JP2000132196A - ディジタル携帯電話及びデータ通信方法 - Google Patents

ディジタル携帯電話及びデータ通信方法

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JP2000132196A
JP2000132196A JP10302425A JP30242598A JP2000132196A JP 2000132196 A JP2000132196 A JP 2000132196A JP 10302425 A JP10302425 A JP 10302425A JP 30242598 A JP30242598 A JP 30242598A JP 2000132196 A JP2000132196 A JP 2000132196A
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JP10302425A
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English (en)
Inventor
Hiroki Iwahara
弘樹 岩原
Koichi Kobayashi
浩一 小林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CELP系音声符号化方式において、ユーザ個
々の音声に応じた符号化を実現し、一般公衆電話と同等
の明瞭な通話を可能とする。 【解決手段】携帯電話使用者固有の音声をサポートした
音源コードブックとして登録可能なユーザ用音源コード
ブックと、通話相手固有の音声をサポートした音源コー
ドブックとして登録可能な通話相手用音源コードブック
をメモリ8の音源コードデータベース8aに記憶してお
く。送信時に音源コードデータベース8aのユーザ用音
源コードブックを使用して携帯電話使用者の音声を符号
化する。受信時に通話相手用音源コードブックを使用し
て通話相手の音声を復号化する。このように、ユーザ個
々の音声に適した音源コードブックを使用して音声信号
の符号化処理および復号化処理を行うことで、一般公衆
電話と同等の明瞭な音声通話を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CELP(code
excited linear prediction:符号励振形線形予測)系
の音声符号化方式を用いたディジタル携帯電話に係り、
特に音源コードブックに特徴を有するディジタル携帯電
話及びデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル携帯電話では、CELP方式
を用いて、ユーザが発したアナログの音声信号をディジ
タルデータに符号化して転送している。CELP方式
は、A−b−S(analysis-by-synthesis )の原理に基
づいて、人間の聴覚特性を考慮して音声の波形ひずみを
できるだけ小さくするような音源ベクトル(励振ベクト
ル)を選択する方式である。
【0003】従来、このCELP方式を用いた端末とし
て、例えば特開平10−78799号公報などに開示さ
れているものが知られている。一般に、CELP方式を
用いた端末では、1024パターン(1024×40ワ
ード=40960ワード)の固定コードブックを予めテ
ーブルROMとして各端末間で共通に持ち、各ユーザの
音声信号を符号化する処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】人間の音声パターンは
複雑であり、これを個人レベルで正確に符号化するため
には、個々のユーザに適した音源コードブックが必要と
なる。しかしながら、上記したように、従来、1024
パターンで統一化された固定コードブックを用いて各ユ
ーザの音声信号を符号化する構成であった。このため、
ユーザ個々の音声に対応させることが難しく、電話を通
して聞く声が誰の声であるのか分からないなど、音声品
質が非常に悪いといった問題があった。
【0005】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、CELP系音声符号化方式において、ユーザ個々
の音声に応じた符号化を実現し、一般公衆電話と同等の
明瞭な通話を可能とするディジタル携帯電話及びデータ
通信方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、携帯電話使用
者固有の音声をサポートした音源コードブックとして登
録可能な第1の音源コードブックと、通話相手固有の音
声をサポートした音源コードブックとして登録可能な第
2の音源コードブックをディジタル携帯電話のメモリに
登録しておき、送信時に、上記メモリに記憶された上記
第1の音源コードブックを使用して上記携帯電話使用者
の音声を符号化し、受信時に、上記メモリに記憶された
上記第2の音源コードブックを使用して上記通話相手の
音声を復号化することを特徴とする。
【0007】このような構成によれば、ユーザ個々の音
声に適した音源コードブックを用いて音声信号の符号化
処理および復号化処理が行われるので、一般公衆電話と
同等の明瞭な音声通話を実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に
係るディジタル携帯電話の基本構成を示すブロック図で
ある。また、図2はこのディジタル携帯電話のメモリに
設けられた音源コードデータベースの構成を示す図であ
る。
【0009】図1に示すように、本実施形態におけるデ
ィジタル携帯電話は、マイク1、スピーカ2、音声処理
装置3、復変調部4、RF部5、アンテナ6、通話音声
登録部7およびメモリ8で構成される。
【0010】マイク1から入力されたユーザの音声信号
は音声処理装置3で符号化され、その符号化信号はπ/
4シフトQPSK変復調器やTDMA回路からなる復変
調部4、信号の送受信を行うRF(Radio Frequency )
部5およびアンテナ6を介して送信される。
【0011】ここで、音声処理装置3には、例えばディ
ジタル携帯電話システムで現在広く用いられている低ビ
ットレートの音声符号化技術VSELP(vector sum e
xcited linear prediction:ベクトル加算励振線形予
測)方式を用いられる。VSELP方式は、CELP
(code excited linear prediction:符号励振形線形予
測)方式と基本的には同じであり、音源コードブック内
に複数用意された音源ベクトル(励振ベクトル)を用い
て合成音声を生成し、その中で最も入力音声に近い合成
音声を与える音源ベクトルを探索してそのインデックス
を伝送する方式である。受信側では、同一の音源コード
ブックを持ち、送られてきたインデックスにより、対応
する音源ベクトルを選び、合成フィルタを通して音声を
合成し元の信号を得る。
【0012】なお、CELP方式と異なるVSELP方
式の大きな特徴は、音源ベクトル(励振ベクトル)の構
造が基底ベクトルの和で表される点である。すなわち、
コードブックをビット数個だけの基底ベクトルの形で持
ち、基底ベクトルの和で雑音励磁信号を作る。それぞれ
のベクトルの極性をプラスとするかマイナスとするかで
2のビット数個乗の組合せを実現し、極性そのものを符
号として伝送する。これにより、演算量やメモリ容量の
削減などを図ることができる。
【0013】通話音声登録部7では、マイク1から入力
された音声信号からユーザ用の音源コードブック9(図
2参照)を作成、登録する機能を有し、メモリ8の音源
コードデータベース8aにその音源コードブック9を登
録する。ユーザ用音源コードブック9とは、CELP系
音声符号化を行う際に用いる音源コードブックにおい
て、携帯電話使用者固有の音声をサポートした音源コー
ドブックのことを言う。
【0014】このユーザ用音源コードブック9の登録
は、予め決められた登録用の語句を当該携帯電話の使用
者がマイク1を通じて音声入力することで行う。この登
録用の語句は、ユーザの音声の特徴を表す特定の語句な
どからなる。通話音声登録部7では、この登録用の語句
を音声処理装置3によって音声認識した結果に基づい
て、携帯電話使用者固有の音声をサポートした音源ベク
トルを生成し、これをユーザ用音源コードブック9とし
てメモリ8の音源コードデータベース8aに登録する。
【0015】メモリ8は、例えばRAMなどのデータ書
込み可能なメモリからなり、各種の音源コードブックか
らなる音源コードデータベース8aを有する。図2に示
すように、この音源コードデータベース8aには、携帯
電話使用者固有の音源コードブックとして予め登録可能
なユーザ用音源コードブック9、通話相手固有の音源コ
ードブックとして登録可能な通話相手用音源コードブッ
ク10および一般的な音源コードブックである万人用音
源コードブック11が用意されている。各音源コードブ
ック9,10,11は、例えば1024パターンの音源
ベクトルを有する。
【0016】どの音源コードブックを使うかという情報
は、通話確立前段階(ネゴシエーション時)にフレーム
単位で各端末間で送受信される。また、音源コードブッ
クのデータも同時にフレーム単位で各端末間で送受信さ
れる。
【0017】次に、上記のようにして構成されるディジ
タル携帯電話の動作について説明する。ここでは、
(a)発信時と、(b)着信時の処理に分けて、それぞ
れ動作を説明する。
【0018】(a)発信時 図3は発信時の処理動作を示すフローチャートである。
携帯電話使用者が発信を行う際に、まず、音声処理装置
3は、ユーザ用音源コードブック9の登録を例えばメッ
セージの表示などにより促す。
【0019】ユーザ用音源コードブック9を登録する場
合において(ステップS101のYes)、携帯電話使
用者は、予め決められた登録用の語句をマイク1により
音声入力して、携帯電話使用者固有のユーザ用音源コー
ドブック9の登録操作を行う(ステップS103)。こ
の登録操作により、通話音声登録部7にて携帯電話使用
者固有の音声をサポートしたユーザ用音源コードブック
9が作成され、メモリ8内に設けられた音源コードデー
タベース8aに書き込まれる(ステップS104)。こ
れにより、音声処理装置3は送信時の音源コードブック
としてユーザ用音源コードブック9を設定する(ステッ
プS105)。すなわち、送信の際に、図2に示す3つ
の音源コードブック9,10,11の中でユーザ用音源
コードブック9を選択するようにスイッチを切り替え
る。
【0020】一方、ユーザ用音源コードブック9の登録
を行わない場合には(ステップS101のNo)、音声
処理装置3はメモリ8内の音源コードデータベース8a
にユーザ用音源コードブック9が既に登録されているか
否かを調べる(ステップS102)。ユーザ用音源コー
ドブック9が既に登録されている場合には(ステップS
102の有)、音声処理装置3は送信時の音源コードブ
ックとしてユーザ用音源コードブック9に設定する(ス
テップS105)。
【0021】また、ユーザ用音源コードブック9が未登
録の場合には(ステップS102の無)、音声処理装置
3は送信時の音源コードブックとして万人用音源コード
ブック11を設定する(ステップS106)。すなわ
ち、送信の際に、図2に示す3つの音源コードブック
9,10,11の中で万人用音源コードブック11を選
択するようにスイッチを切り替える。この万人用音源コ
ードブック11を使用した場合には、一般的な音声通話
品質となる。
【0022】発呼状態となると(ステップS107)、
上記ステップS105にてユーザ用音源コードブック9
が設定されている場合には、その音源コードブックのデ
ータがフレームに格納されて通話相手に送信される。な
お、上記ステップS106にて万人用音源コードブック
11が設定されている場合には、その音源コードブック
のデータは通話相手に送信されない。これは、万人用音
源コードブック11が一般的な音源コードブック(固定
コードブック)であり、通信相手側でも、これと同じ音
源コードブックを持っているからである。
【0023】続いて、通話相手からの応答があって、受
信状態となる(ステップS108)。ここで、音声処理
装置3は、通話相手から音源コードブックが送信されて
いるかどうかを判断する(ステップS109)。音源コ
ードブックが送信されている場合には(ステップS10
9の有)、音声処理装置3はメモリ8内にある音源コー
ドデータベース8aの通話相手用音源コードブック10
にそのデータの書き込みを行い(ステップS110)、
受信時の音源コードブックとして通話相手用音源コード
ブック10を設定する(ステップS111)。すなわ
ち、受信の際に、図2に示す3つの音源コードブック
9,10,11の中で通話相手用音源コードブック10
を選択するようにスイッチを切り替える。
【0024】また、通話相手からの音源コードブックの
送信がない場合には(ステップS109の無)、音声処
理装置3は受信時の音源コードブックとして万人用音源
コードブック11を設定する(ステップS112)。す
なわち、受信の際に、図2に示す3つの音源コードブッ
ク9,10,11の中で万人用音源コードブック11を
選択するようにスイッチを切り替える。ここでも万人用
音源コードブック11を使用した場合は、一般的な音声
通話品質となる。
【0025】以上のように、送信時と受信時の音源コー
ドブックをそれぞれ設定した後、通話が行われる(ステ
ップS113)。その際、各ユーザ固有の音源コードブ
ックが設定されている場合、一般電話と同等の音声通話
が可能となる。つまり、送信時には、ユーザ用音源コー
ドブック9を使用して携帯電話使用者の音声を符号化
し、受信時には、通話相手用音源コードブック10を使
用して通話相手の音声を復号化することで、各ユーザの
音声を正確に表現でき、明瞭な通話音声品質となる。
【0026】なお、音源コードブックを用いた音声の符
号化処理及び復号化処理については公知であるため、こ
こでは、その具体的な説明は省略するものとする。 (b)着信時 図4は着信時の処理動作を示すフローチャートである。
【0027】通話相手から信号を受信すると(ステップ
S201)、音声処理装置3は、まず、メモリ8内の音
源コードデータベース8aにユーザ用音源コードブック
9が登録済みか未登録かを調べる(ステップS20
2)。ユーザ用音源コードブック9が登録済みの場合に
は(ステップS202の有)、音声処理装置3は送信時
の音源コードブックとしてユーザ用音源コードブック9
を設定する(ステップS203)。すなわち、送信の際
に、図2に示す3つの音源コードブック9,10,11
の中でユーザ用音源コードブック9を選択するようにス
イッチを切り替える。
【0028】また、ユーザ用音源コードブック9が未登
録の場合には(ステップS202の無)、音声処理装置
3は送信時の音源コードブックとして万人用音源コード
ブック11を設定する(ステップS204)。すなわ
ち、送信の際に、図2に示す3つの音源コードブック
9,10,11の中で万人用音源コードブック11を選
択するようにスイッチを切り替える。この万人用音源コ
ードブック11を使用した場合は、一般的な音声通話品
質となる。
【0029】次に、発信時と同様に、音声処理装置3
は、通話相手から音源コードブックが送信されているか
どうかを判断する(ステップS205)。音源コードブ
ックが送信されている場合には(ステップS205の
有)、音声処理装置3はメモリ8内にある音源コードデ
ータベース8aの通話相手用音源コードブック10にそ
のデータの書き込みを行い(ステップS206)、受信
時の音源コードブックとして通話相手用音源コードブッ
ク10を設定する(ステップS207)。すなわち、受
信の際に、図2に示す3つの音源コードブック9,1
0,11の中で通話相手用音源コードブック10を選択
するようにスイッチを切り替える。
【0030】また、通話相手からの音源コードブックの
送信がない場合には(ステップS205の無)、音声処
理装置3は受信時の音源コードブックを万人用音源コー
ドブック11に設定する(ステップS208)。すなわ
ち、受信の際に、図2に示す3つの音源コードブック
9,10,11の中で万人用音源コードブック11を選
択するようにスイッチを切り替える。ここでも万人用音
源コードブック11を使用した場合は、一般的な音声通
話品質となる。
【0031】以上のように、送信時と受信時の音源コー
ドブックをそれぞれ設定し、通話が行われる(ステップ
S209)。その際、発信時と同様に、ユーザ固有の音
源コードブックを使用して符号化処理および復号処理を
行った場合、つまり、ユーザ用音源コードブック9を使
用して携帯電話使用者の音声を符号化し、また、通話相
手用音源コードブック10を使用して通話相手の音声を
復号化することで、明瞭な通話音声品質となる。
【0032】以上は、移動局側の構成についての説明で
あったが、次に基地局側の構成について説明する。図5
は基地局側における基本構成を示すブロック図である。
【0033】図5において、移動局12から発信された
信号はその移動局が属するゾーンの基地局13にて受信
される。なお、移動局12は、上記図1の構成を有する
ディジタル携帯電話からなる。
【0034】基地局13は、送受信装置17および変復
調装置18から構成され、通信可能エリアに存在する移
動局12との間で無線(電波)による信号のやり取りを
行う。送受信装置17は、受信信号や送信信号を増幅す
るなどの送受信処理を行う。変復調装置18は、π/4
シフトQPSK変復調器やTDMA回路からなり、情報
チャネルと制御チャネルの多重分離、秘匿などを行う。
基地局13で受信された信号は移動通信制御局14に送
られる。
【0035】移動通信制御局14は、音声処理装置1
9、基地局制御装置20、交換機21および音源コード
データベース22から構成されており、各エリアに配設
された基地局13を介して行われる移動局12間の通信
制御や、一般公衆網15に接続された電話端末16と移
動局12間の通信制御などを行う。この移動通信制御局
14は、通信事業者が管理している。
【0036】移動通信制御局14に設けられた音声処理
装置19は、音声符号用CODECやVSELP信号を
PCMに変換する機能を有している。基地局制御装置2
0は、各基地局13の制御を行っている。交換機21
は、通信経路の接続切り替え制御を行う。
【0037】音源コードデータベース22には、図6に
示すように、一般公衆網15を利用する電話端末16の
加入者毎に固有の音源コードブックとして登録可能な複
数の加入者音源コードブック23(23−1,23−2
…23−n)と、通話相手固有の音源コードブックとし
て登録可能な通話相手用音源コードブック24および一
般的な音源コードブックである万人用音源コードブック
25が用意されている。
【0038】この場合、予め電話端末16より入力され
た音声に基づいて一般加入者毎に固有の音源コードブッ
クを作成し、これをユーザ用音源コードブック23とし
て音源コードデータベース22に登録しておく。このユ
ーザ用音源コードブック23の作成、登録処理は、移動
通信制御局14側で行われるものとする。
【0039】また、移動局12と電話端末16との間で
通話を行う際に、移動局12にその使用者固有の音源コ
ードブック(ユーザ用音源コードブック)が登録されて
いる場合には、通話確立前段階で、その音源コードブッ
クがフレーム単位で基地局13を介して移動通信制御局
14に送られる。移動通信制御局14では、この音源コ
ードブックを通話相手用音源コードブック24として音
源コードデータベース22に登録する。一方、この移動
通信制御局14の音源コードデータベース22に電話端
末16の使用者固有の加入者音源コードブック23が登
録されている場合には、通話確立前段階で、その音源コ
ードブックが基地局13を介して移動局12に送られ
る。移動局12側では、この加入者音源コードブック2
3を通話相手用音源コードブックとして当該移動局12
が持つ音源コードデータベースに登録する。
【0040】移動通信制御局14に設けられた音声処理
装置19は通話確立前段階で送受信されるフレームの情
報に基づいて、音源コードデータベース22の中から適
当な音源コードブックを呼び出して使用する。通話相手
の音源コードブックが未登録の場合には、万人用音源コ
ードブック25を使用することになる。
【0041】音声処理装置19によって適当な音源コー
ドブックを用いて復号化された音声信号は、高ビットレ
ートのPCM信号に変換され、交換機21を介して一般
公衆網15に送られて、通話相手となる電話端末16に
提供される。この場合、移動局12でその使用者に応じ
た音源コードブック(ユーザ用音源コードブック)を使
用して音声信号の符号化を行い、その符号化された音声
信号を移動通信制御局14で送信元の音源コードブック
と同じ通話相手用音源コードブック24を使用して復号
化することで、明瞭な通話音声品質となる。
【0042】また、電話端末16から入力された音声信
号は一般回線網15を経由し、移動通信制御局14の音
声処理装置19にて音源コードデータベース22の中の
適当な音源コードブックを用いて低ビットレートのVC
ELP信号に符号化される。その符号化された信号は、
基地局13から無線で移動局12に伝送される。この場
合も、通話相手の音源コードブックつまり電話端末16
の使用者に応じた加入者音源コードブック23を使用し
て音声信号の符号化を行い、この符号化された信号を移
動局12側で当該加入者音源コードブック23と同じ音
源コードブックを使用して復号化することで、明瞭な通
話音声品質となる。
【0043】このように、移動通信制御局14に音源コ
ードデータベース22を配置することで、ユーザ個々の
音声に適した音源コードブックを使用することができる
ため、一般電話と携帯電話との通話の品質も向上させる
ことができる。
【0044】次に、移動局同士の通話について説明す
る。図7は移動局同士で通話を行う場合の構成を示す図
である。今、移動局(A)30と移動局(B)40との
間で通話を行うものとする。移動局(A)30および移
動局(B)40共に上記図1に示す構成を有する。
【0045】移動局(A)30において、低ビットレー
トのVCELP信号に符号化された音声信号は、その移
動局の属する基地局13に無線で送信され、移動通信制
御局14を経由して移動局(B)40の属する基地局1
3から無線にて移動局(B)40で受信される。このと
きも上記と同様に、通話確立前段階で互いのユーザ用音
源コードブック9がフレームにより送受信されている。
【0046】ユーザ用音源コードブック9が未登録の場
合は、万人用音源コードブック11で対応する。ここで
の移動通信制御局14では、CODECは行われず、基
地局13間は低ビットレートのまま伝送され、移動局に
て音声処理を行う。
【0047】以上のことから下記に示すような効果が奏
せられる。ユーザ用音源コードブックを有することで、
ユーザ独自の音声を送信することができ、また、ユーザ
用音源コードブックと通話相手用音源コードブックとを
区別して持つことにより、それぞれの話者に対応した音
源コードブックを使用して、一般公衆電話と同等の明瞭
な音声通話ができる。さらに、万人用として一般的な音
源コードブックも有することにより、ユーザ用音源コー
ドブックを未登録または送信不能の場合にも対応させる
ことができる。
【0048】また、移動通信制御局に同様の音源コード
データベースを配置することで、個々の音声に対応した
音源コードブックを使用することができる。これによ
り、一般電話と携帯電話との間で通話を行う場合でも、
その品質を確保することができる。
【0049】また、各通話の度に、音源コードブックを
フレームにて送受信することにより、すべての音源コー
ドブックを保持する必要がなく、メモリ量を低減するこ
とができる。
【0050】なお、個人の端末(携帯電話)を他の者が
使用して通話を行うと、当該端末に登録されたユーザ用
音源コードブックと適合しなくなるなどの不具合がある
ので、このような場合の対処として、ユーザの指示によ
り、万人用音源コードブックに切り替えることができる
ものとする。
【0051】また、上述した実施形態において記載した
手法は、コンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込ん
で、通信機能を備えた各種端末装置に適用したり、通信
媒体により伝送して上記各種端末装置に適用することも
可能である。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、携帯電話
使用者固有の音声をサポートした音源コードブックとし
て登録可能な第1の音源コードブックと、通話相手固有
の音声をサポートした音源コードブックとして登録可能
な第2の音源コードブックを持ち、送信時に上記第1の
音源コードブックを使用して上記携帯電話使用者の音声
を符号化し、受信時に上記第2の音源コードブックを使
用して上記通話相手の音声を復号化するようにしたた
め、一般公衆電話と同等の明瞭な音声通話を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るディジタル携帯電話
の基本構成を示すブロック図。
【図2】上記ディジタル携帯電話のメモリに設けられた
音源コードデータベースの構成を示す図。
【図3】上記ディジタル携帯電話による発信時の処理動
作を説明するためのフローチャート。
【図4】上記ディジタル携帯電話による受信時の処理動
作を説明するためのフローチャート。
【図5】上記ディジタル携帯電話を移動局とした場合の
基地局側における基本構成を示すブロック図。
【図6】基地局側の移動通信制御局に設けられた音源コ
ードデータベースの構成を示す図。
【図7】移動局同士で通話を行う場合の構成を示す図。
【符号の説明】
1…マイク 2…スピーカ 3…音声処理装置 4…復変調部 5…RF部 6…アンテナ 8…メモリ 8a…音源コードデータベース 9…ユーザ用音源コードブック 10…通話相手用音源コードブック 11…万人用音源コードブック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CELP系の音声符号化方式を用いたデ
    ィジタル携帯電話であって、 携帯電話使用者固有の音声をサポートした音源コードブ
    ックとして登録可能な第1の音源コードブックと、通話
    相手固有の音声をサポートした音源コードブックとして
    登録可能な第2の音源コードブックとを記憶した記憶手
    段と、 送信時に、上記記憶手段に記憶された上記第1の音源コ
    ードブックを使用して上記携帯電話使用者の音声を符号
    化する符号化処理手段と、 受信時に、上記記憶手段に記憶された上記第2の音源コ
    ードブックを使用して上記通話相手の音声を復号化する
    復号化処理手段とを具備したことを特徴とするディジタ
    ル携帯電話。
  2. 【請求項2】 上記第1の音源コードブックを上記記憶
    手段に登録するための登録手段を具備したことを特徴と
    する請求項1記載のディジタル携帯電話。
  3. 【請求項3】 上記第2の音源コードブックは、通話確
    立前段階で通話相手からフレーム単位で送られて上記記
    憶手段に登録されることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィジタル携帯電話。
  4. 【請求項4】 上記第2の音源コードブックは、一般電
    話加入者毎に固有の音源コードブックであり、通話確立
    前段階で、移動電話と一般電話との交換機機能を備えた
    移動通信制御局からフレーム単位で送られて上記記憶手
    段に登録されることを特徴とする請求項1記載のディジ
    タル携帯電話。
  5. 【請求項5】 CELP系の音声符号化方式を用いたデ
    ィジタル携帯電話のデータ通信方法であって、 携帯電話使用者固有の音声をサポートした音源コードブ
    ックとして登録可能な第1の音源コードブックと、通話
    相手固有の音声をサポートした音源コードブックとして
    登録可能な第2の音源コードブックを上記ディジタル携
    帯電話のメモリに登録しておき、 送信時に、上記メモリに記憶された上記第1の音源コー
    ドブックを使用して上記携帯電話使用者の音声を符号化
    し、 受信時に、上記メモリに記憶された上記第2の音源コー
    ドブックを使用して上記通話相手の音声を復号化するこ
    とを特徴とするデータ通信方法。
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