JP2000133816A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2000133816A JP2000133816A JP10306046A JP30604698A JP2000133816A JP 2000133816 A JP2000133816 A JP 2000133816A JP 10306046 A JP10306046 A JP 10306046A JP 30604698 A JP30604698 A JP 30604698A JP 2000133816 A JP2000133816 A JP 2000133816A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリコン基板とガラス蓋との間に密閉空間を
有する半導体装置において、酸素吸収用金属膜と密閉空
間以外に存在する酸素との結合を防止することにより、
酸素吸収用金属膜に密閉空間内の酸素を十分吸収させ
て、真空度の高い密閉空間を形成する 【解決手段】 半導体装置は、基板10とガラス蓋60
との間にほぼ真空な密閉空間Sを設けるとともに、同空
間S内に位置してガラス蓋60の表面にバリアメタル6
1を介して酸素吸収用金属膜62を設けている。陽極接
合後であって酸素吸収用金属膜62を活性化させるため
に加熱処理しても、バリアメタル61が酸素吸収用金属
膜62とガラス蓋60の酸素との結合を防ぐために、同
金属膜62に密閉空間S内に残存する酸素を十分に吸収
させることができる。
有する半導体装置において、酸素吸収用金属膜と密閉空
間以外に存在する酸素との結合を防止することにより、
酸素吸収用金属膜に密閉空間内の酸素を十分吸収させ
て、真空度の高い密閉空間を形成する 【解決手段】 半導体装置は、基板10とガラス蓋60
との間にほぼ真空な密閉空間Sを設けるとともに、同空
間S内に位置してガラス蓋60の表面にバリアメタル6
1を介して酸素吸収用金属膜62を設けている。陽極接
合後であって酸素吸収用金属膜62を活性化させるため
に加熱処理しても、バリアメタル61が酸素吸収用金属
膜62とガラス蓋60の酸素との結合を防ぐために、同
金属膜62に密閉空間S内に残存する酸素を十分に吸収
させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン基板にガ
ラス蓋を陽極接合して、同シリコン基板と同ガラス蓋と
の間にほぼ真空な密閉空間を形成する半導体装置の製造
方法に関する。
ラス蓋を陽極接合して、同シリコン基板と同ガラス蓋と
の間にほぼ真空な密閉空間を形成する半導体装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体装置の製造方法に
おいては、例えば特開平10−122869号公報に示
されているように、ガラス蓋の内側面又はシリコン基板
の所定箇所表面に酸素吸収用金属膜を蒸着しておき、ガ
ラス蓋をシリコン基板に陽極接合した後に、半導体装置
を加熱して酸素吸収用金属膜の温度を酸素吸収効率の高
い温度範囲にまで上昇させることにより、前記陽極接合
によってシリコン基板とガラス蓋との間に形成された密
閉空間内に発生した酸素が酸素吸収用金属膜に吸収され
るようにして、前記密閉空間を減圧するようにしてい
た。
おいては、例えば特開平10−122869号公報に示
されているように、ガラス蓋の内側面又はシリコン基板
の所定箇所表面に酸素吸収用金属膜を蒸着しておき、ガ
ラス蓋をシリコン基板に陽極接合した後に、半導体装置
を加熱して酸素吸収用金属膜の温度を酸素吸収効率の高
い温度範囲にまで上昇させることにより、前記陽極接合
によってシリコン基板とガラス蓋との間に形成された密
閉空間内に発生した酸素が酸素吸収用金属膜に吸収され
るようにして、前記密閉空間を減圧するようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の半
導体装置の製造方法においては、酸素吸収用金属膜が密
閉空間内の酸素を吸収するだけでなく、同金属膜の接し
ているガラス蓋又はシリコン基板に含まれる酸素をも吸
収するために、同金属膜による密閉空間内の酸素吸収効
率が下がり、密閉空間内の酸素を十分に除去することが
できないという問題があった。
導体装置の製造方法においては、酸素吸収用金属膜が密
閉空間内の酸素を吸収するだけでなく、同金属膜の接し
ているガラス蓋又はシリコン基板に含まれる酸素をも吸
収するために、同金属膜による密閉空間内の酸素吸収効
率が下がり、密閉空間内の酸素を十分に除去することが
できないという問題があった。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、酸素吸収用金属膜と密閉空
間以外に存在する酸素との結合を防止することにより、
酸素吸収用金属膜に密閉空間内の酸素を十分吸収させ
て、真空度の高い密閉空間を形成するようにした半導体
装置の製造方法を提供することにある。
されたもので、その目的は、酸素吸収用金属膜と密閉空
間以外に存在する酸素との結合を防止することにより、
酸素吸収用金属膜に密閉空間内の酸素を十分吸収させ
て、真空度の高い密閉空間を形成するようにした半導体
装置の製造方法を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の第1
の特徴は、シリコン基板にガラス蓋を陽極接合して同シ
リコン基板と同ガラス蓋との間にほぼ真空な密閉空間を
形成するとともに、密閉空間内に位置してガラス蓋とシ
リコン基板のうち少なくともいずれか一方の所定箇所表
面に酸素吸収用金属膜を設けた半導体装置の製造方法に
おいて、前記所定箇所表面と酸素吸収用金属膜との間に
酸素の通過を禁止するバリアメタルを介装しておき、陽
極接合後に、酸素吸収用金属膜を加熱処理して、密閉空
間内の酸素を酸素吸収用金属膜に吸収させるようにした
ことにある。
の特徴は、シリコン基板にガラス蓋を陽極接合して同シ
リコン基板と同ガラス蓋との間にほぼ真空な密閉空間を
形成するとともに、密閉空間内に位置してガラス蓋とシ
リコン基板のうち少なくともいずれか一方の所定箇所表
面に酸素吸収用金属膜を設けた半導体装置の製造方法に
おいて、前記所定箇所表面と酸素吸収用金属膜との間に
酸素の通過を禁止するバリアメタルを介装しておき、陽
極接合後に、酸素吸収用金属膜を加熱処理して、密閉空
間内の酸素を酸素吸収用金属膜に吸収させるようにした
ことにある。
【0006】このような製造方法においては、酸素吸収
用金属膜を加熱処理する際に、バリアメタルが酸素吸収
用金属膜とガラス蓋又はシリコン基板の酸素との結合を
防ぐために、同金属膜は陽極接合の際に発生されて密閉
空間内に残存する酸素のみと結合するので、酸素吸収用
金属膜に同空間内に残存する酸素を十分に吸収させるこ
とができ、真空度の高い密閉空間を形成することができ
る。
用金属膜を加熱処理する際に、バリアメタルが酸素吸収
用金属膜とガラス蓋又はシリコン基板の酸素との結合を
防ぐために、同金属膜は陽極接合の際に発生されて密閉
空間内に残存する酸素のみと結合するので、酸素吸収用
金属膜に同空間内に残存する酸素を十分に吸収させるこ
とができ、真空度の高い密閉空間を形成することができ
る。
【0007】また、本発明の第2の特徴は、シリコン基
板にガラス蓋を陽極接合して同シリコン基板と同ガラス
蓋との間にほぼ真空な密閉空間を形成するとともに、ガ
ラス蓋の内側面に酸素吸収用金属膜を貼着して同酸素吸
収用金属膜を密閉空間に向けて配置した半導体装置の製
造方法において、陽極接合後に、ガラス蓋の外側から密
閉空間内に向けて同密閉空間内の酸素を酸化反応し易く
するための高周波電磁波を照射して、密閉空間内の酸素
を酸素吸収用金属膜に吸収させるようにしたことにあ
る。
板にガラス蓋を陽極接合して同シリコン基板と同ガラス
蓋との間にほぼ真空な密閉空間を形成するとともに、ガ
ラス蓋の内側面に酸素吸収用金属膜を貼着して同酸素吸
収用金属膜を密閉空間に向けて配置した半導体装置の製
造方法において、陽極接合後に、ガラス蓋の外側から密
閉空間内に向けて同密閉空間内の酸素を酸化反応し易く
するための高周波電磁波を照射して、密閉空間内の酸素
を酸素吸収用金属膜に吸収させるようにしたことにあ
る。
【0008】このような製造方法においては、前記高周
波電磁波の照射により陽極接合の際に発生されて密閉空
間内に残存する酸素が酸化し易い物質に変化し、同変化
した物質は酸素吸収用金属膜と酸化反応し易くなり、一
方、ガラス蓋及び酸素吸収用金属膜を加熱しないために
ガラス蓋内の酸素が酸素吸収用金属膜と結合し難いの
で、酸素吸収用金属膜に同空間内に残存する酸素を十分
に吸収させることができ、真空度の高い密閉空間を形成
することができる。
波電磁波の照射により陽極接合の際に発生されて密閉空
間内に残存する酸素が酸化し易い物質に変化し、同変化
した物質は酸素吸収用金属膜と酸化反応し易くなり、一
方、ガラス蓋及び酸素吸収用金属膜を加熱しないために
ガラス蓋内の酸素が酸素吸収用金属膜と結合し難いの
で、酸素吸収用金属膜に同空間内に残存する酸素を十分
に吸収させることができ、真空度の高い密閉空間を形成
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】a.第1実施形態 以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する
と、図1は同実施形態に係る半導体装置の概略平面図で
あり、図2は同装置の2−2線に沿った断面図である。
と、図1は同実施形態に係る半導体装置の概略平面図で
あり、図2は同装置の2−2線に沿った断面図である。
【0010】この半導体装置は、シリコンで方形状に形
成された基板10と、同基板10上ほぼ中央にその上面
から小さな所定距離だけ隔てて平行に配置された振動子
20とを備えている。振動子20は、n形シリコンで略
方形状に形成されており、所定の間隔にて配置された複
数の方形状の貫通孔21を有している。振動子20は、
梁11−1〜11−4を介してアンカ12−1〜12−
4にX,Y軸方向に振動可能に支持されている。梁11
−1〜11−4は、略L字状に振動子20と同材料で形
成されるとともに、振動子20と同様に前記小さな所定
距離だけ基板10上面から浮いている。アンカ12−1
〜12−4は、方形状に振動子20と同材料で形成され
るとともに、基板10の上面に絶縁層であるシリコン酸
化膜を介して固着されている。
成された基板10と、同基板10上ほぼ中央にその上面
から小さな所定距離だけ隔てて平行に配置された振動子
20とを備えている。振動子20は、n形シリコンで略
方形状に形成されており、所定の間隔にて配置された複
数の方形状の貫通孔21を有している。振動子20は、
梁11−1〜11−4を介してアンカ12−1〜12−
4にX,Y軸方向に振動可能に支持されている。梁11
−1〜11−4は、略L字状に振動子20と同材料で形
成されるとともに、振動子20と同様に前記小さな所定
距離だけ基板10上面から浮いている。アンカ12−1
〜12−4は、方形状に振動子20と同材料で形成され
るとともに、基板10の上面に絶縁層であるシリコン酸
化膜を介して固着されている。
【0011】アンカ12−3には、基板10の上面にシ
リコン酸化膜を介して固着されたパッド部13が接続さ
れており、同パッド部13の上面には、振動子20の変
位に伴う静電容量の変化を表す静電容量信号を取り出す
ために、導電金属(例えばアルミニウム)で方形状に形
成された電極パッド14が設けられている。なお、アン
カ12−3とパッド部13とを接続する部分とパッド部
13もn形シリコンで形成されている。
リコン酸化膜を介して固着されたパッド部13が接続さ
れており、同パッド部13の上面には、振動子20の変
位に伴う静電容量の変化を表す静電容量信号を取り出す
ために、導電金属(例えばアルミニウム)で方形状に形
成された電極パッド14が設けられている。なお、アン
カ12−3とパッド部13とを接続する部分とパッド部
13もn形シリコンで形成されている。
【0012】基板10の上面であって振動子20のX軸
方向(紙面左右方向)両外側には、振動子20をX軸方
向に振動させるための一対の駆動電極部30−1,30
−2が設けられている。
方向(紙面左右方向)両外側には、振動子20をX軸方
向に振動させるための一対の駆動電極部30−1,30
−2が設けられている。
【0013】駆動電極部30−1,30−2は、n形シ
リコンで一体的に形成された櫛歯状電極31−1,31
−2及びパッド部32−1,32−2からそれぞれな
り、基板10の上面にシリコン酸化膜を介して固着され
ている。櫛歯状電極31−1,31−2は複数の電極指
33−1,33−2をそれぞれ有しており、同電極指3
3−1,33−2はX軸方向内側に向かって互いに平行
かつ等間隔にそれぞれ延設されている。パッド部32−
1,32−2は、櫛歯状電極31−1,31−2のX軸
方向外側にそれぞれ連結されている。これらのパッド部
32−1,32−2の上面には、振動子20をX軸方向
に振動させるための駆動用信号を振動子20に印加する
ために、導電金属(例えばアルミニウム)で方形状に形
成された電極パッド34−1,34−2がそれぞれ設け
られている。
リコンで一体的に形成された櫛歯状電極31−1,31
−2及びパッド部32−1,32−2からそれぞれな
り、基板10の上面にシリコン酸化膜を介して固着され
ている。櫛歯状電極31−1,31−2は複数の電極指
33−1,33−2をそれぞれ有しており、同電極指3
3−1,33−2はX軸方向内側に向かって互いに平行
かつ等間隔にそれぞれ延設されている。パッド部32−
1,32−2は、櫛歯状電極31−1,31−2のX軸
方向外側にそれぞれ連結されている。これらのパッド部
32−1,32−2の上面には、振動子20をX軸方向
に振動させるための駆動用信号を振動子20に印加する
ために、導電金属(例えばアルミニウム)で方形状に形
成された電極パッド34−1,34−2がそれぞれ設け
られている。
【0014】振動子20のX軸方向両側部であって駆動
電極部30−1,30−2に対向する位置には、電極指
33−1,33−2と共に振動発生部をそれぞれ構成す
る複数の電極指22−1,22−2が、振動子20と同
材料で形成されて、各電極指33−1,33−2をそれ
ぞれ挟むとともに同電極指33−1,33−2に平行と
なるように前記両側部からX軸方向外側にそれぞれ延設
されている。なお、電極指22−1,22−2は、振動
子20と同様に基板10の上面から浮いているととも
に、各隣り合う電極指33−1,33−2との間隔が等
しくなるように設定されている。
電極部30−1,30−2に対向する位置には、電極指
33−1,33−2と共に振動発生部をそれぞれ構成す
る複数の電極指22−1,22−2が、振動子20と同
材料で形成されて、各電極指33−1,33−2をそれ
ぞれ挟むとともに同電極指33−1,33−2に平行と
なるように前記両側部からX軸方向外側にそれぞれ延設
されている。なお、電極指22−1,22−2は、振動
子20と同様に基板10の上面から浮いているととも
に、各隣り合う電極指33−1,33−2との間隔が等
しくなるように設定されている。
【0015】基板10の上面であって振動子20のY軸
方向(紙面上下方向)両外側には、振動子20のY軸方
向の振動を検出するための一対の検出電極部40−1,
40−2が設けられている。
方向(紙面上下方向)両外側には、振動子20のY軸方
向の振動を検出するための一対の検出電極部40−1,
40−2が設けられている。
【0016】検出電極部40−1,40−2は、n形シ
リコンで一体的に形成された櫛歯状電極41−1,41
−2及びパッド部42−1,42−2からそれぞれな
り、基板10の上面にシリコン酸化膜を介して固着され
ている。櫛歯状電極41−1,41−2は複数の電極指
43−1,43−2をそれぞれ有しており、同電極指4
3−1,43−2はX軸方向に互いに平行かつ等間隔に
それぞれ延設されている。パッド部42−1,42−2
は、櫛歯状電極41−1,41−2のY軸方向外側にそ
れぞれ連結されている。これらのパッド部42−1,4
2−2の上面には、振動子20のY軸方向の振動を検出
するための検出用信号を振動子20に印加するために、
導電金属(例えばアルミニウム)で方形状に形成された
電極パッド44−1,44−2がそれぞれ設けられてい
る。
リコンで一体的に形成された櫛歯状電極41−1,41
−2及びパッド部42−1,42−2からそれぞれな
り、基板10の上面にシリコン酸化膜を介して固着され
ている。櫛歯状電極41−1,41−2は複数の電極指
43−1,43−2をそれぞれ有しており、同電極指4
3−1,43−2はX軸方向に互いに平行かつ等間隔に
それぞれ延設されている。パッド部42−1,42−2
は、櫛歯状電極41−1,41−2のY軸方向外側にそ
れぞれ連結されている。これらのパッド部42−1,4
2−2の上面には、振動子20のY軸方向の振動を検出
するための検出用信号を振動子20に印加するために、
導電金属(例えばアルミニウム)で方形状に形成された
電極パッド44−1,44−2がそれぞれ設けられてい
る。
【0017】振動子20のY軸方向両側部であって検出
電極部40−1,40−2に対向する位置からは、電極
指43−1,43−2と共に振動検出部をそれぞれ構成
する複数の電極指22−3,22−4が、振動子20と
同材料で形成されるとともに、各電極指43−1,43
−2に平行に対向するようにX軸方向にそれぞれ延設さ
れている。なお、電極指22−3,22−4は、振動子
20と同様に基板10上面から浮いているとともに、各
隣り合う電極指43−1,43−2の幅方向中心位置か
ら内側方向にそれぞれずれるように設定されている。
電極部40−1,40−2に対向する位置からは、電極
指43−1,43−2と共に振動検出部をそれぞれ構成
する複数の電極指22−3,22−4が、振動子20と
同材料で形成されるとともに、各電極指43−1,43
−2に平行に対向するようにX軸方向にそれぞれ延設さ
れている。なお、電極指22−3,22−4は、振動子
20と同様に基板10上面から浮いているとともに、各
隣り合う電極指43−1,43−2の幅方向中心位置か
ら内側方向にそれぞれずれるように設定されている。
【0018】そして、基板10上面には、所定幅を有す
る枠体50が同基板10の外周に沿って設けられてい
る。枠体50は、シリコン酸化膜を介して基板10に固
着されるとともに、駆動電極部30−1,30−2と検
出電極部40−1,40−2の外側部分(パッド部32
−1,32−2,42−1,42−2等)、アンカ12
−1〜12−4、パッド部13及びアンカ12−3とパ
ッド部13とを接続する部分を含んでおり、これら以外
の部分はp形シリコンで形成されている。なお、基板1
0及び枠体50は、本発明のシリコン基板を構成するも
のである。
る枠体50が同基板10の外周に沿って設けられてい
る。枠体50は、シリコン酸化膜を介して基板10に固
着されるとともに、駆動電極部30−1,30−2と検
出電極部40−1,40−2の外側部分(パッド部32
−1,32−2,42−1,42−2等)、アンカ12
−1〜12−4、パッド部13及びアンカ12−3とパ
ッド部13とを接続する部分を含んでおり、これら以外
の部分はp形シリコンで形成されている。なお、基板1
0及び枠体50は、本発明のシリコン基板を構成するも
のである。
【0019】枠体50上面内周縁部には、梁11−1〜
11−4、アンカ12−1〜12−4、振動子20、櫛
歯状電極31−1,31−2,41−1,41−2及び
電極指22−1〜22−4,33−1,33−2,43
−1,43−2を覆うようにガラス材で断面略コ字状に
形成された方形状のガラス蓋60が陽極接合により固定
され、基板10とガラス蓋60との間に密閉空間Sが形
成されている。
11−4、アンカ12−1〜12−4、振動子20、櫛
歯状電極31−1,31−2,41−1,41−2及び
電極指22−1〜22−4,33−1,33−2,43
−1,43−2を覆うようにガラス材で断面略コ字状に
形成された方形状のガラス蓋60が陽極接合により固定
され、基板10とガラス蓋60との間に密閉空間Sが形
成されている。
【0020】ガラス蓋60の内側面の所定箇所(中央
部)には、バリアメタル61を介して酸素吸収用金属膜
62が貼着されている。バリアメタル61は、クロム、
パラジウムなどの金属材料、チタン、モリブデン、アル
ミニウム、バナジウム、タンタル、ジルコニウム、タン
グステンなどのシリサイド化合物又は窒化珪素で構成さ
れており、酸化し難い性質を有する。酸素吸収用金属膜
62は、チタン、モリブデン、アルミニウム、バナジウ
ム、タンタル、ジルコニウム、タングステンなどの金属
材料で構成されており、酸化し易い性質を有する。
部)には、バリアメタル61を介して酸素吸収用金属膜
62が貼着されている。バリアメタル61は、クロム、
パラジウムなどの金属材料、チタン、モリブデン、アル
ミニウム、バナジウム、タンタル、ジルコニウム、タン
グステンなどのシリサイド化合物又は窒化珪素で構成さ
れており、酸化し難い性質を有する。酸素吸収用金属膜
62は、チタン、モリブデン、アルミニウム、バナジウ
ム、タンタル、ジルコニウム、タングステンなどの金属
材料で構成されており、酸化し易い性質を有する。
【0021】次に、上記のように構成した半導体装置の
製造方法について図2を用いて説明する。
製造方法について図2を用いて説明する。
【0022】(1)第1工程 基板材料として単結晶シリコンからなる下層aの上面上
に約2μmの厚さのシリコン酸化膜からなる中間層bを
介して約10μmの厚さの単結晶シリコンからなる上層
cを設けたSOI(Silicon−On-Insulator)基板を用意
する。なお、上層cはp形シリコンで形成されている。
そして、上層cの上面であって振動子20(貫通穴21
を除く)、電極指22−1〜22−4、駆動電極部30
−1,30−2、検出電極部40−1,40−2、梁1
1−1〜11−4、アンカ12−1〜12−4に相当す
る部分(ドット若しくは模様を付した部分)以外をマス
クして、マスクしていない部分にリン等の不純物をドー
ピングして同部分をn形シリコン化する。
に約2μmの厚さのシリコン酸化膜からなる中間層bを
介して約10μmの厚さの単結晶シリコンからなる上層
cを設けたSOI(Silicon−On-Insulator)基板を用意
する。なお、上層cはp形シリコンで形成されている。
そして、上層cの上面であって振動子20(貫通穴21
を除く)、電極指22−1〜22−4、駆動電極部30
−1,30−2、検出電極部40−1,40−2、梁1
1−1〜11−4、アンカ12−1〜12−4に相当す
る部分(ドット若しくは模様を付した部分)以外をマス
クして、マスクしていない部分にリン等の不純物をドー
ピングして同部分をn形シリコン化する。
【0023】(2)第2工程 上層cの上面であって振動子20(貫通穴21を除
く)、電極指22−1〜22−4、駆動電極部30−
1,30−2、検出電極部40−1,40−2、梁11
−1〜11−4、アンカ12−1〜12−4及び枠体5
0に相当する部分をレジスト膜にてマスクする。そし
て、上層cをRIE(反応性イオンエッチング)等でエ
ッチングして、中間層b上に駆動電極部30−1,30
−2、検出電極部40−1,40−2、アンカ12−1
〜12−4及び枠体50を形成するとともに、振動子2
0、電極指22−1〜22−4及び梁11−1〜11−
4に相当する部分を残す。
く)、電極指22−1〜22−4、駆動電極部30−
1,30−2、検出電極部40−1,40−2、梁11
−1〜11−4、アンカ12−1〜12−4及び枠体5
0に相当する部分をレジスト膜にてマスクする。そし
て、上層cをRIE(反応性イオンエッチング)等でエ
ッチングして、中間層b上に駆動電極部30−1,30
−2、検出電極部40−1,40−2、アンカ12−1
〜12−4及び枠体50を形成するとともに、振動子2
0、電極指22−1〜22−4及び梁11−1〜11−
4に相当する部分を残す。
【0024】(3)第3工程 振動子20、電極指22−1〜22−4及び梁11−1
〜11−4(上層c)と基板10(下層a)とに挟まれ
る中間層bを、フッ酸水溶液でエッチングすることによ
り除去して、振動子20、電極指22−1〜22−4及
び梁11−1〜11−4を基板10上から浮かせて形成
する。これは、中間層bをフッ酸水溶液でエッチングす
ると、上下両層a,cで挟まれていない部分のみなら
ず、上下両層a,cで挟まれている部分であっても外表
面に近い部分も除去されるからである。
〜11−4(上層c)と基板10(下層a)とに挟まれ
る中間層bを、フッ酸水溶液でエッチングすることによ
り除去して、振動子20、電極指22−1〜22−4及
び梁11−1〜11−4を基板10上から浮かせて形成
する。これは、中間層bをフッ酸水溶液でエッチングす
ると、上下両層a,cで挟まれていない部分のみなら
ず、上下両層a,cで挟まれている部分であっても外表
面に近い部分も除去されるからである。
【0025】(4)第4工程 ガラス蓋60の内側面に、蒸着法又はスパッタリング法
によりバリアメタル61層を形成した後に、同バリアメ
タル61層の下面に、蒸着法により酸素吸収用金属膜6
2を形成する。
によりバリアメタル61層を形成した後に、同バリアメ
タル61層の下面に、蒸着法により酸素吸収用金属膜6
2を形成する。
【0026】(5)第5工程 ガラス蓋60を枠体50上面に真空中にて陽極接合して
固定し、基板10とガラス蓋60との間に密閉空間Sを
形成する。なお、この陽極接合の際には、酸素が発生
し、同発生した酸素は密閉空間S内に残存する。
固定し、基板10とガラス蓋60との間に密閉空間Sを
形成する。なお、この陽極接合の際には、酸素が発生
し、同発生した酸素は密閉空間S内に残存する。
【0027】(6)第6工程 陽極接合するための接合温度より高くかつガラス蓋60
が軟化する軟化点温度より低い温度にて、半導体装置を
加熱すると、酸素吸収用金属膜62が活性化され同金属
膜62が密閉空間S内に残存する酸素と結合する。この
場合、バリアメタル61が酸素吸収用金属膜62とガラ
ス蓋60の酸素との結合を抑制するので、酸素吸収用金
属膜62が密閉空間S内の酸素のみを吸収することにな
り、密閉空間S内の酸素は十分に除去される。
が軟化する軟化点温度より低い温度にて、半導体装置を
加熱すると、酸素吸収用金属膜62が活性化され同金属
膜62が密閉空間S内に残存する酸素と結合する。この
場合、バリアメタル61が酸素吸収用金属膜62とガラ
ス蓋60の酸素との結合を抑制するので、酸素吸収用金
属膜62が密閉空間S内の酸素のみを吸収することにな
り、密閉空間S内の酸素は十分に除去される。
【0028】(7)第7工程 各パッド部13,32−1,32−2,42−1,42
−2の上面に、導電ペーストを塗布して電極パッド1
4,34−1,34−2,44−1,44−2をそれぞ
れ形成する。
−2の上面に、導電ペーストを塗布して電極パッド1
4,34−1,34−2,44−1,44−2をそれぞ
れ形成する。
【0029】上記のような製造方法においては、酸素吸
収用金属膜62を加熱処理する際に、バリアメタル61
が酸素吸収用金属膜62とガラス蓋60の酸素との結合
を防ぐために、同金属膜62は陽極接合の際に発生され
て密閉空間S内に残存する酸素のみと結合するので、酸
素吸収用金属膜62に密閉空間S内に残存する酸素を十
分に吸収させることができ、真空度の高い密閉空間を形
成することができる。
収用金属膜62を加熱処理する際に、バリアメタル61
が酸素吸収用金属膜62とガラス蓋60の酸素との結合
を防ぐために、同金属膜62は陽極接合の際に発生され
て密閉空間S内に残存する酸素のみと結合するので、酸
素吸収用金属膜62に密閉空間S内に残存する酸素を十
分に吸収させることができ、真空度の高い密閉空間を形
成することができる。
【0030】次に、上記のように構成した半導体装置の
使用にあたっては、各電極パッド14,34−1,34
−2,44−1,44−2を図示しない電気回路装置に
接続する。電気回路装置は、振動子20をその固有振動
数f0でX軸方向に一定振幅で振動させるために、互い
に逆相の駆動用信号を電極パッド34−1,34−2に
それぞれ供給する。また、振動子20のY軸方向の振動
を検出するために、互いに逆相の検出用信号を電極パッ
ド44−1,44−2に供給する。これによれば、振動
子20は、電気回路装置からの駆動用信号によって前記
振動発生部(電極指33−1,22−1及び電極指33
−2,22−2)に発生する静電引力により、一定振幅
かつ固有振動数f0でX軸方向に振動する。
使用にあたっては、各電極パッド14,34−1,34
−2,44−1,44−2を図示しない電気回路装置に
接続する。電気回路装置は、振動子20をその固有振動
数f0でX軸方向に一定振幅で振動させるために、互い
に逆相の駆動用信号を電極パッド34−1,34−2に
それぞれ供給する。また、振動子20のY軸方向の振動
を検出するために、互いに逆相の検出用信号を電極パッ
ド44−1,44−2に供給する。これによれば、振動
子20は、電気回路装置からの駆動用信号によって前記
振動発生部(電極指33−1,22−1及び電極指33
−2,22−2)に発生する静電引力により、一定振幅
かつ固有振動数f0でX軸方向に振動する。
【0031】この状態で、振動子20にX,Y両軸に直
交するZ軸回りの角速度が働くと、振動子20はコリオ
リ力により前記角速度に比例した振幅でY軸方向にも振
動する。この振動子20のY軸方向の振動に伴い、振動
子20に接続された電極指22−3,22−4もY軸方
向に振動する。これにより、電極指22−3,43−1
における静電容量と、電極指22−4,43−2におけ
る静電容量は互いに逆方向に変化する。この静電容量の
変化を表す信号が、静電容量信号として電極パッド14
を介して電気回路装置に入力される。電気回路装置は、
この静電容量信号を用いて前記Z軸回りの角速度を導出
する。このとき、密閉空間Sの真空度が上がっているた
め、振動子20はよく振れるので、角速度を感度よく検
出できる。
交するZ軸回りの角速度が働くと、振動子20はコリオ
リ力により前記角速度に比例した振幅でY軸方向にも振
動する。この振動子20のY軸方向の振動に伴い、振動
子20に接続された電極指22−3,22−4もY軸方
向に振動する。これにより、電極指22−3,43−1
における静電容量と、電極指22−4,43−2におけ
る静電容量は互いに逆方向に変化する。この静電容量の
変化を表す信号が、静電容量信号として電極パッド14
を介して電気回路装置に入力される。電気回路装置は、
この静電容量信号を用いて前記Z軸回りの角速度を導出
する。このとき、密閉空間Sの真空度が上がっているた
め、振動子20はよく振れるので、角速度を感度よく検
出できる。
【0032】なお、上記第1実施形態においては、ガラ
ス蓋60の内側面にバリアメタル61を介して酸素吸収
用金属膜62を設けたが、基板10の所定箇所上面にバ
リアメタル61を介して酸素吸収用金属膜62を設ける
ようにしてもよい。この場合、上記第1実施形態の第4
工程の処理に代えて、基板10の上面に、蒸着法又はス
パッタリング法によりバリアメタル61層を形成した後
に、同バリアメタル61層の上面に、蒸着法により酸素
吸収用金属膜62を形成する処理を行う。この場合、上
記第1実施形態の第6工程の処理の際、ガラス蓋60の
酸素でなく基板10の酸素と酸素吸収用金属膜62との
結合をバリアメタル61が抑制するので、酸素吸収用金
属膜62が密閉空間S内の酸素のみを吸収することにな
り、密閉空間S内の酸素は十分に除去される。なお、変
形例に係る半導体装置の他の構成及び同装置の他の製造
工程については、上記第1実施形態と同様なので説明を
省略する。
ス蓋60の内側面にバリアメタル61を介して酸素吸収
用金属膜62を設けたが、基板10の所定箇所上面にバ
リアメタル61を介して酸素吸収用金属膜62を設ける
ようにしてもよい。この場合、上記第1実施形態の第4
工程の処理に代えて、基板10の上面に、蒸着法又はス
パッタリング法によりバリアメタル61層を形成した後
に、同バリアメタル61層の上面に、蒸着法により酸素
吸収用金属膜62を形成する処理を行う。この場合、上
記第1実施形態の第6工程の処理の際、ガラス蓋60の
酸素でなく基板10の酸素と酸素吸収用金属膜62との
結合をバリアメタル61が抑制するので、酸素吸収用金
属膜62が密閉空間S内の酸素のみを吸収することにな
り、密閉空間S内の酸素は十分に除去される。なお、変
形例に係る半導体装置の他の構成及び同装置の他の製造
工程については、上記第1実施形態と同様なので説明を
省略する。
【0033】これによっても、酸素吸収用金属膜62を
加熱処理する際に、バリアメタル61が酸素吸収用金属
膜62と基板10の酸素との結合を防ぐために、同金属
膜62は陽極接合の際に発生されて密閉空間S内に残存
する酸素のみと結合するので、酸素吸収用金属膜62に
密閉空間S内に残存する酸素を十分に吸収させることが
でき、真空度の高い密閉空間を形成することができる。
加熱処理する際に、バリアメタル61が酸素吸収用金属
膜62と基板10の酸素との結合を防ぐために、同金属
膜62は陽極接合の際に発生されて密閉空間S内に残存
する酸素のみと結合するので、酸素吸収用金属膜62に
密閉空間S内に残存する酸素を十分に吸収させることが
でき、真空度の高い密閉空間を形成することができる。
【0034】b.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態を図3を用いて説明する
と、本実施形態においては、ガラス蓋60の内側面に酸
素吸収用金属膜62のみが設けられている。さらに、上
記第1実施形態の第4工程の処理に代えて、ガラス蓋6
0の内側面に蒸着法により酸素吸収用金属膜62を形成
する処理を行い、第6工程に代えて、ガラス蓋60の外
側から密閉空間Sに向けて紫外線を照射する処理を行
う。なお、第2実施形態に係る半導体装置の他の構成及
び同装置の他の製造工程については、上記第1実施形態
と同様なので説明を省略する。
と、本実施形態においては、ガラス蓋60の内側面に酸
素吸収用金属膜62のみが設けられている。さらに、上
記第1実施形態の第4工程の処理に代えて、ガラス蓋6
0の内側面に蒸着法により酸素吸収用金属膜62を形成
する処理を行い、第6工程に代えて、ガラス蓋60の外
側から密閉空間Sに向けて紫外線を照射する処理を行
う。なお、第2実施形態に係る半導体装置の他の構成及
び同装置の他の製造工程については、上記第1実施形態
と同様なので説明を省略する。
【0035】上記のような製造方法においては、紫外線
の照射により陽極接合の際に発生されて密閉空間S内に
残存する酸素がオゾン又は酸素ラジカルに変化し、同変
化したオゾン又は酸素ラジカルは酸素吸収用金属膜62
と酸化反応し易くなり、一方、ガラス蓋60及び酸素吸
収用金属膜62を加熱しないためにガラス蓋60内の酸
素が酸素吸収用金属膜62と結合し難いので、酸素吸収
用金属膜62に密閉空間S内に残存する酸素を十分に吸
収させることができ、真空度の高い密閉空間を形成する
ことができる。
の照射により陽極接合の際に発生されて密閉空間S内に
残存する酸素がオゾン又は酸素ラジカルに変化し、同変
化したオゾン又は酸素ラジカルは酸素吸収用金属膜62
と酸化反応し易くなり、一方、ガラス蓋60及び酸素吸
収用金属膜62を加熱しないためにガラス蓋60内の酸
素が酸素吸収用金属膜62と結合し難いので、酸素吸収
用金属膜62に密閉空間S内に残存する酸素を十分に吸
収させることができ、真空度の高い密閉空間を形成する
ことができる。
【0036】なお、このように構成した半導体装置にお
いても、その使用にあたっては、前記第1実施形態と同
様に、電気回路装置が振動子20をX軸方向に振動させ
る。この状態で、同振動子20にZ軸回りに角速度が働
くと、同振動子20はY軸方向にも振動するので、電気
回路装置が静電容量信号を用いて角速度を導出する。こ
のとき、密閉空間Sの真空度が上がっているため、振動
子20はよく振れるので、角速度を感度よく検出でき
る。
いても、その使用にあたっては、前記第1実施形態と同
様に、電気回路装置が振動子20をX軸方向に振動させ
る。この状態で、同振動子20にZ軸回りに角速度が働
くと、同振動子20はY軸方向にも振動するので、電気
回路装置が静電容量信号を用いて角速度を導出する。こ
のとき、密閉空間Sの真空度が上がっているため、振動
子20はよく振れるので、角速度を感度よく検出でき
る。
【0037】なお、上記第2実施形態においては、ガラ
ス蓋60の外側から密閉空間Sに向けて紫外線を照射し
て、同密閉空間S内の酸素を酸化反応し易いオゾン又は
酸素ラジカルに変化させていたが、紫外線の代わりに高
周波な電磁波例えばマイクロ波、X線を照射するように
してもよい。これによっても、密閉空間S内の酸素を酸
化反応し易いオゾン又は酸素ラジカルに変化させること
ができ、上述した第2実施形態と同様な効果を期待でき
る。
ス蓋60の外側から密閉空間Sに向けて紫外線を照射し
て、同密閉空間S内の酸素を酸化反応し易いオゾン又は
酸素ラジカルに変化させていたが、紫外線の代わりに高
周波な電磁波例えばマイクロ波、X線を照射するように
してもよい。これによっても、密閉空間S内の酸素を酸
化反応し易いオゾン又は酸素ラジカルに変化させること
ができ、上述した第2実施形態と同様な効果を期待でき
る。
【0038】また、上記第1,第2実施形態及び変形例
においては、本発明を角速度を検出するための半導体装
置に適用していたが、本発明は加速度を検出するための
半導体装置にも適用できる。この場合、基板に働く加速
度によって振動子が基板に対して変位する変位量を検出
するようにすればよい。
においては、本発明を角速度を検出するための半導体装
置に適用していたが、本発明は加速度を検出するための
半導体装置にも適用できる。この場合、基板に働く加速
度によって振動子が基板に対して変位する変位量を検出
するようにすればよい。
【図1】 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の平
面図である。
面図である。
【図2】 図1の半導体装置の2−2線に沿った断面図
である。
である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の断
面図である。
面図である。
10…基板、11−1〜11−4…梁、12−1〜12
−4…アンカ、13,32−1,32−2,42−1,
42−2…パッド部、14,34−1,34−2,44
−1,44−2…電極パッド、20…振動子、21…貫
通孔、22−1〜22−4,33−1,33−2,43
−1,43−2…電極指、30−1,30−2…駆動電
極部、31−1,31−2,41−1,41−2…櫛歯
状電極、40−1,40−2…検出電極部、50…枠
体、60…ガラス蓋、61…バリアメタル、62…酸素
吸収用金属膜。
−4…アンカ、13,32−1,32−2,42−1,
42−2…パッド部、14,34−1,34−2,44
−1,44−2…電極パッド、20…振動子、21…貫
通孔、22−1〜22−4,33−1,33−2,43
−1,43−2…電極指、30−1,30−2…駆動電
極部、31−1,31−2,41−1,41−2…櫛歯
状電極、40−1,40−2…検出電極部、50…枠
体、60…ガラス蓋、61…バリアメタル、62…酸素
吸収用金属膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F105 BB15 CC04 CD03 4M112 AA01 BA07 CA24 CA26 DA13 DA18 DA20 EA02 EA13 FA11 GA01
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコン基板にガラス蓋を陽極接合して
同シリコン基板と同ガラス蓋との間にほぼ真空な密閉空
間を形成するとともに、前記密閉空間内に位置して前記
ガラス蓋と前記シリコン基板のうち少なくともいずれか
一方の所定箇所表面に酸素吸収用金属膜を設けた半導体
装置の製造方法において、前記所定箇所表面と前記酸素
吸収用金属膜との間に酸素の通過を禁止するバリアメタ
ルを介装しておき、前記陽極接合後に、前記酸素吸収用
金属膜を加熱処理して、前記密閉空間内の酸素を前記酸
素吸収用金属膜に吸収させるようにしたことを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 シリコン基板にガラス蓋を陽極接合して
同シリコン基板と同ガラス蓋との間にほぼ真空な密閉空
間を形成するとともに、前記ガラス蓋の内側面に酸素吸
収用金属膜を貼着して同酸素吸収用金属膜を前記密閉空
間に向けて配置した半導体装置の製造方法において、前
記陽極接合後に、前記ガラス蓋の外側から前記密閉空間
内に向けて同密閉空間内の酸素を酸化反応し易くするた
めの高周波電磁波を照射して、同密閉空間内の酸素を前
記酸素吸収用金属膜に吸収させるようにしたことを特徴
とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10306046A JP2000133816A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10306046A JP2000133816A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000133816A true JP2000133816A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17952415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10306046A Pending JP2000133816A (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000133816A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109734046A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-05-10 | 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 | 一种真空封装工艺 |
-
1998
- 1998-10-27 JP JP10306046A patent/JP2000133816A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109734046A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-05-10 | 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 | 一种真空封装工艺 |
CN109734046B (zh) * | 2018-12-26 | 2021-05-14 | 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 | 一种真空封装工艺 |
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