JP2000140014A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2000140014A
JP2000140014A JP10305194A JP30519498A JP2000140014A JP 2000140014 A JP2000140014 A JP 2000140014A JP 10305194 A JP10305194 A JP 10305194A JP 30519498 A JP30519498 A JP 30519498A JP 2000140014 A JP2000140014 A JP 2000140014A
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sheet
absorbent article
back sheet
absorber
side flap
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JP10305194A
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Shigemi Iijima
茂美 飯島
Sachiko Nakazawa
幸子 中澤
Izumi Tashiro
和泉 田代
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Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排泄物の視認性が高く、蒸れ防止効果に優
れ、極めて良好な着用感を有する吸収性物品を提供す
る。 【解決手段】 液透過性の表面シートと、液不透過性且
つ蒸気透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配
置された吸収体と、吸収体の幅方向両側縁から外側へ延
出するサイドフラップとを有してなり、前記裏面シート
は、前記吸収体の両側縁近傍まで延びる幅寸法を有し、
且つ、JIS P 8138A法に準じて測定される不
透明度が50%以下であり、前記サイドフラップは、通
気性の外層シートとこの上に積層された通気性の内層シ
ートとにより形成されている吸収性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸収性物品に関し、
更に詳しくは、使いすておむつ、失禁用各種パッド、生
理用ナプキンなどに使用され、着用した状態のまま外部
から尿、便や体液等の排泄物を目視確認できる吸収性物
品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液透過性の表面シートと、液不透
過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された
吸収体とを有する吸収性物品はよく知られている。この
ような吸収性物品の裏面シートは、通常液不透過性且つ
蒸気透過性であるが、これらの特性を有する裏面シート
としては、加工性等の点から、一般に熱可塑性樹脂に微
孔誘発剤としてのフィラーを加えて延伸する等により製
造された微多孔フィルムが用いられる。しかし、従来の
微多孔フィルムからなる裏面シートは不透明であるた
め、従来の吸収性物品では、排泄物の確認が困難であ
り、装着したものを外したり、外側からおむつに触れた
りして、排泄物の有無の確認をする必要があった。その
ため、排泄物の確認が遅れると、着用者の皮膚に排泄物
が長時間接触したり、内部が長く蒸れた状態になり、着
用者に不快感を与え、ひいてはかぶれ等を引き起こす原
因にもなりかねないという問題があった。
【0003】このような問題を解決するため、吸収性物
品の内部に湿潤検知機能を備えたものが種々提案されて
いる。実開昭57−162304号公報には、親水性膜
材料でマイクロカプセル化した粉末インクを液不透過性
裏面シート内面に施したおむつが開示されている。ま
た、実公平3−40272号公報には、液体に濡れると
透明または半透明となる乾燥時不透明な水不溶性樹脂層
を液不透過性裏面シート内面に設けたおむつが開示され
ている。このような使いすておむつは、着用者の排泄を
知らせ、排泄からおむつ交換までの時間を短くすること
ができるが、排泄物の量や使用時の状態によっては、排
泄を知らせるインクが体に付着し、その結果、着用者に
不快感を与えるという問題があった。
【0004】排泄物による着用者への不快感を軽減する
方法として、実公平3−50896号公報には、液不透
過性の裏面シートを吸収体とその近傍にのみ配置し、該
裏面シートの外側に該裏面シートを覆って、サイドフラ
ップを形成するように通気性の不織布を配置した使いす
ておむつが開示されている。このようなおむつは、汗や
尿によるおむつ内部の蒸れを防ぎ、着用者に快適な着用
感を与える。しかしながら、これらのおむつは、排泄物
を目で見て確認できるいわゆる視認性が低いため、尿、
便や体液等を排泄した場合、おむつ交換までの時間が長
くなり、着用者に不快感を与えるという問題があった。
【0005】また、特開平10−85257号公報に
は、液不透過性の裏面シートとして、熱可塑性樹脂に透
明なフィラーを加えて延伸した、透湿性を有するフィル
ムを使用した使いすておむつが提案されているが、透明
なフィラーを使用して裏面シートを製造しても、内部構
造における光の散乱により、実質的には不透明になって
いるため、エンボス加工により押圧し、微細孔をつぶし
て光の散乱をなくし、透明部分を形成している。さら
に、これらのおむつは、排泄物の視認性を高めると、お
むつ内部の蒸気透過性が損なわれ、逆に蒸気透過性を高
めると、排泄物の視認性が低くなり、それぞれの効果が
両立できないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の吸収性物品の有する課題を解決し、蒸れ、かぶれ
を防ぐと共に排泄物の視認性の高い、快適な着用感を与
える吸収性物品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めの本発明は、以下の各技術事項によって特定される各
発明を包含する。 (1)本発明は、液透過性の表面シートと、液不透過性
且つ蒸気透過性の裏面シートと、これら両シートの間に
配置された吸収体と、吸収体の幅方向両側縁から外側へ
延出するサイドフラップとを有する吸収性物品におい
て、前記裏面シートは、前記吸収体の両側縁近傍まで延
びる幅寸法を有し、且つ、JIS P 8138A法に
準じて測定される不透明度が50%以下であり、前記サ
イドフラップは、前記裏面シートの側縁に接合され、外
側へ延出する通気性シートからなる外層シートと、前記
外層シートの上に積層され、通気性シートからなる内層
シートとにより形成されていることを特徴とする吸収性
物品に関する。
【0008】(2)本発明は、裏面シートのJIS Z
0208に準じて測定される透湿度が500〜300
0g/m2・24hrであることを特徴とする前記
(1)に記載の吸収性物品に関する。
【0009】(3)本発明は、サイドフラップのJIS
L 1096に準じて測定される通気度が50〜35
0cc/cm2・secであることを特徴とする前記
(1)に記載の吸収性物品に関する。
【0010】(4)本発明は、サイドフラップの面積と
裏面シートの面積を加えてなる吸収性物品外側表面の総
面積に占めるサイドフラップの面積が15〜40%であ
ることを特徴とする前記(1)または(3)に記載の吸
収性物品に関する。
【0011】(5)本発明は、サイドフラップを形成す
る外層シートと内層シートの間に脚周り伸縮弾性部材が
配置されていることを特徴とする前記(1)、(3)ま
たは(4)に記載の吸収性物品に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の吸収性物品は、吸収体が
配置される裏面シートの不透明度が50%以下であり、
且つ、サイドフラップが通気性シートからなる外層シー
トとこの上に積層された通気性シートからなる内層シー
トから形成されている。このような構成を有する本発明
の吸収性物品は、裏面シートにおいて、排泄物を目で見
て確認できるいわゆる視認性が良好となり、排泄物の確
認が容易となるため、吸収性物品の交換が遅れて着用者
に不快感を与えることがなくなる。また、サイドフラッ
プが通気性を有するため、吸収性物品内部の蒸れが防止
され、快適な着用感を付与することができる。この場
合、裏面シートの透湿度が500〜3000g/m2
24hrで、サイドフラップの通気度が50〜350c
c/cm2・secであり、さらにサイドフラップの面
積と裏面シートの面積を加えた吸収性物品外側表面の総
面積に占めるサイドフラップの面積が15〜40%であ
ることが好ましい。裏面シートの透湿度、およびサイド
フラップの通気度と占有面積をこのような範囲にするこ
とにより、より着用感に優れ、吸収性物品内部の蒸れを
防止し、さらにサイドフラップからの排泄物の滲み出し
を防止した吸収性物品を得ることができる。
【0013】本発明で使用される液不透過性且つ蒸気透
過性の裏面シートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル等の樹脂に無機充填剤及びその他の成分を
練り混んだものを延伸して得られるプラスチックフィル
ムにより形成される。また、本発明の裏面シートは、樹
脂の配合割合と延伸の程度を調整して、JIS P 8
138A法に準じて測定した場合不透明度が50%以下
であり、さらにJIS Z 0208に準じて測定した
場合の透湿度が500〜3000g/m2・24hrで
ある。裏面シートの不透明度と透湿度をこのような範囲
にすることにより、汗や尿による吸収性物品内部の蒸れ
を防止すると共に排泄物に対する視認性を付与すること
ができる。不透明度が50%を越えて高くなると、排泄
物に対する視認性が低下するため好ましくない。また、
透湿度が500g/m2・24hr未満では、吸収性物
品内部の汗や尿による蒸れが大きくなり、一方、透湿度
が3000g/m2・24hrを越えて高くなると、蒸
れは改善されるが不透明度が高くなり視認性が低下す
る。
【0014】本発明のサイドフラップは、吸収体側縁の
近傍において、裏面シートの側縁に接合され、外側へ延
出する通気性シートからなる外層シートと、外層シート
上に積層され、通気性シートからなる内層シートから形
成されている。前記外層シートを前記裏面シートに接合
する方法としては、霧状、網状、ドット状、スパイラル
状等の接着剤によって接着する方法、熱圧着によって接
着する方法等を用いることができる。
【0015】前記サイドフラップを形成する内層シート
と外層シートには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊
維からなる通気性を有する不織布を使用する。使用する
不織布の製法としては、カード法、スパンボンド法、ス
パンボンドの片面あるいは両面にメルトブロー不織布を
積層した不織布等が挙げられる。前記外層シートと内層
シートは、霧状、網状、ドット状やスパイラル状等の接
着剤によって接着され、この部位の通気性を阻害しない
ように構成されている。
【0016】本発明において、サイドフラップの面積と
裏面シートの面積を加えた吸収性物品外側表面の総面積
に占るサイドフラップの面積は15〜40%の範囲にあ
ることが好ましい。サイドフラップの面積が15%未満
では、汗や尿による吸収性物品内部の蒸れを十分に防止
できなくなり、一方、サイドフラップの面積が40%を
越えて大きくなると、排泄物がサイドフラップからしみ
出すことがあるため好ましくない。
【0017】また、本発明のサイドフラップのJIS
L 1096に準じて測定される通気度は、50〜35
0cc/cm2・secの範囲にあることが好ましい。
通気度が50cc/cm2・sec未満では、汗や尿に
よる吸収性物品内部の蒸れを十分に防止できなくなり、
一方、通気度が350cc/cm2・secを越えて高
くなると、シートを構成する繊維本数が少なくなるため
十分なシート強度を維持できなくなる。また、シート強
度を上げるためにバインダー等による固定を行ったもの
は、シートが硬くなるため、フィット性が低下する。
【0018】本発明の吸収性物品において、液透過性の
表面シートとしては、不織布、織布、網目状シート、多
孔性フォーム、多孔性フィルム等の液透過性シートが使
用される。液透過性シートとしては、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維、又は、ポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以
上からなる複合繊維等から製造されているシートを使用
することができ、特に、ポリエステル/ポリエステル、
ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエ
チレン等の複合繊維を材料として製造されているものが
強度の面から好ましい。また、天然繊維(例えば、木質
繊維、綿状繊維)や、合成繊維と天然繊維の組み合わせ
等の広い範囲の材料から製造されているものであっても
よい。表面シートの製造方法及び形状には特に制限はな
いが、いずれにしても、表面シートは、直接肌に接触す
る部分であるため、柔らかく肌触りの良いものであるこ
とが好ましい。
【0019】本発明の表面シートは、坪量が10〜60
g/m2であるものが好ましい。坪量が10g/m2未満
では、着用者への肌触りが悪くなり、一方、坪量が60
g/m2を越えると、表面シートに残留する水分が多く
なるため、ドライタッチ性が悪くなり、着用者に不快感
を与えるばかりでなく、皮膚炎などの原因にもなるので
好ましくない。また、構成繊維の繊維径は、0.5〜1
0デニールが好ましい。繊維径が0.5デニール未満で
は、密度が高くなり、吸収速度が低下して漏れやすくな
り、一方、繊維径が10デニールを越えると、肌触りが
悪くなるため好ましくない。
【0020】本発明で使用される吸収体は、繊維物質、
吸収性物質、合成繊維、熱融着性物質、接着剤及び親水
性シート等からなる液体保持性を有するものであるが、
特に制限されるものではない。また、吸収体の形状は、
砂時計型、矩形、T字型等、特に制限はなく、股下にフ
ィットする形状であればよく、さらに、必要に応じて、
吸収体を圧縮してもよい。
【0021】吸収体に使用される繊維物質は、広い範囲
から選択することができ、例えば、天然繊維、合成繊
維、又は天然繊維と合成繊維の組み合わせたもの等を使
用することができる。適当な天然繊維としては、化学パ
ルプシートもしくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊
することにより得られる繊維長5mm以下の綿状パルプ
が有利に使用される。パルプ原料としては、針葉樹に限
らず、広葉樹、わら、竹及びケフナも使用することがで
きる。
【0022】合成繊維としては、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエステル、又は、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊
維等が使用可能であり、特にポリエステル/ポリエステ
ル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポ
リエチレン等の複合繊維が強度の面から好ましい。ま
た、構成繊維の繊維径としては、1.5〜10デニー
ル、長さは、10mm以上のものが製造の面から好まし
い。これらの合成繊維及び複合繊維は親水化処理される
ことが好ましく、親水化処理方法としては、合成繊維及
び複合繊維に親水化剤をスプレー塗布、泡塗工、含浸な
どによって行うことができる。
【0023】さらに、合成繊維として、異形断面の合成
繊維を使用することにより、吸収領域の密度を低くする
ことができる。例えば、同デニールの場合、円形断面合
成繊維より異形断面合成繊維の方が断面積が大きくなる
ため、異形断面の合成繊維を含むと密度が低くなる。ま
た、円形断面合成繊維よりも異形断面合成繊維の繊維径
を大きくする方法もある。異形断面合成繊維としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、アクリ
ル樹脂、ナイロン樹脂等があげられ、その断面形状は、
T型、W型、H型、菱型、アメーバー状等が使用される
が、特に制限されるものではない。
【0024】繊維物質、特に天然繊維からなる繊維物質
には熱融着性物質を添加することができる。熱融着性物
質は繊維状のものが好ましい。熱融着性物質としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビ
ニリデン、アクリル樹脂、ナイロン樹脂等が使用可能で
あり、また、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特
に、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリ
エチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が
強度の面から好ましい。また、繊維径は1〜5デニール
程度が好ましく、繊維長は3〜30mmのものが、天然
繊維と混合するのに好適であるが、特に制限をうけるも
のではない。さらに、レイヨン及びセルロース・アセテ
ートのような繊維も好適に使用することができる。
【0025】これらの熱融着性物質を含有する繊維物質
を熱処理することによって、熱融着性物質による繊維間
結合を形成し、湿潤時においても繊維層自体の強度を維
持することが可能となる。熱処理の方法は、熱プレスロ
ール、熱エンボスプレスロール、熱風乾燥機、マイクロ
波加熱機、赤外線ヒーター等により行うことができ、特
に限定されるものではないが、マット層に均一に熱が伝
わり、熱融着性物質が融けて骨格構造を形成することが
出来れば良い。吸収体の繊維層の使用量は、目的とする
吸収体により異なるが、一般的には、30〜1000g
/m2である。
【0026】吸収体に使用される吸収性物質としては、
デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系等が挙げら
れる。具体的には、デンプンーアクリル酸(塩)グラフ
ト共重合体、デンプンーアクリル酸エチルグラフト共重
合体のケン化物、デンプンーメタクル酸メチルグラフト
共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルグラ
フト共重合体のケン化物、デンプンーアクリルアミドグ
ラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリ
ルー2ーアクリルアミドー2ーメチルプロパンスルホン
酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合
体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナ
トリウムカルボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビ
ニールアルコールー無水マレイン酸反応物の架橋物など
であり、これらのうち、自重の20倍以上の尿、体液及
び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系の
ものが吸収性能の点から最も適当である。吸収性物質
は、層状に散布しても良く、または繊維物質に均一に、
あるいは不均一に分布しても良い。
【0027】また、表面シートと吸収体の間に、着用者
の排泄物をより早く拡散させるための拡散層を用いても
よい。拡散層は、ポリエステル、ポリプロピレン等から
なる液透過性の不織布、織布、多孔性プラスチックフィ
ルム、多孔性フォーム、網状フォーム等が使用できる。
また、その製造方法及び形状は特に限定されないが、表
面シートを通過した尿や排泄物を素早くかつ、残留させ
ることなく吸収体へ移行できる素材であればよい。
【0028】
【実施例】以下、使いすておむつを例にして、本発明の
吸収性物品を図面により詳細に説明するが、本発明はこ
れらにより制限されるものではない。図1は、本発明の
使いすておむつを内側から見た平面図である。図1にお
いて、使いすておむつは、その長手方向に沿う中央領域
に吸収体3が配置され、吸収体3の上面を覆って液透過
性の表面シート1が配置されており、さらに、表面シー
ト1の両側縁にはサイドフラップ4が配置されており、
また、サイドフラップ4には脚周り伸縮弾性部材7が配
置されている。脚周り伸縮弾性部材7としては、ウレタ
ン系、天然系の糸状、及び平状ゴム等の通常に使用され
る伸縮弾性体をそのまま使用することができ、これらの
伸縮弾性部材はそれぞれ伸長状態でホットメルト接着剤
により所定の領域に接着固定されている。また、液透過
性の表面シート1の両側縁には伸縮弾性部材8が配置さ
れ、立体ギャザー9が形成されている。また、サイドフ
ラップ4において脚周り開口部に相当する領域には、脚
周り開口部を形成するためのくりぬき部11が形成され
ており、使いすておむつ端縁部にはウエスト周り伸縮弾
性部材10が配置されており、さらに、後身頃15の端
縁部の長手方向側縁には一対のファスニングテープ12
が配置されている。
【0029】図2は、図1に示した使いすておむつを外
側から見た平面図である。図2において、液不透過性の
裏面シート2は、吸収体3を含む領域と吸収体側縁の近
傍まで配置されており、裏面シート2の両側縁にはサイ
ドフラップ4が接合されている。また、前身頃14の端
縁部近傍の中央領域には補強テープ13が配置されてい
る。
【0030】図3は、図1に示した使いすておむつを長
手方向に垂直なX−X’線に沿って切断した状態を示す
横断面図である。図3において、使いすておむつは、液
透過性の表面シート1と、液不透過性の裏面シート2
と、これら両シート間に配置された吸収体3と、吸収体
の側縁部から外側へ延出するサイドフラップ4とから基
本的に構成されている。この場合、裏面シート2は吸収
体3の側縁近傍まで配置されており、また、サイドフラ
ップ4は外層シート6とこの上に積層された内層シート
5から形成されており、外層シート6はその一方の側縁
が裏面シート2の側縁に接合されており、内層シート5
はその一方の側縁が吸収体側縁上において表面シート1
と接合されており、さらに、外層シート6と内層シート
5の間には、複数本の弾性糸からなる脚周り伸縮弾性部
材7が配置されている。また、表面シート1は、その側
縁部に伸縮弾性部材8が配置され、裏面シート2上に配
置された内層シート5上を起立点として上方に延びる立
体ギャザー9が形成されている。なお、図3において
は、サイドフラップ4を形成する内層シート5の側縁が
吸収体3上に位置している例を示したが、必ずしも吸収
体上にある必要はなく、裏面シート2上にあってもよ
く、あるいは外層シート6上にあってもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、裏面シートとし
て液不透過性且つ蒸気透過性を有し、不透明度が50%
以下で、透湿度が500〜3000g/m2・24hr
のシートを使用することにより、排泄物の視認性を向上
させると共に汗や尿による蒸れ、かぶれを防止すること
ができるため、着用者の排泄物による不快感を軽減させ
ることができる。また、液不透過性且つ蒸気透過性の裏
面シートを配置する範囲を吸収体と吸収体側縁の近傍の
みに限定し、サイドフラップを通気性のシートで構成す
ることにより、より効果的に蒸れやかぶれを防止するこ
とができ、より快適な着用感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつを内側からみた平面
図。
【図2】図1の使いすておむつを外側からみた平面図。
【図3】図1に示した使いすておむつを長手方向に垂直
なX−X’線に沿って切断した状態を示す横断面図。
【符号の説明】
1.表面シート 2.裏面シート 3.吸収体 4.サイドフラップ 5.内層シート 6.外層シート 7.脚周り伸縮弾性部材 8.伸縮弾性部材 9.立体ギャザー 10.ウエスト周り伸縮弾性部材 11.くりぬき部 12.ファスニングテープ 13.補強テープ 14.前身頃 15.後身頃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BB03 BB05 BB07 BB08 BC03 BC06 BC07 BD12 BD14 BD17 BE02 4C003 CA04 DA06 HA00 4C098 AA09 CC10 CC12 CE07 DD10 DD25 DD26 DD28 DD30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シートと、液不透過性且
    つ蒸気透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配
    置された吸収体と、吸収体の幅方向両側縁から外側へ延
    出するサイドフラップとを有する吸収性物品において、 前記裏面シートは、前記吸収体の両側縁近傍まで延びる
    幅寸法を有し、且つ、JIS P 8138A法に準じ
    て測定される不透明度が50%以下であり、 前記サイドフラップは、前記裏面シートの側縁に接合さ
    れ、外側へ延出する通気性シートからなる外層シート
    と、前記外層シートの上に積層され、通気性シートから
    なる内層シートとにより形成されていることを特徴とす
    る吸収性物品。
  2. 【請求項2】 裏面シートのJIS Z 0208に準
    じて測定される透湿度が500〜3000g/m2・2
    4hrであることを特徴とする請求項1記載の吸収性物
    品。
  3. 【請求項3】 サイドフラップのJIS L 1096
    に準じて測定される通気度が50〜350cc/cm2
    ・secであることを特徴とする請求項1記載の吸収性
    物品。
  4. 【請求項4】 サイドフラップの面積と裏面シートの面
    積を加えてなる吸収性物品外側表面の総面積に占めるサ
    イドフラップの面積が15〜40%であることを特徴と
    する請求項1または3記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 サイドフラップを形成する外層シートと
    内層シートの間に脚周り伸縮弾性部材が配置されている
    ことを特徴とする請求項1、3または4記載の吸収性物
    品。
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