JP2000132428A - コンピュータシステム、コンピュータシステムのアプリケーション監視方法、及びプログラム記録媒体 - Google Patents

コンピュータシステム、コンピュータシステムのアプリケーション監視方法、及びプログラム記録媒体

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JP2000132428A
JP2000132428A JP29975798A JP29975798A JP2000132428A JP 2000132428 A JP2000132428 A JP 2000132428A JP 29975798 A JP29975798 A JP 29975798A JP 29975798 A JP29975798 A JP 29975798A JP 2000132428 A JP2000132428 A JP 2000132428A
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computer system
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watchdog timer
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JP29975798A
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Haruhide Kano
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Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザがアプリケーションを構築する際に意
識せずに、産業用のコンピュータ装置によってアプリケ
ーションの稼働状況を監視できるようにする。 【解決手段】 監視したいアプリケーションを指定する
ための監視指令プロセス1又は監視指定プログラム3
と、オペレーティングシステム7が供給する、指定され
たアプリケーションプロセスの稼働時間パラメータを定
周期に検査するとともに、積算されるべきプロセス稼働
時間の変化を捉え、変化率が0になった時、アプリケー
ションに異常が発生したと判定しコンピュータ装置のシ
ャットダウンを行うアプリケーション監視用バックグラ
ウンドプロセス5と、アプリケーションの監視中には、
この旨を可視的に表示するとともに、アプリケーション
の異常が発生したきにユーザに対し報知を行う表示装置
8とを具備するコンピュータシステムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用コンピュー
タ装置上で動作するアプリケーションを監視するための
コンピュータシステム、コンピュータシステムのアプリ
ケーション監視方法、及びプログラム記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、信頼性に優れた産業用システムと
して、産業用コンピュータ装置が使用されている。この
コンピュータ装置71は、例えば図13に示すように構
成されており、メインメモリ上のアプリケーションプロ
セス72が、オペレーティングシステム73を介しCP
U装置74によって動作させられるものとなっている。
さらに、コンピュータ装置71には、CRTモニタ等の
表示装置75やキーボード等の手操作入力装置が周辺装
置として接続されている。
【0003】また、近年では上述したオペレーティング
システム73や、コンピュータ装置71に標準的な製品
を使用することが多くなっている。コンピュータ装置7
1には、パーソナルコンピュータと同じアーキテクチャ
が用いられ、オペレーティングシステム73には、Wi
ndowsやUNIXといった製品が使用されている。
また、このオペレーティングシステム73は、管理情報
として、動作する各プロセスやスレッドのCPU使用時
間や使用率といったデータを通常開放している。 さら
に、コンピュータ装置71には、信頼性を向上させるた
めに様々な機能が設けられている。代表的なものにハー
ドウェアWDT(ウォッチドッグタイマ)装置76があ
る。ハードウェアWDT装置76は、主にハードウェア
にて設定され、通常、オペレーティングシステム73上
で動作するハードウェアWDT制御プロセス77によっ
て制御されている。
【0004】ところで、コンピュータ装置71に異常が
発生し、オペレーティングシステム73の動作が不安定
になると、コンピュータ装置71はハードウェアWDT
制御プロセス77による制御ができなくなる。このた
め、制御不能となってから一定期間が過ぎると、ハード
ウェアWDT装置76は、割り込み等の手段を用い、C
PU装置74に対し異常を通知する。CPU装置74
は、コンピュータ装置71に異常が発生したことを、予
め設定された手順で、ユーザに対し報知するようになっ
ている。
【0005】このようにハードウェアWDT装置76
は、コンピュータ装置71の稼働状況を監視している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このハ
ードウェアWDT装置76による監視では、主にオペレ
ーティングシステム73のみが監視されることになるた
め、コンピュータ装置71上で動作するアプリケーショ
ンが正常に実行されているか否かをチェックできないと
いう問題があった。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、ユーザがアプリケーションを構
築する際に意識することなく、産業用のコンピュータ装
置によってアプリケーションの稼働状況を監視できるコ
ンピュータシステム、コンピュータシステムのアプリケ
ーション監視方法、及びプログラム記録媒体を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンピュータシステムは、請求項1に記載
されているように、監視したいアプリケーションを指定
する指定手段と、前記指定手段により指定されたアプリ
ケーションのプロセスの稼働時間を周期的に計測する計
測手段と、前記計測手段により計測された前記アプリケ
ーションの稼働時間の積算値に基づいて該アプリケーシ
ョンの異常を判定する判定手段とを具備することを特徴
とする。
【0009】また、本発明のコンピュータシステムは、
請求項2に記載されているように、請求項1記載のコン
ピュータシステムにおいて、前記判定手段によって前記
アプリケーションが異常であると判定されたとき、シス
テムをシャットダウンする手段をさらに具備することを
特徴とする。
【0010】さらに、本発明のコンピュータシステム
は、請求項3に記載されているように、請求項1記載の
コンピュータシステムにおいて、前記判定手段によって
前記アプリケーションが異常であると判定されたとき、
この旨を報知する報知手段をさらに具備することを特徴
とする。
【0011】また、本発明のコンピュータシステムは、
請求項4に記載されているように、請求項1記載のコン
ピュータシステムにおいて、前記指定手段により指定さ
れた前記アプリケーションのプロセスの稼働時間を計測
中であることを表示する表示手段をさらに具備すること
を特徴とする。
【0012】また、本発明のコンピュータシステムのア
プリケーション監視方法は、請求項5に記載されている
ように、監視したいアプリケーションを指定する段階
と、前記指定されたアプリケーションのプロセスの稼働
時間を周期的に計測し、前記周期的に計測されたアプリ
ケーションのプロセスの稼働時間の積算値に基づいて該
アプリケーションの異常を判定する段階とを有すること
を特徴とする。
【0013】請求項1乃至5に記載した発明によれば、
ユーザが監視したいアプリケーションを指定すると、指
定されたアプリケーションが監視中であることを示す情
報がユーザに対し表示装置等を介して可視的に表示さ
れ、また、指定したアプリケーションプロセスに対する
稼働時間パラメータを定周期に検査するとともに、積算
されるべきプロセス稼働時間の変化を捉えることで、例
えば変化率が0になった時等にアプリケーションに異常
が発生したと判定することができる。さらに、この場
合、前述した表示装置等を通じてのオペレータへの報知
に加え、コンピュータシステムのシャットダウンを行う
ことも可能なので、オペレーティングシステム自体には
手を加えることなく、アプリケーションの稼働状況を監
視することができる。
【0014】さらに、本発明のプログラム記録媒体は、
請求項6に記載されているように、監視したいアプリケ
ーションを指定し、前記指定されたアプリケーションの
プロセスの稼働時間を周期的に計測し、前記周期的に計
測された前記アプリケーションのプロセスの稼働時間の
積算値に基づいて該アプリケーションの異常を判定する
プログラムが記録されたことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、CD−ROM等の記録
媒体に格納した状態でユーザに対し販売又は配布するこ
とが可能なので、他のコンピュータ装置に対しても、オ
ペレーティングシステム自体には手を加えることなくア
プリケーションの動作を監視することができる。
【0016】さらに、本発明のコンピュータシステム
は、請求項7に記載されているように、請求項4記載の
コンピュータシステムにおいて、前記指定手段により指
定された前記アプリケーションの実行が開始されるべき
制限時間を設定する設定手段と、前記設定手段により設
定された前記制限時間を超えても前記アプリケーション
が実行されない場合、この旨を前記表示手段に報知する
手段とをさらに具備することを特徴とする。
【0017】このコンピュータシステムによれば、対象
のアプリケーションが実際に実行されるまでの制限時間
を設け、制限時間を超えてもアプリケーションが起動し
ない場合には、そのアプリケーションの動作を異常と判
定するので、起動していないアプリケーションも監視対
象とすることが可能となる。
【0018】また、本発明のコンピュータシステムは、
請求項8に記載されているように、請求項7記載のコン
ピュータシステムにおいて、前記表示手段は、前記設定
手段によって前記制限時間が設定されたとき、該制限時
間の残り時間を示すシンボルを表示するとともに、該ア
プリケーションが起動したとき該アプリケーションに対
応する所定のシンボルを表示することを特徴とする。
【0019】このコンピュータシステムによれば、アプ
リケーションの監視を制限時間内に行うように指定する
と、コンピュータ装置の表示画面上に起動指定時間まで
の残り時間を示すシンボルが表示され、アプリケーショ
ンが起動した場合は当該アプリケーションに対応する所
定のシンボルが表示されるので、アプリケーションの起
動までの残り時間をユーザに知らしめるとともに、監視
の開始までの制限時間を最適に設定することができる。
【0020】さらに、本発明のコンピュータシステム
は、請求項9に記載されているように、オペレーティン
グシステムによってアプリケーションプログラムを実行
するコンピュータ装置にハードウエアとして設けられ、
前記オペレーティングシステムの動作を時間的に監視す
る第1のウォッチドッグタイマと、前記コンピュータ装
置上に仮想的に設けられ、前記アプリケーションプログ
ラム毎の動作を時間的に監視する第2のウォッチドッグ
タイマとを具備することを特徴とする。
【0021】また、本発明のコンピュータシステムのア
プリケーション監視方法は、請求項10に記載されてい
るように、オペレーティングシステムを介してアプリケ
ーションプログラムを実行するコンピュータ装置にハー
ドウエアとして設けられた第1のウォッチドッグタイマ
により、前記オペレーティングシステムの動作を時間的
に監視する段階と、前記コンピュータ装置上に仮想的に
設けられた第2のウォッチドッグタイマにより、前記ア
プリケーションプログラム毎の動作を時間的に監視する
段階とを有することを特徴とする。
【0022】請求項9又は10に記載した発明によれ
ば、コンピュータ装置にハードウェアとして設けられた
第1のウォッチドッグタイマとは別に、アプリケーショ
ン毎の動作を時間的に監視する、コンピュータ装置上に
仮想的に設けられた第2のウォッチドッグタイマを、コ
ンピュータ装置とともに制御するとともに、第2のウォ
ッチドッグタイマを起動し、第2のウォッチドッグタイ
マを定期的に操作することで個々のアプリケーションを
監視することが可能となる。これにより、オペレーティ
ングシステムを変更することなく、アプリケーション毎
の稼働を監視することができる。
【0023】さらに、本発明のコンピュータシステム
は、請求項11に記載されているように、請求項9記載
のコンピュータシステムにおいて、前記アプリケーショ
ンプログラムの起動に連動し前記第2のウォッチドッグ
タイマを自動的に起動する手段をさらに具備することを
特徴とする。
【0024】このコンピュータシステムによれば、アプ
リケーションの起動に連動して、各アプリケーションに
対応した第2のウォッチドッグタイマが自動的に起動し
監視を実行するので、ユーザはアプリケーションを指定
するだけで特別な操作を行うことなくアプリケーション
単位の監視を行うことができる。
【0025】また、本発明のコンピュータシステムは、
請求項12に記載されているように、請求項9記載のコ
ンピュータシステムにおいて、前記第2のウォッチドッ
グタイマを用いて前記アプリケーションプログラムを監
視するとき、初期の数サイクルはデフォルトのウォッチ
ドッグタイマクリア間隔を用いて、該数サイクルの間で
中央処理装置の使用時間を調査し、該中央処理装置の使
用率からウォッチドッグタイマの監視間隔を設定する手
段をさらに具備することを特徴とする。
【0026】このコンピュータシステムによれば、第2
のウォッチドッグタイマを定期的に操作して個々のアプ
リケーションの監視を行うために、第1のウォッチドッ
グタイマを用いてアプリケーション監視を行う際、最初
の数サイクルはデフォルトのをウォッチドッグタイマク
リア間隔等を用い、そのサイクルの間で中央処理装置
(CPU)の使用時間を調査し、その中央処理装置の使
用率からウォッチドッグタイマの監視間隔を設定するの
で、各アプリケーション毎に最適な監視時間をチューニ
ングすることが可能となる。
【0027】さらに、本発明のコンピュータシステム
は、請求項13に記載されているように、請求項9記載
のコンピュータシステムにおいて、前記コンピュータ装
置のシステム情報から得られる前記アプリケーションプ
ログラムの中央処理装置の使用率時間及び使用間隔に基
づいて、該アプリケーションプログラムが該中央処理装
置を使用期間中は、デフォルトの時間間隔でウォッチド
ッグ制御を行い、該アプリケーションプログラムが該中
央処理装置を非使用期間中は、デフォルトの時間間隔を
監視回数の乗数倍とした時間間隔でウォッチドッグ制御
を行う手段をさらに具備することを特徴とする。
【0028】このコンピュータシステムによれば、アプ
リケーションの中央処理装置(CPU)の使用時間・使
用間隔をコンピュータ装置のシステム情報から得て、ア
プリケーションが中央処理装置を使用期間中はデフォル
トの時間間隔、また中央処理装置を使用していない期間
中は、デフォルトの時間間隔を監視回数の乗数倍とした
時間間隔をもってウォッチドッグ制御(ウォッチドッグ
クリア)を行うので、非定常的なプロセスの稼働におい
ても中央処理装置に負担をかけない、効率の良いアプリ
ケーションの監視が可能となる。
【0029】さらに、本発明のコンピュータシステム
は、請求項14に記載されているように、請求項9記載
のコンピュータシステムにおいて、前記アプリケーショ
ンプログラム毎の動作を時間的に監視する前記第2のウ
ォッチドッグタイマに対し、異常の発生したアプリケー
ションプログラムの処理を別々に行う手段をさらに具備
することを特徴とする。
【0030】このコンピュータシステムによれば、アプ
リケーションプログラム毎の動作を時間的に監視する第
2のウォッチドッグタイマに対し、アプリケーション異
常後の処理を別々に指定することが可能なので、アプリ
ケーション単位で異常後の処理を行うことができる。
【0031】また、本発明のコンピュータシステムは、
請求項15に記載されているように、請求項9記載のコ
ンピュータシステムにおいて、前記アプリケーションプ
ログラムのソースコードを読込み、該ソースコード内に
前記第2のウォッチドッグタイマの起動処理及び監視処
理を自動的に埋込む手段をさらに具備することを特徴と
する。
【0032】このコンピュータシステムによれば、第2
のウォッチドッグタイマを起動するために、アプリケー
ションのソースコードを読込み、ソースコード内に第2
のウォッチドッグタイマの起動処理、監視処理を自動的
に埋込むので、ユーザが特別なプログラミングを行うこ
となくアプリケーションの監視を実行することが可能と
なる。
【0033】さらに、本発明のコンピュータシステム
は、請求項16に記載されているように、請求項9記載
のコンピュータシステムにおいて、前記アプリケーショ
ンプログラムが起動させられたコンピュータ装置とは異
なる、ネットワークにて接続された第2のコンピュータ
装置で、該アプリケーションプログラムを監視するため
の前記第2のウォッチドッグタイマ用のプロセスを起動
し、該第2のコンピュータ装置にて該アプリケーション
プログラムを監視する手段をさらに具備することを特徴
とする。
【0034】このコンピュータシステムによれば、第2
のウォッチドッグタイマを複数設け、第1のウォッチド
ッグタイマを制御するために、アプリケーションを監視
する第2のウォッチドッグタイマ用のプロセスを、アプ
リケーションが起動させられたコンピュータ装置とは異
なる、ネットワークにて接続された他のコンピュータ装
置で起動し、この他のコンピュータ装置でアプリケーシ
ョンの稼働を監視できるので、アプリケーションが動作
するコンピュータ装置の状態に左右されることなく、ア
プリケーションの監視を行うことができるとともに、離
れた場所からのアプリケーションの監視も可能となる。
【0035】また、本発明のプログラム記録媒体は、請
求項17に記載されているように、オペレーティングシ
ステムによってアプリケーションプログラムを実行する
コンピュータ装置にハードウエアとして設けられた第1
のウォッチドッグタイマにより、前記オペレーティング
システムの動作を時間的に監視し、前記コンピュータ装
置上に仮想的に設けられた第2のウォッチドッグタイマ
により、前記アプリケーションプログラム毎の動作を時
間的に監視するプログラムが記録されたことを特徴とす
る。
【0036】この発明によれば、CD−ROM等の記録
媒体に格納した状態でユーザに対し販売又は配布するこ
とが可能なので、他のコンピュータ装置に対しても、オ
ペレーティングシステム自体には手を加えることなくア
プリケーションの動作を監視することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0038】図1は本発明の第1の実施形態にかかるコ
ンピュータシステムを示す構成図である。
【0039】同図に示すように、このコンピュータシス
テムでは、ユーザが監視したいアプリケーションを監視
指令プロセス1や、キーボード等の手操作入力装置2を
通じて監視指定プログラム3から指定すると、監視対象
アプリケーション情報ファイル4にアプリケーションに
関する情報が登録される。
【0040】予め起動されているアプリケーション監視
用バックグラウンドプロセス5は、監視指令プロセス1
から監視要求通知を受けとると、その監視対象アプリケ
ーション情報ファイル4に対応する、プロセスのローカ
ルデータエリアである監視対象アプリケーション情報格
納データ6を読込み、どのプロセスを監視すれば良いか
を決定する。監視するプロセスが決定されると、監視開
始が監視指令プロセス1に通知される。
【0041】オペレーティングシステム7が提供する、
監視実施を指定したアプリケーションプロセスの稼働時
間パラメータは、バックグラウンドで動作するアプリケ
ーション監視用バックグラウンドプロセス5によって定
周期に検査される。アプリケーション監視用バックグラ
ウンドプロセス5は、積算されるべきプロセス稼働時間
の変化を捉え、変化率が0になった時、アプリケーショ
ンに異常が発生したと判定し、ユーザへの通知とコンピ
ュータ装置のシャットダウンを行う。
【0042】アプリケーション監視用バックグラウンド
プロセス5は、アプリケーションの監視中には、監視中
であることを表示装置8を通じてユーザに対し通知す
る。アプリケーション監視用バックグラウンドプロセス
5によって監視が中断・停止される場合は、監視対象ア
プリケーション情報ファイル4から該当するアプリケー
ションの情報が削除されると、監視対象アプリケーショ
ン情報格納データ6からそのアプリケーションに対応す
るデータが削除され、監視対象から外される。
【0043】監視対象アプリケーション情報格納データ
6は、図2に示すように、アプリケーション情報毎にリ
スト構造とされ、格納データ開始アドレス9によりリス
トの最初のデータが、また格納データ終了アドレス10
によりリストの最後のデータが、それぞれ示される。各
アプリケーション格納データ11は、次データのアドレ
ス12及び前データのアドレス13で前後のデータと関
連付けられる。アプリケーション名14と監視開始時刻
15とを用いて、監視対象アプリケーションの監視開始
時刻の検査を行う。また監視指令プロセスアドレス16
を用いて、監視指令プロセス1に対し監視開始通知を送
る。
【0044】ここで、監視指令プロセス1や監視指定プ
ログラム3で行なわれる監視指令の処理の流れを図3に
示すフローチャートにより説明する。まず、対象アプリ
ケーション名や、対象アプリケーションが実際に実行さ
れるまでの制限時間のデータが、監視対象アプリケーシ
ョン情報ファイル4に書込まれる(101)。次に、ア
プリケーション監視用バックグラウンドプロセス5に対
して、要求命令が通知される(102)。その後、アプ
リケーション監視用バックグラウンドプロセス5からの
監視開始通知を待つ(103)。
【0045】次に、アプリケーション監視用バックグラ
ウンドプロセス5によって行われる監視処理の流れを図
4に示すフローチャートにより説明する。
【0046】まず、アプリケーション監視用バックグラ
ウンドプロセス5は、監視指令プロセス1の監視要求命
令通知があるか否かを検査する(111)。監視要求命
令通知があった場合(112)、監視ファイル4から、
新たに指定されたアプリケーションの情報が監視対象ア
プリケーション情報格納データ6に格納される(11
3)。次に、監視対象アプリケーション情報格納データ
6からアプリケーションの監視開始時間を取出し(11
4)、監視開始時刻を読取る(115)。監視開始時刻
になっていた場合(116)、監視指令プロセス1に監
視開始を通知し(117)、オペレーティングシステム
7から監視対象アプリケーションの稼働時間パラメータ
を取得する(118)。一方、監視開始時刻になってい
ない場合は、開始までの残り時間が表示装置8を介しシ
ンボルとして表示される(119)。
【0047】監視開始の場合、アプリケーションの稼働
時間を検査し(120)、アプリケーションが正常に稼
働していると判断すると(121)、表示装置8のシン
ボルに対しいくらかの遅延を設定して表示を消去する
(122)。その後、次の監視対象アプリケーションの
検査に移る(123)。仮に、アプリケーションが稼働
していないと判定すると異常動作であるとし(12
4)、表示装置8を通じて異常を通知し(125)、コ
ンピュータ装置をシャットダウンする(126)。
【0048】このように、本実施形態のコンピュータシ
ステムによれば、ユーザが監視したいアプリケーション
を指定すると、指定されたアプリケーションが監視中で
あることを示す情報がユーザに対し表示装置8を介して
可視的に表示され、また、指定したアプリケーション監
視用バックグラウンドプロセス5に対する稼働時間パラ
メータを定周期に検査するとともに、積算されるべきプ
ロセス稼働時間の変化を捉えることで、変化率が0にな
った時にアプリケーションに異常が発生したと判定する
ことができる。さらに、この場合、前述した表示装置8
を通じてのオペレータへの報知に加え、コンピュータシ
ステムのシャットダウンを行うことも可能なので、オペ
レーティングシステム7自体には手を加えることなく、
アプリケーションの稼働状況を監視することができる。
【0049】また、本実施形態のコンピュータシステム
によれば、対象のアプリケーションが実際に実行される
までの制限時間を設け、制限時間を超えてもアプリケー
ションが起動しない場合には、そのアプリケーションの
動作を異常と判定するので、起動していないアプリケー
ションも監視対象とすることが可能となる。
【0050】さらに、本実施形態のコンピュータシステ
ムによれば、アプリケーションの監視を制限時間内に行
うように指定すると、コンピュータ装置の表示装置8の
画面上に起動指定時間までの残り時間を示すシンボルが
表示され、アプリケーションが起動した場合は当該アプ
リケーションに対応する所定のシンボルが表示されるの
で、アプリケーションの起動までの残り時間をユーザに
知らしめるとともに、監視の開始までの制限時間を最適
に設定することができる。
【0051】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図5は第2の実施形態かかるコンピュータシス
テムを概略的に示すものである。
【0052】同図に示すように、アプリケーションプロ
セス21は、アプリケーションメインプロセス22と仮
想WDTアクセススレッド23とから構成されている。
アプリケーションメインプロセス22が起動させられる
と、仮想WDTアクセススレッド23が自動的に起動さ
れ、指定されたウォッチドッグ制御間隔と異常時処理内
容とがデータ領域24に格納される。
【0053】仮想WDTアクセススレッド23は、仮想
WDTプロセス25を生成し、定められた周期にて制御
する。仮想WDTプロセス25は、対となるアプリケー
ションメインプロセス22に関するプロセス情報をオペ
レーティングシステム7から取得し、その情報を基に正
常、又は異常を判定するとともに、監視状態を表示装置
8に出力する。またハードウェアWDT制御スレッド2
6を生成して、ハードウエアWDT装置27を定周期で
制御する。
【0054】ここで、仮想WDTアクセススレッド23
の基本的な動作を図6に示すフローチャートにより説明
する。
【0055】仮想WDTアクセススレッド23がアプリ
ケーションメインプロセス22から起動されると、まず
仮想WDTプロセス25が生成・起動され(131)、
その仮想WDTプロセス25との通信が確立される(1
32)。次に、仮想WDTプロセス25を制御するため
の周期として、デフォルトの周期時間が設定され(13
3)、周期的にスレッド起動のための設定が行われる
(134)。さらに、オペレーティングシステム7か
ら、アプリケーションプロセス21のその時点でのCP
U使用率が得られ(135)、その値がデータ領域24
に格納される(136)。
【0056】この後、仮想WDTプロセス25を制御す
る周期時間が決定されると(137)、ウォッチドッグ
制御間隔として決定された周期時間がデータ領域24に
格納されるとともに(138)、仮想WDTプロセス2
5にアクセスが行われる(139)。以後、このステッ
プ134から139までが周期的に繰り返される。
【0057】次に、仮想WDTプロセス25によって行
われる処理の流れを図7に示すフローチャートにより説
明する。
【0058】仮想WDTプロセス25が起動されると、
ハードウエアWDT装置27をまず定周期で制御するた
めのスレッドが生成される(141)。次に、仮想WD
Tアクセススレッド23との通信が確立され(14
2)、データ領域24からウォッチドッグ制御間隔が得
られる(143)。得られた制御間隔に50%のマージ
ンが取られ、制御間隔の1.5倍分の時間だけ仮想WD
Tアクセススレッド23からのアクセスが待たれる(1
44)。待ち時間がタイムオーバーとなる前に(14
5)、仮想WDTアクセススレッド23からのアクセス
があった場合には、その時の監視状態が表示装置8へ出
力され(146)、ステップ143からの処理が繰返さ
れる。待ちがタイムオーバーとなった場合には、アプリ
ケーションプロセス情報がオペレーティングシステム7
から得られ(147)、その情報が表示装置8に出力さ
れる(148)。
【0059】さらに、異常時の処理方法がデータ領域2
4から取出され(149)、シャットダウンが必要であ
るか否かが判定される(150)。シャットダウン処理
が必要であると判定された場合はシャットダウンが実行
され(151)、その後コンピュータ装置の停止・再起
動が行われる(152)。一方、シャットダウン処理が
必要でないと判定された場合は、仮想WDTプロセス5
4の終了となる(153)。
【0060】さらに、仮想WDTアクセススレッド23
によって行われる周期時間の設定方法(ステップ13
7)を図8に示すフローチャートを用いて説明する。
【0061】まず、オペレーティングシステム7よりア
プリケーション起動からの経過時間が得られると(16
1)、その時間が既定値以上であるか否かが判定される
(162)。既定値以上でなければ、周期時間はデフォ
ルトの仮想WDT制御時間となる(163)。既定値を
超えていた場合には、監視対象アプリケーションのCP
U使用率と平均CPU使用率とが得られ(164)、仮
想WDTスレッドの使用率を除いたアプリケーション自
体のCPU使用率が調査される(165)。使用率が0
となった場合は、アプリケーションが動作していないと
判断されるので、周期時間は、デフォルト周期間隔での
仮想WDTアクセス回数を乗数としたデフォルト周期間
隔X2の乗数倍となる(166)。
【0062】CPU使用率が0でない場合、前回の仮想
WDTプロセス25へのアクセス時の平均CPU使用率
とその時のアプリケーション実行経過時間の積と(16
7)、今回の値を求め(168)、両者の差を計算する
(169)。この差が0でない時は、前回仮想WDTプ
ロセス25にアクセスした時から今回までの間に、監視
対象アプリケーションが動作していたこととなる。この
際には、周期時間はデフォルトの周期間隔となる(16
3)。差が0の時は、前回から今回までの間で監視対象
アプリケーションは動作していないと判断される(17
0)。
【0063】さらに、前回から今回までの経過時間が、
ユーザにより設定された制限値を超えているか否かをチ
ェックし(171)、超えている場合にはアプリケーシ
ョンは限度を超え停止していて異常状態であると判定さ
れる(172)。その後、異常処理を行い(173)、
本スレッド自体の終了となる。一方、制限値を越えてい
ない場合には、周期時間が現在、非デフォルト値となっ
ているかが判定され(174)、デフォルト値に周期が
設定されていれば、非デフォルト周期とするため仮想W
DTアクセス回数が0に設定される(175)。周期時
間は,デフォルト周期間隔での仮想WDTアクセス回数
を乗数としたデフォルト周期間隔X2の乗数倍となる
(176)。
【0064】このように、本実施形態のコンピュータシ
ステムによれば、コンピュータ装置にハードウェアとし
て設けられたハードウエアWDT装置27とは別に、ア
プリケーション毎の動作を時間的に監視する、コンピュ
ータ装置上に仮想的に設けられた仮想WDTプロセス2
5を、コンピュータ装置とともに制御するとともに、仮
想WDTプロセス25を起動し、仮想WDTプロセス2
5を定期的に操作することで個々のアプリケーションを
監視することが可能となる。これにより、オペレーティ
ングシステム7を変更することなく、アプリケーション
毎の稼働を監視することができる。
【0065】また、本実施形態のコンピュータシステム
によれば、アプリケーションの起動に連動して、各アプ
リケーションに対応した仮想WDTプロセス25が自動
的に起動し監視を実行するので、ユーザはアプリケーシ
ョンを指定するだけで特別な操作を行うことなくアプリ
ケーション単位の監視を行うことができる。
【0066】さらに、本実施形態のコンピュータシステ
ムによれば、仮想WDTプロセス25を定期的に操作し
て個々のアプリケーションの監視を行うために、ハード
ウエアWDT装置27を用いてアプリケーション監視を
行う際、最初の数サイクルはデフォルトのをウォッチド
ッグタイマクリア間隔等を用い、そのサイクルの間でC
PU53の使用時間を調査し、そのCPU53の使用率
から仮想WDTプロセス25の監視間隔を設定するの
で、各アプリケーション毎に最適な監視時間をチューニ
ングすることが可能となる。
【0067】また、本実施形態のコンピュータシステム
によれば、アプリケーションのCPU53の使用時間・
使用間隔をコンピュータ装置のシステム情報から得て、
アプリケーションがCPU53を使用期間中はデフォル
トの時間間隔、またCPU53を使用していない期間中
は、デフォルトの時間間隔を監視回数の乗数倍とした時
間間隔をもってウォッチドッグ制御(ウォッチドッグク
リア)を行うので、非定常的なプロセスの稼働において
もCPU53に負担をかけない、効率の良いアプリケー
ションの監視が可能となる。
【0068】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図9は本実施形態にかかるコンピュータシステ
ムを示す構成図、図10はそのシステムによって行われ
る処理を示すフローチャートである。
【0069】これらの図に示すように、仮想WDTアク
セススレッド処理プログラムにより(181)、アプリ
ケーション異常時の対処方法(182)、異常発生と判
断するまでの制限時間(183)、及び仮想WDTを起
動するコンピュータのネットワークアドレスが(18
4)、キーボードなどの手操作入力装置2を通じて設定
され、データバッファに格納される(185)。仮想W
DTアクセススレッド処理プログラムによって、仮想W
DTアクセススレッド生成用ルーチンファイル31が生
成される。この際、先に格納したデータが、仮想WDT
アクセススレッド生成用ルーチンファイル31に渡され
る。この仮想WDTアクセススレッド生成用ルーチンフ
ァイル31は、アプリケーションプログラムのメイン関
数として定義される(186)。
【0070】次に、監視対象アプリケーションプログラ
ムファイル32のソースコードが読込まれ(187)、
アプリケーションプログラムのプログラムメインルーチ
ン名が、仮想WDTスレッド起動用ルーチン内で定義済
みのローカルルーチンメインに置きかえられた監視対象
アプリケーションプログラムファイル33が生成される
(188)。最終的に、生成された仮想WDTアクセス
スレッド生成用ルーチンファイル31及び変換後の監視
対象アプリケーションプログラムファイル33が用いら
れ、アプリケーション生成プログラム(コンパイル、リ
ンク)34を介し監視対象アプリケーション35が生成
される。
【0071】本実施形態のコンピュータシステムによれ
ば、仮想WDTプロセス25を起動するために、アプリ
ケーションのソースコードを読込み、ソースコード内に
仮想WDTプロセス25の起動処理、監視処理を自動的
に埋込むので、ユーザが特別なプログラミングを行うこ
となくアプリケーションの監視を実行することが可能と
なる。
【0072】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。図11は本実施形態にかかるコンピュータシス
テムを概略的に示す図、図12はそのシステムを構成す
るコンピュータ装置を示す図である。
【0073】これらの図に示すように、仮想WDTアク
セススレッド23は、ネットワーク41上の他の汎用コ
ンピュータ装置42に対し、仮想WDTプロセス43が
生成されるようネットワーク41を介して指令を行う。
同時に、ハードウェアWDT装置27を制御するための
ハードウェアWDT制御プロセス44を生成する。
【0074】このハードウェアWDT制御プロセス44
によって、汎用コンピュータ装置42上の仮想WDTプ
ロセス43との通信が確立される。監視対象となるアプ
リケーションが実行される産業用コンピュータ装置45
上の仮想WDTアクセススレッド23は、監視対象のア
プリケーションメインプロセス22に関する情報を汎用
コンピュータ装置42に転送する。また、汎用コンピュ
ータ装置42に接続された表示装置46にも情報を出力
する。汎用コンピュータ装置42の仮想WDTプロセス
43は、そのデータを当該コンピュータ装置42のデー
タ領域47に格納し、監視のデータとして使用する。
【0075】監視対象のアプリケーションに異常が発生
すると、定められた周期でのアクセスが汎用コンピュー
タ装置42上の仮想WDTプロセス43に届かなくな
る。仮想WDTプロセス43は、アクセスが来ないこと
を検知し、異常時処理内容に従い規定の異常処理の実行
をハードウェアWDT制御プロセス44にネットワーク
41を経由して通知する。通知を受けたハードウェアW
DT制御プロセス44は、シャットダウン処理や表示装
置8への情報表示、又はハードウェアWDT制御の中止
などの処理を行う。
【0076】また、図12に示すように、上記までの処
理はコンピュータプログラムとして、産業用コンピュー
タ装置45のメインメモリ48に格納され実行される。
このコンピュータプログラムは、FD(フロッピーディ
スク)49やCD−ROM(コンピュータディスクを用
いた読出メモリ)50等のパッケージメディアに格納さ
れた状態で利用者に販売または配布される。そしてこれ
らFD49又はCD−ROM50をFD装置51又はC
D−ROM装置52に挿入することによって、これらF
D49又はCD−ROM50に格納されたコンピュータ
プログラムがFD装置51又はCD−ROM装置52に
よって読出され、さらにCPU装置53によってメイン
メモリ48へ格納される。なお、上記コンピュータプロ
グラムは、LANやインターネットを経由して供給され
る場合もあり、ネットワークI/F(インターフェー
ス)54によって受信されたコンピュータプログラム
が、ディスク装置等の補助記憶装置55に一旦記憶され
た後、CPU装置53によってメインメモリ48に格納
される。
【0077】このように、本実施形態のコンピュータシ
ステムによれば、ハードウエアWDT装置27を制御す
るために、アプリケーションを監視する仮想WDTプロ
セス25を、アプリケーションが起動させられた産業用
コンピュータ装置45とは異なる、ネットワーク41に
て接続された他の汎用コンピュータ装置42で起動し、
この汎用コンピュータ装置42でアプリケーションの稼
働を監視できるので、アプリケーションが動作する産業
用コンピュータ装置45の状態に左右されることなく、
アプリケーションの監視を行うことができるとともに、
離れた場所からのアプリケーションの監視も可能とな
る。
【0078】また、本実施形態のコンピュータシステム
によれば、CD−ROM50等の記録媒体に格納した状
態でユーザに対し販売又は配布することが可能なので、
他のコンピュータ装置に対しても、オペレーティングシ
ステム7自体には手を加えることなくアプリケーション
の動作を監視することができる。
【0079】なお、上記コンピュータプログラムは、L
ANやインターネットを経由して供給される場合もあ
り、ネットワークI/F(インターフェース)54によ
って受信されたコンピュータプログラムがハードディス
ク等の補助記憶装置55に一旦記憶された後、CPU装
置53によってメインメモリ48に格納される。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至5に
記載した発明によれば、ユーザが監視したいアプリケー
ションを指定すると、指定されたアプリケーションが監
視中であることを示す情報がユーザに対し表示装置等を
介して可視的に表示され、また、指定したアプリケーシ
ョンプロセスに対する稼働時間パラメータを定周期に検
査するとともに、積算されるべきプロセス稼働時間の変
化を捉えることで、例えば変化率が0になった時等にア
プリケーションに異常が発生したと判定することができ
る。さらに、この場合、前述した表示装置等を通じての
オペレータへの報知に加え、コンピュータシステムのシ
ャットダウンを行うことも可能なので、オペレーティン
グシステム自体には手を加えることなく、アプリケーシ
ョンの稼働状況を監視することができる。
【0081】請求項6に記載した発明によれば、CD−
ROM等の記録媒体に格納した状態でユーザに対し販売
又は配布することが可能なので、他のコンピュータ装置
に対しても、オペレーティングシステム自体には手を加
えることなくアプリケーションの動作を監視することが
できる。
【0082】請求項7に記載したコンピュータシステム
によれば、対象のアプリケーションが実際に実行される
までの制限時間を設け、制限時間を超えてもアプリケー
ションが起動しない場合には、そのアプリケーションの
動作を異常と判定するので、起動していないアプリケー
ションも監視対象とすることが可能となる。
【0083】請求項8に記載したコンピュータシステム
よれば、アプリケーションの監視を制限時間内に行うよ
うに指定すると、コンピュータ装置の表示画面上に起動
指定時間までの残り時間を示すシンボルが表示され、ア
プリケーションが起動した場合は当該アプリケーション
に対応する所定のシンボルが表示されるので、アプリケ
ーションの起動までの残り時間をユーザに知らしめると
ともに、監視の開始までの制限時間を最適に設定するこ
とができる。
【0084】請求項9又は10に記載した発明によれ
ば、コンピュータ装置にハードウェアとして設けられた
第1のウォッチドッグタイマとは別に、アプリケーショ
ン毎の動作を時間的に監視する、コンピュータ装置上に
仮想的に設けられた第2のウォッチドッグタイマを、コ
ンピュータ装置とともに制御するとともに、第2のウォ
ッチドッグタイマを起動し、第2のウォッチドッグタイ
マを定期的に操作することで個々のアプリケーションを
監視することが可能となる。これにより、オペレーティ
ングシステムを変更することなく、アプリケーション毎
の稼働を監視することができる。
【0085】請求項11に記載したコンピュータシステ
ムによれば、アプリケーションの起動に連動して、各ア
プリケーションに対応した第2のウォッチドッグタイマ
が自動的に起動し監視を実行するので、ユーザはアプリ
ケーションを指定するだけで特別な操作を行うことなく
アプリケーション単位の監視を行うことができる。
【0086】請求項12に記載したコンピュータシステ
ムによれば、第2のウォッチドッグタイマを定期的に操
作して個々のアプリケーションの監視を行うために、第
1のウォッチドッグタイマを用いてアプリケーション監
視を行う際、最初の数サイクルはデフォルトのをウォッ
チドッグタイマクリア間隔等を用い、そのサイクルの間
で中央処理装置(CPU)の使用時間を調査し、その中
央処理装置の使用率からウォッチドッグタイマの監視間
隔を設定するので、各アプリケーション毎に最適な監視
時間をチューニングすることが可能となる。
【0087】請求項13に記載したコンピュータシステ
ムによれば、アプリケーションの中央処理装置(CP
U)の使用時間・使用間隔をコンピュータ装置のシステ
ム情報から得て、アプリケーションが中央処理装置を使
用期間中はデフォルトの時間間隔、また中央処理装置を
使用していない期間中は、デフォルトの時間間隔を監視
回数の乗数倍とした時間間隔をもってウォッチドッグ制
御(ウォッチドッグクリア)を行うので、非定常的なプ
ロセスの稼働においても中央処理装置に負担をかけな
い、効率の良いアプリケーションの監視が可能となる。
【0088】請求項14に記載したコンピュータシステ
ムによれば、このコンピュータシステムによれば、アプ
リケーションプログラム毎の動作を時間的に監視する第
2のウォッチドッグタイマに対し、アプリケーション異
常後の処理を別々に指定することが可能なので、アプリ
ケーション単位で異常後の処理を行うことができる。請
求項15に記載したコンピュータシステムによれば、第
2のウォッチドッグタイマを起動するために、アプリケ
ーションのソースコードを読込み、ソースコード内に第
2のウォッチドッグタイマの起動処理、監視処理を自動
的に埋込むので、ユーザが特別なプログラミングを行う
ことなくアプリケーションの監視を実行することが可能
となる。
【0089】請求項16に記載したコンピュータシステ
ムによれば、第2のウォッチドッグタイマを複数設け、
第1のウォッチドッグタイマを制御するために、アプリ
ケーションを監視する第2のウォッチドッグタイマ用の
プロセスを、アプリケーションが起動させられたコンピ
ュータ装置とは異なる、ネットワークにて接続された他
のコンピュータ装置で起動し、この他のコンピュータ装
置でアプリケーションの稼働を監視できるので、アプリ
ケーションが動作するコンピュータ装置の状態に左右さ
れることなく、アプリケーションの監視を行うことがで
きるとともに、離れた場所からのアプリケーションの監
視も可能となる。
【0090】請求項17に記載したは発明によれば、C
D−ROM等の記録媒体に格納した状態でユーザに対し
販売又は配布することが可能なので、他のコンピュータ
装置に対しても、オペレーティングシステム自体には手
を加えることなくアプリケーションの動作を監視するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるコンピュータ
システムを示す図。
【図2】図1のコンピュータシステムの監視対象アプリ
ケーション情報格納データを概略的に示す図。
【図3】図1のコンピュータシステムを構成する監視指
令プロセス又は監視指定プログラムの監視指令で実行さ
れる処理を示すフローチャート。
【図4】図1のコンピュータシステムを構成するアプリ
ケーション監視用バックグラウンドプロセスによって行
われる監視処理を示すフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかるコンピュータ
システムを概略的に示す図。
【図6】図5のコンピュータシステムの仮想WDT制御
スレッドの動作を示すフローチャート。
【図7】図5のコンピュータシステムの仮想WDTプロ
セスの動作を示すフローチャート。
【図8】図6の仮想WDT制御スレッドによる周期時間
の設定方法についてのフローチャート。
【図9】本発明の第3の実施形態にかかるコンピュータ
システムを示す構成図。
【図10】図9のコンピュータシステムによって行われ
る処理を示すフローチャート。
【図11】本発明の第4の実施形態にかかるコンピュー
タシステムを概略的に示す図。
【図12】図11のコンピュータシステムを構成する産
業用コンピュータ装置を示す図。
【図13】従来のハードウェアWDTを有する産業用コ
ンピュータ装置を概略的に示す図。
【符号の説明】
1……監視指令プロセス 2……手操作入力装置 3……監視指定プログラム 4……監視対象アプリケーション情報ファイル 5……アプリケーション監視用バックグラウンドプロセ
ス 6……監視対象アプリケーション情報格納データ 7……オペレーティングシステム 8……表示装置 9……格納データ開始アドレス 10……格納データ終了アドレス 11……アプリケーション格納データ 12……次データのアドレス 13……前データのアドレス 14……アプリケーション名 15……監視開始時刻 16……監視指令プロセスアドレス 21……アプリケーションプロセス 22……アプリケーションメインプロセス 23……仮想WDTアクセススレッド 24……データ領域 25……仮想WDTプロセス 26……ハードウェアWDT制御スレッド 27……ハードウエアWDT装置 31……変換前の仮想WDTアクセススレッド処理プロ
グラム 32……仮想WDTアクセススレッド生成用ルーチンフ
ァイル 33……変換後の監視対象アプリケーションプログラム
ファイル 34……アプリケーション生成プログラム 35……監視対象アプリケーション 41……ネットワーク 42……汎用コンピュータ装置 43……汎用コンピュータ装置の仮想WDTプロセス 44……ハードウェアWDT制御プロセス 45……産業用コンピュータ装置 46……汎用コンピュータ装置の表示装置 47……汎用コンピュータ装置のデータ領域 48……メインメモリ 49……FD 50……CD−ROM 51……FD装置 52……CD−ROM装置 53……CPU装置 54……ネットワークI/F 55……補助記憶装置 56……メインバス

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視したいアプリケーションを指定する
    指定手段と、 前記指定手段により指定されたアプリケーションのプロ
    セスの稼働時間を周期的に計測する計測手段と、 前記計測手段により計測された前記アプリケーションの
    稼働時間の積算値に基づいて該アプリケーションの異常
    を判定する判定手段とを具備することを特徴とするコン
    ピュータシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンピュータシステムに
    おいて、 前記判定手段によって前記アプリケーションが異常であ
    ると判定されたとき、システムをシャットダウンする手
    段をさらに具備することを特徴とするコンピュータシス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンピュータシステムに
    おいて、 前記判定手段によって前記アプリケーションが異常であ
    ると判定されたとき、この旨を報知する報知手段をさら
    に具備することを特徴とするコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコンピュータシステムに
    おいて、 前記指定手段により指定された前記アプリケーションの
    プロセスの稼働時間を計測中であることを表示する表示
    手段をさらに具備することを特徴とするコンピュータシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 監視したいアプリケーションを指定する
    段階と、 前記指定されたアプリケーションのプロセスの稼働時間
    を周期的に計測し、前記周期的に計測されたアプリケー
    ションのプロセスの稼働時間の積算値に基づいて該アプ
    リケーションの異常を判定する段階とを有することを特
    徴とするコンピュータシステムのアプリケーション監視
    方法。
  6. 【請求項6】 監視したいアプリケーションを指定し、 前記指定されたアプリケーションのプロセスの稼働時間
    を周期的に計測し、 前記周期的に計測された前記アプリケーションのプロセ
    スの稼働時間の積算値に基づいて該アプリケーションの
    異常を判定するプログラムが記録されたことを特徴とす
    るプログラム記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のコンピュータシステムに
    おいて、 前記指定手段により指定された前記アプリケーションの
    実行が開始されるべき制限時間を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された前記制限時間を超えても
    前記アプリケーションが実行されない場合、この旨を前
    記表示手段に報知する手段とをさらに具備することを特
    徴とするコンピュータシステム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のコンピュータシステムに
    おいて、 前記表示手段は、前記設定手段によって前記制限時間が
    設定されたとき、該制限時間の残り時間を示すシンボル
    を表示するとともに、該アプリケーションが起動したと
    き該アプリケーションに対応する所定のシンボルを表示
    することを特徴とするコンピュータシステム。
  9. 【請求項9】 オペレーティングシステムによってアプ
    リケーションプログラムを実行するコンピュータ装置に
    ハードウエアとして設けられ、前記オペレーティングシ
    ステムの動作を時間的に監視する第1のウォッチドッグ
    タイマと、 前記コンピュータ装置上に仮想的に設けられ、前記アプ
    リケーションプログラム毎の動作を時間的に監視する第
    2のウォッチドッグタイマとを具備することを特徴とす
    るコンピュータシステム。
  10. 【請求項10】 オペレーティングシステムを介してア
    プリケーションプログラムを実行するコンピュータ装置
    にハードウエアとして設けられた第1のウォッチドッグ
    タイマにより、前記オペレーティングシステムの動作を
    時間的に監視する段階と、 前記コンピュータ装置上に仮想的に設けられた第2のウ
    ォッチドッグタイマにより、前記アプリケーションプロ
    グラム毎の動作を時間的に監視する段階とを有すること
    を特徴とするコンピュータシステムのアプリケーション
    監視方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のコンピュータシステム
    において、 前記アプリケーションプログラムの起動に連動し前記第
    2のウォッチドッグタイマを自動的に起動する手段をさ
    らに具備することを特徴とするコンピュータシステム。
  12. 【請求項12】 請求項9記載のコンピュータシステム
    において、 前記第2のウォッチドッグタイマを用いて前記アプリケ
    ーションプログラムを監視するとき、初期の数サイクル
    はデフォルトのウォッチドッグタイマクリア間隔を用い
    て、該数サイクルの間で中央処理装置の使用時間を調査
    し、該中央処理装置の使用率からウォッチドッグタイマ
    の監視間隔を設定する手段をさらに具備することを特徴
    とするコンピュータシステム。
  13. 【請求項13】 請求項9記載のコンピュータシステム
    において、 前記コンピュータ装置のシステム情報から得られる前記
    アプリケーションプログラムの中央処理装置の使用率時
    間及び使用間隔に基づいて、該アプリケーションプログ
    ラムが該中央処理装置を使用期間中は、デフォルトの時
    間間隔でウォッチドッグ制御を行い、該アプリケーショ
    ンプログラムが該中央処理装置を非使用期間中は、デフ
    ォルトの時間間隔を監視回数の乗数倍とした時間間隔で
    ウォッチドッグ制御を行う手段をさらに具備することを
    特徴とするコンピュータシステム。
  14. 【請求項14】 請求項9記載のコンピュータシステム
    において、 前記アプリケーションプログラム毎の動作を時間的に監
    視する前記第2のウォッチドッグタイマに対し、異常の
    発生したアプリケーションプログラムの処理を別々に行
    う手段をさらに具備することを特徴とするコンピュータ
    システム。
  15. 【請求項15】 請求項9記載のコンピュータシステム
    において、 前記アプリケーションプログラムのソースコードを読込
    み、該ソースコード内に前記第2のウォッチドッグタイ
    マの起動処理及び監視処理を自動的に埋込む手段をさら
    に具備することを特徴とするコンピュータシステム。
  16. 【請求項16】 請求項9記載のコンピュータシステム
    において、 前記アプリケーションプログラムが起動させられたコン
    ピュータ装置とは異なる、ネットワークにて接続された
    第2のコンピュータ装置で、該アプリケーションプログ
    ラムを監視するための前記第2のウォッチドッグタイマ
    用のプロセスを起動し、該第2のコンピュータ装置にて
    該アプリケーションプログラムを監視する手段をさらに
    具備することを特徴とするコンピュータシステム。
  17. 【請求項17】 オペレーティングシステムによってア
    プリケーションプログラムを実行するコンピュータ装置
    にハードウエアとして設けられた第1のウォッチドッグ
    タイマにより、前記オペレーティングシステムの動作を
    時間的に監視し、前記コンピュータ装置上に仮想的に設
    けられた第2のウォッチドッグタイマにより、前記アプ
    リケーションプログラム毎の動作を時間的に監視するプ
    ログラムが記録されたことを特徴とするプログラム記録
    媒体。
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