JP2000139022A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体

Info

Publication number
JP2000139022A
JP2000139022A JP10309319A JP30931998A JP2000139022A JP 2000139022 A JP2000139022 A JP 2000139022A JP 10309319 A JP10309319 A JP 10309319A JP 30931998 A JP30931998 A JP 30931998A JP 2000139022 A JP2000139022 A JP 2000139022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
voltage output
error
control
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10309319A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Sekiguchi
信夫 関口
Shokyo Ko
松強 黄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10309319A priority Critical patent/JP2000139022A/ja
Publication of JP2000139022A publication Critical patent/JP2000139022A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 致命的ではない高圧出力リークが生じた際に
適切なエラー処理を行ない、無用に画像形成装置をエラ
ー停止させることがないようにする。 【解決手段】 画像形成部の一次帯電器212への高圧
出力部304、転写帯電器216への高圧出力部30
7、分離帯電器217への高圧出力部310、の各負荷
に対する高圧出力をDA変換部303、306、309
を介して制御し、各負荷への出力エラーはエラー検知回
路305、308、311により検知する。エラー検知
回路305、308、311により各負荷への出力エラ
ーを検知した場合には、対応する高圧出力を停止させた
後、各DA変換部を介して高圧出力値を再度設定し直し
て、各負荷への高圧出力を再開するリトライ動作を行な
うとともに、予め定められた回数、高圧出力エラーが発
生した際に初めて画像形成処理をエラー停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧負荷を構成部
材として含む画像形成手段を用いて画像形成処理を行な
う画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像
形成装置の制御プログラムを格納したコンピュータ読取
り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体を用いる電子写真方式
の画像形成装置では、以下のようなプロセスにより画像
形成を行なっている。
【0003】まず、一次帯電器により静電現像を行う感
光体に対して一様に帯電させた感光体に対して、アナロ
グ複写機では、原稿照射ランプの反射光、デジタルプリ
ンタ、デジタル複写機などではレーザーやLEDに代表
される露光装置により、潜像画像を形成する。
【0004】そして、帯電されたトナーなどの現像材に
よって、感光体上の潜像画像を感光体上で現像し、用紙
などの転写材に対して転写器によりさらに強い静電帯電
により転写することで現像画像を転写する。
【0005】さらに、転写体上の現像画像の帯電によ
り、転写材が感光体に引き寄せられるのを防ぐために、
分離帯電器により転写材に対してより強い電荷を加えて
転写材を感光体から引き離す。
【0006】以上のように、一次帯電、現像、転写など
の静電現像に関連する画像形成プロセスでは、それぞれ
コロナ放電を行うことにより、静電電荷を付与するため
非常に高い電圧を必要とする。
【0007】また、装置構成部材の保護、危険防止のた
めに、従来の画像形成装置では、高圧リークが発生した
ときに、予め決められた出力を行ったり、1度のリーク
が発生したときには、高圧出力ユニットの動作が不安定
になったと判断して、エラー状態に移行する技術が知ら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置の耐久が
進むと用紙などの転写材の紙粉が各高圧出力機器に溜っ
てくるが、このような状態では画像形成プロセスのコロ
ナ放電時に高圧リークが発生しやすくなり、高圧リーク
が発生すると高圧出力を供給する高圧ユニットの出力が
不安定になりやすい。
【0009】耐久の進んだ装置では、溜まった紙粉によ
り発生するので一度発生したら紙粉は一瞬のうちに燃焼
消失してしまうため、何度もリークが発生することは少
なく装置に対するダメージも少ない。
【0010】しかしながら、従来技術においては、一度
リークが発生すると、その原因や性質に拘らず前記のよ
うに装置構成部材の保護、危険防止のためにエラー状態
に移行し、装置をそれ以上動作させないようにしてお
り、一度このようなエラー状態に移行するとユーザーは
サービスマンによる修理を依頼しなければならず、修理
が終了するまでは装置を使用することができなくなる、
という問題があった。
【0011】上記のように、転写材の紙粉に起因するリ
ークでは、ほとんどの場合装置そのものには影響がない
にもかかわらず、そのようなケースでも、たった一度の
高圧リークのためにエラーとなり、装置そのものがサー
ビスマンによる修理により使用できなくなってしまうの
は非常に不都合である。
【0012】そこで、本発明の課題は、上記問題を解決
し、転写材の紙粉などが燃焼したときの高圧出力リーク
など、致命的ではない高圧出力リークが生じた際に適切
なエラー処理を行ない、無用に画像形成装置をエラー停
止させることがないようにする技術を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、高圧負荷を構成部材として含む
画像形成手段を用いて画像形成処理を行なう画像形成装
置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制
御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶
媒体において、前記高圧負荷への高圧出力エラーを検知
した際、対応する高圧負荷への高圧出力制御手段による
高圧出力を停止させ、所定時間後に前記高圧出力制御手
段に対して高圧出力値を再度設定して前記高圧負荷への
高圧出力を再開するリトライ動作を行なうとともに、予
め定められた回数、前記高圧出力エラーが発生した際に
初めて画像形成処理全体をエラー停止させる制御を行な
う構成を採用した。
【0014】また、前記制御において、前記リトライ動
作ごとに対応する高圧負荷への高圧出力値を漸減させる
ように制御する構成、あるいはさらに、画像形成装置内
の温度ないし湿度などの環境条件に応じて、前記高圧出
力制御手段を介した高圧出力制御および画像形成処理の
エラー停止制御に関する制御条件を変化させる構成を用
いることもできる。
【0015】上記構成により、高圧負荷への高圧出力エ
ラーを検知した際、直ちに画像形成処理全体をエラー停
止させることなく、高圧出力値を再度設定して前記高圧
負荷への高圧出力を再開するリトライ動作が行なわれ
る。また、リトライ動作における高圧出力値はリトライ
動作の回数に応じて制御することができ、また、環境条
件に応じてこれら制御の態様が変更される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施形態に基づき
本発明を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明を採用した画像形成装置の
制御回路の構成例を示したものである。図1中、符号1
00は、画像読取り部や画像形成部などからなる画像形
成装置の本体制御部である。
【0018】この本体制御部100は、CPU(中央演
算処理装置)、およびメモリなどの部材から構成され、
画像形成装置全体、および画像データの流れを制御する
ためのものである。たとえば、本体制御部100の制御
には、CCD101によって読取られた画像データを画
像処理部102により所望の画像データに変換させ、画
像データセレクタ103により、読取った画像データ
を、レーザーユニット104、画像データ圧縮部10
7、画像メモリ108、ファンクション制御部109の
いずれに画像データを流すかを制御する、あるいは、原
稿給送装置制御部116に対して、原稿給送の命令を出
したり、後処理装置制御部(フィニッシャー)117に
対して、どのようなモードを設定するかを指示する、な
どの制御が含まれる。
【0019】また、符号101はCCDであり、原稿
台、原稿照射部、光学系などからなる原稿読取り部11
8から原稿照射によって得られる原稿画像の反射光をと
らえて原稿画像を光電変換し、画像データを出力する。
画像処理部102は、CCD101から出力される画像
データを操作部119により設定された画像処理機能に
対応した画像処理(たとえば拡大、縮小などの変倍処理
など)を行なう。
【0020】符号103は、画像データの流れを決定す
る本体制御部100の制御情報により画像データの流れ
る方向を選択する画像データセレクタであり、この画像
データセレクタ103には後述するレーザーユニット1
04、画像データ圧縮部107、画像メモリ108、フ
ァンクション制御部109と画像データパスが接続され
ており、画像データセレクタ103はこれらの各部の間
の画像データの流れを決定する。
【0021】符号104は、画像データを用紙に現像す
る画像形成部105に対して、レーザー露光を行なうレ
ーザーユニットである。画像形成部105は、レーザー
露光された画像データを実際に用紙に現像する処理を行
なう。
【0022】符号106は、本体制御部100と後述す
るファンクション制御部109との間で制御情報の通信
を行なうためのCPU間通信I/Fである。
【0023】符号107は、画像データセレクタ103
から出力された画像データを大容量不揮発性メモリであ
るハードディスク(HD)に蓄積する際に、HD上での
画像データの占有率を節約するために画像データを圧縮
し、またHD上の圧縮された画像データを画像データセ
レクタへ転送する際に元の画像データに伸張する画像デ
ータ圧縮/伸張部である。
【0024】符号108は、画像データセレクタから送
られてくる画像データを一時的に記憶したり、画像デー
タセレクタに対して一時記憶した画像データを転送する
ための揮発性メモリからなる画像メモリである。
【0025】符号109は、ファンクション制御部で、
このファンクション制御部109は、CPU間通信I/
F106を介して、本体の操作部119から入力された
画像形成装置制御情報や、画像データ制御情報を本体制
御部100との間でやりとりする。このうち、画像デー
タ制御情報には、画像データセレクタ103から送られ
てきた画像データを後述するスキャン画像変換部113
へ流したり後述するネットワーク通信I/F115やプ
リント画像変換部114から送られてくる画像データを
画像データセレクタ103へ送るための制御情報が含ま
れる。
【0026】符号110は、後述のHD制御部111と
本体制御部100との間で、HDに記憶される画像デー
タの制御情報の通信を行なうCPU間通信I/Fであ
る。
【0027】符号111は、HD制御部であり、このH
D制御部111は、画像データ圧縮/伸長部107から
流されてくる画像データをHDに書き込んだり、HD1
12に記憶されている画像データを読み出して、画像デ
ータ圧縮/伸長部107へ画像データを送る制御を行な
う。HD制御部111によるHD(ハードディスク)の
制御はCPU間通信I/F110を通して送られてくる
本体制御部100からの制御情報に基づいて行なわれ
る。
【0028】符号112は、不揮発性メモリとしてのH
D(ハードディスク)であり、このHD112に対して
は、前記のHD制御部111の制御に基づいて、画像デ
ータ圧縮/伸長部107に対して入出力すべき画像デー
タの書き込み、および読み出しが行われる。
【0029】符号113は、スキャン画像変換部で、こ
のスキャン画像変換部113は、本体制御部100の制
御に基づいて画像データセレクタ103から流される画
像データを、後述するネットワーク通信I/F115に
おいてネットワーク接続されたホストコンピュータ上で
動作するアプリケーションソフトに読み込ませることが
できるようなフォーマットに変換するものである。スキ
ャン画像変換部113の処理としてはスキャンした画像
をJPEGやTIFF、GIF、BMPなどの画像フォ
ーマットに変換する処理が考えられる。
【0030】符号114は、前述したように後述するネ
ットワーク通信I/F115を介してネットワーク接続
されるホストコンピュータ上で動作するアプリケーショ
ンソフトから転送されてくるページ記述言語(PDL)
によって記述された画像データを画像形成部105によ
り記録出力できるような画像データ(ビットマップデー
タなど)に変換するプリント画像変換部である。
【0031】符号115は、画像形成装置とネットワー
ク接続するためのネットワーク通信I/Fであり、特定
の通信規約(プロトコル)に基づいて、ネットワーク上
の機器(コンピュータなど)と画像データや制御情報の
通信を行なう。ネットワーク通信I/F115は、たと
えばイーサネットなどの所定のネットワークインターフ
ェースとして構成される。
【0032】符号116は、図3において詳述する複数
の原稿を原稿台まで給送する原稿送り装置を制御する原
稿給送装置制御部であり、この原稿給送装置制御部11
6は本体制御部100からの制御情報に基づいて原稿を
給送する。
【0033】符号117は、図2において詳述する出力
用紙の後処理を行なう後処理装置制御部であり、本体制
御部100からの制御情報に基づいて出力紙の後処理を
行なう。
【0034】符号118は、原稿照射手段、光学手段な
どを備える光学ユニットを駆動する光学ユニット駆動装
置を備える原稿読取り部であり、この原稿読取り部11
8は装置制御部からの制御情報に基づいて、原稿照射を
行い、光学ユニットを駆動することにより、原稿画像を
CCD101に、原稿画像の反射光を入力する。
【0035】符号119は、キーボード、表示器などか
ら構成された操作部である。操作部119から入力され
たキーの情報はファンクション制御部109に通知さ
れ、ファンクション制御部109で、キーのコマンド解
析を行ない、本体制御部100に対して、操作部119
からの入力に応じた動作制御情報をCPU間I/F10
6を通して通知する。
【0036】ここで、図1の構成における基本的な動作
を説明するために、50%の縮小コピーを例として、簡
単に説明しておく。
【0037】まず、操作部109において、縮小50%
の表示されているキー(不図示)が押下され、ファンク
ション制御部109に通知されると、ファンクション制
御部109は、縮小50%のキーが押されたことをコマ
ンド解析し、その解析結果がファンクション制御部10
9のバッファメモリなどに記憶される。
【0038】次に、操作部119において、コピースタ
ートボタン(不図示)が押下され、ファンクション制御
部109に通知され、ファンクション制御部109にお
いて、コピースタートボタンが押下されたことをコマン
ド解析し、CPU間通信I/F106を通して、本体制
御部100へコピーモード、縮小50%、置数(コピー
する数:この場合は1)などのコピー情報とともにコピ
ースタートであることを通知する。
【0039】本体制御部100では、画像の読取り、お
よび記録のための、次のような処理を行なう。
【0040】すなわち、本体制御部100は、ファンク
ション制御部109からの通知を受け、原稿送り本体制
御部116、後処理装置制御部117、CPU間通信I
/F110を通してHD制御部の状態を監視し、コピー
スタート可能であることを判断した後に、縮小50%で
あることから、画像処理部102にその縮小処理を行う
ための設定を行ない、またコピーモードであることか
ら、画像データセレクタ103を画像データ圧縮/伸長
部103、画像メモリ108、レーザーユニット104
へ画像が流れるように画像パスを設定し、コピースター
トであることから、原稿送り装置の状態を原稿給送装置
制御部116を通して確認し、原稿が存在する場合に
は、原稿を給送するように原稿給送装置制御部116に
指示を出し、原稿読取り部118に対して、原稿給送装
置から給送された原稿を読取れる位置に移動するように
指示を出す。また、同時に後処理装置の状態を後処理装
置制御部117を通して確認し、画像形成部105から
印字出力される用紙の排出を受けられるように指示を出
す。
【0041】さらに、本体制御部100は、CPU間通
信I/F110を通して、HD制御部111に対して、
原稿を読取った画像が画像データセレクタ103、画像
データ圧縮/伸長部107を通してHD112に書き込
まれるように、また複数毎の原稿である場合や、置数
(コピー数)が複数である場合には、いったんHD11
2に格納した画像をHD112から読み出して複数回記
録できるように設定を行なう。
【0042】また、本体制御部100は、コピー動作を
行なうべく、CCD101、レーザーユニット104、
画像形成部105に対して初期設定を行ない、原稿送り
装置が原稿を原稿読取り位置まで給送したことを原稿給
送装置制御部116から、後処理装置が画像形成部10
5からの印字出力用紙の排出を受けられることを後処理
装置制御部117から、原稿台上の原稿を読取れる位置
に原稿読取り部118が達したこと、画像形成部105
における印字出力用紙が印字可能になったことをそれぞ
れ確認する。そして、原稿画像の反射光をCCD101
が光電変換している画像データを受け取るように、画像
処理部102、画像データセレクタ103、画像メモリ
108、画像データ圧縮/伸長部107、HD制御部1
11に画像データ取り込みを開始する。
【0043】また、ここでは置数(コピー数)が1であ
るので、本体制御部100は、画像メモリ108に書き
込まれた画像データが印字出力可能であるところまで書
き込まれる時間を計測し、その時間に達したら、画像デ
ータセレクタ103、レーザーユニット104、画像形
成部105に対して、印字出力開始を指令する。
【0044】図2は本発明を採用した画像形成装置のハ
ードウェア構成を示している。図2において、符号20
0は画像形成装置本体、280はADF(自動原稿給送
装置)である。
【0045】ADF280は原稿載置台としてのプラテ
ンガラス201上に配置される。プラテンガラス201
の下部にはスキャナ部が配置されており、このスキャナ
部は、スキャナ202、レンズ207、イメージセンサ
部208、原稿照明ランプ203や走査ミラー204〜
206等で構成される。原稿読取の際、不図示のモータ
によりスキャナ202が図の左右方向に往復走査され、
原稿照明ランプ203により照明された原稿の反射光を
走査ミラー204〜206、レンズ207を介してイメ
ージセンサ部208内のCCDセンサに結像する。
【0046】符号209はレーザやポリゴンスキャナ等
で構成された露光制御部で、イメージセンサ部208で
電気信号に変換され、後述する所定の画像処理を受けた
画像信号(あるいは外部装置から送信された画像信号)
により変調されたレーザ光219を感光体ドラム211
に照射する。
【0047】感光体ドラム211の周囲には、一次帯電
器212、現像器213、転写帯電器216、前露光ラ
ンプ214、クリーニング装置215が装備されてい
る。
【0048】画像形成部210において、感光体ドラム
211は不図示のモータにより図に示す矢印の方向に回
転しており、一次帯電器212により所望の電位に帯電
された後、露光制御部209からのレーザ光219が照
射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム211上
に形成された静電潜像は、現像器213により現像され
て、トナー像として可視化される。
【0049】一方、右カセットデッキ221、左カセッ
トデッキ222、上段カセット223、あるいは下段カ
セット224からピックアップローラ225,226,
227,228により給紙された転写紙が給紙ローラ2
29,230,231,232により画像形成部210
に送られ、レジストローラ233により転写ベルトに給
送され、可視化されたトナー像が転写帯電器216によ
り転写紙に転写される。
【0050】転写後、感光体ドラム211は、クリーナ
ー装置215により残留トナーが清掃され、前露光ラン
プ214により残留電荷が消去される。
【0051】転写後の転写紙は、分離帯電器217によ
って感光体ドラムから分離され、転写ベルト234によ
って定着器235に送られる。定着器235では加圧、
加熱により定着され、排出ローラ236により本体10
0の外に排出される。
【0052】また、本体100には、大量(例えば数1
000枚のオーダー)の転写紙を収納し得るデッキ25
0が装備されている。デッキ250のリフタ251は、
ピックアップローラ252に転写紙が常に当接するよう
に転写紙の量に応じて上昇し、転写紙は給紙ローラ25
3によって本体に送られる。また、100枚の転写紙を
収容し得る、マルチ手差し給紙口254が装備されてい
る。
【0053】さらに、図2において、符号237は排紙
フラッパであり、搬送パス238側と排出パス243側
の経路を切り替える。240は下搬送パスであり、排紙
ローラ236から送り出された転写紙を反転パス239
を介し、転写紙を裏返して再排紙パス241に導く。左
カセットデッキ222から給紙ローラ230により給紙
された転写紙も、再給紙パス241に導かれる。
【0054】また、符号242は転写紙を画像形成部2
10に再給紙する再給紙ローラ、244は排紙フラッパ
237の近傍に配置されて、この排紙フラッパ237に
より排出パス243側に切り替えられた転写紙を機外に
排出する排出ローラである。両面記録(両面複写)時に
は、排紙フラッパ237を上方に上げて、複写済みの転
写紙を搬送パス238、反転パス239、下搬送パス2
40を介して再給紙パス241に導く。
【0055】このとき、反転ローラ245によって転写
紙の後端が搬送パス238から全て抜き出され、さら
に、反転ローラ245に転写紙が噛んだ状態の位置まで
反転パス239に引き込み、反転ローラ245を逆転さ
せることによって搬送パス240に送り出す。本体から
転写紙を反転して排出する時には、排紙フラッパ237
を上方へ上げ、反転ローラ245によって転写紙の後端
が搬送パス238に残った状態の位置まで反転パス23
9に引き込み、反転ローラ245を逆転させることによ
って、転写紙を裏返して排出ローラ244側に送り出
す。
【0056】符号290は画像形成装置200から排出
した転写紙をそろえて閉じる排紙処理装置であり、一枚
毎に排出される転写紙を処理トレイ294で積載してそ
ろえる(ソーティング)。一部の画像形成の排出が終了
したら、転写紙束をステイプルして排紙トレイ292、
又は、293に束で排出する。
【0057】排紙トレイ293は不図示のモーターで上
下に移動制御され、画像形成動作開始前に処理トレイの
位置になるように移動する。291は排出された転写紙
の間に挿入する区切り紙を積載する用紙トレイで、29
5は排出された転写紙をZ折りにするZ折り機である。
また、296は排出された転写紙一部をまとめてセンタ
ー折りし、ステイプルを行なうことによって製本を行な
う製本機であり、製本機296により製本された紙束は
排出トレイ297に排出される。
【0058】図3に図2の高圧出力機器としての一次帯
電器212、転写帯電器216、分離帯電器217の制
御回路を示す。図3の構成は、図1の画像形成部105
に含まれるものである。
【0059】図3の構成は、本体制御部100に含まれ
るROM,RAM,I/OポートなどからなるCPU回
路301,CPU回路301から送られた制御データを
DA変換するDA変換制御部302、および一次帯電器
制御回路、転写帯電器制御回路、分離帯電器制御回路か
ら成る。
【0060】一次帯電器212を制御する一次帯電器制
御回路は、一次帯電器212用の高圧出力部304にア
ナログデータを設定するDA変換部303,DA変換部
303からのアナログデータに基づいて高圧を出力する
高圧出力部304、高圧出力部304のリークなどのエ
ラーを検知する一次帯電器のエラー検知回路305から
構成される。
【0061】転写帯電器216を制御する転写帯電器制
御回路は、転写帯電器216用の高圧出力部307にア
ナログデータを設定するDA変換部306、DA変換部
306からのアナログデータに基づいて高圧を出力する
高圧出力部307、高圧出力部307のリークなどのエ
ラーを検知する転写帯電器のエラー検知回路308から
構成される。
【0062】分離帯電器217を制御する転写帯電器制
御回路は、分離帯電器217用の高圧出力部310にア
ナログデータを設定するDA変換部309,DA変換部
309からのアナログデータに基づいて高圧を出力する
高圧出力部310、高圧出力部310のリークなどのエ
ラーを検知する分離帯電器のエラー検知回路311から
構成される。
【0063】DA制御部302は、一次帯電器、転写帯
電器、分離帯電器の上記各DA変換部303,306,
309に対してCPU回路部301からのDA回路アド
レスやデータなどの制御信号を変換し、各DA変換部を
制御するものである。
【0064】次に、以上の構成における制御につき、異
なる実施形態を示す。以下の実施形態において、制御の
主体は図3のCPU回路部301であるが、このCPU
回路部301のハードウェア的な実装形態は任意であ
り、前述のようにたとえばCPU回路部301を図1の
本体制御部を構成するCPUおよびメモリから構成した
り、あるいはこれとは別の電源用のCPUおよびメモリ
から成る制御回路などから構成することができる。
【0065】<第一実施形態>図1〜図3に示すような
装置構成・回路構成を持つ画像形成装置における高圧出
力機器の制御回路(図3)の制御方法のフローチャート
を図4〜図7に示す。図示の手順はCPU回路部301
の制御手順として不図示のROMなどの記憶素子に格納
される。図4〜図7の同一数字のノードはその位置で連
続しているものとする。
【0066】図4のステップS401において、画像形
成装置本体200においてプリントが開始されると、給
紙段221(または222,223、224、250)
から用紙が給紙され、用紙搬送パスを通り、レジストロ
ーラ233へと達する。
【0067】このとき、ステップS402において、画
像形成部の高圧出力部である一次帯電器212、転写帯
電器216、分離帯電器217の出力設定が各高圧出力
部(図3の304,307,310)に対して、DA制
御部302を介して、CPU回路部301によってなさ
れる。と同時に画像露光制御部209や現像器213な
どの画像形成手段も設定される。ステップS403にお
いて各高圧出力部の各エラー検知手段(305,30
8,311)により、エラー検知が開始される。
【0068】以上の画像形成部の各設定が行われた後、
ステップS404において画像形成を開始する。
【0069】画像形成を開始したときに、画像露光部2
09によって感光体211に画像が露光され、感光体上
で画像露光が開始されるのとタイミングをあわせ、レジ
ストローラ233で待機していた給紙されている用紙を
レジストローラ233をONして、転写帯電器上で感光
体211上の現像器213によって現像された現像画像
を感光体211から用紙に転写する。そして、用紙が転
写帯電器216によって帯電し、感光体に引き寄せられ
ないように分離帯電器217により用紙を転写ベルト2
34へと運ぶ。
【0070】以上が画像形成プロセスであり、以上の処
理は形成する画像がなくなる画像形成ジョブ終了まで、
繰り返される。
【0071】続いて、ステップS405以降のこの画像
形成中の高圧出力のエラー検知プロセスに移る。
【0072】まずステップS405において、一次帯電
器212のエラー検知部305においてエラーが検知さ
れたか、または同じ画像形成ジョブ中の前の段階でエラ
ー検知が行われ、エラーを一時的に解除し、次回(つま
り、今回)に一次帯電器出力の再設定を行うためのエラ
ーリトライ中であるかを判別し、そうであればステップ
S420(図5)へと移行する。
【0073】図5のステップS420では、現在一次帯
電器出力のエラーリトライ中か否かを判別し、エラーリ
トライ中でなければステップS421へ進む。ステップ
S421では、一次帯電器出力エラーのリトライ上限回
数である3回を越えた4回目のエラーであるか否かを判
別し、4回目のエラーであれば、ステップS428へと
進み、エラー処理を行う。エラーリトライ上限回数は、
予め決められる回数であり、一つの画像形成ジョブ中に
エラーが数回発生した場合には、装置の安全性の面から
エラー表示を行う必要があるからである。本実施形態に
おいては、上限を仮に3回としている。必要に応じてこ
のリトライの上限回数を決めればよい。
【0074】ステップS428では、一次帯電器21
2、転写帯電器216、分離帯電器217の高圧出力を
すべてOFFし、かつ画像形成ジョブを強制終了するた
めの各負荷の停止を行う。そして、ステップS429に
おいて、転写帯電器出力や分離帯電器出力のエラーが同
時に発生しており、エラーリトライ中であるか否かを判
別し、他の高圧出力と同時に一次帯電器出力エラーが発
生したのであれば、ステップS430において、同時に
複数の高圧出力エラーが発生したことをエラー表示す
る。ステップS429において一次帯電器出力の単体の
エラーであるので、一次帯電器エラーであることをエラ
ー表示する。
【0075】ステップS421において、エラーリトラ
イ上限回数に達していないと判断された場合には、ステ
ップS422において現在一次帯電器出力のDA制御部
302、DA変換部303を介して設定されているCP
U回路部での設定出力値をXとしてバックアップしてお
く。
【0076】ステップS423において一次帯電器出力
を一時的にOFFするためにOFF電圧出力値を一次帯
電器出力として設定する。そして、ステップS424に
おいて、ステップS405,ステップS420において
判別される一次エラーリトライフラグをセットする。そ
して、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップ
S406(図4)へと進む。
【0077】また、ステップS420において現在の一
次帯電器の状態がエラーリトライ中であると判断された
場合にはステップS425へと進む。ステップS425
では、エラーリトライするために、ステップS423に
おいてOFF電圧がかけられてから所定時間が経過した
か否かを判別する。このOFF電圧がかけられる時間
は、一次帯電器高圧出力の回路構成によって異なるもの
であるので、本実施形態においては具体的な時間を示さ
ないが、画像品位が失われることがないような時間であ
る。この所定時間が経過していないときには、他の高圧
出力エラー検知を行うために、ステップS406(図
4)へ進む。
【0078】ステップS425においてOFF電圧がか
けられてから所定時間が経過していると判別された場合
には、ステップS426へと進み、ステップS424で
セットした一次エラーリトライフラグをクリアし、バッ
クアップしておいたエラー発生前の出力値Xを一次帯電
器の出力値として、DA制御部302,DA変換部30
3を介して一次帯電器出力部304に再設定する。そし
て、一次帯電器出力を復活させたあと、他の高圧出力エ
ラー検知を行うために、ステップS406(図4)へ進
む。
【0079】図4のステップS406において、転写帯
電器216のエラー検知部308においてエラーが検知
されたか、または同じ画像形成ジョブ中の前の段階でエ
ラー検知が行われ、エラーを一時的に解除し、次回(つ
まり、今回)に転写帯電器出力の再設定を行うためのエ
ラーリトライ中であるかを判別し、そうであればステッ
プS440(図6)へ移行する。
【0080】図6のステップS440では、現在転写帯
電器出力のエラーリトライ中か否かを判別し、エラーリ
トライ中でなければステップS441へ進む。ステップ
S441では、転写帯電器出力エラーのリトライ上限回
数である3回を越えた4回目のエラーであるか否かを判
別し、4回目のエラーであれば、ステップS448へと
進み、エラー処理を行う。エラーリトライ上限回数は、
一次帯電器のエラーリトライ回数と同じにしてもよい
し、個別に設定してもよいが、本実施形態においては、
同じ3回とする。
【0081】ステップS448では、転写帯電器21
6、一次帯電器212、分離帯電器217の高圧出力を
すべてOFFし、かつ画像形成ジョブを強制終了するた
めの各負荷の停止を行う。そして、ステップS449に
おいて、転写帯電器出力や分離帯電器出力のエラーが同
時に発生しており、エラーリトライ中であるか否かを判
別し、他の高圧出力と同時に転写帯電器出力エラーが発
生したのであれば、ステップS430において、同時に
複数の高圧出力エラーが発生したことをエラー表示す
る。ステップS449において転写帯電器出力の単体の
エラーであるので、転写帯電器エラーであることをエラ
ー表示する。
【0082】ステップS441において、エラーリトラ
イ上限回数に達していないと判断された場合には、ステ
ップS442において現在転写帯電器出力のDA制御部
302,DA変換部306を介して設定されているCP
U回路部での設定出力値をYとしてバックアップしてお
く。
【0083】ステップS443において転写帯電器出力
を一時的にOFFするためにOFF電圧出力値を転写帯
電器出力として設定する。そして、ステップS444に
おいて、ステップS406、ステップS440において
判別される転写エラーリトライフラグをセットする。そ
して、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップ
S407(図4)へ進む。
【0084】また、ステップS440において現在の転
写帯電器の状態がエラーリトライ中であると判断された
場合にはステップS445へと進む。ステップS445
では、エラーリトライするために、ステップS443に
おいてOFF電圧がかけられてから所定時間が経過した
か否かを判別する。所定時間は、転写帯電器高圧出力の
回路構成により異なるために、一次帯電器と同様に具体
的な時間を示さない。この所定時間が経過していないと
きには、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステッ
プS407(図4)へ進む。
【0085】ステップS445においてOFF電圧がか
けられてから所定時間が経過していると判別された場合
には、ステップS446へと進み、ステップS444で
セットした転写エラーリトライフラグをクリアし、バッ
クアップしておいたエラー発生前の出力値Yを転写帯電
器の出力値として、DA制御部302,DA変換部30
6を介して転写帯電器出力部307に再設定する。そし
て、転写帯電器出力を復活させたあと、他の高圧出力エ
ラー検知を行うために、ステップS407(図4)へ進
む。
【0086】図4のステップS407において、分離帯
電器217のエラー検知部311においてエラーが検知
されたか、または同じ画像形成ジョブ中の前の段階でエ
ラー検知が行われ、エラーを一時的に解除し、次回(つ
まり、今回)に分離帯電器出力の再設定を行うためのエ
ラーリトライ中であるかを判別し、そうであればステッ
プS460(図7)へと移行する。
【0087】図7のステップS460では、現在分離帯
電器出力のエラーリトライ中か否かを判別し、エラーリ
トライ中でなければステップS461へ進む。ステップ
S461では、分離帯電器出力エラーのリトライ上限回
数である3回を越えた4回目のエラーであるか否かを判
別し、4回目のエラーであれば、ステップS468へと
進み、エラー処理を行う。エラーリトライ上限回数は、
一次帯電器のエラーリトライ回数と同じにしてもよい
し、個別に設定してもよいが、本実施形態においては、
同じ3回とする。
【0088】ステップS468では、分離帯電器21
7、一次帯電器212、転写帯電器216の高圧出力を
すべてOFFし、かつ画像形成ジョブを強制終了するた
めの各負荷の停止を行う。そして、ステップS469に
おいて、分離帯電器出力や分離帯電器出力のエラーが同
時に発生しており、エラーリトライ中であるか否かを判
別し、他の高圧出力と同時に分離帯電器出力エラーが発
生したのであれば、ステップS430において、同時に
複数の高圧出力エラーが発生したことをエラー表示す
る。ステップS469において分離帯電器出力の単体の
エラーであるので、分離帯電器エラーであることをエラ
ー表示する。
【0089】ステップS461において、エラーリトラ
イ上限回数に達していないと判断された場合には、ステ
ップS462において現在分離帯電器出力のDA制御部
302,DA変換部309を介して設定されているCP
U回路部での設定出力値をZとしてバックアップしてお
く。
【0090】ステップS463において分離帯電器出力
を一時的にOFFするためにOFF電圧出力値を分離帯
電器出力として設定する。そして、ステップS464に
おいて、ステップS407,ステップS460において
判別される分離エラーリトライフラグをセットする。そ
して、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップ
S408(図4)へ進む。
【0091】また、ステップS460において現在の分
離帯電器の状態がエラーリトライ中であると判断された
場合にはステップS465へと進む。ステップS465
では、エラーリトライするために、ステップS463に
おいてOFF電圧がかけられてから所定時間が経過した
か否かを判別する。所定時間は、分離帯電器高圧出力の
回路構成により異なるために、一次帯電器と同様に具体
的な時間を示さない。この所定時間が経過していないと
きには、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステッ
プS408(図4)へ進む。
【0092】ステップS465においてOFF電圧がか
けられてから所定時間が経過していると判別された場合
には、ステップS466へと進み、ステップS464で
セットした分離エラーリトライフラグをクリアし、バッ
クアップしておいたエラー発生前の出力値Zを分離帯電
器の出力値として、DA制御部302,DA変換部30
9を介して分離帯電器出力部310に再設定する。そし
て、分離帯電器出力を復活させたあと、他の高圧出力エ
ラー検知を行うために、ステップS408(図4)へ進
む。
【0093】図4のステップS408において、画像形
成ジョブが終了するか否かを判別し、画像形成ジョブが
終了でない場合には、高圧出力は引き続き出力されてい
るので、高圧出力検知エラーを行うためにステップS4
05へと戻る。画像形成ジョブが終了する場合には、ス
テップS409において各高圧出力のエラー検知部(3
05,308,311)の動作を停止し、ステップS4
10において各高圧出力部(304,307,310)
をOFFする。
【0094】そして、同時に装置の各負荷をオフし、ス
テップS411においてプリント動作を終了する。
【0095】以上のように、本実施形態においては、一
次、転写、および分離帯電器で高圧出力エラーが生じた
場合でも、所定回数(この場合3回)まではリトライ
し、直ちに装置をエラー停止しないようにし、エラー回
数が所定回数(この場合3回)を超えた時に初めて高圧
出力を停止し、装置をエラー停止するようにしている。
【0096】したがって、たとえば前述の課題の項で述
べたような画像形成中に高圧出力部における紙粉の瞬間
的な燃焼などによるリークエラーなどのそれほど致命的
ではないエラーが発生した場合には、装置そのものの作
動に影響がないため、無用なエラー表示を行うことなく
動作を続行させることができ、また、高圧出力機器その
ものに致命的なエラーが発生しているのであれば、装置
をエラー停止し、装置の構成部材およびユーザを確実に
保護できるとともに、必要なサービスマンコールを行え
るようにエラー表示を行なうことができる。
【0097】すなわち、本実施形態によれば、それほど
致命的ではない高圧出力エラーによって画像形成が不可
能になってしまうのを回避し、サービスマンが修理にく
るまで装置そのものを使用できなくなるという不便を減
少でき、ユーザの業務に支障をきたすことがなく、しか
も、致命的な高圧出力エラーの場合は確実に画像形成処
理をエラー停止させ、エラー表示を行なうことができ、
結局、ユーザーの利便性を大きく向上させることができ
る、という優れた効果がある。
【0098】<第二実施形態>第一実施形態では、帯電
器で高圧出力エラーが生じた場合に、所定回数まではエ
ラー発生時と同一の条件でリトライする構成を示した
が、以下では第二実施形態として、図13のような各高
圧出力に対応する設定データのテーブルを設け、このテ
ーブルデータに基づき、エラーリトライ時に高圧出力を
段階的に小さくしていく制御について述べる。
【0099】図13(a)、(b)、(c)はそれぞれ
一次、転写、分離帯電器への各高圧出力を制御するため
のデータテーブルであり、ID番号(いずれのテーブル
もID0〜ID3の4段階)によりアクセスされる。な
お、ここでいうID番号は説明の便宜上設けた番号であ
り、CPU回路301が直接扱うID番号のデータ形態
としてはメモリテーブルのアドレス(あるいはそのアド
レスを指すポインタ)などの任意のものでよい。図13
(a)、(b)、(c)の各ID番号に対応する内容は
出力電圧値(KV)に相当する数値データであり、ここ
ではいずれのテーブルもID番号が大きくなる毎に出力
電圧値(KV)が漸減するよう構成されている。
【0100】図8〜図11は第一実施形態の図4〜図7
に相当するものであり、図示の手順はCPU回路部30
1の制御手順として不図示のROMなどの記憶素子に格
納される。図8〜図11の同一数字のノードはその位置
で連続しているものとする。
【0101】図8のステップS500において、画像形
成装置本体200においてプリントが開始されると、給
紙段221(または222,223,224,250)
から用紙が給紙され、用紙搬送パスを通り、レジストロ
ーラ233へと達する。
【0102】このとき、ステップS501において、C
PU回路部301は、画像形成部の高圧出力部である一
次帯電器212の出力設定をDA制御部302を介して
行なうが、この際、一次帯電器高圧出力部304が図1
3(a)の一次高圧出力テーブルのID0の出力値
(9.5KV)を出力するよう、DA変換部303に設
定が行なわれる。
【0103】また、ステップS502においては、転写
帯電器216の出力設定をDA制御部302を介して行
なうが、この際、転写帯電器高圧出力部307が図13
(b)の転写高圧出力テーブルのID0の出力値(1
0.5KV)を出力するよう、DA変換部306に設定
が行なわれる。
【0104】また、ステップS503においては、分離
帯電器217の出力設定をDA制御部302を介して行
なうが、この際、転写帯電器高圧出力部307が図13
(c)の分離高圧出力テーブルのID0の出力値(1
1.8KV)を出力するよう、DA変換部309に設定
が行なわれる。
【0105】また、上記の初期化処理と同時に、画像露
光制御部209や現像器213などの画像形成手段も設
定される。
【0106】ステップS504において各高圧出力部の
各エラー検知手段(305,308,311)により、
エラー検知が開始される。そして、以上の画像形成部の
各設定が行われた後、ステップS505において画像形
成を開始する。なお、第一実施形態でも述べたので、画
像形成開始時の装置の各負荷の説明は省略する。
【0107】画像形成を開始した後、ステップS506
において、一次帯電器212のエラー検知部305にお
いてエラーが検知されたか、または同じ画像形成ジョブ
中の前の段階でエラー検知が行われ、エラーを一時的に
解除し、次回(つまり、今回)に一次帯電器出力の再設
定を行うためのエラーリトライ中であるかを判別し、そ
うであればステップS520(図9)へと移行する。
【0108】図9のステップS520では、現在一次帯
電器出力のエラーリトライ中か否かを判別し、エラーリ
トライ中でなければステップS521へ進む。ステップ
S521では、一次帯電器出力エラーのリトライ上限回
数である3回を越えた4回目のエラーであるか否かを判
別し、4回目のエラーであれば、ステップS528へと
進み、エラー処理を行う。
【0109】ステップS528では、一次帯電器21
2、転写帯電器216、分離帯電器217の高圧出力を
すべてOFFし、かつ画像形成ジョブを強制終了するた
めの各負荷の停止を行う。
【0110】そして、ステップS529において、転写
帯電器出力や分離帯電器出力のエラーが同時に発生して
おり、エラーリトライ中であるか否かを判別し、図12
(b)のように一次エラーと転写エラーが同時発生した
ときのように、他の高圧出力と同時に一次帯電器出力エ
ラーが発生したのであれば、ステップS530におい
て、同時に複数の高圧出力エラーが発生したことをエラ
ー表示する。
【0111】また、図12(a)のように一次帯電器単
体のエラーである場合には、ステップS529において
一次帯電器エラーであることをエラー表示する。
【0112】ステップS521においてエラーリトライ
上限回数に達していないと判断された場合には、今後、
一次高圧エラーを発生させにくくするために、ステップ
S522において図13(a)の一次高圧出力のテーブ
ルを指し示すID値(ポインタ)をカウントアップし、
次回の出力値設定時に一次高圧出力が現在の値よりも低
くなるようにする。
【0113】ステップS523においては、一次帯電器
出力を一時的にOFFするためにOFF電圧出力値を一
次帯電器出力として設定する。そして、ステップS52
4において、ステップS505,ステップS520にお
いて判別される一次エラーリトライフラグをセットす
る。そして、他の高圧出力エラー検知を行うために、ス
テップS506へと進む。
【0114】また、ステップS520において現在の一
次帯電器の状態がエラーリトライ中であると判断された
場合にはステップS525へと進む。ステップS525
では、エラーリトライするために、ステップS523に
おいてOFF電圧がかけられてから所定時間が経過した
か否かを判別する。この所定時間が経過していないとき
には、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップ
S507へと進む。
【0115】ステップS525においてOFF電圧がか
けられてから所定時間が経過していると判別された場合
には、ステップS526へと進み、ステップS524で
セットした一次エラーリトライフラグをクリアする。
【0116】そして、ステップS527において現在の
ID値に一致した図13(a)のテーブルの一次高圧出
力値を一次帯電器の出力値として、DA制御部302,
DA変換部303を介して一次帯電器出力部304に再
設定する。そして、一次帯電器出力を復活させたあと、
他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップS50
7(図8)へ進む。
【0117】図8のステップS507において、転写帯
電器216のエラー検知部308においてエラーが検知
されたか、または同じ画像形成ジョブ中の前の段階でエ
ラー検知が行われ、エラーを一時的に解除し、次回(つ
まり、今回)に転写帯電器出力の再設定を行うためのエ
ラーリトライ中であるかを判別し、そうであればステッ
プS540(図10)へと移行する。
【0118】ステップS540では、現在転写帯電器出
力のエラーリトライ中か否かを判別し、エラーリトライ
中でなければステップS541へ進む。ステップS54
1では、転写帯電器出力エラーのリトライ上限回数であ
る3回を越えた4回目のエラーであるか否かを判別し、
4回目のエラーであれば、ステップS548へと進み、
エラー処理を行う。
【0119】ステップS548では、転写帯電器21
6、一次帯電器212、分離帯電器217の高圧出力を
すべてOFFし、かつ画像形成ジョブを強制終了するた
めの各負荷の停止を行う。
【0120】そして、ステップS549において、転写
帯電器出力や分離帯電器出力のエラーが同時に発生して
おり、エラーリトライ中であるか否かを判別し、他の高
圧出力と同時に転写帯電器出力エラーが発生したのであ
れば、ステップS530において、同時に複数の高圧出
力エラーが発生したことをエラー表示する。
【0121】また、転写帯電器単体のエラーである場合
には、ステップS549において転写帯電器エラーであ
ることをエラー表示する。
【0122】ステップS541においてエラーリトライ
上限回数に達していないと判断された場合には、今後転
写高圧エラーを発生させにくくするために、ステップS
542において、図13(b)の転写高圧出力のテーブ
ルを指し示すID値(ポインタ)をカウントアップし、
次回の出力値設定時に転写高圧出力が現在の値よりも低
くなるようにする。
【0123】ステップS543においては、転写帯電器
出力を一時的にOFFするためにOFF電圧出力値を転
写帯電器出力として設定する。そして、ステップS54
4において、ステップS505、ステップS540にお
いて判別される転写エラーリトライフラグをセットす
る。そして、他の高圧出力エラー検知を行うために、ス
テップS506へと進む。
【0124】また、ステップS540において現在の転
写帯電器の状態がエラーリトライ中であると判断された
場合にはステップS545へ進む。ステップS545で
は、エラーリトライするために、ステップS543にお
いてOFF電圧がかけられてから所定時間が経過したか
否かを判別する。この所定時間が経過していないときに
は、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップS
508へと進む。
【0125】ステップS545においてOFF電圧がか
けられてから所定時間が経過していると判別された場合
には、ステップS546へと進み、ステップS544で
セットした転写エラーリトライフラグをクリアする。
【0126】そして、ステップS547において現在の
ID値に一致した図13(b)のテーブルの転写高圧出
力値を転写帯電器の出力値として、DA制御部302、
DA変換部303を介して転写帯電器出力部307に再
設定する。そして、転写帯電器出力を復活させたあと、
他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップS50
8(図8)へ進む。
【0127】ステップS508において、分離帯電器2
17のエラー検知部311においてエラーが検知された
か、または同じ画像形成ジョブ中の前の段階でエラー検
知が行われ、エラーを一時的に解除し、次回(つまり、
今回)に分離帯電器出力の再設定を行うためのエラーリ
トライ中であるかを判別し、そうであればステップS5
60(図11)へと移行する。
【0128】ステップS560では、現在分離帯電器出
力のエラーリトライ中か否かを判別し、エラーリトライ
中でなければステップS561へ進む。ステップS56
1では、分離帯電器出力エラーのリトライ上限回数であ
る3回を越えた4回目のエラーであるか否かを判別し、
4回目のエラーであれば、ステップS568へと進み、
エラー処理を行う。
【0129】ステップS568では、分離帯電器21
7、一次帯電器212、転写帯電器216の高圧出力を
すべてOFFし、かつ画像形成ジョブを強制終了するた
めの各負荷の停止を行う。
【0130】そして、ステップS569において、分離
帯電器出力や分離帯電器出力のエラーが同時に発生して
おり、エラーリトライ中であるか否かを判別し、他の高
圧出力と同時に分離帯電器出力エラーが発生したのであ
れば、ステップS530において、同時に複数の高圧出
力エラーが発生したことをエラー表示する。
【0131】また、分離帯電器単体のエラーである場合
には、ステップS569において分離帯電器エラーであ
ることをエラー表示する。
【0132】ステップS561においてエラーリトライ
上限回数に達していないと判断された場合には、今後、
分離高圧エラーを発生させにくくするために、ステップ
S562において図13(c)の分離高圧出力のテーブ
ルを指し示すID値(ポインタ)をカウントアップし、
次回の出力値設定時に分離高圧出力が現在の値よりも低
くなるようにする。
【0133】ステップS563において分離帯電器出力
を一時的にOFFするためにOFF電圧出力値を分離帯
電器出力として設定する。そして、ステップS564に
おいて、ステップS505,ステップS560において
判別される分離エラーリトライフラグをセットする。そ
して、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップ
S506へと進む。
【0134】また、ステップS560において現在の分
離帯電器の状態がエラーリトライ中であると判断された
場合にはステップS565へと進む。ステップS565
では、エラーリトライするために、ステップS563に
おいてOFF電圧がかけられてから所定時間が経過した
か否かを判別する。この所定時間が経過していないとき
には、他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップ
S508へと進む。
【0135】ステップS565においてOFF電圧がか
けられてから所定時間が経過していると判別された場合
には、ステップS566へと進み、ステップS564で
セットした分離エラーリトライフラグをクリアする。
【0136】そして、ステップS567において現在の
ID値に一致した図13(c)のテーブルの分離高圧出
力値を分離帯電器の出力値として、DA制御部302、
DA変換部303を介して分離帯電器出力部307に再
設定する。そして、分離帯電器出力を復活させたあと、
他の高圧出力エラー検知を行うために、ステップS50
9(図8)へと進む。
【0137】図8のステップS509において、画像形
成ジョブが終了するか否かを判別し、画像形成ジョブが
終了でない場合には、高圧出力は引き続き出力されてい
るので、高圧出力検知エラーを行うためにステップS5
06へと戻る。画像形成ジョブが終了する場合には、ス
テップS510において各高圧出力のエラー検知部(3
05、308、311)の動作を停止し、ステップS5
11において各高圧出力部(304、307、310)
をOFFする。
【0138】そして、同時に装置の各負荷をオフし、ス
テップS512においてプリント動作を終了する。
【0139】以上のように、本実施形態においては、一
次、転写、および分離帯電器で高圧出力エラーが生じた
場合でも、所定回数(この場合3回)まではリトライ
し、直ちに装置をエラー停止しないようにし、エラー回
数が所定回数(この場合3回)を超えた時に初めて高圧
出力を停止し、装置をエラー停止するようにし、しか
も、リトライを行なうごとに各高圧出力電圧が漸減する
ように制御する。
【0140】したがって、第一実施形態と同様に、画像
形成中に高圧出力部における紙粉の瞬間的な燃焼などに
よるリークエラーが発生した場合には、装置そのものの
作動に影響がないため、無用なエラー表示を行うことな
く動作を続行させることができ、また、高圧出力機器そ
のものに致命的なエラーが発生しているのであれば、装
置をエラー停止し、装置の構成部材およびユーザを確実
に保護できるとともに、必要なサービスマンコールを行
えるようにエラー表示を行なうことができる。さらに、
リトライを行なうごとに各高圧出力電圧が漸減するよう
に制御しているので、順次エラーを生じにくくすること
ができ、それでもエラーが起きる場合にのみ装置をエラ
ー停止するのであるから、致命的なエラーの際のみ、確
実に装置をエラー停止することができるようになる。
【0141】このようにして、本実施形態によれば、そ
れほど致命的ではない高圧出力エラーによって画像形成
が不可能になってしまうのを回避できる一方で、致命的
な高圧出力エラーの場合は確実に画像形成処理をエラー
停止させ、エラー表示を行なうことができる、という優
れた効果がある。
【0142】なお、図9〜図11では第一実施形態と同
様に、予め定めたエラー回数に基づき高圧出力をエラー
停止させる(ステップS528、S548、S568)
ようにしているが、図13のようなテーブルを設ける場
合には、テーブルのエントリの数だけリトライ回数を行
ない、そのリトライ回数が終了したら高圧出力をエラー
停止させるようにしたり、また、テーブル内の最小の出
力値を用いてリトライしてエラーが生じた場合に高圧出
力をエラー停止させるような制御も考えられる。
【0143】<第三実施形態>以上の第二実施形態で
は、図13のような高圧出力制御用データテーブルを用
い、リトライを行なうごとに各高圧出力電圧が漸減する
ように制御する例を示したが、高圧出力制御のためのテ
ーブルとして、複数のものを記憶しておき、条件に応じ
て使い分けることも考えられる。
【0144】たとえば、装置内の空気の温度値(ないし
温度範囲)に対応して複数の高圧出力制御用データテー
ブルを設け、その内容を対応した温度値(ないし温度範
囲)に適した値に設定しておく。
【0145】そして、装置内の空気の温度を計測するた
めに温度検知手段を設け、この温度検知手段の検知した
温度値(温度範囲)に基づき、あらかじめ用意された高
圧出力制御用データテーブルを選択して、図8〜図11
に示した制御に用いる。
【0146】このような構成によれば、画像形成装置内
の温度に対応した最適な高圧出力機器の出力設定が行
え、どのような温度環境においてもそれほど致命的では
ない高圧出力エラーによって画像形成が不可能になって
しまうのを未然に回避できる。
【0147】<第四実施形態>また、第三実施形態のよ
うな温度条件によりリトライの際の高圧出力制御用デー
タテーブルを切り換えるのではなく、他の環境条件、た
とえば、湿度により高圧出力制御用データテーブルを切
り換えることもできる。
【0148】たとえば、装置内の空気の湿度値(ないし
湿度範囲)に対応して複数の高圧出力制御用データテー
ブルを設け、その内容を対応した湿度値(ないし湿度範
囲)に適した値に設定しておく。
【0149】そして、装置内の空気の湿度を計測するた
めに湿度検知手段を設け、この湿度検知手段の検知した
湿度値(湿度範囲)に基づき、あらかじめ用意された高
圧出力制御用データテーブルを選択して、図8〜図11
に示した制御に用いる。
【0150】このような構成によれば、画像形成装置内
の湿度に対応した最適な高圧出力機器の出力設定が行
え、それほど致命的ではない高圧出力エラーによって画
像形成が不可能になってしまうのを未然に回避できる。
【0151】なお、第三実施形態、および第4実施形態
に示したリトライ制御のための高圧出力制御用データテ
ーブルを切り換えるための環境条件としては、上記の温
度、湿度以外の任意の条件を用いることができるのはい
うまでもない。
【0152】また、上記の各実施形態において、高圧出
力をエラー停止させるための条件としてのエラー回数の
データや、図13に示した高圧出力制御のためのデータ
テーブルは、あらかじめROMなどにハードコーディン
グしておく構成のほか、たとえば外部の装置からEEP
RAMなどにダウンロードして用いる構成も考えられ
る。
【0153】あるいは外部のコンピュータなどのホスト
装置からネットワーク通信I/F115などを介して画
像形成装置に印刷ジョブを送信して画像形成を行わせる
場合には、印刷ジョブの制御データの一部として高圧出
力をエラー停止させるための条件としてのエラー回数の
データや、図13に示した高圧出力制御のためのデータ
テーブルを送信し、印刷ジョブごとに制御する構成も考
えられる。このような構成では、印刷ジョブの重要性や
優先度などに応じて高圧出力エラーの制御態様を変化さ
せることができる利点がある。
【0154】また、第三および第四実施形態では、検知
した温度、湿度などの環境条件に応じて高圧出力制御の
ためのデータテーブルを使い分ける例を示したが、検知
した温度、湿度などの環境条件は高圧出力制御のための
データテーブルの使い分けのみならず、本発明のあらゆ
る高圧出力条件の切り換えに用いてよい。たとえば、高
圧出力をエラー停止させるための条件としてのエラー回
数を検知した温度、湿度などの環境条件に応じて変更す
ることも考えられる。
【0155】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、高圧負荷を構成部材として含む画像形成手段を用い
て画像形成処理を行なう画像形成装置、画像形成装置の
制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを格納
したコンピュータ読取り可能な記憶媒体において、前記
高圧負荷への高圧出力エラーを検知した際、対応する高
圧負荷への高圧出力制御手段による高圧出力を停止さ
せ、所定時間後に前記高圧出力制御手段に対して高圧出
力値を再度設定して前記高圧負荷への高圧出力を再開す
るリトライ動作を行なうとともに、予め定められた回
数、前記高圧出力エラーが発生した際に初めて画像形成
処理全体をエラー停止させる制御を行なう構成を採用し
ているので、上記構成により、高圧負荷への高圧出力エ
ラーを検知した際、直ちに画像形成処理全体をエラー停
止させることなく、高圧出力値を再度設定して前記高圧
負荷への高圧出力を再開するリトライ動作を行なうこと
ができ、したがって、画像形成中に高圧出力部における
紙粉の瞬間的な燃焼などによるリークエラーが発生した
場合には、装置そのものの作動に影響がないため、無用
なエラー表示を行うことなく動作を続行させることがで
き、また、高圧出力機器そのものに致命的なエラーが発
生しているのであれば、装置をエラー停止し、装置の構
成部材およびユーザを確実に保護できるとともに、必要
なサービスマンコールを行えるようにエラー表示を行な
うことができる。すなわち、本発明によれば、それほど
致命的ではない高圧出力エラーによって画像形成が不可
能になってしまうのを回避でき、サービスマンが修理に
くるまで装置そのものを使用できなくなるという不便を
減少でき、ユーザの業務に支障をきたすことがなく、し
かも、致命的な高圧出力エラーの場合は確実に画像形成
処理をエラー停止させ、エラー表示を行なうことがで
き、結局、ユーザーの利便性を大きく向上させることが
できる、という優れた効果がある。
【0156】また、前記制御において、前記リトライ動
作ごとに対応する高圧負荷への高圧出力値を漸減させる
ように制御する構成、あるいはさらに、画像形成装置内
の温度ないし湿度などの環境条件に応じて、前記高圧出
力制御手段を介した高圧出力制御および画像形成処理の
エラー停止制御に関する制御条件を変化させる構成を用
いることにより、リトライ動作における高圧出力値をリ
トライ動作の回数に応じて制御することができ、また、
環境条件に応じてこれら制御の態様が変更でき、環境条
件にかかわらずそれほど致命的ではない高圧出力エラー
により装置がエラー停止してしまうのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した画像形成装置の制御系のブロ
ック図である。
【図2】本発明を採用した画像形成装置のハードウェア
構成を示した概略断面図である。
【図3】本発明を採用した画像形成装置の高圧制御回路
の回路構成を示したブロック図である。
【図4】図1〜図3の装置における制御手順の第一実施
形態を示したフローチャート図である。
【図5】図1〜図3の装置における制御手順の第一実施
形態を示したフローチャート図である。
【図6】図1〜図3の装置における制御手順の第一実施
形態を示したフローチャート図である。
【図7】図1〜図3の装置における制御手順の第一実施
形態を示したフローチャート図である。
【図8】図1〜図3の装置における制御手順の第二実施
形態を示したフローチャート図である。
【図9】図1〜図3の装置における制御手順の第二実施
形態を示したフローチャート図である。
【図10】図1〜図3の装置における制御手順の第二実
施形態を示したフローチャート図である。
【図11】図1〜図3の装置における制御手順の第二実
施形態を示したフローチャート図である。
【図12】本発明における高圧エラー発生の様子を示し
たタイミングチャートである。
【図13】図1〜図3の装置における制御手順の第二実
施形態における高圧出力を制御するためのデータテーブ
ルの構成を示した表図である。
【符号の説明】
100 本体制御部 101 CCD 102 画像処理部 103 画像データセレクタ 104 レーザーユニット 105 画像形成部 106、110 CPU間通信I/F 107 画像データ圧縮/伸長部 109 ファンクション制御部 111 HD制御部 112 HD 113 スキャン画像変換部 114 プリント画像変換部 115 ネットワーク通信I/F 116 原稿給送装置制御部 118 原稿読取り部 119 操作部 200 画像形成装置 201 プラテンガラス 209 画像露光制御部 210 画像形成部 211 感光体ドラム 212 一次帯電器 213 現像器 214 前露光ランプ 215 クリーニング装置 216 転写帯電器 221 右カセットデッキ 222 左カセットデッキ 223 上段カセット 224 下段カセット 225,226,227,228 ピックアップローラ 229,230,231,232 給紙ローラ 250 デッキ 251 リフタ 253 給紙ローラ 254 マルチ手差し給紙口 294 処理トレイ 296 製本機 301 CPU回路部 304 高圧出力部 305 エラー検知回路 306 DA変換部 308 エラー検知回路 309 DA変換部 310 高圧出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DA11 DA14 DA38 DA41 EE07 EE08 EJ17 EK06 EK15 ZA01 5G004 AA04 AB02 BA03 CA03 DC01 DC14 5G065 BA07 EA07 FA01 GA06 JA07 KA05 LA01 LA02 LA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧負荷を構成部材として含む画像形成
    手段を用いて画像形成処理を行なう画像形成装置におい
    て、 前記高圧負荷への高圧出力を制御する高圧出力制御手段
    と、 前記高圧負荷への高圧出力エラーを検知する高圧出力エ
    ラー検知手段と、 前記高圧出力エラー検知手段が前記高圧負荷への高圧出
    力エラーを検知した際、対応する高圧負荷への前記高圧
    出力制御手段による高圧出力を停止させ、所定時間後に
    前記高圧出力制御手段に対して高圧出力値を再度設定し
    て前記高圧負荷への高圧出力を再開するリトライ動作を
    行なうとともに、予め定められた回数、前記高圧出力エ
    ラーが発生した際に初めて画像形成処理全体をエラー停
    止させる制御手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成手段が電子写真方式により
    構成され、前記高圧負荷が一次帯電、転写帯電、および
    分離帯電の各プロセスに用いられる帯電器であることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記リトライ動作ごと
    に対応する高圧負荷への高圧出力値を漸減させるように
    制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置内の温度ないし湿度などの
    環境条件に応じて、前記制御手段による前記高圧出力制
    御手段を介した高圧出力制御および画像形成処理のエラ
    ー停止制御に関する制御条件を変化させることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 高圧負荷を構成部材として含む画像形成
    手段を用いて画像形成処理を行なう画像形成装置の制御
    方法において、 前記高圧負荷への高圧出力エラーを検知した際、対応す
    る高圧負荷への高圧出力制御手段による高圧出力を停止
    させ、所定時間後に前記高圧出力制御手段に対して高圧
    出力値を再度設定して前記高圧負荷への高圧出力を再開
    するリトライ動作を行なうとともに、予め定められた回
    数、前記高圧出力エラーが発生した際に初めて画像形成
    処理全体をエラー停止させる制御ステップを有すること
    を特徴とする画像形成装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記制御ステップにおいて、前記リトラ
    イ動作ごとに対応する高圧負荷への高圧出力値を漸減さ
    せるように制御することを特徴とする請求項5に記載の
    画像形成装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 画像形成装置内の温度ないし湿度などの
    環境条件に応じて、前記高圧出力制御手段を介した高圧
    出力制御および画像形成処理のエラー停止制御に関する
    制御条件を変化させることを特徴とする請求項5又は6
    に記載の画像形成装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 高圧負荷を構成部材として含む画像形成
    手段を用いて画像形成処理を行なう画像形成装置の制御
    プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒
    体において、 前記高圧負荷への高圧出力エラーを検知した際、対応す
    る高圧負荷への高圧出力制御手段による高圧出力を停止
    させ、所定時間後に前記高圧出力制御手段に対して高圧
    出力値を再度設定して前記高圧負荷への高圧出力を再開
    するリトライ動作を行なうとともに、予め定められた回
    数、前記高圧出力エラーが発生した際に初めて画像形成
    処理全体をエラー停止させる制御ステップを格納したこ
    とを特徴とする画像形成装置の制御プログラムを格納し
    たコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
  9. 【請求項9】 前記制御ステップにおいて、前記リトラ
    イ動作ごとに対応する高圧負荷への高圧出力値を漸減さ
    せるように制御する制御ステップを格納したことを特徴
    とする請求項8に記載の画像形成装置の制御プログラム
    を格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】 画像形成装置内の温度ないし湿度など
    の環境条件に応じて、前記高圧出力制御手段を介した高
    圧出力制御および画像形成処理のエラー停止制御に関す
    る制御条件を変化させる制御ステップを格納したことを
    特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置の制御
    プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒
    体。
JP10309319A 1998-10-30 1998-10-30 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体 Pending JP2000139022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10309319A JP2000139022A (ja) 1998-10-30 1998-10-30 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10309319A JP2000139022A (ja) 1998-10-30 1998-10-30 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000139022A true JP2000139022A (ja) 2000-05-16

Family

ID=17991593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10309319A Pending JP2000139022A (ja) 1998-10-30 1998-10-30 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000139022A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148460A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Ricoh Co Ltd 電源装置及び画像形成装置
JP2008276009A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Sharp Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2015215389A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 株式会社リコー 画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148460A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Ricoh Co Ltd 電源装置及び画像形成装置
JP2008276009A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Sharp Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP4509138B2 (ja) * 2007-05-01 2010-07-21 シャープ株式会社 画像形成装置および画像形成方法
JP2015215389A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 株式会社リコー 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4943100B2 (ja) 画像形成装置
US8632070B2 (en) Image forming apparatus, method for controlling image forming apparatus, and recording medium
US20090201558A1 (en) Image forming apparatus and control method
JP2009278484A (ja) 画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体
US7457558B2 (en) Image forming system that includes storage battery
US20110135326A1 (en) Printing apparatus, method of controlling printing apparatus, and program
JP2011059414A (ja) 画像形成装置
US9274475B2 (en) Image forming apparatus, image forming system, and image forming method
US10191431B2 (en) Image forming system
US8619311B2 (en) Image reading apparatus and a method for controlling the same to perform print processing based on the stored image data
JP2003107967A (ja) 電源制御装置及び画像形成装置
JP2000139022A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体
JP6758941B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2010083064A (ja) 画像形成装置
JP4307351B2 (ja) 電源システムおよびその制御方法
JP2005141046A (ja) 画像形成装置
JP3530991B2 (ja) 画像形成装置
JP2005015166A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
US10855863B2 (en) Image forming apparatus to obtain image data from storage
US20230219351A1 (en) Image forming apparatus
US8611775B2 (en) Image forming apparatus comprising a fixing pressure switching unit and medium storing image forming programs therein
JP2010107824A (ja) 画像形成装置
JP2005258151A (ja) 画像出力装置
JPH0888702A (ja) 複合画像処理装置
JP2002320066A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法および記憶媒体