JP2000135206A - 4重フィ―ルドエコ―シ―ケンスを用いて水と脂肪を定量的にmr撮影する方法および装置 - Google Patents

4重フィ―ルドエコ―シ―ケンスを用いて水と脂肪を定量的にmr撮影する方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】組織のNMR画像データを用いて組織の水と脂
肪の成分を定量化し、それぞれの画像を生成する。 【解決手段】スキャン時間の短縮のために、4重フィー
ルドエコーシーケンスが採用される。各シーケンスはス
ライス選択RF励起パルス30と、4つのリードアウト
傾斜磁場パルスGreadと、4つのフィールドエコー31
の収集とからなる。各フィールドエコーはリードアウト
傾斜磁場パルスGreadのタイミングと極性を制御するこ
とにより発生される。各フィールドエコー間のエコー間
隔Tはエコー間隔内に水信号と脂肪信号とがπラジアン
(180°)の位相差がつくようにケミカルシフトに応
じて決定される。1つのスキャンのシーケンス繰り返し
時間TRは他のスキャンのそれの2倍とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気共鳴イメージン
グ(MRI)技術に関し、特に4重のフィールドエコー
法を用いて水と脂肪とを撮影するMRI装置、およびそ
の方法に関する。さらに、詳しく言うと、本発明は組織
の脂肪成分と水成分とを定量的に求め、脂肪画像と水画
像とを求める方法に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴(NMR)現象の影響を受け
やすい原子核の集合からなる対象物(例えば、人体)の
内部構造を表すディジタル化画像を得るために、MRI
装置が広く、しかも商業的に利用されている。撮影する
対象物内のMRI核は、核に強力な主磁場Hを印加す
ることにより配向される。特定のNMR周波数の高周波
(RF)信号を印加することにより選択された核が励起
される。局所的な磁場を空間的に分布させること、そし
て核からのRF応答の結果を適切に解析することによ
り、核の位置の関数としての相対的なNMR応答のマッ
プ、あるいは画像が得られる。フーリエ変換をすること
により、空間内のNMR応答を表す画像をCRT上に表
示することができる。
【0003】図1に示すようにNMRイメージングシス
テムは、主に、静磁場を発生する磁石10と、空間的に
分布された磁場を3つの直交する座標に沿って発生する
傾斜磁場コイル14と、選択された核へRF信号を送信
し、核から戻ってきたRF信号を受信するRFコイル1
5,16からなる。コイル16で受信されたNMR信号
はコンピュータ19に供給され、そこでデータが処理さ
れ表示部24で表示する画像が得られる。磁気共鳴画像
はピクセル(画素)と称される画像要素からなる。画素
の強度は撮影対象物の対応する容量要素(ボクセル)に
含まれるNMR信号強度に比例する。コンピュータ19
はRFアンプ/検出器21,22と傾斜磁場アンプ20
を介してRFコイル15,16と傾斜磁場コイル14の
動作も制御する。
【0004】奇数個の陽子および/または中性子を有す
る核のみが磁気モーメントを有し、したがってNMR現
象の影響を受ける。MRIにおいては、核の向きを揃え
るために強力な静磁場(主磁場とも称する)が用いら
れ、平衡状態において主磁場に平行に配向された大きな
磁気ベクトルが発生する。第1の磁場(主磁場)を横切
る方向に単一のRFパルスとして印加される第2の磁場
が核にエネルギを与え(励起)、磁気ベクトルを、例え
ば90°倒す。この励起の後、核は歳差運動をし、静磁
場に従った配向状態に徐々に戻っていく(緩和と称す
る)。核が歳差運動、緩和する際に、自由誘導減衰(F
ID)として知られている弱いが、周囲のコイルにより
検出可能な電気的エネルギを発する。これらのFID信
号および/または傾斜磁場・リフォーカスフィールドエ
コー(ここでは、これらをMR信号と総称する)はコン
ピュータにより解析され、空間内の核の画像が得られ
る。
【0005】MR信号を発生させ収集するために種々の
コイルがRF励起パルスと傾斜磁場を発生する動作はM
RIパルスシーケンスと称される。3次元MRIで使用
されるMRIパルスシーケンスの一例を図2に示す。こ
の例のパルスや磁場を印加する特定のタイミングは、M
R信号が傾斜磁場・リフォーカスフィールドエコーとし
て出現しているので、フィールドエコー法として知られ
ているものである。先ず、傾斜磁場Gsliceが静磁場に
沿って重畳的に印加され、撮影対象物のあるスラブ内の
核を特定のRF共鳴周波数に対して感度を与える。次
に、特定の周波数のRF励起磁場、あるいは歳差運動パ
ルスθが発生され、磁気ベクトルを倒し、平衡状態から
非平衡状態に変化させる。そして、強度が変化する傾斜
磁場パルスGpe、Gsliceを発生し、特定の方向に沿っ
た異なる位置にあるスラブ内の核の間に一時的な周波数
変化、すなわち位相差を発生させ、核を位相エンコード
する。同時に、他の傾斜磁場パルスGroが傾斜磁場パル
スGpeに直交するリードアウト方向に発生される。これ
により、歳差運動する核は先ずディフェーズされ(位相
がずらされ)、次にリフェーズされ(位相が合わせら
れ)、フィールドエコー信号Sが発生する。歳差運動パ
ルスθの中心からフィールドエコー信号Sの中心までの
時間はエコー時間TEと称され、パルスシーケンス全体
の周期は繰り返し時間TRと称される。
【0006】傾斜磁場パルスGroは選択されたスラブ内
の核をリードアウト方向に周波数エンコードする。その
結果、MR信号S(生データ、あるいはk空間データと
も称する)が読み出され、フーリエ解析される。この解
析結果の周波数空間でのプロット(表示)はX−Y−Z
空間に対応するフーリエ空間(画像空間とも称する)で
の核の集合に関する情報(画像)に変換される。
【0007】磁気ベクトルは主磁場Bに関して縦方
向、横方向の成分に分けられる。通常は、縦方向の成分
は主磁場Bに平行な成分、横方向の成分は主磁場B
に直交する成分である。磁気ベクトルが平衡状態から外
れると、緩和と呼ばれるプロセスにより、縦成分は主磁
場Bに沿った平衡状態強度Mに戻され、横成分は減
衰される。これらの2つの緩和プロセスはそれぞれの時
定数をT、Tとする指数関数で特徴付けられるスピ
ン・格子緩和、スピン・スピン緩和と称される。T
和に加えて磁場、特に主磁場の不均一性は横成分をさら
に減衰させる。スピン・スピン緩和と主磁場Bの不均
一性による横成分信号の減衰を特徴付けるために見かけ
上の(緩和)時定数T がさらに定義される。
【0008】NMR周波数と主磁場Bはラーモアの式
により関係付けられている。ラーモアの式とは、核の歳
差運動の角周波数ωは主磁場Bと磁気回転比γ(各
核種についての基本的な物理定数)との積により表され
るというものである。
【0009】ω=B・γ(1−σ) σは核の周囲の化学的環境を表すシールド係数であり、
ケミカルシフトと称される。
【0010】RFスピン歳差運動パルスは特定の領域内
の目標とする同位元素の核種以外の核種も倒してしま
う。非平衡状態になってから、各核種は自身の固有速度
で歳差運動を開始する。歳差運動する核種の位相は各核
種が位置する環境の物理的、化学的なパラメータに応じ
て徐々にずれていく(ディフェーズ)。例えば、脂肪内
の核種はケミカルシフトの影響により水内の核種とは異
なる速度で歳差運動する。さらに、主磁場の不均一性も
歳差運動する核種のディフェーズに影響を与える。
【0011】水素原子核は容易に認識できるNMR信号
であり、人体中で最も多数ある同位元素であるので、人
体のMRI画像はほとんどの場合、水素原子核からのN
MR信号の画像である。そして、水と脂肪が水素原子核
を含む組織成分である。
【0012】画像を生成するためには、MR信号の周波
数情報を用いるだけでなく、周波数空間内のMR信号の
位相も、ある物理量を示す情報を提供するために使われ
る。例えば、使用するパルスシーケンスによっては、M
R信号の位相が水と脂肪とを分離するために使われる。
これは、主磁場Bの不均一性も示し、移動するスピン
の速度に応じている。
【0013】1.水・脂肪分離 水、脂肪の両MR画像は同じ、あるいは異なる診断情報
を含んでいるが、これらの診断情報はMRI画像上に重
畳される場合、互いに干渉し、複合MR画像を適切に診
断することを困難にする。
【0014】静磁場強度が大きい場合、選択励起、ある
いは非選択励起により、水画像と脂肪画像の分離、ある
いは2つの成分の一方を抑制することができる。静磁場
強度が中程度、あるいは小さい場合は、ケミカルシフト
を用いた手法は不可能ではないが、実用的ではない。全
ての磁場強度において、静磁場の不均一性があると、水
画像と脂肪画像との分離の困難性はさらに高まる。
【0015】3点ディクソン(Dixon)法と称され
る一連の技術は、中、小程度の磁場強度の応用において
有用な効果がある。これらの方法は、静磁場Bの不均
一性を補正して水/脂肪の分離のために十分な情報を得
るために3つの画像を必要とする。画像はスピンエコー
法でもフィールドエコー法でも収集できる。3回のスキ
ャンで3枚の画像を得る手法は、"Three-Point Dixon T
echnique for True-water-Fat Decompositions with B0
Inhomogeneity Corrected", Glover et al.,Magnetic
Resonance in Medicine 18, 371-383(1991)に記載され
ている。2回のスキャンで3枚の画像を得る手法は、"S
eparation of True Fat and Water Images by Correcti
ng Magnetic Field Inhomogeneity In Situ", Yenng et
al., Radiology 159, 783-786(1986)に記載されてい
る。1回のスキャンで3枚の画像を得る手法は、"True
Water and Fat MR Imaging with Use of Multiple-Echo
Acquisition" William et al., Radiology 173, 224-2
53(1989)と、"Separation ofWater and Fat MR Images
in a Single Scan at 0.35 T Using 'Sandwich' Echoe
s", Zhang et al, JMRI 6, 909-917(1996)に記載されい
ている。これらの文献は参照のために本明細書に組み込
まれる。
【0016】上述した3点ディクソン法によれば、3枚
の画像の収集は、3枚の画像(S π、S、Sπ)の
間で水画像情報と脂肪画像情報の位相差が±πラジアン
(180°)変化するように制御される。3枚の画像か
らのデータは磁場強度の不均一性を取り除くように処理
され、最終的には分離された水画像と脂肪画像を得る。
このディクソン法によれば、静磁場の不均一性は位相巻
き戻し(phase unwrapping)という処理の後の3つの画像
の中の2つの画像の情報を用いて補償される。
【0017】複素数の位相角度は−πと+πとの間にお
いてのみあいまいでない値をとるので、MRI信号の位
相は偏角からはあいまいにしか決められない。−πと+
πとの間以外の位相値は−πと+πとの間の値に巻き戻
される。位相巻き戻しは主位相値が測定された複素信号
の位相の絶対値を求めるプロセスである。
【0018】緩和の影響を無視すると、3点ディクソン
画像は次のように表される。
【0019】S−π = (W − Fe−iΨ0)e
−i(φ0−φ) = (W + Fe−iΨ0)e−iφ0π = (W − Fe−iΨ0)e
−i(φ0+φ) ここで、W、Fはそれぞれ水、脂肪信号、Ψは画像S
で観測された水、脂肪の位相差、φは静磁場不均一
性、及び他のシステム源に起因する画像Sの位相、φ
は静磁場不均一性により引き起こされた連続するエコー
間での位相変化である。
【0020】静磁場不均一性を補正するために、補償角
度φが次のような位相巻き戻しにより画像S−π、Sπ
が求められる。
【0021】φ = (1/2)upwrap{arg
(S−π・S π)} ここで、arg( )は複素数の位相角度を表し、*は
複素共役を示す。
【0022】水のみの画像と脂肪のみの画像は次の2つ
の関係式に応じて再構成される。
【0023】W = S + 0.5Sπ+iφ
+ 0.5S−π−iφ F = S − 0.5Sπiφ + 0.5Sπ
−iφ 水信号と脂肪信号の位相が180°異なる1つの画像S
のみを再構成することもできる。この場合、水信号と脂
肪信号とは正しく分離されないことがあるが、画像画素
は水、あるいは脂肪のどちらが主であるかに応じて分類
することができる。
【0024】S = (W − F)e−iφ φ = (−1/2)unwrap{arg(S)} Iwater-pixel = │S│ + Seiφfat-pixel = │S│ − Seiφ ここで、Iwater-pixel、Ifat-pixelはそれぞれ水、脂
肪が支配的な画像を示す。
【0025】2.位相巻き戻しアルゴリズム 本発明で実行される位相巻き戻しのための好ましいアル
ゴリズムは多項式関数を用いる静磁場のモデリングと、
領域拡張法(Guided Region Growing algorithm)によ
る位相巻き戻しの組み合わせを含む。
【0026】i.多項式磁場モデリング 磁場は次のような多項式関数を用いてモデリングでき
る。ここで、シグマはn=1〜3の加算である。
【0027】B(x,y)= Σ [a(x−x
+ b(y−y]c 係数a、bを求めるために、位相値φの空間的な偏
導関数が計算され、次のように多項式フィッティングさ
れる。
【0028】∂(x,y)/∂φ = p
x + p ∂(x,y)/∂φ = q + qy +
フィッティングは次式にしたがって決定された重み係数
を用いる重み付け最小二乗法により行われる。
【0029】 w(x,y) = S(x,y)/Smax ここで、S(x、y)は同相(in-phase)画像の画素値
で、Smaxは画像の最大値である。
【0030】p、qを用いて、a、bは次のよ
うに求められる。
【0031】 a = p + 2p + p = (1/2)p + p = (1/3)p = q + 2q + q = (1/2)q + q = (1/3)q ii.領域拡張法による位相巻き戻し 位相画像は領域拡張法により次のように位相巻き戻しさ
れる。
【0032】(a)画像の中の1画素が位相巻き戻しの
ためのサブ種(subseed)として選ばれ、測定された位相
角が水画像、脂肪画像の再構成のための最終位相値に割
り当てられる。
【0033】 φ(x,y) = φ(x,y) (b)サブ種はサブ種を中心とする6×6の領域内の全
画素が十分な信号強度を有するように選ばれる。サブ種
に隣接する4つの画素が位相値をサブ種の位相値と比較
することにより先ず巻き戻しされる。もし、差が所定の
閾値以上であれば、2πの巻き戻しが行われる。
【0034】 φ = φ + sign(Δφ)x2π ここで、Δφ = φ ― φ(x,y)である。
【0035】(c)既に決定された5つの画素に基づい
て、サブ種を中心とする3×3の画素領域が形成され
る。画素の位相値と既に巻き戻された隣接する画素の位
相差が所定の閾値以上であれば、2πの位相巻き戻しが
行われる。
【0036】(d)3×3領域が3画素予測により4×
4領域に拡張される。
【0037】φ = (1/3)(φ −3 + φ
−2 + φ −1)+ (1/3)(3Δφ−1
+ 2Δφ−2 + 3Δφ−3) ここで、φは画素の予測位相値;φ −i(i=1,
2,3)は既に巻き戻された第1(i=1)、第2(i
=2)、第3(i=3)の位相値;Δφ−iは既に巻き
戻された隣接画素の予測方向に沿った位相値の偏導関数
である。
【0038】巻き戻しはΔφ=φ−φpが閾値以上であ
れば、行われる。
【0039】(e)4×4の種領域に続いて、4画素予
測を用いて4列4行の交差領域が形成される。
【0040】φ= (1/4)(φ −4 + φ
−3 + φ −2 φ −1)+ (1/4)(4Δ
φ −1+3Δφ −2+2Δφ −3+Δφ −4) (f)交差領域を用いて、画像の4つの象限が同じ4画
素予測法を用いて、しかし2方向に用いて巻き戻され
る。両方向ともが巻き戻しの実行を指示する場合に巻き
戻しが行われる。あるいは他の場合では、予測値の平均
値が判断材料として使われる。位相値が閾値強度以下の
場合は、位相値は再び予測平均値とされる。
【0041】3.水と脂肪の定量的な分離 上述したように3点ディクソン法によれば、分離した水
画像と脂肪画像とを得ることができる。しかしながら、
分離画像の強度はスピン緩和によりかなり変調されてお
り、水と脂肪の組織内容を定量的に判断するためには使
用できない。しかしながら、多くの臨床上の応用では、
組織の水成分と脂肪成分との定量化が望まれている。例
えば、骨髄の組織の脂肪成分は人間の成長と健康の重要
な指標となる。
【0042】従来、MRI、および局所的な核磁気共鳴
スペクトロスコピー(MRS)において、水成分と脂肪
成分との定量化のための多数の試みがなされている。例
えば、"Quantitavie Proton Chemical-Shift Imaging",
R. B. Buxton et al., Magnetic Resonance in Medici
ne, 3:881-900(1986)や、"Localized In Vivo ProtonSp
ectroscopy of the Bone Marrow In Patients With Leu
kkeeeemia", K. E. Jensen et al., Magnetic Resonanc
e in Imaging, 8:779-789(1990)に記載されている試み
がある。
【0043】代表的な定量的ケミカルシフトイメージン
グ(QCSI)法は同相(in-phase)/逆相(out-of-phas
e);短TE/長TE;短TR/長TRの異なる組み合わ
せの6つものスキャンを必要とする。例えば、"Quantit
ative Chemical Shift Imaging of Vertebral Bone Mar
row In Patients With Gaucher Disease", L. A. Johns
on et al., Radiology, 182:451-455(1992)や、"Hemato
logic Bone Marrow Disorders: Quantitative Chemical
Shift MR Imaging", B. R. Rosen et al., Radiology,
169:299-804(1988)に記載されている。特に、臨床的な
診断を受けている患者にとって、このような多数のスキ
ャンが必要となることは、検査時間の延長につながり、
好ましくない。
【0044】最近、水と脂肪の定量化のために単一スキ
ャンのケミカルシフトイメージングが実用化されてい
る。これは、位相反転RFパルスの前と後のエコー列の
サンプリングに基づいている。エコーはケミカルシフト
変調期間の半分の期間に位置される。この方法は高い磁
場強度においては有効かもしれないが、小、中程度の磁
場強度ではケミカルシフト変調期間の増加はこの方法に
より要求される多数のエコーの発生、収集を困難にす
る。例えば、"A Single-Scan Imaging Techiniquefor M
easurement of Relative Concentration of Fat and Wa
ter Protons and Their Transverse Relaxation Time
s", J. Ma et al., J. Magn. Reson. 125, 92-101(198
7)に記載されている。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のMR
Iにおいては、水画像と脂肪画像とを定量的に分離する
には多数回のスキャン、あるいは多数のエコーの収集を
必要とし、撮影時間が延長するという問題点があった。
【0046】本発明の目的は、全体のスキャン時間を短
縮できる4重フィールドエコー法を利用して水と脂肪と
を定量化するMRI技術を提供することを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】イメージングシーケンス
本発明のイメージングシーケンスはスライス選択励起パ
ルスと、それに後続する4つの分離した傾斜磁場・リフ
ォーカスフィールドエコーとからなる。各フィールドエ
コーはリードアウト傾斜磁場のタイミングと極性を制御
することにより収集される。フィールドエコーの時間間
隔(T)は水信号と脂肪信号とのケミカルシフト差に応
じて選択され、2つの信号がエコー間隔でπラジアン
(180°)の位相差が得られるように展開される。短
いTRが用いられる場合のT緩和を説明するために、
90°のフリップ角で異なるTRの2つのスキャンが実
行される。データは組織の脂肪成分の割合と水成分の割
合を求めるために画素毎に記録され、解析される。好ま
しい実施例によれば、一方のスキャンのTRは他方のス
キャンのTRの2倍である。あるいは、T緩和が無視
できるくらい十分に長いTRの単一のスキャンが実行さ
れる。
【0048】データ処理方法 生データ(k空間データ)の複素周波数領域データ(画
像領域データとも称する)へのフーリエ変換後、領域拡
張位相巻き戻し法を用いて同相(in-phase)の水/脂肪成
分データから補償位相を得ることにより背景の磁場強度
(静磁場)の不均一性が補償される。組織の水成分の割
合と脂肪成分の割合を決定する前に、T 緩和の影響
が取り除かれ、2回スキャンの場合はT緩和の影響も
取り除かれる。T 緩和の影響の除去は、関心領域
(ROI)の画素、あるいは領域が水信号成分と脂肪信
号成分の1つ、あるいは両方を含んでいるかに基づいて
いる。1つの成分のみを含んでいる場合は、信号対雑音
性能を向上するために、平均処理が行われる。水成分と
脂肪成分の割合は、最終的には、各画素、あるいは各R
OI毎に計算される。
【0049】6回のスキャンを必要とする公知の定量化
ケミカルシフトイメージング法に比べると、本発明は、
長いTRの2回の、あるいは単一のスキャンを用いて
水、脂肪の定量的分離(QWFS)を実現できる。した
がって、本発明は従来の方法に比べて経済的である。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
るMRI装置の第1の実施形態を説明する。
【0051】周知のように、核は特定の周波数で特定の
位相で歳差運動する。核に異なる直交方向に沿って傾斜
磁場を印加することにより、歳差運動の周波数と位相は
核を空間的にエンコードするために使うことができる。
直交方法の1つの方向において、核のスライスが励起さ
れる。このスライス内では、スライス内の残りの2つの
方向からMR信号が抽出される。選択された核の歳差運
動の周波数を用いて核は一方向に空間的にエンコードさ
れ、選択された核の歳差運動の位相を用いて核は他(第
2の)方向に空間的にエンコードされる。その結果のM
R信号の複素周波数と位相を解析することにより、選択
されたスライス内の核密度に関する情報が得られる。
【0052】図1は本発明の第1実施形態のMRIシス
テムを示す。本システムは患者撮影空間11内でほぼ均
一な1次の偏向静磁場Bを発生する大型の静磁場磁石
10を含む。撮影空間11内に患者13の所望の部分を
送入する寝台装置12が設けられる。傾斜磁場は傾斜磁
場コイル14により選択的に発生される。RFコイル1
5は撮影空間内の患者の組織へ歳差運動パルスを送信す
る。患者組織から送信されたMR信号を構成するRF応
答はRF検出器16により受信される。
【0053】MRIデータを収集するために、MRIシ
ステムはプログラマブルコンピュータ/プロセッサ19
の制御の下でMRIパルスシーケンスコントローラ1
7,18を介して傾斜磁場とRF歳差運動パルスを発生
する。さらに、プロセッサ19は傾斜磁場アンプ20と
RF信号源、増幅回路21,22を制御する。MR信号
(RF検出器)回路22はシールドされたMRIシステ
ムガントリ内に置かれたMR信号RFコイル16と好適
に干渉する。受信したMR応答はA/D変換器23によ
りディジタル化され、プロセッサ19に供給される。プ
ロセッサ19は画像処理のためのアレイプロセッサと、
データ収集とMR信号データの処理を制御するプログラ
ムが格納され、制御端末24のCRTで画像を表示させ
るためにプログラムが選択的に利用される所望のコンピ
ュータプログラム記録媒体(図示せず)とを有する。M
RIシステムはイメージングシーケンスコントローラ1
7,18を通してオペレータの制御を行使するためのキ
ーボードスイッチ等の入力部材を具備する制御端末24
を有する。画像は直にフィルム上に記録してもよいし、
プリンタ23により他の媒体上に記録してもよい。
【0054】システムコンピュータ/プロセッサ19に
関連して、オペレータにはMRIシーケンス/データ処
理法の選択メニューが提示される。実施形態では、オペ
レータが選択可能な選択肢は、4重のフィールドエコー
法を用いた単一の、あるいは2回のスキャンによる定量
的水・脂肪分離(QWFS)のためのプログラムであ
る。本発明で説明した処理を実施するための詳細なコン
ピュータプログラムの生成は図4から図6のフローチャ
ートと以下の説明に基づいて、当業者であればよく理解
できるであろう。
【0055】4重フィールドエコーMRイメージングシ
ーケンス図3に示すように、本発明のイメージングシー
ケンスは、主に、RF歳差運動(励起)パルス30、そ
れに続くスライス選択傾斜磁場パルスGslice、位相エ
ンコード傾斜磁場パルスGphase、さらに後続する時間
的に離間された4つのリードアウト傾斜磁場Greadを含
む。この4つのリードアウト傾斜磁場Greadにより、時
間的に均等に配置された4つのフィールドエコー31〜
34が収集される。エコー間隔Tは、時間T内に水信号
と脂肪信号の間にπラジアンの位相差が生じるように、
水信号と脂肪信号とのケミカルシフト量の差に応じて設
定される。
【0056】例えば、本発明の好適な実施形態では、エ
コー間隔Tは1/Δfに設定される。Δfは水・脂肪の
ケミカルシフトの差(ヘルツ)であり、例えば、0.3
5テスラで、3.2ppmのケミカルシフト差であれ
ば、T=10.3msである。このタイプの2回のスキ
ャンはそれぞれ異なるスキャン時間TRに対して行われ
る。好ましくは、1回のスキャンのスキャン時間は90
°のフリップ角度を有する他のスキャンのスキャン時間
の2倍である。長いTRの場合は、単一のスキャンで十
分である。2次元イメージングの場合は、パルスシーケ
ンスは連続して多数回繰り返される。各スキャンで、例
えば128×256データポイントからなる4つの生デ
ータマトリクスが発生する。各データポイントはMR画
像を構成する画素に対応し、実数成分、虚数成分別々に
格納される複素データ値である。3次元イメージングの
場合は、シーケンスはスライス方向に沿って異なる位相
エンコードが与えられ、再び多数回繰り返される。この
ように発生された生データの各マトリクスは周波数領域
へのデータのフーリエ変換後に、1枚のフィールドエコ
ー画像を生成する。フーリエ変換後に、データは上述す
るようにさらに処理され、4つのフィールドエコーの周
波数領域画像データから脂肪成分画像と水成分画像を生
成する。
【0057】脂肪・水成分画像データ処理 各画素毎、あるいはROIの脂肪成分、水成分は静磁場
不均一性、およびT緩和、T 緩和の影響を補償し
た後、4つのフィールドエコーの各々からの信号情報か
ら決定される。
【0058】T緩和、T 緩和の影響を考慮する
と、図3に示したシーケンスを用いて収集された3重エ
コー信号は次のように表される。
【0059】 E = {W(α) + F(β)}e−i(mφ) (1) α = −exp(−T/T 2W) (2) β = −exp(−T(−T/T 2F) (3) W = W(1−exp(−TR/T1W)) /(1−cos(θ)exp(TR/T1W)) (4) F = F(1−exp(−TR/T1F)) /(1−cos(θ)exp(TR/T1F)) (5) ここで、E は4つのフィールドエコー信号の各々の
フーリエ変換信号であり、m=1,2,3,4は4つの
フィールドエコーのそれぞれを示し、n=1,2はTR
、TR(=TR=2(TR))時間の2つのス
キャンを示し、φはエコー間隔T内に累積された磁場不
均一性による信号位相を示し、αは水信号成分のT
係数、βは脂肪信号成分のT 係数、θはRF励起パ
ルス回転角、あるいはフリップ角度を示し、W、F
はスキャンn中に観測された水磁場と脂肪磁場を示し、
、Fは水と脂肪の平衡状態の磁場値、T1W、T
は水、脂肪のスピン・格子緩和時間、T2W 、T
2F は水、脂肪の見かけ上の横緩和時間を示す。
【0060】i.磁場不均一性の補償 背景の磁場不均一性の影響を補償するために、位相係数
φは同相(in-phase)画像から次のように決定される。
【0061】 φ = (1/2)unwrap{arg[(E +E ) (E +E ]} (6) ここで、arg[ ]は入力信号の位相角度を返す演算を
示し、*は共役を示す。
【0062】φは−πと+πとの間においてのみあいま
いでない値をとるので、φを巻き戻すために上述したよ
うな領域拡張位相巻き戻しアルゴリズムが用いられる。
磁場不均一性の影響は次の式に従ってフィールドエコー
信号E から取り除かれる。
【0063】 S = E j(mφ) (7) ここで、S は磁場不均一性が取り除かれた周波数領
域での信号である。
【0064】ii.T 緩和の補償 T 緩和の影響は異なるTRの2回のスキャンにおい
て同じである事実を利用して、2回のスキャンの信号が
加算される。
【0065】S = S + S 緩和の影響は、画素データが水と脂肪の両成分を
含んでいるか、あるいは水と脂肪のいずれか一方のみを
含んでいるかに応じて画素毎に補償される。
【0066】水、脂肪のいずれか一つの成分のみを含ん
でいる場合のみ次の関係が成り立つことを当業者は理解
している。
【0067】 S − (S = 0 (8) 同様に、次の関係に基づいて水のみの画像、脂肪のみの
画像を識別することができることを理解している。
【0068】次の関係を満たす画素は水のみである: (S /S ) + (S /S ) +
(S /S )>0 次の関係を満たす画素は脂肪のみである: (S /S ) + (S /S ) +
(S /S )<0 水信号成分と脂肪信号成分の両方を含む画素について、
減衰係数は次のように決定される。
【0069】 a ≡ (α+β) = (S − S ) /(S − (S ) (9) b ≡ (αβ) = (S − (S ) /(S − (S ) (10) α = (1/2)(a+(a−4b)1/2) (11) β = (1/2)(a−(a−4b)1/2) (12) 水信号成分と脂肪信号成分の一方のみ含む画素につい
て、αとβは信号対雑音性能を向上するために平均処理
により決定される。
【0070】水のみの場合、β=0であり、 α = ((S /S ) + (S /S ) + (S /S ))/3 (13) 脂肪のみの場合、α=0であり、 β = ((S /S ) + (S /S ) +(S /S ))/3 (14) T 減衰係数、α、βを決定後、水と脂肪の磁化は次
の式に従った線形回帰処理を用いてT 緩和の影響を
取り除くことにより決定される。
【0071】 W = (ΣS (β)Σ(αβ)− ΣS (α)Σ(β)2m) /((Σ(αβ)− Σ(α)2mΣ(β)2m) (15) F = (ΣS (α)Σ(αβ)− ΣS (β)Σ(α)2m) /((Σ(αβ)− Σ(α)2mΣ(β)2m) (16) ここで、Σはm=1〜4のΣである。
【0072】一つの成分のみを含む画素については:水
のみの場合は W = (ΣS (α))/(Σ(α)2m) (17) F = 0 (18) 脂肪のみの場合は W = 0 (19) F = (ΣS (β))/(Σ(β)2m) (20) iii.T緩和の補償 短いTR時間の場合は、T緩和を考慮する必要があ
る。長いTR時間の単一のスキャンのT補償のステッ
プは省略される。
【0073】θ、TR、TRを知ることにより、T
緩和の影響は上述した式4、式5に従ってW、F
から補償される。θ=90°、TR=2TRならば
補償の計算は以下のように簡単化される。
【0074】水信号成分と脂肪成分信号の両方を含む画
素について: W = (W/(2W−W) (21) F = (F/(2F−F) (22) 水信号成分と脂肪成分信号の一方のみを含む画素につい
て:水のみの場合: W = (W/(2W−W) (23) F = 0 (24) 脂肪のみの場合: W = 0 (25) F = (F/(2F−F) (26) iv.脂肪と水の割合の決定 最後に、脂肪と水の割合を次の関係に従って決定する。
【0075】 f = F/(W+F)×100(%) (27) ω = W/(W+F)×100(%) (28) 各画素毎の定量化された脂肪と水成分の割合は図8に示
すような脂肪成分画像のような複合脂肪成分画像を生成
するために使われる。
【0076】v.データ処理ステップ 図4から図6を参照して図1のMRIシステムにより実
行され、本発明によって脂肪成分画像と水成分画像とを
生成するQWFSのためのデータ処理方法の各ステップ
を示すフロー図を説明する。これらのステップは画素
毎、あるいはROIに対して実行される。本発明のQW
FS方法の全ステップは従来のプログラミング技術によ
りMRIシステムに関連するコンピュータ、あるいはプ
ロセッサ上に実現される。例えば、本発明のQWFS
法、および画像処理はCC言語で書かれたプログラムに
よりIndigo 2 (登録商標)SGIワークステーション
により実現される。
【0077】図4を参照して、ステップ1で、2つの4
重エコーシーケンススキャンのそれぞれから4つのフィ
ールドエコー信号が収集され、周波数領域へのフーリエ
変換が行われる。あるいは、十分長いTR時間の場合
は、単一のスキャンでもよい。次に、ステップ2で、領
域拡張法を利用して位相画像を巻き戻すことにより磁場
不均一性が補償され、補償済みフィールドエコー信号の
値が決定される。
【0078】異なるTR時間の2つのスキャンの場合
は、T緩和の影響とT 緩和の影響は、フィールド
エコー信号が水信号成分と脂肪信号成分の一方、あるい
は両方を含んでいることがわかっていれば、線形回帰処
理により有効に取り除かれる。そのため、ステップ3,
4で信号加算と比較処理が行われ、一方の成分のみを含
むか、あるいは両方の成分を含むかが判断される。
【0079】ステップ3で、各フィールドエコーの補償
された信号は両スキャンの対応するフィールドエコーと
加算される。異なるフィールドエコー信号の積がステッ
プ4に示すように比較され、画素、あるいはROIが水
と脂肪の両方を含むのか、水のみ、あるいは脂肪のみを
含むのかが判断される。
【0080】もし、一つの信号成分のみ(脂肪、あるい
は水)を含むならば、図5に示すステップに従ってT
緩和とT緩和が補償される。しかしながら、水信号
成分、脂肪信号成分の両方を含む場合は、図6に示すス
テップに従ってT 緩和とT緩和が補償される。
【0081】ステップ4で画素デーが一方の信号成分の
みを含む場合、図5のステップ5で画素データが信号の
みの信号か脂肪のみの信号か判断される。次に、ステッ
プ6,7で、脂肪信号のT 減衰係数β、あるいは水
信号のT 減衰係数αが計算される。ステップ8,9
に示すような回帰関係に従ってT 緩和が補償され
る。
【0082】ステップ10,11に示すようにT緩和
が補償され、水と脂肪の平衡磁化の値が決定される。最
後に、ステップ12,13に示すように、脂肪と水の成
分の割合が決定され、ステップ14で脂肪成分画像と水
成分画像とが生成される。
【0083】水信号成分と脂肪信号成分の両方が存在す
る場合、ステップ4の決定の後に脂肪T 緩和減衰係
数βの値、水T 緩和減衰係数αが図6のステップS
15に示すように決定される。
【0084】T 緩和はステップ16に示す回帰関係
に従って補償される。ステップ17に示すように、T
緩和が補償され、水と脂肪の平衡磁化の値が決定され
る。最後に、ステップ18,19に示すように、脂肪と
水の成分の割合f、wが決定され、脂肪成分画像、水成
分画像が生成される。
【0085】vi.画像の例 図7、図8、図9に示す画像はRF励起パルスを発生す
る大型のX翼形の送信コイルを用い、0.35テスラで
動作するMRスキャナを用いて撮影された。MR信号の
受信のために、膝の撮影には肢コイルが使用され、脊椎
の撮影には小型のボディコイルと直交モードの脊椎コイ
ルの組み合わせが用いられる。画像は、T=10.3m
s、θ=90°、TR=300ms、TR=600
msのパラメータで上述した4重フィールドエコーシー
ケンスに従って収集されたデータに基づいて生成され
た。
【0086】図7の(a)〜(d)は4つの連続したエ
コー時間TEに対して、TR=300msで本発明によ
る4重フィールドエコー法を用いて撮影した人間の膝の
画像である。ここで(a)はTE=10.3ms、
(b)はTE=20.6ms、(c)はTE=30.9
ms、(d)はTE=41.2msである。ハイライト
表示されているROIの信号の平均を図10に示す。図
10はTR=600msの第2のスキャンのデータも含
む。膝の画像は17.0cm×17.0cmの視野(F
OV:Field of View)、データマトリクスは128×
256データ点、4スライスの厚みは5mm、NA=
4、2回のスキャンのトータル収集時間は7分41秒で
収集された。
【0087】図8は図7の(a)〜(d)に示した画像
を生成するために使われたデータに対して本発明による
QWFSデータ処理法を画素毎に適用して得られた人間
の膝の脂肪成分画像である。
【0088】図9の(a)〜(d)は本発明に従った4
重フィールドエコー法を用いて得られた人間の脊椎の画
像である。この例は、4スライスの厚みを5mm、FO
Vを25.0×25.0cm、データマトリクスのサ
イズを128×256データ点、NA=4、2回のスキ
ャンのトータル収集時間を7分41秒、シーケンス繰り
返し時間TRを300ms、600msとして収集され
た。
【0089】図10の(a)、(b)は測定した平均信
号強度のプロットを示し、(a)は骨髄に、(b)は脊
椎に関する図7の(a)〜(d)にハイライト表示した
ROIに関するエコー番号対逆計算値である。白抜き三
角と矩形はTR=300ms、TR=600msのスキ
ャンの画像からの値であり、黒塗り三角と矩形は本発明
のQWFS法で得られたパラメータに対応して計算され
た値である。各ROI毎の脂肪成分割合fは各グラフの
右上コーナーに示す。
【0090】図11,図12は測定した平均信号強度を
示し、図9の(a)に示したハイライト表示されたRO
Iについてのエコー番号対逆計算値に対応する。これら
のグラフで、測定信号は白抜きの三角と矩形で表され、
計算値は黒塗りの三角と矩形で表される。各ROI毎の
脂肪成分割合fは各グラフの右上コーナーに示す。
【0091】本発明を現在最も実用的で、しかも好まし
い実施形態について説明したが、本発明は上述した実施
形態に限定されず、本発明の趣旨を変更しない範囲で種
々変形して実施可能である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、全
体のスキャン時間を短縮できる4重フィールドエコー法
を利用して水と脂肪とを定量化するMRI技術を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるMRIシステムの第1実施形態の
構成を示すブロック図。
【図2】3次元イメージングのためのフィールドエコー
MRI応答を発生するためのMRIパルスシーケンスの
例を示すRFパルスと傾斜磁場パルス波形のタイミング
図。
【図3】本発明による水と脂肪の定量的な分離処理のた
めの4重シールドエコー法のRFパルスと傾斜磁場パル
ス波形のタイミング図であり、傾斜磁場パルスGslice
は3次元イメージングのための位相エンコードを示す。
【図4】本発明による図1に示したMRIシステムによ
り実行される定量化水脂肪分離(QWFS)のためのデ
ータ処理ステップを示すフロー図。
【図5】本発明による図1に示したMRIシステムによ
り実行されるQWFSのためのデータ処理ステップを示
すフロー図。
【図6】本発明による図1に示したMRIシステムによ
り実行されるQWFSのためのデータ処理ステップを示
すフロー図。
【図7】本発明により生成された人間の膝の4重フィー
ルドエコーMRI画像の画面表示を示す写真。
【図8】本発明により図5に示す4つのフィールドエコ
ー画像から得られた人間の膝の脂肪成分画像の画面表示
を示す写真。
【図9】本発明により生成された人間の脊椎の4重フィ
ールドエコーMRI画像の画面表示を示す写真。
【図10】図7にハイライト表示された関心領域につい
てのエコー番号対平均信号値および対応する計算値のプ
ロットを示すグラフ図。
【図11】図9にハイライト表示された関心領域につい
てのエコー番号対信号値および対応する計算値のプロッ
トを示すグラフ図。
【図12】図9にハイライト表示された関心領域につい
てのエコー番号対信号値および対応する計算値のプロッ
トを示すグラフ図。
【符号の説明】
10…静磁場磁石 14…傾斜磁場コイル 15,16…RFコイル 17…傾斜磁場パルスシーケンスコントローラ 18…RFパルスシーケンスコントローラ 19…コンピュータ 20…傾斜磁場アンプ 21…RFアンプ 22…RFアンプ/検出器 23…フィルム 24…制御端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェイグオ・ツァン アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94404、フォスター・シティー、ピンタ・ レーン 746 (72)発明者 ジョーゼフ・ダブリュ・カールソン アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94708、ケンシントン、ケンブリッジ・ア ベニュー 240

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MRIデータを収集し、第1のラーモア
    周波数を有する第1の核種の成分と前記第1のラーモア
    周波数とは異なる第2のラーモア周波数を有する第2の
    核種の成分を定量化する方法において、 a)撮影対象物内の原子核を磁気的に整列させるステッ
    プと、 b)整列された前記核種のNMR周波数を第1の方向に
    沿ったスライス選択傾斜磁場により分散させるステップ
    と、 c)選択されたスライスの核種をRF送信パルスにより
    歳差運動させ、TR期間を開始するステップと、 d)前記歳差運動する核種に第2の方向に沿った位相エ
    ンコード傾斜磁場と第3の方向に沿ったリードアウト傾
    斜磁場を印加し、前記核種の位相を分散させるステッ
    プ、ここで、第2、第3の方向は第1の方向に直交し、
    互いに直交する、と、 e)前記リードアウト傾斜磁場を反転し、第1のフィー
    ルドエコーを第1の生データマトリクスで発生させ、記
    録するステップ、ここで、第1の核種と第2の核種は前
    記第1のフィールドエコーの中心でほぼ180°の位相
    差を有する、と、 f)前記第1のフィールドエコーの後に、前記リードア
    ウト傾斜磁場を再び反転させ、第2のフィールドエコー
    を第2の生データマトリクスで発生させ、記録するステ
    ップ、ここで、前記第1、第2の核種は前記第2のフィ
    ールドエコーの中心でほぼ0°の位相差を有する、と、 g)前記第2のフィールドエコーの後に、前記リードア
    ウト傾斜磁場を再び反転させ、第3の生データマトリク
    スの第3のフィールドエコーを発生、記録するステッ
    プ、ここで、第1の核種と第2の核種は第3のフィール
    ドエコーの中心でほぼ180°の位相差を有する、と、 h)前記第3のフィールドエコーの後に、前記リードア
    ウト傾斜磁場を再び反転させ、第4の生データマトリク
    スの第4のフィールドエコーを発生、記録するステッ
    プ、ここで、第1の核種と第2の核種は第4のフィール
    ドエコーの中心でほぼ0°の位相差を有する、と、 i)前記ステップ(b)〜ステップ(h)を種々の位相
    エンコード傾斜磁場に関して繰り返し、前記第2の方向
    の生データマトリクスを完成させるステップと、 j)前記生データマトリクスを処理し、前記第1、第2
    の核種の成分を定量化するステップと、 を具備することを特徴とする定量化方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ(d)は前記スライス選択
    方向に付加的な位相エンコードをかけるサブステップ
    と、種々のスライスエンコード傾斜磁場パルスについて
    前記サブステップ(b)〜(i)を繰り返し、3次元イ
    メージングモードにおける前記第1の方向の生データマ
    トリクスを完成させるサブステップとを具備することを
    特徴とする請求項1に記載の定量化方法。
  3. 【請求項3】 前記RFパルスの中心と前記第1のフィ
    ールドエコーの中心との間隔は、連続する前記フィール
    ドエコーの中心どうしの間隔と等しいことを特徴とする
    請求項1に記載の定量化方法。
  4. 【請求項4】 TR=2TR、RFパルスのフリッ
    プ角度=90°で前記2回のスキャンが実行され2組の
    生データマトリクスを完成させることを特徴とする請求
    項1に記載の定量化方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ(j)は、 i)前記生データマトリクスの第2、第4のフィールド
    エコーの時間軸を反転するサブステップと、 ii)前記全ての方向に生データマトリクスをフーリエ変
    換し、画像を生成するサブステップと、 iii)領域拡張法により前記画像から磁場強度の不均一
    性による位相係数を求めるサブステップと、 iv)前記磁場強度の不均一性による位相係数に基づいて
    前記画像の位相を補正するサブステップと、 v)1つの関心領域が前記第1、第2の核種の両方を含
    むか、あるいはいずれか一方のみを含むかを判断するサ
    ブステップと、 vi)前記関心領域の信号のT 緩和減衰を補正するサ
    ブステップと、 vii)前記関心領域の信号のT緩和減衰を補正するサ
    ブステップと、 viii)前記第1、第2の核種成分の割合を求めるサブス
    テップと、 ix)すべての関心領域について前記サブステップi)か
    らサブステップviii)を繰り返すサブステップと、を具
    備することを特徴とする請求項1に記載の定量化方法。
  6. 【請求項6】 前記関心領域は画像の単一の画素である
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記関心領域は画像の複数の画素である
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の関心領域は画像の全画素であ
    ることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の関心領域は画像の複数の画素
    からなる複数の領域であることを特徴とする請求項5に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記画像の全ての画素について、前記
    第1の核種成分の割合を第1の成分画像にセットし、前
    記第2の核種成分の割合を第2の成分画像にセットする
    ことにより2つの成分画像を生成することを特徴とする
    請求項5に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の核種は水であり、前記第2
    の核種は脂肪であることを特徴とする請求項5に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 MRIデータを収集し、第1のラーモ
    ア周波数を有する第1の核種の成分と前記第1のラーモ
    ア周波数とは異なる第2のラーモア周波数を有する第2
    の核種の成分を定量化するMRI装置において、 a)撮影対象物内の原子核を磁気的に整列させる手段
    と、 b)整列された前記核種にスライス選択傾斜磁場を印加
    し、核種の平面スライスをイメージングのために磁気に
    感度を持たせる手段と、 c)選択されたスライスの核種をRF送信パルスにより
    歳差運動させ、TR期間を開始する手段と、 d)前記歳差運動する核種に第2の方向に沿った位相エ
    ンコード傾斜磁場と第3の方向に沿ったリードアウト傾
    斜磁場を印加し、前記核種の位相を分散させる手段と、 e)前記リードアウト傾斜磁場を反転し、第1のフィー
    ルドエコーを第1の生データマトリクスで発生させ、記
    録する手段、ここで、前記第1、前記第2の核種は前記
    第1のフィールドエコーの中心でほぼ180°の位相差
    を有する、と、 f)前記第1のフィールドエコーの後に、前記リードア
    ウト傾斜磁場を再び反転させ、第2のフィールドエコー
    を第2の生データマトリクスで発生させ、記録する手
    段、ここで、前記第1、第2の核種は前記第2のフィー
    ルドエコーの中心でほぼ0°の位相差を有する、と、 g)前記第2のフィールドエコーの後に、前記リードア
    ウト傾斜磁場を再び反転させ、第3の生データマトリク
    スの第3のフィールドエコーを発生、記録する手段、こ
    こで、前記第1、第2の核種は第3のフィールドエコー
    の中心でほぼ180°の位相差を有する、と、 h)前記第3のフィールドエコーの後に、前記リードア
    ウト傾斜磁場を再び反転させ、第4の生データマトリク
    スの第4のフィールドエコーを発生、記録する手段、こ
    こで、前記第1、第2の核種は第4のフィールドエコー
    の中心でほぼ0°の位相差を有する、と、 i)前記手段(b)〜手段(h)を種々の位相エンコー
    ド傾斜磁場に関して繰り返し、前記位相エンコード方向
    の生データマトリクスを完成させる手段と、 j)前記RFパルスと前記第1のフィールドエコー信号
    の間隔と、連続する前記フィールドエコー信号の中心ど
    うしの間隔が等しくなるように、前記RFパルスと傾斜
    磁場パルスを制御する手段と、 k)前記RFパルスの歳差運動角度を制御し、異なるT
    R(TR=2TR、)、RFパルスの歳差運動角度
    =90°について前記新データ収集のための前記収集ス
    テップを繰り返し、2組の生データマトリクスを生成す
    る手段と、 l)前記生データマトリクスを処理し、前記第1、第2
    の核種の成分を定量化する手段と、 を具備することを特徴とするMRI装置。
  13. 【請求項13】 第1のラーモア周波数を有する第1の
    核種の成分と前記第1のラーモア周波数とは異なる第2
    のラーモア周波数を有する第2の核種の成分を定量化す
    る方法において、 a)エコーの中心で前記第1、第2の核種の位相差が交
    互に180°、0°180°、0°となる等間隔の連続
    した4つのフィールドエコーを発生させ、収集するステ
    ップと、 b)種々の位相エンコードにおいて前記ステップ(a)
    を繰り返し、全ての位相エンコード、周波数エンコード
    方向において4つの生データマトリクス、第1のフィー
    ルドエコーは第1の生データマトリクスで、第2のフィ
    ールドエコーは第2の生データマトリクスで、第3のフ
    ィールドエコーは第3の生データマトリクスで、第4の
    フィールドエコーは第4の生データマトリクスで、を完
    成し、 c)前記生データマトリクスの第2、第4のフィールド
    エコーの時間軸を反転するステップと、 d)前記生データマトリクスをフーリエ変換し、画像を
    生成するステップと、 e)領域拡張法により前記画像から磁場強度の不均一性
    による位相係数を求めるステップと、 f)前記磁場強度の不均一性による位相係数に基づいて
    前記画像の位相を補正するステップと、 g)関心領域が前記第1、第2の核種の両方を含むか、
    あるいはいずれか一方のみを含むかを判断するステップ
    と、 h)前記ステップ(g)の結果に従って前記関心領域の
    信号のT 緩和減衰を補正するサブステップと、 i)前記関心領域の信号のT緩和減衰を補正するステ
    ップと、 j)前記第1、第2の核種の平衡磁化を求めるステップ
    と、 k)前記第1、第2の核種成分の割合を求めるステップ
    と、 l)全ての関心領域について前記ステップ(g)からス
    テップ(k)を繰り返すステップと、 m)前記第1、第2の核種の成分画像を生成するステッ
    プと、を具備することを特徴とする定量化方法。
  14. 【請求項14】 MRI装置を構成する多数の磁場発生
    コイルと、多数の検出コイルにより実現されるMRI信
    号の収集シーケンスにおいて、 RF歳差運動パルスと、 撮影領域選択用の傾斜磁場パルスと、 位相エンコード用の傾斜磁場パルスと、 交互に反転する多数の一連のリードアウト用の傾斜磁場
    パルスとを具備し、 前記リードアウト傾斜磁場パルスはMRI装置により撮
    影される対象物から4つのフィールドエコーが発生する
    ように前記RF歳差運動パルスの中心で発生し、 前記フィールドエコー信号はエコー間隔T内で水と脂肪
    のNMR信号成分間でπラジアンの位相角度差が発生す
    るように公知の水と脂肪とのケミカルシフトに応じて決
    定されるエコー間隔Tを有することを特徴とするMRI
    信号収集シーケンス。
  15. 【請求項15】 MRIシステムにおいて脂肪成分画像
    を発生するために用いられるNMRイメージングデータ
    の収集方法において、 RF励起パルスを発生し、 前記RF励起パルスの発生後に位相エンコード傾斜磁場
    を発生し、 前記RF励起パルス、位相エンコード傾斜磁場の発生後
    に、第1のリードアウト傾斜磁場パルスを発生し、 前記第1のリードアウト傾斜磁場パルスの発生後に、第
    2のリードアウト傾斜磁場パルスを発生し、 前記第2のリードアウト傾斜磁場パルスの発生後に、第
    3のリードアウト傾斜磁場パルスを発生し、 前記第3のリードアウト傾斜磁場パルスの発生後に、第
    4のリードアウト傾斜磁場パルスを発生し、 ここで、前記第1〜第4のリードアウト傾斜磁場パルス
    の前記RF励起パルスに対するタイミングと極性を制御
    することにより等エコー間隔Tで分離されたフィールド
    エコー信号が発生され、水の核種から発生されたNMR
    信号はエコー間隔内に脂肪の核種から発生されたNMR
    信号に対してπラジアン(180°)の位相差を有し、 前記第1〜第4のリードアウト傾斜磁場の間に脂肪の核
    種と水の核種から発生された第1、第2、第3、第4の
    NMRフィールドエコー信号を収集することを特徴とす
    るNMRイメージングデータの収集方法。
  16. 【請求項16】 前記第1、第2、第3、第4のNMR
    フィールドエコー信号はRF検出コイルにより収集され
    ることを特徴とする請求項15に記載の収集方法。
  17. 【請求項17】 MRIシステムに用いられ、第1のラ
    ーモア周波数を有する水の核種と前記第1のラーモア周
    波数とは異なる第2のラーモア周波数を有する脂肪の核
    種とからなり撮影対象物の関心領域の脂肪成分磁気共鳴
    画像を生成する方法において、 a)第1のMRIスキャンに対応する第1の多数の4重フ
    ィールドエコーNMRイメージングシーケンスを発生す
    るステップ、この第1の多数のイメージングシーケンス
    は第1、第2、第3、第4のリードアウト傾斜磁場パル
    スと、第1の所定期間のシーケンス繰り返し時間TRを
    有し、各イメージングシーケンス期間で脂肪の核種と水
    の核種の励起により発生された第1、第2、第3、第4
    NMRフィールドエコー信号が収集される、と、 b)第2のMRIスキャンに対応する第2の多数の4重
    フィールドエコーNMRイメージングシーケンスを発生
    するステップ、この第2の多数のイメージングシーケン
    スは第1、第2、第3、第4のリードアウト傾斜磁場パ
    ルスと、第2の所定期間のシーケンス繰り返し時間TR
    を有し、各イメージングシーケンス期間で脂肪の核種と
    水の核種の励起により発生された第1、第2、第3、第
    4NMRフィールドエコー信号が収集される、と、 c)前記ステップ(a)、(b)で収集された前記NM
    Rフィールドエコー信号を処理し、脂肪成分の磁気共鳴
    画像データを発生するステップとを具備することを特徴
    とする脂肪成分磁気共鳴画像生成方法。
  18. 【請求項18】 前記NMRフィールドエコー信号を処
    理するステップ(c)は、 信号の位相を決定するために領域拡張位相巻き戻しアル
    ゴリズムを適用し、磁場強度の不均一性の影響を取り除
    くサブステップと、 前記脂肪成分画像の画素領域に対応するフィールドエコ
    ー信号に脂肪の核種と水の核種の両方が存在するかどう
    かを判定するサブステップと、 画像の画素領域の画像データが水の核種のNMR信号成
    分のみからなるか、脂肪の核種のNMR信号成分のみか
    らなるかを判定するサブステップと、 存在する場合は、水、または脂肪の核種のNMR信号成
    分の値を決定するサブステップと、 T 緩和の影響を補償するサブステップと、 T緩和の影響を補償するために使われる水の核種信号
    と脂肪の核種信号の平衡磁化の値を決定し、脂肪の核種
    と水の核種による全体の信号内の脂肪の核種による信号
    の割合に基づいて脂肪成分画像の各画素領域毎の脂肪成
    分割合値fを求めるサブステップとを具備することを特
    徴とする請求項17に記載の脂肪成分磁気共鳴画像生成
    方法。
  19. 【請求項19】 前記4重フィールドエコーNMRイメ
    ージングシーケンスを発生するステップは、 i)RF励起パルスを発生するサブステップと、 ii)前記RF励起パルスの発生後に、位相エンコード傾
    斜磁場を発生するサブステップと、 iii)前記RF励起パルス、位相エンコード傾斜磁場の
    発生後に、第1のリードアウト傾斜磁場パルスを発生す
    るサブステップと、 iv)前記第1のリードアウト傾斜磁場パルスの発生後
    に、第2のリードアウト傾斜磁場パルスを発生するサブ
    ステップと、 v)前記第2のリードアウト傾斜磁場パルスの発生後
    に、第3のリードアウト傾斜磁場パルスを発生するサブ
    ステップと、 vi)前記第3のリードアウト傾斜磁場パルスの発生後
    に、第4のリードアウト傾斜磁場パルスを発生するサブ
    ステップと、 ここで、前記第1〜第4のリードアウト傾斜磁場パルス
    の前記RF励起パルスに対するタイミングと極性を制御
    することにより等エコー間隔Tで分離されたフィールド
    エコー信号が発生され、水の核種から発生されたNMR
    信号はエコー間隔内に脂肪の核種から発生されたNMR
    信号に対してπラジアン(180°)の位相差を有する
    ことを特徴とする請求項17に記載の脂肪成分磁気共鳴
    画像生成方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の所定期間のシーケンス繰り
    返し時間は前記第1の所定期間のシーケンス繰り返し時
    間の2倍であることを特徴とする請求項19に記載の脂
    肪成分磁気共鳴画像生成方法。
  21. 【請求項21】 互いに位相が異なる脂肪の核種と水の
    核種を含む組織の核種別のNMR画像データを求めるM
    RI装置において、 異なる繰り返し時間で4重フィールドエコーNMRイメ
    ージングシーケンスを発生する手段と、 NMRフィールドエコー信号データを収集し、保存する
    手段と、 画素毎にNMRフィールドエコー信号データを解析し、
    水の核種画像データと脂肪の核種画像データを発生する
    手段とを具備し、 一対のMRIスキャンから収集されたフィールドエコー
    信号データは各スキャン毎に異なる繰り返し時間の4重
    フィールドエコーNMRイメージングシーケンスを含む
    ことを特徴とするMRI装置。
  22. 【請求項22】 MRIシステムに用いられ、脂肪成分
    画像、あるいは水成分画像のいずれかを含む核種成分画
    像を生成するために使われるNMRフィールドエコー信
    号を処理する方法において、 信号の位相を決定するために領域拡張位相巻き戻しアル
    ゴリズムを適用し、フィールドエコー信号データから磁
    場強度の不均一性の影響を取り除き、 前記成分画像の画素領域に対応するフィールドエコー信
    号に脂肪の核種のNMR信号成分と水の核種のNMR信
    号成分が存在するかどうかを判定し、 前記成分画像の画素領域の画像データが水の核種のNM
    R信号成分のみからなるか、脂肪の核種のNMR信号成
    分のみからなるかを判定し、 存在する核種に応じて、水、および/または脂肪の核種
    のNMR信号成分の値を決定し、 T 緩和の影響を補償し、 T緩和の影響を補償するために使われる水の核種信号
    と脂肪の核種信号の平衡磁化の値を決定し、 脂肪の核種と水の核種による全体の信号内の脂肪の核種
    による信号の割合に基づいて脂肪成分画像の各画素領域
    毎の脂肪成分割合値を求め、この脂肪成分割合値は脂肪
    成分画像、または水成分画像を生成するために使われる
    ことを特徴とするNMRフィールドエコー信号処理方
    法。
  23. 【請求項23】 4重フィールドエコー法により収集さ
    れたNMR信号データから水の核種成分画像と脂肪の核
    種成分画像とを求めるコンピュータプログラムは、コン
    ピュータに信号の位相を決定するために領域拡張位相巻
    き戻しアルゴリズムを適用し、磁場強度の不均一性の影
    響を取り除かせ、 前記脂肪成分画像の画素領域に対応するフィールドエコ
    ー信号に脂肪の核種のNMR信号成分と水の核種のNM
    R信号成分が存在するかどうかを判定させ、 画像の画素領域の画像データが水の核種のNMR信号成
    分のみからなるか、脂肪の核種のNMR信号成分のみか
    らなるかを判定させ、 存在すれば、水、脂肪信号成分のT 緩和の影響を補
    償させ、 T緩和の影響を補償するために使われる水の核種信号
    と脂肪の核種信号の平衡磁化の値を決定させ、 画素領域毎に脂肪の核種と水の核種による全体の信号内
    の脂肪の核種による信号の割合に基づいて脂肪成分画像
    の各画素領域毎の脂肪成分割合値fを求めさせ、 画素領域毎に脂肪の核種と水の核種による全体の信号内
    の水の核種による信号の割合に基づいて水成分画像の各
    画素領域毎の水成分割合値wを求めさせることを特徴と
    するコンピュータプログラム。
  24. 【請求項24】 4重フィールドエコー法により収集さ
    れたNMR信号データから水の核種成分画像と脂肪の核
    種成分画像とを求める装置において、前記装置は記憶メ
    モリとI/O装置を有するコンピュータを具備し、前記
    メモリはNMR信号解析を実行するルールを記憶し、前
    記コンピュータは、 信号の位相を決定するために領域拡張位相巻き戻しアル
    ゴリズムを適用し、磁場強度の不均一性の影響を取り除
    き、 前記脂肪成分画像の画素領域に対応するフィールドエコ
    ー信号に脂肪の核種のNMR信号成分と水の核種のNM
    R信号成分が存在するかどうかを判定し、 画像の画素領域の画像データが水の核種のNMR信号成
    分のみからなるか、脂肪の核種のNMR信号成分のみか
    らなるかを判定し、 存在すれば、水、脂肪信号成分のT 緩和の影響を補
    償し、 T緩和の影響を補償するために使われる水の核種信号
    と脂肪の核種信号の平衡磁化の値を決定し、 画素領域毎に脂肪の核種と水の核種による全体の信号内
    の脂肪の核種による信号の割合に基づいて脂肪成分画像
    の各画素領域毎の脂肪成分割合値fを求め、 画素領域毎に脂肪の核種と水の核種による全体の信号内
    の水の核種による信号の割合に基づいて水成分画像の各
    画素領域毎の水成分割合値wを求めるようにプログラム
    されていることを特徴とする水の核種成分画像と脂肪の
    核種成分画像とを求める装置。
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