JP2000135544A - 内はすば歯車の成形装置 - Google Patents

内はすば歯車の成形装置

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JP2000135544A
JP2000135544A JP10311067A JP31106798A JP2000135544A JP 2000135544 A JP2000135544 A JP 2000135544A JP 10311067 A JP10311067 A JP 10311067A JP 31106798 A JP31106798 A JP 31106798A JP 2000135544 A JP2000135544 A JP 2000135544A
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mandrel
tooth
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helical gear
groove
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Kazuo Uno
和夫 宇野
Yoshibumi Ito
義文 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの形状精度を高く出せる内はすば歯車
の成形装置の提供。 【解決手段】 外周にマンドレル軸芯と平行な線から傾
斜する歯溝21が形成されたマンドレル20と、マンド
レル20の外側に配置され軸方向にいくに従ってマンド
レル20に近づく方向に傾斜する斜面11を有する絞り
ダイス10と、を備えた内はすば歯車の成形装置であっ
て、絞りダイス10の斜面11に、マンドレル20の歯
溝21と同じ方向のリードを有する歯溝12を設けた内
はすば歯車の成形装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内はすば歯車の成
形装置に関し、とくに内はすば歯車を寄肉押出し加工に
より塑性加工する成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内周面にヘリカル状の歯を形成した内は
すば歯車の例として、たとえば自動車のオートマチック
トランスミッションの遊星歯車機構のリングギヤがあ
る。従来、内はすば歯車の歯溝は、ワークの内周にヘリ
カルブローチまたはヘリカルセーパを用いて機械加工す
るか、または、寄肉押出し加工、据込み加工、押出し加
工などにより塑性加工するか、によって製造されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の内はす
ば歯車の製造方法には、つぎの問題がある。 機械加工は、生産性が悪く、製造コストが高くな
る。 塑性加工では、マンドレルの歯溝の背面側への肉寄
せが困難で、製品の歯溝の精度が悪く、場合によっては
欠肉が生じる。 また、製品の歯溝の深さに制限がある。また、マンドレ
ルの歯溝に大きな荷重がかかり、型寿命が短い。本発明
の目的は、精度が高く、型寿命を長くできる内はすば歯
車の成形装置(寄肉押出し加工成形装置)を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、つぎの通りである。 (1) 外周にマンドレル軸芯と平行な線から傾斜する
歯溝が形成されたマンドレルと、前記マンドレルの外側
に配置され軸方向にいくに従って前記マンドレルに近づ
く方向に傾斜する斜面を有する絞りダイスと、を備えた
内はすば歯車の成形装置であって、前記絞りダイスの前
記斜面に、前記マンドレルの歯溝と同じ方向のリードを
有する歯溝を設けたことを特徴とする内はすば歯車の成
形装置。 (2) 前記絞りダイスの前記斜面に設けられた歯溝
は、入口側の溝深さが前記絞りダイスの入口径と出口径
の差の1/3〜1/10とされ、出口側の溝深さが0と
されている(1)記載の内はすば歯車の成形装置。 (3) 前記絞りダイスの前記斜面に設けられた歯溝と
歯溝との間の部分のダイス入口側端面に、前記絞りダイ
スの前記斜面に設けられた歯溝のリードと同方向の傾斜
をつけた(1)記載の内はすば歯車の成形装置。 (4) 前記絞りダイスの前記斜面に設けられた歯溝の
本数が製品である内はすば歯車の歯数の1/2〜1/3
とされている(1)記載の内はすば歯車の成形装置。
【0005】上記(1)の内はすば歯車の成形装置で
は、絞りダイスの斜面に、マンドレルの歯溝と同じ方向
のリードをもつ歯溝を設けたので、ワークを押出し成形
する時、ワークが絞りダイスの斜面の歯溝によってマン
ドレルの歯溝のリード方向に回転され、マンドレルの歯
溝の両面に、したがって歯の背面にも円滑にワークの肉
が寄せられ、製品の歯溝の精度が出るとともに製品の歯
の欠肉も生じにくくなる。また、マンドレルの歯の両面
にワークの肉が寄せられるので、マンドレルの歯に大き
な曲げ荷重がかからなくなり、型の寿命が長くなる。上
記(2)の内はすば歯車の成形装置では、絞りダイスの
斜面の歯溝の深さを、絞りダイスの入口径と出口径の差
の1/3以下としたので、減面率((ワークの絞り成形
前の断面積−ワークの絞り成形後の断面積)/ワークの
絞り成形前の断面積)が大きく変わらず、製品の歯溝の
成形が円滑となりかつ精度が高くなる。また、絞りダイ
スの斜面の歯溝の深さを絞りダイスの入口径と出口径の
差の1/10以上としたので、成形時にワークが確実に
回転する。また、絞りダイスの斜面の溝の出口側の深さ
が0とされているので、成形後の製品の外周面に凹凸が
無く、成形後に行われるかもしれない製品外周の機械加
工の削り代を小さくすることができる。上記(3)の内
はすば歯車の成形装置では、絞りダイスの斜面の歯溝と
歯溝との間の部分のダイス入口側端面に、斜面の溝のリ
ードと同方向の傾斜をつけたので、ワークが絞りダイス
に進入する時に斜面の歯溝のリード方向の回転を付与さ
れ、歯溝による回転付与が円滑になる。上記(4)の内
はすば歯車の成形装置では、絞りダイスの斜面に設けら
れた歯溝の本数が製品である内はすば歯車の歯数の1/
2〜1/3、すなわち、減面率が30〜50%とされて
いるので、減面率30%以上で歯の形状の精度を出すこ
とができ、減面率50%以下で荷重が高くなり過ぎるこ
とを抑制できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明の何れの実施
例にも適用可能な内はすば歯車の成形装置を示し、図3
は本発明の何れの実施例にも適用可能な内はすば歯車の
成形装置の作動を示し、図4は本発明の第1実施例の内
はすば歯車の成形装置を示し、図5は本発明の第2実施
例の内はすば歯車の成形装置を示す。本発明の全実施例
に共通する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ
符合を付してある。
【0007】まず、本発明の全実施例に共通する部分
を、図1、図2、図3、およびたとえば図4を参照し
て、説明する。本発明実施例の内はすば歯車の成形装置
は、外周にマンドレル軸芯と平行な線から傾斜する歯溝
21が形成されたマンドレル20と、マンドレル20の
外側に配置され軸方向(図2、図4の例では軸方向下
方)にいくに従ってマンドレル20に近づく方向(図
2、図4の例では半径方向内方)に傾斜する斜面11を
有する絞りダイス10と、を備えている。絞りダイス1
0の斜面11は、リング状部31を有するワーク30の
リング状部31を内側に寄肉する。斜面11の鉛直から
の角度θは25〜35°であることが望ましい。角度θ
を25〜35°に設定する理由は、25°より小さいと
摩擦面である斜面が大きくなり過ぎ、35°より大きい
と製品内歯歯車の歯の先端にだれが生じ易いからであ
る。
【0008】絞りダイス10は、非回転部材である。マ
ンドレル20は、回転しても回転しなくてもよいが、図
3では回転自在に支持されている。ワーク30はリング
状部31を有していれば形状は任意であり、底部32
(図5参照)を有していてもよいし、フランジを有して
いてもよい。ワーク30は、リング状部31を、絞りダ
イス10とマンドレル20との間の環状空間に配置され
て、成形される。内はすば歯車の成形装置は、ワーク3
0の上下に、それぞれ、配置された、押出パンチ(上パ
ンチともいう)40と背面パンチ(下パンチともいう)
50を有する。上パンチ40と下パンチ50はワーク3
0を上下から挟む。
【0009】リング状素材30が上パンチ40により押
されて下降し絞りダイス10の斜面11によってマンド
レル20側に寄肉されると、リング状素材30のリング
状部31の肉がマンドレル20の歯溝21に流入し、内
周にマンドレル20の歯溝21の形状が転写された歯車
歯を有する製品(内はすば歯車)となる。
【0010】本発明実施例の内はすば歯車の成形装置で
は、絞りダイス10の斜面11に、マンドレル20の歯
溝21と同じ方向のリード(1回転するのに進む距離、
ねじれの大きさを示す量)を有する歯溝12が形成され
ている。歯溝12は複数本形成されている。歯溝12は
絞りダイス10の周方向に等間隔に形成されている。絞
りダイス10の斜面11の歯溝12は、リング状素材3
0が絞りダイス10に対して相対的に移動(図3の例で
は下降)する時、リング状素材30にマンドレル20の
歯溝21のリード方向の回転を与える。
【0011】絞りダイス10の斜面11に設けられた歯
溝12は、入口側の溝深さhが絞りダイスの入口径Di
と出口径Doの差(Di−Do)の1/3〜1/10と
され、出口側の溝深さが0とされている。歯溝12の深
さを絞りダイスの入口径と出口径の差の1/3以下とす
る理由は、1/3以下とすると、減面率が大きく変わら
ず製品の歯溝の成形が円滑となりかつ歯溝の成形精度が
高くなるからである。また、歯溝12の深さを絞りダイ
スの入口径と出口径の差の1/10以上とする理由は、
1/10以上とすると、成形時にワーク30が確実に回
転するからである。また、歯溝12の出口側の深さを0
とする理由は、成形後の製品の外周面に凹凸を付けない
ようにするためである。成形後の製品の外周面に凹凸が
無いと、成形後に行われるかもしれない製品外周の機械
加工の削り代を小さくすることができる。
【0012】絞りダイス10の斜面11に設けられた歯
溝12と歯溝12との間の部分13のダイス入口側端面
14に、絞りダイス10の斜面11に設けられた歯溝1
2のリードと同方向の傾斜がつけられている。この傾斜
の水平からの角度αは10°〜20°であることが望ま
しい。この角度αを設けることにより、ワーク30が歯
溝12に係合する前に歯溝12による回転と同方向の回
転を付与され、ワーク30の回転が円滑になる。角度α
を10°〜20°とする理由は、角度αを10°より小
にすると角度αによる回転が得られにくくなり、角度α
を20°より大にすると上端に鋭角の部分(尖った部
分)ができてその部分の強度が低下するとともに尖った
部分がワークに食い込みワークの回転を阻害するからで
ある。
【0013】絞りダイス10の斜面11に設けられた歯
溝12の本数は製品である内はすば歯車の歯数の1/2
〜1/3とされている。歯溝12の本数を製品内はすば
歯車の歯数の1/2〜1/3とする理由は、1/2より
多いと歯溝12間の歯の部分の強度が低下して耐久性が
低下し、1/3より少ないとワークを寄肉が周方向に均
等でなくなり製品内歯歯車の歯にピッチ誤差が出る場合
があるからである。
【0014】つぎに、本発明の全実施例に共通な部分の
作用を説明する。上パンチ40でワーク30を押し下パ
ンチ50でワーク30の押し方向背面を受ける。ワーク
30の外周が絞りダイス10の歯溝12の間の部分13
の上端面14に当たりワーク30が上パンチ40でさら
に押されると、上端面14の角度αの傾斜によりワーク
30は歯溝12のリード方向の回転を付与される(図3
の工程101)。ついで、ワーク30が上パンチ40で
さらに押されると、ワーク30は絞りダイス10の斜面
11によって内側に(マンドレル20側に)寄せられな
がら下降する。この時、肉寄せと同時に、ワーク30の
外周部が絞りダイス10の斜面11の歯溝12に食い込
みワーク30はリード方向の回転を付与される(図3の
工程102)。絞りダイス10の斜面11の歯溝12の
リードとマンドレル20の歯溝21のリードとはほぼ合
わせてあるので、ワーク30の、マンドレル20の歯溝
21に流入していく肉はマンドレル20の歯溝21を充
填でき、マンドレル20の歯溝21と歯溝21との間の
歯の部分の背面にも隙間なく流入していく(図3の工程
103)。これによって、製品内はすば歯車の歯の寸法
を高精度に出せ、マンドレル20の歯溝21の形状を高
精度に転写した歯形状が得られる。また、製品内はすば
歯車の歯の欠損なども生じない。また、マンドレルの歯
溝の両面にワークの肉が隙間なく寄せられるので、マン
ドレル20の歯(歯溝21と歯溝21の間の部分)の両
面に材料が流入し、マンドレル20の歯に大きな曲げ荷
重がかからなくなり、型の寿命が長くなる。ワーク30
が絞りダイス10の斜面11の歯溝12の部分から下方
に出る時には、歯溝12の深さが出口で0であるから、
素材の外周に歯溝12のによってついていた溝は無くな
る(図3の工程104)。工程101は工程102、1
03より先に実行され、工程102と工程103は同時
であり、工程104は工程102、103より後に実行
される。
【0015】また、絞りダイス10の斜面11の歯溝1
2の深さを絞りダイスの入口径と出口径の差の1/3以
下としたので、減面率が大きく変わらず製品の歯溝の成
形が円滑となり、かつ、精度が高くなる。また、絞りダ
イス10の斜面11の歯溝12の深さを絞りダイス10
の入口径と出口径の差の1/10以上としたので、成形
時にワーク30が確実に回転する。また、絞りダイス1
0の斜面11の歯溝12の出口側の深さが0とされてい
るので、成形後の製品の外周面に歯溝12によってでき
る凹凸が無く、成形後に行われるかもしれない製品外周
の機械加工の削り代を小さくすることができる。また、
絞りダイス10の斜面11に設けられた歯溝12の本数
が製品である内はすば歯車の歯数の1/2〜1/3、す
なわち、減面率が30〜50%とされているので、減面
率30%以上により、製品のはすば歯車の歯の形状の形
状寸法精度を出すことができ、減面率50%以下により
成形荷重が高くなり過ぎることを抑制できる。
【0016】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成、
作用を説明する。本発明の第1実施例では、図4に示す
ように、ワーク30はリング状素材である。上パンチ4
0、下パンチ50は、スラストベアリング41、51を
介して上ラム42、上下方向可動部材52に、それぞ
れ、回転自在に支持されている。マンドレル20は回転
可能であることが望ましい(ただし、回転しなくてもよ
い)。そのため、マンドレル20も、スラストベアリン
グ22を介して下ラム23に回転自在に支持されてい
る。マンドレル20は上下方向には動かない。下パンチ
50を支持する上下方向可動部材52はシリンダ(たと
えば、ガスシリンダ)により上方に付勢支持されてお
り、上パンチ40によってワーク30を介して下パンチ
50が押された時、下降する。下パンチ50は材料の先
端が下方に流れるのを抑制し、マンドレル20の歯溝2
1に流入しやすくする。絞りダイス10は固定である。
絞りダイス10の入口径はワーク30の外径より0.2
〜1%程度大とされており、ワーク30が絞りダイス1
0に円滑に入っていくようにしてある。絞りダイス10
の斜面11の歯溝12のリードは、マンドレル20の歯
溝21のリードと同じか、または2%以内の範囲で小さ
くする。2%以内の範囲で小さくした場合は、ワーク3
0の肉がマンドレル20の歯溝21に流入する時若干ワ
ーク30は回転し、マンドレル20の歯の背面への流入
が円滑になる。
【0017】本発明の第1実施例の作用は本発明の全実
施例の共通部分の作用と同じである。すなわち、ワーク
30をマンドレル20の歯のリードに合わせて回転させ
ながら下降させるので、材料がマンドレル20の歯溝2
1に沿って寄肉、押出されるので、マンドレル20の歯
の背面にも材料が流入する。したがって、マンドレル2
0の歯の両面に材料が流入するので、マンドレル20の
歯に大きな曲げ力がかからない。
【0018】本発明の第2実施例では、図5に示すよう
に、ワーク30はリング状部31を有するカップ状素材
(底部32、またはフランジ付き素材)である。ワーク
30は底部32で上パンチ40と下パンチ50およびマ
ンドレル20の上端面24とに挟まれて、上パンチ40
と下パンチ50およびマンドレル20と共に下降する。
上パンチ40、下パンチ50は、スラストベアリング4
1、51を介して上ラム42、上下方向可動部材52
に、それぞれ、回転自在に支持されている。マンドレル
20は回転可能でなければならない。そのため、マンド
レル20も、スラストベアリング22を介して下ラム2
3に回転自在で上方に付勢支持されている。マンドレル
20は上下方向には可動である。下パンチ50を支持す
る上下方向可動部材52はシリンダ(たとえば、ガスシ
リンダ)により上方に付勢支持されており、上パンチ4
0によってワーク30を介して下パンチ50が押された
時、下降する。下パンチ50は材料の先端が下方に流れ
るのを抑制し、マンドレル20の歯溝21に流入しやす
くする。絞りダイス10は固定である。
【0019】本発明の第2実施例の作用は本発明の全実
施例の共通部分の作用と同じである。すなわち、ワーク
30をマンドレル20の歯のリードに合わせて回転させ
ながら下降させるので、材料がマンドレル20の歯溝2
1に沿って寄肉、押出されるので、マンドレル20の歯
の背面にも材料が流入する。したがって、マンドレル2
0の歯の両面に材料が流入するので、マンドレル20の
歯に大きな曲げ力がかからない。
【0020】
【発明の効果】請求項1の内はすば歯車の成形装置によ
れば、絞りダイスの斜面に、マンドレルの歯溝と同じ方
向のリードをもつ歯溝を設けたので、ワークを押出し成
形する時、ワークが絞りダイスの斜面の歯溝によってマ
ンドレルの歯溝のリード方向に回転され、マンドレルの
歯溝の両面に、したがってマンドレルの歯の背面にも円
滑にワークの肉が寄せられ、製品の歯溝の精度が出ると
ともに製品の歯の欠肉も生じにくくなる。また、マンド
レルの歯の両面にワークの肉が寄せられるので、マンド
レルの歯に大きな曲げ荷重がかからなくなる。請求項2
の内はすば歯車の成形装置によれば、絞りダイスの斜面
の歯溝の深さを、絞りダイスの入口径と出口径の差の1
/3以下としたので、減面率が大きく変わらず製品の歯
溝の成形が円滑となりかつ精度が高くなる。また、絞り
ダイスの斜面の歯溝の深さを絞りダイスの入口径と出口
径の差の1/10以上としたので、成形時にワークが確
実に回転する。また、絞りダイスの斜面の溝の出口側の
深さが0とされているので、成形後の製品の外周面に凹
凸が無く、成形後に行われるかもしれない製品外周の機
械加工の削り代を小さくすることができる。請求項3の
内はすば歯車の成形装置によれば、絞りダイスの斜面の
歯溝と歯溝との間の部分のダイス入口側端面に、斜面の
溝のリードと同方向の傾斜をつけたので、ワークが絞り
ダイスに進入する時に斜面の歯溝のリード方向の回転を
付与され、歯溝による回転付与が円滑になる。請求項4
の内はすば歯車の成形装置によれば、絞りダイスの斜面
に設けられた歯溝の本数が製品である内はすば歯車の歯
数の1/2〜1/3とされているので、歯の形状の精度
を出すことができ、かつ、荷重が高くなり過ぎることも
抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の何れの実施例にも適用可能な、内はす
ば歯車の成形装置の平面図である。
【図2】図1の装置の断面図である。
【図3】図1の装置を用いた塑性加工の工程図である。
【図4】本発明の第1実施例の内はすば歯車の成形装置
の断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の内はすば歯車の成形装置
の断面図である。
【符号の説明】
10 絞りダイス 11 斜面 12 歯溝 13 歯溝と歯溝の間の部分 14 歯溝と歯溝の間の部分の端面 20 マンドレル 21 歯溝 30 ワーク 40 上パンチ 50 下パンチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にマンドレル軸芯と平行な線から傾
    斜する歯溝が形成されたマンドレルと、 前記マンドレルの外側に配置され軸方向にいくに従って
    前記マンドレルに近づく方向に傾斜する斜面を有する絞
    りダイスと、を備えた内はすば歯車の成形装置であっ
    て、前記絞りダイスの前記斜面に、前記マンドレルの歯
    溝と同じ方向のリードを有する歯溝を設けたことを特徴
    とする内はすば歯車の成形装置。
  2. 【請求項2】 前記絞りダイスの前記斜面に設けられた
    歯溝は、入口側の溝深さが前記絞りダイスの入口径と出
    口径の差の1/3〜1/10とされ、出口側の溝深さが
    0とされている請求項1記載の内はすば歯車の成形装
    置。
  3. 【請求項3】 前記絞りダイスの前記斜面に設けられた
    歯溝と歯溝との間の部分のダイス入口側端面に、前記絞
    りダイスの前記斜面に設けられた歯溝のリードと同方向
    の傾斜をつけた請求項1記載の内はすば歯車の成形装
    置。
  4. 【請求項4】 前記絞りダイスの前記斜面に設けられた
    歯溝の本数が製品である内はすば歯車の歯数の1/2〜
    1/3とされている請求項1記載の内はすば歯車の成形
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064100A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Daido Steel Co Ltd 歯車の製造装置及び製造方法
JP2011240387A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Michihiro Yokoyama プラネタリピニオンケース及びプラネタリピニオンケースのプレス装置

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