JP2000132119A - 平面型表示装置 - Google Patents

平面型表示装置

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JP2000132119A
JP2000132119A JP32289798A JP32289798A JP2000132119A JP 2000132119 A JP2000132119 A JP 2000132119A JP 32289798 A JP32289798 A JP 32289798A JP 32289798 A JP32289798 A JP 32289798A JP 2000132119 A JP2000132119 A JP 2000132119A
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Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の配置構造を改良して、PDPなどを用
いた複数の平面型表示装置を組み合わせて大画面を構成
する場合に、各PDPの有効表示領域間の不要なスペー
スを低減して、表示品質の向上を図ることを目的とす
る。 【解決手段】 平面型表示装置の第1の基板の左部及び
右部の少なくとも一方の領域を折り曲げて第1の折り曲
げ部を形成し、第1の折り曲げ部に第1の電極を引き出
す第1の引き出し端子を配置し、第2の基板の上部及び
下部の少なくとも一方の領域を折り曲げて第2の折り曲
げ部を形成し、第2の折り曲げ部に第2の電極を引き出
す第2の引き出し端子を配置することで表示画面中の不
要なスペースを低減して有効表示領域の占める割合を増
やす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
パネルやプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと
いう)などの平面型表示装置に関し、特に、複数の平面
型表示装置を組み合わせて大画面の表示装置を構成する
ことのできる平面型表示装置の電極配置構造の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄型の平面型表示装置として液晶
ディスプレイパネルやPDP等の平面型表示装置が使用
されつつある。これらの表示装置は、従来のCRT(冷
陰極管)装置を用いた表示装置に比べて奥行きを少なく
形成することができるので、比較的大画面であっても表
示装置を設置するためのスペースが少なくて済み、今
後、種々の用途に広く使用されることが期待されてい
る。
【0003】図6は、従来における面放電型AC−PD
Pの構造の一例である。また、図7は、図6のPDPの
各電極群の配置を示した図である。周知のように、PD
P111は、放電空間107を挟んで対向配置された一
対のガラス基板101、102の内側に、それぞれ水平
方向及び垂直方向に互いに平行に伸長する電極群(サス
ティン電極(維持電極)X(X1 〜Xm )、Y(Y1 〜
Ym )、及び、アドレス電極A(A1 〜An ))を設
け、各電極の交差部でm×n個の放電セルC(画素)を
有する有効表示領域112を表示画面上に形成し、各放
電セルCをこれらの電極群により選択的に発光させるこ
とにより表示画面の有効表示領域112に文字や画像を
表示することができる。
【0004】これらの図からわかるように、PDP11
1は、表示面側のガラス基板101の内面に互いに水平
方向に平行に伸びる複数(ここではm 個)の維持電極対
(X,Y)群が形成され、その上に誘電体層105、M
gO(酸化マグネシウム)からなる保護層106が順に
形成されている。維持電極X及びYは、それぞれガラス
基板101の左右の両端に設けられた引き出し端子10
3、104まで引き出されて電極X1 〜Xm 、Y1 〜Y
m がそれぞれ引き出し端子103、104に接続され
る。
【0005】一方、背面側のガラス基板102上には、
各維持電極対(X,Y)と垂直に交差するように複数
(ここではn 個)のアドレス電極A群が平行に形成さ
れ、各アドレス電極A上に蛍光体層108が形成され、
アドレス電極A間に隔壁(リブ)110が形成されてい
る。アドレス電極Aは、ガラス基板102の上部の一方
端に設けられた引出し端子109まで引き出されてそれ
ぞれ引出し端子109に接続される。また、放電空間1
07には、混合希ガスが封入されている。
【0006】このPDP111の各放電セルCを発光さ
せる動作を説明すると、先ず、一対の維持電極(X,
Y)間に所定の電圧を加えて放電を開始させ、続いて表
示に不必要な放電セルCに対応するアドレス電極Aに選
択消去パルスを印加して誘電体層105の壁電荷を消去
して放電を停止させる。
【0007】次いで、維持電極対には、放電開始電圧よ
り低い維持パルスが加えられ、表示画素に対応する放電
セルについては放電が維持される。これにより生じる紫
外線により蛍光体層108が励起されて発光する。ここ
で保護層106は2次電子放射率を高め、放電開始電圧
を下げる働きがある。
【0008】PDP111は、概略以上のように構成さ
れるので、蛍光体層108による高輝度表示が可能であ
り、蛍光体層108が放電時のイオン衝撃を直接受ける
ことがないので、蛍光体層108の劣化がなく、長寿命
である。
【0009】また、PDP111は、例えば、前面に開
口を有する薄型の筐体に収納され、開口には透明な樹脂
等で形成された透明基板(保護板)が開口を塞ぐように
取り付けられて薄型の平面型表示装置として用いられ
る。
【0010】PDPを用いた平面型表示装置は、薄型で
高輝度表示が可能なことから文字や画像を表示すること
のできる公共用表示装置としての需要が増大しつつあ
る。PDPを公共用表示装置として用いる場合には、遠
距離からでも視認可能なように大画面で構成する必要が
ある。上述したPDPはその構造上、電極数を増やせば
その分画素が増すので大きな有効表示領域を有する大画
面で形成することができるが、有効表示領域中の各画素
の発光に要する応答時間にばらつきが生じ易く、製造コ
ストも飛躍的に増大するので、従来では、小さな有効表
示領域を有する複数のPDPをブロック画像として用い
て組み合わせることにより1つの大きな表示画面(大画
面)を形成して公共用表示装置として用いていた。
【0011】図8は、PDP111を4個組み合わせて
形成された大画面の一例を示す図であり、各PDP11
1の有効表示領域112を4つ組み合わせることにより
1つの大きな表示画面を形成した場合を示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
ように、4個のPDP111を組み合わせて形成される
大画面は、4個のPDP111の有効表示領域112
と、これら有効表示領域112の間に配される、引出し
端子103、104を含むガラス基板1の左右の両端部
分で形成されたスペースS1と、引出し端子109を含
むガラス基板102の上下の両端部分で形成されたスペ
ースS2によって形成され、このうちスペースS1、S
2は、画像や文字の表示を表示する際に常にブランクと
して表示される不要な領域となるので、観察者が大画面
に表示される文字や画像を観察する場合に、これらのス
ペースがあまり大きいと観察の弊害を来し、その結果大
画面としての表示品質の低下を招くという問題がある。
【0013】したがって、このように平面型表示装置を
複数組み合わせて1つの大きな表示画面を形成する場合
には、表示画面中の不要となる上記スペースの占める割
合を極力減らす必要がある。
【0014】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、電極の配置構造を改良して、PDPなどを用
いた複数の平面型表示装置を組み合わせて大画面を構成
する場合に、各PDPの有効表示領域間の不要なスペー
スを低減して、表示品質の向上を図ることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
互いに平行に水平方向に伸長する第1の電極群が設けら
れた第1の基板と、第1の基板と対向配置され、互いに
平行に垂直方向に伸長する第2の電極群が設けられた第
2の基板とを有する表示画面を備えた平面型表示装置で
あって、第1の基板は、表示画面が有する有効表示領域
を基準にして左部及び右部の少なくとも一方の領域に第
1の電極を引き出す第1の引き出し端子が配置される第
1の折り曲げ部を有し、第2の基板は、表示画面が有す
る有効表示領域を基準にして上部及び下部の少なくとも
一方の領域に第2の電極を引き出す第2の引き出し端子
が配置される第2の折り曲げ部を有することを特徴とす
る。
【0016】
【作用】本発明によれば、平面型表示装置の第1の基板
の左部及び右部の少なくとも一方の領域を表示画面側と
は反対側の方向へ折り曲げて第1の折り曲げ部を形成
し、第1の折り曲げ部に第1の電極を引き出す第1の引
き出し端子を配置し、第2の基板の上部及び下部の少な
くとも一方の領域を表示画面側とは反対側の方向へ折り
曲げて第2の折り曲げ部を形成し、第2の折り曲げ部に
第2の電極を引き出す第2の引き出し端子を配置するよ
うにしたので、複数の平面型表示装置を組み合わせて大
画面を構成する場合に、各平面型表示装置の各有効表示
領域間には、表示に不要となる第1の引き出し端子及び
第2の引き出し端子を配置するためのスペースが無くな
るので、大画面中の不要なスペースが低減されて有効表
示領域の占める割合が増える。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
について図をもとに説明する。図1は、本発明の一実施
形態における面放電型AC−PDPを用いた平面型表示
装置をその各電極群の配置と共に正面(表示画面側)か
ら示した図である。また、図2は、図1における平面型
表示装置の表示面側のガラス基板の構造図であり、図2
(a)は、正面から見た図を示し、図2(b)は、ガラ
ス基板上の維持電極Xに沿った断面から見た図を示し、
図2(c)は、ガラス基板上の維持電極Yに沿った断面
から見た図を示している。また、図3は、図1における
平面型表示装置の裏面側のガラス基板の構造図であり、
図3(a)は、正面から見た図を示し、図3(b)は、
ガラス基板上のアドレス電極Aに沿った断面から見た図
を示している。なお、図1〜図3の各構成中、先の図6
及び図7で説明した従来の面放電型AC−PDPと同等
の構成については同一の符号を付してある。
【0018】平面型表示装置1は、先に述べたPDP1
11と同様に、図示せぬ放電空間を挟んで対向配置され
た2枚のガラス基板2、3の内側にそれぞれ水平方向及
び垂直方向に互いに平行に伸長する電極群(サスティン
電極(維持電極)X(X1 〜Xm )、Y(Y1 〜Ym
)、及び、アドレス電極A(A1 〜An ))を設け、
各電極の交差部でm×n個の放電セルC(画素)を有す
る有効表示領域112を表示画面に形成し、各放電セル
Cをこれらの電極群により選択的に発光させることによ
り表示画面の有効表示領域112に文字や画像を表示す
ることができる。
【0019】また、平面型表示装置1は、PDP111
と同様に、表示面側のガラス基板2の内面に互いに水平
方向に平行に伸びる複数(ここではm 個)の維持電極対
(X,Y)群が形成され、その上に図示せぬ誘電体層、
MgO(酸化マグネシウム)からなる保護層が順に形成
されている。
【0020】図2(b)及び図2(c)に示すように、
ガラス基板2は、表示画面の有効表示領域を基準にして
左部及び右部の領域が表示面側とは反対側の方向に直角
に折り曲げられて第1の折り曲げ部2aが形成されてい
る。また、第1の折り曲げ部2aは、左部の領域側に引
き出し端子4が設けられていて電極X1 〜Xm がそれぞ
れ引き出し端子4に個別に接続されていて、右部の領域
側に第1の折り曲げ部5が設けられていて電極Y1 〜Y
m がそれぞれ引き出し端子5に個別に接続されている。
【0021】ガラス基板2は、維持電極対(X,Y)群
及びそれらの各電極と接続される引出し端子5をガラス
板上にフォトリソ法等で形成した後、該ガラス板をその
軟化点より少し高めの温度で加熱しながら、冶具を用い
て表示画面の有効表示領域に該当する領域に隣接する左
右の領域を直角に折り曲げることにより形成される。
【0022】一方、背面側のガラス基板3上には、各維
持電極対(X,Y)と垂直に交差するように複数(ここ
ではn 個)のアドレス電極A群が平行に形成され、各ア
ドレス電極A上に図示せぬ蛍光体層が形成され、アドレ
ス電極A間に図示せぬ隔壁(リブ)が形成されている。
【0023】図3(b)に示すように、ガラス基板3
は、表示画面の有効表示領域を基準にして上部及び下部
の領域が表示面側とは反対側(つまりアドレス電極A群
が形成される面側とは反対側)の方向に直角に折り曲げ
られて第2の折り曲げ部3aが形成されている。また、
第2の折り曲げ部3aは、上部の領域側に引き出し端子
6が設けられていて、引き出し端子6にアドレス電極A
群が接続されている。
【0024】また、ガラス基板3も上述したガラス基板
2と同様の手法を用いて表示画面の有効表示領域に該当
する領域に隣接する上下の領域を直角に折り曲げること
により形成される。
【0025】なお、ガラス基板2及びガラス基板3は、
上記手法を用いないで以下の手法で形成することもでき
る。即ち、ガラス板をその軟化点より少し高めの温度で
加熱しながら、冶具を用いてガラス板に対し、表示画面
の有効表示領域に該当する領域に隣接する左右(また
は、上下)の領域を直角に折り曲げた後、維持電極対
(X,Y)群(または、アドレス電極A群)及びそれら
の各電極と接続されるそれらの各電極と接続される引出
し端子5(または引出し端子6)を該ガラス板上にフォ
トリソ法等で形成することによりガラス基板2(また
は、ガラス基板3)を形成する事ができる。
【0026】また、ガラス基板2、3が挟んで形成する
上記放電空間には希ガスが封入されている。なお、平面
型表示装置1の各放電セルCの発光動作は、上述したP
DP111と同様であり、ここでは重複を避けるためそ
の説明を省略する。
【0027】平面型表示装置1は、概略このように構成
され、有効表示領域112の周辺領域がそれぞれ表示面
側とは反対側の方向に直角に折り曲げられて第1の折り
曲げ部2a及び第2の折り曲げ部3aを形成するので、
表示画面がほとんど有効表示領域112で占められるこ
ととなり、表示画面中の有効表示領域112の周囲の不
要なスペースがガラス基板2、3の折り曲げに必要な最
小限の幅に抑えられる。
【0028】図4は、上記平面型表示装置1を9個隙間
無く組み合わせて大画面を形成する表示装置の一例を示
す外観斜視図である。同図からわかるように、9個の平
面型表示装置1を組み合わせて形成される大画面は、9
個の平面型表示装置の有効表示領域112と、これら有
効表示領域112の左右間のスペースS3と、上下間の
スペースS4によって形成されるが、このうち、画像や
文字の表示を表示する際に常にブランクとして表示され
不要な領域となるスペースS3及びスペースS4は、そ
れぞれガラス基板2、3の折り曲げに必要な最小限のス
ペースの約2倍の幅に抑えられるので、上述した従来の
PDP111などを複数組み合わせて形成される大画面
(図8参照)に比べて有効表示領域112間のスペース
が低減される。
【0029】したがって、平面型表示装置1を複数組み
合わせて大画面の表示装置を構成した場合に、大画面中
の不要なスペースが低減されるので有効表示領域の占め
る割合が増える。その結果、大画面で形成される表示装
置の表示品質を向上することができる。
【0030】なお、上述した実施形態では、表示画面の
有効表示領域を基準にして、表示面側のガラス基板2の
左部及び右部の領域を表示面側とは反対側の方向に直角
に折り曲げて第1の折り曲げ部2aを形成し、且つ、裏
面側のガラス基板3の上部及び下部の領域を表示面側と
は反対側の方向に直角に折り曲げて第2の折り曲げ部3
aを形成したが、表示面側及び裏面側のガラス基板は、
必ずしもそれぞれ左右、上下の領域共に折り曲げる必要
が無い。即ち、平面型表示装置の組合せ形態及び組合せ
個数に応じて互いに隣接する有効表示領域112間のス
ペースが低減されるようにそれぞれ少なくとも一方の領
域に第1の折り曲げ部2aまたは第2折り曲げ部3aを
形成すれば良い。
【0031】なお、ガラス基板2の左部または右部のう
ち一方の側のみ折り曲げて第1の折り曲げ部2aを形成
する場合は、維持電極対(X,Y)は共に、一方の側の
折り曲げ部2aに形成される電極X用の引き出し端子及
び電極Y用の引き出し端子にそれぞれ接続するようにす
れば良い。
【0032】また、上述した実施形態では、アドレス電
極A群は、ガラス基板3の上部及び下部の領域側に形成
された第2の折り曲げ部3aのうち、上部の領域側に形
成される引出し端子6に接続するようにしたが、これに
限らず、下部の領域に引き出し端子6を設けてアドレス
電極A群と接続するようにしても良いし、上部及び下部
の両方の領域にそれぞれ引き出し端子6を設けてアドレ
ス電極A群を両方の領域に設けられた引出し端子6にそ
れぞれ適宜振り分けて接続するようにしても良い。
【0033】図5は、本発明のその他の実施形態におけ
る平面型表示装置7、8を各2個づつ(計4個)隙間無
く組合せて形成された大画面の一例を示す図であり、各
平面型表示装置の有効表示領域112を4つ組合せるこ
とにより1つの大きな表示画面を形成した場合を示して
いる。平面型表示装置7は、表示面側のガラス基板2及
び裏面側のガラス基板3を、有効表示領域112を基準
にして、右部の領域、上部の領域をそれぞれ折り曲げて
それぞれ第1の折り曲げ部2a、第2の折り曲げ部3a
を形成している。また、平面型表示装置8は、表示面側
のガラス基板2及び裏面側のガラス基板3を、有効表示
領域112を基準にして、左部の領域、下部の領域をそ
れぞれ折り曲げて第1の折り曲げ部2a、第2の折り曲
げ部3aを形成している。
【0034】また、第1の折り曲げ部2aには、維持電
極対(X,Y)がそれぞれ接続される図示せぬ引出し端
子が形成される。また、第2の折り曲げ部3aには、ア
ドレス電極A群が接続される図示せぬ引き出し端子が形
成される。なお、図5では、各平面型表示装置に置い
て、ガラス基板2の第1の折り曲げ部2aが形成されな
い領域側及び、ガラス基板3の第3の折り曲げ部3aが
形成されない領域側をそれぞれ斜線によって示してい
る。
【0035】また、平面型表示装置7、8のその他の構
成部分については上述した平面型表示装置1と同様であ
り、ここではその説明は重複するので省略する。
【0036】図5からわかるように、各平面型表示装置
7、8は、それぞれ表示面側のガラス基板2及び裏面側
のガラス基板3を用いて形成されているので、互いに隣
接する有効表示領域112間が水平方向にスペースS3
及び、垂直方向にS4を有して組合せられる。これによ
り、表示画面中の4つの有効表示領域112間のスペー
スが従来のPDP111を4個組合せて大画面を形成し
た場合(図8参照)に比べて低減されて有効表示領域の
占める割合が増える。その結果、大画面で形成される表
示装置の表示品質を向上することができる。
【0037】なお、上述した各実施形態ではPDPを用
いて平面型表示装置を構成したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、引き出し端子に接続された電極により文字
や画像を駆動表示する液晶ディスプレイや有機EL(エ
レクトロルミネッセンス)ディスプレイ等により構成さ
れる平面型表示装置であっても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、平面型表示装置の第1
の基板の左部及び右部の少なくとも一方の領域を表示画
面側とは反対側の方向へ折り曲げて第1の折り曲げ部を
形成し、第1の折り曲げ部に第1の電極を引き出す第1
の引き出し端子を配置し、第2の基板の上部及び下部の
少なくとも一方の領域を表示画面側とは反対側の方向へ
折り曲げて第2の折り曲げ部を形成し、第2の折り曲げ
部に第2の電極を引き出す第2の引き出し端子を配置す
るようにしたので、複数の平面型表示装置を組み合わせ
て大画面を構成する場合に、各平面型表示装置の各有効
表示領域間には、表示に不要となる第1の引き出し端子
及び第2の引き出し端子を配置するためのスペースが無
くなるので、大画面中の不要なスペースが低減されて有
効表示領域の占める割合が増える。その結果、大画面で
形成される表示装置の表示品質を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における面放電型AC−P
DPを用いた平面型表示装置をその各電極群の配置と共
に正面(表示画面側)から示した図である。
【図2】平面型表示装置の表示面側のガラス基板の構造
図である。
【図3】平面型表示装置の裏面側のガラス基板の構造図
である。
【図4】平面型表示装置を9個隙間無く組み合わせて大
画面を形成する表示装置の一例を示す外観斜視図であ
る。
【図5】本発明のその他の実施形態における平面型表示
装置を4個隙間無く組合せて形成された大画面の一例を
示す図である。
【図6】従来における面放電型AC−PDPの構造の一
例である。
【図7】従来におけるPDPの各電極群の配置を示した
図である。
【図8】従来におけるPDPを4個組み合わせて形成さ
れた大画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1、7、8・・・・・平面型表示装置 2、3・・・・・ガラス基板 2a ・・・・・第1の折り曲げ部 3a ・・・・・第2の折り曲げ部 4 、5、6・・・・・引き出し端子 112・・・・・有効表示領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に水平方向に伸長する第1の
    電極群が設けられた第1の基板と、前記第1の基板と対
    向配置され、互いに平行に垂直方向に伸長する第2の電
    極群が設けられた第2の基板とを有する表示画面を備え
    た平面型表示装置であって、 前記第1の基板は、前記表示画面が有する有効表示領域
    を基準にして左部及び右部の少なくとも一方の領域に、
    前記第1の電極を引き出す第1の引き出し端子が配置さ
    れる第1の折り曲げ部を有し、 前記第2の基板は、前記表示画面が有する有効表示領域
    を基準にして上部及び下部の少なくとも一方の領域に、
    前記第2の電極を引き出す第2の引き出し端子が配置さ
    れる第2の折り曲げ部を有することを特徴とする平面型
    表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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