JP2000139664A - 袴、茶托、碗、徳利、瓶および碗の蓋 - Google Patents

袴、茶托、碗、徳利、瓶および碗の蓋

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JP2000139664A
JP2000139664A JP10303125A JP30312598A JP2000139664A JP 2000139664 A JP2000139664 A JP 2000139664A JP 10303125 A JP10303125 A JP 10303125A JP 30312598 A JP30312598 A JP 30312598A JP 2000139664 A JP2000139664 A JP 2000139664A
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bowl
hakama
lid
hill
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Chikashi Ogura
近司 小椋
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KANAKIN OGURA SEIBONSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着現象が起こらない袴、茶托、碗、徳利、
瓶および碗の蓋を提案すること。 【解決手段】 袴1は、徳利やビール瓶等が載せられる
底板12に通気孔14を備えている。また、底板12の
下面に形成された高台13には、その内側と外側とを連
通する切欠き15が形成されている。このため、袴1の
底部12の上面16と徳利の底面との間の隙間には、切
欠き15および通気孔14を介して空気が出入りでき
る。従って、徳利81の底面82が袴1の底部12の上
面16に吸着してしまうことを防止できるので、樹脂製
の軽い袴1でも、徳利81を上方に持ち上げたときに、
袴1が一緒に持ち上がってしまうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、徳利やビール瓶等
の袴、茶托、碗、徳利、瓶および碗の蓋に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】飲食店等では、徳利やビール瓶等を客に
出す際に、徳利やビール瓶等に袴を付ける場合がある。
また、湯飲み茶碗等は、茶托に載せられて客に出される
ことがある。
【0003】このような袴や茶托は木材で製作されてお
り、その木目を生かした日本の伝統的な外観とされてい
ることが多い。また、木製でなくても、重さや硬さが木
材に近い樹脂等を用いて形成し、これに木目調の塗装や
漆塗りに似た塗装を施したものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、徳利や茶碗等
の外面に付着した水滴等が垂れて、徳利や茶碗の底面に
付着すると、その水分により、袴等の底部に接した徳利
等の底面の外周縁と、袴等の底部との間の微少な隙間が
密閉され、徳利や茶碗の底面が袴や茶托の底部に吸着す
るという現象がおこる。
【0005】この現象が起こると、木製や樹脂製の袴や
茶托では重さが軽いので、徳利や茶碗等を持ち上げたと
きに、袴や茶托も一緒に持ち上がってしまうという問題
がある。
【0006】このような容器や食器の吸着現象は、徳利
等と袴との間や、茶碗と茶托との間に限らず発生する。
【0007】例えば、吸い物等の汁が盛られた碗に蓋を
被せたままである程度時間が経つと、碗に盛られた汁等
の湯気によって碗と蓋の外周縁の接触部分に水滴が付着
して、碗と蓋との間の隙間が密閉される。しかる後に碗
の内部の汁等が冷めると、蓋が碗に強い力で吸着してし
まう。
【0008】本発明の課題は、以上の問題に鑑みて、吸
着現象が起こらない袴、茶托、碗、徳利、瓶および碗の
蓋を提案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、徳利やビール瓶等の袴であって、徳利や
ビール瓶等が載せられる底部に通気孔が形成されている
ことを特徴としている。
【0010】本発明では、袴の底部に通気孔が形成され
ているので、徳利等の底面に付着した水分によって徳利
等の底面の外周部が袴の底部に密着しても、その内側の
袴の底部の上面と徳利等の底面との間に空気を取り入れ
ることができる。従って、徳利等の底面が袴の底部に吸
着してしまうことを防止できるので、木製や樹脂製の軽
い袴でも、徳利等を持ち上げたときに、袴が一緒に持ち
上がってしまうことがない。
【0011】また、前記底部の下面に形成された高台
に、当該高台で囲まれた内側とその外側とを連通させる
切欠きを形成することが望ましい。この切欠きにより、
高台の内側が密閉されることを防止できるので、通気孔
によって高台の内側と連通した徳利等の底面と袴の底部
との間が実質的に密閉されてしまうことを防止できる。
【0012】さらに、前記底部の上面に、前記通気孔の
形成部分が頂点となるように上方に突出した突部を形成
すれば、袴の底部の上面に付着した水滴等の液体は、突
部の斜面に沿って突部の外周側に流れ落ちる。従って、
突部の頂点に形成された通気孔には液体が集まらないの
で、通気孔が液体で塞がれてしまうことを防止できる。
【0013】本発明は、徳利やビール瓶等の袴であっ
て、徳利やビール瓶等が載せられる底部の上面の複数箇
所に徳利やビール瓶等の底面を受ける突起が形成されて
いることを特徴としている。
【0014】本発明では、突起の分だけ、徳利等の底面
が袴の底部の上面から浮く。また、袴の底部と徳利等の
底面との間の隙間には、突起同士の間の隙間から空気が
出入りできる。従って、徳利等の底面が袴の底部に吸着
してしまうことを防止できるので、木製や樹脂製の軽い
袴でも、徳利等を持ち上げたときに袴が一緒に持ち上が
ってしまうことがない。
【0015】本発明の茶托は、茶碗等が載せられる底部
に通気孔が形成されていることを特徴としている。
【0016】本発明では、茶托の底部に通気孔が形成さ
れているので、茶碗等の底面に付着した水分によって茶
碗等の底面の外周部が茶托の底部に密着しても、その内
側の茶碗等の底面と茶托の底部との間に空気を取り入れ
ることができる。従って、茶碗等が茶托の底部に吸着し
てしまうことを防止できるので、木製や樹脂製の軽い茶
托でも、茶碗等を持ち上げたときに茶托が一緒に持ち上
がってしまうことがない。
【0017】また、前記底部の下面に形成された高台
に、当該高台で囲まれた内側とその外側とを連通させる
切欠きを形成すれば、高台の内側が密閉されることを防
止できる。従って、通気孔によって高台の内側と連通し
た茶碗等の底面と茶托の底部との間が実質的に密閉され
てしまうことを防止できる。
【0018】この場合にも、前記底部の上面に、前記通
気孔の形成部分が頂点となるように上方に突出した突部
を形成すれば、底部の上面に付着した水滴等の液体が通
気孔の側に集まることを防止できるので、液体によって
通気孔が塞がれてしまうことを防止できる。
【0019】本発明の碗は、高台に、当該高台で囲まれ
た内側とその外側とを連通させる切欠きが形成されてい
ることを特徴としている。
【0020】本発明では、高台に切欠が形成されている
ので、碗を茶托等に載せたときに形成される碗の底面、
碗の高台および茶托の上面の間の空間に空気を取り入れ
ることができる。従って、碗が茶托等に吸着することを
防止できるので、木製や樹脂製の軽い茶托等でも、碗を
持ち上げたときに茶托等が一緒に持ち上がってしまうこ
とを防止できる。
【0021】また、徳利および瓶の高台(本明細書にお
いて、高台とは、茶碗や皿などの底部から段差をもって
突出したものに限らず、ビール瓶の底部の外周部のよう
に、その内側から湾曲しながら僅かに下方に突出してい
る部分も含むものとする。)に、当該高台で囲まれた内
側とその外側とを連通させる切欠きを形成した場合にも
同様に、徳利やビール瓶を持ち上げたときに袴等が一緒
に持ち上がってしまうことを防止できる。
【0022】本発明は、汁等が盛られる碗に被せられる
蓋において、通気部が形成されていることを特徴として
いる。
【0023】本発明の蓋には通気部が形成されているの
で、碗と蓋との接触部分が密閉されても、碗と蓋によっ
て囲まれた空間内には、通気部を介して空気が出入りす
る。従って、蓋が碗に吸着することを防止できる。
【0024】例えば、前記通気部は貫通孔とすることが
できる。
【0025】一般に、当該蓋の下面は、その中央部が外
周縁よりも上方に凹んだ形状をしている。従って、前記
貫通孔は、当該蓋の外周縁付近に形成すれば、碗に盛ら
れた汁等の湯気が貫通孔から逃げにくくなる。従って、
碗に盛られた汁等が冷めにくい。
【0026】また、前記通気部を、碗に接触する外周縁
に形成した切り欠きとすることもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の袴、茶托、碗、徳利および瓶を説明する。
【0028】(袴の実施の形態1)図1(A)は本発明
を適用した袴1を上方からみた様子を示す斜視図、図1
(B)は図1(A)に示す袴1を下方から見た様子を示
す斜視図である。図1(A)、(B)に示すように、袴
1は、樹脂に漆調の塗装が施されたものであり、円筒状
の側板11と、側板11の下側を塞ぐ円板状の底部12
と、底部12の下面の外周縁に沿って下方に突出した高
台13とから構成されている。
【0029】本例では、底部12の中央に通気孔14が
形成されている。また、高台13には、高台13の内側
とその外側とを連通させる切欠き15が3箇所に形成さ
れている。
【0030】図2に袴1の使用状態を示すように、本例
の袴1は底部12に通気孔14を備えているので、徳利
81の底面82の外周部が水滴等により袴1の底部12
の上面16に密着していても、徳利81の底面82と袴
1の底部12の上面16との間の隙間は密閉されない。
しかも、高台13には切欠き15が形成されているの
で、通気孔12によって徳利81の底面82と袴1の底
部12の上面16との間の隙間と繋がっている高台13
の内側の空間も密閉されない。従って、徳利81の底面
82と袴1の底部12の上面16との間の隙間が実質的
に密閉されることもない。
【0031】すなわち、袴1の底部12の上面16と徳
利81の底面82との間の隙間には、切欠き15および
通気孔14を介して空気が出入りできる。従って、徳利
81の底面82が袴1の底部12の上面16に吸着して
しまうことを防止できるので、樹脂製の軽い袴1でも、
徳利81を上方に持ち上げたときに、袴1が一緒に持ち
上がってしまうことがない。
【0032】なお、通気孔14は複数箇所に形成しても
よい。また、切欠き15は3箇所に限らない。さらに、
本例では徳利81の袴1について説明したが、本発明
は、ビール瓶等の袴についても適用できることは勿論で
ある。
【0033】図3は、図1および図2に示す袴の変形例
を示す断面図である。図3に示すように、袴1Aは、底
部12の上面16に、通気孔14が形成された部分が頂
点となるように上方に突出した突部17を備えている。
従って、徳利81から垂れる等の理由によって底部12
の上面16に付着した水滴等の液体は、突部17の傾斜
に沿って突部17の外周側に流れる。このため、突部1
7の頂点に形成された通気孔14には液体が集まらない
ので、通気孔14が液体によって塞がれてしまうことを
防止できる。
【0034】(袴の実施の形態2)図4は、本発明を適
用した袴2を上方からみた様子を示す斜視図である。図
4に示すように、袴2は、木材によって形成されたもの
であり、円筒状の側板21と、側板21の下側を塞ぐ円
板状の底部22を備えている。
【0035】本例では、底部22の上面24のうち、外
周縁に沿った等間隔の3箇所に突起23が形成されてい
る。3箇所の突起23の上面は互いに同じ高さ位置にあ
り、それぞれ底部22の外周縁から中心に向けて先窄ま
りとなるように延びている。
【0036】従って、図4に想像線で、また、図5に断
面図で使用状態を示すように、袴2の底部22の上にビ
ール瓶83を載せると、3箇所の突起23がビール瓶8
3の底面84を受けるので、ビール瓶83の底面84は
袴2の底部22の上面24から浮いた状態となる。この
ビール瓶83の底面84と袴2の底部22の上面24と
の間の隙間には、3箇所の突起23同士の間の隙間を介
して空気が出入りできる。このため、ビール瓶83の底
面84と袴2の底部22の上面24との間の隙間は密閉
されないので、ビール瓶83の底面84が袴2の底部2
2の上面24に吸着してしまうことを防止できる。従っ
て、木製の軽い袴2でも、ビール瓶83を上方に持ち上
げたときに、袴2が一緒に持ち上がってしまうことがな
い。
【0037】なお、突起23は、ビール瓶83の底面8
4を受けることができれば、3箇所に限らない。また、
本例では徳利83の袴2について説明したが、本発明
は、徳利等の袴についても適用できることは勿論であ
る。
【0038】(茶托の実施の形態)図6(A)は本発明
の茶托を上方からみた様子を示す斜視図、図6(B)は
図6(A)に示す茶托を下方からみた様子を示す斜視図
である。図6(A)、(B)に示すように、茶托3は、
樹脂に木目調の塗装が施されたものであり、中央から外
周縁に向けて反り上がるように曲面のついた円板状をし
ている。その中央は、上面が平坦な円形状の底部31と
なっており、この底部31の上面に茶碗が載せられる。
また、底部31の下面の外周縁33は、丸みを帯びた状
態で下方に向けて僅かに突出した高台33となってい
る。本例では、底部31の中央に通気孔34が形成され
ている。また、高台33には、高台33の内側とその外
側とを連通させる切欠き35が3箇所に形成されてい
る。
【0039】従って、図7に茶托3の使用状態を示すよ
うに、茶托3の底部31の上面32に茶碗85を載せた
ときに、茶碗85の底面86と、茶碗85の高台87
と、茶托3の底部31の上面32との間にできる空間に
は、切欠き35および通気孔34を介して空気が出入り
できる。このため、茶碗85の高台87が、水滴等によ
り、茶托3の底部31の上面32に密着していても、茶
碗85の高台87が茶托3の底部31の上面32に吸着
してしまうことがない。従って、樹脂製の軽い茶托3で
も、茶碗85を上方に持ち上げたときに、茶托3が一緒
に持ち上がってしまうことがない。
【0040】なお、通気孔34は複数箇所に形成しても
よい。また、切欠き35は3箇所に限らない。
【0041】また、図3を用いて説明した袴1Aの突部
17と同様に、底部31の上面32に、通気孔34の形
成部分が頂点となるように上方に突出した突部(図示せ
ず)を形成してもよい。
【0042】(碗の実施の形態)図8(A)は本発明を
適用した碗を上方からみた様子を示す斜視図、図8
(B)は図8(A)に示す碗を下方からみた様子を示す
斜視図である。図8(A)、(B)に示すように、碗4
は、円筒状の側板41と、側板11の下側を塞ぐ円板状
の底部42と、底部42の下面の外周縁に沿って下方に
突出した高台43とから構成されている。
【0043】本例では、高台43の3箇所に切り欠き4
4が形成されている。この切欠き44は、高台43の内
側とその外側とを連通させている。
【0044】従って、図9に示すように、碗4を通常の
茶托88に載せたときに、碗4の底部42の下面と、高
台43と、茶托88の上面89との間にできる空間に
は、切欠き44を介して空気が出入りできる。このた
め、碗4の高台43が水滴等により茶托88の上面89
に密着していても、碗4の高台43が茶托88の上面8
9に吸着してしまうことがない。従って、木製や樹脂製
の軽い茶托88でも、碗4を持ち上げたときに、茶托8
8が一緒に持ち上がってしまうことがない。
【0045】なお、切欠き44は3箇所に限らない。
【0046】また、徳利やビール瓶の高台に、高台で囲
まれた内側とその外側とを連通させる切欠きを形成して
もよい。この徳利やビール瓶も碗4と同様に、持ち上げ
たときに袴等が一緒に持ち上がってしまうことを防止で
きる。
【0047】(碗の蓋の実施の形態)図10は本発明を
適用した碗の蓋を示す斜視図である。この図に示すよう
に、本例の蓋5は、吸い物等の汁が盛られる碗6に被せ
られるものであって、中央部が外周縁よりも上方に盛り
上がった半球円板状をしている。従って、蓋5の下面5
1は、外周縁52よりも中央部が上方に凹んだ形状をし
ている。また、この蓋5の中央部の上面には、蓋5を碗
6に被せる際、または蓋5を碗6から取り外す際に用い
られる円筒状の取っ手53が形成されている。
【0048】本例の蓋5の外周縁付近には、蓋5を上下
に貫通する円形状の貫通孔54(通気部)が形成されて
いる。
【0049】一方、碗6の上縁61の内周面には環状の
段差部分62が形成されており、この段差部分62に対
して蓋5の外周縁52が載せられる。
【0050】図11に示すように、汁63が盛られた碗
6に蓋5を被せたままで、ある程度の時間が経つと、碗
6に盛られた汁9の湯気により、蓋5の外周縁52と、
この外周縁52が載せられる碗6の段差部分62との間
に水滴が付着する。この結果、蓋5の外周縁52と、碗
6の段差部分62との間の隙間が密閉される。
【0051】しかるに本例では、蓋5に貫通孔54が形
成されているので、蓋5の外周縁52と碗6の段差部分
62とが密着しても、碗6と蓋5によって囲まれた空間
内には、貫通孔54を介して空気が出入りする。従っ
て、碗6に蓋5を被せたままで時間が経っても、蓋5が
碗6に吸着することはない。
【0052】また、蓋5の下面5は、その中央部が外周
縁52よりも上方に凹んだ形状をしているので、碗6に
盛られた汁63の湯気は、蓋5の下面51の中央側に集
まる。一方、貫通孔54は蓋5の外周縁付近に形成され
ているので、碗6に盛られた汁63の湯気は貫通孔54
から逃げにくい。従って、碗6に盛られた汁63が冷め
にくい。
【0053】なお、貫通孔54の形状は円形に限らず、
例えば、四角形等の多角形でもよい。また、貫通孔54
の位置は蓋5の外周縁付近に限らず、蓋5の中央でもよ
い。さらに、貫通孔54を複数形成してもよい。
【0054】また、上記の例では、蓋5に貫通孔54を
形成することによって蓋5の吸着を防止しているが、貫
通孔54とは異なる形態の通気部を形成してもよい。
【0055】例えば、図12に示す蓋5Aには、通気部
として蓋5の外周縁52に対して等間隔に3つの切り欠
き55〜57が形成されている。各切り欠き55〜57
は蓋5の外周縁52から僅かに内側に後退した状態で外
周縁52に沿って延びる円弧状に形成されている。この
場合には、碗6と蓋5によって囲まれた空間内に切り欠
き55〜57を介して空気が出入りするので、蓋5が碗
6に吸着することを防止できる。
【0056】この場合には、切り欠き55〜57の形状
は円弧状に限らず、例えば、くさび状や半円状に切り欠
いたものでもよい。また、切り欠きは3箇所に限らず、
1または2箇所、或いは4箇所以上に形成してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の袴は、徳
利やビール瓶等が載せられる底部に通気孔を備えている
ので、徳利等の底面と袴の底部との間に外部の空気を取
り入れることができる。従って、徳利等の底面が袴の底
部に吸着してしまうことを防止できるので、木製や樹脂
製の軽い袴でも、徳利等を持ち上げたときに、袴が一緒
に持ち上がってしまうことがない。
【0058】また、本発明の袴は、底部の上面に徳利や
ビール瓶等の底面を受ける突起を複数箇所に備えている
ので、突起の分だけ、袴の底部の上面から徳利やビール
瓶等の底面は浮いている。また、袴の底部の上面と徳利
等の底面との間の隙間には、突起同士の隙間から空気が
出入りできる。従って、徳利等の底面が底部に吸着して
しまうことを防止できるので、木製や樹脂製の軽い袴で
も、徳利等を持ち上げたときに袴が一緒に持ち上がって
しまうことがない。
【0059】本発明の茶托は、茶碗等が載せられる底部
に通気孔を備えているので、茶碗等の底面と茶托の底部
との間に外部の空気を取り入れることができる。従っ
て、茶碗等が底部に吸着してしまうことを防止できるの
で、木製や樹脂製の軽い茶托でも、茶碗等を持ち上げた
ときに、茶托が一緒に持ち上がってしまうことがない。
【0060】本発明の碗、徳利または瓶は、高台に、そ
の内側と外側とを連通する切欠きを備えているので、碗
等の高台の内側と茶托や袴等の上面との間の空間に外部
の空気を取り入れることができる。従って、碗等が茶托
等の上面に吸着してしまうことを防止できるので、木製
や樹脂製の軽い茶托等でも、碗等を持ち上げたときに、
茶托等が一緒に持ち上がってしまうことがない。
【0061】本発明の碗の蓋には通気部が形成されてい
るので、碗と蓋によって囲まれた空間内には、通気部を
介して空気が出入りする。従って、蓋が碗に吸着するこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明を適用した袴を上方からみた様
子を示す斜視図、(B)は(A)に示す袴を下方からみ
た様子を示す斜視図である。
【図2】図1に示す袴の使用状態を示す説明図である。
【図3】図1に示す袴の変形例を示す説明図である。
【図4】本発明を適用した袴を上方からみた様子を示す
斜視図である。
【図5】図4に示す袴の使用状態を示す説明図である。
【図6】(A)は本発明を適用した茶托を上方からみた
様子を示す斜視図、(B)は(A)に示す茶托を下方か
らみた様子を示す斜視図である。
【図7】図6に示す茶托の使用状態を示す説明図であ
る。
【図8】(A)は本発明を適用した碗を上方からみた様
子を示す斜視図、(B)は(A)に示す碗を下方からみ
た様子を示す斜視図である。
【図9】図8に示す碗の使用状態を示す説明図である。
【図10】本発明を適用した碗の蓋を示す斜視図であ
る。
【図11】図10に示す蓋を碗に被せた様子を示す説明
図である。
【図12】本発明を適用した碗の蓋の変形例を示す平面
図である。
【符号の説明】 1、1A、2 袴 12、22 袴の底部 13 袴の高台 14 袴の通気孔 15 袴の切欠き 17 袴の突部 23 袴の突起 3 茶托 31 茶托の底部 33 茶托の高台 34 茶托の通気孔 35 茶托の切欠き 4 碗 43 碗の高台 44 碗の切欠き 5、5A 碗の蓋 51 蓋の下面 52 蓋の外周縁 54 貫通孔(通気部) 55〜57 切り欠き(通気部)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 徳利やビール瓶等の袴であって、徳利や
    ビール瓶等が載せられる底部に通気孔が形成されている
    ことを特徴とする袴。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記底部の下面に形成された高台には、当該高台で囲ま
    れた内側とその外側とを連通させる切欠きが形成されて
    いることを特徴とする袴。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記底部の上面には、前記通気孔の形成部分が頂点とな
    るように上方に突出した突部が形成されていることを特
    徴とする袴。
  4. 【請求項4】 徳利やビール瓶等の袴であって、徳利や
    ビール瓶等が載せられる底部の上面の複数箇所に徳利や
    ビール瓶等の底面を受ける突起が形成されていることを
    特徴とする袴。
  5. 【請求項5】 茶碗等が載せられる底部に通気孔が形成
    されていることを特徴とする茶托。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記底部の下面に形成された高台には、当該高台で囲ま
    れた内側とその外側とを連通させる切欠きが形成されて
    いることを特徴とする茶托。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、 前記底部の上面には、前記通気孔の形成部分が頂点とな
    るように上方に突出した突部が形成されていることを特
    徴とする茶托。
  8. 【請求項8】 高台に、当該高台で囲まれた内側とその
    外側とを連通させる切欠きが形成されていることを特徴
    とする碗。
  9. 【請求項9】 高台に、当該高台で囲まれた内側とその
    外側とを連通させる切欠きが形成されていることを特徴
    とする徳利。
  10. 【請求項10】 高台に、当該高台で囲まれた内側とそ
    の外側とを連通させる切欠きが形成されていることを特
    徴とする瓶。
  11. 【請求項11】 汁等が盛られる碗に被せられる蓋にお
    いて、通気部が形成されていることを特徴とする碗の
    蓋。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記通気部は貫
    通孔であることを特徴とする碗の蓋。
  13. 【請求項13】 請求項12において、当該蓋の下面
    は、その中央部が外周縁よりも上方に凹んだ形状をして
    おり、前記貫通孔は、当該蓋の外周縁付近に形成されて
    いることを特徴とする碗の蓋。
  14. 【請求項14】 請求項11において、前記通気部は、
    碗に接触する外周縁に形成した切り欠きであることを特
    徴とする碗の蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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