JP2000134441A - 画像通信装置及び前記装置における通信制御方法 - Google Patents

画像通信装置及び前記装置における通信制御方法

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JP2000134441A
JP2000134441A JP10306157A JP30615798A JP2000134441A JP 2000134441 A JP2000134441 A JP 2000134441A JP 10306157 A JP10306157 A JP 10306157A JP 30615798 A JP30615798 A JP 30615798A JP 2000134441 A JP2000134441 A JP 2000134441A
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JP10306157A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shinoda
弘志 信田
Yasuhide Ueno
康秀 上野
Susumu Matsuzaki
進 松崎
Naoki Sugawara
尚樹 菅原
Muneki Nakao
宗樹 中尾
Takeshi Toyama
猛 外山
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信の開始時に、受信して記憶する画像デー
タの種類に応じたメモリの空き容量を判断し、受信途中
で回線不能になるのを防止して無駄な回線捕捉時間を減
らす。 【解決手段】 受信した画像を蓄積するメモリの空き容
量が200KB以上であればBIF通信でのビットをオ
ンにして送信元にDIS信号により応答してカラー画像
を受信可能であることを知らせ(S134)、メモリの
空き容量が200KB以下で20KB以上であればBI
F通信でのビットをオフにしてモノクロ画像のみを受信
可能であることを知らせる(S135)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像及びモ
ノクロ画像を受信可能な画像通信装置及び当該装置にお
ける通信制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像を受信する場合に空きメ
モリの容量をみて、その空き容量が充分でなければ受信
を行わないようにした画像通信装置が知られている。こ
のような画像通信装置では、受信可能かどうかを判別す
るための空き容量の閾値としては1つだけであった。こ
のため、装置のメモリ残量が少量でモノクロ画像であれ
ば受信して記録できる場合であっても、カラー画像のよ
うな大量のデータを受信した場合、送信側から伝送され
た大量の画像データを受信して記憶している最中に、メ
モリ容量が足りなくなり受信不能になってしまい、送信
側における通信コストが無駄になってしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、その閾値をカ
ラー画像用に設定すると、逆にモノクロ画像を受信して
記憶できるだけのメモリ残量が存在するにもかかわら
ず、モノクロ画像の受信をも不可能にしてしまうという
問題があった。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、受信の開始時に、受信して記憶する画像データの種
類に応じたメモリの空き容量を判断し、受信途中で回線
不能になるのを防止して無駄な回線捕捉時間を減らすよ
うにした画像通信装置及び前記装置における通信制御方
法を提供することを目的とする。
【0005】また本発明の目的は、画像を受信する場合
に、カラー画像を受信して記憶できるメモリの空き容量
があるか、或はモノクロ画像を受信して記憶できるメモ
リの空き容量があるかどうかによって相手機への能力宣
言を変更することにより、無駄な回線捕捉時間を減らす
ようにした画像通信装置及び前記装置における通信制御
方法を提供することにある。
【0006】また本発明の目的は、画像を受信する場合
に、ITU−T T.30で規定されるG3ファクシミ
リ手順によるデータを受信して記憶できるメモリの空き
容量があるか、或はITU−T T.30で規定される
バイナリ・ファイルを受信して記憶できるメモリの空き
容量があるかどうかによって相手機への能力宣言を変更
することにより、無駄な回線捕捉時間を減らすようにし
た画像通信装置及び前記装置における通信制御方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像通信装置は以下のような構成を備える。
即ち、カラー画像及びモノクロ画像を受信する受信手段
と、受信した画像をメモリに蓄積する蓄積手段と、前記
メモリの空き容量に応じて、前記受信手段によりカラー
画像を受信可能にするか、モノクロ画像のみを受信可能
にするかを制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0008】また上記目的を達成するために本発明の画
像通信装置は以下のような構成を備える。即ち、ITU
−T T.30で規定されるG3ファクシミリ手順とI
TU−T T.30で規定されるバイナリ・ファイル・
トランスファの手順を選択的に用いてデータを受信する
受信手段と、前記受信手段により受信したデータをメモ
リに蓄積する蓄積手段と、前記メモリの空き容量に応じ
て、前記受信手段により前記バイナリ・ファイル・トラ
ンスファの手順を用いてデータを受信させるか、或は前
記G3ファクシミリ手順のみを用いてデータを受信させ
るように制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0009】また上記目的を達成するために本発明の画
像通信装置における通信制御方法は以下のような工程を
備える。即ち、カラー画像及びモノクロ画像を受信可能
な画像通信装置における通信制御方法であって、受信し
た画像をメモリに蓄積する蓄積工程と、相手機に対して
受信可能な能力を通知する通知工程と、前記メモリの空
き容量が第1所定値以上の場合に、カラー画像及びモノ
クロ画像の双方が受信可能であることを示す信号を相手
機に通知し、前記メモリの空き容量が前記第1所定値以
下で、前記第1所定量よりも少ない第2所定量以上の場
合に、モノクロ画像の受信のみが可能であることを示す
信号を相手機に通知するように制御する制御工程とを有
することを特徴とする。
【0010】また上記目的を達成するために本発明の画
像通信装置における通信制御方法は以下のような工程を
備える。即ち、ITU−T T.30で規定されるG3
ファクシミリ手順とITU−T T.30で規定される
バイナリ・ファイル・トランスファの手順を選択的に用
いてデータを受信可能な画像通信装置における通信制御
方法であって、受信したデータをメモリに蓄積する蓄積
工程と、相手機に対して受信可能な能力を通知する通知
工程と、前記メモリの空き容量が第1所定値以上の場合
に前記G3ファクシミリ手順及び前記バイナリ・ファイ
ル・トランスファの手順で送信されるデータの双方が受
信可能であることを相手機に通知し、前記メモリの空き
容量が前記第1所定値以下で、前記第1所定量よりも少
ない第2所定量以上の時に前記G3ファクシミリ手順に
よるデータの受信が可能であることを相手機に通知する
ように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0012】[概要]本装置はアナログ小電力方式のコ
ードレス電話機能を搭載し、ITU勧告G3規格を満た
す機能を有するファクシミリ装置であり、加えて、カラ
ー画像読取部とカラー画像記録部を備え、カラーコピー
機能やカラー画像の通信機能を有するとともに、音声認
識部により音声を認識して自動宛先ダイヤルが可能であ
る。
【0013】カラー画像読取部は、本体から着脱自在な
ハンドスキャナユニットで構成され、シート状の原稿の
読み取りはもとより、ブック原稿なども読み取ることが
可能である。スキャナユニットの読取センサは、例え
ば、線順次でRGB各色のデータを出力する密着型のカ
ラー読取センサであって、例えば、読取幅はB4幅、読
取解像度は200dpiである。
【0014】カラー画像記録部は例えばインク吐出方式
で、CMYK各色のインクタンクおよびインク吐出部が
一体になったカラーインクカートリッジと、黒インクの
みのインクタンクおよびインク吐出部が一体となったモ
ノクロインク・カートリッジとの何れか一方を装着する
ことにより、例えば360dpiの記録解像度で記録紙
上に画像を印刷する。画像の記録幅に関しては、例え
ば、何れのカートリッジを装着してもモノクロ記録時の
記録幅は最大B4幅であるが、カラーカートリッジを装
着したカラー記録時のみ記録幅が最大A4幅になる。
【0015】通信に関しては、例えば、G3モードで最
高9600bpsの通信速度を有し、画像伝送における
誤り再送機能であるECMモードを備えている。
【0016】図1は本装置のシステム構成例を示すブロ
ック図、図2は本装置を制御するためのソフトウェアの
一例を示すタスク構成図、図3は本装置の操作パネルの
構成例を説明する図である。また、図4は本装置の制御
部が画像データを管理するために図1に示す5RAM1
24上に形成される管理テーブルである画像レコードの
一例を示す図である。
【0017】[構成]図1において、11は本装置の制
御部であるCPU、121はプログラムや各種データが
格納されるROM、118は各種プログラムの実行に使
用されるワークメモリ用として、留守録用などの音声デ
ータ、並びに、モノクロおよびカラー画像データ用の蓄
積メモリとして使用されるDRAMである。例えば、D
RAM118の記憶容量は2MBで、内約0.5MBが
ワークメモリに使用され、残りの約1.5MBが画像お
よび音声データの蓄積のために使用される。124はシ
ステムに必要な登録データ(各種ソフトスイッチ、電話
帳データ、音声認識のための音声登録データ、装置の電
話番号、および、略称などの装置用IDデータ)が登録
される5RAMで、電源断によりデータが失われないよ
う電池でバックアップされている。
【0018】12はITU勧告G3モードに必要な機能
をもつ公知のファクシミリ用MODEM(モデム)で、
V.29,V.21,V27terのほかにDTMF認
識機能、DRAMを用いた音声録音および音声再生のた
めの音声CODEC機能なども備える。13は子機電話
機15とアナログ小電力方式の無線通信を行うベースユ
ニットで、CPU11からの指示により無線通信を制御
する公知のユニットである。
【0019】14はアナログ信号用接続スイッチ(クロ
スポイントSW)で、CPU11からの設定により、装
置本体の電話機ハンドセット16、音声入力用のマイク
17、音声再生用のスピーカ18、回線とのインタフェ
イスを行うNCU19、CPU11の音声入力端子、お
よび、MODEM12およびベースユニット13の間の
アナログ信号の接続を自在に切り替える公知の回路であ
る。
【0020】110はモノクロ2値画像データからラン
レングス符号を生成し、また、ランレングス符号を入力
してモノクロ2値画像データを出力する公知のランレン
グス符号化復号回路、111は公知の時計ICであるR
TCである。125はハンドスキャナユニット(HSU)
で、カラーコンタクトセンサ112、および、HSU1
25が原稿上を移動した距離を測定するためのロータリ
エンコーダ(RC)116が内蔵され、装置本体とはカ
ールコードを介して着脱自在に接続されている。113
はHSU125の出力信号の一つであるロータリエンコ
ーダ116の回転数情報から移動距離データを生成して
CPU11に通知するエンコーダ検出部である。
【0021】114は画像処理部で、CPU11の指示
によりカラー画像データをDRAM118に蓄積する場
合、カラーコンタクトセンサ112から出力されるアナ
ログRGB信号(線順次で解像度200dpi)を入力
して、RGB各8ビット(一画素あたり24ビット)の
90dpiディジタル画像データに変換する。また、C
PU11の指示により直接カラーコピーを場合は、カラ
ーコンタクトセンサ116から出力されるアナログRG
B信号を360dpiのYMCK2値のディジタル画像
データに変換する。何れの変換データもDMAコントロ
ーラ117に供給され、DMAコントローラ117は、
90dpiのRGBカラー画像データをDRAM118
に蓄積する場合はDRAM118へカラー画像データを
転送し、カラーコピーをダイレクトに行う場合は記録制
御部119へ360dpiのYMCK2値データを転送
する。
【0022】またモノクロ画像データをDRAM118
に蓄積する場合、画像処理部114は、カラーコンタク
トセンサ112から出力されるアナログRGB信号を2
00dpiのモノクロ2値のディジタル画像データに変
換してDMAコントローラ117に供給する。モノクロ
コピーをダイレクトに行う場合、画像処理部114は、
カラーコンタクトセンサ112から出力されるアナログ
RGB信号をモノクロ2値の360dpiディジタル画
像データに変換してDMAコントローラ117に供給す
る。DMAコントローラ117は、モノクロ画像データ
をDRAM118に蓄積する場合はDRAM118へモ
ノクロ画像データを転送し、モノクロコピーをダイレク
トに行う場合は記録制御部119へモノクロ画像データ
を転送する。
【0023】記録制御部119は、記録部120が記録
可能なデータ形式に入力される画像データを変換する。
記録部120は、インク吐出方式の公知のカラープリン
タ部分で、インクタンクおよびインク吐出部が一体にな
っているカートリッジを主走査方向に移動し、記録紙を
副走査方向に移動させることにより画像を記録する。カ
ラーカートリッジとモノクロカートリッジとの何れが装
着されているかは、記録部120とカートリッジの電気
的接点の構成によりCPU11が判別できるようになっ
ている。
【0024】115はモノクロ2値画像データを入力し
て解像度変換を行う公知の解像度変換回路で、モノクロ
画像の拡大・縮小などのために使用されるとともに、記
録部120の記録解像度に対して回線から受信されたモ
ノクロ画像の解像度を整合させる用途にも使用される。
【0025】122は本装置の操作部である操作パネル
で、図3に示すように、各種キーや表示ランプ、およ
び、LCDディスプレイを備える。また、マイク117
やスピーカ118などは、この操作パネル122に配備
されている。
【0026】126は装置本体からのハンドスキャナユ
ニット125の着脱状態を検出するセンサで、センサ1
26の出力によってCPU11はシート状原稿を読み取
るシートモードであるか、ブック原稿など立体物を読み
取るハンドスキャンモードであるかを決定する。
【0027】次に、図3に示す操作パネル122の構成
について説明する。
【0028】図3において、16は本体用ハンドセッ
ト、32は各種登録や設定のための「機能キー」、33
は伝言や通話内容を音声データとしてDRAM118に
録音するとき使用する「録音キー」、34はMODEM
12の音声CODECによってCPU11がDRAM1
18に録音した音声データを再生するとき使用する「再
生キー」、35はDRAM118に格納された各種デー
タを消去する際に使用する「消去キー」、36は16文
字分のキャラクタを2行表示できるバックライト付のL
CD表示部であって、装置の状態や各種メッセージを出
力するために使われる。37は「カラーLED」で、3
8の「カラー/白黒キー」によりカラーモードが選択さ
れると点灯する。39はモノクロモードでの画質を選択
するための「画質キー」である。
【0029】310は電話帳を呼び出すための「電話帳
キー」と、登録などの内容を確定させるための「セット
キー」とを兼用するキーであって、説明を容易にするた
めに、以降「セットキー」と呼ぶことにする。311は
「上カーソルキー」、312は「下カーソルキー」、3
13は「左カーソルキー」、および、314は「右カー
ソルキー」で、いずれも表示制御の操作で使用する。
【0030】315はファクシミリ送信のための「送信
キー」、316はファクシミリ受信および受信画像をプ
リントするための「受信/プリントキー」である。31
7はコピーを実行するための「コピーキー」、318は
実行中の装置動作を中断するための「ストップキー」で
ある。319はマイク17の開口部、320はテンキー
部、321は回線を接続したままマイク17をアクティ
ブにして音声信号を回線へ出力し、回線上の音声をスピ
ーカ18で再生する装置状態にするための「スピーカホ
ンキー」、322は音声認識によって宛先自動ダイヤル
を実行するための「音声認識キー」、323は電話が着
信した場合に相手の通話内容を自動的にDRAM118
に録音するための「留守キー」、324は装置本体から
コードレス子機電話を呼び出して内線通話を実行するた
めの「子機キー」、325は通話状態を保留したまま相
手にメロディを送出する「保留キー」、326は前回の
電話相手の電話番号を自動的にダイヤルするための「リ
ダイヤルキー」、327は外線通話中に他の着呼に応答
し、また、元の通話に戻す、所謂キャッチホン(登録商
標)通話を行うために使用する「キャッチキー」であ
る。
【0031】[動作]本体にスキャナ125を装着した
状態(シートスキャン)でのコピーはダイレクトモード
となり、読み取りデータをDRAM118に蓄積するこ
となく、シート状の原稿を読み取りながら記録部120
に出力して記録する。DRAM118への読取りデータ
の蓄積が不要であるため、高解像度でもDRAM118
のメモリオーバーフローとはならない。このスキャナ1
25による読取り解像度は記録部120の解像度に整合
させている。これにより、読み取りデータの解像度は副
走査方向360dpiとなる。またコピー可能サイズ
も、モノクロ時はB4幅まで、カラー時は記録部120
の仕様によりA4幅までとなる。
【0032】本体からスキャナ125を取り出してハン
ドスキャナとしてコピーに使用する場合はメモリモード
となり、スキャナ125により読み取ったデータは必ず
DRAM118にページ単位で蓄積される。これは記録
部120における記録速度が、人間が通常ハンドスキャ
ンを行う速度に対して遅いための処置であり、読み取っ
たデータを一旦、DRAM118に蓄積することによっ
てハンドスキャンを高速で実行し終了できるようにして
いる。また、この場合のスキャナ125の読み取り解像
度を記録部120の解像度に整合させて360dpiと
すると、1ページの画像データ容量が大きすぎてDRA
M118のメモリエリアを占有してしまい、装置の動作
に支障をきたす虞がある。そこでDRAM118のメモ
リ容量を増やすことも考えられるが、このようなメモリ
容量の増大はコストがかかる等の理由から、読み取り解
像度はモノクロ時は200dpi、カラー時には90d
piに抑えているが、これに限定されるものではない。
また同様の理由から、モノクロ時のコピーサイズはB4
幅までであるが、カラー時のコピーサイズはA6(もし
くは官製葉書サイズ)以下に制限してある。
【0033】因みに、モノクロ200dpiでB4サイ
ズ1ページ分のデータ容量は約700KB、カラー90
dpiでA6サイズの1ページ分のデータ容量は約60
0KBとなり、DRAM118に蓄積可能である。な
お、この読み取ったデータを圧縮符号化してDRAM1
18に蓄積すれば、読取り可能サイズ及び解像度をもっ
と上げることは出来るが、後に述べるように圧縮符号化
はソフトウエアで行うために時間がかかりハンドスキャ
ンの実行速度が下がってしまうデメリットがある。ま
た、高速の圧縮符号化のためにハードウエアを追加する
ことは大幅なコスト増を招くことになる。
【0034】本体にスキャナ125を装着した状態で、
原稿を読取りながらの原稿送信はダイレクトモードとな
り、読み取りデータをDRAM118に1ページ分蓄積
することなくDRAM118経由でモデム12に転送し
て、シート状原稿を読み取りながら相手ファクシミリに
送信する。
【0035】本体からスキャナ125を取り出してハン
ドスキャナとして使用して原稿を読み取って送信する場
合はメモリモードとなり、スキャナ125により読み取
ったデータは必ずDRAM118にページ単位で蓄積さ
れる。これはモデム12の通信速度が人間がハンドスキ
ャンを実行する速度に比較して遅いための処置である。
このように、読み取ったデータを一旦、DRAM118
にページ単位で蓄積することにより、ハンドスキャンを
高速で実行できるように構成されている。また、この場
合の読み取り解像度や原稿サイズに関しては、コピーに
おけるメモリモードと同じ理由で同様の仕様としてい
る。
【0036】[ソフトウェア構成]次に、図2に示す本
装置のタスク構成図を参照して、本実施形態のソフトウ
ェア構成を説明する。本装置のソフトウェアは、マルチ
タスクOS212によって、各タスクが並行に動作でき
る環境が与えられている。以下、各タスクについて説明
する。
【0037】21は状態監視タスクで、装置内に発生す
る各イベントを監視し、装置状態を変化させる必要のあ
るイベントの発生を検出すると、必要なタスクにその情
報を通知する機能をもつ。例えば、操作パネル122に
よって入力されたキー情報を検出すると、オペレートタ
スク22や回線制御タスク23に必要なキー情報を伝達
して、装置の対応する機能動作を起動する。
【0038】オペレートタスク22は、状態監視タスク
21からのキーコードA情報を受けて動作モードを判定
し、その動作モードに対応する機能を実行するタスクに
スタートコマンドを発行するとともに、キーコードA情
報に基づいて操作パネル122の表示機能を制御する。
【0039】23は回線制御タスクで、NCU19を制
御して、回線からの着呼を受け付けたり、オペレートタ
スク22からのダイヤル要求コマンドに応じてダイヤル
信号を送出するために回線を捕捉したり、回線断を実行
して通信を終了させたりするシーケンスを実行する。ま
た、回線接続状態における状態監視タスク21からのキ
ーコードB情報により「送信キー」や「受信/プリント
キー」が押されたことを検出し、回線上の信号を分析す
ることで発信相手が電話か、ファクシミリかを自動判別
し、ファクシミリならば通信タスク25にファクシミリ
通信のための通信スタートコマンドを発行したりする。
【0040】24はダイヤル制御タスクで、回線制御タ
スク23あるいは通信タスク25からのダイヤルスター
トコマンドに応じて各種ダイヤル信号を交換機に送出す
る機能をもつ。
【0041】25は通信タスクで、回線制御タスク23
からの通信スタートコマンドによってファクシミリ通信
における通信手順の実行や画像データの伝送を実行す
る。
【0042】26は読取タスクで、オペレートタスク2
2からの読取スタートコマンドに応じて、ハンドスキャ
ナユニット(HSU)125と画像処理部114とを制御
して、原稿画像の読み取りを実行する。
【0043】27は符号復号タスクで、通信タスク2
5、読取タスク26および記録タスク29からの符号復
号スタートコマンドに応じて、画像データの符号化、復
号処理をソフトウェアで実行する。このため本実施形態
では、ハードウェアで符号化、復号処理を実行する場合
に比べて処理時間はかかるものの、ハードウェアコスト
を大きく削減することが可能になる。なお、モノクロ画
像には公知のMH符号を適用し、カラー画像にはRGB
多値DPCM方式(RGBの各8ビット値で隣接画素間
の差分値を計算する方式)にハフマン符号を割り当てた
公知の符号化方式を適用する。
【0044】28は音声認識タスクで、ハンドセット1
6から入力されるユーザの音声を分析して、予め登録さ
れている音声データ(複数可)と比較して、一致する音
声データの情報を通知する公知の音声認識ソフトウェア
である。
【0045】29は記録タスクで、レポートタスク21
0やプリントタスク211からの記録スタートコマンド
に応じて、要求された画像データを記録部120で印刷
させる機能をもつ。
【0046】210はレポートタスクで、通信履歴が記
録される通信管理レポートや5RAM124の登録情報
などの機能設定リストをキャラクタデータで作成し、そ
れを画像データに展開して記録タスク29に記録を依頼
する各種レポート作成用のソフトウェアである。
【0047】211はプリントタスクで、自動的に記録
する必要のある画像データがDRAM188に蓄積され
ていないかを常時チェックし、記録する必要のある画像
データが検出されると、記録スタートコマンドを記録タ
スク29に発行する監視機能をもつ。
【0048】[画像レコード]次に、図4に示す画像レ
コードの構造について説明する。
【0049】DRAM118に格納された画像データを
管理するための管理テーブルである画像レコードは、装
置の最初の起動時にOS212によりSRAM124上
にフォーマットされ、この時点ではすべてのレコードが
空き状態になっている。各タスクは必要に応じてOS2
12から空き状態のレコードを取得し、タスク間でやり
取りする過程で必要事項を記入したレコードを作成す
る。各タスクは、必要に応じて、作成された画像レコー
ドの内容を参照して動作する。
【0050】画像レコードには、それに対応するDRA
M118上の画像の1ドキュメント(1頁の場合もあれ
ば、複数頁の場合もある)の種別を示すカラー/モノク
ロ識別フラグや、受信画像の場合は受信日時情報、プリ
ントタスク211による自動プリントの起動が必要か否
かを示すプリント要求フラグ、通信タスク25による送
信動作が必要か否かを示す送信要求フラグ、1ドキュメ
ントに含まれる各頁情報を表示するページチェインテー
ブルの先頭アドレス、等により構成される。
【0051】各頁情報を表示するページチェインテーブ
ルはそれぞれ、次の頁情報を表示するページチェインテ
ーブルの先頭アドレス、該当頁の主走査幅および副走査
長などのサイズ情報、同じく該当頁の主走査および副走
査解像度などの解像度情報、並びに、該当頁の画像デー
タのDRAM118上の先頭アドレスが格納される画像
ブロックチェインテーブルの先頭アドレスで構成され
る。なお、DRAM118は、所定のサイズごとにブロ
ック化されていて、画像ブロックチェインテーブルの先
頭アドレスとは各ブロックのアドレスのことである。
【0052】画像受信時は通信タスク25が、メモリコ
ピー(登録商標)動作およびハンドスキャンによる画像
送信時は読取タスク26が、画像レコードの内容を完成
させる。記録や送信が終了して不要となった画像データ
は、画像レコードがクリアされ、画像レコードの管理が
タスクからOS212に返却されることによってDRA
M118から消去される。
【0053】[カラーコピー動作]次に、ハンドスキャ
ナ125を使ったカラーコピー時の動作の流れを簡単に
説明しておく。
【0054】ハンドスキャナユニット125が本体から
取り外されると、スキャナ着脱センサ126の出力を検
知してオペレートタスク22が自動的にハンドスキャン
モードであることを認識する。これにより操作パネル1
22のLCD表示部36等にハンドスキャンが実行でき
る旨を表示し、コピーするか送信するかの選択をユーザ
に促す。
【0055】いま「コピーキー」317が押され、「カ
ラー/白黒キー」38によりカラーモードでが指定され
て「カラーLED」37が点灯した状態であると、オペ
レートタスク22はハンドスキャンによるカラーコピー
のためカラー読取りの実行を読取りスタートコマンドで
読取りタスク26に依頼する。これにより読取りタスク
26は、動作に必要な情報をオペレートタスク22から
受け取ってハードウエアを制御し、ハンドスキャンユニ
ット125の走査駆動に応じて読み取られるカラー画像
データを入力してDRAM118に1ページ分蓄積す
る。オペレートタスク22は読取りタスク26からの終
了通知によって記録タスク29に記録スタートコマンド
を発行し、DRAM118に記憶されている画像データ
の記録を実行させる。この記録スタートコマンドには読
取りタスク26で記入された画像レコードの情報が添付
されており、記録タスク29はそれを参照してDRAM
118に格納されているカラー画像データをDMAC1
17で読み出して解像度360dpiのデータに変換
し、記録制御部119に転送して記録部120によるカ
ラー記録を実行する。こうして記録部120における1
ページ分の画像記録が終了するとオペレートタスク22
に処理終了が通知されて一連のコピー動作が終了し、操
作部122の表示部36の表示が待機状態を示す表示に
移行する。
【0056】[モノクロ画像送信]次に、モノクロ画像
を送信する場合の動作の流れを簡単に説明する。
【0057】ハンドスキャナユニット125が本体から
取り外されると、スキャナ着脱センサ126の出力を検
知してオペレートタスク22が自動的にハンドスキャン
モードであることを認識する。
【0058】次に操作パネル122の「送信キー」31
5が押され、「カラー/白黒キー」38により白黒モー
ドが設定されてカラーLED37が消灯した状態である
と、オペレートタスク22はハンドスキャンによるモノ
クロ送信のため、モノクロ読取りの実行を読取りスター
トコマンドで読取りタスク26に依頼する。これにより
読取りタスク26は、その動作に必要な情報をオペレー
トタスク22から受け取ってハードウエアを制御し、ハ
ンドスキャンユニット125の走査駆動に同期して読取
られた画像データを入力し、DRAM118に1ページ
分蓄積する。次にオペレートタスク22は、読取りタス
ク29からの終了通知によって宛先入力操作モードに移
行し、宛先の電話番号をユーザに入力させる。オペレー
トタスク22は、その入力された宛先電話番号に基づい
て回線制御タスク23にダイヤル要求コマンドを発行
し、回線接続を開始させる。回線制御タスク23は、こ
のダイヤル要求コマンドによる依頼を受けると、ダイヤ
ル制御タスク24にダイヤルスタートコマンドを発行す
る。このダイヤル制御タスク24によるダイヤル発呼が
完了して回線が接続されると、回線制御タスク23は通
信タスク25に通信スタートコマンドを発行し、DRA
M118に記憶されているカラー画像データの送信を実
行させる。この通信スタートコマンドには、読取りタス
ク26で記入された画像レコードの情報が添付されてお
り、通信タスク25はそれを参照してDRAM118に
格納されているモノクロ画像データを読み出し、解像度
200dpiのまま符号化変換しながらモデム12に転
送してカラー画像送信を実行する。こうして送信が終了
するとオペレートタスク22に処理終了が通知されて一
連の通信動作が終了し、操作部122の表示部36の表
示が待機状態を示す表示に移行する。
【0059】[カラー画像送信]次に、カラー画像を送
信する場合の動作の流れを簡単に説明する。
【0060】ハンドスキャナユニット125が本体から
取り外されると、スキャナ着脱センサ126の出力を検
知してオペレートタスク22が自動的にハンドスキャン
モードであることを認識する。
【0061】次に操作パネル122の「送信キー」31
5が押され、「カラー/白黒キー」38によりカラーモ
ードがセットされて「カラーLED」37が点灯した状
態であると、オペレートタスク22はハンドスキャンに
よるカラー送信のため、カラー読取りの実行を読取りス
タートコマンドで読取りタスク26に依頼する。これに
より読取りタスク26は、そのカラー画像送信に必要な
情報をオペレートタスク22から受け取ってハードウエ
アを制御し、ハンドスキャンユニットの走査駆動に同期
して読み取られるカラー画像データを入力してDRAM
118に1ページ分蓄積する。オペレートタスク22は
次に、読取りタスク26からの終了通知によって宛先入
力操作モードに移行し、宛先の電話番号をユーザに入力
させる。オペレートタスク22は次に回線制御タスク2
3にダイヤル要求コマンドを発行し、回線接続を開始さ
せる。回線制御タスク23は、このオペレートタスク2
2からのダイヤル要求コマンドによって依頼を受けると
ダイヤル制御タスク24にダイヤルスタートコマンドを
発行する。こうしてダイヤル制御タスク24によってユ
ーザにより指示されたダイヤルの発呼が完了して回線が
接続されると、回線制御タスク23は通信タスク25に
通信スタートコマンドを発行してカラー画像データの送
信を実行させる。この通信スタートコマンドには読取り
タスク26で記入された画像レコードの情報が添付され
ており、通信タスク25はそれを参照してDRAM11
8に記憶されているカラー画像データを読み出して、解
像度90dpiのまま符号化変換しながらモデム12に
転送してカラー画像送信を実行する。こうして送信が終
了するとオペレートタスク22に処理終了が通知されて
一連の通信動作が終了し、操作部122の表示部36の
表示が待機状態を示す表示に移行する。
【0062】[モノクロ画像の送受信]次に、モノクロ
原稿やカラー原稿を送信したり受信する場合の本装置の
操作について説明する。 通話状態からのファクシミリ送信 通話中に、操作パネル122の「送信キー」315が押
下されると、表示部36には「ゲンコウヲセットシテク
ダサイ」というメッセージが表示され、ユーザに、送信
原稿を、裏向きにして原稿入口にセットするように促
す。原稿が正しくセットされると原稿読取りが開始さ
れ、ファクシミリ送信のためのネゴシエーションが実行
された後、送信が開始される。このとき表示部36には
「FAXソウシンチュウ」というメッセージが表示され
る。 カラー送信 「送信キー」315を押下する前に「カラー/白黒キ
ー」38を押下してカラーモードをセットし、「カラー
LED」37を点灯する。この場合の送信画像サイズは
葉書サイズのみで、倍率などの設定はできない。このと
き、表示部38には「カラーソウシンチュウ」というメ
ッセージが表示される。 ハンドスキャナ125を利用した画像送信 スタンバイ状態からパネルオープン、或はハンドスキャ
ナ125を本体から外すと、操作パネル122の表示部
36に「ハンドスキャナ→FAXソウシンコピー」が表
示される。ここで「送信キー」315を押下するとFA
X送信モードとなり、表示部36に「ソウシンハバ[A
4]> [シロクロ] [フツウ]」が表示される。
【0063】ここで「カラー/白黒キー」38を押下し
てカラーモードを設定すると「カラーLED」37が点
灯し、送信する原稿の幅が変更できなくなる。これによ
り表示部26には「ソウシンハバ[ハガキ] [カラ
ー] [シャシン]」が表示される。この状態で「セッ
トキー」310を押下することにより、表示部36の表
示は「ハンドスキャナ ヨミトリ セットキーデ カイ
シ/オワリ」となる。
【0064】更に、この画面表示で「カラー/白黒キ
ー」38が押下されると、カラーモードから白黒モード
に切換えられて、1つ前の表示画面に戻る。
【0065】このカラー/白黒モードの変更がなく、
「ハンドスキャナ ヨミトリ セットキーデ カイシ/
オワリ」が表示されている状態で「セットキー」310
が押下されると、ハンドスキャナ125を使用した原稿
画像の読取りの開始が指示され、メッセージ「スキャナ
ハヤサ >>>> セットキーデ オワリ」が表示され
る。なお、スキャナ125の移動速度が速いほど、
「>」の数が多く表示される。
【0066】ここで、エンコーダ検出部113により検
出されるスキャナ1125の移動速度が速すぎると、
「スキャナハヤスギマス セットキーデ オワリ」と表
示される。
【0067】ハンドスキャナ125による原稿の読取り
が正常に終了すると、表示部36に「カクニンプリント
→スル シナイ」が表示され、そのスキャナ125によ
り読み取った画像を確認するためのプリント動作を行う
か否かを選択する。「スル」が選択されると、読み取ら
れてDRAM118に記憶されている画像データを記録
部120に出力して印刷する。この間、「カクニンプリ
ント プリントチュウ」が表示される。そしてこのプリ
ントが終了すると「FAXバンゴウ ニュウリョク」が
表示され、テンキー320などを使用して入力された電
話番号が表示部36に表示される。
【0068】また一方、「シナイ」が選択されると、記
録部120による記録動作を行うことなく、ユーザによ
る電話番号の入力を指示する。こうして宛先の電話番号
が入力され、「送信キー」315が押下されてカラー画
像の送信が指示されると、表示部36には「カラーソウ
シンチュウ」が表示される。一方、モノクロ画像の送信
の場合には、「FAX ソウシンチュウ」が表示され
る。 FAX受信を開始するまでの操作 これは通話状態で受信キー316を押下することにより
開始され、ユーザは相手側(送信元)の音を聞いてから
受信のタイミングを知り、そこで受信キー316を押下
する。これは回線を捕捉している状態で、原稿をセット
しないで受信キー316を押下することにより開始さ
れ、受信キー316を押下したときには、ハンドセット
16がオフフックされていて、音声ガイダンススイッチ
が「オン」に設定されている場合には「FAXを受信し
ます。受話器を戻してください」というメッセージがユ
ーザに報知される。
【0069】このときの表示部36の表示は「FAXヲ
ジュシンシマス ジュワキヲモドス」となる。
【0070】FAX信号を受信中の時は、モノクロ画像
のときはメッセージ「FAX ジュシンチュウ」、「F
AX ジュシンチュウ P1」が交互に表示され、カラ
ー画像の受信時には「カラー ジュシンチュウ」、「カ
ラー ジュシンチュウ P1」が交互に表示部36に表
示される。
【0071】そしてファクシミリ受信が正常に終了する
と、終了アラームを鳴動させてメッセージ「ジュシンガ
オワリマシタ」というメッセージを表示部36に表示
する。
【0072】図5及び図6は、本実施の形態のファクシ
ミリ装置における、ハンドスキャナ125を使用したモ
ノクロ画像送信或はコピーのための、モノクロ画像の読
取時の制御を示すフローチャートである。この制御を実
行するプログラムはROM121に記憶されており、C
PU11の制御の下に実行される。
【0073】読取タスク26は、オペレートタスク22
からモノクロ画像の読取開始コマンドを受け取ると、ハ
ンドスキャナ125がどれだけ移動しているかを示す移
動量カウンタMcnt(SRAM124に設けられてい
る)をリセットし、2.5m秒ごとに発生する割り込み
を許可する(ステップS1)。これにより図6のフローチ
ャートで示す割込み処理が起動される。
【0074】オペレータがハンドスキャナ125を原稿
の上に載せ、そのハンドスキャナ125を読み取りたい
方向に移動させるとエンコーダ116が回転する。ここ
でハンドスキャナ125がスーパーファイン1ラインに
相当する距離を移動すると、エンコーダ116の出力が
変化するように設定されているため、このエンコーダ1
16の出力が変化するとエンコーダ検出部113により
エンコーダ116の変化回数が記憶される。
【0075】図6は約2.5m秒ごとに発生する割り込
み処理を示すフローチャートで、この2.5m秒毎の割
り込みに応じて、まずステップS21で、読取トリガタ
イミングでエンコーダ検出部113よりハンドスキャナ
125の移動量を読み出し、その移動量を移動量カウン
タMcntに加える。そしてステップS22で、この移
動量カウンタMcntの値が、読取解像度に応じて予め
決められた値C(副走査方向の読取解像度が標準の場合
は“4”、ファインモードの場合は“2”)以上である
かを判断する。そうであるときはステップS23に進
み、画像処理部114に対して読取トリガを発行する。
次にステップS24に進み、移動量カウンタMcntの
値が、読取解像度に応じて予め決められた値Cの2倍
(2C)以上かどうか調べ、そうであればハンドスキャ
ナ125の移動速度が速すぎるため、操作パネル122
の表示部36にその旨を表示する(この表示内容につい
ては前述したとおり「スキャナハヤスギマス」と表示さ
れる)とともに、スピーカ321から警告音を鳴らす。
またこのときカウンタMcntの値を“2C”にセット
する。
【0076】逆に、移動量カウンタMcntの値が“2
C”以下である場合はステップS24からステップS2
6に進み、ハンドスキャナ125の移動速度は適正であ
るので、その旨の表示(この表示内容については前述の
とおり「スキャナハヤサ>>>」と表示される)を行う
とともに、スピーカ321から正常音を鳴らす。個えっ
ラステップS25、或はステップS26の後ステップS
27に進み、移動量カウンタMcntの値から値Cを差
し引き、画像処理部114はカラーコンタクトセンサ1
12でスキャンした画像のA/D変換、および画像処理
を行う。画像処理した白黒画像データはDMAコントロ
ール部117よってDRAM118のラインバッファに
書き込まれる。
【0077】読取タスク26は、図5のステップS5
で、このラインバッファに画像データが書き込まれたか
を監視し、画像データが書き込まれていた場合はステッ
プS6に進み、その画像データを、同じDRAM118
の画像メモリに転送する。この読取タスク26による読
取を終えるときは操作パネル122のセットキー310
を押すと、ステップS4でオペレートタスク22から読
取終了コマンドが読取タスク26に送られる。これによ
りステップS7に進み、DRAM118の画像メモリに
画像データがあるか否かにより画像を読み取ったかを判
断し、読み取っていたらステップS8に進んで割込み処
理を禁止し、ステップS9で読取を正常終了する。一
方、ステップS7で何も読み取っていなかったらステッ
プS11に進んで割込み処理を禁止し、ステップS12
で読取をエラーとして終了する。
【0078】また、ステップS2で、原稿画像の読取り
中に画像メモリがメモリフルになったり、或はステップ
S3で、呼出信号検出回路により呼出信号が検出される
とステップS10に進み、その画像メモリを解放し、ス
テップS11で割込み処理を禁止し、ステップS12で
読取をエラーとして終了する。これは画像メモリがフル
の場合は印刷不能であり、また呼出信号を検出したとき
は受信を優先させるためである。
【0079】読取タスク26は、オペレートタスク22
に読取りが正常終了したか、或はエラー終了したかを通
知する。正常終了の場合、オペレートタスク22は、も
しコピー動作が指示されていれば記録タスク29に対し
て記録コマンドを発行し、読み取った画像を記録する。
一方、エラー終了の場合は、記録せずにコピーを終了す
る。
【0080】なお、このハンドスキャナ125を用いた
白黒画像の送信処理の制御方法については、上述したハ
ンドスキャナ125による白黒コピーの制御方法と同様
であり、異なるのは原稿画像を読み取った後、確認プリ
ントが指示されると確認のために記録タスク29を起動
して記録処理を行い、そうでないときは記録タスク29
を起動する記録動作を行うことなく送信する点である。
【0081】図7及び図8は、本実施の形態のファクシ
ミリ装置における、ハンドスキャナ125を使用したカ
ラー画像コピー時のカラー原稿読取時の制御を示すフロ
ーチャートである。この制御を実行するプログラムはR
OM121に記憶されており、CPU11の制御の下に
実行される。
【0082】読取タスク26は、オペレートタスク22
から読取開始コマンドを受け取ると、まずステップS3
1で、ハンドスキャナ125がどれだけ移動しているか
を示す移動量カウンタMcnt(SRAM124に設け
られている)を“0”にリセットし、また後述するカウ
ンタi(SRAM124に設けられている)を“0”に
リセットし、移動量カウンタMcntの値が読取トリガ
発行カウント値“X”以上になったとき読取トリガを発
行するための読取トリガ発行カウント値X(SRAM1
24)を初期化し、約2.5m秒ごとに発生する割り込
みを許可する。これにより割り込みが許可され、図8に
示す割込み処理が起動される。
【0083】カラーコピー時の副走査方向の読取解像度
は90dpiなので、読取トリガ発行カウント値“X”
は固定値にはならず、1ライン読み取る毎に、そのXの
値を“4”又は“5”に再セットする必要がある。いま
オペレータがハンドスキャナ125を原稿の上に載せ、
読み取りたい方向に動かすと、エンコーダ116が回転
する。ここでハンドスキャナ125がスーパーファイン
の1ライン相当の距離を移動するとエンコーダ116の
出力が変化するように設定されており、エンコーダ11
6の出力が変化するとエンコーダ検出部113によりエ
ンコーダ116の変化回数が記憶される。
【0084】2.5m秒毎の割り込みが発生するとステ
ップS51に進み、この読取トリガタイミングでエンコ
ーダ検出部113からハンドスキャナ125の移動量を
読み出し、移動量カウンタMcntに加える。次にステ
ップS52に進み、前述したカウンタiの値を+1す
る。そしてステップS53に進み、このカウンタiの値
が3の倍数になったかどうか、即ち、RGBの各色の読
取りが完了したかどうかを判断し、そうでないときはそ
のまま割込み処理を終了する。なお、この各割込み処理
において、RGBの各色に対応するセンサによる画像の
読取り(1色当り約2.5m秒)が順次ハードウェアに
より実行されており、各センサにより読取られた画像デ
ータがハードウェアにより保持されているものとする。
【0085】こうしてステップS53で、カウンタiの
値が3の倍数になるとステップS54に進み、この移動
量カウンタMcntの値が読取トリガ発行カウント値
“X”以上であるかを判断し、そうであればステップS
55に進み、画像処理部114に対して読取トリガを発
行する。これによりRGBの3色分の画像データが入力
される。次にステップS56に進み、この移動量カウン
タMcntの値が読取トリガ発行カウント値Xの2倍
(2X)以上かどうかを調べ、そうであればステップS
57に進み、ハンドスキャナ125の移動速度が速すぎ
るため操作パネル122の表示部36にその旨を表示す
るとともに、スピーカ321から警告音を発生する。ま
たカウンタMcntの値を2Xにセットする。
【0086】逆にステップS56で、移動量カウンタM
cntの値が2X以下である場合はステップS58に進
み、ハンドスキャナ125の移動速度は適正であるとし
て、その旨の表示とスピーカ321から鳴音を行う。そ
して、これらステップS57或はS58の処理を実行後
ステップS59に進み、移動量カウンタMcntの値か
ら読取トリガ発行カウント値Xを引き、次ラインのため
の読取トリガ発行カウント値Xを再セットする。
【0087】こうして画像処理部114は、カラーコン
タクトセンサ112でスキャンした画像のA/D変換、
および画像処理を行う。こうして画像処理したカラー画
像データはDMAコントローラ117の制御の下にDR
AM118のラインバッファにRGBの順で書き込まれ
る。
【0088】図7のフローチャートに戻り、読取タスク
26は、ステップS35でDRAM118のラインバッ
ファに画像データが書き込まれたかを監視し、画像デー
タが書き込まれていた場合はステップS36に進み、そ
の画像データを同じくDRAM118の画像メモリに転
送する。ハンドスキャナ125による読取りを終えると
きは、ユーザが操作パネル122のセットキー310を
押すと、オペレートタスク22から読取終了コマンドが
読取りタスク26に送られる。これによりステップS3
4で読取終了コマンドを検出するとステップS37に進
み、画像を読み取ったかを判断し、読み取っていたらス
テップS38に進んで割込み処理を禁止し、ステップS
39で読取を正常終了する。
【0089】一方、もし何も読み取っていなかったらス
テップS41に進み、割込み処理を禁止し、ステップS
42で読取りをエラー終了する。
【0090】またステップS32で、読取中にメモリフ
ルになったり、或はステップS33で、呼出信号検出回
路によって呼出信号が検出されるとステップS40に進
み、DRAM118の画像メモリを解放し、ステップS
41で割込み処理を禁止し、ステップS42で読取をエ
ラー終了する。
【0091】この後、読取タスク26は、オペレートタ
スク22に読取が正常終了したか、或はエラー終了した
かを通知する。これによりオペレートタスク22は、正
常終了の場合、コピーが指示されていれば記録タスク2
9に対して記録コマンドを発行し、その読み取ったカラ
ー画像を記録するように指示する。一方、エラー終了の
場合は、記録せずにコピーを終了する。
【0092】なお、このハンドスキャナ125を用いた
カラー画像送信の制御方法についても、上述したハンド
スキャナ125によるカラーコピーの制御方法と同様で
あり、異なるのは読み取った後、確認プリントが指示さ
れない場合に(確認プリントが「シナイ」に選択される
と)、記録部120による記録を行うことなく送信する
点である。
【0093】[ハンドスキャナを使用したカラー画像送
信]次にハンドスキャナ125を使用したカラー画像送
信時の符号化について説明する。図10は、この符号化
処理を示すフローチャートで、この処理を実行するプロ
グラムはROM121に記憶されており、CPU11の
制御の下に実行される。
【0094】通信タスク25から符号スタートコマンド
を受け取ると、符号復号タスク27は、画像メモリに格
納されている画像データを1ラインずつRGBの順に読
み出し(図9(A)参照)、それぞれをDPCMを基本
とした公知の符号化処理により符号化していく(ステッ
プS61,S62,S63)。その後ステップS64で
ハフマン符号のEOL(End of line)コードを付加し
(図9(B)参照)、DRAM118の通信バッファに
書き込む。そしてステップS65で、次ラインの画像デ
ータがあるならば、前述の符号化処理を繰り返す。
【0095】[シートスキャンによるカラー画像送信]
次にシートスキャン(ハンドスキャナ125を装着させ
た状態での原稿の自動読取り)によるカラー画像送信時
の符号化について説明する。
【0096】図11は、このシートスキャンによる原稿
画像の読取り及び送信まで処理を示すフローチャート、
図12は割込み処理を示すフローチャートで、これら処
理を実行する制御プログラムはROM121に記憶され
ており、CPU11の制御の下に実行される。
【0097】符号復号タスク27は、通信タスク25か
ら符号スタートコマンドを受け取ると、まずステップS
71でSRAM124の読取ラインカウンタLcntを
“0”にリセットし、約2.5msecごとに発生する
割り込みを許可する。
【0098】これにより割込みがイネーブル隣、その割
り込みが発生する毎に図12に示す処理が実行される。
【0099】図12のステップS80では、2.5ms
ecごとに発生する割り込み処理による読取トリガタイ
ミングで読取モータ(図示せず)を回転駆動しながら、
画像処理部114に対して読取トリガを発行する(ステ
ップS81)。
【0100】これにより画像処理部114はCS112
でスキャンした画像のA/D変換、および画像処理を行
う。こうして画像処理されたカラー画像データは、DM
Aコントローラ117よってRGBの順にDRAM11
8のラインバッファに書き込まれる。
【0101】従って、符号復号タスク27はステップS
72で、このラインバッファに画像データが書き込まれ
たかを監視し、画像データが書き込まれていた場合は画
像データをDPCMを基本とした公知の符号化処理によ
り符号化する(ステップS73乃至S75)。そしてス
テップS76で、ハフマン符号のEOL(End of lin
e)コードを付加する(図9(B)参照)。そしてステ
ップS78で、この符号化したデータをDRAM118
の通信バッファに書き込み、読取ラインカウンタLcn
tを+1する。次にステップS78に進み、読取ライン
カウンタLcntの値が一定値を超えるか、否かを判断
し、越えていれば処理を終了する。一方、そうでないと
きはステップS79に進んで原稿の終了かどうかを調
べ、終了でない時はステップS72に戻って前述の処理
を実行し、原稿の終了を検出すると、符号化を終了す
る。
【0102】[カラー画像の復号化]以上、カラー画像
の送信時の符号化について説明したが、カラー受信画像
の復号化についても言及しておく。図13は、このカラ
ー画像の復号化処理を示すフローチャートで、この処理
を実行する制御プログラムはROM121に記憶されて
おり、CPU11の制御の下に実行される。
【0103】DRAM118の画像メモリに蓄積されて
いる符号化されている受信画像データを読み出し、RG
Bの順にDPCMを基本とした公知の復号化処理により
復号していく(ステップS91〜S93)。こうして復
号された画像データはRGBの成分ごとにDRAM11
8のラインバッファに格納される。この符号化された画
像データでは、前述のようにB成分の後にハフマン符号
のEOLコードが付加されているので、ステップS94
では、このEOLコードが検出されたかどうかをみる。
検出できなかった場合はステップS98に進み、ステッ
プS98、S97で次のEOLコードを検出するまでサ
ーチする。
【0104】ステップS94でEOLコードを検出し、
ステップS95で復号エラーがなく、更にステップS9
6で次のデータが存在するときはステップS91に戻
り、前述と同様にして次ラインの復号化処理を行う。
【0105】一方、EOLコードが検出されずに、ステ
ップS98,S97におけるサーチの途中で画像データ
が終わった場合はステップS98で復号化処理を終了す
る。また万が一、ステップS95の復号化の過程でエラ
ーが発生した場合もEOLコードを検出できなかったと
きと同様にステップS97に進み、次のEOLコードを
検出することができればステップS96に進んで、その
次のラインから復帰することができる。このような処理
を受信画像データの最後まで繰り返し実行して、受信画
像の復号化処理を行う。
【0106】次に、本実施の形態のファクシミリ装置に
実装されたITU−T勧告のBFT(Binary File Tran
sfer)を利用したカラー画像通信の通信プログラムの動
作について説明する。
【0107】BFTはバイナリファイル、パーソナルコ
ンピュータなどで作成されたファイルをECM伝送プロ
トコル上に乗せてエラーフリーで伝送する方式である。
【0108】このような動作手順を図14乃至図17を
参照して説明する。
【0109】図14は、通常のECM通信における通信
手順を説明するための図である。
【0110】受信側ファクシミリ装置は、NSF(非標
準装置の信号)で、自機の独自受信能力を宣言し、デジ
タル識別信号(DIS)により、ITU−Tの受信能力
を有することを宣言する。これにより送信側は、デジタ
ル命令信号(DCS)、トレーニングチェック(TC
F)を送信し、受信側は受信準備確認信号(CFR)を
返送する。こうしてファクシミリ画像信号(PIX)を
受信し、手順中断信号(PPS−EOP)に対して、メ
ッセージ確認信号(MCF)によりPIX信号の受信完
了、印字可能メッセージを送信側に知らせる。そして送
信側より切断コマンド(DCN)が送信されて、ECM
通信が終了する。
【0111】図15は、BFT通信における通信手順
(正常通信)を説明するための図である。
【0112】受信側ファクシミリ装置は、NSF(非標
準装置の信号)で、自機の独自受信能力を宣言し、デジ
タル識別信号(DIS)により、ITU−Tの受信能力
を有することを宣言する。これにより送信側は、デジタ
ル命令信号(DCS)でBET通信の開始を指示してト
レーニングチェック(TCF)を送信し、受信側は受信
準備確認信号(CFR)を返送する。これにより、送信
側はこれから伝送するファイルの宣言を行ってヘッダ
(header)を送信する。こうして中断信号(PPS−M
PS)を受信すると、メッセージ確認信号(MCF)に
より続行可能であることを知らせる。これにより次に送
信側から、データの本体(body)が送信される。そして
このデータの中断信号(PPS−EOP)が送信される
と、受信完了、印字可能メッセージ(MCF)を送信側
に送る。そして送信側より切断コマンド(DCN)が送
信されてBFT通信が正常終了する。
【0113】図16は、BFT通信における通信手順
(拒絶)を説明するための図である。図16の例では、
受信側はヘッダを受信して、中断信号(PPS−MP
S)を受信すると、受信拒絶信号(FDM)により、受
信が続行不能であることを、送信側に知らせる。
【0114】この拒絶の理由としては、受信側において
以下の理由が挙げられる。 (1)指定された圧縮・伸長(符号化・復号化)能力を有
していない。 (2)指定された主走査幅で記録ができない。 (3)指定されたファイルサイズでメモリに記憶できな
い。 (4)指定単位ドット系では記録できない。
【0115】図17は、BFT通信における通信手順
(拒絶から復帰手順)を説明するための図である。
【0116】この図17の例では、受信側はヘッダを受
信して、中断信号(PPS−MPS)を受信すると、受
信拒絶信号(FDM)により、受信が続行不能であるこ
とを、送信側に知らせる点までは、図16と同じであ
る。
【0117】その後、送信側は、FDM信号で返送され
た前述の拒絶の理由を解析し、それに伴なってファイル
フォーマットを変更したファイル宣言を再度実行する。
そして、その新たなファイルフォーマットのヘッダ(he
ader)、ファイル本体(Body)を送信する。これによ
り、受信側は受信完了、印字可能メッセージ(MCF)
を送信側に送る。そして送信側より切断コマンド(DC
N)が送信されてBFT通信が正常終了する。
【0118】図18は、ITU−T勧告によるBFTヘ
ッダ情報を説明する図である。図18において、180
0は本実施の形態のファクシミリ装置におけるカラー通
信時に使用されるBFTヘッダ情報を示している。
【0119】本実施の形態のファクシミリ装置では、B
FT通信を実行するための手順であるシンプルBFTを
用い、予めファイルのヘッダ情報(図19参照)のみ相
手端末に伝送し、相手端末からの肯定応答(MCF信
号)を受けて、そのファイルの続き(本体情報)を送信
するITU−T勧告の通信手順に従っている。本実施の
形態では、符号復号タスク27でDPCM圧縮方式によ
り生成したカラー画像データを本装置でファイルとして
作成し、シンプルBFTのプロトコルで伝送可能にした
ものである。
【0120】図20は、図17において、受信側から送
信側に伝送される拒絶理由を返送する信号(FDM信
号)のフォーマットを示す図である。
【0121】図において、201は第1オクテットと呼
ばれ、定型メッセージを1バイトで表現するエリアであ
り、本実施の形態の装置では「理由なし」をセットす
る。202は第2オクテットで、オプショナルな情報が
セットされる。また本実施の形態の装置では、第3オク
テット以降の「Diagnostic Information」を利用して、
以下のような拒絶理由情報をセットする。 指定された圧縮伸長能力なし …“No Compatible compression” 主走査幅が印字できない …“Illegal Horizontal Size” ファイル容量が大きすぎる …“File Too Large” 図21は、本実施の形態のファクシミリ装置におけるカ
ラー画像の送信動作を示すフローチャートで、この処理
を実行するプログラムはROM121に記憶されてお
り、CPU11の制御の下に実行される。尚、本実施の
形態でのカラー画像送信動作を実行するプログラムは、
実際には図2に示すようにマルチタスクで構成されてい
るが、ここでは簡便化のために図21のフローチャート
に従って説明する。
【0122】まずステップS101でカラー送信動作が
指示されると、これが状態監視タスク21で検知され、
回線制御タスク23が起動される。これによりステップ
S102で、起動された回線制御タスク23は回線を接
続し、その指示された宛先に発呼動作を行うとともに通
信タスク25を起動する。次にステップS103に進
み、通信タスク25は相手端末からITU−T T.3
0で規定される初期識別信号(DIS信号)を受信する
かどうかを監視し、DIS信号を受信するとステップS
104に進み、通信タスク25は相手端末がITU−T
T.30で規定されるバイナリ・ファイル・トランス
ファー(BFT)の通信手順を有しているかどうかを判
別する。
【0123】なお本実施の形態では、ステップS104
で相手端末がBFTモードを有しているかどうかをIT
U−T T.30のDIS信号によって検出している
が、より高速な通信を望む場合は、公知のITU−T
V.8手順のAnsam信号を検出した後、CM信号を
送出し、V.34手順に移行して相手端末の能力を知る
ようにしてもよい。
【0124】ステップS104で、相手端末がBFTの
通信手順を有していない時は相手端末とカラー画像の通
信ができないと判断してステップS105に進み、自装
置のオペレータに知らせるためにエラーを表示し、次に
ステップS106で、相手端末に対して回線切断信号
(DCN信号)を送出し、回線制御タスク23によって
回線切断処理を行う(ステップS107)。
【0125】一方、ステップS104で相手端末がBF
Tモードを有している場合にはステップS108に進
み、受け渡された画像レコードに送信要求があるので、
送信動作を開始する。レコード上にカラー画像のビット
のセットを認め、BFT通信のプロトコルモードとして
カラー画像を送信するためITU−T T.30で規定
される受信命令信号(DCS信号)のシンプルBFTビ
ットをオンにしてDCS信号を相手端末に送出する。こ
の際、DCS信号の解像度、符号化方式、原稿サイズを
表すビットは、実際にBFTモードで送信されるカラー
画像の解像度、符号化方式、主走査幅と無関係に必須と
されるスタンダード、MH符号、A4幅と宣言される。
これはDCS信号のこれらのビットは、ITU−T
T.30の勧告上欠くことが許されていないからであ
る。実際にBFTで送信される画像とは無関係なので、
これに限らずスーパファイン、MMR符号、A3幅等で
あってもよい。その後、ステップS109でモデムのト
レーニングのための信号(TCF信号)を送出し、ステ
ップS110で、相手端末から受信準備確認信号(CF
R信号)を受信するかどうか監視する。CFR信号が受
信されるとステップS111に進み、符号・復号化タス
ク27を起動して画像ファイルの作成を行う。
【0126】ここでは図19に示されるようなBFTフ
ァイルヘッダ部(header)の作成とカラー画像をDPC
M符号化したファイル本体部(body)の作成を行い相手端
末に受け渡す動作に入る。
【0127】次にファイル名の作成について説明する。
【0128】ファイル名はパソコンなどで受け渡される
のを想定し、同じファイル名にならないように作成され
る。本実施の形態の装置では、送信するごとにインクリ
メントされる数値カウンタを装置内に用意し、このカウ
ンタの計数情報をキャラクタ列に変換し、これをファイ
ル名として用いることができる。また、ファイル名とし
て固定パターン、例えば、“オタンジョウビ オメデト
ウ”、“アリガトウ”などを設けておき、送信の指示の
際、ユーザに選ばせる。こうして選ばれた名前をファイ
ル名として“アリガトウ.CDP”としても良い。更
に、日時情報などからキャラクタ列を自動生成してファ
イル名としても良い。本実施の形態の装置では、これら
を組み合わせて、交信毎にユニークなファイル名を生成
するよう考慮している。例えば図19では、ファイル名
(file-name)として、例えば“アリガトウxxxyyy.CD
P”が示されており、ここでxxxは時刻情報、yyyは累計
カウンタの値である。
【0129】更に、BFTモードで実際に送信されるカ
ラー画像の解像度、符号化方式、原稿サイズ等もヘッダ
情報としてとして、ここで作成される。ここでは主走
査、副走査解像度が共に家庭で普及するプリンタ解像度
360dpiの4分の1である90dpi、符号化方式
はDPCM符号化方式、画像サイズは家庭で普及するカ
ラー画像のサイズである写真Lサイズ、官製ハガキなど
が入る幅360mm、長さ540mmである。これらの
解像度、符号化方式、原稿サイズはいずれもITU−T
T.30で規定されないものである。ここでは解像
度、符号化方式、原稿サイズのいずれもITU−T
T.30で規定されないものとしたが、いずれか1つで
あっても構わない。受信側ではこういったファイル名等
のヘッダ情報を受信画像のフッタとして印字するよう動
作するので、受信したカラー画像についてのIDとな
り、ユーザにとって非常に有効な管理情報となる。
【0130】次にステップS112で、ファイルの名前
と拡張子をBFTのヘッダ情報としECMの高速データ
として送信し、引き続いてステップS113で、ファイ
ルの本体部を送るためにPPS−MPS信号を送信す
る。以下の受信動作で説明するように、問題なければ相
手(受信)側からMCF信号が返送されてくるし、なん
らかの問題があればFDM信号で拒絶理由等が返送され
てくることになる。
【0131】ステップS114でFDM信号を受信する
とステップS116に進み、その拒絶理由を解析し、ス
テップS117で、そのエラーが発生した理由を表示す
る。このエラーコードを見て送信側端末のユーザは、相
手側がメモリフルで受けられない状態なのか、ヘッダ情
報で送信した画像属性が処理できないのか、等の原因を
知ることができる。この後、ステップS118で相手側
にDCN信号を送出し、ステップS119で回線を切断
する。
【0132】一方、ステップS115でMCF信号を受
信した場合はステップS120に進み、符号化復号タス
ク27は引き続いて画像データの本体部(body)(読み
取りデータ)をDPCM方式で符号化し、通信タスク2
5に画像データを渡し、通信タスク25が相手に送信す
る。次にステップS121に進み、PPS−EOPを送
出し、ステップS122で相手端末からMCF信号を受
信するとステップS123でDCN信号を送出し、ステ
ップS124で回線を切断する。
【0133】ここではBFT手順で画像情報を送信する
フェーズのヘッダ情報を用いてITU−T T.30で
規定されない画像の属性情報を非標準の手順を使わずに
相手端末に送信する手順について述べたが、BFTに限
らず、JPEGやJBIG等を用いた場合でもDCS信
号に引き続く画像を送信するフェーズのヘッダ部でIT
U−T T.30で規定されない画像の属性情報を非標
準の手順を使わずに相手端末に送信するといったやり方
を用いてもよい。尚、この場合、ステップS104で
は、DIS信号を受信して相手端末がBFTの能力を持
っているかどうかをみるのではなく、JPEGやJBI
Gを受信する能力があるかどうかを判断するステップに
変更される。また、ステップS108は、BFTビット
をオンするのではなく、JPEGやJBIGのビットを
オンするように変更される。
【0134】次に本実施の形態のファクシミリ装置にお
けるカラー画像或はモノクロ画像の受信時の通信動作を
詳細に説明する。尚、本実施の形態のカラー画像送信動
作は実際には図2で示すようにマルチタスクにより実行
されるが、ここでは簡便化のために図22のフローチャ
ートに従って説明する。
【0135】図22は、本実施の形態のファクシミリ装
置におけるカラー画像或はモノクロ画像の受信時の通信
動作を示すフローチャートで、この処理を実行するプロ
グラムはROM121に記憶されている。
【0136】まずステップS131で、回線制御タスク
23が回線よりCI信号が到来するかどうかを監視して
いる。ここで回線制御タスク23がCI信号検出すると
ステップS132で回線捕捉を行なう。この時、自動受
信設定であれば、通信タスク25に通信起動コマンドを
発行する。これによりステップS133に進み、通信タ
スク25はメモリ(DRAM118)の使用状況のチェ
ックを行う。本実施の形態の装置では、メモリ容量に応
じてITU−T T.30の初期識別信号(DIS信
号)で相手側に通知される自機の能力を変更するように
なっている。即ち、メモリが200KB以上空いていれ
ばステップS134でカラー画像受信を実行するが、2
00KBの空きメモリが無い場合はステップS135に
進み、カラー画像の受信は行わないようにする。具体的
には、メモリ残量が200KB以上ある場合にはDIS
信号を用いてBFTの宣言をDIS信号で行う(ステッ
プS134)。これによって家庭で普及するサイズのカ
ラー画像も、モノクロ画像も受信できることになる。一
方、200KB未満20KB以上ならば家庭で普及する
サイズのカラー画像の受信はできないので、BFTの宣
言はDIS信号で行わないがモノクロ画像の受信は可能
であるとしてDIS信号の送出を行う(ステップS13
5)。更にメモリ残量が20KB未満ならば、ファクシ
ミリの受信も行うことなく(DIS信号自体を送出しな
い)ステップS131に戻る。
【0137】こうしてステップS136でDCS信号を
受信するまで、DIS信号の送出を繰り返し行ない、送
信側端末のコマンド(受信命令信号DCSや送信命令信
号DTC)を待つ。
【0138】なお、ここで受信側から送信側に送られる
DIS信号には、ECM及びBFT、解像度、符号化方
式、画像サイズなどの受信側端末の受信能力を示す情報
が加えられている。本実施の形態の装置においては、B
FTの宣言はカラー画像ファイル受信を行なうための宣
言としている。このように本実施の形態の装置では、受
信を行うための判断基準としてカラーとモノクロで2段
階のメモリの空き容量のスレッシホールドを設定してい
るのは、カラー画像の1ページ分のデータ量がモノクロ
画像のデータ量に比して大きいため、受信した画像デー
タ量がメモリ空エリア以上になるオーバーフローを防止
する意味がある。また受信画像のためのスレッシホール
ドを一つだけしか設けていないと、白黒画像を受信でき
るだけのメモリエリアを利用可能でも、その画像の受信
を拒否したり、また逆に白黒画像の受信は可能であって
もカラー画像を受信して記憶するだけのメモリエリアが
ないのに、カラー画像の受信動作を実行したりするとい
う不都合が生じる虞があるためである。
【0139】これら能力宣言であるDIS信号を送信側
に返送すると、送信端末によって、このDCS信号が受
信され、受信側端末に受信の指示が行われる(ステップ
S136)。ここで通常送信の場合、ECM、符号化方
式、原稿サイズ、解像度などの受信命令が、送信側から
受信側に伝送される。
【0140】ステップS137ではDCS信号を基に、
送信側端末がBFTプロトコルでカラー画像を送信しよ
うとしているかどうか判断する。ここで送信側端末がB
FTプロトコルでカラー画像を送信しようとしている場
合は、DCS信号においてBFTモードに移行させるた
めのシンプルBFT宣言ビットが立っている。更に、I
TU−T T.30で規定される勧告に基づくと、DC
S信号においては符号化方式、原稿サイズ、解像度など
の指示情報を欠くことができないので、BFTでカラー
画像を送信する場合においても実際に送られる符号化方
式、原稿サイズ、解像度とは異なるITU−T T.3
0で規定される符号化方式、原稿サイズ、解像度等の情
報はDCS信号に含まれてくる。ここでTCF(トレー
ニング)良好、かつBFTモード及びカラー受信への移
行ができればステップS138に進み、CFR信号(受
信準備確認)を返送する。
【0141】次に送信側は、この応答に対して、これか
ら送ろうとしているカラー画像情報がどのようなもので
あるかを表わすファイルヘッダ(header)を画像情報を
送信するフェーズと同じフェーズで送ってくる。このフ
ァイルヘッダはITU−TのT.434の勧告に従って
いる。ステップS139では、受信側ではこのヘッダ情
報を受信し、さらにこれに引き続く画像本体部(body)
の情報を送信してくることを示すPPS−MPS信号を
受信するかどうか判断する(ステップS140)。
【0142】このPPS−MPS信号を受信した場合は
ステップS141に進み、ヘッダ中のファイル名のファ
イル拡張子を参照し、ファイルの名称が所定のフォーマ
ット通りのものか、或はステップS142で符号化方式
がDPCM方式か、ステップS143では原稿サイズは
カラー画像のサイズである写真Lサイズ、官製ハガキな
どが入る幅360mm、長さ540mmであるか、また
解像度は主走査・副走査共に90dpiであるか、更に
はステップS144で送信画像のファイル容量は受信可
能な容量かどうか等を判断する。
【0143】ここではステップS144の、ファイル容
量を受信可能かどうかの判定条件に加えることにより、
ヘッダ情報を受信した段階で画像を受信できるかどうか
が判断でき、長時間電話回線を補足した後に受信できな
くなるといった不都合がなくなる。特に大量のデータを
通信するカラー画像の送信の場合に、この効果は大き
い。またこの時、勧告記載のように、アプリケーション
・リファレンスなども合わせて参照し、解読可能なファ
イルかチェックする。
【0144】こうして送信されてくるファイルが解凍不
可能と判断した場合や、受信不能と判断した場合にはス
テップS145に進み、FDM信号を返送する。このF
DM信号の内容は、T.434に記述されているが、F
DM(拒絶)の内容として、“メモリ容量がない”、も
しくは、“メモリの残量がない”等を理由情報として相
手側(送信側)に送出しても良い。これに限らず、解像
度、符号化方式等の不一致等を理由情報として相手側に
送出もよい。これにより送信側では、単にNGでなく、
どのようにすれば送信可能かなど知ることができ、送信
側でそれに応じた的確な対応が可能となる。またこのF
DMを拡張する条件として、ヘッダ情報の参照により拡
張を行なえば、プロトコル上問題は起きない。
【0145】こうしてステップS146に進み、送信側
から切断信号(DCN)を受信すると、通信タスク25
は回線制御タスク23を呼出して回線の切断処理を行
う。
【0146】一方、ヘッダ情報の受信が成功し、カラー
画像受信の準備ができた場合はステップS147に進
み、送信側にMCF信号を送出する。これにより送信側
は、ファイル本体の送信処理に移行する。次に受信側で
はカラー画像ファイルの受信のため、画像レコード上の
管理情報にカラー画像識別ビットを立てる。また同時に
ページレコードを生成し、画像レコードとリンクさせ
る。これらの情報は受信画像のプリントの動作で前述し
たので、ここでは説明を省略する。
【0147】こうして送信側が次にファイル本体(図1
5の「body」)を送出するとステップS148に進み、
受信側はこれを受信する。このファイル本体には、主走
査画素数、副走査画素数、主走査方向画素数、副走査方
向画素数が設定されており、これらの情報後に、DPC
Mによる圧縮された画像データが続く。ここで主走査方
向画素数、副走査方向画素数は先に獲得されたページレ
コード上にセットされる。このように、ページレコード
上に、これらの情報をセットすることにより、記録タス
ク29などの他タスクによる参照が可能となる。それと
同時に、これらBFTのヘッダ情報、また主走査画素
数、副走査画素数、主走査方向画素数、副走査方向画素
数もそのまま画像ファイルの中に記憶することにより、
これらの画像がプロトコルからの情報と分離された場合
でも、画像として単独に展開が可能となる。例えば、こ
れによる効果は、この画像ファイルをパソコン上に吸い
上げた場合に、そのパソコンで画像を再生できるという
効果が生まれる。また、逆に受信画像を直接記録する動
作しか実行させない受信端末の場合、これら情報をペー
ジレコードに移した後、これら画像情報に付随した情報
を取り除いた形で画像ファイルに転送しても良い。この
場合、記録タスク29でのヘッダ情報の分離作業が無く
なり扱いが簡単となる。即ち、白黒画像通信における通
常の受信処理の形態に近くなる。
【0148】ここで画像データ本体(body)はDPCM
コード化されたデータで、通常ECMと同様にHDLC
でフォーマット化された形で伝送されてくる(これによ
りエラーがあった場合の検出が可能である)。受信側で
はRCP受信をもってQ信号の受信に向かう。そして通
信データが終了したことを示すPPS−EOPを受信す
るとステップS149からステップS150に進み、受
信データにエラーがなければ、受信データにエラーが無
いことを示すMCF信号を返送する。そして、送信側よ
り送出されるDCN信号を受信すると、通信タスク25
は回線制御タスク23を起動し、回線を切断して通信終
了する(不図示)。
【0149】ここでは受信した画像情報に基づいて、画
像のサイズ、解像度が決定される(ステップS15
1)。更に、通信タスク25は、ページレコードをクロ
ーズし、画像レタスクコードをクローズして通信タスク
25を終了する。こうして通信タスク25が終了する
と、未記録画像データが存在するので符号復号タスク2
7が起動される(ステップS152)。この符号復号タ
スク27は、送信側から送られてくる受信命令信号(D
CS信号)で指定される解像度、符号化方式、原稿サイ
ズにはよらずに、BFTモードの画像データを送信する
フェーズで送信されてくるヘッダ情報に示される解像
度、符号化方式、原稿サイズに従って復号処理する。こ
のステップS152の復号処理が完了するとステップS
153に進み、記録タスク29が起動される。そして、
BFTモードの画像データを送信するフェーズで送信さ
れてくるヘッダ情報に示される解像度、符号化方式、原
稿サイズに従って、360dpiの画像に変換して画像
処理が行われ、その処理された画像データに基づいて画
像記録が行われる。
【0150】またステップS137ではDCS信号によ
り、送信側端末がBFTプロトコルによる送信を希望し
ていないときはステップS154に進み、そのDCS信
号を基に、これから受信する画像の主走査サイズ、解像
度等を決定し、ステップS155で、受信準備確認信号
(CFR)を送信側に送る。次にステップS156に進
み、送られてくる画像信号を受信し、PPS−EOP信
号信号を受信するとステップS157からステップS1
58に進み、その受信した画像を復号して記録部120
により記録する。
【0151】このようにカラー画像や、ITU−T勧告
では非標準のサイズや解像度や符号化方式を有する画像
を伝送する際、非標準の手順を用いることなく汎用性の
高い標準の手順で通信を実行することにより、それぞれ
別のメーカで製造されたファクシミリ機器同士での通信
を可能にし、画像サイズに対応した適正なデータ量で高
画質の画像の送受信を実行でき、また受信側での画像処
理をより簡易にして画像通信を実現できる。またこのよ
うに写真Lサイズや官製ハガキサイズのように、ITU
−T勧告で標準化されていない画像を送信する場合で
も、画像データを適正なデータ量で迅速かつ高画質に送
受信でき、受信側の記録部(プリンタ)の解像度にあっ
た画像データの送受信及び記録を行うことができる。
【0152】以上の説明は、本実施の形態の機能を有す
るファクシミリ装置間での通信の場合の説明である。し
かし実際には、BFTはファイル伝送なので、相手端末
がパソコン等の場合があり、BFT宣言をすることによ
り各種ファイルを送信しようとすることが考えられる。
以下、それについて説明する。
【0153】送信側端末が全く別のファイル(例えば表
計算ソフトのエクセル(Excel)、文章作成ソフトのワ
ード(Word)など)を送ろうとしてきた場合、ヘッダ情
報のファイル名を表わす、ファイルの拡張子が例え
ば“.xls”となっている。従って、この拡張子を参照す
ることにより、該当ファイルでないことが確認できる。
これにより次のQ信号に対しFDM信号を返送して、そ
のファイルは受け取れない旨を通知できる。これにより
送信側としては、FDM信号の内容により、違う形式の
ファイルを送信したいと考え、再度、ヘッダを送信して
くるかもしれない。この場合も同様にFDM信号を返送
することになる。送信側端末によっては、動きとして予
想できない場合もあるので、FDM信号の返送回数をカ
ウントし、無限に通信することがないようにしてある。
即ち、FDM信号を所定回数以上送出すると回線の切断
することにより、電話回線を無意味に補足し続けること
を防止している。
【0154】ここで、即時にDCN信号を送出して回線
を切断しないのは、本実施の形態の装置の通信機能を有
している、アッパーバージョン機による送信の場合があ
り得るため、再度のヘッダの送信を待つように設定して
いる。また或は、通信属性が一致しないと判断した場合
は、即刻、DCN信号を送出して回線を切断するのが安
全である。
【0155】次にファイルの拡張子が本実施の形態の装
置と偶然同じである場合、ヘッダの認証としてOKとな
るため、図15に示すように、送信側はファイル本体の
送信に移行してしまうことがある。この場合、受信稼動
中の通信タスク25は、ファイル本体(body)の構成、
主走査、副走査各々パラメータ値等を参照し、それらの
値が異常値であれば、即座に回線切断などの処置をと
る。これは送信側に無駄な通信課金をさせてしまうのを
防ぐためである。但し、この場合には、画像の最後を待
って、FDM信号を返しても良い。
【0156】また、チェック機能として、符号復号タス
ク27を起動し、回線から到来するデータを即時に復号
化し、主走査1ラインの長さが問題なく同じか、副走査
方向の長さが問題ないかなどチェックすることにより、
より厳密なチェックが可能となる。
【0157】なお、上述の説明では、受信側端末がBF
Tモードを有しているかどうかをITU−T T.30
のDIS信号によって検出しているが、より高速な通信
を望む場合は、着信後に公知のITU−T V.8手順
のAnsam信号を送出した後、送信側からのCM信号
を検出し、V.34手順に移行した後、送信側に受信機
側がBFTモードを有していることを通知するようにし
てもよい。
【0158】また本実施の形態では、BFT手順で画像
情報を受信するフェーズのヘッダ情報を用いてITU−
T T.30で規定されない画像の属性情報を非標準の
手順を使わずに相手端末から受信する手順について述べ
たが、本実施の形態はBFTに限らず、JPEGやJB
IG等を用いた場合でもDCS信号の受信に引き続く画
像を受信するフェーズのヘッダ部でITU−T T.3
0で規定されない画像の属性情報を非標準の手順を使わ
ずにに受信するといったやり方を用いても良い。尚、こ
の場合、ステップS134、S135では、BFTビッ
トをオン/オフしたDIS信号を送信して相手端末にB
FTの能力を持っているかどうかを示すのではなく、J
PEGやJBIGを受信する能力があるかどうかを判断
するステップに変更され、ステップS137はBFTビ
ットをオン/オフをみるので、JPEGやJBIGのビ
ットのオン/オフをみるように変更されることは当業者
ならば容易に変更可能であろう。
【0159】次に本実施の形態のファクシミリ装置にお
けるモノクロ画像の送信動作を図23のフローチャート
を参照して説明する。尚、このモノクロ画像送信動作
は、実際には図2で示すようにマルチタスクにより実行
されているが、ここでは簡便化のために図23のような
フローチャートで示し、そのフローチャートに従って説
明する。
【0160】ステップS161で、モノクロ送信動作が
指示されると、状態監視タスク21で検知され、回線制
御タスク23を起動する。これによりステップS162
で、起動された回線制御タスク23は回線を接続し、指
示された宛先に発呼動作を行い、回線制御タスク23は
通信タスク25を起動する。次にステップS163に進
み、通信タスク25は相手端末(受信側)からITU−
T T.30で規定される初期識別信号(DIS信号)
を受信するかどうかを監視する。DIS信号を受信する
とステップS164に進み、通信タスク25は相手端末
の有する機能に応じて受信命令信号(DCS信号)を相
手端末に送出する。
【0161】ここで相手端末とより高速な通信を望む場
合は、公知のITU−T V.8手順のAnsam信号
を検出した後、CM信号を送出し、V.34手順に移行
して相手端末の能力を知るようにしてもよい。この際、
DCS信号の解像度、符号化方式、原稿サイズ等を表す
ビットは、相手端末が処理できるものでITU−TT.
30で規定されているものが選択される。
【0162】その後ステップS165に進み、モデムの
トレーニングのための信号(TCF信号)を送出し、相
手端末から受信準備確認信号(CFR信号)を受信する
かどうか監視する(ステップS166)。CFR信号が
受信されるとステップS167に進み、符号復号タスク
27を起動し、読み取った画像データを相手側が受信で
きる解像度、主走査幅に変換し、相手側が受信できる符
号化方式で符号化して相手側端末に、その符号化した画
像データを送信する。そして送信すべき画像データが終
了するとステップS168でEOPを送出し、ステップ
S169で、相手側からMCF信号を受信するとステッ
プS170に進んでDCN信号を送出する。そしてステ
ップS171で、回線制御タスク23を起動して回線を
切断する。
【0163】また図24は、図17に示すBFT通信
で、受信側からFDM信号を受信した場合の他の実施の
形態の処理を示すフローチャートである。
【0164】この処理は、図21のステップS114
で、FDM信号を受信することにより開始され、まずス
テップS181で、そのFDM信号に含まれる拒絶の理
由を解析し、その理由を表示部36に表示してユーザに
報知する。次にステップS183に進み、その理由が、
本実施の形態の装置で変更可能かどうかをみる。例えば
解像度だけが問題であれば解像度を変更できるか、符号
化方法が対応していないときは対応する方式(もしその
符号復号タスク27が存在すれば)で符号化できるか等
を検討し、可能で無ければステップS118に進んで前
述の図21のフローチャートに従って処理する。
【0165】もし可能であればステップS184に進
み、その変更した新たな条件を設定して、それを基に新
たなヘッダを付与した画像ファイルを作成する(ステッ
プS185)。次にステップS186で、ファイルの名
前と拡張子をBFTのヘッダ情報としてECMの高速デ
ータとして送信し、引き続いてステップS187で、フ
ァイルの本体部(body)を送るためにPPS−MPS信
号を送信する。
【0166】そしてステップS188でFDM信号を受
信すると図21のステップS116に進み、前述したよ
うにその拒絶理由を解析し、ステップS117で、その
エラーが発生した理由を表示する。また、ステップS1
89でMCF信号を受信すると図21のステップS12
0に進み、符号化復号タスク27は引き続いて画像デー
タの本体部(body)(読み取りデータ)をDPCM方式
で符号化し、通信タスク25に画像データを渡し、通信
タスク25が相手に送信する。この後の動作は図21を
参照して前述した通りである。
【0167】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0168】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0169】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0170】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0171】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0172】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
信の開始時に、受信して記憶する画像データの種類に応
じたメモリの空き容量を判断し、受信途中で回線不能に
なるのを防止して無駄な回線捕捉時間を減らすことがで
きる。
【0174】また本発明によれば、画像を受信する場合
に、カラー画像を受信して記憶できるメモリの空き容量
があるか、或はモノクロ画像を受信して記憶できるメモ
リの空き容量があるかどうかによって相手機への能力宣
言を変更することにより、無駄な回線捕捉時間を減らす
ことができる。
【0175】また本発明によれば、画像を受信する場合
に、ITU−T T.30で規定されるG3ファクシミ
リ手順によるデータを受信して記憶できるメモリの空き
容量があるか、或はITU−T T.30で規定される
バイナリ・ファイルを受信して記憶できるメモリの空き
容量があるかどうかによって相手機への能力宣言を変更
することにより、無駄な回線捕捉時間を減らすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のファクシミリ装置のシステム構
成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のファクシミリ装置を制御するた
めのソフトウェアの一例を示すタスク構成図である。
【図3】本実施の形態のファクシミリ装置の操作パネル
の構成を説明する図である。
【図4】本実施の形態のファクシミリ装置の制御部が画
像データを管理するために形成する管理テーブルである
画像レコードの一例を示す図である。
【図5】本実施の形態のファクシミリ装置における、ハ
ンドスキャナを使用したモノクロ画像送信或はコピーの
ための、モノクロ画像の読取時の制御を示すフローチャ
ートである。
【図6】本実施の形態のファクシミリ装置における、図
5のフローチャートで示される処理と並行して実行され
る割込み処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態のファクシミリ装置における、ハ
ンドスキャナを使用したカラー画像コピー時のカラー原
稿読取時の制御を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態のファクシミリ装置における、図
7のフローチャートで示される処理と並行して実行され
る割込み処理を示すフローチャートである。
【図9】RGBデータと、その符号化データフォーマッ
トを説明する図である。
【図10】カラー画像送信時の符号化処理を示すフロー
チャートである。
【図11】シートスキャンによる原稿画像の読取り及び
送信まで処理を示すフローチャートである。
【図12】図11の処理と並行して実行される割込み処
理を示すフローチャートである。
【図13】カラー画像の復号化処理を示すフローチャー
トである。
【図14】通常ECM通信の手順を説明する図である。
【図15】BFT通信の手順(正常)を説明する図であ
る。
【図16】BFT通信の手順(拒絶による終了)を説明
する図である。
【図17】BFT通信の手順(拒絶から復帰)を説明す
る図である。
【図18】ITU−T勧告(T.434)によるBFT
フォーマットを説明する図である。
【図19】本実施の形態にBFTヘッダの内容を説明す
る図である。
【図20】ITU−T勧告によるFDM信号のフォーマ
ットを説明する図である。
【図21】本実施の形態のファクシミリ装置における送
信処理を示すフローチャートである。
【図22】本実施の形態のファクシミリ装置における受
信処理を示すフローチャートである。
【図23】本実施の形態のファクシミリ装置におけるモ
ノクロ送信処理を示すフローチャートである。
【図24】本実施の形態のファクシミリ装置において図
17の手順を実行する場合の送信処理を示すフローチャ
ートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 進 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 菅原 尚樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中尾 宗樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 外山 猛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA02 AB43 AC49 AE02 AE03 AE14 5C073 AA02 BC02 CD07 5C075 AA02 CA01 CA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像及びモノクロ画像を受信する
    受信手段と、 受信した画像をメモリに蓄積する蓄積手段と、 前記メモリの空き容量に応じて、前記受信手段によりカ
    ラー画像を受信可能にするか、モノクロ画像のみを受信
    可能にするかを制御する制御手段と、 を有することを特徴とする画像通信装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記空き容量が第1所
    定量以上のときはカラー画像を受信可能にし、前記第1
    所定量以下で、前記第1所定量よりも少ない第2所定量
    以上の場合にはモノクロ画像を受信可能にすることを特
    徴とする第1項記載の画像通信装置。
  3. 【請求項3】 カラー画像及びモノクロ画像を受信する
    受信手段と、 受信した画像をメモリに蓄積する蓄積手段と、 相手機に対して受信可能な能力を通知する通知手段と、 前記メモリの空き容量が第1所定値以上の場合に、前記
    受信手段によりカラー画像及びモノクロ画像の双方が受
    信可能であることを示す信号を前記通知手段によって通
    知し、前記メモリの空き容量が前記第1所定値以下で、
    前記第1所定量よりも少ない第2所定量以上の場合に、
    前記受信手段によりモノクロ画像の受信のみが可能であ
    ることを示す信号を前記通知手段によって通知するよう
    に制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像
    通信装置。
  4. 【請求項4】 ITU−T T.30で規定されるG3
    ファクシミリ手順とITU−T T.30で規定される
    バイナリ・ファイル・トランスファの手順を選択的に用
    いてデータを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信したデータをメモリに蓄積する
    蓄積手段と、 前記メモリの空き容量に応じて、前記受信手段により前
    記バイナリ・ファイル・トランスファの手順を用いてデ
    ータを受信させるか、或は前記G3ファクシミリ手順の
    みを用いてデータを受信させるように制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする画像通信装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記空き容量が第1所
    定量以上のときは前記バイナリ・ファイル・トランスフ
    ァの手順を用いた受信を可能にし、前記第1所定量以下
    で、前記第1所定量よりも少ない第2所定量以上の場合
    には前記G3ファクシミリ手順を用いてデータを受信す
    るように制御することを特徴とする第4項記載の画像通
    信装置。
  6. 【請求項6】 ITU−T T.30で規定されるG3
    ファクシミリ手順とITU−T T.30で規定される
    バイナリ・ファイル・トランスファの手順を選択的に用
    いてデータを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信したデータをメモリに蓄積する
    蓄積手段と、 相手機に対して受信可能な能力を通知する通知手段と、 前記メモリの空き容量が第1所定値以上の場合に前記G
    3ファクシミリ手順及び前記バイナリ・ファイル・トラ
    ンスファの手順で送信されるデータの双方が受信可能で
    あることを前記通知手段によって通知し、前記メモリの
    空き容量が前記第1所定値以下で、前記第1所定量より
    も少ない第2所定量以上の時に前記G3ファクシミリ手
    順によるデータの受信が可能であることを前記通知手段
    によって通知するように制御する制御手段と、を有する
    ことを特徴とする画像通信装置。
  7. 【請求項7】 カラー画像及びモノクロ画像を受信可能
    な画像通信装置における通信制御方法であって、 受信した画像をメモリに蓄積する蓄積工程と、 前記メモリの空き容量に応じて、カラー画像を受信可能
    にするか、モノクロ画像のみを受信可能にするかを制御
    する制御工程と、を有することを特徴とする通信制御方
    法。
  8. 【請求項8】 前記制御工程では、前記空き容量が第1
    所定量以上のときはカラー画像を受信可能にし、前記第
    1所定量以下で、前記第1所定量よりも少ない第2所定
    量以上の場合にはモノクロ画像を受信可能にすることを
    特徴とする第7項記載の通信制御方法。
  9. 【請求項9】 カラー画像及びモノクロ画像を受信可能
    な画像通信装置における通信制御方法であって、 受信した画像をメモリに蓄積する蓄積工程と、 相手機に対して受信可能な能力を通知する通知工程と、 前記メモリの空き容量が第1所定値以上の場合に、カラ
    ー画像及びモノクロ画像の双方が受信可能であることを
    示す信号を相手機に通知し、前記メモリの空き容量が前
    記第1所定値以下で、前記第1所定量よりも少ない第2
    所定量以上の場合に、モノクロ画像の受信のみが可能で
    あることを示す信号を相手機に通知するように制御する
    制御工程と、を有することを特徴とする通信制御方法。
  10. 【請求項10】 ITU−T T.30で規定されるG
    3ファクシミリ手順とITU−T T.30で規定され
    るバイナリ・ファイル・トランスファの手順を選択的に
    用いてデータを受信可能な画像通信装置における通信制
    御方法であって、 受信したデータをメモリに蓄積する蓄積工程と、 前記メモリの空き容量に応じて、前記バイナリ・ファイ
    ル・トランスファの手順を用いてデータを受信させる
    か、或は前記G3ファクシミリ手順のみを用いてデータ
    を受信させるように制御する制御工程と、を有すること
    を特徴とする通信制御方法。
  11. 【請求項11】 前記制御工程では、前記空き容量が第
    1所定量以上のときは前記バイナリ・ファイル・トラン
    スファの手順を用いた受信を可能にし、前記第1所定量
    以下で、前記第1所定量よりも少ない第2所定量以上の
    場合には前記G3ファクシミリ手順を用いてデータを受
    信するように制御することを特徴とする第10項記載の
    通信制御方法。
  12. 【請求項12】 ITU−T T.30で規定されるG
    3ファクシミリ手順とITU−T T.30で規定され
    るバイナリ・ファイル・トランスファの手順を選択的に
    用いてデータを受信可能な画像通信装置における通信制
    御方法であって、 受信したデータをメモリに蓄積する蓄積工程と、 相手機に対して受信可能な能力を通知する通知工程と、 前記メモリの空き容量が第1所定値以上の場合に前記G
    3ファクシミリ手順及び前記バイナリ・ファイル・トラ
    ンスファの手順で送信されるデータの双方が受信可能で
    あることを相手機に通知し、前記メモリの空き容量が前
    記第1所定値以下で、前記第1所定量よりも少ない第2
    所定量以上の時に前記G3ファクシミリ手順によるデー
    タの受信が可能であることを相手機に通知するように制
    御する制御工程と、を有することを特徴とする通信制御
    方法。
  13. 【請求項13】 カラー画像及びモノクロ画像を受信可
    能な画像通信装置における通信制御方法を実行するプロ
    グラムを記憶したコンピュータにより読取可能な記憶媒
    体であって、 受信した画像をメモリに蓄積する蓄積工程モジュール
    と、 前記メモリの空き容量に応じて、カラー画像を受信可能
    にするか、モノクロ画像のみを受信可能にするかを制御
    する制御工程モジュールと、を有することを特徴とする
    記憶媒体。
  14. 【請求項14】 カラー画像及びモノクロ画像を受信可
    能な画像通信装置における通信制御方法を実行するプロ
    グラムを記憶したコンピュータにより読取可能な記憶媒
    体であって、 受信した画像をメモリに蓄積する蓄積工程モジュール
    と、 相手機に対して受信可能な能力を通知する通知工程モジ
    ュールと、 前記メモリの空き容量が第1所定値以上の場合に、カラ
    ー画像及びモノクロ画像の双方が受信可能であることを
    示す信号を相手機に通知し、前記メモリの空き容量が前
    記第1所定値以下で、前記第1所定量よりも少ない第2
    所定量以上の場合に、モノクロ画像の受信のみが可能で
    あることを示す信号を相手機に通知するように制御する
    制御工程モジュールと、を有することを特徴とする記憶
    媒体。
  15. 【請求項15】 ITU−T T.30で規定されるG
    3ファクシミリ手順とITU−T T.30で規定され
    るバイナリ・ファイル・トランスファの手順を選択的に
    用いてデータを受信可能な画像通信装置における通信制
    御方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータに
    より読取可能な記憶媒体であって、 受信したデータをメモリに蓄積する蓄積工程モジュール
    と、 前記メモリの空き容量に応じて、前記バイナリ・ファイ
    ル・トランスファの手順を用いてデータを受信させる
    か、或は前記G3ファクシミリ手順のみを用いてデータ
    を受信させるように制御する制御工程モジュールと、を
    有することを特徴とする記憶媒体。
  16. 【請求項16】 ITU−T T.30で規定されるG
    3ファクシミリ手順とITU−T T.30で規定され
    るバイナリ・ファイル・トランスファの手順を選択的に
    用いてデータを受信可能な画像通信装置における通信制
    御方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータに
    より読取可能な記憶媒体であって、 受信したデータをメモリに蓄積する蓄積工程モジュール
    と、 相手機に対して受信可能な能力を通知する通知工程モジ
    ュールと、 前記メモリの空き容量が第1所定値以上の場合に前記G
    3ファクシミリ手順及び前記バイナリ・ファイル・トラ
    ンスファの手順で送信されるデータの双方が受信可能で
    あることを相手機に通知し、前記メモリの空き容量が前
    記第1所定値以下で、前記第1所定量よりも少ない第2
    所定量以上の時に前記G3ファクシミリ手順によるデー
    タの受信が可能であることを相手機に通知するように制
    御する制御工程モジュールと、を有することを特徴とす
    る記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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