JP2000138252A - 超音波振動子とその保持機構 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボンディングやバンプ形成に使用される超音
波振動子において、高周波で安定で良好なボンディング
が可能な超音波振動子を実現することを目的とする。 【解決手段】 圧電素子2とその前後に設けた前方金属
ブロック3と後方金属ブロック4に、分割溝5や貫通穴
9あるいはざぐり穴10を設けることにより、良好な縦
振動を妨害する不要な振動モードを抑制し、良好なボン
ディング性能を実現する。
波振動子において、高周波で安定で良好なボンディング
が可能な超音波振動子を実現することを目的とする。 【解決手段】 圧電素子2とその前後に設けた前方金属
ブロック3と後方金属ブロック4に、分割溝5や貫通穴
9あるいはざぐり穴10を設けることにより、良好な縦
振動を妨害する不要な振動モードを抑制し、良好なボン
ディング性能を実現する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子などの
接合に使用されるスタッドバンプを形成するための超音
波振動子に関するものである。
接合に使用されるスタッドバンプを形成するための超音
波振動子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からIC(半導体集積回路)関連の
ワイヤボンディング技術を応用して、金バンプをフリッ
プチップICの電極パッド部に超音波接合するスタッド
バンプボンディング技術が知られている。通常ワイヤボ
ンディングやバンプ形成には60kHz 程度の振動周波数が
用いられるが、プレヒートの低温度化やよりファインピ
ッチを目的として、より高周波の振動周波数を使用した
ボンディング用超音波振動子が望まれている。
ワイヤボンディング技術を応用して、金バンプをフリッ
プチップICの電極パッド部に超音波接合するスタッド
バンプボンディング技術が知られている。通常ワイヤボ
ンディングやバンプ形成には60kHz 程度の振動周波数が
用いられるが、プレヒートの低温度化やよりファインピ
ッチを目的として、より高周波の振動周波数を使用した
ボンディング用超音波振動子が望まれている。
【0003】高周波における超音波振動子としては、超
音波テクノ VOL.8,NO.11,pp1-6に記載された構成が知
られている。図5は従来の超音波振動子の側面図であ
る。図5において、21は超音波振動子、22は圧電素
子、23はフランジ、24は接合用チップであり、フラ
ンジによって固定治具に接地される。また、接合用チッ
プ24は超音波振動子21に半田づけなどの手法によっ
て接合されており、全長は31mm程度である。図5に示さ
れる構成において、超音波振動子21は、圧電素子22
に印加される電圧によって、全体で 1.5波長330kHzの縦
振動共振を発生し、先端の接合用チップに3次のたわみ
振動を励振する。接合は、接合用チップ24の上端に静
圧力を印加し、ワークとワイヤを接合用チップ24の下
端にセットして行われる。
音波テクノ VOL.8,NO.11,pp1-6に記載された構成が知
られている。図5は従来の超音波振動子の側面図であ
る。図5において、21は超音波振動子、22は圧電素
子、23はフランジ、24は接合用チップであり、フラ
ンジによって固定治具に接地される。また、接合用チッ
プ24は超音波振動子21に半田づけなどの手法によっ
て接合されており、全長は31mm程度である。図5に示さ
れる構成において、超音波振動子21は、圧電素子22
に印加される電圧によって、全体で 1.5波長330kHzの縦
振動共振を発生し、先端の接合用チップに3次のたわみ
振動を励振する。接合は、接合用チップ24の上端に静
圧力を印加し、ワークとワイヤを接合用チップ24の下
端にセットして行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す従来の技術においては、接合用チップが振動子本体
に半田づけなどにより固定されており、従来使用されて
いるアルミナセラミック製のボンディング用キャピラリ
が使用できないためチップ部の交換などに対応できな
い。また、全体の寸法が従来使用されているボンディン
グ用超音波振動子と比較して短いため、ボンディング装
置として使用する場合には、作業領域やボンディング速
度が低下することが予想される。
示す従来の技術においては、接合用チップが振動子本体
に半田づけなどにより固定されており、従来使用されて
いるアルミナセラミック製のボンディング用キャピラリ
が使用できないためチップ部の交換などに対応できな
い。また、全体の寸法が従来使用されているボンディン
グ用超音波振動子と比較して短いため、ボンディング装
置として使用する場合には、作業領域やボンディング速
度が低下することが予想される。
【0005】本発明は上記課題に鑑み、高周波で安定し
た超音波振動を実現し、全体として高剛性を有するとと
もに良好なボンディングが可能な超音波振動子を提供す
ることを目的とする。
た超音波振動を実現し、全体として高剛性を有するとと
もに良好なボンディングが可能な超音波振動子を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、圧電素子と前記圧電素子の背面に設けられ
少なくとも1個所の段差を有しかつ前記圧電素子と接す
る端面が溝により複数に分割された導電性ブロックと、
前記圧電素子の前面に設けられ少なくとも1個所の段差
を有しかつ先端にワイヤボンディングやバンプ形成を行
うためのキャピラリを保持する機構を有し前記圧電素子
と接する端面が溝により複数に分割された導電性ブロッ
クにより構成され、前記圧電素子は半波長共振の周波数
で振動し、前記圧電素子の前後の導電性ブロックは前記
圧電素子の振動周波数における波長の半波長の整数倍の
長さを有する構成としたものである。
に本発明は、圧電素子と前記圧電素子の背面に設けられ
少なくとも1個所の段差を有しかつ前記圧電素子と接す
る端面が溝により複数に分割された導電性ブロックと、
前記圧電素子の前面に設けられ少なくとも1個所の段差
を有しかつ先端にワイヤボンディングやバンプ形成を行
うためのキャピラリを保持する機構を有し前記圧電素子
と接する端面が溝により複数に分割された導電性ブロッ
クにより構成され、前記圧電素子は半波長共振の周波数
で振動し、前記圧電素子の前後の導電性ブロックは前記
圧電素子の振動周波数における波長の半波長の整数倍の
長さを有する構成としたものである。
【0007】これにより、高周波で安定した超音波振動
を実現し、全体として高剛性を有するとともに良好なボ
ンディングが可能な超音波振動子を実現することができ
る。
を実現し、全体として高剛性を有するとともに良好なボ
ンディングが可能な超音波振動子を実現することができ
る。
【0008】また、さらに圧電素子とその前後に設けら
れた導電性ブロックに、その内部に超音波振動と同方向
に貫通穴かもしくはざぐり穴を設け、良好な縦振動を妨
害する他の振動モードを抑制する構成としたものであ
る。
れた導電性ブロックに、その内部に超音波振動と同方向
に貫通穴かもしくはざぐり穴を設け、良好な縦振動を妨
害する他の振動モードを抑制する構成としたものであ
る。
【0009】これによっても、高周波でより安定した超
音波振動を実現し、全体として高剛性を有するとともに
より良好なボンディングが可能な超音波振動子を実現す
ることができる。
音波振動を実現し、全体として高剛性を有するとともに
より良好なボンディングが可能な超音波振動子を実現す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧電素子と、前記圧電素子の背面に設けられ少なく
とも1個所の段差を有しかつ前記圧電素子と接する端面
が溝により複数に分割された第1の導電性ブロックと、
前記圧電素子の前面に設けられ少なくとも1個所の段差
を有しかつ先端にワイヤボンディングやバンプ形成を行
うためのキャピラリを保持する機構を有し前記圧電素子
と接する端面が溝により複数に分割された第2の導電性
ブロックとを用いて構成され、前記圧電素子は半波長共
振の周波数で振動し、前記第1、第2の導電性ブロック
は前記圧電素子の振動周波数における波長の半波長の整
数倍の長さを有する超音波振動子であり、高周波におけ
る安定した振動特性を実現し良好なボンディング性能を
可能にするという作用を有する。
は、圧電素子と、前記圧電素子の背面に設けられ少なく
とも1個所の段差を有しかつ前記圧電素子と接する端面
が溝により複数に分割された第1の導電性ブロックと、
前記圧電素子の前面に設けられ少なくとも1個所の段差
を有しかつ先端にワイヤボンディングやバンプ形成を行
うためのキャピラリを保持する機構を有し前記圧電素子
と接する端面が溝により複数に分割された第2の導電性
ブロックとを用いて構成され、前記圧電素子は半波長共
振の周波数で振動し、前記第1、第2の導電性ブロック
は前記圧電素子の振動周波数における波長の半波長の整
数倍の長さを有する超音波振動子であり、高周波におけ
る安定した振動特性を実現し良好なボンディング性能を
可能にするという作用を有する。
【0011】請求項2に記載の発明は、複数の圧電素子
と、前記圧電素子の間に設けられた少なくとも1個以上
の中間部導電性ブロックと、前記複数の圧電素子うち最
後部の圧電素子の背面に設けられ少なくとも1個所の段
差を有しかつ前記圧電素子と接する端面が溝により複数
に分割された第1の導電性ブロックと、前記複数の圧電
素子うち最前部の圧電素子の前面に設けられ少なくとも
1個所の段差を有しかつ先端にワイヤボンディングやバ
ンプ形成を行うためのキャピラリを保持する機構を有し
前記圧電素子と接する端面が溝により複数に分割された
第2の導電性ブロックとを用いて構成され、前記の複数
の圧電素子は半波長共振の周波数で振動し、前記中間部
導電性ブロック及び前記第1、第2の導電性ブロックは
前記圧電素子の振動周波数における波長の半波長の整数
倍の長さを有する超音波振動子であり、高周波における
安定した振動特性を実現し良好なボンディング性能を可
能にするという作用を有する。
と、前記圧電素子の間に設けられた少なくとも1個以上
の中間部導電性ブロックと、前記複数の圧電素子うち最
後部の圧電素子の背面に設けられ少なくとも1個所の段
差を有しかつ前記圧電素子と接する端面が溝により複数
に分割された第1の導電性ブロックと、前記複数の圧電
素子うち最前部の圧電素子の前面に設けられ少なくとも
1個所の段差を有しかつ先端にワイヤボンディングやバ
ンプ形成を行うためのキャピラリを保持する機構を有し
前記圧電素子と接する端面が溝により複数に分割された
第2の導電性ブロックとを用いて構成され、前記の複数
の圧電素子は半波長共振の周波数で振動し、前記中間部
導電性ブロック及び前記第1、第2の導電性ブロックは
前記圧電素子の振動周波数における波長の半波長の整数
倍の長さを有する超音波振動子であり、高周波における
安定した振動特性を実現し良好なボンディング性能を可
能にするという作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、超音波振動子の
最前部と最後部におかれた導電性ブロックのそれぞれに
設けられた段差のうち少なくとも1個の段差は振動周波
数における振動の節の位置に設けられ、かつ前記導電性
ブロックの前記圧電素子側の端面に設けられ端面を分割
する溝の深さが少なくとも前記それぞれの導電性ブロッ
クにおける超音波振動の節に設けられた段差まで達して
いる請求項1または2記載の超音波振動子であり、さら
に他の振動モードを抑制して高周波における安定した振
動特性を実現し良好なボンディング性能を可能にすると
いう作用を有する。
最前部と最後部におかれた導電性ブロックのそれぞれに
設けられた段差のうち少なくとも1個の段差は振動周波
数における振動の節の位置に設けられ、かつ前記導電性
ブロックの前記圧電素子側の端面に設けられ端面を分割
する溝の深さが少なくとも前記それぞれの導電性ブロッ
クにおける超音波振動の節に設けられた段差まで達して
いる請求項1または2記載の超音波振動子であり、さら
に他の振動モードを抑制して高周波における安定した振
動特性を実現し良好なボンディング性能を可能にすると
いう作用を有する。
【0013】請求項4に記載の発明は、圧電素子の中間
部導電性ブロックの少なくとも一方の端面が溝により複
数に分割されおり、かつその溝の深さが導電性ブロック
の全体の長さの50%以上である請求項2記載の超音波振
動子であり、さらに他の振動モードを抑制して高周波に
おける安定した振動特性を実現し良好なボンディング性
能を可能にするという作用を有する。
部導電性ブロックの少なくとも一方の端面が溝により複
数に分割されおり、かつその溝の深さが導電性ブロック
の全体の長さの50%以上である請求項2記載の超音波振
動子であり、さらに他の振動モードを抑制して高周波に
おける安定した振動特性を実現し良好なボンディング性
能を可能にするという作用を有する。
【0014】請求項5に記載の発明は、圧電素子とその
中間部あるいはその前後に設けられた導電性ブロックの
幅が少なくとも1個所は、それぞれの超音波振動の波長
の 1/4以上である請求項1から4のいずれかに記載の超
音波振動子であり、高い剛性を実現し良好なボンディン
グ性能を可能にするという作用を有する。
中間部あるいはその前後に設けられた導電性ブロックの
幅が少なくとも1個所は、それぞれの超音波振動の波長
の 1/4以上である請求項1から4のいずれかに記載の超
音波振動子であり、高い剛性を実現し良好なボンディン
グ性能を可能にするという作用を有する。
【0015】請求項6に記載の発明は、圧電素子とその
中間部あるいはその前後に設けられた導電性ブロックに
は、その内部に超音波振動と同方向に貫通穴もしくはざ
ぐり穴が設けられた構造である請求項1から5のいずれ
かに記載の超音波振動子であり、さらに他の振動モード
を抑制して高周波における安定した振動特性を実現し良
好なボンディング性能を可能にするという作用を有す
る。
中間部あるいはその前後に設けられた導電性ブロックに
は、その内部に超音波振動と同方向に貫通穴もしくはざ
ぐり穴が設けられた構造である請求項1から5のいずれ
かに記載の超音波振動子であり、さらに他の振動モード
を抑制して高周波における安定した振動特性を実現し良
好なボンディング性能を可能にするという作用を有す
る。
【0016】請求項7に記載の発明は、圧電素子の前方
の導電性ブロックは、超音波振動周波数において少なく
とも1波長以上の長さをもち、かつ先端部に設けられた
キャピラリ保持機構は最先端部から半波長の距離に位置
する請求項1から6のいずれかに記載の超音波振動子で
あり、良好なボンディング性能を可能にするという作用
を有する。
の導電性ブロックは、超音波振動周波数において少なく
とも1波長以上の長さをもち、かつ先端部に設けられた
キャピラリ保持機構は最先端部から半波長の距離に位置
する請求項1から6のいずれかに記載の超音波振動子で
あり、良好なボンディング性能を可能にするという作用
を有する。
【0017】請求項8に記載の発明は、圧電素子の両側
の導電性ブロックが金属ブロックであることを特徴とす
る請求項1から7のいずれかに記載の超音波振動子であ
り、高い剛性を実現し良好なボンディング性能を可能に
するという作用を有する。
の導電性ブロックが金属ブロックであることを特徴とす
る請求項1から7のいずれかに記載の超音波振動子であ
り、高い剛性を実現し良好なボンディング性能を可能に
するという作用を有する。
【0018】請求項9に記載の発明は、導電性ブロック
の少なくとも1つは前記圧電素子を駆動するための駆動
電極の一部を兼ねることを特徴とする請求項1から8の
いずれかに記載の超音波振動子であり、配線数を減らし
簡単な構成で、良好なボンディング性能を可能にすると
いう作用を有する。
の少なくとも1つは前記圧電素子を駆動するための駆動
電極の一部を兼ねることを特徴とする請求項1から8の
いずれかに記載の超音波振動子であり、配線数を減らし
簡単な構成で、良好なボンディング性能を可能にすると
いう作用を有する。
【0019】請求項10に記載の発明は、超音波振動子
の最前面の導電性ブロックの超音波振動の節の部分に設
けられた段差に接触し前記超音波振動子を保持する前部
ホルダ部と、超音波振動子の最後部の導電性ブロックの
超音波振動の節の部分に設けられた段差に接触する緩衝
部材と、前記緩衝部材に接触して前記緩衝材および前記
超音波振動子を保持し、かつ超音波振動子を動揺させる
機構との結合部と超音波振動子からの正極側信号線を取
り出すための配線取り出し穴を有する後部ホルダ部とを
有し、前記前部ホルダ部と前記後部ホルダ部とを結合す
ることにより前記超音波振動子を保持する保持機構であ
り、緩衝材の効果により、安定した超音波振動子の保持
が可能になり良好な接合を実現できるという作用を有す
る。
の最前面の導電性ブロックの超音波振動の節の部分に設
けられた段差に接触し前記超音波振動子を保持する前部
ホルダ部と、超音波振動子の最後部の導電性ブロックの
超音波振動の節の部分に設けられた段差に接触する緩衝
部材と、前記緩衝部材に接触して前記緩衝材および前記
超音波振動子を保持し、かつ超音波振動子を動揺させる
機構との結合部と超音波振動子からの正極側信号線を取
り出すための配線取り出し穴を有する後部ホルダ部とを
有し、前記前部ホルダ部と前記後部ホルダ部とを結合す
ることにより前記超音波振動子を保持する保持機構であ
り、緩衝材の効果により、安定した超音波振動子の保持
が可能になり良好な接合を実現できるという作用を有す
る。
【0020】請求項11に記載の発明は、前部ホルダ部
の後部と後部ホルダ部の前部にネジ機構を設け、前記前
部ホルダと前記後部ホルダとをネジで結合することを特
徴とする請求項10記載の保持機構であり、ネジ機構の
締め付けトルクを制御することで超音波振動子を均一に
保持し良好な接合を実現できるという作用を有する。
の後部と後部ホルダ部の前部にネジ機構を設け、前記前
部ホルダと前記後部ホルダとをネジで結合することを特
徴とする請求項10記載の保持機構であり、ネジ機構の
締め付けトルクを制御することで超音波振動子を均一に
保持し良好な接合を実現できるという作用を有する。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項1から
9のいずれかに記載の超音波振動子を用いたことを特徴
とするボンディング装置であり、良好なボンディングを
行うことのできるボンディング装置を実現できるという
作用を有する。
9のいずれかに記載の超音波振動子を用いたことを特徴
とするボンディング装置であり、良好なボンディングを
行うことのできるボンディング装置を実現できるという
作用を有する。
【0022】請求項13に記載の発明は、請求項10ま
たは11記載の保持機構を用いて超音波振動子を保持し
た構造を有することを特徴とする請求項12記載のボン
ディング装置であり、良好なボンディングを行うことの
できるボンディング装置を実現できるという作用を有す
る。
たは11記載の保持機構を用いて超音波振動子を保持し
た構造を有することを特徴とする請求項12記載のボン
ディング装置であり、良好なボンディングを行うことの
できるボンディング装置を実現できるという作用を有す
る。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る超音波振動子の概観図である。また、図2は実施の形
態1における超音波振動子の断面図、図3は実施の形態
1における超音波振動子およびその保持機構の断面図で
ある。図1から図3において、1は超音波振動子、2は
圧電素子、3は前方金属ブロック、4は後方金属ブロッ
ク、5は分割溝、6は段差、7はキャピラリ保持機構、
8はキャピラリ、9は貫通穴、10はざぐり穴、11は
振動子ホルダ、12は前部ホルダ部、13は後部ホルダ
部、14は緩衝材、15は配線取り出し穴、16は結合
部、17はネジ結合部、18は正極側信号線である。
から図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る超音波振動子の概観図である。また、図2は実施の形
態1における超音波振動子の断面図、図3は実施の形態
1における超音波振動子およびその保持機構の断面図で
ある。図1から図3において、1は超音波振動子、2は
圧電素子、3は前方金属ブロック、4は後方金属ブロッ
ク、5は分割溝、6は段差、7はキャピラリ保持機構、
8はキャピラリ、9は貫通穴、10はざぐり穴、11は
振動子ホルダ、12は前部ホルダ部、13は後部ホルダ
部、14は緩衝材、15は配線取り出し穴、16は結合
部、17はネジ結合部、18は正極側信号線である。
【0024】次に、実施の形態1における超音波振動子
および保持機構の製造行程を説明する。圧電素子2は、
所定の周波数に対して厚みを決定し、研磨などにより所
定の厚みのものを作製する。その後、貫通穴9を超音波
加工機などを使用して形成し、両端面に銀焼き付けや金
めっきなどで図示していない電極を設け、抗電解以上の
電圧を電極に印加することによって分極処理を施す。圧
電素子としては、PZTやチタン酸鉛などの圧電セラミ
ックが加工特性もよく適している。例えば300kHzの超音
波振動子を作製する場合には、圧電素子の厚みは4mmか
ら5mm程度になる。駆動回路との電気的なマッチングを
考慮する場合には、数枚の圧電素子を積層構造にして電
極を端面に引き出し、全体の厚みを所定の周波数にした
圧電素子を使用してもよい。
および保持機構の製造行程を説明する。圧電素子2は、
所定の周波数に対して厚みを決定し、研磨などにより所
定の厚みのものを作製する。その後、貫通穴9を超音波
加工機などを使用して形成し、両端面に銀焼き付けや金
めっきなどで図示していない電極を設け、抗電解以上の
電圧を電極に印加することによって分極処理を施す。圧
電素子としては、PZTやチタン酸鉛などの圧電セラミ
ックが加工特性もよく適している。例えば300kHzの超音
波振動子を作製する場合には、圧電素子の厚みは4mmか
ら5mm程度になる。駆動回路との電気的なマッチングを
考慮する場合には、数枚の圧電素子を積層構造にして電
極を端面に引き出し、全体の厚みを所定の周波数にした
圧電素子を使用してもよい。
【0025】前方金属ブロック3および後方金属ブロッ
ク4は、旋盤、フライスなどの一般的機械加工により全
体を形成し、貫通穴9あるいはざぐり穴10などを設
け、割れじめなどのキャピラリ保持機構7を制作した
後、ワイヤ放電加工機などにより分割溝5を所定の深さ
まで形成する。前方金属ブロック3および後方金属ブロ
ック4の材料としては、ステンレス、アルミ、炭素鋼、
チタン合金などの材料が適している。例えば、300kHzの
振動系をステンレスで構成する場合、縦振動の 1/2波長
は8mm程度となるため、前方金属ブロック3および後方
金属ブロック4の長さを基準にして決定することができ
る。
ク4は、旋盤、フライスなどの一般的機械加工により全
体を形成し、貫通穴9あるいはざぐり穴10などを設
け、割れじめなどのキャピラリ保持機構7を制作した
後、ワイヤ放電加工機などにより分割溝5を所定の深さ
まで形成する。前方金属ブロック3および後方金属ブロ
ック4の材料としては、ステンレス、アルミ、炭素鋼、
チタン合金などの材料が適している。例えば、300kHzの
振動系をステンレスで構成する場合、縦振動の 1/2波長
は8mm程度となるため、前方金属ブロック3および後方
金属ブロック4の長さを基準にして決定することができ
る。
【0026】次に圧電素子2、前方金属ブロック3およ
び後方金属ブロック4をエポキシ樹脂などで強固に接着
する。前方金属ブロック3および後方金属ブロック4は
駆動用電気端子を兼ねるため、接着層はできるだけ薄く
形成する。
び後方金属ブロック4をエポキシ樹脂などで強固に接着
する。前方金属ブロック3および後方金属ブロック4は
駆動用電気端子を兼ねるため、接着層はできるだけ薄く
形成する。
【0027】保持機構を構成する前部ホルダ部12、後
部ホルダ部13を、同様に機械加工によって形成する。
後部ホルダ部13には、配線取り出し穴15およびボン
ディングプロセス中に超音波振動子を上下させるための
図示していない動揺機構部と結合させるための結合部1
6を機械加工により設ける。さらに前部ホルダ部12と
後部ホルダ部13を結合させるために、ネジ結合部17
を形成する。前部ホルダ部12と後部ホルダ部13の材
料としては、ステンレス、アルミ、炭素鋼、チタン合金
などが適している。緩衝材14は、テフロンやポリイミ
ドなどの耐熱性高分子材料を使用し、機械加工により形
成する。
部ホルダ部13を、同様に機械加工によって形成する。
後部ホルダ部13には、配線取り出し穴15およびボン
ディングプロセス中に超音波振動子を上下させるための
図示していない動揺機構部と結合させるための結合部1
6を機械加工により設ける。さらに前部ホルダ部12と
後部ホルダ部13を結合させるために、ネジ結合部17
を形成する。前部ホルダ部12と後部ホルダ部13の材
料としては、ステンレス、アルミ、炭素鋼、チタン合金
などが適している。緩衝材14は、テフロンやポリイミ
ドなどの耐熱性高分子材料を使用し、機械加工により形
成する。
【0028】各部材の作製が終了した後、超音波振動子
1の後方金属ブロック4と正極側信号線18を接続す
る。接続には接着剤などを使用してもよいし、銅などの
金属箔に正極側信号線18を接合し、金属箔を緩衝材1
4と超音波振動子1の後方金属ブロック4の間に挟む構
造にしてもよい。正極側信号線18を配線取り出し穴1
5から後部ホルダ13の外に出し、緩衝材14と超音波
振動子1の後方金属ブロック4の段差6の部分を接触さ
せ、超音波振動子1の前方から前部ホルダ部12をかぶ
せ、後部ホルダ13とネジ結合部17で結合する。超音
波振動子1の前方金属ブロック3の段差6の部分と前部
ホルダ部12が接触し、適当な保持力が加わるようにネ
ジ結合部17の締め付けトルクを調節し振動子ホルダを
構成する。最後にキャピラリ保持機構7にキャピラリ8
を装着することにより、超音波振動子1を構成し、保持
機構により保持することができる。
1の後方金属ブロック4と正極側信号線18を接続す
る。接続には接着剤などを使用してもよいし、銅などの
金属箔に正極側信号線18を接合し、金属箔を緩衝材1
4と超音波振動子1の後方金属ブロック4の間に挟む構
造にしてもよい。正極側信号線18を配線取り出し穴1
5から後部ホルダ13の外に出し、緩衝材14と超音波
振動子1の後方金属ブロック4の段差6の部分を接触さ
せ、超音波振動子1の前方から前部ホルダ部12をかぶ
せ、後部ホルダ13とネジ結合部17で結合する。超音
波振動子1の前方金属ブロック3の段差6の部分と前部
ホルダ部12が接触し、適当な保持力が加わるようにネ
ジ結合部17の締め付けトルクを調節し振動子ホルダを
構成する。最後にキャピラリ保持機構7にキャピラリ8
を装着することにより、超音波振動子1を構成し、保持
機構により保持することができる。
【0029】次に図を参照しながら、本実施の形態にお
ける超音波振動子1の動作を説明する。超音波振動子1
は振動子ホルダ11を介して図示していない動揺機構に
接続されており、ボンディングのタイミングにあわせて
先端を上下させ、キャピラリ8が図示していないワーク
に接触し、適当な荷重が加わった時点で、正極側信号線
18から駆動用信号が入力され超音波振動を発生し、ボ
ンディングを実行する。この際、振動子の接地側端子
は、振動子ホルダ11の任意の場所からとることが可能
である。
ける超音波振動子1の動作を説明する。超音波振動子1
は振動子ホルダ11を介して図示していない動揺機構に
接続されており、ボンディングのタイミングにあわせて
先端を上下させ、キャピラリ8が図示していないワーク
に接触し、適当な荷重が加わった時点で、正極側信号線
18から駆動用信号が入力され超音波振動を発生し、ボ
ンディングを実行する。この際、振動子の接地側端子
は、振動子ホルダ11の任意の場所からとることが可能
である。
【0030】縦振動の伝達系を設計する場合、通常その
幅は 1/4波長以下に設計することが求められる。例えば
300kHzの振動系をステンレスを素材にして設計した場
合、前方金属ブロック3および後方金属ブロック4の幅
は4mm以下、圧電素子2の幅は2mm以下にする必要があ
る。さらに前方金属ブロック3にホーン機能を持たせて
超音波の振動振幅を増幅し接合特性を向上させようとし
た場合には、先端の幅はさらに細くなる。キャピラリ8
としてはアルミナセラミック製のものが一般的に使用さ
れており、その直径は 1.5mm程度である。ワイヤボンデ
ィングやバンプ形成を良好に行うためには、キャピラリ
8をぶれのないよう良好に保持する必要があり、上記の
ような幅を有するキャピラリ8を良好に保持するために
は、キャピラリ保持機構7にはある程度の寸法が必要で
あり、超音波振動子1の全体あるいは一部が、通常の縦
振動の限界とされる 1/4波長を超える必要がある。
幅は 1/4波長以下に設計することが求められる。例えば
300kHzの振動系をステンレスを素材にして設計した場
合、前方金属ブロック3および後方金属ブロック4の幅
は4mm以下、圧電素子2の幅は2mm以下にする必要があ
る。さらに前方金属ブロック3にホーン機能を持たせて
超音波の振動振幅を増幅し接合特性を向上させようとし
た場合には、先端の幅はさらに細くなる。キャピラリ8
としてはアルミナセラミック製のものが一般的に使用さ
れており、その直径は 1.5mm程度である。ワイヤボンデ
ィングやバンプ形成を良好に行うためには、キャピラリ
8をぶれのないよう良好に保持する必要があり、上記の
ような幅を有するキャピラリ8を良好に保持するために
は、キャピラリ保持機構7にはある程度の寸法が必要で
あり、超音波振動子1の全体あるいは一部が、通常の縦
振動の限界とされる 1/4波長を超える必要がある。
【0031】本実施の形態では、圧電素子2、前方金属
ブロック3、後方金属ブロック4に貫通穴9やざぐり穴
10を設けることによって、上記の各部材におけるポア
ソン比による横方向の結合を抑制し、 1/4波長を超える
幅であっても良好な振動特性を得ることのできる構成と
した。また、図1に示すような円筒系の超音波振動子1
の場合には、貫通穴9やざぐり穴10を設けることによ
って円周方向の振動が励起され、本来の縦振動を抑制す
る場合が発生する。特に圧電素子よりも音速の速い前方
金属ブロック3、後方金属ブロック4においてこれらの
現象が発生しやすいが、本実施の形態では、端面に分割
溝5を設けて円周方向の振動の発生を防ぐ構成とし、よ
り高周波でも良好な縦振動特性が得られる構成とした。
ブロック3、後方金属ブロック4に貫通穴9やざぐり穴
10を設けることによって、上記の各部材におけるポア
ソン比による横方向の結合を抑制し、 1/4波長を超える
幅であっても良好な振動特性を得ることのできる構成と
した。また、図1に示すような円筒系の超音波振動子1
の場合には、貫通穴9やざぐり穴10を設けることによ
って円周方向の振動が励起され、本来の縦振動を抑制す
る場合が発生する。特に圧電素子よりも音速の速い前方
金属ブロック3、後方金属ブロック4においてこれらの
現象が発生しやすいが、本実施の形態では、端面に分割
溝5を設けて円周方向の振動の発生を防ぐ構成とし、よ
り高周波でも良好な縦振動特性が得られる構成とした。
【0032】なお、前方金属ブロック3、後方金属ブロ
ック4にざぐり穴10あるいは分割溝5を入れる場合に
は、ポアソン比を考慮して、少なくとも節位置に設計さ
れている段差6を超える深さまで上記構造を構成すると
よい。
ック4にざぐり穴10あるいは分割溝5を入れる場合に
は、ポアソン比を考慮して、少なくとも節位置に設計さ
れている段差6を超える深さまで上記構造を構成すると
よい。
【0033】さらに本実施の形態においては、前方金属
ブロック3にホーン特性を持たせて振動振幅の拡大を図
るとともに、頻繁なキャピラリの交換に対応するためキ
ャピラリ8の取り付け位置を最先端部から 1/2波長の位
置に設定しており、キャピラリ保持機構の設計に自由度
を与え、キャピラリ8保持の安定化を図っている。本実
施の形態においては、前方金属ブロック3の全体の長さ
は2波長、後方金属ブロック4の長さは 1/2波長、圧電
素子2の長さは 1/2波長に設定した。前方金属ブロック
3、後方金属ブロック4にそれぞれ設けられた段差6は
超音波振動の節の位置に設定し、振動子ホルダ11によ
りそれぞれの段差6を保持できる構成とした。全体の長
さは3波長になり、300kHzの場合には40mm程度の長さに
なるため、振動子ホルダ11により全体の長さを延長し
て、動揺機構とのマッチングを良好にするとともに、動
揺による振動子全体のたわみ変化などを抑制した構成と
したことにより、良好なボンディング性能が得られる。
ブロック3にホーン特性を持たせて振動振幅の拡大を図
るとともに、頻繁なキャピラリの交換に対応するためキ
ャピラリ8の取り付け位置を最先端部から 1/2波長の位
置に設定しており、キャピラリ保持機構の設計に自由度
を与え、キャピラリ8保持の安定化を図っている。本実
施の形態においては、前方金属ブロック3の全体の長さ
は2波長、後方金属ブロック4の長さは 1/2波長、圧電
素子2の長さは 1/2波長に設定した。前方金属ブロック
3、後方金属ブロック4にそれぞれ設けられた段差6は
超音波振動の節の位置に設定し、振動子ホルダ11によ
りそれぞれの段差6を保持できる構成とした。全体の長
さは3波長になり、300kHzの場合には40mm程度の長さに
なるため、振動子ホルダ11により全体の長さを延長し
て、動揺機構とのマッチングを良好にするとともに、動
揺による振動子全体のたわみ変化などを抑制した構成と
したことにより、良好なボンディング性能が得られる。
【0034】以上のような図1から図3の構成におい
て、本実施の形態における超音波振動子は、高周波で良
好な振動特性を実現し、かつ保持機構を含めた全体を高
剛性で構成できるため良好なボンディング性能を得るこ
とができる。
て、本実施の形態における超音波振動子は、高周波で良
好な振動特性を実現し、かつ保持機構を含めた全体を高
剛性で構成できるため良好なボンディング性能を得るこ
とができる。
【0035】そして、このような超音波振動子を用いた
ボンディング装置を構成することにより、良好なボンデ
ィングを行うことができる。
ボンディング装置を構成することにより、良好なボンデ
ィングを行うことができる。
【0036】また、上記のような保持機構を用いて超音
波振動子を保持するボンディング装置を構成することに
より、より良好なボンディングを行うことができる。
波振動子を保持するボンディング装置を構成することに
より、より良好なボンディングを行うことができる。
【0037】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2における超音波振動子の側面図である。図4にお
いて、19は中間金属ブロックである。それ以外の符号
については、図1から図3で用いたものと同様である。
図4の構成において、中間金属ブロック19は超音波の
振動周波数における 1/2波長の整数倍の長さで構成され
る。中間金属ブロック19には、全体の寸法や波長に依
存して、貫通穴9や分割溝5を設ける構造にすればよ
い。例えば溝の深さを導電性ブロックの全体の長さの50
%以上である構成とすればよい。また図示していない
が、超音波振動子1の保持機構である振動子ホルダは、
図3の寸法の変更で対応できる。
形態2における超音波振動子の側面図である。図4にお
いて、19は中間金属ブロックである。それ以外の符号
については、図1から図3で用いたものと同様である。
図4の構成において、中間金属ブロック19は超音波の
振動周波数における 1/2波長の整数倍の長さで構成され
る。中間金属ブロック19には、全体の寸法や波長に依
存して、貫通穴9や分割溝5を設ける構造にすればよ
い。例えば溝の深さを導電性ブロックの全体の長さの50
%以上である構成とすればよい。また図示していない
が、超音波振動子1の保持機構である振動子ホルダは、
図3の寸法の変更で対応できる。
【0038】以上のような本実施の形態における超音波
振動子により、実施の形態1と同様に良好なボンディン
グ性能が得られ、また圧電素子が複数になったことから
電気インピーダンスを低下させることができるため、駆
動回路とのマッチング特性を良好にした超音波振動子を
実現できる。
振動子により、実施の形態1と同様に良好なボンディン
グ性能が得られ、また圧電素子が複数になったことから
電気インピーダンスを低下させることができるため、駆
動回路とのマッチング特性を良好にした超音波振動子を
実現できる。
【0039】そして、このような超音波振動子を用いた
ボンディング装置を構成することにより、良好なボンデ
ィングを行うことができる。
ボンディング装置を構成することにより、良好なボンデ
ィングを行うことができる。
【0040】また、上記のような保持機構を用いて超音
波振動子を保持するボンディング装置を構成することに
より、より良好なボンディングを行うことができる。
波振動子を保持するボンディング装置を構成することに
より、より良好なボンディングを行うことができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、超音波振
動子を高周波で良好な振動特性を実現し、かつ保持機構
を含めた全体を高剛性で構成できるとともに、この構成
により良好なボンディング性能を得ることができる。
動子を高周波で良好な振動特性を実現し、かつ保持機構
を含めた全体を高剛性で構成できるとともに、この構成
により良好なボンディング性能を得ることができる。
【図1】本発明の実施の形態1による超音波振動子の概
観図
観図
【図2】本発明の実施の形態1による超音波振動子の断
面図
面図
【図3】本発明の実施の形態1による超音波振動子と振
動子ホルダの断面図
動子ホルダの断面図
【図4】本発明の実施の形態2による超音波振動子の側
面図
面図
【図5】従来の超音波振動子の側面図
1 超音波振動子 2 圧電素子 3 前方金属ブロック 4 後方金属ブロック 5 分割溝 6 段差 7 キャピラリ保持機構 8 キャピラリ 9 貫通穴 10 ざぐり穴 11 振動子ホルダ 12 前部ホルダ部 13 後部ホルダ部 14 緩衝材 15 配線取り出し穴 16 結合部 17 ネジ結合部 18 正極側信号線 19 中間金属ブロック 21 超音波振動子 22 圧電素子 23 フランジ 24 接合用チップ
Claims (13)
- 【請求項1】 圧電素子と、前記圧電素子の背面に設け
られ少なくとも1個所の段差を有しかつ前記圧電素子と
接する端面が溝により複数に分割された第1の導電性ブ
ロックと、前記圧電素子の前面に設けられ少なくとも1
個所の段差を有しかつ先端にワイヤボンディングやバン
プ形成を行うためのキャピラリを保持する機構を有し前
記圧電素子と接する端面が溝により複数に分割された第
2の導電性ブロックとを用いて構成され、前記圧電素子
は半波長共振の周波数で振動し、前記第1、第2の導電
性ブロックは前記圧電素子の振動周波数における波長の
半波長の整数倍の長さを有する超音波振動子。 - 【請求項2】 複数の圧電素子と、前記圧電素子の間に
設けられた少なくとも1個以上の中間部導電性ブロック
と、前記複数の圧電素子うち最後部の圧電素子の背面に
設けられ少なくとも1個所の段差を有しかつ前記圧電素
子と接する端面が溝により複数に分割された第1の導電
性ブロックと、前記複数の圧電素子うち最前部の圧電素
子の前面に設けられ少なくとも1個所の段差を有しかつ
先端にワイヤボンディングやバンプ形成を行うためのキ
ャピラリを保持する機構を有し前記圧電素子と接する端
面が溝により複数に分割された第2の導電性ブロックと
を用いて構成され、前記の複数の圧電素子は半波長共振
の周波数で振動し、前記中間部導電性ブロック及び前記
第1、第2の導電性ブロックは前記圧電素子の振動周波
数における波長の半波長の整数倍の長さを有する超音波
振動子。 - 【請求項3】 超音波振動子の最前部と最後部におかれ
た導電性ブロックのそれぞれに設けられた段差のうち少
なくとも1個の段差は振動周波数における振動の節の位
置に設けられ、かつ前記導電性ブロックの前記圧電素子
側の端面に設けられ端面を分割する溝の深さが少なくと
も前記それぞれの導電性ブロックにおける超音波振動の
節に設けられた段差まで達している請求項1または2記
載の超音波振動子。 - 【請求項4】 圧電素子の中間部導電性ブロックの少な
くとも一方の端面が溝により複数に分割されおり、かつ
その溝の深さが導電性ブロックの全体の長さの50%以上
である請求項2記載の超音波振動子。 - 【請求項5】 圧電素子とその中間部あるいはその前後
に設けられた導電性ブロックの幅が少なくとも1個所
は、それぞれの超音波振動の波長の 1/4以上である請求
項1から4のいずれかに記載の超音波振動子。 - 【請求項6】 圧電素子とその中間部あるいはその前後
に設けられた導電性ブロックには、その内部に超音波振
動と同方向に貫通穴もしくはざぐり穴が設けられた構造
である請求項1から5のいずれかに記載の超音波振動
子。 - 【請求項7】 圧電素子の前方の導電性ブロックは、超
音波振動周波数において少なくとも1波長以上の長さを
もち、かつ先端部に設けられたキャピラリ保持機構は最
先端部から半波長の距離に位置する請求項1から6のい
ずれかに記載の超音波振動子。 - 【請求項8】 圧電素子の両側の導電性ブロックが金属
ブロックであることを特徴とする請求項1から7のいず
れかに記載の超音波振動子。 - 【請求項9】 導電性ブロックの少なくとも1つは前記
圧電素子を駆動するための駆動電極の一部を兼ねること
を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の超音波
振動子。 - 【請求項10】 超音波振動子の最前面の導電性ブロッ
クの超音波振動の節の部分に設けられた段差に接触し前
記超音波振動子を保持する前部ホルダ部と、超音波振動
子の最後部の導電性ブロックの超音波振動の節の部分に
設けられた段差に接触する緩衝部材と、前記緩衝部材に
接触して前記緩衝材および前記超音波振動子を保持し、
かつ超音波振動子を動揺させる機構との結合部と超音波
振動子からの正極側信号線を取り出すための配線取り出
し穴を有する後部ホルダ部とを有し、前記前部ホルダ部
と前記後部ホルダ部とを結合することにより前記超音波
振動子を保持する保持機構。 - 【請求項11】 前部ホルダ部の後部と後部ホルダ部の
前部にネジ機構を設け、前記前部ホルダと前記後部ホル
ダとをネジで結合することを特徴とする請求項10記載
の保持機構。 - 【請求項12】 請求項1から9のいずれかに記載の超
音波振動子を用いたことを特徴とするボンディング装
置。 - 【請求項13】 請求項10または11記載の保持機構
を用いて超音波振動子を保持した構造を有することを特
徴とする請求項12記載のボンディング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312922A JP2000138252A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 超音波振動子とその保持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312922A JP2000138252A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 超音波振動子とその保持機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000138252A true JP2000138252A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18035094
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10312922A Pending JP2000138252A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 超音波振動子とその保持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000138252A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2023063431A1 (ja) * | 2021-10-17 | 2023-04-20 |
-
1998
- 1998-11-04 JP JP10312922A patent/JP2000138252A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2023063431A1 (ja) * | 2021-10-17 | 2023-04-20 | ||
WO2023063431A1 (ja) * | 2021-10-17 | 2023-04-20 | 株式会社新川 | 超音波ホーン及びボンディング装置 |
JP7349765B2 (ja) | 2021-10-17 | 2023-09-25 | 株式会社新川 | 超音波ホーン及びボンディング装置 |
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