JP2000136996A - シール機構 - Google Patents

シール機構

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JP2000136996A
JP2000136996A JP10346517A JP34651798A JP2000136996A JP 2000136996 A JP2000136996 A JP 2000136996A JP 10346517 A JP10346517 A JP 10346517A JP 34651798 A JP34651798 A JP 34651798A JP 2000136996 A JP2000136996 A JP 2000136996A
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packing
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seal packing
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Masaharu Watanabe
正治 渡辺
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TAIATSU GLASS KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】締め込みに際する力を飛躍的に軽減し、窓部材
の破損のおそれを回避し、パッキングの耐久性を高め、
かつ作業効率を高めるものである。 【構成】超臨界水、超臨界二酸化炭素等の可視ならびに
光学的分光セルのシール機構において、箱体Hに穿設さ
れた可視溝に嵌合される各シール部材が、外部から螺着
する押圧部材1と、ワッシャー2と、窓部材3と、リン
グ状シールパッキング4とからなり、該シールパッキン
グ4が、インコネル素材に金メッキを施し、表裏両面の
間に空間を有する中空状態にすることをを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超臨界水、超臨界
二酸化炭素等の可視ならびに光学的分光セルのシール機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超臨界水、超臨界二酸化炭素等の実験用
セルにおいては、必然的に高温、高圧の環境下におかれ
るため、シール機構におけるパッキング部材について、
通常利用されるゴム製リングを使用することができず、
金属製のパッキングを用いざるを得ない。また、当該実
験下においては、高温、高圧と共に腐食性の高い環境で
もあるため、パッキングの素材としては純金素材である
ことが好ましい。さて、従来の金素材パッキングは単に
平型一枚状の形状に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
形状のパッキングを介すると、完全なシール状態を実現
するためには、極めて強度な締め付け力を要することと
なり、そのトルクは場合によっては300キログラム・
センチメートルに達することにもなる。このような強度
の締め付けによればパッキングとの接触部材である窓部
材の破損を招来するおそれがある。窓部材に用いられる
素材は実験の性格上サファイアが選択されることが多い
ため、その破損は関連コストの深刻な増大をもたらすも
のである。
【0004】また、パッキング部材自体も、強度な締め
付けにより変形してしまうため、可視溝最奥部から取り
外すことが容易に成し得ない。この場合、箱体を加熱
し、パッキングを伸張させた上取り外すこととなるが、
これでは作業効率を著しく鈍化させる。
【0005】さらに、このように変形するパッキングは
当然耐久性も劣り、部材の消費サイクルを早め、コスト
増につながることとなる。本発明は、かかる問題点に鑑
みなされたものであり、その目的とするところは、締め
込みに際する力を飛躍的に軽減し、窓部材の破損のおそ
れを回避し、パッキングの耐久性を高め、且つ作業効率
を高めるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、超臨界水、超臨界二酸化炭素等の可視な
らび光学的分光セルのシール機構において、箱体Hに穿
設された可視溝に嵌合される各シール部材が、外部から
螺着する押圧部材1と、ワッシャー2と、窓部材3と、
リング状シールパッキング4とからなり、該シールパッ
キング4が、インコネル素材に金メッを施し、表裏両面
の間に空間を有する中空状態にすることを特徴とするも
のである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、ワッシャ
ー2と押圧金具1との間にシールパッキング4を配置す
ることを特徴とするものである。
【0008】これにより、シールパッキングの形状が、
表裏両面の間に空間を有する中空構造となっているた
め、そこに内部圧力がかかった場合、自緊作用により拡
張し、より高いシール状態を実現させ、いきおい非常に
軽度な締め付けにより極めて簡易にシールすることが可
能となる。
【0009】また、軽度な締め付け作業により、シール
状態を得られるので、シールパッキングとの接触部材で
ある窓部材の破損を防止することが可能となる。
【0010】また、シールパッキング部材の変形は皆無
であり、作業効率を高めると共に、シールパッキング部
材の耐久性を高め、コストの軽減に資することが可能と
なる。
【0011】請求項2に記載される発明により、ワッシ
ャーに僅かな弾力を持たせることが可能となるため、急
冷、急熱下における、窓部材と押圧金具との熱膨張係数
の相違から惹起しうる可能性の高い窓部材の破損を防止
することが可能となる。また、消費シールパッキング
等、関連部材の有効利用が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】押圧金具1は、例えば、インコネル、ハス
テロイなど、高圧、高温下においても耐久しうる素材か
らなるものである。上部は締め付けの便宜のため、立方
体状に形成され、下部は箱体Hへの螺着のため、ネジ溝
が切削される。
【0014】ワッシャー2は、例えば、インコネル、ハ
ステロイなど、高圧、高温下においても耐久しうる素材
からなるものであり、平型リング状に形成される。
【0015】窓部材3は、円柱状に形成され、可視なら
びに光学的分光のため例えばサファイアからなることが
望ましい。
【0016】シールパッキング4は、インコンネル素材
からなり、それに金メッキを施している。これにより、
高温、高圧であって、腐食を招きやすい環境において
も、耐久性を損なうことがない。また、表裏両面の間に
空間を設けた中空構造リングに形成されるものである。
【0017】なお、ワッシャー2と押圧金具1との間に
シールパッキング4を配置することも可能である。すな
わち、窓部材3の破損の一つの要因として、急熱、急冷
下において、押圧金具1と窓部材3との熱膨張係数の相
違からこれを惹起する可能性がある。そこでワッシャー
2と押圧金具1との間にシールパッキング4を配置する
ことにより、ワッシャー2に僅かな弾力を持たせること
が可能となり、上記窓部材3の破損を防止することとな
る。また、この場合に使用されるシールパッキング4は
長期間消費されたものでもその効果は変わらないため、
関連部材の有効なリサイクルを可能とするものである。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されるた
め、以下の効果を有するものである。非常に軽度な締め
付け力によりシール状態を実現できるため、何人でも容
易に締め付けが可能となる。締め付け力が軽度であるた
め、窓部材の破損のおそれが皆無となると共に、パッキ
ング部材の耐久性を飛躍的に向上することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール機構の一実施例を示した拡大断
面図
【図2】本発明のシール機構の一実施例を示した断面図
【符号の説明】
1 押圧金具 2 ワッシャー 3 窓部材 4 シールパッキング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超臨界水、超臨界二酸化炭素等の可視なら
    び光学的分光セルのシール機構において、箱体Hに穿設
    された可視溝に嵌合される各シール部材が、外側部より
    螺着する押圧金具1と、ワッシャー2と、窓部材3と、
    リング状シールパッキング4とからなり、該シールパッ
    キング4がインコネル素材からなりこれに金メッキを施
    し、表裏両面の間に空間を設けた中空構造リングとした
    ことを特徴とするシール機構。
  2. 【請求項2】ワッシャー2と押圧金具1との間にシール
    パッキング4を配置することを特徴とする請求項1に記
    載されるシール機構。
JP34651798A 1998-10-29 1998-10-29 シール機構 Expired - Fee Related JP3354886B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014187129A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Gigaphoton Inc 光学装置及びこれを用いたレーザチャンバ、並びにガスレーザ装置

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