JP2000135611A - 穴形成装置および穴形成方法 - Google Patents

穴形成装置および穴形成方法

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JP2000135611A
JP2000135611A JP10311073A JP31107398A JP2000135611A JP 2000135611 A JP2000135611 A JP 2000135611A JP 10311073 A JP10311073 A JP 10311073A JP 31107398 A JP31107398 A JP 31107398A JP 2000135611 A JP2000135611 A JP 2000135611A
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JP
Japan
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work
hole
hole forming
drill
drilling
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JP10311073A
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Masaaki Nojima
正明 野島
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、ドリルの径の大小に関わら
ず、厚みのあるワークにも貫通孔を形成することができ
る穴形成装置を提供することにある。 【解決手段】 穴を形成するワークを固定するテーブル
10と、このテーブル10を挟んで、軸廻りに回転して
穴をあける一対の穴空け工具30.50とを備えてい
る。穴空け工具30,50は、同軸上に対向して設けら
れ、それぞれ軸方向に移動可能に設けられている。ま
た、テーブル10にワークを固定するために該ワークを
押さえて固定する押さえ部20がフレーム2に設けら
れ、テーブル10の上部には、ワークの位置決めを行う
ためのストッパー板18が取り付け可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに穴を形成
する穴形成装置および穴形成方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】ワークに穴を形成する場合には、ボール
盤を用いて行うことは周知であり、例えば、特開平8−
252706号公報に開示のようなボール盤がある。こ
の従来例におけるボール盤は、直径が太いドリルを用い
て穴形成を行うことができるように、ラジアルボール盤
において、ドリルの駆動源からチャックに至る動力伝達
経路の一部に、これらの回転体の慣性モーメントよりも
はるかに大きい慣性モーメントを有するフライホイール
が装着されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的なボ
ール盤で厚みのあるワークに貫通孔を形成する場合、ド
リルを回転させる動力伝達経路の一部であるチャックか
らドリル先端までの長さが長くなり、ドリルにねじれが
生じる恐れがある。この場合、上述した公報のボール盤
のように、太いドリルを用いて形成すれば、ドリルの径
が大きくなる分、該ドリルのねじれは生じにくくなり、
ドリルの太さに相対して長い穴を空けることが可能であ
り、厚みのあるワークでも貫通孔を設けることが可能で
ある。しかし、この構成では、太いドリルで穴を形成す
るので、厚みのあるワークに径の小さい貫通孔を設ける
場合などには、十分対応しているとはいえない。
【0004】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、ドリルの径の大小に関わらず、厚みの
あるワークにも貫通孔を形成することができる穴形成装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、軸
廻りに回転して穴を空ける穴明け工具30,50により
ワークに穴を形成する穴形成装置であって、ワークを固
定するテーブル10と、該テーブル10を挟んで、同軸
上に対向して設けられた少なくとも一対の穴明け工具3
0.50とを備え、前記一対の穴明け工具30,50
は、それぞれ軸方向に移動可能に設けられているもので
ある。
【0006】前記ワークは、どの様なものでも良く、例
えば、角材(芯材)、桟材等が挙げられるが、板材、木
質パネルなどでもよい。特に、厚みのある角材とすれ
ば、以下に述べる効果はより効果的なものとなる。上記
一対の穴明け工具が同軸上に対向して設けられている構
成とは、それぞれの穴明け工具を軸方向に移動させた場
合、それぞれの先端部が突き合うような位置に配置され
ているものである。つまり、両穴明け工具によってワー
クに、一つの貫通孔を形成できるように構成されている
ものである。
【0007】また、上記一対の穴明け工具は同一のフレ
ームに設けられている構成であることが望ましい。この
ように構成されていれば、対向する両穴明け具を同軸上
に設けることが、穴形成時に一方の穴明け工具の軸に他
方の穴明け工具の軸を合わせる構成よりも容易であるか
らである。さらに、この構成の場合、前記一対の穴明け
工具と前記テーブルとを同じフレームに取り付けて一体
とした構成としてもよいが、別体のテーブルに、前記穴
明け工具が設けられているフレームを設置する構成であ
ってもよい。上記穴明け工具は、軸廻りに回転して穴を
空けるものであれば、どの様に構成されていても良く、
例えば、錐等が挙げられる。
【0008】請求項1記載の穴形成装置によれば、ワー
クを固定する前記テーブル10を挟んで、同軸上に対向
して設けられた少なくとも一対の穴明け工具30,50
が、それぞれ軸方向に移動可能に設けられているので、
前記テーブル10にワークを固定して、前記一対の穴明
け工具30,50によりワークに該ワークの両側から
穴、すなわち貫通孔を形成することができる。したがっ
て、穴が形成されるワークに穴(貫通孔)を形成する場
合、穴明け具の径の径の大きさに関わらず、またワーク
の厚みに応じて穿孔される穴の深さに関わらず、容易に
穴を形成することができる。また、前記一対の穴明け工
具30,50でワークに穴を形成する場合、先ず一方の
穴明け工具30にワークを穿孔させ、該一方の穴明け工
具30を抜く際に、他方の穴明け工具50にワークを穿
孔させて該ワークに穴(貫通孔)を形成するようにすれ
ば、穴明け工具を別々に用いて長い穴(貫通孔)を形成
する作業より、工期短縮を図ることができる。
【0009】なお、上記一対の穴明け工具は、上記テー
ブルを挟んで、同軸上に対向し、かつ軸方向に移動可能
に設けられているものであれば、複数組設けられいても
よい。この場合、穴が形成されるワークに、一度に複数
の穴(貫通孔)を形成することができる。また、上記一
対の穴明け工具が同軸上に対向して設けられている構成
は、それぞれの穴明け工具の間にあるワークの両側から
該ワークを穿孔する際の進行方向が同軸となるものであ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の穴
形成装置において、例えば、図1に示すように、前記ワ
ークを押さえて前記テーブル10に固定する押さえ手段
15,20を備えたものである。
【0011】上記押さえ手段15,20は、前記ワーク
をテーブルに固定するものであり、該ワークを固定でき
れば、どの様に構成されていてもよい。例えば、上記押
さえ手段はテーブルに設けられていてもよいし、また、
上記テーブルが上記穴明け工具が設けられているフレー
ムに固定されているものであれば、該フレームに設けら
れていても良い。その具体的な構成として、例えば、ワ
ークが載置されるテーブルの上方に、上下に移動可能に
設けられ、かつ該テーブルの上面とでワークを挟む面部
を有する押さえ部を配置した構成等が挙げられる。この
構成の場合、テーブルに載置されたワークの上方から前
記押さえ部を下降して、該押さえ部の下面をワークの上
面に当接させて、該ワークを下方に押圧して固定する。
ワークをテーブルから外すときは、押さえ部を上昇させ
ることにより、容易に外すことができる。
【0012】請求項2記載の穴形成装置にあっては、請
求項1記載の発明と同様の効果を得ることができるとと
もに、前記ワークを押さえて固定する押さえ手段15,
20を備えているので、穴が形成される前記ワークを固
定することができ、前記ワークに穴を好適に形成するこ
とができる。また、押さえ手段によりテーブルに固定す
る押さえ状態を解除できるように構成すれば、前記ワー
クを前記テーブルから容易に外すことができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の穴形成装置において、例えば、図1に示すよう
に、前記一対の穴明け工具の近傍には、第2の穴明け工
具60が設けられ、該第2の穴明け工具60は、前記一
対の穴明け工具30,50のうちの少なくとも一方の穴
明け工具30と切換自在に構成されているものである。
【0014】上記第2の穴明け工具60は、上記一対の
穴明け工具30,50のそれぞれと異なる種類の穴明け
工具、つまり、形成される穴の形状が上記一対の穴明け
工具より形成される穴と異なるような種類のものを用い
ることが望ましい。例えば、上記一対の穴明け工具がそ
れぞれ、長穴を形成するためのドリルであった場合、上
記第2の穴明け工具は、長穴を形成するドリルより径の
大きいホゾ穴を形成するホゾ穴形成用のドリルとした構
成等である。
【0015】請求項3記載の穴形成装置にあっては、請
求項1または2記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、前記一対の穴明け工具の近傍には、第2
の穴明け工具60が設けられ、該第2の穴明け工具60
は、前記一対の穴明け工具30,50のうちの少なくと
も一方の穴明け工具30と切換自在に構成されているの
で、前記第2の穴明け工具60を前記穴明け工具30と
異なる種類の穴明け工具とすれば、前記一対の穴明け工
具30,50のうちの少なくとも一方の穴明け工具30
と前記第2の穴明け工具60とを切り換えることによ
り、穴明け工具30を外して第2の穴明け工具60に取
り替えるといった手間を掛けずに、ワークに形成される
穴の形状を容易に変更することができる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の穴形成装置において、例えば、図1に示
すように、前記一対の穴明け工具30,50は、前記テ
ーブル10の上下方向に対向して配置されているもので
ある。
【0017】請求項4記載の穴形成装置にあっては、請
求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果を得る
ことできるとともに、前記一対の穴明け工具30,50
は、前記テーブル10の上下方向に対向して配置されて
いるので、前記一対の穴明け工具30,50のそれぞれ
が、前記ワークを固定するテーブル10の横方向や奥行
き方向に場所をとることがなく、平面視してコンパクト
な穴形成装置となり、前記テーブル10近傍で、ワーク
を固定する等の作業や、穴明け作業と異なる作業を行う
ことができる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1〜4記載
のいずれかに記載の穴形成装置において、例えば、図1
に示すように、穴が形成される前記ワークを前記テーブ
ル10の所定の位置に位置決めする位置決め手段(1
8,19)を備えたものである。
【0019】請求項5記載の穴形成装置にあっては、請
求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、穴が形成される前記ワークを前
記テーブルの所定の位置に位置決めする位置決め手段
(18,19)を備えているので、前記ワークの穴形成
位置を所定の位置となるように正確に位置決めし、該ワ
ークに穴を形成することができる。よって、ワークの所
望の位置に正確に穴を形成することができる。
【0020】請求項6記載の発明は、例えば、図6に示
すように、請求項1〜5のいずれかに記載の穴形成装置
1により、ワークに穴を形成する穴形成方法であって、
前記一対の穴明け工具30,50のうち一方の穴明け工
具30がワークを穿孔して引き抜かれる際に、他方の穴
明け工具50が前記ワークを穿孔するものである。
【0021】請求項6記載の穴形成方法によれば、同軸
上に対向して設けられた前記一対の穴明け工具30,5
0のうち一方の穴明け工具30がワークを穿孔して引き
抜かれる際に、他方の穴明け工具50が前記ワークを穿
孔することにより、ワークに貫通孔を形成することがで
きるので、例えワークが厚く、形成される貫通孔の長さ
が長くなってもワークに容易に貫通孔を形成することが
できる。また、前記一対の穴明け工具30,50のうち
一方の穴明け工具30がワークを穿孔して引き抜かれる
際に、他方の穴明け工具50が前記ワークを穿孔するこ
とにより、一方の穴明け工具30の引き抜き時間と他方
の穴明け工具50の穿孔時間がラップしている分、一つ
の穴明け工具によりワークに片側づつ穴を形成して該ワ
ークの内部で連通させてワークに貫通孔を形成する方法
より、作業時間の短縮を図ることができる。
【0022】請求項7記載の発明は、例えば、図6に示
すように、軸廻りに回転して穴を空ける穴明け工具によ
りワークに穴を形成する穴形成方法であって、前記穴明
け工具30,50を一対、穴を形成するワークWを挟ん
で、同軸上に対向して配置し、前記対向する穴明け工具
30,50のうち一方の穴明け工具30がワークWを穿
孔して引き抜かれる際に、他方の穴明け工具50を前記
ワークWに穿孔させるものである。
【0023】請求項7記載の穴形成方法によれば、前記
対向する穴明け工具30,50のうち一方の穴明け工具
30がワークWを穿孔して引き抜かれる際に、他方の穴
明け工具50を前記ワークWに穿孔させるので、同軸上
に対向して、それぞれが向かい合う方向にワークWを穿
孔しても、互いが接触することなく容易に貫通孔を形成
することができるとともに、一方の穴明け工具30の抜
き時間と他方の穴明け工具50の穿孔時間とがラップし
ている分、前記ワークWの両側から穴明け工具により個
別に穿孔して貫通孔を設ける場合よりも穴明け作業時間
を短縮することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る穴形成装置
および穴形成方法の実施の形態例を図1から図6に基づ
いて説明する。先ず、図1は本発明に係る穴形成装置の
一例を示す穴形成装置の正面図、図2は同穴形成装置の
概略右側面図、図3は同穴形成装置の上面図、図4は同
穴形成装置に設けられた切欠部を説明するためのテーブ
ルの上面図である。なお、図5は本発明に係る穴形成装
置により加工されたワークの一例を示す図である。
【0025】図1〜図3に示すように、本発明を適用し
た実施の形態における穴形成装置1は、形成して穴をあ
けるべきワークを載置するテーブル10と、このテーブ
ル10に載せられたワークを上方から押さえてテーブル
10に固定する押さえ部20と、テーブル10を挟ん
で、該テーブル10の上下に、かつ同軸上に対向して設
けられ、それぞれ軸方向に移動可能な一対の長穴形成用
ドリル(穴明け工具)30,50と、一対の長穴形成用
ドリル30,50のうち、テーブル10の上方に設けら
れている長穴形成用ドリル(以下、上部長穴形成用ドリ
ルという。)30と切換自在に設けられているホゾ穴形
成用ドリル(第2の穴明け工具)60とから概略構成さ
れている。
【0026】一対の長穴形成用ドリル(以下、上述した
ようにテーブルより上方の長穴形成用ドリルを上部長穴
形成用ドリルといい、下方の長穴形成用ドリルを下部長
穴形成用ドリルという。)30,50は、モータ30
a,50aに取り付けられたドリル刃30b,50bが
軸廻りに回転して穴を空けるように構成されており、そ
れぞれ軸方向、ここでは上下方向(両矢印A方向)に移
動可能となっており、互いに対向する方向に移動するこ
とで、ワークに穴を形成するように設けられている。
【0027】また、ホゾ穴形成用ドリル60は、モータ
60aに取り付けられたホゾ穴用のドリル刃60bが軸
廻りに回転して穴を空けるように構成されている。後述
するがこのホゾ穴形成用ドリル60は上部長穴形成用ド
リル30とともに支持部31に取付られているものであ
る。なお、テーブル10、押さえ部20は、フレーム2
に設けられて支持されているものであり、一対の上部長
穴形成用ドリル30およびホゾ穴形成用ドリル60と、
下部長穴形成用ドリル50は、フレーム2の有する鉛直
方向に立設された円柱状の軸部3の上下部にそれぞれ設
けられている。
【0028】テーブル10は、穴が形成されるワークを
載置して固定するためのものであり、平面視して横方向
に長い矩形状となっている。そして、ほぼ中央には上下
に連通するドリル穴(穴形成位置)11が設けられてお
り(図4参照。)、このドリル穴11はテーブル10の
上下に同軸上に対向して設けられている長穴形成用ドリ
ル30,50の同軸線を含むように形成されているもの
である。また、テーブル10の上面の上方には、上下方
向(両矢印A方向)に移動自在に設けられている押さえ
部20が設けられている。
【0029】この押さえ部20は、上述した一対の長穴
形成用ドリル30,50のうち、テーブル10の上方
で、かつ上部長穴形成用ドリル30の下方で、かつテー
ブル10のドリル穴11の両側に、すなわち、上下の長
穴形成用ドリル30,50の軸線の左右に配置され、テ
ーブル10の下方においてフレーム2に取り付けられて
いるエアーシリンダ21により上下方向に移動可能に設
けられている。
【0030】つまり、押さえ部20の一端部20aが、
該押さえ部20の下部に取り付けられた台材22を介し
て、このエアーシリンダ21から上方に延びる作動ロッ
ド23の先端部23aに取り付けられて上下方向に移動
自在に構成されており、該押さえ部20の下方への移動
により、該押さえ部20の他端部20b下面で、形成さ
れるワークを該ワークの上面からテーブル10側に押さ
え付けて固定できるように構成されている。
【0031】また、台材22には、押さえ部20の作動
ロッド23による移動の際のガイドとなるガイド部材2
2aが取り付けられ、このガイド部材22aは該台材2
2から下方に延在し、フレーム2に形成された、上下方
向に連通する開口部26内に挿入された状態で設けられ
ている。つまり、これら押さえ部20、エアーシリンダ
21および作動ロッド23によりテーブル10に載置さ
れたワークを上方から押さえて、ワークの上下方向の動
きを固定する押さえ手段を構成している。
【0032】また、テーブル10上面には、該テーブル
10の手前側と奥側の縁部に、平面視して横方向に互い
に平行に延在する突条のサイドフレーム13,14が離
間して、それぞれ上方に突出した状態で設けられてい
る。このサイドフレーム14の内側面は鉛直面であり、
テーブル10の上面と直交するように形成されている。
さらに、テーブル10には、該テーブル10上面から上
方に突出し、サイドフレーム13,14間を手前側方向
と奥側方向に移動し、テーブル10に載せられたワーク
の側面に当接し、該ワークを側方から押さえて固定する
ワーク側面押さえ部15が設けられている。
【0033】ワーク側面押さえ部15は、サイドフレー
ム14に対向する当接面部15aを有し、テーブル10
下方に設けられたエアーシリンダ16の作動ロッド17
により、テーブル10の前後(手前側奥側)方向に移動
するように設けられている。なお、この実施の形態では
当接面部15aは鉛直面として構成されている。よっ
て、ワーク側面押さえ部15に移動により、サイドフレ
ーム14とでワークを挟むことになり、該ワークを固定
する。また、サイドフレーム14とワーク側面との間に
任意の寸法の調整材を介在させることにより、ワークに
形成される穴の位置を、該ワークの奥行き方向に変更す
ることができる。例えば、図5(a)に示すワークを加
工した場合には、ワークW1のB方向の寸法を調整する
ことができる。なお、このワークは、上記穴形成装置の
横方向(図中、両矢印C方向)に延在するように固定し
て穴を形成したものである。
【0034】また、サイドフレーム13,14のそれぞ
れには、上方に開口する切欠部19が、該サイドフレー
ム13,14の延在方向に沿って形成されている。この
切欠部19は、テーブル10の上面を挟んでそれぞれの
サイドフレーム13,14に対向するように形成されて
いる。これら切欠部19にストッパー板18を差し込ん
でテーブル10上面を横断するようにして架設すること
により、該ストッパー板18に穴形成されるワークを該
ワークの前側端面を当接させ、ワークに形成される穴の
前後方向の位置決めを行うことができる。なお、複数設
けられる切欠部19,…の間隔は任意の間隔で設けられ
るものであり、ワークに形成する穴の位置に対応して配
置されているものである。
【0035】この切欠部19,…が設けられたサイドフ
レームを有するテーブルを図4を用いて説明する。図中
13aは、テーブル10に、該テーブル10上を移動す
るワーク側面押さえ部15の移動のために形成された切
欠部である。この図は、テーブル10に形成されたドリ
ル穴11の右側で、該ドリル穴11から2番目に近い切
欠部19Bに、ストッパー板18を架設した状態を示し
ている。なお、切欠部19は、サイドフレーム13,1
4にそれぞれ、ドリル穴11を挟んで左右対称に形成さ
れているものであるが、ドリル穴11の左側に形成され
る各切欠部の説明は便宜上省略する。また、切欠部19
は複数形成されているので、便宜上19A,19B,…
19Hと記す。
【0036】図示するように、例えばストッパー板18
の厚みは6mmで構成され、切欠部19A、切欠部19
B、切欠部19C、切欠部19D、切欠部19E、切欠
部19F、切欠部19Gは、それぞれ、穴形成側の縁部
が、上下に設けられている長穴形成用ドリル30,50
の軸上に位置するドリル穴11の中心11aから21、
45、61、75、90、115、135(それぞれ単
位mm)の位となるように配設されている。
【0037】これら対向する切欠部19A,…のいずれ
かの間にストッパー板18を差し込むと、テーブル10
の上面に、手前側から奥側にストッパー板18の平面が
設けられることになり、テーブル10に載置されるワー
クの前側端面が当接して位置決めされ、該前側端面から
所定の寸法の位置に穴を形成することができる。ここで
は、切欠部19Bの位置にストッパー板18が差し込ま
れているので、ワークに形成される穴は、該ワークの前
端面から45mmの位置となる。図5(a)のワークを
形成する場合には、C方向の寸法を調整することがで
き、詳細には、D部分の長さを決めることができる。
【0038】上部長穴形成用ドリル30は、支持部31
を介して支持部31は軸部3に沿って上下に移動可能に
取り付けられている。すなわち、支持部31は、軸部3
に設けられたラック41に歯合するピニオン42および
該ピニオン42を回動させるモータ43が設けられ、モ
ータ43の回動により上下動する移動部材32と、この
移動部材32に回動自在に取り付けられ、かつ端部に上
部長穴形成用ドリル30およびホゾ穴形成用ドリル60
がそれぞれ取り付けられているL字状の支持部材33と
を有する。なおラック41は軸部3の背部に該軸部3の
延在方向に取り付けられているものであり、その長さ
は、長穴形成用ドリル30またはホゾ穴形成用ドリル6
0がワークに形成する穴の深さと対応している。また、
ラック41は、モータ43の回転が止まるとピニオン4
2が歯合した状態で停止するため、その位置で支持部3
1を固定した状態とするものである。
【0039】支持部材33は、軸部3に基端部36aが
回動可能に外嵌され、先端部36bに上部長穴形成用ド
リル30が取り付けられた第1のアーム部36と、第1
のアーム部36の基端部36aに結合され、該第1のア
ーム部36の回動に追従して回動し、かつ、先端部37
aに、軸廻りに回転することによりワークにホゾ穴を空
けるホゾ穴形成用ドリル(第2の穴明け工具)60が取
り付けられている第2のアーム部37とからなる。
【0040】また、アーム部36,37にそれぞれ取り
付けられている上部長穴形成用ドリル30およびホゾ穴
形成用ドリル60は、それぞれのドリル刃30b,60
bの軸から、軸部3の軸心までの距離が等しくなるよう
に形成されており、第1のアーム部36の基端部36a
を中心に支持部材33を回動させることにより、テーブ
ル10のドリル穴11上に長穴形成用ドリル30に変え
てホゾ穴形成用ドリル50を設置することができ、ワー
クに形成する穴を、長穴からホゾ穴に切り換えることが
できる。
【0041】また、下部長穴形成用ドリル50は、テー
ブル10の下方で、かつテーブル10のドリル穴11の
鉛直下方で、上部長穴形成用ドリル30と同軸上に上部
長穴形成用ドリル30と対向して配置されている。この
下部長穴形成用ドリル50は、軸部3に支持アーム51
を介して該軸部3に沿って上下に移動可能となるように
設けられているものである。
【0042】支持アーム51は、軸部3からほぼ水平方
向に先端部が突出するように取り付けられており、該先
端部51aに下部長穴形成用ドリル50が、ドリル刃5
0bが上方に向くように取り付けられている。また、こ
の支持アーム51の基端部51bには、モータ70と、
モータ70の軸に連動するピニオン71が設けられ、こ
のピニオン71は軸部3に設けられたラック72に歯合
している。ラック72は軸部3の背部に該軸部3の延在
方向に設けられ、その長さは下部長穴形成用ドリル50
がワークに形成する穴の深さと対応している。
【0043】よって、モータ70を駆動させると、ラッ
ク72に歯合しているピニオン71が回動することにな
り、支持アーム51がラック72が設けられている軸部
3に沿って移動する。支持アーム51の移動に伴い下部
長穴形成用ドリル60も上下方向、つまり、軸方向に移
動し、上方に位置するドリル穴に挿入され、テーブル1
0に固定されるワークに穴を形成することができる。な
お、モータ70を停止すれば、支持アーム51はピニオ
ン71と、ピニオン71に歯合し、軸部3に取り付けら
れてるラック72とにより、その停止位置で軸部3に固
定された状態となる。
【0044】また、この下部長穴形成用ドリル50の上
方への移動距離は、上部長穴形成用ドリル30が下方に
限界まで移動した位置より、高い位置まで、移動できる
ように構成されている。
【0045】この下部長穴形成用ドリル50は、上述し
た上部長穴形成用ドリル30が、ワークに穴を形成すべ
く、下方に回転しながら移動して、ワークに穿孔され、
該ワークから引き抜かれる際に、ワークの下方からワー
クに回転しながら穿孔されるようになっている。
【0046】ここで、図6を参照して本実施の形態の穴
形成装置を用いてワークWに穴形成を行う方法を説明す
る。なお、ここでは、上部長穴形成用ドリル30および
下部50を用いてワークWに穴を形成する場合について
説明する。図6は、穴形成されるべきワークWをテーブ
ルに載置し、該ワークWに貫通孔を形成する様子を段階
的に示す概略側面図である。
【0047】図6(a)に示すように、先ず、テーブル
10に穴を形成するワークWを載置して、ストッパー板
18やワーク側面押さえ部15、押さえ部20等により
ワークWの所定の穴形成位置にドリル穴11の中心を一
致させて位置決めを行い、上方から押さえ部20を形成
させてワークWを固定する。
【0048】例えば、図5(a)に示すような角材であ
るワークW1の端部に穴を形成する場合には、ワークW
1前端面Waから穴を形成するまでの長さに対応する位
置、つまり、図5(a)のD部分の距離と適応する箇所
に形成された切欠部19にストッパー板18を差し込ん
で、(図4参照。)該ワークW1の前端面Waをストッ
パー板18に当接させる。このようにして、ワークの延
在方向、すなわち穴形成装置の横方向(両矢印C方向)
の位置決めが行われる。
【0049】そして、図6(a)に示すように、ワーク
側面押さえ部15を移動させることにより、サイドフレ
ーム14とでワークWを両側面側から挾持した状態で固
定する。このとき、サイドフレーム14とワークW間、
またワークWとワーク側面押さえ部15の当接面15a
間に所定寸法に形成された調整材を介在させることによ
り、ワークWに形成される穴の奥行き方向(B方向)の
位置決めを行うことができるとともに、ワークWを側方
から固定することができる。そして、押さえ部20を下
方に降ろしてワークWを押さえて固定する。このように
して、穴が形成されるワークWをテーブル10に固定し
た状態にする。
【0050】そして、図6(b)に示すように、先ず上
部長穴形成用ドリル30を回転させ、下方に移動させる
ことによりワークWを穿孔する。この上部長穴形成用ド
リル30を限界まで下げ、該上部長穴形成用ドリル30
を上方に引き抜くととともに、ワークWの下方に配置さ
れている下部長穴形成用ドリル50をワークWに穿孔さ
せる。
【0051】すると、図6(c)に示すように、この上
部長穴形成用ドリル30の上昇により、ワークWの上部
に形成された穴と連通させて、該ワークWに穴(貫通
孔)が形成される。
【0052】このようにしてワークWに貫通孔を形成す
ることができるので、長穴形成用ドリル30,60の径
の大きさに関係なく、厚みのあるワークWでも容易に貫
通孔を形成することができる。また、従来のボール盤
で、厚みのあるワークWに貫通孔を形成する際、先ずワ
ークの所定の穴形成位置にボール盤で穴を形成した後、
ワークをひっくり返して、先に穴を空けた逆の面から穴
を空けて、ワークの内部で連通するようにしなければな
らず、その際に穴を形成する寸法を調節する手間や、ワ
ーク自体を裏返す手間がかかることがないとともに施工
時間を短縮することができる。
【0053】さらに、対向して同軸上に配置された2つ
の長穴形成用ドリル30,50により一つの貫通孔を形
成するので、厚みのあるワークでも容易に貫通孔を形成
できるとともに、それぞれの長穴形成用ドリル自体の長
さも長くする必要がなく、ドリルの太さに関わらず、穴
加工されるワークに深い穴(貫通孔)を形成することが
できる。
【0054】また、上部長穴形成用ドリル30をワーク
Wに回転しながら穿孔させて引き抜くとともに、下部長
穴形成用ドリル50をワークWに、上部長穴形成用ドリ
ル30と反対側から穿孔させるので、上部長穴形成用ド
リル30を下部長穴形成用ドリル50が追いかけるよう
な状態となり、それぞれの長穴形成用ドリル30の先端
部があたることが無く、極めて良好に貫通孔を形成する
ことができるばかりか、従来のボール盤によりそれぞれ
片側づつ穴を空けて、それぞれ形成した穴をつなげると
いった穴明け作業と比べて、上部長穴形成用ドリル30
の抜き時間と下部長穴形成用ドリル50の穿孔時間とが
ラップしている分、穴明け作業の時間を短くすることが
できる。
【0055】また、支持部31の支持部材33を回動し
て、テーブル10の穴形成位置であるドリル穴11の上
方に配置されている上部長穴形成用ドリル30を、ホゾ
穴形成用ドリル60に切り換えることにより、ワークW
にホゾ穴を形成することができる。この場合のワークを
テーブル10に固定する構造は上述したものと同様であ
るので、説明は省略する。
【0056】なお、このホゾ穴形成用ドリル60を用い
て、図5(b)に示すような、ワークに半円状の座掘
部、言い換えれば、角材W2の側面に平面視して半円状
のくぼみとなるホゾ穴81、を形成する場合は、図5
(c)に示すように、形成する角材W2に隣接して同じ
厚みの捨て材82を配置して両者を固定し臍穴形成用ド
リルにより穿孔して穴を形成する。
【0057】すなわち、テーブル10に角材(ワーク)
W2を位置決めして固定する際に、角材W2に隣接して
捨て材81を配置し、押さえ部20やワーク側面押さえ
部15等で捨て材81とともに角材W2を固定する。こ
のとき、角材W2と捨て材82の接合端面83がドリル
穴11の中心に位置するようにして固定し、ホゾ穴形成
用ドリル60により穿孔して形成する。このようにして
半円状の座掘部81を形成すれば、該座掘部81形成の
際に、座掘部81の側面とワーク側端面との接合部分が
綺麗に仕上がった状態となる。
【0058】また、上部および下部長穴形成用ドリル3
0,50は、穴が形成されるワークの上下に対向して配
置され、それぞれ上下方向に移動可能に設けられている
ので、それぞれ穴形成装置1の横幅および奥行き幅をと
ることがなく、平面視してコンパクトな穴形成装置とな
り、穴形成装置1に隣接した位置で、他の作業を行うこ
とができる。例えば、ストッパー板18をサイドフレー
ム13,14の切欠部19に差し込む作業を行う場合で
も容易に行うことができる。
【0059】さらに、ワークに上下に貫通する貫通孔を
形成し、この貫通孔の上部に座掘を形成する場合、ホゾ
穴形成用ドリルの軸径を下部長穴形成用ドリルの軸径と
同じものにして、ワークに先ず、ワーク上方からホゾ穴
形成用ドリルを回転させながら穿孔し、該ホゾ穴形成用
ドリルを抜くと同時に、ワーク下方から下部長穴形成用
ドリルを該ワークに穿孔させることにより形成すること
ができる。
【0060】なお、以上の実施の形態例においては、ワ
ークを穴形成する上部および下部長穴形成用ドリルは、
穴が形成されるワークの上下に配置されて、該ワークの
上下方向から貫通孔を形成するものとして説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、ワークの側方
に配置され、該ワークに貫通孔を形成するように構成さ
れていてもよい。つまり、図中両矢印B方向やC方向に
一対の穴明け工具である長穴形成用ドリルが対向して同
軸上に配置されている構成であってもよい。
【0061】さらに、上記実施の形態における穴形成装
置では、穴明け工具である長穴形成用ドリルが一対設け
られている構成としたが、これに限らず、長穴形成用ド
リルが、ワークを固定するテーブルを挟んで、同軸上に
対向して設けられ、かつ、軸方向に移動可能に構成され
ていれば、複数設けられていても良い。その場合、厚み
のあるワークでも、一度に複数の貫通孔を形成すること
ができる。また、長穴形成用ドリルの径の大きさ等も任
意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜
に変更可能であることは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る穴形成装置によれば、ワークを固定する前記テーブル
を挟んで、同軸上に対向して設けられた少なくとも一対
の穴明け工具が、それぞれ軸方向に移動可能に設けられ
ているので、前記テーブルにワークを固定して、前記一
対の穴明け工具によりワークに該ワークの両側から穴を
形成することができ、穴が形成されるワークに穴(貫通
孔)を形成する場合、穴明け具の径の大きさに関わら
ず、またワークの厚みに応じて穿孔される穴の深さに関
わらず、容易に穴を形成することができる。また、前記
一対の穴明け工具でワークに穴を形成する場合、先ず一
方の穴明け工具によってワークに穿孔され、該一方の穴
明け工具を抜く際に、他方の穴明け工具によりワークが
穿孔されて該ワークに穴が形成されるようにすれば、穴
明け工具を別々に用いて前記穴(貫通孔)を形成する作
業より、工期短縮を図ることができる。
【0063】請求項2記載の穴形成装置によれば、請求
項1記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、前記ワークを押さえて固定する押さえ手段を備えて
いるので、穴が形成される前記ワークを固定することが
でき、前記ワークに穴を好適に形成することができる。
【0064】請求項3記載の発明に係る穴形成装置によ
れば、請求項1または2記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、前記一対の穴明け工具の近傍に
設けられた第2の穴明け工具が、前記一対の穴明け工具
のうちの少なくとも一方の穴明け工具と切換自在に構成
されているので、前記第2の穴明け工具を前記穴明け工
具と異なる種類の穴明け工具とすれば、前記一対の穴明
け工具のうちの少なくとも一方の穴明け工具と前記第2
の穴明け工具とを切り換えることにより、穴明け工具を
外して前記第2の穴明け工具に取り替えるといった手間
を掛けずに、ワークに形成する穴の形状を容易に変更す
ることができる。
【0065】請求項4記載の発明に係る穴形成装置によ
れば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることできるとともに、前記一対の穴明け工具
は、前記テーブルの上下方向に対向して配置されている
ので、前記一対の穴明け工具のそれぞれが、前記ワーク
を固定するテーブルの横方向や奥行き方向に場所をとる
ことがなく、平面視してコンパクトな穴形成装置とな
り、前記テーブル近傍で、ワークを固定する等の作業を
行うことができる。
【0066】請求項5記載の発明に係る穴形成装置によ
れば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、穴が形成される前記ワ
ークを前記テーブルの所定の位置に位置決めする位置決
め手段を備えているので、前記ワークの穴形成位置を所
望の位置となるように正確に位置決めし、該ワークに穴
を形成することができる。
【0067】請求項6記載の発明に係る穴形成方法によ
れば、同軸上に対向して設けられた前記一対の穴明け工
具のうち一方の穴明け工具がワークを穿孔して引き抜か
れる際に、他方の穴明け工具が前記ワークを穿孔するこ
とにより、ワークに貫通孔を形成するので、例えワーク
が厚く、形成される貫通孔の長さが長くなってもワーク
に容易に貫通孔を形成することができる。また、前記一
対の穴明け工具のうち一方の穴明け工具がワークを穿孔
して引き抜かれる際に、他方の穴明け工具が前記ワーク
を穿孔することにより、一方の穴明け工具の引き抜き時
間と他方の穴明け工具の穿孔時間がラップしている分、
ワークに片側づつ穴を形成し該ワークの内部で連通させ
るようにしてワークに貫通孔を形成する方法より、作業
時間の短縮を図ることができる。
【0068】請求項7記載の発明に係る穴形成方法によ
れば、前記対向する穴明け工具のうち一方の穴明け工具
がワークを穿孔して引き抜かれる際に、他方の穴明け工
具を前記ワークに穿孔させるので、同軸上に対向して、
それぞれが向かい合う方向にワークを穿孔しても、互い
が接触することなく容易に貫通孔を形成することができ
るとともに、一方の穴明け工具の抜き時間と他方の穴明
け工具の穿孔時間とがラップしている分、前記ワークの
両側からそれぞれ個別に穴明け工具により穿孔して貫通
孔を設ける場合よりも穴明け作業時間を短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る穴形成装置の一例を示す穴形成装
置の正面図である。
【図2】本発明に係る穴形成装置の一例を示す穴形成装
置の概略右側面図である。
【図3】本発明に係る穴形成装置の一例を示す穴形成装
置の上面図である。
【図4】本発明に係る穴形成装置の一例を示す穴形成装
置に設けられた切欠部を説明するためのテーブルの上面
図である。
【図5】本発明に係る穴形成装置により加工されたワー
クの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における穴形成装置により
ワークに穴を形成する様子を段階的に示す概略側面図で
ある。
【符号の説明】
1 穴形成装置 2 フレーム 3 軸部 10 テーブル 13,14サイドフレーム 15 ワーク側面押さえ部(押さえ手段) 16 エアーシリンダ 17 作動ロッド 18 ストッパー板(位置決め手段) 19 切欠部(位置決め手段) 20 押さえ部 21 エアーシリンダ 23 作動ロッド 30 上部長穴形成用ドリル(穴明け工具) 31 支持部 50 下部長穴形成用ドリル(穴明け工具) 51 支持アーム 60 ホゾ穴形成用ドリル(第2の穴明け工具) W,W1,W2 ワーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸廻りに回転して穴を空ける穴明け工具
    によりワークに穴を形成する穴形成装置であって、 ワークを固定するテーブルと、 該テーブルを挟んで、同軸上に対向して設けられた少な
    くとも一対の穴明け工具とを備え、 前記一対の穴明け工具は、それぞれ軸方向に移動可能に
    設けられていること、 を特徴とする穴形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の穴形成装置において、 前記ワークを押さえて前記テーブルに固定する押さえ手
    段を備えたこと、 を特徴とする穴形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の穴形成装置にお
    いて、 前記一対の穴明け工具の近傍には、第2の穴明け工具が
    設けられ、 該第2の穴明け工具は、前記一対の穴明け工具のうちの
    少なくとも一方の穴明け工具と切換自在に構成されてい
    ること、を特徴する穴形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の穴形成
    装置において、 前記一対の穴明け工具は、前記テーブルの上下方向に対
    向して配置されていること、 を特徴とする穴形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のいずれかに記載の穴
    形成装置において、 穴が形成される前記ワークを前記テーブルの所定の位置
    に位置決めする位置決め手段を備えたこと、 を特徴とする穴形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の穴形成
    装置により、ワークに穴を形成する穴形成方法であっ
    て、 前記一対の穴明け工具のうち一方の穴明け工具がワーク
    を穿孔して引き抜かれる際に、他方の穴明け工具が前記
    ワークを穿孔すること、 を特徴とする穴形成方法。
  7. 【請求項7】 軸廻りに回転して穴を空ける穴明け工具
    によりワークに穴を形成する穴形成方法であって、 前記穴明け工具を一対、穴を形成するワークを挟んで、
    同軸上に対向して配置し、 前記対向する穴明け工具のうち一方の穴明け工具がワー
    クを穿孔して引き抜かれる際に、他方の穴明け工具を前
    記ワークに穿孔させること、 を特徴とする穴形成方法。
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