JP2000132611A - 入出金処理システム - Google Patents

入出金処理システム

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JP2000132611A
JP2000132611A JP30613198A JP30613198A JP2000132611A JP 2000132611 A JP2000132611 A JP 2000132611A JP 30613198 A JP30613198 A JP 30613198A JP 30613198 A JP30613198 A JP 30613198A JP 2000132611 A JP2000132611 A JP 2000132611A
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Shunryo Bando
俊良 板東
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SUMITOMO BANK
SUMITOMO BANK Ltd
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SUMITOMO BANK
SUMITOMO BANK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入出金を一元管理することができる入出金処
理システムの提供。 【解決手段】 入出金処理において、まず、入出金され
た口座の口座番号が仮想口座の口座番号であるかを、テ
ーブル検索で調べる(S202)。テーブル検索の結
果、仮想の口座ではない場合(S202でNO)は、通
常の元帳入出金処理を行う(S208)。仮想口座の口
座番号であるときは、図3のテーブルに示されているオ
プションにしたがって、仮想口座番号または仮想口座に
関連する情報を、入出金明細の所定の箇所に付加する
(S204)。仮想口座の番号は、対照表による正当口
座番号に変えられる(S206)。そして、通常の元帳
入出金処理が行われ(S208)、変えられた正当口座
番号の口座に対して処理が行われる。この後に、入出金
された企業に対して、還元帳表(S214)や、EBサ
ービスにおいては磁気テープ等の電子情報(S212)
で、入出金通知を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行における入出
金に対する処理であり、特に、企業等における現金等の
入出金処理を一元管理することができる入出金処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】図1に、現在のコンピュータを用いた銀
行システムが示されている。コンピュータ・センタ11
0のコンピュータ・システム112は、各支店等に設置
されている営業店システム120,顧客側のシステム1
30,外部の金融機関等のセンタ140,および、SW
IFTリージョナル・センタ等と通信制御装置114を
介して接続されている。そして、銀行の一元的な元帳等
の処理を行っている。
【0003】このように相互に接続された金融システム
において、多数の者または異なる様々な事由により、1
つの口座に対して入出金を行うことはよくある。このよ
うな場合、誰がまたはどのような事由によりどの入出金
を行ったかが不明となり、入出金の管理を行うことは容
易ではない。
【0004】今日において、図1に示したように、銀行
間や支店間のネットワークを利用して、たとえば企業内
において、多数の従業員や様々な事由により業務に関連
する入出金処理を自由に行い、かつ、これを一元管理し
たいという要求が多くある。すなわち、従業員が集金業
務を行うと、企業の口座に対して入金を行う必要がある
が、通常の入金処理を行った場合、誰が入金したのか不
明であると管理上問題である。また、現金が必要となっ
た場合でも、誰が出金したのかが不明であるとこれも管
理上問題である。
【0005】このように、個人、支店、部門ごとや、た
とえば、契約電話番号ごとに支払う電話料等のように入
出金事由ごとに分類して、入出金を管理するとともに、
しかも、手持ちの預金は、まとめて管理することが望ま
しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、たと
えば、企業等の多数の従業員等が業務に関する入出金を
行う場合において、または、様々な事由により入出金を
行う場合において、それらの入出金に関する預金管理を
一元的に行うことができる入出金処理システムを提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、銀行システムにおける、入出金処理を行
う単位または入出金事由と関連づけられた関連口座を用
いて入出金を行う入出金処理システムであって、前記複
数の関連口座の資金を、取りまとめるための特定口座に
入出金処理を行う手段と、前記関連口座への入出金情報
を、入出金を行う単位または入出金事由と関連付けられ
た関連口座の口座関連情報および/または前記関連口座
を特定する番号を付加して、出力する出力手段と、出力
された前記入出金情報を前記特定口座の入出金情報とし
て格納する手段とを備えることを特徴とする。
【0008】この発明においては、資金を一元管理でき
るとともに、口座の関連情報や口座を特定する番号によ
り、入出金処理を行う単位または入出金事由を特定する
ことができる。
【0009】前記資金の入出金処理を行う手段は、口座
が入出金処理を行う単位または入出金事由と関連づけら
れた関連口座であるかを検出する手段と、前記関連口座
であるときは、前記特定口座との対応付けを行う手段
と、前記特定口座に入出金処理を行う手段とを備えるこ
ともできる。
【0010】この構成では、関連口座に入出金が行われ
るごとに資金を特定口座へ入出金することができる。
【0011】特定口座との対応付けを行う前記手段は、
前記関連口座の番号を特定口座の番号と置換すること
や、前記関連口座の親口座番号を付加すること等を用い
ることで実現することができる。
【0012】また、関連口座への入出金処理を行わず
に、前記特定口座への入出金処理を行うことができる。
関連口座に対して入出金処理を行う必要がないので、そ
の分のコンピュータ処理の負荷が少なく、また、関連口
座に対応する情報を蓄積する必要がないので、用意すべ
きディスク容量が少なくてすむ。
【0013】なお、関連口座への入出金処理を行った
後、前記特定口座への入出金処理を行うこともできる。
【0014】これらの入出金処理システムにおいて、バ
ッチ処理により、少なくとも前記特定の口座番号の口座
への入出金処理をまとめて行うことで、コンピュータの
負荷の軽減を図ることもできる。
【0015】入出金処理システムにおいて、前記資金の
入出金処理を行う手段は、関連口座に対する入出金処理
を終了した後に、別の処理として実行することもでき
る。
【0016】このような構成とすることで、関連口座へ
の入出金を通常の口座への入出金として処理することが
できる。
【0017】前記入出金情報を特定口座の入出金情報と
して格納する手段は、情報の管理のみを行うファイルを
用意して、この情報の管理のみを行うファイルに対し
て、特定口座としての入出金情報を格納することで、口
座への資金移動処理と情報管理処理とを分離することも
できる。また、各特定口座への入出金情報の集約処理を
行った後、集約された入出金情報で前記ファイルを更新
することもできる。
【0018】入出金処理システムを上述の構成とするこ
とで、複数の関連口座を有している企業への入出金情報
を集約するとともに、関連口座を特定する番号やそれに
関連する情報により、入出金処理を行う単位または入出
金事由を特定することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明は、企業等における預金
管理を一元的に行うにあたり、入出金に関連する従業員
や事由の特定を、従業員や事由ごとに設けた口座番号等
により行うようにしている。このため、この発明におい
ては、 (1)複数の従業員や事由対応に設けた口座を用意す
る。
【0020】(2)この口座に対する資金の入出金を、
取りまとめを行う特定口座に反映する。
【0021】(3)口座ごとの入出金情報を取りまとめ
口座等に集中する。
【0022】(4)入出金情報を取りまとめを行う特定
口座等に集中する際に、従業員や事由対応に設けた口座
番号も入出金情報の一部に含める。
【0023】このように、入出金を処理することによ
り、口座番号により従業員や事由を特定することができ
るばかりでなく、取りまとめを行う特定口座に資金を集
中できるので、資金運営が一括で行うことができる。ま
た、入出金情報も集中されているので、誰が何時入出金
したかの情報も一元的に管理することができる。
【0024】上述の本発明を具体的にどのように実施し
ているかを、以下の実施形態ごとに、図面を参照して詳
細に説明する。なお、本発明の実施形態は、すべて図1
に示されているような銀行システムで処理されている。
【0025】(実施形態1)図2および図3を用いて、
本発明の実施形態1の例を説明する。
【0026】銀行の支店Aに口座(口座番号12345
67)を有する企業Xに対して、入出金を行う予定の単
位(従業員、支店、部門)や入出金事由に合わせて、口
座番号(例えば、2000001〜2099999)を
この企業Xに対する仮想口座として設定する。企業Xに
対して、この口座番号を通知する。また、この口座に対
応したキャッシュカード等を企業Xに対して渡してもよ
い。この企業Xに対して設定した仮想の口座番号は、他
の一般の口座開設には使用しない。
【0027】通知を受けた企業Xは、通知を受けた仮想
口座の番号を、入出金の単位(例えば、従業員A〜従業
員Z)に対して、それぞれ適当に割り当てる。そして、
この口座に対応したキャッシュカード等を従業員に対し
て渡してもよい。
【0028】従業員に対して仮想口座を割り当てた場
合、従業員は、たとえばキャッシュカード等を用いて、
銀行の支店Aの自分に割り当てられた口座に、例えば、
図1のおなじ銀行にあるATM端末122や、他の提携
している金融機関のATM端末等から現金を出金した
り、集金した現金を入金したりする。この口座は、各従
業員に対して割り当てた口座である。
【0029】さて、このようにして入出金した場合、企
業Xの口座がある銀行のコンピュータ・センタ110の
コンピュータ・システム112における入出金処理を、
図2のフローチャートを用いて説明する。
【0030】図2は、入出金処理の本実施形態の関係あ
る部分の処理を示している。図2の入出金処理におい
て、まず、入出金された口座の口座番号が仮想口座の口
座番号であるかを、テーブル検索で調べる(S20
2)。ここで用いているテーブルの例を図3に示してい
る。
【0031】図3(a)に示されているように、上述の
テーブル検索で用いているテーブルは、仮想口座の口座
番号と、本来の口座(正当口座)の口座番号との対照表
である。
【0032】さて、テーブル検索の結果、仮想の口座で
はない場合(S202でNO)は、通常の元帳入出金処
理を行う(S208)。仮想口座の口座番号であるとき
は、図3のテーブルに示されているオプションにしたが
って、仮想口座番号または仮想口座に関連する情報を、
入出金明細の所定の箇所に付加する(S204)。
【0033】このときのオプションとしては、例えば、
オプション番号001は仮想口座の番号を摘要欄に右詰
でセットする、オプション番号002は仮想口座の番号
を摘要欄に左詰でセットする等がある。
【0034】また、オプションを指定することにより、
さらに、例えば、図3(b)に示した口座番号とそれに
関連する情報のテーブルを用いることにより、この入出
金された口座に関連する情報(例えば、従業員番号等)
を得て、これを付加したり、これを仮想口座の番号の代
わりに所定箇所に付加することもできる。
【0035】仮想口座の番号は、図3の対照表による正
当口座番号に変えられる(S206)。そして、通常の
元帳入出金処理が行われ(S208)、変えられた正当
口座番号の口座に対して処理が行われる。
【0036】この後に、入出金された企業に対して、還
元帳表(S214)や、EBサービスにおいては磁気テ
ープ等の電子情報(S212)で、入出金通知を行う。
このとき、上記の処理において、各従業員ごとの仮想口
座の番号またはその関連する情報が入出金明細の所定箇
所に付与されて通知される。したがって、仮想口座を設
定した企業Xでは、入出金を行った従業員をこの入出金
に使用した口座番号等により特定することができる。
【0037】このように、仮想口座の番号を入出金処理
を行う人に割り当てることにより、入出金時の負担を増
加することなく、入出金を行った従業員を確実に特定す
ることができ、一元的に入出金を管理することができ
る。
【0038】上述の説明では、入出力単位(従業員)に
対して仮想口座を割り当てた場合で説明したが、入出金
事由にごとに仮想口座を割り当てることもできる。
【0039】なお、上述の処理において、仮想口座の番
号として割り当てる口座番号として連番の例を示した
が、必ずしも連番である必要はない。また、仮想口座の
番号を検出する処理をテーブル検索で行っているが、他
の検出処理を用いてもよい。
【0040】上記の処理では、仮想口座の番号を本来の
口座番号に読み換え処理を行っているが、別の実施形態
もある。
【0041】(実施形態2)この実施形態2では、親の
口座番号と枝の口座番号との階層構造の口座番号を処理
することができるシステムを前提としている。このシス
テムでは、通常は口座を親の口座番号で代表して処理す
ることができるシステムである。これにより、親口座に
おいて一元管理を行う。それとともに、枝番号の口座を
用いて、枝の口座番号をたとえば従業員に割り当てて、
各従業員に対応する口座として入出金処理に用いる。こ
れを図4,図5を用いて詳しく説明する。
【0042】図5において、銀行のA支店に親の口座番
号1234567を有する企業Xに対して、枝番号であ
る2000001〜2099999を仮想の口座として
割り当てる。この枝番号である口座番号を企業Xに通知
する。また、この枝番号に対応するキャッシュカード等
を発行してもよい。
【0043】企業Xは、通知された企業Xにおける枝番
号たる口座番号を、それぞれの従業員A〜Zに通知す
る。また、従業員に対してキャッシュカード等を交付す
る。
【0044】さて、図1に示されているように、現在の
銀行システムは、他のシステムとのネットワーク構成と
なっている。この様な銀行間のネットワーク・システム
(例えば、図1の全銀システム)においては、口座番号
として送ることができる桁数が、たとえば7桁と規定さ
れていることがある。このため、送ることができる口座
番号としては、枝番号のみしか送ることができない場合
もある。以下の説明では、入出金処理には、処理のため
の口座番号としては、枝番号のみを通知している場合で
説明する。
【0045】従業員は、入出金する場合に、指定された
枝番号を用いて、キャッシュカード等を用いて企業Xに
対して例えばATM等を用いて入出金処理を行う。
【0046】企業Xの口座がある銀行のセンタで行われ
る入出金処理を、図4のフローチャートを用いて説明す
る。図4において、まず、入出金に使用された口座番号
が親番号を有する枝番号であるかを調べる。これは、例
えば、図5に示したような枝番号と親番号との対照表で
あるテーブルを用いて、テーブル検索で行うことができ
る(S402)。これで、枝番号ではないことが判明す
る(S402でNO)と、入出金に使用された口座番号
で元帳入出金処理(S410)を行う。枝番号である場
合(S402でYES)には、対応する親番号を付加す
る。そして、図5に示されているテーブルのオプション
にしたがって、各種処理を行うもできる。例えば、図5
(b)に示した口座番号とそれに関連する情報のテーブ
ルを用いることにより、この口座に関連する情報(例え
ば、従業員番号等)を得て、これを入出金明細の所定箇
所に付加することもできる。
【0047】さて次に、付加された親口座番号と枝番号
を用いて階層構造による元帳入出金処理(S408)を
行う。この入出金口座は親の口座番号と枝番号の階層構
造になっており、親番号+枝番号を用いて入出金される
と、親の口座番号で一元管理されるとともに、それぞれ
の枝番号の口座に対しても仮想的に入出金される。この
枝番号は従業員対応となっているので、従業員は枝番号
の口座等をみれば特定することができる。このため、エ
レクトロニック・バンキングのサービスにより、電子情
報として企業Xに入出金情報を渡す場合(S412)で
も、還元帳表として渡す場合(S414)でも、枝番号
ごとに表示されるので、入出金処理を行った従業員を特
定することができる。
【0048】上記の説明は、口座を割り当てるための入
出金単位として従業員を用いて行っているが、入出金事
由ごとに口座を割り当ててもよい。
【0049】また、枝番号を検出する処理をテーブル検
索で行っているが、他の検出処理を用いてもよい。上述
の処理において、枝番号として割り当てる番号を連番と
して説明したが、必ずしも連番である必要はない。
【0050】銀行間等の通信において、口座番号として
十分な桁数を送信することができるときは、口座番号と
して親番号+枝番号が送ることも可能である。この場合
は、上述のようにテーブル等により枝番号を検出して親
番号を付加する必要はない。この場合は、階層構造の番
号であるかを検出した後、階層構造の処理を行う必要が
ある。この場合は、枝番がつくと桁数が増える場合は桁
数により、または、親番−枝番の構成を示すもの(たと
えば、ハイフン等)等により、親番号+枝番号の階層構
造を有する口座番号がおくられてきたことが検出でき
る。その後の処理は、階層的な番号構造にしたがって、
親番号の口座等に対して入出金処理が行われる。
【0051】(実施形態3)上述の実施形態1および2
において、正当口座や親口座への入出金をリアルタイム
で行っているが、入出金の情報を一時ファイルに格納し
ておき、バッチ処理で正当口座や親口座への入出金処理
を行うことができる。この様に処理することにより、コ
ンピュータ処理の負荷を軽減することができる。
【0052】このバッチ処理について、上述の実施形態
1に適用した場合を図6を用いて説明する。
【0053】入出金処理において、図2の処理(S20
2)と同様に、まず入出金される口座の口座番号が仮想
口座の口座番号であるかをテーブル検索で調べる(S6
02)。仮想口座ではない場合(S602でNO)の場
合は通常の入出金処理を行う。仮想口座である場合(S
602でYES)は、入出金情報を一時ファイルへ書き
込む(S604)。これ以後の処理は、一時ファイルに
書き込まれた入出金情報を用いて、バッチ処理を行う。
【0054】バッチ処理における一時ファイルから入出
金情報を読み出した(S606)後の処理(S608〜
S618)は、図2のS204〜S214の処理と同様
であるので説明を省略する。
【0055】このようにバッチ処理を行うことにより、
正当口座への入出金処理を例えば1日の業務が終了した
時点、または、1日に何回かに分けて行うことができ
る。
【0056】このバッチ処理は、上述の実施形態2にお
いても同様に適用することができる。
【0057】このように、入出金が行われる毎に入出金
処理を行うのではなく、例えば1日に1回または何回か
にまとめて入出金処理ができるので、コンピュータの負
荷を軽減することができる。
【0058】(実施形態4)上述の実施形態1〜3の処
理においては、仮想口座には入出金処理は行われていな
い。しかし、口座への入出金処理を行った後に取りまと
めのための口座へ、この入出金を反映するための入出金
処理を行ってもよい。この場合は、入出金のための指定
口座から取りまとめ口座への処理となるが、少なくとも
入出金を行った指定口座の口座番号を振り替えた口座の
入出金明細に付与する。
【0059】この処理を図7を用いて詳しく説明する。
入出金処理が行われるときに、通常の指定された口座番
号の口座への入出金処理を行う(S712)。この口座
に対して元帳に取りまとめ口座への資金の一元化が指定
されていた場合には、指定口座への元帳入出金処理の後
に、入金のときは出金処理を行い、出金のときは入金処
理を行い(S718)、少なくともこの口座の番号を入
出金明細に付加して(S720)、取りまとめに対し
て、指定口座の入出金を反映させるための入出金処理を
行う(S722)。
【0060】なお、この上述の取りまとめ口座への転送
処理以降の処理(S714以降)は、バッチ処理で行う
ことができる。例えば1日に1回または何回かにまとめ
て取りまとめ口座に入出金処理を行うようにすること
で、コンピュータに対する処理負荷を軽減することがで
きる。
【0061】また、入出金処理の口座番号を例えばテー
ブルを用いて、口座関連情報に変換してこれを付加する
こともできる。
【0062】上記の説明は、口座を割り当てるための入
出金単位として従業員を用いて行っているが、入出金事
由ごとに口座を割り当ててもよい。
【0063】以下に説明する実施形態の処理は、複数の
口座が従業員や事由対応に設けられており、この口座に
は入出金処理を行うことができることが前提である。し
たがって、例えば従業員対応に設けられている口座に対
する入出金の処理は通常の入出金処理である。その後
に、取りまとめのための口座に、各口座の資金が集めら
れるとともに、入出金情報の一元化も行われる。
【0064】(実施形態5)図8のフローチャートを用
いて実施形態5の処理を説明する。前提として、取りま
とめを行う口座を指定している口座(指定口座)を従業
員対応に用意している。この口座には、通常どおりに入
出金処理が行われる。この入出金情報もこの指定口座に
対して付与・蓄積されている。
【0065】このような前提において、資金と入出金情
報を如何にして、受取人の取りまとめのための口座にま
とめているかを図11のフローチャートで説明する。図
8の処理は受取人の取りまとめ口座を特定して行われ
る。
【0066】図8において、受取人の取りまとめ口座に
対応する指定口座から、1つの入出金明細を読み出して
入出金処理を行う(S1102)。この入出金処理は、
この指定口座に対して入金処理されている場合にはそれ
と同額の出金処理を行い、出金処理が行われている場合
には、それと同額の入金処理を行うことを意味する。こ
の取りまとめ口座に対応する指定口座は、例えば、取り
まとめ口座ごとに予めリストとして提供されており、こ
のリストの順に順次処理される。指定口座に対応する取
りまとめ口座に読み出した入出金処理を行い、指定口座
と取りまとめ口座との間の処理を行う(S1104)。
これは、指定口座から出金処理をしたときは、取りまと
め口座に対してこれと同額の入金処理を行い、指定口座
への入金処理をしたときは、取りまとめ口座に対してこ
れと同額の出金処理を行う。これで、指定口座への入金
が取りまとめ口座への入金となり、指定口座からの出金
が取りまとめ口座からの出金となる。このときに、指定
口座の口座番号とともに、指定口座に対する入出金情報
もあわせて取りまとめ口座に対して転送する。この処理
をこの指定口座への入出金ごとにすべて行う(S110
6)。処理対象である指定口座すべて(例えば、リスト
中の口座)に対してこの処理を行う(S1108,S1
110)と、取りまとめ口座で、資金と入出金情報とが
管理できる。このような処理を各取りまとめ口座ごとに
指定された起動条件(例えば、毎定時ごと、一日一回入
出金処理終了後等)で行う。
【0067】このように、処理することにより、通常の
口座を従業員対応に用意することにより、資金と入出金
情報とを取りまとめ口座で一元管理することができる。
【0068】上述では、指定口座から出金処理も行うこ
とができるとして説明したが、指定口座には入金処理の
みできるとしてもよい。
【0069】上述の説明では、従業員に対して指定口座
を割り当てた場合で説明したが、入出金事由にごとに指
定口座を割り当てることもできる。
【0070】(実施形態6)図9、図10および図11
を用いて説明する実施形態6においては、資金の集約と
入出金情報の集約とを別々に行う処理について説明して
いる。この場合も実施形態5と同様に、従業員対応の口
座は少なくとも通常の入出金ができる口座である。
【0071】この実施形態6の処理の前提として、この
処理に使用している元帳ファイル(口座情報のファイ
ル)のファイル構成について、図9を用いてまず説明す
る。
【0072】図9において、元帳ファイルは、2つのフ
ァイルで構成されている。1つは、狭義の元帳ファイル
であり、通常の勘定元帳で資金の移動はこのファイルに
対して処理を行う必要がある。もう1つのファイルは連
絡用DBファイルで、入出金金明細等の情報のみが蓄積
されているファイルである。例えば、明細の問い合わせ
があった場合、この連絡用DBファイルに対して問い合
わせを行う。またエレクトロバンキング(EB)の処理
もこのファイルから情報を得て行うことができる。
【0073】このように、資金の移動が伴うような処理
は、狭義の元帳ファイルである勘定元帳に対して行い、
その情報も連絡用DBに対して入力する。情報のみの処
理であるときは、連絡用DBに対してのみアクセスす
る。
【0074】図10における処理では、指定口座と取り
まとめ口座との間の資金の移動は、図示していない別
の、例えばキャッシュ・トランスファ・サービスとして
知られている口座間の処理で行うことができる。この処
理は、例えば指定口座ごとに指定された条件(資金の移
動を一定額、残高一定額、全額等とする条件や、一日一
回資金移動する等の動作条件等)で行っている。図10
に示した処理は、入出金情報の集約のための処理であ
る。
【0075】図10において、この指定口座の入出金情
報をすべて読み出して(S1302)、指定口座番号を
摘要情報としてセットしてから(S1304)、連絡用
DBの受取人の取りまとめ口座に対して格納する(S1
306)。このような処理をすべての取りまとめ口座に
対応する指定口座に対して行う(S1308,S131
0)。
【0076】図10の処理は、各取りまとめ口座ごとに
指定された起動条件(例えば、毎定時ごと、一日一回入
出金処理終了後等)で行う。
【0077】図10の処理終了後に、取りまとめ口座
に、入出金情報に関する問い合わせを行うと、連絡用D
Bからの情報により、回答を作成して問い合わせに答え
るので、この連絡用DBによる入出金に対する回答は、
従業員の指定口座番号を付加した形式で得られる。
【0078】このように、資金の移動の処理と入出金情
報に対する処理とを別々に処理することもできる。
【0079】この図10で示した処理において、各取り
まとめ口座ごとに集約された入出金情報を用いて行う連
絡用DBの更新処理を、一時ファイルを用いたバッチ処
理でまとめて行うこともできる。これが図11に示した
処理である。
【0080】図11において、まず、図10と同様の処
理で、取りまとめのための口座ごとに対応した指定口座
の入出金情報を一時ファイルに集める(S1402〜S
1410)。この処理は、図10の処理と同様であるの
で説明を省略する。
【0081】読み出された取りまとめの口座ごとの入出
金情報は、各指定口座の口座番号とともに、一時ファイ
ルに格納されている。その後に、連絡用DBの更新処理
を一時ファイルに蓄積された情報を用いて行う(S14
12,S1414)。
【0082】上述の説明では、従業員に対して指定口座
を割り当てた場合で説明したが、入出金事由にごとに指
定口座を割り当てることもできる。
【0083】上述では、指定口座から出金処理も行うこ
とができるとして説明したが、指定口座には入金処理の
みできるとしてもよい。
【0084】さて、上述の実施形態5および6の処理に
おいて、付加する情報として、口座番号としているが、
上述の実施形態1〜4と同様に口座関連情報でもよい。
【0085】上述の実施形態4〜6の指定口座や、取り
まとめ口座において出金処理を行うときに残高に十分の
資金がない場合も想定される。この場合の処理は、この
処理を行う際の銀行と企業との取り決めにより定めるこ
とができる。例えば、残高が十分に無い場合でも出金処
理を行い、後で清算処理を行うこと等を定めることがで
きる。
【0086】なお、上述の実施形態1〜6では、関連口
座(指定口座)と取りまとめの口座とを同一の支店に設
けており、口座番号のみで口座を特定できるとして説明
している。しかし、必ずしも関連口座と取りまとめの口
座とを同一支店に設ける必要はなく、別々の支店に設け
てもよい。この場合は、口座を特定する番号としては、
口座番号だけでなく支店番号も必要となる。
【0087】また、関連口座(指定口座)と例えば従業
員とを1対1に対応させる必要はなく、複数の口座を同
一従業員に対応づけてもよい。このように対応付けを行
うと、従業員の支払や支出目的ごとに入出金情報を集約
することができる。
【0088】従業員が極めて多数存在する場合、従業員
を複数のグループに分け、関連口座(指定口座)とその
グループとを1対1に対応させてもよい。このように対
応付けを行うと、従業員を特定する機能は低下するが、
用意すべき口座数は少なくてすむ。
【0089】
【発明の効果】上記の説明のように、本発明において
は、たとえば従業員に対して割り当てた複数の口座に対
する入出金を一元的に管理することができるので、企業
等における入出金処理を簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現行の銀行システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】センタにおける入出金処理を示すフローチャー
トである。
【図3】入出金処理で用いるテーブルの構成を示す図で
ある。
【図4】実施形態2の入出金処理を示すフローチャート
である。
【図5】実施形態2の入出金処理で用いるテーブルの構
成を示す図である。
【図6】実施形態3の入出金処理を示すフローチャート
である。
【図7】実施形態4の入出金処理を示すフローチャート
である。
【図8】実施形態5の入出金処理を示すフローチャート
である。
【図9】実施形態6の入出金処理に用いている口座元帳
のファイル構造を示す図である。
【図10】実施形態6の入出金処理を示すフローチャー
トである。
【図11】実施形態6の別の入出金処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
110 コンピュータ・センタ 112 コンピュータ・システム 114 通信制御装置 116 フロントエンド・プロセッサ 120 営業店システム 122 CDやATM 124 窓口の端末(預金、貸出) 126 窓口の端末(為替等) 130 顧客側システム 131 顧客のコンピュータ・センタ 132 電話 133 テレックス 134 ファクシミリ 135 パソコン 140 外部センタ 141 クレジット会社のセンタ 142,143 他の金融機関とのCD・ATM利用セ
ンタ 144 全銀センタ 146 情報サービス・センタ 150 公衆回線網 160 SWIFTリージョナル・センタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀行システムにおける、入出金処理を行
    う単位または入出金事由と関連づけられた関連口座を用
    いて入出金を行う入出金処理システムであって、 前記複数の関連口座の資金を、取りまとめるための特定
    口座に入出金処理を行う手段と、 前記関連口座への入出金情報を、入出金を行う単位また
    は入出金事由と関連付けられた関連口座の口座関連情報
    および/または前記関連口座を特定する番号を付加し
    て、出力する出力手段と、 出力された前記入出金情報を前記特定口座の入出金情報
    として格納する手段とを備えることを特徴とする入出金
    処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の入出金処理システムにお
    いて、前記資金の入出金処理を行う手段は、 口座が入出金を行う単位または入出金事由と関連づけら
    れた関連口座であるかを検出する手段と前記関連口座で
    あるときは、前記特定口座との対応付けを行う手段と、 前記特定口座に入出金処理を行う手段とを備えることを
    特徴とする入出金処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の入出金処理システムにお
    いて、特定口座との対応付けを行う前記手段は、前記関
    連口座の番号を特定口座の番号と置換することを特徴と
    する入出金処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の入出金処理システムにお
    いて、特定口座と対応付けを行う前記手段は、前記関連
    口座の親口座番号を付加することを特徴とする入出金処
    理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の入出金処理
    システムにおいて、関連口座への入出金処理を行わず
    に、前記特定口座への入出金処理を行うことを特徴とす
    る入出金処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4いずれか記載の入出金処理
    システムにおいて、関連口座への入出金処理を行った
    後、前記特定口座への入出金処理を行うことを特徴とす
    る入出金処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の入出金処理
    システムにおいて、少なくとも前記特定口座への入出金
    処理をまとめて行うことを特徴とする入出金処理システ
    ム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の入出金処理システムにお
    いて、前記資金の入出金処理を行う手段は、関連口座に
    対する入出金処理を終了した後に、別の処理として実行
    することを特徴とする入出金処理システム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の入出金処理システムにお
    いて、前記入出金情報を特定口座の入出金情報として格
    納する手段は、情報の管理のみを行うファイルに対して
    格納することを特徴とする入出金処理システム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の入出金処理システムに
    おいて、前記各特定口座への入出金情報の集約処理を行
    った後、集約された入出金情報で前記ファイルを更新す
    ることを特徴とする入出金処理システム。
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