JP2000152964A - 化学物質過敏症の患者のために居住空間内に設置される部屋 - Google Patents

化学物質過敏症の患者のために居住空間内に設置される部屋

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JP2000152964A
JP2000152964A JP10329901A JP32990198A JP2000152964A JP 2000152964 A JP2000152964 A JP 2000152964A JP 10329901 A JP10329901 A JP 10329901A JP 32990198 A JP32990198 A JP 32990198A JP 2000152964 A JP2000152964 A JP 2000152964A
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Japan
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air
room
closed space
volatile harmful
purifying device
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JP10329901A
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English (en)
Inventor
Mitsuhisa Obata
光央 小畑
Toshio Tanaka
利夫 田中
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化学物質過敏症患者に対して有効な、揮発性有
害化学物質を制限した閉空間を形成した部屋を提供する
こと。 【解決手段】部屋1は、揮発性有害化学物質の発生が少
ない材料を主体として構成する。部屋1は、居住空間2
内での組立てが可能な部屋とする。部屋1により形成さ
れる閉空間9内には、VOCセンサ90を設ける。VO
Cセンサ90は、閉空間9における揮発性有害化学物質
の濃度を検知するためのセンサである。制御装置84
は、VOCセンサ90の出力に基づいて、導入空気清浄
装置17および部屋内空気清浄装置18を制御すること
ができる。また、VOCセンサ90で検知された揮発性
有害化学物質濃度を表示器91に表示させることができ
る。 【効果】閉空間9内における揮発性有害化学物質の濃度
が低濃度に維持されるから、患者は閉空間9内で安心し
て過ごすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化学物質過敏症
患者等により利用される居住空間内に設置される部屋に
関する。特に、空気中に含まれる揮発性有害化学物質濃
度が十分に低減された閉空間を構成する部屋に関する。
【0002】
【発明の背景】身の回りに溢れる化学物質によって身体
の不調を訴える「化学物質過敏症」に悩む人が増えてい
る。「化学物質過敏症」は一言で定義することは難しい
が、たとえば「過敏性を獲得し、極めて微量な化学物質
に反応し不愉快な症状を示す病気」と言うことができ
る。
【0003】健康な人が大量の化学物質に曝露される
と、過敏状態になり、化学物質過敏症を発症する恐れが
ある。たとえば、近隣で除草剤が使用されたり、シロア
リ駆除剤を使用したことに起因して発症した例が報告さ
れている。化学物質過敏症になると、従来の中毒という
概念からは考えられないほどのごく微量の化学物質に対
しても反応し、アレルギー様の反応を起こす。また、過
敏状態の原因となった特定の化学物質だけではなく、症
状がひどくなると多種類の化学物質に対しても反応をし
てしまう。さらに、化学物質過敏症は、アレルギー疾患
様の性格だけではなく、低濃度の化学物質に反復曝露さ
れていると体内に化学物質が蓄積して、慢性的な症状を
きたすという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えている。
【0004】化学物質過敏症の患者は、上述のように、
ごく微量の化学物質に対して反応し発病するが、その原
因物質としては、除草剤等の農薬、シロアリ駆除剤、殺
虫剤、パラジクロロベンゼン等の芳香剤、建材や塗料等
に含まれるホルムアルデヒド、排ガス、ジーゼル粉塵等
身近に存在する多くの物質が挙げられる。患者は、一旦
発作が起きると、数時間から数日、頭痛、目眩、耳鳴
り、全身倦怠等の色々な症状に悩まされ、根本的な治療
のしようがないのが現状である。たとえば、投薬という
方法を採ろうとしても、薬自体が化学物質であり、患者
によっては、拒否反応をする。また、救急車や病院内
は、消毒薬が充満しており、症状を一層悪化させる場合
もある。
【0005】一方、住環境を見てみると、外気環境的に
は、自動車の排気ガス、ゴミ焼却煙、農薬等の患者本人
では制御できない化学物質が溢れている。また室内環境
では、様々な化学物質を放散する機器、雑貨、家具が溢
れており、家屋を構成する合板、フローリング、壁紙等
も化学物質を放散する。このように、現在の生活は、化
学物質をなくしては考えられない環境にある。
【0006】しかし、このような環境の中でも、患者た
ちはできるだけの努力をし、身の回りから化学物質を放
散するものを取り除き、不安定ながらも生活をしている
状況にある。過敏症患者が発病する場面としては、 ・家具や日用品から出る化学物質と接触した、 ・外出中に車の排気ガスを吸った、 ・隣家の塀にペンキが塗られた、 ・来客が香水をつけてきた、 等枚挙にいとまがない。このため、患者は、日頃から化
学物質と接触しないように注意し、 ・化学物質を出す日用品を近くに置かない、 ・外出時は活性炭入りマスクをする、 ・窓を開けない、 等を心掛けているが、発病への不安を常時抱えている状
況である。
【0007】そこで発明者は、化学物質過敏症患者に対
して、 絶対に発病しないという安心感を与えることのできる
場所を提供し、 万一発病した際には、その症状を速やかに鎮静化させ
ることのできる場所を提供する、 という発想のもとに、この発明を完成するに至ったもの
である。
【0008】
【従来の技術】この発明に興味ある先行技術としては、
特開平5−231684号公報に記載の「パーソナルク
リーンブース」の発明がある。この公報記載の発明は、
空気中のエアロゾルによるアレルギー反応を抑えて、患
者に健康と安らぎを与えるクリーンブースを与えるもの
である。
【0009】この公報記載のクリーンブースは、花粉、
煙草の煙、塵、ダニ等の空気中のエアロゾルをアレルゲ
ンとするアレルギー患者にとっては有益と思われるが、
クリーンブース内の空間中の揮発性化学物質を十分に除
去できる構成にはなっていない。特に、ブースは帯電防
止シートによって外部と区画されているため、この帯電
防止シート自体から多くの揮発性有害化学物質が放散さ
れてしまう。
【0010】従って、化学物質過敏症患者にとって、上
記公報に記載のクリーンブースは利用することができな
い。この発明は、発明の背景でも述べたように、化学物
質過敏症患者に対して有効な、揮発性有害化学物質を低
減した閉空間を形成する部屋を提供することを主たる目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
化学物質過敏症の患者のために居住空間内に設置される
部屋であって、揮発性有害化学物質の発生が少ない材料
を主体としてなり、居住空間内での組立てが可能な閉空
間を形成する閉空間形成手段と、その閉空間における揮
発性有害化学物質の濃度を検知するためのVOCセンサ
と、を含むことを特徴とするものである。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の部
屋であって、さらに、閉空間の空気に含まれる揮発性有
害化学物質を低減するための空気清浄装置と、前記VO
Cセンサの出力に基づいて空気清浄装置を制御するため
の制御手段とを含むことを特徴とするものである。請求
項3記載の発明は、請求項2記載の部屋であって、前記
空気清浄装置は、部屋外の空気を閉空間に導入する際
に、空気中に含まれる揮発性有害化学物質を低減する導
入空気清浄装置を含むことを特徴とするものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2記載の部
屋であって、前記空気清浄装置は、閉空間内の空気を循
環させて、その際に、空気中に含まれる揮発性有害化学
物質を低減する部屋内空気清浄装置を含むことを特徴と
するものである。請求項5記載の発明は、請求項2記載
の部屋であって、前記空気清浄装置は、部屋外の空気を
閉空間に導入する際に、空気中に含まれる揮発性有害化
学物質を低減する導入空気清浄装置および閉空間の空気
を循環させて、その際に、空気中に含まれる揮発性有害
化学物質を低減する部屋内空気清浄装置を含み、前記制
御手段は、導入空気清浄装置および部屋内空気清浄装置
を連動制御することを特徴とするものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5記載の部
屋であって、前記制御手段による連動制御は、導入空気
清浄装置で閉空間へ導入された空気が部屋内空気清浄装
置によって清浄化されるように、両清浄装置を動作させ
ることを特徴とするものである。請求項7記載の発明
は、化学物質過敏症の患者のために居住空間内に設置さ
れる部屋であって、揮発性有害化学物質の発生が少ない
材料を主体としてなり、居住空間内での組立てが可能な
閉空間を形成する閉空間形成手段と、前記閉空間におけ
る揮発性有害化学物質の濃度を検知するためのVOCセ
ンサと、閉空間の空気に含まれる揮発性有害化学物質を
低減するための空気清浄装置と、部屋外の空気を閉空間
に導入するための空気導入手段と、空気導入手段によっ
て閉空間へ導入された空気が空気清浄装置によって清浄
化されるように、空気導入手段および空気清浄装置を連
動制御するための制御手段と、を含むことを特徴とする
ものである。
【0015】請求項1の構成によれば、閉空間形成手段
によって空気中の揮発性有害化学物質が低減された閉空
間を提供することができ、化学物質過敏症患者に対し
て、絶対に発症しないという安心感を得られる部屋を提
供することができる。また、VOCセンサの出力を利用
して、揮発性有害化学物質濃度が低いことを患者に視覚
的、または聴覚的に報知することによって、患者がより
安心して過ごすことのできる部屋にできる。あるいは、
VOCセンサの出力に基づき、揮発性有害化学物質濃度
が所定濃度以上になったときに患者に警告を与えたりす
ることもできる。つまり、VOCセンサの出力を利用す
ることにより、患者に対してより安心感の得られる部屋
を提供できる。
【0016】請求項2記載の構成では、閉空間自体が揮
発性有害化学物質の発生が少ない材料を用いて作られて
いるのに加えて、その閉空間内の空気に含まれる揮発性
有害化学物質を低減するための空気清浄装置が、VOC
センサの出力に基づいて制御される。つまり、VOCセ
ンサにより閉空間内の揮発性有害化学物質濃度がたとえ
ば高いと検出されると、その濃度を低減するように空気
清浄装置が動作される。従って、部屋内の揮発性有害化
学物質濃度を常に低く抑えることができ、患者が安心し
て過ごすことができる。
【0017】また、VOCセンサの出力に基づいて空気
清浄装置を制御するようにすると、空気清浄装置を必要
な時にだけ適切に動作させることができる。このため、
空気清浄装置に備えられている揮発性有害化学物質を捕
獲するためのフィルタ寿命を延ばすことができる。フィ
ルタは使用に伴い揮発性有害化学物質の捕獲性能が徐々
に劣化するから、VOCセンサの出力に基づき必要な時
以外は空気清浄装置が動作されないようにすれば、VO
Cセンサを設けた効果が十分に発揮され、フィルタの交
換サイクルが長くなる。また、空気清浄装置の動作時間
をカウンタ等で積算し、その積算値に基づいてフィルタ
を交換すべきか否か等を判別するようにしてもよい。さ
らに、VOCセンサの出力に基づいて空気清浄装置を必
要な時だけ動作させるようにすれば、いわゆる省エネル
ギー効果の高い運転を実行することができる。
【0018】請求項3記載の構成では、揮発性有害化学
物質濃度の低い部屋に対して部屋外の空気を導入する場
合に、導入される空気が導入空気清浄装置で清浄化さ
れ、揮発性有害化学物質濃度の低い空気が導入されるか
ら、部屋内は常に清浄な状態に保たれる。請求項4記載
の構成では、閉空間内の空気が循環されることによって
揮発性有害化学物質濃度が低減されるから、効率良くか
つ良好に部屋内の揮発性有害化学物質濃度を低減するこ
とが可能である。
【0019】請求項5の構成では、導入空気清浄装置お
よび部屋内空気清浄装置が連動制御されて、部屋内の空
気が清浄化され、揮発性有害化学物質濃度が低減され
る。従って、閉空間外の新鮮な空気を導入しながらも、
部屋内の空気を清浄に保つことができる。特に、導入空
気清浄装置および部屋内空気清浄装置の動作を請求項6
記載のように連動制御することが好ましい。
【0020】さらに、請求項7記載のように、閉空間内
に新鮮な空気を導入する装置は、空気清浄装置に限られ
るわけではなく、たとえば換気扇等の装置で閉空間内に
新鮮な空気を導入する構成であってもよい。この場合で
も、空気清浄装置により、閉空間内の空気は清浄化され
て、揮発性有害化学物質濃度が低減される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下には、この発明の実施形態
を、図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施形態にかかる化学物質過敏症患者用の部屋の概要を示
す斜視図である。この部屋1は、既存の居住空間(いわ
ゆる普通の部屋)2内に設置されるシェルタ様の閉じた
空間を形成するもので、いわば「ルームインルーム」と
いうコンセプトで作られたものである。
【0022】化学物質過敏症の患者は、ごく微量の濃度
の化学物質に触れても発症するため、部屋1内の化学物
質濃度を十分に低く抑える必要がある。そのために、部
屋1は、揮発性有害化学物質の発生が少ない材料を主体
として作られている。たとえば、無機金属、天然木材、
セラミック、ガラス等の化学物質を放散しにくい材料で
構成されるか、化学物質放散の少ない素材で表面を完全
にコーティングした材料で構成されている。
【0023】具体的には、部屋1は、たとえば直方体状
をしており、各辺は図示を省略した木枠(たとえば杉等
の無垢の天然木材の木枠)で形成されている。また、部
屋1は、床面3、正面4、背面5、左側面6、右側面7
および天面8の6面で囲まれた閉空間9を有している。
床面3は、たとえばセラミック板で形成され、正面4、
左側面6および天面8はガラス板で形成され、背面5お
よび右側面7は天然木(杉等の無垢の木板)で構成され
ている。
【0024】図2に、部屋1の組立構造の一例を、図解
的な断面で示す。床面3は、複数枚のセラミック板3
a,3bが連結されて作られている。セラミック板3
a,3bの接続端面には凹凸10が形成され、該凹凸1
0が嵌合し合うことによって、隙間がほとんど生じるこ
となく、セラミック板3a,3b同士が接続されてい
る。また必要があれば、セラミック製や無機系金属製の
釘またはピン11が接続凹凸10部分に打ち込まれて、
接続が固定されている。
【0025】枠(たとえば杉の木枠)12とセラミック
製床板3aとの接続も、凹凸13を形成し、両者を嵌合
させることにより、ほとんど隙間のない接続が実現され
ている。この接続部にも、必要に応じて、木製、セラミ
ック製、無機系金属製等の釘またはピン14が使用さ
れ、接続状態が固定されている。正面を形成するガラス
板4は、その下辺および上辺ならびに図には現れていな
いが左右両側辺が木枠12に保持されている。木枠12
には、ガラス板4の端辺を嵌め込む溝15が形成され、
その溝15にガラス板4の端辺が密接するように挿入さ
れている。この場合、ガラス板4を嵌め込んだ後、木枠
12同士を連結すれば、ガラス板4は四方が木枠12で
保持されているので、しっかりと固定可能である。
【0026】天面8を構成するガラス板8も、同様に、
木枠12により保持されている。以上説明した図2の組
立構造は、一例であり、これ以外の組立構造が採用され
ていてもよい。重要なことは、部屋1を形成する材料
が、上述したように、揮発性有機化学物質の発生が少な
い材料が主体として作られることにある。図1に戻っ
て、部屋1は、この実施形態では正面4、左側面6およ
び天面8がガラス板で構成されているので、部屋1が形
成する閉空間9内に、居住空間2に備えられた光源(照
明ランプ等)16の光が十分に届く。このため、部屋1
内で過ごす際に、閉空間9内に特別の灯を設置する必要
はない。また、ガラス板で構成されたこれら3面を通し
て、部屋1内の患者は居住空間2内の様子を確認できる
から、閉塞感の緩和等も期待できる。
【0027】部屋1には、2種類の空気清浄装置17,
18が備えられている。一方の空気清浄装置17は、導
入空気清浄装置であり、居住空間2の空気を浄化して部
屋1内へ導入するための清浄装置である。他方の空気清
浄装置18は、部屋内空気清浄装置であり、部屋1内の
空気を循環させながら浄化するための清浄装置である。
【0028】さらに、部屋1には、揮発性有害化学物質
の濃度を検知するためのVOCセンサ90が備えられて
いる。VOCセンサ90の検知信号は制御装置84へ与
えられる。制御装置84はCPU,ROM,RAM等で
構成された電子回路装置である。図1では、説明の便宜
上、制御装置84は部屋1とは別に示されているが、実
際には、制御装置84はごく小さな電子回路装置であ
り、部屋1の適当な場所(たとえばVOCセンサ90と
一体的に、あるいは空気清浄装置17または18と一体
的に、あるいは別な場所)に配置され、または組み込ま
れる。
【0029】制御装置84には、ROM等のメモリに空
気清浄装置制御プログラムが記憶されている。制御装置
84では、VOCセンサ90からの出力に基づいて、あ
るいは上記記憶されている制御プログラムに従って、導
入空気清浄装置17および部屋内空気清浄装置18を制
御する。この制御内容の具体例については後述する。さ
らに、制御装置84には表示器91が接続されている。
表示器91は、VOCセンサ90で検知された閉空間9
内における揮発性有害化学物質濃度を表示するための装
置である。表示器91は、閉空間9内において、患者が
見やすい位置に配置されている。表示器91には、揮発
性有害化学物質濃度をppm数値として直接表示しても
よいし、イメージ的濃度レベル表示(たとえば緑,黄,
赤等で濃度レベルを表わし、濃度がどの程度であるかを
表示するようなもの)でもよいし、文字等で表示するも
のでもよい。要は、表示器91の表示により、閉空間9
内にいる患者が揮発性有害化学物質濃度が低いことを確
認して、より安心できるような表示が望ましい。
【0030】さらに、表示器91には、万一閉空間9内
の揮発性有害化学物質濃度が高くなった場合に、患者に
対してそれを報知するような報知装置(視覚的報知、あ
るいは聴覚的報知)が含まれていてもよい。なお、部屋
1には、たとえば右側面7に、患者が閉空間9内に出入
りするための扉51が備えられている。扉51は、この
実施形態ではスライド式扉とされている。スライド式扉
の場合、扉の開閉に伴う周囲の空気の乱れが少なく、患
者が部屋1内に入る際に、居住空間2内の空気が直接閉
空間9内へ進入する割合を低減できるという利点があ
る。
【0031】図3は、導入空気清浄装置17の構成例を
示す断面構造図である。この清浄装置17は、居住空間
2の空気を吸い込むための吸い込み口21を備え、吸い
込み口21にはプレフィルタ22が嵌められている。プ
レフィルタ22は吸い込み口21から吸い込まれる空気
中に含まれる塵埃等を捕獲するためのものである。清浄
装置17内にはモータ23で回転されるターボファン2
4が備えられており、ターボファン24の回転により吸
い込み口21から空気が吸い込まれる。吸い込まれた空
気の通路にはフィルタ25が備えられている。フィルタ
25は吸い込まれる空気中に含まれている有害化学物質
を、たとえば吸着することによって除去するフィルタで
ある。フィルタ25に含まれる化学物質の吸着材として
は、活性炭、活性炭素繊維、ゼオライト、化学フィルタ
等を単独または組合わせて用いることができる。
【0032】また、化学物質をたとえば水吸収等を用い
て吸収することにより除去するようなフィルタとしても
よい。あるいは、化学物質を、酸化燃焼触媒、光触媒ま
たは高温での燃焼分解等により分解することで除去する
フィルタを採用することもできる。さらに、フィルタ2
5は、化学物質を除去するだけでなく、ごく細かな粒子
状物質も除去できるように、HEPAフィルタ等の濾材
が併設されたものとしてもよい。
【0033】フィルタ25を通過した浄化された空気
は、吹出口26から部屋1内へ吹き出される。吹出口2
6には風向板27が備えられており、吹き出される空気
の方向を調整可能にされている。導入空気清浄装置17
は、揮発性有害化学物質の発生が少ない材料を主体とし
て構成されている。たとえばターボファン24等は、樹
脂成形品ではなく、たとえばセラミックや、無機系金属
で構成される等の配慮がされている。
【0034】図4は、部屋内空気清浄装置18の構成例
を示す断面構造図である。この清浄装置18は、ハウジ
ング31のたとえば上面に吸込口32が備えられてお
り、吸込口32の内側には吸込用ファンとしてたとえば
シロッコファン33が配置されている。シロッコファン
33の回転により吸込口32から吸い込まれた空気は、
風路34内を通る。風路34内には化学物質吸着フィル
タ35が配置されており、風路34を流れる空気中に含
まれる化学物質がフィルタ35で除去される。この実施
例では、風路34は、ハウジング31内でUターンされ
ており、比較的長い風路にされている。そして、この長
い風路34内にフィルタ35が充填されているから、化
学物質を除去する清浄化能力の高い構成となっている。
【0035】風路34の出口側には吹出用ファンとして
シロッコファン36が備えられている。シロッコファン
36の回転により風路34内の空気が吸引されて、ハウ
ジング31の正面に形成された吹出口37から清浄化さ
れた空気が吹き出される。清浄装置18に、吸い込み用
のシロッコファン33および吹き出し用のシロッコファ
ン36という2つのファンを設けることにより、清浄装
置18の清浄化能力を大きくすることができる。なぜな
ら、2つのファン33,36を用いることで、風路34
内を流れる単位時間当たりの空気流量を大きくすること
ができ、単位時間当たりに多くの空気が清浄化される。
また、風路34が長くされ、その中にフィルタ34が充
填されているから、通過する空気がフィルタ35に接す
る割合が大きく、空気中の化学物質が十分に除去され得
る。
【0036】吸込口32および吹出口37には、それぞ
れ、風向板38,39が備えられており、空気吸い込み
方向や空気吹き出し方向が調整可能にされている。これ
により、循環する空気の方向を調整できるから、循環す
る空気が閉空間9内でいわゆるショートサーキットを形
成することを防止できる。部屋内空気清浄装置18も、
ハウジング38を始めとして、すべての構成パーツは、
揮発性有害化学物質の発生が少ない材料を主体として作
られている。
【0037】導入空気清浄装置17と部屋内空気清浄装
置18との清浄化能力について、ここで両者を比較して
説明する。「清浄化能力」とは、一定時間で一定量の空
気をどの程度清浄化できるかを示す能力であって、通風
量×一過性除去効率(一過性清浄効率)と定義すること
ができる。
【0038】導入空気清浄装置17は、居住空間2の空
気を清浄化して閉空間9内へ導入するものであるから、
空気は一過性で清浄される。このため、導入空気清浄装
置17は、一過性清浄効率の高い構成とするのが好まし
い。導入空気清浄装置17の通風量は、部屋内空気清浄
装置18に比べて低くて構わない。一方、部屋内空気清
浄装置18は、導入空気清浄装置17に比べて通風量が
大きいことが好ましい。なぜなら、部屋内空気清浄装置
18は、閉空間9内の空気を繰り返し循環させながら清
浄化するので、通風量が大きければ、循環量も大きく、
閉空間9内の空気の清浄化が促進されるからである。部
屋内空気清浄装置18の清浄化能力は、送風量を大きく
することにより、導入空気清浄装置17の清浄化能力よ
りも大きくされているのが良い。たとえば、導入空気清
浄装置17の一過性清浄効率が70〜90%であるとし
た場合、部屋内空気清浄装置18の一過性清浄効率は2
0〜40%程度でよい。しかし、部屋内空気清浄装置1
8の送風量を大きくすれば、結局、清浄化能力を導入空
気清浄装置17に比べて大きくすることが可能である。
【0039】図5は、この発明の一実施形態にかかる部
屋に備えることのできる空気清浄装置の他の例を示す図
解的な断面構造図である。図5に示す空気清浄装置40
は、導入空気の清浄処理および部屋内空気の清浄処理の
両方の処理が1台で行える構成である。居住空間2の空
気は、第1吸込口41から吸い込まれる。第1吸込口4
1にはプレフィルタ42が嵌められており、居住空間2
内の空気に含まれる塵埃等が除去される。第1吸込口4
1から吸い込まれた空気は第1フィルタ43および第2
フィルタ44を通過する。第1フィルタ43および第2
フィルタ44は、化学物質吸着フィルタである。これら
フィルタ43,44を通過した空気は、吹出口45から
閉空間9内へ吹き出される。なお、吹出口45には風向
板46が備えられており、吹き出す風の向きが調整可能
である。
【0040】第1フィルタ43および第2フィルタ44
の間には、ファン47が備えられていて、このファン4
7は図示しないモータにより駆動される。この実施形態
のように、空気の流れを基準にして、ファン47の上流
側および下流側にそれぞれ化学物質除去用のフィルタを
分散して配置してもよい。ファン47の回転に伴って、
第1吸込口41から居住空間2内の空気が吸い込まれる
とともに、閉空間9内に臨んだ第2吸込口48からも、
閉空間9内の空気が吸い込まれる。そしてその空気は第
1フィルタ43および第2フィルタ44を通過し、その
間に化学物質が除去されて、吹出口45から閉空間9内
へと吹き出される。このようにファン47の回転によ
り、閉空間9内の空気は、第2吸込口48から吸い込ま
れて、第1フィルタ43および第2フィルタ44を通過
し、吹出口45から吹き出されるように循環される。
【0041】第1吸込口41から吸い込まれる居住空間
2内の空気と、第2吸込口48から吸い込まれる閉空間
9内の空気との割合は、ダンパ49により調整できる。
ダンパ49は支点50を中心に回動可能であり、第1吸
込口41を閉じる状態と、第2吸込口48を閉じる状態
との間で所望の位置に停止可能である。それゆえダンパ
48の停止位置を調整することにより、第1吸込口41
から吸い込まれる空気の割合(または第2吸込口48か
ら吸い込まれる空気の割合)を0〜100%(または1
00〜0%)に調整できる。
【0042】この空気清浄装置40も、揮発性有機化学
物質の発生が少ない材料を主体として作られている。図
1を再び参照して、部屋1内に形成される閉空間9は、
上述のように、導入空気清浄装置17および部屋内空気
清浄装置18という2種類の空気清浄装置により浄化さ
れ、空気中に含まれる化学物質が除去されて、化学物質
濃度が低減される。
【0043】化学物質過敏症の専門医によれば、閉空間
9内の化学物質濃度が、下記の範囲であれば効果が見込
まれると報告している。 ・ホルムアルデヒド:16ppb以下(WHOや厚生省
の室内基準80ppbの1/5) ・パラジクロロベンゼン:5ppb以下 ・有機リン系ガス:総量が100μg/m3 以下 なお、上記3種類の化学物質以外にも、化学物質過敏症
の患者が発症する原因となるものは多いが、専門医によ
る解明が不十分で、現時点でのしきい値の設定は困難で
ある。
【0044】しかしながら、この実施形態にかかる部屋
1内の化学物質濃度は、上記3種類の化学物質について
言えば上記の濃度以下にすることができ、他の化学物質
についても極めて低い濃度に減らすことができるので、
化学物質過敏症の患者にとり有益な部屋1を提供するこ
とができる。化学物質過敏症の症状を発した患者は、部
屋1内に入ることによって、速やかに症状を回復するこ
とができるし、発症していない場合でも、この部屋1内
にいる限り発症の可能性がなく、安心である。
【0045】図6は、図1に示す部屋1の制御装置84
が行う制御動作を表わすフローチャートである。図6の
流れに従って、図1を適宜参照しながら説明する。制御
動作が開始すると、制御装置84は、VOCセンサ90
の出力を読み取り(ステップS1)、読み取った揮発性
有害化学物質濃度を表示器91に表示させる(ステップ
S2)。
【0046】表示処理と並行して、制御装置84では、
VOCセンサで検知された揮発性有害化学物質濃度を、
予め定められている2つの基準レベルLev1およびL
ev2と比較する(ステップS3,S6)。まず、ステ
ップS3で、VOCセンサの出力が、第1基準レベルL
ev1未満か否かが判別される。VOCセンサの出力が
第1基準レベルLev1未満であれば、閉空間9内の揮
発性有害化学物質濃度が極めて低い状態である。このた
め、制御装置84では、導入空気清浄装置17の送風量
を「強」「中」「弱」または「停止」のいずれの状態か
に制御する。いずれの状態にするかは、たとえば患者が
リモコン等で導入空気清浄装置17の運転風量を設定し
ている場合は、その設定風量に従う。
【0047】さらに、制御装置84は、部屋内空気清浄
装置18を制御して、その風量を「弱」または「停止」
にする(ステップS5)。つまり、閉空間9内の揮発性
有害化学物質濃度が極めて低いから、部屋内空気清浄装
置18によって閉空間9内の空気を清浄化する処理を、
必要最小限に抑えればよい。これにより、部屋内空気清
浄装置18のフィルタ寿命等を延命することができ、か
つ、閉空間9内を静寂に保つことができる。また、導入
空気清浄装置17の運転風量は任意の風量にすることが
でき、閉空間9内に新鮮な空気を導入することが可能で
ある。
【0048】ステップS3で、VOCセンサの出力が第
1基準レベルLev1以上であると判別された場合は、
さらに、ステップS6で、VOCセンサの出力が第2基
準レベルLev2未満か否かの判別がされる。VOCセ
ンサの出力が第2基準レベルLev2未満の場合は、閉
空間9内における揮発性有害化学物質濃度が患者にとっ
て差し障りのない濃度である。このため、この濃度を維
持しておけば、患者は閉空間9内で快適に過ごすことが
できる。そこで、制御装置84では、導入空気清浄装置
17の運転送風量を「強」以外の「中」「弱」または
「停止」のいずれかの範囲で制御する(ステップS
7)。また、部屋内空気清浄装置18を動作させてその
送風量を「中」または「弱」のいずれかにする。これに
より、閉空間9内における空気は部屋内空気清浄装置1
8によって循環されながら清浄化され、かつ、導入空気
清浄装置17により閉空間9内に導入される空気も、部
屋内空気清浄装置18によって清浄化される。
【0049】この結果、閉空間9内の空気は部屋内空気
清浄装置18により清浄化されて、揮発性有害化学物質
濃度が高くなることはない。ステップS6で、VOCセ
ンサ90により検知された揮発性有害化学物質濃度が第
2基準レベルLev2以上の場合には、閉空間9内にお
ける揮発性有害化学物質濃度を速やかに低下させる必要
がある。このために、制御装置84では、居住空間2か
らの空気ができるだけ閉空間9内へ導入されないよう
に、導入空気清浄装置17の運転は、風量が「弱」とす
るかまたは「停止」とする(ステップS9)。そして、
部屋内空気清浄装置18を動作させ、その風量を「強」
または「中」として、閉空間9内の空気を部屋内空気清
浄装置18により速やかに清浄化させる(ステップS1
0)。
【0050】以上の図6における導入空気清浄装置17
および部屋内空気清浄装置18の運転風量は、一例であ
り、これに限られるものではない。また、VOCセンサ
90の出力を判別する第1,第2基準レベルも一例であ
り、基準レベルは、1以上の任意のレベルを設定すれば
よい。ところで、図1に示す部屋1は、既設の住宅内の
居住空間2に設置するものであるから、居住空間2内で
組立て可能にされている。すなわち部屋1は、先に説明
した木枠12や各面を構成するセラミック板やガラス板
や木板等により作られているが、これらはすべて既設住
宅の入出口や窓等から居住空間内へ持ち込むことができ
る大きさのパーツとされ、居住空間内において組立て可
能とされている。
【0051】組立てられた部屋1の大きさは、一般の住
宅内に設置することを考慮して、次の範囲であることが
好ましい。大きさの上限は、設置する居住空間2の大き
さの半分程度が好ましいと考えられる。たとえば8畳間
(一般には30m3 と言われる)の場合は、部屋1の外
形は15m3 以下にするのが好ましい。あるいは、8畳
間に設置する部屋1は、占有床面積が4畳以下としても
よい。
【0052】一方、部屋1の大きさの下限は、患者が内
部に入って横臥するために必要な最低限のスペースとい
うことができ、数値で示せば、2m3 以上あるいは1畳
以上が適当と考えられる。また、部屋1の重量は、居住
空間内に設置するという観点から、ピアノの重量相当以
下が好ましく、150〜200kgを上限とするのが望
ましい。但し、重量は軽いほど好ましいと考えられる。
【0053】部屋1は、上述した閉空間9を形成する部
材および2種類の空気清浄装置17,18の他、閉空間
9内で患者が横臥できるベッドが備えられているのが好
ましい。このベッドも揮発性有害化学物質の発生の少な
い材料で作る必要がある。さらに、患者が閉空間9内に
入っている際に、ストレスを感じないよう、背面5の壁
にコルク等の材料でできた装飾可能な壁面が備えられて
いることが好ましい。
【0054】また、部屋1内の閉空間9は密閉性が高い
ことを考慮して、閉空間9内の患者が居住空間2内の人
と自由にコミュニケーションができるように、インター
ホンやマイクおよびスピーカ装置等が備えられていても
よい。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、化学物質過敏症患者
の要求に応えることができ、絶対に発病しないという安
心感を得られる場所であるとともに、発病後の症状を速
やかに鎮静化させることのできる部屋を提供することが
できる。また、揮発性有害化学物質濃度を検知するセン
サの出力に基づき、患者に対してより安心感を与えるこ
とのできる部屋とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる化学物質過敏症
患者用の部屋の概要を示す斜視図である。
【図2】部屋1の組立て構造の一例を示す図解的な断面
図である。
【図3】導入空気清浄装置17の構成例を示す断面構造
図である。
【図4】部屋内空気清浄装置18の構成例を示す断面構
造図である。
【図5】この発明の一実施形態にかかる部屋に備えるこ
とのできる空気清浄装置の他の例を示す図解的な断面構
造図である。
【図6】図1の部屋における制御動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 部屋 2 居住空間 17 空気清浄装置(導入空気清浄装置) 18 空気清浄装置(部屋内空気清浄装置) 40 空気清浄装置 84 制御装置 90 VOCセンサ 91 表示器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学物質過敏症の患者のために居住空間内
    に設置される部屋であって、 揮発性有害化学物質の発生が少ない材料を主体としてな
    り、居住空間(2)内での組立てが可能な閉空間(9)
    を形成する閉空間形成手段(1)と、 その閉空間(9)における揮発性有害化学物質の濃度を
    検知するためのVOCセンサ(90)と、を含むことを
    特徴とする部屋。
  2. 【請求項2】請求項1記載の部屋であって、 さらに、閉空間(9)の空気に含まれる揮発性有害化学
    物質を低減するための空気清浄装置(17,18)と、 前記VOCセンサ(90)の出力に基づいて空気清浄装
    置(17,18)を制御するための制御手段(84)と
    を含むことを特徴とする部屋。
  3. 【請求項3】請求項2記載の部屋であって、 前記空気清浄装置は、部屋外の空気を閉空間(9)に導
    入する際に、空気中に含まれる揮発性有害化学物質を低
    減する導入空気清浄装置(17)を含むことを特徴とす
    る部屋。
  4. 【請求項4】請求項2記載の部屋であって、 前記空気清浄装置は、閉空間(9)内の空気を循環させ
    て、その際に、空気中に含まれる揮発性有害化学物質を
    低減する部屋内空気清浄装置(18)を含むことを特徴
    とする部屋。
  5. 【請求項5】請求項2記載の部屋であって、 前記空気清浄装置は、部屋外の空気を閉空間に導入する
    際に、空気中に含まれる揮発性有害化学物質を低減する
    導入空気清浄装置(17)および閉空間(9)の空気を
    循環させて、その際に、空気中に含まれる揮発性有害化
    学物質を低減する部屋内空気清浄装置(18)を含み、 前記制御手段(84)は、導入空気清浄装置(17)お
    よび部屋内空気清浄装置(18)を連動制御することを
    特徴とする部屋。
  6. 【請求項6】請求項5記載の部屋であって、 前記制御手段(84)による連動制御は、導入空気清浄
    装置(17)で閉空間(9)へ導入された空気が部屋内
    空気清浄装置(18)によって清浄化されるように、両
    清浄装置(17,18)を動作させることを特徴とする
    部屋。
  7. 【請求項7】化学物質過敏症の患者のために居住空間内
    に設置される部屋であって、 揮発性有害化学物質の発生が少ない材料を主体としてな
    り、居住空間(2)内での組立てが可能な閉空間(9)
    を形成する閉空間形成手段(1)と、 前記閉空間(9)における揮発性有害化学物質の濃度を
    検知するためのVOCセンサ(90)と、 閉空間(9)の空気に含まれる揮発性有害化学物質を低
    減するための空気清浄装置(18)と、 部屋外の空気を閉空間(9)に導入するための空気導入
    手段と、 空気導入手段によって閉空間(9)へ導入された空気が
    空気清浄装置(18)によって清浄化されるように、空
    気導入手段および空気清浄装置(18)を連動制御する
    ための制御手段(84)と、を含むことを特徴とする部
    屋。
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