JP2000134589A - テレビジョン信号ラインサーチ方法およびラインサーチ装置 - Google Patents

テレビジョン信号ラインサーチ方法およびラインサーチ装置

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JP2000134589A
JP2000134589A JP10301520A JP30152098A JP2000134589A JP 2000134589 A JP2000134589 A JP 2000134589A JP 10301520 A JP10301520 A JP 10301520A JP 30152098 A JP30152098 A JP 30152098A JP 2000134589 A JP2000134589 A JP 2000134589A
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line
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Katsuhiko Hashimoto
克彦 橋本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TV信号に重畳された信号のラインをサーチ
し、他の重畳信号によるラインの切り替わりを補正す
る。 【解決手段】 ラインカウント設定値の初期値を所定の
割合で変化するラインカウント値制御部7を設け、垂直
同期信号3の位置から水平同期信号5をカウントして得
た、カウントデータとラインカウント値制御部7から得
た所定のラインカウント設定値とを比較するデータ比較
部6を設け、データ比較部6で一致した位置のTV信号
をディジタル信号に変換するデータスライサ部8より出
力されたデータからクローズドキャプション信号の有無
を判別する信号判別部12を設け、信号判別部12によ
る判別結果に応じて、データ比較部6で一致した位置の
ラインカウント値をラインカウント値一時記憶部11に
送り込み記憶させるとともに、ラインカウント値制御部
7から得られる所定のラインカウント設定値をデータ比
較部6に送り込む制御部13を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン信号
に重畳される信号、たとえばクローズドキャプション信
号のデコードのために、アナログで入力される信号を最
適な条件でディジタル化するラインサーチ方法およびラ
インサーチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】北米における画面サイズ13インチ以上
のテレビジョン(以下、TVという)受像機は、聴覚の
不自由な人のために、放送しているナレーションや会
話、放送内容などの文字をTV受像機画面に表示する機
能を有している。この機能は、一般に、キャプション機
能と呼ばれている。1993年7月1日より、キャプシ
ョンデコーダのTV受像機への内蔵が法制化され、クロ
ーズドキャプションデコーダを内蔵したTV受像機の価
格低減が強く望まれるようになった。
【0003】従来より米国市場においてキャプションデ
コーダが販売されてきたが、その大半はTV受像機とは
分離された外付けタイプのものであった。以下、TV受
像機に内蔵したキャプションデコーダを、特にクローズ
ドキャプションデコーダと呼び、また、一般的にクロー
ズドキャプションデコーダのためのTV放送に重畳され
る信号や放送をクローズドキャプション(Closde Capt
ion:略してCCと呼ぶこともある)と呼ぶ。
【0004】クローズドキャプション信号について図5
と図6を用いて説明する。図5(A)はTVコンポジッ
ト信号を示す。クローズドキャプション信号はこのコン
ポジット信号に重畳されている。TVコンポジット信号
の最初のフィールドをフィールド1と呼び、次のフィー
ルドをフィールド2と呼んでいる。現在の方式でクロー
ズドキャプション信号は、フィールド1の垂直帰線消去
期間の先頭から21番目の水平同期信号の間に存在す
る。
【0005】フィールド1の水平同期信号を図5(B)
に示す。なお、フィールド2の284番目の水平同期信
号の間にも別のクローズドキャプション信号が存在する
こともある。フィールド2のTVコンポジット信号を図
5(C)に、水平同期信号を図5(D)に示す。
【0006】図5(E)はクローズドキャプション信号
の波形を示す。クローズドキャプション信号は、Clock
Run-in信号とStart Bits信号および16ビットのデ
ータとで構成されている。バースト信号の後、データの
同期をそろえるためClock Run-in信号が7サイクル設
けられている。その後、2ビットのブランキングレベル
とデータの始まりを示す1ビットでStart Bits信号が
与えられ、16ビットのデータ領域が続く。図6(A)
は16ビットデータの内訳を示す。16ビットデータ
は、文字の色や場所などを指定するコントロールコード
と、文字の種類を表すキャラクタコードから成り立って
おり、ともに7ビットで送られる。残り1ビットはエラ
ー検出用のアクノリッジビットである。
【0007】図6(B)はクローズドキャプション信号
の情報量を示す。情報量は、1フレーム(画面1枚分)
でデータがフィールド1、フィールド2ともに16ビッ
ト(2文字分)が伝送可能である。1秒間で画面30枚
分であるので、16ビット*30回(各フィールド)よ
り480ビット(60文字分)のデータである。
【0008】一般的に知られているクローズドキャプシ
ョンのデータ抽出方法の一例を説明する。従来の回路に
よる動作を、図4および図7を用いて説明する。図4は
データ抽出装置を示し、図6は信号の波形を示す。
【0009】図4において、TVコンポジット信号(ア
ナログ信号)をデータ抽出装置の入力端子50に供給す
る。コンポジット信号は抽出部51へと伝搬し、抽出部
51は積分回路によってコンポジット信号から垂直同期
信号52を抽出する。
【0010】ラインカウント部53は、抽出部51より
得られた垂直同期信号52の後エッジの位置から水平同
期信号54をカウントする。ここでカウントされたライ
ンカウント値はデータ比較部55へ伝搬される。
【0011】データ比較部55は、ラインカウント部5
3でカウントされたラインカウント値と初期値格納部5
8のラインカウント設定値とを比較し、一致した位置に
重畳するクローズドキャプション信号を抽出する。初期
値格納部58には、垂直帰線消去期間の21番目の位置
のラインカウント値を格納する。
【0012】データスライサ部56は、Clock Run-in
信号のデューティが1:1になる様なスライスレベルに
て、クローズドキャプション信号をデータスライスす
る。データスライスされたクローズドキャプション信号
はディジタル化されて、デコード部57に伝搬され、デ
ータ解釈されて、TV受像機の表示画面上に文字として
出力される。
【0013】図7(A)はデータ抽出装置の入力端子に
供給するTVコンポジット信号を示し、図7(B)は抽
出部より抽出された垂直同期信号を示す。図7(C)は
ラインカウント部に入力する水平同期信号を示し、波形
下の数字は、ラインカウント部でカウントされるデータ
を示す。 図7のTV信号では、垂直同期信号52の後
エッジの位置から水平同期信号をカウントして例えば
“14”番目の位置にクローズドキャプション信号が重
畳しているので、初期値格納部にはデータ“14”を設
定する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
積分回路によるコンポジット信号からの垂直同期信号の
抽出方法においては、図7(D)に示す様なコンポジッ
ト信号に重畳されるコピーガードの様なクローズドキャ
プション信号とは異なる重畳信号に対して積分回路が反
応してしまう。このため、垂直同期信号の位置が、図7
(E)に示す様に変化してクローズドキャプション信号
の抽出位置がずれてしまい、TV受像機の表示画面に文
字が表示されない現象を誘発してしまうことがあった。
【0015】本発明は、TV信号にクローズドキャプシ
ョン信号とは異なる信号が重畳したときに起こりうる、
積分回路による垂直同期信号抽出の誤動作をソフトウェ
アによって補正することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ラインカウント設定値の初期値を変化する
ラインカウント値制御部を設け、抽出部より得られた垂
直同期信号の位置から水平同期信号をカウントして得た
カウントデータと前記ラインカウント値制御部から得た
所定のラインカウント設定値とをデータ比較部で比較
し、前記データ比較部で一致した位置のTV信号のデー
タから重畳信号の有無を判別する信号判別部と、前記重
畳信号の位置のラインカウント値を記憶するラインカウ
ント値一時記憶部とを設け、前記信号判別部による判別
結果に応じて、前記重畳信号のラインカウント値をライ
ンカウント値一時記憶部に送り込み記憶するとともに、
前記ラインカウント値制御部から得られる所定のライン
カウント設定値を前記データ比較部に送り込む制御部と
を設けたものであり、これによりTV信号に重畳された
信号のラインをサーチでき、他の重畳信号によるライン
の切り替わりを補正できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のラインサーチ方法は、ラ
インカウント設定値で指定した位置のTV信号をスライ
スしてディジタル化し、少なくともディジタル化した信
号のスタートビットの有無をチェックして重畳信号の有
無を判定し、重畳信号が“なし”と判定された場合に、
ラインカウント設定値を所定量だけ下げ、または上げて
上記動作を繰り返し、重畳信号が“あり”と判定された
場合に、このときのラインカウント値を一時記憶し、記
憶したラインカウント値の位置を以降に送られてくるT
V信号に重畳される信号の位置として決定し、この位置
の信号をスライスしてディジタル化し、デコードするこ
とを特徴とするものである。
【0018】本発明のラインサーチ方法をさらに詳しく
説明すると、次のステップを少なくとも有する。 ステップ1:ラインカント設定値を初期化する。
【0019】ステップ2:ラインカウント設定値で指定
した位置のTV信号をスライスし、ディジタル化する。 ステップ3:ディジタル化した信号のスタートビットの
有無と、パリティをチェックし、重畳信号の有無を判定
する。
【0020】ステップ4:ステップ3で重畳信号が“な
し”と判定された場合に、ラインカウント設定値を所定
量だけ下げて、ステップ2に戻る。 ステップ5:ステップ4でラインカウント設定値が設定
可能な最小値と一致した場合に、設定可能な最大値をラ
インカウント設定値に設定し、ステップ2に戻る。
【0021】ステップ6:ステップ3で重畳信号が“あ
り”と判定された場合に、このときのラインカウント値
を一時的に記憶する。 ステップ7:記憶したラインカウント値の位置を以降に
送られてくるTV信号に重畳される信号の位置として決
定し、この位置の信号をスライスし、ディジタル化し、
デコードする。
【0022】さらに、本発明のラインサーチ方法は、次
のステップを少なくとも有する。 ステップ10:ラインカント値を初期化する。 ステップ11:ラインカウント値で指定した位置のTV
信号をスライスし、ディジタル化する。
【0023】ステップ12:ディジタル化した信号のス
タートビットの有無と、パリティをチェックし、重畳信
号の有無を判定する。 ステップ13:ステップ12で重畳信号が“なし”と判
定された場合に、ラインカウント値を所定量だけ上げ
て、ステップ11に戻る。
【0024】ステップ14:ステップ13でラインカウ
ント値が設定可能な最大値と一致した場合に、設定可能
な最小値をラインカウント値に設定し、ステップ11に
戻る。
【0025】ステップ15:ステップ12で重畳信号が
“あり”と判定された場合に、このときのラインカウン
ト値を一時的に記憶する。 ステップ16:記憶したラインカウント値の位置を以降
に送られてくるTV信号に重畳される信号の位置として
決定し、この位置の信号をスライスしてディジタル化
し、デコードする。
【0026】また、本発明のラインサーチ装置は、アナ
ログ信号からなるテレビジョン信号から垂直同期信号を
抽出する抽出部と、前記抽出部より得られた垂直同期信
号の位置から水平同期信号をカウントするラインカウン
ト部と、前記ラインカウント部のカウントデータと所定
のラインカウント設置値とを比較するデータ比較部と、
前記データ比較部に格納するラインカウント設定値の初
期値を格納する初期値格納部と、前記データ比較部で一
致した位置のテレビジョン信号をディジタル信号に変換
するデータスライサ部と、前記データスライサ部より出
力されたデータから重畳信号の有無を判別する信号判別
部と、前記重畳信号の位置のラインカウント設定値を記
憶するラインカウント値一時記憶部と、前記ラインカウ
ント設定値の初期値を所定の割合で変化させるラインカ
ウント値制御部と、前記信号判別部による判別結果に応
じて、前記重畳信号のラインカウント設定値をラインカ
ウント値一時記憶部に送り込むとともに、前記ラインカ
ウント値制御部から得られるラインカウント設定値を前
記データ比較部に送り込む制御部とを有することを特徴
とするものである。
【0027】上記のラインサーチ方法およびラインサー
チ装置により、TV信号に重畳された信号、たとえばク
ローズドキャプション信号のラインカウント値の位置を
決定することができる。
【0028】以下、本発明の実施の形態を図1と図2お
よび図7を用いて説明する。図1はラインサーチ装置を
示し、図2はラインサーチ方法のフローチャートで、図
7は信号波形である。
【0029】図1において、入力端子1に、TVコンポ
ジット信号を供給する。コンポジット信号は抽出部2へ
と伝搬し、抽出部2が積分回路によって垂直同期信号3
を抽出する。
【0030】ラインカウント部4は、抽出部2より得ら
れた垂直同期信号3の後エッジの位置から水平同期信号
5をカウントする。ここでカウントされたラインカウン
ト値はデータ比較部6へ伝搬される。なお、垂直同期信
号3の前エッジの位置から水平同期信号5をカウントす
る方法でもよい。
【0031】データ比較部6は、ラインカウント部4で
カウントされたラインカウント値と後述するラインカウ
ント値制御部7のラインカウント設定値とを比較する。
データスライサ部8は、データ比較部6で一致した位置
に重畳するTV信号を所定のスライスレベルでデータス
ライスする。データスライスされた信号は適切なディジ
タル信号に変換され、その後、デコーダ部9がデータを
解析をしてTV受像機の表示画面上に文字として出力す
る。
【0032】ラインカウント値制御部7は、ラインカウ
ント部4でカウントされたラインカウント値と比較する
ためのラインカウント設定値を格納する。また、ライン
カウント値制御部7は、初期値格納部10の値を初期値
とし、所定の割合でラインカウント値を変化させる。
【0033】この実施の形態では、ラインカウント値の
初期値を正常時の値として、ラインカウント値制御部7
によって1ラインの割合で徐々にラインカウント値を下
げる方式を採っている。なお、初期値をラインカウント
値の設定可能な最大値として、徐々にラインカウント値
を下げる方法でもよい。
【0034】また、初期値からラインカウント値を徐々
に上げる方法もある。ラインカウント値の初期値を正常
時の値として、ラインカウント値制御部7によって1ラ
インの割合で徐々にラインカウント値を上げる方式であ
る。なお、初期値をラインカウント値の設定可能な最小
値として、徐々にラインカウント値を上げる方法でもよ
い。
【0035】データスライサ部8によりディジタル化さ
れたアナログ信号は、信号判別部12にも入力する。信
号判別部12は、入力されたアナログ信号(TV信号)
にクローズドキャプション信号が重畳されているか否
か、すなわちクローズドキャプション信号の有無を判別
する。
【0036】信号判別部12の判別方法の一例を説明す
る。図5(E)のクローズドキャプション信号における
スタートビット‘001’の有無を確認し、またデータ
のパリティチェックをすることにより判別をする。すな
わち、スタートビット‘001’が存在し、かつ2バイ
トのデータの奇数パリティが“OK”であれば、クロー
ズドキャプション信号“あり”と判別する。スタートビ
ット‘001’が存在しないか、あるいは2バイトのデ
ータの奇数パリティが“NG”であれば、クローズドキ
ャプション信号“なし”と判別する。この方法でデータ
スライサ部8からのディジタル化されたクローズドキャ
プション信号が正しいものか否かを判別する。
【0037】なお、現在では上記の判別方法がより確実
な方法であるが、それ以外の方法としてスタートビット
のみをチェックする方法もある。また、現在の方式に合
わせるために、スタートビットを‘001’とし、パリ
ティを奇数として記述したが、スタートビットが‘01
0’や‘100’、‘011’、‘101’、‘11
0’等であってもよく、また、パリティが偶数であって
も本発明に含まれる。
【0038】信号判別部12は制御部13に接続してい
る。制御部13は信号判別部12による判別結果に応じ
て、ラインカウント値制御部7のラインカウント設定値
をデータ比較部6に送り込む。
【0039】また、制御部13は、信号判別部12の判
別結果にもとづいてライウンカウント値一時記憶部11
に現在の重畳信号の位置のラインカウント値を一時的に
記憶させる。すなわち、ラインカウント値一時記憶部1
1は、クローズドキャプション信号“なし”から“あ
り”と判断したときには、ラインカウント値制御部7か
ら出力されるラインカウント設定値を現在の重畳信号の
位置として記憶する。
【0040】以上の構成により、本発明のラインサーチ
装置は実現できるが最良の実施態様にするためには、次
の構成部分も必要となる。カウンタ部14は、制御部1
3に接続している。カウンタ部14は制御部13ととも
に信号判別部12の信号判別動作を複数回カウントし
て、1回の“OK”や“NG”では判別せずに、複数回
“OK”のときにのみ“OK”と判別し、あるいは複数
回“NG”のときにのみ“NG”と判別する。このカウ
ンタ部14は、信号判別部12がノイズの影響により誤
判別した場合などに有効であり、判別動作の精度を上げ
ることができる。
【0041】次に図2を用いて本発明のもっとも好まし
いラインサーチ方法の態様を説明する。まず最初に、設
定可能なラインカウント値の最小値と、設定可能なライ
ンカウント値の最大値を設定する。
【0042】図2における処理S1で、初期値格納部1
0に設定しているラインカウント値の初期値をラインカ
ウント値制御部7に転送する。すなわち、ラインカウン
ト設定値を初期化する。この初期値は、TV信号にクロ
ーズドキャプション信号以外の重畳信号が重畳していな
い場合に、抽出部2が抽出した垂直同期信号3の後エッ
ジから水平同期信号をカウントしたときのクローズドキ
ャプション信号が重畳している位置のラインカウント値
を設定しておく。
【0043】次に、処理S2で、データスライサ部8で
ディジタル化された信号のデータを取り込む。分岐S3
において、取り込んだ信号のデータを用いて、信号判別
部12でスタートビットの有無とパリティのチェックを
行い、クローズドキャプション信号の有無を判別する。
【0044】ここで、分岐S3において、クローズドキ
ャプション信号“なし”と判断したときは、処理S4に
おいて、制御部13によってラインカウント値制御部7
のラインカウント設定値を1個ダウンする。もし、処理
S4でラインカウント設定値を1個ダウンすることで、
ラインカウウント値制御部7によるラインカウント設定
値が設定可能な最小値を下回る場合には、分岐S5によ
って処理S6に移行し、ラインカウント設定値に設定可
能な最大値を設定した後、処理S2に戻る。一方、設定
値範囲内である場合には、処理S2に戻る。
【0045】分岐S3でクローズドキャプション信号
“あり”と判断した場合には、分岐S7へと進む。分岐
S7で、連続して8回クローズドキャプション信号“あ
り”と判断しなかった場合、処理S2へ戻る。分岐S7
で8回連続してクローズドキャプション信号“あり”と
判断した場合には、制御部13によって現在のラインカ
ウント設定値をラインカウント値一時記憶部11に記憶
して、クローズドキャプション信号のラインカウント設
定値が決定する。この8回連続の判別には、カウンタ部
14を用いる。ここで8回連続判別をしているのは、ノ
イズ等の影響による誤判別を避けるためである。
【0046】以降のクローズドキャプション信号が重畳
するラインカウント設定値の位置は、このラインカウン
ト値一時記憶部11に記憶しているラインカウント設定
値にもとづいて行われることになる。
【0047】以上の方法によってクローズドキャプショ
ン信号のラインサーチを実行する。次に図1および図7
を用いて本発明の実施態様を説明する。まず最初に、図
7(A)から(C)の信号波形から、初期のラインカウ
ント設定値は“14”となる。図7(D)に示す様にコ
ンポジット信号にコピーガード信号が重畳されている場
合に、抽出部2から抽出される垂直同期信号3は図7
(E)の様に積分回路が反応してしまう。このため、ラ
インカウント部4のカウントスタート位置が、図7
(F)に示す様に変化してクローズドキャプション信号
の抽出位置がずれてしまう。
【0048】この様な場合、まず最初に、ラインカウン
ト設定値“14”の位置のTV信号をデータスライサ部
8でディジタル化された信号のデータを取り込む。次に
取り込んだ信号のデータを用いて、信号判別部12でス
タートビットの有無とパリティのチェックを行い、クロ
ーズドキャプション信号の有無を判別する。この位置に
は図7(F)に示すようにクローズドキャプション信号
はないので、クローズドキャプション信号“なし”と判
別され、ラインカウント値制御部7によってラインカウ
ント設定値を1個ダウンし、ラインカウント設定値が
“13”となる。
【0049】データの取り込み、信号判別、ラインカウ
ント設定値のダウンを繰り返して、信号抽出する位置の
ラインを切り替える。ラインカウント設定値が“8”と
なった時点で、図7(D)に示すクローズドキャプショ
ン信号が検知され、クローズドキャプション信号“あ
り”と判断される。8回連続クローズドキャプション信
号“あり”が判断された時点で、ラインカウント値一時
記憶部11に、現在のラインカウント設定値を記憶し
て、ラインサーチの動作を終了する。
【0050】なお、本発明の実施の形態としては、図3
のフローチャートに示すように他のラインサーチ方法を
考えることができる。このフローチャートは、図2のフ
ローチャートと基本的には同じであるが、いくつか異な
る。すなわち、図2における処理S4がラインカウント
値制御部7によってラインカウント設定値を1個ダウン
するものであるのに対して、図3における処理S13は
ラインカウント値制御部7によってラインカウント設定
値を1個アップする。また、図2における分岐S5がラ
インカウント値制御部7によるラインカウント設定値が
設定可能な最小値を下回る場合と判別しているのに対し
て、図3における分岐S14はラインカウント値制御部
7によるラインカウント設定値が設定可能な最大値を上
回る場合と判別する。また、図2における処理S6がラ
インカウント設定値に設定可能な最大値を設定するのに
対し、図3における処理S15はラインカウント設定値
に設定可能な最小値を設定する。
【0051】このような構成の違いはあるものの、基本
的な動作は同じであるので、この実施態様でも本発明の
TV信号のラインサーチを実現できる。なお、カウンタ
部14はこの実施の形態では8回連続の判断をしている
が、それ以上または、それ以下の回数連続として判断し
てもよい。この変更によって、クローズドキャプション
信号取り込みの精度を変更することができるが、処理に
要する時間も考慮してこの実施の形態では8回とした。
【0052】また、以上に記載した実施の形態では、ク
ローズドキャプション信号のラインサーチを例に説明し
たが、テレビジョン信号に重畳する他の重畳信号を処理
する場合であっても、本発明を適応することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、TV信号
に重畳された信号、たとえばクローズドキャプション信
号のラインカウント値の位置を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のラインサーチ装置の構成
【図2】本発明の実施の形態のラインサーチ方法を示す
フローチャート図
【図3】本発明の他の実施の形態のラインサーチ方法を
示すフローチャート図
【図4】従来のデータ抽出装置の構成図
【図5】TV信号を示す信号波形図
【図6】クローズドキャプション信号の詳細図
【図7】他の重畳信号によりラインが切り替わるTV信
号を示す信号波形図
【符号の説明】
1 入力端子 2 抽出部 3 垂直同期信号 4 ラインカウント部 5 水平同期信号 6 データ比較部 7 ラインカウント値制御部 8 データスライサ部 9 デコーダ部 10 初期値格納部 11 ラインカウント値一時記憶部 12 信号判別部 13 制御部 14 カウンタ部 S1 ラインカウント設定値初期化処理 S2 ディジタル化した信号データの取込処理 S3 クローズドキャプション信号の有無の判別 S4 ラインカウント設定値の1個ダウン処理 S5 ラインカウント設定値と最小値の比較処理 S6 ラインカウント設定値に最大値設定処理 S7 8回連続OKの判別 S10 ラインカウント設定値初期化処理 S11 ディジタル化した信号データの取込処理 S12 クローズドキャプション信号の有無の判別 S13 ラインカウント設定値の1個アップ処理 S14 ラインカウント設定値と最大値の比較処理 S15 ラインカウント設定値に最小値設定処理 S16 8回連続OKの判別

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラインカウント設定値で指定した位置のT
    V信号をスライスしてディジタル化し、少なくともディ
    ジタル化した信号のスタートビットの有無をチェックし
    て重畳信号の有無を判定し、重畳信号が“なし”と判定
    された場合に、ラインカウント設定値を所定量だけ下
    げ、または上げて上記動作を繰り返し、重畳信号が“あ
    り”と判定された場合に、このときのラインカウント値
    を一時記憶し、記憶したラインカウント値の位置を以降
    に送られてくるTV信号に重畳される信号の位置として
    決定し、この位置の信号をスライスしてディジタル化
    し、デコードするテレビジョン信号ラインサーチ方法。
  2. 【請求項2】アナログ信号からなるテレビジョン信号か
    ら垂直同期信号を抽出する抽出部と、 前記抽出部より得られた垂直同期信号の位置から水平同
    期信号をカウントするラインカウント部と、 前記ラインカウント部のカウントデータと所定のライン
    カウント設置値とを比較するデータ比較部と、 前記データ比較部に格納するラインカウント設定値の初
    期値を格納する初期値格納部と、 前記データ比較部で一致した位置のテレビジョン信号を
    ディジタル信号に変換するデータスライサ部と、 前記データスライサ部より出力されたデータから重畳信
    号の有無を判別する信号判別部と、 前記重畳信号の位置のラインカウント設定値を記憶する
    ラインカウント値一時記憶部と、 前記ラインカウント設定値の初期値を所定の割合で変化
    させるラインカウント値制御部と、 前記信号判別部による判別結果に応じて前記重畳信号の
    ラインカウント設定値をラインカウント値一時記憶部に
    送り込むとともに、前記ラインカウント値制御部から得
    られるラインカウント設定値を前記データ比較部に送り
    込む制御部とを有するテレビジョン信号ラインサーチ装
    置。
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