JP2000140043A - 居住空間内に設置される清浄空間を有する部屋 - Google Patents

居住空間内に設置される清浄空間を有する部屋

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JP2000140043A
JP2000140043A JP10317768A JP31776898A JP2000140043A JP 2000140043 A JP2000140043 A JP 2000140043A JP 10317768 A JP10317768 A JP 10317768A JP 31776898 A JP31776898 A JP 31776898A JP 2000140043 A JP2000140043 A JP 2000140043A
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JP
Japan
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air
room
closed space
space
concentration
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JP10317768A
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English (en)
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Toshio Tanaka
利夫 田中
Mitsuhisa Obata
光央 小畑
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】居住空間内に配置される閉鎖系の清浄空間を有
する部屋1では、患者が長時間滞在したときに、呼気由
来のCO2 濃度の上昇をきたす。 【解決手段】部屋1の閉空間9内にCO2 センサ81を
設ける。CO2 センサ81により閉空間9内のCO2
度が所定値以上であることが検出されると、制御装置8
4は導入空気清浄装置17を動作させて、居住空間2の
新鮮な空気を閉空間9内に導入する。これにより閉空間
9内の人の呼気由来によるCO2 濃度上昇を防止でき
る。 【効果】人(患者)は部屋1内で長時間安心して過ごす
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、花粉、煙草の
煙、塵、ダニ等の空気中のエアロゾルに起因するアレル
ギー疾患や、化学物質過敏症の患者に対して有益な居住
空間内に設置される部屋に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−231684号公報には、先
行技術としてのパーソナルクリーンブースが開示されて
いる。この公報記載のパーソナルクリーンブースは、ア
レルギー疾患の原因となる空気中エアロゾルを低減した
クリーンブースを提供することにより、該クリーンブー
ス内でアレルギー疾患の患者が安心して休息できる構成
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のク
リーンブースでは、空気清浄装置で清浄化された空気を
クリーンブース内に取り入れ、取り入れた空気がクリー
ンブース内を流れて所定の排気口から排気されるという
構成になっている。このため、クリーンブース内に導入
される清浄化された空気は、一過性の処理で清浄化され
るだけであり、クリーンブース内の清浄度をあまり高く
することができない。また、空気が流出する排気口が比
較的大きいため、空気清浄装置を連続運転していない
と、この排気口から汚れた空気がクリーンブース内に逆
進入するおそれもある。
【0004】そこで、清浄空間を閉鎖系の閉空間とする
ことが考えられる。ところが、閉鎖系閉空間にすると、
その中に患者が長時間滞在した場合、患者の呼気による
CO 2 濃度の上昇や、酸素の欠乏が生じるおそれがある
という新たな問題に遭遇する。閉空間内のCO 2濃度を
低減するには、導入空気量を多くすればよい。しかし、
導入空気量が多いほど、導入空気により閉空間内の汚れ
が増えるおそれがある。また、導入空気を十分に清浄化
して導入したとすると、清浄化装置のフィルタ等の部材
の交換時期等が短くなったり、清浄化装置が大型化する
等の問題が生じる。このため、導入空気によりCO 2
度を低減しながらも、導入空気は最小限にするのが望ま
しい。
【0005】さらに、従来例として提案されているよう
な清浄空間は、アレルギー疾患の患者を対象としてお
り、化学物質過敏症の患者を対象とした清浄空間として
は適さない。なぜならば、化学物質過敏症の患者には、
アレルギー症状の患者に比べて格段に高い清浄空間が必
要であり、かつ、揮発性有害化学物質の含まれていない
清浄空間を作り出さなければならないからである。
【0006】この発明は、かかる背景のもとになされた
もので、居住空間内に配置される閉鎖系の清浄空間を有
する部屋であって、その中で患者が長時間安心して快適
に過ごすことのできる部屋を提供することを目的とす
る。特に、この発明は、閉鎖系の清浄空間内で、呼気由
来のCO2 濃度の上昇や、酸素不足という不具合がな
く、患者が安心して過ごすことのできる部屋を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
清浄空間が必要な患者のために居住空間に配置される部
屋であって、 閉鎖系の清浄空間を形成する閉空間形成
手段と、その閉空間内におけるCO2 濃度を検知するた
めのCO2 センサと、その閉空間内のCO2 濃度を低減
するためのCO2 濃度低減手段と、CO2 センサの出力
に基づいて、前記CO2 濃度低減手段を制御する制御手
段と、を含むことを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の部
屋であって、前記CO2 濃度低減手段は、部屋外の空気
を清浄化して前記閉空間内に導入する導入空気清浄装置
を含むことを特徴とするものである。請求項3記載の発
明は、請求項1または2記載の部屋であって、前記CO
2 濃度低減手段は、閉空間形成手段に備えられた排気口
を含むことを特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の部屋であって、前記CO2 濃度低減
手段は、閉空間内に空気を供給する空気ボンベを含むこ
とを特徴とするものである。請求項5記載の発明は、請
求項1ないし4のいずれかに記載の部屋であって、前記
閉空間内には、空気を循環させて清浄化するための部屋
内空気清浄装置が備えられていることを特徴とするもの
である。
【0010】請求項6記載の発明は、清浄空間が必要な
患者のために居住空間に配置される部屋であって、閉鎖
系の清浄空間を形成する閉空間形成手段と、その閉空間
内に人がいることを検知する人検知センサと、その閉空
間内のCO2 濃度を低減するためのCO2 濃度低減手段
と、前記人検知センサの出力に基づいて、前記CO2
度低減手段を制御する制御手段と、を含むことを特徴と
するものである。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項6記載の部
屋であって、前記CO2 濃度低減手段は、部屋外の空気
を清浄化して前記閉空間内に導入する導入空気清浄装置
を含み、前記制御手段は、人検知センサの出力に基づい
て、予め定める態様で導入空気清浄装置を動作させるこ
とを特徴とするものである。請求項8記載の発明は、請
求項6記載の部屋であって、前記CO2 濃度低減手段
は、開閉可能な排気口を含み、前記制御手段は、人検知
センサの出力に基づいて、排気口の開閉を所定の態様で
制御することを特徴とするものである。
【0012】請求項9記載の発明は、請求項6ないし8
のいずれかに記載の部屋であって、さらに、閉空間内の
空気を循環させて空気を清浄化する部屋内空気清浄装置
を含み、前記制御手段は、人検知センサの出力に基づい
て、部屋内空気清浄装置の動作態様を制御することを特
徴とするものである。請求項10記載の発明は、請求項
1ないし9のいずれかに記載の部屋であって、前記閉空
間形成手段は、揮発性有害化学物質の発生が少ない材料
を主体として構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項1の構成によれば、CO2 センサの
出力に基づいて、CO2 濃度低減手段を最適な状態に制
御することができる。つまり、制御手段は、CO2 濃度
低減手段を、静寂運転、省エネ運転等することができ、
しかも、閉空間内のCO2 濃度を低濃度に維持すること
ができる。請求項2の構成によれば、閉空間に導入され
る空気は、導入空気清浄装置によって清浄化されて導入
されるから、閉空間内の清浄度が急に悪化することはな
い。
【0014】請求項3の構成では、閉空間内のCO2
度が高くなった場合は、閉空間内の空気が速やかに排気
されて、CO2 濃度の低下が図れる。請求項4の構成で
は、空気ボンベから閉空間内に新鮮な空気が供給される
から、これによりCO2 濃度を低下させることができ
る。なお、空気ボンベ自体は、閉空間内に配置されてい
てもよいし、閉空間外に配置されていてもよい。
【0015】請求項5の構成では、閉空間内のCO2
度を低下させるために新鮮な空気が閉空間内に導入され
た場合等に、閉空間内の空気が部屋内空気清浄装置によ
り清浄化されるから、閉空間内の清浄度を良好に維持す
ることができる。請求項6の構成では、閉空間内に人
(患者)がいる場合において、閉空間内のCO2 濃度を
低減させるように制御できるから、必要な時にだけ、C
2 濃度低減制御を行うことができる。
【0016】請求項7の構成では、たとえば閉空間内に
人がいる場合に、導入空気清浄装置によって新鮮な空気
を清浄化して閉空間内に導入することができる。よっ
て、人の呼気由来によるCO 2濃度上昇が防止され、か
つ、部屋内の清浄度も保たれる。また、人検知センサの
出力が検知出力から非検知出力に切換わったことに応答
して、導入空気清浄装置を所定時間所定の態様(たとえ
ば風量「弱」)で運転させ、その後導入空気清浄装置の
動作を停止させるようにしてもよい。この理由は、閉空
間から人がなくなった時に、直ちに導入空気清浄装置を
停止させるのではなく、所定時間(たとえば20分)導
入空気清浄装置を動作させて後に停止させる。これによ
って、再び人が入ってくる場合に備えて、予め閉空間内
を良い空気状態にしておくことができる。
【0017】請求項8の構成では、部屋内に人がいる場
合にのみ、部屋内の空気が排気されるから、人の呼気由
来によるCO2 濃度上昇を防止できる。請求項9の構成
では、部屋内のCO2 濃度が上昇しないようにできると
ともに、部屋内の空気が清浄に維持できる。請求項10
の構成では、化学物質過敏症の患者に対して有益な部屋
を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下には、化学物質過敏症患者用
のクリーンルーム装置、より具体的にはかかる患者が居
住空間内で使用可能な部屋を例にとって、具体的にこの
発明の一実施形態について説明をする。しかしながら、
この発明は、化学物質過敏症患者用の部屋やクリーンル
ーム装置に特定されるわけではなく、空気中エアロゾル
等に起因したアレルギー疾患の患者向けのクリーンルー
ムに対しても同様に適用できることを予め申し述べてお
く。
【0019】まず、「化学物質過敏症」について説明す
る。身の回りに溢れる化学物質によって身体の不調を訴
える「化学物質過敏症」に悩む人が増えている。「化学
物質過敏症」は一言で定義することは難しいが、たとえ
ば「過敏性を獲得し、極めて微量な化学物質に反応し不
愉快な症状を示す病気」と言うことができる。
【0020】健康な人が大量の化学物質に曝露される
と、過敏状態になり、化学物質過敏症を発症する恐れが
ある。たとえば、近隣で除草剤が使用されたり、シロア
リ駆除剤を使用したことに起因して発症した例が報告さ
れている。化学物質過敏症になると、従来の中毒という
概念からは考えられないほどのごく微量の化学物質に対
しても反応し、アレルギー様の反応を起こす。また、過
敏状態の原因となった特定の化学物質だけではなく、症
状がひどくなると多種類の化学物質に対しても反応をし
てしまう。さらに、化学物質過敏症は、アレルギー疾患
様の性格だけではなく、低濃度の化学物質に反復曝露さ
れていると体内に化学物質が蓄積して、慢性的な症状を
きたすという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えている。
【0021】化学物質過敏症の患者は、上述のように、
ごく微量の化学物質に対して反応し発病するが、その原
因物質としては、除草剤等の農薬、シロアリ駆除剤、殺
虫剤、パラジクロロベンゼン等の芳香剤、建材や塗料等
に含まれるホルムアルデヒド、排ガス、ジーゼル粉塵等
身近に存在する多くの物質が挙げられる。患者は、一旦
発作が起きると、数時間から数日、頭痛、目眩、耳鳴
り、全身倦怠等の色々な症状に悩まされ、根本的な治療
のしようがないのが現状である。たとえば、投薬という
方法を採ろうとしても、薬自体が化学物質であり、患者
によっては、拒否反応をする。また、救急車や病院内
は、消毒薬が充満しており、症状を一層悪化させる場合
もある。
【0022】一方、住環境を見てみると、外気環境的に
は、自動車の排気ガス、ゴミ焼却煙、農薬等の患者本人
では制御できない化学物質が溢れている。また室内環境
では、様々な化学物質を放散する機器、雑貨、家具が溢
れており、家屋を構成する合板、フローリング、壁紙等
も化学物質を放散する。このように、現在の生活は、化
学物質をなくしては考えられない環境にある。
【0023】しかし、このような環境の中でも、患者た
ちはできるだけの努力をし、身の回りから化学物質を放
散するものを取り除き、不安定ながらも生活をしている
状況にある。過敏症患者が発病する場面としては、 ・家具や日用品から出る化学物質と接触した、 ・外出中に車の排気ガスを吸った、 ・隣家の塀にペンキが塗られた、 ・来客が香水をつけてきた、 等枚挙にいとまがない。このため、患者は、日頃から化
学物質と接触しないように注意し、 ・化学物質を出す日用品を近くに置かない、 ・外出時は活性炭入りマスクをする、 ・窓を開けない、 等を心掛けているが、発病への不安を常時抱えている状
況である。
【0024】この実施形態に係る部屋は、上記化学物質
過敏症患者に対して、安心感を与え、万一発症してもそ
の症状を速やかに鎮静化させることのできるスペースで
ある。図1は、この発明の一実施形態にかかる化学物質
過敏症患者用の部屋の概要を示す斜視図であり、制御回
路ブロックが併記されている。
【0025】この部屋1は、既存の居住空間(いわゆる
普通の部屋)2内に設置されるシェルタ様の閉じた空間
を形成するもので、いわば「ルームインルーム」という
コンセプトで作られたものである。化学物質過敏症の患
者は、ごく微量の濃度の化学物質に触れても発症するた
め、部屋1内の化学物質濃度を十分に低く抑える必要が
ある。
【0026】そのために、部屋1は、揮発性有害化学物
質の発生が少ない材料を主体として作られている。たと
えば、無機金属、天然木材、セラミック、ガラス等の化
学物質を放散しにくい材料で構成されるか、化学物質放
散の少ない素材で表面を完全にコーティングした材料で
構成されている。具体的には、部屋1は、たとえば直方
体状をしており、各辺は図示を省略した木枠(たとえば
杉等の無垢の天然木材の木枠)で形成されている。ま
た、部屋1は、床面3、正面4、背面5、左側面6、右
側面7および天面8の6面で囲まれた閉空間9を有して
いる。
【0027】床面3は、たとえばセラミック板で形成さ
れ、正面4、左側面6および天面8はガラス板で形成さ
れ、背面5および右側面7は天然木(杉等の無垢の木
板)で構成されている。図2に、部屋1の組立構造の一
例を、図解的な断面で示す。床面3は、複数枚のセラミ
ック板3a,3bが連結されて作られている。セラミッ
ク板3a,3bの接続端面には凹凸10が形成され、該
凹凸10が嵌合し合うことによって、隙間がほとんど生
じることなく、セラミック板3a,3b同士が接続され
ている。また必要があれば、セラミック製や無機系金属
製の釘またはピン11が接続凹凸10部分に打ち込まれ
て、接続が固定されている。
【0028】枠(たとえば杉の木枠)12とセラミック
製床板3aとの接続も、凹凸13を形成し、両者を嵌合
させることにより、ほとんど隙間のない接続が実現され
ている。この接続部にも、必要に応じて、木製、セラミ
ック製、無機系金属製等の釘またはピン14が使用さ
れ、接続状態が固定されている。正面を形成するガラス
板4は、その下辺および上辺ならびに図には現れていな
いが左右両側辺が木枠12に保持されている。木枠12
には、ガラス板4の端辺を嵌め込む溝15が形成され、
その溝15にガラス板4の端辺が密接するように挿入さ
れている。この場合、ガラス板4を嵌め込んだ後、木枠
12同士を連結すれば、ガラス板4は四方が木枠12で
保持されているので、しっかりと固定可能である。
【0029】天面8を構成するガラス板8も、同様に、
木枠12により保持されている。以上説明した図2の組
立構造は、一例であり、これ以外の組立構造が採用され
ていてもよい。重要なことは、部屋1を形成する材料
が、上述したように、揮発性有機化学物質の発生が少な
い材料が主体として作られることにある。図1に戻っ
て、部屋1は、この実施形態では正面4、左側面6およ
び天面8がガラス板で構成されているので、部屋1が形
成する閉空間9内に、居住空間2に備えられた光源(照
明ランプ等)16の光が十分に届く。このため、部屋1
内で過ごす際に、閉空間9内に特別の灯を設置する必要
はない。また、ガラス板で構成されたこれら3面を通し
て、部屋1内の患者は居住空間2内の様子を確認できる
から、閉塞感の緩和等も期待できる。
【0030】また、居住空間2の空気調和を行うエアコ
ンディショナーを活用することにより、閉空間9内の空
気調和を行うこともできる。この場合、居住空間2内の
温度が閉空間9内の温度よりも快適な温度であり、両者
に温度差がある場合には、後述する導入空気清浄装置1
7を動作させて、居住空間2内の空気を閉空間9内へ導
入すればよい。かかる居住空間2内の温度と閉空間9内
の温度との温度差等を検出するための温度センサが備え
られていてもよい。
【0031】部屋1を塵埃に対するアレルギー患者用と
して構成する場合は、材料に帯電防止材や、帯電防止処
理をされたものを使用し、空気中の微細な塵埃が静電付
着しないようにされているのが好ましい。部屋1には、
2種類の空気清浄装置17,18が備えられている。一
方の空気清浄装置17は、導入空気清浄装置であり、居
住空間2の空気を浄化して部屋1内へ導入するための清
浄装置である。他方の空気清浄装置18は、部屋内空気
清浄装置であり、部屋1内の空気を循環させながら浄化
するための清浄装置である。
【0032】さらに、部屋1には、CO2 センサ81お
よび人検知センサ82が備えられている。CO2 センサ
は、閉空間9内におけるCO2 濃度を検知するためのセ
ンサである。このセンサ81は、たとえば両面に電極を
形成した固体電解質にヒータ基板を装着した電解質型C
2 センサによって構成することができる。あるいは、
酸化物半導体式CO2 センサによって構成することもで
きる。
【0033】人検知センサ82は、たとえば部屋内1
で、扉51の近傍に配置されており、閉空間9内に患者
が入ったときに患者を検知する。このセンサ82は、た
とえば赤外線センサ等で構成することができる。CO2
センサ81,人検知センサ82の検知信号は制御装置8
4へ与えられる。制御装置84はCPU,ROM,RA
M等で構成された電子回路装置である。図1では、説明
の便宜上、制御装置84は部屋1とは別に示されている
が、実際には、制御装置84はごく小さな電子回路装置
であり、部屋1の適当な場所に配置され、あるいは組み
込まれる。
【0034】制御装置84には、ROM等のメモリに、
空気清浄装置制御プログラム、制御条件テーブル、CO
2 基準値(Cref1,Cref2)等が記憶されている。ま
た、RAM等で作られたタイマ領域が備えられている。
制御装置84では、各センサ81,82からの出力に基
づいて、かつ制御条件テーブル等を参照しながら、制御
プログラムに従って、導入空気清浄装置17および部屋
内空気清浄装置18を制御する。この制御内容の具体例
については後述する。
【0035】部屋1には、さらに、手動設定ボード85
が備えられていてもよい。手動設定ボード85には、た
とえば、大人か子供かを切換えるスイッチ86、男性か
女性かを切換える性別切換スイッチ87、および換気量
を設定するスイッチ88が備えられている。部屋1を使
用する患者は、このボード85に備えられたスイッチを
適当に切換えて、自分に合った状況に閉空間9内の雰囲
気を設定することができる。一般に、大人の方が子供よ
り、男性の方が女性より、必要酸素量が多く、排気CO
2量が多いため、上記各スイッチの切換えにより、導入
空気量を適正に設定しておくようにするためである。手
動設定ボード85は、たとえば部屋1の右側面7の外表
面で、扉51の近傍に備えられていてもよいし、あるい
は、閉空間9内に配置されていてもよい。手動設定ボー
ド85で設定された条件は、制御装置84へ与えられ、
ボード85で設定された条件に基づいて、制御装置84
における制御条件テーブル等が切換えられて、ボード8
5の設定内容が、制御装置84による制御に反映される
ようになっている。
【0036】図3は、導入空気清浄装置17の構成例を
示す断面構造図である。この清浄装置17は、居住空間
2の空気を吸い込むための吸い込み口21を備え、吸い
込み口21にはプレフィルタ22が嵌められている。プ
レフィルタ22は吸い込み口21から吸い込まれる空気
中に含まれる塵埃等を捕獲するためのものである。清浄
装置17内にはモータ23で回転されるターボファン2
4が備えられており、ターボファン24の回転により吸
い込み口21から空気が吸い込まれる。吸い込まれた空
気の通路にはフィルタ25が備えられている。フィルタ
25は吸い込まれる空気中に含まれている有害化学物質
を、たとえば吸着することによって除去するフィルタで
ある。フィルタ25に含まれる化学物質の吸着材として
は、活性炭、活性炭素繊維、ゼオライト、化学フィルタ
等を単独または組合わせて用いることができる。
【0037】また、化学物質をたとえば水吸収等を用い
て吸収することにより除去するようなフィルタとしても
よい。あるいは、化学物質を、酸化燃焼触媒、光触媒ま
たは高温での燃焼分解等により分解することで除去する
フィルタを採用することもできる。さらに、フィルタ2
5は、化学物質を除去するだけでなく、ごく細かな粒子
状物質も除去できるように、HEPAフィルタ等の濾材
が併設されたものとしてもよい。
【0038】フィルタ25を通過した浄化された空気
は、吹出口26から部屋1内へ吹き出される。吹出口2
6には風向板27が備えられており、吹き出される空気
の方向を調整可能にされている。導入空気清浄装置17
は、揮発性有害化学物質の発生が少ない材料を主体とし
て構成されている。たとえばターボファン24等は、樹
脂成形品ではなく、たとえばセラミックや、無機系金属
で構成される等の配慮がされている。
【0039】図4は、部屋内空気清浄装置18の構成例
を示す断面構造図である。この清浄装置18は、ハウジ
ング31のたとえば上面に吸込口32が備えられてお
り、吸込口32の内側には吸込用ファンとしてたとえば
シロッコファン33が配置されている。シロッコファン
33の回転により吸込口32から吸い込まれた空気は、
風路34内を通る。風路34内には化学物質吸着フィル
タ35が配置されており、風路34を流れる空気中に含
まれる化学物質がフィルタ35で除去される。この実施
例では、風路34は、ハウジング31内でUターンされ
ており、比較的長い風路にされている。そして、この長
い風路34内にフィルタ35が充填されているから、化
学物質を除去する清浄化能力の高い構成となっている。
【0040】風路34の出口側には吹出用ファンとして
シロッコファン36が備えられている。シロッコファン
36の回転により風路34内の空気が吸引されて、ハウ
ジング31の正面に形成された吹出口37から清浄化さ
れた空気が吹き出される。清浄装置18に、吸い込み用
のシロッコファン33および吹き出し用のシロッコファ
ン36という2つのファンを設けることにより、清浄装
置18の清浄化能力を大きくすることができる。なぜな
ら、2つのファン33,36を用いることで、風路34
内を流れる単位時間当たりの空気流量を大きくすること
ができ、単位時間当たりに多くの空気が清浄化される。
また、風路34が長くされ、その中にフィルタ34が充
填されているから、通過する空気がフィルタ35に接す
る割合が大きく、空気中の化学物質が十分に除去され得
る。
【0041】吸込口32および吹出口37には、それぞ
れ、風向板38,39が備えられており、空気吸い込み
方向や空気吹き出し方向が調整可能にされている。これ
により、循環する空気の方向を調整できるから、循環す
る空気が閉空間9内でいわゆるショートサーキットを形
成することを防止できる。部屋内空気清浄装置18も、
ハウジング38を始めとして、すべての構成パーツは、
揮発性有害化学物質の発生が少ない材料を主体として作
られている。
【0042】上記空気清浄装置17,18は、アレルギ
ー患者を対象とした部屋1に適用する場合は、化学物質
除去用のフィルタに代えて、塵埃除去用のマイクロフィ
ルタ等が備えられたものとされる。導入空気清浄装置1
7と部屋内空気清浄装置18との清浄化能力について、
ここで両者を比較して説明する。
【0043】「清浄化能力」とは、一定時間で一定量の
空気をどの程度清浄化できるかを示す能力であって、通
風量×一過性除去効率(一過性清浄効率)と定義するこ
とができる。導入空気清浄装置17は、居住空間2の空
気を清浄化して閉空間9内へ導入するものであるから、
空気は一過性で清浄される。このため、導入空気清浄装
置17は、一過性清浄効率の高い構成とするのが好まし
い。導入空気清浄装置17の通風量は、部屋内空気清浄
装置18に比べて低くて構わない。
【0044】一方、部屋内空気清浄装置18は、導入空
気清浄装置17に比べて通風量が大きいことが好まし
い。なぜなら、部屋内空気清浄装置18は、閉空間9内
の空気を繰り返し循環させながら清浄化するので、通風
量が大きければ、循環量も大きく、閉空間9内の空気の
清浄化が促進されるからである。部屋内空気清浄装置1
8の清浄化能力は、送風量を大きくすることにより、導
入空気清浄装置17の清浄化能力よりも大きくされてい
るのが良い。たとえば、導入空気清浄装置17の一過性
清浄効率が70〜90%であるとした場合、部屋内空気
清浄装置18の一過性清浄効率は20〜40%程度でよ
い。しかし、部屋内空気清浄装置18の送風量を大きく
すれば、結局、清浄化能力を導入空気清浄装置17に比
べて大きくすることが可能である。
【0045】ところで、図1に示す部屋1は、既設の住
宅内の居住空間2に設置するものであるから、居住空間
2内で組立て可能にされている。すなわち部屋1は、先
に説明した木枠12や各面を構成するセラミック板やガ
ラス板や木板等により作られているが、これらはすべて
既設住宅の入出口や窓等から居住空間内へ持ち込むこと
ができる大きさのパーツとされ、居住空間内において組
立て可能とされている。
【0046】組立てられた部屋1の大きさは、一般の住
宅内に設置することを考慮して、次の範囲であることが
好ましい。大きさの上限は、設置する居住空間2の大き
さの半分程度が好ましいと考えられる。たとえば8畳間
(一般には30m3 と言われる)の場合は、部屋1の外
形は15m3 以下にするのが好ましい。あるいは、8畳
間に設置する部屋1は、占有床面積が4畳以下としても
よい。
【0047】一方、部屋1の大きさの下限は、患者が内
部に入って横臥するために必要な最低限のスペースとい
うことができ、数値で示せば、2m3 以上あるいは1畳
以上が適当と考えられる。また、部屋1の重量は、居住
空間内に設置するという観点から、ピアノの重量相当以
下が好ましく、150〜200kgを上限とするのが望
ましい。但し、重量は軽いほど好ましいと考えられる。
【0048】部屋1には、図1を参照して説明した構成
要件の他に、開閉可能な排気口が備えられていてもよ
い。そしてこの排気口は、制御装置84によって開閉制
御できるようにされていてもよい。さらに、部屋1内の
閉空間9には、患者が横臥できるベッドが備えられてい
るのが好ましい。このベッドも揮発性有害化学物質の発
生の少ない材料で作る必要がある。
【0049】さらに、患者が閉空間9内に入っている際
に、ストレスを感じないよう、背面5の壁にコルク等の
材料でできた装飾可能な壁面が備えられていることが好
ましい。また、部屋1内の閉空間9は密閉性が高いこと
を考慮して、閉空間9内の患者が居住空間2内の人と自
由にコミュニケーションができるように、インターホン
やマイクおよびスピーカ装置等が備えられていてもよ
い。
【0050】図1を参照して、部屋1のたとえば右側面
7には、患者が閉空間9内に出入りするための扉51が
備えられている。次に、この扉51の特徴について説明
をする。図5は、扉51の構成を示す図解的な正面図で
ある。扉51は、スライド式の扉とされている。扉51
をスライド式の扉とした場合、扉の開閉に伴う周囲の空
気の乱れが少なく、患者が部屋1内に入る際に、居住空
間2内の空気が直接閉空間9内へ進入する割合を低減す
ることができる。
【0051】より詳しく説明すると、従来から、閉塞空
間で高清浄度を作り出す装置においては、出入り口の扉
構造は、押し扉または引き扉が採用されていた(たとえ
ば特公平4−16177号公報、特公平5−46255
号公報参照)。ところが、押し扉または引き扉の場合
は、扉の開閉時に空気の乱れが大きく、汚染空気が閉空
間内に流入しやすい。そのため、大規模設備の場合に
は、2重扉を採用する等の配慮をすることもできる。し
かしながら、この発明が対象としている居住空間内に設
置する部屋においては、出入り口の構造に大掛かりな設
備を設けることができない。
【0052】そこで、この実施形態では、扉51をスラ
イド式とすることにより、扉開閉時の空気の乱れを少な
くするようにしたものである。さらに、扉51には、開
閉の力が加えられない放置された状態では、常に閉まっ
た状態が保証されるように、自動閉塞機構52が備えら
れている。自動閉塞機構52は、滑車53、ワイヤ54
および重り55を備えている。ワイヤ54の一端はスラ
イド扉51のたとえば上部先端につながれており、滑車
53で案内されたワイヤの他端は重り55に接続されて
いる。このため、扉51は、その先端がワイヤ54を介
して重り55で常に引っ張られており、放置された状態
では、重り55の重量によって自動的に閉じる。
【0053】重り55は、シリンダ56内を上下動す
る。図6に示すように、重り55はシリンダ56内で動
くが、シリンダ56の内径と重り55の外径との間には
わずかの隙間が生じる構成になっている。このため、重
り55が下方へ移動する際、シリンダ56内の下方空間
に溜まった空気が重り55の落下に対する抵抗力を生じ
る。下方空間の空気は重り55とシリンダ56との隙間
から徐々に抜ける。この結果、重りは、シリンダ56内
をゆっくりと下がり、扉51の急激な開閉動作を防止で
きる。
【0054】なお、扉51の急激な閉塞動作を防止する
ための構成は必須のものではなく、かかる構成が省略さ
れても構わない。さらに、扉51には、閉じた場合の密
閉性を高めるための適当な構成が採用されているのが好
ましい。図7に、2種類の空気清浄装置17,18で行
われる空気の清浄化の様子を図解的に示す。図7に示す
ように、居住空間2の空気は導入空気清浄装置17で清
浄化されて、部屋1の閉空間9内へ導入される。閉空間
9内では、部屋内空気清浄装置18が作動しており、閉
空間9内の空気は、この清浄装置18で吸い込まれて清
浄化され、閉空間9内へ再び吹き出される。よって、閉
空間9内の空気は、循環されながら清浄化される。
【0055】空気清浄装置17,18を2種類使用する
と、次のような利点がある。部屋1内の閉空間9は、密
閉度の高い空間であるから、化学物質過敏症の患者が長
時間内部にいた場合、呼気由来のCO2 濃度が高まる。
また、酸素不足が生じるおそれがある。逆に、密閉度を
低くした場合は、CO2 濃度の上昇や酸素不足の心配は
なくなるが、居住空間2内の空気、すなわち化学物質濃
度が十分に低くない空気が閉空間9内へ進入するおそれ
がある。
【0056】そこで、導入空気清浄装置17を備えるこ
とにより、積極的に居住空間2内の空気を清浄化して、
閉空間9内へ送り込むことができる。その結果、患者が
長時間閉空間9内に留まっていても、閉空間9内におけ
るCO2 濃度が上昇せず、また、酸素不足の心配を無く
することができる。一方、部屋内空気清浄装置18は、
閉空間9内の空気を循環し、清浄化する。閉空間9内の
空気は、自然対流による空気の流れではなく、清浄装置
18による強制対流によって早期に清浄化される。閉空
間9内の空気は、たとえば扉51を開けて患者が閉空間
9内へ入った時等に、化学物質濃度が増加する。あるい
は患者が持ち込む生活用品等から揮発性有害化学物質が
放散すること等により、あるいはその他の原因で、突発
的に、閉空間9内の化学物質濃度が高くなる場合が考え
られる。閉空間9内で突発的に化学物質濃度が高くなっ
た場合には、部屋内空気清浄装置18により化学物質濃
度が低減される。
【0057】つまり、閉空間9内の空気の化学物質濃度
が上昇した場合には、導入型空気清浄装置17ではな
く、部屋内空気清浄装置18が、清浄化作業を行う。よ
って、部屋内空気清浄装置18の清浄能力を大きくして
おけば、上述のように突発的に閉空間9内の化学物質濃
度が高くなった場合や、導入空気清浄装置17で導入さ
れる空気が汚染された空気となった場合にも対処でき
る。
【0058】以上の2種類の空気清浄装置17,18の
関係をまとめると、以下のとおりとなる。 導入空気清浄装置17に比べて部屋内空気清浄装置1
8の清浄化能力を大きくする方が好ましい。部屋1を構
成する設備全体としては良好な構成となるからである。
【0059】導入空気清浄装置17の送風量に比べて
部屋内空気清浄装置18の送風量を大きくする方が好ま
しい。なぜなら、閉空間9内の空気の清浄化が良好に行
えるからである。この実施形態では、導入空気清浄装置
17および部屋内空気清浄装置18の動作を、図1で説
明したように、CO2 センサ81および人検知センサ8
2の出力に基づいて、閉空間9内におけるCO2 濃度が
上昇しないような最適な状態にするように制御する。
【0060】次に、この制御内容について、具体的な3
つの例を示す。図8は、CO2 センサ81の出力に基づ
いて、制御装置84が行う空気清浄装置17,18の制
御動作の一例を示すフローチャートである。図1および
図8を参照して説明する。制御が開始されると、制御装
置84は、CO2 センサ81の検知出力を読み取り(ス
テップS1)、CO2 センサ81で検知されたCO2
度がメモリに設定されている第1基準値Cref1未満か否
かの判別をする(ステップS2)。この第1基準値C
ref1は、たとえば600ppmとされている。CO2
ンサ81で検知された閉空間9内のCO2 濃度が第1基
準値Cref1(600ppm)未満であれば、制御装置8
4は、導入空気清浄装置17は動作させず(ステップS
3)、部屋内空気清浄装置18を、予め定める運転態様
に制御する(ステップS4)。
【0061】ここで、予め定める運転態様とは、たとえ
ば 風量「弱」の連続運転 風量「弱」の一定時間間隔の間欠運転 風量「中」の一定時間間隔の間欠運転 運転停止 等を例示することができる。これら運転態様は、制御装
置84内のメモリに、たとえば制御条件テーブルとし
て、予め設定されている。
【0062】つまり、閉空間9内のCO2 濃度が第1基
準値Cref1よりも低い低濃度であるから、導入空気清浄
装置17によって居住空間2の新鮮な空気を閉空間9へ
導入する必要はない。閉空間9に居住空間2の空気が導
入されなければ、閉空間9内は清浄に保たれる。よっ
て、閉空間9内の空気の清浄化は必要最小限にするの
が、静寂運転、省エネ(部屋内空気清浄装置18のフィ
ルタの無駄な使用を防いで延命し、低ランニングコスト
化を図る等)の点から好ましい。従って、上述のステッ
プS3,S4の制御がされる。
【0063】一方、ステップS2で、検知されたCO2
濃度が第1基準値Cref1以上の場合は、さらに、CO2
濃度が第2基準値Cref2(たとえば1000ppm)未
満か否かの判別がされる(ステップS5)。第2基準値
ref2未満の場合は、導入空気清浄装置17を予め定め
る第1態様で運転し(ステップS6)、かつ、部屋内空
気清浄装置18を予め定める第2態様で運転する(ステ
ップS7)。
【0064】上記導入空気清浄装置17の予め定める第
1態様での運転とは、たとえば 風量「弱」での連続運転 風量「中」での一定時間間隔の間欠運転 等を例示することができる。また、部屋内空気清浄装置
18の予め定める第2態様の運転とは、たとえば導入空
気清浄装置17の動作に連動させた運転等を例示するこ
とができる。
【0065】いずれにしろ、閉空間9内のCO2 濃度が
やや上昇しているので、居住空間2の新鮮な空気を導入
空気清浄装置17によって閉空間9に導入し、閉空間9
内のCO2 濃度を下降させるようにするとともに、導入
される新鮮な空気により閉空間9内の清浄度が落ちない
ように、部屋内空気清浄装置18によって清浄化処理が
行われるような運転態様であればよい。
【0066】さらに、ステップS5において、CO2
ンサ81で検知されたCO2 濃度が第2基準値Cref2
上の場合は、閉空間9内のCO2 濃度はかなり高くなっ
ているわけであるから、この濃度を低下させるべく、導
入空気清浄装置17をフル稼働させ(ステップS8)、
かつ、導入される空気により閉空間9内の清浄度が低下
しないように、部屋内空気清浄装置18をフル稼働させ
る(ステップS9)。
【0067】なお、フル稼働とは、たとえば風量「強」
で連続運転する等である。図8の説明では、CO2 濃度
について、2つの基準値Cref1,Cref2を設け、これら
2つの基準値に基づいて制御を異ならせるようにした
が、基準値を3以上に増やし、より細かな制御を行うよ
うにしてもよい。また、図8の説明では、CO 2センサ
81の出力に基づいて空気清浄装置17,18を動作制
御しているが、かかる制御を行わずに、CO 2センサ8
1の出力を閉空間9内の人(患者)に単に報知するだけ
の制御を行ってもよい。たとえば、CO 2センサ81の
出力に基づき、閉空間9内のCO 2濃度を示す報知(数
値表示、点灯するランプの色を濃度レベルにより変更す
る等のイメージ的濃度レベル表示、音による警報等)を
行ってもよい。かかる報知を閉空間9内の患者が確認
し、患者がリモコン等の装置を手動操作して、導入空気
清浄装置17や部屋内空気清浄装置18を作動させて対
応することができる。
【0068】もちろん、上記CO 2センサ81の出力に
基づくCO 2濃度の報知をしつつ、かつ、図8で説明し
たようなCO 2濃度を適正に維持するための自動制御を
併用してもよい。図9は、図1に示す制御装置84の行
う他の制御内容を示すフローチャートである。図9の制
御内容は、人検知センサ82の出力に基づいて行われる
ものが例示されている。
【0069】図1および図9を参照して説明する。制御
がスタートすると、制御装置84は、人検知センサ82
による人検知信号が与えられたか否かの判別をする。患
者が閉空間9内に入った場合は、人検知センサ82から
検知信号が出力されるから、かかる場合、制御装置84
では、導入空気清浄装置17を所定の態様で動作させる
(ステップS12)。所定の態様とは、たとえば手動設
定ボード85で各種条件が設定されている場合は、この
条件を考慮した態様である。また、予め制御装置84に
プログラムされている風量調整等での運転態様である。
【0070】さらに、導入空気清浄装置17の動作に連
動させて、部屋内空気清浄装置18を動作させる(ステ
ップS13)。ステップS11で、人検知センサ82が
人を検知していないと判別した場合には、制御装置84
は、部屋内空気清浄装置18を間欠動作させる(ステッ
プS14〜S18)。つまり、閉空間9内に患者が入っ
ていない場合には、患者が入ってきたときに閉空間9内
の清浄度が良好になっているように、部屋内空気清浄装
置18を必要最小限動作させるのである。これにより、
部屋内空気清浄装置18のフィルタが無駄に使用され
ず、フィルタを延命させることができて、低ランニング
コストが実現できる。
【0071】ステップS14からを具体的に説明する
と、部屋内空気清浄装置18を、たとえば風量「弱」で
動作させ(ステップS14)、所定時間が経過した場合
には(ステップS15)、部屋内空気清浄装置18の動
作を停止し(ステップS16)、さらに停止状態で所定
時間経過した場合には(ステップS17)、部屋内空気
清浄装置18を再び動作させる(ステップS19)。そ
してこれが繰り返される。
【0072】図10は、さらに他の制御例を示すフロー
チャートである。図10に示す制御では、CO2 センサ
81および人検知センサ82の検知出力を使用する場合
の制御例が示されている。図1および図10を参照して
説明する。制御装置84では、人検知センサ82により
人検知出力があったか否かの判別がされる(ステップS
21)。そして人検知出力がある場合は、以下のステッ
プS31〜S39の制御が行われる。このステップS3
1〜S39に示す制御は、図8を参照して説明したステ
ップS1〜S9の制御と同等の内容であり、ここでの重
複した説明については省略する。
【0073】ステップS21において、人検知センサ8
2が検知信号を出していない場合には、制御装置84は
CO2 センサ81の出力を読み取り(ステップS2
2)、センサ81で検知されたCO2 濃度が第1基準値
ref1未満か否かの判別をする(ステップS23)。検
知されたCO2 濃度が第1基準値Cref1未満の低濃度の
場合には、導入空気清浄装置17は停止させ、部屋内空
気清浄装置18を間欠動作させる(ステップS24)。
【0074】一方、ステップS24においてCO2 濃度
が第1基準値Cref1以上の場合には、導入空気清浄装置
17をたとえば風量「弱」で動作させ、部屋内空気清浄
装置18を導入空気清浄装置17の動作に合わせて連動
運転させる(ステップS25)。以上のような各種の制
御を行うことにより、閉空間9のCO2 濃度の上昇とい
う不具合をなくすることができる。しかも閉空間9内に
居住空間2の空気が導入されるのを必要最小限に抑える
ことができるから、閉空間9内の化学物質濃度をより低
く保ち、良好な清浄度を維持することができる。
【0075】なお、CO2 センサや人検知センサを用い
て、閉空間9への空気導入を制御するには、上述のよう
に導入空気清浄装置17ではなく、換気扇等を制御する
ことにより行ってもよい。あるいは、CO2 センサや人
検知センサの出力に基づいて、通風口を開閉制御すると
いう構成であってもよい。さらには、閉空間9内での患
者の呼気由来に基づく上記不具合を解消するために、図
1に破線で示すように、閉空間9内に空気を導入するた
めの空気ボンベ83を設けておき、CO2 センサの出力
に基づいて、制御装置84が空気ボンベ83を開いた
り、人検知センサおよびタイマの出力に基づいて、空気
ボンベを開く等の制御を行ってもよい。
【0076】また、閉空間9内に揮発性有害化学物質の
濃度を検知するセンサ(VOCセンサ等)を設け、該セ
ンサの出力に基づいて導入空気清浄装置17や部屋内空
気清浄装置18の風量や能力を制御してもよい。あるい
は揮発性有害化学物質の濃度を検知するセンサデータに
基づき、有害化学物質を除去するフィルタの交換や再生
時期を知らせるようにしてもよい。
【0077】なお上述の実施形態では、導入空気清浄装
置17は、居住空間2内の空気を清浄化して閉空間9内
へ導入するものとしたが、建物外の空気が揮発性有害化
学物質で汚染されていないきれいな空気の場合には、た
とえばダクトで建物外の空気を導入空気清浄装置17の
吸込口へ与えてもよい。すなわち導入空気清浄装置17
は、居住空間2内の空気ではなく、建物外の空気を清浄
化して閉空間9へ導入する構成としてもよい。建物外の
空気が、汚染が少ないか、汚染のない清浄な空気である
場合は、導入空気清浄装置17における有害化学物質を
除去するフィルタを、簡単なフィルタとするか、化学物
質吸着フィルタのない構造とすることもできる。
【0078】図7に示すように、部屋1内の閉空間9が
密閉度の高い空間である場合、導入空気清浄装置17に
よって閉空間9内に空気を送り込むことにより、閉空間
9内の気圧は居住空間2の気圧に比べて陽圧となる。閉
空間9内を陽圧にすると、閉空間9内での揮発性有害化
学物質の発生を抑止できるという効果がある。より詳し
く説明する。導入型空気清浄装置17で閉空間9内を加
圧しておけば、閉空間9内に存在する物品、または、閉
空間9を構成する部屋1の構成材料から、閉空間9内に
揮発性有機化学物質が揮発するのを低減できるという利
点がある。
【0079】つまり、閉空間9を構成する部材や、閉空
間9内に持ち込んだものが、居住空間2内に存在する部
材と同等の揮発性有害化学物質を含んだ部材であったと
しても、閉空間9内を陽圧にすることにより、居住空間
2に比べて閉空間9内では、揮発性有害化学物質が揮発
しにくくなる。これにより、閉空間9内の揮発性有害化
学物質の濃度を低減できる。
【0080】また、閉空間9内を陽圧にすると、居住空
間2の空気が閉空間9を構成する部材の隙間等から閉空
間9内へ進入しにくくなるという効果もある。ところ
で、部屋1は、上述したように、居住空間2内で組立て
可能な構造であり、しかも、組立てた際の隙間等に隙間
充填材等を埋めることはできない。なぜなら、隙間充填
材等は、化学物質が多く、揮発性有害化学物質の発生を
招くからである。
【0081】このため、組立てられた部屋1は、密閉度
が高いとは言うものの、構造上の隙間が多数存在し、そ
の隙間から空気の流通が可能である。導入空気清浄装置
17によって、閉空間9内を陽圧にした場合、閉空間9
内の空気は、上記構造上の隙間等から居住空間2へ流出
する。従って閉空間9内の気圧は所定の陽圧に落ち着
く。
【0082】ところで、部屋1の密閉性が高い場合、構
造上の隙間からだけ空気を排出するのではなく、積極的
に排気口を形成してもよい。図11に、部屋1に対する
排気口80の配置位置の一例を図解的に示す。図11に
示すように、部屋1には、複数の排気口80を配置する
のが好ましい。また、排気口80は、導入空気清浄装置
17から導入される空気がいわゆるショートサーキット
を形成して排気口80から逃げるような位置には形成し
ないように注意する必要がある。
【0083】複数の排気口80を積極的に設けた部屋1
では、閉空間9内における空気の清浄度にむらが生じる
ことがない。なぜなら、閉空間9内の空気は、複数の排
気口80から分散して居住空間2へ排出されるからであ
る。しかも、閉空間9内は導入空気清浄装置17により
導入される空気により適度な陽圧に保たれる。なお、排
気口80を、部屋1の上方および下方にそれぞれ配置し
ておけば、停電対策としても有効である。停電時には、
モータ等で駆動される導入空気清浄装置17等の駆動が
停止するので、閉空間9内の気圧は居住空間2内の気圧
と等しくなる。この閉空間9内に患者がいる場合、患者
の体熱等により閉空間9内の空気は自然対流をする。そ
の結果、下方の排気口80から居住空間2内の空気が進
入し、上方の排気口80からは閉空間9内の空気が居住
空間2へと流れ出る。従って、閉空間9内で、患者の呼
気由来のCO2 濃度が高まることが防止できる。
【0084】図8ないし図10を参照して説明した制御
において、導入空気清浄装置17を運転するのに代え、
あるいは導入空気清浄装置17の運転と連動させて、排
気口80の開閉制御を行ったり、排気口80のたとえば
外側に換気扇を設け、その換気扇を動作させる等の制御
を行うことにより、閉空間9内での患者の呼気由来のC
2 濃度を下降させることも可能である。
【0085】ところで、部屋1をストレスなく快適に利
用するためには、先に述べたように、内部を嗜好に合っ
たように装飾して使うことが考えられる。このため、固
定式の排気口80では、部屋1内に持ち込む日用品の配
置等が制約を受ける。そこで、図12に示すように、排
気口80を部屋1の隅だけでなく、部屋1を構成する平
面の種々の位置に形成し、必要なもの以外は、蓋81で
塞ぐことにより、排気口80の配置位置を所望の位置に
する構造としてもよい。
【0086】図13に、たとえば背面5に形成した排気
口80を塞ぐ蓋81の構成を示す。排気口80に蓋81
を嵌めることにより、排気口80を塞ぐことができる
((A)(B)参照)。また、(C)に示すように、背面
5に大きめの排気口80aを形成し、この大きめの排気
口80aが大き過ぎる場合は、第1の蓋81aによって
排気口80aを塞ぎ、小さめの排気口80bとなるよう
にしてもよい。さらに、小さめの排気口80bを第2の
蓋80bで塞げるようにされているのが好ましい。
【0087】以上のように、排気口80,80a,80
bは、複数の排気口が選択的に使用できるようにする
か、排気口の大きさを変更できるようにするのが実用上
好ましい。排気口80,80a,80bは、上記の構成
にする他、排気口内に化学物質吸着用のフィルタが充填
されており、かつ、開閉制御が可能な排気口としてもよ
い。あるいは、排気口に関連して、排気口から閉空間9
内の空気を排気するための送風ファンが備えられていて
もよい。かかる排気口とした場合は、上述したように制
御装置84により、排気口の開閉や送風ファンを制御す
ることが可能である。
【0088】上述の説明では、導入空気清浄装置17に
よって閉空間9を陽圧にする旨説明したが、居住空間2
の汚染度が低く、かつ、部屋1内に清浄化能力の比較的
大きな部屋内空気清浄装置18が備えられている場合に
は、導入空気清浄装置17ではなく、空気導入用ファン
(空気清浄機能を有しないもの)によって閉空間9内を
陽圧にするようにしてもよい。
【0089】
【発明の効果】この発明によれば、アレルギー疾患や化
学物質過敏症患者の要求に応えることができ、患者の呼
気由来によるCO2 濃度が上昇することがなく、居住空
間内で患者が安心して過ごすことのできる部屋を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる化学物質過敏症
患者用の部屋の概要を示す斜視図である。
【図2】部屋1の組立て構造の一例を示す図解的な断面
図である。
【図3】導入空気清浄装置17の構成例を示す断面構造
図である。
【図4】部屋内空気清浄装置18の構成例を示す断面構
造図である。
【図5】扉51の構成を示す図解的な正面図である。
【図6】シリンダ56内を動く重り55の動作を説明す
るための図である。
【図7】2種類の空気清浄装置17,18で行われる空
気の清浄化の様子を図解的に示す図である。
【図8】CO2 センサの出力に基づいて行われる導入空
気清浄装置17および部屋内空気清浄装置18の制御動
作例を示すフローチャートである。
【図9】人検知センサ82の出力に基づいて行われる導
入空気清浄装置17および部屋内空気清浄装置18の動
作例を示すフローチャートである。
【図10】CO2 センサ81および人検知センサ82の
出力に基づいて行われる空気清浄装置17,18の制御
動作例を示すフローチャートである。
【図11】部屋1に備えることのできる排気口80の構
成例を示す図解図である。
【図12】部屋1に備える排気口80の他の例を示す図
解的な斜視図である。
【図13】排気口80を選択的に使用するために蓋81
で排気口80を塞ぐ様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 部屋 2 居住空間 17 空気清浄装置(導入空気清浄装置) 18 空気清浄装置(部屋内空気清浄装置) 40 空気清浄装置 51 扉 52 自動閉塞機構 80 排気口 81 CO2 センサ 82 人検知センサ 83 空気ボンベ 84 制御装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】清浄空間が必要な患者のために居住空間
    (2)に配置される部屋であって、閉鎖系の清浄空間を
    形成する閉空間形成手段(1)と、 その閉空間(9)内におけるCO2 濃度を検知するため
    のCO2 センサ(81)と、 その閉空間(9)内のCO2 濃度を低減するためのCO
    2 濃度低減手段(17,80)と、 CO2 センサ(81)の出力に基づいて、前記CO2
    度低減手段(17,80)を制御する制御手段(84)
    と、を含むことを特徴とする部屋。
  2. 【請求項2】請求項1記載の部屋であって、 前記CO2 濃度低減手段は、部屋外の空気を清浄化して
    前記閉空間(9)内に導入する導入空気清浄装置(1
    7)を含むことを特徴とする部屋。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の部屋であって、 前記CO2 濃度低減手段は、閉空間形成手段(1)に備
    えられた排気口(80)を含むことを特徴とする部屋。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の部屋
    であって、 前記CO2 濃度低減手段は、閉空間(9)内に空気を供
    給する空気ボンベを含むことを特徴とする部屋。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の部屋
    であって、 前記閉空間(9)内には、空気を循環させて清浄化する
    ための部屋内空気清浄装置(18)が備えられているこ
    とを特徴とする部屋。
  6. 【請求項6】清浄空間が必要な患者のために居住空間
    (2)に配置される部屋であって、 閉鎖系の清浄空間を形成する閉空間形成手段(1)と、 その閉空間(9)内に人がいることを検知する人検知セ
    ンサ(82)と、 その閉空間(9)内のCO2 濃度を低減するためのCO
    2 濃度低減手段(17,80)と、 前記人検知センサ(82)の出力に基づいて、前記CO
    2 濃度低減手段(17,80)を制御する制御手段(8
    4)と、を含むことを特徴とする部屋。
  7. 【請求項7】請求項6記載の部屋であって、 前記CO2 濃度低減手段は、部屋外の空気を清浄化して
    前記閉空間(9)内に導入する導入空気清浄装置(1
    7)を含み、 前記制御手段(84)は、人検知センサ(82)の出力
    に基づいて、予め定める態様で導入空気清浄装置(1
    7)を動作させることを特徴とする部屋。
  8. 【請求項8】請求項6記載の部屋であって、 前記CO2 濃度低減手段は、開閉可能な排気口(80)
    を含み、 前記制御手段(84)は、人検知センサ(82)の出力
    に基づいて、排気口(80)の開閉を所定の態様で制御
    することを特徴とする部屋。
  9. 【請求項9】請求項6ないし8のいずれかに記載の部屋
    であって、 さらに、閉空間(9)内の空気を循環させて空気を清浄
    化する部屋内空気清浄装置(18)を含み、 前記制御手段(84)は、人検知センサ(82)の出力
    に基づいて、部屋内空気清浄装置(18)の動作態様を
    制御することを特徴とする部屋。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9のいずれかに記載の部
    屋であって、 前記閉空間形成手段(1)は、揮発性有害化学物質の発
    生が少ない材料を主体として構成されていることを特徴
    とする部屋。
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