JP2000139658A - ランチョンマット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 箸置き機能を備えたランチョンマットを提供
する。 【解決手段】 ペーパーシート（シート材）２の少なく
とも一箇所に切り込み３を入れ、折り起こすと立体的な
箸置きとなる起立可能片４を形成してある。即ち、この
起立可能片４は、折り起こし縁部５を基準として折り起
こした後、切り込み６の端部１０を基準として略直角に
折り曲げる。これにより、起立可能片４は、箸１１の先
端を指示する箸置き起立部分４ａと、この箸置き起立部
分４ａが箸１１の重みで倒れるのを防止する補強用起立
部分４ｂとに分けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ペーパーシート
やプラスチックシート等のシート材で形成されたランチ
ョンマットに関し、特に、和食に適したランチョンマッ
トに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ランチョンマットは、食事を提
供するレストランや割烹料理の店等においてテーブルや
カウンター上に敷かれるものである。そして、このよう
なランチョンマットには、使い捨てができるように再生
可能なペーパーシートで形成され、ペーパーシート表面
に店独自のデザイン等を施して使用されているものがあ
る。そして、この種のランチョンマットのうちで和食に
使用されるものは、箸の先端やランチョンマット自体が
汚れないようにするため、箸置きと共に使用されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、お客さ
んの数の多いレストラン等においては、多数の箸置きを
清掃して保管しなければならず、箸置きの管理が大変で
あり、又、テーブルのセッティングに手間が掛かってい
る。

【０００４】そこで、本発明は、箸置きが不要となる箸
置き機能を備えたランチョンマットを提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、シー
ト材の少なくとも一箇所に切り込みを入れ、折り起こす
と立体的な箸置きとなる起立可能片を形成してなること
を特徴とするランチョンマットに関するものである。

【０００６】このような構成の本発明によれば、シート
材に形成された起立可能片を折り起こすことにより、起
立可能片がシート材の表面上に立体的に起立し、この起
立した起立可能片が箸の先端を支える。したがって、別
途箸置きを用意する必要がなくなる。尚、ここで、シー
ト材とは、ペーパーシート，プラスチックシート，硬化
処理を施した布製シート等のシート状の部材を含むもの
である。又、ランチョンマットとは、テーブル上に敷か
れるテーブルクロスの代用品であるシート材である。更
に、本発明において、箸置きとなる起立可能片とは、箸
はもちろんのこと、スプーン，フォーク，ナイフ等を置
くことができ、スプーン置き等としても機能する。

【０００７】又、前記起立可能片の折り起こされた際に
上縁となる部分には、箸置き部となる凹み部を形成して
ある。

【０００８】このような構成によれば、箸の先端が起立
可能片の凹み部に捕捉されるため、箸の先端が箸置きと
しての起立可能片から転げ落ちるのを防止できる。

【０００９】又、前記起立可能片が、折り起こされると
箸置きになる箸置き起立部分と、この箸置き起立部分か
ら折り曲げられて起立し、前記箸置き起立部分の倒れを
防止する補強用起立部分と、を備えている。

【００１０】このような構成によれば、箸置き起立部分
が補強用起立部分によって補強されるため、箸置き起立
部分に箸が乗せられても、箸置き起立部分が箸の重さで
倒れるのを防止することが可能になる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。

【００１２】［第１の実施の形態］図１は、本発明の実
施の形態を示すランチョンマット１の平面図である。こ
の図に示すように、ランチョンマット１は、方形状のペ
ーパーシート（シート材）２の下方左端部に切り込み３
が入れられ、略方形状の起立可能片４が形成されてい
る。ここで、起立可能片４の折り起こし縁部５は、その
一方の端部から所定寸法だけ切り込み６が入れられてい
る。即ち、略逆コ字状の切り込み７がペーパーシート２
に入れられると共に、この略逆コ字状の切り込み７の端
部８から上方へ向かって所定寸法だけ延びる切り込み６
がペーパーシート２に入れられている。

【００１３】図２（ａ）〜図２（ｃ）は、起立可能片４
の折り起こし状態を順に示すランチョンマット１の要部
斜視図である。先ず、図２（ａ）の折り起こし縁部（図
１参照）５を基準として起立可能片４を図２（ｂ）に示
す状態まで折り起こす。次いで、図２（ｂ）の状態の起
立可能片４を切り込み６の端部１０を基準にして折り曲
げる。尚、この際、起立可能片４は、図２（ｃ）に示す
ように、図中左側へ約直角に折り曲げ、略逆Ｌ字状の立
体（起立壁）を構成するようになっている。これは、起
立可能片４に箸１１の先端を置いた場合、起立可能片４
が箸１１の重さで図２（ｃ）中反時計回り方向へ倒れよ
うとするのを防止するためである。

【００１４】図２（ｃ）に示すように起立可能片４を折
り曲げることにより、起立可能片４が、箸１１の先端を
支持する箸置き起立部分４ａと、この箸置き起立部分４
ａの倒れを防止する補強用起立部分４ｂとに分かれる。
ここで、箸置き起立部分４ａの上端縁４ｃに箸１１の先
端が置かれると、この箸置き起立部分４ａに図２（ｃ）
の反時計回り方向の回転モーメントが作用するが、補強
用起立部分４ｂが踏ん張って箸置き起立部分４ａの倒れ
を防止する。

【００１５】以上のように構成された本実施の形態によ
れば、ペーパーシート２に形成された起立可能片４を折
り起こすことにより、起立可能片４がペーパーシート２
面上に立体的に起立し、この起立した起立可能片４が箸
１１の先端を支える。したがって、本実施の形態によれ
ば、別途箸置きを用意する必要がなくなる。

【００１６】尚、本実施の形態は、起立可能片４を方形
状に形成する態様を示したが、起立可能片４を動物の形
状等に象ることにより、視覚的印象を向上させることが
できる。

【００１７】又、本実施の形態は、図２（ｃ）のよう
に、起立可能片４を箸置き起立部分４ａと補強用起立部
分４ｂとの折り分ける態様を示したが、これに限られな
い。即ち、ペーパーシート２の厚みが比較的厚く、ペー
パーシート２の剛性が比較的高い場合には、図２（ｂ）
に示すように、起立可能片４を折り起こすだけで、起立
可能片４を箸置きとして使用することができる。

【００１８】［第２の実施の形態］図３は、本発明の第
２の実施の形態を示すランチョンマット１の要部斜視図
である。この図に示すように、本実施の形態に係るラン
チョンマット１は、箸置き起立部分４ａの上端縁４ｃ
に、箸置き部となる凹み部１２が形成されている。

【００１９】このような構成の本実施の形態は、箸置き
起立部分４ａの凹み部１２に箸１１の先端が置かれる
と、箸１１の先端を凹み部１２に捕捉することができる
ため、箸１１の先端が箸置き起立部分４ａから転がり落
ちるのを防止することができる。

【００２０】［第３の実施の形態］図４〜図５は、本発
明の第３の実施の形態を示すランチョンマット１の要部
斜視図である。

【００２１】図４に示すランチョンマット１は、方形状
のペーパーシート２の左側下端部に逆コ字状の切り込み
１３が入れられ、方形状の起立可能片１４が形成されて
おり、この起立可能片１４に第１の折り曲げ指示線１５
と第２の折り曲げ指示線１６が所定の間隔をあけて２本
形成されている。

【００２２】ここで、図５に示すように、折り起こし縁
部１７を基準として起立可能片１４を折り起こし、次い
で第１の折り曲げ指示線１５から下方へ折り曲げて略三
角形状の立体を形成した後、第２の折り曲げ指示線１６
から先端側をペーパーシート２の平面に沿って延びるよ
うに折り曲げる。このようにすれば、略三角形状の立体
部分１８が箸置きとして機能し、前記第１の実施の形態
と同様の効果を得ることができる。

【００２３】尚、以上の実施の形態において、箸置きと
して機能する起立可能片を折り起こし、その折り起こし
た起立可能片にスプーン，フォーク，ナイフ等を置くこ
とができ、起立可能片がスプーン置き等としても機能す
る。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、本発明は、シート材に切
り込みを入れて起立可能片を形成し、この起立可能片を
折り起こすことにより、立体的な箸置きを形成すること
ができるため、従来使用していたような箸置きを別途用
意する必要がなくなり、箸置きの清掃・保管が不要とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示すランチョンマ
ットの平面図である。

【図２】同ランチョンマットの使用状態を示す要部斜視
図である。図２（ａ）は起立可能片を折り起こす前の状
態を示す要部斜視図、図２（ｂ）は起立可能片を折り起
こした状態を示す要部斜視図、図２（ｃ）は起立可能片
を折り起こした後さらに一部を折り曲げた状態を示す要
部斜視図である。

【図３】本発明の第２の実施の形態に係るランチョンマ
ットの要部斜視図である。

【図４】本発明の第３の実施の形態に係るランチョンマ
ットの要部平面図である。

【図５】同ランチョンマットの使用状態を示す要部斜視
図である。

【符号の説明】

１……ランチョンマット、２……ペーパーシート（シー
ト材）、３，６，７，１３……切り込み、４，１４……
起立可能片、４ａ……箸置き起立部分、４ｂ……補強用
起立部分、１２……凹み部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート材の少なくとも一箇所に切り込み
   を入れ、折り起こすと立体的な箸置きとなる起立可能片
   を形成してなることを特徴とするランチョンマット。
2. 【請求項２】 前記起立可能片の折り起こされた際に上
   縁となる部分には、箸置き部となる凹み部を形成したこ
   とを特徴とする請求項１記載のランチョンマット。
3. 【請求項３】 前記起立可能片が、折り起こされると箸
   置きになる箸置き起立部分と、この箸置き起立部分から
   折り曲げられて起立し、前記箸置き起立部分の倒れを防
   止する補強用起立部分と、を備えたことを特徴とする請
   求項１記載のランチョンマット。