JP2000139281A - 釣竿の肘当て - Google Patents

釣竿の肘当て

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JP2000139281A
JP2000139281A JP10316474A JP31647498A JP2000139281A JP 2000139281 A JP2000139281 A JP 2000139281A JP 10316474 A JP10316474 A JP 10316474A JP 31647498 A JP31647498 A JP 31647498A JP 2000139281 A JP2000139281 A JP 2000139281A
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JP
Japan
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fishing rod
rod
fishing
detent
insertion hole
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JP10316474A
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English (en)
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Kiyomi Ozaki
清己 尾崎
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣竿への取付けを確実にし、取付状態におい
て、ガタツキが少なく、良好な外観を維持し、特別な工
具を必要とすることなく、着脱作業を容易に行うことが
でき、しかも、釣竿から取り外した状態で、釣竿の外観
の低下及び釣竿を把持した際の感触の悪化を防止する釣
竿の肘当てを提供する。 【解決手段】 釣竿R1、R2は、基端部内部に雌ネジ
孔10と回り止め受部3、13、31とを同芯的に有し
ている。釣竿の肘当ては、釣竿R1、R2の基端部外周
に外装可能な円形の挿通孔1d、11d、21dを形成
すると共に挿通孔1d、11d、21d内の小径部に、
回り止め受部3、31に嵌合して釣竿R1、R2に対す
る周方向の回転を規制する回り止め突起4b、14B、
24bを形成した肘当て本体A1、A2、A3と、挿通
孔1d、11d、21d内の小径部を挿通させて釣竿R
1、R2の雌ネジ孔10に螺合する取付雄ネジC1、C
2、C3とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿の肘当てに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、釣竿の竿管後端部の外周に取付け
られる肘当てが開発され、使用されてきている。通常、
釣竿、例えば、リールを装着した釣竿は、このリールの
リールシート付近の位置において把持されるが、その把
持した側の腕の肘を、釣竿の肘当てに当てることによっ
て、腕、特に、手首にかかる負担を軽くし、釣竿の操作
性を改善することができる。
【0003】この種の釣竿の肘当てに関して、実公昭6
2−42700号公報には、釣竿の後端に取付けられた
支承部材に係合手段としての蟻溝を形成する一方、肘当
て側に、この蟻溝に合致する蟻ほぞを形成し、このよう
な蟻継ぎによって、肘当てを釣竿の支承部材に係合する
技術が開示されている(以下、「先行技術1」とい
う)。
【0004】実開平3−71759号公報には、肘当て
の下面に一対の取付弾片を設け、この一対の取付弾片間
に釣竿の竿管後端部を配置し、複数本のボルト及びナッ
トを用いて、上記取付弾片を相互に近接させて、その間
に竿管後端部を挟持し、もって、竿管に肘当てを取付け
る技術が開示されている(以下、「先行技術2」とい
う)。
【0005】実公平7−28862号公報には、バンド
を用いて肘当てを竿管後端部に取付ける技術が開示され
ている(以下、「先行技術3」という)。
【0006】特開平5−244849号公報には、竿管
後端部の外周面に長さ方向に伸びるスプラインを形成す
る一方、延長具、例えば、肘当てに上記スプラインに合
致するスプラインを形成し、竿管後端部と肘当てとをス
プライン結合する技術が開示されている(以下、「先行
技術4」という)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術1においては、蟻継ぎ部でガタツキを生ずる場合が多
く、特に、このガタツキは経年変化によって大きくな
り、極端な場合には、肘当てを釣竿の支承部材に係合す
ることが不可能になる。
【0008】先行技術2においては、取付弾片が肘当て
の下面に大きく張り出しているため、外観が低下する傾
向がある。また、肘当てを着脱する際に、複数本のボル
トを締め付け、または、緩める必要があるため、そのた
めの工具の使用を余儀なくされ、その着脱作業が煩雑に
なる。更に、ボルトの締付け力が過度に大きいと、竿管
が破損する可能性がある。
【0009】先行技術3においては、肘当てを竿管後端
部に確実に取付けることが困難であり、肘当てが竿管の
軸方向及び/又は周方向に移動する虞がある。
【0010】先行技術4においては、肘当てを竿管から
取り外した状態において、竿管に形成されたスプライン
が竿管表面に露呈するため、釣竿の外観が低下するのみ
ならず、釣竿を把持した際に、好ましくない感触が釣り
人に与えられる。
【0011】本発明の目的は、釣竿への取付けを確実に
し、取付状態において、ガタツキが少なく、良好な外観
を維持し、特別な工具を必要とすることなく、着脱作業
を容易に行うことができ、しかも、釣竿から取り外した
状態で、釣竿の外観の低下及び釣竿を把持した際の感触
の悪化を防止することが可能な釣竿の肘当てを提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の本発明の釣竿の肘当ては、基端部内
部に雌ネジ孔(10)と回り止め受部(3、13、3
1)とを同芯的に形成した円筒状の釣竿(R1、R2)
と、該釣竿(R1、R2)の基端部外周に外装可能な円
形の挿通孔(1d、11d、21d)を形成すると共に
該挿通孔(1d、11d、21d)内の小径部に前記回
り止め受部(3、31)に嵌合して前記釣竿(R1、R
2)に対する周方向の回転を規制する回り止め突起(4
b、14B、24b)を形成した肘当て本体(A1、A
2、A3)と、前記挿通孔(1d、11d、21d)内
の小径部を挿通させて前記釣竿(R1、R2)の雌ネジ
孔(10)に螺合する取付雄ネジ(C1、C2、C3)
とからなることを特徴とする。
【0013】請求項2の本発明は、請求項1の釣竿の肘
当てにおいて、前記回り止め受部(3、31)と前記回
り止め突起(4b、14B、24b)との嵌合形状を真
円を除く円形状又は多角形状に形成したことを特徴とす
る。
【0014】請求項3の本発明は、請求項1の釣竿の肘
当てにおいて、前記回り止め受部(3)を釣竿(R1)
の基端部内部に着脱可能に固定したことを特徴とする。
【0015】請求項4の本発明は、請求項1乃至請求項
3の何れかの釣竿の肘当てにおいて、前記回り止め突起
(4b)を前記肘当て本体(A1)に着脱可能に固定し
たことを特徴とする。
【0016】請求項5の本発明は、請求項1乃至請求項
4の何れかの釣竿の肘当てにおいて、前記取付雄ネジ
(C1、C2、C3)が釣竿基端部を閉塞する尻栓にて
兼用されることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図10を参照して本発明
の第1実施形態に係る釣竿の肘当てE1を以下に説明す
る。
【0018】肘当てE1は、図1に示すように、肘当て
本体A1と、回り止め機構B1と、取付雄ネジC1とか
ら構成されている。
【0019】肘当て本体A1は、合成樹脂、ゴム等から
成形されており、竿管R1の後端部外径よりも僅かに大
きい内径の円形の挿通孔1dを有し、その外周に密着状
態で被せられる筒状体1と、この筒状体1の周囲におけ
る一部に一体的に形成された肘当て部2とから構成され
る。勿論、肘当て部2は、筒状体1と別体に成形され、
ネジ、接着剤等の固定手段を用いて、筒状体1に取り付
けるものでもよい。図6(a)に示すように、上記筒状
体1の後端面には、内向きフランジ1aが形成されてお
り、このフランジ1aの外側面に、後方に向けて開放さ
れた6個の位置決め穴1b…1bが周方向に等間隔で形
成されている。このフランジ1aの内側面は、竿管R1
の後端と接触して、肘当て本体A1の前方側への移動を
阻止する軸方向規制面1cとして作用する(図2及び図
6(a)参照)。
【0020】尚、肘当て本体A1を、合成樹脂から一体
成形された筒状体1及び肘当て部2と、その筒状体1内
に嵌合、接着されるゴム製の内筒8とから構成してもよ
い(図9参照)。
【0021】回り止め機構B1は、図1に示すように、
回り止め受部3と、連結部材4とから構成されている。
回り止め受部3は、合成樹脂、アルミニウム合金等から
円筒形状に成形されたもので、正六角形状の挿入孔3a
を軸線方向に有している(図1及び図5参照)。この成
形方法は任意であり、例えば、アルミニウム合金を使用
する場合には、鍛造、ダイキャスト等が適用される。勿
論、挿入孔3aの形状は正六角形に限定されず、正三角
形、正方形、正五角形等の他の多角形でもよいが、正十
二角形等におけるように角部の数を増加すれば、回り止
め受部3の挿入孔3aを大きくすることができ、その製
造が容易になる。又、挿入孔3aは、上述した形状以外
に、楕円形状、小判形状等の真円を除く円形状であって
もよい。この回り止め受部3は、竿管R1の後端内側部
にザグリ加工を施すことによって形成された回り止め受
部保持溝9(図1及び図4参照)の内径よりも僅かに小
さい外径を有しており、この回り止め受部保持溝9に嵌
合可能である。この回り止め受部3は、竿管R1の回り
止め受部保持溝9に嵌合された状態で、これに接着され
る。上述したように、竿管R1の基端部内部には、回り
止め受部3が設けられるが、回り止め受部3の更に内側
には、これと同芯的に後述する雌ネジ孔10が形成され
ている。
【0022】連結部材4も、上述した回り止め受部3に
おけると同様に、合成樹脂、アルミニウム合金等から成
形されたもので、図1及び図7に示すように、円盤状部
分4aと、その一方の面に一体的に形成された回り止め
突起4bと、この回り止め突起4bの周囲に配置される
ように、円盤状部分4aの上記一方の面に一体的に形成
された複数個の位置決め突起4d…4dとから構成され
ている。円盤状部分4aは、肘当て本体A1における筒
状体1の後端部外径と実質的に同一の外径を有してい
る。回り止め突起4bは、回り止め機構B1の回り止め
受部3における挿入孔3aに密着状態で嵌合可能なよう
に正六角形状に形成されている。勿論、回り止め受部3
の挿入孔3aが正三角形、正方形、正五角形等の他の多
角形状、又は、真円を除く円形状の形状を有している場
合には、この回り止め突起4bの形状もこれに合致する
ように変更される。回り止め突起4bは、図1及び図7
から明らかなように、その軸線方向に貫通するネジ挿入
孔4cを有しており、このネジ挿入孔4cは、上述した
円盤状部分4aをも同様に貫通している。位置決め突起
4d…4dは、回り止め突起4bの6つの側面にそれぞ
れ対応して形成されており、これ等の位置決め突起4d
…4dは、肘当て本体A1の筒状体1における位置決め
穴1b…1bに挿入可能である。勿論、回り止め受部3
の挿入孔3aが正三角形、正方形、正五角形等の他の多
角形状、又は、真円を除く円形状の形状を有している場
合には、この位置決め突起4d…4dの数、及び、上記
筒状体1の位置決め穴1b…1bの数も、上記挿入孔3
aの形状に合致するように変更される。
【0023】取付雄ネジC1は合成樹脂から成形されて
おり、図1及び図8に示すように、竿管R1のための尻
栓として、雄ネジ6aを有するシャンク部6と、その一
端に一体的に形成された頭部5とから構成されている。
頭部5には、取付雄ネジC1を回転させるためのコイン
等を挿入するためのコイン挿入溝7が形成されている
(図8(b)及び図8(c)参照)。シャンク部6は、
連結部材4の挿入孔4cに挿通可能であり、更に、竿管
R1の後端内側部に回り止め受部保持溝9と同軸に形成
された雌ネジ孔10に螺合可能である。このシャンク部
6は、軽量化を図るために、中空状に形成されている。
【0024】次に、上述した肘当てE1の使用方法を以
下に説明する。上述したように、回り止め受部3は、竿
管R1の回り止め受部保持溝9内に嵌合され、これに接
着されている。ここで、肘当て本体A1を竿管R1の後
端部外周に被せ、軸方向規制面1cを竿管R1の後端に
当接させる。このような状態では、肘当て本体A1は竿
管R1に対してその円周方向に自由に回転可能である。
【0025】次いで、位置決め穴1b…1bの何れかが
竿管R1の中心軸線を通る垂直線(以下、「竿管垂直
線」という)VL上に位置するように、肘当て本体A1
を竿管R1に対して周方向に回転させる。例えば、図1
0(a)に示すように、肘当て部2を上方に向けた状
態、換言すれば、筒状体1の対向する一対の位置決め穴
1b、1bを通り、且つ、肘当て部2を左右に二分割す
る中心線(以下、「肘当て中心線」という)CLが竿管
垂直線VLと一致した状態を保持する。
【0026】上述した状態以外に、肘当て中心線CLと
竿管垂直線VLとの間の角度が60度に維持された状態
(図10(b)参照)、上記角度が120度に維持され
た状態(図10(c)参照)、上記角度が180度に維
持された状態(図10(d)参照)等の、上記角度が6
0の倍数に維持された状態が得られる。
【0027】このような状態で、連結部材4を肘当て本
体A1の後端に配置し、連結部材4の回り止め突起4b
を、竿管R1に接着された回り止め受部3の挿入孔3a
内に填め込み、更に、連結部材4の位置決め突起4d…
4dを、肘当て本体A1の位置決め穴1b…1bに填め
込む。
【0028】最後に、取付雄ネジC1のシャンク部6
を、上記連結部材4のネジ挿入孔4cを貫通させ、更
に、竿管R1の雌ネジ孔10に螺合する。この取付雄ネ
ジC1の螺合は、頭部5に形成されたコイン挿入溝7に
コイン等を挿入し、これを回転させることによって行わ
れる。
【0029】肘当てE1を竿管R1から取り外す場合に
は、上述した取付雄ネジC1の螺合を解除してこれを取
り外し、次いで、連結部材4を竿管R1の軸方向に引き
抜き、更に、肘当て本体A1を同様に軸方向に引き抜け
ばよい。
【0030】取り外された肘当てE1を使用しない場合
には、図3に示すように、取付雄ネジC1を竿管R1の
雌ネジ孔10に螺合する。この取付雄ネジC1は竿管R
1の尻栓としての機能をも有しており、竿管R1の後端
を閉塞する。このように肘当てE1が取り外された状態
においては、竿管R1の外周面上には、肘当てE1を取
り付けるための部材が露呈することはない。従って、竿
管R1の外観の低下及び釣竿を把持した際の感触の悪化
が防止される。
【0031】次に、図11及び図12を参照して本発明
の第2実施形態に係る釣竿の肘当てE2を説明する。
【0032】肘当てE2は、図11に示すように、肘当
て本体A2と、回り止め機構B2と、取付雄ネジC2と
から構成されている。
【0033】肘当て本体A2は、合成樹脂、ゴム等から
成形されており、竿管R1の後端部外径よりも僅かに大
きい内径の円形の挿通孔11dを有し、その外周に密着
状態で被せられる筒状体11と、この筒状体11の周囲
における一部に一体的に形成された肘当て部12とから
構成される。上記筒状体11の後端部には、内向きのフ
ランジ11aが形成されている。勿論、肘当て部12
は、筒状体11と別体に成形され、ネジ、接着剤等の固
定手段を用いて、筒状体11に取り付けるものでもよ
い。
【0034】尚、肘当て本体A2を、合成樹脂から一体
成形された筒状体11及び肘当て部12と、その筒状体
11内に嵌合、接着されるゴム製の内筒(図示せず)と
から構成してもよい。
【0035】回り止め機構B2は、図11に示すよう
に、回り止め受部13と、連結部材14とから構成され
ている。回り止め受部13は、合成樹脂、アルミニウム
合金等から円筒形状に成形されたもので、正六角形状の
挿入孔13aを軸線方向に有している(図11参照)。
この成形方法は任意であり、例えば、アルミニウム合金
を使用する場合には、鍛造、ダイキャスト等が適用され
る。勿論、挿入孔13aの形状は正六角形に限定され
ず、正三角形、正方形、正五角形等の他の多角形でもよ
いが、正十二角形等におけるように角部の数を増加すれ
ば、回り止め受部13の挿入孔13aを大きくすること
ができ、その製造が容易になる。又、挿入孔13aは、
上述した形状以外に、楕円形状、小判形状等の真円を除
く円形状であってもよい。この回り止め受部13は、竿
管R1の後端内側部にザグリ加工を施すことによって形
成された回り止め受部保持溝9(図11参照)の内径よ
りも僅かに小さい外径を有しており、この回り止め受部
保持溝9に嵌合可能である。この回り止め受部13は、
回り止め受部保持溝9に嵌合された状態で、これに接着
される。上述したように、竿管R1の基端部内部には、
回り止め受部13が設けられるが、回り止め受部13の
更に内側には、これと同芯的に後述する雌ネジ孔10が
形成されている。
【0036】連結部材14は、肘当て本体A2の上記筒
状体11における内向きのフランジ11aの内側縁に一
体的に形成された回り止め突起14bから構成されてい
る。この回り止め突起14bは、上記フランジ11aの
内側縁から筒状体11の前方に向かって突出している。
回り止め突起14bは、回り止め機構B2の回り止め受
部13における挿入孔13aに密着状態で嵌合可能なよ
うに正六角形状に形成されている。勿論、回り止め受部
13の挿入孔13aが正三角形、正方形、正五角形等の
他の多角形状、又は、真円を除く円形状の形状を有して
いる場合には、この回り止め突起14bの形状もこれに
合致するように変更される。回り止め突起14bは、図
11から明らかなように、その軸線方向に貫通するネジ
挿入孔14cを有している。
【0037】取付雄ネジC2は合成樹脂から成形されて
おり、図11及び図12に示すように、竿管R1のため
の尻栓として、雄ネジ16aを有するシャンク部16
と、その一端に一体的に形成された頭部15とから構成
されている。頭部15には、取付雄ネジC2を回転させ
るためのコイン等を挿入するためのコイン挿入溝17が
形成されている(図12参照)。シャンク部16は、連
結部材14の挿入孔14cに挿通可能であり、更に、竿
管R1の後端内側部に回り止め受部保持溝9と同軸に形
成された雌ネジ孔10に螺合可能である。このシャンク
部16は、軽量化を図るために、中空状に形成されてい
る。
【0038】次に、上述した肘当てE2の使用方法を以
下に説明する。上述したように、回り止め受部13は、
竿管R1の回り止め受部保持溝9内に嵌合され、これに
接着されている。ここで、肘当て本体A2を竿管R1の
後端部外周に被せ、連結部材14の回り止め突起14b
を、竿管R1に接着された回り止め受部13の挿入孔1
3a内に填め込む。この際、回り止め受部13の挿入孔
13a及びこれに嵌合可能な回り止め突起14bは正六
角形の形状を有しているので、回り止め受部13に対す
る肘当て本体A2の取付け位置は、回り止め受部13の
周方向に6通りあり、その何れか1つの取付け位置が選
択される。
【0039】最後に、取付雄ネジC2のシャンク部16
を、上記連結部材14のネジ挿入孔14cを貫通させ、
更に、竿管R1の雌ネジ孔10に螺合する。この取付雄
ネジC2の螺合は、頭部15に形成されたコイン挿入溝
17にコイン等を挿入し、これを回転させることによっ
て行われる。
【0040】肘当てE2を竿管R1から取り外す場合に
は、上述した取付雄ネジC2の螺合を解除してこれを取
り外し、次いで、肘当て本体A2を竿管R1の軸方向に
引き抜けばよい。
【0041】取り外された肘当てE2を使用しない場合
には、取付雄ネジC2を竿管R1の雌ネジ孔10に螺合
する。この取付雄ネジC2は竿管R1の尻栓としての機
能をも有しており、竿管R1の後端を閉塞する。このよ
うに肘当てE2が取り外された状態においては、竿管R
1の外周面上には、肘当てE2を取り付けるための部材
が露呈することはない。従って、竿管R1の外観の低下
及び釣竿を把持した際の感触の悪化が防止される。
【0042】しかも、連結部材14は肘当て本体A2に
一体的に形成されているため、肘当てE2の構成要素と
しての部品員数を少なくし、その結果、構造を簡略化
し、更に、肘当てE2の竿管R1への着脱を容易にする
ことができる。
【0043】次に、図13乃至図20を参照して本発明
の第3実施形態に係る釣竿の肘当てE3を説明する。
【0044】肘当てE3は、図13に示すように、肘当
て本体A3と、回り止め機構B3と、取付雄ネジC3
と、締付け機構Dとから構成されている。
【0045】肘当て本体A3は、合成樹脂、ゴム等から
成形されており、竿管R2の後端部外径よりも僅かに大
きい内径の円形の挿通孔21dを有し、その外周に密着
状態で被せられる筒状体21と、この筒状体21の周囲
における一部に一体的に形成された肘当て部22とから
構成される。上記筒状体21の後端部には、内向きのフ
ランジ21aが形成されている。勿論、肘当て部22
は、筒状体21と別体に成形され、ネジ、接着剤等の固
定手段を用いて、筒状体21に取り付けるものでもよ
い。
【0046】上記筒状体21の先端部には、雄ネジ部2
8が形成されている。この雄ネジ部28の先端には、更
に複数個の締付け片29…29が前方に向けて突出する
ように一体的に形成されている。締付け片29…29
は、筒状体21の円周方向に間隔をあけて配置されてお
り、その各々が筒状体21の半径方向に弾性変形可能で
ある。しかも、締付け片29…29の各々は、テーパー
状の外側面29aを有しており、各々の肉厚が、その根
元側から先端に向かって漸次増加している(図19及び
図20参照)。上述した雄ネジ部28及び締付け片29
…29は、後に詳述する締付け機構Dを構成する。
【0047】尚、肘当て本体A3を、合成樹脂から一体
成形された筒状体21及び肘当て部22と、その筒状体
21内に嵌合、接着されるゴム製の内筒(図示せず)と
から構成してもよい。
【0048】回り止め機構B3は、図13、図15及び
図17に示すように、連結部材24から構成されてい
る。連結部材24は、肘当て本体A3の上記筒状体21
における内向きのフランジ21aの内側縁に一体的に形
成された回り止め突起24bから構成されている。この
回り止め突起24bは、上記フランジ21aの内側縁か
ら筒状体21の前方に向かって突出している。回り止め
突起24bは、竿管R2の後端内側部に形成された正六
角形状の挿入孔31(図13及び図16参照)に密着状
態で嵌合可能なように正六角形状に形成されている。
【0049】勿論、竿管R2の回り止め受部31は、正
三角形、正方形、正五角形等の他の多角形状を有してい
てもよく、その場合には、上記回り止め突起24bの形
状もこれに合致するように変更される。回り止め突起2
4bは、図13及び図15から明らかなように、その軸
線方向に貫通するネジ挿入孔24cを有している。
【0050】取付雄ネジC3は合成樹脂から成形されて
おり、図11及び図12に示すように、竿管R2のため
の尻栓として、雄ネジ26aを有するシャンク部26
と、その一端に一体的に形成された頭部25とから構成
されている。頭部25には、取付雄ネジC3を回転させ
るためのコイン等を挿入するためのコイン挿入溝27が
形成されている(図13参照)。シャンク部26は、連
結部材24の挿入孔24cに挿通可能であり、更に、竿
管R2の後端内側部において、挿入孔31の内側にこれ
と同軸に形成された雌ネジ孔10に螺合可能である。こ
のシャンク部26は、軽量化を図るために、中空状に形
成されている(図15参照)。
【0051】締付け機構Dは、筒状体21の上述した雄
ネジ部28及び締付け片29…29と、締付け片29…
29を外側から拘束可能なように、雄ネジ部28に螺合
されたナット30とから構成されている。ナット30
は、図14に示すように、外周面にセレーション30a
を有している。一方、ナット30の内周面には、その軸
線方向のほぼ半分の長さに亘って雌ネジ30bが形成さ
れており、当該内周面の残りの部分に、上記雌ネジ30
bに連続し、ナット30の端部に向かって漸次拡径され
たテーパー面30cが形成されている。
【0052】締付け片29…29を内側に弾性変形させ
た状態で、その周りにナット30を被せ、次いで、これ
を筒状体21の後端側に僅かに移動させ、雌ネジ30b
を筒状体21の雄ネジ部28に螺合させることによっ
て、ナット30を筒状体21に装着できる。
【0053】上述した第1及び第2実施形態において
は、回り止め受部3、13が竿管R1の回り止め受部保
持溝9内に嵌合され、これに接着されているものとして
説明したが、竿管R1の後端内側部に回り止め受部3、
13の挿入孔3a、13aに対応する挿入孔を直接形成
すれば、回り止め受部3、13を設ける必要はなく、し
かも、竿管R1に回り止め受部保持溝9を形成する必要
もない。
【0054】次に、上述した肘当てE3の使用方法を以
下に説明する。先ず、肘当て本体A3を竿管R2の後端
部外周に被せ、連結部材24の回り止め突起24bを、
竿管R2の挿入孔31内に填め込む。この際、竿管R2
の挿入孔31及びこれに嵌合可能な回り止め突起24b
は正六角形の形状を有しているので、竿管R2に対する
肘当て本体A3の取付け位置は、竿管R2の周方向に6
通りあり、その何れか1つの取付け位置が選択される。
【0055】次いで、取付雄ネジC3のシャンク部26
を、上記連結部材24のネジ挿入孔24cを貫通させ、
更に、竿管R2の雌ネジ孔10に螺合する。この取付雄
ネジC3の螺合は、頭部25に形成されたコイン挿入溝
27にコイン等を挿入し、これを回転させることによっ
て行われる。
【0056】最後に、締付け機構Dのナット30を回転
させて、これを締付け片29…29側に近接させる。こ
れにより、ナット30のテーパー面30cが締付け片2
9…29のテーパー面29aに接触して、締付け片29
…29をそれぞれ内側に弾性変形させる。従って、竿管
R2が締付け片29…29によって挟持される。
【0057】このように肘当てE3においては、肘当て
本体A3の後端において取付雄ネジC3により、その先
端において締付け機構Dにより、竿管R2に強固に取り
付けられるため、肘当てE3の竿管R2に対するガタツ
キが防止される。
【0058】肘当てE3を竿管R2から取り外す場合に
は、締付け機構Dのナット30を上述と反対方向に回転
させて、その締付けを解除し、更に、取付雄ネジC3の
螺合を解除してこれを取り外し、次いで、肘当て本体A
3を竿管R2の軸方向に引き抜けばよい。
【0059】取り外された肘当てE3を使用しない場合
には、取付雄ネジC3を竿管R2の雌ネジ孔10に螺合
する。この取付雄ネジC3は竿管R2の尻栓としての機
能をも有しており、竿管R2の後端を閉塞する。このよ
うに肘当てE3が取り外された状態においては、竿管R
2の外周面上には、肘当てE3を取り付けるための部材
が露呈することはない。従って、竿管R1の外観の低下
及び釣竿を把持した際の感触の悪化が防止される。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、釣
竿の肘当てが、基端部内部に雌ネジ孔と回り止め受部と
を同芯的に形成した円筒状の釣竿と、該釣竿の基端部外
周に外装可能な円形の挿通孔を形成すると共に該挿通孔
内の小径部に前記回り止め受部に嵌合して前記釣竿に対
する周方向の回転を規制する回り止め突起を形成した肘
当て本体と、前記挿通孔内の小径部を挿通させて前記釣
竿の雌ネジ孔に螺合する取付雄ネジとから構成されてい
るので、肘当て本体の竿管に対する周方向の回転が確実
に規制され、しかも、肘当てが竿管から取り外された状
態においては、竿管の外周面上には、肘当てを取り付け
るための部材が露呈することがなく、竿管の外観の低下
及び釣竿を把持した際の感触の悪化が防止される。
【0061】請求項1の釣竿の肘当てにおいて、請求項
2に記載したように、回り止め受部と回り止め突起との
嵌合形状を真円を除く円形状又は多角形状に形成すれ
ば、これ等に十分な強度を付与しつつ、肘当て本体の竿
管に対する周方向の回転を更に確実に規制できる。
【0062】請求項1の釣竿の肘当てにおいて、請求項
3に記載したように、回り止め受部を釣竿の基端部内部
に着脱可能に固定すれば、竿管の後端内側部に、多角形
状の挿入孔を形成することなく、回り止め受部を挿入す
るための単純な形状を有する溝を形成すればよく、これ
によって竿管の加工を容易にし、製造コストを低廉に維
持することができる。
【0063】請求項1乃至請求項3の何れかの釣竿の肘
当てにおいて、請求項4に記載したように、回り止め突
起を肘当て本体に着脱可能に固定すれば、肘当て本体そ
のものの構造を簡略化できる。
【0064】請求項1乃至請求項4の何れかの釣竿の肘
当てにおいて、請求項5に記載したように、取付雄ネジ
が釣竿基端部を閉塞する尻栓にて兼用するように構成す
れば、肘当ての部品員数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る釣竿の肘当てを示
す分解斜視図。
【図2】図1の肘当ての竿管への取付け状態を示す部分
縦断面図。
【図3】肘当てが取り外された状態の竿管を示す部分縦
断面図。
【図4】竿管の部分縦断面図。
【図5】図1に示した肘当てにおける回り止め受部を示
す図。
【図6】図1に示した肘当てにおける肘当て本体を示す
図。
【図7】図1に示した肘当てにおける回り止め機構を示
す図。
【図8】図1に示した肘当てにおける取付雄ネジを示す
図。
【図9】図2に示した肘当てにおける肘当て本体の変形
例を示す分解斜視図。
【図10】肘当て本体の竿管に対する取付位置を示す
図。
【図11】本発明の第2実施形態に係る釣竿の肘当てを
示す分解斜視図。
【図12】図11の肘当ての竿管への取付け状態を示す
部分縦断面図。
【図13】本発明の第3実施形態に係る釣竿の肘当てを
示す分解斜視図。
【図14】図13に示した肘当てにおけるナットを示す
図。
【図15】図13の肘当ての竿管への取付け状態を示す
部分縦断面図。
【図16】竿管の部分縦断面図。
【図17】図15のXVII−XVII線断面図。
【図18】図13に示した締付け機構におけるネジ部及
び締付け片を示す正面図。
【図19】締付け機構における締付け解除状態を示す部
分縦断面図。
【図20】締付け機構における締付け状態を示す部分縦
断面図。
【符号の説明】
A1、A2、A3 肘当て本体 1d、11d、21d 挿通孔 3、13、31 回り止め受部 4b、14b、24b 回り止め突起 C1、C2、C3 取付雄ネジ R1、R2 釣竿の竿管 10 雌ネジ孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部内部に雌ネジ孔と回り止め受部と
    を同芯的に形成した円筒状の釣竿と、 該釣竿の基端部外周に外装可能な円形の挿通孔を形成す
    ると共に該挿通孔内の小径部に前記回り止め受部に嵌合
    して前記釣竿に対する周方向の回転を規制する回り止め
    突起を形成した肘当て本体と、 前記挿通孔内の小径部を挿通させて前記釣竿の雌ネジ孔
    に螺合する取付雄ネジとからなることを特徴とする釣竿
    の肘当て。
  2. 【請求項2】 前記回り止め受部と前記回り止め突起と
    の嵌合形状を真円を除く円形状又は多角形状に形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の釣竿の肘当て。
  3. 【請求項3】 前記回り止め受部を釣竿の基端部内部に
    着脱可能に固定したことを特徴とする請求項1に記載の
    釣竿の肘当て。
  4. 【請求項4】 前記回り止め突起を前記肘当て本体に着
    脱可能に固定したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の釣竿の肘当て。
  5. 【請求項5】 前記取付雄ネジが釣竿基端部を閉塞する
    尻栓にて兼用されることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れかに記載の釣竿の肘当て。
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