JP2000135420A - 浴槽水浄化装置 - Google Patents

浴槽水浄化装置

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JP2000135420A
JP2000135420A JP11240494A JP24049499A JP2000135420A JP 2000135420 A JP2000135420 A JP 2000135420A JP 11240494 A JP11240494 A JP 11240494A JP 24049499 A JP24049499 A JP 24049499A JP 2000135420 A JP2000135420 A JP 2000135420A
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bathtub
pump
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Shigeru Tatsuta
茂 立田
Kazutsugu Hayashi
和嗣 林
Shoichi Yamaguchi
彰一 山口
Yoshihiro Sakurai
義弘 桜井
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化膜に付着した金属石鹸や金属酸化物等の
閉塞物質を効果的に洗浄除去して、浄化膜のろ過流量を
回復させることができる浴槽水浄化装置を提供する。 【解決手段】 両端が浴槽1内に接続された循環流路2
と、循環流路2上に配設されたポンプ3と、循環流路2
上に配設された中空糸膜からなる浄化膜4と、循環流路
2上の浄化膜4よりも上流側に配設され、流水吐出口1
0を備えるノズル5と、上記ポンプ3、浄化膜4、及び
ノズル5を含み、酸及び酸素系洗浄剤が循環される閉流
路とを具備する。循環流路2に浴槽水を循環させて、浄
化膜4にて浴槽水の浄化をおこなっていくうちに、浄化
膜4に浴槽水中の汚濁物質や懸濁物質が付着して浄化膜
4のろ過流量が低下した際、浄化膜4のろ過流量を著し
く回復することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用浴槽、ある
いは公共用浴槽内の浴槽水中の汚濁物質を浄化膜にてろ
過する循環式の浴槽水浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、主機能又は補助機能として、
浴槽水を循環させながら、循環流路に設置した浄化膜に
て、浴槽水中の懸濁物質や汚濁物質をろ過することによ
り浄化して、浴槽水を清澄な水質に保つ機能を有する浴
槽水浄化装置が提供されている。このような浴槽水浄化
装置においては、浴槽水中の懸濁物質や汚濁物質をろ過
するにつれて、浄化膜が懸濁物質や汚濁物質によって閉
塞し、浄化膜を通過するろ過流量が低下して浴槽水中の
懸濁物質や汚濁物質を適切にろ過することができなくな
り、浴槽水が懸濁してしまうようになる。そこでこのよ
うな浴槽水浄化装置では、浄化膜の定期的な洗浄を行う
ことが不可欠であり、従来から垢、微生物、微生物の代
謝生産物等の懸濁物質や汚濁物質により閉塞した浄化膜
を、逆洗浄や、振動等の物理的衝撃にて洗浄することが
行われており、また酸化剤を用いた接触洗浄や逆洗浄に
より、浄化膜への付着物を剥離させることも行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、浄化膜を閉塞
させる付着物としては、汗や垢等を基質として増殖する
微生物や、その微生物が代謝生産する粘性の高い多糖類
高分子等以外に、金属酸化物、金属石鹸等がある。これ
は、給湯水源が地下水である場合や、風呂釜を始めとし
た配管流路からの溶出により、浴槽水中に多量の金属イ
オンが溶出し、この金属イオンが、入浴により浴槽水が
アルカリ側に移行することで金属酸化物として析出し、
また入浴により浴槽水に混入する汗や垢等のたんぱく質
や石鹸が、この金属イオンとが結び付いて金属石鹸を形
成するものである。これらの金属酸化物や金属石鹸等
は、噴流等の物理的衝撃では剥離しにくく、また酸化剤
による洗浄も効果的ではない。そのため従来の噴流等の
物理的衝撃や、酸化剤による洗浄では、浄化膜を十分に
洗浄することはできず、浴槽水の浄化を行っていくに従
って浄化膜は褐色を呈し、浄化膜のろ過流量は徐々に低
下していくものであった。また浄化膜を酸溶液に浸漬さ
せて洗浄する方法も考えられるが、浄化膜において金属
酸化物や金属石鹸は、微生物が代謝生産する粘性の高い
多糖類高分子等と複合的に結合するため、酸溶液への浸
漬だけでは金属酸化物を溶解させることはできるが、浄
化膜の他の付着物を除去することはできず、ろ過流量を
充分に回復させることはできないものであった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、浄化膜に付着した金属石鹸や金属酸化物等の閉塞
物質を効果的に洗浄除去して、浄化膜のろ過流量を回復
させることができる浴槽水浄化装置を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の浴槽水浄化装置は、両端が浴槽1内に接続された循環
流路2と、循環流路2上に配設されたポンプ3と、循環
流路2上に配設された中空糸膜からなる浄化膜4と、循
環流路2上の浄化膜4よりも上流側に配設され、流水吐
出口10を備えるノズル5と、上記ポンプ3、浄化膜
4、及びノズル5を含み、酸及び酸素系洗浄剤が循環さ
れる閉流路とを具備して成ることを特徴とするものであ
る。
【0006】また本発明の請求項2に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1の構成に加えて、酸が循環された後、酸
素系洗浄剤が循環される閉流路を具備して成ることを特
徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項3に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1の構成に加えて、酸と酸素系洗浄剤とが
同時に循環される閉流路を具備して成ることを特徴とす
るものである。
【0008】また本発明の請求項4に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、酸と
してクエン酸が循環される閉流路を具備して成ることを
特徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項5に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、酸素
系洗浄剤として、過炭酸ナトリウムが循環される閉流路
を具備して成ることを特徴とするものである。
【0010】また本発明の請求項6に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至5の構成に加えて、過炭酸ナトリウ
ムと、過炭酸ナトリウムの2倍以上の重量のクエン酸と
が同時に循環される閉流路を具備して成ることを特徴と
するものである。
【0011】また本発明の請求項7に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至6のいずれかの構成に加えて、循環
流路2上の浄化膜4よりも下流側に配設された流量セン
サ22と、流量センサ22にて検出された流量がある一
定値を下回ったことを表示する表示部とを具備して成る
ことを特徴とするものである。
【0012】また本発明の請求項8に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至7のいずれかの構成に加えて、閉流
路上に配設され、一対の電極を内蔵した無隔膜電極槽を
具備して成ることを特徴とするものである。
【0013】また本発明の請求項9に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至8のいずれかの構成に加えて、酸と
酸素系洗浄剤が同時に閉経路を循環している際に、ろ過
槽24の下流側と浴槽1内を接続する流路を一定時間、
開状態とする開閉弁を具備して成ることを特徴とするも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0015】図1に、本発明の浴槽水浄化装置の配管構
成を示す。浴槽1内の浴槽水中には吸・吐水口15を配
設し、循環流路2の一端をこの吸・吐水口15に接続す
ると共に、他端もこの吸・吐水口15に接続している。
この循環流路2には、上流側から下流側にかけて、順
に、ポンプ3、ろ過槽24、第一開閉弁16を設けてい
る。ろ過槽24は、循環流路2を流通する浴槽水のろ過
を行うための、中空糸膜からなる浄化膜4が内装されて
いる。この浄化膜4は、ろ過槽24内を循環流路2の上
流側と下流側に仕切るように配設するものである。また
ろ過槽24には、浄化膜4の上流側に、流水吐水口を有
する回転自在な洗浄ノズル5を設けている。この洗浄用
ノズル5は、モータの働きにより浄化膜4の上流側の外
周を回転するように構成するものであり、また回転と同
時に流水吐出口10から浴槽水を浄化膜4の上流側の表
面に吐出して浄化膜4を上流側において洗浄するように
なっている。また循環流路2のポンプ3とろ過槽24と
の間からは、バイパス流路11を分岐しており、このバ
イパス流路11の下流側の端部を、吸・吐水口15に接
続している。このバイパス流路11には、上流側から下
流側にかけて、第二開閉弁17、第三開閉弁18、ヒー
タ8を順に設けている。またバイパス流路11の第二開
閉弁17と第三開閉弁18との間からは、第一補助流路
12を分岐して設けている。この第一補助流路12に
は、上流側から下流側にかけて、順に第一切替弁20、
電解電極槽6、第四開閉弁19を設けている。また第一
切替弁20と電解電極槽6とを、別の分岐流路13にて
接続し、この分岐流路13に塩溶解槽7を設けている。
ここで塩溶解槽7は、内部に塩化ナトリウムが収容され
るものである。また第一補助流路12の下流側の他端は
循環流路2のろ過槽24よりも上流側に連通接続してい
る。ここで第一切替弁20は、第一補助流路12と分岐
流路13との分岐点において、第一補助流路12の上流
側、第一補助流路12の下流側、分岐流路13の下流側
のそれぞれへの流通を開閉するものである。
【0016】上記の電解電極槽6は、容器内に一対の不
溶性電極板からなる電極を、隔膜を介することなく対向
配置した無隔膜タイプのものとして形成している。この
容器内の水に、塩溶解槽7から供給された塩化ナトリウ
ムが溶解している場合、一対の電極間に電圧を印加する
と、塩化ナトリウムの電気分解により塩素(Cl)や
次亜塩素酸イオン(ClO)が発生し、洗浄殺菌水を
生成することができるものである。
【0017】また上記のろ過槽24には、浄化膜4の上
流側において、第二補助流路23の一端部を連通接続し
ており、この第二補助流路23の他端部は、循環流路2
の、ポンプ3よりも上流側に連通接続している。この第
二補助流路23からは排水流路14を分岐して設けてお
り、この第二補助流路23と排水流路14との分岐点に
は、第二切替弁21を設けている。ここで第二切替弁2
1は、第二補助流路23と排水流路14との分岐点にお
いて、第二補助流路23のポンプ3側、第二補助流路2
3のろ過槽24側、排水流路14の排水側のそれぞれへ
の流通を開閉するものである。
【0018】ここで、第一開閉弁16、第二開閉弁1
7、第三開閉弁18、第四開閉弁19、第一切替弁2
0、第二切替弁21のそれぞれのものは、電磁弁、電動
弁等にて形成することができる。
【0019】また上記のろ過槽24は、外部から分離膜
の上流側に酸及び酸素系洗浄剤を投入できるように形成
するものであり、例えば、分離膜の下流側を開口すると
共に、この開口を閉ざす蓋体25を着脱自在に設け、更
に分離膜をこの開口からろ過槽24外へ脱離可能に設
け、蓋体25を脱離させた後分離膜を脱離し、この開口
から上記酸及び酸素系洗浄剤を投入した後、分離膜及び
蓋体25を再び装着できるようにするものである。
【0020】また図21に示すように、この浴槽水浄化
装置には入力操作部と制御回路からなる制御部の制御回
路を、配管上のポンプ3、電解電極槽6、ヒータ8、各
開閉弁16、17、18、19、各切替弁20、21、
並びにろ過槽24のモータに接続して、使用者が入力操
作部に入力する指示内容に従って、制御回路が配管上の
ポンプ3、電解電極槽6、ヒータ8、各開閉弁16、1
7、18、19、各切替弁20、21、並びにろ過槽2
4のモータの動作を制御するようにしたものである。
【0021】図2は上記の構成の本発明の浴槽水浄化装
置において、浴槽水の浄化時における装置内の浴槽水の
流れを矢印で示すと共に、第一開閉弁16、第二開閉弁
17、第三開閉弁18、第四開閉弁19、第一切替弁2
0、第二切替弁21の各弁のうち、閉状態となっている
箇所を黒く塗りつぶすことで明示したものである。図2
に示すように、浴槽水の洗浄時においては、第一開閉弁
16を開状態、第二開閉弁17を開状態、第三開閉弁1
8を開状態、第四開閉弁19を閉状態とするものであ
り、また第一切替弁20においては第一補助流路12の
上流側を閉状態、第一補助流路12の下流側を開状態、
分岐流路13の下流側を開状態とし、第二切替弁21に
おいては、第二補助流路23のポンプ3側を開状態、第
二補助流路23のろ過槽24側を閉状態、排水流路14
の排水側を閉状態とするものである。このときポンプ3
を作動させると、吸・吐水口15からポンプ3にて吸引
された浴槽水の一部は循環流路2をそのまま流れ、ろ過
槽24内に設けられた中空糸膜からなる浄化膜4を通過
する際に、浴槽水中の垢、微生物、微生物の代謝生産物
等の懸濁物質や汚濁物質が除去された後、吸・吐水口1
5から浴槽1内に返送させるものである。また吸・吐水
口15からポンプ3にて吸引された浴槽水の他の一部
は、ポンプ3の下流側においてバイパス流路11に流れ
てヒータ8にて加熱され、吸・吐水口15から浴槽1内
へ返送されるものである。ここで、ヒータ8をバイパス
流路11に設けることで、中空糸膜からなる浄化膜4が
目詰まりを起こして浄化膜4を通過するろ過流量が低下
した場合でも、バイパス流路11に一定量の浴槽水が流
れるため、浴槽水の温度低下を起こさない構成となって
いる。
【0022】また上記のように浴槽水の浄化を行いなが
ら、電解電極槽6の一対の電極間に電圧を印加すること
により、電解電極槽6内において洗浄殺菌水を生成する
ことができるものである。このときは、あらかじめ電解
電極槽6中に塩化ナトリウムが供給されている状態で、
一定時間一定電圧を印加することにより、無隔膜電化槽
中に洗浄殺菌水を生成させるものである。
【0023】図3は、ろ過槽24の浄化膜4の物理的洗
浄時における装置内の浴槽水の流れを矢印で示したもの
である。図3に示すように、浄化膜4の物理的洗浄時に
おいては、第一開閉弁16を閉状態、第二開閉弁17を
閉状態、第三開閉弁18を閉状態、第四開閉弁19を閉
状態とするものであり、また第一切替弁20においては
第一補助流路12の上流側を閉状態、第一補助流路12
の下流側を開状態、分岐流路13の下流側を開状態と
し、第二切替弁21においては、第二補助流路23のポ
ンプ3側を開状態、第二補助流路23のろ過槽24側を
開状態、排水流路14の排水側を閉状態とするものであ
る。またこのときろ過槽24に設けられた洗浄用ノズル
5をモータにて回転させるものである。このときポンプ
3、浄化膜4、及びろ過槽24に備えられたノズル5を
含む閉流路が形成され、浴槽水がこの閉流路を循環する
ものである。すなわち循環流路2を通ってろ過槽24へ
達した浴槽水は、回転する洗浄用ノズル5の流水吐出口
10から浄化膜4の表面に向けてまんべんなく吹きつけ
られ、水流の勢いにより浄化膜4表面の付着物を除去
し、更に第二補助流路23を通じて循環流路2のポンプ
3よりも上流側に送られて、再びろ過槽24へと送られ
る。このようにして一定時間浄化膜4の物理洗浄を行っ
た後、図4に示すように、第二切替弁21を、第二補助
流路23のポンプ3側を閉状態、第二補助流路23のろ
過槽24側を開状態、排水流路14の排水側を開状態と
する。このようにすると、分離膜の物理洗浄に用いら
れ、懸濁物質や汚濁物質が混入した閉流路内の浴槽水
が、排水流路14を通じて装置外部へ排出されるもので
ある。そしてこのようにして一定時間排水を行った後、
各開閉弁16、17、18、19及び切替弁を図2に示
すよう状態へ復帰させて、再び浴槽水の浄化を行うもの
である。
【0024】図5は、分離膜の殺菌洗浄時における装置
内の浴槽水の流れを矢印で示したものである。浄化膜4
の殺菌洗浄時においては、図2に示す状態で電解電極槽
6にて殺菌洗浄水を生成した後、図5に示すように、第
一開閉弁16を開状態、第二開閉弁17を開状態、第三
開閉弁18を開状態、第四開閉弁19を開状態とするも
のであり、また第一切替弁20においては第一補助流路
12の上流側を開状態、第一補助流路12の下流側を閉
状態、分岐流路13の下流側を開状態とし、第二切替弁
21においては、第二補助流路23のポンプ3側を開状
態、第二補助流路23のろ過槽24側を閉状態、排水流
路14の排水側を閉状態とするものである。このように
すると、図2に示す浴槽水の浄化時の流路に加えて、通
常の循環流路2から分岐して塩溶解槽7、電解電極槽6
を順に通り、再び循環流路2の、ろ過槽24よりも下流
側に接続される流路が形成され、電解電極槽6にて生成
された殺菌洗浄水が、分離膜を通過するようにするもの
であり、この殺菌洗浄水中の塩素(Cl)、次亜塩素
酸イオン(ClO)により、分離膜の付着物を分解す
ると共に、殺菌を行うものである。またこのとき同時に
塩溶解槽7を通過して塩溶解槽7中の塩化ナトリウムが
溶解した浴槽水が電解電極槽6に供給され、次回の分離
膜の殺菌洗浄に用いるための殺菌洗浄水の生成に利用さ
れるものである。そして続いて各開閉弁16、17、1
8、19及び各切替弁20、21を制御して図2に示す
状態状態とし、再び浴槽水の浄化を行うものである。
【0025】上記のようにして浴槽水を浄化し、また定
期的に浄化膜4の物理洗浄及び殺菌洗浄を行っても、分
離膜に、上記のような物理洗浄及び殺菌洗浄では除去し
きれない付着物が堆積していき、分離膜を通過する浴槽
水の流量が低下してくるものであり、その場合、下記の
各実施形態のようにして、分離膜の洗浄を行うものであ
る。 (実施形態1)ここに示す実施形態においては、制御部
として、図14に示すフローチャートに従ってポンプ
3、各開閉弁16、17、18、19、各切替弁20、
21、及びモータを制御するものを備えるものを用いる
ものである。
【0026】すなわち、上記のようにして浄化膜4の物
理洗浄及び殺菌洗浄を行っても分離膜のろ過流量が回復
しなくなった際に、まず手動にて(M1)入力操作部を
操作して浴槽水浄化装置の電源を切って浴槽水浄化装置
の作動を停止し、(M2)ろ過槽24から蓋体25を脱
離し、(M3)ろ過槽24の開口部から浄化膜4を脱離
し、(M4)開口からろ過槽24内にクエン酸を投入
し、(M5)ろ過槽24に浄化膜4を装着し、(M6)
ろ過槽24に蓋体25を装着し、(M7)制御部の膜洗
浄スイッチをオンにする。この時点では、各開閉弁1
6、17、18、19、及び各切替弁20、21は、図
2に示す状態となっている。すると制御部にてポンプ
3、各開閉弁16、17、18、19、各切替弁20、
21、及びモータが自動制御され、(S1)第一開閉弁
16、第二開閉弁17、第三開閉弁18が閉状態とな
り、(S2)第二切替弁21が、第二補助流路23のポ
ンプ3側が開状態、第二補助流路23のろ過槽24側が
開状態、排水流路14の排水側が閉状態となり、(S
3)ポンプ3が作動し、(S4)ろ過槽24のモータが
作動する。この時点において、浴槽水浄化装置の流路は
図3に示す場合と同様となり、ポンプ3、浄化膜4、及
びノズル5を含む閉流路が形成され、クエン酸が溶解し
た浴槽水がこの閉流路を循環することとなる。そして
(S5)制御部に組み込まれた第一の設定タイマーに設
定された時間が経過していなければ(S3)へ、経過し
ていれば(S6)へと進み、(S6)第二切替弁21が
第二補助流路23のポンプ3側が閉状態、第二補助流路
23のろ過槽24側が開状態、排水流路14の排水側が
開状態となる。この時点において、浴槽水浄化装置の流
路は図4に示す場合と同様となり、(S7)閉流路内の
浴槽水が、排水流路14を通じて装置外部へ排出され
る。
【0027】そして(S8)制御部に組み込まれた第二
の設定タイマーに設定された時間が経過していなければ
(S7)へ、経過していれば(S9)へと進み、(S
9)第二切替弁21が、第二補助流路23のポンプ3側
が開状態、第二補助流路23のろ過槽24側が開状態、
排水流路14の排水側が閉状態となり、(S10)ろ過
槽24のモータの作動が停止し、(S11)ポンプ3の
作動が停止して一旦待機状態となる。このように浴槽水
浄化装置が待機状態となったら、手動で(M8)ろ過槽
24から蓋体25を脱離し、(M9)ろ過槽24の開口
部から浄化膜4を脱離し、(M10)開口からろ過槽2
4内に過炭酸ナトリウム等を主成分とする酸素系洗浄剤
を投入し、(M11)ろ過槽24に浄化膜4を装着し、
(M12)ろ過槽24に蓋体25を装着し、(M13)
制御部の膜洗浄スイッチを再びオンにする。すると制御
部にてポンプ3、各開閉弁16、17、18、19、各
切替弁20、21、及びモータが再び自動制御され、
(S12)ポンプ3が作動し、(S13)ろ過槽24の
モータが作動する。この時点において、浴槽水浄化装置
の流路は図3に示す場合と同様となり、ポンプ3、浄化
膜4、及びノズル5を含む閉流路が形成され、酸素系洗
浄剤が溶解した浴槽水がこの閉流路を循環することとな
る。そして(S14)制御部に組み込まれた第一の設定
タイマーに設定された時間が経過していなければ(S1
2)へ、経過していれば(S15)へと進み、(S1
5)第二切替弁21が第二補助流路23のポンプ3側が
閉状態、第二補助流路23のろ過槽24側が開状態、排
水流路14の排水側が開状態となる。この時点におい
て、浴槽水浄化装置の流路は図4に示す場合と同様とな
り、(S16)閉流路内の浴槽水が、排水流路14を通
じて装置外部へ排出される。そして(S17)制御部に
組み込まれた第二の設定タイマーに設定された時間が経
過していなければ(S16)へ、経過していれば(S1
8)へと進み、(S18)第一開閉弁16が開状態、第
二開閉弁17が開状態、第三開閉弁18が開状態とな
り、(S19)第二切替弁21が、第二補助流路23の
ポンプ3側が開状態、第二補助流路23のろ過槽24側
が閉状態、排水流路14の排水側が閉状態となり、(S
20)ポンプ3の作動が停止し、(S21)ろ過槽24
のモータの作動が停止し、(S22)再び浴槽水の浄化
を行うまで待機状態となる。この時点で浴槽水浄化装置
の各開閉弁16、17、18、19および各切替弁2
0、21の開閉状態は、図2に示すものと同様となって
おり、浴槽水の浄化はポンプ3を作動させるだけで行う
ことができる状態となっている。
【0028】このようにすると、浄化膜4を、閉流路を
循環する酸を含む浴槽水で洗浄して、浄化膜4の閉塞の
原因であり、物理洗浄や塩素による化学洗浄では除去し
にくい金属化合物や金属石鹸を溶解させることができ、
また浄化膜4を循環流路2を循環する酸素系洗浄剤を含
む浴槽水にて洗浄して、浄化膜4に残存している有機物
の汚れを酸化分解して剥離しやすくすることができるも
のである。また酸や酸素系洗浄剤を含む浴槽水をノズル
5から浄化膜4の表面に向けて吐出させることにより、
酸や酸素系洗浄剤を含む浴槽水を浄化膜4の付着物の深
部にまで浸透させて付着物と反応させ、洗浄効果を向上
することができると共に、ノズル5から吐出する浴槽水
の噴出力による物理的衝撃により、付着物を剥離させる
ことができるものである。
【0029】また特に酸としてクエン酸を用いると、ク
エン酸は安価なため容易に入手でき、取り扱い性を向上
することができるものであり、またクエン酸を浴槽水に
溶解させることにより、浴槽水のpHを低下させること
ができ、この浴槽水を循環させながらノズル5から浄化
膜4に吐出することにより浄化膜4に付着した金属酸化
物や金属石鹸を溶解して除去することができるものであ
り、またクエン酸自体がキレート剤としての効果を有す
るため、浄化膜4に付着した金属酸化物や金属石鹸中の
金属イオンの周りに配座して取り囲むことにより、金属
イオンを失活させることができ、金属酸化物や金属石鹸
の洗浄効果が更に向上するものである。
【0030】また上記のように、まず酸を溶解させた浴
槽水を、閉流路を循環させながらノズル5から浄化膜4
に吐出するようにし、その後に酸素系洗浄剤を溶解させ
た浴槽水を、閉流路を循環させながらノズル5から浄化
膜4に噴出するようにすると、まず酸により浄化膜4の
閉塞要因の一つである金属酸化物や金属石鹸を充分に溶
解させて除去し、その後、引き続いて酸素系洗浄剤によ
り浄化膜4に付着している有機物を酸化分解し、またノ
ズル5から吐出される浴槽水の噴流による物理的衝撃に
より剥離して除去することができるものであり、また先
に酸による洗浄を行うことで、膜表面に付着した有機物
をノズル5から吐出される浴槽水の噴流による物理的衝
撃により剥離した後、排水し、引き続いて行われる酸素
系洗浄剤による有機物の酸化分解を効果的に行うことが
できるものである。 (実施形態2)ここに示す実施形態においては、制御部
として、図15に示すフローチャートに従ってポンプ
3、各開閉弁16、17、18、19、各切替弁20、
21、及びモータを制御するものを備えるものを用いる
ものである。ここで、自動制御における制御部によるポ
ンプ3、各開閉弁16、17、18、19、各切替弁2
0、21、及びモータの制御動作は、上記の実施形態1
に示すものと同一であるが、(M4)において、ろ過槽
24の開口からろ過槽24内に過炭酸ナトリウムを主成
分とする酸素系洗浄剤を投入し、(M10)においてろ
過槽24の開口からクエン酸を投入する点で、実施形態
1と異なっている。すなわち(M1)から(S4)まで
動作が進行した時点において、浴槽水浄化装置の流路は
図3に示す場合と同様となり、ポンプ3、浄化膜4、及
びノズル5を含む閉流路が形成され、過炭酸ナトリウム
を主成分とする酸素系洗浄剤が溶解した浴槽水がこの閉
流路を循環することとなる。そして更に(S5)から
(S12)まで動作が進行した時点において、浴槽水浄
化装置の流路は図3に示す場合と同様となり、ポンプ
3、浄化膜4、及びノズル5を含む閉流路が形成され、
クエン酸が溶解した浴槽水がこの閉流路を循環すること
となるものである。 (実施形態3)ここに示す実施形態においては、制御部
として、図16に示すフローチャートに従ってポンプ
3、各開閉弁16、17、18、19、各切替弁20、
21、及びモータを制御するものを備えるものを用いる
ものである。すなわち、上記のようにして浄化膜4の物
理洗浄及び殺菌洗浄を行っても分離膜のろ過流量が回復
しなくなった際に、まず手動にて(M1)浴槽水浄化装
置の電源を切って浴槽水浄化装置の作動を停止し、(M
2)ろ過槽24から蓋体25を脱離し、(M3)ろ過槽
24の開口部から浄化膜4を脱離し、(M4)開口から
ろ過槽24内にクエン酸並びに過炭酸ナトリウムを主成
分とする酸素系洗浄剤を同時に投入し、(M5)ろ過槽
24に浄化膜4を装着し、(M6)ろ過槽24に蓋体2
5を装着し、(M7)制御部の膜洗浄スイッチをオンに
する。この時点では、各開閉弁16、17、18、1
9、及び各切替弁20、21は、図2に示す状態となっ
ている。すると制御部にてポンプ3、各開閉弁16、1
7、18、19、各切替弁20、21、及びモータが自
動制御され、(S1)第一開閉弁16、第二開閉弁1
7、第三開閉弁18が閉状態となり、(S2)第二切替
弁21が、第二補助流路23のポンプ3側が開状態、第
二補助流路23のろ過槽24側が開状態、排水流路14
の排水側が閉状態となり、(S3)ポンプ3が作動し、
(S4)ろ過槽24のモータが作動する。この時点にお
いて、浴槽水浄化装置の流路は図3に示す場合と同様と
なり、ポンプ3、浄化膜4、及びノズル5を含む閉流路
が形成され、クエン酸が溶解した浴槽水がこの閉流路を
循環することとなる。
【0031】そして(S5)制御部に組み込まれた第一
の設定タイマーに設定された時間が経過していなければ
(S3)へ、経過していれば(S6)へと進み、(S
6)第二切替弁21が第二補助流路23のポンプ3側が
閉状態、第二補助流路23のろ過槽24側が開状態、排
水流路14の排水側が開状態となる。この時点におい
て、浴槽水浄化装置の流路は図4に示す場合と同様とな
り、(S7)閉流路内の浴槽水が、排水流路14を通じ
て装置外部へ排出される。そして(S8)制御部に組み
込まれた第二の設定タイマーに設定された時間が経過し
ていなければ(S7)へ、経過していれば(S9)へと
進み、(S9)第二切替弁21が、第二補助流路23の
ポンプ3側が開状態、第二補助流路23のろ過槽24側
が閉状態、排水流路14の排水側が閉状態となり、(S
10)ろ過槽24のモータの作動が停止し、(S11)
第一開閉弁16、第二開閉弁17、及び第三開閉弁18
が開状態となり、(S12)自動的に図2に示すような
浴槽水浄化モードに切り替わって浴槽水浄化装置の運転
を再開し、浴槽水の浄化を行う。
【0032】このようにすると、浄化膜4を、循環流路
2を循環する酸並びに酸素系洗浄剤を同時に含む浴槽水
で洗浄して、浄化膜4の閉塞の原因である金属酸化物や
金属石鹸を酸を用いて除去すると同時に、有機物を酸素
系洗浄剤を用いて除去することができるものである。ま
た酸としてクエン酸を用い、酸素系洗浄剤として過炭酸
ナトリウムを含むものを用いると、クエン酸と過炭酸ナ
トリウムとが反応して炭酸ガスが発生し、この炭酸ガス
によりろ過槽24内に気相が形成され、この気相中にお
いて、ノズル5から吐出される浴槽水の噴流が分離膜に
衝突することにより、分離膜にかかる物理的衝撃が向上
し、分離膜の物理的洗浄効果を向上することができるも
のであり、またろ過槽24内の液相においては、炭酸ガ
スの気泡が発生し、この気泡を含む浴槽水の水流にて分
離膜の洗浄を行うことができるものであり、物理的衝撃
が向上して、分離膜の物理的洗浄効果を向上することが
できるものである。
【0033】ここでこの実施形態3において、(M4)
においてろ過槽24に投入するクエン酸の投入量を、過
炭酸ナトリウムの投入量の2〜7倍とすると、更に分離
膜の洗浄効果を向上することができるものである。この
ことを具体例を挙げて実証する。吐水量25リットル/
minのポンプ3、消費電力600Wのヒータ8、φ1
20mm、h160mmの寸法のろ過槽24、φ3mm
の流水吐出口10を5個具備するノズル5、およびポリ
エチレン製の0.8mの中空糸膜からなる浄化膜4を
具備する浴槽水浄化装置を、浴槽水容量200リットル
の浴槽1に設置した、そして、この浴槽水浄化装置を連
続運転しながら、浴槽1に1日あたり5人の入浴すると
共に1mol/リットルのCaCl溶液を10ミリリ
ットル投入して負荷をかけ、また、図2に示す物理洗浄
及び図3に示す殺菌洗浄を、1日2回ずつ行った。
【0034】ここで物理洗浄及び殺菌洗浄時の洗浄流量
を20リットル/min、ノズル5回転速度を3rpm
とし、また殺菌洗浄においては、電解電極槽6にて生成
される塩素量を500mgとした。また洗浄時間は、1
回あたり、物理洗浄を10分間、殺菌洗浄を1分間とし
た。このようにして4週間、通常運転を行った後、実施
形態3に従って、分離膜の洗浄を行った。このとき(M
4)の操作における過炭酸ナトリウムの投入量を10g
と一定とし、クエン酸の投入量を5g、10g、20
g、40g、60gと変更して、それぞれの場合におい
て30分間浄化膜4の洗浄を行い、そのときのろ過流量
の回復率と、閉流路を循環する浴槽水のpH値を測定す
ると、図20に示すもののようになる。このときクエン
酸の投入量が、5g、10gと、過炭酸ナトリウムの投
入量の2倍未満である場合は、浴槽水のpHは弱アルカ
リ性領域から中性領域となり、ろ過流量の回復率は、そ
れぞれ約35%、50%であったのに対し、クエン酸の
投入量が、20g、40g、60gと、過炭酸ナトリウ
ムの投入量の2倍以上である場合、浴槽水のpHは3〜
4と酸性領域となり、ろ過流量の回復率は90%以上と
大きく向上するものである。すなわちクエン酸の投入量
を、過炭酸ナトリウムの投入量の2倍以上とすると、閉
流路を循環する浴槽水を酸性とすることができ、浄化膜
4に付着した金属酸化物や金属石鹸を溶解させる効果を
向上して、分離膜の洗浄効果を向上することができるも
のである。 (実施形態4)ここに示す実施形態においては、浴槽水
浄化装置として、図6に示すような配管構成を有するも
のを用いるものである。この図6に示す浴槽水浄化装置
は、図1に示す構成に加えて、循環流路2上の、ろ過槽
24の下流側であり、かつ第一開閉弁16の下流側であ
る位置に、ろ過槽24から循環流路2の下流側へ流出す
る浴槽水の流量を測定する流量センサ22を設けたもの
である。このこの流量センサ22は制御部に接続され、
流量センサ22にて測定さてた流量値を制御部に入力で
きるようにするものである。ここで制御部には、表示パ
ネルを接続して設けると共に、流量センサ22にて測定
された流量値がある一定の設定値を下回った際に、表示
パネルに設けられた発光ダイオードの点灯等を行う制御
回路を備えるものである。
【0035】この図6に示す浴槽水浄化装置を用いて浴
槽水を浄化する際は、図7に示すように各切替弁20、
21及び各開閉弁16、17、18、19を制御して行
うものであり、これは図2に示すものと同様のものであ
る。
【0036】図8は、ろ過槽24の浄化膜4の物理的洗
浄時における装置内の浴槽水の流れを矢印で示したもの
である。この場合は図3に示すものと同様に制御され、
このときポンプ3、浄化膜4、及びろ過槽24に備えら
れたノズル5を含む閉流路が形成され、浴槽水がこの閉
流路を循環するものである。このようにして一定時間浄
化膜4の物理洗浄を行った後、図9に示すように、第二
切替弁21を、第二補助流路23のポンプ3側を閉状
態、第二補助流路23のろ過槽24側を開状態、排水流
路14の排水側を開状態とする。そしてこのようにして
一定時間排水を行った後、各開閉弁16、17、18、
19及び切替弁を図7に示すよう状態へ復帰させて、再
び浴槽水の浄化を行うものである。
【0037】図10は、分離膜の殺菌洗浄時における装
置内の浴槽水の流れを矢印で示したものである。浄化膜
4の殺菌洗浄時においては、図7に示す状態で電解電極
槽6にて殺菌洗浄水を生成した後、図10に示すよう
に、第一開閉弁16を開状態、第二開閉弁17を開状
態、第三開閉弁18を開状態、第四開閉弁19を開状態
とするものであり、また第一切替弁20においては第一
補助流路12の上流側を開状態、第一補助流路12の下
流側を閉状態、分岐流路13の下流側を開状態とし、第
二切替弁21においては、第二補助流路23のポンプ3
側を開状態、第二補助流路23のろ過槽24側を閉状
態、排水流路14の排水側を閉状態とするものである。
そして続いて各開閉弁16、17、18、19及び各切
替弁20、21を制御して図2に示す状態状態とし、再
び浴槽水の浄化を行うものである。
【0038】また制御部としては、図17に示すフロー
チャートに従ってポンプ3、各開閉弁16、17、1
8、19、各切替弁20、21、及びモータを制御する
ものを備えるものを用いるものである。すなわち、(S
1)この浴槽水浄化装置を作動させると、自動制御によ
り、(S2)図7に示すように各開閉弁16、17、1
8、19、各切替弁20、21、及びポンプ3が制御さ
れて、浴槽水の浄化を行い、ある一定時間が経過した
ら、(S3)浄化膜4の通常の物理洗浄及び化学洗浄を
行い、(S4)浄化膜4洗浄後の流量センサ22により
計測された流量値がある一定の設定値以上であるならば
(S3)へ、ある一定の設定値以下であれば(S5)へ
進み、(S5)表示パネルの発光ダイオードの点灯等の
表示を行う。このようにすると、浄化膜4の物理洗浄及
び殺菌洗浄を行っても分離膜のろ過流量が回復しなくな
って、浄化膜4を通過してろ過槽24から循環流路2の
下流側へ送られる浴槽水の流量が低下したことを、表示
パネルに表示することができるものである。このように
して表示パネルに表示がなされたら、手動にて、(M
1)浴槽水浄化装置の電源を切って浴槽水浄化装置の作
動を停止し、(M2)ろ過槽24から蓋体25を脱離
し、(M3)ろ過槽24の開口部から浄化膜4を脱離
し、(M4)開口からろ過槽24内にクエン酸並びに過
炭酸ナトリウムを主成分とする酸素系洗浄剤を同時に投
入し、(M5)ろ過槽24に浄化膜4を装着し、(M
6)ろ過槽24に蓋体25を装着し、(M7)制御部の
膜洗浄スイッチをオンにする。この時点では、各開閉弁
16、17、18、19、及び各切替弁20、21は、
図7に示すものと同様の状態となっている。すると制御
部にてポンプ3、各開閉弁16、17、18、19、各
切替弁20、21、及びモータが自動制御され、(S
6)第一開閉弁16、第二開閉弁17、第三開閉弁18
が閉状態となり、(S7)第二切替弁21が、第二補助
流路23のポンプ3側が開状態、第二補助流路23のろ
過槽24側が開状態、排水流路14の排水側が閉状態と
なり、(S8)ポンプ3が作動し、(S9)ろ過槽24
のモータが作動する。この時点において、浴槽水浄化装
置の流路は図8に示す場合と同様となり、ポンプ3、浄
化膜4、及びノズル5を含む閉流路が形成され、クエン
酸及び酸素系洗浄剤が溶解した浴槽水がこの閉流路を循
環することとなる。
【0039】そして(S10)制御部に組み込まれた第
一の設定タイマーに設定された時間が経過していなけれ
ば(S8)へ、経過していれば(S11)へと進み、
(S11)第二切替弁21が第二補助流路23のポンプ
3側が閉状態、第二補助流路23のろ過槽24側が開状
態、排水流路14の排水側が開状態となる。この時点に
おいて、浴槽水浄化装置の流路は図9に示す場合と同様
となり、(S12)閉流路内の浴槽水が、排水流路14
を通じて装置外部へ排出される。そして(S13)制御
部に組み込まれた第二の設定タイマーに設定された時間
が経過していなければ(S12)へ、経過していれば
(S14)へと進み、(S14)第二切替弁21が、第
二補助流路23のポンプ3側が開状態、第二補助流路2
3のろ過槽24側が閉状態、排水流路14の排水側が閉
状態となり、(S15)ろ過槽24のモータの作動が停
止し、(S16)第一開閉弁16、第二開閉弁17、及
び第三開閉弁18が開状態となり、(S17)自動的に
図7に示すような浴槽水浄化モードに切り替わって浴槽
水浄化装置の運転を再開し、浴槽水の浄化を行う。 (実施形態5)ここに示す実施形態においては、浴槽水
浄化装置として、図6に示すような配管構成を有するも
のを用い、制御部としては、図18に示すフローチャー
トに従ってポンプ3、各開閉弁16、17、18、1
9、各切替弁20、21、及びモータを制御するものを
備えるものを用いるものである。すなわち、(S1)か
ら(M7)までは、上記の実施形態4と同様に進行し、
この時点では、各開閉弁16、17、18、19、及び
各切替弁20、21は、図7に示すものと同様の状態と
なっている。すると制御部にてポンプ3、各開閉弁1
6、17、18、19、各切替弁20、21、及びモー
タが自動制御され、(S6)第一開閉弁16、第三開閉
弁18が閉状態となり、(S7)第四開閉弁19が開状
態となり、(S8)第一切替弁20が、第一補助流路1
2の上流側が開状態、第一補助流路12の下流側が開状
態、分岐流路13の下流側が閉状態となり、(S9)第
二切替弁21が、第二補助流路23のポンプ3側が開状
態、第二補助流路23のろ過槽24側が開状態、排水流
路14の排水側が閉状態となり、(S10)ポンプ3が
作動し、(S11)ろ過槽24のモータが作動する。こ
の時点において、浴槽水浄化装置の流路は図11に示す
ように、ポンプ3、浄化膜4、及びノズル5を含む閉流
路が形成されると共に、閉流路のポンプ3の下流側から
分岐して電解電極槽6を通過し、ろ過槽24の上流側に
おいて閉流路に合流する副流路が形成され、クエン酸及
び酸素系洗浄剤が溶解した浴槽水がこの閉流路及び副流
路を循環することとなる。
【0040】そして(S12)制御部に組み込まれた第
一の設定タイマーに設定された時間が経過していなけれ
ば(S10)へ、経過していれば(S13)へと進み、
(S13)第二切替弁21が第二補助流路23のポンプ
3側が閉状態、第二補助流路23のろ過槽24側が開状
態、排水流路14の排水側が開状態となる。この時点に
おいて、浴槽水浄化装置の流路は図13に示すようにな
り、(S14)閉流路及び副流路内の浴槽水が、排水流
路14を通じて装置外部へ排出される。そして(S1
5)制御部に組み込まれた第二の設定タイマーに設定さ
れた時間が経過していなければ(S14)へ、経過して
いれば(S16)へと進み、(S16)第四開閉弁19
が閉状態となり、(S17)第一切替弁20が、第一補
助流路12の上流側が閉状態、第一補助流路12の下流
側が開状態、分岐流路13の下流側が開状態、すなわち
ポンプ3側が閉状態となり、(S18)第二切替弁21
が、第二補助流路23のポンプ3側が開状態、第二補助
流路23のろ過槽24側が閉状態、排水流路14の排水
側が閉状態となり、(S19)ろ過槽24のモータの作
動が停止し、(S20)第一開閉弁16及び第三開閉弁
18が開状態となり、(S21)自動的に図7に示すよ
うな浴槽水浄化モードに切り替わって浴槽水浄化装置の
運転を再開し、浴槽水の浄化を行う。
【0041】このようにすると、酸や酸素系洗浄剤を含
む浴層水を閉流路内を循環させながら、浄化膜4の洗浄
を行う際に、電解電極槽6にも酸や酸素系洗浄剤を含む
浴層水を循環させることができ、電解電極槽6の電極に
電気分解時に付着する炭酸カルシウム等のスケールを、
浄化膜4の洗浄を行う際に同時に溶解洗浄して電極を再
生させることができ、電解電極槽6における塩素発生効
率を高く維持することができるものである。 (実施形態6)ここに示す実施形態においては、浴槽水
浄化装置として、図6に示すような配管構成を有するも
のを用い、制御部としては、図19に示すフローチャー
トに従ってポンプ3、各開閉弁16、17、18、1
9、各切替弁20、21、及びモータを制御するものを
備えるものを用いるものである。すなわち、(S1)か
ら(M7)までは、上記の実施形態5と同様に進行し、
この時点では、各開閉弁16、17、18、19、及び
各切替弁20、21は、図7に示すものと同様の状態と
なっている。すると制御部にてポンプ3、各開閉弁1
6、17、18、19、各切替弁20、21、及びモー
タが自動制御され、(S6)第三開閉弁18が閉状態と
なり、(S7)第四開閉弁19が開状態となり、(S
8)第一切替弁20が、第一補助流路12の上流側が開
状態、第一補助流路12の下流側が開状態、分岐流路1
3の下流側が閉状態、すなわち塩溶解槽7側が閉状態と
なり、(S9)第二切替弁21が、第二補助流路23の
ポンプ3側が開状態、第二補助流路23のろ過槽24側
が開状態、排水流路14の排水側が閉状態となり、(S
10)ポンプ3が作動し、(S11)ろ過槽24のモー
タが作動する。この時点において、浴槽水浄化装置の流
路は図12に示すように、ポンプ3、浄化膜4、及びノ
ズル5を含む閉流路が形成されると共に、閉流路のポン
プ3の下流側から分岐して電解電極槽6を通過し、ろ過
槽24の上流側において閉流路に合流する副流路が形成
され、クエン酸及び酸素系洗浄剤が溶解した浴槽水がこ
の閉流路及び副流路を循環することとなる。また第一開
閉弁16は開状態となっているのでろ過槽24の下流側
と浴槽1をつなぐ流路が形成され、閉流路及び副流路を
循環する浴槽水中のクエン酸と過炭酸ナトリウムの反応
により生成された炭酸ガスのうち、過剰のものが、この
にろ過槽24の下流側と浴槽1をつなぐ流路から浴槽1
に向けて送り込まれるものである。
【0042】そして(S12)制御部に組み込まれた第
一の設定タイマーに設定された時間が経過していなけれ
ば(S10)へ、経過していれば(S13)へと進み、
(S13)第一開閉弁16が閉状態となる。この時点に
おいて、浴槽水浄化装置の流路は図11に示すようにな
り、実施形態5と同様にして、浄化膜4の洗浄を行うも
のである。ここで上記の第一の設定タイマーの設定時間
は、閉流路及び副流路を循環する浴槽水中のクエン酸と
過炭酸ナトリウムの反応により生成された炭酸ガスのう
ちの過剰のものだけを、ろ過槽24の下流側と浴槽1を
つなぐ流路から浴槽1に向けて送り込むのに必要な時間
とするものである。そして(S14)制御部に組み込ま
れた第二の設定タイマーに設定された時間が経過してい
なければ(S14)へ、経過していれば(S15)へと
進み、(S15)第二切替弁21が第二補助流路23の
ポンプ3側が閉状態、第二補助流路23のろ過槽24側
が開状態、排水流路14の排水側が開状態となる。この
時点において、浴槽水浄化装置の流路は図13に示すよ
うになり、(S16)閉流路及び副流路内の浴槽水が、
排水流路14を通じて装置外部へ排出される。そして
(S17)制御部に組み込まれた第三の設定タイマーに
設定された時間が経過していなければ(S16)へ、経
過していれば(S18)へと進み、(S18)第四開閉
弁19が閉状態となり、(S19)第一切替弁20が、
第一補助流路12の上流側が閉状態、第一補助流路12
の下流側が開状態、分岐流路13の下流側が開状態、す
なわちポンプ3側が閉状態となり、(S20)第二切替
弁21が、第二補助流路23のポンプ3側が開状態、第
二補助流路23のろ過槽24側が閉状態、排水流路14
の排水側が閉状態となり、(S21)ろ過槽24のモー
タの作動が停止し、(S22)第一開閉弁16及び第三
開閉弁18が開状態となることによって、(S23)自
動的に図7に示すような浴槽水浄化モードに切り替わっ
て浴槽水浄化装置の運転を再開し、浴槽水の浄化を行
う。
【0043】この実施形態6では、クエン酸及び過炭酸
ナトリウムを含み、閉流路及び副流路を循環する浴槽水
にて浄化膜4を洗浄する際に、第一開閉弁16を一定時
間だけ開状態とすることで、クエン酸と過炭酸ナトリウ
ムとが反応することにより生成した炭酸ガスのうちの過
剰のものを、ろ過槽24の下流側から浴槽1に向けて逃
がすことができるものであり、炭酸ガスの発生による閉
流路及び副流路内の圧力上昇を防ぐことができると共
に、ろ過槽24内にガスが充満することにより分離膜に
浴槽水を噴射できなくなる空運転を防ぐことができるも
のである。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1)浴槽水浄化装置としては、上記の実施形態
1に示すものを用いた。ここで吐水量25リットル/m
inのポンプ3、消費電力600Wのヒータ8、φ12
0mm、h160mmの寸法のろ過槽24、φ3mmの
流水吐出口10を5個具備するノズル5、およびポリエ
チレン製の0.8mの中空糸膜からなる浄化膜4を具
備する浴槽水浄化装置を、浴槽水容量200リットルの
浴槽1に設置した、そして、この浴槽水浄化装置を連続
運転しながら、浴槽1に1日あたり5人の入浴すると共
に1mol/リットルのCaCl溶液を10ミリリッ
トル投入して負荷をかけ、また、図2に示す物理洗浄及
び図3に示す殺菌洗浄を、1日2回ずつ行った。ここで
物理洗浄及び殺菌洗浄時の洗浄流量を20リットル/m
in、ノズル5回転速度を3rpmとし、また殺菌洗浄
においては、電解電極槽6にて生成される塩素量を50
0mgとした。また洗浄時間は、1回あたり、物理洗浄
を10分間、殺菌洗浄を1分間とした。このようにして
4週間、通常運転を行った後、図14に示すフローチャ
ートに従って、分離膜の洗浄を行った。ここでクエン酸
の投入量は40gとし、また酸素系洗浄剤としては、過
炭酸ナトリウム95重量%、蛋白分解酵素5重量%から
なるものを用い、その投入量を10gとした。またクエ
ン酸による分離膜の洗浄時間と、酸素系洗浄剤による分
離膜の洗浄時間は、それぞれ30分間とした。 (実施例2)浴槽水浄化装置として、上記の実施形態2
に示すものを用い、図15に示すフローチャートに従っ
た以外は、実施例1と同一の条件にて行った。 (比較例1)浴槽水浄化装置として、上記の実施例1に
示すものを用いた。但し、処理操作は、図14に示すフ
ローチャートの(S11)までの操作で終了することと
し、またクエン酸の代わりに500mgの塩素をろ過槽
24に投入することとし、この塩素による分離膜の洗浄
時間を60分間とした。 (評価)上記の実施例1、2、及び比較例1について、
分離膜のろ過流量の回復率を、分離膜洗浄前のろ過流量
をA、分離膜洗浄後のろ過流量をB、浴槽水浄化装置を
作動させた際の初期のろ過流量をCとして、(B−A)
/(C−A)×100(%)の式で算出した。その結果
を表1に示す
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、塩素にて洗浄を
行った比較例1に対して、実施例1、2では、分離膜の
ろ過流量の回復率が向上した。特に、まずクエン酸にて
洗浄した後酸素系洗浄剤にて洗浄した実施例1では、回
復率が著しく向上した。
【0047】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
浴槽水浄化装置は、両端が浴槽内に接続された循環流路
と、循環流路上に配設されたポンプと、循環流路上に配
設された中空糸膜からなる浄化膜と、循環流路上の浄化
膜よりも上流側に配設され、流水吐出口を備えるノズル
と、上記ポンプ、浄化膜、及びノズルを含み、酸及び酸
素系洗浄剤が循環される閉流路とを具備するため、循環
流路に浴槽水を循環させて、浄化膜にて浴槽水の浄化を
おこなっていくうちに、浄化膜に浴槽水中の汚濁物質や
懸濁物質が付着して浄化膜のろ過流量が低下した際、浄
化膜を、循環流路を循環する酸を含む浴槽水で洗浄し
て、浄化膜の閉塞の原因であり、物理洗浄や塩素による
化学洗浄では除去しにくい金属化合物や金属石鹸を溶解
させることができ、また浄化膜を循環流路を循環する酸
素系洗浄剤を含む浴槽水にて洗浄して、浄化膜に残存し
ている有機物の汚れを酸化分解して剥離しやすくするこ
とができるものであり、また酸や酸素系洗浄剤を含む浴
槽水をノズルから浄化膜の表面に向けて吐出させること
により、酸や酸素系洗浄剤を含む浴槽水を浄化膜の付着
物の深部にまで浸透させて付着物と反応させ、洗浄効果
を向上することができると共に、ノズルから吐出する浴
槽水の噴出力による物理的衝撃により、付着物を剥離さ
せることができるものであって、浄化膜のろ過流量を著
しく回復することができるものである。
【0048】また本発明の請求項2に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1の構成に加えて、酸が循環された後、酸
素系洗浄剤が循環される閉流路を具備するため、まず酸
により浄化膜の閉塞要因の一つである金属酸化物や金属
石鹸を充分に溶解させて除去し、引き続いて酸素系洗浄
剤により浄化膜に付着している有機物を酸化分解すると
共にノズルから吐出される浴槽水の噴流による物理的衝
撃により剥離して除去することができるものであり、ま
た先に酸による洗浄を行うことで、膜表面に付着した有
機物をノズルから吐出される浴槽水の噴流による物理的
衝撃により剥離した後、排水し、引き続いて行われる酸
素系洗浄剤による有機物の酸化分解を効果的に行うこと
ができるものである。
【0049】また本発明の請求項3に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1の構成に加えて、酸と酸素系洗浄剤とが
同時に循環される閉流路を具備するため、浄化膜を、循
環流路を循環する酸並びに酸素系洗浄剤を同時に含む浴
槽水で洗浄して、浄化膜の閉塞の原因である金属酸化物
や金属石鹸を酸を用いて除去すると同時に、有機物を酸
素系洗浄剤を用いて除去することができるものである。
【0050】また本発明の請求項4に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、酸と
してクエン酸が循環される閉流路を具備するため、クエ
ン酸は安価なため容易に入手でき、取り扱い性を向上す
ることができるものであり、また浴槽水のpHを低下さ
せることができ、この浴槽水を循環させながらノズルか
ら浄化膜に吐出することにより浄化膜に付着した金属酸
化物や金属石鹸を溶解して除去することができるもので
あり、またクエン酸自体がキレート剤としての効果を有
するため、浄化膜に付着した金属酸化物や金属石鹸中の
金属イオンの周りに配座して取り囲むことにより、金属
イオンを失活させることができ、金属酸化物や金属石鹸
の洗浄効果が更に向上するものである。
【0051】また本発明の請求項5に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、酸素
系洗浄剤として、過炭酸ナトリウムが循環される閉流路
を具備するため、閉流路内で酸と過炭酸ナトリウムとが
反応して炭酸ガスが発生し、この炭酸ガスにより閉流路
内に気相が形成され、この気相中において、ノズルから
吐出される浴槽水の噴流が分離膜に衝突することによ
り、分離膜にかかる物理的衝撃が向上し、分離膜の物理
的洗浄効果を向上することができるものであり、また閉
流路内の液相においては、炭酸ガスの気泡が発生し、こ
の気泡を含む浴槽水の水流にて分離膜の洗浄を行うこと
ができるものであり、物理的衝撃が向上して、分離膜の
物理的洗浄効果を向上することができるものである。
【0052】また本発明の請求項6に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至5の構成に加えて、過炭酸ナトリウ
ムと、過炭酸ナトリウムの2倍以上の重量のクエン酸と
が同時に循環される閉流路を具備するため、閉流路を循
環する浴槽水を酸性とすることができ、浄化膜に付着し
た金属酸化物や金属石鹸を溶解させる効果を向上して、
分離膜の洗浄効果を向上することができるものである。
【0053】また本発明の請求項7に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至6のいずれかの構成に加えて、循環
流路上の浄化膜よりも下流側に配設された流量センサ
と、流量センサにて検出された流量がある一定値を下回
ったことを表示する表示部とを具備するため、分離膜の
ろ過流量が回復しなくなって、浄化膜を通過してろ過槽
から循環流路の下流側へ送られる浴槽水の流量が低下し
たことを、表示パネルに表示することができ、分離膜の
洗浄時期を容易に知ることができるものである。
【0054】また本発明の請求項8に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至7のいずれかの構成に加えて、閉流
路上に配設され、一対の電極を内蔵した無隔膜電極槽を
具備するため、酸や酸素系洗浄剤を含む浴層水を閉流路
内を循環させながら、浄化膜の洗浄を行う際に、電解電
極槽にも酸や酸素系洗浄剤を含む浴層水を循環させるこ
とができ、電解電極槽の電極に電気分解時に付着する炭
酸カルシウム等のスケールを、浄化膜の洗浄を行う際に
同時に溶解洗浄して電極を再生させることができ、電解
電極槽における塩素発生効率を高く維持することができ
るものである。
【0055】また本発明の請求項9に記載の浴槽水浄化
装は、請求項1乃至8のいずれかの構成に加えて、酸と
酸素系洗浄剤が同時に閉経路を循環している際に、ろ過
槽の下流側と浴槽内を接続する流路を一定時間、開状態
とする開閉弁を具備するため、酸と過炭酸ナトリウムと
が反応することにより生成した炭酸ガスのうちの過剰の
ものを、ろ過槽の下流側から浴槽に向けて逃がすことが
できるものであり、炭酸ガスの発生による閉流路及び副
流路内の圧力上昇を防ぐことができると共に、ろ過槽内
にガスが充満することにより分離膜に浴槽水を噴射でき
なくなる空運転を防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】同上の動作を示す概略図である
【図3】同上の他の動作を示す概略図である。
【図4】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図5】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図6】本発明の実施の形態の他の例を示す概略図であ
る。
【図7】同上の動作を示す概略図である。
【図8】同上の他の動作を示す概略図である。
【図9】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図10】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図11】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図12】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図13】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図14】実施形態1を示すフローチャートである。
【図15】実施形態2を示すフローチャートである。
【図16】実施形態3を示すフローチャートである。
【図17】実施形態4を示すフローチャートである。
【図18】実施形態5を示すフローチャートである。
【図19】実施形態6を示すフローチャートである。
【図20】実施形態3におけるクエン酸の添加量に対す
る分離膜のろ過流量の回復率、及び閉流路内を循環する
浴槽水のpH値の変化を示すグラフである。
【図21】本発明の制御機構を示す概略図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 循環流路 3 ポンプ 4 浄化膜 5 ノズル 10 流水吐出口 22 流量センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/46 C02F 1/50 510A 1/50 510 520L 520 531M 531 540B 540 550D 550 560F 560 1/76 A 1/76 5/00 610J 5/00 610 620D 620 B01D 35/02 J (72)発明者 山口 彰一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 桜井 義弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が浴槽内に接続された循環流路と、
    循環流路上に配設されたポンプと、循環流路上に配設さ
    れた中空糸膜からなる浄化膜と、循環流路上の浄化膜よ
    りも上流側に配設され、流水吐出口を備えるノズルと、
    上記ポンプ、浄化膜、及びノズルを含み、酸及び酸素系
    洗浄剤が循環される閉流路とを具備して成ることを特徴
    とする浴槽水浄化装置。
  2. 【請求項2】 酸が循環された後、酸素系洗浄剤が循環
    される閉流路を具備して成ることを特徴とする請求項1
    に記載の浴槽水浄化装置。
  3. 【請求項3】 酸と酸素系洗浄剤とが同時に循環される
    閉流路を具備して成ることを特徴とする請求項1に記載
    の浴槽水浄化装置。
  4. 【請求項4】 酸としてクエン酸が循環される閉流路を
    具備して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の浴槽水浄化装置。
  5. 【請求項5】 酸素系洗浄剤として、過炭酸ナトリウム
    が循環される閉流路を具備して成ることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の浴槽水浄化装置。
  6. 【請求項6】 過炭酸ナトリウムと、過炭酸ナトリウム
    の2倍以上の重量のクエン酸とが同時に循環される閉流
    路を具備して成ることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の浴槽水浄化装置。
  7. 【請求項7】 循環流路上の浄化膜よりも下流側に配設
    された流量センサと、流量センサにて検出された流量が
    ある一定値を下回ったことを表示する表示部とを具備し
    て成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載の浴槽水浄化装置。
  8. 【請求項8】 閉流路上に配設され、一対の電極を内蔵
    した無隔膜電極槽を具備して成ることを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれかに記載の浴槽水浄化装置。
  9. 【請求項9】 酸と酸素系洗浄剤が同時に閉経路を循環
    している際に、ろ過槽の下流側と浴槽内を接続する流路
    を一定時間開状態とする開閉弁を具備して成ることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の浴槽水浄化
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100419193C (zh) * 2006-05-23 2008-09-17 佛山市顺德区新生源电器有限公司 水底吸尘机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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