JP2000139739A - 滑り止めシート体 - Google Patents

滑り止めシート体

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JP2000139739A
JP2000139739A JP10314520A JP31452098A JP2000139739A JP 2000139739 A JP2000139739 A JP 2000139739A JP 10314520 A JP10314520 A JP 10314520A JP 31452098 A JP31452098 A JP 31452098A JP 2000139739 A JP2000139739 A JP 2000139739A
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suction
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projections
suction cup
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Kenjiro Teramoto
健次郎 寺本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時にシート本体が凸凹に変形することを
防止でき、且つ吸盤の吸着性を良好にすることができる
滑り止めシート体を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る滑り止めシート体10は、
シート本体11と、このシート本体11の裏面に設けら
れた多数の吸盤12と、前記シート本体11の表面に前
記各吸盤12と中心c1,c2 をほぼ一致させて設けられ
た多数の突起13とを備え、前記各吸盤12及び各突起
13と前記シート本体11とが合成樹脂により一体成形
されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として浴槽底面
や浴室床面等に吸着させて用いられる滑り止めシート体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の滑り止めシート体として
は、合成樹脂製のシート本体の裏面(すなわち床面等と
向かい合う面)に、別途形成しておいた多数の吸盤を熱
溶着により取り付けてなるものがあった。しかしなが
ら、こうした滑り止めシート体では、シート本体と吸盤
とを別々に製造しなければならないこと、及び、シート
本体と吸盤とを溶着する工程に手間がかかること等の理
由から、製造コストが高くつく欠点があった。
【0003】そこで、図11(a)に示したように、合
成樹脂やゴム等の原料を用い、シート本体102とその
裏面の多数の吸盤103とを一体成形してなる滑り止め
シート体101が考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記図11
(a)に示した従来の滑り止めシート体101は、一体
成形により比較的低コストで製造できる反面、以下のよ
うな問題点を有していた。すなわち、図11(b)のよ
うに浴槽底面や浴室床面等の吸着対象面104に吸盤1
03を吸着させた使用状態では、吸着対象面104とシ
ート本体102との間に空隙が生じ、シート本体102
を上から踏んだ場合、図11(c)のように各吸盤10
3間の部分が下方に凹み、全体的に見るとシート本体1
02が凸凹に変形してしまうため、外観や使用感が良く
なかった。
【0005】また、図11(c)から明らかなように、
シート本体102が凸凹することにより一部の吸盤10
3が傾いて吸着対象面104から外れることもあった。
さらに、凸凹に変形することでシート本体102に曲げ
応力や引張応力が生じ、シート本体102が破損しやす
くなるという問題もあった。
【0006】因みに、こうした滑り止めシート体では、
シート本体は適度な硬さを有し、吸盤は吸着に適した柔
軟性を有しているのが理想的であるが、一体成形では、
そのようにシート本体と吸盤との硬さを異ならせること
は不可能である。また、前記滑り止めシート体101の
全体を硬質なゴム又は合成樹脂等で成形すれば、使用時
にシート本体102が凸凹することをある程度防止でき
る反面、使用原料のキメが粗かったり柔軟性に欠けたり
するために吸盤103の吸着力が弱くなり、滑り止めシ
ート体101が吸着対象面104に対して滑ってしまう
ので、滑り止めの役目を果たさなくなる。
【0007】以上のようなことから、吸盤103の吸着
性を良くして吸着対象面104との間の滑りを防止する
には、前記滑り止めシート体101を比較的軟質な合成
樹脂により成形せざるを得ないことになるが、この場合
にはシート本体102が柔らかくて腰のないものとなら
ざるを得ず、したがって、使用時にシート本体102が
凸凹になったり波打ったりする変形は避けられないとい
うのが実情であった。
【0008】本発明は以上のような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、使用時にシート本体が凸凹に変形す
ることを防止でき、且つ吸盤の吸着性を良好にすること
ができる滑り止めシート体の提供を目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る滑り止めシート体は、シート本体と、
このシート本体の裏面に設けられた多数の吸盤と、前記
シート本体の表面に前記各吸盤と中心をほぼ一致させて
設けられた多数の突起とを備え、前記各吸盤及び各突起
と前記シート本体とが合成樹脂により一体成形されてい
るものである。
【0010】また、シート本体と、このシート本体の裏
面に混在させて設けられた多数の吸盤及び支柱と、前記
シート本体の表面に前記各吸盤及び各支柱と中心をほぼ
一致させて設けられた多数の突起とを備え、前記各吸
盤,各支柱,及び各突起と前記シート本体とが合成樹脂
により一体成形されているとともに、前記各支柱の高さ
は前記各吸盤の吸着状態における高さとほぼ等しく設定
されているものである。
【0011】また、表面に多数の突出部が形成されると
ともに前記各突出部の裏側に吸盤収容用の凹入部がそれ
ぞれ形成されたシート本体と、このシート本体の前記各
凹入部内にそれぞれ設けられた吸盤とを備え、前記各吸
盤と前記シート本体とが合成樹脂により一体成形されて
いるとともに、前記各凹入部の深さは前記各吸盤の吸着
状態における高さとほぼ等しく設定されているものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図3は、本発明の実施形態に
係る滑り止めシート体10を示している。滑り止めシー
ト体10は、略矩形状のシート本体11と、このシート
本体11の裏面(すなわち浴槽底面や浴室床面等の吸着
対象面と向かい合う面)に設けられた多数の吸盤12
と、シート本体11の表面(前記裏面と反対側の面)に
設けられた多数の突起13とを備えている。符号14
は、シート本体11裏面側の水や空気を表面側に排出す
るためにシート本体11の適宜の位置に穿設された通孔
を示している。
【0013】各吸盤12及び各突起13とシート本体1
1とは、例えば軟質塩化ビニル(合成樹脂の一例)を原
料として射出成形を行なうことにより一体成形されてい
る。なお、本発明で滑り止めシート体の原料とする合成
樹脂は前記した軟質塩化ビニルに限定されず任意である
が、吸盤の吸着性を良好とするために適度な柔軟性と弾
性復元力とキメの細かさとを有する合成樹脂を用いるの
が望ましい。
【0014】吸盤12は、図2に示すように、シート本
体11の長手方向に所定ピッチで並べられて複数の列を
なすとともに、隣接する列の相互間で吸盤12の位置が
半ピッチずつ位置ずれした状態に配設されている。この
結果、多数の吸盤12がシート本体11裏面の全体に、
ほぼ等間隔で均等に分散した状態となっている。
【0015】また、図1,図3からわかるように、各突
起13は平面視十字状をなすとともに、その中心c2
吸盤12の中心c1 とほぼ一致する位置に、各吸盤12
と一対一に対応させて設けられている。すなわち、各吸
盤12と各突起13とは、シート本体11を挟んで背中
合わせに設けられており、当然ながら各突起13の配設
ピッチは各吸盤12の配設ピッチと等しくなっている。
【0016】なお、この実施形態では、各突起13(及
び各吸盤12)の配設ピッチは13〜14mm程度に、各
突起13のシート本体11表面からの高さは約5mmに設
定されている。また、平面視において、各突起13の十
字状に交差した一辺の長さは約10mmに設定されてい
る。また、各吸盤12の直径は約10mmに、シート本体
11の厚さは1.5〜2.0mm程度に、それぞれ設定さ
れている。
【0017】以上のように構成された滑り止めシート体
10は、例えば水を抜いた浴槽の中に立ってシャワーを
浴びる際に足が滑って転倒するのを防止するために、浴
槽の底面に各吸盤12を吸着させて使用される。また、
最近普及してきた欧米風の浅底の浴槽(バスタブ)に寝
そべるような姿勢で入浴する際に、入浴者の尻が滑って
身体が前方に移動してしまうのを防ぐ目的で、浴槽の底
面に吸着させて使用することもできる。もちろん、浴室
(洗い場)の床面に吸着させて使用することもできる。
さらに、浴槽の縁の上端部に吸着させて、浴槽への出入
りの際に滑るのを防止するという使い方もできる。
【0018】そして、前記のような使用状態において
は、滑り止めシート体10に乗った使用者の体重が各突
起13の先端面で受け止められ、各突起13及びその直
下の各吸盤12を介して浴槽底面や浴室床面等の吸着対
象面に支持されるため、各突起13間のシート本体11
が直接的に体重を受けることはない。したがって、比較
的軟質な合成樹脂を原料としており、シート本体11は
薄くて柔軟なものとなっているにも関わらず、そのシー
ト本体11が凸凹したり波打ったりというような変形を
起こすことはなく、外観や使用感が良好である。また、
シート本体11が変形しないために、シート本体11に
曲げ応力や引張応力が生じにくく、シート本体11の破
損も防止される。
【0019】また、前記のように比較的軟質な合成樹脂
を使用することで吸盤12それ自体の吸着性が良好にな
っているのに加えて、使用時には使用者の体重が各突起
13を介して一つずつの吸盤12に直接的にかかり、そ
れにより各吸盤12が吸着対象面に略直角方向に押し付
けられるため、各吸盤12が確実に吸着対象面に吸着さ
せられる。したがって、各吸盤12が強固に吸着するた
めに、滑り止めシート体10は容易に滑らないように吸
着対象面に固定され、滑り止めの役目が充分に果たされ
る。
【0020】さらに、比較的軟質な合成樹脂からなる突
起13を備えているので、シート本体11を厚くした場
合と同様に良好なクッション性が得られ、しかも、弾力
性を有する突起13が足の裏や尻に当接して刺激するこ
とにより指圧効果(マッサージ効果)が奏されるという
利点もある。
【0021】さらにまた、この滑り止めシート体10は
一体成形により容易に製造できるので、合成樹脂製のシ
ート本体に多数の吸盤を熱溶着で取り付けてなる滑り止
めシート体に比べて安価に供給できるのはもちろんのこ
とである。
【0022】図4〜図7は、本発明の別の実施形態に係
る滑り止めシート体10aを示している。この滑り止め
シート体10aが前記実施形態の滑り止めシート体10
と異なっているのは、以下の点である。すなわち、シー
ト本体11裏面の吸盤12の約半数に代えて支柱15が
設けられている。各支柱15は、平面視において滑り止
めシート体10表面の突起13と同様の十字形状に形成
されているが、高さは各突起13とは異なっており、図
6,図7に示すように、各支柱15の高さh2は吸着状
態における各吸盤12の高さh1 よりも僅かに低い程度
に設定されている。なお、ここでいう「高さ」は、シー
ト本体11の裏面を基準とした、シート本体11と直交
方向の寸法という意味である。
【0023】前記のような支柱15は、シート本体11
の長手方向にほぼ等ピッチで、吸盤12と1個ずつ交互
に列設されており、シート本体11の裏面全体で見ると
多数の吸盤12と支柱15とがほぼ均等に混在した状態
で分散している。また、図6から明らかなように、シー
ト本体11表面の各突起13は、その中心c2 を吸盤1
2の中心c1 又は支柱15の中心c3 のいずれかとほぼ
一致させて設けられている。このように、シート本体1
1を挟んで各吸盤12,各支柱15と背中合わせとなる
位置に各突起13が配設されている。また、以上のよう
な各吸盤12,各支柱15,及び各突起13とシート本
体11とは、前記滑り止めシート体10と同様の合成樹
脂原料により一体成形されている。
【0024】この滑り止めシート体10aの用途及び使
用方法は前記滑り止めシート体10と同様である。そし
て、図7のように浴槽底面や浴室床面等の吸着対象面1
6に各吸盤12を吸着させた使用状態では、各支柱15
の先端面が僅かな間隙を介して吸着対象面16に対面す
ることになる。したがって、各突起13の先端面で受け
止められた使用者の体重は、各突起13とその直下の吸
盤12及び支柱15を介して吸着対象面16に支持され
るため、各突起13間のシート本体11が吸着対象面1
6に向かって大きく凹むようなことはない。そのため、
前記滑り止めシート体10と同様、シート本体11が凸
凹する変形は生じず、外観や使用感が良好である。ま
た、シート本体11の破損防止が図れること、各吸盤1
2の吸着対象面16への吸着が確実であること、良好な
クッション性及び指圧効果が得られること等の利点も、
前記滑り止めシート体10と同様である。
【0025】そして、支柱15を吸盤12と混在させる
ことにより、この滑り止めシート体10aでは、前記滑
り止めシート体10に対し、突起13の数及び配設ピッ
チを変えずに、吸盤12の数を減少させており、これに
より滑り止めシート体10aの成形に用いる金型の製造
コストを低減することが可能となっている。すなわち、
吸盤12は形状が複雑であるため、その数を増やせば増
やすほど成形用の金型の形状も複雑となって、その製造
コストが上昇するが、この滑り止めシート体10aでは
吸盤12と対になっている突起13は全体の約半数であ
り、残りの約半数の突起13に対応させて、吸盤12よ
りも形状の単純な支柱15が設けられているので、金型
の形状も比較的簡単となる。よって、金型を比較的容易
に製造できることになって、その製造コストを抑えられ
るのである。
【0026】なお、以上では突起13及び支柱15を平
面視十字状としたが、これらの形状は任意であり、例え
ば円柱状,角柱状,円錐台形状,半球状等の種々の形状
とすることが可能である。また、吸盤12(及び支柱1
5),突起13の配設ピッチや高さ,直径等も、前記に
限定されることなく任意である。ただし、突起13の配
設ピッチが広すぎる場合や、突起13の高さが低すぎる
場合には、上に乗った使用者の足等が各突起13間のシ
ート本体11と接触する可能性が高くなり、足で直接踏
まれる等によりシート本体11が凹むような状態となる
と、使用感の向上やシート本体11の破損防止といった
効果が期待できなくなる。また、これとは反対に突起1
3が高すぎる場合には、足で踏まれた場合等に突起13
が横向きに折れ曲がり、この場合も使用感が悪くなった
り損傷しやすくなったりする。したがって、突起13の
配設ピッチや高さ等は、使用者が上に乗った場合に、足
の裏等がシート本体11に接することを防止できる程度
の寸法に設定することが望ましい。
【0027】また、吸盤12と支柱15とを混在させる
場合、必ずしも吸盤12と支柱15とを1個ずつ交互に
配設しなくてもよく、シート本体11の裏面全体として
見たときに吸盤12と支柱15とが混在していると言え
る程度に入り交じって配設されていればよい。また、吸
盤12と支柱15との数も、同数でなくて構わない。さ
らに、支柱15の高さh2 は、吸盤12の吸着状態にお
ける高さh1 とほぼ等しければよいので、前記実施形態
と若干の高低差があっても差し支えなく、例えば吸盤1
2の高さh1 より支柱15の高さh2 が僅かに高いよう
な実施形態も考えられる。
【0028】図8〜図10は、本発明のさらに別の実施
形態に係る滑り止めシート体20を示している。この滑
り止めシート体20は、シート本体21と吸盤22とを
備えている。より詳しく説明すると、シート体20は、
その表面側に略球冠状に突き出した多数の突出部23を
有するとともに、各突出部23の裏側には略球冠状に陥
没した凹入部24がそれぞれ形成されている。そして、
各凹入部24内にそれぞれ前記吸盤22が配設されてい
る。これらの吸盤22とシート本体21とは前記実施形
態と同様に比較的柔軟な合成樹脂により一体成形されて
いる。また、図9,図10に示すように、各凹入部24
の深さdは、各吸盤22の吸着状態における高さh3
ほぼ等しく設定されている。
【0029】この滑り止めシート体20も、前記滑り止
めシート体10,10aと同様、浴槽底面や浴室床面等
の吸着対象面16に各吸盤22を吸着させた状態で使用
される(図10参照)。この使用状態においては、各吸
盤22の高さh3 が各凹入部24の深さdとほぼ等しい
ために、凹入部24を除いたシート本体21の裏面と吸
着対象面16とが、ほぼ隙間なく対向した状態となる。
そして、滑り止めシート体20に乗った使用者の体重は
各突出部23に受け止められ、各吸盤22を介して吸着
対象面16に伝えられるが、この際、各突出部23にお
いては吸盤22によって裏側から支持されており、他
方、各突出部23間の部分においてはシート本体21の
裏面が吸着対象面16とほぼ隙間なく対向し、吸着対象
面16とピッタリとなじんだ安定状態となっているた
め、体重によりシート本体21が大きく凹む変形を生じ
るようなことはない。そのため、外観や使用感が良好で
あり、且つ、シート本体21があまり変形しないため
に、シート本体21に曲げ応力や引張応力が生じにく
く、その破損が防止される。
【0030】また、使用時には使用者の体重が各突出部
23を介して一つずつの吸盤22にかかり、それにより
各吸盤22が吸着対象面16に押圧されるため、各吸盤
22が確実に吸着対象面16に吸着させられる。したが
って、滑り止めシート体20は容易に滑らないように吸
着対象面に固定され、滑り止めの役目が充分に果たされ
る。また、前記実施形態の突起13と異なり、この滑り
止めシート体20の突出部23は高さが低く且つ滑らか
な形状にできるため、より柔らかみのあるフワッとした
クッション性が得られるという利点もある。なお、この
クッション性を良好とするには、各突出部23が相互に
接近するよう、できるだけ配設ピッチを詰めて設けるの
が望ましい。
【0031】また、滑り止めシート体20と使用者の身
体との間の滑りを防ぐ目的で、シート本体21の表面
(各突出部23の表面も含む)がザラザラするように、
この面に微細な凹凸(シボ)を形成することも考えられ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る滑り
止めシート体は、シート本体と、このシート本体の裏面
に設けられた多数の吸盤と、前記シート本体の表面に前
記各吸盤と中心をほぼ一致させて設けられた多数の突起
とを備え、前記各吸盤及び各突起と前記シート本体とが
合成樹脂により一体成形されているので、浴槽底面や浴
室床面等の吸着対象面に各吸盤を吸着させて使用する
と、使用者の体重が各突起の先端面で受け止められ、各
突起及び各吸盤を介して吸着対象面に支持されるため、
各突起間のシート本体が直接的に体重を受けることはな
い。よって、シート本体が凸凹に変形することを防止で
きて、外観や使用感を良好にでき、しかも、シート本体
の破損を防止できる。また、シート本体が凸凹になりに
くいので、比較的軟質な合成樹脂を原料とすることによ
り、吸盤それ自体の吸着性を良好にできるのに加えて、
使用時には使用者の体重が各突起を介して一つずつの吸
盤にかかり、それにより各吸盤が吸着対象面に向かって
押圧されるので、各吸盤を確実に吸着させて、滑り止め
シート体を容易に滑らないように吸着対象面に固定する
ことが可能である。
【0033】また、シート本体と、このシート本体の裏
面に混在させて設けられた多数の吸盤及び支柱と、前記
シート本体の表面に前記各吸盤及び各支柱と中心をほぼ
一致させて設けられた多数の突起とを備え、前記各吸
盤,各支柱,及び各突起と前記シート本体とが合成樹脂
により一体成形されているとともに、前記各支柱の高さ
は前記各吸盤の吸着状態における高さとほぼ等しく設定
されているものでは、前記効果に加え、吸盤の数を減ら
すことにより成形用の金型を比較的簡単な形状として、
その製造コストを低減できるという効果が奏される。
【0034】さらに、表面に多数の突出部が形成される
とともに前記各突出部の裏側に吸盤収容用の凹入部がそ
れぞれ形成されたシート本体と、このシート本体の前記
各凹入部内にそれぞれ設けられた吸盤とを備え、前記各
吸盤と前記シート本体とが合成樹脂により一体成形され
ているとともに、前記各凹入部の深さは前記各吸盤の吸
着状態における高さとほぼ等しく設定されているもので
は、使用時には各突出部が吸盤によって裏側から支持さ
れるとともに、凹入部を除いたシート本体の裏面が吸着
対象面とほぼ隙間なく対向した状態となるので、使用者
の体重がかかっても、それによりシート本体が大きく凹
むような変形を生じることはない。そのため、外観や使
用感を良好にでき、シート本体の破損も防止できる。ま
た、各突出部を介して加わる使用者の体重により各吸盤
が吸着対象面に向かって押圧されるので、各吸盤を確実
に吸着させて、滑り止めシート体を容易に滑らないよう
に吸着対象面に固定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る滑り止めシート体の
一部を省略して示した平面図である。
【図2】図1の滑り止めシート体の一部を省略して示し
た底面図である。
【図3】図1のA−A線における拡大断面図である。
【図4】本発明の別の実施形態に係る滑り止めシート体
の一部を省略して示した平面図である。
【図5】図4の滑り止めシート体の一部を省略して示し
た底面図である。
【図6】図4のB−B線における拡大断面図である。
【図7】吸盤が吸着対象面に吸着した状態を示す図6に
相当する断面における拡大断面図である。
【図8】本発明のさらに別の実施形態に係る滑り止めシ
ート体の一部を省略して示した平面図である。
【図9】図8のC−C線における拡大断面図である。
【図10】吸盤が吸着対象面に吸着した状態を示す図9
に相当する断面における拡大断面図である。
【図11】従来の滑り止めシート体を示す要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
10,10a,20 滑り止めシート体 11,21 シート本体 12,22 吸盤 13 突起 15 支柱 23 突出部 24 凹入部 c1 ,c2 ,c3 中心 h1 ,h2 ,h3 高さ d 深さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート本体と、このシート本体の裏面に
    設けられた多数の吸盤と、前記シート本体の表面に前記
    各吸盤と中心をほぼ一致させて設けられた多数の突起と
    を備え、前記各吸盤及び各突起と前記シート本体とが合
    成樹脂により一体成形されていることを特徴とする滑り
    止めシート体。
  2. 【請求項2】 シート本体と、このシート本体の裏面に
    混在させて設けられた多数の吸盤及び支柱と、前記シー
    ト本体の表面に前記各吸盤及び各支柱と中心をほぼ一致
    させて設けられた多数の突起とを備え、前記各吸盤,各
    支柱,及び各突起と前記シート本体とが合成樹脂により
    一体成形されているとともに、前記各支柱の高さは前記
    各吸盤の吸着状態における高さとほぼ等しく設定されて
    いることを特徴とする滑り止めシート体。
  3. 【請求項3】 表面に多数の突出部が形成されるととも
    に前記各突出部の裏側に吸盤収容用の凹入部がそれぞれ
    形成されたシート本体と、このシート本体の前記各凹入
    部内にそれぞれ設けられた吸盤とを備え、前記各吸盤と
    前記シート本体とが合成樹脂により一体成形されている
    とともに、前記各凹入部の深さは前記各吸盤の吸着状態
    における高さとほぼ等しく設定されていることを特徴と
    する滑り止めシート体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008071050A1 (fr) * 2006-12-13 2008-06-19 Zengyao Tong Coussin antiglisse pour les toilettes et la baignoire
JP2013248972A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Honda Motor Co Ltd 滑り止めシートおよび鞍乗り型車両
JP2016039911A (ja) * 2015-09-29 2016-03-24 山崎産業株式会社 スノコ
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