になるようにすることが行なわれ
ている。又、曝気槽内の活性汚泥量も、曝気槽内に導入
されてくるＢＯＤで示される有機汚濁成分量に対して最
適な量となるように調整されている。
水のｐＨ調整や均一化といった前処理を行なった後、有
機性廃水を活性汚泥処理槽（以下、曝気槽と呼ぶ）へと
導き、この曝気槽内で、酸素を吹き込みながら、好気性
微生物を含んだ活性汚泥によりＢＯＤで示される廃水中
の有機汚濁成分を分解して浄化処理を行っている。そし
て、曝気槽における効率的な生物処理を実現するため
に、有機性廃水と空気との接触面積を大きくした大口径
の曝気槽を用いたり、曝気槽内に微生物用担体を設ける
等の手段によって、曝気槽内が、活性汚泥中の好気性微
生物が活動し易い環境になるようにすることが行なわれ
ている。又、曝気槽内の活性汚泥量も、曝気槽内に導入
されてくるＢＯＤで示される有機汚濁成分量に対して最
適な量となるように調整されている。
【０００４】しかしながら、曝気槽内に導入されてくる
有機性廃水中に含まれるＢＯＤで示される廃水中の有機
汚濁成分量は、曝気槽に導入する前処理工程で調整が行
なわれたとしても、対象とする工場の生産状況や使用す
る原料等の変化に伴って変動するので常に一定ではな
く、場合によっては曝気槽内が過負荷になることが生じ
る。過負荷になると、曝気槽内が酸素不足の状態とな
り、活性汚泥による有機汚濁成分の微生物処理が充分に
なされず、臭気の発生や活性汚泥の黒変、更には、浄化
処理が不充分な処理水が放流されること等を生じる場合
があった。
有機性廃水中に含まれるＢＯＤで示される廃水中の有機
汚濁成分量は、曝気槽に導入する前処理工程で調整が行
なわれたとしても、対象とする工場の生産状況や使用す
る原料等の変化に伴って変動するので常に一定ではな
く、場合によっては曝気槽内が過負荷になることが生じ
る。過負荷になると、曝気槽内が酸素不足の状態とな
り、活性汚泥による有機汚濁成分の微生物処理が充分に
なされず、臭気の発生や活性汚泥の黒変、更には、浄化
処理が不充分な処理水が放流されること等を生じる場合
があった。
【０００５】これに対して、曝気槽内への曝気量を更に
多くして溶存酸素量を増加させる方法がある。しかし、
ある程度までは、この方法によっても対処できるが、場
合によっては更に大型の曝気装置を用意しておかなけれ
ばならず、より処理設備が大型化するという問題があ
る。又、曝気量を多くしたとしても、液体中に気体状態
の酸素を溶存させることは容易ではなく、曝気槽内の溶
存酸素不足が即座に解消されるわけではない。従って、
悪臭の発生や浄化処理不足を速やかに防止することがで
きなかった。
多くして溶存酸素量を増加させる方法がある。しかし、
ある程度までは、この方法によっても対処できるが、場
合によっては更に大型の曝気装置を用意しておかなけれ
ばならず、より処理設備が大型化するという問題があ
る。又、曝気量を多くしたとしても、液体中に気体状態
の酸素を溶存させることは容易ではなく、曝気槽内の溶
存酸素不足が即座に解消されるわけではない。従って、
悪臭の発生や浄化処理不足を速やかに防止することがで
きなかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、曝気槽内において生じる溶存酸素不足を即座に解消
でき、悪臭の発生や浄化処理不足を速やかに防止でき、
しかも、安価で、生物処理に悪影響を与えることのない
活性汚泥処理用の酸素補給剤を提供することにある。
は、曝気槽内において生じる溶存酸素不足を即座に解消
でき、悪臭の発生や浄化処理不足を速やかに防止でき、
しかも、安価で、生物処理に悪影響を与えることのない
活性汚泥処理用の酸素補給剤を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の本
発明によって達成される。即ち、本発明は、活性汚泥処
理槽内に添加して該処理槽内に酸素分を補給するための
液状の薬剤であって、水溶性の酸素酸系化合物を主成分
とすることを特徴とする活性汚泥処理槽用の酸素補給剤
である。
発明によって達成される。即ち、本発明は、活性汚泥処
理槽内に添加して該処理槽内に酸素分を補給するための
液状の薬剤であって、水溶性の酸素酸系化合物を主成分
とすることを特徴とする活性汚泥処理槽用の酸素補給剤
である。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明者らは、上
記従来技術の問題点を解決すべく鋭意検討の結果、曝気
槽内が過負荷及び／又は嫌気的雰囲気になった場合に、
或いは、このような状態になることを避けるために、酸
素酸系化合物を添加すれば、曝気槽内の溶存酸素量不足
を即座に解消でき、良好な状態での活性汚泥処理が可能
となる結果、浄化処理不足、悪臭の発生、活性汚泥の黒
変の発生等を有効に防止できることを見いだして本発明
に至った。更に、好適な酸素酸系化合物について鋭意検
討の結果、酸素酸系化合物として廃硝酸を用いることが
有効であることがわかった。
態を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明者らは、上
記従来技術の問題点を解決すべく鋭意検討の結果、曝気
槽内が過負荷及び／又は嫌気的雰囲気になった場合に、
或いは、このような状態になることを避けるために、酸
素酸系化合物を添加すれば、曝気槽内の溶存酸素量不足
を即座に解消でき、良好な状態での活性汚泥処理が可能
となる結果、浄化処理不足、悪臭の発生、活性汚泥の黒
変の発生等を有効に防止できることを見いだして本発明
に至った。更に、好適な酸素酸系化合物について鋭意検
討の結果、酸素酸系化合物として廃硝酸を用いることが
有効であることがわかった。
【０００９】本発明の活性汚泥処理槽用の酸素補給剤の
構成成分等について説明する。本発明の活性汚泥処理槽
用の酸素補給剤は、水溶性の酸素酸系化合物を主成分と
する液状の薬剤であるため、曝気槽内に添加されるとイ
オン化して速やかに溶解する。この際、上記酸素酸系化
合物は、そのイオン構造中に多量の酸素を含んでいるた
め、曝気槽内が過負荷及び／又は嫌気的な状態になった
場合に、曝気槽内の溶存酸素不足が即座に解消される。
即ち、好気性微生物は、この結合酸素を通常の溶存酸素
と同様に利用して活動できるため、好気性微生物による
有機性廃水の浄化処理が充分に行なわれるので、処理水
の水質が悪化することはない。又、本発明の活性汚泥処
理槽用の酸素補給剤を添加することによって曝気槽内を
好気性化できるので、嫌気的な雰囲気下で活性汚泥処理
した場合に生じる硫酸還元菌の活動が有効に抑制される
結果、悪臭成分、特に、硫化水素やメルカプタン類等の
硫黄系臭気成分の発生が有効に防止される。一方、曝気
槽内におけるバルキング発生の原因となる糸状性細菌
は、本発明の活性汚泥処理槽用の酸素補給剤を構成して
いる酸素を有効に利用することができないので、糸状性
細菌の増殖が抑制され、良好な状態での活性汚泥処理が
可能となる。
構成成分等について説明する。本発明の活性汚泥処理槽
用の酸素補給剤は、水溶性の酸素酸系化合物を主成分と
する液状の薬剤であるため、曝気槽内に添加されるとイ
オン化して速やかに溶解する。この際、上記酸素酸系化
合物は、そのイオン構造中に多量の酸素を含んでいるた
め、曝気槽内が過負荷及び／又は嫌気的な状態になった
場合に、曝気槽内の溶存酸素不足が即座に解消される。
即ち、好気性微生物は、この結合酸素を通常の溶存酸素
と同様に利用して活動できるため、好気性微生物による
有機性廃水の浄化処理が充分に行なわれるので、処理水
の水質が悪化することはない。又、本発明の活性汚泥処
理槽用の酸素補給剤を添加することによって曝気槽内を
好気性化できるので、嫌気的な雰囲気下で活性汚泥処理
した場合に生じる硫酸還元菌の活動が有効に抑制される
結果、悪臭成分、特に、硫化水素やメルカプタン類等の
硫黄系臭気成分の発生が有効に防止される。一方、曝気
槽内におけるバルキング発生の原因となる糸状性細菌
は、本発明の活性汚泥処理槽用の酸素補給剤を構成して
いる酸素を有効に利用することができないので、糸状性
細菌の増殖が抑制され、良好な状態での活性汚泥処理が
可能となる。
【００１０】本発明の活性汚泥処理槽用の酸素補給剤を
構成する酸素酸系化合物としては、上記した機能を発揮
し得るものであれば、いずれのものでもよいが、先に述
べたように、中でも廃硝酸を用いると、廃硝酸は安価で
あるにもかかわらず、悪臭の発生や浄化処理不足の発生
を速やかに防止でき、しかも、生物処理に悪影響を与え
ることがなく、非常に有効である。即ち、廃硝酸を曝気
槽内に添加すると酸素を含むイオンとなって速やかに溶
解するので、曝気槽内において生じている溶存酸素不足
を即座に解消でき、好気性微生物の活動を活発化させる
ことができる。更に、曝気槽内に投入した場合に酸素源
を供給し得る化合物としては各種のものが考えれるが、
使用する化合物によっては、高価であるためランニング
コストの上昇を招いたり、曝気槽内への重金属や塩素等
のハロゲンの混入を招き、処理水中に有害な物質が残留
することになったり、好気性微生物に対して悪影響を与
える等の問題を生じる。これに対し、廃硝酸を本発明の
活性汚泥処理槽用の酸素補給剤を構成する酸素酸系化合
物として用いた場合には、上記の問題を生じることはな
い。
構成する酸素酸系化合物としては、上記した機能を発揮
し得るものであれば、いずれのものでもよいが、先に述
べたように、中でも廃硝酸を用いると、廃硝酸は安価で
あるにもかかわらず、悪臭の発生や浄化処理不足の発生
を速やかに防止でき、しかも、生物処理に悪影響を与え
ることがなく、非常に有効である。即ち、廃硝酸を曝気
槽内に添加すると酸素を含むイオンとなって速やかに溶
解するので、曝気槽内において生じている溶存酸素不足
を即座に解消でき、好気性微生物の活動を活発化させる
ことができる。更に、曝気槽内に投入した場合に酸素源
を供給し得る化合物としては各種のものが考えれるが、
使用する化合物によっては、高価であるためランニング
コストの上昇を招いたり、曝気槽内への重金属や塩素等
のハロゲンの混入を招き、処理水中に有害な物質が残留
することになったり、好気性微生物に対して悪影響を与
える等の問題を生じる。これに対し、廃硝酸を本発明の
活性汚泥処理槽用の酸素補給剤を構成する酸素酸系化合
物として用いた場合には、上記の問題を生じることはな
い。
【００１１】本発明で使用する廃硝酸とは、鉄鋼・鋼材
製造業におけるステンレス硝酸洗浄工程排水、有機合成
におけるニトロ化工程の濾過廃液等の有機合成化学工場
排水等として発生するもの、或いは、排水中の硝酸が中
和処理されて硝酸塩として含まれているものをいう。本
発明においては、これらの廃硝酸の中でも、特に、中和
処理されているものを用いることが好ましい。
製造業におけるステンレス硝酸洗浄工程排水、有機合成
におけるニトロ化工程の濾過廃液等の有機合成化学工場
排水等として発生するもの、或いは、排水中の硝酸が中
和処理されて硝酸塩として含まれているものをいう。本
発明においては、これらの廃硝酸の中でも、特に、中和
処理されているものを用いることが好ましい。
【００１２】本発明の活性汚泥処理槽用の酸素補給剤
は、特に、過負荷及び／又は嫌気的な雰囲気の活性汚泥
処理槽内に添加して使用することが好ましいが、更に
は、活性汚泥処理設備の、原水槽や調整槽、返送汚泥等
に添加することによっても、活性汚泥処理系内における
溶存酸素不足を解消できる。同時に前処理装置周辺や管
渠等における硫化水素の発生を抑制できるので、悪臭の
防止と共に管渠等の施設の保護が図られる。又、ビルの
排水処理設備やビルピット等に注入して、処理装置全体
の臭気発生を抑制し、施設の保護及び周辺環境保全がで
きる。
は、特に、過負荷及び／又は嫌気的な雰囲気の活性汚泥
処理槽内に添加して使用することが好ましいが、更に
は、活性汚泥処理設備の、原水槽や調整槽、返送汚泥等
に添加することによっても、活性汚泥処理系内における
溶存酸素不足を解消できる。同時に前処理装置周辺や管
渠等における硫化水素の発生を抑制できるので、悪臭の
防止と共に管渠等の施設の保護が図られる。又、ビルの
排水処理設備やビルピット等に注入して、処理装置全体
の臭気発生を抑制し、施設の保護及び周辺環境保全がで
きる。
【００１３】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。実施例１ 通常の活性汚泥処理フローに従って建設した５００リッ
トル／ｄａｙ規模のパイロットプラントを使用して、有
機性廃水の活性汚泥処理を行った。下記の表１に処理に
用いた原水の性状を示したが、原水として、食品工場か
らの有機性廃水を用いた。
詳細に説明する。実施例１ 通常の活性汚泥処理フローに従って建設した５００リッ
トル／ｄａｙ規模のパイロットプラントを使用して、有
機性廃水の活性汚泥処理を行った。下記の表１に処理に
用いた原水の性状を示したが、原水として、食品工場か
らの有機性廃水を用いた。
【００１４】表１ 原水性状（食品工場の廃水）
【００１５】先ず、上記の原水について、ｐＨ７．０、
ＢＯＤ負荷量２ｋｇ／ｍ3、ＨＲＴ１．０日の過負荷な
運転条件で活性汚泥処理を行った。この際、曝気槽内
に、廃硝酸を約１０％含有している水溶液からなる本実
施例の活性汚泥処理槽用の酸素補給剤を１００ｍｇ／ｌ
の量投入して浄化処理を行なった。この結果、表２に示
したように、充分な浄化が行なわれたことがわかった。
更に、曝気槽の周辺には、悪臭の発生は感じられず、
又、検知管によって臭気を測定したところ、規制値以下
であった。
ＢＯＤ負荷量２ｋｇ／ｍ3、ＨＲＴ１．０日の過負荷な
運転条件で活性汚泥処理を行った。この際、曝気槽内
に、廃硝酸を約１０％含有している水溶液からなる本実
施例の活性汚泥処理槽用の酸素補給剤を１００ｍｇ／ｌ
の量投入して浄化処理を行なった。この結果、表２に示
したように、充分な浄化が行なわれたことがわかった。
更に、曝気槽の周辺には、悪臭の発生は感じられず、
又、検知管によって臭気を測定したところ、規制値以下
であった。
【００１６】比較例１ 活性汚泥処理槽用の酸素補給剤を投入しない以外は実施
例１と同様にして、活性汚泥処理試験を行った。この結
果、表２に示したように、処理水は充分な浄化が行なわ
れていないことがわかった。更に、曝気槽の周辺には、
明らかに悪臭が発生していた。又、実施例１と同様に、
検知管による臭気を測定したところ、規制値を上回った
値を示した。
例１と同様にして、活性汚泥処理試験を行った。この結
果、表２に示したように、処理水は充分な浄化が行なわ
れていないことがわかった。更に、曝気槽の周辺には、
明らかに悪臭が発生していた。又、実施例１と同様に、
検知管による臭気を測定したところ、規制値を上回った
値を示した。
【００１７】表２ 処理水の水質の比較
【００１８】
【発明の効果】上記に説明したように、本発明によれ
ば、曝気槽内において生じる溶存酸素不足を即座に解消
でき、悪臭の発生や活性汚泥の黒変を抑制し、浄化処理
不足の発生を有効に防止でき、しかも、安価で生物処理
に悪影響を与えることもない優れた活性汚泥処理用の酸
素補給剤が提供される。
ば、曝気槽内において生じる溶存酸素不足を即座に解消
でき、悪臭の発生や活性汚泥の黒変を抑制し、浄化処理
不足の発生を有効に防止でき、しかも、安価で生物処理
に悪影響を与えることもない優れた活性汚泥処理用の酸
素補給剤が提供される。
Claims (2)
- 【請求項１】 活性汚泥処理槽内に添加して該処理槽内
に酸素分を補給するための液状の薬剤であって、水溶性
の酸素酸系化合物を主成分とすることを特徴とする活性
汚泥処理槽用の酸素補給剤。 - 【請求項２】 酸素酸系化合物が廃硝酸である請求項１
に記載の活性汚泥処理槽用の酸素補給剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31553698A JP2000140875A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 活性汚泥処理槽用の酸素補給剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31553698A JP2000140875A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 活性汚泥処理槽用の酸素補給剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000140875A true JP2000140875A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18066529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31553698A Pending JP2000140875A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 活性汚泥処理槽用の酸素補給剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000140875A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015104698A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 | 水処理装置 |
-
1998
- 1998-11-06 JP JP31553698A patent/JP2000140875A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015104698A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 | 水処理装置 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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