JP2000134361A - 設定内容可変型電話機及び着側電話機の設定内容変更が可能な電話機 - Google Patents

設定内容可変型電話機及び着側電話機の設定内容変更が可能な電話機

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JP2000134361A
JP2000134361A JP10305928A JP30592898A JP2000134361A JP 2000134361 A JP2000134361 A JP 2000134361A JP 10305928 A JP10305928 A JP 10305928A JP 30592898 A JP30592898 A JP 30592898A JP 2000134361 A JP2000134361 A JP 2000134361A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着側電話機の呼び出し音やバイブレータのオ
ン/オフ等の設定内容の変更に関して、発信電話機側か
ら制御を受けることを、許諾するのか或いは拒否するの
かを選択できるようにして、不都合な設定変更を回避で
きるようにするとともに、不都合でない設定変更を可能
にする。 【解決手投】 携帯電話機1bにおいて、呼設定情報に
付加された発側電話機からの機能設定要求を受信する機
能設定要求受信手段4と、機能設定要求に従って設定内
容を変更しうる設定内容変更手段7とをそなえるととも
に、機能設定要求を受け入れない場合に、機能設定要求
に従った設定内容変更手段7による設定内容の変更を拒
否しうる制御手段10をそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図18) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、発側電話機からの要求
を網を介して着側電話機へ伝えることにより、着側電話
機の設定内容を変更しうる通信ネットワークに使用され
る設定内容可変型電話機及び着側電話機の設定内容変更
が可能な電話機に関する。
【0003】
【従来の技術】次世代のネットワークとして、実用に供
されているISDN(Integrated Service Digital Net
work) 網は、アナログ網と比べて、高速、高品質そして
低額な通信料金を可能とするものとして、様々な分野に
利用されているが、このISDN網は、多くの端末を収
容しているため、その規則において、保守管理及び網を
運営していく上で、各端末の正常性を確認するための試
験項目が用意されている。そして、各端末は、これらの
項目を試験できるような多数の機能を有している。これ
から、ISDN網に収容されている各端末の試験を行な
うに際し、保守員がわざわざ各端末を検査しに出向くこ
となく、保守センタ等から遠隔的に保守用の信号を配信
することによって、検査できるようなっている。
【0004】この遠隔操作に関する技術は、特開平5-17
5920号公報に開示されている。この特開平5-175920号公
報には、ISDN網で提供されている『ユーザ間情報通
知』機能を用いて遠隔から集中的にISDN端末の保守
を行なうために、ISDN端末システムにおける遠隔保
守方式に関する技術が開示されている。そして、この特
開平5-175920号公報に記載されている技術内容は、IS
DN端末システムにおける遠隔保守方式に関するもので
あって、不特定多数の端末と接続を行なうことのできる
回線交換であっても、データ通信を中断することなく、
また、データ通信に対する運用上の制限を課すことなく
遠隔保守を行なえるようにしたものである。そのため、
ユーザ情報チャネル(Bチャネル)にて、データ通信が
行なわれるのと並行して、信号チャネル(Dチャネル)
で、呼設定情報(呼設定メッセージ)中のユーザユーザ
情報を用いた保守情報の送受により保守作業が行なわれ
るようになっている。
【0005】従って、ISDN網を介して、発信者は、
発側電話機により呼設定情報内のユーザユーザ情報要素
に、変更内容を示す要求情報を含めて送信することによ
って、受信者である相手電話機の設定を、その要求に従
って自動的に変更することが可能となる。例えば電話を
かけた際に、相手電話機のベルを何度鳴らしても、相手
が応答しないような場合に、その相手電話機の着信ベル
音量を大きくしたり、バイブレータをオンにしたりする
ことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変更要
求を受ける着信側から見ると、無断で自分の電話機の設
定を変更されると困るという課題がある。例えば、会議
中の部屋等、大きな着信音が鳴り響くのが相応しくない
場所では、無断で着信音を大きくされると、着信電話機
の使用者にとっては大変不都合であり、また、自分が設
定した内容が勝手に変更されてしまっては、非常に使い
ずらい。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、着側電話機使用者が、着側電話機の呼び出し
音やバイブレータのオン/オフ等の設定内容の変更に関
して、発信電話機側から制御を受けることを、許諾する
のか或いは拒否するのかを選択できるようにして、不都
合な設定変更を回避できるようにするとともに、不都合
でない設定変更を可能にした、設定内容可変型電話機及
び着側電話機の設定内容変更が可能な電話機を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の設定
内容可変型電話機は、呼設定情報に付加された発側電話
機からの機能設定要求を受信する機能設定要求受信手段
と、この機能設定要求受信手段にて受信された機能設定
要求に従って設定内容を変更しうる設定内容変更手段と
をそなえるとともに、この機能設定要求を受け入れない
場合に、その機能設定要求に従った設定内容変更手段に
よる設定内容の変更を拒否しうる制御手段をそなえて構
成されたことを特徴としている(請求項1)。
【0009】また、制御手段は、特定情報を有する電話
機からの機能設定要求である場合に、機能設定要求を受
け入れるように構成することができる(請求項2)。そ
して、この制御手段は、特定情報として特定の電話番号
を有する電話機からの機能設定要求である場合に、その
機能設定要求を受け入れるように構成されてもよく、或
いは、特定情報として特定の識別情報を有する電話機か
らの機能設定要求である場合に、その機能設定要求を受
け入れるように構成されてもよく、また或いは、特定情
報として電話機に当初から付与された特定の識別情報を
有する電話機からの機能設定要求である場合に、その機
能設定要求を受け入れるように構成されてもよい(請求
項3〜5)。
【0010】さらに、機能設定要求が複数の要求を含ん
でいる場合に、制御手段が、その複数の機能設定要求の
それぞれについて機能設定要求を受け入れない場合に
は、当該機能設定要求に従った設定内容変更手段による
該当する設定内容の変更を拒否しうるように構成するこ
とができる(請求項6)。また、機能設定要求を受け入
れるかどうかについての判定基準情報を外部入力手段を
用いて設定する判定基準設定手段をそなえて構成するこ
ともできる(請求項7)。
【0011】加えて、本発明の着側電話機の設定内容変
更が可能な電話機は、着側電話機の設定内容を変更する
ための機能設定要求を呼設定情報に付加する機能設定要
求付加手段と、この機能設定要求付加手段による機能設
定要求の付加時に、機能設定要求に基づいた着側電話機
の設定内容の変更を許容しうる特定情報を呼設定情報に
付加する特定情報付加手段とをそなえて構成されたこと
を特徴としている(請求項8)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)本発明の第1実施形態の説明 図1は、本発明を適用される、設定内容可変型電話機及
び着側電話機の設定内容変更が可能な電話機を収容した
ISDNシステムの模式図である。この図1に示すよう
に、このモデルは、携帯電話機1a,1bと、無線基地
局50a,50bと、ISDN網51等を有し、携帯電
話機1a,1bはそれぞれ、無線基地局50a,50b
を介してISDN網51に接続されるようになってい
て、また、固定電話機40a,40bもそれぞれ、IS
DN網51に接続されている。
【0013】ここで、携帯電話機1a,1b及び固定電
話機40a,40bはそれぞれ、本発明を適用される、
設定内容可変型電話機又は着側電話機の設定内容変更が
可能な電話機であり、無線基地局50a,50bはそれ
ぞれ、無線信号を受信し、処理して、呼信号をISDN
網51に送出するとともに、このISDN網51から送
出されてくる呼信号を処理して無線信号に変換して送信
するものである。そして、携帯電話機1aと携帯電話機
1bとの間で通信を行なう場合は、発信者が、例えば携
帯電話機1aを用いて発呼すると、その無線信号が無線
基地局50aによって受信・処理されて、ISDN網5
1を介して、無線基地局50bから無線送出される。着
信者は、携帯電話機1bにより、その無線信号を受信し
て電話通信が行なわれる。
【0014】以下の説明においては、発側電話機は、携
帯電話機1aとし、着側電話機は、携帯電話機1bとす
るが、発側電話機及び着側電話機はそれぞれ、この図1
に示すような固定電話機40a又は40bのいずれであ
ってもよい。固定電話機40a,40bが、携帯電話機
1a,1bへ発呼したり、固定電話機40aから固定電
話機40bに発呼したり、また、携帯電話機1a,1b
から固定電話機40a,40bに発呼するような態様に
て実施することも可能である。
【0015】そして、携帯電話機1aから携帯電話機1
bを呼び出す場合、ユーザ情報チャネル(Bチャネル又
は無線区間での相当するチャネル)にて音声通信が行な
われるのに先立って、信号チャネル(Dチャネル又は無
線区間での相当するチャネル)にて、携帯電話機1a,
1bとISDN網51との間で、チャネル割当等のプロ
トコルにしたがったシーケンシャルな信号のやり取りが
行なわれる。ここで、発信者は、ISDN網51を介し
て、呼設定メッセージ内に、着側電話機の設定変更内容
を示す情報を含めて送信することができる。
【0016】すなわち、このシーケンスとは次のように
なる。まず、携帯電話機1aからISDN網51へ呼設
定(SETUP) メッセージが出されると、ISDN網51か
ら携帯電話機1aへ呼設定受付(CALL PROC) が返送され
るとともに、ISDN網51から携帯電話機1bへ呼設
定メッセージが出される。そして、携帯電話機1bが、
呼を受け付ける(応答する)場合は、携帯電話機1bか
らISDN網51へ応答(CONN)メッセージが出され、こ
れに対して、ISDN網51から携帯電話機1aへ応答
メッセージが返送されるとともに、ISDN網51から
携帯電話機1bへ応答確認(CONN ACK)メッセージが出さ
れ、ここで、携帯電話機1aを持つ発信者と携帯電話機
1bを持つ着信者との間で電話通信が開始されるのであ
る。
【0017】従って、このシーケンスにおいて、発信者
は、ISDN網51を介して、呼設定メッセージ内に、
着側電話機の設定変更内容を示す情報を含めて送信する
ことにより、相手電話機の設定を変更することができる
のである。図2に本発明の一実施形態にかかる発側電話
機(着側電話機の設定内容変更が可能な電話機)の機能
ブロック図を示す。この図2に示す、発側電話機(携帯
電話機1a)は、着側電話機の設定内容の変更が可能な
電話機であり、機能設定要求付加手段41と、特定情報
付加手段42と、無線送信手段43と、送信アンテナ4
4とをそなえて構成されている。
【0018】ここで、機能設定要求付加手段41は、着
側電話機の設定内容を変更するための機能設定要求を呼
設定メッセージに付加するものであり、発信者の要求に
応じて携帯電話機1bの着信音を大きくしたり、バイブ
レータ設定をオン/オフにする等の機能設定要求の情報
を、送信する呼設定メッセージ内の特定の領域に付加挿
入を行なう。またこれは、発信者がこの携帯電話機1a
の表示ディスプレイのメニューにしたがって、テンキー
(プッシュボタン)等を操作することにより行なわれ、
このテンキー等からの操作内容は、CPU(この図2で
は省略)によって読み込まれ、CPU,ROM,RAM
等(この図2では省略)が協働することで、この機能設
定要求付加機能が発揮される。
【0019】そして、特定情報付加手段42は、この機
能設定要求付加手段41による機能設定要求の付加時
に、機能設定要求に基づいた着側電話機の設定内容の変
更を許容しうる特定情報を呼設定メッセージに付加する
ものであり、着側電話機に自分の特定情報を識別させる
よう、送信する呼設定メッセージ内の特定の領域に特定
情報を表すビットの付加挿入を行なう。またこれも、発
信者がこの携帯電話機1aの表示ディスプレイのメニュ
ーにしたがって、テンキー等を操作することにより行な
われ、このテンキー等からの操作内容は、CPU(この
図2では省略)によって読み込まれ、CPU,ROM,
RAM等(この図2では省略)が協働することで、この
特定情報付加機能が発揮される。
【0020】この特定情報とは、発側電話機の電話番号
(以下の説明で発番号と称することがある)やその電話
機の固有識別情報(ID情報)等である。着側電話機
は、この特定の電話番号やID等を有する発側電話機の
みに、機能設定を許諾する。着側電話機は、この特定情
報を解析して、これが予め記憶しておいた電話番号やI
D等と一致するならば、発信者の設定内容変更を許諾
し、一致しなければ、拒否するようにする。なお、この
特定情報や設定の詳細に関しては、後述する。
【0021】また、無線送信手段43は、呼設定メッセ
ージが入ったデータを無線信号に変換して送信するもの
で、送信アンテナ44は、無線信号を無線伝搬路に送出
するものである。これにより、発信者が着側の携帯電話
機1bの着信音を大にする場合、発信者は、携帯電話機
1aの表示ディスプレイのメニューにしたがって、テン
キー等を操作して、着信音を大にするという設定を行な
う。すると、機能設定要求付加手段41は、まず機能設
定要求有りを表すビット(呼設定メッセージ内の特定の
領域)をオンにして、その具体的内容である着信音大を
表すビットをもオンにし、特定情報付加手段42は、携
帯電話機1aの電話番号やID等を呼設定メッセージ内
に付加する。そして、無線送信手段43において、これ
らの情報が入った呼設定メッセージが無線信号に変換さ
れて、送信アンテナ44から、この無線信号が無線伝播
路に送出され、図1に示す無線基地局50aにて受信・
処理されて、ISDN網51を介して、無線基地局50
bから無線送出される。そして、着信者は、携帯電話機
1bにより、その無線信号を受信して通信が行なわれ
る。
【0022】図3は本発明の一実施形態にかかる着側電
話機(設定内容が可変な電話機)の機能ブロック図であ
るが、この図3に示す設定内容可変型電話機(携帯電話
機1b)は、受信アンテナ2と、無線受信手段3と、機
能設定要求受信手段4と、記憶手段8と、表示操作手段
9と、設定内容変更手段7と、制御手段10とをそなえ
て構成されている。
【0023】ここで、受信アンテナ2は、無線信号を受
信するアンテナであり、無線受信手段3は、受信された
無線信号を復調するものであり、機能設定要求受信手段
4は、呼設定メッセージに付加された発側の携帯電話機
1aからの機能設定要求を受信するものである。この機
能設定要求とは、前述したように、携帯電話機1bの着
信音を大きくしたり、バイブレータ設定をオン/オフに
する等の情報であるが、具体的には、発信者から送信さ
れる呼設定メッセージ内のユーザユーザ情報要素の一つ
を表す。図6(a)に呼設定メッセージのフォーマット
を示すが、この図6(a)に示す呼設定メッセージ(呼
設定情報)30〔以下、受信呼設定メッセージを特に呼
設定メッセージ30と称する〕は、通信チャネルを開設
するために着側電話機に最初に送信されるメッセージで
あって、プロトコル識別子,付加サービス識別子及び呼
番号,メッセージ種別,伝達能力,発番号,ユーザユー
ザ情報からなる領域を有している。これらの領域の意味
の概略は、次のようになる。すなわち、プロトコル識別
子は、レイヤ3の呼制御(CC)を表し、付加サービス識別
子及び呼番号は、オプションの有無を表すとともに対応
する呼番号を格納し、メッセージ種別は、呼設定(SETU
P) を表している。また、伝達能力は、音声情報である
ことを表し、発番号は、相手電話番号を表し、ユーザユ
ーザ情報は、設定変更要求情報を表している。また、こ
の中の領域30aに入るユーザユーザ情報のフォーマッ
トを、図6(b)に示す。この図6(b)に示すよう
に、このユーザユーザ情報領域は、オクテット1からオ
クテット5までの領域にその要素を格納している。
【0024】ここで、各オクテットに格納される情報を
説明すると次のようになる。すなわち、オクテット1に
は、受信したメッセージがユーザユーザ情報であること
を表す情報要素識別子が格納され、オクテット2には、
情報要素長が格納され、この情報要素長は図6(b)の
オクテット3〜5までの情報バイト数が3バイト(03
hのhは16進を表す)であることを表す。また、オク
テット3には、設定変更要求が格納され、発信者からの
何らかの設定要求の有無を表し、『有り』だと00000010
[bin] となり、『無し』だと00000000[bin] となる(こ
こで、bin は2進表現[binary]を表す。以下同じ)。図
6(b)には、これらの下位2ビットのみが記載されて
いる。さらに、オクテット4には、着信音設定要求及び
バイブレータ設定要求の有無を表すビットが格納され
る。着信音設定要求に関しては、このオクテット4のLS
B から2番目のビットで設定され、『有り』だと000000
1X[bin] となり、『無し』だと0000000X[bin] となる
(ここでXはDon't careを表す。以下同じ)。バイブレ
ータ設定要求に関しては、このオクテット4のLSB ビッ
トで設定され、『有り』だと000000X1[bin] となり、
『無し』だと000000X0[bin] となる。さらにオクテット
5には、オクテット4で、着信音設定要求又はバイブレ
ータ設定要求があった場合に、それらの要求が、着信音
のオン/オフなのか、バイブレータのオン/オフなのか
を表すビットが格納される。着信音の設定については、
オンで0000001X[bin] となり、オフで0000000X[bin] と
なり、バイブレータの設定については、オンで000000X1
[bin] となり、オフで000000X0[bin]となる。
【0025】そして、着側の携帯電話機1bの機能設定
要求受信手段4は、受信した呼設定メッセージ30の中
からユーザユーザ情報領域30aを検索し、このオクテ
ット3にある、領域を検査し、これが設定変更要求が有
(00000010[bin]) か無(00000000[bin])かを見て、その
結果を出力する。図3に戻って、記憶手段8は、データ
の読出・書込をするもので、表示操作手段9は、設定内
容等を使用者に表示するとともに、使用者からの入力操
作を受け付けるものであり、また、設定内容変更手段7
は、機能設定要求受信手段4にて受信された機能設定要
求に従って設定内容を変更しうるものであり、記憶手段
8の内容を書き換えることができる。
【0026】さらに、制御手段10は、少なくとも、機
能設定要求を受け入れない場合に、その機能設定要求に
従った設定内容変更手段7による設定内容の変更を拒否
しうるものであって、判定手段5と、指令手段6とをそ
なえて構成されている。すなわち、この判定手段5は、
上記の機能設定要求受信手段4にて受信された機能設定
要求を受け入れるかどうかを判定するものであり、複数
の機能設定要求に対応して、部分判定手段5−1〜5−
nをそなえて構成されている。そして、機能設定要求受
信手段4にて受信された設定変更要求が有(00000010[bi
n]) の場合に、その機能設定要求を受け入れるかどうか
の判定を行なう。この判定の条件は、設定変更要求が有
(00000010[bin]) でかつ予め使用者が変更を許諾する操
作をしてある場合に限って設定変更を行なうこととし、
それ以外の場合は設定変更を行なわないようにしてい
る。
【0027】そして、指令手段6は、判定手段5で機能
設定要求を受け入れると判定した場合には、その機能設
定要求に従った設定内容変更手段7による設定内容の変
更を許容する一方、判定手段5で機能設定要求を受け入
れないと判定した場合には、機能設定要求に従った設定
内容変更手段7による設定内容の変更を拒否しうるもの
である。
【0028】なお、機能設定要求が複数の要求を含んで
いる場合に、少なくとも、上記の制御手段10が、その
複数の機能設定要求のそれぞれについて機能設定要求を
受け入れない場合には、当該機能設定要求に従った設定
内容変更手段7による該当する設定内容の変更を拒否し
うるように構成されている。すなわち、上記の判定手段
5が、各機能設定要求毎にそれぞれの機能設定要求を受
け入れるかどうかを判定するように、部分判定手段5−
1〜5−nをそなえて構成されるとともに、指令手段6
が、この判定手段5で該当する機能設定要求を受け入れ
ると判定した場合には、当該機能設定要求に従った設定
内容変更手段7による該当する設定内容の変更を許容す
る一方、判定手段5で該当する機能設定要求を受け入れ
ないと判定した場合には、当該機能設定要求に従った設
定内容変更手段7による該当する設定内容の変更を拒否
しうるように構成されている。
【0029】次に、図4に本発明の一実施形態にかかる
発側携帯電話機のブロック構成図を、また、図5に本発
明の一実施形態にかかる着側携帯電話機のブロック構成
図をそれぞれ示す。この図4は、図2に示した発側電話
機(着側電話機の設定内容変更が可能な電話機1a)を
詳細に表したものであって、表示操作部64と、機能設
定要求付加部(機能設定要求付加手段)60と、特定情
報要求付加部(特定情報要求付加手段)61と、無線送
信部(無線送信手段)62と、送信アンテナ63とをそ
なえるとともに、ハードウェアとして、CPU71,R
OM72,メモリ(RAM)77,マイク70,スピー
カ75,リンガ(鳴動部)73,バイブレータ(振動
部)74,ディスプレイ64a,テンキー(プッシュボ
タン)64b,スイッチ64c等を有する。なお、これ
らの各ハードウェアが有する機能は、公知内容であるの
で、その詳細な説明は省略する。
【0030】ここで、表示操作部64は、使用者へ入力
操作を促すメニューを表示するとともに、使用者から入
力される設定情報を受け付けるものであり、これらの機
能はディスプレイ64a(以下、表示ディスプレイ64
aと称することがある),テンキー64b,スイッチ6
4c等によって発揮される。また、機能設定要求付加部
60は、上記の機能設定要求付加手段41に対応して、
着側電話機(携帯電話機1b)の設定内容を変更するた
めの機能設定要求を呼設定メッセージに付加するもので
あり、発信者の要求に応じて携帯電話機1bの着信音を
大きくしたり、バイブレータ設定をオン/オフにする等
の機能設定要求の情報を、送信する呼設定メッセージ内
の特定の領域に付加挿入を行なう。またこれは、発信者
がこの携帯電話機1aの表示ディスプレイ64aのメニ
ューにしたがって、テンキー64b,スイッチ64c等
を操作することにより行なわれ、これらのテンキー64
b,スイッチ64c等からの操作内容は、CPU71に
よって読み込まれ、CPU71,ROM72,RAM7
7等が協働することで、この機能が発揮される。
【0031】そして、特定情報付加部61は、上記の特
定情報付加手段42に対応して、機能設定要求付加部6
0による機能設定要求の付加時に、機能設定要求に基づ
いた着側電話機の設定内容の変更を許容しうる特定情報
を呼設定メッセージに付加するものであり、着側電話機
に自分の特定情報を識別させるよう、送信する呼設定メ
ッセージ内の特定の領域に特定情報を表すビットの付加
挿入を行なう。またこれも、発信者がこの携帯電話機1
aの表示ディスプレイ64aのメニューにしたがって、
テンキー64b,スイッチ64c等を操作することによ
り行なわれ、このテンキー64b等からの操作内容は、
CPU71によって読み込まれ、CPU71,ROM7
2,RAM77等が協働することで、この機能が発揮さ
れる。なお、この特定情報とは、発側電話機の電話番号
やその電話機の固有識別情報(ID情報)等であり、そ
の詳細は後述する。
【0032】さらに、無線送信部62は、上記の無線送
信手段43に対応して、呼設定メッセージが入ったデー
タを無線信号に変換して送信するものであり、送信アン
テナ63は、無線信号を無線伝搬路に送出するものであ
る。これにより、発信者は、携帯電話機1aの表示ディ
スプレイ64aのメニューにしたがって、テンキー64
b,スイッチ64c等を操作して、着信音を大にした
り、バイブレータをオン/オフしたりする設定を行な
う。すると、機能設定要求付加部60は、まず機能設定
要求有りを表すビット(呼設定メッセージ内の特定の領
域)をオンにして、その具体的内容である着信音大を表
すビットをもオンにし、特定情報付加部61は、携帯電
話機1aの電話番号やID等を呼設定メッセージ内に付
加する。そして、無線送信部62において、これらの情
報が入った呼設定メッセージが無線信号に変換されて、
送信アンテナ63から、この無線信号が無線伝播路に送
出され、図1に示す無線基地局50aにて受信・処理さ
れて、ISDN網51を介して、無線基地局50bから
無線送出される。そして、着信者は、携帯電話機1bに
より、その無線信号を受信して通信が行なわれる。
【0033】一方、図5は、図3に示した設定内容可変
型電話機(携帯電話機1b)を詳細に表したものであっ
て、受信アンテナ2と、無線受信部(無線受信手段)1
3と、メッセージ処理部26と、設定変更諾否記憶部
(記憶手段)18と、表示操作部(表示操作手段)19
とをそなえるとともに、ハードウェアとして、メモリ
(RAM)18a,CPU21,ROM22,マイク2
0,スピーカ25,リンガ(鳴動部)23,バイブレー
タ(振動部)24,ディスプレイ19a,テンキー19
b,スイッチ19c等を有する。そして、メモリ書き込
み手段(外部入力手段)27が、この携帯電話機1bに
接続されている。なお、これらの各ハードウェアが有す
る機能は、公知内容であるので、その詳細な説明は省略
する。
【0034】ここで、無線受信部13は、上記の無線受
信手段3に対応して、ISDN網51から無線基地局5
0bを介して送信される無線信号を受信アンテナ2にて
受信し、制御信号や音声データ等の復調を行なうもの
で、既知の携帯電話と同様な電子回路からなる。なお、
これら無線部分のものに関する詳細な説明は省略する。
そして、メッセージ処理部26は、発側電話機との通話
を開始・終了させるためにISDN網51から送信され
る呼設定等のメッセージの制御信号を解析し、通話の開
始・終了のために必要な指示をこの携帯電話機1bの各
部に出して、適切な動作をさせるようにするものであっ
て、制御信号解析部(機能設定要求受信手段)14と、
制御部(制御手段)11と、設定内容変更部(設定内容
変更手段)17と、をそなえて構成されている。また、
これらの機能はCPU21,メモリ18a,ROM22
等にて発揮される。
【0035】ここで、制御信号解析部14は、上記の携
帯電話機1bの機能設定要求受信手段4に対応し、呼設
定メッセージ30に付加された発側の携帯電話機1aか
らの機能設定要求を解析するものである。また、制御部
11は、上記携帯電話機1bの制御手段10に対応し、
設定変更許諾判定部(判定手段)15と、指令部16と
をそなえて構成されている。
【0036】ここで、設定変更許諾判定部15は上記の
携帯電話機1bの制御手段10内の判定手段5に対応
し、上記の制御信号解析部14にて受信された機能設定
要求を受け入れるかどうかを判定するものであり、複数
の機能設定要求に対応して、部分判定部15−2〜15
−4をそなえて構成されている。さらに、設定内容変更
部17は、上記の携帯電話機1bの設定内容変更手段7
に対応し、制御信号解析部14にて解析された機能設定
要求に従って設定内容を変更しうるものである。そし
て、指令部16は上記の携帯電話機1bの制御手段10
内の指令手段6に対応し、設定変更許諾判定部15で機
能設定要求を受け入れると判定した場合には、その機能
設定要求に従った設定内容変更部17による設定内容の
変更を許容する一方、設定変更許諾判定部15で機能設
定要求を受け入れないと判定した場合には、機能設定要
求に従った設定内容変更部17による設定内容の変更を
拒否しうるものである。
【0037】加えて、この携帯電話機1b内の設定変更
諾否記憶部18は、上記の携帯電話機1bの記憶手段8
に対応し、データの読出・書込をするものであり、メモ
リ18aをそなえて構成されている。この設定変更諾否
記憶部18は、諾否(許諾或いは拒否のことをいう。以
下同じ)を表す情報をこのメモリ18aの特定のビット
のオン/オフ状態で記憶するようにしており、この機能
は不揮発性のRAMによって発揮される。また、この諾
否ビットの意味は次のようになる。
【0038】発信者が予め着側電話機のリンガ23の呼
び出し音の変更やバイブレータ24のオン/オフ等の機
能設定要求を入れて送信するだけでは、着信者は、無断
で自分の電話機の設定を変更されてしまう可能性があ
る。例えば、会議中などで大きな着信音が鳴り響くのが
相応しくない場所で仕事をしている人にとっては、無断
で着信音を大きくされると、大変不都合である。そこ
で、着側電話機の使用者は、発信者からの着側電話機の
リンガ23の呼び出し音やバイブレータ24のオン/オ
フ等の設定内容の変更要求を無条件に受け入れるのでは
なく、無条件に拒否することもできるように、ケースバ
イケースで許諾/拒否するというようにしている。図7
に、着側電話機のメモリ18a内の諾否情報を設定する
ための一領域を示す。この図7に示す第0ビット(同図
右端に示すビット)が諾否を表すビットであって、発信
者から送信されうる設定変更要求に対して、変更許諾な
ら第0ビットに1が格納され、変更拒否ならば第0ビッ
トに0が格納される。そして、図5における設定変更許
諾判定部15は、メモリ18a内の所定番地(領域)に
記憶されている諾否情報を参照し、機能設定要求を受け
入れるかどうかの判定を行なうのである。すなわち、諾
否情報=許諾ならば、設定変更が行なわれ、逆に、諾否
情報=拒否ならば設定変更が行なわれないので、この携
帯電話機1bの使用者が予め望む通りに諾否情報を設定
しておくことにより、会議中の部屋にいるとき等は、望
まない設定変更はされないようにできる。
【0039】再度、図5に戻って、表示操作部19は、
上記の携帯電話機1bの表示操作手段9に対応するもの
であり、使用者へ入力操作を促すメニューを表示すると
ともに、使用者から入力される諾否設定を受け付けるも
のであり、これらの機能はディスプレイ19a,テンキ
ー19b,スイッチ19c等によって発揮される。すな
わち、この表示操作部19は、通常の表示を行なう一
方、使用者がどのスイッチ19cを押下してメニュー選
択したか等のスイッチ操作に従って、機能設定の諾否を
読み取る。そのほか、表示操作部19は、テンキー19
bの押下によって、メッセージ処理部26を始めとする
携帯電話機1bを構成する各部に対して指示を行なう機
能をも有する。
【0040】なお、この設定方法は、ヒューマンマシン
インタフェース(HMI)による設定方法であって、使
用者が予め手動により変更要求に対する諾否を電話機に
入力すると、その諾否情報がメモリ18a内に記憶され
る。この入力方法は、HMIではなく、外部からのメモ
リ書き込み手段27によりメモリ18aに記憶させる方
法でもよい。すなわち、設定変更諾否記憶部(判定基準
設定手段)18が、機能設定要求を受け入れるかどうか
についての判定基準情報(諾否情報)を、外部入力手段
27を用いて設定することもでき、これによれば複雑な
設定でも簡単に行なえる。
【0041】これにより、発信者は、携帯電話機1aを
用いて、機能設定要求を呼設定メッセージに付加して発
呼し、その呼は、無線基地局50aにて受信・処理され
て、ISDN網51を介して、無線基地局50bから無
線信号として送信される。この無線信号は、携帯電話機
1bの受信アンテナ2にて受信され、無線受信部13に
おいて、受信された無線信号は復調され、メッセージ処
理部26に入力される。そして、このメッセージ処理部
26内の制御信号解析部14において、復調された信号
から呼設定メッセージ30が取り出され、その呼設定メ
ッセージ30内のユーザユーザ情報領域30aが検索さ
れて設定変更要求の有無が検査されて出力される。一
方、この携帯電話機1bの使用者は、予め他人に設定さ
れても構わない設定項目とそうでない設定項目とを選択
し、表示操作部19のメニューにしたがって、機能設定
要求の諾否を設定しておき、この諾否情報は、設定変更
諾否記憶部18によって、このメモリ18a内の所定番
地に記憶される。
【0042】そして、指令部16においての制御方法は
次のようになる。すなわち、まず、設定変更許諾判定部
15において、制御信号解析部14から出力される設定
変更要求の有無の結果と、設定変更諾否記憶部18から
の諾否情報とにより設定変更の許諾判定が行なわれる。
呼設定メッセージ30内のユーザユーザ情報要素の特定
のビットがオンの場合、メモリ18aに格納されている
諾否を示すビットが検査され、オンならば、その他のユ
ーザユーザ情報要素により要求された内容に従って、本
携帯電話機1bの設定内容が設定内容変更部17により
変更され、リンガ23からの鳴動音(呼び出し音)が大
きく、又は小さくされ、バイブレータ24についても、
オフからオンに変更されると着信時に振動する一方、オ
ンからオフに変更されると着信時の振動は止む。この諾
否条件とは逆に、メモリ18aに格納されている諾否を
示すビットがオフならば、呼設定メッセージ30内のユ
ーザユーザ情報要素の特定のビットがオンになっていて
も、本携帯電話機1bは設定変更されない。これから、
発信者は、着信者が特定の設定を許諾している場合は、
発側電話機を用いることで、着側電話機を遠隔設定でき
る。また、着信者は、まったく無条件に発信者による設
定変更を受けることなく、設定内容変更に対して許諾/
拒否の選択ができるようになっている。
【0043】このような構成によって、発信者は、発側
電話機から着側電話機の設定内容を変更するための操作
を行なう一方、着信者は、機能設定変更が無条件に行な
われないようにするため、発信者からの設定変更要求に
対して許諾/拒否を行なってケースバイケースでの選択
を行なうが、設定変更許諾判定部15の機能設定要求を
受け入れるための判定の種類は、次の〜の3種類が
ある。 特定の電話番号の相手のみ許諾(許可)する方法。
【0044】この場合、設定変更許諾判定部15は、特
定情報として特定の電話番号を有する電話機からの機能
設定要求である場合に、その機能設定要求を受け入れる
と判定する。 特定の識別情報(ID/パスワード)をもつ相手のみ
許諾する方法。 この場合、設定変更許諾判定部15は、特定情報として
特定の識別情報を有する電話機からの機能設定要求であ
る場合に、その機能設定要求を受け入れると判定する。 特定のビットパターンを有する相手からの場合は、無
条件に設定変更を許諾する方法。
【0045】すなわち、着側電話機における設定変更要
求の許諾/拒否の設定に関わらず、特定のビットパター
ンを有する発側電話機は、強制的に着側電話機の設定を
変更をしうる方法である。この場合、設定変更許諾判定
部15は、特定情報として電話機に当初から付与された
特定の識別情報を有する電話機からの機能設定要求であ
る場合に、その機能設定要求を受け入れると判定する。
【0046】換言すれば、制御部11は、機能設定要求
を受け入れるために、上記の〜の3種類を有し、ま
た、特定情報を有する電話機からの機能設定要求である
場合に、その機能設定要求を受け入れるように構成され
ていることになる。また、上記のから、この制御部1
1は、特定情報として特定の電話機情報を有する電話機
からの機能設定要求である場合に、機能設定要求を受け
入れるように構成されていることになる。そしてか
ら、この制御部11は、特定情報として特定の識別情報
を有する電話機からの機能設定要求である場合に、機能
設定要求を受け入れるように構成されていることにな
り、さらにから、この制御部11は、特定情報として
電話機に当初から付与された特定の識別情報を有する電
話機からの機能設定要求である場合に、機能設定要求を
受け入れるように構成されていることになる。
【0047】これら〜の特定情報の一致・不一致の
比較方法については、次のようになる。の方法は、受
信した呼設定メッセージ30内に設定変更要求があった
場合に、設定変更許諾判定部15は、呼設定メッセージ
30内の発番号とメモリ18aに記憶されている発番号
とを比較し、一致なら設定変更を行ない、不一致ならば
設定変更を行なわない。すなわち、図5のメッセージ処
理部26は、図6(a)の呼設定メッセージ30中に含
まれる発番号を検査し、設定変更を許容する発信者の電
話番号が設定されている場合に限り、設定変更要求を受
け付けるようにする。どの発番号を許容するかは、HMI
や外部メモリ書き込み手段27により予めメモリ18a
に記憶しておく。
【0048】また、の方法は、受信した呼設定メッセ
ージ30内に設定変更要求があった場合に、設定変更許
諾判定部15は、呼設定メッセージ30内のID/パス
ワード情報とメモリ18aに記憶されているID/パス
ワード情報とを比較し、一致なら設定変更を行なって、
不一致ならば設定変更を行なわない。すなわち、メッセ
ージ処理部26は、図6(a)の呼設定メッセージ30
内に、その発信者に設定変更の権限があることを示す特
定のIDパスワード情報が設定されている場合に限り、
設定変更要求を受け付けるようにする。どのIDパスワ
ードを許容するかは、HMI や外部メモリ書き込み手段2
7により予めメモリ18aに記憶させておく。
【0049】さらに、の方法は、受信した呼設定メッ
セージ30内に設定変更要求があった場合に、設定変更
許諾判定部15は、呼設定メッセージ30内に発信者が
特殊な権限を持つことを示す情報が入っていれば設定変
更を行ない、たとえ使用者が設定を拒否する場合でも無
条件に遠隔からの設定変更をすることが出来る。例えば
販売店においてペアで携帯電話機を購入する際、電話番
号,ID等とともに、一方の電話機には、特定の8バイ
トのビットパターンが書き込まれ、他方の電話機には、
その特定の8バイトのビットパターンを認識できるよう
設定しておく。そして、他の電話機側のメッセージ処理
部26は、図6(a)の呼設定メッセージ30内に、そ
の発信者に特殊の権限があることを示す情報(一方の電
話機側の特定の8バイトのビットパターン)が設定され
ている場合に限り、設定変更要求を受け付けるようにす
る。なお、この場合、着信者がこの条件設定を変更でき
ないように、表示操作部19からの変更をさせないよう
にしたり、又は一般ユーザには知らせないような特殊な
操作でのみ、変更できるようにする必要がある。
【0050】これら〜の設定条件により、設定が行
なわれるが、まず、発信者による設定の操作方法を図8
を用いて説明する。図8は、発信者による設定操作方法
を説明するための画面遷移図であり、それぞれの四角形
の囲いはディスプレイ(図4のディスプレイ64a)の
ウィンドウ表示を表している。発信者は、この遷移図が
示す画面上のメニューに沿って、着側電話機1bのリン
ガ23の着信音やバイブレータ24のオン/オフの設定
を行なうのである。まず、ステップA1において、1:
メモリ設定,2:ロック機能,3:相手機能設定の3種
類の設定内容が表示される。このうち発信者が、3:相
手機能設定を選択すると、ステップA2に移行し、発信
者は、1:着信音設定,2:バイブレータ設定の選択を
行なう。ここで、発信者が1:着信音設定を選択する
と、ステップA3にて、着信音パターンの選択画面が表
示される。発信者は、これらの着信音パターン1〜8の
中から1つを選択して『設定する』か、或いは『しな
い』かを決定し、決定がなされると、ステップA4にお
いて、発信者は、送信前の設定確認を問われ、発信者が
『送信する』を選択すると、ステップA5に進み、送信
宛先番号の入力が促されて、その入力がなされると、送
信が開始され、ステップA6のように、送信中は画面に
『相手設定を送信しました』というエコーバックが表示
される。また、ステップA2において、発信者が2:バ
イブレータ設定を選択すると、ステップA7に移行し、
ステップA8にて、バイブレータ24の設定の選択画面
が表示される。発信者は、『On』又は『Off』を選
択して、『設定する』か、或いは『しない』かを決定
し、決定がなされると、ステップA4に進み、ステップ
A4以降は、着信音設定と同様な流れをとることにな
る。なお、ステップA4において、『(送信)しない』
が選択された場合には、再度ステップA1に戻って操作
が行なわれる。そして、このような画面遷移にしたがっ
て設定された後に、この無線信号が送信される。
【0051】従って、ISDN網51を介して、発信者
は、呼設定メッセージ30内のユーザユーザ情報領域3
0aに、変更内容を示す設定要求情報を含めて送信する
ことにより、着信側である相手電話機の設定を、その要
求に従って自動的に変更することができる。例えば電話
をかけた際に、相手電話機を何回コールしても応答して
貰えない場合に、相手携帯電話機1bのリンガ23の呼
び出し音量を大きくさせたり、バイブレータ24をオン
にさせることが可能となる。
【0052】これに対して、着側電話機での制御要領を
図9を用いて説明する。この図9に示すフローチャート
は、図5におけるメッセージ処理部26の制御要領であ
るが、この図9に示すステップB1において、呼設定メ
ッセージ30が受信されると、ステップB2において、
その受信メッセージ上に設定変更要求の有無が判定され
る。この方法は、図6(b)で説明したように、メッセ
ージ処理部26がユーザユーザ情報領域30aのオクテ
ット3の設定変更要求の値を検査することにより行な
う。そして、このステップB2において、オクテット3
の下位2ビット値が『10』であると、メッセージ処理
部26は、設定変更要求有りと判定して、有ルートをと
り、ステップB3において、メッセージ処理部26(具
体的には設定変更許諾判定部15)が、諾否判定を行な
うため、図7のメモリ18aの第0番ビット(右端のビ
ット)に格納されているビットを検査する。ここで、ビ
ット0はオフ(変更拒否)を表し、またビット1は、オ
ン(変更許諾)を表す。このステップB3において、ビ
ット0(変更拒否)の場合は、否ルートをとり、プログ
ラムは終了する(ステップB8)が、ビット1(変更許
諾)の場合は、諾ルートをとり、設定変更フローFL1
(図9のステップB4〜ステップB7)でのフローが行
なわれる。
【0053】まず、ステップB4において、受信メッセ
ージ中の着信音要求の有無が検査されるが、これは、図
6(b)のユーザユーザ情報領域30aのオクテット4
のLSB から2番目のビットを検査することによって行な
われる。このビットが1ならば(図9では下位2ビット
1Xと記載している)、着信音要求が有りと判定されて
有ルートがとられ、ステップB5において、メッセージ
処理部26は、ユーザユーザ情報領域30aのオクテッ
ト5の値を検査する。ここで、メッセージ処理部26
は、その値が0000001X[bin] なら、着信音をオンに設定
し、0000000X[bin] ならオフに設定する。逆に、ステッ
プB4において、ユーザユーザ情報領域30aのオクテ
ット4のLSB から2番目のビットが0ならば(図9では
下位2ビット0Xと記載している)、着信音要求は無し
と判定されて無ルートがとられ、ステップB6のバイブ
レータ24の設定要求の有無(図9ではバイブレータ要
求有無と記載している)の検査が行なわれる。
【0054】次に、ステップB6において、メッセージ
処理部26は、ユーザユーザ情報領域30aのオクテッ
ト4のLSB を検査して、この値が1なら(図9では下位
2ビットX1と記載している)、バイブレータ設定要求
有りと判定して、有ルートをとる。そして、ステップB
7において、メッセージ処理部26は、ユーザユーザ情
報領域30aのオクテット5の値を検査し、その値が00
0000X1[bin] なら、バイブレータ24をオンに設定し、
000000X0[bin] ならオフに設定する。なお、ステップB
6において、ユーザユーザ情報領域30aのオクテット
4のLSB が0なら(図9では下位2ビットX0と記載し
ている)、バイブレータ設定要求は無しと判定されて、
無ルートをとって、プログラムが終了する(ステップB
8)。
【0055】このように、受信メッセージ上に設定変更
要求が格納されている場合(ステップB2の有ルー
ト)、諾否判定が行なわれる。設定変更が拒否ならば設
定変更はされないので(ステップB3の否ルート)、着
信者は、無条件に発信者の要請を拒否できるとともに、
設定変更が許諾ならば設定変更がされうるので(ステッ
プB3の諾ルート)、その場合は、発信者の遠隔操作を
受けることとなる。またこれにより、ケースバイケース
で設定でき、電話機利用の利便性を高めることができ
る。
【0056】次に、着側電話機の設定内容の変更のため
の他の制御要領を図10,11,16を用いて説明する
が、この図10に示すフローチャートにおいて、FL2
と付した部分のフローが、前記の図9に示したFL1と
付した部分のフローよりも詳細になっている。すなわ
ち、この図10に示すステップC1において、呼設定メ
ッセージ30が受信されると、ステップC2において、
その受信メッセージ上に設定変更要求の有無が判定され
る。この方法は、メッセージ処理部26がユーザユーザ
情報領域30aのオクテット3の下位2ビットの値を検
査することにより行なう。そしてこのステップC2にお
いて、設定変更要求の下位2ビットが『10』である
と、有りと判定されて有ルートをとり、ステップC3に
おいて、メッセージ処理部26(具体的には設定変更許
諾判定部15)が、1回目の諾否判定を行なう。図11
に着側電話機のメモリ18a内の諾否情報を設定するた
めの他の領域を示すが、設定変更許諾判定部15は、こ
の図11に示すメモリ18aの第0番ビット(符号18
a−1が付された位置のビット)に格納されているビッ
トを検査する。ここで、ビット0はオフ(変更拒否)を
表し、またビット1は、オン(変更許諾)を表す。この
ステップC3において、ビット0(変更拒否)の場合
は、否ルートをとり、プログラムは終了するが(ステッ
プC12)、ビット1(変更許諾)の場合は、設定変更
フローFL2(この図10のステップC4〜ステップC
11)でのフローが行なわれる。
【0057】まず、ステップC4において、着信音要求
の有無がユーザユーザ情報領域30aのオクテット4の
LSB から2番目のビットを検査することによって行なわ
れ、このステップC4で、着信音要求が有りと判定され
ると、有ルートがとられ、ステップC5において、着信
音変更要求について、諾否判定がなされる。従って、ス
テップC3の諾否判定から数えると2回目の諾否判定と
なる。設定変更許諾判定部15内の部分判定部15−2
は、図11に示すメモリ18aの第1番ビット(符号1
8a−2が付された位置のビット)に格納されているビ
ットを検査し、ビット0の場合は、着信音変更要求は拒
否となり、拒否ルートをとり、ステップC8のバイブレ
ータ24の設定の検査が行なわれる。なおここで、ビッ
ト0はオフ(変更拒否)を表し、またビット1は、オン
(変更許諾)を表す。また、このステップC5におい
て、ビット1の場合は、着信音変更要求は許諾となり、
許諾ルートがとられ、続けてステップC6で、ID/パ
スワードについての諾否判定が、部分判定部15−3に
よりなされる。すなわち、ステップC3の諾否判定から
数えると、3回目の諾否判定となる。
【0058】図14は、ID/パスワードによる諾否判
定の制御要領を示すフローチャートであるが、この図1
4のステップE3において、メモリ18aに格納されて
いるID/パスワードと、受信メッセージ中のID/パ
スワードとが比較される。また、図15にID対応に判
定する場合の他のメモリ領域での格納情報と形式例を、
図16にID対応に判定する場合のユーザユーザ情報領
域30aのフォーマットをそれぞれ示す。図14のステ
ップE3において、設定変更許諾判定部15内の部分判
定部15−3は、図16に示す受信したユーザユーザ情
報領域30a内のID(オクテット6〜オクテット1
2)及びパスワード(オクテット13〜17)と、図1
5に示す他のメモリ領域18cに入力しておいたID/
パスワードとを順次比較していく。例えば受信メッセー
ジ中のIDがAAA0000 でパスワードが!#ABC の場合は、
図15のメモリ領域18cのn番地に格納されたID/
パスワードと一致するので、この発信者の設定変更要求
は許諾となる。
【0059】そして、図10に戻って、ステップC6に
おける諾否判定結果も許諾となり、このステップC6の
許諾ルートがとられ、ステップC7に進み、ここで初め
て着側電話機の着信音に関する設定が行なわれるのであ
る。ステップC7では、メッセージ処理部26が、ユー
ザユーザ情報領域30aのオクテット5のLSB から2番
目のビットを検査し、この値が1ならば、設定内容変更
部17は着信音をオンに設定し、逆にこの値が0なら
ば、設定内容変更部17は着信音をオフに設定する。な
お、ステップC6で、ID/パスワードが一致しなけれ
ば、拒否ルートがとられ、ステップC8のバイブレータ
24の設定の検査が行なわれる。すなわち、この3回目
の諾否判定において、メッセージ処理部26内の制御部
11にある指令部16は、部分判定部15−3で該当す
る機能設定要求を受け入れると判定した場合には、当該
機能設定要求に従った設定内容変更部17による該当す
る設定内容の変更を許容する一方、部分判定部15−3
で該当する機能設定要求を受け入れないと判定した場合
には、当該機能設定要求に従った設定内容変更部17に
よる該当する設定内容の変更を拒否していることにな
る。この場合発信者は、着信音の設定変更要求の許諾は
与えられないことになる。
【0060】次の段階として、ステップC8において、
メッセージ処理部26は、ユーザユーザ情報領域30a
のオクテット4の値を検査することによって、バイブレ
ータ設定要求の有無を判定する。そして、このステップ
C8で、バイブレータ設定要求が有りと判定されると、
有ルートをとり、ステップC9において、バイブレータ
変更要求について、ステップC3から数えて4回目の諾
否判定がなされる。
【0061】すなわち、設定変更許諾判定部15内の部
分判定部15−4は、図11に示すメモリ18aの第2
番ビット(符号18a−3が付された位置のビット)に
格納されているビットを検査し、この値が1の場合は、
ステップC9の許諾ルートをとり、続けてステップC1
0で、発番号通知の有無が検査される。ステップC9に
おいて、値が0の場合は、バイブレータ変更要求を拒否
と判定して、拒否ルートをとり、プログラムが終了する
(ステップC12)。ここでも、ビット0はオフ(変更
拒否)を表し、またビット1は、オン(変更許諾)を表
す。
【0062】さらに、メッセージ処理部26は、ステッ
プC10において、発番号通知の有無を判定するが、こ
の方法は、図6(a)の呼設定メッセージ30の発番号
領域に所定の発番号が格納されているかが検査されるこ
とによって行なわれる。この発番号が格納されていない
と、無ルートがとられ、プログラムは終了する(ステッ
プC12)が、発番号が格納されていれば、有ルートが
とられてステップC11に進む。そしてこのステップC
11において初めて、メッセージ処理部26は、着側の
携帯電話機1b内のバイブレータ24に関する設定を行
なうのである。これはメッセージ処理部26が、ユーザ
ユーザ情報領域30aのオクテット5のLSB を検査し、
この値が1ならば、設定内容変更部17はバイブレータ
24をオンに設定し、逆にこの値が0ならば、設定内容
変更部17はバイブレータ24をオフに設定するように
行なわれる。そして、これが行なわれると、プログラム
は終了する(ステップC12)。すなわち、この諾否判
定において、メッセージ処理部26内の制御部11にあ
る指令部16は、部分判定部15−4で該当する機能設
定要求を受け入れると判定した場合には、当該機能設定
要求に従った設定内容変更部17による該当する設定内
容の変更を許容する一方、部分判定部15−4で該当す
る機能設定要求を受け入れないと判定した場合には、当
該機能設定要求に従った設定内容変更部17による該当
する設定内容の変更を拒否していることになる。
【0063】このように、受信メッセージ上に設定変更
要求が格納されている場合(ステップC2の有ルー
ト)、諾否判定が行なわれて、設定変更が拒否ならば設
定変更はされないので(ステップC3の否ルート)、着
信者は、無条件に発信者の要請を拒否できるとともに、
設定変更が許諾ならば設定変更がされうるので(ステッ
プC3の諾ルート)、着信者は、この場合発信者の遠隔
操作を受けることとなる。
【0064】また、このように、リンガ23の着信音
と、バイブレータ24のオン/オフとを、それぞれ個別
に変更要求の諾否を設定できるようになるので(図10
のステップC5,C9)、例えば周囲が大変静かな場所
では、着信音変更をさせないようにでき、バイブレータ
24の設定変更だけは許諾できるというような、切り分
けた制御が可能となる。
【0065】加えてまた、リンガ23,バイブレータ2
4等変更する項目によって許諾条件を個別に設定できる
ようになるので(図10のステップC6,C10)、例
えば着信音の変更は、ID/パスワードを知っている限
られた人だけに許諾し、バイブレータ24の設定変更は
発番号通知をすれば、誰でも変更できるようになる。こ
うして、図9のような制御要領よりもきめ細かな制御が
可能となり、ケースバイケースで設定でき電話機利用の
利便性を高めることができる利点がある。
【0066】さらに、このように、機能設定要求が、リ
ンガ23の着信音やバイブレータ24の動作オン/オフ
等の複数の要求を含んでいる場合に(ステップC3,C
5,C6,C9)、設定変更許諾判定部15が、これら
の機能設定要求毎にそれぞれの機能設定要求を受け入れ
るかどうかを判定するように、複数の部分判定部15−
2〜15−4にて判定していることになる。そして、指
令部16が、これらの部分判定部15−2〜15−4で
該当する機能設定要求を受け入れると判定した場合に
は、当該機能設定要求に従った設定内容変更部17によ
る該当する設定内容の変更を許容する一方、部分判定部
15−2〜15〜4で該当する機能設定要求を受け入れ
ないと判定した場合には、当該機能設定要求に従った設
定内容変更部17による該当する設定内容の変更を拒否
しうるように判定していることになる。
【0067】なお、上述した〜の各条件を個別に行
なった場合のメッセージ処理部26の制御要領を図12
〜18を用いて説明する。まず、の制御方法について
図12,13を用いて説明する。図12に、発番号に応
じて許諾/拒否を切り替える場合の制御要領を示す。こ
の図12に示すステップD1において、呼設定メッセー
ジ30が受信されると、ステップD2で、メッセージ処
理部26は、受信メッセージ上の設定変更要求の有無を
判定する。そして、有りと判定されると、有ルートをと
り、ステップD3において、呼設定メッセージ30内の
発番号の領域〔図6(a)参照〕とメモリ18aに格納
されている電話番号とを順次比較することによって、発
信者の電話番号が含まれているかが照合される。そし
て、照合の結果、含まれていれば図12のステップD3
の諾ルートがとられ、ステップD5で、前述した設定変
更フローFL1又はFL2が実行され、設定変更要求に
基づくリンガ23の着信音の変更,バイブレータ24の
変更等が実行され、プログラムが終了する(ステップD
4)。なお、このステップD2において受信メッセージ
中に設定変更要求が無しと判定されたり、ステップD3
において一致する電話番号が無い場合には、それぞれ無
ルート,否ルートがとられ、プログラムは、終了する
(ステップD4)。
【0068】また、設定変更諾否記憶部18の登録動作
は、次のようになる。まず、使用者が、表示操作部19
で表示されるメニューにしたがって設定変更許諾者の電
話番号を入力すると、設定変更諾否記憶部18は、この
表示操作部19が読み取った電話番号を、メモリ領域1
8bの特定の位置に格納する。図13に発番号対応に判
定する場合のメモリ領域18bへの格納情報と形式例を
示す。受信メッセージ中の呼設定メッセージ30の発番
号情報要素が、”0447771111”, ”0447401111”, ”03
77771111”の3種類のいずれかの電話番号であると、図
12のステップD3において、この発番号と図13に示
すメモリ領域18bに格納しておいた電話番号とが比較
されて、一致するので、ステップD3における判断結果
は諾(一致する番号有)となる。また、設定変更許諾者
の電話番号以外からの着信時には、設定変更諾否記憶部
18は、その変更要求に対して拒否の判断をし、設定変
更は行なわない。なお、この図13に示すメモリ領域1
8bには複数の電話番号を格納することができる。番地
(アドレス)番号は、説明の便宜上割り振ったもので、
アドレス間隔が同図に示す間隔に限る必要はない。
【0069】このように、受信した呼設定メッセージ3
0内に設定変更要求があったときに、設定変更許諾判定
部15が、特定情報を有する電話機からの機能設定要求
である場合に、その機能設定要求を受け入れると判定し
ており、その特定情報として特定の電話番号を有する電
話機からの機能設定要求である場合に、その機能設定要
求を受け入れると判定している。すなわち、この設定変
更許諾判定部15は、呼設定メッセージ30内の発番号
とメモリ領域18bに記憶されている発番号とを比較
し、一致なら設定変更を行ない、不一致ならば、設定変
更を行なわないので、発信者からの設定変更要求を相手
毎に許諾又は拒否できるようになるので、着側の使用者
は、発信者に望まない設定変更をさせないようにするこ
とができる。
【0070】またこのように、制御部11は、特定情報
を有する電話機からの機能設定要求である場合に、機能
設定要求を受け入れており、その特定情報として特定の
電話機情報を有する電話機からの機能設定要求である場
合に、その機能設定要求を受け入れている。次に、の
制御方法について図14〜16を用いて説明する。図1
4にID/パスワードによって許諾/拒否を切り替える
場合のメッセージ処理部26の制御要領を示す。この図
14のステップE1にて、呼設定メッセージ30が受信
されると、ステップE2で、メッセージ処理部26は、
受信メッセージ中の設定変更要求の有無を判定する。そ
して、有りと判定されると、有ルートをとり、ステップ
E3において、メッセージ処理部26は、図16に示す
ユーザユーザ情報内に含まれる、発信者から送られてく
るオクテット6〜12のID(AAA0000 )と、オクテッ
ト13〜17のパスワード(!#ABC )と、図15に示す
メモリ領域18cに格納されている発信者のID/パス
ワード(AAA0000/!#ABC 又はAAB0001/ABC##)とを順次比
較し、一致すれば、諾と判定し、諾ルートをとり、ま
た、一致するID/パスワードが無ければ、否と判定す
る。すなわち、ID/パスワードがAAA0000/!#ABC 又は
AAB0001/ABC## を有する発信者のみが、着側電話機の設
定をすることができる。そして、この図14のステップ
E5の設定変更フローFL1又はFL2が実行されて、
設定変更要求に基づくリンガ23の着信音の変更及びバ
イブレータ24の変更が実行されて、プログラムが終了
する(ステップE4)。なお、ステップE2において、
設定変更要求が無しと判定されたり、ステップE3にお
いて、一致するID/パスワードが無いと判定されたと
きはそれぞれ、無ルート,否ルートをとり、プログラム
は終了する(ステップE4)。また、この図15に示す
メモリ領域18cには複数のID/パスワードを格納す
ることができる。番地(アドレス)番号は、説明の便宜
上割り振ったもので、アドレス間隔が同図に示す間隔に
限る必要はない。
【0071】この設定変更を許諾する発信者のID/パ
スワードの登録は次のようになる。予め使用者が、表示
操作部19に表示されるメニューにしたがって入力する
と、設定変更諾否記憶部18は、表示操作部19が読み
取った設定変更許諾者のID/パスワードをメモリ領域
18cの特定の位置に格納する。設定変更許諾者のID
/パスワード以外からの着信時は設定拒否と判断され、
設定変更は行なわれない。
【0072】このように、設定変更許諾判定部15が、
特定情報として特定の識別情報を有する電話機からの機
能設定要求である場合に、その機能設定要求を受け入れ
ると判定している。すなわち、受信した呼設定メッセー
ジ30内に設定変更要求があったときに、設定変更許諾
判定部15は、呼設定メッセージ30内のID/パスワ
ード情報とメモリ領域18cに記憶されているID/パ
スワード情報とを比較し、一致なら設定変更を行ない、
不一致ならば、設定変更を行なわないので、発信者から
の設定変更要求をID毎に許諾又は拒否できるようにな
るので、着側の使用者は、望まない設定変更をさせない
ようにすることができる。また、これにより、特定のI
D/パスワードが複数のユーザに割り当てらることがで
きるので、複数の使用者により書込みを行なうことが可
能となる。さらに、制御部11は、特定情報として特定
の識別情報を有する電話機からの機能設定要求である場
合に、その機能設定要求を受け入れている。
【0073】次にによる制御方法を図17,18を用
いて説明する。図17は、特権のある発信者に対して無
条件に設定変更を許容する場合のメッセージ処理部26
の制御要領を示すフローチャートであり、また、図18
に特権的変更を設定する場合のユーザユーザ情報領域1
8aのフォーマットを示す。この図17のステップF1
にて、呼設定メッセージ30が受信されると(ステップ
F1)、ステップF2で、メッセージ処理部26は、受
信メッセージ中の設定変更要求の有無を判定する。そし
て、有りと判定されると、有ルートをとり、ステップF
3において、メッセージ処理部26は、ユーザユーザ情
報領域30a(図18参照)のオクテット6〜13に、
8バイトの特定のビットパターンが書き込まれているか
どうかを検査する。そして、このステップF3にて特定
のビットパターンが入っていると、メッセージ処理部2
6は諾と判定し、諾ルートをとり、ステップF5の設定
変更フローFL1又はFL2が実行されて、設定変更要
求に基づくリンガ23の着信音の変更及びバイブレータ
24の変更が実行されてプログラムが終了する(ステッ
プF4)。なお、ステップF2において無しと判定され
た場合や、ステップF3において、特定のビットパター
ンが無しと判定された場合はそれぞれ、無ルート,否ル
ートがとられ、プログラムは終了する(ステップF
4)。
【0074】ステップF3における、ビットパターンの
検査方法は、次のようになる。すなわち、図18に示す
ユーザユーザ情報領域30a内のオクテット6〜13の
値が読み取られ、特定の8バイトのビットパターン(例
えば16進表記で、1A2B596BF3EE9FO3)が設定されている
かどうかが検査される。ビットパターンが一致すると、
メッセージ処理部26は、このパターンが特権的変更を
する発信者からの送信であることと判定し、ステップF
3での判断結果は諾(特定のビットパターン有)とな
る。逆に、このステップF3において、設定変更要求が
無しと判定されると、無ルートをとり、プログラムは終
了する(ステップF4)。
【0075】このように、設定変更許諾判定部15が、
特定情報として電話機に当初から付与された特定の識別
情報を有する電話機からの機能設定要求である場合に、
その機能設定要求を受け入れると判定しており、受信し
た呼設定メッセージ30内に設定変更要求があったとき
に、発信者が特殊な権限があることを示す情報が設定さ
れている場合は、無条件に設定変更要求を受け付けるよ
うになっている。また、制御部11は、特定情報として
電話機に当初から付与された特定の識別情報を有する電
話機からの機能設定要求である場合に、その機能設定要
求を受け入れている。なお、この場合は、何をもって特
殊な権限と判断するかをユーザが変更すると無条件な書
き込みができなくなるので、表示操作部19からの変更
はさせないか、又は、一般ユーザには知らせない特殊な
操作でのみ変更できるようにする。
【0076】こうすることによって、例えば親と子供と
が、ペアで携帯電話機を購入する際に、その販売店にお
いて、親側の携帯電話機は、特権的変更をする者を表す
特定ビットパターンが書き込まれる。そして、この親
は、子供が設定変更の許諾をオフにしていても、強制的
に子供の携帯電話機の設定を変更することができるよう
になる。親と子供とが、ペアで携帯電話機を購入する際
に、その販売店において、親側の携帯電話機は、特権的
変更をする者を表す特定ビットパターンが書き込まれ
る。そして、この親が、子供に電話をかけると、子供が
設定変更の許諾をオフにしていても、子供側電話機が、
発信者に特殊な権限があることを示す情報が設定されて
いることを認識して設定変更を許諾するので、親は、強
制的に子供の携帯電話機の設定を変更することができる
ようになる。
【0077】また、これにより、着側の使用者が、設定
変更の許諾をオフにしていても、発側の使用者は、強制
的にオーバーライトすることが可能となる。 (B)その他 なお、本発明は上述した実施態様に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して
実施することができる。例えば、呼設定メッセージ30
内の各領域でのビットの配置、及び、情報の埋め込み
(または取り出し)方法、各フローチャートでの許諾・
拒否等の論理表現等は、いろいろと変えて実施すること
が可能である。また、設定項目に関しても、着信音量,
着信音色,バイブレータ24のオン/オフのほかに、必
要に応じて項目を追加することができる。
【0078】さらに、上記の実施形態においては、発側
電話機・着側電話機の双方とも無線電話機であったが、
固定電話を使用しても実施可能であることは言うまでも
なく、さらに、上記の実施形態において、呼設定メッセ
ージ30に相当するような制御信号の送受信がなされて
いる網であれば、ISDN網51に限らず、携帯電話
網、PHS網等の他の網においても、実施可能であるこ
とは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の設定内容
可変型電話機によれば、呼設定情報に付加された発側電
話機からの機能設定要求を受信する機能設定要求受信手
段と、この機能設定要求受信手段にて受信された機能設
定要求に従って設定内容を変更しうる設定内容変更手段
とをそなえるとともに、この機能設定要求を受け入れな
い場合に、その機能設定要求に従った設定内容変更手段
による設定内容の変更を拒否しうる制御手段をそなえて
構成されているので、着信電話機の呼び出し音やバイブ
レータオン/オフ等の設定変更を発側電話機から制御す
ることを許諾したり、或いは無条件に拒否したり、ケー
スバイケースで許諾/拒否できるので、不都合でない設
定変更を可能とすることができるとともに不都合な設定
変更を避けることができて、電話機利用の利便性を高め
られる利点がある(請求項1)。
【0080】そして、この制御手段は、特定情報を有す
る電話機からの機能設定要求である場合に、機能設定要
求を受け入れるように構成することができるので、これ
により、やはり、不都合でない設定変更を可能とするこ
とができるとともに不都合な設定変更を避けることがで
きて、電話機利用の利便性を高められる利点がある(請
求項2)。
【0081】また、この制御手段は、特定情報として特
定の電話番号を有する電話機からの機能設定要求である
場合に、その機能設定要求を受け入れるように構成され
てもよく、或いは、特定情報として特定の識別情報を有
する電話機からの機能設定要求である場合に、その機能
設定要求を受け入れるように構成されてもよく、また或
いは、特定情報として電話機に当初から付与された特定
の識別情報を有する電話機からの機能設定要求である場
合に、その機能設定要求を受け入れるように構成されて
もよく、このようにすれば、着信音とバイブレータと
を、それぞれ個別に変更要求の諾否を設定できるように
なるので、例えば周囲が大変静かな場所では、着信音変
更をさせないようにでき、バイブレータの設定変更だけ
は許諾できるというような、切り分けた制御が可能とな
る上、着信音,バイブレータ等変更する項目によって許
諾条件を個別に設定できるようになるので、例えば着信
音の変更は、ID/パスワードを知っている限られた人
だけに許諾し、バイブレータの設定変更は発番号通知を
すれば、誰でも変更できるようになり、きめ細かな制御
が可能となる利点がある(請求項3〜5)。
【0082】さらに、機能設定要求が複数の要求を含ん
でいる場合に、制御手段が、その複数の機能設定要求の
それぞれについて機能設定要求を受け入れない場合に
は、当該機能設定要求に従った設定内容変更手段による
該当する設定内容の変更を拒否しうるように構成するこ
とができ、このようにすれば、やはり、切り分けた制御
が可能となり、きめ細やかな制御が可能となる利点があ
る(請求項6)。
【0083】また、機能設定要求を受け入れるかどうか
についての判定基準情報を外部入力手段を用いて設定す
る判定基準設定手段をそなえて構成することもでき、こ
のようにすれば、複雑な設定を簡単に行なえる利点があ
る(請求項7)。加えて、本発明の着側電話機の設定内
容変更が可能な電話機によれば、着側電話機の設定内容
を変更するための機能設定要求を呼設定情報に付加する
機能設定要求付加手段と、この機能設定要求付加手段に
よる機能設定要求の付加時に、機能設定要求に基づいた
着側電話機の設定内容の変更を許容しうる特定情報を呼
設定情報に付加する特定情報付加手段とをそなえて構成
されているので、例えばISDN網を介して、発信者
は、着側電話機の設定を、その要求に従って自動的に変
更することができる利点がある(請求項8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用される設定内容可変型電話機及び
着側電話機の設定内容変更が可能な電話機を収容した、
ISDNシステムの模式図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる発側電話機の機能
ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる着側電話機の機能
ブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる発側携帯電話機の
ブロック構成図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる着側携帯電話機の
ブロック構成図である。
【図6】(a)は呼設定メッセージのフォーマットを説
明する図であり、(b)はユーザユーザ情報のフォーマ
ットを説明する図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる着側電話機のメモ
リ内の諾否情報を設定するための一領域を説明する図で
ある。
【図8】発信者による設定操作方法を説明するための画
面遷移図である。
【図9】メッセージ処理部の制御要領を示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の一実施形態にかかる着側電話機の設
定内容の変更のための他の制御要領を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の一実施形態にかかる着側電話機のメ
モリ内の諾否情報を設定するための他の領域を説明する
ための図である。
【図12】発番号に応じて許諾/拒否を切り替える場合
の制御要領を示すフローチャートである。
【図13】発番号対応に判定する場合のメモリへの格納
情報と形式例を説明するための図である。
【図14】ID/パスワードによる諾否判定の制御要領
を示すフローチャートである
【図15】ID対応に判定する場合の他のメモリ領域で
の格納情報と形式例を説明するための図である。
【図16】ID対応に判定する場合のユーザユーザ情報
領域のフォーマットを説明するための図である。
【図17】特権のある発信者に対して無条件に設定変更
を許容する場合のメッセージ処理部の制御要領を示すフ
ローチャートである。
【図18】特権的変更を設定する場合のユーザユーザ情
報領域のフォーマットを説明するための図である。
【符号の説明】 1a,1b 携帯電話機 2 受信アンテナ 3 無線受信手段 4 機能設定要求受信手段 5 判定手段 5−1〜5−n 部分判定手段 6 指令手段 7 設定内容変更手段 8 記憶手段 9 表示操作手段 10 制御手段 11 制御部 13 無線受信部(無線受信手段) 14 制御信号解析部(機能設定要求受信手段) 15 設定変更許諾判定部(判定手段) 15−2,15−3,15−4 部分判定部 16 指令部 17 設定内容変更部(設定内容変更手段) 18 設定変更諾否記憶部(記憶手段) 18a,77 メモリ 18b,18c メモリ領域 18a−1,18a−2,18a−3 ビット位置 19,64 表示操作部(表示操作手段) 19a,64a (表示)ディスプレイ 19b,64b テンキー 19c,64c スイッチ 20,70 マイク 21,71 CPU 22,72 ROM 23,73 リンガ 24,74 バイブレータ 25,75 スピーカ 26 メッセージ処理部 30 呼設定メッセージ 30a ユーザユーザ情報領域 40a,40b 固定電話機 41 機能設定要求付加手段 42 特定情報付加手段 43 無線送信手段 44,63 送信アンテナ 50a,50b 無線基地局 51 ISDN網 60 機能設定要求付加部(機能設定要求付加手段) 61 特定情報要求付加部(特定情報要求付加手段) 62 無線送信部(無線送信手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 5K027 AA10 BB02 CC02 FF16 FF29 5K067 AA34 BB04 DD11 DD13 DD17 EE02 FF07 FF13 FF22 FF31 HH22 5K101 KK11 LL03 MM06 NN21 PP03 TT06 UU20 VV07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼設定情報に付加された発側電話機から
    の機能設定要求を受信する機能設定要求受信手段と、 該機能設定要求受信手段にて受信された該機能設定要求
    に従って設定内容を変更しうる設定内容変更手段とをそ
    なえるとともに、 該機能設定要求を受け入れない場合に、該機能設定要求
    に従った該設定内容変更手段による設定内容の変更を拒
    否しうる制御手段をそなえて構成されたことを特徴とす
    る、設定内容可変型電話機。
  2. 【請求項2】 該制御手段が、特定情報を有する電話機
    からの機能設定要求である場合に、該機能設定要求を受
    け入れるように構成されていることを特徴とする、請求
    項1記載の設定内容可変型電話機。
  3. 【請求項3】 該制御手段が、特定情報として特定の電
    話番号を有する電話機からの機能設定要求である場合
    に、該機能設定要求を受け入れるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項2記載の設定内容可変型電話
    機。
  4. 【請求項4】 該制御手段が、特定情報として特定の識
    別情報を有する電話機からの機能設定要求である場合
    に、該機能設定要求を受け入れるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項2記載の設定内容可変型電話
    機。
  5. 【請求項5】 該制御手段が、特定情報として電話機に
    当初から付与された特定の識別情報を有する電話機から
    の機能設定要求である場合に、該機能設定要求を受け入
    れるように構成されていることを特徴とする、請求項2
    記載の設定内容可変型電話機。
  6. 【請求項6】 該機能設定要求が複数の要求を含んでい
    る場合に、 該制御手段が、該複数の機能設定要求のそれぞれについ
    て機能設定要求を受け入れない場合には、当該機能設定
    要求に従った該設定内容変更手段による該当する設定内
    容の変更を拒否しうるように構成されていることを特徴
    とする、請求項1記載の設定内容可変型電話機。
  7. 【請求項7】 該機能設定要求を受け入れるかどうかに
    ついての判定基準情報を外部入力手段を用いて設定する
    判定基準設定手段をそなえて構成されたことを特徴とす
    る、請求項1記載の設定内容可変型電話機。
  8. 【請求項8】 着側電話機の設定内容を変更するための
    機能設定要求を呼設定情報に付加する機能設定要求付加
    手段と、 該機能設定要求付加手段による該機能設定要求の付加時
    に、該機能設定要求に基づいた該着側電話機の設定内容
    の変更を許容しうる特定情報を該呼設定情報に付加する
    特定情報付加手段とをそなえて構成されたことを特徴と
    する、着側電話機の設定内容変更が可能な電話機。
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