JP2000137055A - Icハンドラ - Google Patents

Icハンドラ

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JP2000137055A
JP2000137055A JP10310827A JP31082798A JP2000137055A JP 2000137055 A JP2000137055 A JP 2000137055A JP 10310827 A JP10310827 A JP 10310827A JP 31082798 A JP31082798 A JP 31082798A JP 2000137055 A JP2000137055 A JP 2000137055A
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socket
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pressing
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Masato Ito
正人 伊藤
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Shinano Electronics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送押圧手段の機構を簡略化し、ICを押圧
する際の応力が繰り返し加わっても摩耗等の機械的な損
傷の心配のないICハンドラを提供する。 【解決手段】 ICハンドラは、ソケット16が設置さ
れた作業面32の上方において、ソケット16の上方領
域を含む領域C内で移動体60a,60bを作業面32
と平行に移動可能な第1運動機構30と、移動体60
a,60bに取り付けられ、IC保持手段50を作業面
32に対して直角に移動可能な第2運動機構48a,4
8bとを有し、IC52をソケット16に収容し、押圧
する搬送押圧手段58を有する。この第1運動機構30
は、作業面32の上方に作業面32と平行に設けられ、
下面にプラテンドット62aを有するプラテン62と、
プラテン62の下面に空隙を介して対向する移動体60
a,60bとしての移動子とを有する平面モータで構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はIC(半導体集積回
路)ハンドラに関する。
【0002】
【従来の技術】ICハンドラ(HANDLER )10とはIC
の完成試験に用いられるものである。まず、その機能の
一般的な概要を説明すると、ICハンドラ10は図5に
示すように、作業面に設置られた供給トレイ12に収容
されたICを、作業面に設置されると共に試験装置14
に接続された試験用ICソケット(以下、単にソケッ
ト)16に供給する機能と、試験装置14によって所定
の機能試験が行われたICを、その試験の結果に応じて
自動的に分類して作業面に設置された各収納トレイ18
に収容する機能を有している。
【0003】次に、構成について説明する。まず、IC
ハンドラ10が有するICの搬送手段について説明す
る。このICの搬送手段は、図5に示すように複数種類
ある。その一つは、作業面の上方の領域A内で移動自在
であって、未試験のICが収容された供給トレイ12と
ソケット16の近傍との間を移動する供給搬送手段20
である。また、一つは、作業面の上方の領域B内で移動
自在であって、ソケット16に装着されて試験が行われ
たICがその試験結果に基づいて分類されて収容される
収納トレイ18とソケット16の近傍との間を移動する
収納搬送手段22である。そして残りの一つは、作業面
の上方の供給搬送手段20の移動領域Aと収納搬送手段
22の移動領域Bとで挟まれた領域であって、ソケット
16の上方領域を含む領域C内で移動自在な搬送押圧手
段24である。この搬送押圧手段24には、他の搬送手
段20、22とは異なり、単にICを搬送するだけでは
なく、ソケット16に搬送して収容したICをソケット
16に所定の圧力を加えて押圧する押圧(プレス)機能
も有している。試験の際にICをソケット16に押しつ
ける理由は、ICの全ピンをソケット16に正常に接触
させ、接触抵抗を規定値内に揃えるためである。
【0004】また、これら3つの搬送手段20、22、
24の移動領域A、B、Cは、搬送手段同士の衝突の危
険性を回避する目的で、相互に重ならないように設定さ
れている。よって、供給搬送手段20によって移動領域
A内のソケット16近傍まで搬送されたICを搬送押圧
手段24の移動領域C内に移動させたり、また試験が終
了したICを搬送押圧手段24の移動領域Cから収納搬
送手段22の移動領域B内に移動させるためのIC移動
機構26(26a、26b)が一対、ソケット16の近
傍の作業面に配置されている。また、供給搬送手段2
0、搬送押圧手段24、収納搬送手段22およびIC移
動機構26は、ICハンドラ10内に設けられた制御部
28により、その動作が制御される。
【0005】以上の構成により、ICハンドラ10は次
のように機能する。供給トレイ12に収容されたICを
供給搬送手段20によって領域A内にある一方のIC移
動機構26aに載置して位置決めする。IC移動機構2
6aが搬送押圧手段24の移動領域C内にICを移動さ
せる。搬送押圧手段24がIC移動機構26aからIC
をソケット16へ搬送して装着し、さらにICを押圧し
てICの試験を行える状態にする。試験装置14による
ICの試験が終了したら、搬送押圧手段24がICの押
圧を止め、ソケット16からICを取り出して領域C内
にある他方のIC移動機構26bに載置する。他方のI
C移動機構26bはICを収納搬送手段22の移動領域
B内に移動させる。収納搬送手段22が他方のIC移動
機構26bからICを取り出して試験の結果に基づいて
決定された所定の収納トレイ18に収納する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】供給搬送手段20や収
納搬送手段22は、上述したように作業面の上方で、I
Cを二次元方向(X軸、Y軸方向)へ移動させると共に
これら移動方向と直交する一次元方向(Z軸方向)へ移
動させる機能を有する。
【0007】供給搬送手段20や収納搬送手段22の具
体的な構成は、例えば図示はしないがリニアガイドとモ
ータとボールベアリングで回転自在に支持されてモータ
で回転駆動されるボールネジ等を組み合わせて構成され
る公知の二次元運動機構で構成される第1運動機構と、
この第1運動機構によって作業面 (一般的には水平面)
の上方で作業面と平行に二次元的に移動される移動体に
取り付けられ、下端に設けられたIC保持手段 (チャッ
ク装置や吸着装置等)を移動体の移動方向に対して直交
する方向(一般的には垂直方向)に移動させる一次元運
動機構を用いた第2運動機構とで構成されるのが一般的
である。そして供給搬送手段20や収納搬送手段22は
搬送するものが軽量なICであるから、移動体やこの移
動体に取り付けられる第2運動機構の重量を考慮して
も、第1運動機構を構成するリニアガイド、ボールベア
リング、ボールネジ等に加わる力はそれ程大きくはな
い。よって、機械的な摩耗を考慮しても実用上問題のな
い耐久性を確保することが可能である。なお、第2運動
機構も通常は第1運動機構と同様な、リニアガイド、モ
ータ、ボールベアリング、ボールネジ等を用いた構成で
ある。
【0008】一方、搬送押圧手段24も、移動体を、作
業面の上方で作業面と平行に移動させる第1運動機構が
他の搬送手段20、22のように二次元運動機構ではな
く、一次元運動機構となっている点を除けば、第1運動
機構や第2運動機構の基本的な構成、つまりリニアガイ
ド、ボールベアリング、ボールネジ等を用いて構成され
ている点は他の搬送手段20、22と略同様である。こ
こで、一次元運動機構となっている第1運動機構の基本
構成の一例を、図6に示す。第1運動機構30は、ソケ
ット16が設けられた作業面32上に立設された一対の
構造物34間に掛け渡され、作業面32と平行に配置さ
れたリニアガイド36と、リニアガイド36が挿通する
ボールベアリング38が取り付けられ、リニアガイド3
6に沿って作業面の上方で作業面と平行な方向に一次元
(直線)運動可能な2つの移動体40(40a、40
b)と、この各移動体40に設けられた雌螺孔42と螺
合し、構造物34に取り付けられたモータ44によって
回転駆動されることによって、移動体40をリニアガイ
ド36に沿って移動させるボールネジ46とを有する。
【0009】しかしながら、他の搬送手段20、22の
第1運動機構と異なる点は、前述したように第1運動機
構30によって移動される移動体40a、40bに取り
付けられた第2運動機構48a、48bがIC52をソ
ケット16に載置した後にIC52をソケット16へ所
定の圧力で押圧するため、第2運動機構48a、48b
から移動体40a、40bに直角方向の圧力が、繰り返
し加わるという点である。
【0010】この第2運動機構48a、48bから加わ
る圧力は、IC52をソケット16に押圧する反作用に
伴う力であるから、その大きさはIC52のピン数によ
り増減する。そして、最近のIC52のようにそのピン
数が数百ピンにも上るものでは、全体の圧力の大きさは
約100〔kgf〕にも達する。よって、搬送押圧手段
24の第1運動機構30を構成するリニアガイド36や
ボールベアリング38等の各部材の強度は十分なものに
する必要がある。
【0011】しかしながら、いくら強度を上げたとして
も機械的に接触するリニアガイド36やボールベアリン
グ38等は磨耗する。このため、定期的に交換しなけれ
ばならないという課題がある。また、第1運動機構30
の各構成部材の剛性を確保するには、これら構成部材を
大きくしたり、太くする必要がある。このため、第1運
動機構30全体が大型化し、よって搬送押圧手段24の
体積が増える。従って、ソケット16の上部の領域が搬
送押圧手段24の機構でいっぱいになり、交換の際に作
業者の手が入りにくく、メンテナンス性や交換性が悪く
なるという課題も生ずる。
【0012】ところで、上述した第1運動機構を構成す
る一次元運動機構や二次元運動機構としては、上述した
リニアガイドやボールネジやボールベアリングやボール
ネジを回転駆動するモータを用いた機構の他に、例えば
特開平5-344706号に記載された平面パルスモータや、特
開平9-261944号に記載された平面リニアモータを用いた
第1運動機構がある。これら平面モータを用いた第1運
動機構の特徴点は、移動体(特開平5-344706号では「移
動子」、特開平9-261944号では「ケース」)が平面状の
プラテン(固定子)上を、プラテンと間に微少な空隙を
保った状態で移動し、移動体とプラテンとの機械的な接
触がないという点にある。またプラテンは、移動体と対
向する面に特開平9-261944号で言うプラテンドット(特
開平5-344706号では「碁盤目状凸極」)が形成された鉄
等の磁性材から成る金属板体で構成できる。このため、
リニアガイドやボールネジやボールベアリングといった
複雑な機構が不要であるという点も特徴点である。
【0013】ところで、いままで出願人が知りうる範囲
でのこの平面モータを用いた第1運動機構は、前述した
出願(特開平5-344706号や特開平9-261944号)に記載さ
れた搬送機構のように、単に被移動物を一の場所から他
の場所に搬送するという目的のためだけに使用され、第
1運動機構の移動体には被移動物の重量と第2運動機構
の重量が重力方向にしか加わらない。従って、平面モー
タを用いた第1運動機構によって移動される移動体に、
重力方向と逆方向の力が繰り返し作用するといった用途
への応用例はない。なぜならば、一般的に被移動物の搬
送とは、被移動物を持ち上げて目的の位置まで移動させ
るというように考えられており、この被移動物から、若
しくはこの移動物を載置する台等から逆に移動体に力が
加わるといった用途・分野が非常に少なく、また特殊だ
からであると考えられる。
【0014】しかしながら、出願人は、平面モータの構
造がこのように第1運動機構によって移動される移動体
に、重力方向と逆方向の力が繰り返し作用するといった
用途適しているということに気がついた。なぜなら、平
面モータのプラテンは、プラテンに支持板のようなもの
を積層することによって簡単にプラテンを補強すること
ができ、移動体にその移動方向と直交する方向からプラ
テン側へ大きな押圧力が作用しても問題ない。さらに、
常にプラテンと移動体との間には空隙が介在しているた
め、この外部からの押圧力が例えば機械的に接触する部
材同士のように接触点に集中することもなく、分散され
る。よって、平面モータは、移動体の移動方向と直交す
る方向からプラテン方向に加わる押圧力に対して極めて
安全な構造である。そこで出願人は、ICの押圧(プレ
ス)機能を持ち、押圧時に移動体に直角方向から大きな
力が反作用するICハンドラの搬送押圧手段の第1運動
機構にこの平面モータを使用してはどうかと考えた。
【0015】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、搬送押圧手段の機構を
簡略化すると共に、ICを押圧する際の反作用による力
が繰り返し加わっても摩耗等の機械的な損傷の心配のな
いICハンドラを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、試験用IC
ソケットが設置された作業面の上方において、前記試験
用ICソケットの上方領域を含む領域内で移動体を前記
作業面と平行に移動可能な第1運動機構と、前記移動体
に取り付けられ、下端に設けられたIC保持手段を作業
面に対して直角に移動可能な第2運動機構とを有し、作
業面に設置された供給トレイから供給されたICを、試
験用ICソケット上方に搬送し、試験用ICソケット内
に降下させて収容し、所定の圧力で試験用ICソケット
に押圧する搬送押圧手段を具備するICハンドラにおい
て、前記第1運動機構は、前記作業面の上方に該作業面
と平行に設けられ、下面にプラテンドットを有するプラ
テンと、前記プラテンの下面に空隙を介して対向する前
記移動体としての移動子とを有する平面モータで構成さ
れることを特徴とする。
【0017】これによれば、移動体に取り付けられた押
圧機能を有する第2運動機構から移動体が受ける、移動
体の移動方向と直交し、かつ重力と逆方向の外力(プレ
ス時の押圧力の反作用で生ずる反力)は、支持板を積層
する等の手段によって容易かつ簡単に必要な強度を確保
できるプラテンで受けることができる。よって、従来の
ようにリニアガイドとボールベアリングでこの外力を受
ける場合に比べてより簡単な構造で、より十分な強度を
確保できる。また、移動体とプラテンとの間は空隙が介
在しているため、機械的な接触がない。しかも外力が機
械的な接触の場合のように接触部分に局所的に作用する
のではなく分散する。このために、移動体とプラテン間
の磨耗の心配がなくなり、一層耐久性が高くなる。ま
た、従来のように第1運動機構にリニアガイドやボール
ベアリング等の部材が不要となるから、第1運動機構の
構造が簡単となる。このため、メンテナンス性が向上す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るICハンドラ
の好適な実施形態について添付図面と共に詳述する。な
お、従来例と同様の構成については同じ符号を付し、説
明は省略する。ICハンドラ10の概要構成は、従来例
と同様に図5に示す構成となる。また、その機能および
動作は、従来例と同様である。そして、本発明の特徴点
は、ICをソケット16に搬送し、押圧する搬送押圧手
段58の第1運動機構30に、図1に示すように平面モ
ータを用いた点にある。よって、特徴部分である搬送押
圧手段58の構成・動作を重点に、他の搬送手段の概要
も併せて説明する。なお、本実施の形態では、供給搬送
手段20も含め、他の搬送手段22、58やIC移動機
構26は一例として4つのICを同時に保持して搬送す
るが、1個、2個、3個、5個以上、その数は仕様に応
じて変わるが、基本的な動作については同じである。
【0019】(供給搬送手段)最初に、供給搬送手段2
0について説明する。構成・動作は従来例と同じであ
る。なお、作業面32の上方から見た場合の動作につい
て、図2を用いて補足すると、供給搬送手段20の移動
する領域Aは、未試験のICが収容された供給トレイ1
2とソケット16(図2ではICが4つ収容できる)の
近傍を含む領域となっている。そして、IC52を供給
トレイ12からソケット16の近傍に配置された2つの
IC移動機構26(第1IC移動機構26a、第2IC
移動機構26b)の各供給シャトル54(図2ではIC
が4つ収容できる)に交互に供給して収容する。
【0020】(収納搬送手段)次に、収納搬送手段22
について説明する。構成は、従来例と同様であり、基本
的に供給搬送手段20と同様である。なお、作業面32
の上方から見た場合の動作について、図2を用いて補足
すると、供給搬送手段20の移動する領域Bは、試験が
終了したIC52が試験の結果に基づいて分類されて収
容される収納トレイ18(複数個)とソケット16の近
傍を含む領域となっている。そして、搬送押圧手段58
によって2つのIC移動機構26a、26bの各収納シ
ャトル56(図2ではICが4つ収容できる)に交互に
収容された試験の終了したIC52を、各収納シャトル
56から収納トレイ18に搬送して収容する。
【0021】(搬送押圧手段)次に、搬送押圧手段58
について説明する。まず、構成について図1、図3、図
4を用いて説明する。なお、搬送押圧手段58の各移動
体60a、60bにそれぞれ取り付けられた第2運動機
構48a、48bは、従来例と同じであり、説明は省略
する。よって、第2運動機構48a、48bが取り付け
られた移動体60a、60bを水平方向に移動させる平
面モータを用いて構成された第1運動機構30について
のみ説明する。
【0022】第1運動機構30を構成する平面モータは
図1や図4に示すように、作業面32の上方の少なくと
もソケット16の上方領域を含む領域Cに、下面が作業
面32と平行になるように配置され、この下面に碁盤目
状に配置されたプラテンドット62aを有するプラテン
62と、内部に2種類の可動ヨーク(64、66)を有
し、プラテン62の下面に移動自在に配置された移動体
60a、60bとしての移動子とを有する。
【0023】移動子(移動体60a、60b)の構造に
ついてさらに詳細に説明する。各移動体60a、60b
は同じ構成であり、一例として移動体60aの構成につ
いて説明する。移動体60aには、図3に示すように2
種類の可動ヨーク64、66が一例として2個ずつ互い
違いに収納されている。各可動ヨーク64、66は、い
ずれも図4に示すように永久磁石70とこの永久磁石7
0の両側に配置された一対のヨーク部72、74とを有
している。また一対のヨーク部72、74は、それぞれ
プラテン62側へ延びる脚76を有している。ヨーク部
72、74にはコイル80、82がそれぞれ巻回されて
おり、このコイル80、82に例えば位相角が90度ず
れた駆動電流が制御部28から供給される。さらに移動
体60aには不図示のエア吹出口が設けられており、移
動体60aとプラテン62との間に圧縮空気を吹き出し
可能となっている。
【0024】この構成によって、圧縮空気をエア吹出口
から吹き出した際には、圧縮空気によるプラテン62か
らの離反力と永久磁石70の磁力によるプラテン62へ
の吸着力とがバランスし、微小の空隙を隔てて移動体6
0aがプラテン62から浮いた状態になる。そしてこの
浮上した状態において、各可動ヨーク64、66の一対
のヨーク部72、74に巻回されたコイル80、82に
互いの位相がずれた駆動電流(交流電流若しくはパルス
電流)を流すことによって、可動ヨーク64、66には
プラテン62から、脚76の並列方向に沿った方向の推
進力が作用するようになる。そして移動体60aには、
互いに脚76の並列方向が直交する2種類の可動ヨーク
64、66が互い違いに配置されている。このため、駆
動電流を流す可動ヨーク64、66を選択することによ
って、移動体60aは互いに直交する2方向へ、プラテ
ン62に沿って移動することができる。なお、本実施の
形態では、各移動体60a、60bは一方方向にのみ進
退動する制御を行っているが、ICハンドラの仕様に応
じて2方向に移動する制御を行うようにすることも可能
である。
【0025】次に、搬送押圧手段58の動作概要につい
て説明する。図2を用いて平面的な動きについて説明す
る。基本的には、従来例と同様に、供給搬送手段20と
収納搬送手段22の各移動領域A、Bで挟まれたソケッ
ト16を含む領域C内で移動し、ICを搬送する。詳細
には、搬送押圧手段58の一方の移動体60aが領域C
内の内、ソケット16と第1IC移動機構26aとを含
む領域C1 内で直線移動する。また、搬送押圧手段58
の他方の移動体60bが、ソケット16と第2IC移動
機構26bとを含む領域C2 内で直線移動する。領域C
1 と領域C2 はソケット16部分で重なり、全体として
領域Cとなる。そして搬送押圧手段58は、移動体60
a、60bを交互に移動させて2つのIC移動機構26
a、26bの各供給シャトル54に交互に収容される未
試験のIC52をソケット16に搬送して収容する。ま
た、試験装置14による試験中はIC52の搬送に用い
た各移動体60a、60bに取り付けられたそれぞれの
第2運動機構48a、48bを動作させてIC52をソ
ケット16に所定の圧力で押圧する。試験が終了したら
移動体60a、60bを交互に移動させてソケット16
からIC52を各IC移動機構26a、26bの各収納
シャトル56に交互に搬送し、収容する。
【0026】(IC移動機構)次に、2つのIC移動機
構26(第1IC移動機構26a、第2IC移動機構2
6b)の構成とその作業面の上方から見た動きについて
詳細に説明する。各IC搬送機構26a、26bには、
供給搬送手段20からのICが収容される供給シャトル
54と、ソケット16に装着されて試験されたICが搬
送押圧手段58によって搬送されて収容される収納シャ
トル56が並設されている。また、各IC搬送機構26
a、26bは、供給シャトル54が供給搬送手段20の
移動領域側に位置し、かつ収納シャトル56が収納搬送
手段22の移動領域側に位置するようにソケット16が
設けられた作業面32に配置されている。
【0027】そして、図2に示すように各IC搬送機構
26a、26bはそれぞれ、供給シャトル54と収納シ
ャトル56の並設方向(矢印方向)にスライド可能であ
り、供給シャトル54が供給搬送手段20の移動領域内
に進入すると共に、収納シャトル56がソケット16と
対向する第1の位置と、供給シャトル54がソケット1
6と対向すると共に、収納シャトル56が収納搬送手段
22の移動領域内に進入する第2の位置との間をスライ
ド移動する。図2中において第1IC搬送機構26aが
ある位置が、第1の位置であり、また第2IC搬送機構
26bがある位置が第2の位置である。IC搬送機構2
6a、26bは、一方が第1の位置にある場合には、他
方が第2の位置にあるようにスライド移動する。
【0028】(ICハンドラの動作)次に、ICハンド
ラ10の動作を、各搬送手段20、22、58とIC搬
送機構26により搬送されるICの動きに基づいて図2
を用いて詳細に説明する。なお、説明上、ICハンドラ
10はICのソケット16への供給を行っている最中で
あり、既に試験されたICが収納トレイ18内に収納さ
れている状態であるとする。
【0029】まず、第1ステップは、ソケット16には
ICが装着され、搬送押圧手段58の移動体60aの第
2運動機構48aによってIC52が押圧された状態で
試験が行われているステップである。この第1ステップ
では、供給搬送手段20が供給トレイ12にあるICを
保持し、第1の位置にある第1IC移動機構26aの供
給シャトル54にICを搬送し収容する。これにより、
ICは対ソケット16に対する位置決めが行われる。第
2IC移動機構26bは第2の位置にあり、搬送押圧手
段58の移動体60bの第2運動機構48bは第2IC
移動機構26bの供給シャトル54に収容されたIC5
2を保持して待機状態になる。また、第2IC移動機構
26の収納シャトル56に収容された試験済のICは収
納搬送手段22によって保持されて試験の結果に基づい
て分類された所定の収納トレイ18へ搬送され、収容さ
れる。
【0030】第2ステップは、第2運動機構48aによ
って押圧されて試験されていたICをソケット16から
取り外し、続いて第2運動機構48bによって保持され
たICをソケット16に装着するステップである。ソケ
ット16に装着されて第2運動機構48aによって押圧
されていたICの試験が終了したら、第2運動機構48
aはICの押圧を解除すると共にICをソケット16か
ら取り外す。そして、移動体60aと共に移動し、ソケ
ット16と対向する位置にある第1IC移動機構26a
の収納シャトル56にIC52を搬送し、収納する。す
ると、第1IC移動機構26aは収納搬送手段22の移
動領域B側へ第2の位置までスライドし、供給シャトル
54がソケット16と対向し、収納シャトル56が収納
搬送手段22の移動領域B内に進入する。また、待機状
態にある第2運動機構48bは、第2運動機構48aが
ソケット16の領域内から外れたことを受けてソケット
16の領域内へ移動体60bと共に移動し、保持したI
Cをソケット16に装着すると共に所定の圧力でICを
ソケット16に押圧する。また、第2IC移動機構26
bは第1IC移動機構26aとは逆の供給搬送手段20
の移動領域A側へ第1の位置までスライドし、収納シャ
トル56がソケット16と対向し、供給シャトル54が
供給搬送手段20の移動領域A内に進入する。
【0031】第3ステップは、ソケット16にはICが
装着され、第2運動機構48bによって押圧された状態
でこのICの試験が行われているステップである。この
ICの試験中は、第1ステップとは逆に、供給トレイ1
2にあるICは供給搬送手段20によって、第1の位置
に移動した第2IC移動機構26bの供給シャトル54
に搬送され、収容される。また、収納搬送手段22は、
第2の位置に移動した第1IC移動機構26aの収納シ
ャトル56に収納された試験済のICを保持して、試験
の結果に基づいて分類された所定の収納トレイ18へ搬
送し、収容する。また、第2運動機構48aは第1IC
移動機構26aの供給シャトル54内の未試験のICを
保持して持ち上げ、当該供給シャトル54の上方にて待
機する。
【0032】第4ステップは、第2運動機構48bによ
って押圧されて試験されていたICをソケット16から
取り外し、続いて第2運動機構48aによって保持され
たICをソケット16に装着するステップである。IC
の試験が終了したら、第2運動機構48bはICの押圧
を解除すると共にICをソケット16から取り外す。そ
して、第2運動機構48bは移動体60bに伴って移動
し、ソケット16と対向する位置にある第2IC移動機
構26bの収納シャトル56にIC52を搬送し、収納
する。すると、第2IC移動機構26bは収納搬送手段
22の移動領域B側へ第2の位置までスライドし、供給
シャトル54がソケット16と対向し、収納シャトル5
6が収納搬送手段22の移動領域B内に進入する。ま
た、待機状態にある第2運動機構48aは、第2運動機
構48bがソケット16の領域内から外れたことを受け
て移動体60aに伴ってソケット16の領域内へ移動
し、保持したICをソケット16に装着すると共に所定
の圧力でICをソケット16に押圧する。また、第1I
C移動機構26aは第2IC移動機構26bとは逆の供
給搬送手段20の移動領域A側へ第1の位置までスライ
ドし、収納シャトル56がソケット16と対向し、供給
シャトル54が供給搬送手段20の移動領域A内に進入
する。以上、上述した第1ステップから第4ステップを
繰り返すことによって、自動的にICの供給・試験・分
別収納が行える。なお、Dは空になった供給トレイ12
が、不図示の搬送機構によって供給搬送手段20の移動
領域A内から搬送されてストックされる位置を示す。
【0033】以上、本発明の好適な実施の形態について
種々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定される
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変
を施し得るのはもちろんである。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るICハンドラでは、移動体
に取り付けられたプレス機能を有する第2運動機構から
移動体を含む第1運動機構が受ける、移動体の移動方向
と直交する方向からの外力(プレス時の押圧力に対する
反力)は、支持板を積層する等の手段によって容易かつ
簡単に必要な強度を確保できるプラテンで受けることが
できる。よって、従来の第1運動機構のようにリニアガ
イドとボールベアリングでこの外力を受ける場合に比べ
てより簡単な構造で、より十分な強度を確保できる。ま
た、移動体とプラテンとの間は空隙が介在しているた
め、機械的な接触がなく、しかも外力が分散するため
に、移動体とプラテン間の磨耗や、外力が点で局所的に
集中するという問題も生じないため、一層耐久性が高く
なる。また、移動体を移動させる第1運動機構の構造が
簡単であるから、メンテナンス性が向上するという効果
がある。よって、搬送押圧手段の機構を簡略化すると共
に、ICを押圧する際の反作用による外力が繰り返し加
わっても機械的な磨耗の心配のないICハンドラを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICハンドラの搬送押圧手段の構
造を説明するための説明図である。
【図2】ICハンドラの基本構成を示す平面から見た説
明図である。
【図3】図1の搬送押圧手段に使用されている平面モー
タの移動子としての移動体の斜視図である。
【図4】図3の移動体に収納された可動ヨークの構成を
説明するための説明図である。
【図5】ICハンドラの基本構成を示すブロック図であ
る。
【図6】従来のICハンドラに使用されていた搬送押圧
手段の構造を説明するための説明図である。
【符号の説明】
16 試験用ICソケット 30 第1運動機構 32 作業面 48a、48b 第2運動機構 50 IC保持手段 52 IC 58 搬送押圧手段 60a、60b 移動体 62 プラテン 62a プラテンドット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験用ICソケットが設置された作業面
    の上方において、前記試験用ICソケットの上方領域を
    含む領域内で移動体を前記作業面と平行に移動可能な第
    1運動機構と、前記移動体に取り付けられ、下端に設け
    られたIC保持手段を作業面に対して直角に移動可能な
    第2運動機構とを有し、作業面に設置された供給トレイ
    から供給されたICを、試験用ICソケット上方に搬送
    し、試験用ICソケット内に降下させて収容し、所定の
    圧力で試験用ICソケットに押圧する搬送押圧手段を具
    備するICハンドラにおいて、 前記第1運動機構は、 前記作業面の上方に該作業面と平行に設けられ、下面に
    プラテンドットを有するプラテンと、前記プラテンの下
    面に空隙を介して対向する前記移動体としての移動子と
    を有する平面モータで構成されることを特徴とするIC
    ハンドラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007214449A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Ushio Inc XYθ移動ステージ

Cited By (2)

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JP2007214449A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Ushio Inc XYθ移動ステージ
JP4702083B2 (ja) * 2006-02-10 2011-06-15 ウシオ電機株式会社 XYθ移動ステージ

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