JP2000139520A - フアスナ装置 - Google Patents

フアスナ装置

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JP2000139520A
JP2000139520A JP11319559A JP31955999A JP2000139520A JP 2000139520 A JP2000139520 A JP 2000139520A JP 11319559 A JP11319559 A JP 11319559A JP 31955999 A JP31955999 A JP 31955999A JP 2000139520 A JP2000139520 A JP 2000139520A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 おむつ等の吸収製品用の、2つの物品または
1つの物品の2部分を相互に締結する機械的結合テープ
から成るフアスナ装置。 【解決手段】 機械的結合テープは第一物品または一物
品の第一部分を固定するための第一部、および二部構成
の機械的フアスナの第一フアスナ部材を有する第二部を
有する締結テープを備える。機械的結合テープは第二物
品または一物品の二部分上に固定される第一面、および
二部構成の機械的フアスナの第二フアスナ部材を備えた
第二面を有するターゲットテープを含む。第一および第
二部材は相互に対して機械的に係合離脱する。ターゲッ
トテープの第二面は第一端部を有し、そこで第一部材は
第二部材と係合せず、ターゲットテープの第二面の第一
端部は、第一および第二部材が機械的に係合するとき
に、締結テープの第一部材から遠方に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二物品または物品の
二部を結合するための機械的結合テープを有するフアス
ナ装置に関する。特に、本発明は使い捨てナプキンまた
は使い捨て衣服等の吸収製品のフアスナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】使い捨ておむつ用として種々のフアスナ
装置が既知であり、おむつを着用者の身体上に位置決め
するときに、それらのフアスナ装置は概ねおむつの前後
ウエスト部を締結するための接着タブを有する。一般的
に、それらの接着タブはおむつの少なくとも後ウエスト
部へしっかりと取付けられ、かつ締結テープの接着面は
前ウエスト部の表面へ接合されることにより両者が結合
しておむつを着用者の身体へフイットさせる。
【0003】GB−A−2257895において、テー
プタブにより後ウエスト部が前ウエスト部へ締結される
おむつが記載されている。このタブはおむつの後ウエス
ト部へ堅く接合される第一部、および前ウエスト部の表
面へ締結できる第二部を含む。第一部は後ウエスト部の
対向面へ接合される接着面を有する2つの細片テープで
構成される。テープタブの第二部は前ウエスト部の二端
部から外方へ突出し、そのテープへ結合されたフック材
を有する。このフック材は先端部で折り返されてフィン
ガリフト(fingerlift) 部を形成している。このおむつ
は不使用保存位置において内方へ折畳まれるテープタブ
を具備する。おむつ使用時に、その細片は前ウエスト部
へ付設され、ループ材による面を有するターゲットテー
プ(target tape)がフック材に対するターゲット領域を
有するように構成されている。そのようにして、フック
とループとの結合がなされ、数回にわたる開放および閉
鎖が行われ、その強度はベビーパダー、水または油によ
り維持できないものである。いくつかの形態において、
大きいターゲットパッチ(patches)が前ウエスト部の表
面に付設されてフアスナ装置の調節を可能にしている。
調節はこの形態の重要な特徴であるが、大きなターゲッ
トパッチの使用は大量のループ布帛材料を必要とし、こ
れは使い捨ておむつを高価なものにする。
【0004】大きなターゲット領域を維持しかつ従って
調節を可能にしながらループ材料の使用量を最小限にす
るために、GB−A−2257895の他の形態は一面
上にループ材を有するターゲットパッチを含み、この面
は裏面上に感圧接着剤(PSA)層を含み、それにより
前ウエスト部上へ選択的に設置、接合できるようにして
いる。保存位置において、ターゲットパッチはフック−
ループ結合により締結細片へ連結される。おむつが使用
されるときには、ターゲットパッチはその接着層により
前ウエストバンドへ締結される。かかる結合はターゲッ
トパッチと締結細片間におけるフック−ループ結合を分
離することにより再開放できる。ターゲットパッチの感
圧接着剤はそのウエスト部の表面へ強力に接着し、それ
によりフック−ループ結合は前ウエスト部の表面からタ
ーゲットパッチを持ち上げる以外の方法により分離す
る。かかる結合は締結細片のフック面をターゲットパッ
チのループ面へ締結することにより再締結または再調節
できる。良好な結合を得るために、フックおよびループ
面は重合する必要がある。
【0005】実施において、締結細片のターゲットパッ
チからの分離は問題がある。締結細片のフィンガリフト
部が前ウエスト部面から剥離するときに、強力なPSA
層により前ウエスト部へ接着したターゲットパッチは、
しばしば上昇する。これは前ウエスト部面からのターゲ
ットパッチの分離に通じるか、またはPSA層の強力接
合によりウエスト材の破損に通じる。
【0006】おむつのフアスナ装置は繰り返し再開放お
よび再閉鎖できて着用者の状態またはおむつの取替えが
必要か否かをチエックできるものであることが望まし
い。更に、1つの保持位置で締結できるだけでなく調節
可能であって着用者の身体上へおむつをしっかり固定で
きるものであることが望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、既知機械的フアスナ装置を改良し、特に開放および
再閉鎖操作が吸収製品を損傷する危険なくより容易に実
行できるフアスナ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1の
機械的結合テープにより解決される。また好適形態は従
属請求項に記載されている。即ち、本発明によるフアス
ナ装置は、使い捨ておむつ等の吸収製品用の、二物品ま
たは一物品の二部を相互に対して締結するための機械的
結合テープから成り、かつ第一物品または一物品の第一
部へ固定できる第一部、ならびに二部材構成のフアスナ
機構の第一フアスナ部材を備えた第二部を有する締結テ
ープ、および前記第二物品または前記一物品の第二部上
に固定できる第一面、ならびに前記二部材構成フアスナ
機構の第二フアスナ部材を備えた第二面を有するターゲ
ットテープを含み、前記第一および第二フアスナ部材は
相互に対して機械的に係合しかつ機械的に離脱し、かつ
前記ターゲットテープの第二面は前記第一フアスナ部材
が前記第二フアスナ部材と係合しない第一端部を有し、
前記ターゲットテープの第二面の第一端部は、前記第一
および第二フアスナ部材が機械的に係合するときに前記
締結テープの第一部から遠位になる構成であることを特
徴とする。
【0009】好適形態において、前記第二フアスナ部材
は前記ターゲットテープの前記第二面の第一端部へ延在
し、かつ前記第一端部において前記第二フアスナ部材へ
接合された接着面を有するカバーテープにより被覆され
ている。好適形態において、前記第一および第二フアス
ナ部材が機械的に係合するときに、前記締結テープの前
記第一部から遠方のターゲットテープの前記第一面の端
領域は前記第二物品または前記一物品の第二部への固定
が阻止され、前記ターゲットテープの前記第二面の第一
端部は前記ターゲットテープの前記第一面の前記端領域
よりも広い。
【0010】好適形態において、前記カバーテープは前
記第二面の第一端部から延在し、前記ターゲットテープ
の前記第一面の端領域はそこへ接合されてフィンガリフ
トを形成している。好適形態において、前記第一および
第二フアスナ部材は前記第一および第二フアスナ部材か
ら突出する機械的に係合自在かつ離脱自在の締結要素を
備え、かつ前記ターゲットテープの前記第一端部におけ
る前記第二フアスナ部材は要素締結から自由である。
【0011】好適形態において、前記締結テープは前記
第一フアスナ部材取付け接着面を有し、かつ前記第一部
から遠方の前記締結テープの第二部の端部は折り返され
てフィンガリフトを形成している。好適形態において、
前記締結テープから解放テープが延在し、前記解放テー
プは接着面および対向解放面を有し、前記締結テープは
接着面を有し、前記締結テープは前記解放テープと共に
Y形構造体を形成し、かつ前記解放テープと前記締結テ
ープの前記第一部は前記第一物品の両側または前記一物
品の第一部へ接合できる構成である。
【0012】好適形態において、前記ターゲットテープ
の前記第一面は前記解放テープの前記解放面へ取外し自
在に接合するための接着面を有する。好適形態におい
て、記前記解放テープおよび前記締結テープは1つの接
着面により連続するテープとして形成され、前記解放テ
ープの中間部は前記締結テープの前記第二部を形成し、
折り返されて前記Y形構造体を形成している。
【0013】本発明は更に前記フアスナ装置を構成する
機械的結合テープから成るロールテープを提供する。こ
のロールテープにおいて前記機械的結合テープはコアへ
コイル状に遊星巻きまたはレベル巻きされていることを
特徴とする。本発明は更に吸収物品を提供する。この吸
収物品は、人の体液を吸収するための吸収材による層、
ならびにその外面で前記吸収層を被覆する外層を含み、
前記吸収層ならびに外層から成る層組立体は対向する第
一ならびに第二端部、および前記層組立体の前記第一な
らびに第二端部を相互に対して連結して前記層組立体を
人体上に締結するための機械的閉鎖テープを有し、前記
機械的閉鎖テープは前記フアスナ装置を構成する機械的
結合テープから成り、前記締結テープの前記第一部は前
記層組立体の前記第一端部へ固定され、かつ前記ターゲ
ットテープは前記第二端部へ固定できる構成であること
を特徴とする。
【0014】以下に本発明の上記解決手段をより具体的
に説明する。本発明のフアスナ装置がおむつに使用され
る場合、前記締結テープの第一部はおむつの後ウエスト
部に接合されるのが好適である。前記二部材構成のフア
スナ機構はその第一および第二フアスナ部材が相互に対
して機械的に係合しかつ機械的に離脱するものであれ
ば、既知いずれのフアスナ機構であってよい。かかるフ
アスナ機構として、例えばスナップ式フアスナ等の当業
者に既知フアスナが使用できる。好適形態のフアスナ機
構は、ベビーパウダ、オイル等の身体保護用品により悪
影響を受けることなく数回の開放閉鎖を可能にするフッ
クとループで構成される。このタイプのフアスナは大量
生産されるので安価である。
【0015】前記二部材構成フアスナ機構の前記第二フ
アスナ部材は、例えば前記締結テープの前記第二部上に
設けられるフック構造体に対応するループ布帛で構成さ
れてよく、かつ前記ターゲットテープの前記第二面上に
設置される。前記ターゲットテープの前記第一面は前記
第二物品または前記一物品の第二部へ固定でき、好適に
は、おむつの前ウエスト部へ固定される。好適形態にお
いて、前記ターゲットテープの前記第一面は感圧接着剤
層によりおむつの前ウエスト部上に固定される。
【0016】前記ターゲットテープの前記第二面は前記
第二フアスナ部材から成り、かつ前記第一フアスナ部材
が前記第二フアスナ部材と係合しない第一端部を含む。
この第一端部は、前記締結テープが前記物品から突出、
即ち、一物品の二部もしくは二物品を連結するときに前
記締結テープの前記第一部から遠方の端部に配置され
る。本明細書において、「遠方の端部」または「遠位」
の用語は前記締結テープの第一部と第二部間を連結する
中間領域から遠ざかる第二セクションの自由端を意味す
る。好適には、前記ターゲットテープの自由先縁部を含
み、この自由先縁部は前記フアスナ機構を開放するとき
に人が摘もうとする前記締結テープの前記第二部側に対
面する。換言すれば、前記ターゲットテープの第一端部
は本フアスナ装置の使用者側に配置されかつ製造業者側
に対向配置される。
【0017】前記第一端部において、前記ターゲットテ
ープの第二面上の前記第二フアスナ部材は、前記締結テ
ープ上に設けられた前記第一フアスナ部材と係合しない
形態に構成される。フック−ループ結合の場合、前記二
部材は重合面でのみ係合する。即ち、ループ布帛面がフ
ック構造体と接触する。従って、その端部領域において
前記二フアスナ部材を機能させないいずれの手段も前記
フアスナ部材の係合阻止に使用できる。
【0018】前記第一端部を種々の手段によりフアスナ
要素の存在しない領域に構成することができる。前記フ
アスナ部材を、例えばループ布帛から成るパッチを用い
て前記ターゲットテープへ付設する場合に、このループ
布帛によるパッチは、その先縁部まで延在しないように
位置決めしてよい。更に、フアスナ要素が機能しないま
たは移動しないようにループ布帛等のフアスナ部材を処
理することができる。
【0019】前記ターゲットテープの前記第二面上の第
一端部におけるフアスナ機構の相互係止を阻止すること
により、前記第二物品もしくは前記一物品の第二部の表
面へ接合された前記ターゲットテープの前記第一面の先
縁部は剥離力により悪影響を受けず、それにより使用者
が二部材構成フアスナ機構の分離を試みるときに前記先
縁部が上昇したりまたは剥離しない。
【0020】この利点は、二部材構成フアスナ機構の二
部材が相互に対して中心からオフセットして第一フアス
ナ部材が前記ターゲットテープの先縁部上に重なるよう
な位置になる場合に特に有利である。前記ターゲットテ
ープから剥離するために前記締結テープの前記第二部を
掴んでも、剥離力は前記ターゲットテープの先縁部上に
作用することなく、前記先縁部から離れた前記ターゲッ
トテープの領域、例えば前記ターゲットテープの中心か
らシフトした領域上に作用するのみである。そのように
して、従来フアスナ装置の上述の問題が解消される。
【0021】前記ターゲットテープを適用しておむつを
閉鎖するために前記解放テープから前記ターゲットテー
プを分離する場合に前記ターゲットテープを更に容易に
把持するために、前記ターゲットテープの先縁部は前記
解放テープへ接合されない方が有利である。しかし、か
かる場合、前記ターゲットテープの先縁部はそのターゲ
ットテープが付設されたおむつへも接着しない。前記タ
ーゲットテープから前記締結テープを持ち上げたときに
前記ターゲットテープのおむつからの剥離を防止するた
めに、前記ターゲットテープの先縁部がおむつ、および
前記第一フアスナ部材が前記ターゲットテープの前記第
二フアスナ部材と機械的に係合する領域へ接合する線の
間に所定間隔を置くべきである。従って、前記ターゲッ
トテープの先縁部にフィンガリフトを形成する場合、前
記2つのフアスナ部材が相互に対して係合する領域は前
記ターゲットテープの先縁部からではなく、前記ターゲ
ットテープがおむつに接合する線からシフトしている。
【0022】好適形態において、前記第二フアスナ部材
は前記ターゲットテープの前記第二面の第一端部へ延在
する。前記第一および第二フアスナ部材の係合を阻止す
るために、前記第一端部において前記第二フアスナ部材
は前記第二フアスナ部材へ接合された接着面を有する前
記カバーテープで被覆される。このカバーテープは、前
記第二フアスナ部材の一部を単に被覆することによりそ
の端部領域において前記第二フアスナ部材の機能不全に
寄与し、そのようにして前記第一フアスナ部材が前記第
二フアスナ部材の前記端部と接触しても前記第一フアス
ナ部材との係止を阻止する。前記第二フアスナ部材の両
面上の前記カバーテープの端部間は所定間隔を置き、好
適には少なくとも1mm、更に好適には少なくとも2m
m、特に好適には少なくとも4mmである。
【0023】前記カバーテープは前記ターゲットテープ
の第一接着面まで延在し、かつ前記ターゲットテープの
第一端部でフィンガリフトを形成するように接合されて
いる。かかるフィンガリフトを形成するために、その接
着カバーテープは前記ターゲットテープの先縁部の周り
にラップされてよい。前記フィンガリフトは、このよう
に、前記機械的結合テープの第二部を保存位置から外方
へ折返すときに前記締結テープと共に前記ターゲットテ
ープを把持するためのハンドルを使用者に提供する役目
をする。従って、前記カバーテープは前記ターゲットテ
ープの先縁部から折返されており、前記ターゲットテー
プの第一面上の前記カバーテープにより被覆された領域
は前記ターゲットテープの第二面上の前記カバーテープ
により被覆された領域よりも小さい。前記カバーテープ
は前記ターゲットテープの先縁部から直接折り曲げられ
いても、または前記カバーテープそれ自体を折畳んでか
ら前記ターゲットテープの両側に接触させて前記フィン
ガリフトを拡大するように構成されてもよい。
【0024】前記機械的結合テープの他の形態におい
て、前記第一および第二フアスナ部材はそれらの部材か
ら突出する機械的係合および離脱が可能なフアスナ要素
を有し、かつ前記ターゲットテープの前記第一端部にお
ける第二フアスナ部材は要素間締結から自由である。こ
れは、前記ターゲットテープ上に設けられ前記第一フア
スナ部材と係合しない前記第一端部の他の形態を提供す
る。この領域において、使用者による前記フアスナ機構
の分離によりいかなる剥離力も生じない。このようにし
て、おむつの外面からの前記ターゲットテープの剥離、
従って、おむつの損傷は解消される。
【0025】本発明の他の形態による前記締結テープ
は、一つの接着面を有し、その上に前記第一フアスナ部
材が設置され、かつ第一部から遠方の前記締結テープの
第二部の端部は折り返されてフィンガリフトを形成して
いる。かかるフィンガリフトは、前記二部材構成フアス
ナ機構の使用者による分離をより一層容易にする。その
理由は使用者が前記締結テープの折返し部を引っ張るこ
とができるからである。
【0026】全体的に、本フアスナ装置の構成要素を結
合するために感圧接着剤の使用が好ましい。前記締結テ
ープの前記第一部材を前記一物品の第一部へ固定するた
めに、充分に接着力を有するいずれのタイプの接着剤お
よび超音波溶接もしくは熱接着等いずれのタイプの接着
剤も使用できる。前記ターゲットテープの第一面は感圧
接着剤の層を有しいてよく、この層は前記機械的結合が
解除されるときにその物品の第二部の表面上に前記ター
ゲットテープを維持できる充分な接着力を有するもので
なければならない。上述のごとく、前記機械的結合はフ
ックとループとの結合であるのが好ましい。
【0027】前記締結テープから延在する解放テープを
有していてよく、この解放テープは接着面と対向解放面
から成る。前記締結テープおよび前記解放テープはそれ
ぞれの接着面が相互に対して対面してY形構造体を形成
する構成であり、かつ前記解放テープと前記締結テープ
の第二部は相互に対して結合し、かつ前記解放テープと
前記締結テープの第一部は実質的に平行である。特に、
前記締結テープと前記解放テープは前記物品の両側また
は前記一物品の第一部へ接合される。このY形構造体
は、前記一物品の第一部、例えばおむつの後部の内外面
上に接触し、前記第一物品または前記一物品の第一部に
しっかりと結合する働きをする。前記Y形構造体の一方
のブランチとしての解放テープの採用は保存位置として
使用される前記機械的結合テープの折返し位置を形成
し、この位置において接着面を有する前記ターゲットテ
ープは前記解放テープの解放面に対峙して位置決めされ
る。このようにして、前記ターゲットテープの接着面は
保存時に保護され、それにより汚染されずかつ他の面に
接着しない。使用時に、前記ターゲットテープは前記解
放テープから容易に分離できかつ前記第二物品または前
記一物品の第二部の表面に接合できる。
【0028】本発明のフアスナ装置を構成する機械的結
合テープを提供するために、前記締結テープおよび前記
解放テープを一つの接着面による一本の連続テープとし
て形成することが有利であり、このテープは前記締結テ
ープの前記第二部を形成する中間部において折り返して
Z形構造体を形成してよい。特に、このテープを連続的
ロールにするために、分離しかつ次にテープ細片に分解
する代わりに、一本の連続テープを採用する形態は前記
機械的結合テープの製造を単純化する。
【0029】本発明によるロールテープは、本発明によ
る機械的結合テープのタブである。二部材から成る前記
機械的結合テープは予備成形される。その構造は上述の
通りである。おむつの製造において、かかるテープのロ
ールが準備され、そこから細片を切断し、かつおむつへ
付設される。前記ターゲットテープが位置決めされる前
記第二部は、概ね、前記テープの第一部よりも厚みがあ
るので、レベル巻きのロールを形成するのに有利であ
る。
【0030】本発明による吸収物品において、前記吸収
層を被覆する前記外層は排出物がおむつから漏れないよ
うにフィルム層から成る。前記締結テープの第一部はこ
のフィルム層の第一部へ取付けられ、、かつ前記ターゲ
ットテープはこのフィルム層の第二部へ固定できる構成
である。使い捨ておむつにおいて、前記機械的結合テー
プの第一部は予めおむつの後部の外面へ接合されかつ折
畳まれ、そのようにして保存位置においておむつの後部
の内面上方に設置されてよい。この保存位置において、
好適には、前記ターゲットテープの前記接着層は、後
日、前記フィルム層の第二部へ接着されてよく、前記機
械的結合テープの解放面と接触する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を添付
図面を参照して説明する。同様部材は同様の参照番号に
より示されている。図1はおむつ10を示す。おむつ1
0は、内層12および外層13により主要面が被覆され
た吸収層11により構成された、いずれのタイプの使い
捨ておむつであってよい。内層12は吸収性不織材によ
り形成されている。内層12は、また、不織材から形成
されるが、吸収層11よりも更に薄く強力である。内層
12および吸収層11は共に液体透過性である。外層1
3は、おむつ10内の排出物を保持するためにポリマー
材等の液体不透過性材で形成される。本明細書におい
て、おむつ10それ自体、おむつ内層12、外層13お
よび吸収層11に使用される材料に関する更に詳細は、
これらの材料の全てが当業界に周知であるので、それら
に特定されない。
【0032】おむつ10は後ウエスト部15と前ウエス
ト部16との間に狭い中間部14を有する事実上砂時計
の形態であり、後ウエスト部15は使用者の下背部に位
置し、他方、前ウエスト部16は使用者の腹部に配置さ
れる。前後ウエスト部16,15はそれぞれ狭い中間部
14の幅を越えて側方へ延在する側前後耳部18,17
を有する。使用時に、前後耳部18,17は、それぞ
れ、前後ウエスト部16,15上に重なり、それにより
前後ウエスト部16,15は使用者のウエスト周りにお
むつ10のウエストバンドを形成する。図1および2に
示されたように、各後耳部17は複数層の機械的結合テ
ープ22から成るフアスナ装置20を有する。この機械
的結合テープ22は内外層12,13に接合され、それ
により各フアスナ装置20は各後耳部17の側縁部を包
囲する。
【0033】図3は拡大スケールで図1のIII-III 線に
沿った領域を示し、ここでは機械的結合テープ22を有
するフアスナ装置がより詳細に示されている。結合テー
プ22は締結テープ24およびターゲットテープ26か
ら成る。締結テープ24は接着剤の層30を有するポリ
マーフィルム裏面28から成る。締結テープ24は固定
部32、およびそこへ直接的に連結された結合部34を
含み、締結テープ24は折返されてフィンガリフト36
を形成している。固定部32はおむつ10の後耳部17
の外層13へ接合され、それにより結合部34は、締結
テープ24がおむつ10を閉鎖する位置になるときに
(図6,9,11および14参照)、後耳部17から突
出する。締結テープ24の結合部34の領域において接
着層30上には、突出フック40を有するフック材によ
るパッチ38がフィンガリフト36に隣接して接合され
ている。
【0034】複数層から成る機械的結合テープ22は、
更に、プラスチックフィルム等の裏層44で構成される
解放テープ42、および裏層44の一面上の接着層46
を含む。解放テープ42は、解放テープ42の一端部が
締結テープ24の接着層30に結合される解放テープ4
2の接着層46を有するフック材から成るパッチ38に
隣接配置されるように締結テープ24の結合部32へ連
結される。
【0035】解放テープ42の領域において、一側にい
くつかの付形ループ51を含むループ布帛から成るパッ
チ50を具備するプラスチックフィルム材等の裏層4
8、および裏層48に対峙する接着層52を含むターゲ
ットテープ26が配置されている。接着層52を有する
ターゲットテープ26は、解放テープ42の折返し状態
において(図4参照)ループ布帛によるパッチとフック
材によるパッチが相互に対して対面するように、解放テ
ープ42の裏層44へ接合される。裏層56および接着
層58から成るカバーテープの形態のフィンガリフトテ
ープ54は締結テープ24の結合部34へ連結される解
放テープ42の端部に対峙するターゲットテープ26の
端部のまわりに配置される。フィンガリフトテープ54
は、フィンガリフトテープ54がループ布帛によるパッ
チ50へ適用される領域においてループ布帛によるパッ
チ50を被覆する。更に、フィンガリフトテープ54は
ループ布帛によるパッチ50の端部を中心に折畳まれ、
ターゲットテープ26の接着層52に接合してターゲッ
トテープ26の縁部62でフィンガリフト60を形成す
る。
【0036】図1において、機械的結合テープ22は結
合部34と同一線上に固定部32が延在する状態で示さ
れている。機械的結合テープ22は、最初に締結テープ
24の固定部32をおむつ10の外層13へ付与し(図
1参照)、次いで結合部34をおむつ10の縁部を中心
に折曲げて、解放テープ42の接着層46をおむつ10
の内層12と接触させる(図2参照)ことにより、おむ
つ10の後耳部17へ適用できる。締結テープ24の固
定部32は製造業者側であり、他方、結合部34は使用
者側と考えられてよい。
【0037】図5から8を参照すると、ここでは機械的
結合テープ22がかいにして使用されるかが説明されて
いる。図5はおむつ10をいかにして着用者の身体、即
ち、赤ちゃん(図示せず)へ固定するかが示されてお
り、そのようにして後ウエスト部15の後耳部17は前
ウエスト部16の前耳部18に隣接配置される。図6お
よび7に示されたように、機械的結合テープ22は外方
へ折曲げられ、締結テープ24は直線状になっている。
締結テープ24の固定部32は後耳部17に固定維持さ
れる。図7は機械的結合テープ22を外方へ折返す方法
を詳細に示し、そのようにして、ターゲットテープ26
は解放テープ42から分離する。これを行うために、使
用者はターゲットテープ26のフィンガリフト60を掴
むことができる。フィンガリフト60は解放テープ42
へ粘着しないのでターゲットテープ26のこの端部を握
って容易にそれを剥離できる。ターゲットテープ26
は、ループ布帛によるパッチ50のループ51、および
フック材によるパッチ38のフック40により形成され
るフックとループとの結合により締結テープ24の結合
部34へ機械的に結合維持され、それにより使用者はフ
ィンガリフト60を引っ張ることにより結合テープ22
を図示されたように外方へ折返す。
【0038】図8,9および11に示されたように、機
械的結合テープ22は、後耳部17を前耳部18に連結
するためにおむつ10の前ウエスト部16の外層13へ
固定される。図11は機械的結合テープ22をいかにし
ておむつ10の外層13に接触させるかを示す。図示さ
れたように、締結テープ24の結合部34へ機械的に連
結されるターゲットテープ26の接着層52はそのおむ
つの外層13上へ押圧される。接着層52はおむつ10
の外層13へ粘着し、それによりターゲットテープ26
は前耳部18へ堅く固定される。ターゲットテープ26
は、更に、締結テープ24の結合部34へフックとルー
プとの結合により連結される。締結テープ24の固定部
32および解放テープ42は、それぞれ、おむつ10の
後耳部17の外層13および内層12へ堅く固定され、
それによりおむつ10の前後ウエスト部16,15は確
実に結合される。
【0039】図10,12および13は、着用者の状態
の検査またはおむつ10の位置の再調整を可能にするた
めに、機械的結合テープ22をいかにして開放するかを
示す。図12において、使用者が締結テープ24の結合
部34を、前ウエスト部16の外層13へ接合されてい
るターゲットテープ26から分離する方法が示されてい
る。結合部34は、ループ51とフック40間のフック
−ループ結合を分離することによりターゲットテープ2
6から分離する。これは、結合部34をターゲットテー
プ26から上昇させることにより行われる。図12に示
されたように、使用者は重なっているフィンガリフト3
6を握ることができる。フィンガリフト36はフックを
担持しないのでループ布帛50へ接着しない。そのよう
にして、使用者は結合部34へ上方から力を加えること
によりフック40とループ51を分離する。
【0040】接着層52のおむつ10の外層13への強
力接着は、締結テープ24の結合部34が上方へ上昇す
るときに前ウエスト部16へターゲットテープ26を確
実に固定維持する。従って、ターゲットテープ26は図
12に示されたように結合テープ22の再開放後に所定
位置に維持される。ターゲットテープ26はおむつ10
の外層13から剥離せず、かつ外層13はフックとルー
プを分離する上方からの力の付与により破壊しない。こ
れは、フックとループの機械的結合上に伝達される上方
から加わる力がターゲットテープ26により被覆された
領域上に首尾よく分配されることによる。パッチ38の
フック40は、ターゲットテープ26のフィンガリフト
端部から離れたターゲットテープ26の内部領域におい
てのみループ51に絡まりかつループパッチ50と接触
する(フィンガリフト60を参照)。
【0041】フィンガリフト端部に非係合部を伴うター
ゲットテープ26の内部位置におけるループパッチ50
上へのフックパッチ38の適用は、機械的結合テープ2
2の製造時に確実にすることができるが、その結合が開
放後に再閉鎖するときには後述するように異なる配置で
行われてよい。後耳部17と前耳部18間の結合はフッ
ク40をループ51に再度接触させることにより再閉鎖
する。2つのパッチ38および50が共に押圧されると
きに、両パッチはフックおよびループ材が接触する領域
で係合する。かかる作用時に、締結テープ24の結合部
34をターゲットテープ26上へ図11に示された中心
位置以外において、例えば図14のオフセンタ位置にお
いて固定することができる。
【0042】図14に示されたように、締結テープ24
の結合部34は、ターゲットテープ26の縁部62に部
分的に重合する。通常、これは、締結テープ24および
ターゲットテープ26が上方力により分離するときに問
題を生じる。なぜならばこの上方から加わる力は外層1
3からターゲットテープ26を剥離、またはおむつ10
の損傷原因になるからである。かかる剥離または損傷は
ターゲットテープ26の縁部62に沿って始まる。ただ
し、ターゲットテープ26の縁部62の領域内のループ
51はフィンガリフトテープ54により被覆されてい
る。従って、この領域において、フックパッチ38のフ
ック40はループ布帛によるパッチ50のループ51と
係合しない。更に、図示されたように、フィンガリフト
テープ54は接着層52よりもループパッチ50のルー
プ51上の領域をより広範囲に被覆する。換言すれば、
ターゲットテープ26の縁部62から観察するときに、
フィンガリフトテープ54は接着層52よりもループパ
ッチ50上でより多く拡がっている。ループ51と接着
層52間上のフィンガリフトテープ54の広がりの相違
は図面において参照番号64で示されている。
【0043】図15において、使用者がフィンガリフト
36により締結テープ24の結合部34を持ち上げるこ
とによって図14の結合を分離する方法が示されてい
る。これは、上方からの力を結合部34へ加え、それに
よりフック40とループ51間の結合を分離する。フッ
クおよびループがターゲットテープ26の縁部近傍領域
において係合しないので、上方からの力はターゲットテ
ープ26の中心に加わるが、先端縁部62、または縁部
62でターゲットテープ26がおむつ10の外層13に
接合する線66に沿っては加わらない。従って、ターゲ
ットテープ26は外層13から移動せず、それにより再
閉鎖を不可能にする外側面層12に対するいかなる損傷
をも効果的に回避する。従って、締結テープ24の結合
部34の剥離時にターゲットテープ26を下方に保持す
る必要はなく、それにより機械的結合テープ22は片手
で操作できる。
【0044】図16は他の形態の複数層の機械的結合テ
ープ22’を示し、これは上述の図面と類似する。従っ
て、図16において、結合テープ22の構成部材に類似
の結合テープ22’の構成部材は同一参照番号により示
されている。機械的結合テープ22の機能および特徴に
加えて、結合テープ22’は締結テープ24の結合部3
4の領域において付加的接着面を有する。この付加的接
着面68は図16に示されており、フック材によるパッ
チ38と解放テープ42の始めの部分との間に位置す
る。この領域において、締結テープ24の接着層30は
解放テープ42に被覆されていない。解放ライナ70が
接着面68を被覆しかつ締結テープ24および解放テー
プ42のそれぞれの接着層30および46間の領域に及
ぶ。解放ライナ70はフック材によるパッチ38の先端
縁部上に及ぶ。
【0045】付加的接着面68は締結テープ24の結合
部34をおむつ10へ固定するために有用であり、それ
によりおむつ10は使用後に閉鎖できる(使い捨て自在
特徴)。図17および18はフアスナ装置の複数層の機
械的結合テープを出荷目的から、かつテープをおむつへ
適用するための装置に保管するためにコア上に巻く方法
を示す。締結テープ、解放テープ、ターゲットテープ、
およびフィンガリフトテープは、相互に積み重ねて機械
的結合テープのストリップ72を形成する。このストリ
ップ72を長手を横断する方向の切断線74に沿って切
断することにより、個別複数層による機械的結合テープ
22,22’を形成することができる。
【0046】図17によれば、ストリップ72はコア7
6上に遊星巻きされ、そのロールの各層ははストリップ
72の単一巻きから成る。これと対照的に、図18によ
れば、ストリップ72はコア78上にレベル巻きされ
る。この場合、各層は相互に隣接するストリップの数層
巻きで構成される。
【0047】
【実施例】機械的結合テープ2の製造実施例を次に説明
する。締結テープ24は、115μm厚のキャストポリ
マーフィルム、白色ポリエチレンプロピレンコポリマー
の、一側に約0.5μm厚の無溶剤UV硬化シリコーン
低接着裏付けを行いかつ他側にShell Chemicals からKr
atonとして入手できるスチレンイソプレンスチレンブロ
ックコポリマーを基礎にした35μm厚膜の合成ゴムベ
ースの感圧接着剤を塗布することにより準備した。締結
テープ24を切断して67mm幅のロールにした。
【0048】一側に爪形頭部を有するフックを担持する
機械的フアスナ装置のフック材から成るパッチ38は2
0mm幅の細片に切断された。フック材シートは約14
0g/m2 の重量を有しかつ2500フック/平方イン
チ(約2.54cm2 )にした。このフック材は米国、
ミネソタ、セントポール、3M社からXMH4156と
して入手された。
【0049】20mm幅フック細片を上述の67mm幅
締結テープ24の接着側へその締結テープの一端部から
14mmの間隔を置いて接合した。フック細片に隣接す
る14mm幅細片の締結テープ24を機械的に折畳んで
(接着剤−接着剤)約7mm幅の非接着フィンガリフト
36をフック材によるパッチ38に隣接して形成した。
【0050】ループテープは最初にMilliken (米国、GA
の LaGrange)からFabric747として利用可能な編成ポ
リエステルループ材料を入手することにより準備した。
このループ材の反対側は約40g/m2の基礎重量を有する
ポリオレフィンポリマーフィルムへ熱接着した。次に、
このループ材のループ担持面上をシリコーンポリウレア
を基礎とした低接着裏付けにより処理した。ポリマーフ
ィルム面はShell chemicalからKraton 603として利用可
能な合成ゴムブロックポリマーを基礎とする38μm厚
層52の感圧接着剤で被覆した。このループテープを3
8mm幅のパッチ50に切断した。
【0051】フィンガリフトテープ54は、最初に、8
5μm厚青色ポリプロピレンフィルムの一側に非溶剤U
V硬化性シリコーン低接着裏付けを行い、かつ他側にSh
ellChemicalからKraton 1161 として入手可能な合成ゴ
ムを基礎とした感圧接着剤を35μm厚層58で塗布す
ることにより準備した。フィンガリフトテープ54を2
0mm幅の細片に切断した。
【0052】次に、この20mm幅フィンガリフトテー
プを上述のループテープの一端部から折畳んで、10m
m幅領域のループ面をフィンガリフトテープ54により
被覆した。フィンガリフトテープ54の残部を部分的に
3mm幅で折畳み、次にループパッチ50の接着剤被覆
層52に4mm接触させてフィンガリフト60を形成し
た。ループパッチ50のループ側の被覆領域とループパ
ッチ50のPSA塗布層52の被覆領域との間の間隔
(オフセット距離)は6mmにした。
【0053】解放テープ42を、72μm厚ポリプロピ
レンフィルムの一側に非溶剤シリコーンUV硬化性低接
着裏層44、かつ他側にShell ChemicalからKraton 603
として入手可能な合成ゴムブロックポリマーを基礎とし
た感圧接着剤による27μm厚層46を塗布することに
より準備した。解放テープ42は切断して50mm幅に
した。
【0054】次に、上述のごとく、一縁部62にフィン
ガリフトテープ54を担持する上記ループパッチ50を
解放テープ42の非PSAコート側に接着して、フィン
ガリフト36が解放テープ42の縁部と一直線になるよ
うにした。ループパッチ50で被覆されない解放テープ
42部を、裏層−裏層状態に折畳んで、ループ領域の孔
に隣接して折畳み領域がPSAを露出するようにした。
【0055】このようにして準備した解放テープ−ルー
プパッチラミネートを、次に、締結テープ24へ積層し
て、1)解放テープ42の開放接着層46がフックパッ
チ38に隣接する領域において締結テープ24に接着
し、2)そのフック領域およびループ領域が機械的に係
合し、3)2つのそれぞれのフィンガリフト36,60
が約4mmだけセットオフするようにした。
【0056】次に、全体が64mm幅の完成ラミネート
を遊星形ロールに巻回した。次に、そのラミネートの4
0mm長の部分をロールから切断して多層機械的結合テ
ープ22に形成しかつ使い捨ておむつ10の後耳部17
へ設置した。
【図面の簡単な説明】
【図1】おむつに取付けるための本発明によるフアスナ
装置およびおむつの斜視図を示す。
【図2】図1のおむつおよびそこへ取付けられた本発明
によるフアスナ装置を示す。
【図3】図1のIII-III 領域の拡大図を示す。
【図4】図2のIV-IV 領域の拡大図を示す。
【図5】本発明によるフアスナ装置を取付けたおむつの
折畳み工程を示す。
【図6】本発明によるフアスナ装置を取付けた図5に続
くおむつ折畳み工程を示す。
【図7】図6のVII-VII 線に沿った断面図を示す。
【図8】図6のVIII-VIII線に沿った断面図を示す。
【図9】本発明によるフアスナ装置を取付けた図6に続
くおむつ結合工程を示す。
【図10】本発明によるフアスナ装置を取付けた図9に
続くおむつ開放工程を示す。
【図11】図9のXI-XI 線に沿った断面図を示す。
【図12】図7,8および11と同様の図であり、おむ
つを閉鎖するためのフアスナ装置を開放する方法を示
す。
【図13】図7,8および11と同様の図であり、おむ
つを閉鎖するためのフアスナ装置を開放した状態を示
す。
【図14】図7,8および11と同様の図であり、おむ
つを閉鎖するためのフアスナ装置を異なる閉鎖位置で閉
鎖した状態を示す。
【図15】図7,8および11と同様の図であり、おむ
つを閉鎖するためのフアスナ装置を異なる閉鎖位置で再
度開放する方法を示す。
【図16】使い捨て目的でおむつに結合テープを接合す
る特徴を有する他の形態の結合テープを示す。
【図17】結合テープのレベル巻きロールを示す。
【図18】結合テープの遊星巻きロールを示す。
【符号の説明】
10…おむつ 17…後耳部 18…前耳部 20…フアスナ装置 22…結合テープ 24…締結テープ 26…ターゲットテープ 32…固定部 34…結合部 36,60…フィンガリフト 38…フックパッチ 42…解放テープ 50…ループパッチ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使い捨ておむつ等の吸収物品用の、二物
    品または一物品の二部を相互に対して締結するための機
    械的結合テープ(22)から成るフアスナ装置におい
    て、 前記フアスナ装置は第一物品または一物品の第一部(1
    7)へ固定できる第一部(32)、および二部材構成の
    フアスナ機構の第一フアスナ部材(38)を備えた第二
    部(34)を有する締結テープ24、および前記第二物
    品または前記一物品の第二部(16)上に固定できる第
    一面、および前記二部材構成フアスナ機構の第二フアス
    ナ部材(50)を備えた第二面を有するターゲットテー
    プ(26)を含み、 前記第一および第二フアスナ部材(38,50)は相互
    に対して機械的に係合しかつ機械的に離脱し、かつ前記
    ターゲットテープ(26)の第二面は前記第一フアスナ
    部材(38)が前記第二フアスナ部材(50)と係合し
    ない第一端部を有し、前記ターゲットテープ(26)の
    第二面の第一端部は、前記第一および第二フアスナ部材
    (38,50)が機械的に係合するときに前記締結テー
    プ(24)の第一部(32)から遠方にあることを特徴
    とするフアスナ装置。
  2. 【請求項2】 前記第二フアスナ部材(50)は前記タ
    ーゲットテープ(26)の前記第二面の第一端部へ延在
    し、かつ前記第一端部において前記第二フアスナ部材
    (50)へ接合された接着面(58)を有するカバーテ
    ープ(54)により被覆されている、請求項1のフアス
    ナ装置。
  3. 【請求項3】 前記第一および第二フアスナ部材(3
    8,50)が機械的に係合するときに、前記締結テープ
    (24)の前記第一部(32)から遠方のターゲットテ
    ープ(26)の前記第一面の端領域は前記第二物品また
    は前記一物品の第二部への固定が阻止され、前記ターゲ
    ットテープ(26)の前記第二面の第一端部は前記ター
    ゲットテープ(26)の前記第一面の前記端領域よりも
    広い、請求項1または2のフアスナ装置。
  4. 【請求項4】 前記カバーテープ(54)は前記第二面
    の第一端部から延在し、前記ターゲットテープ(26)
    の前記第一面の端領域はそこへ接合されてフィンガリフ
    ト(60)を形成している、請求項2のフアスナ装置。
  5. 【請求項5】 前記第一および第二フアスナ部材(3
    8,50)は前記第一および第二フアスナ部材(38,
    50)から突出する機械的に係合自在かつ離脱自在の締
    結要素(40,51)を備え、かつ前記ターゲットテー
    プ(26)の前記第一端部における前記第二フアスナ部
    材(50)は要素締結から自由である、請求項1のフア
    スナ装置。
  6. 【請求項6】 前記締結テープ(24)は前記第一フア
    スナ部材(38)取付け接着面(30)を有し、かつ前
    記第一部(32)から遠方の前記締結テープ(24)の
    第二部(34)の端部は折り返されてフィンガリフト
    (36)を形成している、請求項1から5のいずれか1
    のフアスナ装置。
  7. 【請求項7】 解放テープ(42)が前記締結テープ
    (24)から延在し、前記解放テープ(42)は接着面
    (46)および対向解放面(44)を有し、前記締結テ
    ープ(24)は接着面(30)を有し、前記締結テープ
    (24)は前記解放テープ(42)と共にY形構造体を
    形成し、かつ前記解放テープ(42)と前記締結テープ
    (24)の前記第一部(32)は前記第一物品の両側ま
    たは前記一物品の第一部(16)へ接合できる構成であ
    る、請求項1から6のいずれか1のフアスナ装置。
  8. 【請求項8】 前記ターゲットテープ(26)の前記第
    一面は前記解放テープ(42)の前記解放面(44)へ
    取外し自在に接合するための接着面(52)を有する、
    請求項7のフアスナ装置。
  9. 【請求項9】 前記解放テープ(42)および前記締結
    テープ(24)は1つの接着面により連続するテープと
    して形成され、前記締結テープ(24)の前記第二部を
    形成する前記解放テープ(42)の中間部は折り返され
    て前記Y形構造体を形成している、請求項7または8の
    フアスナ装置。
  10. 【請求項10】 テープは請求項1から9のいずれか1
    のによるフアスナ装置の機械的結合テープ(22)であ
    り、前記機械的結合テープ(22)はコア(76,7
    8)へコイル状に遊星巻きまたはレベル巻きされている
    ことを特徴とする、ロールテープ。
  11. 【請求項11】 人の体液を吸収するための吸収材によ
    る層(11)、ならびにその外面で前記吸収層(11)
    を被覆する外層(13)を含み、前記吸収層ならびに外
    層から成る層組立体(11,13)は対向する第一なら
    びに第二端部(15,16)、および前記層組立体(1
    1,13)の前記第一ならびに第二端部(15,16)
    を相互に対して連結して前記層組立体(11,13)を
    人体上に締結するための機械的閉鎖テープを有し、前記
    機械的閉鎖テープは請求項1から9のいずれか1のフア
    スナ装置を構成する前記機械的結合テープ(22)から
    成り、前記締結テープ(24)の第一部(32)は前記
    層組立体(11,13)の前記第一端部(15)へ固定
    され、かつ前記ターゲットテープ(26)は前記第二端
    部(16)へ固定できる構成であることを特徴とする、
    吸収物品。
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