JP2000132616A - データ転送制御方法およびデータ転送制御装置 - Google Patents

データ転送制御方法およびデータ転送制御装置

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JP2000132616A JP30150098A JP30150098A JP2000132616A JP 2000132616 A JP2000132616 A JP 2000132616A JP 30150098 A JP30150098 A JP 30150098A JP 30150098 A JP30150098 A JP 30150098A JP 2000132616 A JP2000132616 A JP 2000132616A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理装置側におけるポートの数よりも多くの
可搬型媒体に対するアクセス(データ転送)を行なえる
ようにする。 【解決手段】 処理装置300にそなえた1以上の可搬
型媒体用ポート310A,310Bに、デマルチプレク
サ340を介して、ポート数よりも多い複数の可搬型媒
体330を接続し、そのデマルチプレクサ340によ
り、複数の可搬型媒体330のうちの処理装置300の
アクセス対象と、ポート310A,310Bとを選択的
に切り替えて接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図28) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態 〔1〕本実施形態の電子マネー制御用集積回路(プロト
コルコントローラ)の説明(図2〜図13) 〔2〕本実施形態のプロトコルコントローラにおけるデ
バイス接続状態認識手法の説明(図14〜図19) 〔3〕本実施形態におけるプロトコルコントローラとI
Cカードとの間のデータ転送制御手法の説明(図20〜
図27) 〔4〕その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子マネー
を格納しうるIC(Integrated Circuit)カード等の複
数の可搬型媒体とこれらの可搬型媒体に対してアクセス
しうる処理装置との間におけるデータ転送を制御する方
法および装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、電子マネーやクレジット取引に対
応可能に構成された各種取引装置としては、例えば、A
TM(Automatic Teller Machine),ECR(Electric Ca
sh Register),電子マネーロード端末,電子財布,PO
S(Point Of Sales:販売時点情報管理)システムを成
すPOS端末/携帯POS端末(ハンディPOS)/P
OSサーバなど、種々のものが開発されている。
【0004】上述した各取引装置(処理装置)は、電子
マネーを格納したICカード(可搬型媒体)に対してア
クセスして電子マネーによる取引を実行するもので、通
常、複数枚のICカードを装着され、これらのICカー
ドに対してアクセスできるように構成されている。この
ような取引装置には、従来、ICカードの装着枚数と同
数のICカード制御回路(カードポート)がそなえられ
ている。
【0005】例えば、図28は、4枚のICカード(可
搬型媒体)320〜323を装着可能に構成された、一
般的な取引装置(処理装置)300の要部を示すもの
で、この図28に示すように、取引装置300には、4
枚のICカード320〜323にそれぞれ対応して4つ
のICカード制御回路310〜313がそなえられてい
る。
【0006】これらのICカード制御回路310〜31
3は、それぞれ、ICカード320〜323を接続され
るカードポートCP0〜CP3を有しており、カードポ
ートCP0〜CP3を介してICカード320〜323
に電源供給/クロック供給を行ないながらICカード3
20〜323を制御し、これらのICカード320〜3
23に対する直接的なアクセスを行なうものである。
【0007】ICカード制御回路310〜313とIC
カード320〜323との間は、カードポートCP0〜
CP3からのデータ線(Data),C4信号線(C4),C8信
号線(C8),リセット信号線(Reset),電源供給線(Power供
給),クロック供給線(CLK供給),ICカード装着通知線に
より接続される。ここで、図28においてICカード装
着通知線は図示されていないが、このICカード装着通
知線は、カードポートCP0〜CP3のそれぞれにIC
カード320〜323が接続されているか否かをICカ
ード制御回路310〜313に通知するための1ビット
の信号線である。ICカード装着通知線によりICカー
ド320〜323の装着を通知されたICカード制御回
路310〜313は、それぞれ、ICカード320〜3
23に対する電源供給/クロック供給を開始するように
なっている。
【0008】また、電源供給線(Power供給)およびクロ
ック供給線(CLK供給)は、それぞれ、接続されているI
Cカード320〜323に対し常に電力およびクロック
信号を供給している。これに対し、データ線(Data),C
4信号線(C4),C8信号線(C8)およびリセット信号線(R
eset)については、ICカード制御回路310〜313
がアクセスしているICカード320〜323に接続さ
れているものが活性化される。
【0009】図28に示す例では、取引装置300に4
枚のICカード320〜323が接続された状態で、取
引装置300内のCPU(図示略)からの指示を受けた
2つのICカード制御回路310および312が同時に
動作し、ICカード制御回路310がICカード320
に対するアクセスを行なうとともに、ICカード制御回
路312がICカード322に対するアクセスを行なっ
ている。ICカード320,322は、それぞれ、IC
カード制御回路310,312からのコマンドを受信す
ると、そのコマンドに応じたレスポンスをICカード制
御回路310,312に対して送り返す。
【0010】このようにして2枚のICカード320,
322に対するアクセスを同時に行なうことにより、取
引装置300は、図28に矢印A1,A2で示すよう
に、2枚のICカード320,322間の電子マネーの
移転などの取引処理を行なうことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、複数枚のICカードを制御するためにその枚数と同
数のカードポート(ICカード制御回路)を設けている
ので、処理装置によって制御するICカードの枚数を増
加させたい場合には、処理装置にそなえるべきカードポ
ートの数も増加させなければならなくなる。
【0012】1つのカードポートについて、前述したよ
うに、データ線,C4信号線,C8信号線,リセット信
号線,クロック供給線,パワー供給線,ICカード装着
通知線など、少なくとも7本のラインをそなえる必要が
ある。このため、例えば6枚のICカードを1つの処理
装置で取り扱う場合には、その処理装置には、6つのI
Cカード制御回路が必要になるだけでなく、少なくとも
42(=6*7)本のラインが必要になり、処理装置
(取引装置)の製造コストの増大につながる。特に、処
理装置(取引装置)を集積回路化した場合、上述のよう
な多数本のラインやICカード制御回路を高密度で集積
しなければならず、製造コストや回路規模が増大するこ
とになる。
【0013】しかし、実際に電子マネーを取り扱う処理
装置では、1枚のICカードのみにアクセスしたり図2
8に示したように2枚のICカードに対してアクセスし
たりする場合がほとんどであり、3枚以上のICカード
に対して同時にアクセスする必要性は余り無く、6枚の
ICカードに対応して6つのカードポートを設けたとし
ても4つ以上のポートが無駄になる場合が多い。
【0014】本発明は、このような状況に鑑み創案され
たもので、処理装置側におけるポートの数よりも多くの
可搬型媒体に対するアクセス(データ転送)を行なえる
ようにした、データ転送制御方法およびデータ転送制御
装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、この図1に示すように、本発明のデータ転送
制御方法(請求項1)は、複数の可搬型媒体330とこ
れらの可搬型媒体330に対してアクセスしうる処理装
置300との間におけるデータ転送を制御する方法であ
って、処理装置300にそなえた1以上(図1では2)
の可搬型媒体用ポート310A,310Bに、デマルチ
プレクサ340を介して、ポート数よりも多い複数の可
搬型媒体330を接続し、そのデマルチプレクサ340
により、複数の可搬型媒体330のうちの処理装置30
0のアクセス対象と、ポート310A,310Bとを選
択的に切り替えて接続する。
【0016】また、本発明のデータ転送制御装置(請求
項7)は、図1に示すように、複数の可搬型媒体330
とこれらの可搬型媒体330に対してアクセスしうる処
理装置300との間に介装され、複数の可搬型媒体33
0と処理装置300との間におけるデータ転送を制御す
る装置であって、処理装置300における1以上の可搬
型媒体用ポート310A,310Bとそのポート数より
も多い複数の可搬型媒体330との間を接続しうるデマ
ルチプレクサ340をそなえて構成され、このデマルチ
プレクサ340が、複数の可搬型媒体330のうちの処
理装置300のアクセス対象と、ポート310A,31
0Bとを選択的に切り替えて接続するようになってい
る。
【0017】なお、図1に示すように、複数の可搬型媒
体330で用いられる制御クロックは、処理装置300
から、可搬型媒体330と同数のクロック信号線(CLK供
給)350を通じて、複数の可搬型媒体330のそれぞ
れに供給され、複数の可搬型媒体330が、デマルチプ
レクサ340を介して、処理装置100側において各ポ
ート310A,310Bに設けられたデータ転送用信号
線〔例えばデータ線(Data),C4信号線(C4),C8信号
線(C8),リセット信号線(Reset)など〕を共用する(請
求項2)。
【0018】また、複数の可搬型媒体330のうちの処
理装置300の非アクセス対象に対する信号状態をラッ
チする(請求項3)。このため、本発明のデータ転送制
御装置では、ラッチ回路をそなえてもよい(請求項
8)。このとき、ポート310A,310Bに接続すべ
き可搬型媒体330を前記アクセス対象として選択・指
定するセレクト信号を、処理装置300からデマルチプ
レクサ340に供給して、このデマルチプレクサ340
を切替動作させるとともに、前記セレクト信号に含まれ
ない可搬型媒体330を前記非アクセス対象とし、この
非アクセス対象の可搬型媒体330に対する信号状態
を、非アクセス状態への遷移直前でラッチする(請求項
4,9)。
【0019】さらに、処理装置300からの前記セレク
ト信号のうちある特定の信号状態に設定したものを、デ
マルチプレクサ340および前記信号状態のラッチ動作
(ラッチ回路)のリセット指示信号として用いてもよい
し(請求項5,10)、処理装置300からの前記セレ
クト信号のうちある特定の信号状態に設定したものを、
複数の可搬型媒体330に対する信号状態を全てラッチ
するためのラッチ指示信号として用いてもよい(請求項
6,11)。
【0020】なお、実際には、処理装置300において
はポート310A,310B毎に可搬型媒体制御回路
(図示略)がそなえられており、各可搬型媒体制御回路
が、処理装置300内の処理部(CPU等;図示略)か
らの指示を受けて動作することにより、処理装置300
から各可搬型媒体330に対するアクセスが行なわれる
ことになる。このとき、通信中の各可搬型媒体330
は、各可搬型媒体制御回路からのコマンドを受信する
と、そのコマンドに応じたレスポンスを各可搬型媒体制
御回路へ送信する。通信中以外(非アクセス対象)の可
搬型媒体330は、コマンド待ち状態となっている。
【0021】また、図1に示す例では、処理装置300
に複数の可搬型媒体330を接続した状態で、処理装置
300内の前記処理部からの指示を受けた2つの可搬型
媒体制御回路が同時に動作することにより、2つのポー
ト310A,310Bに、デマルチプレクサ340を介
して接続された2つの可搬型媒体330に対するアクセ
スが行なわれている。このようにして2つの可搬型媒体
330に対するアクセスを同時に行なうことにより、処
理装置300は、矢印A3,A4で示すように、2つの
可搬型媒体330と330との間でデータ転送処理を行
なっている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 〔1〕本実施形態の電子マネー制御用集積回路(プロト
コルコントローラ)の説明 図2は本発明を適用される電子マネー制御用集積回路
(プロトコルコントローラ)の構成を模式的に示す図で
ある。
【0023】この図2に示す本実施形態の電子マネー制
御用集積回路(以下、プロトコルコントローラという)
20は、通貨の電子的象徴として定義される電子マネー
を取り扱う取引装置(例えばATM,ECR,電子マネ
ーロード端末,電子財布,POS端末,ハンディPO
S,POSサーバなど)に組み込まれて、共通に利用さ
れるように構成されたものである。その詳細な構成につ
いて、図2を参照しながら説明する。
【0024】プロトコルコントローラ20は、CPU2
1,ROM22,RAM23,アドレスバス24,デー
タバス25およびインターフェース回路3とともに、後
述する周辺制御回路としての回路26,27,29,3
1〜35,35A,36B,38,42,43を一つの
チップ上に集積して構成されている。ROM(記憶部)
22は、複数の異なる方式の電子マネー用プロトコルに
対応して作成された制御プログラム5Aもしくは5B
(図4もしくは図6参照)を格納したものである。制御
プログラム5A,5Bの詳細な構成については、それぞ
れ図4,図6を参照しながら後述する。
【0025】なお、本実施形態では、2種類の方式の電
子マネーを第1電子マネーおよび第2電子マネーとして
取り扱うべく、制御プログラム5A,5Bは、各電子マ
ネーのプロトコルに対応して作成されている。また、R
OM22とプロトコルコントローラ20の外部接続端子
との間は論理的に遮断されており、制御プログラム5
A,5Bは、プロトコルコントローラ20の製造時点で
書き込まれている。つまり、本実施形態のプロトコルコ
ントローラ20におけるROM22は、マスクROMと
して構成されている。
【0026】CPU(処理部)21は、ROM22に格
納された制御プログラム5Aもしくは5Bを実行するこ
とにより、プロトコルコントローラ20に搭載された各
種周辺制御回路の動作を制御して第1電子マネーおよび
第2電子マネーの取扱を制御するものである。RAM2
3は、CPU21のワーキングエリア等として用いられ
るものである。
【0027】インタフェース回路3は、外部処理部や外
部メモリ(外部記憶部)54などの外部回路に接続さ
れ、この外部回路とCPU21との間のインタフェース
機能を果たすものである。図2では、外部メモリ54を
外部回路としてプロトコルコントローラ20に接続した
場合が図示されている。ここで、外部メモリ54として
は、例えば外付ROM54a,外付RAM54b,FR
OM(FLASH ROM)54cなどが接続される
(図14参照)。なお、外付ROM54aは、例えばO
S等のプログラムを格納するためのプログラム格納用外
部記憶部として用いられる。
【0028】アドレスバス24およびデータバス25
は、CPU21,ROM22,RAM23,インタフェ
ース回路3,後述する回路26,27,29,31〜3
5,35A,36B,38,42,43の相互間を接続
して、アドレス/データのやり取りを行なうものであ
る。なお、アドレスバス24としては24ビットのもの
が用いられ、データバス25としては16ビットのもの
が用いられている。
【0029】本実施形態のプロトコルコントローラ20
にそなえられた周辺制御回路は、いずれも電子マネーの
処理に関連する制御機能を果たすもので、具体的には以
下のような回路26,27,29,31〜35,35
A,36B,38,42,43が、周辺制御回路として
そなえられている。シリアル送受信制御回路(通信制御
回路)26は、CPU21および制御プログラム5A,
5Bにより制御され、外部装置(例えばホストシステム
51,サブシステム52,プリンタ53等)との通信を
制御するものである。本実施形態のプロトコルコントロ
ーラ20には、3つの通信用ポート(図8のP0,P
1,P2参照)がそなえられ、各ポートに対応して3つ
のシリアル送受信制御回路(Serial Tr/Rv)26がそな
えられている。
【0030】なお、シリアル送受信制御回路26と3つ
の外部装置(ホストシステム51,サブシステム52,
プリンタ53)とは、それぞれRS232Cドライバ5
0a〜50cを介して、送受信を行なう。また、ホスト
システム51は例えばATMやPOS端末などであり、
サブシステム52は例えば他のICカードリーダ/ライ
タなどであり、プリンタ53は、例えばレシートを印刷
するものである。さらに、シリアル送受信制御回路26
を制御するためのプログラム(デバイス制御プログラ
ム,通信制御プログラム)としては、制御プログラム5
Aまたは5Bにおける、プリンタハンドラ531A,H
OST手順ハンドラ532A,RS232Cドライバ5
31B/532B,537Bが用いられる(図4または
図6参照)。
【0031】メモリパリティ生成/チェック回路(Memor
y Parity Generator Checker)27は、CPU21およ
び制御プログラム5A,5Bにより制御され、プロトコ
ルコントローラ20に接続された外部メモリ54(RA
M43b)のパリティチェックを行なうためのものであ
る。LCD制御回路(表示制御回路)29は、CPU2
1および制御プログラム5A,5Bにより制御され、プ
ロトコルコントローラ20に接続された表示装置として
のコントローラ内蔵型LCD(Liquid Crystal Displa
y)56を制御するものである。このLCD制御回路2
9を制御するためのプログラム(デバイス制御プログラ
ム)としては、制御プログラム5Aまたは5Bにおけ
る、LCDハンドラ533AおよびLCDドライバ53
3Bが用いられる(図4または図6参照)。
【0032】キーボード制御回路(入力制御回路)31
は、CPU21および制御プログラム5A,5Bにより
制御され、バス制御回路59を介し入力装置としてのキ
ーボード(KB)60からの信号の入力処理を行なうも
のである。このキーボード制御回路31を制御するため
のプログラム(デバイス制御プログラム)としては、制
御プログラム5Aまたは5Bにおける、KBハンドラ5
34AおよびKBドライバ534Bが用いられる(図4
または図6参照)。
【0033】グリーンボタン制御回路(入力制御回路)
32は、CPU21および制御プログラム5A,5Bに
より制御され、プロトコルコントローラ20に接続され
る入力装置としてのグリーンボタン(GB)61からの
信号の入力処理を行なうとともに、このグリーンボタン
61の点灯/消灯等の制御も行なうものである。このグ
リーンボタン制御回路32を制御するためのプログラム
(デバイス制御プログラム)としては、制御プログラム
5Aまたは5Bにおける、GBハンドラ535Aおよび
GBドライバ535Bが用いられる(図4または図6参
照)。なお、グリーンボタン61は、実際には2つのボ
タン61a,61bからなり、利用者が電子マネー等を
利用した支払いを行なう意志があるか否かを確認するた
めのもので、利用者に操作を促す際に緑色に点灯制御さ
れるようになっている。
【0034】パルス生成回路(表示制御回路)33は、
CPU21および制御プログラム5A,5Bにより制御
され、プロトコルコントローラ20に接続される表示装
置としてのブザー62を鳴動させるためのパルス信号を
生成して、このブザー62の鳴動動作を制御するもので
ある。MSシリアル入力制御回路34は、CPU21お
よび制御プログラム5A,5Bにより制御され、プロト
コルコントローラ20に接続される入力装置としての磁
気ストライプリーダ(MSリーダ)63からの信号の入
力処理を行なうもので、本実施形態のプロトコルコント
ローラ20には、4トラック分のMS読取データに同時
に対応できるように4つのMSシリアル入力制御回路3
4がそなえられている。
【0035】カード搬送制御回路35は、CPU21お
よび制御プログラム5A,5Bにより制御され、プロト
コルコントローラ20に接続されるカードコンベヤ64
の動作を制御するものである。なお、カードコンベヤ6
4は、例えばICカードリーダ/ライタにおいてICカ
ード330を搬送駆動するためのものである。ICカー
ド制御回路(媒体制御回路)36A,36Bは、CPU
21および制御プログラム5A,5Bにより制御され、
電子マネーを格納したICカード(可搬型媒体)330
に対する制御を行なうものである。本実施形態のプロト
コルコントローラ20においては、直接的には2枚のI
Cカード330に対応できるように2つのポートAおよ
びBがそなえられており、これらのポートAおよびBに
対応して2つのICカード制御回路36Aおよび36B
がそなえられている。これらのICカード制御回路36
Aおよび36Bを制御するためのプログラム(デバイス
制御プログラム)としては、制御プログラム5Aまたは
5Bにおける、ICカードハンドラ536AおよびIC
カードドライバ536Bが用いられる(図4または図6
参照)。なお、ICカードとしては、例えばISO78
16に準拠するものが用いられる。
【0036】これらのICカード制御回路36Aおよび
36Bの各々は、カード用リセット制御回路39,カー
ド用C4/C8制御回路40およびカード用データ入出
力制御回路41から構成されている。プロトコルコント
ローラ20における2つのポートAおよびBには、デー
タ転送用信号線としてデータ線,C4信号線,C8信号
線,リセット信号線(各1本)がそなえられている。カ
ード用リセット制御回路39は、前記リセット信号線を
介してICカード330へ出力するリセット信号を制御
するものであり、カード用C4/C8制御回路40は、
前記のC4信号線やC8信号線を介して、ICカード3
30へのC4/C8信号の出力制御、および、ICカー
ド330からのC4/C8信号の入力制御を行なうもの
であり、カード用データ入出力制御回路41は、前記デ
ータ線を介して、ICカード330へのデータのシリア
ル出力制御、および、ICカード330からのデータの
シリアル入力制御を行なうものである。
【0037】また、本実施形態では、プロトコルコント
ローラ20とICカード330との間にデマルチプレク
サ340を介装することにより、プロトコルコントロー
ラ20は、2つのポートAおよびB、つまり2つのIC
カード制御回路36Aおよび36Bを用いて、最大6枚
のICカード330に対する制御を行なえるように構成
されている。なお、図4において、6枚のICカード3
30は、それぞれICC0〜ICC5として表記されて
おり、ICC0〜ICC5は、それぞれ、ポート番号0
〜5を付与された実際のカードポート(以下、ポート0
〜5と記す)に装着される。
【0038】デマルチプレクサ340は、6枚のICカ
ード330とプロトコルコントローラ20のICカード
制御回路36A,36B(ポートA,B)との間を適宜
接続し、これらの間でのデータ転送を制御するデータ転
送制御装置(カード切替器)として機能し、プロトコル
コントローラ20のアクセス対象となる2枚のICカー
ド330と、ポートAおよびBとを選択的に切り替えて
接続するものである。
【0039】また、デマルチプレクサ340には、プロ
トコルコントローラ20のアクセス対象とならないIC
カード330(非アクセス対象)に対する信号(デー
タ,C4/C8信号,リセット信号)の状態をラッチす
るためのラッチ回路343−0〜343−5,348−
0〜348−5(図20,図21参照)がそなえられて
いる。なお、デマルチプレクサ340の詳細かつ具体的
な構成については、図20〜図22を参照しながら後述
する。
【0040】そして、プロトコルコントローラ20に
は、デマルチプレクサ340に対して、各ポートA,B
に接続すべきICカード330をアクセス対象として選
択・指定するセレクト信号を供給し、このデマルチプレ
クサ340を切替動作させるためのカード選択回路43
がそなえられている。このカード選択回路43からのセ
レクト信号により選択されないICカード330は非ア
クセス対象として扱われ、非アクセス対象のICカード
330に対する信号状態は、デマルチプレクサ340の
ラッチ回路343−0〜343−5,348−0〜34
8−5において、非アクセス状態への遷移直前でラッチ
されるようになっている。
【0041】なお、カード選択回路43は、ICカード
ポート割当レジスタ(図24参照)を用いてセレクト信
号を設定し、そのセレクト信号をデマルチプレクサ34
0へ出力するように構成されている。セレクト信号の詳
細については、図24および図25を参照しながら後述
する。また、セレクト信号によるデマルチプレクサ34
0の具体的な切替動作については、図26および図27
を参照しながら後述する。
【0042】カード用クロック生成回路38は、本実施
形態のプロトコルコントローラ20に対して接続されう
る最大6枚のICカード330のそれぞれに対し、クロ
ック信号線350を通じて供給すべきクロック信号(制
御クロック)を生成するもので、装着されうるICカー
ド330の最大枚数と同じ数(つまり6)だけそなえら
れている。
【0043】このように、本実施形態においては、各I
Cカード330で用いられるクロック信号は、プロトコ
ルコントローラ20から、ICカード330と同数(6
本)のクロック信号線350を通じて、各ICカード3
30に供給される一方、6枚のICカード330が、デ
マルチプレクサ340を介して、プロトコルコントロー
ラ20の2つのポートA,Bに設けられたデータ転送用
信号線(データ線,C4信号線,C8信号線,リセット
信号線など)を共用するようになっている。
【0044】さらに、本実施形態において、各ICカー
ド330への電源供給は、電圧セレクタ360およびパ
ワーレギュレータ(電源調節器)370を用いて行なわ
れるようになっている。ここで、パワーレギュレータ3
70は、3Vと5Vの2種類の電圧を生成・出力するも
ので、電圧セレクタ360は、デマルチプレクサ340
からの指示に応じて、3Vまたは5Vの電圧を選択して
各ICカード330に印加・供給するものである。この
電圧セレクタ360を含む電源供給系の詳細構成につい
ては、図23を参照しながら後述する。
【0045】そして、プロトコルコントローラ20に
は、ICカード330に対して供給すべき電圧3V/5
Vを指定するための信号をそれぞれ生成してデマルチプ
レクサ340に出力する2つのカード用電源制御回路4
2がそなえられている。各カード用電源制御回路42か
らの信号は、デマルチプレクサ340を経由して電圧セ
レクタ360へ送られ、この電圧セレクタ360がその
信号に応じた電圧切替動作を行なうようになっている。
また、電圧セレクタ360は、何らかの要因により各I
Cカード330に対する電源供給に異常が生じた場合に
はその旨(PowerFail)をカード用電源制御回路42へ
通知するようになっている。
【0046】なお、図2では図示しないが、プロトコル
コントローラ20のポートA,BとICカード330用
のポート0〜5との間にはICカード装着通知線がそな
えられている。図22にて後述するごとく、ポート0〜
5のそれぞれにICカード(ICC0〜ICC5)33
0が装着されているか否かの情報が、そのICカード装
着通知線およびデマルチプレクサ340を介して、IC
カード制御回路36A,36Bへ通知されるようになっ
ている。
【0047】上述した周辺制御回路26,27,29,
31〜35,35A,36B,38,42,43は、符
号51〜54,56,59〜64を付して説明した各種
機器等に常に接続されてこれらの機器を制御するわけで
はなく、必要に応じてこれらの機器を制御できるように
プロトコルコントローラ20に予め組み込まれている。
これにより、本実施形態のプロトコルコントローラ20
の汎用性は極めて高いものとなっている。
【0048】〔1−1〕外付ROMの接続識別手法の説
明 さて、次に、本実施形態のプロトコルコントローラ20
にプログラム格納用外部記憶部として機能する外付RO
M(外部ROM)54aが接続されているか否かを識別
する手法について、図3を参照しながら説明する。な
お、図3は、本実施形態のプロトコルコントローラ20
におけるアドレス空間の構成を示している。
【0049】本実施形態のプロトコルコントローラ20
におけるCPU21は、プロトコルコントローラ20に
インタフェース回路3を介して外付ROM54aが接続
されているか否かを判別する識別手段としての機能を果
たしている。この識別機能により外付ROM54aが接
続されていると判別した場合、CPU21は、その外付
ROM54aに格納されているプログラム(例えばO
S)1aを読み出して起動する。
【0050】本実施形態におけるアドレス空間は、例え
ば図3に示すように、内蔵ROM22,内蔵RAM2
3,外付ROM54a,外付RAM54b,外付FRO
M54cに対して割り当てられている。本実施形態のプ
ロトコルコントローラ20では、外付ROM54aに対
して例えばアドレスC00000〜EDFFFFが割り
当てられている。
【0051】このとき、外付ROM54aの先頭2バイ
ト(図3の斜線部分:アドレスC00000〜C000
01)に0x0000を予め格納しておくとともに、プ
ロトコルコントローラ20内において、外付ROM54
aに接続されるデータバス25の全データ信号線を、予
め、プルアップ抵抗を介して高電位に接続しておく。こ
のような構成により、CPU21は、論理アドレスC0
0000〜C00001のデータを読み出すだけで、外
付ROM54aの有無を識別することが可能になる。つ
まり、外付ROM54aが接続されている場合、CPU
21は、データバス25を通じてデータ0x0000を
外付ROM54aから読み出すことになる。これに対
し、外付ROM54aが接続されていない場合、CPU
21は、データバス25の全データ信号線がプルアップ
されているため、データ0xfffffを読み出したよ
うに見える。
【0052】従って、本実施形態のCPU21は、論理
アドレスC00000〜C00001からの読取結果と
して得られた値が、0x0000であるか0xffff
fであるか判別ことにより、外付ROM54aの接続/
非接続を識別することができる。 〔1−2〕制御プログラムの構造の説明 次に、本実施形態のプロトコルコントローラ20におけ
る制御プログラム構造について、図4を参照しながら説
明する。
【0053】この図4に示すように、ROM22に格納
される制御プログラム5Aは、ブートプログラム(BO
OT)520,OS(オペレーティングシステム)52
1,アプリケーションプログラム522,第1電子マネ
ー用プロトコル制御プログラム523−1,第2電子マ
ネー用プロトコル制御プログラム523−2およびデバ
イス制御プログラム群530を有して構成されている。
【0054】BOOT520は、制御プログラム5Aを
起動するために最初に起動されるもので、このBOOT
520によりOS521が起動されるようになってい
る。デバイス制御プログラム群530は、インタフェー
ス回路3に接続された外部回路や図2で前述した周辺制
御回路をデバイスとして制御する複数のデバイス制御プ
ログラムであり、通常、一対のハンドラおよびドライバ
により一つのデバイス制御プログラムが構成される。本
実施形態では、デバイス制御プログラムとして、前述し
たハンドラ531A〜536Aおよびドライバ531B
〜537Bがそなえられている。
【0055】第1電子マネー用プロトコル制御プログラ
ム523−1および第2電子マネー用プロトコル制御プ
ログラム523−2は、2種類の方式の電子マネーのそ
れぞれに対応してデバイス制御プログラム群530に属
するプログラムを制御するものである。アプリケーショ
ンプログラム522は、デバイス制御プログラム群53
0に属するプログラムや、2種類のプロトコル制御プロ
グラム523−1および523−2を制御するものであ
る。
【0056】〔1−3〕制御電文の説明 次に、本実施形態のプロトコルコントローラ20におい
て用いられる制御電文130の構成について、図5を参
照しながら説明する。本実施形態の制御プログラム5A
におけるアプリケーションプログラム522は、例えば
ホストシステム51等の外部装置からシリアル送受信制
御回路26を介して図5に示す制御電文130を受ける
ことによって、その制御電文130の内容に応じて、デ
バイス制御プログラム群530に属するプログラムや、
2種類のプロトコル制御プログラム523−1および5
23−2を制御する。
【0057】ここで、図5に示すように、制御電文13
0は、Nバイトのデータフィールド136を有し、この
データフィールド136にデータを格納して転送するた
めのものである。その転送データには、1バイトのデー
タヘッダDH1および1バイトのデータヘッダDH2と
ともに、転送するデータフィールド136に格納された
データ長Lを指示するデータ長フィールド135が付与
される。
【0058】そして、本実施形態の制御電文130で
は、データヘッダDH1が、電子マネー種別フィールド
131もしくはデバイス種別フィールド133として用
いられるとともに、データヘッダDH2が、取引種別フ
ィールド132もしくは命令フィールド134として用
いられる。このとき、データヘッダDH1を電子マネー
種別フィールド131として用いる際の指定データとデ
ータヘッダDH1をデバイス種別フィールド133とし
て用いる際の指定データとは、互いに排他の値となって
おり、データヘッダDH1が電子マネー種別フィールド
131として用いられる場合、データヘッダDH2は取
引種別フィールド132として機能する一方、データヘ
ッダDH1がデバイス種別フィールド133として用い
られる場合、データヘッダDH2は命令フィールド13
4として機能する。
【0059】より具体的に説明すると、図5に示すよう
に、データヘッダDH1には、例えば、1バイトのデー
タ“0x01”,“0x02”,“0x81”,“0x
82”,“0x83”,“0x84”,“0x85”が
書き込まれる。これらのうち“0x01”および“0x
02”はそれぞれ電子マネー種別を指定するもので、
“0x01”は第1電子マネーを指定し、“0x02”
は第2電子マネーを指定する。従って、データヘッダD
H1に“0x01”または“0x02”が書き込まれた
場合、データヘッダDH1は電子マネー種別フィールド
131として機能することになる。
【0060】これに対し、“0x81”〜“0x85”
は、それぞれ、デバイスの種別として、ICカード,G
B(グリーンボタン),KB(キーボード),LCD,
RS232Cを指定する。従って、データヘッダDH1
に“0x81”〜“0x85”のいずれかが書き込まれ
た場合、データヘッダDH2はデバイス種別フィールド
133として機能することになる。
【0061】データヘッダDH1に“0x01”または
“0x02”が書き込まれている場合、データヘッダD
H2には、指定された電子マネーによって行なうべき取
引の種別を指定する1バイトのデータとして、例えば
“0x01”〜“0x04”が書き込まれる。これらの
データ“0x01”〜“0x04”により、支払い,払
い戻し,引出し,預入といった取引種別がそれぞれ指定
される。
【0062】また、データヘッダDH1に“0x81”
〜“0x85”のいずれかが書き込まれている場合、デ
ータヘッダDH2には、指定されたデバイスに対する命
令を指定する1バイトのデータとして、例えば“0x0
1”〜“0x07”が書き込まれる。これらのデータ
“0x01”〜“0x07”により、状態リード,電源
制御,吸入,排出,データ転送,カードセット待ち,カ
ード抜き取り待ちといった命令がそれぞれ指定される。
【0063】そして、アプリケーションプログラム52
2は、受け取った制御電文130のデータヘッダDH1
およびデータヘッダDH2がそれぞれ電子マネー種別フ
ィールド131および取引種別フィールド132として
用いられている場合には、電子マネー種別フィールド1
31で指定された電子マネーに対応するプロトコル制御
プログラム523−1または523−2により、取引種
別フィールド132で指定された取引を行なわせる。
【0064】また、アプリケーションプログラム522
は、受け取った制御電文130のデータヘッダDH1お
よびデータヘッダDH2がそれぞれデバイス種別フィー
ルド133および命令フィールド134として用いられ
ている場合には、デバイス種別フィールド133で指定
されたデバイスを制御するためのデバイス制御プログラ
ム(デバイス制御プログラム群530内の一対のハンド
ラ/ドライバ)に、命令フィールド134に記述された
命令を通知して命令を実行させ、その命令に対するデバ
イス制御プログラムからの応答を応答電文として命令の
発行元(つまり制御電文130の発行元;例えばホスト
システム51)へシリアル送受信制御回路26を介して
送信する。
【0065】〔1−4〕制御プログラムの他の構造の説
明 次に、本実施形態のプロトコルコントローラ20におけ
る制御プログラム構造の他例について、図6を参照しな
がら説明する。この図6に示すように、ROM22に格
納される制御プログラム5Bは、図4にて前述した制御
プログラム5Aに、さらに、デバイスルータ(経路制御
プログラム)540およびテーブル550を追加したも
のである。図6中、既述の符号と同一の符号は同一もし
くはほぼ同一のものを示しているので、その説明は省略
する。
【0066】なお、以下では、デバイス制御プログラム
群530に属するプログラムや、アプリケーションプロ
グラム522,プロトコル制御プログラム523−1,
523−2を、モジュールと称する場合がある。デバイ
スルータ(経路制御プログラム)540は、前記モジュ
ールの相互間を接続しうるインタフェース機能を提供す
るものである。ここで説明する制御プログラム5Bを用
いる場合、前記モジュールのそれぞれには、固有のモジ
ュール識別子が予め付与されており、デバイスルータ5
40は、接続要求元モジュールのモジュール識別子と接
続相手先モジュールのモジュール識別子とをパラメータ
として用いてモジュール相互間を接続し、これらのモジ
ュール相互間で前述したような制御電文130のやり取
りを実行させる。
【0067】その際、接続相手先モジュールがプロトコ
ルコントローラ20の通信用ポートP0〜P2を介して
接続された外部装置(ホストシステム51等)に属して
いる場合、デバイスルータ540は、通信制御プログラ
ムとしてのHOST手順ハンドラ532AやRS232
Cドライバ531B/532B,537Bにシリアル送
受信制御回路26を制御させて、プロトコルコントロー
ラ20における接続要求元モジュールと外部装置におけ
る接続相手先モジュールとを接続する。
【0068】ここで、プロトコルコントローラ20に接
続され通信対象となる外部装置は、図8に示すように、
本実施形態のプロトコルコントローラ20と同一の機能
を有する処理装置(例えばパーソナルコンピュータ)で
あってもよいし、取引装置内に組み込まれた、本実施形
態のプロトコルコントローラ20と同一の構成(機能)
を有する他のプロトコルコントローラ20であってもよ
い。
【0069】また、図8に示すように、プロトコルコン
トローラ20の3つの通信用ポートP0〜P2を用い
て、複数のプロトコルコントローラ20を、POS/E
CR/ATM等のホストシステム51からカスケード状
に接続した場合、これらのプロトコルコントローラ20
やホストシステム51の相互間でも、デバイスルータ5
40のインタフェース機能により通信を行なうことが可
能になる。
【0070】プロトコルコントローラ20がモジュール
を有する外部装置(処理装置や他のプロトコルコントロ
ーラ20)と通信可能に接続されている場合、外部装置
に属し通信対象になりうるモジュールにも、固有のモジ
ュール識別子が予め付与されるとともに、プロトコルコ
ントローラ20や外部装置にもデバイスルータ540が
そなえられそれぞれ固有の経路識別子(接続相手先モジ
ュールを識別しうるもの)が予め付与されており、デバ
イスルータ540は、接続要求元モジュールのモジュー
ル識別子と、接続相手先モジュールのモジュール識別子
と、接続相手先モジュールの属する装置の経路識別子と
をパラメータとして用いてモジュール相互間を接続す
る。
【0071】上述のようにモジュール識別子および経路
識別子を用いてモジュール間接続を行なうために、本実
施形態の制御プログラム5Bには、モジュール識別子と
そのモジュール識別子を付与されたモジュールの属する
装置を示す経路識別子との対応関係を保持するテーブル
550がそなえられている。このテーブル550の内容
は、プロトコルコントローラ20を組み込まれるハード
ウェア(システム)の構成によって決まるもので、その
システムにおいて相互に通信可能に接続されデバイスル
ータ540を組み込まれている全ての装置(プロトコル
コントローラ20や処理装置)には、同じ内容を保持す
るテーブル550がそなえられている。
【0072】このテーブル550の具体的な内容を、図
7(a)および図7(b)に示す。図8に示したように
複数のプロトコルコントローラがカスケード状に接続さ
れている場合、図7(a)に示すように、各プロトコル
コントローラの経路識別子と、そのプロトコルコントロ
ーラが接続されている上位のプロトコルコントローラの
経路識別子および通信用ポート番号との対応関係(プロ
トコルコントローラ構成の定義)が、テーブル550に
保持される。
【0073】図7(a)に示すテーブル550の内容か
ら、経路識別子#90のプロトコルコントローラがルー
ト(ROOT)であり、経路識別子#01のプロトコル
コントローラは経路識別子#90のプロトコルコントロ
ーラにおけるポート#1に接続され、経路識別子#02
のプロトコルコントローラは経路識別子#01のプロト
コルコントローラにおけるポート#1に接続され、経路
識別子#03のプロトコルコントローラは経路識別子#
01のプロトコルコントローラにおけるポート#2に接
続され、経路識別子#04のプロトコルコントローラは
経路識別子#02のプロトコルコントローラにおけるポ
ート#1に接続され、経路識別子#05のプロトコルコ
ントローラは経路識別子#02のプロトコルコントロー
ラにおけるポート#2に接続されていることが分かる。
【0074】また、図7(b)に示すように、複数のプ
ロトコルコントローラが有する全てのモジュールに付与
されたモジュール識別子と、そのモジュールの属するプ
ロトコルコントローラの経路識別子との対応関係〔モジ
ュール識別子(デバイス番号)の定義〕が、そのモジュ
ール名(もしくはそのモジュールによって制御されるデ
バイス名)とともに、テーブル550に保持される。
【0075】図7(b)に示すテーブル550の内容か
ら、モジュール識別子#01のモジュールは経路識別子
#01のプロトコルコントローラに属し、モジュール識
別子#02のモジュール(デバイス名ICCRW01)
は経路識別子#02のプロトコルコントローラに属し、
モジュール識別子#03のモジュール(デバイス名IC
CRW02)は経路識別子#02のプロトコルコントロ
ーラに属し、モジュール識別子#20のモジュール(デ
バイス名LCD)は経路識別子#01のプロトコルコン
トローラに属し、モジュール識別子#21のモジュール
(デバイス名KEY)は経路識別子#01のプロトコル
コントローラに属していることが分かる。
【0076】このようなテーブル550に保持される内
容(前記対応関係)は、シリアル送受信制御回路26で
受信した電文に基づいてCPU21により設定/変更す
ることができるようになっている。また、テーブル55
0を、制御プログラム5B内ではなく、インタフェース
回路3を介して接続された外部メモリ54に格納してお
くこともできる。
【0077】本実施形態のデバイスルータ540は、モ
ジュール相互間を接続する場合、接続相手先モジュール
のモジュール識別子によりテーブル550の内容〔ここ
では図7(b)に示す内容〕を検索し、接続相手先モジ
ュールのモジュール識別子に対応する経路識別子を得
る。検索で得られた経路識別子が自分に付与された経路
識別子と一致する場合、接続要求元モジュールと接続相
手先モジュールとは同じプロトコルコントローラ20に
属しているので、デバイスルータ540は、プロトコル
コントローラ20内においてこれらのモジュール相互間
を接続する。一方、検索で得られた経路識別子が自分に
付与された経路識別子と一致しない場合、デバイスルー
タ540は、接続相手先モジュールが他のプロトコルコ
ントローラに属するものと判断し、その経路識別子によ
りテーブル550の内容〔ここでは図7(a)に示す内
容〕を検索して他のプロトコルコントローラの接続関係
を把握してから、HOST手順ハンドラ532AやRS
232Cドライバ531B/532B,537Bにシリ
アル送受信制御回路26を制御させて、プロトコルコン
トローラ20における接続要求元モジュールと他のプロ
トコルコントローラにおける接続相手先モジュールとを
接続する。
【0078】なお、本実施形態のプロトコルコントロー
ラ20に、下記ような構成を有する、パーソナルコンピ
ュータ等の処理装置(a),(b)を外部装置として接
続することにより、これらの処理装置(a),(b)と
プロトコルコントローラ20との間で通信を行なうこと
ができるようになっている。処理装置(a)は、CPU
と、前述と同様の制御プログラム5Bを格納するための
メモリと、外部装置(ここではプロトコルコントローラ
20)との通信を制御する通信制御回路とを有し、制御
プログラム5Bが、少なくとも、通信制御回路を制御す
る通信制御プログラム(前述したHOST手順ハンドラ
532AやRS232Cドライバ531B/532B,
537Bと同様のもの)と、固有の経路識別子を有する
経路制御プログラム(前述したデバイスルータ540と
同様のもの)と、固有のモジュール識別子を有するモジ
ュール(アプリケーションプログラム,プロトコル制御
プログラム,デバイス制御プログラム等)とを有してい
る。このような処理装置(a)をプロトコルコントロー
ラ20に接続した場合、処理装置(a)とプロトコルコ
ントローラ20との間の通信は、2つのプロトコルコン
トローラ20の相互間の通信と全く同様に行なわれる。
【0079】処理装置(b)は、CPUと、プログラム
5を格納するためのメモリと、外部装置(ここではプロ
トコルコントローラ20)との通信を制御する通信制御
回路とを有し、そのメモリに、少なくとも、通信制御回
路を制御する通信制御プログラムと、通信制御回路に接
続されているプロトコルコントローラ20内の各種モジ
ュールに対する接続要求をプロトコルコントローラ20
内のデバイスルータ540に対して発行しうるアプリケ
ーションプログラムとが格納されている。このような処
理装置(b)をプロトコルコントローラ20に接続した
場合、プロトコルコントローラ20のデバイスルータ5
40は、処理装置(b)からの接続要求を受けると、プ
ロトコルコントローラ20における該当モジュールと処
理装置(b)とを接続する。
【0080】〔1−5〕プロトコルコントローラによる
取引処理例の説明 次に、図9および図10を参照しながら、本実施形態の
プロトコルコントローラ20を用いた取引処理例につい
て説明する。図9に示す例では、取引装置である電子マ
ネー(ICカード)対応ユニット70においては、プロ
トコルコントローラ20が組み込まれ、このプロトコル
コントローラ20を制御するプロトコルコントローラア
プリケーションと、このプロトコルコントローラアプリ
ケーションを制御すべく上位処理部(CPU)72で実
行される上位アプリケーションとがそなえられている。
【0081】そして、2枚のICカード(可搬型媒体)
330−1,330−2をプロトコルコントローラ20
に対して接続した状態で、上位処理部72が一方のIC
カード330−1から他方のICカード330−2への
電子マネー転送をプロトコルコントローラ20に要求す
ると(矢印参照)、プロトコルコントローラ20によ
り実際の電子マネーの転送処理が行なわれ(矢印参
照)、その処理結果がプロトコルコントローラ20から
上位処理部72へ通知される(矢印参照)。
【0082】つまり、上位処理部72(上位アプリケー
ション)は、方式によって異なる電子マネーのプロトコ
ルについて何も意識することなく、単に電子マネーにつ
いての取引要求を発行するだけで、複数の異なる方式の
電子マネーを取り扱うことができるのである。図10に
示す例では、上述した電子マネー対応ユニット70を2
組そなえ、これらのユニット70,70相互間をネット
ワーク71により相互に通信可能に接続したシステムを
想定し、これら2つのユニット70,70のプロトコル
コントローラ20,20にそれぞれICカード330−
1,330−2を接続した状態で、ICカード330−
1と330−2との間での電子マネー転送を行なってい
る。
【0083】この場合、まず、2つのユニット70,7
0における上位処理部72,72の相互間で通信パスを
確立してから(矢印参照)、一方のユニット70の上
位処理部72が、一方のICカード330−1から他方
のICカード330−2への電子マネー転送をプロトコ
ルコントローラ20に対して要求する(矢印参照)。
この要求に応じて、ネットワーク71上の通信パスを経
由しながら2つのプロトコルコントローラ20,20の
間で実際の電子マネーの転送処理が行なわれる(矢印
参照)。この後、その処理結果がプロトコルコントロー
ラ20から上位処理部72へ通知され(矢印参照)、
通信パスが切断される(矢印参照)。
【0084】つまり、この場合も、2つのユニット7
0,70における上位処理部72,72は、方式によっ
て異なる電子マネーのプロトコルについて何も意識する
ことなく、単に電子マネーについての取引要求を発行す
るだけで、ネットワーク71を介しながら複数の異なる
方式の電子マネーを取り扱うことができるのである。 〔1−6〕プロトコルコントローラの具体的な利用例の
説明 次に、図11〜図13を参照しながら、本実施形態のプ
ロトコルコントローラ20の具体的な利用例(各種取引
装置への組込み例)について説明する。
【0085】図11は、本実施形態のプロトコルコント
ローラ20を組み込んだATM(Automatic Teller Mach
ine)80の構成例を示すブロック図であり、この図11
に示すように、ATM80は、制御回路(Controller)8
1,スクリーン/タッチパネル(Screen+Touch Panel)8
2,プリンタ83,カードリーダ/ライタ(Card R/W)8
4およびプロトコルコントローラブロック88を有して
構成され、ホスト89に接続されている。
【0086】そして、プロトコルコントローラブロック
88には、本実施形態のプロトコルコントローラ20が
そなえられるとともに、このプロトコルコントローラ2
0に、外付RAM54bが接続されるとともに、PIN
(Personal Identification Numbers)を入力するための
PINパッド88aがデバイスとして接続されている。
【0087】ここで、制御回路81は、ホスト89やス
クリーン/タッチパネル82からの信号等に従ってプリ
ンタ83,カードリーダ/ライタ84,プロトコルコン
トローラ20を制御するものである。また、カードリー
ダ/ライタ84は、ICカード330に対する書込/読
出アクセスを行なうほか、カードに形成されたエンボス
部86を読み取ったり、カード上の磁気ストライプ部
(MS)87の磁気情報を読み取ったりする機能を有し
ている。
【0088】このようなATM80は、多種多様な機能
を有しており、極めて複雑なICカード330等のハン
ドリングを行なうもので、その機能全てをプロトコルコ
ントローラ20で行なうことは不可能である。そこで、
ATM80では、例えば、各種電子マネーのプロトコル
に係る処理(矢印参照)やPINの暗号化に係る処理
(矢印参照)を実行する際にプロトコルコントローラ
20の機能を利用し、それ以外の全てのI/O制御(例
えば、ICカード330のハンドリング,金額入力,画
面表示,印字出力など)は制御回路81により行なう。
【0089】例えば、実際のカードリーダ/ライタ84
に対するI/O制御は、上述のごとく制御回路81によ
り行なうが、そのI/O制御のうち電子マネーのプロト
コルに係る部分の処理は、矢印で示すように、制御回
路81からプロトコルコントローラ20に依頼し、この
プロトコルコントローラ20において、処理対象の電子
マネーの方式に応じたプロトコル制御プログラムを用い
て実行される。
【0090】また、電子マネーのプロトコルによっては
PINを暗号化しなければならない場合がある。このよ
うな電子マネーを取り扱う場合、制御回路81は、PI
Nパッド88aから入力されたPINの暗号化処理や、
暗号化されたPINの解読処理を、矢印で示すように
プロトコルコントローラ20に実行させる。このように
制御回路81によりプロトコルコントローラ20を用い
て処理を行なう際、前述した制御電文130による動作
要求機能やデバイスルータ540による経路制御機能が
有効に用いられることになる。
【0091】図12は、本実施形態のプロトコルコント
ローラ20を組み込んだPOSシステム90および外部
カードリーダ/ライタ150の構成例を示すブロック図
であり、この図12に示すように、POSシステム90
は、メインボード91,ディスプレイ92,プリンタ9
3,MSリーダ94,キーボード(KB)95,ドロア
(引出)96およびリーダ/ライタインタフェースアダ
プタ(R/W I/F Adapter)97を有して構成され、外部カ
ードリーダライタ150に接続されている。
【0092】POSシステム90のリーダ/ライタイン
タフェースアダプタ97には、本実施形態のプロトコル
コントローラ20がそなえられるとともに、このプロト
コルコントローラ20には、シリアルドライバ/レシー
バ50dおよび50eを介してメインボード91および
外部カードリーダ/ライタ150が接続されるととも
に、デマルチプレクサ340(図12では図示省略)を
介して、4個のSIM(Subscriber Identity Module)3
31と、マーチャントカードとして機能するICカード
330とが接続されている。ここで、メインボード91
は、MSリーダ94やキーボード(KB)95からの信
号を受け、ディスプレイ92,プリンタ93,ドロア
(引出)96の動作を制御するものである。
【0093】外部カードリーダ/ライタ150には、本
実施形態のプロトコルコントローラ20がそなえられる
とともに、このプロトコルコントローラ20には、シリ
アルドライバ/レシーバ50fを介してPOSシステム
90が接続されるとともに、LCD56,キーボード6
0,グリーンボタン61,ブザー(Bz)62およびI
Cカード330がデバイスとして接続されている。
【0094】POSシステム90は、例えば店舗でレジ
スタとして用いられるもので、このPOSシステム90
には、上述した外部カードリーダ/ライタ150が接続
されており、顧客は、電子マネーによる支払いを行なう
際、ICカード330を外部カードリーダ/ライタ15
0に装着し、LCD56の表示を参照しながらキーボー
ド60やグリーンボタン61を操作し、ICカード33
0から電子マネーによる所定金額の支払いを行なう。こ
のとき、2つのプロトコルコントローラ20,20はメ
インボード91の配下でカスケード状に接続されてお
り、これらのプロトコルコントローラ20,20を介し
て、POSシステム90側のICカード(マーチャント
カード)330と外部カードリーダ/ライタ150にお
ける顧客のICカード330との間で電子マネーの転送
処理が行なわれることになる。
【0095】図13は、本実施形態のプロトコルコント
ローラ20を組み込んだ携帯POS端末(ハンディPO
S)160の構成例を示すブロック図であり、この図1
3に示すように、携帯POS端末160は、メインボー
ド161,ディスプレイ162,タッチパネル163,
キーボード(KB)164,ブザー(Bz)165,プ
リンタ166,PCカードインタフェース(PCMCI
A)166,無線通信部(SSRF)167,スキャナ
168,シリアルドライバ/レシーバ170およびプロ
トコルコントローラブロック171を有して構成されて
いる。
【0096】そして、プロトコルコントローラブロック
171には、本実施形態のプロトコルコントローラ20
がそなえられるとともに、このプロトコルコントローラ
20に、シリアルドライバ/レシーバ50gおよび17
0を介してメインボード161が接続されるとともに、
MSリーダ63,ICカード330および4個のSIM
331が接続されている。
【0097】ここで、メインボード161は、シリアル
ドライバ/レシーバ170を介してスキャナ168に接
続されるとともに、PCカードインタフェース(PCM
CIA)166および無線通信部(SSRF)167を
介してホスト169にも接続される。また、メインボー
ド161は、タッチパネル163やキーボード164か
らの信号を受け、ディスプレイ162,ブザー(Bz)
165およびプリンタ166の動作を制御するものであ
る。
【0098】携帯POS端末160は、支払いを行なう
顧客が、レジスタ(POS端末)の所まで行くことな
く、レストラン等であれば着席したままで精算を行なう
際に用いられるもので、電子マネーによる支払いを行な
う際、顧客のICカード330を携帯POS端末160
に装着した状態、タッチパネル163やキーボード16
4が操作され、所定の精算が行なわれる。精算について
の情報(支払い金額等)は、ホスト169から携帯PO
S端末160へ無線で通知されるとともに、ICカード
330から引き出された電子マネーの情報は、携帯PO
S端末160からホスト169へ無線で通知される。携
帯POS端末160のプロトコルコントローラ20は、
上述のごとく電子マネーをICカード330から引き出
して精算処理を行なうために使用される。
【0099】〔1−7〕暗号鍵の説明 なお、本実施形態のプロトコルコントローラ20におけ
るROM22は、前述のごとくマスクROMとして構成
されているので、このROM22に、複数の暗号鍵また
は暗号鍵集合を予め格納しておき、これらの暗号鍵また
は暗号鍵集合のうちの一つを選択して制御プログラム5
Aまたは5Bで使用するように構成してもよい。
【0100】この場合、プロトコルコントローラ20内
において、シリアル送受信制御回路26により外部から
受信した電文により複数の暗号鍵または暗号鍵集合のう
ちの一つを指定できるように構成する。また、インタフ
ェース回路を介して接続された外部記憶部(例えば外付
ROM54a)により複数の暗号鍵または暗号鍵集合の
うちの一つを指定できるように構成してもよい。
【0101】このように、プロトコルコントローラ20
内のROM22に複数の暗号鍵または暗号鍵集合を予め
格納しておき、プロトコルコントローラ20の外部から
暗号鍵または暗号鍵集合を選択して切り替えることによ
り、暗号鍵のセキュリティを確保しながら、複数の暗号
鍵または暗号鍵集合に対応することができる。 〔1−8〕本実施形態のプロトコルコントローラによる
効果の説明 このように、本発明の一実施形態としてのプロトコルコ
ントローラ20によれば、1つのプロトコルコントロー
ラ20により複数の異なる方式の電子マネーの取扱が可
能になるとともに、そのプロトコルコントローラ20を
電子マネー対応の各種取引装置(例えば、前述したAT
M80,POSシステム90,外部カードリーダ/ライ
タ150,携帯POS端末160)で共通に利用するこ
とができる。このとき、プロトコルコントローラ20に
各種周辺制御回路を内蔵(集積化)することにより、各
種取引装置で共通する部分をより拡大することができ
る。
【0102】また、プロトコルコントローラ20内の制
御プログラム5Aまたは5Bを格納するROM22をマ
スクROMとして構成しているので、プロトコルコント
ローラ20の外部から制御プログラム5Aまたは5Bへ
のアクセスを禁止でき、セキュリティを確保することが
できるほか、プロトコルコントローラ20に外付ROM
54aをプログラム格納用外部記憶部として接続可能と
することにより、プロトコルコントローラ20の拡張性
をより高めることができる。
【0103】さらに、制御電文130を用いることによ
り、プロトコルコントローラ20の外部から、使用する
電子マネーの種別(プロトコル制御プログラム)を指定
できるほか、プロトコルコントローラ20に内蔵された
各種周辺制御回路を外部から直接制御したりすることが
できるので、各種電子マネーに対する処理以外の処理
(電子マネーの処理とは無関係に例えばICカードリー
ダ/ライタを使用する処理)を実行することができる。
【0104】またさらに、プロトコルコントローラ20
を単体で取引装置等に組み込んで利用できるほか、図8
に示したように、ホストシステム51にプロトコルコン
トローラ20を接続したり、ホストシステム51に複数
のプロトコルコントローラ20をカスケード状に接続し
たりすることもできるので、プロトコルコントローラ2
0を用いて極めて柔軟にシステムを構築することができ
る。
【0105】このように、本実施形態のプロトコルコン
トローラ20の汎用性は極めて高く、プロトコルコント
ローラ20を電子マネー対応の各種取引装置で共通に利
用することができる。これにより、プロトコルコントロ
ーラ20について認定を受けておけば、このプロトコル
コントローラ20を組み込んで構築された各種取引装置
については、プロトコルコントローラ20以外の装置独
自の部分についてのみ認定を受ければよく、複数の異な
る方式の電子マネー毎に認定を受ける必要もなくなる。
従って、各種取引装置の設計・開発工数を大幅に削減で
き、認定機関等による認定工数(認定を受けるための検
証工数)も大幅に削減できるとともに、信頼性の向上お
よび高いセキュリティ性能を実現することができる。
【0106】〔2〕本実施形態のプロトコルコントロー
ラにおけるデバイス接続状態認識手法の説明 さて、次に、図14〜図19を参照しながら、上述した
本実施形態のプロトコルコントローラ20に適用される
デバイス接続状態認識手法について説明する。本実施形
態のプロトコルコントローラ20のCPU21は、図3
を参照しながら前述した通り、識別このプロトコルコン
トローラ20に外付ROM54aが接続されているか否
かを識別する識別手段がそなえられているが、これに代
えて、以下に説明するデバイス接続状態認識機能をそな
えてもよい。このデバイス接続状態認識機能を用いるこ
とにより、外付ROM54a以外の各種デバイスの接続
/非接続(接続状態)についても認識することができる
ようになる。
【0107】図14および図15では、プロトコルコン
トローラ20におけるCPU21,アドレスバス24お
よびデータバス25を抽出して図示し、その他の構成回
路等の図示は省略している。また、図14では、デバイ
スとして外付ROM54a,外付RAM54bおよびF
ROM(FLASH)54cが接続されるプロトコルコ
ントローラ20の回路構成が示され、図15では、デバ
イスとして外付RAM54bおよびFROM(FLAS
H)54cが接続されるプロトコルコントローラ20の
回路構成が示されている。なお、本実施形態では、デー
タバス25としては、前述した通り16ビットのものが
用いられている。つまり、データバス25は、16本の
データ信号線DT0〜DT15から構成されている。
【0108】プロトコルコントローラ20の設計時に
は、そのプロトコルコントローラ20が組み込まれる取
引装置の種類によって、プロトコルコントローラ20に
どのようなデバイスが外付けされるかが判明している。
そこで、本実施形態では、プロトコルコントローラ20
の製造時に、このプロトコルコントローラ20に接続さ
れるデバイスの種類に応じて、データバス25のデータ
信号線DT0〜DT15を、それぞれ、プルアップ抵抗
113を介して高電位(+V)に接続、もしくは、プル
ダウン抵抗114を介して低電位(グラウンド:GN
D)に接続しておく。
【0109】そして、プロトコルコントローラ20のC
PU21は、システム起動時等に、アドレスバス24に
て、所定の論理アドレス、本実施形態では外付ROM5
4aの先頭アドレスC00000(図3参照)を指定
し、データ信号線DT0〜DT15を通じてデータを読
み取る。本実施形態において、プロトコルコントローラ
20に外付ROM54aが接続される場合、その外付R
OM54aの先頭アドレスC00000に、そのプロト
コルコントローラ20に接続されるデバイスについての
情報が、図17に示すような16ビットの構成情報レジ
スタ(HWSTR:Hardware Structure Register)とし
て予め設定されるようになっている。
【0110】従って、外付ROM54aがプロトコルコ
ントローラ20に接続されている場合、アドレスC00
000を指定すると、CPU21は、データバス25を
通じて構成情報レジスタ(HWSTR)の情報を読み出
すことができる。これに対し、外付ROM54aがプロ
トコルコントローラ20に接続されていない場合、アド
レスC00000を指定すると、CPU21は、データ
信号線DT0〜DT15においてプルアップ抵抗113
/プルダウン抵抗114により生成される高電位状態/
低電位状態〔1(High)/0(Low)〕を構成情報データと
して読み取ることになる。
【0111】ここで、プルアップ抵抗113およびプル
ダウン抵抗114により設定される16ビット分の構成
情報データは、外付ROM54aの先頭アドレスC00
000に設定されうる16ビットの構成情報レジスタ
(HWSTR)のデータと全く同じになるように設定さ
れる。構成情報レジスタ(HWSTR)のデータについ
て、つまり、プルアップ抵抗113およびプルダウン抵
抗114による構成情報データの設定の仕方について図
17〜図19を参照しながら説明する。
【0112】なお、構成情報レジスタ(HWSTR)の
ビット番号0〜15と、データバス25のデータ信号線
DT0〜DT15とがそれぞれ対応する。つまり、構成
情報レジスタ(HWSTR)のビット番号i(i=0〜
15)が0であれば、データ信号線DTiはプルダウン
抵抗114を介して低電位(GND)に接続される一
方、構成情報レジスタ(HWSTR)のビット番号iが
1であれば、データ信号線DTiはプルアップ抵抗11
3を介して高電位(+V)に接続される。
【0113】図17および図18に示すように、ビット
番号0つまりデータ信号線DT0で拡張I/Oの接続
(0)/非接続(1)が設定され、ビット番号1つまり
データ信号線DT1で拡張バスの接続(0)/非接続
(1)が設定され、ビット番号5つまりデータ信号線D
T5でカード切替器(デマルチプレクサ340)の接続
(0)/非接続(1)が設定される。
【0114】そして、図17〜図19に示すように、ビ
ット番号2〜4つまりデータ信号線DT2〜DT4で、
このプロトコルコントローラ20に接続されるICカー
ド330の枚数(0〜6枚)が設定される。また、ビッ
ト番号6つまりデータ信号線DT6で搬送機(カードコ
ンベヤ64)の接続(0)/非接続(1)が設定され、
ビット番号7つまりデータ信号線DT7でMSリーダ6
3の接続(0)/非接続(1)が設定され、ビット番号
8つまりデータ信号線DT8でブザー62の接続(0)
/非接続(1)が設定され、ビット番号9つまりデータ
信号線DT9でグリーンボタン61の接続(0)/非接
続(1)が設定され、ビット番号10つまりデータ信号
線DT10でキーボード60の接続(0)/非接続
(1)が設定される。
【0115】同様に、ビット番号11つまりデータ信号
線DT11で外付RAM54bの接続(0)/非接続
(1)が設定され、ビット番号12つまりデータ信号線
DT12で外付FLASH54cの接続(0)/非接続
(1)が設定され、ビット番号13つまりデータ信号線
DT13で外付ROM54aの接続(0)/非接続
(1)が設定され、ビット番号14つまりデータ信号線
DT14で下位装置(例えばサブシステム52)の接続
(0)/非接続(1)が設定され、ビット番号15つま
りデータ信号線DT15で上位装置(例えばホストシス
テム51)の接続(0)/非接続(1)が設定される。
【0116】例えば図14に示す例では、少なくとも外
付ROM54a,外付RAM54bおよびFROM(F
LASH)54cがデバイスとして接続されるので、こ
れらに対応して、プロトコルコントローラ20における
データ信号線DT13,DT11,DT12はプルダウ
ン抵抗113を介して低電位(GND)に接続されてい
る。
【0117】また、図15に示す例では、少なくとも外
付RAM54bおよびFROM(FLASH)54cが
デバイスとして接続されるので、これらに対応して、プ
ロトコルコントローラ20におけるデータ信号線DT1
1,DT12はプルダウン抵抗113を介して低電位
(GND)に接続されている。なお、図14および図1
5に示す例では、データ信号線DT0,DT1が、プル
ダウン抵抗113を介して低電位(GND)に接続され
ているので、図14や図15中には図示しないが、拡張
I/Oおよび拡張バスも接続されていることになる。
【0118】そして、CPU21は、論理アドレスC0
0000を指定することにより得られた構成情報データ
に基づいて、自分の属するプロトコルコントローラ20
に接続されているデバイスの接続状態(図18に示した
各種デバイスのうちどのデバイスが接続されているか)
を認識する認識部として機能することになる。なお、上
述とは逆に、デバイスがプロトコルコントローラ20に
接続されている場合、データバス25のデータ信号線D
Tiを、プルアップ抵抗113を介して高電位に接続す
る一方、デバイスがプロトコルコントローラ20に接続
されていない場合、データバス25のデータ信号線DT
iを、プルダウン抵抗114を介して低電位に接続して
もよい。
【0119】さて、次に、図16に示すフローチャート
(ステップS1〜S9)に従って、本実施形態のプロト
コルコントローラ20のCPU21におけるデバイス接
続状態認識手順について説明する。なお、本実施形態で
は、CPU21によりデバイスの接続/非接続を認識し
ながら、接続されているデバイスのドライバ/ハンドラ
(デバイス制御プログラム)も起動させている。
【0120】システム起動時等において、CPU21
は、まず、外付ROM54aの先頭アドレスとして割り
当てられている論理アドレスC00000をアドレスバ
ス24により指定して、データバス25を通じて16ビ
ットの構成情報データを獲得し、データ信号線DT13
により得られたデータが“0”か否かを判断する(ステ
ップS1)。つまり、CPU21は、一番最初に、外付
ROM54aが接続されているか否かを認識する。
【0121】そのデータが“0”である場合(ステップ
S1のYESルート)、CPU21は、外付ROM54
aが搭載されているものと判断し、この外付ROM54
a上のOS521(図4,図6参照)を起動する(ステ
ップS2)。一方、ステップS1でデータ信号線DT1
3のデータが“0”でない即ち“1”であると判断され
た場合(ステップS1のNOルート)、CPU21は、
外付ROM54aが未搭載であると判断し、内蔵ROM
22上のOS521を起動する(ステップS3)。
【0122】OS521を起動した後、CPU21は、
データ信号線DT13以外のデータ信号線0〜12およ
び14,15のデータを、順次チェックしてゆく。つま
り、ビット番号xとして“0”を設定してから(ステッ
プS4)、データ信号線DTx(x=0〜12,14,
15)により得られたデータが“1”か否かを判断する
(ステップS5)。
【0123】そのデータが“1”でない場合、即ち
“0”である場合(ステップS5のNOルート)、CP
U21は、ビット番号xに対応するデバイスDxのドラ
イバ/ハンドラをデバイス制御プログラム群530(図
4,図6参照)の中から読み出して起動してから(ステ
ップS6)、後述のステップS7へ移行する。一方、ス
テップS5でデータ信号線DTxのデータが“1”であ
ると判断された場合(ステップS5のYESルート)、
CPU21は、デバイスDxが未搭載であると判断し、
ビット番号xに1を加算し(ステップS7)、新たなビ
ット番号xが既に判断済のビット番号13であれば、ビ
ット番号xにさらに1を加算する(ステップS8)。
【0124】そして、CPU21は、新たなビット番号
xが“16”であるか否かを判断し(ステップS9)、
x=16であれば(YESルート)、処理を終了する一
方、x≠16であれば(NOルート)、ステップS5に
戻り、同様の処理を繰り返し行なう。このように、本実
施形態のプロトコルコントローラ20におけるデバイス
接続状態認識手法によれば、CPU21は、データ信号
線DT0〜DT15においてプルアップ抵抗113/プ
ルダウン抵抗114により生成される高電位状態(1)
/低電位状態(0)を構成情報データとして読み取るだ
けで、検出専用の信号線等を追加することなく、その構
成情報データに基づいてデバイスの接続状態を認識し、
そのデバイスに対応したドライバ/ハンドラ(デバイス
制御プログラム)のみを起動させることができる。
【0125】本実施形態のプロトコルコントローラ20
に搭載されるROM22や外付ROM54aは、プロト
コルコントローラ20に接続されうる全てのデバイスの
ためのドライバ/ハンドラ(デバイス制御プログラム)
を有する制御プログラム5Aまたは5Bを格納すること
により汎用化されているが、このような汎用化されたR
OM22,54aを用いた場合でも、CPU21は、上
述のごとくデバイスを認識できるので、接続されたデバ
イスについてのドライバ/ハンドラ(デバイス制御プロ
グラム)だけを起動させることができる。
【0126】従って、プロトコルコントローラ20を組
み込む取引装置(コンピュータシステム)毎に異なる制
御プログラムを格納したROMを準備する必要がなくな
り、ROMへのプログラム搭載に要する手間を省けると
ともに部品管理を簡略化できるので、各種取引装置(シ
ステム)の製造に要するコストを大幅に削減することが
できる。
【0127】〔3〕本実施形態におけるプロトコルコン
トローラとICカードとの間のデータ転送制御手法の説
明 図2を参照しながら前述した通り、本実施形態において
は、プロトコルコントローラ20とこのプロトコルコン
トローラ20に装着されうる最大6枚のICカード33
0との間にはデマルチプレクサ340が介装されてい
る。
【0128】つまり、本実施形態では、プロトコルコン
トローラ20とICカード330との間にデマルチプレ
クサ340を介装することにより、プロトコルコントロ
ーラ20は、2つのポートAおよびB、つまり2つのI
Cカード制御回路36Aおよび36Bを用いて、最大6
枚のICカード330に対する制御を行なえるように構
成されている。
【0129】このデマルチプレクサ340は、6枚のI
Cカード330とプロトコルコントローラ20のICカ
ード制御回路36A,36B(ポートA,B)との間を
適宜接続し、これらの間でのデータ転送を制御するデー
タ転送制御装置(カード切替器)として機能し、プロト
コルコントローラ20のアクセス対象となる2枚のIC
カード330と、ポートAおよびBとを選択的に切り替
えて接続するものである。
【0130】以下に、デマルチプレクサ340の詳細か
つ具体的な構成について、図20〜図22を参照しなが
ら説明する。なお、図20には、デマルチプレクサ34
0のうち、プロトコルコントローラ20とICカード3
30との間で双方向通信される信号(データおよびC4
/C8信号)のための切替回路の構成が示され、図21
には、デマルチプレクサ340のうち、プロトコルコン
トローラ20からICカード330へ単方向で通信され
る信号(リセット信号)のための切替回路の構成が示さ
れ、図22には、デマルチプレクサ340のうち、IC
カード330からプロトコルコントローラ20へ単方向
で通信される信号(ICカード装着通知信号)のための
切替回路の構成が示されている。また、図2と同様、図
20〜図22において、6枚のICカード330(IC
C0〜ICC5)は、それぞれ、ポート番号0〜5を付
与された実際のカードポート(以下、ポート0〜5と記
す)に装着される。
【0131】図20〜図22に示すように、本実施形態
のデマルチプレクサ340は、ゲートコントローラ34
1と、2入力1出力のセレクタ342−0〜342−
5,347−0〜347−5と、6入力1出力のセレク
タ345A,345B,351A,351Bと、ラッチ
回路343−0〜343−5,348−0〜348−5
と、3ステート入出力ポート344−0〜344−5,
346A,346B,349−0〜349−5と、をそ
なえて構成されている。
【0132】ゲートコントローラ341は、システムク
ロックの供給を受けて動作するとともに、プロトコルコ
ントローラ20のカード選択回路43からのセレクト信
号CDSEL[0:4]に応じて、セレクタ342−0〜342−
5,347−0〜347−5,セレクタ345A,34
5B,351A,351Bと、ラッチ回路343−0〜
343−5,348−0〜348−5と、3ステート入
出力ポート344−0〜344−5,346A,346
B,349−0〜349−5との動作を制御するもので
ある。なお、セレクト信号CDSEL[0:4]の詳細について
は、図24および図25を参照しながら後述する。
【0133】図20に示すように、デマルチプレクサ3
40において、プロトコルコントローラ20とICカー
ド330との間で双方向通信される信号(データおよび
C4/C8信号)のための切替回路には、セレクタ34
2−0〜342−5,345A,345B,ラッチ回路
343−0〜343−5,3ステート入出力ポート34
4−0〜344−5および3ステート入出力ポート34
6A,346Bがそなえられている。
【0134】ここで、セレクタ342−0〜342−5
は、ゲートコントローラ341により制御され、プロト
コルコントローラ20の2つのポートA,Bから出力さ
れたデータ(もしくはC4/C8信号)のうちのいずれ
か一方を選択的に切り替えて、6枚のICカード330
(ICC0〜ICC5)側へそれぞれ出力するものであ
る。
【0135】ラッチ回路343−0〜343−5は、ゲ
ートコントローラ341により制御され、それぞれ、I
CC0〜ICC5が非アクセス対象である場合に非アク
セス状態へ遷移する直前にセレクタ342−0〜342
−5から出力された信号をラッチするものである。3ス
テート入出力ポート344−0〜344−5は、それぞ
れ、ICC0〜ICC5が非アクセス対象である場合も
しくはICC0〜ICC5に対して出力すべき信号が
“1”つまりHigh状態である場合に、ハイインピーダン
ス状態となるようにゲートコントローラ341により制
御されるものである。
【0136】セレクタ345A,345Bは、ゲートコ
ントローラ341により制御され、6枚のICカード3
30から出力されたデータ(もしくはC4/C8信号)
のうちのいずれか一つを選択的に切り替えてプロトコル
コントローラ20のポートA,Bに出力するものであ
る。上述の構成により、プロトコルコントローラ20の
ポートAに接続されるべきICカード330からのデー
タやC4/C8信号は、セレクタ345Aにより選択さ
れてプロトコルコントローラ20のポートAに入力さ
れ、プロトコルコントローラ20のポートBに接続され
るべきICカード330からのデータやC4/C8信号
は、セレクタ345Bにより選択されてプロトコルコン
トローラ20のポートBに入力される。また、ICCi
(i=0〜5)に接続されるべきプロトコルコントロー
ラ20のポートAまたはBからのデータやC4/C8信
号は、セレクタ342−iにより選択され、ラッチ回路
343−iおよび3ステート入出力ポート344−iを
介して、ICCiに出力される。
【0137】図21に示すように、デマルチプレクサ3
40において、プロトコルコントローラ20からICカ
ード330へ単方向で通信される信号(リセット信号)
のための切替回路には、セレクタ347−0〜347−
5,ラッチ回路348−0〜348−5および3ステー
ト入出力ポート349−0〜349−5がそなえられて
いる。
【0138】セレクタ347−0〜347−5は、ゲー
トコントローラ341により制御され、プロトコルコン
トローラ20の2つのポートA,Bから出力されたリセ
ット信号のうちのいずれか一方を選択的に切り替えて6
枚のICカード330(ICC0〜ICC5)側へそれ
ぞれ出力するものである。ラッチ回路348−0〜34
8−5は、ゲートコントローラ341により制御され、
それぞれ、ICC0〜ICC5が非アクセス対象である
場合に非アクセス状態へ遷移する直前にセレクタ342
−0〜342−5から出力されたリセット信号をラッチ
するものである。
【0139】3ステート入出力ポート349−0〜34
9−5は、それぞれ、ICC0〜ICC5が非アクセス
対象である場合もしくはICC0〜ICC5に対して出
力すべき信号が“1”つまりHigh状態である場合に、ハ
イインピーダンス状態となるようにゲートコントローラ
341により制御されるものである。上述の構成によ
り、ICCi(i=0〜5)に接続されるべきプロトコ
ルコントローラ20のポートAまたはBからのリセット
信号は、セレクタ347−iにより選択され、ラッチ回
路348−iおよび3ステート入出力ポート349−i
を介して、ICCiに出力される。
【0140】図22に示すように、デマルチプレクサ3
40において、ICカード330からプロトコルコント
ローラ20へ単方向で通信される信号(ICカード装着
通知信号)のための切替回路には、セレクタ351A,
351Bがそなえられている。前述した通り、プロトコ
ルコントローラ20のポートA,BとICカード330
用のポート0〜5との間にはICカード装着通知線がそ
なえられており、ポート0〜5のそれぞれにICカード
(ICC0〜ICC5)330が装着されているか否か
の情報(ICカード装着通知信号)が、プロトコルコン
トローラ20のポートA,B(ICカード制御回路36
A,36B)へ単方向で通知されるようになっている。
【0141】そして、セレクタ351A,351Bは、
ゲートコントローラ341により制御され、6枚のIC
カード330から出力されたICカード装着通知信号の
うちのいずれか一つを選択的に切り替えてプロトコルコ
ントローラ20のポートA,Bに出力するものである。
上述の構成により、プロトコルコントローラ20のポー
トAに接続されるべきICカード330からのICカー
ド装着通知信号は、セレクタ345Aにより選択されて
プロトコルコントローラ20のポートAに入力され、プ
ロトコルコントローラ20のポートBに接続されるべき
ICカード330からのICカード装着通知信号は、セ
レクタ345Bにより選択されてプロトコルコントロー
ラ20のポートBに入力される。
【0142】図23は、本実施形態のプロトコルコント
ローラ20に接続される最大6枚のICカード330へ
の電源供給系の構成を示すものである。なお、この図2
3においても、6枚のICカード330(ICC0〜I
CC5)は、それぞれ、ポート番号0〜5を付与された
実際のカードポート(以下、ポート0〜5と記す)に装
着される。
【0143】図23に示すように、本実施形態の電源供
給系は、図2を参照しながら前述した通り、デマルチプ
レクサ340,電圧セレクタ360およびパワーレギュ
レータ(電源調節器)370により構成されている。こ
こで、前述したように、パワーレギュレータ370は、
3Vと5Vの2種類の電圧を生成・出力するもので、電
圧セレクタ360は、デマルチプレクサ340からの指
示に応じて、3Vまたは5Vの電圧を選択して各ICカ
ード330に印加・供給するものである。
【0144】そして、電圧セレクタ360は、2入力1
出力のセレクタ361−0〜361−5をそなえて構成
される。これらのセレクタ361−0〜361−5は、
デマルチプレクサ340(ゲートコントローラ341)
により制御され、それぞれ、ICC0〜ICC5が装着
されている場合、常時、パワーレギュレータ370から
の2種類の電圧3V,5Vのうちのいずれか一方を選択
的に切り替えて6枚のICカード330(ICC0〜I
CC5)に電源として供給するものである。
【0145】このとき、デマルチプレクサ340(ゲー
トコントローラ341)は、プロトコルコントローラ2
0のカード用電源制御回路42(図2参照)からの信号
に応じて、電圧セレクタ360のセレクタ361−0〜
361−5を制御する。上述の構成により、ICCi
(i=0〜5)に供給すべき電源電圧が3Vである場合
には、パワーレギュレータ370からの電圧3Vの電源
がセレクタ361−iにより選択されてICCiに供給
される一方、ICCi(i=0〜5)に供給すべき電源
電圧が5Vである場合には、パワーレギュレータ370
からの電圧5Vの電源がセレクタ361−iにより選択
されてICCiに供給される。
【0146】なお、図2に示した通り、本実施形態のプ
ロトコルコントローラ20に対して接続されうる最大6
枚のICカード330のそれぞれに対しては、プロトコ
ルコントローラ20における6つのカード用クロック生
成回路38からクロック信号線350を通じて供給すべ
きクロック信号(制御クロック)がそれぞれ供給され
る。つまり、本実施形態においては、各ICカード33
0で用いられるクロック信号は、プロトコルコントロー
ラ20から、ICカード330と同数(6本)のクロッ
ク信号線350を通じて、各ICカード330に供給さ
れる一方、6枚のICカード330が、デマルチプレク
サ340を介して、プロトコルコントローラ20の2つ
のポートA,Bに設けられたデータ転送用信号線(デー
タ線,C4信号線,C8信号線,リセット信号線など)
を共用する。
【0147】次に、プロトコルコントローラ20のカー
ド選択回路43からデマルチプレクサ340へのセレク
ト信号CDSEL[0:4]について、図24および図25を参照
しながら説明する。なお、図24は、本実施形態のプロ
トコルコントローラ20において、デマルチプレクサ3
40へセレクト信号CDSEL[0:4]を出力する際に用いられ
るICカードポート割当レジスタ(CDSEL)の構成
を示す図であり、図25はそのICカードポート割当レ
ジスタの各ビットの意味を説明するための図である。
【0148】図24に示すように、ICカードポート割
当レジスタ(CDSEL)は、例えば論理アドレス00
2080に設定される1バイトデータで、その下位5ビ
ット(ビット番号0〜4)が用いられる。このような5
ビットのセレクト信号CDSEL[0:4]を図25に示すように
設定することにより、プロトコルコントローラ20のポ
ートAに接続すべきICカード330(ICC0〜IC
C5のうちのいずれか一つ)と、プロトコルコントロー
ラ20のポートBに接続すべきICカード330(ポー
トAに接続されるICカード330以外のもの)とが選
択される。
【0149】ただし、図25に示すように、セレクト信
号CDSEL[0:4]の5ビットを全て“0”とした場合には、
このセレクト信号CDSEL[0:4]は、デマルチプレクサ34
0(ラッチ回路343−0〜343−5,348−0〜
348−5を含む)のリセット指示信号として用いられ
る。また、セレクト信号CDSEL[0:4]の5ビットを全て
“1”とした場合には、このセレクト信号CDSEL[0:4]
は、ICカード330に対す全ての出力信号をラッチ回
路343−0〜343−5,348−0〜348−5に
よりラッチするためのラッチ指示信号として用いられ
る。
【0150】次に、セレクト信号CDSEL[0:4]によるデマ
ルチプレクサ340の具体的な切替動作については、図
26および図27を参照しながら後述する。なお、図2
6および図27は、いずれも、本実施形態におけるデマ
ルチプレクサ340の切替動作を説明するためのタイム
チャートである。図26では、プロトコルコントローラ
20が、2つのポートA,Bから一定周期の方形波を常
時出力している状態でセレクト信号CDSEL[0:4]によりデ
マルチプレクサ340を制御してポートA,Bと接続さ
れるICカード330(ICC0〜ICC6)を切り替
えた場合について、デマルチプレクサ340から各IC
カード330(ICC0〜ICC6)へ出力される信号
波形が示されている。
【0151】図27では、ICカード330(ICC0
〜ICC6)が一定周期の方形波を常時出力している状
態で、プロトコルコントローラ20がセレクト信号CDSE
L[0:4]によりデマルチプレクサ340を制御してポート
A,Bと接続されるICカード330(ICC0〜IC
C6)を切り替えた場合について、デマルチプレクサ3
40からプロトコルコントローラ20のポートA,Bへ
入力される信号波形が示されている。
【0152】これらの図26および図27において、時
刻t0〜t1では、セレクト信号CDSEL[0:4]が“111
01”でポートAにはICC5が接続されるとともにポ
ートBにはICC3が接続される。同様に、時刻t2〜
t3では、セレクト信号CDSEL[0:4]が“11110”で
ポートAにはICC5が接続されるとともにポートBに
はICC4が接続され、時刻t8〜t9では、セレクト
信号CDSEL[0:4]が“00001”でポートAにはICC
0が接続されるとともにポートBにはICC1が接続さ
れ、時刻t10〜t11では、セレクト信号CDSEL[0:4]
が“00010”でポートAにはICC0が接続される
とともにポートBにはICC2が接続され、時刻t12
〜t13では、セレクト信号CDSEL[0:4]が“0001
1”でポートAにはICC0が接続されるとともにポー
トBにはICC3が接続される。また、時刻t4〜t5
およびt6〜t7では、セレクト信号CDSEL[0:4]が“0
0000”であるため、前述した通り、リセット信号X
RST(ローアクティブ)が生成されている。
【0153】図26に示すように、デマルチプレクサ3
40から各ICカード330(ICC0〜ICC6)へ
出力される信号は、セレクト信号CDSEL[0:4]により接続
先のICカード330が切り替わる度にラッチされ、切
替直前の状態が保持されている。そして、選択されたI
Cカード330には、対応するポートAまたはBからの
信号が出力される。
【0154】図27に示すように、各ICカード330
(ICC0〜ICC6)からデマルチプレクサ340へ
入力された信号は、セレクト信号CDSEL[0:4]に応じて、
対応するポートAまたはBからへ切替・出力される。図
2を参照しながら前述した通り、プロトコルコントロー
ラ20においてはポートA,B毎にICカード制御回路
36A,36Bがそなえられており、各ICカード制御
回路36A,36Bが、プロトコルコントローラ20内
のCPU21からの指示を受けて動作することにより、
プロトコルコントローラ20から各ICカード330に
対するアクセスが行なわれることになる。
【0155】また、通信中の各ICカード330は、各
ICカード制御回路36A,36Bからのコマンドを受
信すると、そのコマンドに応じたレスポンスを各ICカ
ード制御回路36A,36Bへ送信する。通信中以外
(非アクセス対象)のICカード330は、クロック信
号線350によりクロック信号を供給されるとともに電
圧セレクタ360およびパワーレギュレータ370によ
り所定電圧(3V/5V)の電源供給を受け、コマンド
待ち状態となっており、いつでも各ICカード制御回路
36A,36Bからのコマンドを受信できるようになっ
ている。
【0156】そして、プロトコルコントローラ20に複
数のICカード330を接続した状態で、プロトコルコ
ントローラ20のCPU21からの指示を受けた2つの
ICカード制御回路36A,36Bが同時に動作するこ
とにより、2つのポートA,Bに、デマルチプレクサ3
40を介して接続された2つの可搬型媒体330に対す
るアクセスが行なわれている。このようにして2つの可
搬型媒体330に対するアクセスを同時に行なうことに
より、処理装置300は、2つの可搬型媒体330と3
30との間でデータ転送処理を行なっている。
【0157】このように、本実施形態におけるデータ転
送制御手法によれば、デマルチプレクサ340を用いて
2つのポートA,Bと6枚のICカード330との間の
接続状態の切替を行なうことにより、プロトコルコント
ローラ20側におけるポートの数よりも多くのICカー
ド330に対してアクセスすることができるので、プロ
トコルコントローラ20によって制御すべきICカード
330の数を増加させる場合に、プロトコルコントロー
ラ20側のポートやICカード制御回路を増加させる必
要がなくなる。
【0158】従って、プロトコルコントローラ20の製
造コストを増大させることなく、制御対象のICカード
330の数を増やすことができる。特に、本実施形態の
ように、集積化されたプロトコルコントローラ20で
は、制御対象のICカード330の数を増やしても、多
数本のラインやICカード制御回路を高密度で集積する
必要がなくなり、製造コストや回路規模の削減に著しく
寄与する。
【0159】また、非アクセス対象のICカード330
に対する信号状態をラッチしておくことにより、そのI
Cカード330が非アクセス対象からアクセス対象に切
り替わった直後にそのICカード330に対する信号状
態がばたついて不安定になるのを確実に防止することが
できる。さらに、プロトコルコントローラ20からのセ
レクト信号CDSEL[0:4]を用いて、デマルチプレクサ34
0による切替動作およびラッチ回路343−0〜343
−5,348−0〜348−5のラッチ動作をリセット
したり、複数のICカード330に対する全ての出力信
号をラッチ回路343−0〜343−5,348−0〜
348−5でラッチしたりすることができるので、様々
な状況に対応して、デマルチプレクサ340の動作状態
やラッチの状態を容易に制御することができる。
【0160】なお、プロトコルコントローラ20に接続
されるICカード330の枚数が2枚以下である場合に
は、外部のデマルチプレクサ340を用いずに、プロト
コルコントローラ20の2つのポートA,Bから直接的
にICカード330を制御してもよい。また、本実施形
態では、デマルチプレクサ340をプロトコルコントロ
ーラ20とは別体としているが、デマルチプレクサ34
0をプロトコルコントローラ20と同じチップ上に集積
してプロトコルコントローラ20と一体化してもよい。
【0161】さらに、本実施形態では、プロトコルコン
トローラ20のポート数が2、プロトコルコントローラ
20に接続されるICカード330の最大枚数が6であ
る場合について説明しているが、本発明はこれらの数に
限定されるものではない。 〔4〕その他 なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。
【0162】例えば、上述した実施形態では、可搬型媒
体がICカードである場合について説明しているが、本
発明は、これに限定されるものではなく、例えば光カー
ド,無線カード等の可搬型媒体にも同様に適用され、上
述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、電子マネーが2種類であ
る場合について説明したが、本発明は、これに限定され
ず、3種類以上の電子マネーを取り扱う場合であれば、
各電子マネーのプロトコルに対応したプロトコル制御プ
ログラムをそなえて制御プログラム5Aや5Bを構成す
ることにより、上述した実施形態と同様の作用効果を得
ることができる。
【0163】さらに、上述した実施形態では、プロトコ
ルコントローラ20を処理装置とし、プロトコルコント
ローラ20とICカード330との間におけるデータ転
送を制御する場合について説明したが、本発明は、これ
に限定されるものではなく、各種処理装置と可搬型媒体
との間におけるデータ転送を制御する際に上述と同様に
適用され、上述した実施形態と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0164】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のデータ転
送制御方法(請求項1〜6)およびデータ転送制御装置
(請求項7〜11)によれば、デマルチプレクサを用い
てポートと可搬型媒体との間の接続状態の切替を行なう
ことにより、処理装置側におけるポートの数よりも多く
の可搬型媒体に対してアクセスすることができるので、
処理装置によって制御する可搬型媒体の数を増加させる
場合に、処理装置側のポートや可搬型媒体用制御回路を
増加させる必要がなくなる。
【0165】従って、処理装置の製造コストを増大させ
ることなく、制御対象の可搬型媒体の数を増やすことが
できる。特に、処理装置を集積回路化した場合、制御対
象の可搬型媒体の数を増やしても、多数本のラインや可
搬型媒体用制御回路を高密度で集積する必要がなくな
り、製造コストや回路規模の削減に著しく寄与する。ま
た、非アクセス対象の可搬型媒体に対する信号状態をラ
ッチしておくことにより、その可搬型媒体が非アクセス
対象からアクセス対象に切り替わった直後にその可搬型
媒体に対する信号状態がばたついて不安定になるのを確
実に防止することができる(請求項3,4,8,9)。
【0166】さらに、処理装置からのセレクト信号を用
いて、デマルチプレクサの動作および信号状態のラッチ
動作をリセットしたり、複数の可搬型媒体に対する信号
状態を全てラッチしたりすることができるので、様々な
状況に対応して、デマルチプレクサの動作状態やラッチ
の状態を容易に制御できる効果もある(請求項5,6,
10,11)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明を適用される電子マネー制御用集積回路
(プロトコルコントローラ)の構成例を模式的に示す図
である。
【図3】本実施形態における外付ROM(外部ROM)
の識別手法を説明すべく、本実施形態のプロトコルコン
トローラにおけるメモリ空間構成を示す図である。
【図4】本実施形態のプロトコルコントローラにおける
制御プログラムの構造を示すブロック図である。
【図5】本実施形態のプロトコルコントローラにおいて
用いられる制御電文の構成を説明するための図である。
【図6】本実施形態のプロトコルコントローラにおける
制御プログラムの構造の他例を示すブロック図である。
【図7】(a),(b)は、いずれも、本実施形態にお
いて、モジュール識別子と経路識別子との対応関係を保
持するテーブルの内容を説明するための図である。
【図8】本実施形態のプロトコルコントローラのカスケ
ード接続例を示す図である。
【図9】本実施形態のプロトコルコントローラを用いた
取引処理の一例を説明するための図である。
【図10】本実施形態のプロトコルコントローラを用い
た取引処理の他例を説明するための図である。
【図11】本実施形態のプロトコルコントローラを適用
したATMの構成例を示すブロック図である。
【図12】本実施形態のプロトコルコントローラを適用
したPOSシステムおよび外部カードリーダ/ライタの
構成例を示すブロック図である。
【図13】本実施形態のプロトコルコントローラを適用
した携帯POS端末の構成例を示すブロック図である。
【図14】本実施形態のプロトコルコントローラにおけ
るデバイス接続状態認識手法を説明するための回路図で
ある。
【図15】本実施形態のプロトコルコントローラにおけ
るデバイス接続状態認識手法を説明するための回路図で
ある。
【図16】本実施形態のプロトコルコントローラにおけ
るデバイス接続状態認識手順を説明するためのフローチ
ャートである。
【図17】本実施形態のプロトコルコントローラにおけ
る構成情報レジスタ(HWSTR)の構成を示す図であ
る。
【図18】本実施形態のプロトコルコントローラにおけ
る構成情報レジスタの各ビットの意味を説明するための
図である。
【図19】本実施形態のプロトコルコントローラにおけ
る構成情報レジスタの各ビットの意味を説明するための
図である。
【図20】本実施形態においてプロトコルコントローラ
とICカードとの間にそなえられたデマルチプレクサ
(データ転送制御装置)の構成を示すブロック図であ
る。
【図21】本実施形態においてプロトコルコントローラ
とICカードとの間にそなえられたデマルチプレクサ
(データ転送制御装置)の構成を示すブロック図であ
る。
【図22】本実施形態においてプロトコルコントローラ
とICカードとの間にそなえられたデマルチプレクサ
(データ転送制御装置)の構成を示すブロック図であ
る。
【図23】本実施形態のプロトコルコントローラに接続
されるICカードへの電源供給系の構成を示すブロック
図である。
【図24】本実施形態のプロトコルコントローラにおい
てデマルチプレクサへセレクト信号を出力する際に用い
るICカードポート割当レジスタ(CDSEL)の構成
を示す図である。
【図25】本実施形態のプロトコルコントローラにおけ
るICカードポート割当レジスタの各ビットの意味を説
明するための図である。
【図26】本実施形態におけるデマルチプレクサの動作
を説明するためのタイムチャートである。
【図27】本実施形態におけるデマルチプレクサの動作
を説明するためのタイムチャートである。
【図28】4枚のICカード(可搬型媒体)を装着可能
に構成された、一般的な取引装置(処理装置)の要部を
示すブロック図である。
【符号の説明】
3 インタフェース回路 5A,5B 制御プログラム 20 電子マネー制御用集積回路(プロトコルコントロ
ーラ,処理装置) 21 CPU(処理部) 22 ROM(記憶部,マスクROM) 23 RAM 24 アドレスバス 25 データバス 26 シリアル送受信制御回路(通信制御回路) 27 メモリパリティ生成/チェック回路 29 LCD制御回路(表示制御回路) 31 キーボード制御回路(入力制御回路) 32 グリーンボタン制御回路(入力/表示制御回路) 33 パルス生成回路(表示制御回路) 34 MSシリアル入力制御回路 35 カード搬送制御回路 36A,36B ICカード制御回路(媒体制御回路) 38 カード用クロック生成回路 39 カード用リセット制御回路(ICカード制御回
路,媒体制御回路) 40 カード用C4/C8制御回路(ICカード制御回
路,媒体制御回路) 41 カード用データ入出力制御回路(ICカード制御
回路,媒体制御回路) 42 カード用電源制御回路 43 カード選択回路 50a〜50c RS232Cドライバ 50d〜50g シリアルドライバ/レシーバ 51 ホストシステム(外部装置) 52 サブシステム(外部装置) 53 プリンタ(外部装置) 54 外部メモリ(外部記憶部) 54a ROM(外付ROM,プログラム格納用外部記
憶部) 54b RAM(外付RAM,外部記憶部) 54c FLASH ROM(外部記憶部) 56 LCD 59 バス制御回路 60 キーボード(KB) 61,61a,61b グリーンボタン(GB) 62 ブザー 63 MSリーダ 64 カードコンベヤ 70 電子マネー(ICカード)対応ユニット 71 ネットワーク 72,72A,72B 上位処理部(CPU) 80 ATM(Automatic Teller Machine) 81 制御回路 82 スクリーン/タッチパネル 83 プリンタ 84 カードリーダ/ライタ 86 エンボス部 87 磁気ストライプ部(MS) 88 プロトコルコントローラブロック 88a PINパッド 90 POSシステム 91 メインボード 92 ディスプレイ 93 プリンタ 94 MSリーダ 95 キーボード(KB) 96 ドロア(引出) 97 リーダ/ライタインタフェースアダプタ 113 プルアップ抵抗 114 プルダウン抵抗 130 制御電文 131 電子マネー種別フィールド 132 取引種別フィールド 133 デバイス種別フィールド 134 命令フィールド 135 データ長フィールド 136 データフィールド 150 外部カードリーダ/ライタ 160 携帯POS端末 161 メインボード 162 ディスプレイ 163 タッチパネル 164 キーボード(KB) 165 ブザー(Bz) 166 プリンタ 166 PCカードインタフェース(PCMCIA) 167 無線通信部(SSRF) 168 スキャナ 169 ホスト 170 シリアルドライバ/レシーバ 171 プロトコルコントローラブロック 300 処理装置(取引装置) 310A,310B 可搬型媒体用ポート 330,330−1,330−2 ICカード(可搬型
媒体) 331 SIM 340 デマルチプレクサ(データ転送制御装置,カー
ド切替器) 341 ゲートコントローラ 342−0〜342−5 セレクタ 343−0〜343−5 ラッチ回路 344−0〜344−5 3ステート入出力ポート 345A,345B セレクタ 346A,346B 3ステート入出力ポート 347−0〜347−5 セレクタ 348−0〜348−5 ラッチ回路 349−0〜349−5 3ステート入出力ポート 350 クロック信号線 351A,351B セレクタ 360 電圧セレクタ 361−0〜361−5 セレクタ 370 パワーレギュレータ(電源調節器) 501 デバイス制御プログラム 502 プロトコル制御プログラム 503 アプリケーションプログラム 504 経路制御プログラム 505 通信制御プログラム 506 テーブル 510 モジュール群 520 ブートプログラム(BOOT) 521 OS(オペレーティングシステム) 522 アプリケーションプログラム 523−1 第1電子マネー用プロトコル制御プログラ
ム 523−2 第2電子マネー用プロトコル制御プログラ
ム 530 デバイス制御プログラム群 531A プリンタハンドラ 532A HOST手順ハンドラ(デバイス制御プログ
ラム,通信制御プログラム) 531B/532B RS232Cドライバ(デバイス
制御プログラム,通信制御プログラム) 533A LCDハンドラ(デバイス制御プログラム) 533B LCDドライバ(デバイス制御プログラム) 534A KBハンドラ(デバイス制御プログラム) 534B KBドライバ(デバイス制御プログラム) 535A GBハンドラ(デバイス制御プログラム) 535B GBドライバ(デバイス制御プログラム) 536A ICハンドラ(デバイス制御プログラム) 536B ICドライバ(デバイス制御プログラム) 537B RS232Cドライバ(デバイス制御プログ
ラム,通信制御プログラム) 540 デバイスルータ(経路制御プログラム) 550 テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 浩憲 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の可搬型媒体と該複数の可搬型媒体
    に対してアクセスしうる処理装置との間におけるデータ
    転送を制御する方法であって、 該処理装置にそなえた1以上の可搬型媒体用ポートに、
    デマルチプレクサを介して、該ポートの数よりも多い該
    複数の可搬型媒体を接続し、 該デマルチプレクサにより、該複数の可搬型媒体のうち
    の該処理装置のアクセス対象と、該ポートとを選択的に
    切り替えて接続することを特徴とする、データ転送制御
    方法。
  2. 【請求項2】 該複数の可搬型媒体で用いられる制御ク
    ロックを、該処理装置から、該可搬型媒体と同数のクロ
    ック信号線を通じて、該複数の可搬型媒体のそれぞれに
    供給し、 該複数の可搬型媒体が、該デマルチプレクサを介して、
    該処理装置側において該ポート毎に設けられたデータ転
    送用信号線を共用することを特徴とする、請求項1記載
    のデータ転送制御方法。
  3. 【請求項3】 該複数の可搬型媒体のうちの該処理装置
    の非アクセス対象に対する信号状態をラッチすることを
    特徴とする、請求項1または請求項2に記載のデータ転
    送制御方法。
  4. 【請求項4】 該ポートに接続すべき可搬型媒体を前記
    アクセス対象として選択・指定するセレクト信号を、該
    処理装置から該デマルチプレクサに供給して、該デマル
    チプレクサを切替動作させるとともに、 前記セレクト信号に含まれない可搬型媒体を前記非アク
    セス対象とし、該非アクセス対象の可搬型媒体に対する
    信号状態を、非アクセス状態への遷移直前でラッチする
    ことを特徴とする、請求項3記載のデータ転送制御方
    法。
  5. 【請求項5】 該処理装置からの前記セレクト信号のう
    ち、ある特定の信号状態に設定したものを、該デマルチ
    プレクサおよび前記信号状態のラッチ動作のリセット指
    示信号として用いることを特徴とする、請求項4記載の
    データ転送制御方法。
  6. 【請求項6】 該処理装置からの前記セレクト信号のう
    ち、ある特定の信号状態に設定したものを、該複数の可
    搬型媒体に対する信号状態を全てラッチするためのラッ
    チ指示信号として用いることを特徴とする、請求項4記
    載のデータ転送制御方法。
  7. 【請求項7】 複数の可搬型媒体と該複数の可搬型媒体
    に対してアクセスしうる処理装置との間に介装され、該
    複数の可搬型媒体と該処理装置との間におけるデータ転
    送を制御する装置であって、 該処理装置における1以上の可搬型媒体用ポートと該ポ
    ートの数よりも多い該複数の可搬型媒体との間を接続し
    うるデマルチプレクサをそなえ、 該デマルチプレクサが、該複数の可搬型媒体のうちの該
    処理装置のアクセス対象と、該ポートとを選択的に切り
    替えて接続することを特徴とする、データ転送制御装
    置。
  8. 【請求項8】 該処理装置の非アクセス対象である可搬
    型媒体に対する信号状態をラッチしうるラッチ回路を、
    該可搬型媒体毎にそなえたことを特徴とする、請求項7
    記載のデータ転送制御装置。
  9. 【請求項9】 該デマルチプレクサが、該処理装置から
    供給される、該ポートに接続すべき可搬型媒体を前記ア
    クセス対象として選択・指定するセレクト信号に応じ
    て、前記アクセス対象の可搬型媒体と該ポートとの接続
    状態を切り替えるとともに、 該ラッチ回路が、前記セレクト信号に含まれない可搬型
    媒体を前記非アクセス対象とし、該非アクセス対象の可
    搬型媒体に対する信号状態を、非アクセス状態への遷移
    直前でラッチすることを特徴とする、請求項8記載のデ
    ータ転送制御装置。
  10. 【請求項10】 該処理装置からの前記セレクト信号の
    うち、ある特定の信号状態に設定したものを、該デマル
    チプレクサおよび該ラッチ回路のリセット指示信号とし
    て用いることを特徴とする、請求項9記載のデータ転送
    制御装置。
  11. 【請求項11】 該処理装置からの前記セレクト信号の
    うち、ある特定の信号状態に設定したものを、該複数の
    可搬型媒体に対する信号状態を該ラッチ回路により全て
    ラッチするためのラッチ指示信号として用いることを特
    徴とする、請求項9記載のデータ転送制御装置。
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