JP2000137094A - 復水脱塩装置 - Google Patents

復水脱塩装置

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JP2000137094A
JP2000137094A JP10309944A JP30994498A JP2000137094A JP 2000137094 A JP2000137094 A JP 2000137094A JP 10309944 A JP10309944 A JP 10309944A JP 30994498 A JP30994498 A JP 30994498A JP 2000137094 A JP2000137094 A JP 2000137094A
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exchange resin
tower
condensate
desalination
ion exchange
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Junichi Ichikawa
順一 市川
Tomoaki Ito
智章 伊藤
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Organo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 費用的にもスペース的にも有利な非再生型復
水脱塩装置を提供する。 【解決手段】 イオン交換樹脂が充填される脱塩塔を有
し、イオン交換樹脂の薬品再生設備を削除した復水脱塩
装置において、脱塩塔以外に、脱塩塔との間でイオン交
換樹脂を移送可能な系外塔を設けたことを特徴とする復
水脱塩装置であって、とくに複数の脱塩塔に対し共通の
系外塔が設けられている復水脱塩装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所、特に、沸
騰水型の原子力発電所(以下BWR型原子力発電所と称
する。)用に好適な復水脱塩装置に関する。
【0002】
【従来の技術】とくにBWR型原子力発電所では原子炉
内の水質を常に清浄に保持する必要があることから、復
水器から原子炉内に流入する復水を復水脱塩装置により
浄化している。この復水脱塩装置では、発電所系統材料
から溶出してくる金属不純物や、復水器の冷却水として
使用される海水のリークにより混入する塩類不純物等
を、イオン交換樹脂を用いて除去することにより復水を
浄化している。
【0003】本発明は、このようなイオン交換樹脂を用
いて復水を浄化する復水脱塩装置に関するものである
が、本発明を完成するに至った背景をより明確にするた
めに、まず、従来の一般的な復水脱塩装置に関する技
術、および近年提案および開発された、本発明の前提と
なる薬品再生を行わない復水脱塩装置に関する技術につ
いて説明する。
【0004】従来の復水脱塩装置は、通常、イオン交換
樹脂が充填され復水を処理する複数の脱塩塔と、イオン
交換樹脂の容量が消費されたときこれを薬品で回復する
ための、系外に設けられる再生設備とで構成されてい
る。したがって、イオン交換容量が消費されたイオン交
換樹脂は脱塩塔から系外の再生設備に送られ、ここで薬
品により再生回復させる外部再生方式を採用している。
【0005】イオン交換樹脂を使用する一般の純水装置
においては、通水脱塩と薬品再生を同一の塔で実施する
内部再生方式を採用していることが多いが、復水脱塩装
置では以下の理由から外部再生方式となっている。
【0006】脱塩塔ではイオン交換樹脂層の高さをで
きるだけ低くして、採水に伴う圧力損失を少なくし、一
方再生のためには、通常カチオン、アニオン交換樹脂を
分離して再生するので、樹脂層を高くして、再生効率を
図るという、相反する条件が要求されるが、採水、再生
をそれぞれ別の塔で行うことにより、それぞれの条件に
合った最適な設計ができる。したがって、採水、再生と
も効率が良くなり、イオン交換樹脂の使用量が減少し、
また、高流速での運転が一層容易となる。再生は系外
に切り離された再生塔で行うので、再生薬品が復水系統
へ流入する危険性がない。脱塩塔では再生しないの
で、複数ある脱塩塔の構造を簡略化でき、付属弁等には
耐薬品性の高い材質を使用する必要がなくなり、かつ、
高圧設計(復水系統圧力に対する)が容易になる。設
備費についても、処理容量がある程度大きい場合には、
たとえば脱塩塔が数多く設置される場合には、個々の脱
塩塔に再生設備を付加する必要がないので、内部再生方
式のイオン交換装置と比較して、総合的に安くなる。
【0007】上記のような外部再生方式の復水脱塩装置
は、たとえば図4に示すように構成されている。図4
は、再生設備が分離混合塔を兼ねたカチオン再生塔とア
ニオン再生塔の2塔方式の例を示している。復水の入口
102と出口103が接続される脱塩塔101は通常約
6〜10塔で構成されており、再生設備104には、カ
チオン再生塔105、アニオン再生塔106が各1塔設
けられ、各脱塩塔101に対し共通に使用されている。
このような2塔方式の他に、樹脂貯槽を加えた3塔方式
やさらに中間樹脂層(カチオン、アニオン交換樹脂の混
合層)用の槽を加えた4塔方式などの構成例もある。
【0008】イオン交換樹脂107の薬品再生が必要な
場合、脱塩塔101からカチオン再生塔105に樹脂が
移送される。ここで、まず空気と水による逆洗が行わ
れ、破砕樹脂や懸濁物質を除去排出する。その後、カチ
オン交換樹脂とアニオン交換樹脂とを比重差を利用して
分離し、分離されたアニオン交換樹脂はアニオン交換塔
106に送られ、それぞれの樹脂が各再生塔で薬品再生
される。再生薬品には、BWRの場合、通常、硫酸と苛
性ソーダが使用される。再生されたアニオン交換樹脂は
再びカチオン再生塔105に戻され、再生されたカチオ
ン交換樹脂と混合され、洗浄された後、脱塩塔101へ
返送される。
【0009】このような外部再生方式の復水脱塩装置に
おいては、イオン交換樹脂の薬品再生は通常、年間1〜
2回程度行われてきた。しかし最近、上記のような薬品
再生を行わない、薬品再生設備を除去した復水脱塩装置
が提案されている(たとえば、特開昭61−12099
8号公報)。また、近年、イオン交換樹脂への不純物負
荷量が、発電所系統構成材料の改良(優れた耐食材の採
用等)、復水器冷却管へのチタン管採用、復水脱塩装置
の上流側への復水ろ過器の設置等によって大幅に低減さ
れたため、現状、薬品再生なしで長期間の運転(非再生
運用)が行われるようになってきた。そして、8年程度
の使用によりイオン交換樹脂の性能が低下すると、薬品
再生設備があるにもかかわらず、薬品再生を行わずに新
品の樹脂に交換されている。このような運用により、薬
品再生に伴う放射性廃液が発生しなくなり、運転経費的
に大きな利点が生まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、薬品によ
るイオン交換樹脂の再生を行わないことにより、復水脱
塩装置の特徴であった系外に設置される薬品再生設備は
不要となり、設備としては基本的に脱塩塔だけとなる。
そして、各脱塩塔には、従来の採水機能の他に、通水時
の圧損上昇の原因となる微量懸濁物質(もっとも、通
常、上流に復水ろ過器が設置されており、懸濁物質の負
荷は少ない場合が多い。)を排出するための簡易逆洗機
能と、逆洗後のアニオン、カチオン交換樹脂を混合する
機能を追加する程度で、設備全体としては大幅に簡素化
できると考えられてきた。
【0011】ところが薬品再生が不要となった場合にお
いても、復水脱塩装置の機能として、たとえば、脱塩塔
について数年に一度程度定期塔内点検を行う必要があ
り、その際には、脱塩塔から抜き出したイオン交換樹脂
を一時的に、移送し仮置きできる機能が必要になる。ま
た、イオン交換樹脂の交換時には、新たに充填するイオ
ン交換樹脂を計量する機能が求められる。さらに、特許
公報第1929660号に開示の方法では、従来、イオ
ン交換樹脂の交換時に消耗したアニオン交換樹脂とカチ
オン交換樹脂を一括して廃棄処理するようにしている
が、樹脂性能の低下がカチオン交換樹脂と比較し早く寿
命の短いアニオン交換樹脂だけの単独交換が望まれる場
合もあり、そのような場合には、両イオン交換樹脂の分
離機能を追加する必要が生じる。
【0012】しかしながら、これらの要求に応えるため
に各種機能を個々の脱塩塔に追加すると、費用的にもス
ペース的にも、非再生型復水脱塩装置の有利性が消失し
てしまうことになる。
【0013】たとえば、図5に示すように、各脱塩塔1
11に、復水の導入管112、出口管113以外に、イ
オン交換樹脂を逆洗、分離するための水を導入する管台
114やそれに付属する設備、逆洗水を排出する管台1
15やそれに付属する設備、アニオン交換樹脂を単独排
出する管台116やそれに付属する設備、さらには塔内
の樹脂量を確認するための覗き窓117等を追加する
と、個々の脱塩塔111が大型で高価なものとなり、費
用的にもスペース的にも非再生型復水脱塩装置の有利性
が損われてしまう。
【0014】そこで本発明の課題は、上記のような従来
の技術の沿革、および近年主流になりつつある非再生型
復水脱塩装置の運用と現況に鑑み、薬品再生設備を削除
した復水脱塩装置において、上述の諸要求を満たすこと
ができるとともに、それら要求を満たす際に費用的にも
スペース的にも低減することが可能な、合理的な復水脱
塩装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る復水脱塩装置は、イオン交換樹脂が充
填される脱塩塔を有し、イオン交換樹脂の薬品再生設備
を削除した復水脱塩装置において、脱塩塔以外に、脱塩
塔との間でイオン交換樹脂を移送可能な系外塔を設けた
ことを特徴とするものからなる。
【0016】複数の脱塩塔が設けられている場合には、
該複数の脱塩塔に対し共通の系外塔が少なくとも1塔設
けられればよく、この共通の系外塔が、各脱塩塔にイオ
ン交換樹脂移送用の配管を介して連結されていればよ
い。系外塔の容量としては、系外塔を設置する目的か
ら、少なくとも脱塩塔1塔分の樹脂量を保有できる容量
とすることが好ましい。
【0017】系外塔には、イオン交換樹脂を逆洗する手
段が設けられることが好ましい。逆洗手段としては、従
来同様、空気と水を利用して逆洗を行う手段を採用でき
る。
【0018】また、系外塔には、イオン交換樹脂をアニ
オン交換樹脂とカチオン交換樹脂とに層分離する手段が
設けられることが好ましい。層分離手段としては、上記
逆洗手段と共通の手段とすることができ、逆洗停止後に
両樹脂の比重差を利用して層分離させることが可能であ
る。
【0019】また、系外塔には、アニオン交換樹脂とカ
チオン交換樹脂とを混合する手段が設けられることが好
ましい。この混合手段も、逆洗手段と同様、空気と水を
用いて混合する手段に構成できる。混合されたイオン交
換樹脂を脱塩塔に返送または新規充填する。
【0020】また、系外塔には、塔内のイオン交換樹脂
の量を計量する手段が設けられることが好ましい。この
計量手段は、レベル計を用いて定量的に検出する手段に
構成することもできるし、単に覗き窓を上下方向に配設
し、塔内の樹脂量を目視で確認する手段に構成すること
もできる。
【0021】さらに、系外塔には、アニオン交換樹脂と
カチオン交換樹脂を選択的に排出可能な手段が設けられ
ることが好ましい。この手段は、たとえば、上述のアニ
オン交換樹脂とカチオン交換樹脂との層分離において、
両層の境界部近傍と塔下部とに樹脂排出管を設け、分離
された樹脂を各々抜き出すことができる構造に構成でき
る。このようにすれば、各樹脂を個別に廃棄樹脂貯蔵タ
ンク等に移送することが可能になる。また、前述の如く
より寿命の短いアニオン交換樹脂のみを新しい樹脂に交
換することも可能になる。
【0022】本発明に係る復水脱塩装置は、とくにBW
R型原子力発電所用の復水脱塩装置として好適に用いる
ことができるものである。
【0023】このような本発明に係る復水脱塩装置にお
いては、イオン交換樹脂の薬品再生を行わない復水脱塩
装置を前提とするが、イオン交換樹脂の交換や逆洗、あ
るいは脱塩塔の塔内点検の際には、その脱塩塔に充填さ
れていたイオン交換樹脂が系外塔へと移送される。この
系外塔において、イオン交換樹脂の全体あるいは一部交
換、逆洗、分離、混合、あるいは単なる一時保管、さら
には新たに充填するイオン交換樹脂の計量等のために必
要な操作が行われる。したがって、脱塩塔自身には、こ
れらの機能をもたせる必要はなく、脱塩塔自身の構造は
簡素なものでよくなる。その結果、各脱塩塔自身は小型
かつ安価に構成できる。
【0024】また、上記系外塔は、複数の脱塩塔に対
し、共通の系外塔として1塔設ければ足り、複数の脱塩
塔を全て簡素な構造でかつ小型に、しかも安価に構成し
つつ、上述のようなイオン交換樹脂の交換、逆洗、分
離、混合、一時保管、計量等の諸要求機能を、全てこの
系外塔に集約させることができる。その結果、各脱塩
塔、系外塔を含めた復水脱塩装置全体として、費用的に
も設置スペース的にも小さなもので済み、非再生型復水
脱塩装置の長所が活かされつつ、その運用に要求される
諸機能が全て満たされることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照しながら説明する。図は、本
発明の一実施態様に係る非再生型の復水脱塩装置を示し
ている。図1において、1は復水を浄化する脱塩塔を示
しており、複数の脱塩塔1(たとえば6〜10塔)が、
復水の入口側配管2および出口側配管3に並列に接続さ
れている。各脱塩塔1にはアニオン交換樹脂とカチオン
交換樹脂との混合樹脂からなるイオン交換樹脂4が充填
されている。このイオン交換樹脂4は、後述の如く、必
要に応じて移送管5を介して脱塩塔1から抜き出され、
移送管6を介して脱塩塔1へ、系外で処理されたイオン
交換樹脂が返送、あるいは交換すべき新しいイオン交換
樹脂が充填される。
【0026】上記脱塩塔1の系統外に、系外塔7が設け
られている。系外塔7と各脱塩塔1とは、移送管5、6
を介して接続されており、両塔間でイオン交換樹脂を移
送可能となっている。なお、移送管5と移送管6は、中
間部を共用配管として切替弁で切り替え操作し、それぞ
れの移送管として使うようにしてもよい。
【0027】この系外塔7は、本実施態様では、複数の
脱塩塔1に対し共通の系外塔として1塔だけ設けられて
いるが、脱塩塔1の数が多い場合には、各脱塩塔群に対
し1塔づつ設けるようにしてもよい。また、系外塔7の
容量は、少なくとも脱塩塔1の1塔分のイオン交換樹脂
を全量収容できる容量とすることが好ましい。もちろ
ん、複数の脱塩塔1のイオン交換樹脂量を同時に受け入
れることのできる容量とすることも可能である。
【0028】系外塔7には、本実施態様では、イオン交
換樹脂を逆洗するために、塔下部に水と空気を送給する
配管8、9が接続されており、塔上部に、逆洗水を排出
する配管10が接続されている。この排出管10は、水
や空気送給時の塔内空気のベント機能も備えている。ま
た、塔下部からの水流により、図1に示すように比重差
を利用してアニオン交換樹脂11とカチオン交換樹脂1
2とに層分離させることができる。一般にアニオン交換
樹脂11の方が比重が小さいので、アニオン交換樹脂1
1の層が上層として、カチオン交換樹脂12の層が下層
として分離される。この分離の形態に対し、両層の境界
部にアニオン交換樹脂排出ライン13が、カチオン交換
樹脂12の層の下部にカチオン交換樹脂排出ライン14
が、それぞれ接続されている。したがって、アニオン交
換樹脂11とカチオン交換樹脂12が個別にかつ選択的
に排出できるようになっている。各排出ライン13、1
4は、たとえば廃棄樹脂貯槽へと接続されている。さら
に、逆洗、分離されたアニオン交換樹脂11とカチオン
交換樹脂12には、前述の逆洗用の空気を利用して、脱
塩塔1へ移送する前に混合することができる。なお、各
排出ライン13、14は、たとえば、移送管6の途中に
接続し、合流された移送管6を途中で分岐して、所定の
廃棄樹脂貯槽へと接続する配管構成とすることも可能で
ある。
【0029】また、系外塔7には、塔内のイオン交換樹
脂を計量可能な手段として、上下方向に覗き窓15が配
設されている。本実施態様では、覗き窓15は2列に配
列されており、実質的に上下方向全長にわたって連続的
に、塔内のイオン交換樹脂収容量を確認できるようにな
っている。
【0030】なお、図示を省略したが、系外塔7には新
しいイオン交換樹脂の塔内への導入ラインも接続されて
いる。このイオン交換樹脂導入ラインは、たとえば、移
送管5に接続し部分的に移送管5と共用することも可能
である。
【0031】ただし図1に示した系外塔7の各配管、各
ラインの接続形態は本発明の一例に係るものであり、本
発明は図示例に限定されるものではない。
【0032】上記のように構成された復水脱塩装置にお
いては、通常時には、脱塩塔1に復水が通水されること
により、充填されたイオン交換樹脂4により復水が浄化
処理される。イオン交換樹脂4の逆洗が必要な場合に
は、脱塩塔1から移送管5を介して系外塔7にイオン交
換樹脂4が移送され、系外塔7内で水と空気を用いて逆
洗が行われた後、混合されて、移送管6を介して脱塩塔
1へと返送される。脱塩塔1の塔内点検を行うために脱
塩塔1内から一時的にイオン交換樹脂4を抜き出し仮置
きする場合も、逆洗を必要に応じて行う以外、同様の操
作となり、塔内点検後に系外塔7からイオン交換樹脂が
脱塩塔1へと返送される。
【0033】また、アニオン交換樹脂11とカチオン交
換樹脂12のいずれかのイオン交換樹脂を廃棄する場
合、脱塩塔1から系外塔7へイオン交換樹脂4が移送さ
れ、塔下部からの水を用いてイオン交換樹脂を浮遊流動
させ、沈降させることにより比重差を利用してアニオン
交換樹脂11とカチオン交換樹脂12とに層分離され
る。アニオン交換樹脂11だけを廃棄する場合、分離後
に、アニオン交換樹脂11をアニオン交換樹脂排出ライ
ン13を介して所定の廃棄先へ移送する。アニオン交換
樹脂11を廃棄した後新しいアニオン交換樹脂11を補
充し、両イオン交換樹脂を混合した後脱塩塔1へ返送す
る。カチオン交換樹脂12だけを廃棄する場合には、分
離後に、アニオン交換樹脂11を一旦脱塩塔1に返送し
て仮置きした後、カチオン交換樹脂12を排出ライン1
4を介して所定の廃棄先へ移送する。次に、新しいカチ
オン交換樹脂を補充し、脱塩塔1に返送してあったアニ
オン交換樹脂を再び系外塔7に戻して両イオン交換樹脂
を混合した後脱塩塔1へ返送する。
【0034】脱塩塔1内のイオン交換樹脂4を全量交換
する場合には、上記同様イオン交換樹脂4を系外塔7へ
移送し、混合状態のままあるいは必要な場合には分離し
てから、所定の廃棄先へ移送した後、必要に応じて系外
塔7を洗浄し、該系外塔7に新しいカチオン交換樹脂1
2とアニオン交換樹脂11を充填する。充填後に前記同
様混合し、混合したイオン交換樹脂を空になっている脱
塩塔1に充填する。
【0035】このとき、系外塔7には覗き窓15が設け
られているので、系外塔7に充填されるカチオン交換樹
脂12、アニオン交換樹脂11の量をそれぞれ測定ある
いは確認できる。
【0036】このように、上記のように構成された非再
生型の復水脱塩装置においては、系外塔7を設けること
により、イオン交換樹脂の交換、逆洗、分離、混合、一
時保管、計量等の全ての要求機能が満たされる。そし
て、これら要求機能は全て系外塔7において満たされる
から、脱塩塔1自身にはこれらの機能は全く不要であ
る。したがって、脱塩塔1自身は、簡素な構造で小型
に、かつ、安価に構成される。
【0037】
【実施例】本発明による効果をより明確にするために、
より具体的な実施例について説明する。図2は、本発明
の一実施例に係る復水脱塩装置を示しており、脱塩塔2
1が6塔、系外塔22が1塔の構成の場合を示している
(実施例1)。図3は、比較のために示した復水脱塩装
置を示しており、6塔の脱塩塔31のそれぞれに前述し
た諸要求機能を付加したもので、脱塩塔31の塔内点検
を行う際脱塩塔31から抜き出した1塔分のイオン交換
樹脂を一時移送仮置き可能な受槽32を設けた構成の場
合を示している(比較例1)。
【0038】つまり、図3に示す比較例1では、各脱塩
塔31に、イオン交換樹脂を計量するための複数の覗き
窓33が設けられており、さらに、イオン交換樹脂を逆
洗、分離するため水を導入する管台34や逆洗水を排出
する管台35、アニオン交換樹脂を単独排出するための
管台36が設けられている。
【0039】各脱塩塔31は、アニオン交換樹脂とカチ
オン交換樹脂の比重差を利用して浮上分離させるため、
投入した樹脂の層高に応じた胴長を備える必要があり、
このため、従来の脱塩塔より塔高さが高くなっている。
複数の脱塩塔は、それぞれこれらの特性を等しく備えて
いる必要がある。
【0040】一方、図2に示す実施例1では、脱塩塔2
1自身には比較例1におけるような設備は設けられてお
らず、各脱塩塔21は小型に、とくに塔の高さが低く構
成されている。系外塔22は、前述の図1に示したよう
な構成を有し、この系外塔22に、前述した諸要求機能
が集中されている。
【0041】実施例1の脱塩塔21は、採水機能と必要
に応じて混合機能があればよく、その構造は、比較例1
の脱塩塔31に比べ著しく簡素となり、また、直胴部の
長さは脱塩塔31のおよそ1/2となる。この結果、復
水脱塩装置を構成する塔槽類の制作費を比較すると、図
2に示す復水脱塩装置は、図3に示すそれのおよそ2/
3となる。
【0042】また、塔槽類に接続する配管類の物量を比
較すると、図2に示す復水脱塩装置は、図3に示すそれ
のおよそ3/4となる。さらに、復水脱塩装置を建屋内
に設置するためのスペースは、平面的にはほぼ同じであ
るが、図2に示す復水脱塩装置は、脱塩塔21の高さが
低いため、図3に示すそれのおよそ2/3の空間スペー
スがあればよく、建屋の建設費を大幅に削減できる利点
がある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る復水
脱塩装置によれば、薬品再生を行わない復水脱塩装置に
おいて、脱塩塔との間でイオン交換樹脂を移送可能な系
外塔を設け、該系外塔に諸要求機能を集中してもたせる
ようにしたので、脱塩塔を複数有する復水脱塩装置を全
体的にみて、塔槽類の製作費を削減できるばかりではな
く塔槽類と接続する配管の物量も低減できるため、製作
費、設置工事費を大幅に削減できるという効果が得られ
る。
【0044】また、複数の脱塩塔のすべてを小型に、と
くに高さを低く形成できるので、装置全体として、設置
スペースを低減でき、建屋の建設費を削減できるという
効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る復水脱塩装置の概略
構成図である。
【図2】本発明の実施例1に係る復水脱塩装置の概略構
成図である。
【図3】比較例1に係る復水脱塩装置の概略構成図であ
る。
【図4】従来の外部再生型復水脱塩装置の概略構成図で
ある。
【図5】非再生型復水脱塩装置における諸要求機能を脱
塩塔に付加した場合の脱塩塔の概略構成図である。
【符号の説明】
1、21 脱塩塔 2 復水の入口側配管 3 復水の出口側配管 4 イオン交換樹脂 5、6 移送管 7、22 系外塔 8 水配管 9 空気配管 10 排出管 11 アニオン交換樹脂 12 カチオン交換樹脂 13 アニオン交換樹脂排出ライン 14 カチオン交換樹脂排出ライン 15 覗き窓 31 脱塩塔 32 受槽 33 覗き窓 34、35、36 管台 101 脱塩塔 102 復水入口配管 103 復水出口配管 104 再生設備 105 カチオン再生塔 106 アニオン再生塔 107 イオン交換樹脂 111 脱塩塔 112 復水導入管 113 復水出口管 114、115、116 管台 117 覗き窓

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換樹脂が充填される脱塩塔を有
    し、イオン交換樹脂の薬品再生設備を削除した復水脱塩
    装置において、脱塩塔以外に、脱塩塔との間でイオン交
    換樹脂を移送可能な系外塔を設けたことを特徴とする復
    水脱塩装置。
  2. 【請求項2】 複数の脱塩塔に対し共通の系外塔が設け
    られている、請求項1の復水脱塩装置。
  3. 【請求項3】 系外塔にイオン交換樹脂を逆洗する手段
    が設けられている、請求項1または2の復水脱塩装置。
  4. 【請求項4】 系外塔にイオン交換樹脂をアニオン交換
    樹脂とカチオン交換樹脂とに層分離する手段が設けられ
    ている、請求項1ないし3のいずれかに記載の復水脱塩
    装置。
  5. 【請求項5】 系外塔にアニオン交換樹脂とカチオン交
    換樹脂を混合する手段が設けられている、請求項1ない
    し4のいずれかに記載の復水脱塩装置。
  6. 【請求項6】 系外塔に塔内のイオン交換樹脂の量を計
    量する手段が設けられている、請求項1ないし5のいず
    れかに記載の復水脱塩装置。
  7. 【請求項7】 系外塔にアニオン交換樹脂とカチオン交
    換樹脂を選択的に排出可能な手段が設けられている、請
    求項1ないし6のいずれかに記載の復水脱塩装置。
  8. 【請求項8】 沸騰水型原子力発電所に用いられるもの
    である、請求項1ないし7のいずれかに記載の復水脱塩
    装置。
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