JP2000136127A - 速溶性のソフトカプセル - Google Patents

速溶性のソフトカプセル

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JP2000136127A
JP2000136127A JP10311660A JP31166098A JP2000136127A JP 2000136127 A JP2000136127 A JP 2000136127A JP 10311660 A JP10311660 A JP 10311660A JP 31166098 A JP31166098 A JP 31166098A JP 2000136127 A JP2000136127 A JP 2000136127A
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JP
Japan
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capsule
soft
soft capsule
film
liquid
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Pending
Application number
JP10311660A
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English (en)
Inventor
Takashi Kondo
隆 近藤
Takayuki Fukazawa
孝之 深澤
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SANSHO IYAKU KK
Original Assignee
SANSHO IYAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のソフトカプセルは、老人、寝たきりの
人又は嚥下能力の少ない人等にとっては、飲む際飲みづ
らく、飲み込んでものどに違和感を感じたりする場合が
多々ある。また、調味油・調味エキス・栄養素等をソフ
トカプセルに封入して、使用時加温して用いる加工食品
に用いたときには、十分量の水又はお湯を加えないとカ
プセル皮膜が残存し、見た目・食感を損ねてしまう。 【解決手段】ソフトカプセル皮膜の水分含量が15%〜
80%で、かつソフトカプセル皮膜重量がソフトカプセ
ル総重量の10%〜70%でソフトカプセル皮膜の溶解
が非常に速い、軟らかいソフトカプセル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】ソフトカプセルは、ゼラチ
ン・カンテン・デンプン等を成分とするソフトカプセル
皮膜内に液状物を封入したもので、医薬品分野では経口
用医薬品として又は座剤、軟膏、クリームの容器等とし
て、又化粧品分野ではバスオイル、化粧油、美容液、口
中清涼剤等を封入した化粧品・医務部外品として、又食
品分野では各種栄養素や生体代謝機能を有する食成分等
を封入した健康食品や、調味油・調味エキス・栄養成分
・香料等を封入したソフトカプセルは、加工食品の一部
の分野で使われている。
【0002】本発明は、このソフトカプセル皮膜の水分
を15%〜80%と高めることにより、カプセル皮膜の
溶解時間を速くさせた軟らかいソフトカプセルに関する
ものである。さらに詳しくは、医薬品・健康食品・加工
食品・菓子等の分野において、ソフトカプセル皮膜の溶
解を速め、又はソフトカプセルを軟らかくすることによ
り、飲みやすく又カプセル中味が放出しやすく、さらに
は触感も楽しめるソフトカプセルに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来のソフトカプセルは、固くソフトカ
プセル皮膜の溶解時間は通常10〜20分間を要してい
た。このためソフトカプセルの改良テーマの一つとし
て、溶解時間を速める事が要望されており、ソフトカプ
セル皮膜成分のゼラチンの分子量を低くする方法、アミ
ノ酸を加える方法、ゼラチンを一部修飾する方法、カプ
セル皮膜率・皮膜厚さをさげる方法、酸性ゼラチンを使
用する方法などが報告されている。これらの一部は実用
化されているが、必ずしも満足のいくものではなく、さ
らに溶解時間を短縮する事が要望されている。
【0004】又ソフトカプセルの軟らかさに関しては、
特に改良しようとする報告は少なく、一般のソフトカフ
セルはソフトカプセルの直径(太さ)を0.5mm以上
へこませるためには、0.5kg以上の荷重が必要で、
ソフトカプセルを加圧で割るためには、一般には5〜5
0kgの荷重を必要とし、皮膜率が低いシームレス式ソ
フトカプセルでも0.5kg以上の荷重を必要としてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のソフトカプセル
はその機能がそれなりに評価され、医薬品・化粧品・健
康食品・加工食品の分野で使用されているが、その皮膜
の溶解時間をさらに短縮し、さらに軟らかくする事で次
に示す分野・市場にも適用しやすくなる。老人、寝たき
りの人又は嚥下能力の少ない人等にとっては、ソフトカ
プセルを飲む際飲みづらく、飲み込んでものどに違和感
を感じたりする場合が多々ある。加工食品・菓子業界に
おいても、近年使用時加温して用いる加工食品が多数出
回り、各社とも味・食感等で差別化する必要性がある。
このため、調味油・ 調味エキス・栄養素等をソフトカ
プセルに封入し、加工食品に混入させ、加温時までカプ
セル内容液を安定に保ち、加温・加熱で容易にカプセル
内容液を放出し、風味を増すことが要求されている。し
かし、従来のソフトカプセルの場合、十分量の水又はお
湯を加えないとカプセル皮膜が残存し、見た目・食感を
損ねてしまう。
【0006】
【課題を解決する手段】ソフトカプセルの皮膜の溶解時
間のさらなる短縮及び、飲みやすさ・食感の改良のた
め、さらに軟らかくするために鋭意研究を行った結果、
従来のソフトカプセル皮膜水分は6〜11%であった
が、これを15%〜80%、好ましくは15〜35%に
する事により、又カプセル皮膜率(皮膜重量÷カプセル
総重量)を10%から70%、好ましくは10〜30%
にする事により前記課題を解決できる事を見い出した。
【0007】本発明は、カプセル皮膜の水分もしくは液
体成分含量を高め、ソフトカプセルを軟らかくすること
により、口中で容易にカプセル皮膜が溶け、カプセル内
容液が放出可能としたものである。また、飲み込んでも
容易に飲み込めるものである。
【0008】また本発明は、調味油・調味エキス・栄養
素等をソフトカプセルに封入し、使用時までカプセル内
容液を安定に保ち、加温・加熱と同時に瞬時にとけ、カ
プセル皮膜が残存せず、見た目もよく風味を増したもの
である。
【0009】食品・菓子(冷菓)においても、上記と同
様呈味液・栄養素をカプセル内容液とし、ロ中で容易に
溶解しカプセル内容液及びカプセル皮膜の味・食感を楽
しむ新形態の食品・菓子・口中清涼剤等である。
【0010】
【作用】本発明による新ソフトカプセルは次の作用を有
する。 1)医薬品分野では、医薬品の服用率(コンプライアン
ス)を高めるために色々な剤型の改良、開発が行われて
いる。本発明によりソフトカプセル皮膜の溶解時間が短
縮でき、軟らかいため次の作用がある。 口中で容易に溶け、カプセル内容液が舌下吸収され
る。 胃中でも素早く溶解するので、カプセル内容液の放
出、体内吸収が速い。 カプセルが非常に軟らかいので、飲み込みやすい。
【0011】2)食品分野において、液状の調味油・調
味エキス・各種栄養素・呈味成分・香料等をソフトカプ
セルに封入し、使用時用いる事は液状物の固形化や、内
容液の安定化や、内容物の均一性・定量性や使用方法な
どで多大な利便性を有するが、カプセル皮膜の溶解及び
内容物の放出には十分量の水又はお湯及び加温・加熱が
必要であった。しかし、溶解時間を短縮化する事により
次の作用がある。 水やお湯なし又は、少量の水又はお湯を加えるだけ
で、加温・加熱により容易にソフトカプセル内容液を放
出する。(お湯の場合にはさらに加温・加熱する必要が
ない場合もある) カプセル皮膜が完全に溶解するので、調理後の食品中
に皮膜の残渣がない。 固形の食品中に固形のソフトカプセルを混合した場
合、溶解が不十分又は遅いと、カプセルが占有したスペ
ース及びそのまわりの固形食品のみがカプセル内容物及
び皮膜各成分の濃度が高くなり、異質の空間や固まりを
生ずるが、完全に溶解・分散するのでこのような事がな
い。
【0012】3)液体、液状物を封入した固形の二重構
造の食品、菓子としては代表的なものにウイスキーボン
ボンがある。本発明によるソフトカプセルの内容物とし
て呈味成分・清涼感を有する成分を封入した場合、容易
に内容物が口中に放出される又は容易に飲み込める事か
ら、新しいタイプの二重構造の菓子となり、新しい食感
を得る事ができる。呈味成分・清涼感のある成分は、内
容液中にだけでなく、皮膜にも配合する事ができ、皮膜
は固形の味・香り、内容物は液状の味・香りを楽しめる
菓子となる。本発明の実施例につき以下に述べる。
【0013】
【実施例1】カプセル内容液をビタミンE含有小麦胚芽
油とし、日局製剤総則6カプセル剤(II)軟カプセル
剤の製法に準じソフトカプセルを製し、カプセル皮膜の
水分含量を11%以下としたものを従来品とし、15%
以上にしたものを本発明品とした。従来品と改良品を用
い皮膜の溶解時間、カプセル硬度を測定し、10人のモ
ニターで飲みやすさを調査した。結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】 飲みやすい(水なしで飲める):3 やや飲みにくい(水なしでもなんとか飲める):2 軟みにくい(水なしで飲めない):1 注1)カプセル硬度:10kgの重りをカプセルにのせ
カプセルがへこんだ長さを測定した 上記の結果から本発明品は、水なしでも容易に飲める飲
みやすいものであった。
【0016】
【実施例2】カプセル内容液をチャーハンフレーバーと
し、日局製剤総則6カプセル剤(II)軟カプセル剤の
製法に準じソフトカプセルを製し、カプセル皮膜の水分
含量を11%以下としたものを従来品とし、15%以上
にしたものを本発明品とした。従来品と本発明品を用
い、冷凍チャーハンに添加し、電子レンジで加熱し10
人のモニターで味のテストをした。結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】 上記の結果から本発明品は、皮膜が溶け易く皮膜の残存
感がなく外観的にも優れ、味の面においても風味が増し
おいしいものであった。
【0019】
【実施例3】カプセル内容液をミントフレーバー含有パ
セリシード油とし、日局製剤総則6カプセル剤(II)
軟カプセル剤の製法に準じソフトカプセルを製し、カプ
セル皮膜の水分含量を11%以下としたものを従来品と
し、15%以上にしたものを本発明品とした。従来品と
本発明品を用い、そのまま菓子として食し又はアイスク
リームに配合し食し食感のテストした。結果を表3に示
す。
【0020】
【表3】
【0021】 上記の結果から本発明品は、新しい形態の菓子として食
感を楽しめるものであった。
【0022】
【発明の効果】本発明で得られるカプセルは、飲みやす
くさらに食感も楽しめ、従来の医薬品や健康食品のみな
らず、食品・菓子等においても風味を増すことのできる
ものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソフトカプセル皮膜の水分含量が15%〜
    80%で、かつソフトカプセル皮膜重量がソフトカプセ
    ル総重量の10%〜70%でソフトカプセル皮膜の溶解
    が非常に速い、軟らかいソフトカプセル。
  2. 【請求項2】老人、寝たきりの人、嚥下能力の少ない人
    用の医薬品・食品で、口中で容易にカプセル皮膜が溶
    け、カプセル内容液を放出するか、軟らかいためそのま
    ま飲み込んでも容易に飲み込める医薬品・食品用の前記
    請求項1のソフトカプセル。
  3. 【請求項3】使用時加温して用いる加工食品において、
    調味油・調味エキス・各種栄養素・呈味成分・香料等を
    含むソフトカプセルを用いて、味・食感を改良し、電子
    レンジ・オーブン等の加熱のみ、又は少量の水・お湯を
    加えるだけで容易に溶解し、カプセル内容液を放出し、
    ソフトカプセル皮膜の残存感や、ソフトカプセルが占有
    し、溶解した後の空間の不均一性がない前記請求項1の
    ソフトカプセル。
  4. 【請求項4】加工食品・菓子・健康食品において、呈味
    液・各種栄養素・香料等をカプセル内容液として含み、
    ロ中で容易に自然にカプセル皮膜が溶け、カプセル内容
    液を放出するか、軟らかいためそのまま飲み込んでも容
    易に飲み込める新形態の加工食品・菓子・口中清涼剤・
    健康食品等の前記請求項1のソフトカプセル。
JP10311660A 1998-11-02 1998-11-02 速溶性のソフトカプセル Pending JP2000136127A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8414917B2 (en) 2003-07-31 2013-04-09 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Chewable capsule and production method thereof

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