JP3553961B6 - 使い捨て吸収物品の閉鎖機構及びテープ積層構造 - Google Patents

使い捨て吸収物品の閉鎖機構及びテープ積層構造 Download PDF

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発明の背景と分野
本発明は締結し直し可能な機械的な閉鎖を有する使い捨ておむつと失禁用物品に関しまた詳しくは着用及び閉鎖の安定性の改良に関するものである。
普通の市販の使い捨ておむつと成人用失禁製品とは典型的にはおむつを閉じるために感圧接着剤(PSA)締結タブを用いている。典型的にはこれらPSA締結タブは第1の耳部又は隅部でおむつの側縁を越えて延び反対側の耳部がおむつを使用者の周りに配するため重ねられるにしたがって反対側の耳部又は隅部に取付けられる。こうして、PSA締結タブは恒久的に“製造者の端部”が一方の耳部の側縁の直ぐ近くで一方の耳部に取付けられまたPSA締結タブの自由端部によって反対側の耳部又は隅部の内側位置で締結し直しができるように取付けられる。
上記の基本的な接着閉鎖機構の改良は2つの対向する耳部が重ねられた時にまた係止する第2の対の閉鎖要素を含むものである。このいわゆる“内側締結手段”は一般に,締結要素を対向する耳部の外面上の対応する又は似合った締結表面又は要素に係止する第1の耳部の内面に位置させることによって形成される。このようにして、耳部は普通のPSA締結タブによっても同様にその重ね合わせ面で相互に直接固定される。第2の閉鎖要素の使用は、外側締結タブと内側締結手段とを用いる伸縮自在のおむつを記載している米国特許第4,699,622号に提案されている。普通の外側締結タブはおむつの第1の隅部の長手方向の側縁から延びている。内側締結手段は“ベルクロ”ストリップ、接着性パッチ、ボタン又はスナップを潜在的に含むものとして記載されているが、好ましくは、第1の隅部の内面を形成する不織布の頂部シートに係止する第2の対向隅部の外面上に置かれた機械的な締結要素である。米国特許第4,699,622号の配置構造に対する特別な改良が米国特許第5,019,072号に記載され、ここでは内側締結手段は第1の隅部又は耳部と第2の対向する隅部又は耳部との上の詳細に記載された対の重なった粘着力のある又は引きはがし可能な接着性パッチであり、このパッチはおむつの対向する耳部又は隅部が外側接着性締結タブの取付け時に重ねられた時重ね合わされるように位置している。米国特許第5,066,289号は米国特許第4,699,622号における好適な構造の改良を記載しており、外側感圧接着性締結タブのための解放テープとして用いるため特殊の多孔性物質を第1の隅部の内面上に設けることによるものである。この多孔性の解放テープはおむつの第2の対向する耳部上に位置する雄の機械的な内側締結手段の取付け効果を増大させる。米国特許第3,610,244号また第2の閉鎖要素を提案している。この特許は普通のPSA締結タブをおむつの第1の隅部上で用いることを記載している。さらにこの第1の隅部の内面は2つの対向する隅部が普通のPSA締結タブと重ね合わせた関係に取付けられた時第2の対向する隅部の外側の面上に位置するPSAパッチに接触する。接着取付けの4つの点が活動的な赤ん坊へのより確実な着用をもたらすものとして記載されている。
重ねた隅部上の第2の閉鎖具の使用はおむつの重ねた隅部の回転移動を阻止することにより改良された着用具合をもたらすけれども、各々が相互に対し着用者の運動から又はおむつの伸縮自在の部分からの力から、これらの機構がしばしば製造をきわめて複雑にし、1つのおむつ当り8個の別の接着性又は機械的の締結要素を必要とする。
発明の概要
本発明は、使い捨ての衣料品、詳細にはおむつのような使い捨ての失禁用製造のための機械的な、又はフック及びループ閉鎖機構について意図されるものである。雄の機械的な締結タブが、第1の耳部又は隅部の外側側縁を越えて延びる第1の端部と第1の隅部の外側側縁の内側に延びる第2の端部とを有している。機械的な締結タブの両端部は、第2の対向する耳部の隅の係合用の織られた、縫取り結合された、編んだ、もしくはこれに類する、又は不織布の、ウエブと係止することができ、この機械的な締結タブの2つ端部は外側の機械的締結タブ要素と内側のパネルの面対パネルの面締結要素として作用する。本発明の閉鎖機構によって提供される2つの機械的閉鎖機構は簡単で容易に適用できる単一の機械的な締結タブを用いて改良された着用具合と閉鎖の安定性をもたらす。
図面の簡単な記載
図1は本発明の第1の実施態様の切欠き平面図でおむつの側面隅部に置かれた雄の機械的な締結タブを示す。
図2は図1の実施態様の切断側面図である。
図3は図1と2に示される機械的な締結具閉鎖機構を有する使い捨ておむつの斜面図である。
図4は本発明の第2の実施態様の側面図である。
図5は本発明の第3の実施態様の切欠き側面図である。
図6はおむつに適用する前の図5の実施態様の側面図である。
図7は本発明の第4の実施態様の切欠き側面図である。
図8はおむつに適用する前の図7の実施態様の側面図である。
図9は本発明の第5の実施態様の切欠き側面図である。
図10は本発明の第6の実施態様の切欠き側面図である。
発明の詳細な記載
本発明の以下の詳細な記載は普通の使い捨ておむつ本体上の本発明の閉鎖機構のある好ましい実施態様に関してなされる。しかし、当業者にとって本発明の機械的締結閉鎖機構の好適な実施態様は病院用寝室着、帽子、失禁者衣服、その他のおむつ構造、その他のような他の物品に適用できることが明らかである。
図1〜3を参照すると、本発明の機械的閉鎖機構の第1の好適な実施態様が普通のおむつの吸収性本体(1)に関して開示されている。このおむつ吸収性本体(1)は液体透過性の頂部シート(2)と間に通常の吸収パッド(図示しない)がある液体を透過しない裏打ちシート(3)とを具備している。おむつ本体(1)の第1の端部(8)の少なくとも第1の隅部(4)が、おむつ本体(1)の第2の端部(9)において係合用機械的締結要素及び/又は裏打ちシート(3)に接着するようになっている機械的締結タブ(20)を有している。おむつが着用された時、すなわち本発明の機械的締結閉鎖機構の使用時、使い捨ておむつの第1の端部(8)の第1の隅部(4)がおむつ本体の対向端部(9)の対応の第2の対向隅部(7)と重なり合い、それによりこの2つの対向する隅部(4)と(7)が相互に当接する面を有するようになる。両方の第1の隅部(4)が両方の対応する第2の対向隅部(7)の上に置かれ機械的締結要素(20)が裏打ちシート(3)及び/又は係合用機械的締結要素(5)に係合する図3の普通のおむつ本体構造において、おむつ本体は着用者の胴体を取巻く腰周り開口(10)を区画形成する。
液体透過性頂部シート(2)は、ポリオレフィン又はポリエステル繊維のような熱可塑性及び疎水性の重合体繊維で通常のように形成されたスパンボンドウエブ、メルトブローンウエブ、カードウエブその他を含むこの用途にとって公知の任意の普通の材料からなっている。
裏打ちシート(3)は液体不透過性ウエブ又はフイルムであり通常のように薄いポリオレフィンフイルム、すなわちおおよそ2ミルより小さい厚さのポリエチレン又はポリプロピレンの混合物、混成物又は同時押出し構造のような、薄い重合体フイルムである。液体不透性でしかも蒸気透過性の微細孔のフイルムもまた裏打ちシート(3)を形成するのに用いることができる。
好適な実施態様では、裏打ちシート(3)は液体不透過性フイルムと、不織布の又は織成、縫取り結合、編成の又はこれに類する、繊維ウエブとの積層物からなり、この繊維ウエブは機械的結合タブ(20)上の機械的締結構造(25)に係止することができる。適当には、この積層物は接着剤積層パターン溶着、すなわち超音波あるいは熱もしくは冷間溶着又は液体不透過性フイルムの全体もしくは一部上のウエブの直接形成によって形成することができる。繊維ウエブは外側に面し機械的締結タブと係合できるようにする。
好ましくは、裏打ちシート積層物(3)又は係合用機械的要素(5)の外側層として設けられた繊維ウエブは十分な繊維ロフト(弾性)、繊維間隔及び繊維寸法を有しタブ(20)の機械的締結構造(25)による突入が可能となるようにしているが、しかし十分な繊維密度と大きさを有しそれにより機械的締結構造(25)の実質的な部分がウエブの繊維と係合するようにしている。
詳細には、裏打ちシート(3)、又は係合用機械的締結要素(5)は液体不透過性フイルムと米国特許第5,176,670号に記載されているようなループ織布又は任意の他の公知のループ織布との積層物とすることができる。このループ織布は必要に応じ適当な裏打ちが設けられた不織布、織布を含む任意の公知の繊維ループとすることができる。これらの織布はナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン又は他の同様な合成又は天然繊維を含む公知の繊維で形成される。好ましいループ織布は米国特許第5,256,231号に記載されているようなものとし、波形にし配向された繊維が熱可塑性裏打ち材、“SCOTCH−MATE"ループ織布(3M会社から入手可能)又は“MILLILOCK"(ミリケン会社から入手可能な縫付け締結ループ織布)に押出し接着される。
ループ織布を含む繊維ウエブはまた繊維ウエブの一方の面上で液体不透過性障壁層に押出し積層され、これが裏打ちシート又は係合用機械的締結要素(5)として用いられ、又はフイルム、スクリム、又は同様のものにさらに積層され強度を付加するようにする。
図1と2に示される本発明の閉鎖機構の第1の実施態様において、機械的締結タブ(20)には任意の適当な繊維係合形状とすることのできる雄の機械的締結構造(25)が設けられている。一般的な繊維係合形状は基幹部分(28)と幹部分(28)の最外端部の末端繊維係合要素(29)とを有する立上り幹部を具備している。基幹部(28)は一般にその全長にわたって繊維係合要素(29)より狭くまた外方への突起又は繊維係合構造を有していない。一般に幹部分(28)は真直ぐな側面又は締結タブ(20)から繊維係合要素(29)に向って内側への傾斜を有している。繊維係合要素(29)はきのこの形状、円形盤、丁字形フック、二列葉形(T字形)、小裂片形又は繊維に係合できる他の適当な形状とすることができる。雄の機械的締結構造は基幹部分(28)から繊維係合要素(29)の最も外側の表面までおおよそ少なくとも75ミクロンの高さ、好ましくは200から400ミクロンの高さである。フックを形成する適当な材料はポリエステル、ポリオレフィン、ナイロン、その他のような熱可塑性重合体を含んでいる。
機械的締結タブ(20)には隅部(4)の縁(11)を越えて延びる外側端部部分(21)とおむつ本体(1)の隅部(4)の中へと延出する内側端部部分(22)とが設けられ、この2つの端部部分(21と22)は変移領域(23)により分離されている。内側端部部分(22)と外側端部部分(21)は共に繊維係合機械的締結要素(5)及び/又は裏打ちシート積層体(3)の外側繊維ウエブと係合可能である。外側端部部分(21)は雄の機械的タブ(20)の配置と取外しを容易にするための便利な把持可能な取付け具を提供する。内側端部部分(22)は裏打ちシート(3)又は係合用締結要素(5)と係合した時、対向する隅部(4)と(7)との相互に対する正常の着用及び使用中の回転移動を制限する。
図1と2の実施態様では、機械的締結タブ(20)がおむつ本体(1)に、雄の機械的締結構造(25)を含む面(27)と反対側の面(26)で取付けられる。内側端部部分(22)は、内側端部部分(22)上の雄の機械的締結構造(25)の繊維係合作用を実質的に破壊又は損なわない接着結合、断続もしくはスポット溶着(超音波、熱もしくは冷間溶着、その他)又は均等の手段を含む任意の方法により、おむつ本体(1)に取付けることができる。
締結タブ基材(24)は好ましくは雄の機械的締結構造(25)と同じ熱可塑性重合体で形成された一体の又は別体の熱可塑性フイルムであるが、しかし基材(24)は雄の機械的締結構造が編成又は同様な作用により形成された繊維ウエブ構造とすることができる。後述する他の裏打ち材と物質もまた公知の熱可塑性フイルム、繊維ウエブその他を含んで用いることができる。
図4は本発明の機械的締結閉鎖機構の他の実施態様を示し、ここでは同じ番号が同一の要素を表わしている。この実施態様において、機械的締結タブ(20)は、機械的締結構造又は接着剤のない延長指持上げ部分(33)が設けられた裏打ち材(32)に取付けられる。指持上げ部分(33)は締結タブ/裏打ち材積層体(30)が取外しのために掴まれるようにする。裏打ち材(32)は可撓性であれば任意の物質とすることができ、公知のように熱可塑性フイルムは繊維ウエブとする。裏打ち材(32)の使用は機械的締結タブ(20)が連続する感圧接着剤層(31)を介して付着できるようにする。例えば機械的締結タブ(20)は連続する感圧接着剤塗布テープから切断することができる。このテープは連続して裏打ち材(32)に積層されついで個々の機械的締結タブ積層体(30)に切断されそしておむつ本体(1)への内側端部部分(22)の一線の接着剤塗布又は溶着なしでおむつ本体(1)に接着される。
図5は図4の構造の他の実施態様を示し、ここでは追加の補強要素(36)が設けられ機械的締結タブ(20)の外側端部部分(21)のおむつ本体(1)への取付けをより確実にするようにしている。この補強要素(36)は一般に図5に示すように、一端がおむつ本体に他端が機械的締結要素(20)の外側端部部分(20)に、直接又は裏打ち材(32)を介して、接着されたPSAテープとする。図5に示される構造は、おむつのライン上の別体の個々のテープもしくはフイルムから組立てられ又は図6に示されるような予め積層されたテープ積層構造として提供される。図6の予め積層のテープ積層構造に関し、補強要素(36)と裏打ち材(32)との積層体からなる裏打ち部材は好ましくは低い接着力の裏打ちサイズ又は解放塗膜(38)と(39)が設けられ、テープ積層構造が接着剤層(37)と(31)を邪魔しないで連続したロールからテープとして繰り出されるようにする。補強要素(36)は図1の実施態様のような本発明の他の実施態様についても同様に用いることができる。
図7と8の実施態様は図5と6の実施態様の変形であり、ここでは裏打ち材(40)がおむつ本体の中に一端(45)が延出し、図5と6におけるような、別体の補強要素(36)なしでおむつ本体への2つの点の恒久的な取付け部を有する機械的締結要素(20)をもたらす。図4から6の実施態様構造と同様に、この実施態様の任意の変形例は、指持ち上げ部分(43)が裏打ち材(40)の端部を折り返すことによって得られ、柔らかい折られた縁(44)を提供するものである。図7の機械的締結構造はおむつのライン上の別体のフイルムもしくはテープから組立てられ又は図8に示されるように予め積層されたテープ積層構造から切断することができ、感圧接着剤層(46)と(47)が図7に示すようにおむつへの取付けをする。図8のテープ積層構造の裏打ち材(40)は公知のように解放又は低い接着力の裏打ちサイズ塗膜(図示しない)が設けられる。
図9に示される実施態様においては、図7の実施態様の裏打ち材(50)に追加の補強テープ(56)が設けられ、機械的締結要素(20)の取付けのための付加的な補強が得られるようにする。この構造は、裏打ち材(50)がスパンボンド又はメルトブローンウエブと同じ様に、軽く固めた又は点結合の不織ウエブのような低い引張り強度を有するウエブである場合に、望ましいものである。
図10は機械的締結要素(20)の内側端部部分(22)をおむつ本体(1)に取付けるための他の方法を示している。この例では、内側端部分(22)が液体不透過裏打ちシート(3)と液体透過頂部シート(2)との間に挟まれており、頂部シートは十分に開放した構造を有しそれにより雄の機械的締結構造(25)が外側に向って突出し上記のように係合用機械的締結要素(5)又は裏打ちシート(3)上の繊維ウエブの繊維と十分に係合するようにしている。この実施態様では、好ましくは雄の機械的締結構造(25)が若干大きく公知のように基材(24)から少なくとも約150ミクロン延出している。この実施態様は、雄の機械的締結構造(25)を用いてその内側端部部分(22)を液体透過頂部シートに機械的に係合させることにより機械的締結要素(20)をおむつ本体に非常に固く取付けることができるようにする。締結タブ(20)の反対側の面(26)の裏打ちシート(3)への付加的な取付けは接着剤、溶着その他を用い上記のように達成される。この取付けの形式は、別の補強テープ又は裏打ちシート(3)の外面及び/又は締結タブ(20)の面(26)に取付けられた物質の使用と関連して、上記の実施態様のいずれにも用いることができる。
上記各実施形態では一般に、内側端部部分(22)はその長さ方向で外側端部部分(21)より短く、外側端部部分(21)が頂部シート(2)に向って折られた時に内側端部部分(22)を超えて延びることができるようにする。これは、機械的締結構造(25)の一定部分が使用前に頂部シート(2)の繊維と機械的に係合し外側端部部分(21)の折られた状態を保つことができるようにする。しかし、これは、外側端部部分(21)上の機械的締結構造(25)がまた頂部シート(2)が内側端部部分(22)に取付けられている部分の頂部シート(2)の繊維と係合可能である点で図10の取付け方法において臨界的なものではない。この機械的締結構造(25)はまた自己係合とすることもできる。
使用中、外側端部部分(21)と内側端部部分(22)とはそれぞれ係合用機械的締結要素(5)の繊維ウエブ及び/又は液体不透過裏打ちシート(3)上に積層され又は形成された繊維ウエブと係合し、それにより外側端部部分(21)と内側端部部分(22)とが十分に係合されそのため隅部(4)と(7)との間に確実な非回転取付けができるようにする。剪断抵抗と引きはがし抵抗とが雄の機械的締結タブ(20)の繊維ウエブの繊維又は構造(25)を適当に選択することにより得ることができる。一般に、締結タブ(20)の内側締結端部部分(22)によって得られる剪断抵抗は500グラムより大きくすべきであるが、これは約1.5cmより大きい幅と1から3cmの内側端部部分の長さとを有する機械的締結タブによって得られる。一般に、外側端部部分(21)は隅部(4)の側縁を越えて少なくとも1cm、好ましくは3から6cm延びている。
本発明の他の実施態様が当業者にとってここに開示された発明の詳細又は実施を考察することにより明らかとなるであろう。この詳細と特別に記載された実施態様とは単に典型例として考えられたものであり、本発明の真の範囲と精神は以下の請求の範囲によって表わされることが意図されるものである。

Claims (9)

  1. 使い捨て吸収物品の閉鎖機構であって、
    第1及び第2の隅部を有し、それら隅部の各々が、不織繊維ウエブ材から形成された液体透過性の内側層と、液体不透過性の外側層とを有している使い捨て吸収物品と、
    前記第1の隅部の縁に隣接して配置される機械的締結タブとを具備し、
    前記第2の隅部の前記外側層が、その外面に、前記機械的締結タブと係合可能な繊維ウエブを有し、
    前記機械的締結タブが第1面と第2面とを有し、少なくとも該第1面に、前記繊維ウエブと係合可能な雄の機械的締結構造が設けられ、
    前記機械的締結タブが、前記第1の隅部の前記内側層に隣接配置されて該内側層に係合する内側端部部分と、前記第1の隅部の前記縁から外方へ延出する外側端部部分とを有し、
    前記内側端部部分と前記外側端部部分との双方が前記雄の機械的締結構造を有し、それにより、それら端部部分の双方が前記繊維ウエブと係合できるようになっている、
    使い捨て吸収物品の閉鎖機構。
  2. 前記外側端部部分が前記内側端部部分よりも長く、それにより、該外側端部部分が該内側端部部分の上に折られたときに、該外側端部部分における前記雄の機械的締結構造の一部分が前記内側層と係合できるようになっている請求項1に記載の閉鎖機構。
  3. 前記外側層が、液体不透過性の熱可塑性フイルムを具備し、前記繊維ウエブが、少なくとも前記第2の隅部において該熱可塑性フイルムに取付けられた不織繊維ウエブ、織物、ステッチボンデッド布又は編地を具備する請求項1又は2に記載の閉鎖機構。
  4. 前記内側端部部分が、前記機械的締結タブの前記第2面において、前記内側層に接着剤又は熱により結合されている請求項1から3のうちのいずれかに記載の閉鎖機構。
  5. 前記内側端部部分が、前記雄の機械的締結構造によって前記内側層と係合し、それにより、該雄の機械的締結構造が該内側層を貫通して突出して前記繊維ウエブと係合できるようになっている請求項1から3のうちのいずれかに記載の閉鎖機構。
  6. 前記機械的締結タブの前記第2面に、前記内側端部部分と前記外側端部部分とに渡って連続する感圧接着剤層が設けられ、該感圧接着剤層によって、該外側端部部分が裏打ち材に取付けられるとともに該内側端部部分が前記第1の隅部に取付けられる請求項1から4のうちのいずれかに記載の閉鎖機構。
  7. 内端及び外端を有する補強部材をさらに具備し、該内端が前記外側層に取付けられるとともに、該外端が前記機械的締結タブの前記外側端部部分又は該外側端部部分に取付けた裏打ち材に取付けられる請求項1から6のうちのいずれかに記載の閉鎖機構。
  8. 請求項1から4のいずれかに記載の閉鎖機構における前記機械的締結タブを含むテープ積層構造であって、
    前記機械的締結タブの前記外側端部部分における前記第2面に、感圧接着剤層により取付けられる裏打ち部材を備え、
    前記裏打ち部材は、前記機械的締結タブを、前記内側端部部分と前記外側端部部分との双方における前記雄の機械的締結構造が互いに係合するように折り畳んだ状態で、該機械的締結タブの折り畳んだ部位から外方へ延出する延長部分を有する、
    テープ積層構造。
  9. 前記裏打ち部材が、裏打ち材と補強部材との積層体からなり、該裏打ち材が、前記感圧接着剤層により前記機械的締結タブの前記外側端部部分に取付けられる第1面と、第2の感圧接着剤層を介して該補強部材に接着される第2面とを有し、該補強部材の一部が前記延長部分を形成する請求項8に記載のテープ積層構造。
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